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おきらく歩き遍路(通算6巡目)54番延命寺~64番前神寺

平成28年9月24日(土)、25日(日)

仙遊寺の山門をくぐると遊戯観音さまが出迎えてくれます。
ゆうげ、ゆうぎ、とも読まれ、
右手で身体を支え、飛雲上に坐す姿をされています。
遊戯とは、仏菩薩が自由自在に人を導き、
それによって自ら楽しむこと。
『観音経』に「あるいは悪人に逐われて金剛山より墜落するも、
かの観音の力を念ずれば一毛をも損することあたわず」
とあります。
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そのうぬぼれが須弥山となる
その頑固さが金剛山となる
己を高くすれば落とされる




今回は今治市内の6箇寺を歩き、翌日西条に移動して横峰寺をやる予定です。

9月23日(金)
高速バスの「石鎚ライナー」は、
2250にハービス大阪を出発します。

今回も夜行バスで、周りの方々に鼾で迷惑をかけぬように
一睡もするもんか!と固い決意でバスに乗るが、
気が付いてみたら翌朝になっていましたがな。
横の席のお嬢さんすいません。
後ろの席のお遍路のおじさんすいません。

9月24日(土)
0630「今治駅前バス停」着
お遍路さんの姿もちらほら見えます。
駅のコンビニでコーヒーとお握りを買って一息入れ、
今日の計画をおさらいしましょうかね。
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計画では「今治駅」から「大西駅」まで列車で移動し、
そこから54番延命寺まで歩こうと思っていたんですが
地図をよく見ると「今治駅」から直に延命寺まで行ったほうが距離も近いし
時間も短縮できる。
路線バスで行こうか?
いやしかし、
どのバスに乗ればいいか事前に調べておかなかったので
どこの乗り場で何時に出発するのかもわからん。
こういう所がわしの短所です。

迷うのも嫌だしなあ・・・タクシーで行くか!
「ヘイ!タクシー!」
1200円くらいで着きました。
これくらい、まあいいでしょう。

0706
54番延命寺着
早朝ながら参拝者の車が沢山来ていますね。
秋遍路の季節になってきたのでしょうか。
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さて今回は奥ノ院納経帳を持ってきました。
比較的行きやすい奥ノ院探訪をしてみたいと思います。
ここにある奥ノ院は、
山門から入ってすぐ左手にある薬師堂です。
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54番奥ノ院 近見山圓明寺
本尊は薬師如来です。
圓明寺というのは延命寺の旧称だそうな。
海の見える見晴らしのいい所にあったそうです。

民俗学者の五来重氏によると
開基となる修行者が海の傍の辺地で修行したところが
奥ノ院となったといいます。
そこは岩窟である事が多いが、元の場所が岩窟かどうかは確認できません。
奥ノ院発生の意味には色々ありますが
「海の傍(見えるところ)で修行した」がポイントですね。

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納経所で54番と奥ノ院の御朱印をいただき、
さて次に行こう。

いつもならここからバス停まで歩いていき、
市役所行きに乗るのですが、
このまま今治市街まで歩いて行ってもいいんじゃない?
と迷いが生じました。
どうしようか・・・

えい!迷ったら進めだ!

たった3.5kmの道程です。
納経所脇の遍路道を歩み、広い墓地の中を通り抜けて歩きます。
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沿道の田圃には稲穂がたわわに実っていて、
ああ、秋なんだなあ。
でも暑い。いいかげん涼しくなってこないかなあ。

今治市街に入ると制服や体操服姿の高校生が沢山高校に吸い込まれていく。
今日は土曜日なんですが、部活や補習なのでしょうか。
学生の半分は女子です。思わぬ目の保養をしつつ、
ラジオを聴きながら自動車の多い市街を歩く。

NHK「ラジオ文芸館」の短編小説を聴きながら歩くのが楽しみなのですが
物語の佳境で南光坊に着いてしまいました。
どうしよう・・・立ち止まって物語を最後まで聴こうか聴こまいか。
さほど物語りに没入していなかったので聴くのはやめ!


0824
55番南光坊着
久々に山門から入るなあ。
ふと見たら、山門の前に「今治市戦災の碑」が建っています。
迂闊にもこの碑の存在には気がつかなかった。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
墓碑銘によると、
昭和20年、今治市は4月・5月・8月の3度にわたり空襲を受け、
市民をはじめ県内外からの動員学徒など、
愛媛県下で最も多くの人たちが犠牲となった。
この記憶を風化させないために
平成20年に建立されたと記されています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

心配していた膝と股関節の古傷の調子もよく、
テクテクと歩くことが出来ます。
季節の変わり目になると柔道で痛めた傷が痛むのですよ。
でもお四国病院に来るとさほど痛くもなし、ありがたし。

今治の街を南西の方向に3km歩くと
0940
56番泰山寺着
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いい風が吹いて来ますね。
鐘楼脇のベンチに荷物を降ろして鐘を撞かせて頂きました。
今日は納経所にはワンちゃんがいません。
「モモ 10歳」と張り紙がしてありました。
結構歳なんですねえ。今日はお休み?

