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西国薬師四十九霊場巡礼 1番薬師寺、15番家原寺

1薬師寺15家原寺
平成29年3月28日(火)
今日は土日勤務の振り替え休みなので、病院に定期受診に行ってきました。
この歳になると病気の一つや二つ引き連れて、
一病息災でやっていきたいと考えています。

昨年冬から痛んでいた古傷の左足付け根の関節痛
春が来たと同時にピタリとおさまりました。
「先生、足の痛みがなくなりました」
「そうですか、季節・気圧の影響でしょうね」
「四国遍路しているときは不思議と痛まないのです」
「それはお大師様のおかげでしょう」
「私もそう思います!」

受診が早く終わったし、お天気もいい。
どこか行こうか。
抜け目なくリュックには参拝用具一式が入っています。

南海電車に飛び乗り、まずは「南海なんば駅」まで行きます。
そこから近鉄に乗り換えて急行で「大和西大寺駅」まで行き、そこから
ローカル線に乗り換えて「西ノ京駅」で降ります。
01薬師寺01
おお、ホームに「薬師寺」の石柱が建っていますよ。
石柱のあった所に駅ができたのでしょうか。

01薬師寺02
改札をくぐると参道が始まります。
すでに梅の花は散ってしまっていますが、
それでもほのかに梅の香りがしますよ。

1番 薬師寺
01薬師寺03
薬師寺は広大な寺域を持ち、地図を見ておかなくては何処に行ったらいいか
分らなくなりますよ。

薬師寺はわしにとって特別な思い入れがあるお寺です。
「中1コース」を読んでいた頃に、
当時の薬師寺館長の高田好胤師が、
般若心経について連載をしていて毎月楽しみに読んでいたもんです。
思えば仏教に親しんだ初めての機会であったともいえます。
ですから常々薬師寺に一度行ってみたいなあ、と思っていました。

足の痛みもあり、
四国遍路以外にあちこち歩き廻ることは控えていたのですが、
お大師様のおかげで調子もよくなり、
遠出も億劫ではなくなってきて、最初の場所が薬師寺です。

01薬師寺04
「おお、あれが西塔か」
朱も鮮やかな裳階をつけた三重塔、凍れる音楽とも呼ばれるのも
納得できる造形美です。
01薬師寺05
残念ながら国宝東塔は解体修理中です。
後々の世まで伝えるためには必要な作業でしょうね。

本堂の薬師如来様にご挨拶し、大講堂でご朱印を頂戴します。
売店で吉野葛のお菓子を試食して、血糖値を少し上げておきましょうかね。

玄奘三蔵院伽藍のほうで、シルクロードの絵画展をやっているんで、観ておきたい。
絵画展見学込みの拝観料を払っていたので、中に入ると、
藍銅鉱絵の具を用いた碧の色がすごい。
引き込まれるような空の色です。

眼の保養をして外に出ると、ニャンコが芝生に横たわっていて
ニャイ~ンと愛想をふりまいています。
この猫はお寺のネコのようで
仏さま、眷属におつかえしているネコなんでしょうね。

薬師寺の空気を十二分に身体に染み渡らせて
「西ノ京駅」から「大和西大寺駅」まで戻ります。
朝から何も食べていなかったなあ。どこかで何か食べようか。
血液検査のため、昨夜から何も食べていなかったのです。
吉野葛のお菓子のかけらだけでは持ちません。

大和西大寺駅構内には、ちょっとした食料品街があり、
乗換えのための人の流れの多さがわかります。
何を食べようか、散々迷った挙句
お握り屋さんで握りたてお握りをいただきました。

さて、帰ろうかね。
「大和西大寺駅」から急行、地下鉄を乗り継いで南海「天下茶屋駅」まで来て
そこから住んでいるところに帰ってきても、まだ日は高い。
まだまだどこかに行きたいなあ。
それでは、近所にある札所に行きましょう。

自転車で3kmくらいのところに
15番家原寺(えばらじ)があります。
あまりに近所なので、そのうちそのうち、と思っていると
結局行かないことになってしまう。それではいけんので、
行くことにします。

15家原寺01
ここ家原寺は、西国薬師霊場巡礼を知る前に
何度か参拝に来ていた真言宗寺院です。
写真は最初にここに来た頃に撮ったもので、
ご本尊が文書菩薩様なので、学業成就のお寺として有名な所です。
受験生は願いを書いたハンカチをピンで留めるのです。

ここは704年(慶雲元年)に行基菩薩が生まれた場所で
生家を寺に改めたのに始まるとされます。

15家原寺02
本堂の横に薬師堂があり、薬師巡礼はここで参拝します。
ご朱印を頂き、バインダーに留めてこれで終了!


最近仏旗について色々ご縁があり、
いささか勉強させていただきました。
これは薬師寺境内に掲げられている旧仏旗です。
仏旗01

去年四国88番大窪寺で、
五色幕の色について先達さんが説明していたのを聴き
それをブログに乗せたら
「それは違う!」
といった意見を貰いました。
調べてみたら仏旗には2種類あり、
それぞれ色の持つ意味も違っていたのです。
仏旗03

指摘した人の不勉強と、わしの不勉強の両方だったのです。
世の中のことには何にでも意味があり、
何も考えることをせずに受け入れていることのなんと多いことか。

仏旗02
お遍路をしていく中でいつも見かける五色幕や仏旗
その色に込められた意味を知ることが、
今後の修行の役に立ってくれることと考えます。
仏旗04

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おきらく遍路旅 通算7巡目 24番最御崎寺~37番岩本寺

おきらく遍路旅 通算7巡目
24番最御崎寺~37番岩本寺
平成29年3月11、12日

he7-7a-01.jpg
土佐は歩き遍路中に御縁によって知り合いになった方が
車でお接待をしてくださいます。
「それはいかん!」
と言われる方もいますが、
わしは基本的になんでもありのお遍路修行をしています。

