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西国巡礼 20番善峯寺、25番播州清水寺

西国巡礼
20番善峯寺、25番播州清水寺

ちょっと順番は変則的なんですが、
今回は山奥で交通の便が悪い札所に行きました。


6月25日(木)
今日は休日なので朝から気合を入れて起き
0534の南海電車に乗り、天下茶屋駅で地下鉄(阪急電鉄)に乗り換え、
一路向日町まで行く。

阪急「東向日駅」に着いたのは0730
駅前バス停の神姫バス「善峯寺」行きの時刻表を見たら・・・
0845だそうです。ありゃりゃ。
気合を入れて来たのですが、事前の調査不足でしたな。
まあいいや。

駅のコンビニで朝食のサンドイッチを買い、
本でも読んで時間をつぶそうかね。
近くの公園のベンチで本を読んでいると
向かいのベンチにはカップルが座っていて、
やたらイチャイチャベタベタしていて
遠目ながら視界に入ってくるので気になる。
そのうち男が立って座っている女の顔の前に・・・
おいおい、何やってんの??

そろそろバスの時間が近づいたので駅に行くと、
先ほどのカップルが改札前で抱き合っているじゃありませんの。
なるほど、熱く別れを惜しんでいるんですね。

わしはバスに乗り込み、一路山奥へ。
バスにはわしのほか数人の男女が乗っていました。
結構西国巡礼者がいるなあ、と思ったのですが
三脚やカメラバッグを持っている。

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山あいの道を進むこと30分
善峯寺駐車場に着く。
ここから更につづら折りの参道を登らねばならん。

登ること10分、蒸し暑くて汗が出て来たよ。
大きな山門が見えてきました。

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20番札所 西山善峯寺着
500円払って綺麗に整備された境内に入る。
これだけ綺麗に整備するのは多くの人手が必要ですねえええ。
拝観料徴収もやむなしか。

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手水場で目を引くのは、青竹で作られた柄杓です。
いったい、何日に一度作り直さなければいけないのでしょうか?

本堂である観音堂でお勤めをする。
本尊の千手観音の前で、天台宗勤行次第を拙く行う。
ご真言も少し違う
「おん ばざら だるま きりく」

お勤めを終えたら、後から来た若い夫婦連れの奥さんが
柏手を打っていた。
そこで、そっと「お寺では柏手を打たないんですよ」
と教えてあげたら、初めて聞いたように驚いていました。
そのあと旦那も柏手を打っていた。
(今まで俺はずっと柏手を打ってきたから!)
と横顔が語っていました。

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ああ、これは彼らの親の責任、ひいては祖父母の責任です。
正しい日本の文化は継承しなくてはならん。
ならぬものは、ならぬ。
理屈抜きなのが文化ではないでしょうか。
着物の袷がわが国では左前なのはなぜ?なんて言っても仕方ない。

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色々な想いが渦巻いてしまいます。
こんな気持ちを癒してくれたのは、美しい境内の風景

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この見事な松は樹齢600年以上、
全長37m、国の天然記念物に指定されているそうです。
地を這うように伸びているので「遊龍」と名づけられて、
日本一の松と人口に膾炙されています。

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中国人の女性二人が姦しく喋りながら写真を撮っている。
ふと見ると「アジサイ園」の表示がある。
ああ、ここは紫陽花が有名なお寺なんやね。
不勉強でした。
そういえばあちこちで三脚立てて写真を撮っている人達がいる。
先ほどの柏手夫婦も写真を撮っている。

鎌倉の長谷寺や箱根のアジサイ列車に乗った時には
大混雑で閉口したんですが
ここはのどかですね。
何も超・有名な観光地に行かなくても穴場はたくさんあると思います。

次のバスは1024発、まだ45分くらいあるよ。
山道を2kmほど下ったところに「小塩バス停」があり、
そこに「十輪寺」がある。
西国三十三か所観音巡礼中興の祖花山法皇は、
巡礼の最後にここ十輪寺を訪れ、
背負った観音像を奉納したという、ゆかりの場所であります。

時間もあるし、歩いていってみよう。
下りなので早く行けるでしょう。

山道なので涼しいが、やはり湿気が多いので汗が出てくる。
汗かきながらも20分くらいで着いてしまいました。
自分は歩くの遅いはずやったがなあ・・・

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小塩山十輪寺着
ちょっと寂れているかな?と思うような
ひっそりとたたずんでいるお寺です。


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受付の呼び鈴を鳴らし、住職さんが出てきたので
納経の事を聞いてみたら、あらかじめ書いてあるものがあるというので
先にそれを頂くことにする。
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庭は雑草が伸びているなあ・・・
手水鉢の水は・・・濁っているので、やめ。
本堂に靴を脱いであがることができるので、御本尊の前に座って
天台宗の勤行次第を行う。
最近、正座がきつくなくなってきたよ。
壊れた膝が治ってきているのか!

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平安時代の歌人在原業平がこの地に住んだと言われ、
裏山には墓もありました。
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これは塩を焼いたといわれる「塩釜」跡

十輪寺参拝に満足してバス停に移動し、バスを待つ。
まだ10分くらい余裕がある。
1029バスがきて乗り込み、JR「向日町駅」に1058着
ここから1102発の大阪行き普通に乗り、
大阪駅で丹波篠山行に乗り換え、JR「相野駅」で降りる。

さてここから
25番札所播州清水寺へのバスは1030と1250の1日2便しかない。
でも、今は1240なので、1250発に乗れます。
なんと好都合

バスに乗って約40分、
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25番札所御嶽山 播州清水寺着
入山料はバスの中であらかじめ払うシステムになっています。
「帰りのバスは1450に発車なので、それまでにお帰りください」
運転手さんに言われ、バスを降りる。
同乗者は30歳くらいの女性と、60歳くらいのおじさん。

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ここも山の上ながら広大な寺域で、観音堂まで長い石段を登る。
天台宗勤行次第にも馴染んできて、朗々とお経をあげていたら
女性が後から来て手を合わせただけで、
脇の納経所にさっさと行った。
まあ、別に手を合わせるだけでもいいんですが
般若心経くらいは唱えても口は減らないと思う。

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更に上の根本中堂まで石段を登っていき、
そこは中に入れるので靴を脱いで一人、
十一面観音様の前で勤行する。
後からおじさんが入ってきて、手を合わせていたようですが、
先に出て行きました。

帰りのバスまでまだまだ時間があったので
大門わきの茶店でぜんざいを食べました。
おじさんもそこで休んでいて、
「さっき、お経をあげていたねえ。すごいねえ」
と話しかけてきた。
(え?お経をあげるのって当たり前でないの?)
四国はともかく、西国巡礼はスタンプラリー化しているんでしょうか。
いい歳したおじさんが、勤行次第を知らないのはどうかと思う。
西国巡礼をしていると、時々こうした人たちに出会う。

