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突撃車遍路 土佐の国 24番最御崎寺~36番青龍寺 平成31年4月20・21日

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土佐遍路では、導師の存在がわしを導いてくださいます。
修行というものは、独りではできない。
ある程度の段階までは導いてもらわなければ
我流になってしまったり、誤った方向に行ってしまったり
妙なものに取り付かれてしまうからです。

「守破離」

のうち、わしはまだまだ「守」の段階です。


4月20日(土)
24番最御崎寺は、いつもお大師様に引いて頂ける場所です。
本堂でお勤めしようとしたら、
目の前に琵琶を持った女性がおられる。

「す、すいません・・・黒田さんですか?」
「はい」
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土佐琵琶奏者の黒田月水さんでした!
去年の先達大会で琵琶演奏をする予定でしたが
台風で大会自体が中止になり、残念な思いをしたんです。

「今年こそ、演奏を聴かせてください!」

写真を撮らせていただきました。


そのあと大師堂へ行ったら僧侶によるお勤めが始まり、
またまたラッキー!
結縁の綱を握っていたら、確かにお大師様に引いていただきました。

独りで来て独りでお勤めしても何もないところでも
神仏との媒体となる人が居ることで
自分にもお裾分けがあります。
この先自分独りで来ても神仏からのサインが受け取れるように
修行しなくてはいけないなあ。
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今日は朝からいいお天気で、気温も高い。
桜の季節を過ぎて、木々も新緑の季節を迎えようとしているいま、
生命の躍動感が満ち満ちております。
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路傍に咲いている花の名前、知らないものばかりで
自分の浅学さを思い知らされますがな。
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神峯寺へ行くときは、時間がある限り神峯神社へ行きます。
ここは参詣者も少なく、貸切ですがな。
御神水で喉をうるおす。
鼻の奥がツンとなるような清浄な空気感がたまらない。

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神峯寺のお水場では、
玉になった水が水面を転がる液滴現象が見られます。
液滴現象と霊水、その効果(御利益)について
まだまだ勉強しなくてはいけないなあ。

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大日寺、ここでも色々な霊験を感じさせていただいています。
今回も本堂内陣にあがらせていただき、
五体投地礼をして大日如来さまにご挨拶していたら
勤行の間中灯明の炎が上に大きくあがっていた、
と言われた。

わしは無心になっていたので、
そういったことには気づいていませんでした。

門前のお遍路用品店が休息所になっていますね。

大日寺から国分寺までの道程、ここは必ず迷います。
歩きならばシールの標識に従って歩けばいいんですが
車だとあちこち迷う。
またまた時間を余分に食ってしまいました。
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そのおかげか?
善楽寺でお勤めが終わったとき、
土佐一宮神社の方から太鼓の音が聞こえてきました。
急いで行ってみると、まさに結婚式が始まるところでした。
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神社における神様からの「歓迎のサイン」のひとつに
「慶事が始まる」があります。
幸せのお裾分けをいただいた、ということでしょうか。

厳かな雰囲気を味わう事ができましたがな。

今日はいいことが多いなあ。

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今回の目的のひとつ、竹林寺奥之院「船岡堂」参りです。
いつも奥之院納経帳を忘れてきていて残念な思いをしていたので
今回は忘れずに持って来ました!

比較的ゆっくりとした行程だったので
どこまで廻れるか?
と思っていたんですが、
当初の予定通り32番禅師峰寺まで廻ることが出来ました。
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ここの香炉は4時半に閉じられるので、
78番金倉寺で買った塗香「ザクロ香」を使いましょうかね。

今日のお宿は33番雪蹊寺門前の「高知屋」さんです。
実は当初は某地蔵堂に泊まる予定だったんですが、
最近妙な人がそこに寝泊りしていて問題になっている、というので
そこに泊まるのはやめてお宿探しをしました。
朝早く、無理かな~と思い高知屋さんに電話してみたら

宿泊OK!
おおっ
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

人気の高知屋さんは満員の事が多いのです。
お遍路シーズンやし土曜日やもんなあ。

今日は歩きのおじさん2人、車のおじさん2人、おじいさん1人、それにわし。
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相変わらずここのカツオのたたきは美味しいなあ。
ちょっと甘めの味付けがいい。

歩き2度目らしいおじさんたちは、自分達の世界でお喋りしています。
わしは今回はクルマヘンロなんで黙って聞いていますが、
クルマヘンロを見下した雰囲気なんで、
わしが会話の中でカミングアウトしたら、
気分を悪くしたような表情になってしまいました。

