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おきらく遍路旅通算7巡目御礼 高野山奥之院参拝 西国薬師巡礼十番龍泉院、十一番高室院

おきらく遍路旅通算7巡目御礼 
高野山奥之院参拝
西国薬師巡礼十番龍泉院、十一番高室院

平成29年6月28日(水)
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7巡目も無事に終わったのでお礼参りに高野山へ。
南海天下茶屋駅で「世界遺産切符」を買い
1003発の特急こうや号で一路高野山へGO!

梅雨時の平日のこうや号の乗客は少ないが
わしの指定された席がない!
それはオバハン二人連れが四人分席を対面にして占拠していたから!
「あら、ごめんなさいね・・・」


閑話休題


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窓の外は小雨が降りしきっています。
今日は雨に塗れるのを覚悟した高野山行きなんです。
それに雨の日はお大師様が高野山にお帰りになられているとか。

「極楽寺駅」からケーブルカーに乗り替える。
標高が高いせいか、涼しく感じます。
ガイジンさんたちも沢山乗ってきました。
目の前の人たちの喋るのはフランス語かな?
親子連れです。学校はどうしたんだろう。

「高野山駅」からは奥之院行きのバスに乗ります。
今日は西国三十九薬師霊場参りも兼ねているんですよ。
高野山には二箇所あって、
まずは「高野山警察前バス停」で降りて
すぐ傍の龍泉院に行きます。

幸い雨があがっていますよ。
お大師様は出かけになったのでしょうか。

いまここで13番大日寺金昴先住職の
息子さんが専修学院で修行しているんですね。
飛び級で入学をした大学を1年休学して頑張っています。
でも心無い輩にとって彼らを誹謗中傷するタネは尽きません。

わしは超現実主義者で
歴史的捏造や度の過ぎた謝罪要求とかには納得行きませんし
憤りも感じます。

でもそれが金住職の責任なの?
彼女が何をしたというの?
日韓友好の懸け橋になろうと努力しているじゃないの。

文句があるなら正々堂々と直接言いに行きなさいよ。

お遍路をしていて知り合いになった韓国の人たちは皆いい人ですよ。
疑問点を話し合ったこともあります。
それらのプロセスを踏まえて
お互いに友達になったら色々な問題は解決できると思います。


閑話休題


十番 龍泉院
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承平の頃(931年頃)開かれ、弘法大師の高弟真雅僧正が阿字観をされたそうな。
毛利元就、佐々木高綱、楠正成等の帰依が篤かったそうです。
境内の真ん中にある紅葉の木が見事で
淡い緑の葉が空気に溶け込んでいて癒されます。


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西国薬師巡りはわしだけか?と思ったら
婦人が一人わしの後から来ていました。

ご朱印をいただき、奥之院方面に向かって下り勾配の道を歩きます。
だんだんと人通りが増えてきました。
どこかの講か、お揃いの白衣と輪袈裟の一団や、
大きなリュックを背負った白人二人連れ、
または親子連れなどなど・・・
何処でも見かける大陸の人たちの姿は見えません。

彼らにとっては宗教都市観光はまだメジャーではないのかも。
共産党は宗教を麻薬だと禁止していたので、
高野山のような聖地には興味がないのかも。
しかしそのうち、うじゃうじゃやってくるのかもしれません。

お腹がすいてきたなあ。
ゴマ豆腐の看板を見たら空腹を感じてきました。
そういえば朝6時に食パンを食べたっきりです。
でもでも、奥之院参拝してからです。

消防署の隣にあるのが

十一番高室院
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門を入ると納経所がドンと目に入ります。
と、いうか宿坊の玄関ですね。
本堂はどこか・・・境内をうろうろして、多分ここでしょう。
灯明立ても香炉もないが、まあここでしょうね。
お勤めが終わる頃、先ほどの婦人も境内に来ました。

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納経所に行ったら、尼僧さんが出てきて
本堂の中まで案内してくれました。

ここは最初に納経所を訪れ、そこから本堂に案内されて
お薬師様の前でお勤めをする所なんですって。

ですからわしは2回お薬師様の前でお勤めをすることができました。

「あの~、ここの宿坊はいつも満員なんですか?」
「何かの行事がある以外は空いていますよ」

ここに宿泊してみたいなあ~、という気持ちがしました。
インターネットで予約ができる宿坊もあるのですが
それは宿坊の本質から外れているのではないか?
というご意見をいただきました。
なるほど。そんな考えもあるのね。

でも、世界遺産に登録されたらそうもいかんと思うが
世界遺産登録は高野山の総意ではないような感じもしました。

すきっ腹を抱えていざ奥之院へ。
上下白衣に菅笠、赤錫杖を突いて歩く姿は
高野山でも異質なんかしらん。
すれ違う人の視線を感じます。
なので、みっともない姿は見せられません。

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参道は人の姿もまばらで、空気が更にひんやりとしています。
ここの絵も描かなくてはいかんなあ、と思いつつ
スマホで撮影しようと思うんですが
なかなかいいアングルに巡りあえません。
もっといいカメラを持ってきてじっくり撮影せにゃならんなあ。

御廟所の前には善男善女が祈りを捧げています。



空気をつんざく拍手の音
三十台の男性が神妙な面持ちで祈っていました・・・
祈った後、
「私は歩きで四国を廻り、最後に弘法大師にお礼を・・・」
と連れの人に喋っています。

ここで黙っていては先達の位を頂いた意味がない。
そっと脇に連れて行って
「お寺では拍手は打たないのです。これから気をつけてくださいね」
そっと言ったら、びっくりして
「あ、は、はい」
いままでのお四国の巡礼の記憶が走馬灯のように蘇っていたような表情でした。
誰も教えてやってくれなかったんでしょうかね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
拍手(かしわで)とは両手を合わせ、左右に開いた後に再び合わせる行為を指す。
音を出す理由は、神への感謝や喜びを表すため、
願いをかなえるために「神を呼び出す」ために、
邪気を祓うためといわれる。

なぜ仏さまの前では拍手を打たないのか?
それは仏様は呼び出さなくても既におられるから

「死」について穢れを嫌う神様と
「死」は佛弟子への一歩とする仏さま、
ペットは「畜生」なので連れて参拝をすると眷属が怒るなど
これをしっかり教えるのは親の世代なんですが、
親自体これを知らない。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


納経所では、先達納経帳のどこに御朱印を頂くのか?
金剛峯寺の御朱印の場所と併せて聞いてみたら、
係の人によって答えがまちまちでした。

奥之院の場所は問題なく最初の空白頁なんですが
金剛峯寺は奥之院の裏の頁と、いちばん後ろの頁という意見がありました。
いちばん後ろの訳は、奥之院の裏頁に朱肉を押すと、
向かいの弘法大師の御尊像に朱がついて汚れるから、
と独り言のように言っていました。

さて金剛峯寺に行こうと思ったら雨がパラパラ降ってきました。
それに13時を回っています。
ちょっと時間がなくなってきたかな?

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中の橋方面に行き、そこからバスに乗って行きましょうかね。
こちらに出てきたのは初めてです。
賑やかなバスのダンタイサン達とすれ違いました。
単なる観光と、お遍路ツアーのダンタイサンです。

バスの時間まで若干あったので何か食べようか・・・と
思ったんですが
ファストフード店はなく、できるのを待っていたら
バスに乗り遅れるかな?と思い、
自販機のアイスクリームで血糖値をあげるに留まりました。

実は帰りの大阪南海天下茶屋駅にある美容室で
1530の予約を入れているんですよ。
それに合わせて帰りたい・・・の気持ちで頭がいっぱいになり
列車の時間をスマホで調べたら
金剛峯寺には行く時間が捻出できん。
仕方ない、次回にしましょう。ごめんなさい。

高野山駅行きのバスが来て、1337に出発、
「高野山駅」からロープウエー駅で降りて
1408発の橋本行き、橋本駅で南海なんば行き急行に乗り換え
「すいません・・・30分遅れます」
の電話を美容室に入れて
1555に「天下茶屋駅」着
「すんません、遅れました!」
錫杖入りの杖袋と菅傘入りの傘袋、白ズボン、頭には龍の手拭いを巻いた
変なお客が美容室に飛び込んできました。
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30分遅れの整髪の最中は
お遍路さんや神社仏閣の参拝についての話で盛り上がりました。


