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おきらく遍路旅9巡目 54番延命寺~82番根香寺

お大師様のお導きにより
高速お遍路をすることができました。
法友の剛さんが操縦する筋斗雲に搭乗し、
伊予讃岐の札所を一気に!

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ご指摘をいただく事があるのですが
わし、遍路の手段に拘る気持ちはさらさらありません。
向き合う気持ちこそ大切なのです。
心を、自由に。
自分のやり方が一番正しいと思っていると、発言・態度・顔に出ます。

今回は、歩きがないので、札所での勤行作法に集中する事ができて、
気分が高揚していましたし、
ご本尊さまからのお言葉もいただくこともできました。


5月25日(金)
2250
ハービス大坂から松山行きの高速バスに乗りますが
相変わらず寝たのか寝られなかったのかよくわからん。


5月26日(土)
0515
「新居浜駅前バス停」で降りる。

剛さん操縦の筋斗雲が音もなく着陸してきました。
「おはよう!」
「おはよう!今回はよろしく!」
「ラジャー!」
T/O(テイクオフ)して一気に54番へ。
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朝も早い54番境内には誰もおらん。
サツキの花が綺麗やね。

わしらを見ていた出勤途上のお寺の方から
「久しぶりにきちんとしたお勤めを見させてもらいました」
と言われました。
え?そうなの?これって当たり前のことでは?
それだけ簡略化した参拝方法の人が多いのか??

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55番納経所では、
達筆の職員の方から素晴らしい書をいただきました。
南無大師遍照金剛
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56番泰山寺門前の自販機には、
今話題のおへんろコーラがあるよ!
早速買いましょう。
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今治駅でも買って飲んだなあ。コーラ腹になってちまうよ。

57番栄福寺には納経所に住職様がおられました。
本持ってきてサインしてもらえばよかったかな?

グリグリ山道登って
58番仙遊寺
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山を渡る風が本当に気持ちがいい。
納経所が本堂にあるので、わしらのお勤めを見ていた住職から
「きちんとやっている人は珍しいね」
と、ここでもお声をかけていただきました。

境内にはちらほらとガイジンさんがいます。
いまトレンドのデンマークかな?オランダかな?

山道をグリグリ降りて、街中に入り
59番伊予国分寺
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門前のタオル屋さんも繁盛されているようです。

さてここからは行程上、
61番香園寺から行きましょうかね。
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ここの本堂では靴を脱いで上がれるので
御本尊様の前で五体投地礼をすることができます。
ただし、畳ではないので
下手糞に座ると膝の下の脛骨近位端が痛い・・・。

62番宝寿寺では、
事前の情報通り境内にコーンが立てられていて、
参拝順路が決められていますが、
案に相違して納経所の人の対応はとてもフレンドリーでした。
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ダンタイサンも来ていて賑やかであります。
滋賀県の講の方々のようで、砂利の地面にきちんと座り、
五体投地礼をされていました。
多人数が揃ってされているのを見ると、厳粛な気持ちになります。

63番吉祥寺へは、ダンタイサンと一緒になると納経所が混むので
ちょっとばかり急いでお勤めをしますが、手抜きはしません。
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凡俗の心配をよそに、
ダンタイサンはまだ来ません。やれやれ。

ここから60番横峰寺へ。剛さん操縦の筋斗雲は快調に
山頂駐車場へ着陸する。
ここもひんやりとした空気感がいいね。
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あ、聖天堂があるよ。
あとでお参りしよう。でもお供えの甘いものがないよ。
いかんな、モナカくらいは用意しておかねば。

山道をグリグリ降りて、次に行こう。

64番前神寺の本堂では
八十八箇所お砂踏みをやっていました。
有料なので、ここはやめておきましょうかね。
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三島まで国道をひとっ飛び
今日は割合に空いていますねえ。
どこかで昼食を・・・と探す。
店に入るよりもどこかで買って食べながら行こう、ってんで
食料品店の駐車場に着陸します。

色々色々今夜の分も買い込み、出発

グリグリ山道を登り
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65番三角寺は、三角の弁天池にとても力が強い弁天さまがおられるのですが
悲しい事にわしには全くそれが感じられない。

ああっ

修行が足りんなあ。

今この時点で11箇寺を廻ることができました。
まさに、高速遍路ですね。初めての経験です。
蝋燭、線香が足りなくなってきたのでリュックから取り出して補充しましたが
山道を走っている時にやったので酔ってしまいました・・・・。

グリグリ山道を登り
66番雲辺寺に来ると、やはり空気感が違いますね。
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大師堂は、靴を脱いで奥に行くことができるので
行ってみると、板の間です。
ああ、五体投地礼をすると脛骨近位端が痛い・・・
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しかし我慢我慢、これも修行です。

お勤めの間、何か細かいものが光の中にたくさん舞っていて、
お大師様が歓迎してくださっていますよ、と
剛さんが教えてくださいました。

いつも思うのですが、五体投地礼をきちんとすると
神仏がそれに応えてくださるような気がします。
もちろん五体投地礼がすべてではなく、
それをすることによって
気構えが違ってきて、
その気持ちが神仏とチャンネルが繋がるのではないか、と考えます。

納経所脇のお水をいただき、喉を潤す。
今日も暑くて知らず知らずのうちに脱水状態になる。

山道をグリグリ降りて、次は67番大興寺ですが、
この時点で16時を過ぎています。
今日はここまでかなあ?
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納経時間ギリギリにお勤めが終わりました。

今日のわしの予定は久々に野宿なのです。
剛さんは車中泊
大興寺門前でも野宿できるそうなんですが、
まずはお風呂に入りに行きましょう。
観音寺市にある「萩の湯」に行き、夕食と入浴を楽しむ。

この季節は日が長いのでありがたい。
どこで寝ようかな?
弥谷寺麓にある道の駅「ふれあいパークみの」がいいのかも。
明日は弥谷寺から始めることができる。

駐車場から少し離れた場所にテントを張る。
眠れるかな?と思ったが寝ていたらしい。

2130に・・・
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ここで起こされてしまったが、気にしない。
再び爆睡しました。

5月27日(日)
空が白んできて目が覚め、トイレに行き、自販機コーナーを見ると
ここにも例のコーラがありました。
朝っぱらからコーラはないので、コーヒーにします。
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道の駅駐車場には他府県ナンバーのキャンピングカーや、
車中泊らしき車もいるよ。お遍路さんかな?