歩き2度目を自慢する彼らも未熟ですが、
自分の経歴をカミングアウトするわしもそれ以上に未熟やねえええええ。


4月21日(日)
またしても早朝に目が覚めました。
夜が白々と明けてきたので、日課の立禅をやってから
雪蹊寺境内に行き、独りお勤めを済ませました。
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6時に朝食を大飯2杯半たべてから、
お宿を後にして雪蹊寺境内のベンチで朝の空気を楽しむ。

6時25分頃、お年寄りが集まってきました。
なにかな?と思っていたら
納経所からおばあさんがラジカセを持って出てきました。
ああ、ラジオ体操なんやね。
皆、楽しそうにやっていますよ。
わしも混ぜてもらおうかと思いましたが、引っ込み思案なんで遠慮しました。

ラジオ体操が終わり、納経所に戻ったおばあさんから
「お遍路さん、納経しますよ!」
と声をかけて頂きました。

今日も朝からありがたいですねええええええ。
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今日は33~36までの予定です。

朝早いので35番清滝寺に先に行こうかね。
ここの参道はクルマヘンロにとっては屈指の難所です。
参道の門柱の前で停車して
道中安全を祈る。

ありがたいことに車に出会わないまま上につきました。
境内には誰もいませんよ。
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本堂横の子安地蔵さまの泉へ行くと、
ここでも液滴現象が見られます。
ありがたい水をひとくちすくっていただくと、甘露甘露

降りも何事もなし。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛


次は宇佐に向かって南下します。
今日も暑いね~、海水浴できるかな?
スカイラインを登り、先に奥之院に行かせていただきます。
ここも前から来たかったんですよね~。
鳥居の扁額には「不動明王」と記されています。
神仏混淆ですね。

気持ちのいい木立の路を進むと、
海を臨む断崖の頂上らしき所にお堂が見えてきました。

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おお、やっとここに来ることができました。
靴を脱いで石畳を進み、
不動明王様の前に額づき・・・

ああっ

脚に石が食い込んで痛い
何度か脚の位置を変えて座るが、どうやっても痛い。
覚悟を決めて痛いまま勤行を続けました。

足は痛かったが気持ちのいい場所ですねえええええ。
来てよかった。

路を戻って36番青龍寺へ。
体操服を着た高校生達がいますよ。明徳義塾の生徒かな?
石段を走って昇り降りしていました。
朝青龍もこの石段でトレーニングしたとか・・・
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駐車場前で大きな話し声が聞こえてきたので覗いたら
仏さまを彫っている人がいました。
掌に乗るお大師様のお顔がよかったので
つい買いたい気持ちが湧いてきたのですが、我慢我慢

海岸に沿って進み、仁淀川を渡ってこのまま行けば
山際に34番奥之院があるのですが、それは次の機会に。

花はまだ咲いていない「あじさいロード」を進み
34番種間寺に来ました。
今日はここで終了なんです。

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門前にはアイスクリンの屋台があるよ。
ちょっと覗くと、抹茶やイチゴ味もあって美味しそう。
参詣者はもれなく買って食べていますよ。
歩きのおじさんが横に座って美味しそうに食べています。
わしはクルマヘンロの引け目もあって遠慮しておきました。

広い本堂内陣に上がる事ができるので上がらせていただき、
今回の旅の安全のお礼をしましたがな。

午前中に予定を終えることができました。
さて帰ろうかね。
高知駅で、高速バスの状況を聞いてみたら、午後の便はみな満席です。
なので、JRの切符を買って特急南風⇒新幹線で帰りますかね。

バスだと約6000円で5時間、
列車だと約10000円で3時間半です。

早く帰って落ち着きたいので列車のほうがいいかなあ。
また、特急南風号は高知駅発なんで、自由席でも充分座れます。
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駅弁も買ってきて、旅情を十二分に堪能しました

しかし

岡山駅で列車から降りようとしたら、
何故か派手に転んで膝と掌を強打しました。
幸い何ともなかったんですが、こんなこと初めてです。
何かを連れてきてしまったんでしょうか?
その後は何ともなかったんで岡山で落としたのかなあ??

