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おきらく遍路旅 番外編 坐禅体験

おきらく遍路旅 番外編
坐禅体験
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坐禅というものに、前々から興味があり
きちんとやってみたいという気持ちが強くありました。
しかし、自分にとってなかなか敷居が高く、
禅寺の門をくぐるきっかけがありませんでした。

わしのお遍路の定宿である民宿「碧」で以前
真言宗の瞑想法「阿字観」のワークショップに参加させていただき、
作法についてきちんと教えていただきました。

その後、今住んでいる近くにある箕面市の西江寺で阿字観をやっているのを
見つけて参加させていただくようになりました。
坐禅と阿字観は瞑想法という意味では同じです。
阿字観を入り口として、次は座禅を学びたい。

今回「碧」で坐禅のワークショップが開催されるとのことで
告知を見てすぐに参加表明させていただきました。
坐禅に加えて食作法もやってくださる。
これも是非体験したかったのです。

お遍路をしている途中、
根香寺手前にある宿泊施設「禅喝破道場」がいつも気になる。
ここでは希望者に坐禅、食作法を教えてくださるらしいが、
なかなか足が向かなかった。

で、いつもの「碧」でならば、気軽に行ける!



6月23日(土)
大坂梅田を0700発の高速バスに乗って
0927徳島駅前バス停に着きます。
空模様は・・・曇り空です。

今日はまず、19番鶴林寺に行っておこう。
5番乗り場の1100勝浦行きに乗る予定ですが、
まだ1時間以上ありますよ。
コンビニに行って昼食を買い込んできてベンチで待つ。
気になる飲み物を買ってきて口に含んでみると
「・・・・?」
うう~む。次は買うか?買わないか?
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カメラを取り出して・・・あっ
SDカードを入れてくるの忘れた!
あ~あ、今日はスマホで撮影しましょうかね。
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雨がポツポツ降り始めました。
天気予報では・・・曇り!
なんて野暮なことは言わない、言わない。今は梅雨なんだから。

1100にやって来たバスに乗り、日赤病院、小松島を経て勝浦まで走る。
その間、雨が降っていたり、やんでいたり。
1210「生名バス停」に着く。740円

雨がパラパラ降っているのでポンチョを取り出して着込む。
今日は菅笠と錫杖は持ってきていないのですよ。
お遍路はついでで、座禅がメインなのでお遍路装束は白衣だけなんです。
でも雨の日はやっぱり菅笠があると便利ですよね。
後悔してもはじまらない。
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鶴林寺への登り道は雨に濡れた木々や花が楽しませてくれます。
ミカンの木には、小さな青い実がついています。

登り道を登っていくと身体が汗ばんできて
ポンチョの中が暑苦しくなってきますが、脱ぐ事はできません。
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蒸し暑い気持ちを和ませてくれるのは
路の脇に咲いているガクアジサイの花です。
日本の梅雨は風情があっていいですねえ。

更に登ると地面に赤い実がたくさん落ちています。
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おおっヤマモモだ!
特に熟れているのを拾って口に含むと

甘い!やっぱり甘いぞ!

その場にしゃがんで全部食べたい気持ちを抑えて
次に進む。
お茶の木もあるので若葉を口に含むと
ほろ苦い味が口の中に広がる。

ビワの木は・・・ないかなあ。

季節の景色と味を十二分に楽しみつつ
緩やかな階段を登り、「水呑み大師」で水をいただく。

更に登っていくと雨が小降りになってきました。
しかし、
あたりは靄に包まれていて、
下界は一面乳白色で水井橋とか、かも道といった絶景は何も見えません。
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山道を歩くのは気持ちがいいですね。
息があがってくる場所もあるのですが
瞑想の呼吸法を学んだあとでは、
呼吸管理も前よりはうまく出来ているような気がします。


1330
20番 鶴林寺着
駐車場には3台の車が停まっています。
山門をくぐったら、雨がやんでいますよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

手水場に行ったら、犬連れの男性が犬に水を飲ませています。
(おおっ?柄杓で犬に水を飲ませている?けしからん!)
という気持ちで近づいていくと、
こんなもので水を与えていました。
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ペットショップで売っている携帯用の水飲みです。
こういった犬連れ参拝者は初めて見ました。
「こんにちは。行儀のいいワンちゃんですね。こういう方は初めて見ました」
「い、いやあ。これはマナーだと思い・・・」
わしが手水を使い、大師堂脇でポンチョを脱いで本堂への階段を登ろうとしたら
彼らは階段の下で手を合わせている。

無意識に彼らのところに戻り
「本堂に登ってお参りしませんか?」
「いえ、犬連れなので遠慮しておきます」
「・・・・そうですか。でも、このワンちゃんならば大丈夫だと思います」
「そうなんですかねえ」
「仏様は気にしないけれども、眷属さまたちが嫌がって怒るんですよ」
「なるほど」
「このワンちゃんを見ると、眷属さまたちは嫌がっていないように見えます」
しゃがんでワンちゃんに手を合わせたら、じっと見つめてきました。
「ほめてもらえたね。でもやっぱりやめておきます」
「そうですか。この先お気をつけて」
わし、犬連れの参拝者にこんなこと言ったのは初めてです。

どこの神社仏閣でも、四国遍路でも
チョビチョビ犬を連れて参拝している人たちがいますが
キャンキャン騒いでるのをよく見ます。
たぶんあれは眷属さまたちに怒られているのでしょうね・・・

「うちの○○ちゃんは家族同然よ!」

なんていうのが常套句ですが、畜生はあくまで畜生です。
そのへんを理解しているか、していないかで参拝者の心構えも変わってきます。
今回のことで、参拝差し支えないワンちゃんもいるのだなあと思いました。
そういえば別格西山広隆寺にも案内犬がいるなあ。

閑話休題

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靄にけむる本堂で1人お勤めをしました。
前回は大きなお地蔵さまの目につかまって立ちすくんでしまいましたが
今日は特になにもなし・・・

大師堂まで降りてお勤めをしていたら
目の端を白い服を着た人(?)が横切りました。
納経所の人に
「白い服を来た人が通りましたっけ?」
「いえ、誰も白い服は着てないですね」
「そうですか」
お大師様からのメッセージがあったのかな?
あのワンちゃんのことと関連あるのかな?