階段を降りて右手の道を行くと5分くらいで
56番奥ノ院石鉄山龍泉寺
に着きます。
ここは本堂の上に掲げられているコテ絵が有名なんですね。
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本堂脇に「納経所」と掲示してありますが人の気配なし。
脇に家があるので
「すいませ~ん」

老婦人が出てきたので
「すいません、お納経はいずこで?」
「はい、はい。やりますよ」
彼女がここのお寺の住職様でした。

本堂まで行ってご朱印を貰う際に、
ふと壁を見ていたらなにやら模様があります。
墨絵のように見えますが、いまいち意匠がはっきりわからない。
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「あの~、この壁の模様は何かの絵ですか?」
「ああ、これはね、戦争中に白いと目立つから塗り潰しなさいと言われたのですよ」
「ほほ~、そうなんですか。では梵鐘も出征されたのですか?」
「そうなんですよ。でも無事に復員してきました」
「そうなんですかああ」
先の南光坊門前の碑といい、戦争とは人を愚かにするものですね。
特に負け戦というのは心の余裕も奪ってしまいます。

ご朱印を頂いたら、
「お時間があるならコーヒーの接待をしますよ」
おおっ!ありがとうございます!
小さな喫茶室があり、
そこは地元の人達の憩いの場になっているようです。
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龍泉寺はその山号にもあるように
修験道信仰により成り立っているそうで、
本尊の十一面観音のほかに弘法大師、役行者、
醍醐派の修験道を始めた聖法理源大師、石鎚大神
などをまつっています。

住職は、最初はお寺から離れていたんですが
祖霊の方々からお寺を守るように言われ、
お寺に戻ってきたそうです。
こういったお話は
池口恵観さんのお話と通じるものがあると思いました。

お接待のチョコレートを沢山頂き、元気に出発しましょう!
蒼社川に向かって歩くと、小さな遍路墓や道標がたくさんあり
遍路道を歩いている風情を楽しむことができます。
途中の名古屋ラーメンの店、いつも気になる。
入りたい・・・でも開店前なんですよね~。
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栄福寺に至る堤防には綺麗な彼岸花が咲いています。
この花を嫌う人もいますが、わしは好きだなあ。

おじいちゃんと孫娘2人が犬の散歩で向こうから歩いてきます。
お姉ちゃんがわしに気づき、
「こんにちは!」
「こんにちは!」
お姉ちゃんは妹に、
「ほら、お遍路さんよ!」
と挨拶をさせようとします。
四国の遍路道沿いの子供たちのこういった姿は
昔から引き継がれてきて、
そしてこの先も引き継いでいくのでしょうね。

わしがお四国を好きなのも、こういった所かもしれません。

3km歩いて
1105
57番栄福寺着
やはり駐車場にはたくさんの車が来ていて、
子供さんを連れての車遍路さんもいます。
お寺の境内ではしゃぎ回っている子供たち。
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お寺は楽しい所、という気持ちを持ってもらえたら
煩く言う必要はないと思うのですよ。
お線香の香りとお寺の景色が記憶に結びついてくれたらいいのです。

脳内で匂いを感じる所と記憶を司る所は近接していて
匂いと記憶は密接に結びついています。(プルースト効果)

わしも子供の頃、
初詣は毎年西国三十三ヶ所結願寺の谷汲山華厳寺で、
線香の香りと初詣というハレの場所の厳かで楽しい記憶が刷り込まれていて
お寺に行くと線香の香りが初詣の思い出を蘇らせてくれます。

お腹が空いてきたので
門前のお店でうどんでも食べましょうかね。
前回もここで「おへんろうどん」を食べたのです。
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とろろ昆布とわかめが入っていて、
なぜおへんろの名がついているのでしょうね?
店の人に聞いてみたんですが
まあ、食べやすいものに「おへんろ」の名をつけてみた・・・
という答えでした。

うどん食べていたら野宿の逆打ちの若者が入ってきました。
いかにも野宿遍路といったパワフルさが
身体全体から滲み出てくる風貌で、
アイスクリンを美味しそうに食べて颯爽と次に行きました。

わしも次に行こう!
犬塚を通り過ぎ、溜池脇の道を通り
山道を登っていきます。
この遍路道はよく整備されていて気持ちいいですね。

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内海源助の墓を通り過ぎて自動車道に出ると
道脇に彼岸花がずらりと咲き誇っています。
彼岸花に寄ってくるのか、アゲハチョウがひらひら
わしの前を舞っていくのが見えました。
もももしかしてお寺さんがわしのことを歓迎してくれているのかな?
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ママチャリ夫婦連れ遍路さんも坂道は自転車を押しながら、
それでもわしの歩みよりは早く坂道を登っていきます。


2.5km歩いて
1213
58番仙遊寺着
山門には白い仁王様が出迎えてくれます。
ママチャリも山門脇に置かれていましたがな。
遊戯観音さま、滝観観音さまは
相変わらずいいお顔をされていますねえ。
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汗をかきかき登って来たので途中の御加持水をかけつけ3杯、
水筒にもいただきました。
でもこの辺、蚊が多いですね~。
殺生をするわけにはいかないので追い払うが、数が半端じゃない。

艱難辛苦の上本堂まで登って来たら
お大師様の後姿が出迎えてくれました。
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先日の台風の大雨で崩れた土砂によって
無残に足だけになってしまったお大師様
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藤棚の脇には土砂から掘り出された残骸が置かれていました。
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それ見た後なので、納経所で僅かながら復興のための
喜捨をさせていただきました。

次の国分寺まで降りの山道から始まります。
家田荘子さんは「蛇が出そう・・・」と怖がる道なのですが、
道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい。
ここ一帯の遍路道は作礼山ウオーキングコースになっていて
常に整備がされているのでしょうね。
岩山の道から臨む今治の景色は絶景です。

山道を降りて広大な墓地へ入ります。
「大谷霊園」と名がついているので浄土真宗系でしょうか。
墓石にも「南無阿弥陀仏」と刻まれています。

また、軍人墓の区画は別になっていて
先が尖っている特徴的な墓石が立ち並んでいます。
戦死後、階級が特進したのでしょうね、
陸軍二等兵や海軍三等水兵の墓碑銘はありません。
この墓の形は一般的に「神道型」と呼ばれるそうです。

住宅地に入ると、あまり面白くないですね。
家の中にある遍路道を淡々と進むのみです。
やはりこんなときはラジオがお供です。

6.2km歩いて
1430
59番伊予国分寺着
おおおおお、最初の予定ではここに1645に到着の予定でした。
やはり今治駅から直接延命寺に移動して歩き始めたのがよかったのか?
久しぶりのガチの歩きで気分が高揚していたのかな?
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握手大師さまにお願い事をひとつだけして本堂へ。
何をお願いしたのかは秘密

