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十三番大日寺へ先達推薦御礼言上

平成28年12月24日(土)

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世の中はクリスマスイブ!
難波の街はあっち向いてもこっち向いても
立ち止まっても歩いても
クリスマスソングと人出の波です。

わしはそんな波に溺れそうになりつつ
高島屋でお供え物の菓子を買って
「南海なんば1F高速バスターミナル」を目指すが、
ここは場外馬券売り場と隣り合っているために
競馬に行く人達が輪をかけて集まっています。
馬券売り場周辺に集うオヤジさん達は、
何故か皆同じ雰囲気を纏っています。

1100「南海なんば1F高速バスターミナル」を出発
シートに腰掛けて本でも読もうかなと数ページ読んだら
眠りこけてしまいました。
目が覚めたのは鳴門
おお、あっという間だなあああぁぁぁぁぁ

1430「徳島駅前バスターミナル」着
ここもクリスマスの雰囲気で浮き足立っているような感じです。
徳島市民にとって駅前はポップな場所なんでしょうか
着飾ったカップルが手をつないで歩いています。
女の子同士も手をつないで歩いています。
男の子・・・は、カップルの片割れ以外はあまり見かけない。
家でクリボッチなんだろうか。

クリスマスの真の意味はともかく、
日本人にとってこの日は楽しい時間と空間になっているのでしょうね。
キリスト教よりも500年前に成立した仏教は
少なからず影響を与えているものと思われ、
近年になってその研究も進んでいます。

キリストが12月25日に産まれたとは
聖書のどこにもに書いていないのに何故か?
わしがこれについて語りだすと長くなるのでここでは述べません。

一方、八百万の神がおわしますこの国では、
キリスト様もその中のひとつになってるのかもしれません。
日本人の宗教観の寛容さは古代からなのかもしれませんね。


閑話休題

少し時間があったので、駅前のそごうとか駅ビルを覗いてみる。
家族連れやカップルでいっぱいです。
華やかにデコレーションされた店先を親子連れが楽しそうに眺めています。
ああ、わしにも昔こんな時期があったんやなあ。
これからは孫を連れて・・・ヨボヨボ

1500
徳島駅前で手を振っている女性を発見!
金住職と息子の弘昴さんが迎えに来てくれています。
いつもの法衣ではなく、お洒落なドレス姿です。
有名な舞踊家といった雰囲気と、
愛する息子と一緒のお母さんという雰囲気が同居していますね。

ここから30分弱のドライブをして大日寺まで行きます。
鮎喰川に沿いの冬の雰囲気の濃い一宮町の景色と香りは
子供の頃育った田舎の村の晩冬の景色と重なり、
年末の頃の浮き浮きした気持ちを思い出させてくれます。
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午後の大日寺境内にはお遍路さんがちらほら。
歩きや自転車の方もいます。
寒い中、大変ですね。

本堂に通していただき、ご本尊さまの十一面観世音菩薩に
お供えのお菓子とお礼をおそなえし、
ご縁を繋いでいただいたお礼と、今後の修行の成就を
お願いしてきました。

じじ実はこのとき境内には、
先達研修会でご一緒したOさんがおられて
廊下を緊張して歩いて行くわしの姿を目撃していたそうです。

おおおお

一声お声をかけてくださればよかったんですが
緊張の極みにあるわしは気づく余裕もありませんでした。
様々な事でご縁のあったOさんと
この場所でニアミスしたのは意味があることなのでしょうか。
お大師様の掌で転がっているわしです。


そのあとお茶を頂いていたら副住職が帰ってこられ
ご挨拶をしました。
その際の会話で、自分はあくまで在家のままで、自分の出来る修行をする
といった形式の方が自分らしいという事を認識しました。
絵を描く事と山登りです。
行住坐臥、山川草木悉有仏性の心で
一瞬でも空の気持ちを感じてみたい。
捉われない心を養っていきたいです。

