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おきらくお遍路旅(通算7巡目)81番白峯寺、82番根香寺


おきらくお遍路旅(通算7巡目)81番白峯寺、82番根香寺
突撃日帰り五色山山歩き遍路

平成29年5月29日(火)
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早起きして0508始発の電車に乗り、
新幹線、しおかぜ1号を乗り継ぎ、香川県は「坂出駅」まで来ました。
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facebookの位置情報データで、
わしが宇多津付近に居るのがバレて地元の人からメールが届きました。
悪い事でけんなあ。

あ、それから
☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆

facebookの友達申請は、必ずメッセージを添えてお願いします。
前々からお願いしている事なんですが、
全然守ってもらえません。
知らない人からいきなり友達申請着ても戸惑うのみです。
本人は「そんな固い事言うなよ!」と軽い気持ちしか持たないのでしょう。
そういう人に限って
プロフィールの写真が自分自身でなかったり、情報が何もなかったり
タイムラインには何も書かれていなかったり、シェアだけだったり・・・
日本語がまったく通じない人もいます。
だんだんfacebookも荒れてきたんだろうか。
mixiも最終的には有象無象の輩によって衰退してしまいました。

☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆

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閑話休題

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「坂出駅バス停」1番乗り場から0825発の大崎行きに乗り、
0845「高屋バス停」で降ります。350円だったかな?

坂出駅前のバス停にいたおじさんも、リュックを背負って
わしの前を歩いていきます。軽装備なのでハイカーなんでしょうね。
ここから真っ直ぐに五色山を目指します。
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目の前には高屋神社と新四国曼陀羅霊場14番観音寺もあります。
まだ曼陀羅霊場には御縁がありません。
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鳥居の手前で装束を整えて、いざ。
今日は暑くなってくるそうなんですが、まだ涼しい。
日陰などはかなり涼しいですね。
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途中、湧き水があるのですが、
これ、飲めるのでしょうか?
飲むのはやめておきます。
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四体の石仏がおられまして、
左端はお大師様かなあ。菅笠を手に持っておられます。

道路をオリーブグリーンの車両が数台登っていきます。
荷台には迷彩服の若者が乗っていますよ。
冷房も暖房もなく、大変ですね。

自動車道路をしばらく歩いていくと、道路拡張工事の区間が始まり、
その手前に崇徳天皇御陵への参道があります。
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東屋でいっぷくしていたら
お爺さんがハアハア息を切らせて登ってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
「地元の方ですか?いつも登っているのですか?」
「ああ、時々登っているんじゃよ」
「いいお山が近くにあっていいですね」
「そうじゃなあ」
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階段には草が生え始めています。
このまま放置していたら、草ぼうぼうになってしまうんですが
そうでもないので、
地元の人達が整備しているんでしょうね。
上からは老夫婦が降りてきます。
いいハイキングコースなんでしょうね。
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足元の草を見たら、ミツバですよ。
一枚採って口に含むと、栽培物にはない強い香りが口に広がります。

五色台への登り道は国分寺の奥からと、高屋から御陵への道があり
どちらも階段が長く、きついのですが
こちらは神域といった雰囲気が強く、登り道も苦になりません。
むしろ楽しいですね。
最近はこの経路で登る事が多い。


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崇徳天皇御陵着
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絶好調なので1時間で着いてしまいました。
山頂付近の空気は涼しくていいですね。
まだ喪をひきずっているので、失礼のないように遥拝のみです。

駐車場までの参道にはアジサイが沢山植えられています。
花の季節になったら綺麗でしょうね。
ふと目の前を小さな蛇が横切っていきます。

ビクッ

としましたが、彼は眷属なのでしょうか。
「こんにちは」
とご挨拶する余裕がありました。
ヤマカガシかな?



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81番 白峯寺着
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新緑が美しいですね。
秋に来たら、また違った美しさがあるのでしょう。

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本堂でお勤めしていたら、錫杖の音がしたので先達さんが来たのかな?
と思ったら、僧侶の方がお遍路さんを3人くらい
引き連れて来られました。
鳴金錫杖を使っておられたので真言宗の方かな??

大師堂でのお勤めを終えて納経所に行くが・・・

あっ

納経帳が違う・・・
間違えて奥の院納経帳を持ってきてしまった!

ああっ

どうしようか。
とりあえず、ご朱印を書いたものをくれましたので
それをどうしようか・・・
先達納経帳にそれを貼るか、貼ったら体裁悪いしなあ。
もう一回ここに来るか。
悩ましいなあ。
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悩みを抱えたまま山門を出ます。
歩き遍路道へと進む途中、何か小さい像が目に入りました。
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これは何様でしょうか?
童子像に見えるが、何でしょう?
どなたかご存知の方教えてください。

82番根香寺への遍路道は山道を進みます。
さすがにこの標高だと木陰は涼しさを感じます。

陸上自衛隊演習場の金網が見えてきたら
何かいい匂いがしてきました。
話し声も聞こえる。
野戦炊飯車からの匂いかぁ。
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奥には丸刈りの若者が沢山いて、注意事項を聞いています。
「わかったか?」
「はい!」
返事の声が大きいので、多分彼らは新隊員訓練中の新兵さんでしょう。
すると今日は射撃訓練かな?
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またしばらく山道を歩いていると
「パーン」
「パーン」
と散発的な音が聞こえてきました。
ああ、あれは89式小銃での零点規正(ぜろてんきせい)射撃ですね。
この暑い季節に大変ですね。
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昔の自分の事を思い出したのは一瞬
あとは山の美しさと山歩きの楽しさに没入しました。
ここの丁石のお地蔵さん、好きですね~。
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ちょうどお昼の時間に自動車道に出ました。
いつもの食堂に寄ります。
今日は何食べようかな?
おや?英語で説明が書かれたメニューがあります。
ガイコクジンお遍路さんが増えたせいでしょうかね~。

今日はカツ丼を頼みましょう。
水が大きなペットボトルに入ったまま出てきました。
ここからコップについて飲みたいだけ飲む事ができます。

店のおばさんとガイコクジン遍路さんのことを聞いたら
文化が違うので困る事が多い・・・と言っていました。
座敷に上がるのはいいんですが
テーブルの上に座られて困ったそうです。