ここに集う人達は皆大きな声で勤行をしているので
声が重なってしまい、大変です。
なので彼らの終わる頃を見計らい、お勤めしました。

その中の年配の夫婦連れが、
せっかく朗々と勤行しているのに、
お賽銭を投げ込んでいるのが残念ですね。

国分寺から「伊予桜井駅」まで歩き、
列車に乗って「伊予西条駅」まで移動して民宿に泊まります。

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明日の運動会の準備万端ってところでしょうか。

今日歩いた距離は20km弱でした。
これくらいの距離ならば歩き遍路の1日としては
楽に歩ける範囲でしょうね。

当初の計画ではこの駅では1754発に乗る予定で
発券所である駅前の商店がもし閉まっていたらどうしよう、
というので事前に大阪のJR緑の窓口で「伊予桜井→伊予西条」の
切符を買っておいたのです・・・

そんな杞憂も無駄でした。
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1555発の伊予西条行きに乗り、1627に無事着きました。
今日のお宿は「にぎたつ旅館」
西条での定宿になっていて、
女将さんにも顔を覚えてもらっています。

ここは、日曜日に宿泊すると夕食は出ないので予約の際には注意が必要です。
でも今日は土曜日、安心です。
「夕食にビール1本つけてください!」

勝手知ったるお宿で早速洗濯、入浴を済ませ1800の夕食を待ちます。
ちょうど相撲中継がやっているので退屈しませんね。
明日の千秋楽を待たずして大関豪栄道の優勝が決まりました。
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夕食には餃子がついていました。
今日の宿泊者はわしのほかにワゴン車のダンタイサンと歩き1人
でも食事はわしひとりだけでした。
いつもの自分にはビール中瓶1本は多いのですが
今日は五臓六腑に染み渡るような美味しさでグイグイいけました。

すっかりいい気持ちで部屋に帰り、
お遍路は早寝早立ちが基本と、布団を延べていい気持ちで
寝ていたらいきなり扉が開かれて
ダンタイサンの御刀自さまが入ってきて夢が破られました。

「・・・んあ、あぁ・・・・?」
「あら、部屋が違うのね!」

ドアを半開きのままで出て行きました。
隣の部屋の男性のセンダツサンの部屋に用があったみたいです。
壁越しに聞こえる喋り声が気になって眠れない・・・
と思ったんですが、あとは意識がない。
わしの鼾も向こうの部屋に聞こえていたでしょうね、きっと。




9月25日(日)
0530に目が覚めました。

今朝は0630に朝食をお願いしていたので、それまでに
洗濯物を取り込んで、身支度を素早く済ませます。
トイレに行こうと思ったらダンタイサンの御刀自さまが
30分近く戸を半開きにしたままトイレで粘っているので
階下に降りていって別のトイレを探しました。

0620頃階下が騒がしくなったので
窓から下を見たら大型ワゴンに御刀自様たちの御一行が
笈摺を着て乗り込んでいました。
ナンバープレートが白だったので
何かの講なのかな?

わしもそのうちこういった小規模の団体を連れて行きたいと
考えているんですけどもね・・・

0630に朝食を頂いて、
「伊予西条駅前バス停」から0747発の石鎚山ロープウエィ行きバスに
乗る予定なんですが、もう1人の宿泊者が、
0720発のバスに乗るので急ぎます!
と言って早立ちしたよ、と女将さんが言うので

そんなバスあったかなあ?
と思いながらも、もしそれに乗る事ができたらラッキー!と
思い、ちょっと早いんですがお宿を出ました。

「伊予西条駅前バス停」に着いて、
横峰寺登山口~石鎚山ロープウエイに行く西之川行き路線の時刻表を見てみても
0747発が始発ですよ・・・

まあいいや。コーヒーでも飲んで待とう。
待合室にいた登山姿の女性が会釈してくるので
登山の人かな?
行ってみたかった石鎚山登山について聞いてみようと

「すいません、石鎚山に登るのですか?」
「明日です。今日は横峰寺までです」

それをきっかけに少しお話しました。ナンパじゃないよ~!
40歳代くらいか、彼女はバスツアー遍路に参加しているが、
今治には知り合いがいるので、
ここ周辺は自分ひとりで廻ってみたかったそうです。

「ひとりで歩いて廻ると、病み付きになりますよ」

色々とお遍路とか石鎚山登山の話を聞いていたら、
定刻にバスがやってきました。
ほかにもお遍路装束の老婦人とか登山スタイルに杖と傘を持った親子連れ
それから石鎚山登山の若者たち。
30分のバスの車内は登山者とお遍路さんたちで満員です。

0814
「横峰寺参拝口バス停」着
お遍路さんたちは610円払って、
参拝マイクロバスの乗り場に移動します。
往復1750円、何人かは帰りは横峰寺からは歩いて香園寺まで降ります。

マイクロバスの運転手さんは陽気なおっちゃんで、
バスの所要時間、帰りの発車時間
乗り継ぎのバスの時間を大きな声で案内してくれます。

わしの後ろに座った老婦人は
62番宝寿寺近くの民宿「鈴」の女将さん。
82歳の大先達さんです。
横峰寺登山の際には、
このお宿に荷物を預けて登山するのに便利だそうです。

0850に山頂駐車場に着いたのですが、
帰り便は0910に出るんですって・・・
こおりゃ大変だぁ。
なぜそんなに急ぐかというと、
「横峰寺登山口バス停」から0939に
「伊予西条駅前バス停」行きが通るのです。
それを逃すと1229までバスがない。
それにあわせるために参拝客を急がせるのだそうですが
ちょっとこれはキツいね。

