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区切り歩き遍路2周目 第11回 85番八栗寺~88番大窪寺

区切り歩き遍路2周目
第11回 85番八栗寺~88番大窪寺

4月24日(金)
いよいよ結願を明日に迎え、なんだかワクワクしてきたよ。

1850なんば発~2145高松駅前着
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駅前のホテルに着く。
明日は早いので備え付けの目覚まし時計をセットしようと思ったが、
セットがややこしそうだ。
説明書もないし、フロントに持って行ってセットしてもらった。

「エアコンが故障しています」
と貼り紙がしてある。
窓を開けて寝たら、夜中に暴走族の音で目を覚まし、
更に明け方には猫のさかりのついた声で目が覚める。


27年4月25日(土)
寝不足のような気がするが、目は冴えています。
0510
さあ、勇んで出発です。
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琴電「高松築港駅」からは、0600が始発
まだ時間がたっぷりある。ちょっとその辺を散歩しようかね。
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すぐ正面には石垣がある。高松城のようです。
このお城は海に面して築かれているのですね。

「高松築港駅」~「瓦町駅」~「八栗駅」
さて八栗駅前からは五剣山までどういけばいいのかな?
幸い、山が見えるのでそっちに向かって歩けばいいか・・・
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「八栗寺へいくの?」
お散歩中のおばあさんが声をかけてきた。
「はははい」
「そっちじゃないよ。近道を教えてあげるからついてきんさい」
「え?いいんですか。ありがとうございます」
朝早くからお大師様に会ってしまいました。
今回は手作りの納め札をたくさん印刷して持ってきたので、お礼に貰ってもらう。

0650
八栗山ロープウエイ駅着
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日祝日は0700始発だそうです。今日は土曜日・・・始発は0730ですがな。
40分待つよりも、このまま歩いて登っていきましょう。
なんたって今日は3週目最後の旅やしね!
朝の山道の気持ちのいいこと!
空気は澄んでいて涼しいし、ホケキョと鳥が迎えてくれる。
それに一度歩いて登っているので遠しとは思わない。
ジャネーの法則、おそるべし。

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この道標の袖のなびき具合、雅だと思いません?
芸術ですねえええええええ。

0720
出迎え大師さまが迎えてくださいました。
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「よう来たのう」
「は、はははい。おはようございます」

第85番札所 八栗寺着
まだ朝早い境内には、わしひとり。
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とっておきの伽羅香で御本尊様をおもてなしする。
いいかおり・・・・法楽です。
この香りこの場所を独り占めって、贅沢ですねえええええ。

さて降りはケーブルカーに乗るか?
そんなわけないっしょ~。もう歩いて降りることで頭がいっぱいですがな。
裏門から続くゆるやかな道で、歩みも早くなります。

「塩屋駅」までたどり着いたら、ちょうど電車が来た!
なんと間のいいことよ。
南無大師遍照金剛

この頃、列車とかバスの時間に拘泥しなくなりました。
間に合う時は間に合うし、間に合わないときは、
どうやったって間に合わないからです。
もっと心にゆとりを持つことが必要だと遍路道が教えてくれました。

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「琴電志度」終点です。
ここから志度寺まで約400m歩いていきます。
まだ朝早いけれども、暑くなってきました。
でもいいお天気なのでありがたいですね。

0852
第86番札所 志度寺着
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源内さんの墓もあるよ。
ここのお寺の境内は草木が多く、したがって新緑も綺麗です。
なにやら騒々しい持鈴の音が近づいてきた。
もう少し境内をゆっくり散策してみたかったが、
とっとと納経所に行って御朱印を貰う。

ここから長尾寺まで7km歩いていくと、時間を食い、
今日中の結願が危うい。
よし、御馳走してもらおうかね。

「もし、乗せてもらえんかのう?」
「いいですよ」

新居浜から一人で来られている65歳の男性で、
奥様は「今回は行かない!」というので一人で来て結願するそうです。
銀行の警備関係の方で、今のわしの職場と関係が近いので話が弾み、
弾みすぎて道をひとつ間違えてしまいました。
でも車なのであっという間に後れを取り戻す。

0950
第87番札所 長尾寺着
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順調にお勤め、納経が済んで
納経所隣の休息所で「甘納豆おはぎ」を買ってベンチで食べる。
まだ温かくっておいしいね。
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あんこのかわりに甘納豆を混ぜ込んである。
食べ終わり、さてこのゴミをどうするか?
買ったお店で引き取ってもらおうと、店内に入ったら

「この納経帳、忘れませんでした?」
「ああっ!そ、そうです!わしのです」

おはぎを買った時に手に持っていた納経帳をお店に忘れてきていたのでした。
それに、そのことに気付かなかった。
もし、ゴミを引き取ってもらいに店内に入らなかったら・・・ゾッとしました。
「ああ、これはお大師様が教えてくださったんやねえ」
「そうやねえ」
ああっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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ここからは意地でも歩いて行く。
女体山越えでいこう!

ちょっと気になることがある。
それは、87番から88番へのへんろシールが剥がされていること。
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長尾の街中が特にひどい。
いったい誰がこんなことをするのでしょうか。

天網恢恢疎にして漏らさず。
これ剥がした人、きっと誰か見ているよ。

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あやしい石像群が安置(?)されているお堂も健在です。
地元の芸術家さんが造っているんでしょうねえええええええ。
こういうキッチュな芸術好きです。なかなか楽しい。

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筍の季節なんですね。
毎回思うのですが、掘りたくて掘りたくて仕方がない。
前回は三角寺~雲辺寺~観音寺の道中で筍達がわしの心を散々乱してくれました。
筍ごはん、筑前煮、テンプラ、若竹煮・・・


1141
おへんろ交流サロンで休息
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お茶を頂きながら昼食を摂らせてもらう。

さてこれから女体山へ向かおうかね。
新緑に包まれた山道を歩む。
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幸いまだ今日は、あの爬虫類には出会っていない。
そのかわり、手足の生えたやつがガサガサッとうごめいてそのたびに
ハリーコールが発動しそうになりました。

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ジャネーの法則の通り、一度通った道は気分的に楽です。
今回もラジオがお供なんですが、聴いている番組は俳句・・・
ほんわかした内容なんで気が楽になる。

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でもやっぱり最後のへんろ転がしはキツいね。
汗が吹き出し、足がヨレてくる。
もう少し体重を減らさなきゃならんなあ。

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路端の木に吊るされたメッセージが元気をくれますよ。
「結願」の文字に元気付けられ艱難辛苦の上、頂上に着く。
おお、眺望絶佳
風も気持ちがいい。今の時期の山登りって最高やね。
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スマホを見たら電波が三人立っていたのであちこちにメールを送る。
facebookにも。
投稿に書き込み、いいね!してくれた皆さん、ありがとうございました。
とても励みになりました。

