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区切り歩き遍路2周目 第5回 31番竹林寺~39番延光寺

区切り歩き遍路2周目
第5回 31番竹林寺~39番延光寺

12月13日(土)
0525夜明け前の高知駅に高速バスが到着する。
よく眠れたのか眠れないのかはわからない。
しかし朝の冷気が身を引き締めてくれますがな。

まず、とさでんの路面電車に乗って五台山の麓まで行く。
始発まで1時間あるので、しばらく駅構内で時間を潰す。
思ったよりも寒くないのが救いです。

昨夜コンビニで買っておいた、
「赤飯のおにぎり」「根昆布のおにぎり」
を食べる。不思議といつもこの取り合わせです。

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0625
始発の路面電車に乗る。市街地は200円均一です。
「はりまや橋電停」で後免行きに乗り換える。
東の空が、ほの赤い。
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そこから約10分揺られて「県立美術館電停」で降りる。
ここから竹林寺のある五台山まで一直線の道を南下するんですが、
どうも2つ前の「葛島橋東詰電停」で降りて川沿いに行ったほうが
早く着くようだ。
後でこの時間ロスに泣かされるのです・・・・。

「五台山橋バス停」のある所から、自動車用参道を登る。
ところが、歩き遍路道が途中から現れてきたので、
躊躇なくそちらを登る。
登っていくと展望台に出たよ。
そこからさらに進むと、竹林寺境内の五重塔横に出ました。

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0737
31番札所 竹林寺着
朝早い境内には参詣者の姿もない。
五重塔の修理工事の作業員の人たちがちらほらやってきました。
売店を覗いてみたかったが、まだ閉まっています。

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納経所へ至る階段は紅葉に彩られてとても美しい。
灯篭も設置されている。夜はどんな景色なんやろうかね。

五台山麓の「三ツ石バス停」から、次の札所行きのバスが
0817に出る。今0810
走れ!五台山頂から下りの自動車道を駆け下る!
足がつるか?まだ大丈夫だ!
ドッカドッカドッカドッカお遍路さんが走る。
すれ違う車からは「何事か?」という顔が見える。
汗が背中を伝うのがわかる。

艱難辛苦の上、バス停に到着!まだ2分あるぞ!

「おや?」
バス停には「0814」と書いてある。
ああっ
ここは「三ツ石バス停」ではなく、何個か前の「五台山橋バス停」や!
いまは0815・・・・
あ~あ。

まあいいや。
お遍路さんの基本は歩きです。
たったの9.5km、歩いて行こうぞ。
歩きのお供のラジオを聴きながら・・・

NHKラジオ文芸館
「その日の吉良上野介」
これ面白かった。文句なく。
「すべては行き違いだったのだ」上野介がそう思い当たったのは
12月13日、赤穂浪士が吉良邸への討ち入りを果たす前日であった。
誰も悪くはなかった。
池宮彰一郎描くところの秀逸な短編でした。
この本、帰って速攻注文しました。

時々この番組で良い小説に出会えることがあります。

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ラジオを聞いて歩いていたら、
「下田川へんろ橋」というのがあり、それを超えて県道まで来ました。
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ここから海まで山超えて真っ直ぐ南下する。
この道でヒッチハイクやってみようかね。
道の広くなったところで立ち止まり、
車に向かって親指立ててにっこり。

にっこり。

にっこり・・・・

にっこり・・・・・・

止まってくれないよ。

土佐のドライバーさんはシャイなんかね。
しばらくこの地点で粘ってみたが、やめ!
後ろを振り返ると、
「武市半平太旧宅」がある。
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ここは前回、通り過ぎるだけでしたので
今回はちょっと見に行ってみよう。
ここ、人の家の敷地内みたいです。
「ワンワンワンワン!ワンワンワンワン!」
(そんなに吠えないでよ。ちょっと見るだけ!)
本来は茅葺きの家のようです。

この先に瑞山神社があるようなんですが、そこは次回に・・・

峠を越えてしばらく歩いたら山への上り道に着きました。


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1009
32番札所 禅師峰寺着
相変わらずここからの太平洋の眺めは素晴らしい。
海とお寺と山の組み合わせが絶妙なので素晴らしいと感じるのでしょうね。

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ここの納経所で、24金の開創1200年記念バッチを買った。1.5kです。
「うちのは他のとこより安いんよ!」
「ここに来る前にブログで見て安い!と書かれていたんです」
「そうなんか!」
「わしもブログで宣伝しておきます!」
お接待に1200年記念タオル(土佐バージョン)をもらいました。
去年から記念グッズを各札所で販売している。
いちいち買っていては財布が持たないが、つい買ってしまいますがな!

さて駐車場でヒッチハイクをしてみる。
中年の夫婦連れに・・・
「もし、次の雪渓寺まで行きなさるかのう?」
「竹林寺です」

あきらめない。

婦人の独り遍路さんに・・・
「もし、雪渓寺まで・・・」
「竹林寺!」

あうあう。

赤い錫杖の無愛想な先達さんが一人で車で廻っている。
これには声をかけない。

初老の夫婦連れに・・・
「もし、雪蹊寺まで行きなさるか・・・」
「そうですよ」
(おおっ)
「まことにすまんが、雪渓寺まで乗せていってくださらぬかのう・・・」
「いいですよ」
「ありがとうござります!」

伊予三島から日帰りで区切り遍路しているご夫婦です。
奥さんが詳しい車遍路地図を見てナビゲーターをして
旦那さんがそのとおり運転している。

6.5kmをスイスイと車は進む。
種崎の渡船にも乗りたかったが、そんな贅沢は言わない。
橋を渡って、あっという間に着いたよ。


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1100
32番札所 雪蹊寺着
雪蹊寺境内は、銀杏の落葉の黄色と、
お地蔵様の前掛けのとりどりの色合いが綺麗でした。
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境内の露店には、季節の柑橘類やクジラ肉の加工品が並べられ
団体の婦人たちが賑やかにお買い物に興じていました。
こういった光景も札所というか観光地の雰囲気を盛り上げてくれています。

