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おきらく歩き遍路 通算7巡目 12番焼山寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 
12番焼山寺

平成29年1月28日(土)
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今は春節なんですねぇ
日本では旧暦が廃れてしまったが、お隣の韓国、中国では
重要な旧正月で、7日間の休みがあります。

日本への観光客が倍増!
色々と関わりました。


1月27日(金)
仕事が終わって荷物を担いで「南海なんば1Fバスターミナル」へ。
今夜は徳島行き1820発なので、少し時間があります。
食事にでも行こうかね。
千日前通りの回転寿司「赤垣屋」に行きます。
ここはネタがいいので好きです。

鱈の白子などを堪能していたら8人さんのダンタイサンがカウンターにドドッと
入ってきました。
お店が彼らにガイコクジン専用のメニュー表を出していたので
「ああ、今夜は春節イブ・・・」と独りごちていました。
どうやら半島の人達のようです。三世代で日本旅行なんですね。
寿司を食べるのは初めてのようで、なかなか生魚には手が出ません。
わしの隣に座った夫人は、湯飲みに湯を入れてそのまま。

お節介なわしは、
「この粉末茶を入れるんですよ」
とゼスチャーで教えてあげたら、そのお作法が
燎原の火のように8人に伝わっていきました。

別に対馬の仏像盗難や釜山の少女像には腹が立つが
個人としては日本のいいところを、日本人のいいところを
感じてもらって旅行を楽しんでもらいたいじゃあないですか。
それが相互理解に役立ってほしい。

調理されている煮アナゴや卵焼きばかり食べているので
美味しいネタを教えてあげようかなと思ったが
そこまでは、お節介が過ぎますね。

バスの時間が来たので乗り場に行き、一路徳島に。
お宿は定宿になっている「ルートイン徳島」
11階の「びざんの湯」に早速行きます。
宿泊者は入湯無料なんですよ。

エレベーターホールに賑やかな集団がいます。
ああ、あれは大陸の人達やな。子供が1人だから・・・
ピッチュピッチュと鳥のさえずるような
賑やかな声が温泉にも入ってきました。
(ちゃんと入湯できるんかいな)
湯に浸かりながら観察していました。
親子連れはちゃんと身体を洗ってから入るようです。
(おお、ちゃんとできるやんけ)
でもお父さんが腰にタオルを巻いたまま入ろうとしました。
「タオルを湯に入れたらダメよ。こう、頭に載せると粋です」
とゼスチャーで教えたら
「サンキュー!」
と返事が返ってきました。

今夜のお節介はこれまでにして、部屋に帰って寝ようかね。
早く寝ようと思っていたんですが、今夜はジブリの「耳をすませば」を
やっているんで、ついつい観てしまいます。

1月28日(土)
さて今日の焼山寺は、どうやって登ろうか?
寒いしなあ、左足の付け根もまだちょっと痛い。
へんろころがし6/6は、無理かな?
では2/6の裏から登って裏から降りるコースでいこう!

お握りで朝食の際に「ロキソプロフェン(ロキソニンのゾロゾロ品)」を
飲むのを忘れないように!

「徳島駅前バス停」4番乗り場から「神山高校」行きに乗り、
「寄井中バス停」で降りて、「すだち館」~「杖杉庵」を経て
焼山寺へ至る行程です。
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4番乗り場でバスを待っていると
笈摺を着て杖を持った男性がいる。
「おはようございます。どちらまで?」
「?? I'm from BEIJING」
(ああ、春節)

あまり会話が弾まないので別々に座って待っていたら
老婦人が来て
「阿南の勝浦行きに乗りたいのじゃが、どこかいのう?」
「ええっ?わし、徳島の人じゃないんですよ」
といいつつも、一緒にバス乗り場を探す。彼女は目が悪いらしく
バス停の文字がよく見えないらしい。

あちこち走り回った挙句、
自分たちの乗る4番乗り場の隣の5番というのがわかりました。
兄弟の四十九日法要に参列するそうで、
バスが来るまで彼女の身の上話を聞きます。

0710に来たバスの車中の人になり神山を目指します。
車窓には見慣れた大日寺や鮎喰川の景色が見えます。
1時間近く乗って「寄井中バス停」着1000円なり。

さきほどの大陸の人も降りましたが、
彼は風景の写真を撮り撮りゆっくり歩いているので
わしは先にさっさと行きます。
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本当に今日はお天気がよくて暖かいねえ。
日陰は寒いのですが日向はぽかぽかしています。
気持ちがいいねえ。

山を歩くときには金剛杖につけた鈴を盛大に鳴らして
蛇・動物よけにしているのですが、
今回は錫杖の遊環をシャクシャク鳴らして歩きます。
今朝もラジオを聴きながら歩いているのですが
アナウンサーの声に混じって
なにやら鳴き声が混じっています。
「?」
猿だ!
一瞬彼と目が合いました。

去る者は、追わず・・・
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ゆるやかな山間の舗装道路を登っていくと、やがて「すだち館」のある
「お遍路駅」に着きました。0907
トイレ休憩をして、一枚Tシャツを脱ぎます。結構汗をかいていますね。
ヒートテックの長袖と、白衣のみになります。
1月とは思えない薄着ですね。

谷間のカーブにある
昔はおへんろさん休息所だった食堂から
「おへんろさ~ん!」
声がかかり、
おばあさんからアメちゃんを沢山もらいました。
ありがとうございます。
「これから山を越えて行きなさるんやろう、ご苦労様です」
「あ、いえ。足が痛くなったら戻ろうかと・・・」
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ここから勾配は急になります。
舗装道路は好きじゃないですね。
旧遍路道があれば、迷わずそこを選びます。
裏から登るといえども、やはりそこは焼山寺、へんろころがしですね。
でも山歩きが大好きなので目に入る風景全てが心地よい。

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足関節の痛みはほとんどない。
ロキソプロフェンのお世話になっているのも併せて
山の霊気にさらされているせいでしょうか。
それに気分が高揚している。
これだったら11番から登っても大丈夫だったかな?
な~んて軽い気持ちになるが、
人生折り返しを過ぎた身体は大事にしましょう。
完全によくなったらへんろころがし6/6をきっちりやります。