想いを残しつつ、手水場脇の下り道へ行く。
雨で濡れた苔むした石段は危険やねえええええ。
ストックの力を借りておっかなびっくり下ります。
またポツポツ降っているような気がしますが
深い木立が雨を遮ってくれるので、雨着を着ずに歩くことにします。

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豊かな水をたたえた小滝で水を掬って飲んでみたら
甘露甘露
ペットボトルを空にして水を一杯詰め込みました。


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下界に降りてきて、1440に水井集落に出てきました。
ここの東屋で遅い昼食を食べながら、
「碧」の女将さんにお迎えの電話連絡をして
しばらくボ~ッと待っていましたがな。

雨が下着まで染み込んでいて、座っていた椅子が濡れていますよ。
今の季節ならばいいのですが、冬に濡れると体温が急速に奪われて危険ですね。

迎えの車がやって来ました。
車内には、今回のワークショップ参加者の女性が乗っています。
彼女は愛知から夜行バスで徳島駅まで来て、
平等寺~太龍寺を登ってきたそうです。わしと逆のコースやね。
やはり雨に濡れています。

ここから近くのスーパーマーケットに行き、今夜の食事を仕入れます。
ワークショップは1930開始なのです。
これは、仕事を終えてから参加しやすいように設定されているのですって。

お宿に着いたら、早速濡れた服を着替えて備え付けの籠に入れたら
女将さんが洗濯してくださります。
風呂に浸かって一息ついて
広間に降りてちょっと調べ物・・・

へんろ地図で、
今の自分のやっている「おきらくへんろ旅」の行程では、
どのくらい歩いているのか。
ページを繰りながら、結構細かい作業ですね。
列車、バス、お接待の車に依存している部分が多いので
大して歩いていないんだろうなあ。

合計300kmくらいでした。2割弱しか歩いていないのか。
山道が多い。これだけが救いか。
これでは「自分は歩き遍路である!」と胸張って言えないよね。
今は回数をこなすだけに気持ちが行ってしまっているので、
もっとしっかり歩き遍路に向き合わねば。

1800に買ってきたお弁当を食べ、そして
参加者がボチボチ集まってきたので雑談していると
本日の講師の方が到着されました。
四国最古の曹洞宗寺院である城満寺の住職様とお弟子さんが、
坐禅と朝食の準備物件を持ってきたので
運び込みのお手伝いをします。

1930
時間になったので坐禅のワークショップを始めます。
住職は40前後の、とてもおだやかな表情をされた方ですが、
禅僧の雰囲気を身に纏った風情です。
後ろに控える20台のお弟子さんは、立ち居振る舞いもまだ修行途上といった風情です。
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お二人の裾捌きとか歩き方を見ていると
お茶とか、剣の所作に通じる隙のない所作で、
見ていて引き込まれてしまいます。

挨拶の後、早速明日の本番の前に
坐禅の形を少しやりましょうか、ということで
まず座りかた、姿勢、印形、呼吸法について教わり、
次いで壁に向かい、結跏趺坐は出来ないので半跏趺坐の姿勢を取ります。
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部屋が暗くなって、目の前にあるのは白い壁
次から次へと雑念が浮かんでくるので流していく。

あっという間に15分が経ち、レクチャーが終わりました。
姿勢とか呼吸は
阿字観をやってきているので、割とすんなりと入れたような気がします。

「さて、いかがでした?」

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銘々に感想などを述べ、
そのあとは禅宗のお話をわかり易く話してくださる。
曹洞宗なので、修行は横浜の総持寺だったそうです。
昔、「ファンシイダンス」という映画を観て、
この禅寺での修行の描写は本当のことかと
思っていたら、ほぼ事実なんだと教えられ、「へぇ~」
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住職はとても話し上手なかたで、参加者はついつい引き込まれていき、
あっというまに2200になってしまいました。

「明日のお勤めは、何時にしましょうか?お寺では5時からなんです」
「えっと・・・6時でもかまいませんか?」
「では6時からはじめましょう」
「(一同)よろしくお願いします」

一同部屋に引き上げて明日に備えます。皆相部屋なのですが、
わしは女将のご配慮で一人部屋をあてがってもらいました。
何故か?
それはわしのイビキが騒音公害だからです・・・
以前同室の方が逃げ出したくらいなんです。



6月24日(日)
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0500に目覚め、余裕を持って身づくろいを済ます。
0550に広間に入ると、もう皆さん集まってきていますよ。
やる気満々ですねええええええ。

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厨房では早くからお弟子さんが朝食の準備をしている。
これを典座というのかは不勉強な身にはわからない。

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さて、住職とお弟子さんが部屋に入られ、いよいよ坐禅の始まりです。
写真を撮りたいところですが、自分の行で精一杯
最初から撮るつもりもなかったので
スマホは電源を切って鞄に入れ、隅に置いておく。
写真撮影は「碧」のご主人です。

昨夜教えていただいたとおり、面壁、半跏趺坐で座る。
お鈴の音で始まり。
五感に静寂が染み渡る。
やはり様々な雑念が浮かんでくるが、それを流す。
目をつむると寝てしまうというので、開いたままにするのですが、
半眼にしてみる。
呼吸は鼻でする。臍下丹田を意識して呼吸する。

坐禅の前に住職が
「警策を希望する方は合掌してください」
と言われたので、体験してみたい、という気持ちがありました。
しかし、心が揺れたり、集中が途切れたりしたときにやってもらおうとしていたんですが、
そんな気持ちは何処へやら、瞑想状態がとても心地いいんです。

いつのまにか40分くらいが経ってしまい、
お鈴の音がしました。
初めての坐禅終了

阿字観と同じような心持ちのよさです。

あとで皆から、
「おやっさんが最初に合掌してくれると思ってたのに!」
「その次は私が合掌しようと待っていた・・・」
と言われました。
皆の警策を受けてみたいという願望を薄々気づいていたのですが、
瞑想状態に酔いしれていたのでそんなことを考える余地はなかった、
というのが本当のところです。

後にSNSで
「警策はわざと受けるものではない。坊主も参加者も真面目にやるべきだ」
とのお叱りを受けました。

すすすいません。
でもね、これは行を終えた後のフリートークなんですよ。
最初、警策を受ける体験を期待していましたが
実際に座ってみると、そんな気持ちは起きてきません。
皆も、同じような気持ちだったようで
そういった心の流れを皆で楽しく話し合っただけなのです。

あくまで相手は在家者なので、出家者に対する修行ではないからです。
禅を広めたい、という住職の広いお心から発せられた言葉なのです。
警策を受けてみたい、という在家の願望も
「善きかな、善きかな」の広いお気持ちでおられたのでしょう。
それに気づくか気づかないかは修行次第だと考えます。

お釈迦さまは中道を歩まれて悟りに至りました。
ガチガチの心になると、見えてくるものも見えなくなります。
とらわれない心を持つ事が肝要と考えます。



閑話休題


さて次は粥行の食作法です。
禅宗では食事も修業で、細かなお作法にも意味があり、
それを正確に実践していくのが行であります。

城満寺では、色々な所で座禅のワークショップを開催されているようですが
食作法については過去数回しかされていないそうな。
食事を供するには場所が必要なんですね。
ですから今回、
敷居の低い「碧」で食作法をしていただけるのは、
本当に稀でありがたいことです。