まだまだ分らないことだらけのわしです。

このあと教えて頂きました。
突然の驚く事が起きたときには、何かが落ちた、
ということです。
何か憑いていたものが岡山駅で落ちた、ということです。


次回は連休明けに37番~43番です。
松山では道後温泉に入ろうかなあ?どうしようかなあ?
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おきらくレンタカー遍路 通算11巡目 44番大宝寺~65番三角寺

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孫のお守りもひと段落したところで、
お遍路の再開です。
今年前半の11巡目はクルマヘンロの予定で、
それはもう急いで急いでお遍路しています。
こんなんでいいのか?と自問自答しつつ・・・


札所間の移動計画を立てるときにはグーグルマップで距離と時間を計算して
行動予定を綿密に立てるのですが、綿密すぎて、モデルケースすぎて
渋滞やアクシデントなどの予定の遅延を考慮に入れていませんでした。

なので

大幅な遅れが生じてしまったときには
心が千々に乱れそうになりますが、

「なんとかなるさ」
「焦ったってしかたがないよ」

と自分に言い聞かせていました。

次回からは余裕を持った計画にしましょう。
それに不動心を持てるように精進します。



4月10日(水)
土・日が仕事なので、水・木と平日2日間の休みなのです。

朝8時
オリックスレンタカー松山駅前店に行きます。
ネットで予約しておいたので手続きは迅速ですがな。
松山駅前店で借りて、伊予三島の四国中央店で返すという便利なものです。

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今日の空模様は生憎の雨ですが、
清めの雨と考えたらありがたい雨です。ちょっと寒い。

久万高原を目指してひたすら高度を上げて行きます。
標高が上がるに従い、もやがかかっていくのがライブで実感できますね。

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小雨煙る大宝寺
門前のお店で「やいと饅頭」を買おうと思いましたが
平日の早朝、お店の電気は灯いていませんでした。残念!

気を取り直して、
岩屋寺参道のヨモギ入り大判焼きを買おうかと思ったら
ここも本日閉店中!ああっ更に残念

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今日札所で見るのは年配の夫婦連れが多いですね。
休日よりも平日のほうが人出が少なくて落ち着いています。
でも賑やかなほうがいいような気もして、アンビバレンツであります。

久万高原から三坂峠の専用道路を走り、
「塩ヶ森バス停」から、細い道路を下って浄瑠璃寺へ一気に下る。
レンタカーのカーナビは使い込まれていて
タッチパネルの反応がイマイチで
目的地を入力するのに手間取りますが、まあこんなもんでしょう。

浄瑠璃寺の裏手に駐車場があるので
本堂裏手から境内に入ると、シャガが群生していました。
思わず見とれる。
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本堂からはお香の香りが漂ってきて、
子供の頃、春の遠足で行っていた山寺のシャガとお香の香りの記憶が
蘇ってきます。
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松山の札所と桜見物を楽しみながら車は進む。
場所によっては盛りが過ぎていたり満開だったり、
更に変わった桜を見ることも出来て楽しいです。
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お寺は建造された当時は鮮やかに彩色されていたのでしょうが、
現在の建物は古く、くすんだ色合いですが
花が鮮やかに彩ってくれます。
やはり絵にするならば花の札所ですね。

昼食はコンビニで買ったお握りとサンドイッチ
車中で食べます。趣ないなぁ~。
計画は余裕を持って立てなくては・・・・
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それでも繁多寺の聖天宮への参拝は欠かせません。
ちゃんとお供えのお酒を買ってきましたよ。
お勤めの後にはお下がりを頂戴して、今夜いただきましょう。
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カーナビに従って走ると、
52番太山寺には今までと違った経路で札所に着きます。
あ、逆の方向からなんだぁ。
昨年の台風で崩落した参道は半ば復旧していて本堂まで進む事ができます。
不謹慎にも、納経所脇の遥拝所のほうが良かったなんて思ってしまいます。
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犬を連れた観光気分の老夫婦が一緒でしたが
さすがに山門をくぐらせることはなかったようで
ワンちゃんは手水舎のあたりでお留守番をしていました。
ダンナは奥さんの記念撮影を撮るのに夢中で
お勤めは忘れがちですね・・・・

久々に境内の場所まで登って来られたので、
大師堂脇の十一面観音様の石仏にお会いする事ができました。
52番太山寺
「久々にお会いできて嬉しいです」
「そうか、そうか」
この表情と雰囲気が大好きなのですよ。

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圓明寺の境内の桜はいま盛りで、
特に大師堂から見る修行大師像と桜の枝は絶品です・・・が、
このアングルの写真を撮り忘れてしまったがな。

