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おきらく遍路旅十巡目 41番龍光寺~43番明石寺

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最近神仏についてより深く考えるようになった。
いつも健康面で助けていただいている隣町の原田大明神

用があってこの神社の前を通ったんですが挨拶をしなかった。
すすすると
帰りに交差点で自転車で派手にこけてしまった。
赤信号で横断歩道に突っ込んでしまった。
髭を剃っていたら派手に耳たぶを切ってしまった。
原田大明神さま、ごめんなさああああい。
お酒持って謝りに行きました。

自転車でコケたとき、右の膝を強打してすりむいてしまった。
タイヤもパンクした。
神罰、というのは存在するのでしょうか。
それともこれは眷属からのバチでしょうか。

ああ、足が痛い。
明日のお遍路は歩けるだろうか。


台風の影響で宇和島から卯之町までの歯長峠は崩落のため
お遍路さんにとって危険、という情報が流れていて、
落ち着くまで41番~43番は控えていました。
最近歯長峠道、安全に歩いて越えられる情報が入ってきました
が、今回の旅の予定を組んでしまった後なので、

予定通り新大阪を始発で出発して岡山、松山を経て宇和島に昼前に着きました。
わし、列車の旅も大好きなんですよ。
車窓の景色と、心地よい振動で眠くなります・・
それにしてもJR四国は遅延が多い気がする。
松山と宇和島での乗り継ぎ時間はいずれも1分で、ホームを駆けました。
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「宇和島駅」の2つ先の「務田駅」から歩き始めです。
刈入れの終わった田圃を眺めながら歩いて行くと
41番龍光寺鳥居の前にバスが停まっていますよ。
ああ、バスツアーの季節なんやねええええ。
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膝の痛みも気にならない。
それに背に負った荷物の重さも苦にならない。
なぜか?
この前から持ってきている守り刀のおかげか?
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遍路道や山道では急に荷物が重くなるときがある。
それは魔物や悪霊が取り付くせいだと。
何でもいいので刃物をもつといい、というので
仕事で使う小型のアーミーナイフを持っていたのが、
飛行機で移動するときに持ち込み不可だったので、それ以来持っていない。
飛行機に乗るときには気をつければいいのですが
遍路専用の守り刀を持つのもいいでしょう。
岐阜県関市に帰省したときに小型の肥後守を買ってきました。

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あっというまに今日の歩きは終了
何だか物足りないなあああああああ。
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仏木寺門前の東屋でカロリーメイトの昼食を食べながら
宇和島まで戻るバスを待っていると
今日時々会うスキンヘッドのガイジンサンが来ました。
「チョットイイデスカ?」
「イ、イエス」
「コノサキハトオレナイト、ノウキョウショニカイテアッタノデスガ」
「2~3ニチマエニトオレルヨウニナッタト、ジョウホウヲエマシタ」
「ホントウデスカ!」
「イエス。ニホンゴガジョウズデスネ」
「ニホンゴヲオシエテイマス」
「ソウナンデスカ。デ、ハナガトウゲヲコエマスカ?」
「ウ~~ンドウシヨウカ」
「ワシハ、コレカラバスデウワジママデモドッテ、レッシャデウノマチマデイキマス」
「ソウデスカ」
「ヒッチハイクヲシタラ?」
「オオキナガイジンサンニハ、トマッテクレマセン・・・」
「イヤ、ソコニイル、クルマヘンロサンタチデス。カナラズノセテクレマス」
「ハハハ、ソウデスカ。ウ~~ン・・・・・・・アルクカ!」
「コンヤハドコニトマルノデスカ?」
「アズマヤガアルヨウナノデ、ソコデネマス」

デビッドさん(杖に書いてあった)は、歯長峠目指して国道を歩いて行きました。

オミチヨロシュウ~!