土佐では、ご縁をいただいている方々の教示・交流を通し
自分の精神性がより高次元に進むことができ、
なんと言われようが省略するわけにはいかないからです。
まさに「修行の道場」です。

「自分にも興味ある!紹介してください!」
「いっしょに連れて行って!」
と言われる事もあるんですが、
申し訳ありません。これは私自身の修行で、
今は自分の事でいっぱいいっぱいなんですよ。

確かな御縁があれば必ずお誘いがあるはずです。
興味本位の方、ごめんなさい。御遠慮願います。



今回、かなり毒を吐いている記述が多く
それについて不愉快になる方もおられるとは思いますが
これは自分が勉強し、思索した結果であり
ご意見のある方はメールを頂戴できれば幸甚です。




3月10日(金)
今日も仕事を終えて駅まですっ飛んで行きます。
足取りはルンルン状態で宙を飛んでいるような気分ですがな。

he7-7a-02.jpg
明日から3連休だけあって新幹線の駅は大賑わいです。
切符売り場は長蛇の列で、前もって買っておけばよかったなあ。
新幹線、特急南風を乗り継ぎ、
2130に高知駅前に降り立ちます。
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発泡スチロール製の土佐三傑が出迎えてくれました。
さすがに夜は寒いね。
駅前の「高知ホテル」にチェックインして、惰眠をむさぼります。



3月11日(土)
0400起床、
0500迎えの車がホテル前に来てくれました。
まだ暗い高知の街を出発し、室戸目指してひたすら走り、
0645
きらメッセでちょっと休憩
キリッとするような冷たい気持ちのいい風が吹いてきます。
he7-7a-04.jpg

0730
24番 最御崎寺着

今日の室戸の海は静かで、波の音が聴こえてきません。
こんな静かな室戸岬は初めてです。

he7-7a-05.jpg
札所には、御本尊様やお大師様との結縁の紐が付けられているところがあります。
いままでわしは、単に握ってそれでおしまい!でした。
今回、
「周りに誰もいないときに、一心に念じてしばらく握ってみてください」
と教えられ、

大師堂で結縁の紐を握って
「南無大師遍照金剛南無大師遍照金剛南無大師遍照金剛・・・」
静かに唱えます。
周りには誰もいない。静寂のなか数刻
ホワ~ッとした、ふわふわとした気分になってきて
紐が上から曳かれるような感覚になってきました。
気がついたら前かがみになってきて紐が額に引っ付いていました。

おお、これか!

「ようきたな」と、お大師様との有難い御縁を頂戴しました。


0820
25番 津照寺着
he7-7a-06.jpg
誰もいない石段を延々登り、息切れしたころに
本堂に着きます。
ここも眺望絶佳
土佐の海を見渡すことができます。

それに、桜の蕾の薫がしてきました。
これって、わしだけが感じているのでしょうか?
誰に言っても「そんな匂いはしない!」
と言われてしまいます。
でもね、もうすぐ桜が咲くころ、ほんわかと漂ってくるんですよ。
うす~い下肥のような薫りです。

大師堂に降りてきて、結縁の紐を握って・・・・
何も起きません。
(まだか、まだか!)
雑念だらけではいかんなあ・・・。

一心にお願いをしなくてはいけないそうです。
ああ、まだまだわしは煩悩まみれやなあ。
結局この日は、結縁の奇瑞は起きませんでした。


0900
26番 金剛頂寺着
山門脇から懐かしい香りが漂ってきました。
それは、薪を燃やす煙の香りで、子供のころの冬の風景が思い出されます。
「プルースト効果」ですね。
お接待のふかし芋を作っているそうです。
残念ながらまだふかしあがっていません。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
プルースト効果とは、
ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象です。
フランスの文豪マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の
主人公が作中で同様の体験をすることから、こう呼ばれます。

嗅覚は脳のなかでも原始的な感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているので、
より本能的な情動と結びつきやすいんです。
そういった意味で、情緒的な思い出ほど匂いと密接な関係があります。
鼻→嗅上皮→嗅細胞(嗅毛)→嗅球→大脳辺縁系
大脳辺縁系は食欲などの本能的な行動や、喜怒哀楽などの感情を司る所です。
嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びついており、
これは五感の中で嗅覚だけが持つ特徴です。
つまり、香りは本能的な行動や感情に直接作用する、と言い換える事が出来ます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

お寺の線香の香りも、子供のころ楽しみだった初詣の記憶を
呼び覚まさせてくれます。
ですから四国遍路の最中は、
いつも初詣の時のうきうきした気持ちなのです。


閑話休題


今日は3連休だけあって
国道を走る車の量も多いよね。
しかし、この車はいったいどこに行くのでしょうか?
観光地?ショッピング?里帰り?


1020
27番 神峯寺着
真っ縦も、車で登ればあっという間ですがな。
上の神峯神社にも行きたかったが
喪中なので遠慮しておきます。

he7-7a-08.jpg
いつ来てもここの空気は気持ちがいいですね。
特に大師堂
空に近づいたような気がします。

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本堂の裏にはピンク色の花が咲いています。
ボケの花かな?山桜かな?