いま午後3時
さあここから今治まで移動して仙遊寺まで行く予定なのですが
果たして間に合うのか?
焦る自分がまだ居ます。
そんな自分に
「あせらんでもええやんか」
と語りかけて、車を走らせる。

午後4時に54番延命寺に着きましたがな。
まあ、廻れるところまで廻ろうかね。
時間がなくっても、勤行次第を手抜きしては「自分は遍路修行者」と標榜できない。
しかしながら少しだけ早めに唱える。
本堂にはゴザが敷いてあるのでそこに座る、と
目の前にご本尊のお不動様の横顔が見えるよ。
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わしにはそう見えました。

お不動様から
「よう来たな」
とお言葉をかけていただいたような気がします。

南光坊の山門の桜は残念ながら盛りを過ぎていました。
手水舎で近所のおばあさんから
「どこから来なすった」
「は、はい。大坂からです。いつもお参りですか?」
「わたしは毎日来とるよ。こないと落ち着かないんでな」
「それは羨ましいですね」
彼女は柄杓を口につけていたが、お大師さまもお許しになっているのでしょう。

次の泰山寺で本日の打ち止めとしましょうか。
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「すいません、このあとお勤めしますので御朱印を頂戴できますか?」
「はいはい」
もう筆を洗っていましたが、重ね印のみなのでご迷惑はかけなかった・・・

と思う。

境内には白人のおじさんがいました。
「コンヤハドコニトマリマスカ?」
「エキマエノホテルデス」
「オキヲツケテ」
「エキニイクノナラ、ノセテイッテクダサイ」
「スイマセン、アノヤマノウエマデイクノデス」
「OH!」

ヤマノウエノ仙遊寺を目指して進む。
春だから空がまだ明るいのがありがたいね。
山ツツジの咲き乱れる車道を登っていきます。
5時半に仙遊寺宿坊に到着しました!

今日の宿泊者はダンタイサンもいて忙しそうです。
チェックインは、ほぼセルフ状態で勝手にやりました。
今日は「不動」の間です。

夕食まで30分あるので早速温泉に入りに行ったら、ぬるい。
先客が水を入れすぎたのかな?
熱いお湯を足したが、まだぬるかったなあ。

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夕食はお馴染み玄米ご飯の精進料理
わしの周囲は歩き遍路さん、区切りのご夫婦さんたちなどなど。
今回はクルマヘンロなので、ずっと黙って食べていました。

高野山の宿坊は、どこに泊まったらいいのか?
という話題になったのですが、
誰も明確な説明ができない雰囲気になっていたので
仕方ないので宿坊の案内所の場所とか、わしが泊まってよかった宿坊
ネットでの予約も出来る宿坊などのお話をさせていただきました。

「何回も廻っているんですか?」
「はぁ、いささか・・・」

瓶ビール一本を頂き、グイグイ喉に流し込むと酔いが廻る廻る。
しばらく歩きの皆さんとお遍路談義をしてから
千鳥足で部屋に戻る。
部屋に戻ったら、繁多寺聖天様のお下がりの御酒が待っています。
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独り二次会をしながら御影と納め札の整理などをしましたが、
酔った手元がおぼつかないなあ。

ここの宿坊には部屋にテレビがないので、眠くなったらさっさと寝ますかね。
本来宿坊とは修行者の宿泊場所であって
ホテルではないから、当然といえば、当然

おやすみなさい。



4月11日(木)
5時前に目が醒めました。
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身支度を済ませて、まだまだ時間があるので窓を開けて
今治の夜明け前の風景を見ながら「立禅」をしばらくやっていました。
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そのあと夜が明けてきたので境内に出て
朝の空気を満喫しながら大師堂でお勤めしてきました。
境内の霊気が五感をプチプチと刺激してくれます。

初老の遍路修行者の方が仙遊寺に住み込みで修行されていて
境内の掃除をされています。食事の際もお手伝いしていました。
わしの将来の姿を見るようです。

宿坊に戻ると朝のお勤めのために参篭者が玄関に来ています。
「本堂へは、どう行けばいいのかのう?」
「こちらです」
「あ、靴はいらんのか・・・」

10分前なのに既に本堂に来ている人もいます。


朝のお勤めは、理趣経から始まり、皆で般若心経をあげ、
そのあとの小山田住職の法話へと続きます。
いつもながら四国遍路を世界遺産へ、の熱い思いを語ってくださいました。