通夜堂はどこかな?
探したが見つからなかった。単にわしが認識できなかっただけなんでしょう。

さて「雪蹊寺前バス停」から次の札所に、
と思って時刻表をよく見てみたら
「土日は運休」ですって!あう~。
ま、いいでしょ。歩きましょう。たった6.5kmです。
冬の風景を楽しみながら種間寺までの道程を歩く。
黄色い旗をパタパタ風にはためかせながら歩く。
日が照っている間は暖かくて汗ばむくらいですが、雲に隠れてしまうと急に寒くなり
風も吹いてくるような気がする。


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1256
33番札所 種間寺着
ここにも通夜堂があるはずなんですが、どこかな?
やっぱり見つけることができない。
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通夜堂に対する認識が足りないので見つけられないのでしょう、きっと。
門前の店でパンを買って食べる。

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さてここからは春野町役場の先の「ネギ谷口バス停」から
高岡行きのバスに乗ると案内に書いてあったので、
そちらの方向に向かって歩いて行くと、道すがらお婆さんが
「どっちに行くんかいのう?」と聞いてくる。
「ネギ谷口のバス停・・・」
「遠回りやけどのう」
「そうですか?」

また先に行くとおじさんが
「そっちに行ったら遠回りがぜよ!」
「え?そそそうですか?バス停はこの先なんっすけど」
「バスに乗りゆうがなら、仁淀大橋の方へ行った方がバスもこじゃんと走っちゅうし、近道ぜよ!」
「は、はははい。そうします」
地元の人二人から言われたら、それが正しいのでしょう。
元来た道を引き返して種間寺からまっすぐ仁淀川方面へ歩く。

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収穫された大根が干してあります。
これはタクアンになるんでしょうね。
田圃の方からかすかに野焼きの匂いがしてくる。
この匂いは子供の頃を思い出させてくれる懐かしい匂いです。

歩くこと2時間弱、仁淀川のたもとまで来る。
橋近くのバス停で運行本数を見てみたら、そんなに多くないよ!

「高岡高校通バス停」までバスで行き、そこから清滝寺まで歩いて30分
しかし、バスの時間まで30分以上あり、
バス停で待つにも川風が寒いので先へ歩いていくことにする。
仁淀大橋を渡り切り、「中島バス停」でバスに乗ることにした。

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あと1分でバスが来る時間になった時、
突如お大師様が現れた(?)
1台の車が止まり、中のから声がかかりました。
「どこまで行くんですか?」
バス停にいるお遍路さんなんで、お接待で声を掛けてみてくれたそうです。
地元の人だそうです。

「34番清滝寺まで行きたいのです」
「乗っていきます?」
「は、はははい。ありがとうございます!」
ヒッチハイクの合図を出しても全く相手にされないかと思えば、
バス停に立っているだけでも声を掛けてくれる。
これはお大師様のお導きなのでしょう。

「これからお不動様の所に行く」と言い、ついでに清滝寺まで
送ってくれることになりました。
しかし「お不動様」・・・
清滝寺の先に地元の人のみが知っているお不動尊があるのかな?
と思っていました。

清滝寺までスイスイと車は走り、
車遍路の難所の一つ、清滝寺への山の登り道も対向車なく、
あっという間に着きました。


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1508 
34番札所 清滝寺着

こんなに順調に行くとは思いませんでした。
お勤めも無事すみました。
「胎内くぐり、入ったことあります?」
「いえ。では入ってみます」
ここの高さ15mのお薬師様は大好きなんですが、
中に入れるのも最近まで知らなかったんっすよ。

いざ中へ入ってみると

「せまいよ~!くらいよ~!こわいよ~!」

頭や肩をゴチゴチぶつけながら108段の階段を手探りで進む。
本当はご真言を唱えながら進むのだそうですが
そんな余裕はなかった。
厄除けの御利益は、果たして成就しただろうか?

それから本堂右奥に滝があり、そこに連れて行ってもらった。
そこだけ空気が違う。
なんか違う。
霊気というものはこういうものなんでしょうか。
ここで滝行が行われるんでしょうが、
素人は中途半端な気分ではやらないほうがいいんでしょうね。

今日の予定はここで終了!
あとは高岡市内の「白石屋」さんに宿泊の予定です。

ここからお不動様へ会いに行く、というので
お供をしてお不動様を拝ませていただこうと思いました。
車は高岡の街を通り過ぎて南へ向かっている。
塚地トンネルを通り・・・

ん?

青龍寺の方向やねえ。
あれ?ひょっとしたら「波切り不動様」のおられる青龍寺かあああ!
お不動様って、ここの事なんやね。なるほど。
ってえことは、明日予定していた35番青龍寺もクリアってか?
ありがたやあああああ。

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1618
35番札所 青龍寺着
長い長い階段の途中に弁財天様の社があります。
ここの弁財天様と、本堂におわすお不動様に会いに来たそうです。
邪魔しちゃ悪いので、
わしは本堂と大師堂でお勤めして、納経所で自分の用事を済ませてきました。
自分の信じる、お世話になる仏様が居るというのは羨ましいですね。
わしにも自分の仏様と出会えるご縁がそのうち訪れるでしょうか。

帰りの車の中で色々なお話をしました。
神峯寺の上にある神峯神社は、霊気のとても強いところだそうです。
時々その話は聞いて訪れたいと思うのですが、残念ながらまだなのです。
まだお前が来るのは早い、と言われているのかもしれません。

それから金剛福寺の千手観音様からは強い力が出ているということ・・・

石鎚神社にも神様が今もおられるそうですね。

霊感があるようです。
見えないもの、聞こえないものを感じる力があるようです。
わしにはそういう能力がないので羨ましいです。

昔、霊感を持つ人と知り合いになったことがあり、
そうすると芋づる式にその手の人たちと次々に知り合いになったことがありました。
出会いは必然、
しかし出会うための行動は自ら起こす必要はあると思うのです。

この高岡での邂逅はお大師様の引き合わせでしょうか。

結局「白石屋」さんまで送って行ってもらい、
すっかりお世話になってしまいました。
ありがとうございました。
こういった出会いがあるのでお遍路旅はやめられませんね。

白石屋さんは、昨年台風の中ずぶ濡れの中歩いた末にお世話になったお宿です。
2食付き7000円
今夜は宿泊はわし一人だそうです。冬場はお遍路さんは少ないね。
夕食の寄せ鍋が最高においしかったなあああああ。
ここのお料理好きです。
それに2槽式の洗濯機も懐かしくていいですね。
これが使えない人達には不評のようですが・・・・
宿のおばさんによると、
使えないのは若い人達ばかりかと思っていたら、
いい年したオヤジ達も使えなかったそうです。
自分で洗濯していなかった人かな?