0600
剛さんも起きてきたので
身づくろいしてから
誰もいない弥谷寺の本堂まで登ります。
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71番弥谷寺の見晴らしのいい本堂で
お勤めをしていたら風もないのに両側の幟がはためき
ご本尊さまがお迎えしてくださいました。
おお、幸先いいねえ。

ちょっと残念なのは門前の俳句茶屋が閉鎖されていること。
あのたくさんの俳句に込められたお遍路さんたちの想いは
どこにいってしまうのでしょうか。

観音寺市に向かって戻り
70番本山寺へ。
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朝早いので参拝者はいないのかと思ったら
結構お遍路さんたちが来ていますよ。

更に戻って
68番神恵院、69番観音寺へ。
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自分で描いてお気に入りのこの絵、モデルになった境内の茶店に
渡そうと思ったのですが、まだ開店していません。
で、「準備中」の札に挟んでおきました。
直接お渡しする機会があれば、またいつか・・・

来た道を戻って出釈迦寺に行きます。
73番出釈迦寺境内にはダンタイサンがわらわらいます。
お経が被っては礼を失するので、彼らの終わるのを待ちます。

72番曼陀羅寺では、わしらが先に本堂・大師堂でお勤めできました。
大師堂でお勤め終えたら、後ろでダンタイサンが静かに並んで待っていました。
「おさきです」

74番甲山寺には着物を着た女性が沢山います。
表千家がお茶のお接待(かな?)をしていましたよ。
先を急ぐのでお茶はやめておいて・・・

75番善通寺へ。
ここは観光地なので朝から人出で賑わっていますよ。
ガイジンヘンロさんもちらほらいます。
わしらより後に来て、わしらより早く出て行きます。

御影堂でお勤めして、ご朱印を貰ったあと、
遍照閣で両替をしてくださるそうなので、なくなってきた五円玉の補充をします。
遍照閣の前に聖天堂があり、
買っておいた甘いものを供えてお勤めさせていただきました。
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76番金倉寺
「あれ、ここって天台宗やったよね?」
「そうかな?三井寺が本山なので天台宗やよねえ」
訶利帝母堂では、孫娘のすこやかな成長を祈願しましたがな。

77番道隆寺
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今日は歩きではないので道隆寺前の道で
お地蔵さまを貰う事はできませんでした。

参拝を終えて裏の駐車場前では、アイスクリンを売っていたので
あまりの暑さに、つい買ってしまいました。

道路向かいのうどん屋さんは今日も混んでいますねえ。
いつも行ってみたいと思うのですが、なかなか空いている時間にここに来ない。

丸亀市内を抜けて
78番郷照寺
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駐車場が広くなっていますねえ。
もとの駐車場跡には建物が建っています。納経所っぽいかな?
郷照寺納経所のマドンナさんは、やめられて今はいない。ショック!

ちょっとうどん屋さんで腹ごしらえしましょう。
香川県のうどん屋さんは、どこに入ってもなかなかいい味ですね。
値段もリーズナブルです。

さて今日はどこまで行けるか?
実はここまで、と考えていたんですがまだ日は高い。
では行けるとこまで行こう。

まずは
79番天皇寺
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ここを参拝した後、八十場の清水屋で名物トコロテンを食べました。
黒蜜をかけたやつをいただき、満足です。
実はここで食べるのは初めてなのですよ。
なぜって、歩きの時はここを通るのは朝早いからなんです。

80番讃岐国分寺
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ここの弁天さまのお姿は綺麗ですね。
他にも色々な仏さまがおられて、挨拶をするのに忙しい。

さてここから五色台に登り、
81番白峯寺へ。
ここまで来られるとは思わなかったので
恥ずかしながら蝋燭が足りなくなってきましたがな。
剛さんから分けてもらい、なんとかお勤めできます。

アジサイの花が咲きかけていますよ。
もう少ししたら、綺麗な景色が見られるでしょうね。

いよいよ今回の旅も大詰めですね。
82番根香寺まで来ました。
お大師様に今回の旅のお礼をしました。

「JR高松駅」からマリンライナーに乗って「岡山駅」まで。
そこから新幹線に乗って「新大阪駅」まで帰り着きました。

今回は剛さんのお陰をもちまして、
29箇所も廻ることができ、9巡目も一気に進みました。

車遍路やバス遍路をされている人たちは
やる気があれば結構早く廻ることができるんですね。

でも、歩きも車もバスも言える事は
何周廻ったか、何日で廻ったか、そんなことはどうでもよろしい。
ただ向き合う心の問題であります。

まだまだ修行の足りないわしは、
神仏からのサインが発せられていても、なかなかわかりません。
力のある方が媒体になってくれると
なんとか解るような気がします。
今後修行が進んでいくと、神仏からのサインが解る様になってくるのでしょうか。
その日が来るまで
お四国での修行の日々であります。
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おきらく遍路旅9巡目(番外)先達昇補依頼

おきらく遍路旅9巡目(番外)先達昇補依頼
平成30年5月18日

無我夢中でお遍路修行をしていたら、いつの間にか先達になっていました。
そして、お先達にも位があって、次の階級に進む資格を得ました。
すなわち、先達⇒権中先達へ進むには、
2年間の間に2周以上巡拝し、札所寺院の住職からの推薦を受ける、
ということ。
先達同期の皆々様も、頑張って修行されています。
わしも負けじと・・・という意識はありませんでしたが
自分のペースでおきらくに修行をしていたら、資格を得たというだけ。

しかし
親寺である13番大日寺に先日訪れたときに昇補のお願いをしたら、
副住職から
「なんで昇任したいの?そのままでいいやんか」
と核心を突かれたような質問をされ、しどろもどろになりました。
「自分の修行の進み具合を現実として確認したかったから」
という、俗心丸出しの答えをしてしまいました。

いったい自分は何故先達昇任をしたいのか?
何者になりたいのか?
見栄を張っているだけなのか?
おもいがけない指摘に、自問自答を繰り返し、結局

目の前にある分りやすい目標を追っているだけ。
ということに落ち着きました。
まあいいや、前向いて歩いていけばそのうち解ってくるでしょう。


閑話休題

5月18日(金)
今日明日と休みなので
朝早くから大坂梅田阪急バスターミナルに行き、
0700発の徳島行きに乗ります。
平日の道路は空いていて、順調に進む。
「高速鳴門バス停」で降りて、路線バスに乗り換え、
「大塚国際美術館前バス停」で降ります。
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今日はお遍路抜きの予定なのですよ。
かねてから来てみたかった「大塚国際美術館」
世界中の名画を陶板で原寸大に再現した珍しい美術館です。
古代壁画から現代絵画まで1000余点を展示してあります。
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展示スペースは5階あって、それぞれ歴史ごとに展示してあります。
今までどこかで見た作品が次々現れて
レプリカとはいえども原寸大の色と迫力が迫ってきます。
特に最初の展示の「システィマ礼拝堂」は圧巻で
あちこちからため息が聞こえてきます。
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こりゃ全部見るまでに何時間かかるんかいなあ?
脚が棒になるなあ。
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お大師さまもおられますが、ここでの扱いはオブジェか・・・。
古代壁画は、遺跡の部屋をそのまま再現してあるので
異空間に迷い込んだような気がします。