時間の10分前にバスがきて、冷房をかけて待ってくれている。
蒸し暑いのでありがたいっすねえ。
でも汗が引くと、今度は汗に濡れた服が冷たくなる。
これは仕方ないか。

「相野駅」からJRに乗って帰るが、この駅の近くに高校があるようで
高校生の団体がドッと乗ってきて賑やかこの上もないね。
昔はそういった賑やかさが嫌だったけど、
この頃は彼らの若さを好ましく感じるようになってきました。
ジジイになっちまったなあ・・・・

今回は交通の便の悪い札所2箇所を廻り
兵庫県はあと2箇所を残すのみ。

土日は仕事なのでその代休は30日の火曜日
その日に姫路駅を起点として二箇所を廻ることができそうです。

西国三十三箇所巡礼もあと5箇所を残すのみ。
7月の連休には結願できそうです。
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西国巡礼 23番勝尾寺~24番中山寺

西国巡礼
23番勝尾寺~24番中山寺


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「あとじゃできねんだよなあ。いまのことはいましかできぬ」
相田みつを

そうです、この言葉通りです。
ですからどこの任地に行ってもどんな仕事でも
楽しんでやることにしてきました。
遊びも一生懸命やりました。


6月20日(土)
実はこの日、横浜~横須賀に「さる」理由があり行きました。
初めての単身赴任をした思い出深い場所です。
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横須賀のドブ板通り

ほんの数年前の事なんですが、本当に懐かしい。
街角に立つだけで、在りし日の気持ちが蘇ってきます。
ああ~、ノスタルジイ
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色々美味しいものも食べてきました。


今は大阪は堺市で単身赴任を十二分に楽しんでいます。
考えてみると、幸せな人生ですねえ。

「あとじゃできねんだよなあ。いまのことはいましかできぬ」

そうです。やりたいこと、できることは今やりましょう。
あとで後悔したくありません。



6月21日(日)
さて、
新横浜から新幹線に乗り、新大阪まで帰る車中
色々考えました。
大阪には昼前に帰り着く。
それならば、どこかに行けないか?


新大阪から地下鉄に乗って千里中央で降りれば・・・
おお、23番札所の勝尾寺に行けるじゃありませんか。
旅をするときいつも西国札所の納経帳を持っている。

買い換えたばかりのスマホは画面が大きく、
バスの路線表も見やすいよ。
それによると、
千里中央駅前バス停で29番系統に乗ると、
勝尾寺まで30分くらいで行けます。

バスはつづら折りの山道を進む。
ちらほら歩いている人の姿も見える。


「寺は西国」とはよくいったもので、山上に華麗な寺域が見えてきました。

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23番札所 応長山勝尾寺着
 
スピーカーからは般若心経が聞こえてくる。
厄除け祈願ライブの実況のようです。
ここは真言宗の寺院で、
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耳に慣れた勤行次第を聴きながら拝観料400円払って門をくぐる。
いきなり広い池が目に入り、ミストが煙っていて涼しい。

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本堂はここから更に階段を上がる。
お婆さんが車椅子から降りて、娘さんに支えられながら
自分の足でゆっくり踏みしめながら石段を歩んでいる。

ここ勝尾寺は勝運祈願の寺として全国的にその名を馳せ、
源氏、豊臣氏ら各時代の覇者達の尊崇を集め、
人生全てに「勝つ」寺として「勝ち運」信仰の歴史を辿り、
勝尾寺の勝ちダルマを授かりに訪れる人が多く訪れるそうです。

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境内のあちこちにダルマが飾られています。
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大師堂では屋根の青さが目に沁みます。
中には四国八十八か所お砂踏みがあり、早速お参りしよう。

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本堂でのお勤めの際に、中から聞こえてくる朗々とした読経の声に
押されそうになりながらも何とかお勤めを果たしました。


さて
ここから次の札所の中山寺に行くことができるだろうか。
いったん梅田に戻ってから阪急宝塚線に乗って・・・
と考えながら、スマホの乗換案内を見ていたら
大阪モノレールで「千里中央駅」から「蛍池駅」まで行き、
そこから阪急宝塚線に乗り換えて「中山観音駅」で降りたら
30分とかからなかったよ。

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24番札所 大本山 中山寺着
聖徳太子の創建によるとつたえられる、
わが国最初の観音霊場だそうです。

御本尊は十一面観世音菩薩で、
古くより安産・求子の観音として数多くの婦人より篤く信仰されてきました。
その御縁により、小さい子供連れの家族や妊婦さんが多く訪れている。
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ここも規模の大きい寺院で、道の両側にも塔頭が立ち並ぶ。
一番驚いたのはエスカレーターがあること。
妊婦さんへの配慮でしょうか。
維持運営するのが大変でしょうね。

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もちろん石段もあるが、
せっかくなので有名なエスカレーターに乗ってみようかね。
最初のエスカレーターを登ると次第に五百羅漢堂が目の前に現れてくる。
ちょっと新鮮な景色やね。

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次のは少し長い。
ここを登ると、極彩色に彩られた本堂が現れる。
いつも感じるのですが、西国札所のお寺は華やかですね。
古くくすんだ寺院も味があっていいのですが
本来は極彩色で綺麗だったんでしょうね。

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本堂でお勤めをしていたら、
若いお父さんに率いられた家族が盛大に柏手を打って参拝していたよ。
お経の途中でしたから、そっと教えてあげられなかったけども、
彼らの父や母は、寺社での参拝作法について
教えてあげなかったのでしょうかね。
いずれどこかで彼らは恥をかくことになるんでしょうか。
なるべく若いうちに恥をかいておいてほしい。

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今日は梅雨の晴れ間で晴れているが、蒸し暑い。
「観音茶屋」があったので、そこでクリームみつ豆を食べました。
かき氷を頼んでいる人もいたよ。
それほど今日は暑い。

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ここの境内には古墳もある。白鳥塚古墳と呼ばれているそうです。
石室内を見ることができるので覗いてみると石棺もある。
中はひんやりとした空気です。

今日はここまで。
昼過ぎから始めた西国巡礼ですが、二か所を廻ることができました。
いつもながら寺院めぐりは気持ちが落ち着いていいですね。
それに休日を有意義に使えた日は気持ちがいいです。

西国巡礼もあと7箇所を残すのみ。
そうだ、番外も2箇所あったか。
それに新西国三十三か所も始めてしまったので
当分の間は西国札所廻りを楽しめそうです。

歩き遍路3巡目 24番最御崎寺~28番大日寺

歩き遍路3巡目
24番最御崎寺~28番大日寺


先生と言われるほどの馬鹿でなし。

「先生」と呼ばれると、
自分が自分以上の能力、存在になったような気がして
小さい人間は得意になったり陶酔したりします。
そういう人達は時として「センセイ」と揶揄されますが、
当人は気づいていません。

