FC2ブログ

新西国巡礼 25番太山寺・26番伽耶院・客番浄土寺

新西国巡礼
太山寺00

4月26日(火)
今日は朝から神戸行きの電車に乗って
「三宮駅」から神戸市営地下鉄に乗って
「伊川谷駅」で降りて
そこから神姫バスに乗り「太山寺バス停」で降ります。
バス停のほかに何もないところです。

第25番 太山寺着

太山寺01
古い山門が出迎えてくれました。
新西国の石柱が立っていますね。昭和の始めに建てられたのでしょう。

藤原鎌足の息子、定恵和尚開山とされます。
元正天皇の勅願寺として皇族を始め一般民衆の信仰を集めたそうです。
南北朝時代には支院四十一坊、末寺八ヶ寺、末社六ヶ社があったのですが
その後衰退しましたが、
なお今も隆象院、成就院、遍照院、安養院、歓喜院が参道に
立ち並んでいます。

太山寺02
本堂はシンプルですが規模が大きく、
神戸市で唯一の国宝なんですね。
広い境内は静寂が包み、厳かな気分にさせられてきます。

太山寺03
奥之院へ行って見ました。
藤の花が美しい。
赤く塗られた閼伽井橋を渡ると、稲荷社、地蔵堂がありました。
ここの空気は明らかに違う。
奥之院とはかくあるのでしょうか。
今は出ていないのですが、霊水が湧き出ていたそうです。
眼病平癒のお礼札が置かれていました。



5月21日(土)

今日は休みの日に四国に行かない日です。
なぜかって?
伸びてきた髪を切る予約を土曜日に入れたのです。
日中は時間が出来たので、
兵庫県三木市にある26番伽耶院と
小野市の客番浄土寺に行く予定を立てました。

実は先週の火曜日に途中まで行ったのですが、
伽耶院行きのバスが土日のみ運行になっていて、
空しく引き返しました。
でもそのかわりに宝塚のFBのマイフレさんのお店に
行くことができましたよ。
これはこちらに行きなさい、というお大師さまのお導きでしょうか。

今回は仕切りなおしなのです
朝早く「南海なんば駅」に着き
地下街を歩いて「阪神なんば駅」で阪神線に乗り
「尼崎駅」~「新開地駅」
神戸電鉄に乗換え「緑が丘駅」で降りて
神姫バスで「伽耶院口」で降ります。
乗り継ぎが楽しいですね。

伽耶院01
神姫バスでおそるおそるPASUMOを通してみたら・・・
使えましたよ!

バスの車内は2人のみ。
三木グリーンピア行きなのですが、閉鎖されたために
「伽耶院口バス停」が終着です。
もう一人の男性乗客もそこで降りました。
リュックを背負っているので
「もしかして、新西国巡りですか?」
「そうです」
おおっ
山門まで500m
色々話しながら歩きました。
父親の死をきっかけに西国、更に新西国巡りを始めたそうです。
自分から語ってくれました。
誰かに喋りたかったのかもしれませんね。
「今日はどこまで行くんですか?」
「客番の浄土寺まで」
「おお、一緒ですね」
お連れができました。

わしは自分の四国遍路の話がメインです。
でも「四国遍路してみません?」
とは言いませんでした。
こればっかりはお大師さまに呼ばれなければ行きませんしね。


今日は暑い。
日差しが夏並みですね。
しかし湿度が低いので木陰になると涼しく、いい風も吹いてきます。


26番 伽耶院
ここは修験宗の寺院です。

伽耶院02
山門が見えてきました。
仁王さまは朽ちていて、上半身は無くなっていました。
伽耶院03
いつの時代のなのでしょうか。
秀吉の中国攻めの際に、焼け残った残片なのだそうです。
堂宇もことごとく焼けてしまい、
現在はその後のものだそうです。

伽耶院04
ここは本坊、納経所の入り口で、もう少し道なりに行くと、
中門が見えました。
伽耶院05
人の通ったような痕跡が見えませんね。
参詣者は本坊の奥から行くのでしょうね。
青芝を踏んで歩くのは贅沢な気がします。

伽耶院06
「黄金水」と呼ばれている小さな池があり、
冬には水面が虹色や金色に輝くといわれています。
これは池にヒカリモが繁殖し、太陽光を反射して
金色や虹色に輝くそうですが、いまはなんの光もありません。
ただカエルが鳴くのみ。

伽耶院07
入山料は看板のごとく
「草引き十本」
2人して十本ずつ抜きました。
伽耶院08

本堂は土足のまま入ることが出来ます。
床に鳥の糞があちこち落ちています。
天井を見ると、ツバメの巣があります。
伽耶院09

御本尊は毘沙門天立像
「真言は、『おんべいしらまんだやそわか』です」
「??」
彼は曹洞宗だそうで、真言には縁がないのでしょう。
般若心経をあげるのも、わしだけ。

糞のない場所を選んで板の間に正座し
てお勤めをしました。
境内には目を引くような石像が並んでいます。
伽耶院10

納経所まで戻り、ふと見ると
「毎月第3土曜日写経・写佛会」
おおお・・・今日は第3土曜日やああああ。
心がグラグラ動きます。
が、次を急ぐ。

「伽耶院口バス停」に戻ったらまだ20分以上あります。
バス停の向こうに酒屋さんがありました。
フラフラと店内に入ると
新酒がある。
試飲もできるようです。
純米と大吟醸の新酒を買ってしまいました。
これはカーチャンに送ろうかね。

すきっ腹に意地汚く飲んだので酔っ払っちまったよ。

1026
やってきたバスに乗って
「緑が丘駅」に戻ると、次の客番浄土寺のある
「小野駅」行きは1115
40分くらいありました。
ここは田舎町の駅前なので寂れていますねえええええ。
弁当屋さんを覗いてみたら
地味な色合いの弁当ばかり・・・
ミンチカツ弁当を買って駅のホームで食べたら、
これが美味しかった。いい味付けで美味しいねえ。
またここに来る事があるやろうか・・・。
縁があったらまた来てここのお弁当を食べましょう。


今日は本当に暑いが、湿度が低いので木陰は涼しい。
駅のホームにたたずみ、旅情を味わいます。
今日は春美ママの書いた「女へんろ元気旅」を持ってきているので
列車内とか待ち時間に読む。
hon-onna-henro.jpg
いつも笑顔を絶やさず、人との縁を大切にする彼女の人生遍路物語は
少なからずわしの心に染み渡ってきます。
些細な人間関係に
意固地になっている自分の心の狭さを思い知らせてくれます。

1200
「小野駅」着
「ここから1時間歩くのですね」
「そうなんですよ。あっ、バス停がありますよ」
「どれどれ、本当だ。1215分っていうのがある。ラッキー!」
「・・・・これ、日曜日のみ運行ですねえ」
「ああ~」
結局歩くことになりました。
でも2人で話をしながら歩くと道程も苦にならない。

もうすぐ新西国巡礼も終わりが見えてきました。
さて、次の目標は・・・という話になり
「神仏霊場150箇所巡拝」の話を聞きました。
http://shinbutsureijou.net/
興味深々です。
ここでの出会いは
神仏のお導きでしょうか。

1240
客番 浄土寺
ここは真言宗高野山派の寺院です。
かなり広い寺域です。
浄土寺01

土曜日というのに人っ子一人いませんねえ。
石段をあがるとき、
「参拝の方は歓喜院まで」
と書いてあったのが目に入ります・・・
本堂に行ったら閉められいていて、13時まで昼休みのようで、
時間になるまで境内を見物して歩きました。
裏山には四国八十八箇所の写しがあります。
全部廻るのには30分かかるらしいので、やめておきましょうかね。
浄土寺02