登ったら今度は降らなくてはいけない。
急な階段を降りるのは膝によくないなあ。
これが雨の日だったら滑ってもっと危なかったでしょうね。

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奥ノ院に立ち寄る際、倒木の下をくぐったら「バキ」という音がして
黄色い旗が折れた・・・・
こここれは何か意味があるのだろうか?
3週目の結願を前にして、次の旗を買え、ということか
それともヒッチハイクはやめよ、というお大師様のお告げなんでしょうか???
これについての諸氏の意見を求む。

かすかに線香の香りが下界から漂ってきました。
ゴールまでもうすぐです。

1550
第88番札所 大窪寺着
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歩き遍路2周目、通算3周目終了です。
ここでも、結願したぞ~!という感慨は湧いてこない。
なぜか?
なぜなんでしょうね。

自分にとっては、まだ通過点なのかもしれません。
納経所では、結願証書を求める人で長い列が出来ている。
わしも書いてもらったことがあるので、このくらいの長さは待とう。

門前の巡拝洋品店「飛猿閣」に立ち寄る。
ここで御影を額装してもらったのです。
自分の両親にあげたので、今度は自分の分が欲しいなあ・・・と思うのです。
お店のお婆さんとしばらく喋る。
わしの描いた札所の絵を貰ってもらえました。


しばらく門前の店をひやかし、八十場庵で、生醤油うどんを食べる。
夕食前なんですが、ここでうどんを食べたかったんっす。
すごいコシがあってうまかった。
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ここの親父さんは、○ん○く卵黄のCMでよく出ている。

本日のお宿、「八十窪」に落ち着く。
食事の前にお風呂に入り、洗濯をして落ち着く。まだ夕食には1時間ある。
貰ったお酒を手に取り、ちょっと呑んでみよう。

ぐびぐび・・・

日本酒って、こんなに美味しかったっけ?
体中の細胞にプチプチと染み込んでいくような感じがして、気持ちいいなああああ。
きっと汗をかいて山登りして消耗している身体が欲しているのでしょうね。
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カップ一杯の酒で、すっかり出来上がってしまいました。

1800夕食の声がかかる。
いい気分で食堂に下り、八十窪名物のお赤飯をいただく。
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今日の同宿はカナダからの男性、お刀自様1人、オジサン3人、それにわしの6人です。
カナダの男性のお相手を皆ブロークンな英語で対応している。
彼は英語で詳しく書かれた八十八か所巡りガイドブックを持っていました。

食前に飲んだお酒とお赤飯、それにお遍路同士の語らいに酔ったわしは
ヨロヨロと部屋まで戻り、そのまま1930に寝込んでしまいました。


4月26日(日)
朝早く起きてしまったので、
ちょっくら大窪寺境内に散歩に行く。
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大師堂の藤棚は見事で、花も今盛りです。
クマバチの羽音がぶんぶんとしている下でベンチに座り
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藤の香りをしばし楽しむ。
朝食は0600から。
早立ちのお遍路さんにはありがたい時間ですね。
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食後は
オジサン2人・お刀自様・カナダ人はお宿の人がJR志度駅まで送迎し、
オジサン1人は歩いて1番まで打戻り、
わしはコミュニテイバスで高速志度バスターミナルまで行く・・・

バスは大窪寺1000発なので、時間はたっぷりある。
しばらく境内でスケッチを楽しむ。
お香の香り、鶯の鳴き声、お遍路さんの持鈴の音が聞こえてくる。
ゆったりした時間を楽しむことができました。

朝も早くから八十場庵が開店していて、うどんを食べたくなり
「すいません、うどん食べられますか?」
「できますよ」
「おおっ では打ち込みうどんをば・・・」
「打ち込み一丁!」
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前は、道路向かい側の店で食べたのですが、味が違う。
こちらは、豚汁にうどんを入れたような感じです。
個人的にはこちらの方が好きです。

1000バスに乗り込む。
運転手さんが乗り込んできたお遍路さんたちに、
それぞれどこで降ろしてもらいたのか聞いてくれる。
さすがコミュニテイバスやね。
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わしの後ろに座っていたお刀自様の二人、親子だそうですが
8年間かけて二人で廻ってきたそうです。
仙台の人で、途中震災のため中断したそうです。

このあと、一番へ戻り、そこから高野山に行くそうなんですが
高野山の宿坊が今、満杯なのを知らなかったらしく、
南海沿線に住むわしとしては
大阪市内に宿を取り、南海高野線での日帰り参拝をお勧めしておきました。

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バスは高速志度バス停入り口で停車してくれました。
ありがとう!

1132
ちょっと遅れて1145バスが来て
今回の旅は終了しました。

次は4周目が待っています。
今度はどうやって廻ろうかな?通夜堂、野宿・・・スケッチブック持って
思いは膨らみます。

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区切り歩き遍路2周目 第10回 71番弥谷寺~84番屋島寺 別格18番海岸寺、19番香西寺

区切り歩き遍路2周目
第10回 71番弥谷寺~84番屋島寺 別格18番海岸寺、19番香西寺

今回の予定は4月18日(土)、19日(日)の予定だったんですが
急遽17日に休みが入ったんで躊躇なくお遍路予定を一日繰り上げました。
でも既に宿の予約を入れてあるので、先に行った分、宿まで戻ります。

4月17日(金)
大阪なんば0835発の観音寺行きのバスに乗る。
朝のバスに乗るのは久しぶりやねえ。
車窓の景色を堪能させていただこうか、と思ったら眠気が襲ってきました。
目が覚めたら淡路島を過ぎる頃。

ここでふと思ったんですが、観音寺まで行くよりも、
その手前の三豊で降りた方が、最初の目的地の弥谷寺まで近いんでないの?
スマホの地図とにらめっこする。
で、三豊市役所前で降りる。1230頃かな?
昼食のビジネスマンたちが道を行きかう。

ここからどうやって行こうか?歩くか?
いや、せっかくだから効率的に廻りたい。
おへんろ地図に載っている「さくらタクシー」を呼んだらすぐに来てくれました。
「弥谷寺まで!」「あいよっ」
遠いかなと思ったら、割と早く着いた。

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第71番札所 弥谷寺着
新緑が美しい季節です。
特に札所は紅葉が植わってるところが多いので
緑がひときわ美しい。
渡る風も爽やかで、鶯の声も聞こえてくる。
空は霞ががっている。
ああ、春の札所は最高やなああああ。

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弥谷寺といえば、「俳句茶屋」
おじさんがテンポよく参拝者たちをあしらっています。
わしも昼食代わりの草餅をいただきながら部屋に上がりこんで一句ひねる。
「霞たつ讃岐の空にわれ一人」
台湾人の女性もいて、日本語で句を書いていました。

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本堂までの登り道では数多い仏様が出迎えてくれます。
「よう来たのう」
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煩悩多きわしには108段の階段は身に沁みます。
山頂から望む讃岐平野の絶景をしばし楽しむ。

