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新西国霊場巡拝(その3)

新西国霊場巡拝(その3)
新西国15 19 20

平成二十八年二月二十五日

今日は京都市内にある3つの札所を廻ろうと、
朝早く堺市を出てきました。
電車の中で札所の本を読んでいたら、
滋賀県の石山の方面に二十番札所があるよ。
う~~~ん、行こうか行くまいか
30秒悩んで、行くことにしました。

【滋賀編】
新西国二十番 立木山寺


浄土宗ですが、開基は弘法大師です。
弘法大師42歳のとき諸国を行脚中、
山に光を放つ霊木を見つけられたとき、
白い雄鹿が現れ、
大師を背中に乗せて川を跳び越えられ霊木の前まで導き、
観世音菩薩のお姿になられました。

大師は42歳の大厄の年にあたっていたため、
観音さまに導いていただいたのだと歓喜され、
霊木を立木のままに聖観世音菩薩を刻まれ、
お堂を建てて安置したと伝えられています。

大師はその後、高野山を開基されたので、
立木観音は「元高野山」とも呼ばれています。

JR「石山駅」からバスに乗って
「立木観音バス停」で降ります。290円
20立木山寺01
ここから約700段の石段を登って本堂に至ります。
ひえええ~~~。
でもですな、
霊場と言われるお山には、何かしら霊気が漂い
清浄な空気があたりを包み、
長い長い階段ですらそんなに辛くないような気がします。

20立木山寺02
途中大師像やお堂があり、参詣者の灯した線香の香りが漂い
霊場に入ったという気分が高まります。

20立木山寺03
いつも登っている、という風情の方が多く、
「おはようございます」
「おはようございます」
「手すりを使わず登るのはすごいね~。いつも登っているの?」
「いえ、初めてです」
「え?そうなの。それはすごい」
「四国八十八箇所を歩いて廻っているもんで・・・」
「へえええ~、いつ頃から廻っているの?」
お話が好きな人みたいで、しばらく立ち話をしました。

登ること30分くらいでしょうか。
汗ばんできました。
本堂にたどり着いて上着を脱いだら、冷たい空気が気持ちいい。
珍しい鹿の背に乗ったお大師様の像の前には、
護摩を焚いた跡があります。
20立木山寺04
本堂前には厄落としの護摩木がずらりと並んでいます。
山深いお寺なのに
若いカップルも結構いますね。
縁日や正月には大変な混雑になるそうです。
皆、700段の石段を登ってくるんでしょうね。

あちこちでは、ジャージを着た若者が
境内・参道のあちこちを掃き清めています。
お寺の人なんでしょうかね?

本堂の脇からの道を少し登ると厄除け鐘、
更に登ると、
道了権現大菩薩様が祀られています。
20立木山寺05

清浄な空気に見も心も洗われて山を後にしました。


【京都編】
JRで「京都駅」まで帰ってきて奈良行きに乗り、
ひとつ先の「東福寺駅」で
京阪電鉄に乗換え、「出町柳駅」までいきます。
ここから叡山電鉄に乗換えて、「鞍馬駅」まで行きます。
今年の3月から叡山電鉄もICカードが使えるようになるそうです。

二両編成の小さな電車は山の中を走り、「鞍馬駅」に着きます。
鯖街道キャンプウオークをやっていたときには、
ここを基点として歩いたこともあり、
鞍馬寺界隈は当時の記憶が蘇る懐かしい場所でもあります。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-8.html

新西国第十九番 鞍馬山 鞍馬寺

19鞍馬寺01

多宝塔へ至る鞍馬山ケーブルカーは整備のため運休だそうです。
ですから、本来の参道を1km登ります。
ここも標高が高いので杉の鬱蒼とした木立は気温が低い。

何故か鞍馬寺は女性の2人連れが多いですね。
義経ファンなのかな?
「修験道の世界やね~」
なんて賑やかに話しながら参道を登っている。

中国人観光客もいる。
こんなところまで来るのやね。
でもダンタイサンではなく、
3家族くらいのお連れのようで、当然子供の数は3人

19鞍馬寺02
鑑真和上の高弟である鑑禎上人がこの地に草庵を造り、
毘沙門天を安置したのが鞍馬寺の創始であると伝えられています。
のち真言宗の寺になったのですが、天台宗になり、
更に昭和22年には鞍馬弘教が立教され総本山となり、現在に至ります。

19鞍馬寺03

歩いてここまで登ってきたのは初めてなので
眼下に見える風景もまたひとしおです。
金堂のきざはしには畳が敷いてあり、
そこにあがってお勤めができました。

境内には新西国の納経帳を持つ男性がひとりいます。
奥之院魔王殿への看板があるところで
わしが行こうか行くまいか迷っていたら
その男性もやって来ました。
「こんにちは。新西国巡礼ですか?」
「ええ」
「奥之院まで800mだそうで、行かれますか?」
「うう~ん、どうしようかなあ」
「わしはここの遥拝所でやめておきます」
彼はどうするのかな?
と見ていたら、奥の院への階段を登っていきました。

立木観音様と鞍馬寺の登山でいいかげん疲れていたので
わしはここまでにして
昼食を食べるために山門まで降りていきました。
途中すれ違った人の半分は日本人以外です。
結構有名な観光スポットなんですね。
19鞍馬寺04

門前の店は冬の平日だけあって閉店の店もありましたが
小さな食堂が開いていました。
古民家の座敷を改装したような食堂に導かれ
ニシン蕎麦をいただきました。
なぜかわしは鞍馬に来るとニシン蕎麦を食べるのです。



新西国第十五番 新京極 誓願寺

浄土宗西山深草派総本山

天智天皇の勅願により奈良に恵陰が開創したと伝えられており、
後に平安遷都に際し伏見深草に移されたといわれてます。
移転は再々行われているようで、
現在の地に落ち着いたのは天正13年だそうな。

15誓願寺01
新京極の賑やかな通りに面しているのですが
山門をくぐると別世界のような静けさです。
本堂正面には大きな阿弥陀如来坐像があり、
脇には「ひとこと観音」の十一面観世音菩薩がお祀りされています。
15誓願寺02

ここは浄土宗なので般若心経はあげるべきかあげざるべきか?
なんていう俗な考えが一瞬浮かびましたが
仏様はそんな事は気にしていません・・・。

明るい畳敷きの本堂でお勤めさせていただきました。



新京極通りを北へ歩き、
本能寺の前を通り、市役所前の通りに出ました。
ここから市内循環51系統のバスに乗って北の天満宮目指して
「上七軒バス停」で降りれば、十六番大報恩寺まで行けるのですが
今15時です。

今日は17時に天下茶屋の美容室に予約を入れているので
時間に間に合わないといけないので
ここで今日は終了にしておきます。

京阪三条駅まで歩き、そこから大阪京橋行きの特急に乗って大阪に帰りました。
今日は立木山寺に行くことが出来たので
大満足であります。
京都から東にある札所はこれで廻ることができました。
これから暖かくなってくるので、西の方の札所巡りも楽しみです。



十二番萩の寺と、十三番満願寺に去年の10月に参拝したのを
UPするのを忘れていました。
のちほど・・・
新西国霊場巡拝(補足)
12萩の寺000

12番萩の寺と13番万願寺をUPするのを忘れていました。
記憶を思い出しながら書いてみました。

平成二十七年十月二十七日


【豊中編】
十二番仏日山東光院 萩の寺

12番萩の寺01
阪急宝塚線の「曽根駅」で降りて歩くこと10分弱
萩の寺は住宅街の中にあります。
12番萩の寺02
大きな看板が立っているので迷うことなく到着できました。

12番萩の寺03
山門をくぐると綺麗な厄除け薬師如来堂があり、
西国三十三か所のお砂踏みもできるそうです。
12番萩の寺04


名のとおり、多くの萩の木が境内に植えられていて
花の季節には、さぞかし綺麗なんでしょうね。
花を見るとしたら9月頃かな?
でもその際には拝観料が必要だそうです。
淀殿もこの萩の花を愛でたそうです。
12番萩の寺05

奥にはホワイトブッダ永代塔があります。
阪神大震災で全壊した本堂復興を記念して
スリランカより贈られたそうな。
12番萩の寺06



【川西編】
13番神秀山 万願寺
阪急宝塚線の「雲雀丘花屋敷駅」で降りる。
何とも気になる駅名ですが、花屋敷があるわけでもなんでもない。
阪急バスに乗って「万願寺バス停」で降りると、
すぐ先に参道が見えます。
13番万願寺01

石段を登って
まず目に入るのは、変わった形の仁王門です。
13番万願寺02
整然と敷き詰められた石畳を踏みしめながら
本堂へと至る。
13番万願寺03
ここは高野山真言宗寺院なのですが、
大師堂がない。
うろうろと探し回りました。
四国八十八か所の真言宗寺院には立派な大師堂があるのですが
西国とか新西国の真言宗寺院には大師堂がなく、
御本尊様の脇の厨子においでになっていたり、
大師堂があっても、参詣者も少なく寂しい感じです。

本堂の奥には、坂田の金時(金太郎さん)の墓があるよ、と
納経所で教えてくれたので早速行ってみる。
13番万願寺04
深い木立の道を歩くと
何かパラパラと落ちてくる。
ドングリですよ。風に吹かれて落ちてきます。
こんなに沢山落ちてくるのを見たのは初めてです。

13番万願寺05
更に奥に行くと、四国八十八か所の写しがあるよ。
行こうか、行くまいか・・・
時間がないので、やめ。

秋の日暮れは早く、寒いですね。
平日の休日を使って2~3箇所の札所めぐりをするパターンは
いい気分転換になっていいですね。



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歩き遍路4周目(通算5周)38番金剛福寺~43番明石寺

歩き遍路4周目(通算5周)
38番金剛福寺~43番明石寺

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2月19日(金)
なんばOCATバスターミナルを2230に出る。
今夜は久々に夜行バスを使います。
夜行バスはお尻がゴワゴワしてきて、それにわしの盛大な鼾が
周りの迷惑になっているので気になるが・・・まあいいか。


2月20日(土)
0655
中村駅前バスターミナル着
よく眠れたような気がする。
周りの人はよく眠れたのかどうか・・・わからない。
he5-6a-01.jpg

今日の土佐は雨
それも結構降っています。
今日はここから高知西南交通バスに乗って足摺岬まで行きます。
始発が0820なので、まだまだ時間があります。

足摺岬行きバス停に、
お遍路のおじいさんがやって来て時間を見ています。
「おはようございます。足摺岬までですか?」
「そうです。これに乗っていけばいいのですか?」
「そうです。0820発ですよ」
中村駅には広い待合室があり、
おじいさんとお話をしました。
(以下、「Oさん」と呼びます)
「今日のご予定は?」
「行ける所まで行こうと思うんですよ」
「するとお宿は?」
「まだ決めていないのです」

わしは
予定を綿密に立てて行動するのが長所で、
予定を綿密に立てないと行動できないのが短所です。
わしの予定表をお見せしたら、熱心にメモを取っておられました。

雨の中バスがやってきました。
もう一人、お遍路さんが乗ってきました。
白の地下足袋を履いた歩き5回目のベテランの方です。
途中からもう一人お遍路さんが乗ってきました。

バスの中はお遍路さんが4人、
時々地元のお年寄りが乗り降りするのみ。

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1005
「足摺岬バス停」着 1900円也
次の帰り便は1103です。
雨の中の金剛福寺に参拝しました。
濡れているので、今回は座ってのお勤めは、なし。

he5-6a-03a.jpg
大師堂でひとりの先達さんとすれ違い、目礼しました。
あとでfacebookの四国八十八箇所グループの方とわかり、
またしてもご縁にあずかることができました。

門前のお店は一軒を残して全て閉じられています。
そりゃ、2月の大雨の日やもんね。
お客さんも来ないやろうて。
一軒だけ開いているお土産やさんの2階の食堂に行きました。
「すいません、一番早く出来るものを!」
「今日はいいお魚もありますし、たたきやお刺身も早いですよ」
「・・・カレーを・・・!」
大至急で出来上がったカレーを5分で平らげましたがな。

そうしたら、バスの時間までまだ15分以上あるよ。
食堂にはわし独り。
お店の方が時間つぶしに付き合ってくれました。
なんでも作家の家田荘子さんもこのお店に来るそうで、
「そのオーラがすごい」だそうです。

彼女の標榜している「電車・バス『コラボ歩き遍路』」の
信奉者のわしです。
彼女は最初はガチの歩きだったようですが、
最近はコラボ歩き遍路をされているそうです。

雨の中やってきたバスの中は
行きと同じお遍路さん4人
わしはこのまま中村駅経由で、39番延光寺門前の「寺山口バス停」まで
行く予定です。

土佐清水で一人お遍路さんが降りました。

前の席ではOさんと
白地下足袋の威勢のいいオッチャン遍路が喋っています。
「わしはな、歩きなんでバスに乗ったのは初めてなんや!」
「そうですか。私は中村駅から電車で平田まで行こうと思うのです」
「大将!そんなん駅から遠いでえ!」
(このバスに乗っていたら延光寺門前まで行けるんやけどもなあ・・・)
「大将!あんたいくつや!」
「はあ、85歳になります」
「ええっ!わしより大先輩やないか!」
ちょっとだけ口調が丁寧になりました。
(年長者と知って態度改めるのなら、最初から人と喋るとき丁寧に喋れや・・)

「運ちゃん!わしは久百々で降りるんやからな!忘れんなや!」

威勢よく白地下足袋のおっちゃんは
民宿久百々の前で降りていきました。
今夜ここの民宿は賑やかでしょうね・・・・

おっちゃんがいなくなったので
わしはOさんにこのバスの行き先と、
その先の予定についてのお話ができました。
考えてみたら自分の父親と同じくらいの年齢の方です。
「よろしければ、この先ご一緒させていただけませんか?」
思わずそう口から出ていました。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
旅の道連れができました。

しかし、ここで問題発生
Oさんが、
「じ、実は中村駅で今朝、金剛杖を忘れてきてしまったのです」
「ああ、多分大丈夫です。中継地の中村駅で運転手の交代があるようなので、
時間はあるはずです。そのとき取りに行きましょうよ」
「そうですか!」

バスが中村駅に早めに着いたので、
5分くらい時間に余裕がある。
「よし!探しにいきましょう!」
ダッシュで今朝居た待合室に行ったら、ありましたよ。
杖が傘立てに立ててくれてありました。
「ありましたよ!」
すぐに見つかったおかげで、
Oさんはトイレとお弁当買いもできました。

心配事もなくなり、再びバスの中に戻る。
バスに揺られること30分、平田駅を過ぎて「寺山口バス停」着
2500円也
ここから歩いて15分、
歩く途中で、まだ宿を決めていなかったOさんに
40番観自在寺の宿坊をお勧めしました。

1400
39番延光寺着
境内には捻じれた幹の木があります。
これは何の木でしょうかね。
誰か由来を知りませんか?
he5-6a-03b.jpg

「寺山口バス停」から戻ること20分、
土佐くろしお鉄道「平田駅」に到着
途中コンビニによって食料を買い込みました。
宿毛行きローカル列車がくるまで1時間以上あるので
ホームの待合室で時間を潰す。
電話で観自在寺の宿坊に宿泊者追加1名をお願いしたら、
快く引き受けてくれました。

1558にやってきた1両編成の列車に乗り、
1607「宿毛駅」着 220円也
ここから宇和島行き1647発のバスに乗って
40番観自在寺門前を目指します。

宿毛駅の売店には三原村特産のどぶろくが並んでいる。
ああ、どぶろく。
飲みたい買いたい。
でも荷物になるからなあああああああああ。
実家に送ろうにも、家内はどぶろくがお好きではない。
生絞りがお好きだようです。
今回は我慢しようかね。

1647にバスが来たので乗り込み、1723に
「平城札所前バス停」で降りる。
そこから歩いて3分
40番観自在寺着
本堂は既に閉まっているので前でご挨拶のみしました。
he5-6a-04.jpg

明るい従業員さんに迎えられて各々部屋に落ち着く。
今日の宿泊者はわしらを入れて4人です。
ここは素泊まりのみの宿なので食事は各自でなんとかします。

Oさんはお弁当を買ってきているので、
わしは宿坊の人に教えてもらった食堂「なかの」に行く。
he5-6a-05.jpg
ここはお勧めのお店だそうで
魚料理が美味しいところだそうです。
アジのたたき定食とビールで疲れを癒しました。
he5-6a-06.jpg

ほろ酔い加減で宿坊に戻り、
洗濯をしつつお風呂を使わせていただきました。


2月21日(日)
0700に宿坊を出て本堂、大師堂でお勤めをさせていただきました。
納経所のO塚さん(0さんとは違います)と
しばらく世間話をします。

he5-6b-04.jpg
通夜堂を見せていただきました。新築したそうです。
実は今回は観自在寺の通夜堂を使わせてもらう予定だったのですが
大雨の予報と聞いて、温かい風呂が欲しかったために
急遽前日に宿坊に予約変更したのです。
寒くないときに通夜堂を使わせてもらおうかね。
he5-6b-01.jpg

境内には梅の花が咲き、いい香りが漂ってきます。
桜の豪華なのも好きですが、梅の香りも好きです。
he5-6b-02.jpg
大師堂でお勤めするOさんの背中を撮らせていただきました。

he5-6b-03.jpg
それから、日本遺産認定記念散華の添付場所の参考資料を
いただきました。
どこにどうやって貼ってもいいそうなんですが、
色とりどりの散華の配色を考えると、
やはり参考になるものがあるとありがたいです。

門前の「平城札所前バス停」から、
0747発の特急宇和島行きに乗る。
0848にJR宇和島駅着 1400円也
ここから窪川行きのローカル線に乗って「務田駅」まで行きます。
0954「務田駅」着、田圃の中の道を1.8km30分歩きます。

去年、自分の母親と同じ年代のご婦人と歩いたとき
自分のペースで歩かないように気をつけていたのですが
納経の時の手際とか、
静から動に移るときの動作が違うことに配慮しなくてはならん、
ということを学びました。
年配の方を焦らせてはいかんということです。
でも、Oさんも登山をかなりされてきている方なので
足腰はしっかりしておられます。
かえってわしの歩みよりも早いくらい・・・

1030
41番龍光寺着
「ここの納経所では、色々と注意されることがあるので、お気をつけください」
「え?何を?」
「それはですね・・・」

気合を入れて臨んだおかげで、
特にお小言は頂戴しませんでした。

「遍路標識の案内どおり進んだら、時に迷うので国道の方を進みます」
今日は太陽は出ているのですが風が冷たい。
時折突風のような風に傘を飛ばされそうになる。

今日の予定について、昨日のうちにミーティングしておきました。
Oさんは、いまだ現役で週に2回ほど勤めに出ておられるそうで
区切り遍路を去年の10月から始められたそうです。
ですので、札所間の離れている場所まで廻りたいそうです。

今日のうちに松山から夜行で東京に帰る予定なのですが、
この予定で廻ると41番龍光寺、42番仏木寺までがギリギリなのです。
仏木寺から明石寺までは直通のバス便がない。
いったん宇和島まで戻ってJRを使っていると
タイムオーバーになります。

「もし、よかったら仏木寺でヒッチハイクしてもいいんですけどね」
「う~~ん、そうですか・・・」
Oさんは歩きながら行動予定を色々考えておられたようで、

「仏木寺からタクシーを使って明石寺まで行きませんか?」
と言い出しました。
「え?ええ、いいですが。それなら私も今回明石寺まで廻れますから」
「では、それでいきましょう」


1130
42番仏木寺着
he5-6b-05.jpg
ここの大師堂で、facebookの友達のNさんとお会いしました。
わしの着ている白衣を見て
「あ、恵峰さんの白衣・・・」
かなりレアな白衣のようですね、これ。
ご一緒に記念撮影
he5-6b-06.jpg

1205
タクシーが明石寺のある卯之町から来てくれました。
運ちゃんは観光バスの運転手をしていたこともあり、
西国札所とか、あちこちの札所の話をしてくれました。

1220
43番明石寺着
タクシーに駐車場で待っていてもらい、
本堂・大師堂でお参りをして納経所を出たとき
先ほど仏木寺で会ったNさんが来られました。
「おや、参拝ですか?」
「いえ、せっかく写真を撮るのだから正装でと思い・・・」
おおっなんと有難いことか。
それに納め札もきちんと書いてきてくれました。
今回は大師堂での出会いが多いなあ。
お大師様が引き合わせてくれるのでしょうか。
he5-6b-07.jpg

「Oさん、お杖は・・・」
「あ、また忘れた!取ってきます」

待っていたタクシーで「卯之町駅」まで行き、
1419発の特急宇和海16号に乗って松山まで帰ります。
タクシー代はOさんが持ってくれました。ありがとうございます。

1時間以上時間があるので、
食事に行くことにしました。
駅前は寂れていて食堂は軒並み閉まっています。
駅まで戻り、ふと見たら小さなレストランがあります。
入ってみたら、そこは雛にも稀なフレンチレストランでした。
ランチは800円とお手ごろですが、
味は本格的で、堪能できました。

1419に到着した特急ですが、席はガラガラです。
1520松山着までしばらくまどろむ。
Oさんは、次の旅の計画を立てておられるようです。
次回は松山から久万高原を目指すことができそうです。

1520に松山駅に着いたら、
高速バスは1530発なのです。
時間はわずか。あわただしくOさんとお別れして
走るように駅前バス乗り場に急ぐ。
ちょうどバスが到着していたので、駆け込みセーフ。
もし列車が遅れでもしたら帰れなくなるなあ。
こういうギリギリの予定は立てるべきではないなあと
いつも思うのですが
こうなってしまいます。

今回の旅はここまで。
43番明石寺を思いがけず廻ることができたので
次回は余裕を持って行動できるでしょう。
he5-6b-08.jpg











新西国霊場巡拝(その2)

新西国霊場巡拝(その2)
新西国11 14 客3

平成二十八年二月十七日

【写佛編】

新西国十一番 當麻寺

奈良県葛城市の二上山を望む麓にある當麻寺は
すでに参拝を済ませているが、
山門を入った左にある「中之坊」は
中将姫の物語とともに、写佛、写経の道場となっています。
最初にここを訪れたとき、
写佛に心惹かれたのですが、
安易に仏様の姿を描く事への畏れがあり
いつかまた・・・という気持ちを残したのです。

仏様の眷属である飛天の絵は散々描いてきて、
ある程度自分の気持ちも込められるようになってきた頃、
写佛への重いがだんだん強くなり、
ついにやって来てしまいました。
ほんと、急に行きたくなったのです。

2月の平日、それも朝早いので参詣者はほとんどいません。
まず、本堂にある中将姫による當麻曼荼羅を拝み、
中之坊に行き、受付で写佛体験の申し込みをする。
11當麻寺写佛01
拝観料込みで2000円也
弥勒如来、阿弥陀如来、勢至菩薩、導き観音、観音菩薩から
一枚選ぶ。わしは観音菩薩様を選びました。
わし一人、奥の部屋まで案内され、写佛道場へ。
11當麻寺写佛02

天井画が美しい部屋の中に机が並んでいる。
有難いことに椅子席もあった。
正座の姿勢だと、足がやられて描くところではないもんね。

渡されたのは二枚の和紙
ひとつは練習用の紙で、仏様の色々なパーツが描かれてあり、
そこで筆運びの練習をする。
もう一枚は本番用で、わしの選んだ観音菩薩様が薄い線で
描かれています。これをなぞるのです。
早速練習を描いてみるが、腕が小刻みに震えてくる。
「あ、ああ・・難しいですね」
「最初からこれだけ描けていたら、もう本番に入ってもいいでしょう」
「え?そそそうですか。でもキンチョーしてうまく描けません」
「心静かに・・・・」
「はい」
「ではごゆっくり」
11當麻寺写佛03

部屋にはわし独り。静寂があたりを流れ、
ときおり鳥のさえずりや、風の音が聴こえてくる。

ひととおり練習用を描き終えたころ、
筆遣いがなんとか様になってきました。
最初は余計な力が腕にこもっていていましたが、
それは雑念のせいでしょうね。
11當麻寺写佛04

お手本の佛画の線は、迷いのない綺麗な細線です。
なぞるうちに、自分の線の拙さばかりが目に付く。
うまく描こう描こうとすればするほど
うまくいかんもんです。

今の自分で描くことが必要なんでしょうね。

刻の経つのもわすれて筆を動かしていたら
一時間以上経っていました。

11當麻寺写佛05
今の自分じゃ、こんなもんかな?
しかし気持ちが落ち着いていました。
写経もいいが、自分には写佛が合っているのかも知れません。

写佛ができたものが、正面に重ねて置いてあります。
ここで奉納していくのですが、
わしはお四国に持って行き、
写経の替わりに奉納しようと考えています。

蛇足ですが、女優の松下奈緒さんもここで写佛体験をされたようで
サイン入りの佛画が飾ってありました。

僅かの時間でしたが、心の静寂を得られたような気がします。
また来よう。

今日の予定はここまででしたが、
他の札所にも行きたい気持ちが湧いてきました。
幸い納経帳は持ってきています。
今、1230です。

行くか!

そうと決めたら迷わず駅に向かって歩きます。

近鉄當麻寺駅には、登山服姿の婦人がいました。
多分二上山に登ってきたんやろうなああああ。
軽登山で、2時間あれば行って帰れるとか。
大津皇子の物語を読んだときから行きたかった。
是非行きたい。


【高槻編】

新西国第十四番 神峯山寺

近鉄で大阪阿部野橋まで出てきて、そこから地下鉄・阪急線に乗り
一気に高槻市まで行きます。
「阪急高槻駅」で降りました。
朝から食事を摂っていないのに気がつき、
駅でパンを買い込みました。

「上峯山寺口バス停」に行くには、
高槻市営バス「原大橋行き」に乗るのですが、
乗り場はJR高槻駅北口にあるのがわかって
JRの駅まで約700m歩く。風が冷たいね~。
バスは20分おきくらいに出ているので、帰りも順調やろうね。

市営バス料金は一律220円なので、便利です。
20分くらい乗っていると、田舎の村といった風情の風景になる。
「上峯山寺口バス停」で降りて
小高い山の方角に1.3kmくらい山道を歩きます。
途中にどぶろくの店があるよ。帰りに買っていこう!

自動車一台通れるだけの山道を登ると、
さすがに汗ばんできました。
途中近道がある。迷わず選びます。
14神峯山寺01

14神峯山寺02
結界のような門と注連縄が見えてきました。
シキミの葉が枯れていますね。
お正月か、節分に飾られたものでしょうか。

14神峯山寺03
やがて赤く塗られた山門が見えてきました。
我が国初めての毘沙門天が祀られたことで有名な寺院だそうです。
役小角が、この地で霊気を感得されて、
四体の毘沙門天像を作られたそうです。
その一体がここです。
京都の鞍馬寺にもあるそうで、
そこも新西国十九番なので、今度行きましょう。

境内は紅葉の木が立ち並んでいます。
紅葉の季節には、さぞかし美しいんやろうなああああ。

14神峯山寺04
風が少し寒いが、
山内の境内には霊気が満ちているような気がします。

元気を分けてもらって札所を後にし、
いざどぶろくの店に!

思ったら「本日の営業は終わり」
ああ~。
ご縁がなかったか・・・・


新西国客番 安岡寺

気を取り直して「JR高槻駅北口行き」バスに乗り、
途中の「浦堂バス停」で降ります。
ガイドブックの略地図を見ながら表参道を目指すのですが、
1993年発行なので、
このあたりは住宅地なので様相が一変しています。
新しい道は縦横無尽に走っています。
目印となる建物はないし、池もない・・・

スマホの位置確認も、住宅街では心もとない。
たぶん小高い山の上にところにあるのでしょう、と思い
そちらの方角に行くと
「安岡寺表参道」の看板があった!

客番03安岡寺01
ここもシキミの葉が飾られていますよ。

1630
納経時間になんとか間に合いそうです。
第四十九代光仁天皇の御子開成皇子がここを霊地と感得されて
観音像を自ら刻まれて宝亀6年(775年)建立した寺だそうです。
天台宗独立寺院で、
新西国客番
近畿三十六不動尊十二番
摂津西国二十五番

客番03安岡寺02
夕闇のせまる境内にはわしひとり。

境内には弘紹不動明王様があり、
節分会に大護摩供がその前で行われた跡があり、
お不動様の真言をあげていると
二羽の鳩が大きな羽音を立てて舞い降りてきました。

裏口参道近くにある「叶観音堂」があり
人々の諸々の願いを叶えてくれるそうです。
わしも密かにお願いをしました。

帰りのバスに乗る頃、
空が暗くなりはじめてきました。

写佛の功徳にすがっての
急に思いついての旅でしたが、なんとかうまくいきました。

次回は京都市内方面です。



歩き遍路4巡目(通算5巡) 20番鶴林寺~21太龍寺

歩き遍路4巡目(通算5巡) 20番鶴林寺~21太龍寺

今回は野宿体験がメインです。

2月12日(金)

前日の祝日は夜中までの勤務だったので
12日の朝0630「南海なんばバスターミナル」発に乗り、
0930「徳島駅前バスターミナル」着
1010徳島バスの勝浦線に乗って鶴林寺麓を目指す。
乗ること56分、「生名(いくな)バス停」着

ここから星の岩屋を目指す。
途中、背広をきちんと着た初老の紳士から
「亡くなった方に会いたいと思いませんか?」
「ヴえ?・・・ああ、エホバの方ですか」
「そうです。お話させてくれませんか」
「うちは禅寺なんです。失礼します」
「ああ、そうですか」
こんな田舎の土地でも布教をしているんやね。
ご苦労様なことです。

he5-5a-03.jpg
自動車道と、山道がある。
自然に山道に足が向くのですが、入る道を見失い、
仕方なく舗装された車道をえっちらおっちら登る。

he5-5a-04.jpg
なんだと!
ツツツチノコ・・・・
ここのお山にツチノコが住んでいるのか。
神の使いか。

he5-5a-05.jpg
山の中の道を歩いていると
いい香りが漂ってきました。
はや梅の花が咲いています。
春はもうすぐですねええええ。

山の斜面は一面ミカン畑です。
ひとつ欲しいなあ・・・と思うが不偸盗戒を守らねば!
と、思っていたら声がかかった。
「こんにちは」
「こんにちは」
「ミカン食べていかんかね」
「ありがとうございます」
収穫したミカンの仕分けをしていたお母さんです。
「たんと持っていき」
「ありがとうございます」
山ほどくれました。
お礼に自作の納札を貰ってもらいました。
「あれまあ、こんな綺麗なやつ貰ったの初めて」
貰った方に喜んでもらえると励みになります。

よく冷えているミカンを食べながら
更に山道を登る。
喉も渇いていたし、
甘くて美味しいので、全部食べてしまいました。


1230
19番札所、立江寺の奥の院星谷寺着
ここはお遍路始めてから是非来たかった所です。
納経は鶴林寺でやってくれるそうです。
he5-5a-06.jpg

奥之院の場所案内と、奥之院納経帳を発行されている方が
高松におられ、今度高松に行ったときに
分けてもらう予定であります。

裏見の滝は、岩の中をくぐって滝の裏から見る。
空気がひんやりして身が引き締まります。
迂闊な事に、岩に刻まれたお不動様には気がつきませんでした。
he5-5a-07.jpg

その下には洗心之滝とお不動様がおられ、
このお不動様の表情には心を惹かれました。
しばらくボ~ッと滝とお不動様を見ていました。

帰り際、大きなカメラを持った御刀自様が
わしの方にレンズを向けています。
「すいませ~ん、写真撮っていいですか?」
「ああ、ええですよ。こんなんで絵になりますか?」
「お遍路の正装をしている人がめったに来ないもんで」
「なるほど。ではお好きに撮ってください」
確かに札所にはお遍路さんの姿がよく合います。
画面が引き締まりますよね。


1330
道の駅「ひなの里かつうら」まで降りてきて昼食を食べます。
道の駅定食700円です。
揚げたてのかき揚げがおいしいよ。

お腹もできました。
では鶴林寺へ行くとしますか!
登り口には新しい金剛杖が置いてありますよ。
地元の方たちは、本当にこのお山を大切にいるんですね。
he5-5a-08.jpg

自分としては結構山登りして
体力もついていると思うのですが、
何度登ってもキツいのには変わりない。
歳を重ねることによる衰えか・・・あう~。
休み休み、自分のペースで登ればいいか。

それに荷物が重いのもキツい原因か。
寝袋・ツェルト・シートが加わったせいでしょうね。
なんやかんやと持ってくるのがわしの悪い癖です。
もっとスリム化せねばならん。


1525
20番鶴林寺着
he5-5a-09.jpg
汗をかきかき登ってきたので
急激に体が冷えて寒くなってきます。
納経を済ませたら、さっさと降りにかかります。

下り道の階段の勾配が急で、膝にきますね。
長めの金剛杖が役に立ちます。

1715
山を下って大井小学校跡地に到着
今夜はここに野営します。
最初お宿に泊まるつもりでしたが、
講演会があって満杯だったり、
この時期にお遍路さん満杯だったり・・・?
まあいいや。
旅は自分の思うようにはいかないのが当たり前です。

しかし
念願の野宿遍路ができるので
そっちのほうがワクワクします。
小学校敷地に入ってみたら、先客がいました。
演歌が聞こえてきました。
「?」
聞こえてくる方を見てみたら、
校舎の間に寝袋を敷いてオジサンが寝ていました。

わしは体育館の玄関に行き、
ここで寝ることにします。
有難いことに水洗トイレ、水飲み場もあります。
今日は思ったよりも寒くない。
渡り廊下をあわせてその上に寝床を作りました。
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寒さしのぎに持ってきたニッカウ井スキーを飲んで
アンパンとメロンパンを食べる。
体が温まったところで暗くなってきたので
寝ますかね。
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山里の夜は気になるといえば気になるが、
福井の山奥で散々野営をしていたので、
さほど怖いということもない。

1930頃だったろうか、
車が校庭に入ってきた音がした。
誰か降りてきてこっちに向かってくる。誰?
すると
「食事はあるのか?」
と声がかかった。
「は、はい。あります」
「そうか」
そのまま去っていった。
地元の方なんでしょうね。
こうやって野宿者の巡回をしてくれているのでしょう。
心強いなあ。

鶴林寺は、山ごと有難い場所なんですね。

夜中に何度か目が覚めたが、ぐっすりと眠れました。


2月12日(土)
目覚めたら、雨の音がする。
それに、ツェルトの内側がぐっしょりと濡れています。
それに寝袋も濡れてました。
これは、締め切って寝ていたため、
自分の呼気の湿気が篭ったせいです。
外気温、湿度など諸々の影響で結露が出来たのでしょう。
これは初めての経験です。
この問題にどうやって向き合うか、今後の課題です。

背中に敷いた銀マットは塩梅いいです。
渡り廊下のおかげもありますが、
コンクリート床面の冷気を反射してくれます。
軽量コンパクト、これはいい。

朝食は乾パンです。それを水で流し込む。
ま、こんなもんでしょう。

さて今日はどのルートで太龍寺に登ろう・・・
雨の山道は足元悪くて危ないし、濡れると体力奪われる。

ロープウエイを使うか!
とはいってもここから駅まで山の麓を迂回して7km歩きます。

0630ポンチョ着て出発
he5-5b-01.jpg
雨が降ったりやんだりする中を、ひたすら歩く。
結構自動車の往来が多い。
みな太龍寺参拝の車か?
と独りよがりな考えが浮かぶ。

0830太龍寺ロープウエイ山麓駅に到着
乗客はわし一人です。
それに本日最初だそうです。
来る途中で会った車は参拝者ではなかったようです・・・
0840発、ガイドさんと世間話をしながら
0850に山頂駅に到着


he5-5b-02.jpg
21番太龍寺着
ロープウエイ駅から本堂を見上げた絵はいいですね。
歩いて登ると、こっちの景色とは縁がありません。
この構図で絵を描きたいのですが、木々の緑が冬景色で寂しいので
夏なんかいいかもしれません。その季節にまた来よう。

本堂、大師堂は貸切です。
いったんやんでいた雨がまた降ってきました。
どうもここ太龍寺も、雨の確立が高いような気がする。
龍神様がお出ましになったのでしょうか?

he5-5b-03.jpg
納経所では、お気に入り龍神様の手ぬぐいを2本買いました。
最初に買ったやつは、いつもいつも頭に巻いていたので
汗が沁みこみ、洗っても匂ってくるようになってきているのです。

帰りのロープウエイも貸切で
行きと違うガイドさんと10分間の世間話を楽しみました。



今回の旅はここまで!
天気予報によるとこれから四国地方は天気は大荒れになるそうで
無理して廻ることもなし。
たまには余裕のある旅もいいんでない?

「和喰東バス停」を1045の徳島行きに乗る予定です。
現在1000
よし、ステーキカレーを食べに行こう。
バス停から100mくらい先にある「カントリーロード」
前にここでお勧めステーキカレーとコーヒーを頼んだら
バスの時間が来てしまい
コーヒーを全部飲めなかったんです。
お店にも失礼だし、自分自身心残りでした。
今回はコーヒーとカレーを同時に出してもらいました。
うう~~ん、コーヒー美味しいねええええ。
カレーもいいねええええ。
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最初にステーキを食べてしまい、そのあとカレーをいただきます。
なんて贅沢なカレーなんでしょう。
満足して店を後にする。

1045にやってきたバスに乗り、徳島駅へ。
1230「徳島駅前バス停」着1150円です。

1800発のバスチケットを買っていたのですが
チケットセンターで1545発に変更してもらい、
それまで「びざんの湯」で疲れと垢を落としました。

帰りの途中、雨脚が激しくなり、
鳴門大橋では横風も激しく吹いていました。
ここで旅を切り上げたのは正解でした。

今回は野宿をするのが目的だったので
初期の目的を達成できて大満足です。
まだまだ改善点もありますので、
ボチボチやっていこうと思います。
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歩き遍路4周目(通算5周) 24番最御崎寺~37番岩本寺

歩き遍路4周目(通算5周)
24番最御崎寺~37番岩本寺

富士の観音
今回はお接待の車遍路であります。
「それはいかん!」
と憤る方々には言い訳とお詫び申し上げます。
お遍路でのお接待は基本断ってはいけないからです。
徹頭徹尾歩きに徹するお方にとっては何とも軟弱に映るでしょうが、
なんでもありでいいんじゃない?
と開き直ります。


1月29日(金)

「大阪なんばOCAT」を1807発、
「高知駅前」に1100に着きました。
この晩のお宿は駅前の高知ホテルです。素泊まり4400円なり。


1月30日(土)
0400に起きてシャワーを浴びたり朝食を食べたり
身支度を済ませ、ホテルのロビーで待つ。
まだ暗く、しかしそれほど寒くない空気の中
0500に迎えの車が来ました。

土佐遍路ではここ数回は、コードネーム「弁天様」が
お接待で連れて行ってくれるので
サクサク進みます。
しかし、いつもいつも甘えてはいられません。
歩くべきところは歩かにゃならんと考えております。

なぜに「弁天様」かというと、
弁天信仰に篤いお方だからです。
霊感のあるお方で、不動明王様、歓喜天様、大黒天様などにも
信仰を持っておられます。
霊感のまったくないわしは、羨ましい限りで
お側に置いてもらうことで御利益にあずかれたらなあ、
といつも思うのです。

高知駅前から
室戸岬までの道程は約2時間ですかね。
夜が明け始めた土佐路を東に進む。
夜が明けてきて朝日がまぶしい。

室戸岬まであと一歩という室津港で、
国道202号線をそのまま直進してしまいました。
本来ならば分岐を右に進まなければなりません。
山を越えたら半島の対岸の三津漁港に出てしまいました。
それにも気づかずしばらく進んでいたら
「?」「?」「あれ?夫婦岩?」
民宿徳増が見えてきて、ようやく間違いに気づきましたがな。

あわてて引き返して岬の方角へ。
こんなとき車は迅速に移動できて便利ですね。
歩きだったら大変・・・

0725
24番最御崎寺着
降っていた雨もやんだ。しかし寒い。
風が冷たいね。
本堂の横では梅の花が咲いています。
he5-4a-01.jpg

引き結ばれたお御籤の白といいコントラストですがな。
ここにも先日の寒波の影響か、
クワズイモの葉が萎れています。
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この日一番のまっさらの香炉に線香を「プス」と立てる。
気持ちいいねえ~。
納経所で御朱印と散華を頂きました。
なんでも散華の台紙は、8のつく札所の納経所で売っているとか。

眺望絶佳のスカイラインを一気に降りて、次は室津の
25番津照寺へ。

朝早いので参拝者もまだいない。
ここの納経所脇に掲げられている
子供たちの描いた津照寺の絵が素直な表現で観ていて楽しい。
作為の一切ない絵っていいよね。

26番金剛頂寺へは、
車で登る道が狭くて危なかったような記憶があったので
注意喚起したのですが
案に相違して登りやすい道でした。
このあたりから
白衣を着た小規模のダンタイサン二組と前後するようになりました。
ドライバー兼テンジョウインさんは納経帳を抱えて
ダッシュしています。
しかし、重ね印を貰う方の多いツアーのようで
納経所ではさほど待たされませんでしたがな。

he5-4a-04.jpg
27番神峰寺へは、
ひたすら急勾配の道を登る。
雨も上がったのですが、境内には厳かな霧がかかってきましたがな。
これを幽玄とよぶのでしょうか。
神峰神社へ行きたかったが、先を急ぐのでまた今度!

he5-4a-05.jpg
28番大日寺は、
弁天様は過去バスツアーで一度だけしか
訪れていなかったそうです。
本堂は、中に入ることができるので、
失礼して靴を脱いで上がらせてもらいました。

ここで喜瑞にあいました。
弁天様が、ご本尊の大日如来様の力を感じられたようです。
ご本尊の上辺りにホワホワしたとか、光のような力を
感じたのだそうです。
わしは何も感じませんでした・・・・

でもわしの理屈で考えると、さもありなん、です。
納経所の先に奥の院の「爪彫り薬師」様があり
そこから湧き出る御加持水には霊験あらたかで
いつも多くの人が汲みに来ています。

たぶんこのあたりにはパワーが噴出していて
それを御本尊の大日如来様のあたりに集約しているのではないか、
そう思います。
また、自分の信仰心が神仏の形を取って
顕れるものだと思います。
それはとても解りやすい。
信仰とは、大衆に膾炙しなければ広がりません。


弁天様が菅笠を買いたいと門前の店に入っていきましたが
手ぶらで帰ってきました。
店員さんが居なかったそうです。
昼休みだったのでしょう。

ここから29番国分寺までは
スマホのカーナビを使って行きます。
結構あっち曲がったり、ここを曲がったりで大変でした。
遍路道ならば遍路標識を使えばいいのですが
車はそうはいきません。
いまはカーナビという便利なものがあるのですが
それのない時代は自分で地図と首っ引きで廻ったんでしょうね。


29番土佐国分寺では、
門前の「扇屋」が閉まっていました。
大日寺門前で菅笠を買えなかったが、ここでも買えませんでした。
今日の御縁がなかったのでしょう。
弁天様は今年の「閏年逆打ちバスツアー」に参加されているので、
それに使うものでしょうか。
わしは閏年の逆打ちには今のところ興味はありません・・・

納経所から白装束の男女が歩いてきました。
おや?どこかで見たような女性
「もももしかしてお京さんですか?」
Facebookの「四国八十八箇所」グループの知り合いの方です。
どこの札所も参拝者の少ない中で
知った人に出会うとは!
he5-4a-06.jpg

この写真は
お連れの方の菅笠に挟まれた紅葉の葉が綺麗で
お京さんが説明をされているところです。
決して何かをお説教しているものではありません。

30番善楽寺では
折悪しく雨がパラついてきました。
今日の天気予報は生憎曇り時々雨
いつ雨が降ってくるかわかりません。
幸いどこの札所でも参拝の時には雨があがっていたのです。

この時点で時間は1530
あとひとつくらい廻れるか。

31番竹林寺では
展望台の方面から境内に入りました。
五重塔の脇からですね。
実はこの道、前にも歩いて登ったことがあります。
いずれにせよ納経所に行くには名所の石段を降りなくてはなりません。
ここには一見お遍路さんには見えないダンタイさんがいて
声高に賑やかにお喋りしながらお参りしていました。

さてここから桂浜に沿って西へ進み
種間寺奥の院の近く、甲殿で降ろしてもらいました。
今夜は種間寺の通夜堂に泊めてもらうからです。
少しでも歩かねばならん。
通夜堂は純粋の歩き遍路さんしか泊めていただけないのでしょうか。
だとしたら大変申し訳ないことです。
そんな小人の小細工を、
お大師様はちゃんと見透かされているのでしょうね。

寒くなってきた農村地帯を歩くこと1時間
ヒートテックを着こんでいるので汗ばんできました。

1720
34番種間寺に到着
he5-4a-07.jpg

納経所は閉まっていたのでインターホンを押す。
「あ、あの~、一夜のお宿をお借りしたいのですが・・・」
「はい。ではここに記帳してください」
he5-4a-08.jpg

ガレージの奥に通夜堂があります。
ここは布団・シャワーのある大変ありがたいところです。
冷水を浴びるつもりでしたが
赤いお湯を示す蛇口もある。
ひねってみたら、しばらくして温水が出てきましたがな!
he5-4a-09.jpg

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
he5-4a-10.jpg

お寺の向かい側に自動販売機がある。
簡単なスナックやパン、飲み物があります。
そこでアンパンを買い、
昨夜買っておいたお握りとで簡単な夕食を摂りました。

さて何もすることがない。
同宿者がいれば語り合うこともできるが
1月の初旬に1人泊まったきりです。

1900電気を消して寝ました。



1月31日(日)
目が覚めたら窓の外が明るい。
0655
ひえっ!
もうそんな時間か!
あわてて布団を片付け、シーツを剥がして畳む。
ご本尊様とお大師様に昨夜の御礼をし、
納経所でも慌しくお礼をしましたがな。

0715
駐車場にやってきた弁天様の車に乗り込み、
昨日の道を戻って32番禅師峰寺へ。

he5-4b-01.jpg
港が一望できる小高い山の頂上にこじんまりと
まとまっているこの札所の境内、好きですねえ。
早朝ということもあるのですが
空気がすがすがしい。

he5-4b-02.jpg
初めて気がついたのですが
お寺に掲げられている五色の幔幕(?)に近づいて見てみたら
錦のような模様なんですね。
その模様にしばらく見とれていましたがな。

納経所にはめずらしいコインが展示されています。
なんでも日本の都道府県記念コインだそうです。
納経に訪れる人が置いていくそうな。

ここでも五円玉への両替をしてくれます。


33番雪渓寺の駐車場を見ると立派な桜の木がある。
桜の季節には、さぞ綺麗やろうなあ。
いっそ、4月に車で撮影にだけ来ようかなあ。
あちこちピンポイントで廻るのもいいかもしれん。

ここの境内の銀杏の木もいいですね。紅葉の季節に
是非訪れてみたいっす。

途中のコンビニに寄り遅い朝食を買って車の中で
食べながら進みます。
四国にセブンイレブンが進出してきたことが
四国の若者の間でトピックスになっていたんですね。

高岡の町に入り
35番清滝寺へ向かいます。
ここの道は車遍路の難所のひとつで
まず入り口で道中の無事をお大師様にお願いし、
離合ポイントを確認しながらおっかなびっくり登ります。
幸い対向車もなく、無事駐車場に到着

he5-4b-04.jpg
最初に目に飛び込んでくるのは
大きな薬師如来様の立像です。
いつもこのお薬師様に見とれてしまいます。
いつかこのお姿を正面から描いてみたい。
he5-4b-03.jpg



納経所には猫がいて
「ニャ~」と声をかけてきたので
「こんにちは。おねがいします」とご挨拶しました。
納経が終わって出ようとすると猫が戸のところにきて
こっちを見ているので開けて欲しいのかな?と思い
「戸を開けて猫を出していいですか?」
「ああ、いいですよ」
外に出た猫は日なたでゴロンと横になり
こっちを見ているので、納経所の人に
「さわってもいいですか?」
「いいですよ」
しばらく猫に遊んでもらいました。

わしは、猫と遊ぶときには最初に猫に
「こんにちは。さわってもいいですか?」
と、聞いてみることにしています。
「ニャ~」と答えたら
(おまえと遊んでやってもいいぞ)
ということなので、まず首をコチョコチョします。
ゴロゴロいいながら触って欲しいところに
身体をずらしてくるので
そこをコチョコチョします。
あくまでも過干渉はしません。


he5-4b-05.jpg
36番青龍寺は
弁天様の大好きな弁天様が
本堂へ至る長い石段の途中に祀ってあります。
どうぞごゆっくり参拝してください、と
わしは先に本堂に登ってお参りする。

he5-4b-06.jpg
納経所の横にある本坊への入り口に掲げてある扁額
文字がいかにも青龍寺ですね。面白い。

参道には八十八箇所の石仏が配置されていて、
桜の季節には綺麗だろうなあと思う。
山と渓谷社の「四国八十八ヶ所を歩く」には桜が美しい写真が多く
歩き遍路を始めた頃のわしは、
こんな季節を歩いてみたいなあと思いつつ、
日程の関係でついぞ桜の綺麗な札所を歩いていない。
因果なことやなああ。

次は高速に乗って一路窪川へ。
さすが車遍路はサクサク進みます。
37番岩本寺へ着いたのは1300頃
ここに歓喜天をお祀りするお堂があり
弁天様は大根をお供えしていました。

奥の院矢負い地蔵尊の無料御開帳は
まだやっているようです。
期間限定ではないのでしょうかね。

ここで今回の旅は終了
大師堂で旅の無事の御礼をする。

もと来た道をブッ飛んで高知駅まで戻りました。
帰りのバスは高知駅前バス停を1540発なのですが
その前にもうひとつ御用があります。

「いの町」でアメゴ(アマゴ)の養殖をされている方から
PRのためのイラストを描いてほしい、
と依頼を受けているのです。
その調整を高知駅前の喫茶店でしました。
まだ最初なので基本のイメージなどを確認をして、
次の機会に現地に行くことになりました。

高知県とはいっても、いの町は反対側の愛媛県から行ったほうが
近いそうです。
伊予西条駅から30分くらいの所だそうで
4月頃にお遍路行程は伊予西条に到達するのでその機会に
現地を訪ねようと思います。
ついでにお隣の大川村に行けたらいいなあ。

お四国を廻るうちに人との繋がりが増えてきて
とても濃厚な時間を過ごすことができるようになってきています。
これもみなお大師様のお引き合わせでしょうか。

弁天様から、
「そんなに急いでお遍路をしないで余裕を持ってやったら?」
と言われました。
確かにその通りです。

土佐は弁天様の、伊予は門前の小僧様のおかげで
日程を大幅に短縮できるのです。
その余裕を活かして、
ゆるゆると廻りたい、と思うぞなもし。
アコーデオン天女陀羅尼


プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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