浄土寺03

時間が来ても誰も来ないので、
参道の脇にある歓喜院まで降りてみます。
どうやらお寺の人はここに住んでおられるようです。

ピンポ~ン ピンポ~ン
「ごめんくださ~~い」「すいませ~~~ん」

2人で待っていたら、歓喜院の建物を工事中の人が
副住職さんを呼んできてくださいました。

「すぐに行きますので本堂に行っていてください」
「は、はははい」
本堂まで戻り、待っている間に
浄土寺04
ふと見ると、縁が修理してあります。
ずいぶんと細かい修繕がしてありますね。宮大工の仕事でしょうか。
住職らしき方がやってきました。

靴を脱いで本堂内に入り、
拝観料500円と納経料300円を払い
ご本尊の前に座り、真言宗勤行次第を朗々と唱える。
お連れもわしの後ろに座っているようです。

本堂は天井のない造りで、
見上げると東大寺の大仏殿のような雰囲気がします。
阿弥陀三尊立像は快慶作だそうです。
5.3mの阿弥陀如来は見上げるとその荘厳さに心をうばわれ、
しばらく見とれていました。
浄土寺05

心洗われて本堂を後にし、
さて、引き上げるとしましょうかね。
彼は裏山の四国八十八箇所に興味を持ったようで
「ここをお参りしてきますわ」
「おお、いいですね。ではお気をつけて」
お互いのご縁に感謝しつつ、握手して別れました。
四国八十八箇所にも来てくれるかな?
浄土寺06

帰りの道程は独り暑い中を汗かいて歩きました。
独りで歩くと途端に歩みが遅くなり、
列車の時間ギリギリになりそうだったので走ってしまいました。
ああ~、暑い暑い。
飛び乗った列車の中で汗を拭き拭き・・・

今日はここまで。
1700に天下茶屋の美容室に予約を入れていたので
その時間に振り回されていました。
なんとか時間前にたどり着いたのですが、
忙しい一日でした。
おっと、このあと1900から人と会う約束をしていました。
今日は予定を入れすぎたかなあ。
忙しくしてしまうのが自分の性でしょうか。

スポンサーサイト



読書感想文2016年5月

読書感想文2016年5月


久々に読書感想文です。


51hJbR1q4vL.jpg
「島へ免許を取りに行く」
星野博美

40歳を超えた作者が長崎県の五島にある島で合宿免許場で
悪戦苦闘しながら教習を受ける物語です。
この物語の最終目的は「免許を取る」という
明確な目標に向かって進むので、結末は解っているのですが
そのプロセスを楽しむ物語なのです。
目的が簡単に得られては物語にはならない。

若い頃ならばともかく、
歳をとった人ならば
自分の自覚とは別に、反射神経は衰え
記憶力も減退し、
その分意固地になり頑固になる。

こういった自分自身との戦いなんですね。
作者の力量によって読者を飽きさせることなく、
物語に没入させてくれます。

それに、自分自身の教習中の追体験を知らず知らずのうちにしている。
「あ、こういうこともあったなあ」
「うんうん、わかるわかる」
読んでいて思わずニヤリと笑ったり
辛かった思い出も蘇ってきます。

確かに車に乗ると視点、思考回路も変わる。
この変化にまず頭を切り替えなくてはならない。
それをするのが第一歩なんですね。

また、自動車は人間の能力を超えた存在なので
いちいち原理を理解しようとしていては
前に進めないこともある。
「これは、こうなんだ」
と割り切らなくてはいけない。

若い頃はわりあい頭が軟らかいので
すんなり受け入れられますが
頭が固くなってきた年齢だと大変でしょうね。

常に新しいことにチャレンジすることは
脳が活性化されていいことです。
でも、それに踏み出すきっかけや勇気、気力を振り絞るのは
大変なんですけどもね。
作者はそれをやってのけたのはすごい。
わしも見習わなければ。




41BI65ItFQL.jpg
「翼はいつまでも」

川上健一
この作者の書く青春小説には、いつも惹きつけられます。
決して若い頃に書いた物語ではないのに
若者の躍動感に満ち溢れています。
いったいどうやってこの気持ちを引き出したんでしょうか?

ビートルズ黎明期の田舎の中学生が主人公です。
このころの先生といったら
自分たちの価値観を子供たちに押し付けるのが仕事なんじゃないかと
思ったくらい上から目線でしたね。
深夜放送を聴くのは不良だ。
ギターをやるのは不良だ。
不純異性交遊はいけない!
大人は自分たちの理解の範疇を超えるのはすべて否定していましたね。

でも中学生は、ちょうど大人からの押し付けに対して
反発を覚えながらも、
しかし自分の無力さも感じているので
自分たちの世界の中で悩んだり反発したり
ささやかな発見に興奮したりしている年代でしたね。

現代のように情報が氾濫していないので
限られた世界のことしか知らない。
それが世界の全てでした。

親に内緒の一人旅っていうのは大冒険ですね。
何もなくても、何もおきなくても得るものも多かった。

不幸(?)なことにわしの父親は中学校の校長でした。
息子たちの上に君臨していましたね。
あれダメこれダメ、何でもダメだった思い出があります。
そのダメだったことを、
大人になってから取り戻した事の何と多かったことか。
でも少年時代に経験しなくては
その瑞々しさは得られないでしょうね。

作者の川上健一氏は、
若い頃体験できたんでしょうか。
いい歳こいたオヤジが
読んでいてワクワクするような、
物語が終わって欲しくない気持ちにさせられたんですから。


おきらく歩き遍路 第2回 11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺

おきらく歩き遍路 第2回
11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺


he6-2a-01.jpg
おきらく歩き遍路ツアーも
第2回を開催することができました。
告知から開催まで1ヶ月しかなかったのですが、
これは11番藤井寺の藤の花の見物が主眼でした。
さてさて咲いているでしょうか。

リピーター1名、
車・ツアー遍路さん3人が手をあげてくれました。
先達は前回と同じくK権大先達様
ツアコンのわしを含めて計6人です。
それに加え、地元徳島の方が1名、
日中だけの参加をしてくれました。

歩きがほぼ初めての人がこれだけ参加してくれると
おきらく歩き遍路ツアーを企画した甲斐があります。



5月7日(土)
わしは徳島駅前の定宿に前泊しまして、
早朝JR「徳島駅」~「鴨島駅」0730着
he6-2a-02.jpg
田植えの始まった鴨島町の道を南下します。
景色を眺めながらも
藤の花の開花状況で頭が一杯であります。

今回は各ポイントで参加者が合流してきます。
最初はわしひとり。

40分ほど歩き、
0815
11番 藤井寺着
ああ、藤の花の鮮やかな紫色が見えるか見えるか
ドキドキしながら駐車場から
門をくぐると・・・

ああっ



he6-2a-03.jpg
すでに花の盛りは終わっていました。
ヘナヘナとくずれおちる。

嘆いていても仕方があ~りませんじゃないですか。
来年へのリベンジを誓い、
わしの描いた絵を納経所に納めさせていただきました。
he6-2a-04.jpg
それ見ていた老婦人が、わしを追いかけてきて
「あの~、私にも絵を貰えないでしょうか」
「えっ?あんな絵でもいいんですか?」
好き勝手に描いている自分の絵を見て
喜んでいただけることは、
本当に幸せなことですがな。


神戸からK先達が、友人と一緒に少し遅れて鴨島駅に到着し
タクシーで藤井寺までやってきます。

しばらく時間があるので鐘楼に腰掛け、
藤棚を眺めていました。
たとえ花の盛りを過ぎても、
目を閉じれば満開の藤の花がわしを楽しませてくれます。

門前の茶屋では、おばあさんが2人店番をしていて
お喋りに花が咲いていますが、
時々口喧嘩に変化しています。
彼女らにとっては日常的なんでしょうね。

0915
K先達が、友人とやってきました。
「すまんこってす・・・藤の花が・・・」
「ああ、でも少しだけ花がありますね」

he6-2a-05.jpg
お勤めをする2人の後姿を撮らせていただきました。
大きなカメラをぶら下げたおじさんがやってきて、
やはり2人の後姿を撮っていました。
よい被写体なのでしょうが、断ってから撮りましょうね。