12月14日(日)
さて今日は、予定だった35番青龍寺が終わっているので、いきなり36番岩本寺の
窪川を目指すことにします。

JR波川駅か、伊野駅まで行ってそこから窪川駅まで一気に行く、という予定
さて高岡から伊野駅行バスがあり、お宿で時刻表を調べたら
0657発の便がある!
今0650、あわてて宿を走り出る。
早朝散歩のお婆さんたちにバス停を聞きながら、なんとかバス停を見つけた。
ひと安心やあああああ。

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0657、まだバスは来ない。
いやいや、大概バスって遅れてくるもんです。
0700、まだ来ない。あれ?もしかしたら早めに来て過ぎ去ったんかな??
0705・・・あれ?
時刻表をよく見たら0657の前に小さい「○」印があるよ。
「○」のある時間は、土日は運休ですと!
ガ~~~ン

近い方の波川駅までも7kmあるよ・・・・どうしよう。
タクシーで行くか?
いやいや、タクシーは歩き電車バスヒッチハイク遍路には含まれていない。
これ今回のわしのルールです。

歩いて駅まで行くぞ、えいえいおー!

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歩いていると、途中面白い物も見ることができました。
「鍾乳洞トンネル」
石灰岩の山を掘って作ったトンネルのようです。
トンネル内部に石筍はないでしょうね・・・

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祠にはマリア像らしきものが居る。
ここは隠れキリシタンの村なのか!
わけないか。

ここでヒッチハイクをやってみたよ。
親指立ててにっこり笑ってみるが・・・・
だめですねえええ。
軽自動車トラックワゴン車RVセダン・・・・20台くらい全部だめ。
ヒッチハイクはひたすら忍耐と根気が大事なんですね。

あきらめて更に進む。
地道に歩いていけば必ず目的地には着くものです。
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波川駅に到着
山間の田圃に中にあるような駅です。
駅前の道には2~3台の車が停まっていて、
リュックを背負ったお年寄りたちが喋っています。
ウオーキングイベントがあるようですね。
やがて一両編成のヂーゼルカーがやってきました。
そこからもウオーキングスタイルのお年寄りがたくさん降りてきましたがな。
彼らはどこまで歩くのかな?

のどかに列車は山間を進み、やがて須崎駅に着く。
窪川駅までの特急はここで乗り継ぎ。
40分くらいの時間があるので途中下車して
「二つ石大師」のある大善寺まで行ってみようかと歩いたが、
往復の時間を考えるとちょっと無理なんで途中で引き返してきました。
ここで見つけたあやしいラーメン屋の看板
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定刻になっても特急はやってこない。
今日は15分くらい遅れているそうです。
ヨーロッパなんかはこのくらいの遅れは日常的らしいんですが
日本では15分の遅れは致命的・・・です。

なんとか窪川駅までたどりつきました。
そこから20分くらい歩き、

1119
36番札所 岩本寺着

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蝋燭が切れたので売店のある宿坊へ入ると、
尼様から
「奥ノ院の矢負地蔵様の御開帳をしていますよ。どうですか?」
導かれるままに奥座敷へ・・・
そこには綺麗に彩色された白い地蔵尊がおわします。
しばしその御姿に見とれ、自然に般若心経を唱えていました。
「どう、きれいな御姿でしょう」
突然横から尼様のお声がかかり、お経が乱れてしまい、後半がうやむやになってしまいました。
ああ、こんなんじゃいかん。修行が足りんぞ!わし・・・

窪川駅まで歩いて戻り、今度は土佐くろしお鉄道で中村駅まで行く。
1249発予定の特急南風1号です。相変わらず遅れている。
ここで問題発生

中村駅から乗り継ぐ足摺岬までのバス便の事です。
「中村駅バス停」を1334発なんです。
このままいくと間に合わない・・・・
次のバス便は1541です。1時間45分かかるんで、納経所が閉まってしまう。

やきもきしながら待つほどに
1300特急列車が遅れて到着する。
とりあえず乗ろう。
検札に来た車掌のおねえちゃんに
「あ、あ、あ、あの何時に中村につくんかいのう?」
「そうですね、信号機の故障で20分くらい遅れています。1340くらいですか」
「あうあう~~~~!」
わしの顔色が変わったのを見て
「あの~、中村駅に電話してバスを5分くらいなら待ってもらいますから・・・」
「えっ?そんなことできるの?でもバスのお客さんに迷惑じゃない?」

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中村に着くまでの車中は、景色を楽しむような心のゆとりなかったよ。
間に合わなかったら、金剛福寺参拝は朝イチで・・・
色々考えていました。
時間が限られている区切り遍路は、予定が少しでも狂うと大変ですね。

中村駅到着直前、車掌のおねえちゃんが来て
「中村駅前でバスに待ってもらっています」
「ありがとう・・・間に合うといいね」

1340
中村駅に到着
半信半疑で改札から出たら、本当にバスが待っててくれたよ!
カンゲキー
土佐くろしお鉄道のみなさん、ありがとう。
つれない態度とってしまって、ごめんなさいね。
急いでいてお礼もきちんとしていなかった。

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バスに飛び乗り、運転手さんと一人乗っていたおじいさんに「ごめんなさい!」
「足摺岬バス停」まで1時間45分、1900円です。
路線バスは海岸線に沿って走るので景色に退屈しない。
時々狭すぎる道もあるが、
運転手さんは巧みに走り抜けていく。