最初の階の古代展示だけでも1時間くらいかけてしまい、
お腹がすいてきたので
目に付いたカフェで食事をしましょう。
まだ昼食には早いので席はガラガラです。
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ここは「Cafe' Vincent」といって、ゴッホの住んでいた南仏の料理を出します。
「プロヴァンス風ハーブチキン」を注文しました。
いや、なかなかですねえ。
クックパッドで調べてみたら自分でも作れそうなので
今度作ってみよう。
ワインも頼みたかったが、酔っ払ってこの後の館内鑑賞ができなくなるので我慢

ルネッサンス、バロック、近代、現代と階に分かれていて、
自分の知っている作品を確認しつつ鑑賞するといった感じです。
本やテレビで見ていた物をレプリカとはいえ
原寸で見られるだけでも眼福です。

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来館者は平日なので年配の方が多かったが、
中学生が2~3校団体で見学に来ていました。
スタンプラリーのようにチェックしながら作品を観ています。
彼らにとって、これら芸術品はどう受け止められたのでしょうね。
単なる授業の一環か、それとも芸術鑑賞か。

急いで観てしまった気がするが、それでも3時間経ってしまいました。
もっと時間をかけてもいいのかもしれませんね。

でも今日はこれから徳島のほうに行かねばなりません。

バスに乗ってJR「鳴門駅」まで行き、そこから「府中(こう)駅」で降りて
13番大日寺まで行くのですが・・・バス便がないよ。
仕方なく近くのタクシー屋さんに行ったら、
わしがお遍路さんだというので、
お接待価格で送ってくださいました。
ありがとうございます。
ここの店舗には善根宿があり、野宿遍路さんの間では有名な所です。
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13番大日寺に着いて本堂と大師堂に挨拶し、
納経所でチェックインをして、宿坊に通されました。
金住職は徳島のカルチャーセンターに行っていて今不在なので
本堂に行ってご本尊さまに持ってきたお供えをし、お勤めをさせて頂きました。
しばらくして金住職がから帰ってきて、
息子の弘昴さんと一緒に部屋に来てくださいましたので
早速先達昇補の書類を提出しました。
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そのあと、弘昴さんに仏前勤行次第などについて
疑問に思っている点などについて質問しました。、
さすが高野山専修学院を出たばかりだけあって
わかり易く教えていただきました。

たとえば、
光明真言の際などに結ぶ印は伝法勧請を受けた僧しかできない。
よく先達さんで形だけしている人がいますよね。
わしも真似して印行を結んでいた事がありました。

お遍路さんはともかく、先達さんは僧侶をお手本にし、
近づきたいと願うためにともすれば余計な作法、解釈をしているように感じます。

在家なので、僧侶ではない。
また得度はしていても、加行ののち伝法灌頂を受けていないと
出来ない作法もある。

僧と俗の区別をきちんとしなくては、ね。
いい勉強になりました。
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さて廊下の向こうの部屋が賑やかになってきました。
4人連れの歩き遍路女性グループが到着したようです。
楽しそうですね。

食事の時間になって、挨拶を交わしました。
東京から来た仲良し女性グループだそうです。2泊3日で年2回歩くのだそうな。
それぞれ職場が違うので、予定を合わすのが大変なんですって。
でも1年の最初にこの予定を決めて、みんなでやってくるらしい。
「女性だけで旅をするのは楽しいでしょうね」
「そうなんですよ」
「旦那さんは連れてこないほうが楽しいですよね」
「私達、一度も結婚していないのよ」
「ええっ?そそそうなんですか」

今日は17番から逆に歩いてきたそうです。
今日は暑かったのでビールをグイグイやっていて、本当においしそう。
金住職もやってきて、わしも住職と一杯やりました。
わしが話を振り、金住職がご婦人方に金昴先と弘昴親子の話をしてくださると
彼女達の箸が止まり、熱心に聞き入ってくれていました。
金住職の著書「がまんの先には、いいことが待っている」をお勧めしようと思ったのですが
既に売り切れでした。残念!

いい気分で部屋に戻り、さてさっさと寝ましょうかね。
おやすみなさい。


5月19日(土)
朝早く目が覚めたので、ちょっとお散歩に。
近くには真言宗醍醐派持正院があり、そこには歓喜天様がおられる。
歓喜天様に甘いものを持って参拝してきました。
大日時の十一面観音様にはお願いできないような世俗的なお願いなんです。

大日寺宿坊に戻り、お下がりの甘いものをつまみながら
朝のお勤めの時間を待つ。
0545になり、そろそろ行こうかね。
誰もいない本堂で椅子を人数分並べて
五体投地礼で大日如来さま、十一面観音さま、弘法大師さまにご挨拶をしていたら
4人の婦人達が入堂されました。

皆揃ったので少し早めにお勤めが始まりました。
住職、副住職、息子の弘昴さんの三人です。
参篭者を交えての勤めは、お遍路の唱える在家勤行次第に沿って行われ、
馴染みやすく、皆で唱える事ができる。
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その後の法話は、弘昴さんがしてくださいました。
彼の話を聞くのは初めてです。
彼の今までの人生、苦難とそれに向かう道程について
自己紹介を兼ねて語ってくださいました。
まだ20歳になったばかりなのに、立派な態度です。
今までの苦労が彼の人格形成に大きな役割を果たのでしょう。

それになにより、息子の姿を見つめる母の金住職の後姿を
ちらりちらりと拝ませていただきました。
立派に成長した息子の姿を見守る母のそれでした。
その姿を見るだけでも胸がいっぱいになってきます。
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お勤めが終わり、恒例記念撮影会です。
「カメラに向かって『こうぼうだいし~』」
「今度は『だいにちじ~』」
いい笑顔の写真が撮れました。
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撮影会の後、朝食の膳を皆で囲む。
「せっかくなので、食前の言葉を唱えましょう」
わしが提案して、皆で唱和してから頂きました。

彼女らは今日、焼山寺へ行くそうです。
わしがよく利用する神山までバスで行き、そこから登る・・・というコースを
提案させていただきました。
コミュニティバスの便がよければ「すだち館」まで行けます。
これならば、へんろころがしを幾つも越えることなく
焼山寺登山が出来るいいコースだと思うのです。

大日寺を後にし、「一宮札所前バス停」に行く。
今日は時間があるので、せっかくなのであそこの札所に行こうか、廻れるだけ廻ろうか・・・
な~んて考えてしまいます。
でも、今日は「板東駅」駅前のおへんろ接待所の大将をたずねよう。
「一宮札所前バス停」から「徳島駅前バス停」に移動し
駅前コンビニで彼へのお供え物(?)を買い、高松行き列車に乗ります。

