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2017年おきらく歩き遍路ツア~その2 11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

2017年おきらく歩き遍路ツア~その2
11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

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春は桜と藤の花
歩き遍路するんですから、美しい景色を愛でながら歩きましょう。
11番藤井寺の藤を見て、17番井戸寺~13番大日寺を逆に歩いて山や田園地帯を楽しみ、
そして大日寺宿坊泊

今回の参加は、皆勤のAさん、東京は新宿バスタの職員です。
それと京都からのNさん。前回参加されて、今回はご主人を誘ってきてくれました。
ご主人は剣道七段の先生です。
おきらく新米先達のわしを含めて合計4人です。

さて今年の藤の開花状況は、どどどうでしょうか。
去年は連休明けに行ったら既に散っていました。
今年は万全を期して連休前に行ってみよう。
日本海側のわしの家の庭の藤の花も咲き始めています。
この分ならば咲いているでしょう。

例によって金曜の晩からバスに乗って徳島入りをしておきます。
お宿は定宿のサンルート徳島
明日に備えてさっさと寝ることにしようかね。


4月22日(土)0800
「鴨島駅」集合
みんな時間よりも早く集合してくれました。
それでは藤井寺目指して出発しましょう。
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今日のお天気の予報は上々のようです。
朝は少し肌寒いが、それすら肌に心地よい。

駅から真っ直ぐに進み、突き当りを右に曲がり、団地に出たら左に曲がり
道なりに歩くと、11番藤井寺です。
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シャガの花が美しい。
山寺にはシャガがよく似合う。シャガんで写真を撮ります。

ああ、藤の花が咲いていなかったらどうしようか
参加者に満足してもらえなかったらどうしよう

ああっ

心は千々に乱れつつ、
やがて11番藤井寺の山門が見えてきました。
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0917
11番 藤井寺着
紫の花は・・・
見えない。






ああっ





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咲き始めでした。
これから綺麗に咲くのですね。
ここで挫けてはいけない。

来年は連休の初日に企画しよう!

藤の花よ、それまで待っていてください。
参加者の皆には、そのかわりと言っては何ですが、
わしの描いた藤の花の絵を配る・・・
せめて絵でご勘弁ください。


本堂横の焼山寺登り口ではロケをやっていました。
タレントが2名、「ここが焼山寺への登り道です!」
な~んて喋りながらビデオカメラに収まっています。
本当に最後まで登るんかいね?

次に
境内にアメリカ人らしきダンタイサンがやってきました。
50台くらいの年齢かな?
これから焼山寺目指してのトレッキングツアーだそうです。
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本堂では、ローマ字で書かれたハンニャシンギョウを皆で読んでいました。
結構統制の取れたダンタイサンでした。

Aさんが、わしの描いた藤井寺の絵を彼らにプレゼントしに行きました。
引っ込み思案のわしには真似が出来ない。
さすが新宿バスタの職員、行動力とコミュニケーション力は抜群ですね。

門前のお店には
鳴門金時芋を蒸かしたのが売っていますよ。
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みんなで一袋ずつ買って食べながら歩く。
わしのお芋がコロンと地面に落ちた!
「3秒ルール」発動で素早く拾って口に入れましたがな。
ちょっとジャリジャリしたが気にならない。


藤井寺を後にして
1020発徳島行きのワンマンカーに乗り、「国府(こう)駅」に向かいます。
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車窓からは駅に植えられた藤の花が満開なのが見えます。
藤井寺は山間の谷間なので日当たりが悪いのでしょうかね?

「国府駅」から17番井戸寺まで1.5km
歩き遍路ツアーの始まりです。
Nさん夫婦は、車でお遍路をしているのですが
歩けるところは歩いていて、従って13番から17番までは歩いているそうです。
でも逆に歩くのは初めてで、
順と逆では景色も違います。
ともすれば遍路シールも見落としてしまいます。
やはり逆打ちは難しいね。

1100
17番 井戸寺着
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Nさん夫妻は、京都からここまで車で来て、駐車場に車を置かせてもらい、
今日の歩き遍路をします。
もちろん、井戸寺には話を通しています。

さて

先達としての勤行は2度目です。
まだまだ慣れないのでキンチョーしますねええええ。
お鈴と木魚のタイミングはこれでいいのか
般若心経の唱え方は間違っていまいか?
煩悩まみれですがな。

大金剛輪陀羅尼でお許しを願います。


山門におられる仁王様は、ご本尊の秘書の役割をされています。
ですからまず山門を入るとき、右の阿仁王さまに
「○○から来ました○○と申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
とお願いし、
「うむ」
と許された人はご本尊さまに会いにいけます。

で、
参拝を終えて山門を出るときに
左の吽仁王さまに
「お取次ぎありがとうございました」
「うむ」
とご挨拶をして出ます。

お寺によっては山門がないところもあります。
また、遍路道によっては山門を入らずに境内に入ってしまうところもあります。
なので、ご本尊さまへのご挨拶の気持ちを持っていれば
それほどうるさく拘る必要はないと考えます。

井戸を覗き、自分の姿が写っているのを確認して
さあ次に行きましょう。

田圃の中の遍路道を逆に進むと
見事に咲いた藤の花が目に飛び込んできました。
まさに満開!
綺麗に手入れされているのが分ります。
思わず立ち止まり、みんなで記念撮影
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そろそろお昼の時間ですねええええ。
どこかで昼食を・・・
Nさんによると、16番観音寺の近くにお遍路さん休息所があって
お接待をしてくれるいい場所があるというのです。
わしもいつも横目で見て通り過ぎていたのですが
お声がかからないので入ったことなかったのです。

で、
お接待所の前に行ってみると・・・
どうもお留守のようです。
母屋にも人の気配がない。残念!
また今度

昼食は後に回して、


1212
16番 観音寺着

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「かんおんじ」と「かんのんじ」
どっちがどっち?
先達経典を調べてみたら
16番は「かんおんじ」
69番は「かんのんじ」のようです。

ここの本堂でお勤めしていたら、蝶がひらひらと飛んできました。
また、大師堂でも同じく蝶が来て・・・
歓迎してくださっているんでしょうね。ありがたや。

この寺には弘法大師の筆跡を刻印したと伝えられる
光明真言の印版を宝蔵してあり、
白衣の襟に光明真言を押していただけます。
「どうですか?しますか?」わしが説明していたら、納経所の人が
「判ですか。住職しか光明真言の判を押せないので、呼びます」
「おいくらですか?」
「1枚1500円です」
「2人で3000円・・・1人分でいいです」
住職(副住職か?)が出てきて判を押してくれたんですが、
ロンゲで今風の若者が袈裟を着ているといった風情でした。

この判、ダンタイサンにはお勧めではないやろうなあ。
だってだって、まず白衣を脱がなくてはならん。
そして判を押して乾かす。
バス1台分の人が我も我もと希望したらすごく時間がかかるので、
紹介されていないんじゃないやろうか。
ですからこの光明真言の判、知る人ぞ知るといったお勧めですよ。
ご利益は、巡拝に着用している白衣の場合は道中を守っていただける。
納経用の白衣の場合は納棺すると無事冥土に辿りつけるといわれます。

備え付けのドライヤーで乾かすが
すぐにリュックを背負うと追い紐に摺れて滲む恐れこれあり。
ですから杖に引っ掛けて持って歩きます。
田圃を渡る風にひらひらと白衣が舞う。
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国分寺までは、大屋根が遠望できるのでそれを目印にしながら
細い道や用水路沿いの道を歩いて行くと、
修理中の本堂が見えてきました。
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1315
15番 阿波国分寺着