0950
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急坂の先に杖杉庵が見えてきました。
この辺は雪が降ったんですね。しかしそれほどではないようです。

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衛門三郎とお大師様のショット
今日はこんなアングルから撮ってみました。
51番石手寺でもらった衛門三郎石手寺解釈物語を読んでいると
この両者の関係もまた違った感慨を覚えます。

ちょっとだけ休憩して、更に登ります。
舗装道路の横に旧遍路道がありますが
迷わず遍路道の山道を歩みます。
斜面に白いものが・・・何かな?
近寄ってみたら氷ですよ。ここだけ何故かな?
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空が近くなってきて焼山寺の雰囲気が近づいてきました。
いつもの道に道路工事中の看板が立っているので、
焼山寺駐車場方面の道を行きます。
迂回したため、
ちょっとだけ時間を食ったかな?(5分くらい・・・)

1035
12番 焼山寺着
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ああ~、空が青いなあ。
境内には人の影がない。
「おおっ焼山寺貸し切りか!」
とぬか喜びしていたら続々と車遍路さんたちがやってきました。
お勤め、納経を終え、自販機でお馴染みコーラを買ってきて
ベンチでパンを齧っていたら
5~6人のダンタイサンがやってきて
記念写真を頼まれましたがな。
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さて、帰ろうか
山門できらびやかな作務衣を着たダイセンダツサンと
挨拶を交わしました。

最近某SNSで作務衣を着る着ないの論争があったんですが
昔からわしは部屋着とか寝巻きに作務衣を着ていました。
それ来てどこかに行こうとしたら、家内に
「それはお寺での作業服で、外出のときの服ではないよ」
と言われていて、一応着用についての基礎知識を持っていたんです。

最初から結論を持っていたわしは、
偉い方々が着用について論争していたのを
(えっ?そんなことも知らなかったの?)と
醒めた目で見ていたんですよ。
確かにお遍路さんが綺麗な作務衣を着ていたらベテランらしく
格好よく見えるんですが
(それは作業服ですよ・・・)
と思っていました。

わしはというと、まだまだ遍路経験も少ないヒヨッコですが
白の上下で歩くように務めています。
これ、昔バドミントンの試合用に買ったナイキの白です。
素材・縫製がしっかりしていて20年前のなんですが、
ゴムの入れ替えとかをして重宝して着ています。

閑話休題

歩き遍路の標識に従って山門から右の方に歩いていきます。
すると、登りの時に工事中の看板のあった道に出ます。
どうやら舗装工事をするようですね。
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ユンボが道をふさいでいて、横でおじさんが一服していました。
「こんにちは。お疲れさまです」

降りの道はサクサクと。
降雪もないし凍結もない。足元はすこぶる安全です。

1200
すだち館着
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帰りはここの近くの神山町営バス「焼山寺バス停」から1315発に乗ります。
まだ1時間以上あるので今日もすだち館に寄らせてもらいます。
「こんにちは~!なにか温かい物をください」
葛湯をいただきました。
それから美味しそうな干し柿も・・・

1時間ばかり女将さんとお喋りをしました。
日頃から人の話の聞き役ばかりしているのでしょうね、
彼女は、わしが聞き役に回ると、
ずっと色んなことを喋ってくれました。

ここは女将さんの人柄を慕う人達が集まってくる
居心地のいい善根宿のようです。
しかし、仏さまのような女将さんの親切につけ込んで
長逗留する不心得者もいるようですね。
それでも邪険に出来ない人柄は、やはり仏さまのような人なんでしょう。

ここでとてもいいことを教えてもらいました。
「柿ヘタ虫」の害について。
わしの家の庭には、娘が子供の頃柿の苗を貰ってきたのを植えたら
大きな木になり、干し柿用の大きな実が成るようになったのですが
ここ数年熟れる前に全部落ちてしまうのです。
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すだち館には美味しそうな干し柿が沢山吊ってあるので
そのことについて聞いてみたら
「ああ、それは柿ヘタ虫のせいやね。農協で農薬を買ったらいい」
と、たちどころに答えが返ってきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

早速家に帰ったらやってみます。8月に噴霧するといいそうです。
こういう人との出会いが歩き遍路の魅力ですねえええええええ。

また寄らしていただきます。
いつまでもお元気で。

1315に来たバスに乗って終点「神山町役場前バス停」で降ります。250円なり。
徳島行きのバスまで1時間以上あるので
しばらく鮎喰川に沿って歩くことにします。
道の駅「温泉の里神山」を越えた所に気になっていた番外札所があるのです。

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鍬持大師総本坊 吉祥院
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伝説によると、ここは山々の中の大きな湖のせいで土地が狭く、僅かな土地を耕
して暮らしていた。
この地を巡錫された弘法大師が湖の水を抜いて干拓することを発願されて庵を建
て般若菩薩を刻み、安置したのがここの始まりだそうです。
その後朽ち果てていたのを阿波上人が再建され、聖法法親王により吉祥院の院号
を賜ったそうです。
その後長宗家部氏の兵火に焼かれ廃絶していたたのを、平成14年に復興し、未
だ再建途上だそうです。

大同元年に弘法大師が安芸の宮島で灯された霊火が、分火を許され、本堂内陣の
金燈篭に安置されてあるそうです。
午前8時から午後5時まで拝観できるのですが、住職不在時は庫裏にて保管され
ているそうで、この日は生憎不在で観る事かないませんでした。

また納経も版のものがあり、住職不在時は本堂前に置いてあるという事ですが、
この日は置いてなかった・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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吉祥院への参詣の念願かなって足取りも軽く「青井夫バス停」まで歩き
バス停前のベンチで帰りの装束に着替えます。
今日は錫杖の先にキャップをかぶせてきたのです。
直径3cmに合うゴムキャップを探すのは大変でしたが、いい塩梅です。
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1438にやって来たバスに乗って「徳島駅前バス停」まで。930円なり。

1800発のバスで大阪に帰るので、2時間くらいあるよ。
目の前にある「びざんの湯」に行こう!
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1時間くらいゆったりと湯に浸かり、サウナを楽しみ
そのあとはビールを堪能しました。