安芸で昼食をしましょうかね。
有名なうどん屋さんがあり、いつも混雑しているそうですが
お昼前に行けば席は空いているでしょう。
空いていましたよ。

he7-7a-10.jpg
わしは冷のぶっかけを頼みました。
コシが強くておいしいねえ。
ユズのタレをかけると尚おいしい。

お腹も出来たところで次行こう。


1315
28番 大日寺着
he7-7a-11.jpg
土日は本堂の中に入れるそうなので
靴を脱いであがらせていただきます。
ここの御本尊様も力が強いそうなのですが、わしにはとんとわかりません。
うう~む、まだまだ修行が足りません。

ここから国分寺まで、車遍路さんはナビがなければ難しい道程です。
歩きだと遍路シールがあるのでわかりやすいが
ちょっと複雑な道路なので迷いやすい。

わしは遍路地図を見ながらナビゲートするんですが
目標物と実際の距離感が判りづらいのです。

艱難辛苦の上

1410 
29番 土佐国分寺着
he7-7a-12.jpg
山門の脇にも駐車場があり、今回はここを使わせていただきます。
「ほら、あそこに『酒絶ち地蔵』があります」
「えっ!そんなのがあるんかいな?」
そういった会話をしていると、賑やかな集団がやってきて
酒絶ち地蔵堂の前で、ひとしきり盛り上がっています。
「なんて読むのかな?」
「酒やめられるかな?」
「無理や!」
「お参りしてこい」

今日の旅の目的の一つに
門前の「扇屋」で謹製の納め札を買うこと。
7周目残りの緑札と、8周目の赤札です。
先達経典には7周目から赤札、と書かれているのですが
ここに至っては赤とか緑とか、別に気にならなくなりました。
これ見よがしに赤札を切っている車遍路さんを見ると
人に見せるためにお遍路やっているのかなぁ?と考えてしまいます。

またまた次への道程もわかりにくい。
助手席で地図をにらみ続けていると、気持ち悪くなってきますがな。
こりゃいかん。

1450
30番 善楽寺着
he7-7a-13.jpg
駐車場が混んでいる割には境内には人影がない。
何かな?と思ったらお彼岸のお墓参りだ!
札所も檀家さんを多く持つ所はお墓も大きい。
従って今の季節はお墓参りの人が多く訪れているんですね。

ここの納経所で売っている輪袈裟止めを買うのも目的のひとつです。
金色の三鈷杵型で、3500円

高知の街中を通り過ぎ、五台山が目の前に見えてきます。
植物園に行く家族連れも多いですね。


1530
31番 竹林寺着
he7-7a-14.jpg
明日、高知港に豪華客船が入港するそうで、
その前に竹林寺を参拝できてよかったああああ
去年は大陸からの観光客が大挙して押し寄せて
お勤めの邪魔だったからなあ。

そういえば、31番奥之院船岡堂が五重塔近くにある。
しまった、奥之院納経帳を持ってきていない。
まあいいや、今度にしましょう。


海に向かって車は走り
1615
32番 禅師峰寺着
he7-7a-15.jpg
ここは1630以降は蝋燭線香は灯す事ができんので、
何とか間に合いました。
32番禅師峰寺 のコピー

そろそろ時間が気になってきました。
今日のお宿は種間寺の通夜堂
少しくらいは歩いて通夜堂にたどりつきたい。
小細工と言えば小細工、こだわりと言えばこだわり。

車を降りて、荷物を背負って歩きはじめます。
「純粋な歩き遍路でなければ通夜堂は使ってはいかん!」
本当にダメだと解釈されておられる方、お叱りの御意見をください。
謹んでお受けいたします。


1730
34番 種間寺着
種間寺の門におられるお大師様に
「すいません。純粋の歩き遍路ではありませんが、いいですか?」
「おう、ゆっくり休めや」
と、言われたか言われなかったか・・・・

もし断られたときにはテントを張らせてもらおうと
ツェルトとシート、寝袋を持ってきているので荷物が重い。

豈図らんや(あにはからんや)

he7-7a-16.jpg
今日の宿泊はわしひとり
ありがたや。
温水シャワーで今日の汗を流し、
夕食の食パンをジュースで流し込みました。
he7-7a-17.jpg
今日買った納め札と輪袈裟止めです。
he7-7a-18.jpg
なんやかんやでお金が飛んでいきますがな。

荷物の整理をしたら、
することもないので1900に寝ました。


3月19日(日)
0400に眼が覚めます。それでも9時間眠っていましたがな。
明日の春分の日は朝から仕事なので
今日中に帰らなくてはいけません。

he7-7b-01.jpg
朝の空気はすがすがしいよね。
通夜堂を念入りに掃除します。

夜明けの境内で独りお勤めさせていただき、
そのあとしばらく境内を散策
0700に納経所が開いて、早速ご朱印をいただきます。
「昨夜はお世話になりました」
「いえいえ」
「温かいシャワーと、清潔なシーツの布団は最高です!」
「いえいえ」

お迎えが来たので
そのまま雪蹊寺に戻ります。

0750
33番 雪蹊寺着
朝早い境内には、すでに車遍路さんがちらほら。
本堂でお勤めしていたら、後ろでおじさん遍路さんが
大きな声で、不思議な節回しでお経を唱え始めたので
テンポが少し乱れてしまいました。
う~~ん、不動心はまだ得られていないなあ。

he7-7b-02.jpg
今まで気づかなかったが
入り口の脇に
山本玄峰老師の胸像がありました。

ここは臨済宗妙心寺派の寺院で
前にも書いたが、妙心寺開基の無相大師関山慧玄さまは
京の大徳寺で大悟したあと、美濃の伊深に草庵を結んで隠棲しています。
そこはわしの産まれ故郷の近くで、子供の頃「エゲン坊」の物語が
何故か大好きで何度も何度も読んでいました。

ですからお遍路でありながら、浄土真宗門徒でありながら
禅宗、それも臨済宗が好きなんですよ。

わしの傾倒する一休宗純(とんち一休ではない)も臨済宗ですよね。


閑話休題

さて次は高岡の町に進み、清滝寺に行きます。
相変わらず山を登る車道は狭く、
「南無大師遍照金剛、どうか無事の通行をお願いします」
と唱えて道に入ります。
離合ポイントを確認しつつおっかなびっくり進むと
向こうから白いクラウンが来た!
大概年寄り車遍路は大きな車に乗っています。
それに離合ポイントは考慮に入れておらず、
「お前がゆずれ」
と言わんばかりの顔をしています。
一台だけならなんとかなるが、後ろに車が続いていると
こおりゃ、やっかいです。