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さてここから、別格18番海岸寺まで峠越えて山道を行く。
山道です。
今日は暖かい。
かねてより心配な、「あの生き物(爬虫類)」の出現が予測される。
びくびくしていると、かすかな物音にもびくっとする。
ああ、お大師さま、たすけて~っ
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遍路路を保存されている方の善意の鎌と剪定鋏がある。
おお、これがあのうわさのお方のか・・・
わしも協力しようかと思ったが、生憎草は伸びていない。
また今度、と思い歩きはじめたら

どしっ のコピー
本命が出た!
知らぬ存ぜぬふりをして歩き続ける。
「ドキッ」としたときの心電図波形は正常なのか、期外収縮の波形なのか
誰か知りません?実験しようと思っていたが、果たせず。

ところどころ崩れかけた山道を降りると
里に出てきた。
しばらく歩くと小高い山の上に多宝塔が見えてきた。
九輪がないと変わった雰囲気ですね。

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おおっここが別格第18番札所 海岸寺だ!
勇んで境内に入ると、大師堂だけある。
「???」
盥堂がある。なるほど、お大師様生誕の地の縁起ですね。
納経所で御朱印を頂きました。

さて門を出て道路の向かい側を見ると・・・
あれ?
ここが海岸寺?
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しまったああああ、いまの所は奥の院かああああ。
まったく、つくづく不勉強なわしです。
ごめんなさい。

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気を取り直して遍路道を歩むと、「仏母院」が見えてきました。
お大師様の母、玉依御前(たまよりごぜん)の屋敷跡と言われるそうです。
ここは番外とか別格の扱いをうけていないんでしょうか?
四国曼荼羅霊場の第十七番札所になっているそうです。

ここからひたすら曼荼羅寺めざして南下する。
天気もよくて気温も上昇していく。汗が流れて喉も乾く。
納経所の閉まる1700までに到着せにゃ・・・気ばかり焦るが、どうしようもない。
国道を越えたあたりで近道をしようと、遍路標識以外の道を歩いていたら
訳が分からんようになっちまった。
下校途中の小学生の子が挨拶してくれたので
「もし、お嬢ちゃん、お寺へはどういったらいいのかのう?」
「お寺って?しらない」
「曼荼羅寺なんやけど・・・」
「まんだらでらね。そこをまがったらいいよ」
「すすすまんのう」

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第72番札所 曼荼羅寺着
ここで、すまんこってす。最初に納経所に駆け込みました。
そしてもうひとつすまんことに、出釈迦寺に行きました。時間が足らんのです。

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第73番札所 出釈迦寺着
こんな時間でも結構車遍路さんが来るよ。
納経に間に合い、順序は逆ですが本堂・大師堂でお勤めさせてもらう。
お灯明と香炉の火を落とし始めているので、塗香を使わせてもらう。
買っておいてよかった!
本堂裏の遥拝所からは我拝師山の奥之院が見える。
ああ、今回も訪れることができなかったなあ・・・。

トボトボと曼荼羅寺に戻り、すっ飛ばしていた本堂・大師堂でお勤めする。
ここではお灯明と線香をあげることができました。
昔から持っていた伽羅香がまだ残っていたので持ってきました。
火をともすと、あたりに伽羅のいい香りが漂い、法楽というんでしょうか。
今買うと相当に高いんですが、高い物はやはりそれだけあるなあ。

今日のお宿は観音寺駅前です。
一日分の予定が前倒しになったので、その分戻らなくてはならんのです。
どうしようか?
迷う間もなくタクシーを呼ぶ。
「観音寺までJRで行きたいんですが、一番近い駅まで・・・」
「あいよっ」

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「みの駅」に到着
発車時間までしばらくあったので、駅周辺を探索すると・・・
すぐそばに「さくらタクシー」があった。
わしの頭はめまぐるしく回転し始め、明日の予定表が組みあがりました。
五色台悩む
早朝7時前にこの駅まで来て、タクシーで出釈迦寺奥之院麓まで行き、
それから山登りだっ!
そうと決めたらタクシー屋さんに連絡を入れて明日の朝の予約を入れました。

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今夜のお宿は観音寺駅前のこのお宿
ビジネス旅館で素泊まり4500円
本日の夜11時ころに到着しますとあらかじめ伝えておいたんです。
でも少しだけ早くついてしまいました。
店のオヤジさんが少し慌てる。
「い、いや・・夜中に来ると聞いていたんで、前のお客の荷物がまだそのままあるんや」
(ええっ!だってだって今日の話なんやよ)
別の部屋を案内してくれました。
洗濯機は屋上、1回百円、洗剤はあると聞いていたんですが、ない。
持参の洗剤を使い、その間お風呂に入り、部屋に戻って鍵を開けようと思いきや、
鍵穴に入らない。
よく見たら別の部屋の鍵を渡されたようです。
あ~あ、フロント(らしきもの)に行き、オヤジさんを呼ぶこと数合、
奥からノソノソ出てきました。
「この部屋の鍵、違うよ」
「ああ、〇☆ДЮЙ・・・」

コンビニで食べ物買ってきてとっとと食べて寝ました・・・・

4月18日(土)
早寝したおかげで4時起き
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「観音寺駅0601」~「みの駅0616」の列車に乗る。
計画より早いが、みの駅でしばらく朝の空気を楽しむとしよう。
予讃線の各駅、発車アナウンスは、どこも「瀬戸の花嫁」ですねえええ。
この曲に郷愁を感じるのはわしの年代以上かしらん。
なにしろ小学6年の時に流行したもんねえ。

みの駅について、駅の周りをぶらぶらしていたら、さくらタクシーの方角から
声がかかった。
「もう着かれましたん?いま呼びますよ!」
「い、いえいえ。いいんですよ。早く来てしまったんですよ」
「5分くらいしたらすぐ来ます」
「すすすすすみません」

0634
我拝師山のふもとに到着!
今日もお天気がいいなあ。それに早朝の空気は澄んでいる。
絶好の参拝日和です。
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勾配が急なのは見てわかる。覚悟の上で登るが、やはりきついなあ。
参道は整備されていて石灯籠や石塔が立ち並んでいる。
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おお、西行法師腰掛石もあるよ。帰りに腰かけてみよう。

捨身ヶ岳

登ること約30分、山頂の奥ノ院に到着しました。
門のところから持鈴の音が聞こえてくる。
もうお寺の方が掃除をされているのか?と思ったら先達さんの輪袈裟をされている。
「おはようございます」
「おはようございます。どちらから?」
「は、はい。堺からです」
しばらくお話を聞かせてもらった。
奥ノ院の檀家総代をされている方で、頂いた納め札は金色
でも裏に108回以上巡拝と書かれている。
「100回以上は錦札と聞いていますが・・・」
「錦よりも金の方がいいと思わない?」
「は、はあ。金、錦ともに見たことがないので比べようがないんです・・・」
この方は、毎朝ここに参拝されておられるそうです。
すごいね~。
その中で、数々の奇瑞に会われたそうです。
その様子を参道途中の石碑で示しているのですが、
迂闊にもその碑文を読んでいなかった。
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自分の迂闊さを恥じつつも、
わしも富士山で出会った観音様の顕現についての話も聞いてもらえました。
やはり朝イチでここに来てよかった。
この方の輪袈裟には「権中先達」のワッペンがあった。
巡拝百回を超えているが、
安易な昇任をよしとしない人格の高潔さを垣間見たような気がする。
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我拝師山での余韻に浸りながら、次の札所に向かう。
旅のお供、携帯ラジオを聴きつつ歩いていると、NHKの短編小説の朗読の時間になった。
この番組すきなんですよねえええ。
今日は人気だったプログラムのアンコールで、「いっぺんさん」です。
作家の力量のため、つい聞き入ってしまう。
一番の山場で次の札所に着いてしまった。