わしはバスに乗って宇和島まで戻り、卯之町まで行く。
まだまだ時間があるので43番明石寺まで行き、ここで終了!
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時々こういう事を考えるのです。
世の中はキャッシュレス化が進み、そのうちこうなるのか?
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今日は駅前の「まつちや」さんに泊まります。
5つの部屋はお遍路さんたちで満室だそうな。
おお、今夜の夕食は楽しくなりそうですね。
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ここの旅館の廊下はお遍路アート館です。
お遍路さんから寄せられた色紙や書、絵画などが飾られています。
どれもこれも味わい深いものばかりなんですよ。
これだけ集まるのは女将さんの人柄によるものなんでしょうね。
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女将さんによると、錦札のベテランさんよりも
歩き1回目の一生懸命な方たちをお世話するのが好きだそうな。
それからわしのような何でもありの遍路さんの事を
「乗り継ぎ遍路」さんと呼んでいました。
女将さんの造語と言っていましたが、ふむ、この言葉妙に気に入りました。

いいお宿です。
次回も寄らせていただきます。その際には絵を持ってきます。
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最終日は帰るだけの予定なのです。
宇和島は遠い。
大坂から移動だけでも半日を費やしてしまう。
0850にバスに乗り、四国を横断して1500に大坂は梅田に帰ってきました。
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11月は、
残りの行程をこなすために、毎週お遍路の予定を入れています。
平日の休みには、日帰り遍路も入れております。
我ながらクレイジーですね。

でも嫌じゃない。
お大師様に呼ばれて、ご先祖さまに後押ししてもらって
来週もお四国に行きます。
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おきらく遍路旅十巡目 44番大宝寺~54番延命寺

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冒頭からおのろけにお付き合いください。
今年娘が結婚して、出産予定は来年の1月
もちろん、実家である裏京都市のわしの家で過ごすのです。
じじいカンゲキー
「お父さん、来年は毎週家に帰ってきて孫の面倒を見てね!」
「えっ・・・うん、まあ・・・あれだ、そりゃそうやな」

ああっ

楽しみの週末遍路がでけへん。
まあいいか。

11週目をこなすには、そうだクルマヘンロしかない。
レンタカー遍路をいっちょうやってみるか。
これならば高速クルマヘンロができるよ。

そうだ来年はレンタカークルマヘンロをしよう。



10月13日(土)


相変わらず夜行バスは寝たのか寝ていないのかよくわからん。
わしの前の席にはさんや袋を掛けた婦人が座っている。
彼女も松山で降りるのならば、わしと同じ行程なのだろうか?

窓の外は夜が白々と明けてきた。
松山市内のJRと市電の交わるダイヤモンドクロスの音と振動を楽しんでいたら
彼女は「大街道」で降りていった。

???

ここから久万高原に行くのかなあ?
それとも道後温泉から始めるのかな?

わしは0550「JR松山駅」で降りた。
ここから久万高原行きのバスに乗るんですが、
「あれ?」
0630発だったはずだけどもなあ・・・0650になっている。
よく見てみたら、
30年9月1日に改正されたんですって!

う~~ん、これでは自分の立てた計画が20分後ろにずれる。
以前だったら綿密に立てていた予定がガラガラと崩れて
計画を立て直すのに少なからぬエネルギーを使った。

まあいいや、
ファジーにいきましょう!
なんとかなるさ。

この「なんとかなるさ」の心境は、お遍路を始めてから得たものです。
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今日はお握りを作って持って来ました。
新米なんだな、こここれが。
昆布とよくあって、お・お・おいしいんだな。
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土曜日の久万高原行きのバスには山登り風の人とか高校生が乗っています。
お遍路さんはわしひとり。
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今朝も大宝寺門前の「すごうさん」が開いています。
「こんにちは~!」
「はいはい」

名物「やいと饅頭」ができたてで笊に並べられて冷ましてあります。
まだ温かいのをひとついただいて口に入れたら
餡がほんのり温かくて、おいしいなあ~。
温かいほうがおいしいが、パックに入れるには冷まさねばならん。
と、いうわけでパックされる前の温かいのを食べさせてもらって、
得した気分です。
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新作の絵を渡したのですが、
「わたし、目が悪いので大きい絵がほしいなあ」
あ、そぉぉかあぁ、はい。
次回A4サイズにプリントしてきます。
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お遍路歩きは久しぶりやなあ。
気候は10月といえども暑い。
汗がしたたるわけではないけども汗がにじんでくる。
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しかし秋の気配は確実に感じる。
秋の野の花が咲き乱れ、空は高い。
足元には山栗が落ちている。
拾って渋皮を剥いて口に入れたら
山遊びをしていた子供の頃の記憶が蘇ってきましたがな。
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岩屋寺本堂で、先達輪袈裟をした人と挨拶を交わした。
同じ年頃でしょうか、わしの輪袈裟を見て
「おお、88トイレの会ですね。僕もです」