すっ飛ばしてしまった金剛峯寺
また今度平日の休みの日に高野山に行きましょうかね。

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おきらく遍路旅通算7巡目結願 87番長尾寺、88番大窪寺

おきらく遍路旅通算7巡目結願
87番長尾寺、88番大窪寺
29年6月24日(土)

7巡目は、先達を頂いてから初めてのお遍路でした。
気持ちも新たに赤錫杖をシャクシャク突いて歩いてみて
色々考えました。
気づいた事もありました。

「先達さん」にはお遍路さんからは、あまり声がかからない事。
本当に本当に微妙な感覚なんですが、わしは感じました。
何か薄い結界のようなものがあります。
ですからお宿では
「わしは先達でな!」
とは決して言いませんでした。
なぜって、カミングアウトする前と後では空気が微妙に変わるんです。

わしは観光気分や、自己顕示欲を満たすために
先達をいただいたわけではないので
これも仕方がない事なのかなあ?と
せめて後ろ指を指されないように精進していきたいと考えます。



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それから趣味で描いている絵について

画境の変化・・・といったらおこがましいのですが
仏さまの絵が描けるようになってきました。
以前は仏画などは、恐れ多くて描く事ができませんでした。
でも最近は、気になった仏さまを
ごく自然に描く事ができるようになりました。

これは修行の上での成り行きか?
肩肘張らずに描いていこうと考えます。


今まではペイントソフトでCGで札所の絵を描いていましたが
「水彩色鉛筆」というのを知りました。
これはプロのイラストレーターさんから教えていただいたのです。
奮発して画材を買い込んできて
描いてみたらこれが楽しいですね~!

柔らかい表現ができるようになりました。
心に飛び込んでくる風景を、
自分の感じるままに表現できるのは嬉しいですね。

惜しむらくは絵の基礎を学んでこなかった事。
せめていいものを沢山観て心の引き出しを増やしていき、
自分の絵の肥やしにしていきたいと考えます。


前置きが長くなってしまいました。

6月24日(土)
今日は結願です。日帰りなのです。
何故日帰りかというと、88番門前の民宿「八十窪」さんが
この日は宿泊者を受けていなかったから。
名物女将さんが最近身体の調子が悪く、
切り盛りを娘さんに任せているのです。
で、この日は娘さんの用事があり、民宿はお休み。

しゃ~~ないなあ。では日帰りにするか!

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今日も今日とて0508の南海始発で新大阪へ。
岡山からしおかぜ1号に乗換え、
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更に宇多津でサンポート号に乗り換えて高松へ。
琴電「高松築港駅」から長尾行きに乗り、「長尾駅」で降りる。
0926です。
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駅前を左に進んで
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0930
87番 長尾寺着
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梅雨時期の境内には参拝者の姿はまばらです。
ベンチには歩き遍路さんらしきおじさんが休んでいます。

今日の空模様は・・・なんとか夕方まで持ちそうな予報です。
でも湿度が高くて蒸し暑いですね。

ここからおへんろ交流館までは3kmとちょっと。
歩いていると汗がたらたら出てきて白衣がビチョビチョになってきました。
旧遍路道への分かれ道の前にはおじさん遍路さんが
道順を確かめています。
教えてやろうかなと思ったんですが、
わしを避けるように視線を逸らしたので
お節介はやめておいて、旧遍路道をすたすた歩いていきます。
道端の仏さまにご挨拶したとき、横目で後ろを見たら
おじさんの姿が見えます。

前山ダムまでの道沿いにはビワの実が多く見られますが、
自然に生えた木なので実が小さい。
それに熟れすぎて落ちる時期でしなびている。
でも甘みが凝縮されていています。
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1100
お遍路交流サロンに到着
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今日はここからバスに乗ってみようかと考えています。
大窪寺行きの便は1146
それまでサロンで休憩しましょうかね。

訪れたときはわしひとり。
館員の人としばらく雑談していたら
さきほどのおじさんも到着

独りの歩き遍路さんは、やはりシャイでストイックですね。
わしたちの座っているところには来ず、奥の展示室に行ってしまい
かなり長い時間出てきませんでした。
出てきたら、入り口近くに行って展示を見ているので
「こちらでお茶でも飲みませんか?」
と声かけさせていただきました。

おじさんしばらく逡巡していましたが、
やってきて端っこに座りました。
館員の方からお遍路大使認定書とバッチをいただき、ニッコリ
わしは純粋な歩き遍路ではないので遠慮しておきましょう。
嘘ついてもらって貰っても、お大師様にはお見通しですから・・・

そろそろバスの時間なのでおいとましましょうかね。
おじさんは今日は大窪寺目前の多和のお宿に泊まるそうです。
明日は結願、という計画なのですね。
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6分遅れてさぬき市コミュニティバスが来ました。
乗客はお爺さんが1人
曲がりくねった山道をバスがぐんぐん走るので
スマホを見ていたら酔いそうになってしまいました。
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お爺さんは多和で降り、
1215
「大窪寺バス停」で降ります。
ああ~、なんかあっけないなあ。
帰りのバス便は1330と、1550です。
これならば1330のに乗れるのですが、
帰りのバスの切符は高速志度から1732発の便を買っているのですよ。

ゆるゆると、いくぞなもし。

88番 大窪寺着
大窪寺境内は、この時期やはり人は少ない。
本堂前広場のベンチには大きな荷物が3つ。
ああ、通しの野宿の人達かなぁ。

大師堂では7巡目の無事結願の報告と御礼をし、
次回8巡目の決意を聞いていただきました。

納経所には若者が3人、もじゃもじゃの頭の人もいます。
髭面の人もいます。
汚れた衣服に彼らの旅の思い出が染み込んでいるような気がしますね。

わしも納経を終えてベンチに戻って荷物を整理していたら
「あの納経所の人、そっけないよな~」
「せめて『お疲れさま』くらいあってもいいよな~」
の会話が聞こえてきました。
なるほど、実はわしも同感です。
せっかく結願した人が来ているのですから、
それくらいの言葉を口にしても減るわけでもなし。
ビジネスになってしまっているのですかね。

さて、大窪寺門前といったら、打ち込みうどん!
門前正面の店にGO!
三人の若者達にもお勧めしておきました。
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蒸し暑い日なので熱いうどんはどうかな?と
思ったのですが、うまい。
熱いがうまいので夢中で食べてしまいました。

すっかり満足して店を出ると、
浴衣を着た美人さんと、彼氏がいます。
二天門の前で撮影会をしていて、ついついわしはその様子を
撮ってしまいました。ごめんなさい。
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ちょっと民宿「八十窪」に寄って行こう。
今日は泊まらないけども、女将さんがいたらご挨拶を・・・
いましたよ。
一人で留守番をしていました。
「こんにちは!おげんきですか?」
「ああ、ああ。なんとかね」
昭和7年産まれの女将さんの健康を祈り
伊予西条の大先達さんから預かっている錦札を貰ってもらいました。

さてさて、いま1300
帰ろうと思えば1330のバスに乗れるのですが、
高速バスは志度を1732発
時間が持たないよ。
仕方ない、ここで時間をつぶすか・・・

バス停奥の東屋で本を開いたら、先ほどの3人がうどんを食べ終えて
やって来ました。
「どう?うどん美味しかった?」
「うまかったっす!」
愛媛、神戸、東京から来ていて、
道中意気投合して歩いてきたそうな。
「なにか変わった事ありましたか?」
「もののありがたさ」
「感謝の気持ち」
おお~、いいっすねえええええ。
ちゃんと掴んできたねえ。

訳知り顔の団塊の世代は
「自分探し?逃げてるだけだ!」
「甘えるんじゃない!俺の若いころは・・・」
すぐにこう言う。

あんたどれだけの人間なんだね。
古い事も、新しい事も出来ないじゃないか。
パソコンできないし、着物も着付けられないじゃん・・・

お遍路をして
自分が見つけられる人は残念ながら殆どいない。
でも野宿を繰り返し、自分の足で歩く事で
いかに今まで恵まれた環境で居たことを体感し
そこから物のありがたさ、人の優しさを知る。