世界遺産にはならなくてもいい、
なったら世界中からゴチャゴチャやってきて、
ここのような小さな食堂は困るんですって。
確かにそのとおり。
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あずきアイスを買って食べながら歩きます。
暑い日はこれがいちばんですね~。

根香寺まで500mのところにある休憩所前のテントには
誰もいません。
ハーブティーのサーバーがあるので有難くいただきます。
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崇徳天皇遥拝小祠があり、元の祠はこの先100mにあるようなのですが、
今は荒廃していると書かれていました。
このあたりには、崇徳天皇に関わる史跡が数多くありますね。


1225
82番 根香寺着
今日のような平日の暑い日には、お遍路さんの姿はあまり見られません。
駐車場にも1台のみ。
従って貸し切り状態で境内を歩きます。
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以前、中国からの巡礼団がここで五体投地の礼を取っていたのが印象的でした。
自分も礼法を勉強してきて、
ここでやってみようと考えていたんですが
本堂前の石畳がデコボコで痛そうなので
あっさりと諦めて、いつもの立ったままの普礼真言で勘弁していただきます。
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納経所で、書いたご朱印を貰うときに
「あの~、次回これを持ってきますんで、重ね印もらう事ができるでしょうか?」
「さぁ~、やったことがないので、聞いておきますね」
「は、はははい」
なるようにしかならんね。

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自動車道へ出る手前で、いきなり叢がガサガサッとして
大きなシマヘビが通り過ぎました。
いきなり大きな奴が顕れると
心臓が止まってしまいますがな。

ハアハア


自動車道をアップダウンしながら歩き、一本松から急な山道を下ります。
この山道、丸太の階段がキツいんですよねえ。
膝がゲラゲラと笑ってきます。

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目を楽しませてくれるのは鈴なりのビワの実
熟れた頃にもういっぺん登ろうかなあ。

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それから山道は綺麗に草刈がされています。
結構急な坂道なのに大変でしょうね。
ありがとうございます。

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急な山道を下るということは、急に標高が下がるということ。
だんだんと暑くなってきました。
下界に降りてくると、かなり暑い。
30℃はあるんじゃなかろうか。

アスファルト道のかなたには、逃げ水も見えるよ。
真夏か!
あっという間に汗だくになる。

納経帳があったら、国分寺に寄るのですが、
遥拝のみでお許しを願い、「国分駅」にまっしぐら。
駅の自販機で冷たい飲み物を買い、一気飲みします。

15分くらいしたら坂出行きがやってきたのでそれに乗り、
「坂出駅」で岡山行きマリンライナーに乗換え
岡山に向かいました。
山歩きの疲れがどっと押し寄せ、眠りこけていたらしい。

あっという間に岡山に着き、新幹線で新大阪まで。
地下鉄御堂筋線、南海電鉄に乗換え、帰ってきたのは1900でした・・・

日帰り遍路としては理想的行程でしたが
納経帳を忘れたのは痛恨の極みでした!
根香寺ではお遍路マップを忘れてきたこともあり、
気を抜いてはいけない山だと思い知りました。

次回は週末に雲辺寺登りです。
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門徒物知らず

「門徒物知らず」について

昨年亡くなった父親の新盆について、やるんかやらんのか?
という話を家内にしたら
「そういうのを『門徒物知らず』っていうんやよ」
「?」
またしても家内に教えられました。
作務衣の着用についても色々教えられる事が多いです。


「門徒もの知らず、法華骨なし、禅宗銭なし、浄土情なし」
と、
浄土真宗の信者を、他宗の仏教信者が「仏教の作法を知らない」
と批判する際に使われる言葉です。


確かに浄土真宗の仏事はシンプルですね。
しかし、何宗がシンプルで何宗が決まりごとが多いかすら
解らない人が大半だと思います。
自分が見てきたお作法が宗派を知らずに
全てだと思い込んでいるのではないでしょうか。

s-門徒ものしらず

阿弥陀仏一仏に帰依をして、他の神仏を顧みないために、
土地の神仏に関わる儀礼や風習にも関心を持たず、
死者儀礼などに関わる習俗にも従わない浄土真宗門徒の姿を、
他宗の立場から「物知らず」と揶揄されました。

本来は「門徒物忌みせず」という言葉でしたが、それが
誤って伝えられたものであるという説明が
法話などで語られることがあります。


調べてみると、
歎異抄第七条に、

「念仏者は無碍の一道なり。そのいはれいかんとならば、信心の
行者には天神・地祇も敬伏し、魔界・外道も障碍することなし」

とあります。

(阿弥陀仏の本願を信じて念仏する人は、何ものにも碍えられることなく、
生と死を超える唯一の大道を往くものです。
なぜならば、阿弥陀仏のみ名を称えつつ生きる信心の行者に対して、
天地の善神たちは尊敬し、信伏していきます。人の心を乱し、
さとりのさまたげをなすという悪魔も、仏教以外の宗教も、
念仏者の歩みをさまたげ、まどわすことはできません)



ということで、昔から門徒の人は日の良し悪しや方角の良し悪しを
問題にせず、諸神他仏を祀らず、霊や魔のたたりを恐れず、厄払い
や祈願祈祷、占い等を頼まず、ただ念仏の一道に立って毅然として
生きてきたのです。


昨年父親が亡くなり、今年は初盆ということになりますが
さて浄土真宗には初盆というものが存在するのか?
という疑問が湧き上がり、最初のような会話になりました。
自分は門徒という気持ちが薄いので、行事等についても暗く
むしろ家内の祖母や叔母は禅宗の曹洞宗なので
その仏事が賑々しく行われており、そちらの印象が強いのです。

お盆という行事は仏教のものではなく、日本で独自に発展したもので、
仏教の心を味わうには伝統的な意味で必要な行事でありますが、
霊魂が帰ってくると言う考え方は仏教には無いので、
浄土真宗ではそのような考え方につながるお盆での特別なことは
しないそうで、新盆でも同じことです。

ただし、お盆の行事は、宗教行事というよりも地方独自の民族行事とも
なっており、日本全国一律の作法があるのではなく、地方ごとに、
その土地の特産物などを取り入れた独自の飾りつけも残っています。

ですから、
土地の風習に従ってやりたいようにやればいいのか
という、極めて曖昧な結論に至ったわけであります。

おきらくお遍路旅(通算7巡目)60番横峰寺、65番三角寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)60番横峰寺、65番三角寺

平成29年5月13日(土)、14日(日)

ご縁を沢山いただいた楽しい旅でした。


5月12日(金)
「ハービス大阪高速バスターミナル」を2250発の石鎚ライナーに乗りこみます。
連休あけなのでさほど混雑はしていませんね。
雨雲が西日本を覆っているので
夜半から雨が降り出して、明日午前中は雨の予報です。
ああ、どうなるんかいなあ。

5月13日(土)
0540「伊予西条駅前バスターミナル」着
さほど強くないのですが、雨が降っています。
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晴れていたら妙雲寺方面の横峰登山道入り口までタクシーで移動して
山登りしようと考えていたのですが、雨に濡れた岩場は危ないのでやめ!