停留所でお話をした女性は星が森遥拝所まで行くので
帰りは歩いて下ろうかな?と言っていました。
親子連れは最初から下りは歩きです。
わしは彼女と二人で急いで坂道を下る。
彼女はそんなに急ぐ必要もないのですが、なぜか付き合ってくれます。

0855
60番横峰寺着
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横峰寺境内に駐車場から進入した参詣者は手水を使うために
納経所まで降りなくてはいけません。
わしはチョンボのために塗香を持って来ていました、が
彼女も抜かりなく持って来ていました。
さすがバス遍路さんやね。
「私の使ってみます?」
「はい。お願いします」
甘い香りがしてきました。バニラかなあ?
これ、彼女のこだわりの一品だそうな。
わしも甘い香りのやつを探してみようかなあ。

仕方なく(?)塗香を使わなくてはならない場合は
使ったらいいのですが、
高速遍路をするために塗香で手水を省いたり、
灯明や線香も塗香で省いてしまう人達がいると聞きました。
これって、どうだろうねええええ?

お勤めも彼女と一緒になり、
ちょっと早めですがきっちりと勤行しました。
星が森に行く彼女と別れ、駐車場に戻る。

でも、バスは0915発なのでもう行ってしまったかなあ。
と思ったら、
丁度駐車場から出てくる所でしたがな。ラッキー!
車中の人になるが、すでに2人乗っていました。
山ガールみたいな格好をした2人連れでしたが
お勤めの時間が早かったんやなあ・・・。

運転手さんは0939までに下に降りようと一生懸命
「いや、間に合わなかったら、間に合わないまでのこと」
「いや、間に合わせてみせます!」
今日は日曜日なので車も多い。
この山道での離合に慣れていないドライバーさんたちばかりです。
無理しないように・・・・・

努力(?)の甲斐あって、
0935に「上の原乗換え所」に着きました!
そして、わざわざ「横峰寺登山口バス停」まで
マイクロバスを廻してくれました。

無事にやってきたバスの車中の人になりました。
折り返し運転してきたバスの運転手さんが
「帰りは1人だけ?」
「は、はい。そうです」
1006に「伊予西条駅前バス停」に戻ってきました。

さて、今日は1405発の高速バスで帰る予定なのです。
4時間もあるなあ・・・。
温泉で汗を流すのもよし、もう少し札所を廻るのもよし

う~~ん

札所廻りしよう!
時間を有効に使うために
ちょっと奮発してタクシーを使おう。
「香園寺まで!」
「あいよっ」
伊予氷見、伊予小松の道をスイスイと走り、

1030
61番香園寺着
ここは安産祈願の子安大師をおまつりしてある所で
赤ちゃんを抱いた人とか、少しお腹の出た妊婦さんが多いですね。
今日26日は「戌の日」なので、うなずける。
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それとなぜか
犬連れの人がやたら多くて、これも関係あるのだろうか。
小型犬がリードいっぱい走り回り、
砂利の上に糞をするので飼い主があわてて拾い
小さな子供にじゃれ付いて大泣きされたり、
境内はそれは賑やかであります。

それに反して大聖堂の中はあまり人もおらず、
境内の賑わいはお遍路さん以外の参詣者なんですね。

伊予小松の町を歩いていると、中学校の運動会の声が聞こえてきました。
この辺の地域の人にとっては、
小学校中学校の運動会は大きなイベントなんでしょうね。

1.5km歩いて
1106
62番宝寿寺着
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前回工事中だったのは、
本堂の前に新しく納経所を設けたのですね。
ここは灯明と線香を立てるところが一箇所なので
お勤めもサクサクいきます。

国道に沿って1.5kmで
1149
63番吉祥寺着
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ここの塀の外に植えてあるレモンの実、
去年の10月頃熟れて下に落ちていたやつを
皮ごと全部食べてしまいました。
今の時期はまだ青いなあ。
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お寺を出たら雨がぱらついてきました。
今日は曇りの天気予報のはずだったんだけどもなあ・・・
でも雨具を着るまでもない。

さて次の札所まで行く余裕があるでしょうか。
ギリギリの予定であせりたくない。
帰りの高速バスの時間1405だけが気になる。

まあいいや、間に合わなかったらタクシーで伊予西条まで行こう。
そう開き直ると足取りも軽い。

3.3km歩いて
1230
64番前神寺着
雨のせいか、参詣者はひとりもなく、
雨のそぼ降る本堂で独りお勤めしましたがな。
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歩いて500mの所に「石鎚山駅」があり、
1307発の列車に乗りたい。
そんなに焦らなくても1250に駅に着くことができました。
焦っても焦らなくても結果は同じなんですね。

駅には夫婦のお遍路さん、
通し逆打ちの威勢のいいおじさんがいました。
やって来た列車に乗り「伊予西条駅」に
1311着
予定通りやねえ。

バスの待合室で濡れた上着を着替えてリュックの中に押し込み
杖と菅笠を袋にいれて帰り支度が出来ました。

1405発のバスに乗り、ハービス大阪1900着の
5時間のバスの旅は、ほとんど寝ていました。
多分鼾がうるさかったのかなあ・・・
すいません。

これで次回は三角寺から始められます。
実は、大阪から三角寺日帰りというのを企画しています。
予定では実施可能なんですが、
やってみないとわからない。
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◇お知らせ◇
お気楽歩き遍路ツアー4 三坂峠下り
希望者があれば実施したいと思います。
興味のある方はご一報ください。

s-2016お気楽歩き遍路4

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おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺
平成28年9月16日~19日


人と出会う旅
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台風16号が刻々と四国に近づいてきます。
秋雨前線も刺激されて活発に雨を降らせています。
さて、今回の旅はどうなるでしょう。


9月16日(金)
2230なんばOCAT発の夜行バスで
四万十市の中村を目指します。
わしの盛大な鼾のせいで
周囲の方々の眠りを妨げないように努力したいのですが
人智の範疇を超えた出来事は避けることは出来ない。

