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月をさすゆび

「月をさすゆび」
原作:永福一成 作画:能條純一
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久々に読書感想文

前から気になっていたビッグコミック連載の漫画
西本願寺で輪袈裟と日常勤行聖典を求めたのが縁で
急に読みたくなって全4巻買って読んだ。
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俗人が僧侶になる勉強をして得度をするのが
物語の背骨となっていて、
これに男女の恋愛物語が絡められている。
物語の背景は浄土真宗本願寺派(西本願寺)です。
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わしはお遍路を始めてから真言宗寄りになっていたんですが
父親の死からこちら、葬儀や法要を通して
浄土真宗からの振り戻しが時々ある。
でも仏教を勉強すればするほど、
根っこはひとつに帰着することがわかってくる。
すべてはお釈迦さまから出た言葉
「仏教者」として細かなお作法に拘る必要はない。

真言宗で得度をしたら・・・とよく言われるのですが
今のところそんな気持ちはない。

今、自分のできる環境で、できる範囲で仏教と関わっていけば
そのうち道は指し示されていくでしょう。
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閑話休題

物語の中で色々と教えられる事が多い。

そのなかでも「わかる」ということについて


「わかる」
というのは4つ種類がある。

「わかったことがわかっている」
「わからないことがわかっている」

「わかったということがわからないでいる」
「わからないということもわからないでいる」

前者2つは「知識」でわかる理解
後者2つは「感覚」直感とか体験的なもので、
「わからない」ものが突如として「わかる」ことがある。
これが「さとり」

でもその「さとり」は持続的なものではない。
お釈迦さまは菩提樹の下で悟った法楽に浸っていたんでしょうね。
しかし凡下には
幸いに悟りが訪れても一瞬
でも一瞬だっていいじゃないか。

その一瞬を得るために、
「行」を行う必要がある。
座禅であったり滝行であったり護摩行であったりする。
そのほかスポーツを通したり、武道を通したり
芸術だったり、日常の作務だったり
目の前にあることに誠心誠意向き合うのが「行」だと思う。

わしは「絵」と「徒歩禅」
これをきちんとやっていこうと考えます。
一瞬でも何かを感じられるように。
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おきらく遍路旅十巡目 38番金剛福寺~40番観自在寺

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なにやら太平洋上に強力な台風が発生して着々と北上しています。
雨風が心配されるところですが、まだなんとかなるでしょう。


8月31日(金)
足摺岬は大坂から最も遠いので、夜行バスを使うことなり、
2235発の中村行き「しまんとブルーライナー」


2100に難波OCATに着きました。
ちょっと早かったかな?
待合室で本を読んで暮らそうか
※OCAT(Oaka City Air Terminal):大阪難波にある規模の大きなバスターミナル


隣に若い女性が座っていて、
相方に後悔の繰言や自己否定を繰り返す会話が気になって仕方がない。

みんなでディズニーランドに行くつもりが、
バスの乗車場所を間違えてしまい、ひとり乗り遅れたらしい。
多分大坂梅田と間違えたのでしょう。

パニックになった彼女は近くに住む友達を呼び出し、
一緒にOCATまで来てもらい、
キャンセル待ちの手続きをしてもらって、
次の便の確認もしてもらったようです。

優しい友達は後悔の繰言の聞き役
「わたしいつも皆の迷惑になっている」・・・などなど
わざわざ夜中に来てくれる友達ってありがたいですね。

夜も遅くなってきたので友達は家に帰り、一人残された彼女は
2205にやって来た東京行きのバス乗り場にいきましたが
キャンセルはなく、しおしおと戻ってきました。

隣で呆然と座る姿に、わしは気になって仕方がない。
目頭を押さえている。
心細くなって涙ぐんでいるようです。
おせっかいなわしは、声をかけてあげようかと一瞬考えたが
大きなお世話でしょうか。やめておきました。
やがて2225に来た東京行きにキャンセルがあったらしく、
車中の人となりました。