「板東駅」で降りてすぐのお接待所に行き
「おはようございます~・・・?」
留守みたい。テレビはつけっぱなしやね。
すぐに戻るのかな?
しばらく座って待つ。
近所の女将さんが何かの会費徴収に来ました。
「大将は?」
「い、いや、いないっすね」
「また来ます」
しばらくテレビを眺めて待っていたら先ほどの女将さんが来て
「大将はお遍路さんを案内して1番さんに行ったみたい」
「そうっすか」
ここで待っていても仕方ないのでわしも1番霊山寺に行こう。

今日は札所には行かないつもりやったんですが
1番に呼ばれたのかな?
霊山寺門前で装束を改め、境内に行くと大師堂に大将が居ました。
女の子2人の世話を焼いています。
「大将!おはようございます!」
「お、おお」
「お店に寄ったら1番さんに居ると聞いて来ました」
彼女ら、参拝用品を何も持っていないようです。
「大将、彼女らの経頭をしましょうか?」
「・・・いや、いいよ・・・」
「?・・・そうっすか。ではわしもお参りしてきます」

1番での参拝を終えて来た道を戻って大将のお接待所に行きました。
「こんにちは!」
お供え物を渡しました。
じつはタバコなのです。年金生活者にとってタバコの値上げはこたえるらしい。
じゃ、タバコやめればいいじゃん!となりますが
独り暮らしの老人の楽しみを奪うのは酷ではない?
誰にも迷惑かけている訳ではないし。

先ほどの女の子、小説家を目指しているそうな。
それで、1番~11番まで歩いて短編を書くそうな・・・
「? なにそれ?」
「そうなんや。経本も輪袈裟も白衣もいらんのやと」
「はあ」
「お経もほとんどしていない」
「それで四国遍路について書くと?」
「何考えているかわからん」
(それでお勤めの時の経頭はいらんと言ったんやね)

ふ~~~ん。
彼女らの事はさておき、今日はたっぷり時間があるので
大将と色々話ができました。
もっぱらわしは聞き役です。

彼は、わしが初めてお遍路を始めて早朝の板東駅から降り立ったときに
声がかかったのです。
それ以来機会があれば毎回訪れています。

話の内容は、意外とスピリチュアルな話が多い。彼はそういった方やったんやね。
でもそういう話は人を選ぶのだそうな。
話の核心に入ったとき、開けっ放しの入り口から見える空に龍神さまがおられた。
それも2度ほど。
その間、表の道路を外人、日本人のお遍路初心の方々が歩いていきます。
気がつけば3時間くらい大将の話を聞いていましたがな。


そろそろおいとましましょう。
大将が駅まで送ってくれました。

徳島駅で大坂行きのバスチケットを購入し、
待ち時間の間に「徳島ラーメン」を食べに行き、
餃子、ライスのセットを頼みました。
濃厚スープとライスの取り合わせは絶妙で、ライスのお替りをしてしまい、
お腹いっぱいになりました。

そのおかげで帰りのバスではずっと眠りこけていましたがな。


今回は無事に
先達昇補の願書も提出できました。
周りを支えてくださる皆様のご縁に支えられてここまで来ました。
更なる成長を目指して精進していきたいと考えています。
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おきらく遍路旅9巡目 44番大宝寺~53番圓明寺

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わしの好きな久万高原から松山市内巡りの旅です。
いまは新緑の季節、山歩きは最高

ここには、わしの独りよがりな考えと受けとめられる描写があります。
不快と感じられた方は、無理に読んで頂くことなく
「戻る」アイコンからお帰り頂くようお願い申し上げます。


5月12日(土)
昨晩2305発の夜行バスに乗って
0545「松山駅前バス停」に到着
相変わらず寝不足ですが、気分が高揚しているので頭はすっきりしています。
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0630発の久万高原行きのバス停前で朝食を摂りながら待っていると
リュックを背負った人達が三々五々集まってきました。
御刀自さまたちの5人グループはお遍路ではなく山登りのようです。
朝の空気はひんやりとしていて気持ちがいい。
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バスに乗り、「久万高原線一日乗り放題きっぷ」を1400円で買う。
これって、お得だと思いません?
バスに揺られて目的地まで眠りこけてしまうと思いきや、意外と眠くならない。
車窓を楽しむ余裕すらあります。
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0730「久万中学校前バス停」着
営業所の建物はなく、更地になっています。改装中かな?
朝もやの久万の街を歩き、

44番門前のお店はまだ開いていないかな?
おばさんが裏口にいたので
「おはようございます。お参りの後に寄ります」
「いま寄っていって!」
「はははい」
ここで「やいと饅頭」を食べるのがお気に入りなのですよ。
よもぎの風味と、あんこが美味しい。
お茶を頂きながら雑談をしていたら、おじさんが入ってきました。

「初めてなんだけど、何を買ったらいいんかいのう?」

熊本から来た車中泊の人だそうな。
八幡浜港から四国に上陸し、44番から廻るそうです。
九州のお遍路さんの定番コースですね。

「ちょうどいい。先達さんがいるから教えてもらって」
「えっ?わし?はははい」
納経帳と輪袈裟はいらないそうな。
勤行次第、蝋燭と線香、納め札、数珠を買いました。
その他はいらないと言うので、
無理に勧めません。欲しくなってきたら買うでしょう。

「お参りは、なにをどうやったらいいかわからない」
「では、ご一緒させていただきます」

44番までの参道を登りながら色々喋る。
もともと九州の山を登っていたそうで、その都度車中泊をしていたそうな。
喜寿になったいま、急に四国遍路を思い立ったそうです。
なぜ思い立ったか、お大師さまに呼ばれたのでしょう。

「若い奴が色々と細かい指示をしますが、ご勘弁ください」
「大丈夫です」

0821
44番 大宝寺着
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まず鐘をついてもらい、
本堂、大師堂で勤行をゆっくりゆっくりします。
真言宗勤行次第を初めてやるので戸惑うのは当たり前
真言は聞いたこともない呪文
「唱えにくい所は、無理せず追うようにしてください」

灯明、線香、納め札など要領よく供えるには
さんや袋や線香入れなどが必要だと感じてもらったようです。

「お疲れさまでした。いかがでしたか?そのうち慣れますよ」
「いやぁ~、なんだか身体が熱くなって感激したよ」
「そうですか。やはりお大師様に呼ばれたのですね」

参拝を終えて、先の店に戻り
さんや袋、線香入れ、菅笠を買い足しました。
納経帳は、やはり買わないようです。
必ず途中で欲しくなると思うのですが、まあいいか。

まだ色々と心細そうなので、
「次の45番までご一緒させてもらえますか?」
「お願いします!」
おじさんの軽ワゴンに乗り国道を南下して一気に45番まで。
車内には布団が敷かれていて、生活用品が積み込まれています。
車中泊にかなり慣れた方のようです。