誰か鼾止めの真言を知らないでしょうか。
知ってたらそっと教えてください。



9月17日(土)
0630高速「中村駅前バス停」到着
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雨こそ降っていないがどんよりとした雲の下
湿気の高い空気がまとわりつく。
朝早いが駅の待合室周辺には高校生らしき集団がいます。
ジャージ姿なので何かの試合なのだろうか。

足摺岬息行きのバスは0820発なので時間はたっぷりとあり、
昨日買っておいたお握りとコーヒーで朝食を済ます。

待合室の中は風が通らず、外に出ると少しですが風が渡ってくるので
ベンチに腰掛けて本を読んで過しましょうかね。
今回のお供は、三浦しおん「神去なあなあ夜話」
前作「神去なあなあ日常」の後日譚です。
拾遺集なので前作のような物語に太い筋はないが、
なかなか楽しんで読むことの出来る本です。

物語に熱中していると時間が経つのが早いね。
足摺岬行きのバス停にはお遍路さん達が集まってきます。
「中村駅」の改札から出てくる人、逆に乗っていく人
歩いて行く人歩いて来る人
お遍路さんにとって足摺岬への要の場所でしょうか。

0820にやって来たバスに乗り込むはお遍路さん3人
それに足摺岬観光の女性1人
「足摺岬バス停」まで1900円なり。

空模様はいまひとつになってきて、
雨が降ったりやんだり、時には豪雨になったり、
竜神様が暴れまわっているようですね。

途中足摺岬の根元の辺りのバス停で
夫婦連れのお遍路さんが雨に降り込められて乗ってきました。
小さなリュックひとつの軽装なので
ハイキング遍路さんでしょう。

バスの運転手さんは
なかなかサービスがよくて、
高知西南方面の時刻表を配布してくれたり
途中の観光案内をしてくれます。
わしは後部座席に座っていたので話は全部聞こえなかったのですが
それでも土佐清水市の街中にある
鰹のたたきや、サバの美味しい店の紹介はしっかり聞こえてきました。


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土佐清水港にある珍しい「唐船島(とうせんじま)」の由来も
初めて聞きました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昭和21年の南海地震で、土佐清水港の東方奥にある小島、唐船島が隆起した。
地震の前と後に水準測量によって隆起量を知ることは難しいが、唐船島では
貝類の付着等によって明らかになった。
両潮位線の間隔は80cmあり、周辺の隆起量の順位の決定に貴重な資料となり、
国の天然記念物に指定されています。
(高知県教育委員会資料より抜粋)

また、この島名の由来は、
応仁2年(1468)前関白一条教房郷の土佐下向以来、土佐清水港は当時中国
に派遣された船の中継基地となり、唐(中国)からの船が多数寄港していたこと
によるそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

岬めぐりのバスは足摺岬の西側の細い道を走り
展望台のあるところまで着ました。
「今から5分間ここで停車しますので記念撮影してください」
おおっ
なんとサービス精神満点でしょうか。
運行表どおりに走ると乗客のいない停留所をスルーするので
時間が余るため、時間調整が必要なのですが
展望台のあるところでそれをしてくれるとは!
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まだまだ台風の影響はなく、
西方浄土まで晴れ渡った空と海を堪能できました。


1005
38番金剛福寺着
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雨は降っていませんが風が吹いて来ます。
本堂、大師堂でお勤めさせてもらっている間、
右側から風が吹いて来ますが
これは千手観音様、お大師様がわしを迎えてくれているわけではなく、
単なる台風の影響の風です(と思う)

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本堂から大師堂へ向かう途中の池のほとりの岩に
草木が張り付いています。
これって、人為的に苗を植えたものでしょうか?
それとも自然に種が根付いたものなんでしょうか?
こういったものに興味が湧くようになったのは
自分が歳取ったせいでしょうかね?
(年末には爺ちゃんになるもんなあ・・・閑話休題)

現在1030、帰りのバスは1103発なので
ここで昼食にしましょうかね。
門前のお土産屋さんの2階で「鰹たたき定食」を食べました。
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薬味がどっさり乗っていて
鰹の味があまりわからなかったなあ・・・
でも美味しかったよ。

バス停方面の食堂には〆サバ定食もあった。
今度食べてみよう。

やがてやってきた「中村駅」経由「宿毛駅」行きのバスに乗り込みます。
バス停で待っていたお遍路のおじさんと乗り込みます。
彼と意気投合して色々喋りました。
71歳埼玉から来ているSさん。
四国だけでなく、秩父、板東、知多などあちこちの霊場巡礼をしている人です。
今回通しの四国遍路旅は出発前に
家族からあまりいい顔をされなかったそうで、
心配する家族に毎日消息を電話やメールで知らせなくてはいけないそうです。


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「巡礼」と「遍路」の違いについて
巡礼とは参拝のために霊場を旅をしながら廻ることです。
有名なのは西国三十三箇所です。西国・板東・秩父を合わせて「日本百観音」
といわれています。

巡礼の中に遍路は含まれるのですが、特に弘法大師の足跡を辿って参拝すること
を遍路といいます。

遍路の語源は、その昔四国で修行する人達は海岸沿いを巡り、海のかなたの世界
へ渡ることを願っていました。海辺の道や土地を表す言葉「辺地(へち)」
「辺路(へじ)」は、「偏禮」「邊路」と変わりその後「遍路」と変化していき
ました。

ですから四国遍路、四国巡礼という言葉はあっても西国遍路とは言わないのです。
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閑話休題

Sさんは逆打ちをされているそうで、
色々な苦労話を楽しく聞いているうちに中村駅に着きました。
まだ今日のお宿が決まっていないSさんに、
列車で窪川まで行き、37番岩本寺の宿坊に泊まることをお勧めしました。
なぜか?食事が美味しいからです!