正面に座られている住職の説明を一字一句聞き漏らさないように、
神経を集中させて食事に向き合います。
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目の前に置かれている食器の包みを見つめて、
次は何をするのか?
勇み足をしないよう、気をつけて・・・

食事の偈文を唱えるとき、住職の鳴らす槌の音と、その道具が気になる。
展鉢の偈、念誦と続く。

匙の置き方、箸の置き方、椀の持ち方
細かく決まりがあって、初めての者には緊張しまくりです。
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お粥、梅干、沢庵をよそってもらい、これ以上いらなかったら右手を上げて合図する。
いりゴマのふりかけ?なんだこれは?
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「これ以上いらなかったら合図してください」
供するお弟子さんに言われて慌てて右手を上げる。

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匙でお粥をすくい、ひと口ごとに匙を置き
口中で租借した後、お粥が喉、胃へと収まっていくのを意識しながら、感じながらいただく。
塩味のついていないお粥、こんなにも甘かったのか。
いつも食べているお米と違い、おいしくもありがたくもある。

香の物を食べるのはいつか?ふりかけは?
住職の食べているのをちらちら見ながら食べる。

実は昔
「食う寝る坐る永平寺修行記」という本を読んでいたので
食作法について少しだけ知っていたのが役立ちました。

たくあんは音を立てずに噛む。
えっ?そんなことできるの?
顎に余計力が入ります。

たくあんの一切れは最後に椀をぬぐうために取っておくはず・・・

いりゴマを摺ったふりかけをかけてみる。
おお、これはおいしいぞ。
一度に全部かけたらどうなるか・・・

おかわりの合図があるのですが、
もう胸がいっぱいでお替りする気力が湧きません。
皆も同じ気持ちのようで、1人以外はお替りせず。

住職は残りのお粥を全部片付けてくださいました。

最後に「折水の偈」で、お湯が配られます。
いったいどのくらい注いでもらったらいいのか?
これでお椀を洗うんやったなあ・・・。

住職がわしのお椀に残っているたくあん一切れチラッと見て
「言うのを忘れていましたが、最後にたくあんを使ってお椀を洗います」
皆に一瞬動揺の気が流れたのを感じた住職は
「大丈夫です。匙で洗えばいいのです」

ああ、本を読んでおいてよかった。
しかし、椀にお湯を入れていただき、
洗いに使ったたくあんは、いつ食べたらいいのか?
悩みに悩んだ末、粥のお椀を洗った後に食べてしまいました。

これが正しいのかそうでないのか、わからん。
お湯にはお粥が溶けていて濁っている。
ここでお湯を飲みすぎると、
香の物とふりかけの椀を洗うお湯が足りなくなる。

ああ、ちょっと飲みすぎたか。
残った梅干の種は、どうするのか。

「最後に残ったお湯を集めに廻るので梅干の種と一緒に捨ててください」

えっ、お湯は全部飲まなくてもいいのね。


最後に布で椀の水気を拭き、重ねて包む。
洗わないんですね。衛生的にはどうなんでしょ?
昔、家内の実家でも食事は箱膳で食べていて、
やはり拭くだけで格納していたと聞きました。
脂っこい料理を食べなかったから、
お湯ですすいでぬぐうだけでよかったのでしょうか。

最後に皆で般若心経をあげて終わります。

いやぁ~、こんなに緊張した食事は初めてです。
食べたのか食べなかったのかわかりません。
所作のいちいちに深い意味が含まれていて、
それを理解して実践する事が修行なんですね。

禅の教えの、ほんの入り口を垣間見れたような気がします。
でもこれだけで「これが曹洞宗だ!」と語る事はできません。

参加者皆、緊張していたんでしょうね。
食事が終わると、場の空気が一気に緩んだような気がします。
わしもカチコチになっていた身体と心をほぐします。

あ゛あ゛~

疲れたが、いい体験が出来て心が満たされています。
このワークショップに参加させてもらえたご縁に感謝です。
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さて、今回のワークショップはこれでおしまい。
住職とお弟子さんをお見送りし、
参加者は三々五々解散していきます。

わしは、このあと女将さんが海部にある城満寺へ連れて行ってくれるというので
もう2人の参加希望者と一緒に1時間半くらいのドライブです。
無理に札所を廻ることなく、
たまには遍路道から外れた名所を見物するのもいいもんです。

その前に・・・ちょっと腹ごしらえ。
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車は山間の集落へと進み、人里はなれた修行場、といった雰囲気が漂っています。
わし、禅宗寺院の庭が好きなんです。
枯山水の風情もいいし、何かしら空気感がピリッとしているのですよ。

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ここ城満寺は、配置がなんとなく平等寺さんに似ています。
でも禅宗の香り高い場所ですね。

本堂の中に上がらせていただき、
板の間で釈迦如来さまに五体投地で礼をさせていただくが、
やはり膝が痛い。修行が足りないなあああ。

お勤めが終わって本堂の周りを廻っていたら、
東司(とうす=便所)がありました。
おそるおそる覗いてみたら・・・そこは清浄な空間です。

この東司を見ただけで、禅寺での修行の大変さがわかりました。
自分にはここで修行はできない・・・しみじみ感じました。

ずっと具合が悪かった先代住職が急に亡くなられたとか、
住職が慌しくされていたので邪魔になるのを避け、
長居を遠慮して次へ行きます。
思えば前住職の具合が悪かったのに、敢えてワークショップを中止せず
開催してくださった住職さまに感謝します。

車を走らせ、近くにある「浪切不動尊」に着きます。
えっこんなところにあるの?というような山間にひっそりとあります。
ここは境内一面苔が綺麗に生えていて
只で見せていただくのはもったいないような風情です。
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ここも弘法大師にご縁のある霊場で
灯明杉というのがあり、
昔お大師さまが落ちそうな大岩に立てたお箸が杉の大木となり、岩を押さえているそうな。
そして杉の間を通って向こうにあるお堂に行くとき、邪な人は挟まって通れないとか。
煩悩まみれのわしはどうか?
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おお、通れました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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さてその次は、旧遍路道八坂八浜のひとつ、松坂隧道
ここはアジサイロードで有名だそうです。
なるほどアジサイの花が沿道に咲き乱れていて豪華ですねええええ。
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今回のゴールは薬王寺です。
駐車場で先達同期の方にばったり出会いましたがな。