もう一本道があるので、登りと降りを一方通行にしてもらえんやろうか?
だめかなあ。

歩いて登ればこんなことで悩まなくてもいい。


0845
35番 清滝寺着

今日もいいお天気で気持ちがいい。
山桜の花も咲いていますよ。
he7-7b-03.jpg
山上の駐車場は車で一杯ですね。
お彼岸なので、本堂で何かの行事が行われているようです。
納経所にも、行事に参加される信者の方が沢山並んでいます。
ですので、ここでの納経はいささか時間がかかりました。
しかし、今日はいいお天気
全然気になりません。
わしの後ろに並んでいたおじいさんの納経帳は真っ赤
徳島の方で、特に阿波の札所は隙間なく赤です。

下りの山道は・・・割と順調でした。
高岡の町を横切り、海の方へいく。

1000
36番 青龍寺着
まだ桜は咲いていない。
長い石段をえっちらおっちら登ります。
さすがに本堂は空気が違いますね。

納経を終えて山門から出たら、犬連れの家族遍路が来ました。
「ペット禁止」の立て札が大きく建てられているので
留守番の人が犬を連れて大人しく待っています。
he7-7b-04.jpg


「○○ちゃんは、家族同様だ!」
「参拝につれてきて何処が悪い!」

と言ってペットを神社仏閣に連れてくる人がいますが、

申し訳ない、

あくまでペットは畜生で、人間ではなく穢れの対象なのです。
眷属である神獣は、畜生が嫌いなのですよ。
これはどうすることもできない決まりなのです。

勉強すればするほど、
神社仏閣には古来からの決まりごとやしきたりが厳然と存在し、
何百年も続いた決まりごとを、
たかだか戦後生まれの人が変えていいわけありません。

この頃神社仏閣は時代に迎合して「ペットOKですよ~」
という所もあるにはありますが
やはりだめです。

ある札所で、ペットが石段や建物におしっこをかけ、
注意したお寺の人に逆切れした参拝者がいて、
そのせいで「ペット禁止」とわざわざ表示せざるを得なくなった札所がありました。


he7-7b-05.jpg
帰りに恵果大阿闍梨堂にもご挨拶し、青龍寺を後にします。

さて

高岡の町まで戻り、須崎から高速道路に乗って四万十町まで行きます。
さすがに三連休だけあり、上り下りの車線には車が多く見られます。


1145
37番 岩本寺着
駐車場は門前の「お遍路さんの駅」正面だけでなく、
道路を少し奥に行けばバスが何台も駐車できる広い駐車場があり、
そこに停めて、少し歩いて岩本寺に行けばいいのです。
he7-7b-07.jpg
山門の階段には、雛祭りに描かれたのでしょうか、
可愛らしい絵が飾られていて眼を楽しませてくれます。
he7-7b-06.jpg

境内の奥を列車が通り過ぎる音がします。
境内はまずまずの賑わいです。

先ほどの青龍寺で述べた犬の話
ここはペット禁止と書かれていないからかな?
結構犬連れの遍路が多い。

横浜ナンバーの赤いスポーツカーから中年の夫婦が小型犬を連れて
境内に入ってきました。
わしは気づかなかったが、
手水場で、柄杓から水を犬に飲ませていたそうです。
なんだこりゃ?
常識を疑うなあ。

もしもよその犬が使った柄杓、
自分だったら使うかい?

こんな遍路を続けるためにはるばる横浜から来ているのでしょうか。
見たくない遍路を見てしまいました。
この先犬を連れて堂々と境内に入り、手水場で水を飲ませるのか?
何も教えてもらっていないのか?勉強していないのか?


これは後日談なのですが
いつも行く美容室のスタイリストさんがお遍路をしていて、
お遍路話で盛り上がりました。
彼女は最初バスツアーに参加し
勤行次第とかお作法を一通り学んでいます。
その後、車遍路から始めた友達と一緒に車で廻ることになったのですが、
その人は最初から車で始めたので
勤行次第も糞もあったもんではなく、
何も唱えないそうです。

我流で何も知らないまま行程を重ねていると、
自分なりのやり方で凝り固まってしまい
人のいう事を素直に聞けなくなってしまうらしい。

そしてそして恐ろしいのは、そんな人が4回廻って先達になること。
お遍路さんに正しいお作法を教えることができないのです。

なぜ暗記していても教本を見ながらお経を唱えるのか?
ご朱印の本当のの意味は?
白衣の、菅笠の、金剛杖に込められた意味は?
般若心経が教える「こだわらない心」とは?

自分自身のステイタス向上のみのために四国を廻り
誰も導かない、導けないダイセンダツさんができてしまう。

誰かに注意されたら逆ギレすることなく、
望むらくは謙虚な心に戻って
勤行次第やお作法、
マナーやルールをきちんと学んで
きちんと実践してもらいたいものです。


色々ありましたが
帰り道はきわめてスムーズです。
高速道路を通って高知ICまで行き、高知駅に帰ってきたのは1350
おおっ
これは1413発の特急南風18号に乗れるぞ!
早速切符売り場で購入済みの1713発南風24号の切符を
変更してもらいます。続いて岡山からの新幹線指定席も・・・

南風号は高知発なので、
指定席は買う必要はない。
自由席の方がガラガラですがな。
1641岡山着、
1738新大阪着
無事に帰り着くことができました。
翌日は朝から仕事
もう一日休みがあったら、もっとゆったりした行程で廻れたかもしれませんね。
奥之院参拝も・・・
またそれはいずれ行くことにしましょう。