「実るほど 頭の垂れる 稲穂かな」

わしは今まで「先生」と呼ばれる居心地の悪さから、
全て拒否し続けてきました。

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火曜日に4日間のお遍路から帰ったばかりというのに
またです。

6月5日(金)
1820発のバスで徳島へ渡り、
2130徳島駅前の「サンルート徳島」に落ち着く。
徳島駅前のわしの定宿となっているところです。
11階に天然温泉「眉山の湯」があり、展望風呂がお気に入りです。

6月6日(土)
0547始発の海部行列車に乗り徳島を立つ。
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朝早いんですが、学生の姿がちらほら見える。
部活かな?講習かな?いずれにせよ大変やねえ。
お遍路姿の人も2~3人乗っていて、立江駅や日和佐駅で降りて行く。

0805海部駅着、阿佐海岸鉄道に乗り換え、甲浦へ。
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0824甲浦駅着

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駅舎には毎年ツバメが沢山巣作りのため集まり、とても賑やかです。
室戸方面行のバスは0958発なので、しばらく時間がある。
八幡神社が近くにあるので詣でたら、本殿の修理をしていた。
なんでも土台に白アリの被害が出たので
土台ごと持ち上げて取り換える工事をしているそうです。
大変珍しい光景です。
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やがてお遍路さんが二人待合室にやってくる。
男性とご婦人
「こんにちは。どちらまで?」
「室戸岬まで・・・」

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バスがきて乗り込むと、ご婦人が運転手さんにどこで降りたらいいのか
訪ねていたが、どうも要領を得ない。
そこでわしが、
「御厨人窟には行かれますか?」
「え?何ですか、それは?」
「空海が若いころ修行をして神秘体験をした洞窟です」
「あ、そこ、そこ!私そこに行ってみたかったんです!」
「では『大師像前バス停』で降りたらいいでしょう」
「そこからどう行けばいいんでしょうか」
「すぐそこですよ。ついでだから私も一緒に行きましょう」
行く予定はなかったが、訪れて損はない。旅は道連れです。

大きな青年大師像を前に見てバスを降りる。
5分くらい岬に向かい歩くと、「御厨人窟」の看板が見えてきた。
「御厨人窟は空海が居住した所で、隣の神明窟は苦行をされた所です」
「へえ~、、、これがその・・・」
「入れるのは御厨人窟で、神明窟は崩落の危険がるので入れません」
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天井から雫がしたたり落ちる洞窟内部の空気はひんやりとして
行場の雰囲気を漂わせている。

神仏よりも高い目線でお参りするのは失礼なので、
ひざまずいてお経をあげる。読経の声が心地よく洞内に響く。
白いズボンの膝がかなり汚れた。でも気にならない!

「納経所もあって、御朱印ももらえますよ」
「え!貰えるんですか!でもどこに・・・」
「納経帳の後ろの頁に空白があるでしょう。ここです」
「うれしい!」
ここまで喜んでもらえると、一緒に来た甲斐があります。

一緒に最御崎寺まで登ることにした。
昭和22年生まれと言っていたので、彼女のペースで原生林の山道を登る。
でも意外と元気です。
捻り岩や、喰わず芋の故事を立ち止まり説明しつつ登ると疲れずに登れる。


意外と早く頂上につきました。
「この先に室戸岬灯台がありますよ。せっかくだから見ていきましょう」
「遠くなんですか?」
「いえ、5分くらい歩いたところ・・・」
「じゃあ、行きます!」
室戸岬の突端に立つこの灯台、視界のすべてが海
雄大な景色を見て感嘆の声をあげていました。

色々自分のことを話してくれました。
彼女は43番明石寺近く在住で、一人でお遍路に来たそうです。
御主人は退職校長先生で、かなりワンマンなようですね。
彼はお遍路には全く興味がないらしい。
わしの父親も校長をしていたので、彼女に共感できる話題が多い。

一緒に廻ると大変な事になるでしょう。
ずっとお遍路に行きたかったんですが、
御主人や娘さんなどの世話があったそうで、
諸々の雑事が片付き、来られるようになったそうです。

わしの母親もお遍路に行きたいのだが、
他人の心配ばかりで自分の時間がないと言っていた。
本人が心配するほど、周りは困っていないんですけどもね。
このくらいの年代の主婦はこうなんでしょうね。

1146
24番札所 最御崎寺着
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「あ、口をすすぐ時には柄杓に直接口をつけないでください」
「え?なぜかしら?」
「自分の前の人が口を付けたのを平気で使えます?」
「あ、ああ。そうね」

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納経の作法なども、自己流になっているようです。
臨済宗だそうで、唱えるのは般若心経のみ。
「妙心寺派というと、寒山慧玄さんの法系ですね」
「え?そうなの?」
「美濃の国伊深の正眼寺に隠棲されていたんです」
「わたしあまりお寺さんとは仲良くないのよ・・・」
「『エゲン坊』伝説、好きでしたね~」

四国遍路は真言宗なんですが、開経偈から廻向文まで、
きちんと唱えたらもう少しお遍路もピリッとしたものに
なるのではないでしょうか。

「さて、次の札所まで歩いて約6kmなんですが、歩きますか?」
「ええ、だいじょうぶ」

次の津照寺まで、彼女のお話を聞きながら歩きました。
関西人のわしは、彼女の話に時々ボケや突っ込みを挿入するので
その都度笑い転げて立ち止まり、
そのおかげで単調な道中を楽しく歩くことができました。
今日、娘さんが愛媛県西予市から安芸まで迎えに来てくれるそうで、
次の札所がゴールになるかな?

昼食がまだなのに気がついた。
「津照寺門前の土産物屋さんで食事にしませんか?」
「そうね。そうしましょう」
彼女は天ざる、わしは天うどんを食べました。
お代は彼女からのお接待をいただきました。

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25番札所 津照寺着
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ダンタイさんもやってきて長い階段をあえぎながら登っていく。
御本尊の舵取り地蔵尊の説明をしながら、漁港を望む。
本堂から港を眺めると、西寺、東寺とは関係なく
ここのお寺は漁師さんたちを守るお寺なんだなあと感じます。

彼女の旅はここまでで、バスで安芸まで行き、
車で迎えに来た娘さんと合流して温泉泊だそうです。
「お世話になりました。本当にありがとう」
「いえいえ、これもご縁です。お道よろしゅう」
なんだか自分の母親とお遍路をしたような気持になりました。
いずれ、年老いた母親を連れて四国を廻る時がくるのだろうか。
その時は歩きか?車か?

また独りの歩き遍路に戻る。
約3km、漁師町を歩く。今日は湿気が多いような気がする。
流れる汗が貼りついてくる。

途中の店でアイスクリームを買おうと思ったが、閉まっている。
土曜日なのになあ。お客がいないのでしょうか。

民宿「うらしま」が見えてくると、金剛頂寺は目の前です。
200mの山登りはハイキング気分ですね。


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26番札所 金剛頂寺着
駐車場の売店でアイスクリンを食べる。
いやあ~、これ後口がさっぱりしていて暑い日には最高やね!