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1527
38晩札所 金剛福寺着
「よう来たな」
お大師さまが出迎えてくれました。
今日無事にここまでたどり着けたのは、
四国の人たちとお大師さまのお導きです。

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ご本尊の千手観音菩薩様からは、
強い力が出ていると色々なところで言われています。
凡俗のワシには残念ながらその力を感じることができませんでした。

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門前にはコロコロした猫が寝そべっている。
「触ってもいいかな?」
「ニャイ~ン」
撫で回してやると、コロンコロンとひっくり返って
ゴロゴロゴロゴロ言っている。
しばらく猫に遊んでもらいました。
「あ、猫がいる。車に轢かれたのかしら」
団体のおばはん達が見当違いの事を言いながら通り過ぎる。

門前の土産屋さんで、土佐の銘酒「司牡丹」を2本買って家に送る。
これは年賀用のやつです。

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金剛福寺を出て右の方向に「万次郎の足湯」がある。
前回は足の裏のマメがひどい状態で
足湯を楽しむ余裕も時間もなかった。
今回は大丈夫だし、時間もたっぷりある。
ここの足湯は無料ですが、立派な施設です。
足湯に浸りながら太平洋を眺めることができます。
夕焼けを見ながら入ると綺麗でしょうね。

本日のお宿は「みさきホテル」
突撃車遍路の時に婆ちゃんと泊まったところです。
10000円と、ちょっと高めですが源泉温泉の大浴場があるので
ま、いいかな。
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部屋からはちょうど夕日が真正面に見えます。
コンパクトカメラでは、やはりこの程度の写真しか撮れないのが残念です。



12月15日(月)
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今朝の日の出は0702
朝食後に屋上に出て朝日を眺めていました。

今日は0850発の中村行きのバスに乗って39番延光寺と、途中の真念庵に行く。
しばらく時間があったので、足摺岬展望台まで行ってみようかね。
団体の婦人たちの「きれい~」「わああ~!」という声が
聞こえてくる。
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確かに展望台からの大パノラマは見飽きない雄大な風景です。
補陀落渡海してみたくなる。

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アメリカの方角を見つめるジョン万次郎さんの頭には鳥が止まり、
どちらの方角を見つめているのだろうか。

バスに乗る前に気がついた。
真念庵のある市野瀬バス停で降りて真念庵に行き、
1時間後の次の便に乗れば効率いいんじゃない?
そして、次の便は中村駅から宿毛まで行く便だそうです。
ずっと乗っていれば39番延光寺まで行けるよ。
これしかない!

bus2.jpg
バスは昨日と逆の道のりを進む。
岬中央の山の上を走るスカイラインは広いが起伏があり、
くねくね曲がっていて車酔いしそうな道です。
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海岸沿いの道は狭いが起伏も少なく、景色もいいよ。
絶対こっちのほうがお勧めと思う。

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1010「市野瀬バス停」着
ここから真念庵まで遍路道を歩いて20分くらい。次の便は1105なので
往復して参拝しても十分に間に合うよ。

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ここの雰囲気も静かで好きですね。
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賑やかな札所もいいんですが、
こういった小庵の、静寂があたりを払う雰囲気がたまらなく好きです。
お遍路さんがこうして無事に四国を巡拝できるのも真念様のおかげです。
そのことを感謝しつつ、お勤めさせていただきました。
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納経所の大塚様のところで、珍しいものを見せていただきました。
昭和の初めころは真念庵は大きな建物があり、住職さんもいらしたそうです。
その頃の納経帳が発見されたそうで、その写真を見せていただきました。

1105
再びバスに乗り、中村を通って平田まで行く。
「寺山口バス停」で降りて歩くこと10分、
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1232
39番札所 延光寺着
冬の昼下がり、暖かい日差しがさしている。

大師堂で車遍路の初老の夫婦から声を掛けられた。
「歩きで廻っておられるんですか?」
「あ、はあ、一応・・・」
「1300kmを歩くんですね。すごいことですね!」
「あ、はあ、はあ。でも今回は3回目なんで気楽に電車バスも取り入れていますが・・・」
「すごい!3回目なんですか!是非ご利益をください」
一緒に記念撮影を頼まれてしまいました。
ああ、こんな大層な事をしている自分じゃないんですが・・・冷や汗

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今日は時間がたっぷりあったので境内を見物して回っていると
「新四国霊場」と記されている案内があった。
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裏の小山に八十八か所の写しが作られているようです。よし行ってみよう!
なだらかな山道には各札所の本尊様の石仏が間隔を置いて安置されており、
その風景はわしが毎朝登っていた裏京都市の八十八か所の写しと同じ雰囲気があり
懐かしい。
山を歩いていると汗ばんでくる。

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釣鐘を背負ったカメさんに見送られて山門を出る。

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歩き遍路の最初からお世話になっている杖
わしの大切なお守りです。
磨り減って使いづらくなるのが嫌で、
先っぽにテーブルの脚用キャップをホームセンターで買ってきて付けているが
磨り減って穴があいてきた。
付け替え時期ですね。

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土佐くろしお鉄道の「平田駅」から「中村駅」まで戻る。
今回の帰りの高速バスは、中村駅前を2115に出る予定です。
それまでかなり時間がある。
道の駅に行って、家内のためのお土産を買いますかね。

三原村産のどぶろくがあったよ!
それに、司牡丹の新酒もあった。これも買おう。
くじらハム、くじらジャーキーもある・・・
おっと、塩けんぴも忘れちゃいけない。
なんやかや買ったら10000円近くなっちまったよ。
足摺岬で買ったのを合わせると、酒ばっかりのような気がする。

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中村駅から15分くらい歩いたところにある
「平和な湯」に行く。
ここはスパリゾートみたいな施設で
露天風呂やジャグジー、サウナ、それに休息所もあり
低料金で楽しむことが出来るいい施設だと思います。

バスの時間ギリギリまでここで粘って
高速バスで無事に帰りましたがな。

これで土佐区切り打ち完了!