得がたい体験です。

彼らいい顔をしていました。
わしも話の中に加えてもらいたかったが
彼らはいままでの旅の思い出の総括に浸っている最中です。
その邪魔をするのは野暮です。

やがて1330のバスが来ました。
彼らの背中に

「お疲れさま!またいつか四国に来てくださいね!」
「はい!」

爽やかに彼らは去って行きました。


まだまだ時間のあるわしは
仁王門門前のお土産屋さん「飛猿閣」に行こうかね。
ここの女将さんも八十窪の女将さんと同級生です。
女将さんの健康を祈り、錦札を貰ってもらいました。
きょうは娘さんも居て、三人でお茶を頂きながら
いろんなお話をさせていただきました。
それから新作の絵も貰ってもらいました。

その間、車遍路さんたちが店を覗きに来る。
そのたびに
「結願おめでとうございます」
一声かけて接客をしています。

これですよ。

この声かけによって、
訪れたお遍路さんの気持ちが和み、
結願の気分も噛み締めることができるのです。
まったく納経所の人にも見習ってもらいたいです。

閑話休題

バス停で待つこと2時間50分
本もたっぷり読めましたああああぁぁぁ。
こういう時間も貴重で必要です。
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1550にバスに乗り込み「志度バスストップ」まで。
さぬきコミュニティバスは土日祝は一律500円です。
平日はいったいいくらなんだ?
でもワンコインと思えば、気にもならない。
バスに揺られていたら、いつの間にか寝ていました。
「志度バスストップ」で降りて高速道路への階段を登る。

高速バス停で30分待つが、その間に雨が降り始めました。
ああ、お遍路が終わってから雨が降り始めました。
ありがたやありがたや。

バスに乗りこみ、眠りこけてしまうだろうと思ったら
さきほど寝たせいか、眠れない。
本を眺めて時間を潰す。
列車の旅は退屈しないんですが、バス旅は退屈なんですよね。

2018
なんばOCATに到着
降りるとき、お遍路さんがいるのに気づきました。
あれ?
若者のひとりじゃん。
「おお、このバスに乗ったの?」
「高松まで出て、バスチケットを買ったんです」
「今夜はどこまで?」
「大阪に祖母がいるんです」
「おばあさん、たくましくなった孫の姿を見て喜ぶよ」
「そうっすか?自分では何も変わっていないんですよ」
「自分では気づかないもんやよ」
27歳、これからの人生に期待します。
いつの日かまた2周目のために四国に来てください。

最後の結願の日に若者達に会えたことに感謝します。
そして来月からは8周目が始まります。
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西国四十九薬師霊場巡礼 三番般若寺、四番興福寺東金堂、五番元興寺、六番新薬師寺 西国三十三観音巡礼九番南円堂

西国四十九薬師霊場巡礼
三番般若寺、四番興福寺東金堂、五番元興寺、六番新薬師寺
西国三十三観音巡礼九番南円堂

平成29年6月20日(火)
01般若寺

今日も今日とて平日の休日には札所巡りに行きましょう。
今日は近鉄奈良駅周辺の札所
先週からの続きであります。
奈良の地図

朝早く出てきたので、近鉄奈良駅に着いたのは7時過ぎです。
出勤、通学の人達が多く見られます。
まだこの時間は観光客は少ない。
駅前のすき屋で朝定食を食べましょうかね。

腹ごしらえも完了し、まずは北のほうにある般若寺に行きましょう。
幸いにバスの便は数多くあり、
駅前2番バス停「青山住宅行き」に乗り、210円区間で
「般若寺バス停」で降りる。
般若寺の看板に従って歩くと、
重厚な山門があります。重要文化財だそうで、ここからは入れません。
脇に廻って・・・あれ?
まだ開いていませんよ。9時からかあ・・・・

ああっ

まだ1時間半くらいある。
しゃーない、振り出しに戻ろう。
幸いに奈良駅行きのバス便はたくさんあります。
途中の興福寺前で降りて、
四番東金堂へ・・・

あれ?

ここも9時からかああああ。
向こうには南円堂があり、を見ると開いています。
西国札所である南円堂は参拝・ご朱印は7時から開いているのですね。
ではそちらからお参りしよう。
03南円堂

出勤前の人達が参拝していますよ。
04南円堂

西国三十三箇所先達納経帳は巻物なので、開いてご朱印いただき、乾かしてまた巻く。
これ結構面倒くさいよね。
面倒くさいなんて言っちゃ罰が当たるかな?

まだ9時まで時間がある。
では五番元興寺に行くか。
猿沢の池を横目で見ながら・・・
05元興寺

ほほ~、これが音に聞く猿沢の池かあ。
何のことはない池ですねええ。
興福寺五重の塔が水面に映る絶景とか・・・
今立っている反対側に行かねばこの景色はみられないということか。

猿沢池七不思議
澄まず濁らず出ず入らず蛙はわかず藻は生えず魚が七分に水三分

なんだこりゃ?


古い古い景観を保つ街並みを歩いて行くと、元興寺に着きました。

ああっ

またしても9時から開門かあぁ

あと30分ある。
では近くの公園で時間を潰そうかね。
日は高く上がり、蒸し暑ささえ感じます。
花の終わった藤棚の下の椅子に座って本を読んで過ごし、

9時になるかならないうちに門をくぐります。
入山料400円なり。


五番元興寺

06元興寺
受付で納経帳を預かってくれて、ご朱印代金もそこで払います。

07元興寺
まずは本堂にお参りをします。
本堂前にはハスの花が並べられていて、花の季節には綺麗な景色でしょうね。

本尊は阿弥陀如来で、曼陀羅を背負っておられます。
ここは真言立宗の寺院なので、
いつもの真言宗勤行次第でお勤めして、、

08元興寺
境内には石塔が並び、何の花かなあ?綺麗に咲き誇っていますよ。
収蔵庫の1階にお薬師さんがおられ、そちらでお勤めします。
誰もいない部屋に自分の声が響きます。
その他沢山の仏様たちがおられて、
その人達にもご挨拶しつつ、収蔵庫を出る。

受付で納経帳を受け取り、
さて何処に行こうか。
新薬師寺まで3kmくらいか。歩けば1時間くらいで行けるな。
貰った地図を見ながら東へ進む。
だんだんと暑くなってきて蒸し暑さが増す。
しかし時折ふいてくる涼風にほっと一息。

通りに時々ある茶店の「氷」の幟に心奪われるが
目的地に着くまでは我慢しましょうね。

「新薬師寺」へは看板が建っているので迷うことなく歩けます。
大通りから小路に入ると風景は一気に変わり
古色蒼然たる築地塀
09新薬師寺
京都に比べてこうした景色が多い奈良の都の方が好きですね。
それに田園風景の中にひっそりと佇んでいるのもたまらなく好きです。
10新薬師寺


六番新薬師寺
東門は閉じられていますね。参拝者は奥の南門から・・・

11新薬師寺
寺院は南向きに建てられている、と最近知りました。
大陸の思想である君子南面の影響なのでしょうか。

しかし、もっと調べたら東向きの寺院もあります。
それは浄土宗系の西方浄土に至る、という信仰から東向きに建立されている。

でも浄土は西方だけではないけどもね。
東方にはお薬師さまの瑠璃光浄土・・・南にも、北にも。


閑話休題


駐車場には切り返しに苦労している婦人の車があり
その原因は駐車場入り口に停めてある警察のバイク
バイクのおじさんに違反切符を切っています。
駐車場の車の運行を阻害していると知っていたら
どければいいのにね。
14新薬師寺


閑話休題


12新薬師寺
境内に入ると、何か空気が変わったような気がしました。
新薬師寺というと、あの有名な広大な薬師寺の境内を思い浮かべますが
こじんまりとして、連想はできません。
新薬師寺の「新」とは薬師如来の霊験新(あらたか)な、
という意味なのだそうです。

ほほ~と独りごちながら本堂に入ると
薄暗い中でライトアップされた仏像群が眼に入ります。
真ん中に大きな薬師如来、その回りを十二神将が取り囲みます。
その姿に圧倒されて、しばらく立ちすくむ。

我に返って、まずお薬師さまの前でお勤めをしたあと、
十二神将をおひとりずつ巡る。
ここで、十二神将には干支の守り神となっていたんですね。
恥ずかしながら初めて知りました。