そのおかげで帰りのバスの車中では意識が飛んでいて
目が覚めたら大阪市内でした。

いやあ~、今日はなんて充実した1日だったことでしょうか。
足の調子もよく、お四国は病を癒してくれますねええええ。

「焼山寺に裏から登って裏から降りる、へんろころがし2/6」コース
これおきらく歩き遍路ツアーでできるかもね。

さて、次回は鶴林寺、太龍寺をやらねば。
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

平成29年1月14日(土)

急に思い立ってのお遍路行です。
もはや休日に何もなさずにはおられなくなってしまいました。

今期一番の寒波がやってきているというのというのですが
まあ四国地方は温かいので大丈夫でしょう。
わしの家のある裏京都市は日本海側なので冬は寒く雪も多い。
太平洋側で少し雪が降ると
「雪が3cm積もった!」「交通機関が麻痺!」
なんて騒いでいるのを鼻で笑っています。

しかし大鳴門橋や明石海峡大橋の交通規制を考慮に入れて
一日で切り上げる計画を急遽立てました。
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1月13日(金)
今日も仕事が終わったら
用意しておいた荷物を担いで「南海なんば駅1Fバスターミナル」
から1830発の徳島行きに飛び乗ります。
まだ今は低気圧の影響もなく、バスは快調に進みます。
相変わらずバス内では爆睡のわし。

2030に徳島着、コンビニで翌朝の朝食を買い込んで
今夜はAPAホテルに宿泊です。
素泊まり5100円
フロントでWifiのID、パスワードを渡されますが
今のところ必要はない。

部屋に落ち着いて風呂を使い、
テレビを眺めていたら、明日の朝食分を食べてしまっていました。
つくづく、口卑しいわしですなあああ。
六根清浄


1月14日(土)
まだ夜も明けやらぬ0530
ホテルを出ます。冬の冷気が肌を刺す。
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駅前のコンビニで熱いコーヒーとお握りを買い、
掌で温もりを感じながら駅に入る。
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0540発の阿南行きに乗り、「南小松島駅」で降ります。
ああ~、寒いなあ。
なるべく荷物がかさばらないよう、
衣服は色々考えています。
ヒートテックのアンダーウエアーにジャージを着込んで
下にはパッチ、
手袋をして歩いていると次第に温かくなってきます。
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やがて空が白んできました。
暁~曙~東雲と、だんだん空が明るくなって・・・
あれ?
歩く方角の左が東なのかな?
逆なんでないの?
暗い中を歩いているので、
もしや道の方角を間違えているんかなあ?
いまいち東西南北と遍路道を把握できていないなあ。

しかし
見慣れた道を確認した時に
自分の方角認識がいい加減なことを確認できました。
目指す恩山寺は、北東の方向なんです。


-方角の間違い-

お先達同期の歩き遍路Oさんから適切なるご指摘を頂きました。

南小松島駅から見て恩山寺は南南西になるので
今の季節の日の出は東南東の方から。
歩いている左方向から日が登ります。
北東に進むと小松島港方向に行ってしまいます。

そのとおり!
Oさん、ありがとうございました。
わしの頭のジャイロコンパスが狂っていました。
あすこはジャイロが狂う磁場が発生しているのか?

ジャイロ

遍路道を確認できた途端に歩みは軽くなります。
今日も錫杖を突いて歩くのですが
早朝の家並みをシャンシャン音をさせて歩くのは迷惑なので
輪っかの部分を蛍光紐で固定しておきます。
これは、金剛杖を突いているときでも鈴は街中では鳴らさなかったのと同じです。
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恩山寺への参道近くなって
山間の道になってきたら、道路が凍結していました。
おお~、この辺は日照とか風の関係で気温が低いんでしょうね。
何も考えずに歩いていたらツルッと滑ります。
おお、危うし、危うし。

0700
18番 恩山寺着
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糜爛樹の写真を撮ろうと思ったのですが、
まだ暗く、露出不足の写真しか撮れません。
いつかこの樹を主題にした絵を描いてみたいと思うのです。

寒い早朝の境内はまだ参詣者もいない。
賑やかな声が聞こえてくるのは本坊の方からです。
家族の方でしょうか。

梵鐘を撞かせてもらいましょうかね。
静謐な空気の中に殷々たる音が響き渡ります。

納経所に行ったら
「寒いのに、早くから大変ですね」
「は、はぁ。でも気持ちが引き締まっていいですね」
「暗い中を歩いていましたね」
「えっ?見ていたんですか?」
「出勤途中車から・・・」
「ああ、そうだったのですか」
「お気をつけて」
「ありがとうございます」

今日は牛舎のほうから遍路道に入ります。
弦巻坂の遍路道は竹林のなかの美しい道です。
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山と渓谷社の遍路本にもこの構図があったなあ。
やはりプロの写真家はいいアングル知っていますね。

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弦巻坂から里に降りると道は凍っています。
気づかなかったけれどもこの道は秋になると
彼岸花が咲き乱れる道になるんですね。

だんだんと温かくなってきたような気がします。
でも風がふくと体感温度が低下します。
「NHKラジオ文芸館」を聴きながら歩いていたら
立江寺へ左折する道を見落としてしまいました。

目の前には「立江寺奥之院」への看板が建っています。
あれ?
こんなのあったっけ?
行き過ぎていたのです。

やれやれ。
戻って赤い欄干が綺麗な白鷺橋を渡ります。
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幸いに白鷺は現れませんね。
罪多きわしは仏罰を恐れています。

もしや、
行き過ぎたのは奥之院を参拝しなさいというお告げか?