それをきっかけに僅かの間に、
彼は岡山から列車で来てレンタカーで遍路しているとか、
今年権中先達に昇補する予定だとか
facebookとかはやっていないとか、
なぜかサクサクと話が進んだ。
レンタカーをどこで借りてどの行程で廻るとかいったことも
無駄な話を挟まずに淡々と語ってくれた。

レンタカー遍路かあぁぁぁ
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門前のお土産屋さんの店先から香ばしい香りが漂っている
焼き芋です!
お姉さんに
「やきいもください!」
「はい!」

ホクホクで喉に詰まりそう、でもおいしい。

さて下りはバス便を使う予定だったんですが
5分ほど乗り遅れてしまった。
朝一番の20分の遅れがでてしまったのか・・・
次の便は17時・・・

しばし途方にくれる、が
札所参拝の善男善女のお情けにすがろうか。

「もし、久万中学校まで乗せてくれんかのう?」
「え?、あ、いいですよ」
「おおっ南無大師遍照金剛」

久々のヒッチハイク遍路です。
もうこうなったら何でもあり遍路やね、わしって。

岩屋寺からスイスイ車は走り
「久万中学校前バス停」に着く。
感謝感激で車を見送っていたら、石鎚登山の御刀自さまが2人
「あなた、バスの時間を知っていて今ここに着いたの?」
「? いえ全然知らんです」
「時刻表ジャストの時間で、ほら今バスが来た・・・」
おおっ本当や!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

実はいつもここで2時間弱時間を潰して
バス便を待っていたんですが
時刻表が変わったのかな?

躊躇することなくバスの乗客となり、
ちょっと早いけども三坂峠入り口近くのお遍路宿「桃李庵」に転がり込む。

玄関に置かれたストーブの温かさが優しく感じます。
それに、かすかな煙の匂いが子供の頃を思い出させてくれて
心が癒されるお宿ですねええええええ。

玄関には、漫画の「空母いぶき」全巻が揃っています。
部屋に持ち込んで寝っころがって読んでいたら
昼間の疲れで眠りこけていました。



10月14日(日)

大飯3杯いただいて0630に宿を立つ。
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この時間だと坂本屋に着くのは0800頃になる。
開店時間より早いお着きになるが、まあいいか。
まだ秋も深まっていない三坂峠を下っていく。

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やはり坂本屋は開いていない・・・が、
車が一台上がってきて当番の人かな?戸を開け始めました。
坂本屋保存会の会長さんだそうです。

「おはようございます」
「休んでいきませんか?」
「はい、ありがとうございます」

今日は地元の小学生の遠足だそうで、
坂本屋がゴールで昼食を食べるんですって。
その準備、というので早めに開けに来たそうです。
まだお湯が沸いていないので缶ジュースを頂いて飲んでいたら
前の道をお遍路さんが中を窺いながら歩いて行く。

「もし、寄っていきなされ」

彼は松山在住の方で、
3周目ながら坂本屋の存在を知らなかったそうです。
会長から坂本屋の歴史や復活、今後の話を聞き、
いたく感銘をうけたようで
「寄付したいけれども、今度はどこを修理するんですか?」
おお、ありがたいことです。
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今日はいいお天気で、暑すぎず、寒すぎず
歩くのにはもってこいの日和です。
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秋の花々が野に、庭に、道端に咲き乱れ
目を楽しませてくれますがな。
気のせいか背に負った荷物も軽く感じます。
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浄瑠璃寺では、昨日のレンタカー遍路さんと会いました。
彼の行動予定を聞いてみたのですが、
色々色々な場所をあちこち廻っているようで
一回聞いただけで頭に入って来ませんでした。
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西林寺の手前の弁当屋さんで「鶏焼きそば弁当」を買い、
向かいのお菓子屋さんで繁多寺聖天様へのお供えのお菓子を買いました。
弁当の袋をぶら下げて西林寺へ。

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参拝を終えて境内休憩所でおいしく頂きました。
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ここでもまたレンタカー遍路さんと会いました。
車ならばもっと先に行っていてもいいはず・・・
不思議なご縁です。

もももしかしたら「来年はレンタカー遍路」と計画していたので
お大師様が引き合わせてくれているのかも。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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食べ終えたお弁当のゴミは、お店まで戻り、引き取っていただき、
国道沿いに歩いたら、西林寺奥之院杖之淵が泉源である水汲み場がありました。
地元の人がポリタンク持って汲みに来ています。
わしもひと口いただいたら、甘露です。
いつもと違う道を歩いたら新しい発見がある。
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浄土寺では桃李庵で一緒だった初老の男性と会いました。
彼はわしより1時間早く立っていたのです。
「あの、桃李庵でご一緒した方でしょね」
「早いですね。もう追いつかれてしまった」
いや、わしは1時間3kmのおきらくペースです。