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今回、リュックの背に人工芝を取り付けて蒸れ防止&汗の浸透防止を試みた。
陸上自衛隊のレンジャー部隊の隊員もこのようにしているそうです。

お遍路コミュで、エアーメッシュパネルというのを紹介してもらい
それも買ってみたんですが、これは汗が浸透してしまう構造です。
これではリュックの背に汗臭さが染み付いてしまい、白衣にも臭いが移り、
悪臭のもとになる。
これが防水ならばいいんやけどもなあ・・・・

結局、今回の実験では
人工芝の装着は、蒸れは完全に防止できないが、汗を全く通さなかったので
汗臭さの防止は完璧でした。

今後の課題は、リュックに装着する方法をもう少し検討してみようと思います。
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続・お遍路本

続・お遍路本

前回のお遍路本紹介から、
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-79.html
またまた良いお遍路本に巡り会えました。
良い書物と出会えるのは邂逅と言えるでしょう。
堺に来てから、なんばのJUNK堂書店によく行くようになりました。
そこの国内紀行コーナーには興味深いお遍路本が沢山あり、
つい買ってしまいます。

四国遍路道指南
☆☆☆「四國遍禮道指南-読み下し文と解説-」
真念が江戸時代に記された四國遍禮道指南の解説書です。

この書は、お遍路仲間の方から思いがけず頂きました。
200部限定配布と聞いてびっくり。
わしなんかが持っていてもいいものか?と思いましたが、
お大師様とのご縁に従ってわしの手元にあるのなら
大切にさせていただきます。

この本を持って江戸時代のお遍路さんが巡礼されたと思うと感無量です。
古文書というのは現代人にとっては判りにくい表現で示されていて、
それなりの素養がなくては読めません。
しかしこの書は、原書を上に、訳文を下に対比されているので読みやすい。
どういう気持ちで昔のお遍路さんがこの地を歩いていたのか思いを馳せながら
歩くことができて、歩き遍路の気分が倍増します。


はじめてのお遍路さん
☆☆☆「はじめてのお遍路さん」
3巡目は、ガチガチの歩き遍路にこだわらず、自由に歩こうと思い、
家田荘子さんの「電車・バス『コラボ歩き遍路』」を見つけて参考に
させていただいていました。
四国各地のローカルバスの運行表や停留所を調べたんですが、不明瞭な部分もあり
うまく行程表がつながらない部分もあったんですが、
最近JUNK堂書店でこの本を見つけて疑問が全部解消しました。

これ、分かり易いですねええええ。
電車・バスの乗り継ぎの時間と場所が明確に示されています。
歩くべき場所は歩くと示されていますし、

自分が「ここは歩きたい」と思ったら歩くことも選択できます。
いまはこの本がわしの「遍路道指南」書です。


ママチャリお遍路1200km
☆☆「ママチャリお遍路1200km―サラリーマン転覆隊」
アウトドア雑誌『BE-PAL』の人気連載企画「サラリーマン転覆隊」のメンバーが
ママチャリで5回かけて春夏秋冬のお四国を廻った抱腹絶倒の記録です。
いや、これ面白いですよ。働きながらでもお遍路ができる!
男っていうのは幾つになっても冒険心を持つべきですね。そう思いました。
軽妙な文体で飽きさせてくれません。

わしもこれ読んだ後、真剣に自転車遍路を考えたくらいです。
その影響で折りたたみ自転車を買ったくらいです。
そのうち自転車遍路もやるかも?


四国「弘法大師の霊跡」巡り
☆「四国弘法大師の霊跡巡り」
四国には弘法大師にまつわる霊跡が、あまたある。
その代表的なものや、興味深いエピソードが
文献に示されてあるものを中心に紹介されている。
澄禅「四國遍路日記」
真念「四國遍路指南」
寂本「四國禮路霊場記」など。

四国以外の日本中にも弘法大師ゆかりと言われる霊跡があるが
そんなに広範囲にお大師さまは巡錫できるわけないよ。
おそらく大師信仰と土地の伝承が結びついたり、
高野聖の足跡がお大師さま伝説といった形で残ったものでしょう。


巡拝記にみる四国遍路
☆「巡拝記にみる四国遍路」
江戸時代から現代までの遍路記を紹介している。
わしが読んだ古今東西の書も解説されているので興味深く読みました。
「歩き遍路」という言葉は1990年に作られた言葉らしい。
バス遍路が普及し、それと対比させて本来の遍路回帰の思いを込めて
創作されたのでしょうね。確かにそうだ。


平成娘巡礼記
☆「平成娘巡礼記」
瞽(ごぜ)三味線の継承者の女性が24歳の時に瞽女唄を奉納しながら
歩いた物語です。
伝統芸能の継承と遍路が不思議と融和しています。
時々遍路を書いた本で彼女の事が出てきています。

本書を読んだあと
彼女の瞽女唄を聴いてみた。心に染み入る旋律です。
多分瞽女と「一休さんの道」に出てくる「平曲語りの森女」の事と
だぶって感じていたのかもしれませんね。

区切り歩き遍路2周目 第4回 24番~30番

区切り歩き遍路2周目
第4回 24番~30番
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11月28日(金)
2230に大阪なんばOCATから夜行バスで高知市に向かいました。
わしの席は最前席の右側
気持ちよく寝ていると・・・背中に「ドン」という衝撃で目が覚める。
「???」
しばらくしたらまた眠くなり、寝る。
「ドン」
「???」起きる。
(ああ、きっとわしの鼾がうるさいんやろうなあ・・・すまんのう)
よく眠れたのか寝不足なのかわからない。
朝5時30分、高知駅に到着する。
(どれ、わしの後ろに座っていた人の顔を拝ませてもらおうか)
と、最前席に座ったまま降りる人の流れを目で追う。
しかし、わしの気配を感じたのか、後ろの人はなかなか席を立とうとしない。
全員降りてしまった頃、ようやく覚悟を決めたらしく
わしから遠い左側をわざわざ廻って降りようとする。
わしが立ちあがったら、ギクッとしたように慌てて逃げ出すように走って降りて行ったよ。
若いあんちゃんでした。
そんなにわしの人相悪いかなあ・・・???
ごめんね。