失意(?)のわしらは歩いて鴨島駅へ。
途中、昼食を道沿いのスーパーで買い込み、
ついでに今夜の歩き遍路研究会用のおつまみも。

「鴨島駅」に着いて、早めの昼食をかき込んでいたら
参加者の1人であるTさんが高松から来てくれました。
車でここまで送ってもらったそうです。
お遍路姿の人達はすぐに打ち解けて話が出来ますね。

1058「鴨島駅」~1115「府中駅」
「府中駅」には3人が待っていました。
松山からMさん、東京からリピーターのAさん、
それに地元徳島のKさん。
he6-2a-07.jpg

「府中(こう)駅って、難読駅名やね」
「初めてこの駅に降りる人は『さて、どう読むでしょう?』って投稿するよね」

男性3人、女性4人、合計7人の
歩き遍路ツアー開始です。
初参加の4人は、歩くのはほぼ初めてです。
不安一杯の表情をしていますが、大丈夫です!
楽しく行きましょう。

お互いに簡単な自己紹介をして、さあ出発です。
「府中駅」から17番~13番への今年流行の「逆打ち」です。

he6-2a-09.jpg
K先達もこのルートの逆打ちには慣れておらず、
「あれ?こっちだっけ」
「う~ん多分こっちでいいんじゃない?」
「ほら、ここで踏み切りを渡る・・・」
「あっへんろシールがあった!」
わやわや喋りながらご一行さまは進みます。

1210
17番 井戸寺着
「ここで記念写真を撮りたいですねえ」
「でも誰もいないよ」
ま、写真はあとで。
本堂に行ってお勤めをします。
前回は男4人が「寺男カルテット」を結成しましたが
今回は男3人、女3人なので
「そうやなあああ、無理に言えばハイファイセットか、サーカスかなあ」
最初なので声もまだ小さく、
ハーモニーも生じないのでK先達のプルプルもない。

he6-2a-10.jpg
「みんな井戸を覗きましょう。顔が映りましたか?」
「この水も飲んでいいんですよ」
「お腹壊さないかなあ」
「腹いっぱい飲めば壊しますよ」

帰りに山門でどうしても集合写真を撮りたかったので
門の脇でカードゲームに熱中している少年にお願いして
撮ってもらいました。
次回からは三脚を用意した方がいいのかなあ。

he6-2a-11.jpg
先達さんより前にダッシュして
カメラを構えると、すかさずポーズを取ってくれるが
皆まだ若干ポーズがぎこちない。

今日もいい天気です。
竜神様は先週暴れまわっていたので、お疲れなのでしょう。
そのかわり気温があがってきました。
25℃はあるんでないでしょうか。

1306
16番 観音寺着
「おおお、逆から見る観音寺は初めてだなあ」
そうです。
逆に打つと風景もまた見慣れないものになるのです。
その分新鮮でしょ?
he6-2a-12.jpg

逆打ちの風景は暗い、という話になりました。
巡打ちだと札所に向かって風景が広がるのですが
逆だとそれが狭まるのが理由だそうです。
どうなんでしょうかね。
わしは板東真砂子の「死国」で初めて四国遍路の逆打ちを知りました。
死んだ子の年齢だけ逆に打つと蘇る、
そんな暗いイメージが心の奥に染み付いています。

閑話休題

ハイファイセットのフォーメーションをどうしようかな。
女子3人、男子3人で並ぶのがいいのかなあ。
ツアコンのわしは、灯明、線香などをさっさと灯して
先達さんの立ち位置を誘導すべく場所を選定しておきます。
he6-2a-13.jpg

今回の参加者の女子は大人しい方が多く、
コーラスが発生しないなあ・・・

バイパスに出て、15番国分寺目指して南下します。
参加者の方々も打ち解けてきて
ガヤガヤ喋りながら歩くことができます。
そう、今回は女子会なのです。
お喋りを楽しんでください。
時間も距離も短く感じますよ。

今日は暑いので水分補給をこまめにすることが大切です。
道端に自販機があれば活用します。
「普段飲まないような物のボタンを押してしまうんですよね」
「そうそう。ピーチネクターなんて普段飲まないもんね」
he6-2a-14.jpg
「あっこの自販機、ポイントがつく!」
「えっどれどれ?」
婦人たちはポイントに敏感と見つけたりか。

「あっ、向こうの方に見える大屋根は国分寺やね」
「そうかああ、あれを目指して歩けばいいんですね」
「そうそう。昔はそうだったのですが、
今は他の建物が高すぎて目立たなくなってしまったのです」

1415
15番 阿波国分寺着
he6-2a-15.jpg
先達さんは花木魚を持ってきていなかったので
みんなで先達さんに合わせて般若心経をあげます。
わしは、つい早く唱えてしまい、
調子を狂わせてしまいがちになってしまいます。
そんなとき、先達さんは指揮者のように腕を振りながら
調子を合わせてくれました。
すまんこってす。

he6-2a-16.jpg
最初からぶっ通しで歩いてきたので、皆疲れてきたかな。
「どうですか、疲れましたか?」
「・・大丈夫ですよ!」
「0.5秒の迷いがありましたね。ここで休憩しましょう」
境内の石に腰掛けて休憩!
he6-2a-17.jpg
さすが女子会、休憩時間にはお菓子が飛び交います。
おやつは500円まで、と決まりがあるのです。
男共だけだとこうはいかないやろうなあ。
華やかでいいですねええええええ。

次の札所まではすぐです。
でも道沿いには色々見所がありますよ。
綺麗な犬が沢山います。
he6-2a-18.jpg
「え~~っ何匹いるの?」
「ここは、ブリーダーをやっているようですね」
しばらく足が止まってしまいました。

また、
道沿いに「14番奥の院」の看板があり
「行ってみますか?」
「いきたい!」
「いきたい!奥之院初めてです!」
he6-2a-19.jpg

境内では白ネコが出迎えてくれます。
「こんにちは」
「ニャイ~ン」

he6-2a-20.jpg
「ここではご本尊様の御真言だけあげていきましょう」
「はい」

下ると、すぐ常楽寺の入り口に着きます。

1518
14番 常楽寺着
「ほら、ここのお寺なんていったっけなあ、でこぼこのお寺・・」
「えっ?でこぼこのお寺?」
「常楽寺ですがな」
「あ、それそれ」
he6-2a-21.jpg

「アララギ大師の木の皮を剥いで飲んだら糖尿病治るかな?」
「えっあんた糖尿病なの?」
みんなアララギ大師さまの写真を撮っています。
he6-2a-22.jpg

途中時々、先達さんによる巡拝のお作法とか心得のレクチャーがあります。
ここでは数珠のお作法です。
「右手は仏さま、左手は自分・・」
みんな自分の数珠を繰りながら熱心に説明を聞きます。
he6-2a-23.jpg

しかし途中から話が脱線してきます。
みんなの話が盛り上がっているのでわしは先に納経所へ。
ここでも白ネコちゃんが玄関前にいますよ。
わしが納経所に入ったらネコちゃんも入ってきて
「ニャイ~~ン」
「写真撮ってもいいですか?」
「どうぞ!」
he6-2a-24.jpg
やがて婦人たちが納経所にやってきました。
ネコちゃんを見せようと思ったんですが
奥に引っ込んでしまいました。

he6-2a-25.jpg
徳島のKさんが、家に伝わる古い納経帳を持ってきて見せてくれました。
そこには「開創1100年記念」スタンプが押してありましたがな。
これは文化財やねええええええ。

「門の前にはカキ氷屋さんが・・・」
「そうそう!あれ好きなんですよねええ」
「特に浴衣着た綺麗なお姉さんが・・・」
「それかい!」
今日は出ていません。夏になったら出ているかなああ。
14門前
こういうお店です。