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0831
第74番札所 甲山寺着
うう~ん、どうしようか。ラジオを聞くのを中断するか?
そんなのできない。今が一番いいところです。
鐘楼の脇のベンチに座り、しばらく物語を聴くことにしました。

朝早くからダンタイさんがやってきて札所は賑やかです。
ダンタイさんが潮のように引くころ、番組は終わりました。
すこし涙ぐんだまま、本堂と大師堂でお勤めをしました。

へんろ標識に従い、観音寺の街中を進むと、
名物「かたパン」の店がありました。
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「どれが一番人気の品ですか?」
「ここに並んでいるもの全部ですよ」
乾パンの平べったいやつを10枚買う。
善通寺師団のあった関係で、陸軍の携行糧食やったんかね。
そういえば福井県敦賀市の敦賀連隊跡地の正面にも「かたパン」を売っている店がある。
関連あるのかな?

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第75番札所 善通寺着
相変わらず善通寺境内は広いですねえええええ。
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お遍路さんのダンタイさんのほかに、観光客も数多くいる。
ここでAKBのコンサートがあったんやなあ、結果はいかに?
と思いながら歩く。
各札所で買った記念バッチ、いちいち輪袈裟に付けているので重くなり
ずれるので輪袈裟留めを買いました。

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売店横のベンチに座り、さて早速かたパンを食べてみるかね。
おお、確かに硬いよ。
歯の悪い人にはお勧めできないね。でも携行食としてはいいでしょうね。ほんのり甘い。
ガリガリ4枚ほど食べてお茶を飲んだらお腹が落ち着きました。

予定よりもだいぶ早く廻っているような気がする。
これなれば、かなりの距離を歩いて廻ることができる。
春の讃岐路を鼻歌歌いながら歩く。
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途中、鉄橋の下をくぐるが、かなり低いよね、ここ。
真上を電車が通ったらどんな感じになるんでしょうか。
一度その気分を味わってみたいっす。

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田圃にはレンゲが植わっています。
昔の田圃には皆これが植えてあって、
春先にはピンク色が綺麗だったんですけどもねえ。
根球には窒素を多く含むので、化学肥料に比べて環境には優しいとは思うんです。
ちなみに、わしの故郷岐阜県の県花は、レンゲです・・・
レンゲの歌って何かあったかなあ・・・と考えながら歩いていたら

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第76番札所 金倉寺着
ここの鐘楼の造りは面白いよね。
絵の題材にちょうどいい。
描いていきたいが、うう~む。心の余裕がない。

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金倉寺の門前には、うどん屋さんがある。
ちょうどいい、お昼にしようかね。
あまり広くない店内には参拝客が4人うどんを食べていました。
わしも生醤油の冷うどんを頼む。
おばあさんが天麩羅を揚げている。
うまそうなので筍と牛蒡の天麩羅を頼む。
「うまそうな色やね。この黄色はなに?」
「食紅をつかっているんやよ」
旬の筍は甘くておいしい。
うどんのコシも強烈においしい。
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これで330円なり。
やっぱりうどんは讃岐やねえええええええ。

ちなみに
タクシーの運ちゃんから聞いたんですが
全国に展開している某セルフうどんチェーン店が高松市内に一軒出店したんですが
すぐに潰れたそうです。
そんなに不味いわけでもないと思うんだけどなあ・・・
地元資本でもないのに名前を使われた讃岐人の矜持にかけて潰したのかな?
値段で負けたとも言っていた。

お腹も出来上がったところで出かけるかね。
遍路路沿いの神社周辺では草刈りをやっている。
地元の人たちが草や落ち葉を掃除していました。
わしの好きなこの案内板付近も集められた落葉が積もっていました。
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以前、道隆寺の手前で、手作りのお地蔵様を貰った。
いまそれは、故郷の八十八か所写しの道隆寺の御本尊と大師像の間に安置してある。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-117.html
今日はどうかな?
家の前を通りかかったが、お昼時なんでしょう。声はかからない。
通り過ぎてしばらくたってから、
「おへんろさぁ~~~ん!」
呼ぶ声が聞こえた。
納め札を取り出しながら、引き返す。
貰えましたよ。
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優しい表情のお地蔵様です。口がハート型に見える。
ほわんとした気分になり、さらに歩くと・・


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第77番札所 道隆寺着
ずらりと並んだ観音様が迎えてくれます。
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さて、
ここからの予定は、少しだけ複雑になります。
このまま順に行けば78番郷照寺なのですが、明日の予定を考える時
80番讃岐国分寺に先に行っておこうという気になりました。
なぜかというと、天皇寺~白峯寺~根香寺~香西寺の順に廻りたいからなのです。

で、まず「JR多度津駅」まで歩いていき、そこから高松行に乗って「国分駅」まで行きます。

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第80番札所 讃岐国分寺着
車遍路さんたちがチラホラいました。
境内の本堂前には大きな画板を広げて絵を描いている人がいました。
ああ、いいなああ。
わしもこんな風に描きたい。
でもね、描きたい描きたいと思うだけではだめなんですよね。
描きたいと思ったら描かなきゃ。

「国分駅」から下りの観音寺行に乗り「宇多津駅」で降りる。
ここの駅は規模が大きいね。周辺に大きなマンションが建っている。

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第78番札所 郷照寺着
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うん、予定表通りの行動に満足するが、予定を立てて動くのがわしの長所でもあり短所でもある。
もう少し心に余裕を持って行動したいものです。

納経所では郷照寺のアイドルが御朱印をくださいました。
最初、納経所を覗いてみたら男性二人しかいなかったので、半ばあきらめていたので
こおりゃラッキー!
facebookをネタにして、ブログ用名刺を受取ってもらえました。

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宇多津駅の近くにあるうどん屋に入ったら、
店の人から色々話しかけられました。うどんを食べている写真も撮ってもらい、
店のHPに写真を載せてくれるそうです。
「おか泉(おかせん)」

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今日のお宿は、多度津駅前にあるビジネスホテルです。
ここは少林寺拳法の本部がある地で、拳士たちが多数宿泊するところのようです。
「拳士たちへ」という注意書きが多い。
今日はちょっと脱線してビールを一本買ってきました。
区切りとはいえ、修行中は飲まないと決めているのですが、
考えてみたら今回の宿泊は今日で終わり。
勝手な理屈をこじつけて精進落としをしました。
そのおかげで、またもや8時前に寝込んでしまいました。