11月29日(土)
今日はバスと列車を乗り継いで、目的地は室戸岬

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JR高知駅0547発
土讃線で後免駅まで行きます。260円
こんな朝早くなのに、スポーツウエアの婦人たちがいる。
婦人が二人以上いれば姦しいのは世の常です。
四人いるので(姦しい)の四乗です。
しかしそのマシンガントークのおかげで、彼女らの目的がわかった。
ゴルフの観戦のようです。「カシオワールドオープン」ですって。

0604「後免駅」着
土佐くろしお鉄道に乗り換え、
0621発奈半利行きに乗る。1070円
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車窓から眺める太平洋の夜明けは雄大なんですが、昨夜の寝不足(?)で
自然に瞼がひっついてくるよ・・・・
奈半利は終点なので乗り越しの心配がない。

0728「奈半利駅」着
次は高知東部バスに乗り換えて足摺岬まで行く。
約45分の道程です。
去年からだっけ?奈半利発着の高速バスが運休になってしまった。
何か事故の影響らしいんですが、残念なことです。

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0742「奈半利駅バス停」発
早朝のバス乗客はわしともう一人の旅行者風だけ。
バス乗り場にたむろしていた2人のおじさんたちは動く気配もない。
煙草をふかしながらお喋りしている。

最前席に座り、海と山、集落といった車窓の景色を眺める。
列車とバスからでは同じ景色なのになぜか雰囲気が違うね。
列車で居眠りしたおかげで眠くはならない。

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0841「室戸岬バス停」着 1200円だったかな?
おお、なつかしや。室戸岬は風の音と波の音が聞こえてくる。
最御崎寺への登山道入口にあるトイレの前で遍路装束を改める。

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最御崎寺の奥の院、一夜建立の岩屋(観音窟)にお参りして、
更に登る。
朝なので今はさほど暑くないが、今日は気温が上がるそうだ。
また汗をかくのかなあ。
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相変わらず食わず芋が元気よく繁茂している。
この食わず芋を日本海側のわしの家の庭に植えてみたら
冬を越せずに枯れてしまいましたがな。

0906
24番札所 最御崎寺着
メイドまで響くと言われる鐘石の窪みには
水が溜まっていて
思うように音が出ず、悪戦苦闘している婦人たちがいました。
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へんろ会館の方向からは僧侶に先導された団体もやってきたよ。
僧侶のあげるお経に合わせてお勤めさせていただきました。

しかし

納経所に行ったら
団体さんの納経帳とかお軸が山積みになっていて
それに納経所のお爺さんが丁寧に丁寧に書いておられるんで
思わず時間を食ってしまいましたがな。

さてここで次の津照寺まで7km、歩くと90分かかる。
バスで行こうか歩いていこうか
それともヒッチハイクでいくか・・・
最御崎寺の駐車場であれこれ考えていたが、
今日は車遍路さんたちの姿が少ない。
まさか団体さんのバスをヒッチハイクすることはない。

歩いていくか!
歩きがお遍路の基本です。

雄大な眺めのスカイラインを下っていると、珍しい風景が。
紅葉した葉っぱとハイビスカスの花が並んでいますよ。
さすが南国高知
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くじら漁港の町並みを楽しみながら歩いていく。
そろそろお腹がすいてきた。
もう11時を回っています。
津寺まであと少しの所にあるコンビニで
肉まん餡まんピザまんを買って食べていたら
窓にお宿の案内が達筆で書かれているよ。
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「善根宿ではありませんお気持ちで結構です」
「女性優先」
う~~ん、気になるなああああ。

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1119 25晩札所 津照寺着
相変わらず急な階段が天まで届く勢いで伸びています。
札所の階段を登るのは不思議と疲れないよ。
多分霊場はパワースポットなんでしょう。

25番から26番までは5km
ここは景色を楽しみながら歩く。
しばらく歩くと見覚えのある看板が目に入った。
「弘真宿」
おお、さっきのコンビニにあった宿ですか!
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ご主人からご挨拶を受ける。
なんでも自分がお遍路をされていたとき受けたお接待の
お返しのために始められたとか。
ああ、予定が詰まっていなければお世話になりたいなあああ。

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この季節にまだコスモスが咲いているんやね。

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金剛頂寺に向かう道の途中に
苔むした道標があった。
文字が読みづらいが確かに「へんろ」の文字が読める。
これ、拓本を取ってみたいです。

1310
26番札所 金剛頂寺着
しかし暑いなあああああ。20℃はあるんとちゃいますか?
駐車場の茶店でアイスクリンを買いました。
実はお四国でアイスクリンを食べるのは初めてです。
シャーベットのような感じですね。
こんな暑い日は美味しいです。

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ここのお大師さまは、まさに歩んでいるといった風情です。
「おまえも歩め!」
と言われているようです。

今回、お遍路友達と語らい
「黄色い旗」を立てて歩いてみました。
ヒッチハイク遍路の印です。
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ガチガチの歩き遍路もいいけれど、疲れたときやタイムアップの時なんか
素直に「乗せてください」というのもありかもしれません。
四国の方々の無償の好意に甘えるわけですが、当然双方にリスクが生じる事もある。
批判も反対意見もあるでしょうが、とりあえずやってみます。
リュックの黄色い旗を見た方、よろしくお願いします。

金剛頂寺を降りる道は二つあり、ひとつは海岸の不動岩に至る道
もうひとつは道の駅きらめきメッセ正面に出る道
前回は不動岩への道を下ったが、
今回はもうひとつの道を行く。
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急な下り道が続く。途中、急傾斜の石畳道があり、
「こんな急傾斜、安全に降れないよ!」
とつぶやいたら、脇に安全な迂回路があった。