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今日のお宿はここの宿坊です。
評判の女将と料理の宿坊だそうで、楽しみにしていました。
「団信徒会館」と看板が立っているので、ここが宿坊?
と思い、おそるおそるインターホンに向かって話しかけたら、
「お入りください」
と返事があり、通されたのは玄関正面の広い部屋
え?こんないい部屋に一人で泊まっていいの?

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夕食は豪華絢爛で、こんなんで採算とれるの?と思う。
漁港と直結しているんかなあ?
トコブシの炊き込みご飯が珍しくて、おいしい。
今夜も大飯を食べてしまう。
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男6人がテーブルを囲んで食事をする。
集うは、定年後のオヤジ4人、自転車旅行の若者、わし。
色気ないなあ。

俺は○○商事の営業部長ダッ!っぽい人、
人と交流するのが苦手っぽい人、
普通のおじさん2人、

みんなお遍路初心者なので、
お互いの情報交換は自分の足のマメと靴の話くらいしかない。
わしは例によって黙って話を聞いていたが、
話のきっかけから4周目というのがばれてしまい、
会話の主導権を握っていた元営業部長っぽい人が機嫌悪そうでした。
ちなみにわしは40歳くらいの若僧に見られていたようです。
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会社組織から離れたら只のオッサン、
本来の自分の姿で勝負なんですが、
頭の切り替えできない人はこれから苦労するでしょうね。

お宿代を払う際に女将さんに先達推薦の話をしたら
「ああ、それならうちでやってあげますよ」
と、事もなげに言われました。
へえええええ。推薦貰うのは、もっと難関かと思っていました。
これも縁なんでしょうね。
でもそのあとの親寺とのお付き合い諸々が難しいのかもしれん。
4周目が終わったら熟考します。

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部屋に戻って窓を開けたら
涼しい風と共に、室戸岬の夜景が美しい。
しばらく見とれていました。


6月7日(日)
0400今朝も早起きしました。
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朝の境内を散歩する。絵を描く構図を探してあちこちうろつき、
手水鉢越しに修行大師様と本堂が見えるアングルを見つけました。
これでいこう。
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0600今朝のお勤めは宿坊の隣、護摩堂で副住職が行いました。
6人のオヤジが横一列に並び、神妙な顔つきで勤行をする。
彼らは、まだ真言宗仏前勤行次第を覚えていないようで
自信なさそうに声も小さい。
護摩堂には副住職とわしの声だけ大きく響く。

0630朝食
お味噌汁と漬物がおいしいね。
今朝も大飯を、と思ったがお櫃が空になりそうなので2杯でやめておきました。

食事をかき込み、出発!
山を下りて、「きらメッセ室戸バス停」を目指す。
0716発の安芸行に間に合いそうだ。ラッキー!
0756「唐浜中央バス停」着
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ここから「真っ縦」といわれる山道に向かって登る。
途中のバス停車場には大阪ナンバーの歩き遍路ツアーバスが停まっていました。
この時間だから、27番神峯寺へ登っているのかな?

この道は「真っ縦」と言われるが階段が少ないし、
勾配もさほど大きくないと感じるので、
自分の歩測で登れば苦労せずに登ることができると思います。

「マムシ注意」の看板がやたらと多く、神経がすり減る。

0914
27番札所 神峯寺着
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今回の目的は、札所の奥にある神峯神社参拝
ここはとても力のある神様が今もおられる所だそうで、
行ってみたかった所なのです。
山門と鳥居が並んでいる、が
鳥居の奥は草ぼうぼうで何やら出現しそうで・・・どうしよう。

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まず本堂、大師堂にお参りしよう。
鐘楼の裏手の石清水で喉をうるおす。甘露ですねえええ。
通夜堂に荷物を置かせてもらい、身軽になって本堂への階段を登る。
大師堂の奥に、神社へと続く道路が見えた。これだ!
ここから300mほど登ると神社です。
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途中から人の通った気配のなさそうな石段があり、
引き寄せられるようにそちらへ進む。
おおおおおお、長い生き物が出てこないかなぁああ。
おっかなびっくり進むと
急勾配の階段が現れた。
いかにも神域に向かう階段の様子です。

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見上げると、社殿が視界に入る。
子供の頃、村の山手にあった神社の拝殿に至る階段の事を思い出しました。
子供心に神域に踏み込むような厳かな気持ちがして、
遊び気分で登らなかったのを思い出しました。

わしは凡俗なので神様の気配を感じることができない。
でも昔から神様が祀られている所には何かがあるんでしょうね。
厳かな気持ちになったのは少なからず神意に触れたからでしょうか。

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真っ縦を下りる道の途中、
木の間から見える水平線が高く感じる。
不思議な景色です。

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舗装道路を下り、土佐くろしお鉄道の「唐浜駅」まで行く。
次の安芸行きは1216なので
あと1時間以上あるよ。

ちょっと周辺の散策でもしてこようかね。
この辺りは「食わず貝(貝の化石!)」伝説のあるところで、
出土地を示す看板があるが、周りにはそれらしき痕跡は見られず、
上にお堂がある。
「四国遍路道中雑誌」にはくわづの貝の庵とあり、
養心庵のことを言っているようです。

駅に戻り、乾パンと水で昼食を摂る。
汗でぬれた白衣を脱いで日に当てていたら、15分くらいで乾きました。
さすが速乾性繊維を使用した恵峰オリジナルです。

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やがてやってきた列車は、旅番組で見たオープンデッキです。
女子高校生4人組がデッキではしゃいでいる。
わしもデッキに行ってみたいなあ~、と思ったが
彼女らを見るだけで楽しいよ。
トンネル内では歌を歌っている。若い子は楽しいね。
すっかりオッサン気分で列車を楽しみました。

「野市駅」で降りて、ここから約2kmを歩く。
この道程は去年経験しているので遠くは感じない。


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28番札所 大日寺着
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日曜日ながら境内には人が少ない。
シーズンオフに入っているんでしょうか。

さてここで終わりにしようか・・・それとも次に行くべきか。
帰りのバスは高知駅前1710発なんですが、
汗をかいたのでお風呂にも入りたいなあ。
あまりギリギリな計画を立てたら苦しいので、これで終了!