0830
19番 立江寺着
門前の「立江餅」を買おうかな?と思ったんですが
まだ朝早いので開店していません。残念ですねええええええ。

山門脇のベンチに荷物をよっこらしょと置いて
トイレに行っている間に
にわかに境内が賑やかになってきました。
ああっ
ダンタイサンだ・・・

手水場には白衣を着た善男善女が満ち溢れ
順番を待ってごった返していますがな。
わしは大人しくその後ろで待っていると
権大先達さんが
「あ、ごめんなさいね。待っててくれるんですか」
「いえいえ、どうぞお先に」
こういうのは気持ちの問題ですね。
ちょっとした配慮でいい気持ちになります。

先達さんは、列の後ろの人達に塗香を配りはじめました。
なるほど。こういう使い方は見習わねば。

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本堂は混雑しているので
わしは大師堂へ先に行くことにします。
こういう要領もいいと思います。
いたずらに勤行の声をかぶらせないための方便です。

大師堂脇の売店も、あわてて開店準備をしていますよ。
ダンタイサン達の購買力の高さにあわせたのでしょう。

本堂に行くとまだ勤行の最中なので
先達さんの勤行次第を勉強させていただきます。
携帯用お鈴と木魚を使っているので
わしにとってはとても参考になります。

納経所では納経帳の山は既に片付けられており
きわめて円滑にご朱印を頂戴できました。

ここから「立江駅」まで500mくらい歩いて行きます。
駅が近づいたとき、ローカル列車らしきものが走るのが見えました。
嫌な予感がするなあ・・・・
駅舎で時刻表を見てみたら、まさに自分の乗りたい便が出た後でした。

ああっ

まあいいや。
過ぎたことを考えても仕方がない。
次の列車まで1時間ほどありますが、楽しく待ちましょう。
しかし、寒いね~。
ホームは日が当たっているんですが風が吹きっさらしで余計寒い。
寒さに縮こまってスマホをいじくっていたら
後からきた老人が開いていた駅舎の扉を閉めました。
そうか、扉を閉めれば風が吹き抜けないなあ。
案外簡単なことに気づきませんでした。

デジカメで撮った写真をスマホに移してfacebookに投稿すると、
結構レスポンスがあって
それに書き込みしていたら暇つぶしになりました。
やがて列車の時刻になりました。
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「立江」~「阿南」~「日和佐」と乗換え
1045
「日和佐駅」に到着
今日は寒いながらもいいお天気で
気持ちのいい青空です。

1055
23番 薬王寺着
薬王寺は厄除けで有名なので、参詣者がたくさんいますよ。
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おまけに門前の屋台
いいですねえええええ。
神社仏閣と門前の屋台って、なんかワクワクしません?

わし、子供の頃の初詣は西国三十三番の谷汲山華厳寺でした。
多くの店が立ち並び、賑やかな門前の景色と
食べ物の匂いとお線香の香りが
強烈に脳の海馬付近に刻みつけられているのです。
ですからこういう景色を見ると妙に切なくて、楽しい。
(これを「プルースト効果」といいます)


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本堂へと至る石段には一円玉が置かれてあり、
踏まないように登るのが大変です。
「おかあさん、おかねがいっぱい!」
「拾うんじゃありません!」
こんな会話も聞こえてきます。

帰りにりんごあめ買ったよ~!
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参詣を終えて、今1110
次の列車は1208
昼食でも食べましょうか!
道路向かい側にあるセルフうどんの店に入ります。
ここは自分でゆがいて温めるシステムですね。
「大」のうどんをゆがき、アジフライとメンチカツ、いなりずし・・・
多いかなあ?
ついついたくさん取ってしまいます。

大はうどん玉何個分なのかなあ?
結構食べでがあります。

でも全部平気で食べてしまいにけり。
う~~~ん、お腹一杯

「日和佐駅」のホームに行ってみたら、貸し切り列車が停車して
ぞろぞろと老若男女が出てきました。
厄除けの参詣者なんでしょうが、
お父さんたちは既に出来上がっていて千鳥足
大声で騒ぎながら移動しています。平和やね~。

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ホームは寒いので道の駅にある足湯に入ってのんびり・・・
と思ったら先ほどの出来上がったお父さんのうち二人が
「おおっおおっおっおっ、足湯がある!」

「こりゃ、ぜひ入ろう!みんなも来い!」

「いや、まずはお参りが先でしょう!行きますよ!」

「わしはお参りよりも足湯のほうがいいわい!」

行きましょう、わしは行かんの押し問答がうるさいなあ。
多分酔っ払っているから階段を上がるのが嫌だったんでしょう。

「あ゛~、気持ちがいいなあ゛」
「ちょっとぬるくないかい?」

道行く他人にもやたらと声をかけています。
隣のわし・・・には声がかかりません。
多分無精ひげをはやした人相の悪いお遍路さんが
機嫌悪そうな顔で睨んでいるからでしょう。
酔っていても剣呑な雰囲気に気づいたのか?
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閑話休題


列車の時間になったので足を拭いて
駅のホームに行きました。
足がふわふわして気持ちがいいね。

徳島行きの列車に乗って20分少し
「新野駅」で降ります。
2km少し歩いて
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1300
22番 平等寺着
境内は、ほぼ貸切状態です。
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あとから来た初老の車遍路さん、
キャップを被ったまま
お賽銭をチャリンと放り投げて
口の中でモゴモゴ数秒唱えてから
大師堂へ足早に去って行きました。

自分は勤行中なんで途中でやめられず、
というて走って追っかけて注意するタイミングもないまま
さっさと納経所でご朱印貰って行ってしまいました。

彼はこのまま結願するんでしょうか?
それとも誰かが教えてくれるのでしょうか?
本人のプライドを傷つけないようにそっと教えてあげるのが
先達さんのお仕事なんでしょうね。


納経所で、
「再興第二回 平等寺本尊初会式」のパンフを頂きました。
1月22日(日)
ああ~、この日は仕事なんですよねええええええええええ。
なんとかならんか、といわれても
なんともならんのですよ。

そういえば納経所に
平等寺謹製の輪袈裟と麻の白衣が売ってありました。
先日おきらく歩き遍路ツアーで参加者の方が着ていたやつ。

値段を見てびっくり。
諭吉さんが1人だけでは足りないよ。
わしも欲しいと思っていたんですが
きっぱりとその未練はなくなりました。

午後になると段々風が強くなり、寒くなってきました。
「新野駅」まで戻り
1444の徳島行きに乗り、1605「徳島駅」着
その間爆睡していたようです。
列車を降りる際にボ~ッとしていましたよ。

1800発の南海なんば行き高速バスに乗るので
時間はたっぷりあります。

駅前の「びざんの湯」に直行!
あ゛~~、生き返るうううううう。
錆色に濁ったお湯が身体に染み渡ります。
目にも沁みる。

次はサウナです。
汗をかきかき
勤行次第を唱えていると3分くらい、
ちょうどいい。
ほてった身体は屋外に出て寒風に身をさらします。
ホテルの11階にあるので風がすごいよ。
おまけに雪が舞ってきました。
帰りのバスの運行は大丈夫かな?