カーナビは搭載されていなく、地図とにらめっこしながら遍路するそうです。
昔はカーナビなんてなかったので地図を頼りに運転していたもんね。

歩くと3時間くらいかかる道程を、あっという間に走り


0930
45番 岩屋寺着
一番上の駐車場に入り、
「ここから誰もが歩いて本堂まで行きます」
「山登りの方がかえって楽しい」
おお、さすが山男ですね。
杉の木立を歩いて登っていると、清浄な空気感が心を洗うような気がします。
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「岩屋寺は、本堂よりも大師堂のほうが大きいのです」

さんや袋から線香入れを取り出し、段取りよく参拝手順が進む。
お勤めも調子よくなってきました。
でも不動明王のご真言だけは、ちょっと難しい。
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足取りも軽く、下の駐車場に戻れば
見慣れたTシャツを着ている車遍路さんがわしを見ています。
お声がかかりました。
facebookの知り合いの方でした。
実際に会ってみるとプロフの写真とは違いますね。

でもプロフに写真のない方は、尚更わかりません・・・

さて、先達お節介もこの辺で店仕舞いにしましょう。
三坂峠の下り口まで送ってくださるとのことで、
遠慮なく乗せてもらいます。

軽ワゴン車は快調に久万高原を走る。
今日は天気もよくて風が心地よい。
松山へのバイパス分岐点で降ろしてもらい、旅の安全を祈念し合い、別れました。
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三坂峠下り道までは、緩やかな登り道が続いて少しばかり歩きづらい。
道路わきを見ると、不思議な藤の木があります。
う~~ん、これは筒の中を蔓が這い上がってきたのでしょうか?
オブジェとしてはいい素材ですよね。

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草が茂り始めた遍路道を通り、峠の下り口にかかると、
「悪路通行注意」の看板が建っていますよ。
最近の雨は降り方が尋常ではないね。
四国のあちこちで山道が崩落しています。
補修は自治体の仕事なんですが、予算的に優先順位としては
遍路道はどうなんでしょうかね?
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目に沁みるような新緑の道を黙々と下る。
途中、登ってくる女性と出会いました。逆打ちのようです。
「こんにちは。坂本屋でお接待いただけましたか?」
「はい!」
「お気をつけて」

下ること30分くらいかな?
坂本屋が見えてきました。
「休んでいきませんか?」
お声がかかりました。
冷たいお茶をいただき、一息つきます。

夫婦連れのお遍路さんもやって来ました。
今夜の彼らのお宿は46番門前の「長珍屋」
わしと同じですね。

車で若い男女がやって来ました。
「イングリッシュ・ティーチャー?」
「はい」
ティーチャーたちを迎えて奥では坂本屋スタッフ達が
英会話のレッスンを受けています。
国際化が進む坂本屋では、英会話は必須ですね。

今日は44番から車のお接待を受けたので
予定よりも2時間くらい早い。
行ける所まで行って、バスかタクシーで長珍屋まで戻るか。

5月の遍路道は気候がよくて最高ですね。
思わず鼻歌も飛び出す。
網掛大師堂を過ぎて、


1400
44番 浄瑠璃寺着
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う~~ん、やはり2時間早い。
新緑のすがすがしい境内でお勤めしてから、奥の「鎮魂の皿」に詣でる。
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よし、行けるとこまで行こう。
天気もいいし絶好調!
今日もお城が出迎えてくれます。
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1432
45番 八坂寺着
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参詣者も少なく、落ち着いてお勤めができますよ。
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今日は錫杖ではなく、八角の金剛杖を持ってきました。
急な山道は長めの金剛杖のほうが使い勝手がいいのです。

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納経所前にはネコちゃんが寝そべっています。
「こんにちは。写真撮っていいですか?」
「・・・・・」

山門を出たら、作務衣に輪袈裟をした先達さんから
ペットボトルのお接待をいただきました。
輪袈裟には歩き遍路バッチがついています。

「・・・・・?」

「・・・・?あれ?」

よく見たら先達同期のTさんでした。
髪型が全然違っていたので見間違えてしまいました。
まさかまさかこんなところで会うとは。

しばらく立ち話をした後、彼の車お接待を受けて
48番西林寺と、奥之院杖之淵に行きました。
今日は車のお接待が多いっすね。
西林寺では、どっちが経頭をするかで2秒ほど揉めましたが
わしが勤めることになりました。

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杖之淵は、市民公園の中にあり、多くの家族連れで賑わい
ここが奥之院?という感じの場所でした。

そのあと、Tさんが46番門前の長珍屋まで送ってくれたので、
本日の予定が、かなりはかどりました。


1600
本日のお宿に到着
玄関のボードを見たら、今日の宿泊は11名のようです。
今日は宿泊者が多いので、部屋に通されるや否や洗濯場に走る。
心配をよそに、洗濯機乾燥機がずらりと並んでいます。
洗濯機に洗い物を放り込んで、風呂に行きます。
浴槽内では先客のおじさん2人が大声で喋っていて、
声が響き渡っています。

今日は暑くて汗をかいたので、喉が渇く。
ロビーの自販機で麦泡般若湯を買って部屋で一気に喉に流し込む。
あ゛あ゛~~、甘露甘露
すきっ腹に流し込んだので酔いが一気に回り
いい気分で寝っ転がっていました。

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1800夕食
食堂には浴衣姿のオヤジさんたちや、夫婦連れが集まります。
通し打ちのオヤジさんたちは、
ここまで歩いてきた体験談を声高に語っていますが、
わしは黙って聞きながら大飯を食べました。

食事を終えて、まだ外は明るかったので
ちょっと浄瑠璃寺までお散歩に行きましょうかね。
誰もいない境内の石に腰をおろして、しばしたたずむ。
本坊のほうから木魚の音が聞こえてきますよ。
真言宗でも木魚を叩くことがあるんでしょうか?
規則正しいリズムで叩かれ、時折鐘の音も聞こえます。

しばらくその音を聴いていました。

30分くらいその場に居たでしょうか。
薄暗くなってきたのでお宿に帰り、さっさと寝ました。



5月13日(日)
窓の外は雨です。
今日は雨着のお世話になる日だなあ・・・
0600に朝食をいただきます。
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座るところはあらかじめ名札が置いてあり、昨晩の場所とは違う。
昨日坂本屋で一緒だった夫婦連れが隣の席で
「9周目なんて、すごいですね~」
と話しかけてきました。
昨日坂本屋でわしの赤札を見て巡拝回数を教えていたのです。
別に回数を自慢するわけではないので
「あ、はあ、お大師様に呼ばれて・・・」

今朝も声高に喋っていた
通し打ちのオヤジさんたちがジロリとこちらを睨んでいました。

さて、今朝はどうやって行こうかな?
昨日は48番西林寺まで行ったので、49番から始めようか。
どうやって?
タクシーを使いましょう。
一番近くのタクシー屋さんを呼んで
「7時に長珍屋まで!」