そうと決まったらまず、高知駅に行く。
バスの時間までお風呂に入りに行こう。
タクシーの運ちゃんに
「お風呂に入れるところ!」
連れて行ってもらったところは・・・6分くらい走った先にある
「高知ぽかぽか温泉」
家族連れがたくさん来ていて、賑やかでした。

洗濯ができないのが残念ですが、
汗を流して着替えてすっきりしたところで
夕食をいただきました。

1630にタクシーに迎えに来てもらい、
高知駅前(裏?)バス停まで送ってもらいました。
旅の終わりにはいつも精進落としをするのですが、
今回は「司牡丹」のワンカップをバスの中に持ち込んで
チビチビ飲みながら帰りました。
さそかし盛大にイビキをかいて寝ていただろうなあ。
周りの人、すいませんです。

最近、夜行バスを極力使わないようにしているのです。
なぜって、わしのイビキで周囲の人の睡眠を阻害しないように・・・

次回は7月の4・5日で高知市内の残りと青龍寺まで行く予定です。

歩き遍路3巡目 11番藤井寺~23番薬王寺

歩き遍路3巡目
11番藤井寺~23番薬王寺

人との出会いは縁やなあああ。

土日のほかに、月火と4連休を取ることができた。
こここれはお遍路に行くしかない!
職場では「また行くの?」と言われつつ、いそいそと準備にかかる。

5月30日(土)
昨夜は2400まで勤務だったので、今日は朝立ちです。
0400起きで身支度を整え、
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地元の駅を出たのは5時前で、0630なんば発の高速バスで徳島へ向かう。
寝不足でバス内では盛大に寝るだろうと思っていたら、
意外に目が冴えている。
今回の行程を考え、少し気が高ぶっているかな?

0930徳島駅に到着、
そこから池田行きに乗り換え、
0948「徳島駅」~1001「府中(こう)駅」で降りる。
焼山寺行動は明日の予定なので、手近な札所をこなしておきます。
車中には定年後のお遍路さんがいました。
同じ駅で降りたので、そこから歩くのかと思いきや、
駅に杖を忘れてきたので取りに戻ったそうです。
旅の大切な相棒、取りに戻る気持ちは痛いほどわかります。

今日の気温は28℃
盛大に汗をかくことを覚悟しつつ、14番常楽寺を目指して歩く。
まずは駅から近くの16番観音寺へ行く。

1030
16番札所 観音寺着
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逆の方向から眺める風景はまた新鮮でいいね。
ここの納経所では、光明真言の判を襟に押してもらえるのですが
恵峰さん作の白衣には右袖に光明真言が刻まれている。
あまりゴチャゴチャしないほうがいいやろうね。やめておきます。

ここからバスかヒッチハイクで行こうか・・・という気持ちが一瞬浮かんだが
今日は時間はたっぷりある。
歩いて行こうよ。
ジャネーの法則どおり、逆ながら知っている道程は遠く感じない。
向こうから二人連れのお遍路さんが歩いてくる。
「逆打ちだ・・・」
こんな呟きが聞こえてきた。
そうか、今日のわしは部分的に逆打ちに見えるんやね。

お寺の大屋根が見えてきた。やはり逆の方向から見ると新鮮ですねえ。

1120
15番札所 阿波国分寺着
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お寺の屋根が大きいのは、村人からお寺がすぐわかるようにという理由からだそうな。
でも今はお寺よりも大きい建物が多く、時として隠れてしまう。
今回の旅の重点項目は札所の絵を描くための写真撮りです。
絵にしたとき、見栄えのする構図を意識して写真を撮るように心がけているのですが
なかなか難しい。
自分の目で見た風景とファインダーから見える風景とは違うからです。

14番常楽寺までは20分くらいで行ける。
しかし暑いなあ。
自動販売機がオアシスのように見えてくる。
炭酸飲料をがぶ飲みしてから、今度は向かいのお店でアイスを買う。
ガリガリかじりながら歩いていたら、向かいから女性の独り歩き遍路さんが来た。
アイスを咥えたまま挨拶をする。

歩き一周目の時、常楽寺門前に素敵な茶店があった。
浴衣姿の店員さんもさることながら
和三盆をかけたかき氷が美味かったので、今日も出ていないか?
と期待していたが、残念!

1150
14番札所 常楽寺着
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ここの境内も構図を決めるのが難しい。
岩盤がメインなんですが、糖尿病に薬効ありとのイチイの木も入れなくては。
主題をはっきりさせておかなくては絵が描けない。

ここから17番井戸寺まで一気に北上する。
まだまだ時間はたっぷりあるので気分的に楽です。

1334
17番札所 井戸寺着
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ここでも構図に悩む。どれを主題にしようか?
井戸を描くという手もあるが、やはりお寺を描きたい。

1458「府中駅」から池田行に乗り1515「鴨島駅」で降りる。
駅に降りたとたん、雨が降ってきた。
ここから11番藤井寺までは約2km、タクシーで行こう。

1527
11番札所 藤井寺着
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ここの藤の花をまだ見ていないのが残念です。
花の季節はすでに終わり、青々とした葉が茂っている。
またこれも一興かと。
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あすの焼山寺越えの無事を祈り、今日のお宿へ行く。

本日のお宿は藤井寺ふもとにある「吉野家」
割と新しい建物です。
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今日はお遍路さんで満杯のようです。
まず汗まみれの服をまとめて脱ぎ、全裸の上に浴衣を羽織る。
お風呂は二つあり、どちらか空いている方に入れるので効率がいい。

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夕食は豪華です。
今日の同宿者は、定年後のオヤジ遍路さん4人、
夫婦の車遍路2組、車先達、それにわし。
どうしても民宿では歩き遍路のオヤジさん達の話が中心になり、
車遍路とは話がかみ合わない。

年配夫婦連車遍路の奥さんは、自分が話の中心になりたい人らしいが、
話題について行けず、強引に自分達の話に持って行こうとするが、いまいち。
車先達さんも、歩きの人たちに何くれと教えてやりたいみたいですが、
話が微妙にかみ合わない。

わしは黙って彼らの話を聞きながら大飯食っていたんですが
話のきっかけで4周目がばれて色々聞かれました。
お酒が入っているオヤジさんの尻が長くなりそうなので、
明日の焼山寺越えに備えて今夜は早々に寝ました。


5月31日(日)
さすがにここのお宿は朝食が0600と早い。
焼山寺越えを考慮してくれているんでしょうね。
それでも0530に出発した人もいました。

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大飯3杯をかきこみ、昼食のお握りを頂いて0610に出発!
実際に焼山寺越えをきちんとするのは2回目なんです。
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前回は6時間かかりました。
でも年齢と体力に合わせて自分の調子で楽しく登ろうと思います。
昨夜降った雨もあがり、気温はまだ高くないが、湿気が多い。
熱中症に注意しなくては。

初夏の山は新緑が美しい。
思わず鼻歌も飛び出てくるが、
草むらから「例の生き物」が飛び出てくる可能性におびえつつ歩く。
向こうから年配のハイカーが歩いてくる。
「おはようございます」
前と後ろ

0738
長戸庵着
看板が新しく建っていますね。一人休んでいる人がいる。
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「こんにちは」
「こんにちは」
静岡から来た42歳、派遣切りの人だそうです。
父親を2年前に亡くし、その供養のためと言っていました。