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ふもとにはみかん畑がある。
みかん畑の終わりごろに『黒耳大師堂』というのがあった。
なぜに黒耳??
お大師さまの耳が黒い??
・・・・・「黒耳」とは地名でした。
小窓が小さすぎて中の様子が伺えませんでしたがな。

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海岸沿いの道の駅きらめきメッセにある「平尾第一バス停」から今日のお宿のある
唐浜(とうのはま)の「東谷入口バス停」まで移動する。

27番神峯寺のふもとにはお宿が3つあり、「きんしょう宿」は休業中とか。
「ドライブイン27」に予約をいれておいた。
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ここは食事はドライブインの食堂で採り、宿泊は少し離れた家です。
お店のお婆さんが案内してくれる。歩いて2分くらいか。
普通の古民家をそのまま使っているお宿ですね。
古い民家は子供の頃の昔を思い出して懐かしい。
家屋の匂いも懐かしい。
障子の古さもほっとする。
でも、壁の落書きが気味悪いなあああああああ。
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それはともかく、1700の夕食のために歩いてドライブインに向かう。
水平線の向こうに沈む夕日が綺麗やなああああ。
太平洋はいいね。
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夕食はドライブインだけあって美味しい。
特にご飯が美味しい。
わしがあんまりうまそうにお米を食べているのを見て
お店の人が「お米美味しいでしょ?うちの自慢なのよ」
でしょうねえ。確かに美味しい。大盛りのお代わりを頼みましたがな。
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この晩は久しぶりの山登りと歩きで疲れ果てていたし、昨夜の寝不足もあり、
1930には爆睡してしまいました。
もちろん、壁の落書き君からは何もありませんでした。

11月30日(日)
今日のお天気は・・・夕方から100%の雨だそうです。
壁の落書きくんに
「おはよう。よく眠れましたよ!」

0630
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荷物を背負って朝食を食べに行く。
冷たい潮風が心地よい。今日の天気はどうだろうか。
やっぱりお米が美味しいねえ。

0645
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神峯寺上り口です。「真っ縦」の神峯寺への参道を登るときは
麓のお宿に荷物を預けて登るのですが、わしは山を降りてから
土佐くろしお鉄道「唐浜駅」に真っ直ぐ向かうので自分の荷物は背負っていく。

この「真っ縦」も遍路ころがしの難所と言われるが、そう大変とは感じない。
休日の楽しいトレッキングという感じです。
アスファルトの道が、旧遍路道を所々で分断している。

0755
第27番札所 神峯寺着
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いつも思うのですが、神峯寺の上に神峯神社がある。
ここにも是非行ってみたい。しかしながら今回は列車の運行時間に縛られている。
ああ、いつになったら気ままな余裕のある旅ができるようになるのだろうか。

境内には婦人の三人連れが居た。
高齢のお婆さんと、その娘らしい二人の婦人が両脇を支えながら歩いている。
歩くのがやっとのようで、
本堂・大師堂までの階段はとても無理そうなので納経所前の休息所で
婦人二人がお勤めしてくるのを待っている。
こういった年配の親子遍路孝行はいいねえ。
自分の突撃車遍路の時の
ガチャガチャ、せわしなさ、お小言連発が反省されます。

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紅葉の季節なので境内には綺麗な色の落ち葉が散っている。
これ見るぶんにはとってもいいんですが
掃除する人にとっては大変なんでしょうな。特に砂利が敷き詰めてある所は
大変です。

真っ縦を下り、広域農道の分岐点に近づいたら
「こっちのほうが近道じゃよ」
と、お婆さんが教えてくれました。
登ってきた道を戻るよりも広域農道を通ったほうが行程に無駄がないようです。
「唐浜駅に行きたいのですが・・・」
「ああ、それならこっちのほうのが駅の前にちゃっちゃと着く」
この言葉は土佐弁なんでしょうか。

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道すがら、「化石体験遊歩道」の看板が目に入る。
興味あるなああああああ
化石掘ってみたいなあああああああ
やはり神峯寺付近では一日かけないといけないなあ。

0920
土佐くろしお鉄道「唐浜(とうのはま)駅」着
後免方面の列車は0958なので、しばらく駅周辺を探検する。
気になっていた「唐浜化石(食わず貝)」の看板を見に行く。
そおおおおかあ。ここが食わず貝のお大師霊跡ですか。
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ちょっとスマホで調べてみました。

●食わずの貝「唐浜化石」(村上護訳「四国遍礼霊場記」より)
 土州安喜郡 神峰寺のふもと、とうの浜という所に漁人あり。
 昔遍礼人、その多く貝をとるを見てその漁人に、貝を乞うけるに。
 その漁人この貝はくわず貝とゆうて やらざりしかばおいはらうなり
 こののち この貝みな石となりて、くわれざる物になりけり
 漁人も驚き いまの僧は大使なると、恐れやむみ貝を谷にすて
 皆同時に発心しける。

いやいやいやいや、これは貝の化石でっせ、お大師さまぁぁぁ・・
いくらなんでも貝の化石は食べられませんでしょうに。
独り突っ込むわしでした。
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0958
定刻通り一両編成の列車がコトンゴトンやってきました。
う~む。いい風景です。「遠くへ行きたい」のひとコマのようです。
土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の各駅には
やなせたかしさんのマスコットキャラクターがある。
唐浜駅は「へんろくん」
おおっ、お遍路さんのわしはこのグッズ欲しいなああああ。
でもここは無人駅です。
残念

1046 「のいち駅」に到着
ここから大日寺まで約2kmです。
駅の売店で昼食用のパンを買っていたら・・・
あった!「へんろくん」のピンバッチ
その他にも各駅のマスコットキャラクターのピンバッチがずらりと並んでいて
楽しいね。
店員さんによると、お遍路さんは「へんろくん」を好んで買うそうです。
そうだろうねええええ~~~~。
駅から大日寺まで行く道は遍路道とは少し違うので
一回目とは違った風景が見られるよ。
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この「四国自動車博物館」どんな車が展示してあるんでしょうね。
車好きの人だったらたまらん!
やろうね。