繁多寺では、本堂、大師堂、聖天堂の順に参拝します。
聖天堂では前回お願いして叶った事のお礼をきちんとしました。
内陣に上がってお勤めの最中、風が吹いてきていました。
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観光客で賑わう石手寺境内
「みなさあぁぁん、ここのご本尊さまは薬師如来様です」
「ここでは、『おんころころせんだりまとうぎそわか』ですよぉ」
「えっ?おんこここころ??」
「ころころだけでもいいですよぉぉ」
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隅っこでお勤めしていたら
桃李庵で一緒だった人がいました。
「すいません、一度、お勤めの様子を見させてくれませんか?」
「えっ?いいいいですけど、ご一緒にされません?」
「いえいえ、自信ないので・・・」
大師堂で、務めてゆっくりと明朗にお勤めをしました。
「こんなんで、いいっすか?」
「ありがとうござます」
「この先、お気をつけて」


いつもの石手寺通夜堂
納経所で手続きして、勝手知ったる道順で奥へ奥へと進む。
今日は台湾の人が泊まるらしいっす。荷物らしきものが置いてありますね。
道後温泉にでもいったのかな?
まず、自分の陣地を確保しておきますがな。
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通夜堂には布団は沢山あるが、シーツがないのが玉に傷
なので、シーツ型のシュラフを持ってきましたがな。
これから道後温泉に入りに行くので、貴重品だけ持っていく。
リュックは布団の中に入れておくと・・・
誰か寝ているような感じになりません?

道後温泉本館は、これから7年間かけて改築するそうな。
で、地元の人達が使っている椿湯が本館の役割をするそうで
入り口がいつもの反対側のほうになっていて、広場になっている。
わし、本館に比べてすいている椿湯に入るのが楽しみだったんですが
これからは混みあうだろうなあああ。
それとも道後温泉の観光客自体が減るんかなあ。

松山の楽しみの一つは、地元のM-Kさんと一杯やる事です。
お風呂上りに待ち合わせて料理の美味しいお店にGO!
地ビールを色々色々堪能させていただきました。
「のぼさんビール」「マドンナビール」「漱石ビール」・・・
あっ「坊ちゃんビール」を飲んでいない。

いい具合に酔いが回り、舌も好い加減に回り始め
ぶっちゃけお遍路トークもメーターがあがってきます。
日頃、ストレスに感じていた事を遠慮なく喋ってしまいます。
こういった会話ができる友人の存在はありがたい。

彼は一流の人で、
何故?と思うような邂逅を経て現在もお付き合いいただいております。
わしは三流の人間なので、せめて一流の人とお付き合いして
その空気に触れていたいと考えているのです。

人との邂逅は、神仏のお導きなのでしょう。
出会うべくして出会い、別れるべくして別れる。
じたばたしてても仕方ないやん。


最近読んだ本に示してありました。
今までお付き合いしていた人達と、なぜかうまくいかなかったり、
急にその場に居るのが窮屈になって逃げ出したくなったりしたことがあります。

これは自分のステージが変わったことを示すサインだそうな。

今ある人間関係と別れて次のステップに進むタイミングで、
両親、兄弟、友人、恋人、夫、妻だったり
それらと別れるのはとても辛いのですが、
新たな自分のために前に進む時期、ということです。

もちろん、今までの関係を100%断ち切る必要はありません。
影響を及ぼさない程度に付き合えばいいのです。

そおおおかあああ。
わしも納得いきました。

数年前に海軍を退職して、次へのステップへの前後に
いままで付き合いのあった人たち3人と急に縁が切れました。
それも突然に相手方から別れてきたのです。
自分でも訳分らなかったのでうろたえ、かなり悩みました。

でもお遍路を始めてから
次々に新しい人たちと知り合いになりました。
それも一流の人たちです。
わしの視界が急に開けてきました。

これがわしにとっての新しいステップなのですね。


そう考えよう。
異論のある方、いつものいちゃもんをつける方
ご意見があったら拝聴いたしますよ。
でも正々堂々とした態度で意見を開陳してくださいね。
お大師様が、天が見ていますよ。