横峰寺登山口~石鎚山ロープウエイ方面に行く西之川行き路線バスは
0745発の2番乗り場です。
コーヒーとお握りをコンビニで買ってきてバス乗り場でくつろいでいたら
三々五々お遍路さんや山登り装束の人達が集まってきます。
彼らは掲示された路線図と時刻表とにらめっこしているので
「横峰寺行きは、ここの乗り場、0745発で、610円です」
声をかけさせていただきました。
「『横峰寺登山口バス停』で登山バスに乗り換えるのです」
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北海道から来たおじさんと話が弾み、
バスの時間まで1時間くらい喋っていました。
なんでも奥さんと夫婦喧嘩した勢いで四国までお遍路に来たそうです。
う~~ん、そういうのもありなんですね。
半分くらい廻って一旦家に戻り、
その後再開して来ているそうです。
歩きはバスツアー遍路よりも割高だと言っていました。
そうでしょうね。
通しも区切りも歩きは金がかかる。
贅沢な旅です。

時間になってバスが来ました。
石鎚山登山者、お遍路さんたちがドヤドヤ乗り込む。
30分くらい山道を走り「横峰寺登山口バス停」でお遍路さんたちは降り
登山バスの往復券を買って横峰寺行のマイクロバスは出発!
雨降りの朝早くなので対向車はほとんどいない。
雨はあがったようなんですが霧が濃いねえ。
路面も濡れています。

30分ほどして0940山上駐車場に到着
「帰りの伊予西条行きバスが1037発なんで、
それに合わせるために1010に出発します」
「(全員)ええ~っ、それは無理ですよおおぉぉ」
バスのみんなは、奥之院星ヶ森参拝希望なんです。

北海道のおじさん、バス酔いしたらしく、顔色が悪い。

新緑美しい横峰寺までの道を下っていくと、
どこかで見た顔がいます。
facebook「四国八十八箇所グループ」の知り合いのM先達夫妻です。
奥様に記念撮影をしていただきました。
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0850
60番 横峰寺着
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お目当ては境内に広がるシャクナゲの花
運のいいことに満開です。これから散っていくんでしょうが
花の盛りに参詣できた事は幸せです。
晴天もいいでしょうが、雨上がりの靄がかかっている境内も幻想的です。
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ここは、手水場まで遠いのでチョンボして塗香を使わせていただきました。
去年ここで塗香を分けていただいた人のが、バニラの香りで
わしも甘い香りの塗香を買い求め、早速使ってみました。
全身いい香りで気持ちがいいね。
60番横峰寺


境内の霊気に触れたからでしょうか、
勤行の声の調子がいつもと違う。
腹の底から出ているようないい気分です。
何の鳥かなあ?さえずる声が引っ切りなしに聞こえてきますよ。


いい気持ちで、納経所の前を通り、山門から出て
山道を歩く事500m
60番奥之院星ヶ森遥拝所着
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残念ながら石鎚山は雲のかなたで拝む事は叶いませんでしたが
それでもあたりに漂う靄は、霊場に来たという感じがして、
パワーを分けてもらえるような気がします。

足取りも軽く山道を降りていると
お連れの人達も登ってきます。
北海道のおじさん、
「わし登るの遅いんだけども、バスに間に合うかな?」
「大丈夫です!お山の霊気で元気で登れます!」

納経所脇で、山道を歩きで登ってきた若者に
「山道どうでした?」
「濡れていて危なかったですね~」
「そうですか・・・」
また細かい雨が降り出してきました。
歩いて下山するのはよしておこう・・・・

納経所で
奥之院納経帳と先達納経帳、二冊にご朱印をいただき
元気に山上駐車場まで戻る。

駐車場には、行きに乗ってきたマイクロバスがいました。
1010に出発予定でしたが誰も戻ってこないので、そのままいたようです。
「4人とも星ヶ森まで行ったので、全員戻ってきます」
「では待ちます」
みんな揃うまで待ってくれるようです。
こういうファジーなとことがいいですね。

駐車場売店でアイスクリンを食べて待っていると
名物のヤマガラが来て、机に置かれたひまわりの種をついばみに来ています。
店の人に教えられて、わしも手に種を乗せて待っていましたが
隣の子供の掌には来るのですが
怖そうなオッサンのわしには来ず・・・・

心を空にしてじっと待っていたら、
ヤマガラがそばに来ました・・・
もうすぐや!

そのときスマホが鳴り出し、夢破れる。
着信の主は、先達同期のWさん。

伊予西条駅近くには三和会のH大先達様の治療院があり、
彼から昼食のお招きを受けているのです。
バス乗換え所までWさんが迎えに来てくれるということで、
その連絡です。

お連れが次々と戻ってきて、
4人揃ってマイクロバスに乗り込み、下界へ下ります。
そのうち女性の方が先達さんで、中折れ式の錫杖を使っていました。
わしもこれ、四天王寺門前で見つけて欲しかったんですが
接続部の金属のせいでかなり重く、
それに「お大師様(杖)を折ってはいけない」と言われていたので
列車などの持ち運びには便利やなあと思いつつ、買うのをためらっていたのです。

北海道のおじさん、もともと体調が悪かったのかな?
またも車の中で気分悪そうにしていました。
バス乗換え所にある「京屋」さんで座り込んでしまい
その後そこに宿泊したようです。
そう。無理して身体を壊してはどうしようもないので、
休息が必要なときは休むべきですね。