車接待や、タクシーを使うので
「御利益少ないんじゃない?」
と言う人もいるんですが、別にいいじゃん!
向き合う気持ちが大切だし、
車接待を受けるに至った有難いご縁を大切にしたい。

お宿のロビーでタクシーを待つ間に
並べられた遍路用品を見ていたら、音木(拍子木)が目に付きました。
わしが使う携帯お鈴&木魚は、かさばるのでいつも持っていかない。
でも、急に先達業務をしなくてはならない場合には
携帯性に優れた音木の方がいいのかもね。
でも黒檀とか紫檀のいいやつは高い・・・なぁ~。
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やってきたタクシーに乗り込み
「浄土寺まで!」
タクシーの運転手さんも最近遍路を始めたそうな。
「じゃ、将来タクシー遍路の営業ができますね」
「いや、受付は大手が大手だ独占していて、弱小には回ってこないんですよ」
「そうなんですか」


0709
49番 浄土寺着
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雨は細かくなっているので、雨具を着るまでもないよ。
境内には5人の小規模ダンタイさんがいます。
勤行次第を見るともなく見ていたら・・・
普礼真言を皆あげています。
それに立位と座位の間を取ったような五体投地礼をされていますよ。
へ~、こんなやり方があるのか。
先達さんに併せて一糸乱れぬ作法をしていて、
一種の厳かさが感じられます。
勉強させていただきました。

帰りに先達様に勉強させてもらった礼をしにいったら、大先達でした。
わしのいきなりの挨拶にも丁寧に対応してくださり、
「実るほど頭の垂れる稲穂かな」
を現わす様な方でした。
こういった先達になりたい。

小雨が降ってはいるが
それほど気にならない。むしろ雨が心地よい。

気持ちよく歩いて行くと、
そうだ、次の50番繁多寺には歓喜天様がおられる。
お供えのお菓子を・・・ああ、住宅街にはお店はない。
自販機があるよ。せめて甘い飲み物にしよう。
普段は買わないような甘いコーヒーをガチャコンと買って

0755
50番 繁多寺着
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まずは本堂、大師堂でお勤めしたあと、
聖天宮の鳥居をくぐる。
畳敷きの中に入れるので、靴を脱いで上がらせていただきます。
コーヒーの口を開けてお供えし、
五体投地礼をして、丁寧にお勤めしました。
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参拝を終え、御下がりのコーヒーを頂いていたら声がかかりました。
「とても丁寧に、作法どおりお勤めをされていましたね」
「あ、はぁ。内陣に上がれたので」
しばらく話をしていたら、facebookグループの友達だとわかりました。
「いやあ、前とイメージが変わりましたね」
「えっ?そそそうですか?」

わしのした五体投地礼を褒めていただいたのは、
これって、歓喜天様が声をかけてくださったのでしょうか。
以前土佐の大日寺でも五体投地礼をしたら、
同じようにお声をかけてもらえました。

「大聖歓喜天拝禮作法」の資料を頂きました。
これは単なる偶然とは考えられない。
歓喜天様がわしにお声をかけてくださったと考えたい。
最近天部の仏さまとのご縁が多いなあ。

でもね、まだまだ歓喜天様のお札を家に祀ったりはできない。
中途半端な気持ちで祀ることはできないからです。
機が熟したら、なるようになるでしょう。

思わぬご縁に気分が高揚して足取りも軽い。
雨もやんできました。

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途中、横道の奥にお堂があります。
それに引かれて行ってみたら、
お薬師様、お不動さま、お大師さまがおられました。

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0930
51番 石手寺着
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境内ではお灸のお接待をしているようですが、
熱いのは苦手なので遠慮しておきます。
本堂、大師堂に続き、弁天堂にお参りする。

「石手寺前バス停」からバスに乗って「松山駅前バス停」まで移動します。
バスに乗ったとたん、雨が激しく降り始めました。
この雨の中、ポンチョ着て歩かなくってよかったああああ。
「歩かないとはけしからん!」
と思われた方、すいません。
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松山駅まで着いて、「運転免許センター」行き路線の時間を見たら
10分後にあります。
なので、待ち時間の間にJRチケット売り場に行って
帰りのJR切符を買います。
時間もなく、何人か並んでいましたが、焦っても仕方ない。
焦らず並んでいたら、ちゃんと時間前に買えました。

まもなくやって来たバスに乗り、「片廻バス停」で降りて
そこから52番太山寺まで歩く。
バスを降りたら小雨になっています。
門前の参道は新緑が美しい。
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1123
52番 太山寺着
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大師堂横では、わしの好きな十一面観音様の石仏が出迎えてくれます。
この空気感、好きですね。
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いい気分で山門を出て、和気の方面へ歩いていきます。
雨降りとはいえ、汗も出ているので水分は必要ですね。
この界隈は100円自販機が多い地域だと思います。
何を買おうかな・・・100円のビタミンドリンクを買いました。


1236
53番 圓明寺着
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ここまで来ることができました。
道中お世話になった方々に御礼申し上げます。
決して自分ひとりだけで遍路をしているわけではないのです。
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大師堂では、お大師様に今回の旅のお礼を申し上げました。
次は、今治からです。

「伊予和気駅」から「松山駅」まで戻り、そこから岡山を経て新大阪まで帰ります。
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駅舎を見たら、なんか前と雰囲気が違うよ。
なにかな?
構内に入ってみたら、鼻孔をくすぐるいい香りが漂ってきます。
なにかな?
ああ、お好み焼き屋ですねえ。
前来た時にはなかった。

「三津浜焼き」「たま焼き」
松山のソウルフードってなんや?
心が千々に乱れる。
あと15分で列車が来るよ。

遍路装束を納めながらお好み焼きの香りを嗅いでいたら
もうたまらん!
もう1本列車を遅らせよう。
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店に入り、
気になった「三津浜焼き」と「たま焼き」を頼んでしまった。
もちろん、精進落としの麦泡般若湯も。
三津浜焼きは、広島風お好み焼きを2つに折ったやつですね。
たま焼きは、この店のオリジナルで蕎麦と卵と具を一緒にして柔らかく焼いています。
全部食べられるかな?と危惧されたが、なんとか食べられました。

「ごちそうさまでした」
「全部食べられましたか?」
「なんとか。ここのお店、半年前にはなかったですね」
「今年1月開店なんです」
「そうですか」

わしの金剛杖の入っている袋を見て

「これはなんですか?竹刀ですか?」
「お遍路さんの金剛杖です」
「え?ちょっと長いですね」
「そうです。わしのオリジナルです」

店長がアルバイトの女子大生に

「これ、お遍路さんの金剛杖よ。めったに触れないのよ」
「触ってみます?」
「は、はい」
おっかなびっくり握っていました。
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1本遅らせた運行予定に従い、岡山まで行き、そこから新幹線で新大阪に帰りつきました。
その間、お腹いっぱいで酔ってもいたので眠りこけていたのは言うまでもありません。