今日はここ、「日和佐駅」から列車で帰るのですが、
まだ時間があるので23番薬王寺を参拝し
門前のうどん屋さんでうどんを食べましょう。

ここで「碧」の女将さんとはお別れ。
色々とありがとうございました。
また次回のワークショップをよろしくお願いします。

1230発の徳島行きに乗るのはわしと愛知から来た参加者の女性
この方は過去「おきらく遍路塾」で一緒だった人で、
先達の同期ということも解りました。

1時間半くらいの車中、歩き遍路仲間同士のトークで盛り上がりました。
あぶない話も、少々
なんでも、12番焼山寺登山をする際に、
女性の1人遍路を狙ってスケベなオヂサンガイドが現れて
長戸庵まで身体を触りながら押し付けガイドをするそうです。
けしからんなあ。
彼女も最初の焼山寺でそういう目にあってトラウマになっているとか。

わしはオッサンなのでそういう目にはあわないが
確か87番から88番の間にも女性についてくるオッサンの話を聞きました。

お遍路の国際化も大いにいいが、
旅のリスクも必ずついてまわる、ということを特に女性の一人旅の人に
心得ておいてもらいたいですね。

色々話をしていたら、「徳島駅」に到着!
高速バスでわしは1430発大阪行き
彼女は1515名古屋行きです。
次回の再開を約して解散しました。


さて今回の総括
自分が四国遍路を重ねていくうちに、
真言宗よりもむしろ禅宗、それも臨済宗に心惹かれていきました。
とても自分には禅宗の本格的な修行はできませんが、在家の修行者として
自分のできる行を通じて今よりも高い場所に精神を持っていけたらなあ、
と願います。

今の自分に出来るのは「徒歩禅」
とにかく歩くことに集中する。
特に山登りの際には五感が研ぎ澄まされてきている瞬間がたまにあります。
その瞬間が多くなるよう、願うのです。

瞑想の方法である坐禅、阿字観の実践について、
「碧」の開催してくださるワークショップに参加させていただき、
それらの扉の前に立つ事ができたので、
今後は更に精進できる気持ちがします。

また、今回の城満寺や22番札所平等寺、また箕面の西江寺など
敷居が高く見られがちの瞑想体験を
誰でも気軽に体験できるエントリーの場として開いてくださっています。
これは有り難いことです。

いきなり「修行はこうでなくてはならん!」という人ばっかり居ては
誰も集まりません。
お寺本来の姿は、誰でも気軽に集まる場であるべきです。

幸いわしは有り難い御縁を頂戴して
修行を行える場を段階的に与えられているような気がしています。
このご縁を大事に、今後も精進していきたいと考えます。
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おきらく遍路旅 9巡目結願 83番一宮寺~88番大窪寺

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歩き+バス+列車のおきらく遍路旅も
9巡目を結願しました。
半年で1周のペースでお遍路をしていて、
今回は6月一杯で結願できるかな?と考えていたのですが
焦らずやっていたら、何のことはない、結局結願できました。

何事も流れのままに、慌てず焦らずやっていけば
どこかで誰かが助けてくれます。
ありがたいことです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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6月15日(金)
日曜が仕事なのでこの日は休み
大坂豊中の始発に乗り新幹線経由で高松を目指します。



昨夜に山陽新幹線の人身事故のニュースが気になる。
0330にネットの路線情報を見てみたら、
山陽新幹線上下線とも運行見合わせになっています。

ああっ

在来線で行こうか・・・バス便もあるが・・・
かなりのロスやなあ。えい、しかたがない!
腹をくくって0400に再度路線情報を見てみたら

おおっ

山陽新幹線運転再開になっています!
なんとありがたや。神仏かご先祖さまが四国に呼んでくださったのです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

0507阪急の始発に乗り、新大阪に。
昨夜からの運休により、混んでいると思ったが、
全く混んでいない。

予定通りサクサク岡山~宇多津~高松・・・へ。
高松0808到着が3分遅れた。
この3分の遅れが痛かった・・・・
JR「高松駅」から琴電「高松築港駅」まで歩いて5分
0815発の志度行きに乗り遅れました。その差1分

この1分が積もり積もって・・・・ああっ
今回は列車&路線バス遍路なんです。
あんまりタイトな計画立てるもんじゃないなあ。

「高松築港駅」で次の列車を待つ間に
計画の組みなおしを考えていたら、オジサン遍路がやってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
埼玉から来た歩きバス列車遍路さんです。
わしと遍路の方法が同じなので話が合いました。

わしの今日の予定は85番八栗寺~84番屋島寺~83番一宮寺
そのあと伊予西条まで戻って知り合いと呑む、という次第です。

本当はですね、今回は石鎚に登ろうと思っていたんですよ。
でも雨なのでやめて、高松近辺をやろうと計画しなおしたのです。

閑話休題

オジサンは「潟元駅」で降りて、屋島寺へ歩いて登ります。
「またどこかで」
わしは予定を入れ替え、2つ先の「八栗駅」で降りて五剣山目指して歩きます。
梅雨時で、いつ雨が降るかわかりませんが、
幸いに今日は曇り空で、少し涼しい。

いい気分で坂道を登り
八栗ロープウエイ駅に来ました。今日はこれに乗っていこうか。
人の好き嫌いの激しいわしは、
ここに来たくない感情に捉われていたのですが
もう今は大丈夫です。
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人とは適当に付き合えばいいのですが、
それがまだできないわしは修行が足りません。

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乗る前にトイレに行ったら、駐車場脇の自販機に御加持水がありました。
迷わず買って一気飲み。
ゲップをしながら車中の人に。
たくさんの幼稚園児も先生に引率されて乗ってきました。
遠足なんでしょうか。車内は賑やかです。
自分にも孫が出来たので、小さな子供達のはしゃぐ声がほほえましい。
子供や孫のいない歳の頃は、単なる騒音にしか聞こえなかったんです。
人って勝手なものですね。

乗る事5分くらい、
あっというまに山頂駅に着きました。

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鳥居と紫陽花に出迎えられて境内に入ります。
相変わらず新緑が目にまぶしい。
その様子を写真撮影していたオジサンがいて、
撮影の邪魔をしないように立ち止まっていたら、
「行け」と手で示したので先に行く。すぐにシャッター音が聞こえた。
お遍路さんの歩く風景も撮りたかったんでしょうね。

0955
85番 八栗寺着
リュックをベンチに降ろすと何か甘い香りが漂っている。
なにかな?
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頭を見たら菩提樹の花が咲いています。
ああ、これかああああああ
法楽であります。

本堂へお参りして、聖天堂に行きます。
見てみたら「納経所横の建物から中に入れます」
さっそく行ってみる。
なるほど、畳敷きの聖天堂に上がれます。
が、納経所を挟んで聖天堂が二つあるということですね。