五色台参拝
4月19日(日)
今日は屋島まで行けたら行こう!
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「多度津駅0549」~「八十場駅0607」
あいにく今朝は雨がしとしと降っています。

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第79番札所 天皇寺着
納経所が開くまでゆっくりとお勤めをさせていただく。
そうだ、白峯神社も参拝しておかねば・・・。
それでもまだ時間がある。
雨が降っていなければスケッチブックを出して絵を描きたいところです。
軒下でも描けるじゃんかよ!
と、自分で突っ込む。

納経所前で待つこと数分、閉められていた雨戸が内側から開きはじめた。
わしも外から開けるのを手伝う。

さて、御朱印も頂いたし、次いこう。
今日の天気予報は曇りのはずなんですがなあ。
ポンチョ着て歩くが、気温が高いせいで蒸し暑い。足に付けたスパッツも暑いなあ。
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ふと道の脇を見ると遍路標識が建っている。
昔の遍路道は脇を通っていたんでしょうね。

次第に雨が上がってきたので、ポンチョを脱ぐと、身体が軽くなったような気がする。

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五色台の麓に「血ノ宮」という妙な名前の宮がある。
ちょうど通りかかったおじさんと挨拶を交わしたので名前の由来を聞いてみた。
「ああ、このお宮はな、崇徳上皇の柩が八十場を発って白峯山へ御葬送の途中、
天候が急に悪くなって柩をしばらくこの地に安置したとき、台石に血が流れ出たためなんじゃ」
ふ~~~~~ん。
一旦凝固した血液が線溶したのかしらん?

この付近は崇徳上皇に由来の旧跡が多いですね。
こういったことを考えながら
雨の上がった五色台を見ていると
幽玄な雰囲気を醸し出しているような気がする。
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そんな雰囲気に浸っていると、白峯寺への参道に出る。
延々と続く石段・・・・弥谷寺の百八段とは比べ物にならんね。
さすが天皇陵へとつづく参道です。
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心して登らせてもらいます。ああ、汗が出る。
こおりゃ、国分寺から登る急な道と大して変わらないなあ。
あえぎながら延々と登ると、やがて玉砂利が敷かれた神域に出ました。
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崇徳天皇陵に参拝がかないました。
ここでも塗香を使わせてもらう。
拍手を打ったら鳥の声がやんだ。

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第81番札所 白峯寺着
定年後のおじさん遍路さんたちが数人ベンチで休んでいる。
この人たちは連れだって歩かず、自分のペースで旅をしている。
人と接したいから旅に来るのか、人と接したくないから旅に来るのか
人それぞれです。
わしは人と出会いたいから旅をしています。
ですからベンチで隣に座った人にはひととおり声を掛けています。
そこから会話が弾む人もいれば、実にそっけない人もいます。

ここから尾根伝いに根香寺を目指す。
ここの道は好きですね。
アスファルト道じゃない。
昨夜の雨でぬかるんでいるところもあるが、そのほかは気持ちのいい山道です。
自然に顔がほころんでくる。鼻歌も飛び出してくる。

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この塀の内側の組織とはもう縁がないので興味も何も湧かない。懐かしくもない。
今が一番楽しいからです。

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日の当たる場所に独り立っておられるお地蔵様
幾多の旅人を見つめてきたのでしょうか。

自動車道に出たところで、脇の家から声がかかった。
地元の人たちのやっている休憩所のようです。
お茶とコーヒー、お菓子の接待をしていただいた。
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「お坊さんですか?」
「い、いいいいえ」
そんな風にみえるんですかね?煩悩だらけのオッサンなんですが。

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五色台に、まだ新しいへんろ小屋が出来ていました。
前に通った時にはなかったので、ごく最近にできた建物のようです。
トイレ、宿泊もできるようです。
子供たちがお小遣いを出してお接待用のお菓子を備えてくれています。

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第82番札所 根香寺着
新緑の綺麗な階段を登った時、駐車場の方面から持鈴の音が聞こえてきた。
(あの音は、ダンタイさんか!)
そう思い、お勤めの前に納経所に駆け込む。
首尾よく御朱印を貰い、ほっとして鈴の音が近づいてくるのを見ると、
どうもいつものダンタイさんとは様子が違う。
まず、若い女性が多い。男もいるにはいるが、女性の方が多い。
尼様もいるが、日本で見るような衣ではない。天平の甍で見たような衣装です。
う~~む、なんだろう?

本堂でのお勤めの時、彼女らは五体投地礼拝の姿勢を取り始めた。
よく中華街なんかで見たことがある。
中華系か?
香港?台湾?
尼様と坊様がお経を始める。中国語の般若心経です。
Youtubeで見たことがあるが、実際に聞いたのは初めてです。
中国語の韻が音楽のようで美しく感じる。
しばらくその様子を見ていた。女性はきちんと礼拝していたが、
男どもはその様子を正面から写真に撮りまくっている。

大師堂でお勤めが終わってから、女性の一人に声を掛けてみた。
「台湾?」
「ベイジン」
「ベイジン?・・ああ、北京かあ」
写真を撮りたそうにしていたのでOKしたら、お仲間が集まってきて
ツーショットの撮影会が始まった。
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さぞかしわしの顔はニヤついていたろうなあああああ。
尼様と目が合ったのでニッコリしたら、向こうもニッコリ
尼様とツーショットの記念撮影
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今、中国の仏教の状況はどうなっているんでしょうね。
文革で多くの僧侶が還俗させられたと聞く。
また復活してきているのでしょうか。

ニヤついていたわしに、車遍路のおばさんが
「あの人たちはどこの人?」
「中国ですって」
「中国にも仏教があるの?」
(意味深な問に聞こえるが、多分無知故の疑問なんでしょう)
「そりゃあなた、弘法大師は唐の長安青龍寺の恵果大阿闍梨から灌頂を受けたんですよ」
「え?そ、そうなの。ふ~~ん」

ここから遍路標識に従い、別格19番香西寺をめざして下る。
この道は割と広く、しかもアスファルト舗装されていないので足に優しい。
なので、つい飛ぶように降ってしまう。
後で膝が痛くなってしまうのにもかかわらず。

人家が見え始め、沿道には琵琶の木が目立ち始めた。
商売物の木には、きちんと実に袋がかけられているが、そうではない木はそのまま。
中途半端に熟れて落ちている実もある。
拾って食べてみました。うまい。
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別格第19番札所 香西寺着
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このお寺は水子供養で有名なとこらしいですね。
いつも思うのですが、水子はいつから水子と呼ばれるのでしょうか?
受精したときから魂が宿るのでしょうか?
それとも母親の胎内から出た時なのか?
わしの勝手な論理では、周産期における「死産」と「流産」の境目あたりかなと思うのです。

閑話休題

ここからバスに乗って高松築港駅まで行き、それから琴電で一宮寺へ至る、という
計画を立てていたのですが
バス停が見当たらない・・・・
無駄に時間を浪費していると今日中に屋島寺まで行けなくなる。
よし!タクシーだ。
呼ぶとすぐ来てくれる。便利やねえええええええ。
せっかく乗ったんで、ここから一宮寺まで行くとするか!