途中豪雨が降りだしてきましたが、
10分くらいでまたもとの青空になります。
今日の空模様はこんな感じでしょうね。

わしはそのままバスに乗り、
39番延光寺近くの「寺山口バス停」で降りました。
「足摺岬バス停」からここまで2600円です。

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「寺山口バス停」から歩くこと20分
沿道の田圃には黄金色の稲穂が揺れています。
畦には彼岸花が咲いていますね。
もうそんな季節か・・・
he6-7a-10.jpg


39番延光寺着
門前の駐車場には大型バスが1台・・・
うう~む。

he6-7a-11.jpg
境内には白衣の集団が唱える般若心経が高く低く聞こえてきましたがな。
広島県の大師講の御一行様で、統制の取れている一団のようです。

幸い納経所は空いていましたがな。

ここから1.5km歩いて、
土佐くろしお鉄道中村・宿毛線「平田駅」まで行きます。
he6-7a-12.jpg
空は青空、夏の雲と秋の雲の境目のようですね。

「平田駅」~「宿毛駅」まで行き、
「宿毛駅前バス停」から宇和島行きバスで「平城札所バス停」に行き
40番観自在寺宿坊に泊まる予定です。

he6-7a-13.jpg
「平田駅」で列車を待っていたら
足摺岬のバス車中で一緒だった
もう1人のお遍路さんがやってきました。
東京から来たKさん。

休暇を使って通しで歩いていて、
日程中に行けるところまで行くそうです。
「今日はぜんぜん歩かなかったので歩きを入れました」
どこからどこまで歩いたのは聞き漏らしたのですが
「今日のお宿は決まっていますか?」
「いえ、まだです」
「ならば観自在寺宿坊にしたら?素泊まり4000円」
「宿坊に泊まるのは初めてです」
早速宿坊に電話したらOK!

彼は英語で書かれた四国遍路ガイドを持っていました。
ガイジン遍路さんたちがよく持っている、あれです。
「も、もしかしたら日系の方ですか?」
「いえ、日本人ですよ」
英語の勉強のためだとか。すごいですね~。

ちょっと見せてもらったら
結構詳しくお宿とか札所情報も載っていましたよ。
そおおかあ、
これ持っていればガイジンさんもニホンゴ解らなくたって
シコクヘンロは大丈夫ですね。

1558にやって来たロ~カル列車に乗り、
1607、あっという間に宿毛に着きました。
「宿毛って、難読地名のひとつですよね」
「ああ、そうですね。でもわしは近藤勇を捕らえた土佐の侍が
宿毛出身ということでなぜか高校の頃から知っていました」
「なるほど」

不思議とわしは四国とは色々な物語で縁があったみたいです。
「死国」で四国遍路と逆打ちを
「竜馬がゆく」で土佐の風景を
「板東捕虜収容所」で板東の風土を
お遍路始めてからは「てんやわんや」「花へんろ」などなど。

豪雨の降る「宿毛駅」に着きました。
実はここの売店で夕食を買おうと思っていたのです。
それに三原村のどぶろくも売っているのでついでに・・・

勇んで売店を見たら、ほとんど目ぼしい物は売り切れ!
どぶろくも、弁当もない。
ああ~、あてがはずれにけり。
仕方ない、
土佐鶴のワンカップとじゃこ天、パン2個を今夜の夕食にしようか。

ご健啖なわしは、それでも足りない。
バスの発車時間1652までまだ時間がある。
雨もやんできたので
駅前をウロウロしていたら弁当屋さんがあった!
中に入ってみたら、ショーケースはガラガラ
ここも売り切れですねえええええ。

he6-7a-14.jpg
隣にあるラーメン屋さんに入って
「何がお勧めですか?」
「そうねえ、味噌ラーメンが一番出るかな」
ラーメンライスを頂きました。
次の機会にはどこの店に入ろうかな?

やってきたバスに乗り、松尾峠を横目で見ながら約30分
1727「平城札所前バス停」に着きました。770円なり。

40番観自在寺着
he6-7a-15.jpg
四国遍路の関所寺、
よこしまな遍路はここの門から入れない・・・
今回も無事に入れました。

本日のお宿の観自在寺宿坊
今日は満員だそうです。
ですからKさんはラッキーだったんですね。

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宿帳に記載してお代を払うか払わないうちに
入浴洗濯を済ませてしまい、
あとは部屋に寝っころがってジャコ天を食べながら土佐鶴を飲みますがな。

he6-7a-17.jpg
今日は土曜日
テレビは何をやっているかなあ・・・ああ眠たい。
夜行バスの車中ではよく眠れなかったもんなあ(何言ってるんや)
早く洗濯・乾燥が終わらないかなぁ・・・
瞼がくっつくのを我慢しつつ、1時間

おお、やっと乾燥が終わった。
ホカホカした洗濯物を抱えて部屋に戻り、明日の身支度を済ませたところで
もう限界
布団にもぐりこんで眠りこけてしまいました。



9月18日(日)
おはようございます。
4時に目が覚めました。
テレビをつけたらパラリンピックをやっていて、
しばらく眺めながらお茶などを飲んでいたら
夜が明けてきましたがな。

朝食はパン2個とお茶

納経所が開く7時にリュック担いで宿坊から出ました。
朝早いのに多くの参拝者がきています。
he6-7b-01.jpg
納経所も込み合っていますね。
ふと見ると、美髭の御出家様がおられます。
どこかでみたような・・・

おお、そうだ。
facebookの「四国八十八箇所」グループでお見かけしていたなあ。

勇気を出して、
「あの~、すいません。もしや徳島の御住職ではありませんか?」
「そうです。Hと申します」
「おおっ!わ、わたしはfacebookの四国八十八箇所グループの絵描き遍路です」
「ああ、そうですか。いつもあなたの絵を楽しく見させてもらっております」
「えっ知ってくださっているのですか?」

he6-7b-02.jpg
有難い錦札を頂戴しました。
わしは、持ってきた絵を貰っていただきました。
「綺麗な絵ですねえ。嬉しいですね」
な~んてありがたいお言葉も頂戴しました。