昨日買っておいた最中(モーダカ)をお供えして
五体投地礼からお勤めをしました。
広い室内にはわしひとり。自分の声が室内に響いていい気持ちです。
お供えのお下がりを押し頂き、納経所ではご本尊の他に
聖天様の御朱印もいただく。

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今日6月15日は弘法大師様の誕生日なんですね。
「いろは祭り」とか「青葉祭り」と呼ばれているそうな。
大師堂では甘茶が配られていたり、
堂内に上がってお勤めできたりしています。
さきほどの園児たちが大師堂に並んで座って
「なむだいしへんじょ~こんご~」
と唱えています。
そうかあああ、仏教系の幼稚園なんですね。

帰りもケーブルカーで下ります。
行き違いの列車には、ダンタイサンで満員です。

「八栗駅」まで歩き、そこから「琴電屋島駅」で降ります。
よく見たら、鉄道系カードが使えるようになっているので、
いつも使うカードで元気に「ピピッ」とタッチする。
でも降りるとき車掌さんが慣れていないようで、
関東系のPASUMOを知らないのかな?
トンチンカンな対応をしてくれるが、まあそれもありです。
笑って受け流す。

ここからことでんバスに乗って屋島山上まで行くのですが、
まだ40分くらい時間がある。
なので、近所の食料品店に行ってお弁当を買います。
「お弁当は・・・あります?」
「これ。あと1個だけあった」
「おおっ!ではそれを」
「これから歩いて登るの?」
「い、いえ。バスで・・・」
「この先のスカイラインから登る人多いよ」
「へぇ~。スカイライン歩けるの?」
「歩けるよ」

今度歩いてみよう。歩いて怒られないかな?

駅の待合室でお弁当を食べる。
まだまだ時間があるので持ってきた本でも読むかね。
今日のお供はトネ・コーケンの「スーパーカブ」
女子高生とスーパーカブの物語が新鮮で楽しめる。

夢中で読んでいたらバスの時刻になりましたがな。
1145
バスに乗って10分あまり。100円です。
誰か道路を歩いているお遍路さんいるかな?
いないなあ。

1158
84番 屋島寺着
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駐車場にはダンタイサンの大型バスがいますよ。
境内は、金曜日なので年配の観光客が多いね。
ダンタイサンの般若心経と被らないように少し待ちます。

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ここもアジサイの花が綺麗ですね。
アジサイの花は雨が似合うのか、それとも今日のような天気が似合うのか。
個人的には傘とアジサイが似合うと思う。

下りのバスの時間まで50分くらいあるので
売店軒下のベンチで時間を潰す。
広い駐車場を眺めていても、ほとんど車はいない。
さっきの本を取り出して読もうかね。

1305発のバスが来たので乗り込み、下界へ。
車窓から自転車で登ってくる人が見えます。
また、「歩行者に注意」という看板も立っているので
ここの道路は歩いて登れるのかなあ???

「琴電屋島駅」に着き、やってきた列車に乗り込み
「一宮駅」目指して進む。
実は最初に計画していた運行計画よりも1時間オーバーしています。

この分だと、「高松駅」1450発「伊予西条駅」行きの特急列車を
1550発に遅らせなくてはならないなあああああああ、
と考えていました。
今夜は1830から伊予西条で呑む約束をしているので、
その予定を気にしすぎている感があります。

なにはともあれ、
まずは83番を打たなくてはならん。
「一宮駅」を降りると、田圃と住宅地の向こうに大屋根が見えます。
それを目指して歩くこと10分

1418
83番 一宮寺着
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今日も裏門から入ってしまいました。すまんこってす。
境内には歩きの遍路がひとり。
「こんにちは」
「こんにちは」
本堂では、わしより後に来て先に終えて納経所に行っていました。
どうでもいいか。
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さて、伊予西条までの移動の開始です。

「一宮駅」まで歩いて列車に乗り
「高松築港」で降りて5分歩き
JR「高松駅」から特急いしづち17号松山行きに乗ります。

すでに列車はホームにいますが、発車まで30分以上あります。
時間があるのでホームにある「連絡船うどん」を食べよう。
冷やしぶっかけを掻き込み、一息つく。

列車に乗り、ガラガラの席に座りスマホの充電を始めたら、眠気が襲ってきました。
なにしろ、今朝は3時半起きでしたから。
うとうとしているとやがて発車
列車の振動は眠気を誘うね。
またしてもうとうとしていたら、「伊予三島駅」「新居浜駅」と進み
1721に「伊予西条駅」に到着しました。

今日のお宿は駅前の「ホテルオレール西条」
チェックインするや否や、服を脱ぎ捨てて
ランドリーサービスコーナーに飛んでいって
汗だらけの服を洗濯をします。
時間が足りない!
あんまり焦っていたんで、洗剤を入れるのを忘れていました!

表示を見たら32分で洗濯終了するというので
約束の時間にはギリギリ間に合うよ。
洗濯の間に自分の身を洗う。
汗が身体に張り付いて気持ち悪かったので、お湯を浴びると生き返るね。

水だけの洗濯が終わった洗濯物を部屋に掛けて、
では出かけようかね。

西条駅前から歩いて10分くらいの居酒屋が今夜の宴会場です。
店に入ると既に常連さんたちがカウンターにたむろしていますよ。

しばらく待っていたら、大先達がやってきました。
実はですね、1年前にここで大先達と呑んだ時に、
一緒に居た常連さんの1人に、わしの描いた絵のリクエストを受けていたのです。
で、今回はその絵を持ってきて渡すのです。

絵はともかく、周りの常連さんは気のいい人たちばかりで
大騒ぎしながら楽しく飲むことができましたがな。

わし、普段からビールはジョッキ1杯が限度なんですが
場の雰囲気に酔い、あっという間に3杯飲んでしまいました。

大騒ぎしながらも大先達からは、
修行のための色々とためになる話を聞かせていただきました。
勤行の作法とか、心構えなどなど。

納め札の色について
白札は、まっさらな気持ちで、
緑札は、青息吐息で、
赤札は、赤っ恥かきながら
勉強と修行を重ねて

銀札になるといぶし銀になり、
金札は光り輝き、
錦札になると様々な物を含んできらめき
お遍路さんたちを導くものだそうです。
決して自分自身が偉ぶるためのお札ではない。

確かに今のわしは恥をかきながら修行の最中であります。

こういった事を教えていただく事はとても大切な事なんですよ。
御縁に感謝です。

明日もお遍路の予定を考慮していただき、
夜9時にはお開きです。
結構呑んだのに足元もしっかりと岐路を辿る事ができました。
帰ったら、爆睡


6月16日(土)
0400起床
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「伊予西条駅」0459発の特急しおかぜ2号岡山行きに乗り、
「宇多津駅」で乗り換えて
0645「高松駅」着
歩いて「高松築港駅」まで行き、0707発長尾行きに乗り、
0748「長尾駅」着

