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おきらく歩き遍路 通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路 
通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺


平成29年2月17日(金)
前日16日の深夜宿毛行きの高速バスに揺られて中村まで。
ああ~、よく眠れたあぁぁ・・・周りの人ごめんなさい。

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0705
今朝の中村駅前は、明け方の雨に濡れています。
いまは・・・ほとんど降っていませんね。
それよりも気温が高い。
3月下旬くらいの暖かさではないかね。
今日は平日なので、待合室はバスや列車で通学する高校生たちの
ざわめきで賑やかであります。

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0820にやってきた「足摺岬行き」に乗る。
きょうは平日だからか、お遍路さんの姿はない。
そのかわり、足摺岬観光らしき初老の男性が2人います。
そして、土佐清水界隈では通院&買い物のお年寄りたち。
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♪岬巡りのバスは走る~
足摺岬行きのバスに乗っていると、
いつも「岬めぐり」の歌詞が口から出てきます。
わしの青春ソングやね。
若い頃の気持ちが蘇ってきて切なくなります。

この歌は恋人に死に別れた歌やろうね。
「悲しみ深く胸に沈めたら」「もっと愛したかった」
単に別れたのならば、
この歌詞は未練たらしすぎるじゃあないですか。

同じ時期ヒットした「精霊流し」は夜の風がしっとりと香ってきますが、
「岬めぐり」はそれでも春間近の風が吹いてきそうな雰囲気です。
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閑話休題


1005
「足摺岬バス停」着 1900円なり。
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38番 金剛福寺着
2月の平日の足摺岬は観光客もまばらです。
海からは寒い風が吹いてきます。
ここのご本尊千手観音様からは「力」が出ていると時々聞きますが、
修行の足りないわしには何も感じられません。
いつか感じられる日が来るでしょうか。

ご朱印をいただき、
門前の食堂で早めの昼食をいただきましょうかね。
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まえから気になっていた食堂のメニュー
「清水サバの漁師漬け定食」1350円
わしサバが好きなんですよね~。
焼くよりも生か酢〆が好きです。

最初に味噌汁をひとくち。おいしい。
口の中一杯にうまみが広がります。
続いてサバの漁師漬けをいただく。
今朝清水で取れて活け締めした新鮮なサバだそうです。
濃すぎず薄すぎずのタレがよく絡んでいますし、
歯ざわりもプリプリしていておいしい。
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気になったのは2切れ添えられていたカツオ
竜田揚げのようですが、一口食べたらこれまたおいしい!
なんだこのおいしさは?只事ではない。
これだけでひとつの定食ができますよ。

あんまりおいしいおいしいと食べていたら
女将さんが作り方を教えてくれました。
カツオの切り身に塩コショウを振り、
そのあとニンニクをおろしたものを刷り込むのが要だそうです。

ああ、おいしい。
自分でも作ってみよう。

1103のバス時間を気にして急いで食べたのが心残りですねえ。
次のバスは1303なので、次回はもっとゆっくりした計画にして
ここの料理を楽しみたいです。

一緒に乗った足摺岬観光の初老の男性は
中浜万次郎の里で降りて行きました。
彼のゆったりとした表情から、
旅をのんびり楽しんでいるなあ、という気持ちがわかります。
わしもそういう旅がしたい。

1155「中村駅前バス停」着、出発まで10分あるので
トイレに行き、駅の売店で今夜の夕食を買いました。
平日だけあってお弁当の種類も数も多い。
鯛めし弁当とパンを買いました。
バスに戻ってリュックの底に押し込んだんですが、潰れないかなあ?