前述したように土佐遍路は
本来の自分の歩き遍路からは外れているのですが
導師の導きもあり、スピリチュアルな体験、成長ができる
得がたい行程となっています。

また、自分自身の思索について間違っている所もあるので
それを指摘してくださることもあり、
とても有難いのです。

わしの土佐車遍路について
色々御批判とか御意見とか言われることもあるのですが
これはわしにとってはずすことの出来ないのです。

悪しからずご了承ください。

次回は4月の初めに久万高原~三坂峠~松山市内を「歩き」ます。
桜の花は綺麗に咲いているかなあ。
he7-7b-08.jpg


ツアーや車遍路の方で、歩きに興味のある方
誰でも無理なく歩くことのできる行程ですので
4月の新年度の予定が決まりましたら万障繰り合わせてメールにてご連絡ください。

he7-6b-20.jpg





柳水庵遍路休息所スズメバチトラップ設置

柳水庵遍路休息所スズメバチトラップ設置
13番奥之院建治寺


龍門窟

歩き遍路さんが焼山寺へんろころがしを半分終わって
柳水庵近くの休息所でひとやすみ、あるいはそこで宿泊する人にとって
スズメバチの存在は厄介なものです。
一昨年にスズメバチの巣ができて危険!という貼紙がありました。

お節介なわしは、歩き遍路さんが無事に休むことが出来るように、
去年からスズメバチトラップを仕掛けています。

「鯖街道キャンプウオーク」に関わってから
山小屋に巣食うスズメバチの駆除作業をしていたので、
その知識と経験が役に立ちました。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-141.html
一度お節介をしたからには、
途中で日和ってはいけません。毎年やります。

このトラップを設置するタイミングは、
一匹だけ越冬した女王蜂が巣作りを始める初春です。
なぜこの季節にトラップを仕掛けるか、
スズメバチの生態を楽しく学習できる小説に
百田 尚樹の「風の中のマリア」を読むとよくわかります。
興味のある方、是非読んみてください。面白いですよ!

さて、徳島へは前日の夜に「南海なんば高速バスターミナル」
1820発のバスに乗り、徳島入りをしておきます。
車中、旅の期待感でワクワクですね。
2100に「徳島駅前バス停」に着いて、
定宿の「サンルート徳島」で温泉に浸る。


平成29年3月15日
今朝はゆっくりできるので、ホテルの朝食バイキングを楽しみます。
昼食分も食べたのかもしれません。お腹一杯!

駅前のバスチケットセンターで帰りのバスチケットを確保し
0900に駅レンタカーに行き、予約しておいた車を受け取ります。
ここで注意しなくてはいけないことは、
飛び込みで行くと、車がないことがあります。
事実わしのあとに来店した人は、車がないと言われていました。

今日の車は「スズキワゴンR」
小回りの効く、このくらいが丁度いいのです。
カーナビに柳水庵の住所をブチ込んで、出発!
ラジオを聴きながら鮎喰川に沿って走っていると、
右手に13番大日寺が見えます。
「帰りに寄らせていただきます~!」
と叫びながら通り過ぎます。

どんどんどんどん道は山道になってきます。
菅笠をかぶったお遍路さんの姿がちらほら見えてきました。
焼山寺越えをしてきた歩き遍路さんなんですね。
(おつかれさま)と目礼をします。
suzume2017-01.jpg

神山町の阿川梅の里は、梅の花が綺麗に咲いていますね。
ついつい脇見運転をしてしまいますが
狭い山道、いきなり現れる対向車にも注意しなくてはなりません。

どんどんどんどん標高があがり
急な坂道もあり、ワゴンRも大変そうです。

走ること1時間と少し
1015
柳水庵下の遍路休息所に到着!
赤錫杖をついた歩き遍路さんも来ました。
「こんにちは」
「こんにちは」

さてさて、去年仕掛けたスズメバチトラップの様子は・・・
女王蜂は捕れていませんねえええええ。
誘引口あたりに小さな巣が引っ付いていました。
これはドロバチの巣かな?
空になっている巣を取り除き、誘引液を出してボトルを洗い、
持ってきた新しい誘引液を入れました。
suzume2017-02.jpg

その様子を見ていた先達さんから
「それはなんですか?」
と声がかかりました。
「ああ、これはスズメバチ駆除用のトラップです」
「えっ、ここにスズメバチの巣があるのですか?」
いきなり彼の腰が引けました。
「ああ、今の季節にはないですよ。女王蜂を今のうちに捕えておけば巣はできません」
「ああ、そうなんですか(ホッ)」
スズメバチの生態を説明して
このトラップの設置理由を説明しました。
suzume2017-03.jpg

彼は広島県の方で、銀の納め札をいただきました。
いままで車遍路だけだったのですが、60歳になったので
歩き遍路を始めたそうです。
ああ、羨ましい。わしも早く定年になって思う様遍路したいなあ。

こう喋っている間も、歩き遍路さんたちが柳水庵から降りてきます。
春ですねえええええ。お遍路さんの季節ですねええええええ。
ああ、わしも歩きたい!
うずうずしてきましたがな。

「では、この先お気をつけて!」

もと来た道を下ります。

今回、時間があれば寄ってみたかった札所があります。
13番奥之院建治寺です。
ちょうど帰り道の途中にあるのです。
奥之院参拝を、ぼちぼちやっていますので今回はここに行こうかね。