四国八十八箇所準特任大先達の方なのに
初対面のわしにも丁寧な対応をしてくださり、
「実るほど頭の垂れる稲穂かな」
を体現されているお方でした。

観自在寺御本尊の薬師如来様のお導きです。

ほくほくして門前街を降りて行くと、
体操服の小学生の団体が次々とやってきました。
「おやよ~ございま~す!」
「おはようございます!」
元気のいい挨拶ですね。
今日は運動会なのでしょうか。
雨が降らないといいなあ。

いい気分で「平城札所前バス停」に行き、
0747発の宇和島行特急バスに乗り、
0848「宇和島駅前バス停」着
1400円なり。

0939発の列車まで、
待ち時間が暫くあったのでコーヒーを飲んでゆったりしていたら、
リュックを背負った白人青年が駅の発車表示板とにらめっこしています。
ついついお節介ながら
「Where are you want to go?」
「ウノマチ」
では次の特急やね。
「You take next express in track 1」
「1?」
「Yes!」
彼はフランス人で、貰った納め札には「Piere ピエレ」と
書かれています。
日本人は「ピエール」と読んでしまいますが、
本国では「ピエレ」と読むのでしょうか・・・。
もしかしたらこれは名字かもしれん。
he6-7b-05.jpg

何はともあれ彼は0934発1番線の特急に乗り込んでいきました。

わしらは3番線から0939発窪川行に乗り、
「務田駅」で降ります。220円なり。
この路線名物なんでしょうか、「ホビートレイン」
he6-7b-04.jpg
イベントを色々企画していて今回のテーマは「かっぱ列車」
車内はかっぱまみれですがな。
子供さんが喜ぶのはいいとして、
大きなカメラをぶら下げた大人たちも多く乗り込んできて車内外で
写真を撮りまくっています。
次に来た時にはどんなイベントをやっているかな?

he6-7b-06.jpg
「務田駅」から田圃の道を1.8km歩いていくなか、
眼前に広がる空はどんよりとした雲を多くはらみ、
湿気を含んだ風が吹いてきます。
今にも雨が降りそう・・・


41番龍光寺着

ここでも右側から吹いてくる風は台風の影響の風で
稲荷神社から吹いてくる風などではない。
車遍路さんたちが多く訪れています。
勤行次第も様々で、短い人もいれば長い人もいます。
納経所でお説教されないように
気合を入れて服装容疑を整えて臨みましたが、
今日も窓口は優しそうなご婦人でした。

Kさんとここで別れて次に行きます。
参拝を終えて鳥居へ向かう途中に昨日のダンタイサンの
バスがやってきました。
ぞろぞろとお遍路さんたちが吐き出され、参道を登ってきます。
3人揃いの作務衣を着た夫人のセンダツサンは
愛想よく挨拶をしてくれました。
次々と来るダンタイサンにも元気に挨拶をします・・・

Tシャツを着たおっさんのセンダツサン2人に挨拶したら
反り返って上から目線を送ってきただけ。
なんじゃこりゃ。
子供も元気に挨拶するのになあ。
これはセンダツサン以前の人間性の問題ですね。

蒸し暑い風の吹く道路沿いを歩くこと1時間

42番仏木寺着
he6-7b-07.jpg
山門で地元の先達Nさんがわしを出迎えてくれました。
facebookで
「仏木寺に行くよ!」
とつぶやいていたのを見てくれていたのです。
ありがとうございます。

さきほどのダンタイサンも来ていましたが、
納経所のピークを過ぎていたのでお勤めと納経はすんなりと済みました。

he6-7b-08.jpg
納経所のある建物の柱の表面が炭化していたので
「ここは火災にあったのですか?」
「いえ、これは防腐の為表面を焼いているのです」
ふ~~~ん。
家内の実家のある福井県でも壁板を焼いてあるのは知っていますが
柱をこんなに焦がすんですねえ。


軽トラで来ていたNさんに、おそるおそる
「あの~、次の明石寺まで乗せていってもらえんかのう?」
「いいですよ!」
おおっ南無大師遍照金剛
激しく雨が降り出してきましたが、軽トラはずんずん進む。

歯長峠をあっという間に過ぎて


43番明石寺着
he6-7b-09.jpg
雨脚は更に激しくなり、本堂・大師堂でのお勤めの際
かなり濡れてしまいました。
でもこれがポンチョを着て濡れそぼったお勤めならば
テンション下がっていただろうなあ

納経所では、
並べられていた三宝を濡れないように片付けるのに大忙しでした。
ここは室内に入って納経を貰う造りではないので
雨には弱いのですね。

ここまで送ってくれたN先達にお礼をするため、
JR卯之町駅前にある洋食屋さんの
「ステーション」でランチを頂くことにしました。
ここ、今年の2月に入ってすっかりお気に入りになったのです。

he6-7b-10.jpg
なぜここに?
と思うような本格的な味の店です。
こじんまりとした店内では
シェフが1人で注文取り、調理、皿の上げ下げ、レジなど、
何でも忙しそうにこなしていました。

he6-7b-11.jpg
ランチは3種類選ぶことができます。
わしはチキンのグリルを頼みました。
この写真にサラダが付きます。
800円とリーズナブルで美味しい。
スパイスで香ばしくあぶられた肉汁が溶け出してきて、
舌が溶けそうです。

お腹もできたところで
N先達とはお別れです。
「おきらく歩き遍路ツアー、龍光寺~明石寺コースはどう?」
「おお、いいですねえ」
夢は果てしなく広がります。

やってきた特急宇和海に乗り、「松山駅」に行きます。
さてここで問題・・・
明日の天候はどうなんでしょうか。
雨に濡れて歩くのは一向に構わないのですが、
帰りの便が運休になってしまうとアウトです。

安全策を取って朝早く帰るか・・・
松山駅前のJRバスセンターに行ってチケットの変更をお願いして
0800発の便にしてもらいました。
休日を使って区切り遍路をしている以上
帰りを確保しておくことは仕方がないでしょうね。

今日のお宿は松山城堀端にある「APAホテル」
ホテル内のレストランで夕食をと思ったら
ディナーバイキングが2500円ですと。
ちょっと高いなあ。

幸いホテルの前にコンビニがあるので
そこで買ってきたやつで我慢するか・・・
ランドリーサービスで洗濯をしている間に買い物に行って
お風呂に入り、今回の旅の疲れを癒しました。


翌日は0800松山発~1330なんばOCAT着で
とても安全な旅でした。

今回の旅は、
移動の都度出会いがあり、
色々な話を聞かせてもらうことができましたがな。
出会った2人のお遍路さんは歩きに固執せず、
列車・バスを適時使って旅を楽しんでいる人達でした。
今まで出会った歩きオンリーの人と比べると少し雰囲気が違っていましたね。
旅を楽しんでいる。
苦行的、求道的に歩き続ける人もそれは立派なんですが
心にゆとりを持って四国遍路を楽しむのもいいんではないかと
最近とみに思うのです。

今回久万高原に行くことができませんでした。
さて、いつ行こうかな??
he6-7b-12.jpg

泉岳寺と赤穂義士

高輪泉岳寺01

平成28年9月10日
萬松山 泉岳寺

今年の6月に播州赤穂の花岳寺を参詣して以来
赤穂義士のことが気になること再三
忠臣蔵の世界に引き込まれてしまいました。
呼ばれたのでしょうか。
小説を何冊か買い求めて読み、更にドラマなどを観ました。

横須賀にいたとき、京浜急行の東京行きの行き先に「泉岳寺」と
表示されていたのですが、特に気にもなりませんでした。
その時には縁がなかったのでしょうね。

忠臣蔵にはまってからは、
時々横浜に行く機会があるので、いつか泉岳寺に行こう!
と思っていました。

で、

今回の参詣です。
新大阪を6時発の新幹線に乗って横浜に行き、
用事が終わって京急で「泉岳寺駅」まで行きます。
都営地下鉄に連絡しているので駅は地下
さすがに駅構内には泉岳寺までの案内板が随所にあり、
四十七志の名を刻んだ扁額も架けられていました。
高輪泉岳寺02

まだまだ暑い高輪の参道を歩いて行くと
門前にはおみやげ屋さんが数件並んでいます。
高輪泉岳寺03

山門は文化財でしょうか、
通行は出来ず、脇が参拝用順路になっています。
拝観料がいるのかな?
と思ったのですが
そのまま境内に入ることが出来ました。
高輪泉岳寺04
正面には本堂があり、
脇には赤穂義士の墓所の案内板が大きく立っていますが
まずはご本尊さまにお勤めをします。
禅宗(曹洞宗)なので釈迦如来です。
お線香一束100円也。

勤行が済んで本堂左手の墓所に行く。
途中、
吉良上野介の首級を洗った「首洗い井戸」があります。
高輪泉岳寺05

墓所の入り口で線香を買うと、
半端ではない量の束に火をつけてくれました。
「何本あるのですか?」
「100本です」
高輪泉岳寺06b
なるほど、墓所には47柱、
それに浅野長矩と長矩夫人である瑶泉院のも併せて49
2本ずつ手向けたらちょうどいいなあ、
と考えつつ、丁寧に1柱ずつ参詣しました。
高輪泉岳寺06
訪れていた外人さんは何を思うのか?
わざわざここに参詣しに来る人達は
当然赤穂義士の由来は知っているのでしょうね。
女性二人連れのお母さんが娘に
由来を教えながら歩いていました。

さてわしがここで特に気になっていたのは
寺坂吉右衛門
高輪泉岳寺07
池宮彰一郎の「最後の忠臣蔵」を読み、更にドラマを観て、
彼のことがとても気になったのです。
大石内蔵助や堀部安兵衛など、メジャーな人物よりも
歴史の片隅にひっそりと生きた人に
脚光が当たった物語や人物が好きです。

新撰組の吉村寛一郎とか、
アイドルではAKBの大堀恵とか・・・
壬生義士伝 - 00hr 42min 12sec
大堀恵

閑話休題

寺坂吉右衛門の戒名は切腹せずに天寿を全うしたので
他の義士の戒名についている「刃」の文字がありません。
それにここにあるのは墓に見えても彼の供養塔だそうな。

さてお線香を2本ずつ手向けながら残り10柱になってきたら・・・
あれ?足りないよおおおお。
本当に100本あったのかなあ?
失礼ながら最後の5柱には1本ずつになってしまいました。

宝物館には赤穂義士由来の品々が展示してあり
真贋定か否かはさておき、
大変興味深く見ることができました。
外に出てみたらNHKの腕章をしている人からアンケートを求められました。
なんでも年末に「歴史秘話ヒストリア」で忠臣蔵特集をするそうです。
大石内蔵助に対する想いとか、
四十七志で気になる人とか・・・
わしは「寺坂吉右衛門」と書きました。

参詣もとどこおりなく済んだので
ご朱印をいただきに行きましょうかね。
高輪泉岳寺08
納経所の壁には気になるおみやげ物が売ってありますが
荷物になるのでやめておきましょう。
あくまで目的は御朱印です。
高輪泉岳寺09

これで赤穂義士に関するわしの想いは一区切りついたのではないかと
考えます。
しかしながら一過性のブームに終わらせず
この物語に込められた意義については今後も勉強を続けていきたい。
高輪泉岳寺10

「行きたい」
「してみたい」
と頭に思い浮かぶのは必然であり
それを実行するかしないかも、また必然なのだと考えます。

この先後悔のなきよう
金と時間と気力の続く限り実行していきたいと考えております。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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