皆の疲れも出てき出したかなあ?
表情も心なしか疲れているが、それでも喋りながら歩いていると
時間が早く過ぎるようです。
he6-2a-26.jpg

「ほら、あの先に見えているのが今日泊まる大日寺宿坊ですよ!」
「がんばって歩きましょう」
「おお~・・」

1630
13番 大日寺着
今日のゴールです!
皆さん、お疲れさまでした。

本堂、大師堂でのお勤めにも思いが込み上げてきます。
「記念撮影しましょ!」
「どこでしましょう」
「そりゃ、しあわせ観音の前でしょう!」
he6-2a-27a.jpg
三脚がないので、すいません。杖立てを拝借してしまいました。

「お揃いの白衣を撮りましょう!」
「どっち向きに立ったらいいの?」
「首だけ後ろに向けて・・・」
he6-2a-27b.jpg
ワーワーキャーキャー騒がしい集団ですいません。

お寺の方が出てきて、
「あんたら、今日泊まる人達か?」
「は、はははい!」
「玄関から入って」

宿坊の玄関には、騒ぎを聞きつけていたのでしょう、
金住職が出迎えてくれていました。
いきなりK先達と熱い抱擁を交わしています。

通されたのは大部屋2つ。
これなら何人参加者が増えてもよかったかな?
でも食事の用意もあるから飛び入りはあかんやろうなあ。
ふすまを隔てて男子と女子が納まります。
he6-2a-28.jpg
お茶を金住職自ら持ってきてくれて、
さっそく楽しいお喋りが始まりました。

歩き遍路経験者の男子2人は、手際よくお風呂、洗濯を済ませ、
女子4人も6時の夕食までにお風呂を使うことができました。

he6-2a-29.jpg
夕食は綺麗な朱色の塗り椀に美味しい山海料理です。
先達さんのお導きで、食前の言葉を皆で唱えてます。

住職も加わり、ビールを頂いたら五臓六腑に沁み渡ること!
「あぁ~、いやいやいやいやいやぁ~~~!」
すっかり宴会気分になりました。
he6-2a-30.jpg

前年徳島で行われた日韓交流歌舞楽「友」の
DVDを見せていただき、
阿波踊りとのコラボや華麗な舞にみんなうっとり。
昇華された芸術は、人の心をつかむものなんです。

宿泊の方は他に3人おられたのですが
騒々しい連中で申し訳ありませんでした・・・・・

食後は部屋に戻って歩き遍路事後研究会が開催されました。
「歩いてどうでした?」
「意外と歩けるもんですね~」
「次回は参加しますか?」
「はい!是非!」
あとはガールズトーク・・・
話は尽きませんが歩き遍路は早寝早起きが基本です。
他の宿泊の方もおられます。
10時前に消灯しましょう。
わしのイビキがうるさいでしょうが、すんません。


5月8日(日)
5時前に目が覚めてしまう。
夜の明けた境内に出てみると、ひんやりとした空気が心地よい。
he6-2b-01.jpg
境内にひとりたたずみ、
たくさんの人達とご縁に支えられて
ここまで来られたことの幸せに浸りました。

0545
「ドン・ドン」という太鼓の音が響き渡ります。
参篭者は本堂に集まり、

0600
朝のお勤めが始まりました。
馴染んでいる真言宗勤行次第に従って行なってもらえるので、
参篭者も馴染みやすい。
厳かな雰囲気でお勤めが終わり、
金住職の法話が始まりました。

彼女が今、どうしてこの場所に立って話をしているか、
それから始まりました。

「がまんの先にはいいことが待っている」
そのとおりです。
住職の苦労に比べれば自分の悩みなど、
本当に些細な事に思えてくるのです。

急死した前住職の旦那様、離れてアメリカで過ごす一人息子さん、
運命に翻弄されても周りに支えられて踏ん張る金住職
この話を聞くのは2度目ですが、目頭が熱くなってきました。
本堂内には鼻をすする音があちこちから聴こえてきます。

he6-2b-02.jpg
お勤めの後は恒例の記念撮影なんですが
みんな目が赤いよ・・・
でもいい表情です。
ここの宿坊にしてよかった。

he6-2b-04.jpg
朝食の食前の言葉、元気に唱えます。
他の宿泊者の方も釣られておられます。
合掌
he6-2b-03.jpg

今日はここで解散、あとは自由行動です。
「一宮札所前バス停」から0830発の市営バスに乗って
「府中駅バス停」で降りて眉山越えをして先に進む人、
「徳島駅前バス停」まで行ってそこから帰る人、
どうぞみなさんお気をつけて。
he6-2b-05.jpg

わしは帰りの大阪行きのバスを待っていたら
80歳の老婦人遍路さんと一緒になりました。
倉敷から来たそうで、
独りで2巡目のお遍路を楽しんでおられました。
いくつになっても、お大師さまから呼ばれて来る事ができるんですね。
わしも何歳までできるかな?



おきらく歩き遍路ツアーも調子に乗って2回目を迎えました。
参加者は集まるだろうか?と心配でしたが
幸いに早々と参加を表明していただきました。
それに歩きが初めての方にも参加いただき、
歩きの楽しさを感じていただきました。
何より嬉しいのは「また参加したい!」と言っていただけたことです。


「歩きの楽しさを知ってもらう」
この趣旨に共感いただき、
前回に引き続き先達を引き受けていただいたK先達様
ありがとうございました。
いつもいつも頼りにしております。

年間、それほど頻繁に開催できるとは思ってはいませんが
今回の参加者の声に元気づけられて
今後も頑張ってやっていきたいと考えておりますので
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。




それから私事で恐縮なんですが、
四国八十八箇所公認先達の申請のための推薦を
金住職から頂くのも今回の大事な目的でした。

このようなツアーを企画実行する上で、
やはり先達の資格は必要と考えていたからです。

持参の顔写真と住民票、申請用紙に記入捺印して申請手続き完了!
これからは13番大日寺を親寺として、微力ながら
大日寺様、国中寺様、そして四国遍路のために務めさせていただきます。
おっと、講習会はまだ善通寺で12月なんです。
全てはそれから、それから・・・

先達申請
イラストのように、
ひたすら硬くなって勝手に畏まっているのはわしだけです。
金住職には本当に気さくに、快く推薦をしていただけました。
感謝感激です。

それにわしの事を
「芸術に守られて四国を巡っている」
と言っていただきました。
好きで描き散らしている絵をそのように評価していただいたのは
金住職が初めてでした。
彼女はわしのお師匠さまです。

四国遍路をする中で、
本当に沢山のご縁を頂戴しました。
今までのご縁も、これからのご縁も大切にして前に進みたいと
考えております。

歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺

he5-8a-00.jpg
歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺


今回は連休中に5日間の休みを頂き、
たっぷりと遍路旅をすることができました。
その中で出会った人たちのキーワードは
「55歳」
なかなかに意義深い年代のようです。


平成28年4月28日(木)
仕事が終わってから、
大阪駅前ハービス大阪バス乗り場に行き、
2250発の今治行の夜行バスに乗りました。
自分のイビキがどれほど周りに
迷惑をかけているかは、知るよしもない。
なぜ知るよしもないかは、知るよしもない。

4月29日(金)
0700「今治駅前バス停」に着きました。
同じバスには老夫婦のお遍路さんが乗っていましたが、
今日は何処まで行くのかな?

he5-8a-01.jpg
0719「今治駅」発の
JR予讃線松山行きに乗って
0731「大西駅」に移動します。
最初「大西バス停」からバスで延命寺近くまで行こうと思いましたが、
0918発のバスを待つよりも
延命寺まで歩いたほうが断然早い。

よし歩いて行こう!
連休初日の空は青く、吹く風も気持ちがいい。
いつもこんな気候だといいんですけどもね。

今回から、さんや袋を廃止して、
大きいウエストバッグを腰の前に吊るして歩きます。
納経用具一式を入れると重いので
カラビナを使ってリュックの甥紐に吊るします。
それに財布や携帯も用途別に分けて格納できて便利です。