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第83番札所 一宮寺着
ここはちょうどダンタイさんで満ち溢れている。それに先達さんの集団も来ていて
賑やかな事この上もなかった。
先達さん、あまた存在していても
先達業務に実際携わっている人は何割くらいなんでしょうね?

ここから琴電の駅に移動して、
「琴電一宮駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」
まで行く。わしの好きな小さい電車です。
「琴電屋島駅」駅前には屋島山上行きシャトルバスが運行されている。100円
1545発なんで、まだ30分以上ある。
駅前の食堂兼民宿でうどんでも食べて行こうかね。
「うどんください」
「バスに乗るのかいのう?」
「は、はははい。一番早くできるうどんを・・・」
「月見うどんが一番早いよ」
「ではそれを」

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やってきたバスの乗客はわしともう一人。
採算合うんかいなあ?
でも廃止になったら困るなあ。

10分くらいで屋島山上に到着
雨が降ってきそうな空模様と風になってきた。

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第84番札所 屋島寺着
ここは有名観光地なので、この時間でも駐車場は5割がた埋まっています。
狸さんにご挨拶をして、本堂大師堂に廻る。
納経所でお菓子をいただきました。
駐車場の売店で、職場にお土産を買おうかと考えたが、やめ!
来週は結願なので、そこで買おう。

さて、帰りのバスは1730です。
まだ1時間ほどある。
仕方ない、やるか。
「もし、のせてくれんかのう?」
「すいません、一杯なんです・・・」
「は、はははい」

くじけずに
「もし、のせてくれんかのう?」
「問題ないですよ」
やった!
三十台の夫婦でした。ひいおばあちゃんのやり残したお遍路をしたことがあるそうで、
わしの姿を見ていたら、また廻りたくなったと言いました。
四国の人は、行きたくなったら行きやすいので羨ましいんですが、
案外四国の人は案外お遍路には興味がないそうです。

「琴電屋島駅」~「瓦町駅」~「高松築港駅」
駅を出たら雨が降っていた。
巡拝中にはほとんど降っていなかったのは、お大師様のご利益か・・・

南無大師遍照金剛

JR高松駅前の高速バスターミナルからなんばに帰るのですが、
1830発なのでまだまだ時間はある。
今日は汗をどっちゃりかいたのでお風呂に入りたいんですが、駅周辺にはなさそうだ。
入浴は我慢して、下着だけトイレで替える。ついでに頭にも水をかぶる。
不審者に見えたかな?

ターミナル前にうどん屋の看板が3つほど見えたので、夕食に行こう。
ここでも生醤油うどんの冷たいやつを食べる。うまいね~。

満足してターミナル前のベンチに座ったら、
帰り支度のお遍路さんがやってきて隣に座った。

「お疲れ様です。どちらへ(帰るのですか)?」
「いや、もう帰るんです」
「ええ。ですからどちらへ帰るんですか?」
「なんばまで」
「私も難波までです。そこから堺まで帰ります。あなたは?」
「富田林です」
「へええ、遠いですね」
「ちかいですよ」

彼は人と関わりたくなくて遍路に来ている人かもしれん。
それ以上語るのをやめにしました。
お遍路に来ている人の数だけ、その理由があるんですね。
わしは人との出会いが楽しくってきているんで、今回の三日間は楽しかったなあ。

次回はいよいよ結願に向けて、来週の土日に歩きます。






高野山詣で(霊場開創1200年記念大法会)

「すこしの事にも、先達はあらまほしきことなり」
   徒然草(五十二段:仁和寺にある法師)

いまはネット社会で、とりあえず何でもネットで調べがつく。
でもネットに載っている事が正解とは限らないのが危ういところです。

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遍路に限らず何か行動を起こす際の形・知識・作法等は
精通した先輩から後輩へと正しく受け継ぐのが間違いないと思う。
徒然草の昔から言われている。
「すこしの事にも、先達はあらまほしきことなり」
何事にもその道の先生や指導者はいてほしいものである、という意味です。

わしを含めてお遍路を始めたばかりの人は、
何がなんだかわからないまま一番霊山寺で右往左往している。

そんな人達に正しい作法、札所のいわれ、さらには遍路路の名所旧跡の紹介など、
お遍路さんたちが恙なく、しかも楽しく旅ができる導師としての役割を
先達さんは果たしている。

わしがお遍路を始めるにあたり、まずバスツアーに一度参加してみた。
そのときの先達さんは、年配の僧侶の方で
豊富な知識と経験で、多くのことを学ぶことができました。
わしの持つ先達さんのイメージは彼に負うところが大きい。



今回、近所に住む先達さんのお誘いを受け、
高野山に連れて行った貰いました。
道中、四国遍路に関して聞いてみたかった事とか、疑問に思っていたことに関して
丁寧に答えていただきました。
また、参拝に関するお作法や心構えに関しても
我流になりがちな事柄について細かく修正を加えていただきました。
こういった先達さんが傍にいると心強いものです。
また、ぶっちゃけた話もたくさんできて勉強にもなりました。


4月9日(木)
さて
南海堺駅付近で0800に待ち合わせ、
先達さんの車で一路高野山へと向かいました。
今日は平日なので朝のラッシュ以外は混んでいる様子もなく
高野山へ向かう路も土日のような混雑もありませんでした。

0940
2時間弱で高野山の玄関、大門に到着!
そこから普通乗用車の駐車できる駐車場を探しながら路を行く。
通りに面した駐車場は、ほとんど大型自動車用ですね。
しかし普通車用のも必ずある。
高野町役場奥の駐車場はガラガラでした。

南無大師遍照金剛

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ここで装束を改め、いざ!

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まずは金堂で行われている大法会へ。朗々とした般若心経の声が外まで聞こえてきます。
ちょうど午前の大法会が行われている最中で、運よく椅子席が空いていました。
この日は兵庫地区寺院報恩会の方々がされていて、
朗々と響き渡る般若心経の声明が心地よい。
掲げてある曼荼羅図を眺めていると不思議な感慨が浮かんでくる。

11時くらいに法会は終わり、ご本尊が特別開帳されているのを拝む。
写真撮影はご法度なのですが団体さんが撮ろうとして注意されている。

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ここから大門のほうへ歩いていきました。
何度見ても大きい立派な門です。
赤く塗られているために膨張色効果で実際よりも大きく感じます。

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赤い錫杖を持った先達さんと二人で町の中をズンズン歩いていると目立つのかなあ?
観光客からカメラをやたらと向けられる。
せめて写真撮るときには本人に断ってから写そうよ・・・。
たまに礼儀正しい外人さんから
「May I take a picture?」「OK!」
記念撮影会が始まります。
中国系の人かな?カメラマンを買って出てくれて、みんなでチ~ズ!
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奥ノ院を歩いていてもカメラが向けられる。
もう慣れっこになりましたがな。
お大師様が休まれている奥ノ院の前で、
先達さんから礼拝の詳しい作法を教えていただきました。
印形を結ぶのは難しいですね。それよりも更に真言が難しい。
覚えるのに時間がかかりそうです。