わしはまだ体力が消耗していないので早めに休憩を終わり出発すると
彼も一緒に来た。
盛んに話しかけてくる。話し相手が欲しかったのでしょうか。
別にこちらから聞いたわけでもないのですが、
自分の身の上を色々喋ってくる。

通しで歩く予定で、色々お遍路の要領を訪ねてくる。
わしも知っている限りの経験を伝えてあげました。
1~2日目が快調に歩けたので今日も絶好調と言っていますが、それが気になる。

本当はもう少しゆっくり歩いて行きたいんですが、
喋りながらだと気がまぎれて
思いがけず早く進むことができるのも事実です。
彼は汗っかきだそうで、盛んにペットボトルの水を飲んでいる。

汗も出るが、今日は湿気が高く蒸発熱が発生しないので注意を要する。
話の中で、彼は心房細動の持病があるそうで、
しかし今すぐ悪さをするという程度の物ではないらしい。
わしの在職中にも同じ所見の人はいた。

「ここから遍路ころがし1/6です」
「あと5つもあるんですね!」
「まあ、半分は下りなんですけどもね」
「へ~っそうなんですか」
快調に柳水庵までやって来た。
ここでも彼は水をガブガブ飲んでいますよ。

道路を横切り、一本杉庵へ登る登り道の途中から、休む頻度が多くなってきた。
呼吸が荒くなり、手がしびれると言い出した。
最後には道の真ん中に座り込んで動かなくなってしまう。

まずいな、脱水状態みたいですね。
鼻呼吸をさせてみてもすぐに口呼吸に戻る。
幸い不整脈は出ていないが、持病の心房細動が気になる。
「引き返しましょう」
「でも、もう少しなんでしょう?」
「四国は逃げはしない。引き返す勇気も必要です」

少し下ると柳水庵近くの道路に出る。
わしのスマホは圏外だが、彼のガラケーは1本立っている。
地元のタクシー会社に連絡して迎えに来てもらうことにした。
立って歩けるようになった彼は、下りだけなので一人で行けるようです。
(いっしょに行けばいいかなあ・・・でも自分の予定もあるしなあ・・・)
心が千々に乱れる。
結局自分で降りられるという彼を残して先へ進む。
果たして自分の取った行動は正しいのだろうか。

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お大師様、わしの取った行動はどうなんでしょうか?
最後の登り坂を終えたら

1153
12番札所 焼山寺着
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なんやかんやあったが6時間で登り終えたなあ。
おや?本堂の前に見覚えのある人がいるよ・・・
「○○さん!」
「いやあ、治ったのでタクシーで焼山寺駐車場まで送ってもらいました」
「ええっ!無茶したらあきまへんでええええ」
「もう大丈夫!あとは下りでしょ」
心配だからバス停のある「すだち館」まで一緒に降りることにしました。

わしは神山町営バスで寄居中まで行き、そこから徳島バスで13番まで行く。
彼もその予定に巻き込もうとしたが、
歩いて今夜の宿の神山温泉に行くと言う。
まあ、人里なんでいいかな?それに神山温泉にに2泊するそうです。

なぜそういう日程になったかというと、
前の日焼山寺越えに備えて、
自分の荷物の大半を旅館から神山温泉に送っのだそうです。
まだ荷物が届いていない可能性があるそうです。
へえええ~、でもそんなこと繰り返していたら旅が続くかなあ?

ま、なにはともあれ焼山寺口バス停までの2kmを一緒に歩く。
体調は元に戻っているようですが、これからの行程、無事でありますように。
これから来る神山町営バスの運転手さんは、
彼を柳水庵まで迎えに来たタクシーの運転手さんだそうです。
運転手さんの話によると、焼山寺登山では、
少なからず途中でタクシーのお世話になる人がいるそうです。
特別料金だそうで、結構割高です。
でもね、携帯電話の電波が届かないところだったり、
車道から離れた山中で動けなくなったらどうするか?
自分の体調と相談して無理をしないでほしいですね。

さてわしはバスの乗り継ぎが円滑に進み、
1513
13番札所 大日寺着
ここでも札所の絵を描く際の構図が悩ましい所です。
道路に沿うように伽藍が並んでいるために、俯瞰しにくい。
いっそ向かいの一ノ宮神社から眺めてみたらどうか?
切り絵画家が描く所の大日寺は、一ノ宮の鳥居越しに望む斬新な構図だった。
よし、この構図をパクろう。
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今日はここの宿坊にお世話になります。
今日は宿泊客が少なく、本館の方に案内されました。
広い部屋にわし一人。こんな広い部屋でいいの?ちょっと恐縮です。
金住職は昼間は出張中で不在だそうで、ちょっと残念

今日の同宿は
車遍路の夫婦と、先達兼運転手、それにわしの4人です。
もうひとりいたそうなんですが、
食事時間直前にキャンセルを入れてきたそうで、
宿坊のおばさんが嘆いていました。

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綺麗な赤い膳椀に盛られた料理と、おいしいお米で今夜も大飯を食べました。
金住職のテレビ放映番組のビデオ録画を流してくれていました。
それに著書も並べられている。買おうかな?どうしようかな?
夕食後は、まだ明るいのでスケッチブック持って外へ出る

一ノ宮境内で大日寺を望む構図でスケッチしていましたが、
「プ~~~ン」とやってくる蚊に悩まされました。
そして境内に戻り、わしの大好きな「しあわせ観音」様の絵も描く。
(後日談:帰って汗だらけのリュックを洗ったら、スケッチブック入っているのを忘れてグショクショ)


6月1日(月)
0400頃目が覚めてしまいました。
隣の部屋とは襖一枚で隔てられているだけなので、あまりゴソゴソガサガサできない。
しばらく布団でゴロゴロして、0530に起き上がって外に出る。
早朝の境内は空気が澄んでいて気持ちがいい。

0600
朝のお勤めに参加する。
少し早めに本堂へ行ったら、先達さんが先に来ていて、
色々話ができました。
彼は関東の人で、歩きがメインで、今回は車で最後まで通しで連れていくのですが
やはり自分は歩きの方がいい、と言っていました。

時間がきて、住職が入場された。
おお、金住職や!
凛とした立ち姿や、読経の際の横顔に見とれていました。
そして法話の自分の舞と人生の話、亡くなった前住職、そして息子さんの話では
つい目頭が熱くなってきてしまいました。
ここの宿坊に泊まってよかった。
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朝食の時間には金住職も横に座って色々とお話をしてくれる。
ずっとずっと聞いていたかったが、今日の予定がある。
後ろ髪引かれる思いで出発する。
あ、本を買うのを忘れた・・・・
ss-金住職法衣