よかったねえええええ。
ディズニーランドでは仲間が待っていてくれるのでしょうか。


大坂には梅田と難波の大きな高速バス乗り場がある。
梅田はバス会社によって乗り場が4箇所離れた場所にあり、
バス乗り場を間違えて、最悪乗り遅れる可能性があります。
わしも最初の頃バス乗り場に戸惑った事がありました。
その分難波のOCATは各社が乗り入れていて便利です。

他人のことは横に置いておいて、
2235に来たバスに乗ります。

高速バスは「ハービス大坂」「神戸三宮」で乗客を乗せ、
1230に「淡路SA」で休憩をするので、
その度に照明が点き、アナウンスが流れるので眠れない。

眠れたか眠れなかったのか、よくわからん。
でも全く眠れなかったわけではないのでしょう。

9月1日(土)
気がついたら朝5時前、須崎に到着です。
中村駅に着く0655まではうたた寝状態でした。
夜行バスでの移動は、睡眠を犠牲にしなくてはならんので、
負担といえば負担なのですが、お遍路に行く高揚感が勝っていて
それほど気になりませんなあああああ。

「中村駅」から「足摺岬」への路線バスは0820発です。
気持ちのいい風が吹く駅前のベンチで朝食を食べながらバスを待つが

眠い。

眠りこけたらバスに乗り遅れるかもしれん、と言う気持ちが頭を占めて
寝る事もままならん。

今日はお遍路さんの姿は見えません。
旅のお連れになる人はいないなあ。
ひとりでやってきたバスに乗ります。

バスに乗って揺られていたら眠ることできるかな?
なぜか眠くならない。
足摺岬を覆う気のせいかなあ?
遍路旅で気分が高揚しているせいかな?

なにはともあれ
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38番 金剛福寺着
門前の池の蓮の花が出迎えてくれました。
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岬から時折吹いてくる風が気持ちいい。
参拝後、いつものお店でいつもの定食を食べる。おいしいよ。
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食事を終えたらすぐにバス停に行き
1103発の宿毛行きバスに乗らねばならんが、まだ5分くらいある。
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バス停前の景色を眺める余裕もあるよ。。

バスの車中、何やら雲行きが怪しくなってきましたがな。
はじめはポツリポツリと降ってきた雨も、「中村駅」を過ぎたあたりから
本降りになってきて、三原の近くでは土砂降りになってきました。
これも台風の影響なんでしょうかね??
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バスの車中、スマホをもてあそんでいたら、
5日に高松で開催される予定の先達大会が中止になった、との情報が入りました。
ああ~、台風が来る真っ只中やもんなああああ。
払い込んだ参加費はどうなるのやろうか。

後日送られてきた案内には、
「今回の参加費は、来年度に繰り越します」
とあったが、来年参加できない人の参加費はどうなるんでしょ?


「寺山口バス停」で降りても雨はやんでいません。
久々にポンチョを引っ張り出して着ます。
靴は・・・防水機能まだあるかなあ?
雷も鳴ってきました。
結構濡れました。
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39番 延光寺着
灯明をつけるとき、結構濡れてしまいました。
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納経所では
「大分濡れましたね。ひどい雨ですねえ」
「はい、台風の影響でしょうか」
「そうでしょうかね」
「5日の先達大会が台風の影響で中止になったようです」
「? あなたの朱印は4つめ、先達は4つ以上でなければなれませんよ」
「・・・・これ、先達納経帳なんです・・・」
「あっ 大変失礼しました」
「いえいえ、先達に見えない自分のほうが問題なのです」
「何周目ですか?」
「はあ、、歩き主体で10周目・・・」
「えっそうなんですか」
「自慢するような事ではないのですが」
「10周目で得た事ってなんですか」
「そうですねえ・・・歩きが偉いとか車がそうじゃないとか、拘らないようになりました」
「なるほど」

雨に濡れながら歩いて行くうちに、雨があがった。
風も吹いてくるが、湿った風なので爽やかではない。
遠くでは雷の音がしている。

さて

コンビニで今夜の食事を買うとしようかね。
でも
わし、コンビニの幕の内とかはあんまり好きじゃない。
衛生上、冷蔵庫に入っているので冷たい。
冷たくてもおいしいものは・・・助六でしょうか。