サウナに3回入ったら水分がだいぶ出てしまいました。
さて出ようか。

お風呂のあとはビールを飲もう!
その前に、高速バスセンターに行き
「あの~、天候によるバス便の欠航とかはないですか?」
「速度規制はありますが、欠航はないですよ」
「そうですか!」

徳島駅前の「ひら井」で
いつもの骨付き鶏を食べます。
ビールによく合うねええええ。
グイグイいけますよ。
あ~、生きててよかったあ。
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バスは予定通り発車しました。
さぞかし高いびきで寝ると思っていたら、
列車で寝ていたので眠くはなく、ずっと起きていました。
車内の照明が暗く、スポットライトもつかないので本を読めない。
結構退屈していました。
大鳴門橋や明石海峡大橋ではさぞかし風が強いと思ったら
それほど強風ではなくて
雪も降っていませんでした。

それよりも南海電車の駅からねぐらに戻る道程が寒くて寒くて
芯まで冷えてしまいました。


さて、1月はこれで2週連続でお遍路してしまいました。
翌週の土日は仕事
月末は・・・どうしようかなあ。
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2017おきらく歩き遍路ツアーその1(通算7巡目)1番霊山寺~11番藤井寺

2017おきらく歩き遍路ツアーその1(通算7巡目)

1番霊山寺~11番藤井寺

平成29年1月7日(土)、8日(日)

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喪中なので慶賀のご挨拶はできませんが、
本年も旧年同様よろしくお願い申し上げます。

昨年末に先達の資格も頂いたことですし、
新年早速のおきらく歩き遍路ツアーを開催しました。

車やバス遍路をされている方とお話をすると、
「一度は歩いてみたい」
という言葉をしばしば聞きます。
「じゃあ歩けば?」
「そ、それは・・・・」
色々な理由を並べ立てて一歩を踏み出しません。

そんな方々の一歩を手助けするために
当企画を去年から立ち上げました。
ありがたいことに毎回参加者に恵まれ、順調であります。
参加者の中には歩きの楽しさを知ってもらい、
歩き遍路を始めてくれた人もいます。

今回の参加者は5人(リピーター3人、初参加2人)
リピーター3人は
東京からのAさん。皆勤賞で、すっかりわしの右腕です。新宿バスタ勤務
地元徳島のKさん。病院勤務者のOTの方です。
東かがわ市のTさん。地域のイベント関連勤務だそうな。

初参加2人は
京都からのNさん。
奈良からのMさん。
お二人はバスツアーで知り合ったそうです。

Nさんとの御縁は、以前大興寺門前でお接待を受けたのです。その際に
拙ブログのアドレスをお伝えしていて、
歩き遍路ツアーの告知に応じてくれたのです。


1月6日(金)いつものとおり仕事を終えたらバスに飛び乗り
徳島市内に侵入しました。
「サンルート徳島」にチェックインして11階の「びざんの湯」に浸ります。
錆色に濁るお湯に浸かっているとなんだか身体にいいような気がします。

実はいまだに左股関節痛が治らず、
湿布と痛み止めのお世話になっています。
半身浴を集中的に行い、下半身を労わります。
ちょっとはよくなったかな??


1月7日(土)

早朝の徳島駅前コンビニでコーヒーを買っていたら
夜行バスで東京から到着したAさんがやってきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「よく眠れましたか?」

「徳島駅」0640発のローカル線に乗り込む。
発車間際にご婦人が2人乗り込んできました。
「あの~、おきらくツアーですか・・・?」
NさんとMさんでした。わしよりちょっとだけ年上かな??

「板東駅」まで列車に揺られ約20分、
駅に降り立つと、まだ暗い。
駅前のお好み焼き屋さんを覗くと、親父さんが出てきました。
板東駅から降りたお遍路さんが初めてお接待を受ける所です。
ゆっくりしていけないけれども、親父さんに挨拶が出来てよかった。

0730
1番霊山寺着
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集合時間は0800なので、必要な物のお買い物をします。
Nさんはお杖を買いたいということで、門前街の遍路用品店へ案内します。
「え?ここにもお遍路用品店があったの?知らなかった!」
バスツアーや車遍路さんたちは
駐車場からいきなり向かいの売店に直行してしまうので
そこで買い込んでしまいます。
それはそれでいいのですが、
杖袋などは自分の好みの物を買いたいじゃありませんか。

0745
駐車場に折りたたみ自転車に乗ったお遍路さんがやって来ました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
地元のKさん到着
6番安楽寺の駐車場に車を置いて、搭載の自転車で12kmを走ってきたそうです。
「いやぁ~、思ったよりしんどかった~!」

0800
最後のTさんがまだ来ていないのですが、
先にお勤めだけしておきましょうかね。
皆さん、お遍路初心者はいないので勤行もいつものとおりサクサクと・・・

じじ実はわし、お先達初心者、
今日が先達デビューなんですよおおぉぉぉぉ
勤行次第や数珠の繰りかたなど、13番大日寺で教えていただき
練習は何度かしてきたんですが
人の前で、それも境内でやるのは全くの初めて

ああ

間違えずに出来るやろうか。
真言は出てくるやろうか。
足が痛くなってきたらどうしよう・・・

心は千々に乱れます。

でも、本堂脇に塗香があるよ、と教えてもらい
押し頂いて身体に塗ると少し落ち着いてきました。

「では皆さん、よろしくお願いします」
普礼真言から始まり、お鈴を2回鳴らす・・・

香炉から漂う香りが硬くなった身体と心をほぐしてくれます。


なんとか、なんとかできました。
この気持ちをずっとずっと持ち続けていきたいです。

大師堂ではさっきよりは幾分落ち着いてできました。
この日のために用意しておいた
携帯用お鈴と木魚
多人数で勤行をする時に調子をとるために必須品です。
拍子木(音木)でもいいのですが、
わしはお鈴の済んだ音色が好きなんです。

お勤めが済んだ頃、境内に最後の参加者のTさんが駆け込んできました。
集合時間を30分間違えていたそうな。
「おはようございます!遅れちゃった~!」
「おはようございます!Tさんの分までお勤めしておきましたよ」
みんなで納経所へ靴を脱いで行きました。
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参加者全員揃ったところで、門前で記念撮影
境内の整備をされている方にシャッターを押してもらいます。

では歩き遍路を始めましょう。
今日は1番から6番まで歩き、宿泊者は6番宿坊に泊まります。
初めて歩く方は不安一杯なのですが、
みんなで楽しく歩いていきましょう。

最初は国道に沿って1.2km歩きます。
今日の空はあくまで青い。
朝の空気はキリッとしていて深呼吸したくなります。

お互いに自己紹介しながらの歩きです。
途中、映画「バルトの楽園」のロケ村があり、
わしここ大好きなんですが去年閉館されたそうです。
残念!