同じバスでしばらく揺られ
1340「寺山口バス停」で降りる。2500円なり。
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空は曇り空、雨はないが風が冷たく感じられてきます。
門前に昔あった民宿「へんくつ屋」跡には
花壇が作られてあり、柘植の木が亀の形に整えられていますよ。
面白いなあ~。
「こんにちは。いい枝振りの木ですね」
「あ、ああ。はははは」
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1400
39番 延光寺着
本堂の前には歩きのおじさんが一人
杖立てには使い込んで短くなった杖がひとつ。
握りには紐が巻いてあり、自分もこうしていたなあ・・・と感慨深い。
39番延光寺 のコピー

本堂でお勤め済んだとき、
「すいません、自分の読経姿の写真を撮ってもらえませんか?」
「あ、はい。いいですよ」
自分のお勤めの姿の写真なんてめったに撮らないもんですよね。
わしは「おきらく遍路隊」の時に、
自分の写真を沢山撮ってもらいました。
でも自分の姿を見るのはあまり趣味ではないです。

大師堂から納経所へ行くとき、ふと見たら杖立てに杖が残っています。
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あれ?

さっきの人のじゃない?
忘れていったのかなあ?もう門の外にも姿が見えない。
あれだけ使い込んだ杖だのに、忘れたら困るのになあ・・・
それとも関係ない別の人の杖でしょうか?

納経所でご朱印をいただき、赤亀さんの写真を撮っていたら
先ほどの彼があわてて戻ってきました。
ああ、やっぱり彼の杖だったんですね。
よかったよかった。

わしはここから「平田駅」まで行きます。
天気は晴れたり曇ったり。
1時間くらい歩いて、駅の近くのコンビニでコーヒー買って休憩です。
それから千円札が不足してきたのでATMで9千円おろしました。
手数料は若干取られましたが、まあいいか。

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ここのコンビニの休憩所は、夏季には冷房の風がふいてくるのです。
でもこの場所は日差しを遮るものがないので、
暑かったり涼しかったり・・・
冬季の今は揚げ物の匂いが吹いてきます。

「平田駅」の待合室で、
1558分の列車が来るまで本を読んで暮らします。
列車とかバスの待ち時間に、わしには本は必需品ですね。
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やがてやって来た1両編成のローカル列車には高校生が満載です。
受験の季節、あるいはもうすぐ春休み、
彼らには今の季節がいちばん色々あるのかもね。

2駅揺られて
1607「宿毛駅」着
駅舎の売店には地元の特産品が売ってあります。お目当ては三原のどぶろく。
日によって残っていたり売り切れていたり。
今日はありました!
醸造元によって色々な銘柄がありますが、試飲できんので
適当に2本選んで実家に送りました。
リュックに入れて自分で飲みたいんですが、重いですからね。
実家に帰ってみると空瓶が転がっているのは、いつものことです。


1652の宇和島行きバスに乗るんですが、まだ時間があります。
近くのうどん屋さんに行ってみたら、
揚げ物も冷めていて少なく、ご飯物も売り切れ。
なんかやる気のなさそうな品揃えです。
おまけに「従業員用食事」と表示された豪華な食事が
隣の卓に並べられています。
なんじゃこれは?

もうここでは食べないことにしましょうかね。

バス停で待っていたらやってきたお年寄りから
「ああ、お遍路さんや。ご苦労様です。どこから?」
「はあ、大阪からです」
「わしも昔堺にいたんじゃ」
「はあ、そうですか。近くですね」
といった会話をしていたら、バスが来ました。

1652発の宇和島行きバスに乗り、
1727「平城札所前バス停」降りる。
明日の朝のバス時間の確認をしておこうかね。
おお、明日は土曜日なので0711発の便がある!
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1730
40番 観自在寺着
今夜はここの宿坊のお世話になります。
もう納経所も本堂も閉まっている時間なので
本堂を遥拝し「本日のお宿をお借りします」