さて、そのあとはお待ちかね
食事タ~~イム!
金住職が徳島の街へ食事会に連れていってくれました。
この晩のメンバーは金住職と息子の弘昴さん、お弟子のユナさん、それにわし。
美味しい中華料理と美味しいお酒
フカヒレって、実は初めて食べるのです。
舌にとろける美味しさですね。
お肌にもいいそうです。
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楽しい雰囲気に、だらしなく酔っ払ってしまい、
後半の料理は食べられなくなってしまいました・・・。
申し訳ないことです。
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息子さんの弘昴さんと初めてお話ができました。
彼は18歳なんですが、年齢よりも上に見えます。
母のために早く大人にならなければ、という気持ちと
8歳の時からたった一人で異邦で苦労してきた経験が
彼の内面と外面を年齢以上に見せているのでしょう。
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飛び級をしてアメリカ西海岸の有名大学に今年から通っています。
来年は帰国して種智院大学で僧侶との修行をされます。
お母さんのため、亡くなったお父さんのため、大日寺・国中寺のために
着々と道を歩んでいます。
世界の文化を研究されているそうで、
将来グローバルな僧侶になってくれるでしょう。
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韓国舞踊の金住職の弟子であるユナさん、10年間大日寺に住み込み、
住職を支えるためにあらゆる仕事を頑張っているんです。
彼女は年齢よりもとても若く見えますね。
美人なのと、苦労を表に見せない姿勢が若さを保っているのでしょう。
弘昴さんとユナさんが二人で歩くと恋人同士に見えるそうです。
たしかに、わしもそう見えます。
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前住職が亡くなる前には多くの従業員がいた大日寺も、
今は人数が減って大掃除もままならないそうです。
目下の課題はお寺を支える人達でしょう。
お遍路繁忙期には、
住職の高齢のお父上が韓国から来て納経所を手伝ってくれています。
しかしそれもそんなには長くは続けられないでしょう。
この先をなんとかしなければ。

目先の小欲よりも将来の大欲は、
人のため、後世のためになります。
金住職の持つ大欲のために将来お手伝いをしたいという気持ちが湧いてきて
自分にも手伝えることはないだろうか、
そんなことを酩酊しながら考え続けていました。
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食事の後は新町川水際公園に行き、
水面に浮かぶ神秘的なイルミネーションを見ながら記念撮影会です。
楽しいね~。
多くの人達が見物に来ていました。
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その晩は大日寺に泊めていただき
おだやかな気分でぐっすりと眠ることができました。



12月25日(日)
翌朝は6時前に目が覚めました。
朝の澄み切った空気の中でお勤めしようかね、と
装束を整えて、
さて靴は、あれ?玄関にないよ。

ああっ

そうか!昨夜は裏口から入ったんやった!
裏口へと向かう扉には施錠されているので開かない。

まあいいや。
食事をした後にお勤めしよう。
本を読んで時間を潰します。

0800
家族の食堂で朝食です。
ユナさんが早くから食事の支度をしてくれています。
彼女がここの生活を支えているんですね。

すっぴんの彼女もまた美しい。見とれてしまいます。
うれしいことに本場のキムチを出してくれました。
家庭で漬ける、本物のキムチです。
ちょっぴり辛いが、味に深みがあって本当においしい。
こんなの売っていませんよ。

これだけでご飯が何杯も食べられますよ。
全部食べてしまいたかったが、
かなり遠慮して半分くらい食べました。

弘昴さんと副住職も食卓を共にしましたが
彼らはキムチが嫌いだそうです。
こんな旨い物、もったいないなあ~。
でも納経所とかで勤務する際には
匂う食べ物は避けるべきなんでしょうか。

「葷酒山門に入るを許さず」という言葉もあるのですが、
今の日本の生活仏教のお寺は昔ほど厳しくありませんしね。
いいじゃん。
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食事の後に、白衣を着こんで本堂、大師堂でお勤めしました。
先達の姿では初めてです。
納経所で金住職に先達納経帳に最初のご朱印をいただきました。
ここが先達修行のスタート地点です。
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その後金住職に徳島駅まで送っていただきました。
ありがたいことです。
途中、奥ノ院である国中寺も寄っていただきました。
次回はここにも参拝しなければ。

1100のバス便があったので
それに乗ってなんばに帰りました。

今年一年はお遍路三昧でしたが、
後半になって息子の結婚式、父親の死、孫の誕生があり、
更に先達研修会とずいぶん濃縮した年でした。
それらの出来事が自分にとってどういう意味があるのか
色々考えさせてくれました。


わしには
今日と明日しかありません。
過去を振り返る暇はないのですから。
今後は更に、1年先、5年先、10年先を考えて行動する事を
心がけていかねばならないと考える次第です。