62番問題についても語ってくれました。
「先達さんがいるので、気を悪くしないでくださいね」
とわしのほうを見ながら小山田住職が実際に観て聴いてきた宝寿寺住職との話を語りました。

わし、住職の考えと同じなので別段何も思いません。
お勤めが終わってそれを伝えようとしましたが
参篭の婦人が熱心に住職に語りかけていましたので
話はできませんでした・・・

朝食は熱い玄米粥です。
一杯ではお腹がすくのでお替りをお願いしたら
あちこちからお替りのリクエストが飛び出し、職員さん忙しそうでした。

さて今日は、昨日廻れなかった栄福寺さんを廻ってから、
といっても山を降りて国分寺まで行く途中なんで
問題ないっす。
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納経所には白川住職がおられたので
「映画の続編の予定はないですか?エンディングが気になって」
「そうですね~、他の企画はあるんですが」
「期待しています」
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伊予国分寺の横には立派な神社があり
ん?脇屋義助・・・なんで新田義貞の弟がここに?
いつも気になっていました。
自分が不勉強だったに過ぎませんが調べてみました。
確かにここは新田氏の脇屋義助没の地だったのです。
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新田次郎の小説「新田義貞」を読んでからの義貞ファンでした。
足利尊氏よりも不器用で世渡りは下手なのですが、好きですね。
その弟の脇屋義助も兄に従い従軍し
兄が越前で戦死してからも南朝方の武将として各地を転戦し
伊予の国で病没した、ということです。

祀られている神社を初めて参拝しました。
隣の札所の殷賑に比べて、石段にも落ち葉が降り積もっております。

自分の持っている歴史上の知識が現実と結びつくと
また感慨深いものですねえ。

ここからは壬生川を越えて伊予小松に至り
香園寺に着きました。
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広い本堂内はわしひとり。
朗々と勤行の声が響き渡る。

色々と取沙汰されている62番宝寿寺境内は人もなし。
手水を使っていたら納経所から

「こんにちは!」

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観音堂の扉が開いていてご本尊の十一面観音様の御開帳をやっています。
ああ、仙遊寺で小山田住職の言われていたことは本当でした。
ご本尊は実際に存在していたんですね。
大師堂も戸が開け放たれていて、お大師様のお膝元まで進んで
お勤めが出来ました。
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納経所で御開帳のお礼を述べたら、
職員の方がご本尊様の足元まで案内してくださいました。

見るからに年代を経たお姿
これが本物とかレプリカとか、色々な意見が出ると思いますが
わしにとってこの場所は、長い年月をかけて人の祈りが篭った場所です。
あれこれ言うのは野暮じゃありませんか。

自分の目で観て、聴いて、会ってみて
それから自分自身で判断するほうがいいでしょう。
人の噂というのは無責任なものです。
必ず当人の主観が混じりこんでいるからです。

宝寿寺でちょっといい気分になって車を走らせ吉祥寺を済ませ
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前神寺へ。
あっしまった!
一円玉が切れている・・・
お不動様に一円玉を貼り付けるのは、次の機会にするか。
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大師堂でお勤めを終わり鐘楼堂前のベンチに座って空を見上げたら
竜神様がおられる。

この場所で竜神様の顕現を拝する確立がかなり高い。
竜神の祝詞をあげてご挨拶をしましょう。

納経所でそのことを述べると、
「ここは明治に移築された場所ですが、昔から水脈の枯れたことがなく、確かに
竜神様がおられるのでしょうね」

なあああああるほどおおおおおおお。

わしの住む家も、「真名井の清水」という銘水の伏流水の上にあり、
銘水が神格化された神社も近くにある。
流域の商店は栄えていて、きっと竜神様がおられるのでしょう。


閑話休題


さあこれから横峰寺まで行こう。
上の原バス乗り場まで登り、そこから登山バスに乗ります。
何故バスに乗るのか、
それはバス運賃1750円のほうが、
平野林道維持管理費1850円よりも安くて、
狭隘な山道を離合に神経すり減らしながら運転するよりも
居眠りしながらバスに乗って行くほうがいいから・・・

乗客は5人
自転車の夫婦と普段着のおじさんが2人、それとわし。
揺られ揺られて30分、山上駐車場に着きました。
「12時頃に発車しますので、それまでに帰ってきてください」