13a新薬師寺
堂内の納経所では十二神将の絵葉書が売られていたので、
家族の分を買いました。
ちょっと舞い上がっていたのでしょうか、
孫の干支である伐折羅(バサラ)大将のを買うのを忘れていた!
このバサラ大将、中2のとき、図画工作のとき木彫レリーフで彫り、
家に持ち帰ったら父親がずっと居間に飾っていたのです。
今はあるかな?
バサラ大将

さて次は・・・興福寺東金堂へ行こうかね。
2kmくらい歩いて途中の停留所でバスに乗り、
興福寺まで行きます。
この時間になると外国人観光客が溢れていて
公園には鹿がたくさんいて写真を撮っていますが
鹿せんべいのことを知らないのかな?
あげている人は少ない。

お手本(?)を示してやろうかと、
150円払ってせんべいを買うや否や、鹿が目ざとく見つけて
わしに突進してきました。
あっという間に鹿に取り囲まれます。
その姿を外国人が見て写真を撮り始めました。
まあこれくらいはいいやね。

取り巻く外国人に鹿せんべいをあげながら
興福寺境内に入ります。

めざす東金堂はすぐ目の前。

四番興福寺東金堂
15東金堂

拝観料を払って金堂に入ります。
中国人カップルも中にいますが、わけわからんやろうなあぁ~。
わしひとり朗々と勤行しました。

納経所は東金堂の前の建物です。
中金堂復興のための寄進瓦の勧請もやっていました。
台湾人かなあ、漢字で名前を書いていました。

観光地はもういいや。


近鉄奈良駅前まで戻り、般若寺へ行きましょう。
バス停前のコンビニでお茶とサンドイッチを買い、
わずかな待ち時間に立って食べる。

時間を待たずにバスが来て
「般若寺バス停」で降ります。道をはさんで
ミリタリーショップがあるよ・・・
気になるなあ。入りたいなあ・・・・

16般若寺
まず、参拝です。
緑濃い受付から入ると、コスモスが咲いています。
18般若寺
今の季節?
早咲きコスモスという種類だそうですね。
ここは関西花の寺25カ所霊場会の17番として有名な所で、
季節を通して花が咲き乱れているそうです。

おや?鐘楼に面白い看板がありますよ。
これ使って記念撮影する人がいるんでしょうね。
17般若寺

ここも真言立宗なので勤行次第はいつものとおり、
ご本尊様は文殊菩薩さまです。
さてお薬師様は・・・
十三重石宝塔の前にお薬師さまが立たれていて、
その前に礼拝所があり、そこでお勤めします。
19般若寺

目の前の景色を見ていると、
信仰の中心がお薬師さまでなくて
十三重石塔のような気がしますね。

なにはともあれ
今日のお薬師様の巡礼はこれで終わり。
結構あちこち歩き回りましたが
なかなか満足のいくいい巡礼旅でした。

西国四十九薬師巡礼第二番 霊山寺

西国四十九薬師巡礼
第二番 霊山寺

平成29年6月15日(木)
01霊山寺

関西は梅雨入りしたというのに雨が降りません。
梅雨前線は南の海上に停滞したまま登ってこないね。
平日の休日、いいお天気なので部屋でじっとしているのは性に合わん。

西国お薬師様に行こう!
まずは近鉄に急行に乗って「近鉄なんば」から「生駒駅」へ。
各停に乗り換えて「富雄駅」で降ります。

今日は2番の霊山寺に行く予定で、時間があれば3~6あたりまで・・・
駅前から霊山寺へ行くバス便があるはずなんですが

・・・ないよ。

一日の本数が極端に少ない。
ここから歩いて行くか?
やめておこう。
せめて、近くを通る路線に乗って、そこから歩きましょう。
三碓(みつがらす)バス停で降りて、道路沿いに南下します。
個々の地名も、なんか由緒ありそうですね。

02霊山寺
歩き始めたら何やらお堂があります。
おお、お大師さまがおられる。
今日の旅もお大師様のご加護がありますように。

「近畿大学」の看板があります。こんなところに近大が??
田舎の道に不釣り合いな女子大生が二人
後で調べてみたら近大農学部があるようです。
どんなキャンパスライフなんでしょうね。

大きな看板が見えてきました。
駐車場も広く、端のほうにはガソリンスタンドがあります。なぜ?
境内には何故かゴルフの練習場があります。

西国薬師四十九霊場第二番
登美山霊山寺着

03霊山寺
入山料500円はらって境内へ。
バラ園も有名なようで、花見物にお刀自さまたちが来ていました。
ああ、入り口に鳥居があるよ・・・。
神仏混淆なんですね。まだ喪中


(パンフから抜粋)

ここは奈良市中町にある霊山寺真言宗大本山の寺院で、
奈良市の西郊・富雄川沿いにあり、
戦乱に巻き込まれずに古い面影を残しているようです。

天平8(736)年、聖武天皇の勅命により行基が建立し、
バラモン僧菩提僊那が地相がインド霊鷲山に似ているところから
霊山寺と名付けたといわれます。
鎌倉中期に改築された本堂(国宝)には藤原時代作の薬師三尊像が祀られています。

また、世界平和を願い、輪廻転生をテーマに昭和32年に開園したバラ園には
春と秋には世界各地から集められたバラが咲き誇る。


★薬師湯★
小野妹子の息子が薬草を栽培し、それを施湯して民衆の病を治したと伝わる薬師湯で、
現在も薬草を使った薬湯で日々、人々を癒している。


おお、温泉!
入っていこうかなと思ったら、本日休館
残念
04霊山寺

本堂へ至る参道はひんやりとした空気に包まれ
浄化されていくような気がします。
05霊山寺

石段を上り詰めて、本堂へ。
中に入ることができるので靴を脱いであがり、
塗香が置かれていたので身を清め
覚えたての五体投地礼でお勤めをさせていただきました。
06霊山寺

1キロ先の山中に奥の院があり、弁才天が祀られております。
今日は普通の服装なので山歩きは遠慮しておきましょう。

本坊で御朱印をいただいて
さて帰ろうかね。

07霊山寺
数少ないバス便
1116に富雄駅行があり、それまで30分以上あります。
バス停は木陰になっていてベンチに座っていると
涼しい風が渡ってきて心地よいね。

富雄駅から奈良まで移動して
昼から3番~6番が東大寺を中心として密集しているので
行こうと思えば行けるが
来週の楽しみにとっておきましょう。

土日が仕事なので火曜日が休みなのですよ。



おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺
平成29年6月10・11日
善通寺市内一人歩き、傘を忘れて来て暑かったなあ。

6月10日(土)
香川県側はJRを使ったら早く行くことができます。
で、今日は前夜から移動をせず始発に乗って行きます。
夏至が近いので5時でも明るいのはいいね。

ホームで待っていたら、えらいことに気づきました。
菅笠を持ってくるの忘れた!取りに帰ったら始発に間に合わん。

ああっ

前々回の先達納経帳を忘れてきたと思ったら
今回は菅笠を忘れたよ・・・
なんだろうなあ。
まあ、菅笠がなくては歩けないこともなし。
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なんばから地下鉄御堂筋線に乗り新大阪まで行き
新幹線で岡山までひとっ飛び!

岡山から特急しおかぜ1号に乗り瀬戸内海を越えます。
「詫間駅」でローカル線に乗換え、「みの駅」から弥谷寺まで歩く予定なんですが、
いま0816

みの駅まで
0839の観音寺行き列車を待つよりも
ここから歩いていっても
それほど距離は変わらないんじゃない?
そう考え、駅から出ました。

歩こう!