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山門が見えてきました。
あっという間の到着です。

0846
2番 極楽寺着
「門をくぐるときに合掌するのはご存知かと思いますが、
両脇の仁王さまはご本尊の秘書です。右側の阿仁王さまに
ご本尊さまへのお取次ぎをお願いし、
帰りは左の吽仁王さまにお取次ぎのお礼をするのです」
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これ、須崎の地蔵堂に置いてあったパンフに書かれてあり
自分としてはとても腑に落ちたので、ずっとこうしています。

では仁王門がなかったり、脇から入ってしまう札所は?
そこはそれ、その気持ちがあれば大丈夫だと思います。

境内の知っている限りの案内をしますが、どこか怪しい。
「右手はお大師様のお杖、左手は自分自身でお数珠を持ち」
仏足石は数珠を持った左手で触ります。
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お大師様お手植えの杉は、直接触れないようになっていますね。
幹に廻された紅白紐を触るようになっています。
あまりに沢山の人が念をこめて幹の瘤を撫でるので
古木が影響を受けるのを避けたのでしょうか?
桜師の親方も同じ事を言っていたなあ。

門を出て、歩き遍路は右の小路に入っていきます。
車、ツアー遍路さんたちにとって未体験ゾーンの始まりです。

田圃の中の小路を歩いて行くと林に入り
忽然とお寺の屋根が見えてきます。
遍路道を辿ると寺域の横から山門を通らずに境内に入るのです。
ですからここから、と思う所で立ち止まりご挨拶をするのです。


1020
3番 金泉寺着
奥にある多宝塔の朱が鮮やかで綺麗ですね。
歩きで境内に入るとまずこれが目に入るのです。
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1番門前の遍路用品店で般若心経入りお杖を買ったNさん
気に入った杖袋がなかったので買いませんでした。
そのかわり、手袋を杖袋代わりに・・・・
そのうちどこかで気に入った杖袋と出会えますよ。
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お馴染みの井戸に行き、自分の姿が写るのを確認します。
みなさん、写ったでしょうか。
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「弁慶の力石があるんですよね」
「え?どこどこ?」
「多宝塔のふもと・・・」
「あれ?ここじゃないよ」
「納経所の前にありますよ」
「見てみたい!」
「おお、これですか。何キロあるんかな?」

帰りは山門を通って出ます。
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田圃の道から、山道のような遍路道に入ります。
1番から6番への遍路道は、田圃道あり山道ありの
お遍路気分を味わうことが出来るいいコースだと思います。

峠を越えると
お寺の屋根が見えてきました。

1140
4番奥ノ院愛染院着
せっかく来たんですから、門まで廻って入りましょう。
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今日はネコちゃんがいませんね。
小さいながら掃除が行き届いた境内で、
ご本尊の不動明王様とお大師様にご挨拶をします。
「納経されますか?」
ご住職が出て見えて、名物の刷毛で書いてくれました。
わざわざ写真を撮るためにガラス戸を開けてくれました。
ここは納経所の写真撮影は可なんですね。
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お接待のお茶をいただいている間に、
重要なミッションを遂行しておきます。
「もしもし、お遍路さん6人分のわかめうどんをお願いします!」
うどん屋さんに注文の電話をしました。

このあたりは見事な桜の木が多いですね。
今は葉のない木ですが、春には見事な桜の景色を楽しむことができます。
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1210
遍路道沿いにある
うどん屋「萌月(ほうつき)」
歩き遍路でなくては出会えない隠れた名店です。
最近はマスコミで宣伝されているので、
わざわざ車で食べに来る人もいるようです。
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ここは注文を受けてから茹で始めるので少々時間がいります。
なので、事前に電話で注文をしておきます。
うどんのみの店で
きつね、わかめ、釜あげ、かまたまなど500円です。
うどん県のTさんも、
「ここはおいしい!」
と絶賛していました。
店員のネコちゃんがお客さんの足元をすり抜けていく。

お腹ができたところで、後半戦にまいりましょうか。

山道を通る。
竹やぶの山道で「ドタッ」と音がした。
Mさんが竹の根っこにつまづいて転んだ音です。
なぜかみんなで大爆笑、転んだ本人も大笑い。
Mさん大丈夫ですか??
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皆すっかり打ち解けてワイワイ喋りながら
山間の緩い傾斜道を騒がしく歩いていきます。
独りよりも皆で喋りながら歩くとあっという間に到着しますね。

ご一行を追い抜きざまに車が停まり、見慣れた顔が見えます。
昨年の夏にお気らく歩き遍路3で
鶴林寺~太龍寺でお世話になった十八女集落のIさんです。
温泉巡りの途中に足を伸ばして来てくれたのですって。
お接待にあま~いミカンをくださいました。

1330
4番 大日寺着he7-1a-16.jpg
この時間帯になると境内には
車遍路さんたちが結構来ています。
新米先達も、この頃になると大分と慣れてきて
勤行もスムーズに行くようになって来ました。
そんな気の緩みか、携帯用お鈴の握り手に結んでいた紐が緩み
勤行中にボトッと落ちてしまいました。
「あ、落ちた」
独り言を言いながらあわてて拾い・・・・