今日は本当にいい天気で、それに気温も高く
歩くだけで汗をかいてしまいました。
でも寒いよりは格段にいい。
南無大師遍照金剛


帰りに仏具屋に寄り、かねてから欲しかったものを見に行きました。
まずは輪袈裟
札所の記念バッチをガチャガチャつけているせいか、端についている紐が
切れてしまっているのです。
さすがに高野山で開業している店だけあってピンはウン十万、キリはお手頃
しかし高野山の三つ巴紋が入っているやつばかりなので、
浄土真宗のわしとしては、ここでの購入は遠慮しておこうか。
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次は塗香(ずこう)を買う。
横峯寺で団体の先達さんが、
お刀自様たちに急ぎ参拝するために使わせていたのが印象的でした。
そこでわしも欲しくなったわけです。

「どうせ買うのならば極上のを買う方がいいよ!」
と言ってくれるのですが
プロレタリアートのわしは、お値段と相談して
どうしてもそこそこのものを買ってしまう。
香入れと香を買ってレジで諭吉さんを一人さし出すと、
英世さんが菊の花と平等院鳳凰堂をわずかに従えて戻ってきました。

ま、この出費はいずれ必要な出費なので大丈夫です。


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このほか裏通りの食堂とかコンビニ、
胡麻豆腐の有名店を教えてもらいました。


今回の旅にお誘いくださった先達さんに感謝です。


記念大法会が終わって落ち着いたら家内とまた来ようかね。
それよりも下から歩いて登ってもみたい。

高野山は、いろいろと楽しみがあっていいところです。


体験遍路&歩き遍路3巡目 1番霊山寺~5番地蔵寺 別格1番大山寺、2番童学寺

体験遍路&歩き遍路3巡目
1番霊山寺~5番地蔵寺
別格1番大山寺、2番童学寺

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友人に「四国遍路に行ってみたい?」と言ったら
「いく」と言った。
全部通しで歩くのを勧めるつもりはないし、全部歩くことも強いて勧めない。
「四国遍路はいいところだ」
と感じてもらいたいので、ビギナーに最適な
春の1番~5番歩きに連れて行くことにした。
ここだったらアップダウンも少ないし、札所間の距離も近い。
遍路路も部分的にある。
10kmなのでゆっくり歩いても4時間
これだ!

歩きやすい服装、履き慣れた靴、リュック、帽子
おやつは500円まで(果物は含まれない)
白衣、笠、杖は欲しかったら買えばよろしい。
昼食は現地で!

4月4日(土)
0800、借りておいたレンタカーで堺を出発
高速道路をカッとんで
1030
1番霊山寺に到着しましたがな。
ここの駐車場に車を置かせてもらい、5番地蔵寺まで歩き、そこから
タクシーで戻る。

今日は雨の予報だったのが曇り、晴れ間も見えている。運がいいねえ。
「こういうのを、『お大師様のおかげ』と言うのですよ」
したり顔で教えます。
駐車場には大型バスが停まり、ダンタイさんが巡拝用品売り場に吸い込まれていく。
それと入れ違いに、まっさらの白衣、笠、杖に身を固めたダンタイさんが
先達さんに率いられて門をくぐる。

四国は桜の盛りを過ぎてしまったと思いきや、
まだ花はついています。ありがたやあああああ
お大師様のおかげ・・・・

手水の使い方、蝋燭、線香の立て方、色々色々
自分の知っていることを教えますが
いっぺんに沢山言っても覚えきれないので
細かいことは、ぬき!

仏前勤行次第についても
「私の唱えているのを後ろで聞いていてください」
特に小難しいことは言わない。
南無大師遍照金剛だけ唱えて・・・
本堂の奥ではダンタイさんが、
尼様から勤行次第のレクチャーを受けています。

今回の目的は、四国っていいところだなあ、と思ってもらうこと。

大師堂では、たまたま参拝者がいなかったので
大きな声でお勤めさせてもらいました。
気合が入っていたのか、終わったら二人組みの人が近づいてきました。
「チョッと、イイですカ?」
おや、アクセントが変?
「聞かせてモラッてもいいですカ?」
韓国のKBSのレポーターとカメラマンでした。
インタビューに答えるわしをカメラマンがあらゆる角度でなめていく。
ああっ、見苦しくてごめんなさい。
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ごごごごめんなさい。
果たして彼らの素朴な質問に答えることができたでしょうか?
韓国の皆さん、ごめんなさい。

直前に作っておいた天女様の絵の名刺を渡すことができましたがな。


思わぬところで時間をくってしまいました。
納経所に行って、御朱印をもらい、
(そおおうかあ、これが4巡目かあああ)
という気持ちがこみ上げてきました。
3巡目のファイナルがまだなんですが、同時に4巡目が始まりました。

帽子を忘れてきた友人にはわしが用意してきたスペアの負摺と笠を貸してあげました。

今日は曇りなんですが気温が高く、少し蒸し暑いかな?
途中水を買いにコンビニに入った友人は、
レジで「がんばってください」と言われてまんざらでもないようでした。

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2番までは1.5kmと近く、30分で2番極楽寺に着く。
そのあっけなさに(こりゃ遍路もイケるぞ!)と思ったのかもしれません。
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極楽寺の桜もまだ健在です。
長命杉の幹をさすってもらう。

さてここから幹線道路を離れて遍路路に入る。
田んぼの中の路は、コンクリの飛び石で整備されていました。
草が生えなくていいんですが、やっぱり土の上を歩きたいなあ。
贅沢言っちゃいかんかな?

3番金泉寺には、山門からでなく、横から入ることになる。
多宝塔と新緑の対比が見事ですね。
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ここからは、また田舎の道路を歩く。
だんだんと気温も上がってきて汗が流れ始める。
でも気持ちがいいなあ。
鶯の声も聞こえてくる。

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遍路標識がはがされているのをよく見る。
そのかわりに新しい大きなシールが貼られている。
大きいのもいいが、小さい矢印のシールのほうも好きだなあ。

またここから山道っぽい遍路路を歩む。
昨日の雨で少しぬかるんでいます。
わしは登山靴で平気なんですが、
運動靴ではちょっと汚れるかな?

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3番奥の院、愛染院到着
ここの住職さんは今、高野山へお手伝いに行っていて留守です。
「ご住職さん、高野山ですよね?」
「よく知ってますね。ネットですか?」
「はははい」
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有名な刷毛納経は、書置きのやつを頂きました。
これもまたレアで価値あるのでは?