0755
87番 長尾駅着
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まだ境内には誰もいません。
お勤めの最後の願文を唱える際に、昨夜教えていただいた
自分と家内の家の「先祖代々菩提のため」を加えました。
わしが今この場所に居て勤行できる事の意味を考えるに、
六親眷属を初め、御先祖の皆様の御加護があってのこと、と考えます。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今日のうちに大坂に引き上げるので88番まではバスで行きます。
「大川バス本社バス停」まで歩いて5分
ベンチには昨日琴電で一緒だったオジサン遍路さんがいました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「また、ご一緒できますね」

0844に来たバスに乗り、0913「大窪寺バス停」で降ります。
0915
88番 大窪寺着
バス停から山門まで廻りますが、生憎山門は修理中でくぐること叶わず
横を回って境内へ。
手水を使い、本堂に行きます。
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それぞれのペースでお勤めをしますが、
オジサンはお賽銭を投げ銭をしています・・・

大師堂へ向かう途中、
「若い者が生意気なことを言うようで申し訳ありません」
「?」
「お賽銭は投げ銭をしないようにお願いします」
「あ?ああ、そうなんですね。最後に教えてもらってよかった」
南無大師遍照金剛
わしの気持ちが通じてよかったっす。

境内には先達錫杖をついた老夫婦が2人、
馬鹿に早いお勤めをさっさと済ませて納経所に入っていきます。
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昨夜の大先達との話でもあったのですが、
自分達だけで誰にも教わらずに車遍路や歩き遍路を重ねた
お遍路さんや先達さんは、
基本的なお作法を知らずに回数を重ねていく。
どこかできちんと勉強しなければいけない。
自分達の装束、所作の意味を知っておかねばならない。
そういった勉強の場が必要だなあ。
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幸い今、わしらは定期的に勉強会を開く場があるので
それをきちんとやっていかねば、と思うのです。
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そういったことを考えつつ
納経所で9巡目の御朱印をいただき、結願!

いつもながら結願は感慨深いものですね。
回数を重ねるに従い、有り難い御縁を頂いております。
これもお大師様のお導きと感謝しております。

さて

恒例の「打ち込みうどん」を食べることにします。
今0935、
1000のバスの時間までに食べるのです。
大丈夫です。
現役の時代には朝食を30秒で食べていました。

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同行のオジサンは早食いに自信ないそうで、写真を撮りに行きました。

店の人に
「10時発のバスの時間までに・・・」
「ええっ?大丈夫?」
「ダイジョウブです。いつも食べていますから」

0945にやってきた熱々のうどんを
アフアフ汗かきながらすすりこむ。

おいしい、やっぱりおいしいぞ!
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8分で食べ終わりました。
たまにはゆっくり食べたいなああああああああああ。

バスの時間までまだ5分以上もあります。
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バスに乗り、オジサンは、「大川バス本社バス停」で降りて琴電で高松まで行き
そこから高野山へ行くそうです。
わしは「志度バスストップ」で降りて
1132発の高速バスで大坂梅田に帰るのです。
「お気をつけて!」
「またどこかで会いましょう!」

せめて次回からは余裕を持ったお遍路をしよう



いつもいつも考えるのですが
結局慌しいお遍路になってしまいます。
これはわしの性分なのでしょうか・・・・・

慌しいながらも楽しいお遍路なので、まあいいか。

翌7月からは、十巡目が始まります。
今後ともよろしくお願いいたします!
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四国八十八箇所霊場公認 関西先達会研修会並びに親睦会

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2年前に善通寺での新任先達研修会の際に
関西先達会入会の案内をしていたので、
あまり深く考えずに入会しました。

その後、先輩先達さんや、ブログなどで見聞きすると
あまり得にならないとか、揉め事がある会だとか・・・
ええ~、そうなんかなあ。
でも自分の目で実際に観て聴いて、そして判断しようと思いました。

昨年は会費の払い込み時期が遅れて参加できなかったので
今年こそは参加しよう。

6月10日は日曜なんで参加しやすい。
前日は箕面の西江寺さんで阿字観をやってきて、今日は四天王寺で先達会
やはり毎週お寺とは縁があるなあ。

阪急豊中駅から宝塚線に乗って梅田に行き、
地下鉄御堂筋線に乗換え天王寺駅で降ります。
そこから歩いて10分くらい。
四天王寺に到着!

広大な寺域の端のほうに本坊五智光院があり、ビギナーのわしは迷いそう。
白衣を着た人がちらほらいるので、その人たちの後をついていきます。
要所要所に案内板があるのでわかりやすいよ。
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入り口で下足袋をもらい、中に入る。
結構広い会場なんですが、座布団が隙間なく敷かれている。
いつものことながら前はガラガラで、
みんな後ろや隅っこにへばりついて動かない。
まん前に座る事にしよう。
やがて会場は満杯になって盛会の様子です。


(記載してあるのは予定の時間で、実際は早めに進行しています)
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0930
会長のお言葉で開会し、御法楽を皆で行います。
会計報告、監査報告に続き、来賓の霊場会住職のご紹介
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1030
四国八十八箇所霊場会会長74番甲山寺住職のご挨拶

1100
55番南光坊住職による「大通智勝仏について」の話はとても興味深い。
ご本尊の真言はなにか?
いつも唱える「南無大通智勝仏」は御宝号であって、
御真言は「オンアビラウンケンバザラダドバン」で、
大日如来を拝むのと同じでいいそうな。
なぜなぜ?
と聞かれると、ああ、きちんと説明できない・・・
もう少し勉強しておきます。
「オンマカビジャニヤジャニヤノウビイブゥソワカ」
というのもあるが、これは仏の正式名であって、これを唱えると
他の仏様も正式名の長い名前で唱えなくてはならんそうな。
ますますわからん。
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1120
さて次は、五智光院に移動して
会員の物故者法要が行われます。
またしても前席が空いているので座ったら、
隣は研修会で隣に座っておられた大先達の方でした。
霊場会住職達の唱える理趣経のもと、
物故者遺族の方たちから焼香をし、続いて参加者が焼香する。
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理趣経が終わると般若心経を皆で唱えて法要は終わり、
続いて参加者全員で記念撮影です。
わしの隣は大峰山の行者の方で、
火の粉で焼け焦げた長い白衣が印象的でした。
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弁当券と引き換えに、今日のお昼をいただき
会場でいただきます。
今日は隣の席の大先達さまとご縁をいただきました。
京都市内の方で、西国三十三観音巡礼を50回以上廻られているそうです。
すごいっすね~。
西国札所は札所間が遠く離れているので大変なんですよね~。
わしはまだ1周しかしていない・・・呼ばれていないのかな?
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1300
来賓の紹介、関西先達会役員紹介