道路脇に大きな看板が建っているのでわかりやすい。
細い山道をくねくね登り、
1109
13番奥之院建治寺着
駐車場には誰もいません。貸切ですがな。
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役行者開基で、金剛蔵王権現さまがご本尊で、
四国三十六不動霊場の札所にもなっています。
本堂は、中に自由に入れるので靴を脱いであがらせていただき、
ご真言の「おんばざらくしゃあらんじゃうん」を
つっかえつっかえ唱えます。
拙いお勤めを、
最後の大金剛輪陀羅尼でお許し願いました。
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大師堂の脇に龍門窟への歩道が続いています。
ロープを掴んでおっかなびっくり登ってみると
岩窟の入り口があります。
懐中電灯を納経所で貸していただけるとのことで、
引き返して納経所へ。
「あの~、懐中電灯をお貸し願えませんでしょうか?」
「はい。ですがその白衣が汚れますがいいですか?」
「はい!」
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岩窟の入り口まで戻り、懐中電灯を片手におっかなびっくり入る。
ここは行者が3年近くかけて独りで彫った修行場だそうです。
入り口近くは天井が低い。
しゃがんだ姿勢でそろそろ進む。
向こう側が明るいですね。
中ごろから天井が少し高くなってきますが、
暗くて狭い空間は不安です。
自分にとって洞窟探検は苦手なんだなあと感じ始めてきました。
この分だと慈眼寺の穴禅定は無理かなあ・・・
30mくらい進むと、そこに祭壇があり、
しかし何様が祀られているのか
迂闊にもわかりませんでした・・・
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案に相違して白衣は汚れていませんでした。
もし汚れても、
汚れたまま、ずっと着ていようと思っていたんですが。

鎖場のある滝行場へは、歩き遍路道を下っていかねばならないので、
今回はやめておいて、またいつか来ることにします。

建治寺を後にして、国道に出ます。
しばらく走ったら13番大日寺の駐車場が見えてきました。
車を停めて、すごい風が強く吹く中を歩いて大日寺へ。
納経所を覗いて見たら金住職はいないなあ。
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まあいいやと本堂に行ったら、
大きな覆いがかけられていて屋根の修理中でした。
そういえば去年末に住職から屋根の修理の話を聞いていたなあ。

大師堂でのお勤めを終えて納経所に行ったら
丁度金住職が交代の時間で出てこられました。
おおっ!大ラッキー!
わしも金住職も大喜び。
後から納経所に来られた方に写真を撮っていただけました!
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大満足な日程を終えて徳島駅まで戻り、
レンタカーを返して1500発のバスでなんばに戻りました。

徳島駅前で、ちょっと残念な事がありました。
それは去年からアジア系の女性が駅前で
「アジアの子供たちのための募金」
をしています。結構しつこい。
警察からの許可証を見せてくれたのですが、
警察ってそんなことへの許可証を出したっけ?
募金の様子を写真に撮らせてもらってもいいですか?と聞いたら
とたんに「NO!」と顔を隠して怒りはじめました。
え?いいことしているのに何故?

変ですね。

ググッて調べてみたら、どうも怪しい人達でした。
間違いだったらいいんですが・・・

わし思うんですが、募金活動全体に言える事。
一日中街頭に立って声をからしているよりも
同じ時間を使って一生懸命働き、
そのお金をチャリティーすればいいんでないの?
募金活動をすることに自己陶酔していない?
そう思っていました。

閑話休題

予定通り高速バスに乗り、
なんばの駅前に着たら道路が渋滞しています。
窓の外からは太鼓の音が聞こえてきました。
「?」
たくさんの華やかな幟が林立しています。
ああ、大相撲かあ。
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南海難波駅前の大阪府立体育館では大相撲三月場所が開催されているんですね。
18時過ぎなんで、丁度終わった頃ですね。
稀勢の里フィーバーですごい人出です。
ま、これも春の大阪の風物詩でしょうか。

今日は色々とあって充実した一日でした。
自分としては休日はボ~ッとするよりも
忙しい方がいいですね。

さて今週末は土日と土佐遍路を楽しんできます!



おきらく歩き遍路 通算7巡目 20番鶴林寺~21番太龍寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目
20番鶴林寺~21番太龍寺
阿波遍路道のへんろころがし2連発の旅です。
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平成29年2月25日(土)
今日は朝から
0630「南海なんば1F高速バス停」から出発して
0930「徳島駅前バス停」に到着

ここから徳島市バス勝浦線で鶴林寺ふもとまで一直線
朝食がいい加減だったので、駅前コンビニでお握りを買い込んで
バス停脇のベンチで貪り食う。
と、同時にお遍路装束に着替え
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1010に来たバスに乗り、約1時間揺られ、
1106道の駅「ひなの里勝浦」前で降りると、
駐車場の車が多い。720円なり。
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雛人形のイベントをやっているようですね。
わしは、あんまり興味がないので食堂に行って、また何か食べようかね。
食べてばっかしや。
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ここにも由緒ありそうな雛人形が飾られています。
買うといくらくらいするんやろうね。

ランチを食べてひといき。
さてここから星の岩屋に行こうか、鶴林寺に行こうか。
実は星の岩屋は奥之院ではないのですね。
奥之院の納経帳を持ってきていたのですが、今回は出番がなさそう。
星の岩屋はやめておいて、
19番立江寺の奥の院星取寺は、今度の予定に入れましょう。

「生名バス停」まで歩き、さあ鶴林寺登りの始まり。
今日もストックを持ってきました。
錫杖とあわせてダブルストックです。
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去年の夏に、おきらく歩き遍路ツアー中級編をここでやって
泡吹いた思い出があります。
やはり山歩きは自分のペースで、が鉄則ですね。
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登り口には、金剛杖が置いてあります。
地元の方たちが作ってくれているのですね。
いかにも製材所で作ったっぽい仕上がりがいい。
大概歩き遍路さんは自分の杖を持っているので
これはトレッカー用でしょうか。

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いつも目に入るのは
舗装道路に刻まれた犬の足跡
これは犬でしょうね、うん。
何処から来て何処へ行ったのでしょうか・・・

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一歩一歩山道を踏みしめつつ登る。
まだ鶯の鳴き声は聞こえない。
聞こえるのはわしの荒い息づかいと錫杖の音
6つの遊環は六道を現わし、煩悩を払うために鳴らすそうな。
錫杖経