参列の皆様は、さすがに動じることもなく
黙ってわしの失態を見逃してくれました。

Iさんがわしら一行の写真を色々な角度から撮影してくれていたので
俯瞰した構図の絵が沢山できました。
ありがとうございます。
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納経所は少し混んできました。
バスツアーだと自分でご朱印を頂戴する機会はないので
並んで記帳してもらうのは貴重な経験と思います。
たとえこの先バスツアーを続けていても、
個人遍路さんや歩き遍路さんたちに対する気持ちや態度が
変わるのではないでしょうか。

駐車場にはいつものお土産売りのおばあちゃんがいます。
ここで干し芋を買うのが楽しみなんです。
「250円のをふたつ!」
みんなで食べながら歩くのも楽しいね~。

干し芋を、
クチャクチャ食べながら、
ペチャクチャ喋りながら歩いていたら
あっという間に
5番奥之院 五百羅漢堂に着きました。
奥之院納経帳を持ってきていましたが、今日は予定も押しているので
次回にしましょう。

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階段を下って・・・

1410
5番 地蔵寺着he7-1a-19.jpg
今日初めてダンタイサンを見ました。かなりの人数ですが
白衣を着ているのは半分くらいです。
寒いので上着を着ているのでしょう。
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丁度彼らの勤行が終わったので、おきらくツアーご一行様も
続けてお勤めします。
境内の大銀杏も葉を皆落とし、寒々とした風情ですね。
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今日中に東京に戻るAさんは、ここでお別れです。
1番近くの「鳴門西バス停」まで戻らなくてはいけないのですが
先ほどの十八女集落のIさんが五百羅漢を見たあと地蔵寺に来ていて、
彼を高速バス停まで送っていってくれると言ってくれました。

南無大師遍照金剛

彼女はお大師様のお遣いなのでしょう。
門でAさんとお別れ。
また参加してくださいね!


おきらくご一行さまは最後の札所目指して歩きます。
「ここからはですね、ひたすら街の中を歩くんです」
「ええ~っ?もっと楽しい山道かと思ってました」
「はははは、山道なら焼山寺道を嫌というほど歩きますか?」

途中遍路小屋がありました。
壁と床を畳で覆っている所で、野宿遍路さんが寝ることができるようにと
地権者の人(畳屋さん)がたくさんの畳を持ち込んでくれています。
畳に座ると、感触が心地よい。


歩き遍路ツアーも朝8時から歩き続けて7時間弱
初めての人の疲れが見え始めてきました。
単調な道ですので
喋っていなくては疲れが出てきます。

「ああ~、まだぁ?」
なんてセリフも飛び出してきます。
道の向こうに山門が見えてきました。
歩いて歩いて、はるかかなたに目的の札所が見えてくる
これが歩き遍路の醍醐味です。
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1610
6番 安楽寺着
「やった~!」
「ゴールです。お疲れさま!」
「楽しかったわぁ~」
「あ~、疲れたぁぁぁ」
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みんな充実した顔をしています。
最後の勤行もきっちりやりましょうかね。
大師堂では今回のツアーの無事をお大師様にお礼をします。

安楽寺前の駐車場に車を置いていた徳島のKさん、
車から自分の錫杖を持ってきました。
実はKさん、去年12月の善通寺先達講習会で一緒だった先達同期なんです・・・
交互に新米先達の練習をするつもりでしたのになあ。
次回はよろしくお願いします。

地元徳島のKさんと東かがわ市のTさんはここで終わりで、帰ります。
Kさんは1番に置いて来た自転車を取りに1番まで戻るので
1番駐車場に車を置いてあるTさんを乗せて戻ります。

お疲れさまでした。
また参加してください。


初参加のNさん、Mさんとわしは
6番安楽寺宿坊に向かいます。
「入り口の水でお杖の先を洗います。お杖を水の中に漬けないように」
「え?どうして?」
「後の人のために水を汚さないためです」
「なるほど」

チェックインしたら
お風呂に入れるとの事、早速浴衣に着替えてGO!
天然温泉「弘法大師の湯」に浸かると
今日の疲れがとれるような心地よさです。

心配していた足関節の痛みも
痛み止め、それと札所や遍路道を覆う霊気のお陰で
さほど気にもならず、元気で歩くことが出来ました。
本当にお四国は病を癒す霊気に溢れた場所なんですね。

今日の宿坊の宿泊者は16人
これでも多いそうです。
完全なるシーズンオフですね。

1800夕食
お遍路安楽寺宿坊をお勧めするわけは
食事の際に、
食前の言葉を唱えさせてくれるからです。
何もお遍路中に限ったことではありません。
日常生活の中でも食事に対する感謝の言葉を思い起こさせてくれる大切な言葉だと
思うのですよ。
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1900から
夜のお勤めが始まります。
いつも宿泊するときは、多くの宿泊者が居て
華やかなお勤めだったので、今夜もそうかな?と思っていたら
勤行の後、いつもの本堂の奥へ導かれ
そこにある曼陀羅とか壁に刻まれたお大師様の書についての
説明を受けました。
いつもなら見落としている所だったのですが
あらためてひとつひとつの持つ意味について
詳しく説明されて、
蝋燭を立てた舟を流す華やかなイベントもいいんですが
これもまたとても意義深いものでした。

今日は皆さんお疲れさまでした。
ぐっすりお休みください。



1月8日(日)
窓をたたく雨の音がします。
ああ、今日は予報どおり雨なんですね。
今日は独りで11番まで歩く予定です。


0600
朝食のお時間です。
おきらくツアーご一行さま3人で食卓を囲み
食前のお言葉を唱えます。

今日はNさんMさんの婦人2人はバスに乗って鳴門の
「大塚美術館」見学に行かれるそうです。
あすこは、世界の名画を実物大陶版で展示してある所だそうで
わし、行った事がないのですよ。
是非時間を作って行ってみたいっす。

0700
雨具を着込んで出発です。
寒いかな?と思いきや
案外雨が温かい。手袋も必要ありません。

ではトボトボ独りで歩きましょうかね。

1kmちょっと歩き
7番 十楽寺着
雨が降っているので軒下に居るときにしか写真を撮れません。
安楽寺宿坊で一緒だった車センダツサン夫婦も境内に居ました。
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13期海軍予備学生の慰霊碑に寄り、
今の日本の平和を感謝します。