おおっ

いつもならば滞在20分しかなくって大忙しなのに
今日は倍の40分あるぞ!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

それでも早足で本堂へ急ぐ。
今日は晴天ながら寒いなあ。吐く息が白いですよ。

歩きながら塗香を身体に塗りたくり・・・
塗るのは76番金倉寺で買ったザクロ香であります。

ザクロの香りに包まれて、
まず大師堂でお勤めします。
絶好調で本堂、納経所と突撃しました。

剣を持ったお大師様と目が合いました。
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あ、はははい。

聖天堂でご挨拶できるほど時間に余裕がありましたがな。
お供えの甘いものは、スニッカーズです・・・
(聖天様は甘いものが好物なのです)

山上駐車場に駆け戻ると、10分以上時間があります。
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ヤマガラに遊んでもらいました。
手のひらにヒマワリの種を乗せてしばらく佇むと・・・
二羽飛んで来て餌をついばんでくれました。
楽しいなあ。
自転車の奥さんがこっちを見ていたので、おいでおいでをして
彼女の手のひらに餌を乗せてやると、
ヤマガラが来てついばんでいました。

バスに乗って上の原バス乗り場まで戻ってきて、
待合室のベンチに座り昼食のサンドイッチを食べようとしたら
首輪をした犬ちゃんがやってきて、手元をじっと見つめている。
「犬ちゃんに餌をあげていいですか?」
「ハハハハ、いいよ」
「そうっすか。はい、どうぞお食べ」
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一切れあげたらあっという間に食べてしまい、また見つめてくる。
結局ほとんどあげてしまいにけり。
わしのお昼がなくなってしまった。どこかでまた買わねば。

なおも身体をすりつけてくるワンちゃんと別れて車に乗り下界へ進む。
さて、予定ではここから伊予三島へ移動して65番三角寺まで行く。

十分行けるよ。

高速道路に乗って一路三島川之江ICまでひとっ走り!
カーナビのナビ子ちゃんの案内で
三角寺に無事到着!
駐車場料金200円を払って石段を登り、山門をくぐると
おお、桃源郷のごとき咲き誇る桜
うっとり見つめながら境内を歩む。
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大師堂では今回の旅の安全のお礼言上をしました。
慣れないクルマヘンロで、わかりにくい道順や危なっかしい対向車など
色々危ないこともありましたが
お大師様と竜神様の御加護で無事44番から65番まで廻ることができました。

伊予三島駅近くにオリックスレンタカー四国中央店があり、
ガソリンを入れて無事返却できました。
これだけ走っても11リットルしか消費していないよ。
総計何キロ走ったんやろうなあ。あとで調べてみよう。


2日間の行程を振り返ると
しみじみクルマヘンロは早いなあ、と痛感しました。
これを続けていたら錦札も夢ではない。
しかし、出会いが極端に少ない。
遍路修行者のわしにとって歩きの方が修行になるなああああああ。

こんなことを考えながら、
11巡目は5月一杯かけてクルマヘンロをこなす予定であります。
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おきらくレンタカー遍路 通算11巡目

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わしは「遍路修行者」である。
お遍路をすることによって神仏の息吹に触れ
そのお陰にあずかり、いささか心を養う事ができました。
先達になったのは、たまたまその過程でのことです。

ですから自己紹介に
「自分は四国八十八箇所霊場会公認先達!」
と書くのは遠慮させていただいています。

閑話休題


今年の元旦に娘が実家で孫を産んでくれたので
しばらくは毎週帰省して、おさんどんに精を出していました。
授乳中の食事は何がいいか?
一生懸命勉強すると、根菜類がいいというので
季節の根菜を使った料理作りに精を出していました。
娘以外にも家内とか娘のダンナもモリモリ食べてくれて
鍋一杯作った煮物は、あっという間に完食・・・


赤ちゃんも3ヶ月を迎えると、母子ともに落ち着いてきました。
なので、爺ちゃんのお遍路も解禁ですね。

お遍路は、1年で2周するペースを守りたいので、
正月からの3か月分のブランクを取り戻すには、車を使おうか・・・
以前別格記念散華を頂くためにレンタカーを使ったことがあります。
車中泊もやった。

よし、レンタカー遍路をやろう。
そうと決まったら計画をガンガン立てる。

グーグルマップで札所から札所までの距離と時間が分るのが
便利ですね。

今回の目的は、
23番薬王寺の桜と瑜祇塔を観たかった。
ずっとネットで日和佐の桜の開花状況を調べていたら
おお、
もうすぐ咲くよ。
五部咲きですが、仕事の休みにあわせると今が一番です。