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境内の外では桜が見事に咲いています。風に乗って花びらもちらほら。
春の札所はいいやね~。

この先にある歩きお遍路さん御用達のうどんやさん。
「うどん食べる?」
「たべる!」
手打ちのうどん屋さんで、うどん玉が無くなり次第閉店です。
ぶっかけうどんを二人前!
「おいしい?」
「おいしい!」

おなかも出来上がって元気も出ました。
二人で喋りながら歩いていると退屈しませんし、早く着く気がする。

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4番大日寺までの道のりは、わしの好きな景色が続きます。
山は新緑、鶯も聞こえます。
わしらを追い越す二人。定年後のおじさんと外人さんのおじさん。

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大日寺の境内には外人さんのおじさんおばさんが集まってきた。
彼らはツアーのようです。
歩きたい人は歩き、バスに乗りたい人は乗っているみたいです。
でもこのやりかたは、一日目くらしかできないやろうね。
彼らも体験ツアーなんかな?

少し雲行きが怪しくなってきたが、
今回の最終目的地までは、あと少しです。
下り路なので足は速い。

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五百羅漢まですぐに着いた。
桜の花びらの絨毯が豪華ですねえ。
羅漢堂にも入ってみる。一人200円!
「どれか似た人がいるはずですよ」
「いるかなあ・・」
ここから下ると、あっという間に
5番地蔵寺に到着
本堂にはダンタイさんがいるので、最初に大師堂にご挨拶しておく。
やがてダンタイさんが大師堂に移ってきたので本堂に行き
お勤めしていると大粒の雨が落ちてきた。
この旅の終わりに雨が降ってくるとは、ラッキー!
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

「羅漢タクシー」を呼んで1番まで戻る。
禁煙タクシーのはずなのに、煙が漂っている。
友人の曰く、運ちゃんが吸っていたんだろうって・・・

今日半日近くかけて歩いてきた道のりを、車はあっという間に過ぎ去る。
車遍路のあっけなさを友人は身に沁みてわかってくれたようだ。
「お遍路は歩いてこそやね!」
・・・でもね、遍路ころがしを体験していない故の台詞でしょう。
この先興味が出てきたらまた歩きましょう。

今夜のお宿は徳島駅前の「東横イン」
ここは「お遍路応援プラン」があり、朝食付き4500円です。
いかにもお遍路の格好をフロントで見せなくてはなりません。

部屋で汗を流した後、街へ繰り出す。
駅前のわしのお気に入りの飲み屋に入り、
「骨付き鶏」をビ~~~ルでいただく。
汗かいて歩いた後の一杯は、五臓六腑に染み渡るねえええええええ。
鰆のたたきも絶品!
すっかり満足してもらえました。
チョーシにのって帰りの途中、「徳島ラーメン」も堪能しました。
千鳥足でホテルに帰り、あとは爆睡

4月5日(日)
今日は朝から雨
大阪に帰る前に、ちょっと寄り道をしたい。
別格1番大山寺と、2番童学寺です。
ここ、5月までに廻っておきたい。記念スタンプとカラーのご本尊御影を
頂ける期限が近いから・・・
歩いていきたいのは山々なれど、お許しあれ。
17番井戸寺、16番観音寺の道路標識を見ながら進む。
雨具を着た歩き遍路さんたちが多く歩いている。
まだ彼らの杖、笠は新しい。

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まずは徳島駅から近い2番童学寺へ。
ここ、なんか雰囲気が違うような気がする。
雨のせいか?
気のせいか?
不思議な雰囲気を持つお寺です。

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キリシタン灯篭もある。なぜこれが?
凡俗にはよくわからん。
ここには素敵な記念バッチがあり、ついつい買ってしまいますがな。

次!
1番大山寺は山の中腹にある。
山道は
広いところもあるが急に狭くなるところもある。
対向車よ、来ないで・・・とお大師様にお願いするが
無常にも車は来る。

偏見かもしれんが女性ドライバー、老人ドライバーは
狭い路ではどうしたらいいのか判らなくなり、動かない。
わしは走りながら離合ポイントを確認しつつ走るので
もっぱらわしがバックして路をあけてやる。

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仁王門の門前に車を停めて、
長い長い濡れた階段を登る。
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すると桜に彩られた中門が現れる。山深いお寺の雰囲気満点です。
境内のスピーカーからは御詠歌が聞こえてくる。

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境内の桜は散ってしまっているが、なにかの行事があるのでしょうか。
団信徒会館からは賑やかな声が聞こえてきました。

さて、今回はここで終了!
「今回の旅はどうでしたか?」
「よかった!久しぶりに運動して汗かいたので、昨夜はよく眠れました」
そうですか。
これを機会に四国お遍路に興味をもっていただければ幸いです。

わしの仕事としては、
ビギナーをお四国に連れて来て楽しんでもらうこと。
これからもこの仕事を続けます。


天女さまの絵

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天女は、天部に住むとされる女性のことで、
天帝などに仕えているとされる女官の総称である。
人間界においては容姿端麗であることを除けば
人と大きく変わるところはなく、
羽衣と呼ばれる衣服で空を飛ぶとされるが、
この羽衣を奪われたばかりに空に帰れなくなり、
地上の男性と婚姻する話(羽衣伝説)などが伝えられている。
(ウイキペデイア)


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お遍路をしているとき、熊谷寺仁王門天井画の天女図に見入ってしまいました。
昔から天女の絵が好きで
学生の頃、文化祭のお神輿(能登の屋台風)を作ったとき、
天井画を受け持ち、天女図を描いたことがありました。
確か、日光東照宮のだったような気がします。
紫雲たなびく中で笛を吹いている、あれです。
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その後幾星霜
パソコン絵描きをし始めてからも天女様は時々描いていました。
最近さるSNSで、
「金髪の天女様もあっていいんじゃない?」
というリクエストを受け、描いたのがこれ。
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う~~ん、もともと天女様はこうでなくてはならない!
というのは思い込みではないか?と思うようになった。
凡俗は自分の見たもの、経験したものが全てであると思い
それに反したものは「冒涜である!」と叫ぶ。

もっと心を自由に。ニュートラルに・・・

天女は天界に住む人なので
下界の人間は想像力を働かせて描くわけです。
纏っている衣装は
中国の宮廷で女官の着ていた服がモデルになっているようです。
人口に膾炙した天女像というのは、だいたいそんなもんでしょうね。

また、仏教は印度からやってきました。
仏様の眷属には印度の神様も入っている。
すると、こんなのもありかもしれない。
tennyo06.jpg

まあ、こんなことを考えながら色々描いてみました。
佛画であるので、決していいかげんな気持ちで描いている訳ではありません。
これだけは守らなければならないわしの矜持であります。

3巡目のお遍路さんをやっていると
出会った人から納め札の他に名刺を貰うことが多くなりました。
それでわしも
以前に作っていた「おきらく道場」名刺を新しく作ってみました。
一番下が現職中に使っていたやつ
真ん中が旧・おきらく道場名刺
で、一番上が最近作った熊谷寺天女名刺です。
tennyo07.jpg

せっかく作ったので受け取ってもらえたら嬉しいです。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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