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ここの本堂は修理中で、ご本尊様は烏瑟沙摩明王堂におられます。
戦国の頃、長宗我部元親の兵火で伽藍を焼かれた際に、
ご本尊は焼け残った烏瑟沙摩明王堂に
長いこと安置されていそうです。

いままたご本尊は烏瑟沙摩明王堂におられます。

ここは江戸時代に蜂須賀家が復興した際に曹洞宗寺院になっていますが
どうも禅寺の匂いがしない。
たとえば11番藤井寺とか33番雪蹊寺は臨済宗寺院で
境内とか住職からは禅寺の匂いがプンプンしてくるんですけども、ね。

境内の石に座って昼食をいただきましょうかね。
天気もよくなってきて暑いくらいです。
Nさんの様子を見てみると、ちょっと疲れてきているみたいです。
でも行程は半分以上は消化しています。
ボチボチ行きましょう。

14番常楽寺の手前に奥之院慈眼寺があります。
ちょっとここに寄っていきたいのです。
「ちょっとだけ登りますからね」
「・・・・」
「ほんと、この階段を登るだけですから」
「・・・・・」
ほんとすぐに着きました。
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わしが本堂で勤行している間、他の人達は境内を見物しています。
般若心経も佳境にはいったとき、
大師堂奥で
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「ダダダダダダッ」
と音がして白い何かが飛び出して来ました。
「おわ~っ」
「ギャ~~ッ!」
突然の事にみんなは驚いていますが、
不思議とわしの心は揺らぎませんでした。
ネコのようですね。板の上を走ったので大きな音が出たのでしょう。

奥之院から常楽寺まではすぐでしたが、
うっかりわしは見落としてしまい、
別の道を行ってしまう所でしたがな。
「ドンマイです!」


1413
14番 常楽寺着
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「ここのデコボコ、低くなっていると思いません?」
「う~~~ん、どうかなあ?」
「言われてみると、そんな気もするが・・・」
「初めて見た時はもっと隆起があったような気がするが」
結局、どうなんでしょうね?
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1匹のネコが大師堂の横から現れた。
「あ!さっきのネコや!」
奥之院からやってきたのでしょうか?
それとも別のネコか?

「あっネコちゃんや~!」
小さな子供が走って追っかけたのでどこかに行ってしまったが、
果たしてあのネコ様は奥之院からきていたのか?
兎にも角にも、ご本尊さまの眷属の出迎えをうけたことになるのでしょうね。
アララギ大師 のコピー
わしの好きなアララギ大師
お大師様が糖尿病患者をこのイチイ(アララギ)の木で救ったとか。
しかしアルカロイドを含むので素人治療は厳禁ですね。

さあ元気を出して最後の札所に向かいましょう。
Aさんが、疲れの色が濃くなってきたNさんの話し相手になってくれて
マシンガントークで盛り上げてくれています。
わしはNさんのご主人と剣道の修行についてのお話をする。
居合いのお話も聴くことができましたよ。
稽古方法について教えてくれました。
早速やってみましょう。
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ガヤガヤ喋りながら歩いていたら


1525
13番 大日寺着
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おお~、計画よりも早めに到着できましたがな。
早速しあわせ観音様の前で記念撮影!
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バスツアーのテンジョウインサンにシャッターを押してもらいました。
境内には
引敷を腰につけた修験者風の茶髪の権大先達さんが
仲間を率いて朗々と勤行されていました。
「あの腰に巻いている毛皮は魔よけのためだろうか?」
「あれは引敷(ひっしき)といって山中で腰を降ろしたとき汚れないためのものです」
「ああ~、前回あなたが腰に巻いていた・・・」
「そうです。わしは布で引敷の替わりを作っているんですよ」


納経所には、参拝者が列を成しています。
1人でこなしているので時間がかかっているようです。
金住職はおられないのかな?

納経が終わり、
Aさんはここから徳島まで戻り、そこからバスで新宿まで帰るという
ハードなスケジュールです。
Nさん夫妻は、井戸寺に置いた車を取りに行くので、
タクシーを呼んでAさんを駅に送りがてら、一緒に行きました。

わしは納経所が一段落するまで待って、
宿坊のチェックインをして、
Nさん夫妻の荷物を部屋まで運んでからお茶を飲んで一息ついていると
金住職が部屋までやってきました。
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ハグをされてどぎまぎ・・・
でも嬉しいなあ。


先日、金住職の息子さんが高野山の専修学院に入学されたのですが
インフルエンザが発生し、学級閉鎖となったらしい。
で、息子さんが再び戻ってきて5日間の母子の時間になったのです。
あとから息子さんも部屋に来てくれたのですが
僅かの時間ですが、高野山での日々は
すっかり彼の面差しを変えていて、修行僧の雰囲気を醸しだして
いい顔になっていました。

明日、学級閉鎖も終わり高野山に再び登るというので
今夜は母子で神山温泉に行って水いらず・・・。
ゆっくりしてきてくださいね!

汗で汚れた衣服を洗濯していたら、Nさん夫妻も戻ってきたので
部屋に落ち着いてもらい
お風呂を頂き、しばらく寝っ転がって寛いでいました。

1750に食事の案内があり、
食堂に行くと、今夜の同宿人は、
おきらく遍路御一行さまの3人と、オランダからのカップル、歩きのおじさんの
計6人です。
わしが音頭を取り、食前の言葉を唱え始めたら
みんなも一緒になって唱えてくださいました。

オランダ人にこの意味を聞かれちまった。
「Thanks for the food・・・(汗)」
「Oh! very nice!」

あっ彼女、ユカタの袷が逆や・・・
どうやって説明するか
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「Wear with left side up・・・Kimono's rule(でいいのか?)」
「OK!」
ああっ自分の英語能力が低い!

なにはともあれ
楽しく皆で夕食をいただき、部屋に戻ります。
しかしまだ7時前です。
なにもすることがない。

お隣の夫婦の部屋に押しかけて
いろんなことを喋ったり教わったりしました。

お四国に来る人は何故来るのか?
それは皆呼ばれて来るのです。
呼ばれていない人は、誘われても来ない。
行きたいと思っていても行かない。

お四国には昔からの人々の祈りが満ち満ちていて
人を癒すエネルギーがあるのです。

こういったことについては意見の一致したところです。

それから興味深かったのは
伊勢神宮では、自分の事をお願いしてはいけないということ。
大きな事をお願いしなくてはならない。
世界平和や国家安康とか・・・
自分自身のことは、別の場所があるのでそこでしなさいと。

21時までこういったお話に付き合っていただき、
では寝ましょう!