今回は色々な人と出会い、お接待も受け、充実したお遍路旅ができました。
回を重ねるに従い、知り合いが増えてきますが
その分、いい加減な行動をしていると見られている、という事です。

今週末には、先達昇補のお願いで13番大日寺に行きます。
精進潔斎して臨む心積もりであります。
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おきらくお遍路旅9巡目高野山

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おきらくお遍路旅は、まだ9巡目は終わっていないのですが
高野山に行ってきました。


5月5日(土)
今年の連休の前半は、家庭サービス全開で裏京都市の実家に帰り
自分の結婚記念日を娘夫婦、息子夫婦と孫で賑やかに祝いました。
連休後半は休日勤務で、最後の土日だけ休みです。どうしようか?
高野山に行こう!
そう思い、ふと空を見上げると龍神様がいる。
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お大師さまのお衣切れ購入が目的です。
高野山奥之院に入定されている弘法大師さまのお衣を
新暦の3月21日に取り替え、
古いお衣を細かく切ったのを分けていただけるのですよ。
だけどもあっという間に売切れてしまうので手に入るか?

奥之院納経所で販売されているのですが、
実は御衣寺宝亀院でも扱っているのです。

宝亀院で湧き出す霊水でお衣を染め、
金剛峰寺で加持された後、御影堂内に奉安するんですって。
宝亀院は新西国6番札所になっていて、
以前ここを参詣したときにこの事を知りました。
いつかここでお衣切れを頂戴できたらなあ・・・と願っていたのです。

山形県酒田市にある真言宗智山派砂高山海向寺には
忠海上人・円明海上人の即身仏が安置されており、
12年に1度の丑年に、両上人が身につけている着物を衣替えし、
衣を小さく切って御守りの中に封じ込めて販売されています。
わしがかつてそこを訪れた時はご縁がなく買いませんでした。

凡下は考えます。
奥之院に入定された弘法大師様はどんなお姿なのか?
わしは即身仏(ミイラ)として石室の中においでではないかと考えます。
海向寺の即身仏とお衣切れを実際に見てきているので
わしはそう考えたい。

家内にそのことを言うと
「白骨化していてその上に衣を被せているだけかもよ」
まあ、それもありかもね。
でもね、
わしはお大師様がそのままの形であり、それに衣を着せている。
そう信じて、そのお姿に祈る
そのほうがありがたい、と考えるのです。

いったいどのくらいの人の祈りがあの場所に篭っているのか。
長い年月の間、幾万の人々の祈りがあの場所に集まっているんですよ。
それだけですごいパワーと思いません?
お衣切れにはそれだけの価値があると思います。

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大阪に住んでいると、南海高野線で高野山に行きやすい。
これはありがたいことです。
土曜日の昼に南海天下茶屋駅まで行き、
そこで「世界遺産きっぷ」を買います。
これは南海高野線各駅~極楽橋駅~高野山駅~バス周遊券がセットになっており
お得なんですよ。

連休中なので、さぞかし「特急こうや」は混雑していると思ったら
あっさりと指定席が取れました。
乗ってみるとガラガラ
「?」です。
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特急列車~ロープウエイ~バスを乗り継ぎ
16時前頃に「根本大塔バス停」で降ります。
ここから宝亀院まですぐ。
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勇んで山門をくぐり、納経所で
「す、すいません。お大師様のお衣切れを・・・」
「売り切れました」
「ええっ!」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ああっ

「ご縁がなかったんですねえええええぇぇ。また来年来ます」
よほど情けない顔をしていたんでしょう。

「郵送ならできますよ」
「ええっ!ま、まことですか?」
「住所を書いてください」
「は、はははい」
震える手で住所を書く。
「いくつ要りますか?」
「えっ?・・・で、では2つ」
「連休明けには発送できます」

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

商品はなくなったが、まだお衣はあったんやなあ。
やはり宝亀院にお願いしてよかったあああああぁ。

足取りも軽く
根本大塔を通って・・・

おや?

万灯会のような灯篭が立てられているし、テントがあちこちに建っている
何か行事でもあるんかね?

金剛峰寺に行くと、見た顔が・・・
H大先達でした。
「いやに真面目にお勤めしている人がいるかと思ったら、君か」
「は、はははい」
「四国ではなかなか会えないのになあ」
「ほんまそうですね」
参与会の和袈裟をしている。
「今日は参与会の行事ですか?」
「え?知らんの?今日明日は旧正御影供だよ」
「?」
ああっ勉強不足ですんません。

H大先達とわかれて
行き交う観光客の間を歩き、高野山消防署の隣にある
小田原坊高室院に着きました。
ここが今夜のお宿です。
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以前、西国四十九薬師霊場11番札所参詣でここに来たとき
宿坊やっていると聞いて、いつか泊まりたいなあと考えていたのです。

チェックインする前に本堂にご挨拶を・・・
ネコちゃんが本堂前の階段に寝そべっています。
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「こんにちは」

わしが近づくとピューッと逃げていってしまい、
場所を本堂脇に移して日向ぼっこの続きをしていますよ。

部屋に通されて、役僧の方にさっき聞いた行事を聞いてみたら
パンフレットをいただけました。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
旧正御影供
弘法大師が奥之院で入定された旧暦3月21日に、報恩の誠を捧げる法会です。
5月5日
 午後6時 萬燈萬華会(大伽藍)
 午後7時 御逮夜法会(大伽藍御影堂)
5月6日
 午前9時 奥之院法会(奥之院燈籠堂)
 午後1時 御影堂法会(大伽藍御影堂)
春季結縁灌頂もやっているそうです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ああ、勉強になりました。
来年度は平成31年4月24日・25日ですって。

今日の宿坊宿泊者はわしを含めて2人で、
もうひとりの人は今夜の法会に参加されるらしい。

わしも行こうかな?と一瞬思ったが、
どうもご縁が繋がらないようで行く気分になれない。

それよりも、
お茶請けで出されていた「みろく石饅頭」がやけに美味しかったので
お土産として買いに行こう。
ちょうど高室院の正面に土産物屋があったので入ったら
先ほどのH大先達のご一行がいました。
「またお会いしましたね」
「そうやね」
四国でまた飲む事を約しました。

店で聞いたら、みろく石饅頭は2軒隣の店でしか売っていないとか。
早速行って買います。結構混んでいますよ。
ああ、また荷物が増えてしまった。
道路向かいの店を見ると、食料品店です。
フラッと入り、麦泡般若湯を仕入れる。
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部屋に帰ると、やがて夕食の案内がきました。
隣の部屋で独りだけで膳の前に座る。
高野山宿坊での精進料理は3度目です。
宿坊ごとに味も内容も変わるのですね。
ここの味付けは濃い目です。
小田原坊というから関東風の味付けになるのでしょうか。
ゆっくりゆっくりかみしめながら味わいました。
筍の木の芽和えが季節感満点で美味しゅう御座いました。