雨が降っていると気分が落ち込みがちですね~。
景気づけにラジオを聴く事にしましたが
生憎この朝は各党党首へのインタビュー特集を延々やっています。
NHK以外受信状況もよくない。
楽しく聴きながら歩く気分にもなれませんねえ。

8番 熊谷寺
山門の下から参道を登ります。
駐車場には車が3~4台
1月の雨の日曜の朝、まあこんなもんかね。
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雨に濡れた靴の中が気持ち悪くなってきました。
身体は暑いくらいなんですが、足元が冷えると身体も冷えてくる。
身体が冷えると心も冷えてくる。

ああ、いかんいかん。
こんなんじゃいかん。

9番法輪寺までも1kmちょいと。
田圃の中の道をひたすら南下します。
平野の向かいに遥か見えるのは焼山寺のある山でしょうか。

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この札所の景色の特徴は、田圃の中にぽつんと見えるお寺と森
昔の札所は皆こんな風景だったのでしょうかね。

9番法輪寺着
境内には木の香も新しい休息所が出来ていて、
そこで雨着とリュックを置いて本堂に向かいます。
歩きの人も2人いて、やはり濡れながらお勤めをしています。
今日はどこまで歩くのかな?

門前の茶店で、名物草もちをいただきます。
ストーブで暖められた店内は心地よいね。
お接待のコーヒーをいただきながら店内を見ると、
焼き芋もあるよ。
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石焼き芋だそうで、さっそくいただきます。うん、甘い。
今日は店を覗くお客さんもいないそうで、
暇なお母さんとしばらく四方山話をして身体を温めました。

さて次まで約5km
雨の中を歩きます。雨は強くなったり、弱くなったり・・・
気分のせいか、気圧が下がっているせいか、
足の関節がジクジクと痛み始めました。
痛み止めを飲んでいるのですが
一旦気になり始めたら、とことん気になります。

ああ~、この先最後まで歩いて行けられるやろうか・・・
ヒッチハイクしようか、どうしようか・・・
10番門前のタクシーの看板が気になって仕方がない。

門前の道を登って行きました。
相変わらずこの道は狭いなあ。
車の離合が難しい道なのに、大型の自家用車が多い。
年配の車遍路さんは高い確立で白の3ナンバー車が多いですね。

333段の石段は、無事に登ることができるでしょうか。
錫杖と手摺の力を借りて、ゆっくりゆっくりと確実に登る。


ああ、やっと着いた・・・
10番切幡寺着そういえばまだここの絵は描いていないなあ。
描くのならば、はたきり観音様を描こうか。
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さて
弱気になった心は千々に乱れ
さっきからタクシーの看板ばかり目に入る。
それにしても気にしているからかタクシーの看板多いなあ。

仕方ない!呼ぶか。
タクシー呼んで遍路用品店の前のベンチに座り
雨具を脱いで待つこと数分、やってきました。
「藤井寺まで」

約10km、料金は3000円弱でした。
まあいいか。


11番 藤井寺着
少し雨が弱まってきたので
雨具をつけずにそのまま境内に歩きます。
ここの藤の花の満開のときにまた来よう。
今回はここで打ち止めなのです。
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ここは臨済宗の寺院です。
納経所におられる住職も、
心なしか真言宗の僧侶とは違う雰囲気を纏っておられるような気がします。
わし、お遍路をしていますが心は禅宗のほうに惹かれているんですよ。

子供の頃、岐阜県美濃地方に住んでいたので
臨済宗妙心寺派開祖の関山慧玄さまの伝説をよく聞いて好きだったのです。
あと大徳寺派の一休宗純のファンですしね。
最近は山本玄峰さまが好きです。

大分今日の予定が早く終わりました。
今日のお宿は、門前の吉野屋さんです。
「あ、あの~、ちょっと早いんですが、今から行っていいですか?」
「はい、いいですよ」
「よろしくお願いします」

濡れた身体でお宿に着き、
脱いだ靴に新聞紙を入れて乾かします。
錫杖は洗って部屋にもって行きます。
わずか2日でこれだけ磨り減りました。
錫杖自体軽いと感じたので、軟らかい材質の木を使っているのでしょうか。
杖カバーをつけなくてはいけないなあああああ。
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しばらくしたらお風呂を入れるようにしてくれたので
ありがたく入らせていただきます。
あ゛~、冷えた身体に熱いお湯が心地よい~。

お洗濯や濡れた荷物の手入れなどをして
あとはテレビを眺めて暮らしていました。

1800に夕食
今夜は7人
車の老夫婦、
歩きはギャクウチらしき若い夫婦
わしを含めたおっさん3人
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おっさん3人でわいわいやっていました。
わしもいいかげん大飯喰らいなんですが、
向かいの人はわしよりも大飯なので安心(?)しましたよ。

最近わしはラストの日、お宿でビールを飲むようになり、
それでご飯のお代わりが少なくなったのかなあ?

食べて飲んで語って、
酔っ払って部屋に戻って早々に寝ました。


1月9日(月祝)
今日はどうやら晴れのようです。
でも今日は帰らねばなりません。
足がよくなったら焼山寺をやりに戻ってきます。
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0600に朝食をいただき、身づくろいをしてから
お宿の人が「鴨島駅」まで送ってくださいました。
ありがとうございます。

0705発の阿南行きに乗る事が出来ました。
「鴨島駅」から「徳島駅」までの車窓は
抜けるような青空
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ああ~、いいなあ。もう一日歩けたらいいなあと思うのですが
あまりギチギチの計画だと身も心も磨り減ってしまうので
最近はゆったりした予定を心がけています。

「徳島駅前バス停」から、0845発のなんば行きのバスチケットを買い
しばらくの待ち時間は
近くのコーヒーショップで朝のコーヒーを頂きました。
あとは予定通りバスでなんばに無事帰り着きました。

今回はここまで!


次回の「2017おきらく歩き遍路ツアー2」
は、11番藤井寺の藤の花を見ることができる日を選びます。
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なかなか難しいんですが
4月の連休前の土日あたりがいいんではないか?
と、地元の方もいわれていたので、そのあたりにしようかな?
また早いうちに告知させていただきます。


自分の歩き遍路は、次の土日です。
ちょっと乱れ打ちですが18・19、22・23を
歩きと列車で1日で行こうと考えております。

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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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