4月23日(日)
夜明けとともに目が覚める。
玄関の戸をそっと開けて外に出て、境内の空気を楽しむ。
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まだ日の昇る前の東の空は茜色に染まっています。
ひんやりとした朝の気配が漂い、心地よい。
向かいの一宮神社にも行くが、喪中の身なれば、
鳥居の前で遥拝だけさせていただきました。

0545に宿坊内に鐘の音が鳴り、朝のお勤めの始まりを告げます。
装束を整えて本堂に向かいます。
正座の苦手なわしは椅子を使うと、皆それに習います。
オランダ人も来るかな?
おお、来た来た。椅子を勧めます。
副住職、住職が入室して、厳かに朝の勤行が始まります。
勤行次第は宿坊によって色々ありますが、
ここはお遍路さんの行う勤行次第でやってくれるので
お遍路さんにとっては唱和しやすい。

さて金住職の講話
なぜ韓国からここに来て住職をしているか、
なぜ息子さんがアメリカに行っているのか、
今年から高野山に登ってること、
それまでの事をお話してくださいました。
わしは何度も聞いているお話ですが、住職のご苦労を思うと
聞く前から目頭が熱くなってきます。
ただ惜しむらくは、オランダ人にはこの話が通じなかったことです。

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お勤めの後は恒例、住職を囲んでの記念撮影
facebookに毎日アップされているのですが、
不特定多数の方が見るブログなれば顔写真はモザイクを入れさせてもらいました。

今日のわしの予定はバス、列車を乗り継ぎ
86番志度寺まで行く予定なのです。
土日月と3日間休みをいただいていて、残りの2日はどこいこうか?
色々悩んだ末に、86番~84番を廻っておこうと計画を立てました。
以前のフェリー遍路で83番と80番を打っていたので
高松近辺は87、88番を残して廻っておく事にしたのです。
あ、あと五色山も残っていますよね。

「一宮札所前バス停」0727発のバスの時間が気になり
朝食をゆっくり食べる心の余裕がありません。
時間は充分にあるはずなんですが、
このへんがわしの心の限界なんでしょうね。
でも2杯お替りをしました。

Nさん夫妻は、今日は12番焼山寺に行くそうです。
杖杉庵まで車で行って、そこから歩いて往復する予定です。
これでも曲がりなりにも「焼山寺を歩いて登る」事になるのです。
「11番から歩かねばならん!」な~んて固いこと言わずに
心を自由にしてお遍路しましょ!

心に余裕のないわしは、金住職に慌しくご挨拶をして
大日寺宿坊を後にしてバス停へ。
結局しばらくバス停で佇んでいました。

0727にやってきたバスに乗るが、
どうもこの時間に来た路線は、国府駅廻りではないようです。

ああっ

でもなんら問題はなし。
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「蔵本駅」から乗ればいいんですがな。
「医学部前バス停」で降りて、「蔵本駅」まですぐです。
この駅も無人駅なんですね。
四国で気をつけなくてはいけないのは、無人駅が多く、
それにICカードを使えない駅も存在することなんです。
列車での移動がわかっているときには
あらかじめ切符を買っておくようにしていて、
昨日鴨島駅で「国府駅」~「志度駅」を買っておいたのです。

「蔵本駅」~「佐古駅」で高松行きに乗り換えて
1時間ばかり車窓の新緑の景色を楽しんでいたら、
いつのまにかウトウト
しかし乗り過ごすこともなく、東かがわ市の「造田駅」で降ります。
時間があるので先の「志度駅」まで行かず、
86番奥之院の玉泉寺に行きたいのです。

ここも藤棚があって綺麗なので楽しみです。

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86番奥之院玉泉寺着
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俗称「日切地蔵」
こじんまりとして、しかしまとまった風情の心落ち着く札所です。

しかし

ああっ

藤の花は咲き始めです。

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長尾寺の住職が隠居したらここに入るといった隠居寺だそうな。
また、長尾寺と志度寺の山号が同じ補陀落山なので、
広大な志度寺の一院が玉泉寺として独立した、と民俗学者の五来重が考察しています。

住職は他出されていて不在で、お参りに見えていた婦人が
納経所に書いて置いてあるご朱印を出してくださいました。
また、近所のお爺さんが境内の補修をしていました。
ここは地元の人達に大切にされているお寺なんでしょうな。
とても気持ちのいい空間です。

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更に海岸方向に向かい北上すると
途中、地蔵堂お遍路休息所があります。
今日はまだ歩き遍路さんとは出会わないなあ。

1207
86番 志度寺着
青い空に甍がよく映えて札所の雰囲気がよく出ています。
境内の新緑が美しい。
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春の日曜日ですが、あまりお遍路さんの姿がないね。
今の季節は徳島あたりが混雑しているんでしょうか。

本堂では高齢の権大先達の女性二人がお参りしています。

志度寺を出て、どこかで食事を・・・と思うのですが
遍路道沿いには触手が伸びるような食べ物屋さんはない。
そのうち「琴電志度駅」に着いたので
ちょうどやってきた列車が来たので
車窓の海の景色を楽しみながらしばらく乗り、
「塩釜駅」で降ります。

この駅近くにあるうどん屋さんはお気に入りの店です。

安いしコシがあって、それにタルタルソース無料なんで、
わしはかき揚げにタルタルソースたっぷりかけて食べるのが好きなんです。

ちょっと食べ過ぎたかな?
お腹が重い。
重いお腹を引きずりながら、八栗寺を目指して海沿いの村を歩く。
今日は逆に歩いているので、街並みの記憶とか遍路シールを頼りに
目の前にそびえる五剣山を目指して歩きます。

新緑の季節のいま、
広葉樹の多い山々はうるうると盛り上がり、
生命の息吹が溢れんばかりに満ち満ちています。
青い空とのコントラストと相まって実に気持ちがいい。
いつもながらここは好きな道です。
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坂道を汗かきながら歩いていると
歩き遍路さんが次々と降りてきます。
やはり定年後の方が多い。
「こんにちは!」
「いやあ~、登りもきついが下りもきついね~」
「がんばってください!」
おいじさんは痛む膝をかばいながらジグザグに降りていきます。


1400
85番 八栗寺着
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まだここは裏口なんですがね。
ふと五剣山のひとつの頂を見上げると、小屋がある。
あれは社かな?
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あそこまで登ってみたいという誘惑が頭をよぎるが、
そうとう険しい山道を登らなくてはいけんやろうなあ。

ま、そのうち。

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今日は本当に新緑が青空に映えて美しい。目に沁みるようです。

申し訳ないが、先に大師堂でお勤めさせていただきます。
そして本堂まで行ってお勤めします。
なぜ?
なぜなんでしょうね?
すまんこってす。

あまりに暑くなってきたので、
門前の店でアイスクリンを食べよう・・・と思ったら
今日は閉まっています。
ああ・・・残念!

今日も旧遍路道「七曲り道」を通りましょう。
下りには少し傾斜がきついかもしれませんが、石仏に挨拶しながら
楽しく下っていたら、あっというまにロープウェイ駅に出ました。
駅前の茶店で何か飲もうかな?
と思ったのですが、
ここの駅前には長く居たくなかったので早々に下界まで降ります。

「琴電八栗駅」から列車に乗って「琴電屋島駅」に行き
そこから屋島山頂行きのバスに乗ります。
次のバスまでしばらく時間があったので
待合ベンチにボ~ッと座って時間を潰しました。
お遍路中は、せっかちなわしでも待ち時間にボ~~ッとできるんですよ。

やってきたバスには10人くらいのお客が乗り込んできました。
お遍路は、わしだけかな?
サイクリングヘルメットを被った人も乗ってきました。
中国人も乗ってきて、発車間際なのに運転手に延々と何か尋ね始めたので
少し発車時間が遅れました。
普通の日本人ならばこういったことはしないやろうなあ。


1555
84番 屋島寺着
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駐車場からお寺までは観光客が沢山いますね。
しかし本堂大師堂はほとんど人はいない。