1330
午後は38番金剛福寺住職による「通夜と葬式」

会員によるお遍路体験談

14番常楽寺住職による「如来様について」
如来様の話もさることながら、
常楽寺がされている児童擁護施設の話が興味深かったっす。
あとで調べてみたら、そこは社会福祉法人「常楽園」で、
そういえばお遍路路の途中にあった建物だぁ!
最近読んだ有川 浩の小説「明日の子供たち」の気分が残っていたので
常楽寺さんの高い志に感銘を受けました。

そのあとは39番延光寺長老と、64番前神寺住職による挨拶とお話
サクサクと予定が進み

最後に関西先達会副会長による御法楽を皆で行い
今日の予定は終了!
1500前に終わりました。
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今日いただいたものは、お接待の柿の葉寿司と
物故者法要のお餅です。帰って食べよう。
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それに今年度の霊場会の予定もお知らせしてもらったのはありがたかったです。
先達大会の日程や、先達新任と昇補の日程、開催場所などなど・・・

玄関を出て帰ろうとしたら常楽寺住職がおられたので
ご挨拶がてら、境内のネコちゃんたちの話をしました。
あれは野良猫で、志高い住職の徳を慕って境内に住んでいるそうです。
どんどん増えるので避妊手術をしたいのですが、
逃げていってしまう・・・と言っていました。



初めて参加した関西先達会、有意義に過ごす事ができました。
人に聞いていた評判とは違うねえ。
とっても為になりました。
やはり自分で体験しなくてはいけないっすねえ。
先輩先達諸氏からは、
「新米が何を知ったように言っているんだ」
と言われるのは、重々承知しております。
大金剛輪陀羅尼でお詫び申し上げます。
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阿字観in西江寺

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久々にお遍路、帰省以外での週末を過しました。
翌日の10日(日)に、関西先達会総会が四天王寺で行われるので
四国や帰省の予定を入れなかったのです。
で、土曜日は暇
しかしボ~~~ッとしているわけではない。

いつもの、箕面の聖天さまの西江寺に行きます。
ここで1500から「阿字観」が行われるのです。
この間参拝したとき、ヨガ、写経会、阿字観などなど、
色々行事をされている予定表を見つけて、早速来たのです。
予約不要、参加費500円です。

実はこの場所で1300からヨガをやっているのですが
ヨガの参加者って女性限定が多いんじゃありません?
なんかオッサンには敷居が高い。

ので、ヨガは遠慮しておいて
阿字観のみにしよう。

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今日はいいお天気ですねええええ。
下界は暑いが箕面に来ると木陰がたまらなく爽やかです。
まず、本堂で歓喜天さまにお酒をお供えして
いつものごとく五体投地でお勤めを始めました。
途中、風が吹きこんでくる。

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そのあと大黒天尊、お大師さま、弁天さまにご挨拶してから
東屋に行って早速お下がりのお酒を頂く。
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今日のお供えのお酒は、梅酒です。
少量ながら、お酒が回っていい気持ち。

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空を見ると、竜がいるような・・・気がする。

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1455になると、ヨガが終わったらしく、人が出てきました。
本坊に行き、あがらせていただきましょう。
ヨガの参加者には男性が1人いますよ・・・。

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阿字観は10人くらいの参加者です。
ヨガからの流れの人は半分くらい。

法衣を着た住職がみえました。
「きちんとした阿字観がご希望の人は、どこか厳しいお寺へどうぞ・・・」

おおっ?

フランクな住職ですねえええええ
だれでも気軽に瞑想体験ができるように
敷居を低くされています。

座り方も、銘々キツくならない程度の座り方で。

わしは以前平等寺の副住職から教わったとおりの姿勢で座る。
半跏趺坐で尻の下に2つに折った座布団を敷き
法界定印を結ぶ。
ジャージにポロシャツ、そこに輪袈裟をかけて数珠を持つ。

参加者は銘々の服装、銘々の姿勢で座る。
まず、呼吸を整えます。
正面に座る住職が、解り易い大きさで息を吐く。
参加者はそれに合わせて呼吸を繰り返す。

住職の合図により、

今度は吐く息に「阿」の音を合わせる。
住職の腹に響く声、ヨガ参加者の高い声、
わしは自分のキーがわからずにしばらく迷走していました。
キーが整わないと息も続かない。

いつのまにか肩に力が入っていました。

自分のキーで

わしにとってはいつもの読経の声が「阿」のキーでした。
やっと自分の声になりました。
すると息が長くなってくる。

知らず知らずのうちに呼吸の事しか考えていませんでした。

本坊の中は、高く低く「阿」のコーラスが響き渡ります。
静寂のなかに声明が漂っているような気分です。

やがて鈴が2つ鳴り、
「阿」の発声をやめて、瞑想にもどる。

色々な考えが浮かんでくる。
浮かんでくる考えを「流す」
完全な瞑想状態を得る事は難しい。

いつの間にか時間になりました。

皆、足を伸ばしてストレッチをする。
腕を頭の上に上げて、それを顔~胸~腹~脚~爪先へと移動し
溜まった物を排出する。

リラックスしたあと、住職とのフリートークです。
何度も参加している人が多いので
あまり質問がない。
なので、初参加のわしが聞いてみた。

「あの~、聖天さまに呼ばれてここに来たのですが、あちこちの聖天さまを拝んでもいいのでしょうか」
「かまいませんよ!」

「それから、お供えのお酒とか甘いお菓子は、お下がりをすぐに頂いてもいいのでしょうか?」
「いいですよ。多すぎて食べられなかったら納経所に言って下さい」

わしが聖天さまについて聞いていたら、ヨガのインストラクターさんが
「聖天さまにはミカンはだめですか?」
「柑橘類が苦手なのです」
「甘~いミカンでは?」
「・・・うう~~~~ん」
これは宿題ということで・・・

瞑想について、四国に行かねば出来なかったのですが
近くにいい場所が見つかってよかった。
これは歓喜天さまが呼んで下さったのでしょう。
ありがたや、ありがたや。
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今後も時間を調整して参加させていただく事にしましょう。
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清浄歓喜団

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歓喜天さま其の弐であります。
今回は、お供えのひとつ、「歓喜団」について。
この御菓子は京都祇園の「亀屋清永」でしか作っていません。
今日はそこに行ってきましたがな。

勤務の都合で火曜日が休みだったので、大坂から阪急河原町行きに乗って京都まで。
終点河原町から祇園の八坂神社を目指して少し歩く。
平日だけあってそれほど観光客の姿はない。
修学旅行の学生や、家族連れの白人、それに中国人のダンタイ