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国道22号線を北上していくと、山の上にお城がある。
ヨーロッパの古城風です。
もしもですよ、ヨーロッパに日本のお城が作ってあったら日本人は
どう思うかな?と考えてしまう。
外国の「○○村」というのが日本人は好きなんやね。

1119
28番札所 大日寺着
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ここの門前の巡拝用品店の傘、書かれている文字が味があって好きですね。
つい買いたくなってしまうが、これ以上傘ばっかり増えても仕方がない。
やめておこう・・・・

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奥の院の「爪彫り薬師」に行ったら
たくさんの人がいる。
今日は何かの行事かな?と思って聞いてみたら
水を汲みに来ている人たちでした。こんなにいるのを見るのは初めてです。
ここの霊水は首から上の病に霊験あらたかだそうで、
みんな大きなポリタンクを一杯持ってきて汲んでいる。
ここのお水を戴こうかとおもったが、あきらめました。

空模様がなんだか怪しくなってきましたがな。
ここから国分寺まで9km歩く計画だったんですが
雨が来ないうちに先を急ごう。
と、いうわけで、「のいち駅」まで戻る。
列車の出る時間まで1時間あるので、駅構内で昼食を食べる。
もう11月も終わりだというのに暖かいねえ。

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1300
「のいち駅」~「後免駅」まで列車で移動する。
ところで少なからず歩くのでリュックの背中に汗をかく。
一応旅を終えたらリュックも洗うのですが
背中に当たる部分は厚いので汗が染み付いてなんか臭くなってくる。
発酵臭みたい・・・・
汗をかいて列車に乗り、リュックを下ろすと白衣とリュックが臭うなあ・・・
なるべく空いているところに一人で座る。
臭ってたら、ごめんなさいね。

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1310
「後免駅」に着く。ここから100mくらい離れたところに「後免駅前バス停」がある。
1315発のバスに乗って「国分寺通バス停」で降りて
国分寺まで300m
車遍路さんもちらほらいるよ。
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行基堂の前の桜の花が咲いている。
昨日までの暑さで狂い咲きしたんだろうか。
思いがけずいい景色を拝ませていただきました。

山門を出たところで、今日時々出会うお遍路さんと合う。
「早いですねえ。近道があるんですか?」
「い、いや、ショートカットしたんっすよ」

門前の扇屋さんで、オリジナルの納札を買う。
この御札、裏に般若心経が書かれているので写経とはいかなくても
それらしいお勤めもできるのかも?

あ、雨が降ってきたあああ。
バス停に急げ!あと4分しかない!
雨に打たれながらフル装備のお遍路さんがガサガサリンリン走る。
途中の小洒落たレストランのテラスからお客さんたちが何事?と見ているよ。
いやあああああ、300mをほぼ全速力で走ったのは何年ぶりかなああ。
ガチガチの歩き遍路よりもある意味キツいかもしれへん。

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1354になんとか間に合った。
向こうから来るバスは、行きに乗った車両が折り返してきたやつで
運転手さんが「ようまにあったなあ」という目で見てくれた。
もと来た行程を折り返し、
「後免駅前バス停」から土佐くろしお鉄道「後免駅」まで戻り
同じ構内のJRで「土佐一宮」まで行く。
複線の駅だったので、案内のとおり1番ホームで待っていたら
来た高知行き電車は2番ホームにするすると入っていく。うわあああああ。
2番ホームまでは陸橋を超えなくてはいかん。

またまた走る。
同じく出張サラリーマン氏2人も走る。
先に列車に着いて、わしのために扉を確保してくれていた。
ありがとう!

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やがて列車は走り出したが
またまた問題発生
汗かいて身体が温まってきたら、またまた臭いが・・・
端っこの方に立っていました。
それからそれから
どこかで切符を落としてしまいました。
仕方ないのでもう一度250円払いました。
ドタバタ派手に後免駅から乗ってきたので車掌さんも
わしがどこから乗ったのか判っているのが幸いなんですけどね。

「土佐一宮(とさいっく)駅」で降りて、そこから北へ1.5km
雨は振り続けるのでポンチョを着て歩く。
途中傘をさした歩き遍路さんとすれ違う。
彼らはわしを逆打ちと勘違いしていないだろうか・・・。
それとも歩きのオーラの薄くなっているわしを(?)と見ているだろうか。

1436 
第30番札所 善楽寺着
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境内に入ると雨は小降りになってきた。
この間にお勤めしよう。
本堂から大師堂に移る頃には一時的に雨がやんでいる。
ありがたやああ。

さてここで今回の区切り打ちは終了です。
実は高知駅の先にある奥の院の安楽寺にもいってみようと
計画していたんですが、
雨は心を折りますね~。
行く気力が失せてしまいました。今度はきっと、きっとお訪ねします。

帰りの高知発高速バスは2230発です。
かなり時間があるので
はりまや橋の先にある「スパリゾート・ルーマプラザ」で
休息をとることにしました。
ちょっと料金は高いのですが
各種浴槽、サウナ、休憩室があり、リクライニングシートに個人用テレビ
がついています。食事もできるのでゆったり過ごすことができました。

2200
夜の高知は雨が激しく降っている。
JR高知駅北口にあるバスの待合室に入ったら
長椅子がホームレスらしき人たちに占拠されていた。
それにむっとするような匂いが部屋に籠っている。
どこかで嗅いだような・・・・
ああ、自分の汗が発酵した匂いと同じ臭いやあああああああ。

気になったらとことん気になる匂いです。
どうにかせにゃならんなあ。
今使っているリュックは、
陸上自衛隊御用達の「アサルトザック」で使い勝手いいことこの上ない。
背にあたる部分だけ付け替えようかなあ。

walk.jpg
今回の旅は、黄色い旗のデビューの旅でした。
でも誰も知らない。あたりまえ。
これから普及させていくか、立ち消えになるのか、
お大師さまの御心のままです。
お大師さまに食わず貝で突っ込んでしまったからなあ・・・
罪深いわしには荷の重いことです。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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