84屋島寺 のコピー
本堂で勤行していたら、隣の三十台くらいの男性が拍手を打って
お祈りを始めた。
勤行中ながら、彼のお祈りの終わりを待って
「すいません、お寺では拍手はうたないのですよ」
「え?そ、そうなんですか?すいません」
何度も言うのですがこれは彼の責任ではなく、親、そのまた親の責任です。
最近は団塊の世代もきちんとした作法ができない。
きちんと教えるのが親の、年寄りの義務なのです。

実はわしもきちんとした作法を親から教えてもらっていない。
自分で全部勉強してきたのです。
どうもわしの父親は神仏にはあまり興味がなかったようです。
唯物論者なのでしょうかね。神頼みもしなかった。
正月に孫が大集合したとき、みんなで近所の鎮守に初詣に行っても
独りいつも留守番していたなあ。

なにはともあれ、
先達の位をいただいたのですから、札所にあっては観光客と言えど
間違った作法を見た場合には、そっと教えてあげなくてはいかんと
考えるのです。


錫杖を突く突かんとか、作務衣を着る着てはいかんとか
偉い先達たちが基本的なことで喧嘩腰で、あるいは無責任に
喋りあっているのを見ると疑問を感じてきます。
やはり人間は煩悩の滓からは逃れられないのでしょうか。


閑話休題


バス乗り場に戻ってきて
最終バスまであと1時間、またしてもボ~ッとしていると
先ほどのサイクリングヘルメットの人が声をかけてきました。
「今日はどこまでですか?」
彼は自転車遍路さんだったのです。
遍路装束は上から下まで見当たらないので、
お遍路さんには見えなかったのは当然ですね。

関東から長期休暇をもらい、2週目を自転車で逆打ちで廻るそうです。
テント野宿がメインだそうで、わしもやってみたいなあ。
スペインのサンチャゴ巡礼経験者で、
facebookをしているので友達申請を交わして
お遍路話をしていたらバスの時間になりました。

「琴電屋島駅」で彼と別れてホームで列車を待っていたら
外人さんの若者が寄ってきて
高松に行きたいが、切符はいくらか?
と聞いてきた。
あと2分で列車が来る!彼をつれて切符販売機まで走り
高松までの切符を代わりに買う。

やってきた列車に乗るが、「瓦町駅」での乗換えがある。
ちょうどわしも同じルートなので一緒に行くことにします。
「Where are you from?」
「Itary」
おおっイタリア人かあ。わし、イタリア人と会うのははじめてですがな。
海外旅行をする欧米人は英語は一通りできるようですね。
言葉が近いせいでしょうか。
たとえば英語とドイツ語フランス語は、
鹿児島弁、大阪弁と標準語ほどは違わないと聞きました。


Youは何しにニッポンに?
山登りに来たそうです。世界中の山に登るのが趣味だそうで
明日、剣山に登るそうです。
高松駅前のホテルに宿泊していて、JR伊予富田駅まで行くのに
チケットを買いたいんですって。

またしても自分の語彙の少なさを嘆く。
でも今はスマホという便利グッズがあるので、単語はなんとかなります。

「瓦町駅」で高松築港行きに乗り換えて、終点の「高松築港駅」で降り、
JR「高松駅」まで行き、インフォメーションセンターまで彼を送り
そこで別れました。
彼はカルロスという名前です。

あとは在来線、新幹線に乗って快調に堺まで帰ってきましたがな。

今回の旅は日本人以外の人とのコミュニケーションに
四苦八苦したような経験をしました。
オヘンロ文化も世界遺産を目指すのならば
少なくとも英語くらいはできたほうが便利やなあと思いました。


今回のおきらく歩き遍路ツアーはこれで終了!
たとえ参加者が1人であってもこの企画は続けて行きます。
車遍路の方々に、歩き遍路の楽しさを知ってもらいたいと考えています。
歩くことによって体感できる事って多いじゃありませんか。

次回は多分秋
三坂峠下りから松山市内、あるいは
今治市内歩きを企画したいなあと
考えています。
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金剛山登山

金剛山登山
平成29年4月18日(火)

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南海天下茶屋駅構内には、わしを誘惑する看板が多い。
「高野山」「金剛山」「水間観音」

高野山はお遍路の結願毎に行かせていただいております。
水間観音を訪れた勢いで新西国巡礼が始まりました。
あとは金剛山のみ。

関西ではなじみ深い山だけに、一年を通じて登山者でにぎわい、
その数は富士山についで多いとか。

ええっ

関東にいた頃に、富士登山後の勢いで高尾山に行ってみたら
その人出の多さに辟易したものです。

行ってみたいが、人ごみの中を登る趣味はない。
さて、どうするか。

土日の仕事が入ると翌火曜日は休みになります。
では、平日に行ってみようかね。
前日まで低気圧の関係で風雨が吹き荒れていたんですが
どうやら関西から去って行ってくれたみたいです。

0600に荷物を背負って出かけましょう。
新調したばかりのトレッキングシューズの履き初めです。
ちょっとばっかり奮発したこの靴、防水機能はどうでしょうか。

南海「天下茶屋駅」で高野線に乗換え、「河内長野駅」で降ります。
駅前の南海バスの3番乗り場で「金剛山ロープウェイ駅行き」に乗ります。
乗り場にはリュックを背負った団塊の世代おやじさんたちがいますよ。
金剛山行きなんでしょうね。

新西国巡礼で、観心寺に行った時に乗った路線ですね。
観心寺を横目で見ながら、さらにバスは山の中の道を進む。
30分ばかりか。

0735
「金剛山登山口バス停」で降りる。
団塊の世代たちは降りないよ。
更に先の「ロープウェイ前バス停」まで行き、
ロープウェイに乗って金剛山山頂まで行くのでしょうね。
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すでにここは標高が高いので、まだ桜の花も満開です。
それに少し寒い。
山登りには、少し寒いくらいが好きですね。
登山口には茶店が数軒あり、ついつい覗いてみたくなるのですが
やめておきます。

たくさんの登山者がいると思いきや、目の前には誰もいない。
鈴の音がして、後ろには2人くらいいました。
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ここからが登山口だ!
という看板もなく、ここでいいんかいなあ?
と思いつつ山道を登っていくと、
「千早城跡」
の分岐案内板があって、階段が続いています。
ちょっと急な階段なんですが、ここを行けばいいんでしょう。
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後ろから来た人はまっすぐ道を歩いていきますね。
持ってきた地図を見ると、ルートは2つあるみたいです。

途中から石段に変わり、それも自分の歩幅に合っていないので
登りづらいなあ。
なんてボヤきながら登っていくと

0757
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神社の境内に出ました。
おお、ここが千早城跡かあああ
生憎天候がいまひとつなので、眼下の眺望は望めません。

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本丸跡に千早神社があり、
八幡大菩薩を祀って鎮守として創建したものであったが、
後に楠木正成、楠木正行を合祀されたそうです。

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喪中の身なれば、鳥居の外で遥拝のみでお許しいただきます。

神社脇の山道を進んでいくと
正成の三男の正儀の墓があり、
1680年建立ながら、菊水の紋章がはっきりと見えます。
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楠公首塚の説もありますが、
わしとしては観心寺にある首塚のほうが納得いくような気がします。

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登山道には江戸時代に作られた十三仏が
町石として登山者を見守っております。
黙って通り過ぎることはできません。
それぞれの御真言を唱えつつ進みます。

有名な登山道は、道が整備されているんですが、
階段になっていると、かえって登りにくいものですね。
前述したように、自分の歩幅に合っていない。
かえって疲れるような気がします。
こんな道が延々と続きます。
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この頃になると軽装の老人たちがすたすたと登ってきたり、
降りてきたりします。
金剛山登山を日課にしているような風情であります。