般若湯は確か宿坊にあったよなあ。

土佐くろしお鉄道「平田駅」では、
宿毛行きの列車が来るまで1時間以上ある。
宿毛まで歩けばいいのか?とも思うがこれは無理でしょう。
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駅舎の中に入って椅子にどっこいしょと座ると、
天井のほうから鳥の雛の声が盛んに聞こえてくる。
時折親鳥が餌を運んできて、雛の声が騒がしくなる。

どこに巣があるのかな?
建物の中、外に出てみて軒下を覗いてみる。
よほど巧みに巣を作ったのでしょう、どこにも見えん。
でも雛の声は聞こえてきます。

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しばらく雛の声に退屈を紛らわせてもらいました。
低く垂れ込めた空をバックにして列車がやって来ました。
「宿毛駅」では、駅舎の売店にあるドブロクがお目当てなのですが、
いっつも売り切れで残念なのです。
ご縁がありましたら・・・買いたいのですが

ああ・・・
店が閉まっていますよ。
それにお酒の陳列棚を覗いてみたら
「冷蔵庫の故障により販売しておりません」
ですって。

つくづく縁がないなあ。

「宿毛駅前バス停」から宇和島行きの路線バスに乗って
「平城札所前バス停」で降りる。

1730
40番 観自在寺着
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この時間なので納経所は閉まっている。
山門で一礼し、ご本尊さまに到着の礼を取る。
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本堂脇の脇には台風の影響で通れなくなっている歩き遍路道情報が掲示されています。
早く復旧したらいいなあ。

今夜はここの宿坊に厄介になります。
もう少し季節が過ごしやすくなったら通夜堂に泊まりたいなあ。
早速お風呂をいただき、洗濯を済ませたら
セルフの麦泡般若湯と、インスタント味噌汁が夕食を賑やかにしてくれます。
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特にすることもないのでさっさと寝ます。
おやすみなさい。


9月2日(日)
今日は、ただ帰る日なのです。
なにしろこの地点は一番遠い所なので、安全に帰るためには
移動のみの日を設定する必要があります。

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朝イチで本堂、大師堂でお勤めして御朱印をいただいたら
門前のバス停に取って返して
0813発の宿毛行きバスに乗ります。
0858に「宿毛駅」に着いて、
0905発の岡山行き特急に乗る予定なのですが
もしも、もしもバスが何らかのアクシデントで遅れたら列車に乗り遅れるなあ・・・
なんて余計な事を考えてしまいます。

これって杞憂なんでしょうね。

そんな心配をよそに
0850に着いたよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

特急南風13号は「宿毛駅」が出発駅なので
自由席はガラガラですがな。
0905定刻どおり出発です。
「高知駅」まではローカル線の旅を楽しみます。
「平田駅」でも停車するなあ。
するとこの駅を起点にしての行動も出来るなあ。

「高知駅」で5分くらい停車するというので、駅弁を買うことにしよう。
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車中の退屈しのぎに持ってきた本は
「紺碧の果てを見よ」
主人公は男性の海軍士官なんですが、作者は女性なので
女性の感性で描かれているような感がする。

1340岡山着
長い列車旅です。でもそんな旅って、嫌いじゃない。
つくづく自分は乗り鉄なんだなあ。

岡山から新幹線で新大阪に帰ってきました。

今回の旅は大半が列車、バスでの移動でした。
歩いたのは「平田駅」から延光寺までのみ。
出会いもなかったのでエピソードも少ない。
単なる旅行の記録です。



8月に結婚した娘が翌年1月に出産します。
もっちろん裏京都市の実家に帰っての出産なので
ジジイのわしとしても、休み毎に帰省しなけりゃならん。
お遍路にうつつをぬかしてばかりもいられん。
少しお遍路はお休みにしようか・・・・

う~~~ん、いっそ、レンタカーで一挙に廻ろうかな?
まあそれもありか。
いろいろ検討しておきましょう。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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