時間に追われ、人との出会いも少ないクルマヘンロなので
勤行に集中しましょう。



3月30日(土)

0900徳島駅前レンタカーを出発
空模様は午後から雨
西に進むにつれて雲が厚くたれこめています。

1000
23番薬王寺の桜は五部咲きです。
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門前に屋台が出ていますが、人出はまだない。
ここで一週間粘れば、いい写真が撮れたでしょうね。
まあ、そういう行動は定年後の楽しみに取っておきましょう。

22番平等寺の境内では賑やかな子供たちの声がします。
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お勤めを終えて御朱印を貰ったら雨が降ってきました。
お接待テントの可愛い子供たちからお接待をいただきました。
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21太龍寺へは、雨の中ロープウエィを使いました。
バスが2台、ダンタイサンたちがどっと乗ってきて
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それはそれは賑やかであります。

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勤行中は、雨があがりました。
帰りは、やはり雨の中

20番鶴林寺への山道は雨の中
危ないのでヘッドライトはつけたまま。
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雨に煙る境内は幽玄な雰囲気を醸しだしています。

道路を歩き遍路さん達が雨着を着て歩んでいるよ。
彼らに水しぶきをかけないように気をつけて・・・

19番立江寺の手水舎の脇には見事な山桜が咲いています。
と、思いきや利休梅だそうです。
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ふ~~~ん。初めて見ました。
お勤めを終えて駐車場に向かうと、雨が降ってくる。

18番恩山寺境内には白人の歩き遍路女性が
大師堂に佇んでいる。
今夜はどこに泊まるのかな?
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徳島方面に向かう国道55号線が渋滞していました。
脇道を知らないので、仕方がない。
計画に遅れが生じますが、焦っても仕方がないね。
四国ラジオの放送を聞きながら進みましょう。

14番常楽寺に着いたのは予定より1時間遅れ。
でも空は明るくなってきました。
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境内にはネコちゃんはいませんね。雨が降っているからか?

15番国分寺の写真を撮り忘れてしまったよ。
大師堂の香炉は雨のため蓋がしてあります。
でも相変わらず勤行中は雨はあがっています。

16番観音寺では、雨雲は去って青空さえ出ています。
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さあ、今1640
予定の17番までいけるかな?

心配しても仕方がないね。
そんな気持ちで運転していたら
1650に
17番井戸寺に到着しました。
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先に御朱印を頂いておきましょう。すみません。
本堂も1700に戸を閉めるそうなので、ギリギリ間に合いました。
お陰を込めて、腹のそこから声を出して勤行させていただきました。

ああ、おかげさまで本日の予定は完了!
神仏、お大師様に本日の無事と天候のお礼をしました。

徳島駅前に車を返しに行き、1815のバスに乗って帰りました。
すべからず、事もなし。
ありがたや、ありがたや。

今回の旅でつくづく感謝したのは
移動中は雨に降られても、境内に入って勤行の最中には
雨がやんでいたこと。
勤行が終わり、納経所に行くときから降り始めたことがあったが
おおむね濡れずに済みました。
これがすべての札所で起きた。

いくら鈍感なわしでもこれは只事ではないと気づく。

このときの雨は清めの雨と言われるそうな。
眷属様たちがされると聞きました。

お遍路を始めた頃は、修行が足りなくて
神仏からのサインに気づかなかったり、
そもそもサインそのものが存在しませんでした。

2周3周と修行を重ねていくうちに、「?」と思う事象に気づく。
更に気づきを教えてくれる人と出会ったり、
確実に修行の成果が現れてきました。
これが冒頭で述べた、自分は「遍路修行者」なのだ、
と感じるゆえんであります。

風、音、空気感、動物や昆虫、更には雨などなど、
世の中に満ち溢れている神仏からのメッセージを
僅かながらでも感じられるようになってきたのは、
完歩ではないながら、歩き遍路修行を続けてきた賜物であると考えます。

誤解なきように、
歩いても、ツアーでも、車でも修行者として向き合う心がけ次第で
手段は関係ないのです。
歩いても修行は進まない人もいるし、車でも徳の高い人もいる。
でも、歩いた方が確実に修行はできます。

自分はこの先も
「遍路修行者」でありつづけたいと考えています。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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