のそのそと登っているわしは、
道の脇によけて休みながらやり過ごします。

登山道の中間地点の尾根にはトイレと
登山道保全のための杉の材木が置かれています。
それに町石の番外もあるよ・・・
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今日は天候は回復してくるとの予報なんですが
霧が深くなってきて、時折パラパラと雨も降ってきました。
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雨着を着ようか着まいか・・・
本降りになったら着ることにして、そのまま歩きます。

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九合目の立て札が見えてきて、もうすぐでゴール!
「近道」と「楽な道」
どっちを行こうか。
どっちを行ってもゴールだから「楽な道」をいこうかね。

0915
ゴールはいきなりやってきました。
平坦な場所に建物の屋根が見えてきました。
転法輪寺、葛城神社社務所、売店などがあります。
雨が降っているので広場の屋根の下でパンを出して食べていたら
ハトが2羽やってきて足元をうろうろし始めました。
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ああ、多分登山客が餌付けをしているんやろうなあ、
と思いながらパンをちぎって投げてやったら
取り合いしながらつついています。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
転法輪寺は
葛城修験道の根本道場でもあり、
修験道の開祖役小角が祖神一言主大神を鎮守とし、
法起大菩薩を祀る金剛山寺(転法輪寺)を建立して
神仏習合の霊山としたのが開創と伝承される。
明治の神仏分離により一言主大神を祭神とする葛木神社のみが残され、
金剛山寺(転法輪寺)は廃寺となったが、地元の金剛山講によって
転法輪寺の復興が強力に要望され、真言宗醍醐派に属する葛城修験道
大本山として昭和36年に転法輪寺が再興された。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

いつも思うのですが、
明治の廃仏毀釈令は古来の日本人の神仏混淆を切り捨ててしまい、
それによって途絶えてしまった日本人の祈りの文化も多いと思います。
明治維新とか大東亜戦争のような時代の変わり目を境に
古いものを悪、新しいものを善と
極端に考えを変えようとする日本人の悪い所があると思うのです。

閑話休題

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社務所では、登山回数を証明するところがあり
百回以上登山する人はざらにいるようですね。
登りに出会った老人たちはそういった人達なのでしょうか。
そして売店においてある八角の金剛杖、
触手が伸びて仕方なかったのですが、これ以上金剛杖が増えてもなあ・・・
買うのをやめました。

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少し上にある葛城神社が金剛山の最高点(1125m)だそうで
喪中のわしは鳥居の外から遥拝させていただきました。

ここから下り坂です。
「ロープウェイ金剛山駅」まで行って、
気分が乗れば乗って降りようかな、と思ってたのですが、
「本日強風のため運休」
だそうです。
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あっそうなの。

そんなに強い風が吹いているとは思わんけどもね。
安全規定に従って運休しているんでしょう。
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山のかなたを見れば青空が見えてきています。
多分昼過ぎには運行できるでしょう。

金剛山キャンプ場を横切り、かなり急な道を降ります。
今朝バスで一緒だった団塊のおやじさんたちは
ロープウェイが運休なのでどうしたんやろうか?
こんな急な坂道を登ってきたんやろうかねえ。
途中すれ違いもしなかったので、登ってこなかったんでしょうか。

「念仏坂」というらしいです。
なにか出るのかな?
この坂を登るには、かなり大変なことと思います。
爪先に負荷を感じながらストックを長めに持って降りていくと
ちらほら登山の人達とすれ違うようになってきました。

平日だけあって団塊の世代が多い。
御刀自様の団体が道一杯になってえっちらおちら登ってきます。
多分ロープウェイを当てにしてきたんでしょうね。
頑張って最後まで登ってチョーダイね。

急な下りって、登りよりも体力を使いますよね。
30分くらいでしょうか。結構疲れました。

1050
「ロープウェイ前バス停」到着
広いロータリーには
富田林行きの金剛バスと
河内長野行きの南海バスがあります。
南海バスは1044にタッチの差で出ました。
次の便は1144です。
でも急ぐ必要もない。いいお天気になってきて、日差しが暑いくらい。

トイレの外には靴を洗う場所があり、たわしも置いてあります。
わしも靴の泥を洗わせていただきました。
新品の靴は見事に水をはじいてくれました。
これならば雨の中のお遍路でも大丈夫です。

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汗に濡れた手拭を洗って干しながら昼食をいただいて
ボ~ッと春の山里を楽しみます。

1140にやってきた南海バス、何かガラガラと音がする。
運転手さんが降りてきて、
「すいません、故障したようです。代わりの便を呼んだんで少し待ってください・・・」

ええっ!

でもまあいいや。
急ぐ旅でもなし。

ゆっくりトイレに行って着替えていたら運転手さんが走ってきて
「すいません、行ける所まで行って乗り換えてもらいます・・」
「はいはい」

故障の警報音が鳴り響くバスに揺られて山道を降ります。
ゆっくりゆっくり走っていたら警報音も収まり
このまま終点の河内長野駅まで行くことになりました。

無事に南海なんば行きに乗り、
座席に座って疲れでうとうとしていたら、
列車が停まりました。
「この先の踏み切りで人が入り込み、危険物を置いた恐れがあるので警察の検証を受けています・・・」

ええっ!

列車はゆっくり動いたり停止したり
延々と続くかと思いきや、事件は解決したようで順調に動き始めました。
ロープウェイ運休、バスの故障、列車の事件といい
今日は何かあるんかいね?

と思わずにはおられませんでしたがな。

でも金剛山登山自体は極めて快調絶好調でした。
感想としては、登りやすい山ですね。
レジャーとしては最適の山だと思います。ですから登山者も多いのでしょうね。
有意義な休日を過ごすことができて金剛山に感謝です。



おきらくお遍路旅(通算7巡目) 44番大宝寺~53番円明寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)
44番大宝寺~53番円明寺
平成29年4月1日(土)~3日(月)

今回は土日に加え、月曜に休みをいただきまして、3日間歩けます。
金曜の晩、2300発の夜行バスで松山を目指します。
相変わらずわしの座席の周辺の方々、申し訳ありません。
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4月1日(土)
0530「松山駅前バス停」着
春だというのにこの寒さはどうでしょう。
これだと松山の桜の満開はまだ先になるかもしれん。
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久万高原行きのバス停にはお遍路さんたちがちらほら集まってきます。
「おはようございます」
「おはようございます」
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バスの車内で「久万高原線1日乗り放題切符」1200円を買い、
0630にバスは発車します。
昨夜の寝不足(?)のせいで眠たい。
うつらうつらするが、カーブで車体が左右に揺れると膝に乗せた荷物が
落ちそうになるし錫杖が転がりそうになり
熟睡はできませんがな。

0735
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「久万営業所バス停」で、お遍路さん達はドヤドヤ降りる。
久万の街は、現在「くままちひな祭り」の真っ最中です。
年々賑やかになっているようで
道すがら綺麗にお雛さまが飾られております。
しみじみ見ながら歩いたのは初めてですがな。

0754
44番 大宝寺着
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寺域が発する波動のせいか、石柱の写真がブレてしまいました。
境内には誰もいません。
大師堂で結願の紐を握り、今回の旅の安全と、
個人的祈願を一心にお祈りしていたら
身体がふわふわしてきてお大師様に引いていただくことができました。