ちょうどWさんの迎えの車が来たのでわしは乗り込み
マイクロバスの皆さんとはお別れ。

まだ昼食時間まで間があるので
行きたかった61番香園寺奥之院白滝まで連れて行ってもらいました。
車が3台くらい停まっていて、今日はここで何かあるのかな?
という雰囲気でした。
お堂の扉が開けられていてお不動さまを拝む事ができます。
珍しい蝶がわしらの周りを舞っていました。
歓迎されているのでしょうか。
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ご朱印を頂いてから白滝まで行き、滝の上のお不動さまに真言でご挨拶します。
後姿を撮ってもらったのですが
太龍寺の手拭を巻いていた頭髪はペッタリ張り付いていて
お気に入りのモヒカンヘアーも形もなし・・・・
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Wさんの車で伊予西条駅前まで移動して、近くにある
H大先達の治療院まで行き、隣にある料理屋「かんもん」で
お昼をご馳走になりました。
「かんもん」の由来は、横峰寺は伊予の関所寺で、
麓にあるこの地で善根宿をやっていたからだとか・・・
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お遍路の匂いが色濃く漂う店内のカウンターには
地元の常連さんがおられる。
H大先達のお勧め魚料理を美味しくいただき、
それにそれに昼間からキンキンに冷えた麦泡般若湯を頂きました。
すきっ腹にしみわたる美味しさといったら
阿弥陀経に説かれている極楽浄土のようです。

気さくなH大先達の人柄に巻き込まれて
常連の方と一緒に出来上がってしまい、
ついつい、いい気分になってくだらない事ばっかりを
喋ってしまいました。
みなさん、すいません。

酒に弱いわしは普通1杯で出来上がってしまうのですが、
場の雰囲気に酔いしれ、3杯も呑んでしまいました。
こんな事初めてじゃないやろうか。
また伊予西条に来たときには精進潔斎しますので
ここの関所に寄らせてください。

それから、ご縁のあった人にあげるようにと、
H大先達から錦の札を託していただきました。
無駄にしないように大切に使わせていただきます。

真昼間から大酒くらって、
何故かそれでもベロベロにならずに駅まで送ってもらい
伊予三島行きの特急になだれ込む。

座席に座ったとたん意識が途切れ、

「まもなく、伊予三島~」

のアナウンスで目が覚めました。
誰が起こしてくれたのでしょうか。
何かの本で読んだのですが、これは守護霊様が起こしてくれるそうです。
ヨロヨロとホームに降り立つ。
階段を登る足もおぼつかない。あかんオヤジや。

今日は早く予定が終わったので
伊予三島に来たら必ず寄る、関行男中佐のお墓に参詣に行きます。
製紙工場に囲まれて立っている村松大師の隣にお墓はあります。
まだ足元がおぼつかないので、タクシーで行く事にしようかね。
「村松大師まで!」
「あ?ああ、工場の中にあるやつね」

まずお大師様にご挨拶します。
地元で大切にされている大師堂のようですね。

今日は向かいにある小さなお店が開いていたので
お供えのお菓子を買いましょう。
お酒は今朝コンビニで買った生絞り日本酒があります。
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墓前には新しい花が手向けられ、お供えも供えられています。
いつもお墓参りの人がきているのですね。
お菓子の袋を開け、お酒の蓋を開けて供えます。
墓前に座り般若心経をあげさせてもらいました。

神風特別攻撃隊敷島隊散華の10月25日にお参りしたいなあと思うのですが
こればっかりは如意にはいかず。今年は水曜日や・・・。

だいぶ酔いも醒めてきました。
工場の通りまで出てきてバス停を見たら3分後に三島駅までの便がくる。
おおっ

おかげで歩かずにお宿近くまで来たよ。

本日のお宿は「大成荘」
去年宿泊して以来のお気に入りとなりました。
建て替えられたばかりの綺麗な小さなお宿です。
定員3人なので、気配りも行き届いています。
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ここはなにより食事が美味しいんです。
今日は区切りの定年後のおじさん2人とわしの3人です。
宿の女将さんと4人で楽しく食事をしながら語り合う。
女将さんは西国三十三箇所巡礼を満願されたばかりで、
その話でも盛り上がりました。
わしの家の近くには西国29番松尾寺があり、
2月に行ったら雪が深くて大変だった、という話も。
H大先達から託された錦札を女将さんに貰っていただきました。

明日の朝食は0630だそうで、
さっさと部屋に引っ込んでお供え物の御下がりのお酒をいただき、
2000に寝ました。



5月14日(日)
0430に目が覚めました。ゴソゴソ身づくろいしていたら
0600頃に「朝食ができましたよ」
おおっ!30分早いなあ、ありがたい。
おじさんの1人は今日は雲辺寺を越えて、「民宿青空屋」泊だそうで
かなり早く朝食抜きで出発していました。
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わしはお宿の正面にある「三島口バス停」から0700発に乗るので
余裕で朝食を楽しみます。
ここは朝食も美味しい。
何よりもお味噌汁が美味しいよ。
それに厚焼きの卵焼きも絶品です。
朝から3杯お替りしてしまいました。
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0703にやってきたバスに乗り込みます。
女将さんが手を振って見送ってくれました。
ありがとうございます。また今度泊まらせてください。

「三島口バス停」~「三角寺口バス停」400円なり。
バスの中はチリンチリンと鈴の音がします。
お遍路さんが乗っているのですね。
0820「三角寺口バス停」で降りたのは登山姿の婦人2人
お遍路さんは降りません。椿堂方面に行くのかね?

さてここで、帰りの便を見る。
伊予三島駅行きは、0955ですって。
ここから三角寺まで2.6kmの登り道
どのくらいかかるんやったっけ??
まあいいや。間に合わないと思ったら、伊予三島駅まで歩いて降りよう。

歌を歌いながら三角寺までの道路を上がっていきます。
さすがに今年は筍が見られないなあ。
今年は不作か?

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道路にはモリアオガエルが二匹、
ひっついたまま。
「写真とっていいですか?」
撮影を許可していただきました。
やがてひっついたまま飛び跳ねて去って行きました。

途中イタドリを荷台一杯に括りつけたおじさんとすれ違いました。
イタドリって高知県でしか食べられないと聞いていたんですが
ここは土佐北街道なんで土佐文化の影響があるのかな?

三角寺参拝の車に、ひっきりなしに追い越されます。
今日は少し蒸し暑い。汗がダラダラ流れてきます。

0805
65番 三角寺着
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ここの階段は急ですね。
気をつけて上り下りしなくては足を滑らせてしまいます。
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トイレが新築されていますね。新しいトイレは気持ちいいね。
東屋に荷物を置いて本堂へ。

いい気持ちでお勤めを終えた頃、ダンタイサンもやって来ました。
僧侶の方が導師のようで、お勤めを聞かせていただこうと
全身を耳にしていましたが真言宗のお坊様ではないようで
静かな勤行次第でした。

納経所ではダンタイサンの納経の真っ最中で
しばらく待ちました。
納経を終えて東屋に戻ったら、
お宿で一緒で早立ちしたおじさんがいました。
わしはバスでショートカットしたんで、その分早く着いたのです。

今、この時点で0830
0855のバスに間に合うか??
下り道なのでやってみるか?
リュックのベルトをしっかり身体に固定して
駆け足開始!
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わっせわっせ、ジャランジャランと錫杖を揺らしながら走る。
駆け足したのは何年ぶりか。
無理したら足に悪いので途中で立ち止まりを繰り返しつつ
0850に「三角寺口バス停」に着きました!時間にして20分

行きは登りながら40分かかったので、単純にいうと半分の時間で駆け降りたのですね。
おお~、まだ5分あるよ。
バス停近くのタバコ屋前に自販機がある。
現代の御霊水、コーラで喉を潤す。
ああ~、甘露、甘露
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ローカルバスは、たいがい遅れてやってくるもんですが
0855時間通りにバスは来ました。乗客はわしひとり。
汗に濡れた身体で座席にへたり込む。

終点「伊予三島駅前」まで420円なり。
駅に着いたら、
ちょうど岡山行きの特急があったので切符を買って乗り込み
多度津で四国とお別れ!
四国よまた来月!

新幹線へのトランジットで岡山駅で降り、
かねてより食べたかった「ドミグラ丼」を食べに行きました。
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20年位前に食べたっきりで、懐かしい味ですねえ。
隣の人が「エビカツ丼」を食べていました。
気になるなあ~。今度食べよう。
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今日は三角寺までなので、無理せずに帰りました。
次回は三島川之江まで夜行バスで来て雲辺寺に登る予定です。

今回は歩きの時間が僅かだったのですが
多くの方とのご縁をいただき、楽しく有意義な旅ができました。
四国巡拝回数が増すごとに、有縁の皆様との出会いがあり、
益々お四国に来るのが楽しくなってきています。
今後もどんな出会いがあるか。
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おきらくお遍路旅(通算7巡目)54番延命寺~64番前神寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)54番延命寺~64番前神寺
平成29年5月3日(水)、4日(木)

世間は大型連休(GWとは表現されなくなったね)
わしは仕事の関係で2日間しか休みがありまへん。
しかしめげることなく、お四国に行きます。
だれか助けて~
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5月2日(火)
仕事が終わって汗を流し、南海電鉄~地下鉄御堂筋線を乗り継ぎ、梅田で降りて
「ハービス大阪高速バスターミナル」到着。夜行便なので余裕をもって行くことができます。
しかし眠いね。
なんばとか梅田の駅構内は連休後半に入るため、帰省や行楽の人達でごったがえしています。
高速バス乗り場には大きな荷物を持った人達が大勢いて、
次々に来るバスに吸い込まれていきます。
宇和島行きのバスが6両編成で、特に混んでいたのが印象的でした。
何か宇和島でイベントがあるのかな?

2250発「いしづちライナー」に乗って夜の道を一路今治へ。



5月3日(水)
0500「三島川之江IC」着アナウンスで目が覚める。
おしっこにいきたいが、今治まで我慢しよう。

0630
ちょっと早めに「今治駅前」に着きました。
早朝なのにジャージ姿の学生や、行楽客で賑わっています。
駅のコンビニで朝食とコーヒーを仕込み、ついでにトイレに行って身支度をします。

0700
駅前にお遍路仲間の先達同期、Wさんが迎えに来てくれました。
今回、時間の許す限り車でお接待してくださいます。

0710
54番 延命寺着
朝早くだというのに車遍路さんたちがたくさん来ていますね。
山門のツツジが美しいこと!
しかし・・・写真を撮るのを忘れてしまいました。
なぜか?
それは車の中にリュックを置いてきたのでカメラが手元にない!
だったらスマホで撮ればいいやんけ!
そうなんですけどもね~。

さて、2人とも新米先達
勤行の先達をどっちがやるか?
「どうぞ、やってください」
「いえいえ、いいです」
「いえいえ」
「いえいえ」
こんなこと言っていては埒があかないのでわしがします。
微妙に勤行次第が違うのに気づきます。
ああ、いちどどこかで勉強会に参加したいなあ。

という気持ちを抱きつつ、

次いこう!

車の少ない早朝の今治市内をスルスルと車で走り、

0730頃かな?
55番 南光坊着
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この絵の写真は桜満開の時にWさんに撮って送ってもらったのです。
季節の花の満開の時にドンピシャで遍路できるといいんですが、そうもいかん。

さてここではお目当てがありまして、
納経所の方に先達納経帳へ揮毫をいただくこと。

しかしながら

気に入った人にしか書いてくれないそうで、誰にでも書いてもらえないんですって。
そこで南光坊常連のWさんの口添えもあり、無事に書いていただけました。
京都府なんで山城の国なんですが、わしの家のある裏京都市は日本海側で
若狭とも丹後とも違う、面倒くさい土地なので、山城で妥当でしょうね。
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わしの描いた絵を奉納させていただいたら
なんと「握り観音様」と「ただいま遍路中」、それに「四国八十八霊場四季の花」という本まで頂きました。
ありがとうございます。絵を描くときの参考にさせていただきます。
御縁を結んでいただいたWさんに感謝です。