連休だけあって
歩き遍路さんの姿がちらほら見えます。
今年流行の逆打ちとすれ違ったり、
巡打ちを追い越したり、追い越されたり。


0824
54番 延命寺着
he5-8a-02.jpg
おおおお、最初の計画よりも1時間近く早く着いたよ。
山門のツツジが綺麗に咲き誇っています。
駐車場には車遍路さんたちが沢山来ています。

he5-8a-03.jpg
本堂の賽銭箱の横には畳が一畳敷かれていて、
そこに上がらせてもらい、お勤めをしました。
どこもこんな感じで座ることができたらいいなあ。
贅沢でしょうか。

he5-8a-04.jpg
納経所が改修中で、仮のプレハブが建っていました。
ここの札所の改修工事計画は順調に進んでいるようですね。

「桜ヶ丘団地前バス停」からバスで南光坊方面に行ったのですが
今治駅方向に行ってしまい、
結局歩いてもバスに乗っても時間的には同じような感じでした。


1010
55番 南光坊着
he5-8a-05.jpg
ここも車遍路さんが多くいたのですが、
納経所はさほど混雑もしていません。
小規模な大型タクシー遍路さんのダンタイさんもいましたが
時間的にブッキングしませんでした。やれやれ。
ここの奥之院は、大三島の東光坊というらしいです。

計画よりも早く進んでいるので
ここからは歩いて行こうかね。
もともと1時間3キロのゆったりペースで計画していましたが
天気がいいのでサクサク歩けるような気がします。


1053
56番 泰山寺着
he5-8a-06.jpg
本堂の前では、
朗々と節をつけてお経をあげているお年寄りたちがいました。
真言宗の檀家の人たちなのかな?
大師堂でお勤めしている時に、風向きの加減で
線香のいい香りが自分の方にやってきて
ゆったりとした気分になります。

お経を「観て」「読んで」「聴いて」「感じる」といった
四つの功徳に加えて「香ぐ」功徳もあるような気分になります。

さて前から気になっていた
奥ノ院龍泉寺に行ってみることにしました。
すぐ近くなので行こうと思えばいつでも行けたんですが
縁がなかったのかな?
he5-8a-07.jpg
いい雰囲気の小規模なお寺です。こういうの好きやなあ。
本堂正面のコテ絵の十一面観音菩薩が有名だそうです。
he5-8a-08.jpg

田園地帯の遍路道を進みます。
最近はラジオを聴きながら歩いているので
退屈しません。
「修行中だ!けしからん!」
と言われるのかもしれませんが、
NHKばかり聴いているので結構勉強になるんですよ・・・
he5-8a-09.jpg

蒼社川手前の休息所で昼食のパンをいただきました。
甘いアンパンとホットケーキパンだったので、
お腹は膨れたが、なんか物足りない気がしました。

he5-8a-10.jpg
永福寺に向かう道沿いには春の花が咲き乱れて
いい香りがしてきます。
この写真の紫蘭には香りはないのですが・・・

1245
57番 栄福寺着
he5-8a-11.jpg
映画「僕は坊さん」の舞台なのは、
お遍路さんの間ではあまりにも有名ですよね。
映画のシーンを追体験しつつ、境内を歩きます。
おお、これが黄色のカブか。
he5-8a-12.jpg

門前の土産物屋を覗いたら、
「お遍路うどん」「田舎そば」があるよ。
う~~ん、どっちにしようかな。
しばらく悩みましたが、田舎そばにしました。
わし、そばのほうが好きなんですよ。
牛蒡と人参が入った素朴な温かいそばが美味しいなあ。

ここのお土産屋さんは札所の駐車場の近くではないので
車遍路さんはあまり覗いていかないらしいです。
ダンタイサンは近くのバス駐車場から歩いて通り過ぎるのですが
時間にせかされていると、お店を覗くこともできないらしいです。
「いっそ、店の前に駐車場を作ったら?」
無理かなぁ

身体が温まりました。
さて、出かけるとしますかね。
かなりゆっくり歩いても大丈夫です。

he5-8a-13.jpg
犬塚です。
以前、ここでカメラのシャッターがおりなかったんですが
最近は大丈夫です。

春の早い時期にここを通ると、
古い梅の木が花で迎えてくれますが、
今の時期は葉が茂っています。

he5-8a-14.jpg
ため池を左に見ながら歩く山道は、
遍路気分を盛り上げてくれます。

he5-8a-15.jpg
内海源介の墓は、草で覆われようとしていますが
地元の人達が整備してくれているのでしょうか。

眼下に今治の街を望みながら坂道を登ると
山門が見えてきました。
he5-8a-16a.jpg
わしの好きな瀧見観音様がおいでになる。

急な参道を手すりを頼りに登ると
大師の御加持水があります。
he5-8a-16b.jpg
甘露の御水を1杯・・・2杯いただき
元気が出ましたがな。

最後の階段を登りきると、
八十八箇所のご本尊に囲まれたお大師さまの後姿が
出迎えてくれます。
「ようきたな」


1410
58番 仙遊寺着

he5-8a-17.jpg
本堂前の藤棚は5部咲きといったところでしょうかね。
11番藤井寺の藤の花の開花状況ばかりが気になります。
連休最後の5月7日におきらく歩き遍路2の目玉なのです・・・

今夜はここの宿坊にお世話になります。
ちょっと早いかな?と思ったのですが
1430に宿坊の玄関に立ちました。

「ちょっと早いですが、いいでしょうか?」
「はい、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます」

通されたお部屋の名前は・・・
なんと有難い。

he5-8a-18.jpg
300円払って作務衣を借りました。
お風呂の時間にはまだ早いので、
それまで洗濯をして、乾燥機が終わるまでの時間
スケッチブック持って境内に出ました。
鐘楼にもたれてお大師様を描いていたら
チビッ子2人が絵を覗き込んできました。

he5-8a-19.jpg
小1と、保育園(年中かな?)の子供さんたちで
このあと
「君たちも何か絵を描くかい?」
「うん」
「せっかくだからお地蔵様を描いたら?」
お兄ちゃんは「お地蔵様の後姿」を描きました。
つまり、光背の輪郭ですね。
弟君は、お母さんの顔を描いていました。

1600に、洗濯の乾燥が終わり、お風呂も用意できたので
天然温泉に入りに行きました。
窓の外は眺望絶佳、でも眼鏡を外していたので
絶景は堪能できませんでした・・・・。

宿坊なので、部屋にはテレビはありません。
食事まではまだ時間があるので
食堂に置かれた本や雑誌を見ていました。
その中で特に心惹かれたのは、
「絵手紙四国八十八ヶ所筆墨巡礼」です。
うまく描こうとせずに、心のままに描く気持ちが
大切ですと繰り返し述べられていました。

1800夕食です。
この日の宿泊者は20人で、大半は車遍路さんたちです。
歩きのオヤジ4人はひとつのテーブルで食べます。
なんと3人が55歳で、残りは72歳です。
車遍路をしていたのが、
歩きたくて歩き遍路始めた人達ばかりです。
当節流行の逆打ちの人もいる。
歩きの最初が逆打ちとは、さぞ大変でしょうね。
55歳なので当然仕事があるので、
休みを使って廻っている人達です。

「いつか歩きで廻りたい」
と車遍路さんたちは必ず言いますが
実際に行動に移すことのできる人は少ない。
「気力」「体力」「財力」「家族の協力」
が揃わないとできないんですね。
今回そういう55歳の人達と宿坊で出会いました。

he5-8a-20.jpg
食事は精進料理で、ここの名物だそうです。
軟らかく炊いた玄米ご飯と、薄味の山菜を主体とした料理です。
大飯喰らいのわしとしては、
玄米飯を3杯お替りしても、少し物足りない気持ちがしました。