という決意は目の前にいるタクシーを見て霧散・・・
「弥谷寺ふもとまで!」
「あいよっ」
ワンメーターと少し、八丁目大師堂の手前で降ろしてもらいました。
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梅雨晴れの空は、ちょっと蒸し暑いかな?
菅笠を忘れた身で、太陽光から頭を守るのはいつもの龍神手拭い。
日焼けするなあ。

弥谷寺駐車場には中腹駐車場まで登るバス待ちの老人たちがたむろしています。
これくらい歩いて登れば?と思うのですが
バス便があると、どうしてもそれに頼ってしまいますね。

俳句茶屋はまだ開店していません。
昨年、不幸があったと聞き、もしかして閉店しているのではないかと
考えたりもしてしまいます。
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ひんやりとした空気に包まれて石段を登っていきます。
やはりここは霊地だけあって雰囲気が違うのでしょうか。


0853
71番弥谷寺着
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心挫けそうになる108段を登り、更に本堂まで登る。
湿度が高いせいか、汗びっしょりになってきます。
御刀自様の集団があえぎながら登っていますよ。
さすがに姦しくない。
「おはようございます!」
「・・・おはよう・・・まだですかね?」
「この先ですよ!」

眺望絶佳の本堂でお勤めをしていると
御刀自様達もあえぎながらだいぶ遅れて登ってきて
お勤めをし始めたが、わしよりも早く終わっていました。

大師堂まで降りてきて
靴を脱いで中に入ると何だか騒々しい。
駐車場にいた集団かな?
納経所の人を相手に大きな声で喋っていました。
本堂には上がらなかったんですね。

ここは板敷きなので、かねてより勉強してきた五体投地礼をしました。
膝と肘が痛い。
これを108回なんて自分にはできないなあ・・・。
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俳句茶屋に明かりがついていました。
ああ、おじいさん独りで頑張っているんやなあ。
まだ開店準備中らしいのでお邪魔はしませんでした。

山道は日差しを遮ってくれて気持ちがいいね。
家田荘子さんによると、ここはヘビの名所だとか・・・
錫杖を殊更シャクシャクと鳴らしながら歩くが
よく整備された道はそんな事は杞憂だと思わされる。

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竹やぶには筍の姿はもうない。
この道はお遍路さんの往来が多いのでしょうか、
踏みしめられて道がきちんとあります。
両側に咲き乱れている野の花、なんていう花なんでしょうかね。

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下界に出てきて、72番曼陀羅寺に向かう道の曲がり角にある
遍路休息所、草に覆われています。
去年ここには宿泊のできそうな小屋が建てられていましたが
今は跡形もありません。何か問題があったのでしょうか。

ここいらもビワの栽培が盛んなようで
実に袋をかけた風景が見られます。
あきらかに放置されたと思われる小ぶりの実がなっている木から
熟れたビワの実を頂戴して甘い果汁を楽しみます。

我が家の庭にも今年初めてビワの実がなり
家族が楽しそうに収穫している写真を送ってくれました。
20年位前に娘がおやつに食べたビワの種を蒔いて
大切に育ててきたものが、
引越しや枝の切りすぎを乗り越えて見事結実したのです。

単身赴任中のわしは実家にも帰らずお遍路三昧なので
家のビワを味わう事ができないのですが
お遍路中にこうした楽しみもあります。

1024
73番 出釈迦寺着
歩くと行程上、こちらの札所に先に来てしまうのです。


無人販売所に御刀自様たちが群がっていて
何を売っているのか?

後で覗いてみたらビワでした。
1人が買えば皆争って買う、婦人の習性を改めて見させていただきました。
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山門からは遥か霞んだ下界が遠望できます。

今の季節、紫陽花が咲き始めて
あちこちで色々な色や形を楽しむ事ができます。
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曼陀羅寺の裏手にあるうどん屋さん、改修中のようです。
隣にプレハブの建物があるのですが
歩き遍路さんへのうどんお接待はやっているのかな?


1110
72番 曼陀羅寺着
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境内にある休息所で荷物の整理をしながら
中をよく見てみたら流しがあり、畳の間もあります。
ここで通夜ができたら最高なんですけどもね。
でも野宿情報には載っていないので、
宿泊はできないのでしょうね。
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ここから73番までの道は、時々遍路標識を見落とす事があり
間違えると善通寺駐車場の方向に行ってしまいます。
正面の小高い山を目印に進めばいいのですが
農道などに迷い込む事もあります。

国道沿いにあるコイン精米所
ここの自販機が面白い
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三流のコーヒー、ジュース、緑茶が格安で販売されています。
わしはというと、10周年御礼記念50円サイダーを買いました。
四流の緑茶とはどんなものだろうか。
買いたくもあり、買いたくもなし。


1144
74番 甲山寺着
ベンチには婦人の歩き遍路が1人
「こんにちは」
「こんにちは。暑いですね」
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この札所の絵も描かねばならんなあ。
どこにしようか・・・由来からすると、やはりこの毘沙門堂か。

街中を歩き、
75番の門前にある堅パン屋さんが今日のお目当てのひとつです。
いつもは観光客で混雑していて買わずに通り過ぎたのですが
最近、家内の大好物と知って、ご機嫌伺いのお土産に買う事にしました。
幸いに空いています。
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家内の在所の福井県敦賀市にある旧敦賀連隊正面にも堅パンの店があります。
陸軍の携行食として納められていた名残でしょうね。

我が海軍の乾パンは、市中で売られているものよりも大型で
一枚食べると結構お腹が膨れます。
こちらは隊内の売店で観光客のお土産用として市販されています。

閑話休題


1230
75番 善通寺着
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去年の12月に、ここで先達の位を頂いたんやなあ・・・感慨もひとしおです。
観光地なのでお遍路さん以外の観光客が多い。
したがって参拝の作法も「?」と思う人達もいるが
眼に余るような行為をしていなければ黙って見ることにします。
せっかく仏さまとのご縁で善通寺に来ているのですから・・・

お腹が空いてきたんですが
もう少し先まで我慢して金倉寺門前のうどん屋さんで食べよう。
遍路標識に従い、住宅街を進んでいくと
やがて田園地帯に出る。

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遍路標識の灯篭が修理されています。
どこかの篤志家がお金を出して修理してくれたんでしょうね。
ありがたや。


1347
お腹が空いたあああぁぁ。
金倉寺参拝の前に、ちょいと腹ごしらえ。
ご本尊さま、許してチョ

いつものうどん屋にGO!
おや?「極旨中華そば?」
うどんやに・・・?
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「こんちは、うどん一丁!」
「ああ、うどん売り切れなんよ」
ええっ
「そのかわり、ラーメンあるよ。食べてみて」
「・・・じゃ、それもらおう」

数分して出てきた昔ながらの中華そば。
見た目も、味も懐かしい味です。
あっさりしていて、食べやすい。

ズルズルズルズルズルズル

夢中で食べ尽くしてしまいました。
「どう?お味は」
「うん、なかなかのもんやね。ここでお汁もつくってるの?」
「そうやよ」

人気の店なのでお昼過ぎにはうどん玉は売切れてしまう。
今日は来るのが少し遅かったみたいやね。

腹ごしらえもできた事やし、

1402
76番 金倉寺着ここは天台宗のお寺で、
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修行智証大師さまが迎えてくれます。
「中華そばうまかったか?」
「は、はははい」

本堂の横には訶利帝母(かりていも)堂があり、
鬼子母神(きしもじん)さまとも呼ばれ、
子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されてきました。
着飾った親子連れが多く参拝に来ていましたよ。


またここから田園地帯と住宅地を歩き、次の道隆寺へ。
わしのお目当て、道隆寺手前の住宅には、手作りお地蔵さまをくれる
おじいさんがいます。
家の中からお遍路さんを見つけて呼んでくれます。

今日もわしは錫杖の音を殊更大きくたてて
ゆっくりゆっくり歩くのですが
どうもおじいさん電話中のようで声かからず。
これもご縁と思い、通り過ぎようとしたら後ろから近所のお爺さんが
「ちょっと、この家に寄りんさいよ!」
と声がかかりました。
そのタイミングで家の中から
「お遍路さん!」
と声がかかりました。
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リガトウ02
今日貰えたのは、白いお地蔵さまです。
「新しいバージョンにしてみました」
へええええ、そうなんだ。
貰って嬉しいお地蔵さま

伊予西条の大先達さんから託された錦札を貰ってもらいました。
ご縁のある方に差し上げてください、と何枚か錦札を預かっているのですが
いつか自分自身の錦札をあげられるようになりたいなあ。


1520
77番 道隆寺着
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本堂でお勤めが終わった頃に、甲山寺で会った婦人の歩き遍路さんが来ました。
彼女もお地蔵さんを貰えたでしょうか??


今日はもうひとつ目的があります。
それは、四国八十八箇所の版画作家
金盛 弥(かなもりわたる)さんの展覧会に行くこと!
元大阪府副知事もされていた方で、
オフィシャルな存在なので名前を出させていただきます。

高松市内でNPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」のシンポジウムが
開催されていて、記念講演が行われるのです。
時間が間に合えば是非すばらしい版画を拝見させていただこうとおもっていました。
いまから多度津駅まで飛んでいって列車に乗れば
まだ間に合う!

汗だらけの遍路装束のまま列車に乗り高松まで30分少し。
高松駅前のタクシー乗り場に来ました。
「丸亀町レッツホールまで!」
「え?どこそれ?」
ええっ
スマホで調べる。
「あの、高島屋のある通りです!」
「百十四銀行の横・・・」
「ああ、銀行の近くね」
銀行の横まで行ってもらい、そこからは足で稼ぐ。
何しろ初めての場所なんで何がなんやらわからん。
艱難辛苦の上会場にたどり着きました。

受付にはF大先達がいました。
「あの~版画を見たいんですが・・・」
「会場の中に展示してあるんですよ。講演も聴いていって」
「はははい」

椅子が空いていたので座らせていただき
金盛さんの歩き遍路と版画の話を聞かせていただきます。
スライドには八十八箇所の版画が写されています。
(ああ、版画集が出版されていないかなあ・・・)
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講演が終わり、ずうずうしくも金盛さんに近づき
名刺交換をしていただきました。
「あの~、画集を出版されるご予定は・・・」
「自分自身の遍路に区切りがついてから・・・」
「は、はあ。そうですか。楽しみにしています」

版画作家の風景や人物を描く際、余分な線をギリギリまで削ぎ落とす
究極のデフォルメの技法は、何度見ても勉強になります。

版画を堪能してから会場を後にし、
列車に乗って多度津に戻る。
日も暮れかけています。
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今日のお宿は駅前の「ホテルTOYOTA」
別に自動車関連ではないですよね・・・・
この地は少林寺拳法のメッカであるので、フロントには合宿などで宿泊した
子供たちの写真が沢山飾られていました。

駅のコンビニと隣のパン屋さんで食料を買い込み
食べたらさっさと寝ました。


6月11日(日)

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朝イチで起き出して「多度津駅」0549発の高松行きに乗り
0558「宇多津駅」に到着
改札は7時まで無人のようです。
帰りの切符を買おうと思ったんですが、まだ買えません。

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6時だというのに、もう日はこれだけ高くあがっていますね。
駅前にはツアーのバスがいて、ツアー客が三々五々集まっていますよ。
何処に行くんでしょうね?

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アジサイの咲いている街中をゆっくりゆっくり歩いて

0626
78番 郷照寺着
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まだ山門のゲートは閉鎖されています。
ちょっと早すぎたかな??
山門脇の石に腰掛けてしばらく佇む。
マラソンをしている人が走ってきて、山門の前でハアハアしながら待っています。
マラソンコースに郷照寺の参拝が入っているのでしょうか。

0640にお寺の人が車で来て、ゲートが開きました。
ゆっくりゆっくりお勤めをすることができますよ。
地元の人も数人早朝のお参りに来ています。

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ここは浄土教系列の時宗なので、般若心経はあげられないのでは?
とついつい考えてしまいますが
よく調べたら時宗と真言宗が共存している珍しいお寺だそうな。

それに以前、新西国第八番西方院で浄土宗の尼様から
「お釈迦さまは何宗も何経も気にされていませんよ」
と言われて眼から鱗がポロッと落ちていたので
沙弥(しゃみ)以前の遍路修行者なれば、
難しく考える必要もなかろうて。


7時に納経所が開いたのでご朱印を頂きました。
まだ朝早いので美人さんは来ていませんね。ちょっと残念


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門前のお菓子屋さんを覗いてみたら、
できたての名物「地蔵餅」が並べられている!
食い入るように見つめているお遍路さんに気づいたのか
準備中ながら親父さんと女将さんが出てきてくれました。
「い、いいですか?」
「はい、どうぞ」
「こ、このキナコとあんこを二つずつ!」
いやああああ~、今日は縁起がいいなあ。
ここも昼過ぎには売り切れている事が多い。

地蔵餅を大切に抱えて
宇多津駅まで足取りも軽く歩きます。

実は今日はここで終わって朝から帰る計画で動いていました。
わし、一月前から綿密に予定を立てて動いているのです。

しかし

前々回、日帰り五色山昇り降りのとき
先達納経帳を忘れてきてしまいました。
で、今回はそれを取り戻すのです。

もしかしたら最初からこうなる事が予定に入っていたのでしょうか。
何かしら失敗をすると、どこかで帳尻が合うようになっています。
お大師様の掌でうろちょろしているのでしょうか。

前の週に予約しておいた駅前のレンタカー屋さんで車を借りて
0805五色山目指して出発!
まずは麓の天皇寺に行きましょう。

0848
79番 天皇寺着
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まだ喪中なので三輪鳥居はくぐらずに納経所のほうから入り
白峯宮前を足早に通り過ぎる。
派手な化粧の御刀自様2人とドライバーの亭主1人が狭い境内にいました。
どこか参拝が雑だなぁ~という雰囲気が漂っています。
わしより後に始めて先に終わっていました。

納経所では駐車場料金200円の出費を惜しみ、
「いい、車の事を聞かれたら乗って来ていない、と言うのよ!」
と小声で話し合っていました。
何のためのお遍路なんかなあ?
お大師様はお見通しなんですけどもね。

車は快調に五色台目指して進み、
いつもはあえぎながら登る参道を横目で見つつ


0915
81番 白峯寺着
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手水舎の脇には珍しい姿のアジサイの花が咲いています。
見慣れたアジサイの花は丸い形なので、ちょっと代わった印象です。

さてここで、納経帳
持ってきた先達納経帳にご朱印をいただいたあと、
「あ、あの~この前いただいたご朱印と引き換えに、重ね印をいただけませんか?」
「そういうことはしていません」
「そ、そうですか。すいませんでした」
残念な気はしますが、無駄な手間を踏んだとは考えず、
ここの札所とのご縁がひとつ増えたと思えばありがたい。

アジサイの咲き始めた駐車場を後にして五色台を西へ進みます。
車道を通る事により、歩きでは見なかった景色も見えます。
根香寺手前には「禅喝破道場」の入り口が見えます。
禅体験もできるようですね。
いちど行ってみたいなあ。

1000
82番 根香寺着
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駐車場からズンズンと本堂まで進む。
ああ~車で来ると楽だなあ。
でもこんなに楽だと修行にならんなあ。
歩けるうちはなるべく歩きたい。

でもスーパーカブ遍路もやりたい。
車中泊遍路もやりたい。

いろいろやりたくてワクワクしますね。
修行は楽しくやりたい。

納経所では、もう重ね印を求めることもしません。


ここで前々回のリベンジも終わり、どうしようか?
昼の列車で帰る予定なのでまだ時間がありますよ。

では82番奥之院に行きましょう!
五色台を鬼無の方面に降りていきます。
カーナビに従って何も考えずに進みます。
結構距離があったのかな?



1040
82番根香寺奥之院圓通山鷲峰寺着

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ここは天台宗寺院で、本尊は千手千眼観世音菩薩です。
新四国曼荼羅霊場第十三番札所でもあります。

寺伝によれば、奈良時代の天平勝宝6年(754年)
唐僧鑑真鑑真が、お寺がある山がインドの霊鷲山に似ていることから
釈迦如来像を安置し鷲峰寺と名付けたと言われます。
平安時代前期の貞観2年(860年)円珍により智証大師十七檀林の一つとして
清和天皇の勅願寺となりました。
戦国時代の天正年間に長宗我部元親軍の侵攻により伽藍が焼亡し、
仏堂が置かれるのみとなっていたが、江戸時代前期の寛文元年に
高松藩主松平頼重が寺院の復興を命じ、
三井寺の観慶阿闍梨を住持として迎え、伽藍が再建されました。

なぜここが根香寺の奥之院なのか、
民俗学者五来重氏の著書にはここだけ触れられていない。

山門をくぐって長い参道を登っていくと
犬が二匹本坊らしき建物の庭に繋がれています。

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本堂は石段を登った所にあり
森閑とした雰囲気の場所です。

本坊となりの納経所で、インターホンを鳴らして来意を告げます。
愛想のいい奥様が出てきてご朱印を押してくれます。
玄関にはもう一匹の犬が出てきています。
「あの○○ちゃんは、参拝の人が来るとお迎えにくるのよ」
このお寺にいる犬は、捨てられた犬たちだそうな。
来るもの拒まず、去る者追わずだそうです。
彼らはご本尊の眷属なんでしょうか。

天台の小雑誌をいただきました。
後日、読んでみたら「空の心」の中の「不垢不浄」について
解りやすく書いてあってとても勉強になりました。
ご縁やなあ。

12時前に宇多津に帰り着き、
列車の便も順調で、早くに帰り着く事ができました。


後の予定は87・88番を残すのみ。
なんとか6月中に7周目を終えることができそうです。
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おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺
平成29年6月2・3日
雲辺寺境目峠登り降り、疲れた~。
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6月1日(金)
ハービス大阪バス停から2250発の
新居浜行きバスに乗ります。
前の晩からの仕事だったので寝不足で、
バスに乗り込んだとたん眠りこけてしまい、
途中淡路SAのトイレ休憩まで死んだように寝ていたような気がします。
その僅かの時間、熟睡できたようでそれからはよく眠れないような気が
したんですが、結局寝ていたようです。


6月2日(土)
0445
「三島川之江ICバス停」着
夏至も近いせいか、もう空は明るい。半年前にここに来たときは真っ暗だったんですけどね。
紫陽花の花が咲き始めていますよ。
管理棟のトイレで身支度を済ませ、出発
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夜明け近くは電離層の状態も良好でラジオが明瞭に聞こえるので、
退屈せずに歩く事ができます。
コンビニでコーヒーと昼食を買い込み
店先に座って温かいコーヒーをいただきます。

この季節、朝は少し肌寒いような感じですが
歩くにはちょうどいい。
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雲辺寺へ至るゆるやかな国道を歩いて行くと
道端にはビワの木があり、実が熟れています。
いかにもうまそう。

不偸盗、不偸盗

自生している木から実をもいで口に含むと甘い果汁が
口いっぱいに広がるが、いかんせん野生のビワ
種ばかりが目立つね。


0700 
椿堂着
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トイレを使わせていただき、本堂・大師堂でお勤めさせていただきます。
地元の人かな?
駐車場の花壇のお世話をしていました。
「おはようございます」
「おはようございます」

ここから道路の勾配が更に急になってきて
延延続く登り道はキツいね。
目を楽しませてくれるのは里山の景色
水を張られた田圃にいるオタマジャクシ
子供の頃、タモで掬って遊んでいたなあ。
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0825
雲辺寺へ至る道の分岐点に来ました。
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普通の歩き遍路さんは岡田屋さんに泊まり、翌朝佐野から急勾配の山道を登りますが
曼陀峠、境目峠を越えるルートもあります。
勾配は幾分緩やかですが距離が長い。

前回はここから左に進み、曼陀峠を登りました。
人通りも少なく、草ぼうぼうで道なき道になってしまっています。
今の季節、蛇の出没する恐れこれあり。

では今回は右に進んで境目峠を登りましょう。
しかし、この道が安全な道かどうかは知る由もない。
なぜ知る由もないのかは知る由もない。

トンネル手前の道を右に折れて集落の中を進むと
いかにも遍路道らしい山道に案内されます。
いったいどれだけの歩き遍路さんがここを通っているのか。
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「ガサガサッ」

という音に心臓が停止する。
殊更錫杖の遊環をジャラジャラ鳴らしながら歩くが
やはりこの季節、出るものは出る。
しかし姿は見えない。
じゃあ歩かなければいいやんけ、と言われるでしょうが
歩きたい。


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やがて舗装された道路に出る。
この辺りは生活感のある集落があるが
やがてそれもなくなり、林道に変わる。
舗装されていない道は足の裏に優しいね。
鬱蒼とした杉の植林が日を遮り、涼しさすら感じます。

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車の轍の跡は、この道が林業で使われている証拠でしょうか。
携帯ラジオの受信状況も日が昇るにつれて、
電離層が分解されて悪くなってきました。
少しでも受信感度の良い周波数に合わせて番組を聞きます。
NHK四国がよく入りそうな気がしますが、四国放送のほうがよく入ります。

ときおり
「ガサガサッ」
と音がするが、多くはトカゲのようですね。
稜線に沿って道は続き、いきなり視界がよくなります。
太陽の光が当たって、少し暑く感じます。
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眺望絶佳、遠くの山が青くかすんで見える。
「分け入っても分け入っても青い山」(種田山頭火)

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倒木などが行く手をふさぎ、その先は車は入らないのでしょうか。
道が草に覆われてしまいました。

「ああっ」

おっかなびっくり錫杖とストックで草むらを
やたらめったら突っつきながら
そろそろと進む。
永遠にこんな道だったらどうしようか・・・・

ありがたや、また道が始まりました。
それにこの辺は誰かが整備してくれているようです。
路肩が崩れている箇所があり、そこに張られたロープには
土佐のお遍路さんの札がかかっていました。
ありがたや、この方がこの道を保全してくださっているのですね。
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感謝の気持ちで進んでいたら、
1005
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林道の合流点に着きました。
曼陀峠越えもこの地点に出るのです。
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ここからは高原の舗装道路を単調に進むのですが
歩きの人には途中誰にも出会わなかったなあ。
やはり佐野ルートのほうに行くのでしょうかね。
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ロープウエィに乗らず、
車で雲辺寺に行く人はここの道路を通ります。
3台くらいの車が追い抜いていきました。
香川ナンバー、三重ナンバー、岡山ナンバーです。

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佐野ルートから登ってくる合流点に着きました。
ここから雲辺寺までが遠いんですよね~。
やっと山道を登りつめて、もう少し!
と思ったら登り勾配が延々と続き、少し心が折れそうになる道ですね。

お腹が鳴ってきたので
松林のベンチで休憩して山賊むすびを食べることにしましょう。
ふと松の幹を見ると、面白そうな形のキノコが生えていますよ。
これ、食用かなあ?
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食べ応えのあるおにぎりをほおばっていると口が渇く。
持ってきたお茶が底をついたあぁぁぁ
雲辺寺には自販機あったかなあ。ロープウエィ駅にあったかなあ。



1222
66番 雲辺寺着
あああああ、やっと着いたあ。
0500から歩き始めて7時間、21kmといったところか。
山歩きでこれだけ歩くと疲れるなあ。
更に下りの道も延々続く・・・タメイキ

東屋に荷物を置いて、
そういえばお大師様の水飲み場があったなあ。
ありがたいお水をいただきに行こう。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
ペットボトルにも入れさせていただきましょうかね。
ああ、甘露甘露

あ゛~、ちょっと飲みすぎたわい。
ちゃぷちゃぷしたお腹を抱えて
本堂の千手観音様とのご縁の紐を握りしめます。
おお、今日もご縁をいただく事ができました。
南無千手観世音菩薩

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「おたのみなす」を見てみると、見慣れぬナスの石像があり
おじさんが輪っかの中に座って自撮りしていますよ。
このナスの輪っか、半年前に来たときにはなかったよなあ。

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ここは標高900mにあるので下界とは花の季節が違うのでしょうね。
まだ紫陽花の花は咲いていない。
しかし、あちこちに小さな花が咲き乱れていて眼を楽しませてくれます。

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山門前の通夜堂は改装工事のために、今は更地になっていますが
隣に「らく~だハウス」なるものが建っています。
ここで通夜できるんでしょうか?
あとで調べてみたら、これは間伐在で作られた簡易ログハウス会社の商品なんですって。
いいなあ、こういうの。値段もお手ごろ。
わしも庭にこんなの建てて開業しようかしらん。
なにをやるかは、今は秘密


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羅漢さまたちに見送られて下山道へ。
この写真を撮りたいと思うのですが、
しっかりとしたレンズのカメラで露出とかを考えて撮らないと
自分の思うような写真が撮れません。
写真撮影車遍路もいいかもね。

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ここから次の大興寺まで約9kmの下り道
日差しが木で遮られていい気持ちで、
山のエネルギーを分けてもらえるような気がしますね。

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時々下界の見える場所に出ますが、
まだこのあたりは標高の関係で暑いとは感じない。

だんだんと下り勾配が急になって、
階段になっているので歩きにくい事この上ない。
膝がゲラゲラ笑ってきますがな。
こういうとき長めに持つ錫杖は環頭の部分が危険だと思います。

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前に通ったとき、サツキの花が咲いていたのが印象的でしたが
この時期、既に散りはじめていますね。
期待していたほどの景色を楽しめません。

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遥か下界に臨むは観音寺市内か。
琴弾公園の銭形は見えないかなあ・・・

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サツキは散っていましたが
紫陽花が咲きはじめなんですね。
花が少し小さい種類で、満開になったら綺麗やろうなあ。

下界にたどり着きました。
さすがに少し暑いと感じます。
汗が流れてきたなあ。お大師様の水をグビグビ飲みながら歩く。
白藤大師堂を過ぎ、ああ、まだまだゴールには着かない。
ふと、目の前の家の植木が面白い形になっています。
これは船をイメージしているんやね。
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1613
67番 大興寺着
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今日もお地蔵さまが迎えてくれました。
ああ~、今日は久々に30km歩いたああぁぁ。
なまっているなあ。疲れたあぁぁぁ。

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重い足を引きずって階段を登る。


本日のお宿は大興寺近くの「民宿おおひら」
う~ん、おおひら・・大平・・・大平正芳?


今日の宿泊はわしひとり。
完全なシーズンオフになっているんですね。
ちょっと寂しいが
洗濯機とお風呂を占有できるんでいいっすね。

風呂を使ってさっぱりしたら
畳んだ布団の上に足を乗せて寝転がり、足をいたわる。

夕食時は広い食堂に女将さんと二人です。
気になっていた「大平さん」について聞いてみました。
やはり、故大平元首相の地元だそうな。
大平姓はこのへんは多いんですって。
記念館があるのですが、今は維持管理が大変なんだそうです。

なるほどおおおお。
最近石原慎太郎の書いた田中角栄伝「天才」を読んだので
彼の盟友の大平正芳についてアンテナが立っていたんですよ。

目の前に置かれたおひつを空にして
さて、寝ましょうか。
おやすみなさい。



6月4日(日)
夜が明けて窓から光が差し込んでくると自然に眼が覚める。
窓を開けるとひんやりとした気持ちのいい空気が流れ込んでくる。
朝食は0600から。
またしても朝から大飯をいただき、出発します。
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最近は67番大興寺から直接70番本山寺まで行くことにしています。
遍路標識はないのですが、国道5号線沿いに6.5km歩きます。
今朝も四国放送は受信状況は良好(RS59です!)
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0756
いつもはここから五重の塔が見えてくるのですが
今は工事用の覆いが見えてきます。
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70番 本山寺着
境内には車遍路さんたちがちらほら。

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五重の塔修復の瓦寄進がありました。
わしもひとくち乗せていただきましょう。
願意成就です。

半年前、納経所で六文銭を買いました。
何故か買わなくてはならないという思いに引かれ・・・
その翌週父親が亡くなり、三途の川の渡し賃を渡す事ができました。

今日は買う気持ちは起きないので、買わず。

歩いて20分の「本山駅」に行き、
すぐにやって来た列車に乗り「観音寺駅」まで行きます。
1.5km歩いて
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0925
68番 神恵院
69番 観音寺 着
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境内には姦しい声が響き渡っている。
御刀自さまたちの車遍路です。元気ですねぇ。

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楠木の根元にあるベンチに荷物を降ろして
参拝をしましょうかね。
境内に二箇所札所があるので結構忙しい。
あっちへ行って、こっちへ行って・・・
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御刀自様たちは、いったいいつお勤めをしているんでしょう?


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境内で老人会のお接待が神恵院大師堂の前で行われています。

オヤジ遍路には声がかからないのでそのまま通り過ぎて行き
気づいた人から
「同行二人さん、待って!」
と声をかけられていました。

賑やかな車遍路の御刀自様たちは
お参りもそこそこに接待所のほうに走って行き、
ワイワイキャーキャー騒がしい。
夫婦連れ車遍路も、
婦人の方が接待所に興味を示して吸い込まれていく。

老人会の呼び込みのお爺さんとカウンターに座るお婆さんたちは、
どちらも自分たちのお喋りに夢中でお遍路さんの呼び込みには
熱心ではないようだ。

ただ1人リーダーらしきお爺さんが
「ちょっと、お遍路さんに積極的に声をかけてもらわなきゃ・・・」
と声をかけているが
他のお爺さんたちは知らん顔をしている。


お遍路はお接待を受けるときには断ってはいけないので、
有難く受けますが、
自分からお接待を望むことはない・・・と思います。
従って、お接待の声がかからなければ、
自分からノコノコ覗きに行くことはない。
特にストイックなオヤジ遍路さんは、そう。

独りで歩いているお遍路さんと、
車やバス遍路の人達とは気持ちが違う。
歩きはお接待を受ける頻度が多く、それを受ける心持も変わってくる。

わしもスルーされてしまったので、縁がなかったとあきらめ、
荷物の所に戻り、境内の写真を撮ったついでに接待所を撮ったら
リーダーの人に気づかれて呼び込まれてしまいました。

「声がかからなかったんですが、いいんですか?」
多少のアイロニーを込めて答える。
(ああ、わしのいけないところやなあ)

覗き込むとお婆さんたちが色々勧めてくれる。
でもスルーされたわしは素直さ100%でお接待を受ける事は
できませんでした。
(これもわしのいけないところや)

袋一杯に入ったトマトを無理やり渡され
「こんな大きなもの、持って歩けませんよ」
「リュックに入れたらいいやろう」
汁がこぼれるんですけどもね。

彼らの主目的は老人会のコミュニケーションだそうな。
だから自分たちのお喋りに夢中になっているんでしょうね。

そういえば76番志度寺境内の老人会のお接待でもスルーされたっけ。
老人会のお接待には要注意です。



いつも気になっている観音寺本堂奥の茶店
今日はここに入ってカキ氷を食べよう!
おや、店先には緋毛氈の縁台があります。
ここで食べよう!

座ってふと本堂のほうを見ると、傘の緋色が本堂と裏の山の緑と重なって
すばらしい景色になっています。

これだ!

旅に出かけると、時々心が惹かれる風景に出会う事ができます。
今日はここの景色に出会えました。
帰ったら即、描いてみよう!
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で、描いてみたんですが
う~~~~ん、腕が未熟のために思うように描けません。
もっと精進が必要ということでしょう。

想いを残したまま「観音寺駅」まで戻り
そこから特急「しおかぜ号」に乗って帰りました。

今回、人との出会いはなかったんですが
すばらしい景色と出会えました。

おきらくお遍路旅7巡目も大詰めになってきました。
次回は善通寺から丸亀界隈をうろつきます。
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ここからは読むと不快と思う方はスルーしてください。



わしのおきらく歩き遍路について悪口を言いふらしている男がいる。
あろうことか得度をしている先達
曰く、
「女連れで遍路をして宿坊に泊まってけしからん!」

え?

確かに参加者には女性もあり、みんなで宿坊に泊まるが
男女の部屋は別々で、団体行動だし
けじめは守っているつもりです。
しかし、悪意を持って見るとこう見えるらしい。
さらに、この悪口を信じてしまう人もいる。

なぜこのような気持ちになるのか?
嫉妬か?
私にしきりと接近してきた男なので
どういう気持ちでこのような事を言うのか理解に苦しむ。

こいつをとっちめてやろうかとも思いましたが
頭のおかしい人に何言っても通じません。
かえってはぐらかされるか、逆恨みされるのがおちです。

人の悪口を言って回る人は、誰の悪口でも言います。
ですから、廻りまわって誰にも相手にされなくなります。

放置しておきましょう。

お遍路に関わるとおかしな連中が多いことに気づかされ、
また嫌でも絡んでくる輩も多い。

少しヘコみましたが、
今までどおり「おきらく歩き遍路ツアー」は
挫けずに開催していくつもりです。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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