今年縁あって知り合いになっていただけた皆さん
大変お世話になりました。
また今後ともよろしくお付き合いください。

またこれからご縁を繋いでいただく方々
その時を楽しみにまちつつ、
またお遍路を続けていきたいと考えております。
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第50回 四国八十八ヶ所霊場会 公認先達研修会

四国八十八ヶ所霊場会公認先達研修会

平成28年12月7日(水)
善通寺遍照閣

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53歳の4月にお遍路を始めてから3年、ここまで来てしまいました。
まさか自分が先達になる、などとは思いもしませんでしたが
お大師様に呼ばれてお四国を廻っているうちに
なんの作意も顕示欲もなく、あるがままに遍路修行をしているうちに
自然とこうなりました。

この先どこまでいくか、どうなるかは
自然の成り行きに任せていこうと思います。

さて、研修会
平日に行われるんですよね~。
ですから、2ヶ月前から休みの日を調整してきました。
父親の葬儀などもあり、
四十九日法要とかが影響あるかなと心配もしましたが
うまくいきました。

南無大師遍照金剛

12月6日(火)
仕事が5時に終わってダッシュで電車に飛び乗り
いつもの日帰り遍路の行程を一路善通寺に。
2030に「善通寺駅」に到着しました。
今夜のお宿は「善通寺グランドホテル」
暗くて寒いので駅前のタクシーで行きました。ワンメーターと少しかな?
ホテルの隣にあるショッピングセンターで翌朝の食事を買い、チェックイン

わしの遍路仲間で千葉から来ているOさんも同じホテルに泊まっているそうで
早速電話で呼び出し、ホテル隣の居酒屋で乾杯!
前夜祭をしました。
深酒はなしです・・・

12月7日(水)
固くなったお握りを部屋でボソボソと食べて
0730、ロビーでOさんと待ち合わせて出発!
食堂には今日の研修会参加者らしきひとたちが沢山います。

人通りの少ない善通寺の町を二人で歩きます。
12月ともなれば朝の空気は冷たいですね。
このくらいの寒さの方が歩いていて気持ちがいいです。

10分くらい歩いたかな?
あっという間に善通寺到着
まだ早いので御影堂でお勤めをします。もう参詣者がたくさん来ていますね。
赤錫杖を持った団体さんたちも来ています。

今日の会場遍照閣は、御影堂の右奥の建物です。
受付は0800からと書いてあったのですが、
行ってみるとすでに沢山の参加者が来ていて、
受付も始まっているようです。

遅いよりも早いほうがいい!
早速受付をして、納経帳とか先達経典が入った袋をもらい、
玄関をくぐると関西先達会が会員の勧誘をしていました。
評価は人によって様々なのですが、
今後のために入会しました。
2000円の入会金を払い、輪袈裟につける印を頂きました。


建物の2階の会場に行くと、
すでに5~60名くらいの人が座布団敷いて陣取っていました。
さすがに後ろの壁際は占領されていていましたが、
前の方は空いています。
せっかく研修を受けにうきたんだから、前に行こう!
ずんずん前の方に行ったら知った顔がいました。
民宿「碧」の女将さんです。
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「おはようございます!」
「おはようございます!」
「あなたも先達になられるのですね・・・知りませんでした」
その後ろにはお気楽歩き遍路ツアー2で一緒に歩いた徳島のKさん
心強いなあ。
みんなで前列に陣取ります。
ここならば居眠りはできませんねええええ。
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次第に参加者が集まってきて会場は賑やかになってきます。
まだまだ時間があるのでちょっと外にある遍路用品店の出店を冷やかしに行きましょう。
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77番の門前にある「サン○イ」
新任先達さんが欲しがるような品物が揃えてあります。
錫杖入れとか、輪袈裟カバー、作務衣などなど・・・
わしは輪袈裟カバーを買いました。
歩き遍路はどうしても汗まみれになり、
お勤めの時だけ輪袈裟をかけるにしても汚れてしまうのです。

0900
霊場会の役員の方々が正面の席に着かれ、いよいよ開会式です。
お鈴の音と共に善通寺館長が登壇されて、ご挨拶

本日の研修会式次第は
「勤行次第について」 55番南光坊 板脇俊匡住職
「先達経典について」 36番青龍寺 田中良岳副住職
「弘法大師の伝説」  14番常楽寺 磐根光隆住職