参拝後、門前の「すごうさんの店」でひとやすみ。
柚子種黒焼きの「ゆずっ粉」と「やいと饅頭」を買いました。
お接待のコーヒーをいただき、女将さんとしばらく喋る。

さてそろそろ出発しましょうかね。
久万高原は下界よりも気温が低く、朝の空気もひんやりしていますが
歩くには丁度いいんですよ。
12号線に沿って約9kmを登っていきます。
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途中の峠御堂トンネルは歩道の幅が狭いので
ちょっと怖いね。通る車も怖いでしょう。

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ふるさと村の先から石畳のある遍路道へ入り、お不動さまを拝んでから
古岩屋荘へ出てきます。
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前回はここでバス待ちをして岩屋寺まで行ったのですが
今回はどんどん前に進みましょう。

1120
45番 岩屋寺着
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割と早く着いてしまったよ。
「久万営業所バス停」から「岩屋寺口バス停」へ行くのは1100発の
便があるんですが、それを待つよりも歩いていった方が断然いい。
次回からはひたすら歩くことにしましょう。
しかし、八丁坂ルートをとる時にはもう少し時間を見ておくべきでしょうね。

長い石段も苦にならない。
鼻歌歌いながら登ります。

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山門の外に一旦出て、わざわざ山門くぐって境内に入ります。
境内から法螺貝の音が朗々と響いてきました。
周りの空気がピンと張りつめたような雰囲気です。
景色と空気と音が一体になった瞬間です。
これがヘタな法螺貝だとこうはいきません。

誰が吹いているのか・・・
地下足袋を履いた大先達さんです。
勤行の様子もキリッとされていて、見ほれてしまいます。
思わず合掌して御礼をしました。
「ありがとうございました」

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錦のお札を頂き
「私も最初は先達初心者でした。これからも頑張ってください」
という言葉までいただきました。やはりオーラを持った方は
人格も練れているようです。

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ほっこりしたところで
休憩所で昼食をいただきましょう。
今朝買ってきたお握りと、やいと饅頭です。
日差しがポカポカと暖かい。

隣のベンチには八丁坂を越えてきた歩き遍路さん。
どうやら膝をやらかしたようで、
階段を降りる様子が辛そうです。
今日は46番門前の長珍屋さん泊だそうで
バスに乗り三坂峠の「塩ヶ森バス停」で降りて46番へ行くことをお勧めしました。

「岩屋寺口バス停」から1245発のバスに乗って
「久万営業所バス停」に戻ります。500円なり。
この区間は乗り放題切符は使えないそうです・・・

今日のお宿は三坂峠入り口近くの「桃李庵」
ここから約6kmの登り勾配の道程です。
時間的に余裕があるので、のそのそ歩いて行きますか!

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ふと見ると、ラーメン屋があります。
ちょうど頭の中には(ラーメン食べたい)思考が渦巻いていたので
躊躇なく店に入ります。
お昼時のピークを過ぎていたのか、案外空いていましたよ。
「どの味がお勧めですか?」
「味噌ラーメンが売りです」
「では味噌ラーメンと餃子!」
食べすぎではないの?と頭の隅で声が聞こえましたが、無視

コップの水を一気飲みし、水差しから3杯ついで飲む。
結構汗をかいていたんですね。

やってきた味噌ラーメン、徳島ラーメン風かな?
それに餃子がおいしい!

ズルズルとラーメンをむさぼっていたら
お客さんが続々と入ってきて、やがて店内は満員になりました。
いつもの事なんですが、わしが入るとその店は満員になるのです。
食事時以外の時間でもです。
誰かに言われたのですが、こういう客を引く人間がいるんですって。
本当にわし?
よくわからん。

おいしいラーメンを食べて
気分は上々、軽い足取りで歩いていたら、

1450「桃李庵」着
ちょっと早く着きすぎたかなあ。
ここはお遍路初心者の時にお世話になったお宿で、
歩き遍路以外は宿泊させないという徹底したお遍路宿です。
歩き遍路の親父さんと可愛らしい奥さんの2人でやっています。

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玄関をくぐるとストーブの炎が暖かい。
ほっとするような優しい気分になれます。
早速お洗濯をさせてもらい、しばらく親父さんと喋ります。
親父さんの好きな国防の話題がわしとよく合うので
小気味のいい会話を楽しむことができます。

今夜の宿泊はわしと定年後のオジさん遍路2人
あまり多くを語る方々ではなく、
夕食のとき喋っているのはわしと親父さんだけ。
食事を終えたらさっさと部屋に引っ込んでしまったので
わしと親父さんの2人してお酒を飲みながら楽しく喋りました。

わしは既にビール一本飲んでいたので
お接待の茶碗二杯のお酒でも飲みすぎた・・・

ヨロヨロと部屋に帰り、布団に倒れこむ。
盛大にイビキをかいただろうなあ。
隣の部屋のオジさん、すいません。



4月2日(日)
0600食事です。
今日は三坂峠の接待所「坂本屋」の開店時間に合わせての出発なので
ちょっとだけゆったりした朝なのです。
玄関のストーブの前に座って同宿者の出発を見送り、
0700出発
霜の降りている道路を三坂峠の降り口まで約30分
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松山駅からの久万高原行きのバスの停留所が、
去年までは「三坂峠バス停」があったのですがルート変更により
桃李庵近くの「横道バス停」からになってしまいました。
松山駅からバスに乗って三坂峠下りをしようとすると、
30分余計に歩かねばなりません。


閑話休題


いつもの急な山道を降ります。
ちょっとぬかるんでいる場所もありますが、
よく手入れされている道で歩きやすいですね。

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眼下には松山の街並みを望むことができます。
今日はお天気がよく、いつも見える山の霞もない。

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里山の風景が濃くなってきた頃
早咲きの桜とか椿の花々が迎えてくれます。

0820坂本屋着
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まだ開店していないかな?と思ったら既に開いていますよ。
ちょうど「門前の小僧さん」も到着されて、再開を喜びます。
今日の坂本屋さんのお目当ては、
お雛祭りです。
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古式ゆかしい内裏雛と屏風、古民家の坂本屋と雰囲気がぴったりと
あっています。
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屏風には達筆で何と書いてあるのでしょう?

三々五々当番の方々も集まってこられて
坂本屋名物の大判焼きと草餅も到着しました。
ありがたく頂戴します。まだ温かいよ。
おいしいなあ。
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元気を分けていただき、後ろ髪引かれる思いを振り切り先を目指します。
緩い下り道を歩いていくと、網掛け大師さまに出ました。
四国はこうした小規模な札所があちこちにあって楽しいですね。
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1004 
45番 浄瑠璃寺着
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まだここの境内の花は咲いていない。
このあたりから、5人の歩き遍路グループと前後するようになりました。
1日だけの歩きかな?それとも数日間のツアーかな?
先達さんはいますが個々で銘々お勤めをしていました。

勤行中、ご本尊さまとわしの間を鳥がサッと横切りました。
歓迎されていたのかな?

納経所で御朱印をいただいた後、
本堂裏の「鎮魂の皿」供養塔にお参りに行ってきました。
憂いを帯びたるり観音さまのお顔が印象的です。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「鎮魂の皿」について、
「門前の小僧さん」のブログより引用を許していただきました。
http://jh5swz.exblog.jp/24222472/

 太平洋戦争で亡くなった地元久谷出身者の慰霊のため、郷土史家相原熊太郎が
遺族の家を一軒一軒訪ねて巡り、戦死者の人となりを四行詩にまとめ、それを皿
に焼付け、準備は整ったが多額の建設費用が集まらず計画は頓挫、300枚の皿
は寺の床下に入れ置かれ、爾来25年、人々の記憶から忘れ去られていた・・・
 昭和49年、NHKの遍路番組取材班が床下から皿を発見し、撮影、編集し全
国放送され大きな反響を呼んだ。放映を見た地元の診療所三好かつみ先生が寺と
諮り、この慰霊塔建設に尽力された。
 仏教の六道にヒントを得て、六角の塔の六面の壁面に300枚の皿をはめ込む
ことに苦労を重ね完成させた。地元の石材彫刻店 相原誠一さんは、るり観音を
刻み塔の上部に安置した。       
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

みなさん、浄瑠璃寺に参拝の際には、是非この場所にお立ち寄りください。



1040
46番 八坂寺着

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今日は名物の寺ニャンコちゃんたちはいません。
彼らは御本尊様の眷属なのでしょうか。

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駐車場の桜が満開で、それは見事な眺めでしたがな。
これはソメイヨシノではないやろうなあああ。

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途中、別格文殊院に寄ったけれども
境内がダンタイサンのツアーに占拠されていたので遥拝のみに。

八つ塚への標識を左に見つつ、
札始め大師堂でトイレ休憩をします。
ほんと、ここのトイレは素晴らしい。

大師堂の中で勤行させていただきました。途中、外が賑やかになってきて
ガラッと戸が開き、そしてすぐに閉じられ声が遠ざかっていきました。
歩きツアーの人たちかな?

そろそろお昼です。お腹もすいてきたので西林寺手前の
ホカ弁屋さんに寄ります。確か去年のおきらくツアー三坂峠下りの時も
ここで買ったなあ。
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今日もステーキ弁当を買いました。
安くて美味しいんですよ!

弁当ぶらさげて西林寺へ。
両脇を支えられておばあさんがゆっくりゆっくり橋を渡っていくのが見えます。
桜が二分咲きくらいなのが残念ですねええぇ。


1230
47番 西林寺着
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お勤めを終えて納経所に向かうと
テンジョウインっぽいおじさんが駐車場から直接納経所に急いでいます。
納経帳とお軸、判衣の大荷物を見て、納経は少し待つのを覚悟していたら、
「お1人ですか?先にどうぞ」

おおっ
ありがとうございます!

境内にダンタイサンの姿が見えないので
「納経所係専用車」で本隊から離れてご朱印貰う人なんでしょうね。
多分、文殊院で見たダンタイサンの関係者にやかあらん。

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境内の休息所で買ってきたお弁当をいただき、
ほっと一息。
さてこのゴミをどうしようか?
どこかにゴミ箱があったら捨てさせていただこうと、
リュックにぶら下げて歩く。

丈の淵にある奥の院にも行ってみたかったんですが
また今度にしましょう。
なんか空模様が怪しくなってきました。
風も冷たくなってきたし。
先を急ごう。

遍路橋を渡り、道なりに歩いたつもりでも、
ちょっと横にずれてしまい、
八幡神社正面に出てしまったので100m戻って

1345
49番 浄土寺着
桃李庵で一緒だったオヤジさんがいて、電話で今夜のお宿の確保をしていました。
やがて賑やかに歩き遍路の一団もやってきました。
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この頃からポツリポツリと雨が降ってきたので、
雨具を着ようか着まいか悩ましい所です。
歩き遍路が集まって
「雨が降ってきましたね」
「雨着を着ようかどうしようか?」
「着たらやむので、おまじないに着ようか?」
結局ポンチョを引っ張り出して着込み、次へ。

八幡神社を過ぎた頃に雨はやんでしまいました。
道端で雨着を脱いでリュックに結んでおこう。

49番浄土寺から50番繁多寺までの道程は
歩道のない車道の遍路道しかないので
歩行者も自動車も気を使って歩かなくてはなりません。

でも去年の11月にここを通ったとき、
地元の方が脇道を作ってくれていて、大いに助かりました。
そのときは作りはじめで、標識もまだなかったのですが
半年たった今、立派に標識や、ペイントで矢印が描かれていて
とても解りやすくなっています。
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矢印に沿って歩いていると、自転車のお爺さんが停まって
「この先は、そこの倉庫を左じゃよ」
と親切に教えてくれました。ありがとうございます。

1415
50番 繁多寺着
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更に寒くなってきました。駐車場にはアイスクリン屋さんもいない。
境内には桜が見事に咲いています。
この桜を見物するために親子連れが来ていますよ。
親子でお花見、いいですね。
わしもそのうち孫を連れて・・・・
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納経所を出たあたりから再び雨が降ってきて
段々激しくなってきました。
仕方なく、山門でポンチョを着込みます。

冷たい雨風に打たれて歩くと気持ちもトーンダウンしてきました。
靴から雨が染み込んでくるのが分るので気持ちが悪いことこの上なし!
正面の山にお大師様が見えてきたので
本日のゴール近しです。気力を振り絞り歩く。
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と、スマホにメール着信音が続けて2通
雨着を着込んでいるので、
奥の奥に仕舞いこんでいるスマホを取り出す気もおきない。
通話着信音が鳴り出した。
軒下に移動し、雨着をまくって寒さでかじかんだ手でスマホを取り出した時点で
着信音がとまる。
どうやらクルマヘンロの知人からです。
松山参りに来ているので会いたい、というのです。

石手寺前駐車場で落ち合うことを約束する。


1515
51番 石手寺着
朝0700から歩き始めて20kmを8時間ちょっと
下り勾配の道中だったんで、
道草食いながら、ゆるゆる歩いてもこの時間に着く事ができました。
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相変わらず境内は観光客で賑やかですがな。
ただちょっと残念なのは
白人観光客が大師堂でわしの所作をビデオで撮影し始めた事です。
カメラに気づき、ちょっと嫌だったわしは、
その場から逃げだしました。
他人を撮影するときには、必ず被写体に許可を得るのが
万国共通のマナーだと考えます。

納経所で通夜堂の宿泊を頼み、宿帳に記入したら
先客が1名
いま、道後温泉に入りにいっているようです。
わしもお風呂に行きたいのですが、友人との待ち合わせがあるので
時間まで布団の上で写真の整理とかfacebookへの投稿をしていました。

スマホいじりに飽きて
石手寺正面コンビニに行ってコーヒーを飲んで時間を潰す。
やがて車でやってきた友人から
お土産に、と日本酒を手渡されました。
(ああっ荷物が重くなるなぁ)

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道後温泉の「椿の湯」まで車に乗せていってもらい
今日の疲れと汗を流しました。
特に足の疲れが結構溜まっていたので
半身浴を念入りにして、風呂上りにはマッサージ機で凝りをほぐしました。

椿の湯正面にあるお店の看板に目を奪われ、そこに入る。
「鯛めし」を食べようと思ったのですがメニューに
「宇和島さつま汁」というものがありますよ。
これを食べてみましょう。
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おろした魚をあぶって味噌と混ぜて更にあぶり、だし汁でのばしたものを
麦飯にかけて食べる、薩摩とは関係ない宇和島の料理だそうです。
味噌の味がちょっと強いかな?
めずらしい料理をいただきました。

バスに乗って石出寺まで帰ろうかね。「石手寺前バス停」で降りる。
いい気持ちで通夜堂に戻ったら、同室の人も帰っていました。
名古屋からの区切り打ちのオジさん遍路
挨拶と、出身地を交換し合った後は、話が続かない。
広い部屋のあっちとこっちに離れて、話すこともなく日が落ちてきた。
これじゃ、お酒を酌み交わすという雰囲気ではないね。