宿坊では旅館並みの設備やアメニティ、サービスを求めるのは野暮と言うもの。
本来は修行者が泊まる所ですから。
が、ここは浴衣やタオル、テレビもある。宿坊も色々ですね。
浴衣を着てお風呂に行き、
湯からあがってテレビを見ながら麦泡般若湯をいただいてくつろぐ。

寝そべって見ていたら瞼がくっついてきたので寝ました。



5月6日(日)
0550から朝の勤行があります。
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回廊を通り、本堂に行く。
よほど寒いかと思ったが、さほどでもなく、冷気がかえって心地よい。

昨日、亡き父親の回向をお願いしておきました。
こんなことするのは初めてです。
半ば無意識に申請してしまいました。
浄土真宗の戒名を書いて真言宗では問題ないか?
と思いましたが、なんら問題ない、と言っていただけました。
奥之院には法然上人や親鸞聖人の供養塔もあるなあ。

本堂内には香の香りが漂い、厳かに理趣経が始まります。
やがて父親の回向に移り、亡き父親のために祈りました。

勤行が終わり、回廊を渡っているとき、
壁に貼ってあるポスターの言葉に、ひどく心惹かれました。
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お寺では時々こうしたいい言葉に出会えます。
これを自分の言葉で伝えられるといいなあ。

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朝食は、昨日と同じ部屋で独りきり。
お櫃のご飯は・・・昨日より少なめ。
ゆっくりゆっくり味わいながら頂くと、満腹感が得られました。

0730
時間に追われないのでゆっくり身支度をして宿坊を出ます。
玄関には誰もいませんが、お礼の言葉を言って出かけましょう。

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今朝はまず奥之院へ行きます。
朝早いので歩道を歩く人もいません。
朝の冷気が気持ちがいいねえ。

奥之院への参道も、ほとんど出会う人もなし。
ここの絵を描きたいんですが、なかなか気に入った風景に出会えません。
参道と供養塔を描かねば!という
固定観念に囚われているせいでしょうか?
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すると、こんな景色も奥之院ともいえるでしょうかね?

灯籠堂近くになると、人もボチボチ増えてきます。
納経所あたりにはカメラを持ったおじさんたちが沢山いますよ。
脚立もセットされている。
何かな?不勉強のわしにはよくわからん。
前日もらったパンフレットをよく読んでいなかった。

御廟橋前では家族連れが記念撮影しています。
みんなで写りたいのですが、誰がシャッター切るかでもめています。
「オヤジが撮ればいいのよ!」
「お父さんだって写りたいよ!」

「撮りましょうか?」

「は、はい。すいません」
「1たす1は?」
「に~!」
「ありがとうございました」
「いやいや」


御廟所まで進むと、
ダンタイサンの勤行がボリュームMAXで行われていました。
わしは隅っこで静かに・・・
灯籠堂地下に降りて、お大師さまの正面を見ると・・・
なんとなくお姿が見えたような気がしました。

満ち足りた気分で納経所でご朱印を頂き
「9時からお成りがありますので見ていってください」
「は、はい」
ああ、奥之院法会のための行道があるのかああああ。
やっとカメラや脚立の意味がわかりました。
わしって、まだまだ駆け出しやなあああああ。

どの辺で見物したらいいのかな?
御廟橋の手前がいいのかもしれない。
0845あたりからこの場所に陣取って待つ。
その間にも人はどんどん増えてきます。

「こんにちは!誰かと思えば!」
知り合いからお声がかかりました。
この方も参与会の輪袈裟をしています。
そうやね、参与会の方々にしてみたら、この法会に参加するのは当然ですね。
お仲間もたくさんいたので、納札の交換をしていると、
やがて僧侶の行道が始まりました。
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美々しい衣に包まれた僧侶の行列、輿、長持ち、
最後は専修学院の学僧が続き、その後を信者さんたちがゾロゾロ続きます。
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身動きできないくらいの人出なので、灯籠堂までついていこうかいくまいか・・・
悩んだ末、カメラを片付けて列の後をついていきました。
でも、灯籠堂まで上がったら更に立錐の余地もなくなったので
引き返すことにしました。人ごみが嫌いなんですよ。

喧騒から離れて参道を戻る。
心地よい空気に包まれて木漏れ日の参道を歩くと、心が洗われるような気がします。
この季節の高野山って、最高ですね。
小さい子供がわしの姿を見て、お母さんに尋ねているようです。
「あれは、お寺を歩いて廻っている人・・・」
なんてのが聞こえてきました。

高野山で見かける僧侶は黒か地味な衣装、
上下白の服装は珍しいのかな?
特に外国人観光客から見たら更に珍しいのでしょう。
さりげない風でスマホをわしに向けています。撮影しているのかな?

予定が終わり、しかし今はまだ午前中です。
このまま帰ってもいいが、もう少しこの場所にいたいなあ。

土産物屋の通りを歩いていると
「シャクナゲの花が満開です。金剛三昧院」
の貼紙がありますよ。
フラフラと脇道に吸い込まれていきました。
5分くらい坂道を登ったら、金剛三昧院の山門が見えてきました。
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ここは拝観料がいるのですね。500円払って中に入ると・・・
満開のシャクナゲが迎えてくれました。
なあるほど。こおりゃ、すごいや。
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横峰寺のシャクナゲも壮観ですが、
ここは風景によく馴染んで、その豪華さを醸しだしています。

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拝観者は皆、声もなく見とれています。
わしも縁側に荷物を置いてしばらく見とれていました。
ああ~、眼福であります。
ここも宿坊をやっているみたいで、今度はここに泊まれたら嬉しいなあ。

大満足で高野山を楽しむ事ができたので、さて帰ろうかね。
バスに乗って「高野山駅」まで行き、
ロープウェイで「極楽橋駅」まで降りて、
さて「特急こうや」の席は空いているかな?
窓口で聞いたら、おお、空いていたよ。
指定券を買って乗り込む。やはり車内はガラガラ

多くは隣のホームにいる急行列車に乗り込んでいます。
贅沢してしまったかな?まあいいや。

特急が発車したら、急に眠くなる。
列車に乗るといつもこうです。
スヤスヤ眠っていたら、いつの間にか「天下茶屋駅」に到着!

駅ビルにある古書店を覗いてみたら、気になる本があります。
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「仏教質問箱」「悟りは3秒あればいい」
の2冊を買うことができました。

お大師様に呼ばれて、龍神様に背中を押してもらい
パワーを沢山分けて貰ったいい高野山参りができました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

次の週は久万高原から松山市内廻りです。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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