山登りのときはいいけども、下りの時はどういう按配になるか
7巡目は錫杖の使い勝手を自分なりに検証をしてみます。

鶴林寺の標高570m登りの道は、
水呑み大師とか、休憩所が所々にあり、
自分のペースで登るのにはそれほどきつくはない。

通夜堂跡が見えたらもうすぐ到着です。駐車場が見えてきました。
1300
20番 鶴林寺着
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約1時間半といったところでしょうか。
車遍路さんが二組いるのみ。
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本道の裏には伝説のご本尊が降臨された杉の巨木があります。
鶴林寺境内をしみじみ見るのは初めてですね。
本堂の周辺あちこちうろつき回ってみました。

大師堂では何かの法要をしているらしく、
お勤めをしていたら
いきなり正面の扉が開いて人々が出てきてびっくり。

歩きの下り道には
相変わらず「かも道は危険です・・・」
の看板が立ったままです。早く撤去してくれへんかなぁ。

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下り道は急なのですが、階段の木をこのように配置してくれると
膝への負担が軽減されていいですね。
今日は気候もよくなってきているので
左足付け根の具合は絶好調です。
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下り勾配が急な箇所は、杖の先端を持って長く使わなくてはいけないのですが
杖頭部の塔の部分が少し危険な感じがします。
長い長い下り道に飽きてきた頃
大井の集落に出てきましたがな。

1434
東屋に到着
今日はここまで!
東屋のソファーに座ったら、もう動く気がしなくなり
今日のお宿「碧」に連絡しました。
このお宿は送り迎えが手厚くて有難いです。
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迎えの車を待つこと10分少々
ソファーを日の当たる場所に移動させて、引っくり返っていたら
日差しがポカポカ暖かくって気持ちがいいねえええぇぇ
ちょっと眠りこけてしまいました。

やってきた車に起こされ、いざ!

ちょっとその前に
気になっていた「お松大権現」へ寄ってもらいます。
割と近くにあるんですよね。
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日本三大怪猫伝
(肥前佐賀藩の鍋島化け猫騒動、岡崎の化け猫、阿波のお松大権現)
のひとつだそうで、
境内のしだれ梅が満開なので見たくて連れて来てもらいました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お松大権現

江戸時代、奉行の不当な裁きを不服として直訴処刑された「お松」という
女性の愛猫が妖怪変化となり、奉行の家を代々崇り続け仇を討ったとの伝
説が残されています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

境内はネコ、ネコ、ネコ
鳥居の下の敷石にもネコの足跡がありますよ。
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これはコンクリに印されたものではないはず。
ネコ不動さまもいました。

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おお、噂に違わぬ見事なしだれ梅です。
絵馬の奉納された下にはネコが寝そべり、親子連れが触りたがっています。

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お松大権現の化け猫の由来の書かれた建物の中に飾ってあるのは
宮田雅之画伯の切り絵
化け猫の由来よりも、この妖しくも色気のある切り絵に見入ってしまいます。

おネコ様たちが立ち並ぶ境内を後にして
今日のお宿の「碧」に到着!
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ちょっと早かったかな?
まあいいや。
歩き遍路は4時前にはお宿に着いてその日の疲れを癒すべし、
とお遍路本に書かれてありました。

今はいろんな意味でシーズンオフなので
宿泊は、わしひとりです。
部屋に備え付けのユニットバスに満々とお湯を張り
ゆっくり湯に浸かると、極楽極楽

湯上りの火照った身体をベッドに横たえると
眠気が・・・
6時前まで眠りこけていました。

食堂に下りていくといい香りがしてきます。
今夜は「蕎麦米汁」です。
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つみれの入ったけんちん汁みたいなのに、蕎麦の実が入っています。
昔ここら辺は米が取れなかったので、蕎麦の実を米代わりに煮込んだ雑炊です。
これ、美味しいんですよね~。
掬っては食べ掬っては食べ、何杯も食べてしまいます。
それに冷酒とよく合う。
フキノトウの天麩羅も、かすかにほろ苦い味わいが春を感じさせてくれます。
そのあとに出てきたご飯もお腹に入らないほどです。
でも2杯お替りしました。

他のお遍路仲間がいないのが残念でしたが、
今夜は女将さんがお酒とお話の相手をしてくれましたよ。
彼女はわしと先達同期で、善通寺で一緒に研修を受けたんですよ。

同期の気軽さで、
お遍路にまつわる色々な話を楽しくさせていただきました。



2月26日(日)
碧の朝は、庭の犬の声で目が覚めました。
「あさごはんちょうだい~」か
「かまって~」
なのか、何か甘えたような声でした。

0600
朝食は、味噌汁とサンマの干物
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シンプルなメニューがたまらなく美味しい。
それにそれに、愛知県の本場赤味噌に柚子を入れたもの。
これだけでご飯が何杯も食べられますよ。
甘さ加減もちょうどいい。
これで五平餅を作ったらいいんでないの?

囲炉裏の左側にあるのは今日の昼食
大きなお握りです。

0700
今日はかも道を辿って太龍寺に行くので
一宿寺まで送ってくれます。

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いざ出発!の後姿を撮ってもらいました。
若干ガニ股ですね・・・。

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一宿寺では、おやすみ大師さまがまだ眠っておられるので、
そっと参拝をします。

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熊笹の生い茂る山道の入り口は、山登りの気分満点
蛇はまだいないが、獣よけに錫杖をゆすって登ります。
錫杖1本だけならシャン・・・・・シャン・・・・・シャン
の調子ですが、左手にはストックを持っているので
シャン・ドス・シャン・ドスになる。
どうでもいいか。

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かも道を保存する方々によって
道が安全に、綺麗に整備されています。
一口に整備といっても、わざわざ機材を背負って登らなくてはいけません。
ハードなボランテイアですね。ありがとうございます。

そうそう、今日は
「遍路とおもてなしのネットワーク」主催の
「おもてなし遍路道ウォーク」が四国の遍路道で一斉に開催され、
遍路道を歩いて道の状況を点検するのが目的だそうです。

ここ太龍寺の界隈は
水井橋から太龍寺へのグループと、太龍寺からいわや道~大根峠~平等寺の
2つのグループが歩くんですって。かも道はないのですね。
碧の女将さんは、後者のルートをロープウエー山麓駅9時集合で
歩くと言っていました。
わしが太龍寺までたどり着いた頃に山頂で会えるかな?