通夜堂の布団は不潔な宿泊者のもたらす南京虫がいるよ・・・と
某民宿の人が言っていたので少し気になっていたが
布団にもぐりこんでみてもなんともない。
もしかしたらわしのことを南京虫が避けているのかもしれない。

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お供に持ってきたニッカウ井スキーの小瓶
ひとくち含んで喉に流し込むとお腹が熱くなる。
身体も熱くなってくる。
瞼が自然と閉じてきて高いびき・・・

2000
満タンの膀胱に夢を破られる。
頭にライトをつけて屋外のトイレまでヨロヨロ行く。
通夜堂外のトイレは古めかしすぎて落下の恐れこれあり。
本坊の庭を横切って水洗トイレまで行く。
昔は夜のお寺が怖かったのだが
お遍路始めてからは不思議と怖くない。
仏さまの近くに居るという安堵感だろうか。

トイレの中をよく観察してみたら
シャワールームがありました。
それもお湯が出そうな感じです。

おおっ

これはいい。でも道後温泉に入りに行く時間があればそちらを
選択したいなあ。

部屋に帰って布団にもぐりこむが今夜は特に寒く、
酔いの醒めた身体を毛布でしっかりとくるんでいなければ寒さで目が覚めそうだ。

0010
ふと目覚めると、屋根裏からか、階下からか
トタトタトタトタ・・・・
何かが走る音がする。
誰かが玄関の戸を閉め忘れたため、猫が入ってきたのか

それとも


少しおしっこがしたかったが我慢して目をつむったら
また寝込んでいたようだ。

次に目が覚めたのは夜明け間近
膀胱は満タン
頭にライトをつけてゆっくりゆっくり階下に下りる。
玄関の戸が少し開いていた。
同室者が開けっ放しにしたのか

それとも




4月3日(月)
窓の外が明るくなってきたので身支度をはじめ、
通夜堂を後にします。
早朝の境内には地元の方がちらほら。
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近くのコンビニで朝食とコーヒーをいただきましょう。
イートインコーナー、0700からしか開店しないそうなのですが
わざわざ開けてくれました。
ありがとうございます。

朝の道後温泉本館の前には浴衣姿の人が溢れているかと思いきや、
あんまりいませんね。
そうか、今日は平日なんですね。

土産物屋街を通り抜けて路面電車の駅まで行き、
電車に乗って「JR松山駅」まで行きます。
ついでにJR窓口で帰りの切符も買っておこうかね。

路面バスの「運転免許センター」行きのバスは0745発
バス待ちをしていたら
昨日見かけた歩き遍路さんのグループの方が来ました。
「おはようございます」
「おはようございます」
彼らは千葉から来られた方だそうで、
先達さんは地元で歩き遍路の講演会をされて、
それに応募した人達が
数日間の交通機関利用の歩き遍路ツアーをされていて、
今回は33番雪蹊寺からだそうです。
わしも小規模ながら歩き遍路ツアーをしているので
相通じるものがあります。

今日は平日なので、免許センターに行く人や
通勤の人達でバスは満員です。
ただでさえ大荷物の歩き遍路さんたちが乗ると、もうバスの中は
身動きできない状態です。

「片廻バス停」でドヤドヤとお遍路軍団が降ります。470円なり。
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ここから太山寺まで1km少し。
わしも彼らにくっついて歩いていきます。
「あの~、みなさんの後姿をブログに載せてもらっていいですか?」
「はい、どうぞ」
一の門前の菜の花が綺麗ですね。
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0826
52番 太山寺着
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今日は抜けるような青空が広がり、朝の空気が気持ちいい。
自然と頬が緩んできます。
ここから本堂までは更に坂道を登っていかねばなりません。
沿道の家の人達が参道を綺麗に掃除してくれています。

「おはようございます」
「おはようございます。今日は晴れてよかったですね」
「そうですね」

使い慣れた線香蝋燭入れの中で、お線香が少なからず折れてしまっています。
頭陀袋に入れて歩いていると
歩く振動で折れてしまうのは仕方のないことですね。
比較的長いものを3本集めて火を灯す。

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納経所を出て、駐車場トイレを使わせてもらったあとに
入り口の輪袈裟掛けを見ると
置いてきぼりを食った輪袈裟がひとつ・・・
十夜ヶ橋のバッチが着いています。
持ち主にとっては思い出が詰まっているだろうになあ。

独りで歩くほうが身軽で納経もサクサク済み、先のグループよりも先に次を目指しますが
わしの歩みはのそのそしているので、やがて追いつかれてしまいました。
先達さんによると、ツアーの1人が風邪気味で松山で受診してから
列車で追いついてくるため、
53番近くの「伊予和気駅」0943着に合わせて急いでいるらしい。
そして今治から54番延命寺~57番仙遊寺宿坊泊です。
ああ、できればご一緒したいという気になります。

0935
53番 円明寺着
歩きのツアーの方々は風のように参拝しご朱印を貰い、
あっという間に去って行きました。
電車に間に合うといいですね!
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わしは自分のペースで参拝し、大師堂で今回の旅の無事を
お大師様に感謝しました。


さて帰りましょうか。
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「伊予和気駅」に着いたら、お遍路さんの姿はない。
間に合ったのですね。よかったよかった。

1041発の高松行きを待つ間に
お遍路装束を納めて整理します。
今日はいいお天気で暖かいですね~。
ローカル駅で呑気に列車を待つ気分は最高ですねええええ。
ずいぶんと贅沢な気分です。

やってきた列車の中は学生さんたちがいます。
まだ春休みなんでしょうね。
このあと新学期、昔の自分はこの季節、何をしていたんでしたっけ?
どんな気持ちで過していたんでしたでしょう。
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「今治駅」で降りて、特急へのトランジットの時間があります。
売店で駅弁を買ってきて食べました。
やはり、鯛めしでしょう。
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特急しおかぜ16号に乗り、岡山~新大阪と順調に帰ってきました。



今回、ちょっと気づいたことなんですが
錫杖を突いて歩いてみると、他の歩き遍路さんたちとの距離感が
少し開いているような気がしました。
わしはそんな気はないのですが、
宿でも道中でも、向こうからはあんまり語りかけてきません。
たまたま人付き合いが苦手な遍路さんたちだったのかもしれませんが、
やはり何か違和感を感じました。

自分が先達になる前は、
歩きの先達さんには会ったことがなかったので
何も知らずに車やバスツアーの「赤錫杖」を嫌っていました。

歩いていても車でもツアーでも、
一般のお遍路さんから見たら同じ「赤錫杖」なんでしょうか。

自分自身まだこの立場について整理ができていないので
もう少し歩いてみて考えてみようと思います。
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2017年 第2回 おきらく歩き遍路ツアー

2017年 第2回
おきらく歩き遍路ツアー
4月22日(土)

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「一度は歩いてみたい」

と思われている方は多いと思います。

「でも体力が・・・」
「ひとりじゃ不安・・・」

二の足を踏む方も多いでしょう。
そんな方々に、
半日程度で歩き遍路を楽しくできる日程を組みました。

参加費用は無料
宿坊宿泊費と、おやつ(500円)だけ自分持ちです。

これを見て興味のある方、
書き込みまたはメールください。
mint0790★yahoo.co.jp (★を@に変えて)

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山道みたいでも平地です。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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