何度も泊まっているので勝手知ったる、といったところでしょうか。
素泊まりのみ4000円
優しそうな奥さんが出てきて色々お世話してくれました。

前回と変わっているところ
セルフコーナーにインスタント味噌汁がある!100円
これで味気ない弁当の夕食にも花が添えられるものです。

潰れていないか心配だった鯛めし弁当とパンは
ほぼ原型をとどめていました。
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今日の宿泊は、わしとご婦人の2人。
ご婦人は区切りで走って廻っているそうです。
すすすごいね~。
そんなにわしと歳はかわらないんですが、元気ですね。
旦那さんはどうしているんでしょうね。
おっと、これは余計なお世話です。


2月18日(土)
ちょっと固くなったお握りとパンで朝食を済ませ
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0640に本堂大師堂でお勤めをします。
梅の季節なんですね~。観音様と梅
いい景色です。
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納経所が開いて職員のOさんがやって来ました。
「あ、糖尿病やったっけ?」
「いやいや、ちゃんと薬でコントロールしています!」
お接待のチョコレートを有難くいただきました。

同宿のマラソン遍路さんもやってきました。
お互い記念撮影をして・・・
「今日は何処まで?」
「明石寺までです!」
「わしはバスを使うので先に着いてしまうでしょうね」
「どこかで追いつくかもしれませんね」
「そうですね」
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本当に最小限度の装備しかないようなリュックですね。
断捨離の極地ですねえ。
わしは削っても削っても物が増えてきてしまいます。

「荷物が多いのは欲が多いからである」
確かにそうでしょうね。

多くの欲を抱えたまま
0711発のバスに乗ります。

昨夜はよく寝たと思ったんですが、バスに揺られていると
つい、うとうととしてしまいますね。
0815
「宇和島駅前バス停」着
さて、ここから「務田駅」まで行きたいのですが
列車は0939の便しかない。バス便も土日の休校日はこの時間運休です。
時間が余るなあ~~。

今日の主眼は歯長峠越えなんです。
足の具合を考慮して、時間的余裕を多く確保しておきたい。
多少の予算をケチってもしかたがないので、タクシーに乗ります。
「龍光寺まで!」
「あいよっ!」

0900
41番 龍光寺着
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いつもながら、ここの札所では身なりを整えてお勤めに臨みます。
そして礼儀正しく納経帳を差し出す・・・

あにはからんや

納経所には優しそうな奥様
おまけにここでは、ひとつ教えていただきました。
去年頂いた公認先達専用の納経帳
紙の質のせいか、筆にたっぷりと墨を含んで墨書すると
裏に染みる事があるようです。
いままで使っていた納経帳ではそんなことはなかったんですが。



袋とじになっている間に新聞紙を挟んでおいたらいい、
と言われて、他のページにも挟んでいただけました。

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納経もらう側としては、下からの僅かな滲みも気にならんのですが
書く方からすれば、綺麗に書こうとするとき
滲みは気になるのです。

いい事を教えていただきました。

鐘楼脇のベンチで装備を身に着けていたら
奥様が出て来て有難いお菓子のお接待をいただきました。
ありがとうございます。
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わしの天女の絵を差し上げたら
「まあ~、綺麗。今風の女の子天女様ですね」
「い、いや、ははは。わしの頭に住んでいる女性が絵になって顕れてくるのです」
「まあ~、ほほほ」
(赤面)

龍光寺から仏木寺までの道は山合いの風が吹きっさらす道程です。
強くあるいは弱く、常に風が吹いているような気がします。
お供の携帯ラジオを聴くのですが、昼間のAMは、いまいち受信状態が悪い。
風と、通り過ぎる車の爆音も加わって途切れがちなんですが
それでも興味深い内容だったので一生懸命聴いていました。
スタジオジブリの鈴木プロデューサーのインタビューだったんですよ・・・

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歩道には、地元の人が植えたチューリップが芽を出しています。
いつ頃満開になるんでしょうね。

1005
41番 仏木寺着
当初の予定より2時間近く早く着くことができました。
バスとタクシーのおかげです。
こうなると気持ちに余裕のあること、あること。

門前には大型バスが停まり、ダンタイサンがお参りを終えて戻ってくる所です。
やれ、ありがたや。

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境内には、やはり梅の花が上品に咲いています。
それに、本堂の奥からご詠歌のような声が聞こえてきました。
御詠歌講の集まりでもあるんかいな?