花見小路前には、舞妓さん目当てのダンタイサンが多いのですが、
こんな時間に舞妓さんの姿はめったに見られませんよ。
もしも見られても、それは観光客の「変身舞妓」です。

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八坂神社前では記念撮影の観光客が多いが、
道路向かいにある老舗菓子舗「亀谷清永」前には観光客はいません。

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おお、のれんは歓喜団やねえ。
ショーケースにはこの店の売りである「清浄歓喜団」と「餢飳(ぶと)」があります。
双方神仏へのお供えとして作られています。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
清浄歓喜団の由来

略してお団といい、遠く奈良時代遣唐使により伝えられた唐菓子の一種で、千年の歴史を
昔の姿そのままに伝えられています。

唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教とともに伝わり、天台宗、真言宗などの密教
のお供え物で、貴族を除いては庶民の口には入りませんでした。
七種の清めの香を入れた餡を米粉と小麦粉で作った皮で包み、八重の結びは八重の蓮華を
表し、形は金袋になぞらえ、ごま油で揚げてあります。

伝来当時は、栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で味付けした
らしく、小豆餡を用いるようになったのは徳川中期の後と伝えられています。

亀谷清永の説明より抜粋
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

歓喜団はサンスクリット語のモーダカ(modaka)の意訳で、
「小さな丸い糖菓」の意味であり、和菓子のモナカはこの糖菓モーダカより由来した
ものという解釈もあるそうな。
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モーダカは糖菓という意味の他に「陽気にさせるもの」「喜びを与えるもの」「歓喜」の
意味があり、昔は甘いお菓子が稀少で珍重されたことから、まさに喜ばしい食物として
愛好珍重されました。また、象が甘味を愛好するということも関係があるようです。

ヒンドゥー教の神ガネーシャ神の好物であり、神話にもモーダカを多量に食べている場面
が存在します。絵画や彫刻でモーダカを入れた器を持った姿で描かれています。


さて、元気に暖簾をくぐり、店内へ。
さほど広くはないが、雅なお菓子がショーケースに陳列されています。
「いらっしゃいませ」
「聖天様へのお供えのお菓子を・・・」
「?」
「あの~、歓喜天さまのお菓子」
「?」
若い男性の店員と話がかみ合わない。
若い女性の店員が出てきて
「清浄歓喜団ですね?」
「そ、そうです。箱入りを2つください」
「はい」
ひとつ500円+税=540円
「ところでこの近くに歓喜天様をお祭りしているお寺はありますか?」
「えっ?・・・歓喜天(ってなんですか?)」
「・・・・いや、いいです」
若い彼らにとっては単なる御菓子で、
歓喜天さまとは関係ないんでしょうねえええええ。

なにはともあれ清浄歓喜団を買うことができました。
カンゲキー

観光客で賑わう四条通りを河原町駅に向かって歩くと
高島屋京都河原町店があり、そこの地下食料品売り場に行ってみたら
亀屋清永店があって、そこに清浄歓喜団がありましたよ。
年配の店員さんに聞いてみたら、京都市内の出張店舗にはありますが
大阪店では扱っていないらしいよ。

ふ~~~ん。

やはりお供えを買うには京都河原町まで来なければならんなあ。

駅への途中、
洛陽三十三観音霊場十三番の仲源寺が目に入ったので、フラフラと境内に入り
ご本尊さまにご挨拶させていただく。
終わって出ようとしたら、ロシア語かな?家族連れの観光客が入ってきました。
小さな女の子が手水をしようとしています。
お母さんにアイコンタクトしてから、小さな手を取って
手水の使い方を教えてあげました。
「最後は手を合わせて・・・ね!」
それを見ていたお父さんお母さんともニッコリ

阪急に乗って大坂に帰る途中、
色々色々考えました。
この御菓子を食べてみたいが、お供えもしていないのに食べる事はできん。

お供えに行くか!

ではどこに行こうか・・・・
一番近くてご縁のあるところといったら、
箕面の西江寺ですね。
お昼をまわったので、もしかしたら聖天さまはおられないかもしれない。
それでも行こう。

箕面の駅は同じ阪急沿線なので、梅田で宝塚線に乗換え、石橋で箕面行きに乗る。
箕面駅から歩いてすぐです。
坂道の道路わきには名物「もみじの天ぷら」を売る店の香りがする。

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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
箕面の聖天さまは日本最古の聖天宮で、
役行者が箕面大瀧で修行されていると、山獄鳴動して光明が輝き光の中から
老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、この山を日本最初の歓喜天霊場とし、
万民の諸願成就のため未来永劫ここに鎮座すると申されました。
境内には、役行者と歓喜天の化身である老翁が対談したとされる「対談石」が
残されています。

西江寺縁起による
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

境内は誰もいない。
本堂に靴をぬいで上がり、
持ってきたお供えを並べる。ちょっと多すぎかな?
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「今日はたくさん持ってきました」
五体投地礼をしてご挨拶、願文を述べて終わりの礼をしていたら
本堂の外が賑やかになってきて箕面の滝めぐりウオーキングの老人達が
やってきて、わしの姿をめずらしそうに眺めていました。

ガラスに彼らの姿が写っているのです。
本堂に手も合わせずに去っていくので、
彼らには信仰には縁がないのかもしれません。

並べられたお供えのお下がりを頂戴し、
境内の東屋でさっそく清浄歓喜団をいただきましょう。
綺麗な箱から取り出し、まずは香りを嗅ぐと、
ごま油の強い香りがするよ。

皮はしっかり揚げられているので硬い。
賞味期限は今日から20日後です。

さてどこからかぶりつこうか。
餡の入った袋の部分から。

ガリッ

こしあんが口の中に入ってくる。

ん~、
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お香の香りか・・・いやそれほどきつい香りではない。
桂皮(シナモン)と箱書きにあるよ。
なるほど、シナモンかあ。
わし、シナモンは好きなほうなんで、違和感はない。
昔は七種の香が練りこんであったそうですが、どんな味だったんでしょうね。

kankidan09.jpg
この東屋の前には対談石があり、そこで頂くのにも感慨深い。

最近、歓喜天さまからのご縁とお導きで
いささか書物で勉強させていただいております。
そして解らないところは歓喜天をお祭りしているお寺の方に教えていただいております。
勉強すればするほど、自分が知らずに誤解していた事がわかってきました。

どの神仏に対しても、いい加減な気持ちで対してはいけないことは同じです。
特に歓喜天さまに対しては誤解の度合いが大きいのか
それについても解ってきました。

それは歓喜天さまと眷属のビナヤキャの関係が要因のひとつであること。

これについてはもう少し勉強してお伝えしたいと考えます。
今週末には、ここ西江寺でヨガ&阿字観が行われるので
予約不要ということで、参加させていただくつもりであります。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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