ちょうど納経所の混雑が済んで、
わしらがいるときだけほかの人がいなくて、気兼ねせずにお話ができました。

あっまたここも写真を撮り忘れている。
まあいいや。

今治を南に進み、

0815頃かな?
56番 泰山寺着

老若男女の集う本堂でお勤めし、
大師堂で納め札を入れようとしたら、納め札入れの上にラッピングされた錦札が置いてあるよ。
「錦の札が置いてあるね」
「中に入れてないから、御縁のある方持って行ってください、という意味ですよ」
「ですね」
「持っていきます?」
「どうしようかな・・・あ、裏に千手観音様がおられる」
わしの守護仏は千手観音様なのです。
観音様との御縁かな?ありがたくいただくことにします。
たとえ置いてあっても、
いままでこんなことはしなかったんですけどもね。

次行こう。
車中、いろいろ喋りました。
新米ながら先達になり、この世界に足を踏み入れると
色々な事がわかったり、教えてもらったりします。
それは嫌な事だったり、目からウロコのような事だったり。
先達とはいえ、所詮人間の世界をそのまま引きずっているので
必ずしも清らかではないですね。


0840
57番 栄福寺着
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車のお接待のおかげで、当初の計画よりもかなり早く予定をこなすことができました。
さてここのお寺の絵を描く際に、何を主題にしようかなあ。
花の季節、花の季節・・・
どんな花が咲いているのでしょうね。

花よりも、筍に目が行ってしまいます。
今年は筍があまり出ない年だと言われていますが、なかなかどうして。
駐車場向かいの竹林にはニョキニョキと出ていますよ。

ここでWさんの車お接待は終わり。
仙遊寺までの遍路道は歩いて行きたいんですよ。
Wさんは今日は横峰寺の花祭りに行かれるそうです。
ありがとうございました。

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栄福寺から仙遊寺までの遍路道も好きなんですよねえええええ。
今の季節は新緑も美しい。
のどかな里を歩いていると、向こうから大きなカメラを持ったおじさんが歩いてきました。
「おはようございます」
「おはようございます。すいません、写真を撮らせてもらっていいですか?」
「あ、こんなんでよければ」
「先達さんですか?雰囲気が全然違いますね」
「え?そそそうなんですか?」
彼の求めに応じて色々なポーズ・アングルで写真を撮っていただきました。
モデルになったのは初めての経験です。
松山のカメラマンで、いまや昔になってしまった銀塩の白黒写真で撮ってもらいました。
どんな写真になっているのか、見てみたいですねえええええええ。

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犬塚を過ぎて溜池を左に見ながら遍路道を歩む。
春のこの道は、歩き遍路にとっては至福のひと時を得られる道です。

コンクリートの階段を登ると自動車道に出る。
この先の遍路道沿いに内海源助の墓があるんですが、
彼の墓がもうひとつある、と聞いていたのでどこやろうか?と思い
わざと自動車道を通ったが見当たらない。
山門近くにあると聞いたんですが、誰か知りませんか?
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目に沁みいるような緑と光の中
ちらほらと歩き遍路さんとすれ違う。
車はひっきりなしに通る。四国ナンバーが大多数ですが、九州や関東ナンバーも結構いますね。

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山門が見えてきました。
ここも緑とのコントラストが美しいですね。
ここまで登ってくるとうっすらと汗ばんできました。
山門をくぐると、きれいな遊戯観音様が出迎えてくれます。

えっちらおっちら階段を登り
御加持水をありがたくいただいていると、女性遍路さんが降りてきました。
あれ?
崔象喜さんです。
西林寺の柴燈護摩に参加されていたと聞いていたので、
その流れで今治を廻っているのでしょうか。
一緒に記念撮影
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1010
58番仙遊寺着

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石段をあがりきると修行大師様の背中が出迎えてくれます。
「前へ進め」
と言ってくれているような気がします。

気持ちのいい境内の雰囲気を満喫しつつ、
本堂の千手観音様を拝みながらお勤めしていると気分がよくなってきますね。

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がけ崩れで壊れたお大師様は宝塔になっていました。
なにはともあれ、修復できてよかった。
もとのお大師様はどこかな?と境内をうろうろしていたら
駐車場の子安観音様が目に入り、そのお姿に見入ってしまいました。
仏様は見上げるお姿が美しいと思います。
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もときた道を戻り、東屋でちょっと早い昼食をいただきましょうかね。
今日は時間がたっぷりとあるので道草をたくさん食べられるので、幸せ。

この山は、作礼山ハイキングコースになっていて道がよく整備されています。
眼下には今治の街が一望でき、いい景色です。



この山は砂岩の山なんですかね?
坂道は砂が多く、滑りやすい。
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おっかなびっくり下っていたら、ついに足を滑らせ転倒してしまい
右足首を捻ってしまいました。こりゃヤバい!
しばらく座り込んで捻挫の様子をみていましたが、幸いにそれほどでもない。
しかし、リュックの中の救急用品の中には湿布を入れていなかった。
最近、筋肉痛や関節痛に縁がなかったので油断していました。
無理せずに歩いて宿まで行きつければいいのですが・・・。

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里山あたりでは、道の真ん中に筍がニョッキリ顔を出しています。
ああ、掘って食べたいなあ。
まだ今年は初物の筍を食べていません。食べて寿命を75日伸ばしたい。

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下界に降りてくると吉祥禅寺の花が目に飛び込んできました。
何の花かなあ。白が綺麗ですね。
臨済宗妙心寺派の、ツバキで有名な花の寺です。

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目につくのは、新しいデザインの遍路シールです。
誰が作って貼ってくれているんでしょうか?
どうしてもシールは日焼けして色褪せてしまうので、
定期的に貼りなおさねばなりません。
歩き遍路にはとてもありがたい道標です。

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気になる看板が立っています。
何の発掘なんでしょうかね?
しばらくそこに立って眺めてみましたが、それらしいものは見当たりません。
気になるなああああああ。

住宅街の面白くない道を進みます。
途中、お気に入りのパン屋さんがあるんで、パンを少々買いましょう。
お接待のチョコレートと飴をもらいました。
店先のベンチに座ってもういちど昼食を食べます。
これじゃ、汗かいて歩いても痩せないかなあ。

さらに歩いていると車が停まり、
「お昼食べましたか?これ、稲荷寿司なんですが」
とお接待をいただきました。
チラシ寿司入りの大きなお稲荷さんです。
ありがたく頂戴して、食べながら歩きます。