いい気持ちで石手寺へ千鳥足で帰ると、門前から境内は真っ暗
ヘッドライトを頭につけて、通夜堂へ向かいます。
お遍路を始める前の自分ならば、真っ暗な夜のお寺を歩くなんて
気味が悪くって、ようせんかったです。
でも今は「お大師さまと一緒」と考えると
これほど安心できる場所はありません。
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通夜堂の中は、わしひとり。
台湾の人はまだ帰っていないのかな?
布団にもぐり込んでうとうとしたら、階下で戸を開ける音がして
階段を上がる足音がしました。
顔にLEDの明りを向けられて、まぶしい。

「お?う、う~~~ん!」
「・・・ゴメナサイ」

目が覚めてしまいました。
まったく、もう!

しばらくしたらもう一人上がってきて
ひとしきりゴソゴソガサガサやっていました。
ああ~、気になって眠れないよ・・・


10月15日(月)

目が覚めたら5時前
おお、結局眠れたんやなああああ。
暗がりでヘッドライトの明りを頼りに装束を改めて
まとめておいた荷物をつかみ、布団を返却して通夜堂を後にしました。
暗く広い室内に、わしの足音がギシッ、ギシッと響く
台湾の人よ、さようなら。

通夜堂脇のトイレは昔懐かしいボットン便所なので
使用は遠慮して、接待所脇の清潔なトイレに行きます。
男性用トイレの中には温水シャワーの設備もあるよ。
使ってみたいが、近くに道後温泉があるので、
使う機会はまだない。

接待所の椅子に座り、前日買ったお握りの朝食を済ませて
門前に出る。
道後温泉本館の前には浴衣姿の観光客がちらほらいて、
自撮りや記念撮影に余念がない。

JR松山駅まで路面電車で移動して、路線バス「運転免許センター行き」に乗り
「片廻バス停」で降りる。
車内は混んでいるかと思ったが、意外と空いていて、ずっと座っていられました。
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太山寺参道は去る台風の影響で崩れたままで
通行止めになっています。
しかし、行けないのは車だけでしょうか。
地元の方々はずんずん上へ登っていきます。
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大師堂の脇にある十一面観音様に会ってきたいなあ。
また今度
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参拝を済ませてもと来た道を戻り「片廻バス停」の時刻表を見たら
おお、ジャストオンタイムでバスがやって来た。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

わずか2区間だったがバス遍路をしました。
「和気バス停」で降りて圓明寺境内へ。
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「伊予和気駅」からローカル線に乗って30分程度
「大西駅」に着きました。
歩いて歩いて延命寺に着く。ここが今回の終着点です。
山門を入って脇のベンチには大きな荷物が置いてある。

お勤めを終わって戻ったら、初老の歩き遍路さんがいました。
大坂は豊中から来た通し歩き6回目だそうです。
わしの今住んでいる所と近いので、
それもあって、しばらくお話をしました。
通し歩きの人は6回目ともなると、自分のポリシーを持っていて
しかしそれを誇示するようなことはなくなります。
只、淡々と・・・

車遍路を見下す事もなく、先達を「赤錫杖」と揶揄する事もなく
今いるのは自分とお大師さま、いやお大師さまじゃあないな。
何かに突き動かされてお遍路している。
その何かは本人にも分らないだろうし、いつか分るときもある。

この旅の終わりにこういう人と逢ったのは
お大師様が
自分を見つめなおす機会を与えてくださったのだろうか。

バスに乗って「今治駅前バス停」で降りる。
岡山行き特急の発車時刻まで3分、
間に合わなかったら、いいや。

緑の窓口で新大阪までの切符を買い、改札で
「間に合うかなあ」
「大丈夫ですよ。1番線です」
階段を駆け上ることもなく、ホームに出て目の前の列車に乗ったら
発車しました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

シートに座ったら、あっという間に眠りこけてしまいました。
目が覚めたら、宇多津のあたり。
とても気持ちがいい。
午後の瀬戸内海を眺めながらゆったりした気分で列車の旅を
楽しむ事ができました。
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平成30年おきらく歩き遍路ツアー

久々におきらく歩き遍路ツアーを企画しました。
過去のツアーはドタキャンが相次ぎ、少しく疲れていましたが、
一念発起して企画しました。
いちどは歩いてみたい方、
きっかけがなかった方、
リピーターの方々、
これをご縁と感じた方はご連絡ください。
2018おきらく遍路ツアー

プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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