食事が終わったら何もすることはない。
さっさと寝てしまうことにしました。


4月30日(土)
朝早く目が覚めると、まだ外は暗い。
今朝は0600から朝のお勤めがあります。
それまで荷物とかの整理や身づくろいをしながら待機します。
0545に、ちょっと早いかな?と思いつつ
本堂に行ってみたら、既に1組の夫婦が来ていました。

やがで続々と宿泊者が集まってきて、最後に
赤ちゃんを抱いた副住職さんが入ってこられました。
お勤めの間中、赤ちゃんはむずかることもなく、
大人しくしていましたねえ。
小さい頃からこういった環境になじむことが
大事なんでしょうかね。

住職さんの法話も面白い。
四国遍路に対する並々ならぬ情熱を持ったお方ですね。
お勤めのあと、わしは先日遊んでもらった坊やたちのことを
お爺さんである住職さんに話したところ
とても喜んでおられました。

さて今朝の朝食は
玄米おかゆです。
ああああああ、足りないなあと思いつつも、
早く出発したいので、お替りもせずにさっさと食べ終わり、
0705に宿坊を後にしました。

he5-8b-02.jpg
朝の気持ちのいい空気に包まれながら山道を下ります。
すると、後ろから人の気配がしてきました。
見ると、同宿の歩き最年長72歳のお父さんが
風のような速さで追いついてきて、
あっという間に過ぎ去っていきました。
天狗様の化身ではないのだろうか?


下界に降りて家並みが増えてきた頃、
香ばしい香りがしてきました。
パン屋さんです。
he5-8b-03.jpg
パン屋さんは朝が早いので、既に開店しています。
今日の昼食を買っていこうかね。
おお、カレーパンもあるよ。


0852
59番 伊予国分寺着

he5-8b-04.jpg
さっそくお大師様と握手させていただきます。
境内には先の天狗様がいて、
参拝を終えて次に行くところでした。

ここから西条までは「伊予桜井駅」からJRで移動します。
当初の予定よりも1時間くらい早めに着いているので
さぞかし次に早く行けるだろうなああああ、と
皮算用していました。
0911発の列車に乗れるかな?



歩いている目の前を、列車が走り去って行きました。
あああああああ、
うまくいかんなあ。
まあいいや。
次の0946発に乗ればええやんけ。

he5-8b-05.jpg
ローカル線の無人駅で、ボ~~~ッと列車を待つのって
いいと思いません?
わし、こういう旅の空気が大好きです。
バス・列車の旅と歩き遍路の旅が同時にできるなんて
幸せですねええええ。

1015に「伊予西条駅」に着きました。
駅前のバス停から、西之川行きに乗ります。
石鎚山登山者のよく利用する便なのですが、
本数が少ない・・・・
he5-8b-06.jpg
運よく1027の便に乗ることができました。27分610円

he5-8b-07.jpg
「石鎚山登山口バス停」で降りて「上の原乗換え所バス停」から
マイクロバス30分往復1750円です。
今の季節はダンタイサンが少ないらしく、
わし独りの貸切でマイクロバスは発車します。

he5-8b-08.jpg
1120横峰寺山頂駐車場に到着しました。
「帰りもバスを乗り継いで帰るのなら、
ここに1210までに帰ってきてね」
「は、はははい!」
駐車場から60番まで歩いて片道10分で行くことができますが
時間を切られると、わしは気が気ではない。
天狗様のように参道を駆け下りていく。


1128
60番 横峰寺着
he5-8b-09.jpg
シャクナゲの花が咲いていますが、満開ではないようですね。
もう少し時間が必要のようです。
花の満開の時期に札所を訪れるのは難しいですね。

本堂の左に手水鉢・・・らしきものがあり
水をたたえています(雨水かな?)
お大師さま、大日如来さま、ごめんなさい。
これで手水を使わせていただきました。
ああそうや、塗香を持って来ていたんだっけ。

あわただしいのはいかんなあああああ。

帰りの坂道も飛ぶように登りました。
すれ違った老夫婦に
「もし、あとどのくらいあるのかのう?」
「そうですねえ、半分くらいでしょうか」
「ええっまだそんなにあるんかいな」
「わたしゃ、もう行けんよ・・・」
このくらいの坂道、どうってことないけども車の人にとっては
大変な難行苦行のようです。
ダンタイサンの中にもこの参道の坂道に根を上げたり
毒づいている人がいますね。

1150
山頂駐車場に戻りました。
「ただいま!」
「えっ、もう帰ってきたんかいな!」
運転手さんは昼食中でした。わしが早すぎたのか。
それじゃあ、というので
休息所のアイスクリンでも食べようとしたら、
店の人が電話中で中々終わりそうにないので
アイスクリンはあきらめてベンチで休んでいました。

1200
10分早くバスは出発しました。
順調に山道を下り、
1215「上の原乗換え所バス停」に着きました。
ここから伊予西条駅行きは、
1229を逃すと1544まで便はありません。
今回は順調やなああああ。
前はここから歩いて下界まで降りたっけなあ。
それもまた楽しかった。

バスの待ち時間に、朝買い込んできたパンを食べました。

今日の予定は西条の街まででしたが、
まだまだ時間がある。
よし!次に行こう。逆打ちコースです。

1300に「伊予西条駅前バス停」に着いたら、
丁度松山行き特急バスが来ました。
「あの~、石鎚神社前バス停には停まりますか?」
「停まりますよ」
「おおっ」
5分ほど乗ったら、すぐに「石鎚神社前バス停」到着しました。
ここから300mくらい歩いて


64番 前神寺着
いつもこの札所は、日程の最終場所だったので、
あわただしく廻っていたような気がします。
今日はゆっくりとした気分で楽しみましょう。

he5-8b-10.jpg
鐘楼には石鎚神社の提灯も吊ってありますね。
ここは本当に石鎚山と関係深いお寺なんですね。
本堂も山を背負った神社という雰囲気です。

ここからは、国道に沿って逆に進みます。
逆打ちの気分ですね。
しかし今日は暑い。汗が顔をつたってきます。
自販機を見つけると、つい買って飲んでしまいます。
でもおしっこは出ない。


1426
63番 吉祥寺着
連休の期間というのはダンタイサンは来ないのでしょうか。
いるのは車遍路さんばかり。
春に始まった逆打ちツアーは今頃土佐を廻っているのでしょうか。
he5-8b-11.jpg


1500
62番 宝寿寺着
おおっ本堂が工事中ですよ。
he5-8b-12.jpg


ここからどうやって香園寺まで行けばいいのかな?
逆打ちは難しいねえ。
リュックにしまい込んでいた遍路地図を引っ張り出して眺める。
遍路標識が見えないと分りにくいね。

道路際で町内の立札修理をしているおじいさんがふたり。
「もし、香園寺へはこの先へいったらいいんですか?」
「ああ?行き過ぎておるぞ」
「ええっ」
「いや、ちがうよ。このさきじゃよ」
「そうですか」
「ああ、あっちかと思ったんじゃがのう」

目の前に森が見えてきました。
多分それが目的地なのでしょう。


1531
61番 香園寺着
おおおお、ここまで来ることができました。
今日は調子がいいなあ。
大聖堂にはわし独り。
読経の声が堂内に響いて心地よいね。

納経所では絵を奉納させていただきました。
he5-8b-13.jpg
各札所で奉納する絵は、文字の入っていないやつです。

境内にはお土産やさんが1軒あり、
アイスクリンを買って食べました。
ああああああ、美味しいねえ。
アイスクリンは後口がべたつかなくっていいですね。

国道に出たらバス停があり、西条方面行きを見てみたら
あと3分で来ます。おおおお、いいねえ。
2分遅れで来たバスに乗ったら運転手さんが
「西条駅まで行くのかね?」
「はい」
「これは大回りで西条駅に行くので、この後すぐ来るのに乗ったほうがいい」
「は、はははい」
待つこと数分、やってきた「新居浜行き」に乗り
西条駅前で降ります。