するとまた車が停まって
「国分寺まで、あと少しじゃ!」
と缶コーヒーをいただきました。

この道を「本日のお接待ストリート」と名付けようか。


1310
59番 伊予国分寺着
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隣の春日神社では幟が立ち、幔幕が張ってあります。何かあるのでしょうか?
こちらのほうが気になってしまいました。
相変わらず鳥居の外からの遥拝で許してもらいます。
順調にお勤めを終えて御朱印をいただき、階段を下りる・・・
あっしまった!
握手大師様と握手するのを忘れてしまった!
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ここから「伊予桜井駅」まで歩いて列車に乗り「伊予小松駅」まで移動します。
今日はまだ時間があるので焦らず慌てず、
ゆるゆると、いくぞなもし。

「伊予桜井駅」に着き、観音寺行を待っていると
どうも特急が遅れているようで、普通も発車番線も時間も表示通りではありません。
なんかJR四国の特急っていつも時間通りに運行していない印象が多いですね。

2番線でいつ来るかわからない列車を待っていたら、
駅舎のほうにお遍路さんがやってきて時刻表とにらめっこしています。
「どちらまでいくんですか?」
「岡山」
「それではこっちのホームです」
たぶん、次の列車まで30分くらいあるので、しばらく老遍路さんとお話ししました。

今年70の、もと中学校の体育(水泳)の先生で
姫路の近くにお住まいだそうです。(すいません、はっきり住所を覚えていませんでした)
定年後に始めたお遍路は、身体を壊されたり、仕事などで忙しくて
1番霊山寺からここまでの道程が長かったようです。
そして土日祝以外は孫の保育園の送迎などで忙しいそうです。

わしもそのうち孫の面倒を見させてもらえるのかなあ、とちょっぴり楽しみです。

彼は今日はここでいったん家に帰り、次回は横峰寺へ行く予定なのですが
どうやって行こうか、思案中だったので
わしのいつもの登山バスを使うルートをお勧めしました。

10分ほど遅れてやってきた普通列車に乗ってわしは「伊予小松駅」まで
老遍路さんは「壬生川駅」で特急に乗り換えて岡山まで。

1508
「伊予小松駅」で降りるのは初めてで、駅前から右に進むと
宝寿寺門前の道が真っ直ぐに続いています。
この景色は初めてですね。
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1512
61番 宝寿寺着
さて当節問題となっている霊場会と宝寿寺の関係
お遍路さんにとっては、どっちかに帰結してもらいたいんですが

過去四国八十八か所の札所は時代の流れに翻弄されて変遷を繰り返していました。
長曽我部の兵火によって焼かれ廃寺になったり、明治の廃仏毀釈によって分離されたり、
財政難で版木を売ったり、本当に色々あります。
平成になって解決した札所もありますね。

ここの納経所問題では
色々な人が色々な立場で意見を開陳しているので、
わしもかなり悩みました。
まっさらな先達納経帳にどちらの御朱印をいただくか、です。
結局自分の意志で決めなくてはいけません。

お遍路さんにとって札所はあくまで札所なんです。
人々の祈りが積み重なったお寺にやってきて祈りを捧げたいのです。、
住職に会いに来ているわけではないのです。
そんな意味で、わしは今、祈りの場所としての宝寿寺にやってきました。

納経所では数冊の納経帳を持ってきているテンジョウインサンかな?が
61番にある納経所と62番の話を納経所の人と声高に喋っていました。

お勤めを終えて御朱印をいただきに納経所へ。
わしは今までここで皆が言っているような不愉快な思いをした経験はありません。
ですから今日もごく普通に御朱印をいただきました。
御朱印300円、御影は有料で200円です。

ここに来る前に、知り合いのお遍路さんからの情報で
御朱印は500円だ!という話を聞いていたのですが
おそらく御朱印代金と御影代金あわせて500円だということですね。
話のもとになった人がお遍路ビギナーだったので、よく知らずに噂を流してしまったのでしょう。
百聞は一見にしかず、です。

なにはともあれ
御朱印をいただきました。

ここから今日のお宿の「ビジネス旅館小松」まですぐです。
道沿いに薬局はないか・・・湿布を買いたいよ。
あっあった!

ああっ

閉まっている。

しゃーないなあ~。
まあいいや。
ビジネス旅館小松は、最近改装されたようで、古いほうの玄関に道順の貼り紙がしてありました。
角を曲がってすぐ。
店先におじさんが座っていて、笑顔で迎えてくれました。
フロントにはかわいい女の子がいて、思い切って
「あの~、足を捻ってしまい、湿布があったらわけてもらえんかのう?」
「あ、はい。ちょっと待っててくださいね」
「おおっ!ありがとうございます」

新築間もないようで綺麗な室内で部屋数も多い。
早めに着いたおかげでお風呂、洗濯も早々と済ます事ができまして、
部屋で足に湿布を貼ってからしばらく寝転がっていました。

1800に夕食
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広い食堂には食事が沢山並んでいます。盛況ですね。15人くらいでしょうか。
ここは肉屋さんだそうで、すき焼きが有名と聞いていましたが
今日はシャブシャブです。

わしのテーブルは千葉からの通し打ちおじさん
区切りのおじさん3人、それとわし。
区切りのうち、横浜からのおじさんは
先輩顔で皆さんにあれこれレクチャーしています。
区切りの2周目のようで、
今回は逆に歩いていてそれが自慢のようです。



「宿に荷物を預けて『かおんじ』の裏から登って横峰寺まで2~3時間ってとこだね。
それから同じ道を降りてきて『かおんじ』まで出てくるんだよ。
遍路道と違って面白くない道だけどね」

(え?「こうおんじ」の事か?)

「62番の『おかげ』だったっけ?僕はもういらないので断っているんだ。
だってもう沢山持っているからね」
(え?御影「おすがた」のことか?88枚貰っているから、もういらないってか?)

突っ込みどころ満載の会話でしたが黙って聞いていました。


まさに
1周目は夢中で
2周目は得意になり
3周目は少し分ってくる
ですな。

どこの宿でも2周目の人は同じような傾向にあるのが興味深い。
わしも2周目は得意になっていたんでしょうね。
それ思うと少し恥ずかしい。
ですから横浜のおじさんには突っ込まずに聞いていました。
時々わしが適時適切にアドバイスを入れるので
(あれ?この若造、だいぶ廻っているのかな?)
という感じになってきたところで、わしは食事を切り上げて
部屋に帰りました。

5月4日(木)
残念ながら今日はもう帰らねばなりません。
0430起床、トイレが込み合う前にさっさと用を済ませ、
洗濯物を取り込んで、
0600朝食
昨日の横浜のおじさん、幾分か丁寧な口調でわしに話しかけてきます。
それをサラッと受け流し、
大飯2杯を10分で掻き込み、ごちそうさま!
0615に出発しました。
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宿の前の讃岐街道を西に1.6kmくらい歩いて

0637
61番 香園寺着
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駐車場にはスタンプラリーのおじさんが2人来ていました。
建物前の巨大香炉に灯明と線香を供え、階段を上がってみたら
本堂の扉が開いていたので靴を脱いで入らせていただき、
たったひとり、御本尊様の前で正座して勤行する。
開けられた扉からは鶯の声が聞こえてきます。

0700に納経所が開いたので早速ご朱印をいただきますが、
その際に62番納経所についての説明を丁寧に受けました。

スタンプラリーのおじさん、納経所の人に
「おまいりはされましたか?」
「お、おぉ、おぉ」
嘘つけ!

問題の62番礼拝所に行ってみました。
プレハブの建物で、
中には真新しい十一面観世音菩薩さまがお大師様とおられました。
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「62番にはもう行かれましたか?」
「はい。先日貰いました」
ご朱印を半紙に書いたのを頂き、
「これを上から貼ってください」
「はははい」
ご朱印と御影、記念の名刺ケースをいただきました。
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この納経所問題、なんとかならないかなあ~。

讃岐街道を東に進み、次の吉祥寺を目指します。
吉祥寺へ向かう道の途中に番外霊場「水大師堂」がありました。
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地元の人達の水場として、昔から大切にされている所のようです。
伊予三芳にある「臼井のご来迎」と同じような雰囲気ですね。
わしもお水を1杯頂きました。

0830
63番 吉祥寺着
s-63番吉祥寺

だいぶんと予定よりも早いなあ。
この分だと時間が余るなあ・・・と考えつつ
お勤めします。
早くも境内には車遍路さんや歩き遍路さんが集まってきています。
本堂でスマホを見ながらお勤めしている人がいました。
スマホの画面に般若心経が表示されているようです。

なあああるほどおおおお。
こういうのもありかもね。
昔は木簡、そして紙、いまは電子媒体
将来はどうなるんでしょうね。

今回最後の札所、前神寺に向かう途中、
バス停のベンチにこんなのがありました。面白いね~。
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いかにもお四国らしいです。

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石鎚神社の大きな鳥居が見えてきました。
あと少し。
喪中の身なれば、遥拝だけで勘弁させていただきましょう。
「お遍路さん、持っていきんさい」
おばあさんから声がかかりました。
「これは何ですか?」
「甘夏やよ。お大師様へのお供えやからたんと持って行き」
「あ、いえ。ふたつで結構です。ありがとうございます!」
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大きな甘夏をかかえて歩いて行くと、

0923
64番 前神寺着
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門前の紫蘭(シラン)の花が綺麗ですね。
お墓の入り口には職業遍路の老人が座り込んで喜捨を求めています。

前神寺の境内に入ったら、車椅子の子がいました。
子といいながらも、20代くらいかな?
(ああ、あの子に錦の札を・・・)
とっさにそう頭に浮かびましたが、すぐには行動できませんでした。

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今の季節、わしの好きなシャガの花が咲いています。
シャガんで撮るといいアングルで写真が撮れます。

本堂へ行ってお勤めしようとしたら
親子三代の参拝者の方がいて、皆お賽銭を投げ入れています。
お婆ちゃんも、お父さんお母さんもです。
高校生くらいの男の子に、そっと
「お賽銭はね、投げずにそっと差し入れるんですよ。お金を投げつけられたら嫌でしょ?」
「あ?ああ、うん」
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大師堂では、さっきの車椅子の子が待っていました。
先ほどの子のお兄ちゃんのようで、肢体が不自由のようです。
そう思ったら、迷わず錦の札を取り出して、
傍にいるおばあちゃんに
「これ、私が貰った錦札なんですけど、この子に貰ってもらえませんか?」
「あ、ありがとうございます。いいんですか?」
「ええ。わしなんかが持っているよりも、功徳があると思うんです」
本人の手に握らせてあげました。
彼の目がありがとうと言いました。

昨日泰山寺大師堂で貰った錦のお札は、わしの手の中で前神寺大師堂まで運ばれ
車椅子の子に渡りました。
おそらくお大師様が導いてくださったと考えます。
わしは普通ならば、納め札入れの上に置いてあれど錦札は取らないんです。
それに誰かに貰った錦札をあげる事もないんです。

大師堂ではさっきの高校生くらいの子が
お賽銭を、賽銭箱にそっと差し入れていました。
「よくできました!」
彼と目が合うとニコッと笑いました。

いつかわしも貰った人が有難いと思う、
幸せになるような錦札を持ちたいと願うのですが
このペースでお遍路しているとあと40年以上はかかるやろうなあ。

納経所を出たら、先ほどの職業遍路の事が気になる。
これまた無意識に、お接待で貰った缶コーヒー、甘夏、
それにお宿で貰った昼食をひとまとめにして、
そっくりあげてしまいました。

物乞いをしている職業遍路は普段は無視しているんやけどもなあ・・・


今日の前神寺は、わしにとって不思議な空間でした。


気分は上々!
足も痛まないし、「石鎚山駅」まで足取りも軽く行けました。
丁度7分後に観音寺行きが来ます。
5月の風を楽しみながら無人駅のホームで待ちます。
のんびりと列車がやってきます。
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次の「伊予西条駅」で特急に乗り換えるのですが
1時間くらいあります。
しばらく駅前で時間を潰します。
世間は連休の真っ最中、駅前は家族連れで大賑わい。
何処に行くんでしょうね?
おまけに大陸の人達も沢山いて、ピッチュピッチュと賑やかです。

駅舎のパン屋さんでパンを買いこんできて
ホームでのんびりと食べましょうかね。
いい風がホームを渡る。ああ、旅情満点

今までにないほどゆったりとした旅ができたのは
前半車のお接待があったからです。
今治のWさん、ありがとうございました。


それに今回も素敵な出会いがありました。
お大師様ありがとうございました。

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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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