「大日寺前バス停」で徳島駅行きを待っていたら
老遍路がやってきた。
名古屋から来ている72歳だそうです。名古屋弁のイントネーションが懐かしい。
0718バスがきて二人で乗り込む。
彼は次の14番常楽寺に行く予定だそうで、
「遍路地図には13番から14番まで20kmとある!」
え?実際は2kmなんですが・・・
見せてもらったら、焼山寺から20km地点の表示を見間違えているようだ。
それでも一応バスに乗り、
「おとうさん、次の常楽寺前バス停で降りるんですよ」
「うん、うん」
「ほら、着きました。220円ですよ」
「うん、うん」
「お気をつけて~」
この先大丈夫やろうか・・・

わしはこのまま徳島駅前バス停まで行き、
そこから立江行きに乗る。
「小松島市バス」の乗り場がない。
聞いてみたら、徳島バスに吸収されたんですって。
確かに、去年乗った同じ乗り場でした。会社名が変わっているだけで
時刻表もそのまま。
0925発に乗り、「恩山寺前バス停」で降りる。

1018
18番札所 恩山寺着
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最近、ここの朽ちかけた山門が気に入ってきました。
瓦の間から生えている草もいい!絵になるなあ。

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次の札所まで誰かご馳走してくれる人はいないかなあ。
駐車場でしばしたたずむ。
福岡ナンバーの赤いポロに乗った御婦人に声をかけてみる。
「あの~、のせてもらえんかのう?」
「荷物で一杯なんですよ」
「あ、そうですか。すまんこってす」

黒塗りの営業ナンバーの車がやってきた。
大日寺宿坊で一緒だった人達でした。
少し立ち話をして、
歩き出そうとしたら、先ほどのご婦人が声をかけてきた。
「よかったら乗っていきません?断るのもなんだし・・・」
「えっいいんですか?ありがとうございます」
「後部席が窮屈ですいませんが」
わざわざ荷物をどけて座るスペースを作ってくれました。
やれ、ありがたや。

彼女らは福岡から来た友達二人連れで
ワイワイ言いながら珍道中をしているそうです。
「次までこの道を行ったらいいんですよね?」
「は、はあ。多分。自動車道は自信ないんですが」
「お京塚が見えますよ」
「え?なにそれ?」
「次の立江寺に関わりのある人の墓です」
「へえええ、そういうの全然知らないのよ」
幸い立江寺までは一本道で到着する。
有料駐車場に車を入れて

1054
19番札所 立江寺着
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「境内にお京の髪が絡まったのがあるから、見てみてください」
今日はお大師様と多宝塔の写真はうまく撮れただろうか。
このアングルしかないでしょう。


次の鶴林寺まで行くには、歩くと3時間以上かかる。
一旦徳島まで帰り、バスで「生名バス停」まで行く予定なんですが、
連絡が悪く、このままでは今日中に今夜のお宿に着くことが難しい。

またご馳走してもらおうかとも思ったが、
駐車場には車が少なく、さっきの人にまた乗せてもらうのは気が引ける。
仕方ない、タクシーで鶴林寺登山口まで行くか!
最初の誓いではタクシーは使はない、と決めていたんですが
どうでもいいや、という気になってきました。
心はニュートラル! ということにしておこう。

道の駅で昼食のトンカツ定食を食べて、
さあいこう。
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今日は気温は高いが湿度は低いので木陰が気持ちいい。
マムシに恐れつつ、緩やかな山道を登る・・・・と、

おおっ!

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ママママムシだ!今年初見参
それもムカデを食事中で、半分くらい飲み込んでいる。
と、いうことはわしには安全っちゅーことで
写真を撮る余裕もありますがな。

木々に囲まれて涼しい山道を登ると、「水呑み大師」が現れた。
寒露の水を楽しんでいたら、おや?
水の中に何かある・・・
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ミミズです
うっひゃ~!
ミミズのエキスを頂戴してしまいました。
でも、ミミズは漢方の熱さましにもあるし、まあいいか。
ミミズパワーをもらい、元気で歩き始めました。

1353
20番札所 鶴林寺着
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駐車場を見たら、あれ?
前の立江寺で見た外人の兄さんが居るよ。
そういえば恩山寺でも見たような気がする。
山を登ってきたにしてはTシャツが濡れていなくて、爽やかです。
どこでもドアを持っているのでしょうか?

納経所でその訳がわかりました。
彼はヒッチハイクで札所めぐりをしているそうです。
札所の人と少し話しました。
最近というか、スタンプラリーの車遍路さんが多い。
せめて本堂くらいは行ってもらいたいと願っているそうです。
たしかにそうですね。
いい歳をしたおじさんおばさんが、駐車場で車を降りると納経所にまっしぐら!
そんな姿をよく見かけます。
「今の若い者は・・・」
よく聞きますが、わしにしたら
「いまどきの歳よりは!」
です。

手水場で休んでいたら先ほどの外人さんが来たので挨拶をかわしました。
「こんにちは」
「コンニチハ」
「Where are you from?」
「France and you?」
「Je suis venu d'Osaka」(あってたかなあ?)
「Oh,Osaka! My name is △□%# What's Your name?」
「あだち」
「A$\*i・・」
どこでヒッチハイクできるか聞いてきたが、
わしは鶴林寺の駐車場でしたらええんとちゃう?
と言いました。でも彼は山降りをして、麓でしたいらしい。
それはちょっと難しいんとちゃうかな?

彼の目が「ご一緒に・・・」と言っていたが、
今夜のお宿までご一緒されたらお宿に迷惑がかかるので
「Sorry,I have Lunch」
「Ok! good luck!」
「You too!」
ごめんね、ご無事でね~!

里に出るとそこは大井の集落です。
大井小学校跡地に行ってみました。
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ここは、
野宿お遍路さんたちのために地区が保存してくれている場所なんだそうです。
建物内には入れないけれども、軒下は十分な広さがあるし、水道もある。

実は今回、この大井小学校跡で野宿する予定でした。
でも、「碧」の女将さんからfacebookでメールが来て、
宿泊可能になりましたよ、と連絡をくれました。
おお、なんとありがたいことか。

いつかここで星を見ながら寝てみたい。
「鯖街道キャンプウオーク」でも、廃小学校を拠点にして野宿したり
食事をしたりしました。懐かしい思い出が蘇ります。
http://www.geocities.jp/mint0790/saba2009/saba2009top.htm
http://www.geocities.jp/mint0790/saba2010/saba2010top.htm

水井(すいい)橋のたもとに自販機があるのでそこに座り込み
「碧」に連絡を入れると、しばらくして車が迎えに来てくれました。
本当はここからお宿まで歩いて行くべきなんですが、
つい好意に甘えてしまいました。
すまんこってす。

碧の原さん
車中、女将さんから太龍寺へ至る「かも道」について
その歴史的意義についての説明を聞きました。
そのことについて書き始めるとキリがないので省略させていただきます。