喉が渇いていたので駅前のコンビニに飲み物を買いに行ったら
無意識にビールを籠に入れていました。


1635
今日のお宿は駅前近くの「にぎたつ屋」旅館です。
he5-8b-14.jpg
ここに泊まるのは3度目ですが、
食事がなく、素泊まりのみでした。
今回は二食付きです。
初めて知ったのですが日曜日は夕食がないそうです。

今日は同宿者は3人です。
お風呂は順番待ちです。
その間、部屋においてある漫画の本を読んで時間を潰します。
当然ビールもすきっ腹に飲んでしまったので酔いも回ります。

洗濯機も順番待ちなので、
汚れ物を持参のネットに入れて洗濯機の横に置いておいたら
女将さんが洗っておいてくれました。

お風呂が空いたので汗を流して疲れを取ります。
やっぱり汗をかいた日は入浴は必要ですねええええええ。
精神衛生上いいと思います。
風呂なしの野宿遍路が疲れる原因はこのへんにもあるのではと思います。

1800に夕食です。
ここで夕食を食べるのは初めてですねえ。
he5-8b-15.jpg
今日の同宿者は
おそろしく勢いのいい中年女性と、初老の男性
何か話が微妙に噛み合わないなあ。
相性の問題でしょうか。
話も弾まないまま、食事を終えて寝ることにしました。


5月1日(日)
0600に朝食を食べて、
0644「伊予西条駅」~0704「伊予三島駅」と移動します。
バス便もないし、三角寺まで歩いていこうかね。

遍路標識を見つけてそれに沿って歩き、
街並みを抜けたら、山裾に公園があります。
he5-8c-01.jpg
そうか、ここが戸川公園ですか。
野宿ポイントにもなっている所ですね。

遍路標識に沿って歩いて行くと、山道に入ります。
あれ?こんな道を歩いて登ったっけ?
険しい山道で、顎が上がります。
he5-8c-02.jpg
旧遍路道のようですね。
途中3人の初老のお遍路さんたちと出会い、追い越しました。

いつもは自動車道を上がって三角寺まで来ていたんだなあ。
どちらかというと、山道の方が疲れるけれども楽しいね。


0930
65番 三角寺着
he5-8c-03.jpg
三角寺駐車場は自家用車で満杯です。
もももしかしたら、
次の雲辺寺までご馳走してもらえるかな?
なんて浅ましい考えを持っていたのですが、
逆打ちの車ばっかり。

よし、歩いていくかね。
he5-8c-04.jpg
三島の街を眼下に眺めながら高台の道を歩く。
気持ちいいねえええええええ。

he5-8c-05.jpg
途中に休憩所兼善根宿があったのですが、
寝るところがなくなっています。
何か問題があって撤去されたのでしょうか。
残念なことです。

1115
椿堂に着きました。
ここも心和む別格霊場です。
he5-8c-06.jpg
リュックを降ろしてしばし休ませていただきました。
今日の昼食は、カロリーメイトです。

国道に降りて、農協前のバス停の時刻表を見てみたら・・・
平日は夕方1本のみ、日祝日運休
あ~あ。
では歩こうかね。

登り勾配の道が延々と続くのはきついね。
それに汗がダラダラ流れてきます。
今日は出来たら雲辺寺まで行きたいのですが、
だんだんと気持ちが萎えてきましたよ。

1330
バス善根宿を越えてトンネルをくぐったあたりで
力尽きました。
走る車に親指を出してにっこり笑っても
走り去ってしまうばかり。
いよいよ歩いての雲辺寺行きを覚悟した瞬間
お大師様が現れました。
一台の車が停まってくれました。
中にはおじさんが一人。
「すすすいません。雲辺寺まで行きたいのですが」
「いいですよ」
おおっ南無大師遍照金剛

伊予は大島の方で、島四国巡りとは馴染みが深いそうです。
四国八十八箇所は、今日から始めるそうです。
それも逆打ちの88番から。
年齢を聞いてみると、なんとわしと同じ55歳
今回は55歳の人と出会うなあ。

会社員の方で、55歳で給料カットされ、
職務内容はそんなに変わらず。
しかしその反面残業が減ったり、休みが取りやすくなったりで、
念願のお遍路に来られたという訳です。

今までに出会った55歳の方たちも同じような環境なのかなぁ。
職務内容が変わらないのに給与が減るのは
勤労意欲が減退するんじゃあないのかなあ。
わしも54歳で定年になって再就職したのですが
国の政策の恩恵で給与に関しては恵まれています。

彼はお遍路に出る前にネットで色々勉強されていて
遍路の基礎知識については色々とご存知です。
それに実家が真言宗だそうで、勤行次第についても自然と
身についているようです。
細かな疑問点を持っている所については、
わしの知っている限りの範囲で話しながら解決しました。

そうこうしているうちに・・・
「88番に行かれるんですよね?」
「えっ!・・・66番雲辺寺です。左側の山の上・・・」
「あ、そうでしたか。すいません。よく知らないもので」
「すいません(恐縮)もし何でしたら観音寺市内の駅まででも結構ですが」
「いや、大丈夫です。送っていきますよ」
「真に申し訳ありません」
来た道を25km引き返し、
「山麓ロープウエー駅」まで送ってもらえました。
この方は、わしにとって本当にお大師さまです。

he5-8c-07.jpg
おかげをもちまして
無事にロープウエーに乗って雲辺寺山頂までひとっ跳び!
中には20人近い老若男女のお遍路さんで賑やかであります。
he5-8c-08.jpg


1408
66番 雲辺寺着
he5-8c-09.jpg
今のわしの体力で歩いて登ったら、
きっと1600頃だったんでしょうね。
雲辺寺の登りは、決して無理をしないようにしています。

わしの守り本尊様である千手観音様に見とれながら拝んでいたら
わしの目の前に御本尊様と繋がる紐があり、
御刀自様たちが次から次へとわしの前にやってきて
紐を握りしめに来る。あんまり次から次へと来るので
もももしかしたらダンタイサンか?

確かにダンタイサンだった。

そして納経所にはテンジョウインさんが大仕事をしていた。

ああっ

と思ったら、隣が個人様用納経所になっていました。やれやれ。
日本遺産認定記念散華ピンバッチもあったので、
ついつい買ってしまいます。
he5-8c-10.jpg

帰りのロープウエー山上駅で、
タクシーを呼んでおいてもらいました。
今日のお宿は伊予西条の「にぎたつ旅館」に連泊なのです。
予定以上に行程が進んでしまったので戻らねばならないのです。
山頂駅から山麓駅に戻る間にタクシーが来てくれて、
最寄りの「豊浜駅」に行きます。

ここの駅前で今日イベントがあったらしく、後片付けをしていましたね。
駅を満開のツツジの花が囲んでいて、綺麗ですね。
he5-8c-11.jpg
ここは普通しか停まらない駅で、松山方面の列車を待つと1時間くらいある。
では逆の「観音寺駅」まで行き、そこから特急で「伊予西条」まで行けば
お金はかかるが余裕を持って早くお宿に着くことができますよ。

1618
「伊予西条駅」に到着し、駅前のコンビニで夕食を買い込みます。
今日は日曜なので食事はないそうです。

「ただいま~」
にぎたつ旅館に着いたら、
お風呂もすぐに入れるとのこと、
「お湯が熱いので水でぬるくして入ってください」
「はい」
さっそく入りに行きましたが、本当にお湯が熱い。
どうみても50℃以上あるよ。
溢れるほど水を入れたがまだ熱い。
我慢して入りました。ハードな修行ですね。

風呂上りのほてった身体のまま洗濯をします。
洗濯機は全自動と二槽式があり、わしは二槽式を使います。
こっちの方が自分の好みで出来るし、時間も短縮できます。
10分くらいで終わりましたよ。