昼食をはさんで

「真言密教の二十一世紀」 慶応義塾大学講師 宗教学者 正木彰先生

1430までみっちりと講義を聞きます。
椅子ではなく、座布団に座っての長時間の聴講は初めてですね。
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休憩時間は10分間あるのですが、
なにしろ300名の人がいるので、出入りだけでも一苦労です。
トイレに行きたくなっても遍照閣内のだけでは
待っていると10分はすぐに過ぎてしまいます。
ですのでわしは納経所隣のトイレまでダッシュで行き、ダッシュで戻ってきました。
おかげさまで汗だくになりましたがな。

この会場で先達研修を受ける際には、出入り口近くに陣取ったほうがいいでしょうかね。
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講義の内容は、それぞれに大変興味深い内容でしたが
時間の制約があり、内容を端折らざるを得なく、
もう少し突っ込んで聞きたいなあ、と思いました。

先達さんの実際に行う勤行しだいとか作法については
項目のみで、詳しくは教えてもらえず
あとは自分で学んでくれ、という感じですね。
よいお師匠様につかねばなりませんねええええ。
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お尻と足が疲れてきた頃、念願の昼食ターイムです!

しかしここでも一筋縄ではいきません。
お弁当は玄関外で配布されるのです。
講堂の参加者が一斉に昼食券を握りしめて
玄関に向かうので、それはそれは大混雑です。まさに昼食サバイバル
列に割り込みをする婦人たちもいますが、
せっかく先達になったんですから、他の規範となるような行動をとりましょうよ。
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そんなに焦らなくても、無事にお弁当は貰えました。
今日はいいお天気で暖かいので、外に座って食べましょう。
知った顔を探しながらお弁当を持ってウロウロ
自然と知った顔が集まってきます。
今日のお弁当は稲荷寿司御膳です。量も味も申し分ありません。
外で食べると美味しいね。
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食べ終わったゴミは、昼食を配布されたところにゴミ箱があり、
ゴミ捨ての手間を考えると外で食べる方が合理的ですね。

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今日は平日なので境内は参詣者で賑わっているわけでもない。
ただ、参詣者は沢山たむろしている先達講習会の人たちを見て
「あの人たちは何かな?」
と思ったでしょうねえええ。

昼からの講義は食事をしたあとなので眠くなるかなあ?
と心配でしたが、内容がわしの興味のある宗教がテーマでしたので、
とても興味深く聴講することができました。
特に現在未来の仏教のあり方と真言宗の可能性については
他の宗派との比較をしてみたことがなかったので勉強になりました。

でもわし個人としては禅宗のほうがしっくりくるんですよねええええ。
わしの実家は浄土真宗なんですが
もともとそちらにはあまり興味がなかった。
そろそろ自分の進む方向性を考えてみる必要があるのかもしれません。

色々なことを考えながら聴いていたら終了の時間になりました。
長いようで、短い今日の研修会でした。

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修了証書を一人一人貰い、玄関に降りて赤錫杖を貰い
外に出たら関係者の方々が並んで拍手で祝ってくれました。
ああ、こんなこと何十年ぶりでしょうね。

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わしの先達申請でお世話になった13番大日寺の金住職が来てくれていました。
カンゲキー
それにプレゼントもいただき、更にカンゲキ
記念写真を撮っていただきました。
facebook四国八十八ヶ所グループ仲間が揃うのを待って、
みんなで記念撮影をしましょう。
みんないい顔をしていますね。
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今日がゴールではなく、ここからが始まりなのです。

歩きをしているベテラン遍路さんたちは
歩かない先達さんや先達業務をしない先達さんを「赤錫杖」と揶揄しています。
この言葉は
せめて赤錫杖を持つならば、それらしくしてもらいたい、
と願う気持ちからの言葉だと思います。
わしもお遍路する中で、
眉をひそめるような赤錫杖たちをよく見かけてきました。

ただ批判するだけではなく、反面教師として
自分はそうならないようにしよう、と考えています。

お大師様はすべて見ておられます。
自分を、人を誤魔化そうともちゃあああんと見ておられるのです。

この先、歩けるうちは歩いて行きたいと思います。
「一度は歩きたい」という車遍路さんを歩きに引き込んでいきたい。
更に、「行きたいけど行くきっかけのない人」たちを一人でも多く
お四国に連れて行ってあげたいと思うのです。

皆様のご指導をよろしくお願いいたします。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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