車が着いたのは山すそにあるペンション風の綺麗な建物です。
果樹園体験もできるお宿だそうです。

この晩の仲間は、「公認先達・歩き遍路の会」の先達さん2人と
今回の歩き遍路ツアーの参加者2人
最初碧に電話で予約を入れたのですが生憎満員、あきらめて先の廃校での野宿計画を
立てていたのですが、彼らが部屋をひとつ相部屋にして空けてくださった、とのこと
ありがたいことです。

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夕食は囲炉裏の五徳の上にお鍋が置かれ
おいしそうな味噌の匂いが漂ってくる。
米粉の団子が入ったトン汁です。

食前の言葉も先達さんの合図できっちりと唱える。
いいなあ、久しぶりやなあ、この感じ。
豚汁が美味しくって、美味しくって・・・
4杯もお代わりしてしまいました。
それにお米も絶品で、何もつけずに食べられます。

彼らは歩きの先達さんで
きちんとお遍路さんを導いて歩き、お遍路の魅力を伝え続けておられる。
話を聞かせていただく中で、
自分の心に巣食っていた「先達らしからぬ先達」たちへの嫌悪感が
すべての先達に向けられていたことに気づき、意識が変わりました。

何でもそうなんですが、きちんとした人達と付き合うことが大切で、
その人達から正しいありようを学ぶことができます。
そういった意味で縁は大切にしたいです。

また、グループには参加者で昭和5年の方がおられ、
facebookの八十八ヶ所グループの方でした。
出会うと同時にわしの名前、出身地、生年月日、現在居住地などを
スラスラ言われ、二度びっくり。

「碧」の女将さんも評判どおりの気さくな方で、美人
先達さんからビールのお相伴にもあずかり、
お遍路談義に囲炉裏端の夜は賑やかに更けていきました。


6月2日(火)
朝4時に目が覚めてしまいました。
でもゴソゴソしているとうるさいので、しばらくベッドでスマホをいじっていると
夜が明けてきました。
明るくなったところで外に出て山里の空気を胸に吸い込む。
食堂が開いていたので朝の光で備え付けの雑誌や新聞の切抜きを読む。
四国の新聞はお遍路に関する記事が多く、
読んでいても勉強になります。

窓の外をご主人かな?が山に向かって歩いていき、しばらくして
「パーン」
という音が立て続けに起き、火薬の匂いがしてきました。
敵の攻撃が始まったか!
と、わしも現役時代の習慣で手早く戦闘準備を整えたのですが
果樹を荒らすサル除けの打ち上げ花火のようでした。

朝食は0630、
0700に、わしは「かも道」の入り口まで送ってもらい
彼らは鶴林寺登り口まで。
いいなあ、わしもできたらこういった歩きツアーに参加してみたい。
別れ際にふと見たら、彼らは「赤錫杖」を持って歩いていない。
普通の金剛杖を持っている。
こういった人達もいるんやねえ。

0720
「一宿寺」から「かも道」が始まる。
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太龍寺へ参詣する僧侶たちがこの寺で宿泊したためこの名があるとか。
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境内には「かも道」に安置されていた西国三十三ヶ所の観音様の石仏が移管されている。
元の位置には戻らないんやろうかね。

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この道は、南北朝の頃の丁石が建てられており、
遍路路でも最古のものだそうです。
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石仏が祭られていた主の居ない石積みは、
ぽっかり空いたままになっていたり、崩れてしまって
時代の流れを感じる。
he3-2d-05.jpg
he3-2d-06.jpg

道はきれいに整備されていて、前の札所で見た
「かも道は危険です」の案内板の真意を確かめたくなります。
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「こぶし岩」や「にじり岩」など、
見所満点の道で、すっかり気に入ってしまいました。
he3-2d-09.jpg
he3-2d-10.jpg
最初は急勾配なんですが、後半は尾根道を気持ちよく歩く。
「レリホ~!」
思わずわけのわからない掛け声をかけながら歩いてしまいます。
もはや「かもラー」のわし。
これから「かも道」をもっともっと紹介しましょう!
he3-2d-11.jpg

0919
21番札所 太龍寺着
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西の高野山と言われた境内には人影もなく静まり返っています。
誰もいない境内の写真を撮ろうとカメラを構えたら、
お寺の軽トラがやってきたので、写真はやめ。
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下りも歩きたかったが、今日は23番まで行きたい。
よって、ケーブルカーで降ることにしました。
シーズンオフの平日、ゴンドラ内の客はわし一人。
一人とはいえガイドさんも乗り込み、
下界までの数分間、世間話をして楽しく過ごしました。
太龍寺ロープウエイ

麓の「和喰東バス停」から、
平等寺へ至る「大根(おおね)峠」の入り口までバスに乗る。
乗客は、わし一人
本当は「阿瀬比バス停」で降りるのですが、バスの運転手さんが
「ここで降りたらへんろ道に近いんと違う?」
と、かなり手前で降ろしてくれました。ありがとうございます。

鶴林寺、太龍寺の二つを越えてきた旅人には
200mと比較的低い大根峠も辛いと感じるのでしょうね。
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ここは先日保存会や歩き先達の皆さん、平等寺さんたちが
草刈や枝払いをしてくれて、綺麗に整備されています。
ありがとうございます。
こちらの方向から平等寺に入るのは初めてです。

1223
22番札所 平等寺着
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ここはいつも手水鉢の綺麗なところですね。
he3-2d-17.jpg
この後に、紫陽花も飾られていたそうです。
納経所の脇にある休憩所には、両替用の小銭が用意されていて
五円玉の補充ができるのが嬉しいです。

2km離れた「新野駅」まで歩き、
1351分発、1413「日和佐駅」着
日和佐の駅から歩いて10分、

1420
23番札所 薬王寺着
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今回は23番まで来られたなあ。
実はこれ、計画通りなんです。
今までは細かな計画を立てすぎて、それに縛られる自分が嫌だったんですが、
今度はそれを逆手に取り、かなりゆるい時間設定で計画を立てたのです。
それがうまくいきました。

今回帰りのバスは1900徳島駅前発です。
なので、薬王寺の温泉に浸かって汗を流すことができます。
ああ~極楽、極楽
食堂で冷やしうどんも食べてしまいました。
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1623「日和佐駅」発 1819「徳島駅」着

徳島駅前のいつもの店で骨付き鶏をビールで食べたかったのですが、
注文してから出来上がりまでに時間がかかり、
バスの発車時間ぎりぎりになると嫌なので、
「餃子の王将」に入り、レバニラと餃子、ビールで疲れを癒して
いい気分でバスに乗り帰りました。

今回の旅は焼山寺、鶴林寺、太龍寺のへんろころがしを三つこなすことができました。
それに大日寺の金住職と、民宿碧の女将さん、
歩き先達の皆さんたちと交流を持つことが出来て
とても内容の濃い満足できた旅になりました。









プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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