若い人たちは二槽式は見たことないし、
亭主関白のオヤジさんは洗濯機を使ったことないので猶更使えない。
わしは昔から二槽式で自分でやっていたからむしろ望ましい。

洗濯干してすべて終えて、さてビールを頂きましょうかね。
この頃お宿でビールを飲むようになってしまいました。
不飲酒戒は、特に課していないので、まあいいでしょう。
he5-8c-12.jpg

酔っ払って早く寝ようと思ったが、大河ドラマを見ていたら
眠気が失せてしまい、なかなか寝付けなくて困りました。


5月2日(月)
今日はプライベートで高知県「いの町」に行きます。
別にお遍路とは関係なくて、知り合いに用事があり、
終日「いの町」の予定です。

0800伊予西条駅前に迎えの車が来てくれます。
それまでコーヒーでも飲もうとパン屋さんに入ったら、
「しこく88パン」があったので、
朝食を食べたばかりなのに、つい買いました。
he5-8d-01.jpg

高知県とはいっても、伊予西条から車で30分です。
近年石鎚山系の寒風山に長いトンネルが開通したので、
大変便利になったそうです。

大川村とかいの町は、村おこし町おこしに力を入れていて
特産品の開発とか一生懸命になっている人達がいます。
わしがこの日会いに行った人も、55歳
55歳頑張っていますねえ。
he5-8d-02.jpg
道の駅では山菜ごはんとかイタドリの煮付なんかを
食べました。
he5-8d-03.jpg
わしも岐阜県の日照時間5時間の山奥生まれ育ちで
こういうところは親近感があります。
わし個人的には山奥に住みたいのですが
家族が絶対に着いてきてくれないので、無理なんですよね~。

用事が予定より早く済み、
12時に西条に戻ってくることができました。
さて、どうしようかな?
迷うことはない。次の札所にGO!

「伊予西条駅」から「観音寺駅」まで特急に乗りましょう。
観音寺市内の大興寺~本山寺~観音寺・神恵院のコースで行こうか。
完全に次回の遍路の予定でした。
効率を考え、必要に応じてタクシーを使うことにします。

まずは大興寺までタクシーで行きます。
運転手さんは、
翌日からダンタイサンの納経取り係りの仕事だそうです。
40人分の納経帳・お軸・判衣を抱えて
バスとは離れて車で先行するんですって。
交通事情とか納経所の混雑具合などで、昼食の暇もないほど忙しいそうです。
重い荷物を抱えて駐車場から納経所まで走るので
ぶっ倒れそうになる、と言っていました。
こういった人たちに支えられてバスツアーは成り立っているのですね。


1335
67番 大興寺着
he5-8d-04.jpg
本堂では白人の女の子2人が英語らしき言葉で
お経をあげています。
般若心経の英訳かな??

納経を終えて山門に下ってきたら
先程の女の子2人がオジサン遍路達に何か尋ねていましたが
「わしゃ、わからんわからん」という感じであしらわれていました。

山門外のお地蔵様の傍で、荷物を整えていたら
先程の女の子が寄ってきました。
雲辺寺に行きたいのですって。
he5-8d-05.jpg
う~~ん、彼女ら、今夜のお宿はどこにするのでしょうね。
まさか、雲辺寺の通夜堂?

ここからバイパスを経て
本山寺まで歩いて行き、そのあと観音寺・神恵院に行きます。
わしは、この道程をいつも使います。
いつもと違うのは、今日は晴れていること。
いつも雨なんですよねえええええ。

he5-8d-06.jpg
90分歩いて、見えてきたのは工事中の五重塔
シートにすっぽり包まれています。
何年後に新しい姿を見ることができるのでしょうか。


1530
70番 本山寺着
he5-8d-06b.jpg
馬頭観音御前立の特別拝観があるそうです。
五重塔修理のための喜捨を集めるためなんでしょうね。
次を急ぐので拝観は遠慮させていただきました。

門前の駐車場には職業遍路の老人が座っていました。
いつもは無視するんですが、何故か今日は
残っていた食料を全部あげてきました。
乾パン1袋、カロリーメイト2箱、キャラメル1箱
「こんなに沢山・・・ありがとうございます」
なぜそんな気持ちになったのかな?
よくわかりません。

ここから観音寺まで歩くと納経所の時間に間に合わないので
またしてもタクシーを呼ぶ。
贅沢なことをしてしまいました。


1610
68番 観音寺
69番 神恵院着

he5-8d-07.jpg
時間を気にするわしは、果たして間に合うのかどうか
いっそ納経だけ先にしようかしまいか、
煩悩の塊になりつつお勤めしていたら、
余裕で間に合いました。
どうも時間に追われると焦る性格は直りそうにありません。

無事に納経済ませて「観音寺駅」まで戻り
特急に乗って「伊予三島駅」に帰ってきました。
今夜のお宿は駅近くの「大成(おおなる)」旅館です。
駅に着いたのが1700過ぎになり、
わしの携帯に心配した女将さんから電話が入りました。
「いま、駅前からそっちに向かって歩いているところです」

he5-8d-08.jpg
旅館に着いたのは1730過ぎでした。
部屋数3つのこじんまりしたお宿で、
今日は満杯の3人様
既に先客2名は宿に着いていて
わしの入浴洗濯もすんなり済み、
1800の食事時間に間に合いました。

he5-8d-09.jpg
女将さんの作る料理は美味しい家庭料理で、
味も量も大満足のいいお宿です。
煮魚のタレをご飯にかけて食べたら最高!
またしても今夜もビールをいただいてしまいました。
普段はこんなに飲まないんですけどもねえ・・・・

同宿者2人は60歳以上のおじさん、
ひとりは初めて、もう1人は
「わしは2回目でな!」
と自慢そうに喋るので黙って聞いていましたがな。

日が暮れて、女将さんが部屋の雨戸を閉めに来ました。
このあたりは3月から9月は、時々強い風の吹く地方だそうで、
「やまじ風」というそうです。
夏暑く、冬寒い四国でも特異的な地形だそうです。

夜半にふと目覚めたら、雨戸をたたいて突風が吹く音が
聞こえていました。


5月3日(火)
he5-8e-01.jpg
今日は「三島川之江IC高速バス停」1157発のバスで帰ります。
he5-8e-02.jpg
朝食もたっぷりです。厚いだし巻き卵が美味しいねえ。

午前中時間があるので、
恒例の村松大師に参詣に行きます。
he5-8e-03.jpg

隣の墓地には関行男さんのお墓があり
時間が許す限り墓参をするようにしています。
he5-8e-04.jpg
途中のコンビニで買い求めたお酒を供え、
今の日本の礎を築いた彼に感謝の念を示しました。
墓標には花や供物が供えられており、
墓参者の多さを物語っていました。

村松大師から高速バス停までは2kmほどで、
あっという間に着いてしまいます。
バスの時間まで3時間以上あります。
本を読んだり、旅のイラストを描きながら時間を潰していると
なにやら高速道路のほうが騒々しい。
事故があったらしい。
東行きの車線が通行止めになっているらしい。
こここれはまずいなああああ。
バスは下道を走るでしょうが、予定が変わるだろうなあ。
後で知ったんですが、
やまじ風の影響で車が横転したらしい。
すさまじいね。

もももしかしたら明石大橋と鳴門大橋も通行止めになったら・・・
そんな心配事が頭をよぎります。

心配をよそに、事故が復旧したらしく
交通規制も解除されました。
やれやれ一安心です。
バスも15分遅れでやってきました。
風は強いが大橋二つも無事に渡り切ることができ、
無事になんばOCATに帰ってくることができました。

今年の連休は、幸いに5日の休みをいただき、
あちこち廻ることができました。
今回の旅のキーワードは「55歳」です。
世の中の55歳よ、守護仏の千手観音様の御加護を頂き、
色々なことに挑戦しましょう!


息つく間もなく、5月7・8日は
おきらく歩き遍路ツアー2です。
11番藤井寺の藤の花、まだ咲いているかなあ・・・



















プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード