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西国巡礼記 31番長命寺~結願33番華厳寺

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たまには裏京都市の実家に帰って家内のご機嫌をとらねばならぬ。
それには7月の海の日の3連休を使うとよいであろう。

もちろん、西国札所巡礼も結願もせねばならぬ。
その日のために、
姫路や番外札所への突撃日帰り巡礼をしてきたのだ。

家内は温泉と美味しい物が好きです。
ですから、琵琶湖畔の小谷城跡の麓にある「須賀谷温泉」で
「近江牛スキヤキ御膳」を予約しておいたがな。


7月18日(土)
先日まで日本を荒らしていた台風も日本海側に抜けたものの
台風の影響で雨雲の活動が活発になったままだ。
山道は大丈夫だろうか。

0730に裏京都市を出発し、まず最初の目的地の
比叡山延暦寺の横川中堂を目指す。
ここは、新・西国三十三箇所の札所の1つで、
おいそれと行けるところではないので今回行くことにしたのです。
しかし
カーナビの画面に「通行止め」の表示が出ていた・・・
最近のカーナビは性能いいんやねえ。
台風直後なので通行止めもさもありなん。

仕方ない、こちらは明日行くとして、
琵琶湖大橋を渡り、近江八幡方面に行き、
31番札所の長命寺へ行こう。

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山の麓のバス停から、有名な808段の石段を登って行くのですが
今回は足弱の家内が一緒なので
迷わず車で山上駐車場を目指す。
山道は昨夜の嵐の名残をとどめています。

駐車場から更に100段石段を登ると

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31番 姨綺耶山 長命寺着
風も吹いていて涼しいが、湿度も高い。
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十二代景行天皇の代、武内宿彌(たけのうちのすくね)がこの山に上り、
『寿命長遠諸元成就』の文字を柳の大木に彫り、
長寿を祈願した結果、三百歳の長寿を保ったと伝えられるそうです。

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眼下には琵琶湖が眺望できる絶好のロケーションです。

さて次の安土に移動し、
32番観音正寺へ行くための表参道を通って山に
登ろうとしたら、通行止めになっていました。
やはり台風の影響でしょうか。
ここの林道は狭くて危険な個所もあります。
反対側の裏参道も同様なんでしょうか・・・

ここで決断を迫られます。
今、1300
このまま温泉旅館に行くには早すぎる。

えい!
33番華厳寺に行こう!
ここは結願寺なんですが、細かいことには拘らないようにしよう。
西国札所の中で唯一美濃国にある札所です。
今いけば1500には着くことができる。

今日はまだ昼食を食べていないなあ。
夜は御馳走だし、中途半端に食べてお腹を膨らませてしまうとなあ・・・
と、考えているうちに
美濃の国は揖斐に着きました。
おお、なんか風景は深山幽谷という感じですね。
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33番札所 谷汲山華厳寺着
ここは通称「谷汲さん」と呼ばれていて
わしは子供のころから初詣に毎年来ていたところなんです。
ですからここに来ると子供の頃の楽しいお正月の気持ちが蘇ってきます。
さすがに門前町は正月の時の殷賑はないが、
それでも土産屋とか巡礼用品店が賑やかです。

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山門をくぐると厳かな雰囲気の寺域になります。
地元の人たちが子連れ、孫連れでお参りに来ています。

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御本尊の十一面観世音菩薩様に、
きちんと向かい合うのは初めてです。
厳かな気持ちでお勤めをして、
「あの~、納め札はどこに・・・」
「上に行ったところに『満願堂』があります。そこです」
「は、はははい」
初詣に毎年来ていたのに、何がどこにあるのかわからん。
笈摺堂があるよ。
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ここで花山法皇が笈摺を奉納したところです。
ここでお勤めをしておこう。
さて更に上に登った先に・・・満願堂がある。
そこに納札入れがある。
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納経所は観音堂内にあり、
300円握りしめて納経帳を出したら、
「観音堂・満願堂・笈摺堂の三か所の御朱印があり、合計900円です」
「・・・は、はははい」

西国三十三番の結願札所として花山法皇が詠まれた御製三首の
御詠歌にちなんで三つ御朱印を行っているのだそうです。
三つとは観音堂・満願堂、笈摺堂を指し、
それぞれ現在・過去・未来を意味するとされてるそうです。
ふ~~~ん。
我ながら不勉強でした。

門前の食堂で笊蕎麦と味噌おでんを食べました。
味噌おでんは愛知岐阜の赤味噌文化の代表格のようなもので
わしのソウルフードでもあります。
福井県敦賀市出身の家内にとってこの味は許容範囲から逸脱しているらしく
「味噌おでん、おいしいなあ~。あんたも食べなよ」
「いらん!」
それに笊蕎麦のおつゆも味が濃すぎたそうです。
う~~ん、東西食文化の壁は越えられないなあ。

そうそう、職場のおばはんたちにもお土産をば買わねば。
このあたりの名物「柿羊羹」を買うか。
わし、これあんまり好きじゃないんですけどもね・・・

それはさておき、
今日はここまで。
滋賀県長浜市にある、「須賀谷温泉」に行く。
小谷城の麓にひっそりと涌く秘湯は、戦国武将の浅井長政も
湯治に通ったという歴史の湯だそうな。
信長の妹、お市の方も湯治に使ったそうです。

ここ、昔から岐阜県の故郷に帰省するときに通りかかり
いちど行ってみたかった所なのです。
駐車場に停められている車は石川とか神戸ナンバーの県外車が多い。

まず露天風呂に浸かって今日の汗をドッと流す。
ああ~気持ちええ~なあ~。
家内は1時間浸かっていたよ。

そして今日のハイライト、
近江牛のすき焼きです。
高級近江牛、100gいくらするんでしょうね?
割り下でいただく。
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関西風のすき焼きもいいが、割り下を使う方が高級肉を
よりおいしく食べられると思います。
家内が「おいしいね!おいしいね!」を連発するんで
わしは主に肉汁が滲みた野菜や麩を頂きました。
そして最後は栄養たっぷりのおつゆをご飯にかけていただきました。
これはこれでおいしかったよ!

二人で一本の瓶ビールで心地よく酔っ払い
夜の露天風呂を楽しむ間もなく眠りこけてしまいましたがな。


7月19日(日)
今朝は5時から露天風呂に浸かり英気を養う。
部屋に帰って爆睡している家内を叩き起こして
「風呂に入ってこい」
1時間後に部屋に帰ってきました。

朝食のご飯を3杯ずつ食べて
チェックアウトしたら、外は雨がザーザー降っています。
今日は雨のち曇りのはずだが・・・・

長浜から南下して安土へ。
雨もあがってきました。
今度は観音寺城へは裏参道を通っていこう。
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実はこちらを通れば駐車場から長い石段を登らなくてもいいのです。
料金所で、
「昨日は表参道が通行止めで・・・」
「ああ、こちらは開いていたんですよ」
「ええっ!」
そうやったんかああああ。
まあいいや。
裏参道も狭い山道をおっかなびっくり登る。
カーブではクラクションを鳴らしていかねば危険ですがな。
しかし観音様の御加護か、対向車は一台もなし。

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駐車場からは更に林道を歩いて行く。
たいした勾配ではないので楽に歩くことが出来る。
ここは、佐々木氏の居城のあった場所で、
あちこちに石垣が残っている。
観音寺城もトレッキングコースに入っています。
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32番 繖山 観音正寺着
山門はなく、むき出しの仁王様が守っておられます。
足元には大きな鉄下駄があるよ。
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ご本尊の千手観世音菩薩は、寄木造の柔和な表情で
圧巻の迫力で迫ってきます。

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本堂横の石積みには寺の縁起を示す人魚や観音像が配置されています。

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納経所では先日33番を先に参拝した経緯を話したら
満願の印を押してくれました。
わしにとっての満願場所は観音正寺ということでしょうか。
これもご縁です。

これで去年の6月から始まった西国三十三ヶ所巡礼も一区切りです。


次は新西国三十三ヶ所観音巡礼の始まりです。

琵琶湖大橋を渡り、
比叡山ドライブウエィへ入る。今日は通行止めではない。
不勉強で知らなかったんですが
比叡山は東塔地域、西塔地域、横川地域に分かれていて
それぞれ見所たくさんです。

今日は横川中堂のある横川地域に行く。一番奥になりますね。
横川地域は源信、親鸞、日蓮、道元などの宗派を立てた名僧が
修行された地域だそうです。

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あきらかに下界とは雰囲気が違う。
杉の林も笹の葉も苔むす石も、幽玄な雰囲気を醸している。
昔からここで仏道修行をしていたわけですね。
清浄な気持ちになってくる。

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ここは世界遺産なので当然のごとく観光客があまたいる。
ひとり真剣にお経を唱えるわし。
彼らにはどう映っているんでしょうね。

先には「恵心堂」があり、今堂内が拝観できるそうです。
堂にいた婦人二人が熱心に拝観をすすめてくれました。
なんでも石川から拝観にあわせてわざわざ来たそうです。
恵心僧都は、「往生要集」を著し、以後の浄土宗信仰の展開に大きな影響を与え、
その法系は恵心→法然→親鸞と繋がるわけです。
ですからわしと家内の実家は浄土真宗なんで、
祖師になるわけです。

普段拝観できない恵心僧都尊像を今日拝めたことは幸いでした。

気温も次第に上がり、
家内の表情もうつろになってきました。
「西塔地域、東塔地域に行くか?」
「・・・どっちでも・・・」
「行く気力がなくなってきたな?」
「・・・うん」
「じゃ帰るか」

途中某手打ちうどんチェーン店でうどんを食べて
夕方に裏京都市にある家に帰り着きました。

翌日、
家の庭の木の剪定とか草引きとかの手入れをした後
市内にある29番松尾寺に行き、
西国三十三ヶ所先達申請書類を貰いに行きました。
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あっけなく申請は通り、書類に必要事項を記入し、
22番総持寺に郵送するとあったので、
翌週堺市に戻ってから直接茨木市にある総持寺まで持って行きました。

これで西国巡礼も一区切りつきました。
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西国巡礼記 番外花山院、元慶寺

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7月9日(木)
今日は休みです。
さて、どうしようか。

7月海の日の連休を使って西国三十三箇所結願を目指す予定です。
その前に、2箇所残っている番外札所を廻っておかねばならない。

西国札所は、一回廻れば先達さんになれます。
わしの家のある裏京都市には29番松尾寺があり
職場を通して大変お世話になっています。
登山競技というのがあって、麓から一挙に中腹の松尾寺まで駆け上がります。
一息ついたら奥之院のある青葉山山頂まで更に登ります。
この競技の救護員として、月に1度くらい訪れていたのです。
3日連続で奥ノ院まで登ったこともありました。
さすがに歳食ったら若い連中とは一緒に登れませんでしたが・・・

四国遍路を始めてからは本堂・大師堂でお勤めもしっかり行い、朗々と読経していたら
「檀家の方ですか?」と言われました。
そんな関係で、申請は松尾心空住職にお願いしようかと考えています。


それはさておき


西国巡礼中興の祖花山法皇ゆかりの地が番外として二箇所定められています。

今日は梅雨の真っ最中なので、京都は山科の陵にある元慶寺だけに行こうと
思っていたのです。
でもどうしようかなあ、もうひとつの三田市にある花山院は
山の中にあるので山道を歩かねばいかんしなあ・・・
と、途中の南海電車の車内でうじうじ考えていたら

「迷ったら進め」

の言葉が浮かびました。
やらずに後で後悔するよりも、やって失敗する方が価値があるんじゃない?
こう考えたらもう迷うことはない。

大阪駅から福知山線に乗り
三田市まで一直線です。
「三田駅」で降りると、ちょうど「乙原バレー」行のバスが出ていくところでした。
ああっ
次まで2時間あるよ・・・
ではタクシーを使うか、と思い一台停まっているタクシー乗り場に行ったら
ちょうど「予約」に表示が変わり、見つめるわしを横目で見て運転手さんは出て行った。
ああ・・・花山院は、わしに縁がないのやろうか。

いや、ここで挫けることはない。
駅の反対側に行ったら、そっちの方が賑やかです。
タクシーも行列で客待ちしている。な~んだ。
「すいません、『花山院バス停』までいくらでしょうか?」
「ん~、片道2400円くらいかな?」
よし!タクシーで行こう。
バス停から急な山道を歩いて25分と書いてあったんですが、
今日は蒸し暑いし、雨もパラついている。
えい!帰りもタクシーで行こう!

タクシーの運転手さんの実家は曹洞宗だそうで、
法事とかお盆の時には西国の御詠歌をずっと歌っていたそうで
自然と地名と札所が結びつくそうな。
家内の母方の実家が曹洞宗で、御詠歌とか回り灯籠が印象に残っている。
わし、御詠歌って好きなんですよね。
あのゆったりとした節回しに持鈴の音が美しい。
自分でも歌えたらどんなにいいやろう。

タクシーを使っても駅から30分弱かかりました。



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西国番外 東光山花山院(菩提寺)着
西国霊場を再興された花山法皇が出家後41歳で崩御されるまでの
14年間をこの寺で隠棲生活を送られたそうです。

駐車場から山門をくぐる。
天気のいい日に自分の足で登ってきたら
また感慨も別やったやろうなあ。

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森閑とした寺域は清浄な空気が漂う。
秋に来ても美しいんやろうね。


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御詠歌:有馬富士ふもとの霧は海に似て波かときけば小野の松風
藤原家の権力争いの犠牲になり、在位2年にして出家させられた
法皇の、都を懐かしんだ気持ちを詠んだ歌でしょうか。
でも都に海はないか。

納経所には面白そうな法話のプリントがあり、
法話集も販売しているとか。早速帰ったら注文してみよう。

午前中に花山院の参詣が終わった。
よし、次の元慶寺へ行こう!

「三田駅」から福知山線上り急行に乗り、
「尼崎駅」で米原行準急に乗り換え、「京都駅」着
そこから地下鉄東西線に乗り換えて「御陵駅」で降りる。

駅を降りて元慶寺へ行くのは分かりにくい。
どのガイドを見てもそう書いてある。
案の定反対方向に行ってしまい、途中で気がついて引き返した。
登り勾配の道だったので
雨はすでにあがり太陽さえさしてきたので
湿気と相まって暑さがひどくなってきた。
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この喪失感は半端ではない。
セミも鳴き始めたので、梅雨あけたんじゃね?

振出しに戻り、
途中案内板さえない住宅街の細い道を歩くこと15分、ようやく
元慶寺への看板が見えた。
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本当にひっそりとたたずんでいる札所です。


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西国番外 華頂山元慶寺着
花山天皇が、19歳のときに落飾されて花山法皇となったのが、
この元慶寺であるとされているそうです。
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本堂の扉には菊花紋が記されてあります。
清和天皇の勅願寺でもあり、
歴史に翻弄された花山法皇ゆかりの寺であることがわかります。


以前四国遍路記でも書いたのですが
高知県須崎市にも「花山神社」があり、花山法皇の御位牌が安置されていた
とも言われています。

帰りはきわめて順調
京都駅からおけいはん(京急電鉄)に乗って大阪まで帰りました。


さてこれで西国三十三箇所巡礼も
31番長命寺、32番観音正寺、そして結願33番谷汲山華厳寺です。
去年の9月から始めた巡礼もいよいよクライマックスですがな。


歩き遍路3巡目 29番国分寺~37番岩本寺

歩き遍路3巡目 29番国分寺~37番岩本寺



7月4日(土)
なんばOCATを0710発のバスに乗って高知駅へ行く。
今回の旅は、なるべく夜行バスに乗らないようにしている。
わしのイビキの被害者が増えないように・・・

1210
「高知駅北口バス停」着
小雨が迎えてくれる。
今日の天気予報は・・・「雨時々やむ」なんじゃこりゃ?
まあいいや。
「JR高知駅」から「後免駅」まで列車で移動する。
「ここの改札、PASUMO使えます?」
「すいません、使えないのです」
「そうですか」
安芸行き上り列車は元気な中学生たちでムンムンしている。
青春真っ盛りのあの頃にもどりたいか、というと
面倒くさいからもういいや。

人生をやり直したい、と言う人はいるが
強い意志で自分自身を変革しなければ
また同じ人生を歩むんじゃなかろうか。


「後免駅」に着いて駅前から少し歩いたところにある「後免駅前バス停」に行くと、
「国分寺通りバス停」行の便は30分後です。
では、歩くとしよう。
雨の降る中をポンチョを羽織って歩くが
湿気が高いので汗が流れて
ポンチョの外よりも中の方がしっぽりと濡れている。
ああ~、気持ち悪い。
靴もですね、「防水加工」が施されているはずなのに
靴下に雨が滲みてきました。寒くないのが救いといえば、救い。
途中に「へんろ石饅頭」の看板がやけに目につくが、
まだ一度も食べていない。

歩くこと約40分で
29番札所 土佐国分寺着
雨にぬれるとカメラを出す気にもなれず、従って写真もない。
紫陽花が綺麗なんですが、雨の風情を楽しむ心の余裕もない。
そそくさと門から出ようとしたら
「歩きですか?」声がかかった。
40歳くらいの傘をさした車遍路の男性
「区切りですよ。今日はここから」
「そうですか。私も長い休みのときは区切りで歩いて現在新居浜まで来ました」
「車と歩きを並行でやっているのですね。羨ましい」
「お気をつけて」
「お気をつけて」

さて国分寺門前の遍路用品店「扇屋」ここは外せないっす。
今回欲しかったのは緑の納め札
次回から使うために買いました。

小雨の中雨具を着ずにバス停まで小走りで歩く。
「後免駅前バス停」行きのバスは・・・
おお、ちょうどある。
南無大師遍照金剛

「後免駅」高知方面行下り列車は30分くらい後で、
しばらくホームのベンチで休む。
蒸し暑いながらも汗に風があたると寒く感じる。
雨脚が更に強くなってくる中、
やがてやってきた列車に乗って「土佐一宮駅」で降りる。
約3km歩いて善楽寺に向かう。
やはりポンチョの中は汗と蒸発する水分で濡れたままです。
靴の中も濡れている。

考えてみたら、過去歩きの3回とも土佐では雨に濡れて歩いている。
そのうち1回は台風の中でした。
わしは土佐雨男か?

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30番札所 善楽寺着
雨の中札所に着いても、まずどこで雨着を脱いでリュックを降ろせばいいか?
悩ましい場所も多い。
ここは本堂脇にすべて脱ぎ、菅笠のみかぶって本堂~大師堂を移動する。
菅笠は傘代わりになって便利なんですが
読経の時雨のしずくが菅笠の縁から経本に垂れて来るのに困ります。

この時点で、1600
ここから次の竹林寺に行くことができるか?
多分麓まで行くことは出来るだろうけども、
そこから五台山頂上まで歩いて登ると納経所が閉まる時間に間に合わないだろうなあ。
と、いうことで今日はここまで!

「土佐一宮駅」から「高知駅」まで戻り、
駅前の「高知ホテル」に荷物を降ろす。
この時点で濡れた服などを洗濯したかったが、
素泊まりなので夕食をなんとかせにゃならん。
駅のコンビニで食料を買ってもいいが、まだ時間がある。
路面電車に乗って、「はりまや橋電停」で明日の朝の
バスへの乗り換え時間を確認する。

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そして、にぎわうはりまや橋商店街のアーケードへ向かい、
お気に入りの洋食屋さん「コックドール」に行く。
ここ、去年たまたま入って美味しかった店なのです。
チキンカツレツがやけに美味しかったんですが、
今回は別のメニューを食べてみよう。
オムライスとカニクリームコロッケのセットを頼む。
まだ時間が早かったので客はわし一人
店の人としばらく雑談をしながら待つこと数分、注文の品が届きました。
おいしそう・・・
おいしい、やっぱり美味しいぞ!

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堪能して店を出ると
アーケードでは「土曜夜市」をやっていました。
浴衣などを着た多くの人出で賑やかでした。
もうすぐ七夕ですね。
でも新暦では梅雨なので雨の日が多いね。
本来旧暦の七夕は8月上旬なんで、天の川もバッチリ見えるんですけどもね。




7月5日(日)
今日は前半は歩き、
後半は去年土佐で知り合った地元の人が車で札所めぐりに付き合ってくれる予定です。
人との縁に感謝です。
四国の人との有難い縁が出来て、土佐と松山の行程は大層はかどります。

野宿歩き遍路が一番偉くて、バス・バイク・車遍路は邪道だ!
などという硬い気持ちはなく、
お気楽に、ニュートラルな気持ちでお遍路を楽しみたいと考えます。
要は、いかに自分が真摯に向き合っているかだと思います。

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土佐電鉄路面電車の始発に乗って「はりまや橋電停」まで行き、
そこから五台山経由のバス便を見ると
30分以上あるよ。
それに雨は遠慮なく降っています。
雨宿りしながらしばらく待つ。
「はりまや橋バス停」から後免町行きM1系統バスに乗り
「三ツ石バス停」で降りて五台山北側から登ります。
ただでさえ登り道は汗をかくのですが、
今日は蒸し暑い。
今日も雨着の外側よりも内側の方が濡れている。
気持ち悪いなあああ。

登ること30分あまり、
竹林寺の門前が見えてきた。

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31番竹林寺着
ここの石段は絵になる場所なので、濡れるのを覚悟でカメラを取り出し
写真を数枚撮る。
アングルとか露出とかなどを考えると
広角レンズ付きの一眼レフカメラが欲しいなあと思う。
でも大荷物になるし、濡れたら困るし・・・
五台山の植物園方面から登ってきた初老の歩き遍路さんから
「逆打ちですか?」
「いえ、今回は南側から登ってみたのです」

境内には傘をさしたおっさんたちが数人来ていて、
声高に賑やかしく喋っていた。
納経所ではジャンボタクシー運転手センダツさんらしき人が
大きな声で納経所の人と喋っていた。
「重ね印と掛け軸ひとつずつ!」

先ほどの歩き遍路さんが雨着を脱いで机の端に置こうとしたら
「それ、濡れているんやろう!」
と、置かせなかった。
自分の持っているお軸が濡れるのを嫌ったのでしょうか。
そんなにお軸と雨具は近接していなかったし、
もっと言いようがあるんじゃない?
と思った。

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五台山から降りて下田川に沿って禅師峰寺まで7km
雨の中を歩く。
目の前を傘をさした別の歩き遍路さんがスタスタと歩いて行く。
彼は通し遍路さんなんだろうか?
後ろを振り返ると先ほどの初老の歩き遍路さんも歩いている。
お互い微妙な距離感を取って歩いているね。

相変わらずラジオを聴きながら歩いていると
今日のニュースはギリシアの国民投票について
ユーロ経済圏からの脱退か否か?
更にEUからの離脱もあるか?
各識者がそれぞれの立場で解説していて興味深かった。

後ろを歩いていたお遍路さんは、武智半平太生家の方に行ったのでしょうか
姿が見えなくなっている。

小雨っぽくなってきたのでポンチョを脱いで
菅笠だけで雨をしのぎながら歩くことにする。
防水のはずのトレッキングシューズからは、相変わらず雨が滲みてくる。

途中雨脚が強くなったのですが、
禅師峰寺まであと少し、このまま行こう。
山道に入って木立が雨から守ってくれると思ったが
かえって大粒の水滴がポツポツ落ちてくる。

1015
32番禅師峰寺着
境内は雨を遮るものがなく、
ここでも写真は撮れなかった。
石段が濡れていて滑りやすい。
子供の手を掴んで滑らないように世話を焼いていた母親が
自分が派手に転んで数段転げ落ちてきた。
幸い何ともなさそうだったのでお節介を焼くのはやめにしました。

参拝を終えて、待ち合わせの駐車場にある休憩所で
濡れた上着を着替えてしばらく待つと


1030
土佐の弁天様が車で迎えに来てくれました。
一挙に突撃遍路の開始です。
この方とは不思議なご縁で去年高岡のバス停で邂逅しました。
なぜ?
多分お大師様かお不動様か弁天様のお引き合わせなんでしょうね。
お互いの悩み事をカウンセリングし合い、
背負った重い荷物を降ろすことができたのです。

まず浦戸大橋を渡り、桂浜を経て雪蹊寺へ至る。


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33番雪蹊寺着
ここは臨済宗妙心寺派の寺院で、妙心寺派といえば
わしの傾倒する寒山慧玄師の系統ですね。
御本尊の薬師如来様はとても力の強い仏様で、前日までに連絡を入れたら
御本尊を拝むことができるのですが
前日雨に降られてダウン気味だったので事前連絡できませんでした。
今日は塔婆供養の日だったらしく、わしらが着いたときにはそれも終わり
満杯だった駐車場も空きはじめたそうです。

それから、境内の通夜堂の位置も確認できました。
割と広く、寝心地よさそう。

つぎ、行こう!


車は西に進み、
34番種間寺着
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お寺の傍に蓮根畑があり、蓮の花が綺麗に咲いていたそうですが
生憎花の季節も終わってしまい、青々とした葉が浮かぶのみ。
ここの通夜堂も確認したかったのですが
どれが通夜堂なのか、今回も確認できませんでした・・・
後で調べてみたら、倉庫のように見えたところがそれだそうです。
なんでも事前の調査は大事やなあ。

駐車場に帰ったら、車の周りを蝶が飛び回っている。
弁天様によると、お寺で蝶が飛び回っているのは歓迎されているとか。
蝶は仏様のお使いだそうです。

蝶と言えば、漫画家の水木しげる氏も、南方で戦友の墓参に行ったとき
おびただしい数の蝶が墓標に集まってきたらしい。


次は清滝寺
ここに至る狭い山道は、車遍路の難所の一つです。
道に入る前に二人して
「南無大師遍照金剛・・・無事にお寺まで行けますように」
功徳があったのか、日曜の昼ながら対向車は現れませんでした。


35番清滝寺着
雨はほとんどあがっていました。
ここの絵を描くには、観音様の御姿は省略できないなあ。
後姿も捨てがたい。
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境内にある通夜堂は、畳敷きで寝心地よさそうです。
流し台も確認できましたよ。

さ、次行きましょう。
道を下る前に
「南無大師遍照金剛・・・無事に下まで降りられますように」
景色を楽しむゆとりもなく
慎重に狭い道を下る。
御利益があり、比較的広い道で一台のRVに出会ったのみ。

なんかついているぞ。

あとは青龍寺を残すのみ。
弁天様は、ここの弁財天様とお不動様と縁が深いそうです。


36番青龍寺着
駐車場に車を停めたら、
参拝の邪魔をしないようにわしは一人で本堂までの石段を上がる。
ここの絵を描こうと思うと、やはり石段を入れるべきでしょうね。
でもどのアングルがいいかな?
本堂、大師堂にお参りしてからあちこちアングルを探して
石段を上り下りしていました。
その結果の絵が、これ。
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「岩本寺まで行きますか?」
「えっ、そそそこまで行ってくれるのですか?」
「今日行けるところまで行きましょう」
「ありがとうございます!」
突撃車遍路です。
高速道路の無料区間は須崎から四万十町までで、
そこを通ればすぐに窪川に着くことができます。



36番岩本寺着
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納経所が開いている時間内にたどり着けました。
お勤めが終わってから、椅子に座って本堂の天井絵をしばらく眺めていました。
自分だったらどんな絵を描くのだろうかね。
きっと無難なところで仏画なんかを描くんやろうなあ。
わしは、既にあるものは描けるけども、
新たに産みだすようなクリエイティブな絵は描けないのです。
これ、才能の限界です。

今回の道中、弁天様には
わしの心の奥底にわだかまっていた話を聴いてもらい、
心の整理が少しついたような気がします。
自分は未練たらしい人間で、
いつまでも過去の人間関係を引きずっています。
それを聴いてもらうことによって整理がついたような気がします。
気持ちが軽くなった。

それだけでも来てよかったです。
お大師様が引き合わせてくれたのでしょうか。

日も暮れてきたので、夕食は高知県高岡郡日高村にある
「ひだかオムライス街道」にある有名なお店に連れて行ってもらいました。
ここのはふわふわトロトロオムライスで、
上に載っているトッピングや日高村特産シュガートマトソースも普通とは違う。
いつの間にか店内は満席で、待ち客もいるという盛況ぶりです。
結構田舎なのにすごい所です。
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ところで
人に指摘されて気づいたのですが、
わしが店に入るとガラガラの店内でも、お客さんが次々と来て、
やがて満席近くになることがよくあります。
霊感がある人に言わせると「人を引く力」らしいです。
そんな力があるのか?自分では全く意識していないんですがね。


夜が更けた高知駅前のホテルまで送ってもらいました。
半日お世話になりました。ありがとう。
また次回もよろしくお願いします。

部屋に荷物を置いて、明日の朝の食料を買いに高知駅のコンビニに
行ってお握りなどを買い、ついでに熱いコーヒーを買い、
早く部屋に戻って飲もうと急いで歩いていたら

「すいません、お遍路さんですか?」
30代くらいの女性から声がかかった。
お大師様がバックプリントされた恵峰Tシャツに白ジャージを穿いていたので
一目瞭然ですね。
「そうですよ。区切りですけどもね」
「え?何ですか?」
「区切り遍路です」
「?」
(知らないのかな?)
「何か悩みを持って遍路をしているのですか?」
(おおっ!久々に宗教の勧誘やなあ)
わし、こういった輩の相手をするのが大好物なんです。
だってだって、彼らは一途に自分の信じている教義が
世の中で一番優れていると信じ切っているので、
教義の不自然なところとか矛盾についてチクチクからかうのが好きなんです。
我ながらかなり悪趣味と思います。
だってねえ、仏教はすべてお釈迦様の言葉から出ているでしょ?
我が宗派が正しくて、他は間違っているなんておかしいじゃない?
人間って愚かですね。
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今回の日蓮大聖人様を神聖視する教団(顕○会かな?単に日蓮正宗の講に過ぎないんですがね)
の彼女は、ちょっと不勉強ですね。
法華経をきちんと読んでいないんじゃなかろうか。話す内容が空虚だ。
講習会などで仕入れた「知識」ではなく、
自分で思索を深めた「智慧」でなければ人を感化し得えないと思います。
これは、四国遍路の中で、教えたがりの偉い方々も同様と考えます。
「知っていることを教える」ではなく「考えたことを伝える」のほうが大事です。

段々彼女の不勉強さと人の話を聴かない態度にうんざりしてきた。
せっかくのコーヒーも冷めてしまったよ。
で、適当に切り上げてホテルに戻りました。

もしかして、そえみみず遍路道の手前で現れる折伏老人は
彼女と同様の集団かもしれない。
会えることを楽しみにしておきたい。
大阪峠越えをしているので、今度はそえみみずを通ってみようかな?



7月6日(月)
今日この日を使って岩本寺まで行き、1540のバスで帰ろうと思っていたのですが
予定が前倒しになってくれたので
バス便を早めに変更してもらおう。
バスチケット売り場は0730に開くので、
ちょっとその前に30番奥之院の安楽寺に行こう。
安楽寺と善楽寺の関係については、既に有名な話なので割愛するが
裏京都市の四国八十八箇所写しには、30番札所は両者が並び立っています。
なので、安楽寺にはぜひ行ってみたかったのです。
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しかし、遍路さんがあまり来なくなっただろう境内は
少し寂しい気がしました。
朝一番で納経所を訪れたので墨と筆は昨日のもの、
頂いた御朱印はかすれた筆跡でした。

高知駅北口の高速バスセンターの窓口で
「すいません、なんば行を変更したいんですが、いちばん近い便で開いているのは・・」
「はい、いいですよ。・・・・このあとすぐ7時40分がありますけど」
「よろしくおねがいします!」
ちょっとワタワタしたが、無事に0740発のバスに乗って
日の高いうちに堺市に帰り着くことができました。

次回は足摺岬からです。
どこまで行けるかな?

西国巡礼 26番一乗寺~27番円教寺

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6月30日(火)
今回は姫路にある札所を二つ巡ります。
姫路市内とはいえ、郊外の山深い所にあるので
それなりの覚悟を持って行かねばなりません。

まず堺から姫路まで移動するのに
0507に出発して、奮発して新幹線に乗る。
やっぱり新幹線は早いね~。
姫路駅前の神姫バス案内所で、
書写山行きバス&ロープウエー往復セットチケットを
買おうと思ったら、
「それなら姫路市内一日周遊パスがお得ですよ!」
と言われ、躊躇なく買う。
これだったら一か所分の費用で済むよ。

0710「姫路駅前バス停」から「社」行きバスに乗る。
40分くらい乗っただろうか、
『一乗寺参詣はここでお降りが便利です』
とアナウンスがあったので
「法華山口バス停」で降りる。
しかし・・・案内板を見ると一乗寺まで3.0kmとあるよ。
ガイドブックには「法華山一乗寺バス停」というのが存在するが・・
この便はそこまで行かないのかなあ??

まあいいや。3kmくらいなんでもないよ。
古い道標が道をさし示してくれる。
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田園地帯を歩くのもつかの間、道路は山に向かって勾配が出てきた。
雨が降らないだけましか。
涼しい風が吹いてくるが湿気は高い。
汗がしたたり落ちてくる。

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峠らしきものを越えたら路がなだらかになってきた。
右手に地味な門らしきものがある。
後で調べたらこれが山門だったのです。
平坦な地形になってきたとき、
寺域が見えてきました。おお、ここかな。

26番札所 法華山一乗寺着
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受付で500円払い、
新緑に囲まれた長い階段を登っていくと、
左手に優美な姿の三重塔が見えてきた。
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国宝に指定されているそうで、
見上げると鶴が羽を広げたような形に見えると言われるが、
確かにそう見える。
この三重塔にすっかり心を奪われました。
下から見ても横から見ても上から見ても、屋根の曲線が美しくて
時間があればスケッチをしたい衝動に襲われ、しばし佇んでいました。

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平日の札所は訪れる人も少なく、
静寂があたりを包んでいました。

次は書写山圓教寺に向かうため、いったん姫路駅まで戻る。
朝早く姫路駅に降り立った時から気になって気になって仕方ない物があった。

それは姫路城

平成の大修理が今年3月に終わり、白く輝く姿は嫌でも目に入る。
子供のころから古墳やお城が大好きなわし、
心がグラグラと揺れる。

そんな気持ちを振り切って、
「書写山ロープウエイ駅行き」に乗る。
乗ること約30分
「書写山ロープウエイ駅バス停」に着く。
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7~8人の乗客と共に降りました。彼らも圓教寺参拝なんでしょうかね。
一乗寺で一緒だったリュックサック背負った老人もいる。
ロープウエイは15分毎に出ているので、そんなに待たなくてもいい。

年寄りもいることだし、
車内に我先に乗り込み椅子を占拠するのは見苦しいので
発車間際までプラットホームで待つ。

5分くらいで山頂駅に着きました。
ここから更に800mくらい歩いて本堂です。
料金所で500円払って入山する。更に500円払えばマイクロバスで
本堂まで行けるのですが、せっかくの山道、楽しんで行こう。

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道の両脇には西国三十三箇所の観音像が立ち並んでいます。
普段着、普段靴で来たので汗だくになり、汗臭くなるのが気になる。
やはり巡礼スタイルの方が汚れなどを気にしなくていいんですけど、ね。

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登り勾配の道を15分ほど汗をかいて歩くと
更に長い階段が現れました。
門前に茶店もある。喉が渇いたので何か飲みたかったが
お参りが先です。


27番札所 書写山圓教寺着

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ここも掛け造りで、下から見上げるとなかなかの迫力です。
使われている木のひとつひとつが立派な木材で
建築には大変な労力と費用がいったんでしょうね。

ここは「西の比叡山」とも呼ばれる所で
山の上に数々の堂宇、塔頭が立ち並び
駆け足で廻るには惜しい所です。ですからなるべく多く見学していこう。

摩尼殿で、下足してから如意輪観音様の前に座り、
天台宗勤行次第に従いお経をあげる。
でも観音経は少し長いので省略させていただきます。

納経帳に御朱印を貰って出ようとしたら、
先ほどのリュックサックの老人が格子の隙間にカメラを突っ込んで
御本尊の写真を撮ろうとしている。
「もし、御本尊の写真は普通は撮影禁止なんですよ」
と、そっと注意したら
(いつも撮っているんじゃがのう・・)
という態度でした。



御本尊(仏像)の撮影について
前から気になっていたのでここでわしの意見を述べます。

本尊とは、「本当に尊いもの」でしょうから、
普段から容易に見えたり近づけなくなっているし、
本来は礼拝の対象なのですから、
仏像の写真を撮るという行為は、それを美術品、
つまりモノとして見ることに繋がるのだと思います。
触れたり写真撮影したりしないのは敬意の表れなのだと思います。

ですから

納経帳を持って西国巡礼をしているのならば
観光気分で撮影されるのはいかが?
観光と巡礼は心根では並立しない部分があると思います。

お寺に着いたら納経所にまっしぐら、それではスタンプラリーです。
納経帳の本来の意味を知らないとしか言えません。
ろくにお参りもせず、そのあげく御本尊の写真を記念に撮り、
さっさと次に行く。
こんなのは心根からして間違っていると思います。

西国巡礼をしていると、こういった思いにとらわれる機会が多い。

融通の利かない硬すぎる考えなんでしょうか?

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この表現方法について、プロのカメラマンからクレームがつき
表現方法については細心の注意を払う必要があることを痛感しました。
自分の考えを表現する際には、「いいね、いいね!」の御用コメントのみでは
ぬるま湯の同好会になってしまいます。
批判も受け入れて明日の糧にしたいと考えております。




摩尼殿を出ると脇に細い道がある。
この先は「常行堂、食堂(じきどう)、大講堂」へ行く道らしいが、何でしょうか?
なんでも「軍師官兵衛」や「ラストサムライ」のロケ地になった場所だそうですが
それらしき建物が見当たらない。

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5分くらい山道を進むと、いきなり広い場所に出たよ。
そうか、ここが食堂かあ。
ここで修行僧たちが寝起きしたところだそうです。
それにしても大きい建物ですねえ。
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建物の中に入ることができる。
写経体験や、仏像展示などをしている。
急な階段を上がって二階に上がると、また違った景色が見えました。
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確かに、ラストサムライで観たような建物ですね。
家に帰ったらDVDを観てみよう。

参拝を終えて
門前の茶屋に寄ってみようかと思ったが、
先ほどの観光気分の年寄たちが食事をしていたので寄るのをやめて
山道を下って行きました。
登りの時は気づかなかったんですが
姫路の街が眺望絶佳です。
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ロープウエー駅で缶ジュースを買って飲みました。
汗をかいていたので喉に沁みるなあ。

姫路の街に帰り着いたのは午後2時過ぎ。
これから堺市までの帰りの時間を考えたら
姫路城をゆっくりと見物する時間がない!
と、いうわけで心を残して帰ることにしました。
「新・西国三十三箇所」の札所も姫路はあるので
またその機会にしよう。

姫路駅構内には初めて見る山陽電鉄があり、
梅田行き特急があるというのでそれに乗って帰りました。
なんばウオークで串カツ屋に寄ってビールを飲んだら美味しいこと!
ジョッキを一気飲みしてしまいました。

さて、
次回は7月の海の日を絡めて3連休です。
久しぶりに裏京都市の実家に帰り、
家内を誘って一挙に結願までいきたいと考えております。





プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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