お勤めが終わってからお寺の人に聞いてみたら
一里先から毎日やってきて
裏の神社さんに参拝に来て謡を納めておられる方だそうです。
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お接待でいただいたチョコレートを食べていっぷく。


1032
さて、今日のハイライトの歯長峠にとりかかりましょう。
今までは暗く長いトンネルを通って歩き、
山のほうは歩いていないんです。
バス電車歩き遍路をするようになってからは尚更
今日は気合入れて計画しました。

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やはり里山の道はいいよね~。
梅の花も咲いています。
一枝頂戴して、錫杖に結んで、独り悦に浸る。
前にもこんなことやったなあ。確か横峰寺を下るとき。
錫錫と鳴る遊環の音と、ほのかに漂ってくる梅の香り。

錫杖の6つの遊環は六道を現わし、
人間の煩悩の夢を醒ますために撞き鳴らす。
確かにこんなとき一瞬だけ煩悩から解き放たれているような気になります。
いいなあ、これだからお遍路はやめられません。
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石畳の敷かれた遍路道に入る。
人の気配はもちろんなし。
漂ってくるのはお山の霊気のみですがな。
霊気にさらされているおかげで、左足の付け根の痛みはほとんどない。

自動車道と交わった所に四駆車が停まっていて
わしが遍路標識に従って山道に入ろうとすると、声がかかりました。
「おへんろさん、そっちの山道を行くと、30分くらい遠回りになるよ」
「ありがとうございます。でも、歯長峠のまだ歩いたことがないので、こちらにいきます」
「そうかね」


「苦をとるか楽をとるか、胸先三寸の分れ道」



この山道は高圧電線の鉄塔の保守整備の道も兼ねているようです。
しかし

ああっ

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ど、どうしようか。
確か横峰寺下りのときもこんな表示があり、
通ってみたらさほどでもなかった記憶があるよ。
でもどういう状況かはわからん。
ま、行ってみて無理だったら引き返しましょう。

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鎖が張ってある急坂を登ること10分弱
ああ、ここかあ。
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確かに崖道が大規模に崩落していますよ。
でも道は半分くらい無事そうです。

行くぞ!

でもリスクは自分持ちです。
何かあっても自己責任です。
他者に責任転嫁せざる覚悟のある者のみ、渡るべし。

ここ越えたらあとは馬の背とか、なだらかな登り道で
気分は上々!

1200
歯長峠着
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ベテラン歩き遍路さんたちにとっては、単なる峠なんですが
初めて来たわしにとっては、感慨深い場所ですね。
足も痛くないよ。

ちょうどお昼です。
宇和島駅前で買ってきたお弁当を食べることにしましょう。
風はちと寒いが、眺望絶佳
気分よすぎます。
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子供の頃、家族で村の鉄塔のある山に山登りに連れて行ってもらいました。
昔見た景色と同じような、鉄塔のある風景を見ると、
飯盒で炊いたご飯や缶詰の味、香りなどが
フラッシュバックのように蘇ります。
ああ、この場所に呼ばれたのかな・・・
そんな気がしました。

見送り大師さまのおられるここは、
パワースポットなのではないだろうか。
しばらくボ~ッツと座っていました。

足取りも軽く下界へと降ります。
今日も山道のためにストックを1本余分に持ってきたのですが
急な坂道を下る時には錫杖は不便だと思います。
それに輪頂の部分が危険だと感じました。

下界の道に入ると、一気に景色は味気なく感じます。
道のところどころに安置されてある見守り大師さまが救いですね。


1400
43番奥之院 白王権現
小さな祠がひっそりと建っていました。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『宇和旧記』に「十八、九の娘が、軽々と大石を両腕に抱き歩いていたが、
当所まで来たとき夜が明けてしまったので、そのまま置き去ってしまった。
その女は観音の化身か龍女か、その石を白王権現と崇め、祠を奉った」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


1425
43番 明石寺着
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境内から「ドン ドン」という太鼓の音が聞こえてきました。
何かな?と思って行ってみると何もないよ。
建物の中で鳴らしていたんでしょうか?

納経所で奥之院のご朱印を頂こうと思ったのですが
ここではやっていないそうです。残念


さあさあ、ここで今回の旅は終了です。
もう1日廻れば?と思うのですが余裕を持って行動したい。


「卯之町駅」まで歩いて行き、
駅前のレストラン「ステーション」で美味しいランチをいただきましょう・・・
と思ったら休憩時間でした。

残念!

では松山に行こうかね。
1516発の特急宇和海20号にちょうど乗れます。
あいかわらず自由席はガラガラ・・・快適な旅です。
疲れも出たのか本も読まずにウトウト

1622
特急は4分遅れで松山に着きました。
同じホームに停車している
1628発の岡山行き特急しおかぜ26号に乗ります。

自由席の乗車口には列が出来ています。
扉が開いて乗り込み、自分の席を確保してから、
お弁当を買いに車外に出る。
しおかぜ号は車内販売がないからです。
喉が渇いているし、お腹も減っているんですよ。

駅弁屋さんは、完売で何もなし。
キオスクのコンビニに入って適当なものを掴んでレジに行ったら
時間がかかっちまった。

列車に戻ったら、

ああっ

扉が閉まっている。

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ミゼラブルにも列車は出て行きました。


ああっ
ぐるぐるといろんな想いが駆け巡る


え~え~、そうですとも。
たとえ特急宇和海の松山到着が4分遅れて連絡時間が無くなってしまった事や、
特急しおかぜには車内販売&飲み物がないとか、
駅の売店では学生とサラリーマンがノロノロと支払いをしていたとか
あ~、それはすべていい訳
自分が列車の発車時刻をきちんと把握しておかなかったためです。

乗り遅れたのは通行止めの歯長峠越えをしたバチをかぶったからでしょうか。


突っ立っていても仕方がない。
早急に自分を建て直し、駅員さんに事情を話しました。
早速列車に連絡を取ってくれ、
結果と対処方法を携帯に電話するから待っててくれ、というので
駅から出てまずはコーヒー飲んで気を落ち着ける。

手に持っていたお弁当を食べて、一息
更に駅前のカレーショップでハヤシ&カレーを食べて一息
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携帯に連絡があって駅事務室に呼ばれました。
うまくいったようです。荷物も車掌さんが確保してくれていました。
次の1737発しおかぜ28号に乗り、
荷物は宇多津でしおかぜといしづちを切り離す時に
ホームで駅員が持っているから受け取って欲しい
ということでした。

おおっ

日本の国鉄、もといJRはすごい。
世界一と言っても過言ではないでしょう。

1737発の列車に乗って気分は軽く東へと進みます。
日の暮れた宇多津の駅ホームには荷物を持った駅員さんの姿が見えます。
「ありがとうございます!」
駅員さんに握手を求めて再び車内の人になりました。
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無事に帰ってきたわしの荷物
ねぐらに帰り着いたのは2300を回ってから。
でも翌日は日曜なのでゆっくりできます。
すべてがうまくいきました。


この旅での出来事には
何か意味があるのだろうか?

起きたトラブルは、
あらかじめ決まっていたことなのか。
余裕を1日分取っておいたことが幸いしました。
最悪の場合、翌日に対応できるからです。
それも予定されていた?