最初は急坂なので、息がはずんで身体が温まってきます。
やはり夏に歩くもんじゃあないなあ。山は冬がいちば一番!

いつもながら、かも道は観音様を安置してあった石室とか
最古の丁石、お大師様由来の史跡が沢山あって楽しい道です。
できれば歩き遍路の方々、ここを辿って太龍寺に行ってください。

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弘法大師がここから鶴林寺に飛んでいったという伝説が残る。
う~~ん、幽体離脱の類やろうか
物理的には無理、でも「天の浮舟」ってのもあったなあ。
なんて想いを巡らせるのも楽しい。

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へんろみち保存協会謹製の新しい道標が建てられていました。
この道も徐々にメジャーになってきているのですね。

ガレ場を越えると、尾根道に出る。
もうここに至ったら気分は最高潮!
わけのわからない歌を大声で歌いながら歩きます。

かも道最高!
カモ~ン、カモラー、イエィ!


と、


目の前に何か落ちている。
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これは何のうんこかな?

鹿のはポロポロとしているし、熊のはもっと太い・・・

錫杖をひときわ大きく鳴らしながら進む。


0856
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太龍寺への道と合流しました。
登り始めて約2時間
これくらいのペースが自分の身の丈に合っていますね。

さらにここから400m自動車道を登ると

0906
21番 太龍寺着
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(これはロープウエー駅からの展望です)
山門をくぐったら、トレッカーのおじさんたちが5~6人いました。
どこから登ってきたのかな?これから何処まで行くのかな?

広い境内を本堂方面に行くと、
ロープウエー駅方面から賑やかな声が聞こえてきました。
遍路とおもてなしのネットワークの面々かな?
お揃いの上着を着ています。
あ、碧の女将さんもいました!
「写真をば、撮らせてください」
「はい!」
本人の許可を頂いて写真を掲載させていただきました。
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納経を済ませ、早速お目当ての龍天井デザインの手拭いを買う。
これ、去年製造中止と聞いてショックだったんですよ。
この手拭いが気に入っていて、
雨の日も風の日も暑い日も寒い日もずっとずっと頭に巻いて一緒でした。
そのおかげで汗が染み付き、洗っても匂うようになってしまい、
替えが必要だったのです。

今年になって龍天井手拭い復活と聞いて勇んでやってきたのです。
4枚大人買いしました。1400円なり。

今まで旅の安全を守ってくれた古い手拭い、
ゴミ箱に捨てるのはあまりに失礼と考え、
「あ、あの~、今まで使っていたやつ、御焚きあげとかしていただけるのでしょうか」
「はいはい、しますよ」
「おおっ、お願いします!おいくらですか?」
「お金は要りませんよ」
「おおっ」
先日碧で洗濯し、今日は別の手拭を巻いていたので、
包んでいた龍手拭を恭しく差し出しました。

目的を達成できて気分は上々!
早速新しい龍を頭に巻き、足取りも軽く南の捨身への道を歩みます。

おもてなしネットワーク御一行様は、既に出発していて影もない。

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結構急な坂道もあるが、八十八体の石仏の並ぶいい景色です。
15分ほど歩くと、岩の上に求聞持修行大師像がおられます。
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お膝元に行くには鎖を掴んで行かなくてはならん。
足に力が入らないときが時々あるので、
やはり無理はしません。
後姿の遥拝のみでお許しください。

降りは「いわや道」を辿ります。
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この道も古い丁石のある由緒ある遍路道で、
地元の保存会の方々により、わかりやすい道標が立てられています。

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しかし、このような恐ろしげな看板もあります。
物見遊山の気持ちでは辿れないのでしょうか。
気持ちを引き締めて行きましょうかね。

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苔むした丁石が歴史を感じさせてくれます。
自分のほかには誰もなし。
先行したおもてなしネットワーク隊の足跡は確認できます。

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後半あたりは急な坂道が続き、落ち葉の堆積が滑りやすくて危険ですが
ロープが張ってあるのでいざとなればこれを掴んでいけばいい。
相変わらず錫杖を突いて急坂を下るのは危険かなあ。

1120
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下界に出てきました。この棚田の風景、
山と渓谷社の「四国八十八ヶ所を歩く」に掲載されている風景やなあ、
と感慨深く見ながら歩く。

1130
阿瀬比遍路小屋着
近くの「阿瀬比バス停」から徳島行きは1220です。
それまで遍路小屋で昼食を食べましょう。
お宿で貰った大きなお握りにかぶりつく。
日向は暖かいが、小屋の中は寒い、寒い。

まだ時間があるので
ちょっとその辺を探索してみたら
「道の駅わじき」で、
先行していたおもてなしネットワーク御一行様が昼食をしていました。
結構近くを歩いていたんですね。

1220に来たバスに乗り、
1400頃に「徳島駅前バス停」に着きました。
1800発の高速バスを予約していましたが、1500発の便に変更してもらい
いつもの「びざんの湯」に入り、餃子を食べてビールを飲み
いい気分で高速バスに乗り込み、今回の旅はこれで終わり。

今回は阿波遍路道のへんろころがしを2日に分けて歩きました。
このくらいの山歩き計画の方が疲労感も心地よいですね。
そしてそして太龍寺の手拭のストックもできました。
やれうれしや。

次回は3月半ばに土佐一国巡りをします!
he7-6b-19.jpg

それから告知です。
2017年おきらく歩き遍路ツアーⅡ
藤井寺の藤見物&大日寺宿坊宿泊ツアーです。
参加ご希望の方はメールください。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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