自分を振り返ってみると、
毎週毎週暇さえあればお遍路三昧のわし。
行程を急ぐあまり無理な計画を立てがちになっています。

車遍路さんはあっというまに数多く廻る事ができ、
どうしても歩きだと水をあけられてしまいます。
それに対抗して焦る気持ちもあったのかもしれませんね。
人は人、自分は自分じゃないか。

それにもっと自分の家族、親の所にも行きなさい、
というお告げかもしれませんね。


これに懲りて、ガツガツ四国遍路せず、
親孝行家族孝行をしたいと考えます。




とは言いつつも・・・
次はね、2月25,26日に鶴林寺・太龍寺に行きます!
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 80番讃岐国分寺、83番一宮寺

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四国以外のお遍路さんが四国に来るために
大鳴門橋、明石海峡大橋の開通により容易になりました。
更にはLCCを使えば関東などから来るお遍路さんには
更に便利になっています。

江戸時代は、お遍路さん達は大阪から船に乗って淡路島に渡り、
鳴門海峡を越えて、鳴門の撫養港に上陸して一番札所に向かいました。

瀬戸内といえど船旅はいつも快適、というわけではなかったでしょう。


ここんところ仕事のない土日は四国に来ています。
自分の性でしょうか、
何をすることもなく土日をダラダラ過ごすことが苦痛になってきました。
難儀な性格やなあ。

お遍路年間計画の中で、2月4・5日が空白になってしまい、
★高野山に行こうか
★金剛山に行こうか
★当麻寺で写佛をしようか
★岐阜の実家に行こうか
★裏京都市の家に帰ろうか
★(四国に行こうか)
紙に書き出して、それぞれの実行の可否を書き出して悩んでいました。

あまりグズグズと悩んでいると宿泊先の確保とか
チケットの確保にも支障が出てきます。

悩みに悩んで
えい!四国に行こう!
結局四国やね。

でも、ただ行くのでは面白くない。
色々な実験を兼ねての四国行き計画を立てました。
前々から海路を辿りたかった。
フェリーで四国に上陸、なんて素敵じゃないですか。

もともと海の男(!)
だったので船乗りの血が騒ぐときがあります。
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2月4日(土)
南海本線に2時間弱乗って0738「和歌山市駅」に到着
和歌山港線に乗り換えて0815に「和歌山港駅」に着くんですが
0830にフェリーが出航するんです。
チケットもまだ買っていないし、フェリー乗り場の地理もわからん。
地理不案内なわしにとって、この時間がギリギリに感じます。

待ち時間の不安に耐え切れず、「和歌山市駅」で降りてタクシーに乗りました。
「フェリー乗り場まで!」
普通の人は、慌てず騒がず0815着の
列車に乗るでしょうね。
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努力(?)の甲斐あって8時前に「和歌山港フェリー乗り場」に着きました。
チケットは自販機があって徳島まで片道2000円、すぐに買えました。
まだまだ時間があるので、ちょっと南海「和歌山港駅」を探検してこよう。

ああ、すぐ近くにあったよ。
「和歌山港駅」出口から専用の通路があり
ぐんぐん進むとフェリー乗り場まで一直線です。
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そこにも乗船チケットの自販機がありました。
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よし!

次は慌てず騒がず行けるぞ。

出航15分前までは乗船できないので
待合室のテレビを眺めて暮らす。
NHKの朝ドラ「べっぴんさん」を観ます。
最近朝ドラを観ているんですよ。
ちょうどさくらが失恋した回でした。
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やがて乗船の時間になり、船上の人となりにけり。
ひとわたり船内を巡視したのち、椅子席に落ち着く。
足元からは細かな振動が伝わってきて心地よいですねえぇぇぇ。
そういえばまだ朝食を食べていなかった。
早速売店で「南海弁当」を買ってきて食べました。
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窓の外には青い海と空が見える。
デッキに上がって心地よい風を楽しんでいると、
海の男だったときの血が身体の芯でワサワサと騒いできました。

視界に入るのは空と海
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

海の旅はいいなあぁぁぁ。
心と身体がジャブジャブと洗われます。


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1035
やがてフェリーはすべるように徳島港に入港しました。
両舷微速・・・停止 後進一杯!
もやい取り作業を見ていました。

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桟橋の前には徳島駅行きのバスが待っています。
バス停を探すまでもなかったねえ。
「徳島駅」まで約20分、210円なり。

「徳島駅」からはJRで高松まで行きます。
1131発特急うずしお12号の指定席切符を買って・・・
「窓際の席を」
「窓際は売り切れました・・・」
「で、では通路側を」
発車まで20分あるので
駅構内の蕎麦屋「れもん」に行きますかね。
ここの十割蕎麦は美味しいんですよ。
そこに鮎の甘露煮を入れる。これまたおいしい。
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時間より早く特急うずしおは1番ホームに2両編成で入ってきました。
1両は自由席、もう1両は半分指定席、残りは自由席
乗車してみたら、自由席はガラガラですよ。
却って指定席の方が混んでいます。
では自由席に座ろうかね。
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特急の指定席買って、自由席に座ってやったぜぇ~
ワイルドだろぉ~。
と、独りごちる。
検札の時に何か言われないかと怯える小さいわし。

2両編成特急は板野を過ぎ、大阪のトンネルを抜けて北を目指す。
窓からの日差しがポカポカ暖かい。半分寝ていましたが、
志度を過ぎたあたりから五剣山が見えてきました。

1234「高松駅」着
さあああああ、こっからどこ行こうか?
実は特に予定を決めていないんです。
決めてあるのは今夜のお宿、高松駅の近くです。

巡拝用品一式は持って来ているので、何処へとなりと。

ぢゃあ、国分寺へ行こう。
隣のホームの坂出行き普通に乗る。
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見慣れた景色を眺めながら、「国分駅」で降ります。
しっかし、今日は暖かいねえ。それよりも暑いくらいです。
コートを着てきたんですが汗が出る。

1315
80番 讃岐国分寺着
なんだろうか、境内には参詣者の影がない。
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2月の土曜日、完全なるお遍路シーズンオフですね。
リュックから白衣とさんや袋を引っ張り出して着る。

自由なお遍路旅なんで、時間にも余裕があります。
前々から行きたかった国分寺跡の公園に行ってみました。
いつもなら先を急ぐため、見に行く心の余裕がなかったのです。
国分寺の敷地の裏は広い公園になっています。
お寺の模型が見えてきました。
おお、これか!
かなり広大な規模のお寺だったんですね。
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わしとしては礎石が残っている今の様態の方が
昔を偲ぶことができて趣き深いです。

「国分駅」から「高松駅」に戻り、ちょっと歩いて
「高松築港駅」に行き、琴電に乗って「一宮駅」まで行きます。
そこから1kmくらい歩いて

1500
83番 一宮寺着
ここには親父さん遍路がひとり。
軽装なので車かな?
「すいません、写真とってもらえますか?」
「いいですよ」
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一宮寺で何が印象に残るかというと、
手水舎のお大師様
両手の中から湧いてくるお水を頂戴するのは
ありがたくて、もったいなくて・・・
なかなかいいアングルが決まりませんでした。


もと来た道を戻り、「一宮駅」~「高松築港駅」
いま、1540
ここから屋島寺へ行こうか、行くまいか。
たとえ行ったにせよ納経時間には間に合わない可能性大

よし!
今日はここまで。

国分寺と一宮寺を打っておくと、
次回は天皇寺から五色台を経て屋島寺まで一気に行くことができます。

明日の朝、ジャンボフェリー乗り場までのシャトルバスがあるという。
駅前のバス停8番だそうで、そこまで確認に行ってみます。
たしかに、ここが乗り場ですね。
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駅の脇にある食料品店で、今夜の食事をたんと買い込み、ホテルに。
今夜のお宿は
「ビジネスホテル・パレス高松」です。
何のことはないビジネスホテルです。安いです。4300円なり。

お弁当を食べてビールを流し込んだら
もう極楽ですがな。
おやすみなさい。

2月5日(日)
今日は朝から天気予報どおり雨です。
0500に起床して身支度を整えます。
0530にお宿を出て、
雨の降る暗い高松駅前バスターミナル目指して歩く。

高松駅の7○レブンでコーヒーを、
と思ったらまだ開いていません。
ここは0630からしか開店せんようです。

0530に8番バス乗り場に行ってみたら
もうシャトルバスが待っていましたよ。
早速乗り込む。これは無料だそうです。ありがたや~。
0600にバスは出発しました。
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フェリーの出航時間は0615
ああっ、バスはちゃんと時間前に到着するやろうか
チケットを買わなければならん・・・そんな時間あるか?
0610にジャンボフェリー乗り場に到着しました。
飛び降りてチケット売り場を探す。
ああ、あったよ。
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1990円なり。急いで買い、乗り場に急ぐ。
やれやれ、船上の人となることが出来ました。
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でもね、他の人達も沢山いたんですが、
わしのようにあたふたしていないような気がします。


そこで思い出しました。

般若心経の一節

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凡人は先々に起こるだろうことを心配して、
余計な取り越し苦労をして恐れる。
心にこだわりがなければ恐れることはない。

わしはいつも時間が気になってハラハラ、ビクビクしています。
ついつい時間よりも早く早くと行動し
時間ギリギリだと気持ちに余裕がなくなり、落ち着きをなくしてしまう。

フェリー会社は、間に合わないような時間設定をするわけないやんけ。
最悪、間に合わなければ、それでもいいやんけ。
どーんと構えていればいいのです。

いつもこういう心境にならねば。
自己改革の道は険しいねえええ。


さてジャンボフェリー
「ジャンボ」と名がついているだけあって
キャビンは広いですねえええ。
4階あるよ。
子供連れにも楽しめるようなキッズスペースもある。
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売店の横に軽食コーナーがあったので
きつねうどんを食べました。
うどん県のうどんと銘打ってあるだけに、なかなかの味です。
七味とうがらしを沢山ブチ込んで食べたので汗が出てきました。

食べ終わってキャビンの椅子に座っても暑い、暑い。
汗を拭き拭き、本でも読んで暮らします。

出航して1時間くらいかな?
「ジャンボフェリーの歌」が流れてきました。
あれ?もう神戸?
と思ったら小豆島でした。
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デッキに出て雨に煙る小豆島の山並みを眺めていたら
そうや、ここは小豆島八十八箇所があるんやあああああ。
小豆島霊場が、おいでおいでと誘っているような気がします。
ここ歩いてみたいなあ。
いつになることか。

ここでも乗客の昇降が結構ありました。

約4時間のクルーズの間中、外は雨なので視界も悪いし、
オープンデッキにも出られません。
本を読んでいたんですが、いつの間にか寝ていました。

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1045神戸港入港
今回の旅の上がりはここです。
ここのフェリー乗り場は大きな規模ですね。
なにやら社会実験をしているようで、ビブスをつけた人達が
あちこちにいました。

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やはり入り口前にはバス停があり、
神戸三宮行きのバスが待っていましたが
フェリーからの乗客で満員になってしまいました。
「神戸三宮バス停」まで約20分で210円なり。
今日は軽装なんですが、
大きなリュックと杖を抱えていたら満員のバスは辛いなあ。

バス停のすぐ傍は、阪神三宮駅への入り口があります。
阪神電鉄に乗ってなんばまで帰りました。

今回の旅はフェリーを楽しむ旅でした。
列車の駅とフェリー乗り場、連絡バスの位置関係などを確認でき、
今後の旅の役に立つと考えられます。
効率を考えると、やはり高速バス、あるいは列車のほうが推奨されます。

でも旅は楽しむもの
退職して時間的余裕ができたら
船旅を楽しみつつお遍路をしていきたいと考えています。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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