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お遍路さん(その42) 高野山奥の院

高野山奥の院

歩き遍路お礼参り高野山奥の院

5月24日(土)
諸説あるが、四国八十八ヶ所の巡礼を無事に終わったお礼を
お大師さまにするのに高野山詣でに行ってきました。

執拗に四国行きを勧めても頑として乗ってこなかった家内に
「こんど高野山に行くんやけども・・・」
「ああ、あの信長に焼き討ちされた所やね」
「・・・?」
「信長も思い切った事をやったもんやね」
「それは比叡山や!」
「ああ、そうかああ」
「それはさておき、車で行こうかと・・・」
「そんなら行く!」

今回は宿坊に泊まって1泊2日の予定です。
宿坊は高野山に沢山沢山あり、迷っちゃうよね。
で、ネット予約できるところにしました。

0700
裏京都市を出発、高速道路を走ること210km
高野山に入ると、さすがに曲がりくねった登り路が続く。
所々に町石が見える。ああ、歩いて登りたいなあ。

1130
大門が見えてきました。大きいなあ。
ここは標高900mの大地に立つ宗教都市です。
以外に広い街並みです。
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今日のお宿の「遍照尊院」に着く。
ここは先輩遍路さんの泊まったところで参考にさせていただきました。
車を置かせてもらい、
さて金剛峰寺はどこかな?
目の前にある大きな伽藍は・・・金堂でした。

先に昼食を食べておこう。
「こんにちは。食事できます?」
「すいませえええん、今日は金山寺味噌の仕込みの日で、食事ができないんです」
へええええええ、そんな日もあるんかいね。
隣の店で食べる。

街の地図はあちこちにあるのでわかりやすいね。
大型バスがたくさん集まっている駐車場がある。
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多分この地点が金剛峰寺やろうね。
お遍路さんの団体さんが説明を受けている。
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本堂は、たぶんここでしょう。
大日如来様にお経をあげる。

今日はいい天気なんですが、ちょっと暑いかな。
この標高でこれだけ暑いのだから、下界はもっと暑いんでしょうね。
路の両側には塔頭が立ち並び、
お土産屋さんも多い。
あちこちで高野槙を売っている。買いたいが、

「どこに植えるの!」

はい、やめておきます。

「あ、生麩が美味しそう」
「日持ちしないでしょ!」

じっくりとこの街を見物しようと思ったら何日もかかるでしょう。

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歩くこと30分あまり、奥の院の入り口に来ました。
いかにも奥の院、という雰囲気満々です。
杉並木の森閑とした雰囲気に厳かな気持ちになる。
さてここには歴代有名人の墓所があります。
来世の平安を願ったのでしょうか。
財力がないとこんなことは出来ないでしょうね。
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果たして有力大名の名が連なっている。
敵味方、主人と下克上を果たした臣下
来世では仲良くやっているでしょうか?

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このあたりは空気もひんやりとしていて風も気持ちがいい。
それにお墓を眺めながら歩くので退屈しない。
あちこちで団体さんがガイドの説明を受けています。

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武田信玄・勝頼の墓所は、他のと比べ
おそろしく質素です。
墓所の主の姿勢を現しているのでしょうか。

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やはり石田三成の墓所の前では誰もが立ち止まっている。
誰が建立したのでしょうね。
ちなみに後姿は家内です。

ついにこの旅の終着、奥の院が見えてきました。
橋の前で礼拝
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ここから撮影禁止です。
御廟の様子を眼に焼き付けておこう・・・と思ったが
必要以上にあがっている自分がいました。
なんのことはない
燈籠堂で線香に火をつけ、蝋燭を立て、納め札を入れる
そんな動作がモタモタしていて、うまくできない。

「あ、ちょっと待って。納め札入れがない。落としたかも」
「何あわてているのよ」
「ああ、あった。さんや袋の中に挟まっていた」
(なんか変だあああああ)

お姿にお経をあげて、順路に従っていったら
御廟前に来る。ここが御廟に1番近い場所だそうで
皆熱心にお経をあげている。
再度お経をあげようか?と思ったが
「南無大師遍照金剛」だけあげてきました。

この岩屋の奥に未だ弘法大師様がおわします。
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頭がボ~ッとしたような状態で参拝を終え、
納経所で最後の納経と白衣に判をいただきました。
別にスタンプラリーじゃないんですが、
全部埋まると、また格別な気分ですね。

帰りはまた来た路を戻る。
もう一度見落としたような墓所などを見ながら帰る。

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1375年に作られた石碑
ある尼僧のもので、
石碑に耳を当てると、
極楽の声に似た音がするという。
「聞こえた!ピ~~~ンという音が聞こえてくるよ!」
「ほんまか!」
わしもやってみたが
自分の心臓の音しか聞こえてこない・・・。
(この写真は撮らなかったので観光用のを参照させていただきました)

ほっと一息、しかし暑い
「かき氷食べていこうか?」
「うん!」
(お、食べるのは反対しないな)
「あ、豆乳プリン美味しそう!」
(おいおい、かき氷じゃないのね)
わしは宇治金時を食べる。
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季節的に早いかと思ったら、案外いける。
この分だと下界はもっと暑いやろうねええええ。

さて今回の目的のひとつである、
大師教会での「お受戒」
これも先輩遍路さんのブログで知りました。
在家の信者がお大師さまの弟子にさせていただく儀式です。 
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受付で500円払って、しばらく待つ。
「あ、あの~、私膝を壊していて、正座が出来ないのですが・・・」
「あ、椅子がありますよ」
「まことですか!」
結構人が集まってきました。
時間になり、お受戒を受ける部屋に通され、扉が閉められると、
そこは闇の中

蝋燭の光だけと、ほのかに浮かび上がる御姿の荘厳な雰囲気です。
持鈴と共に阿闍梨様(真言宗の高僧)が着座され、
南無大師遍照金剛から始まる。

この日は10人以上の団体さんが二つ、個人がひとつ、二人が二つでした。
わしは、二人のうちの代表者・・・・
壇上に上がり、阿闍梨様から菩薩開帳のお札を貰いに行かねばならん。
しかし、満を持して椅子に座っていたので大丈夫でした!
暗闇の中、そろりそろりと壇上に上がり、無事授与されました。

そのあと十善戒と、
光明真言についてのお話がありましたが、
それについての具体的な話はありませんでした。

光明真言については、三田誠広著「空海」で勉強をしておきました。

ओं अमोघ वैरोचन महामुद्रा मणि पद्म ज्वाल प्रवर्त्तय हूं
オン 【腌】 オーム (帰命の宣言) 
アボキャ  【阿謨伽】 アモーガ (不空成就如来よ) 
ベイロシャノウ【尾盧左曩】 ヴァイローチャナ (毘盧遮那仏(大日如来)よ)
マカボダラ 【摩阿母捺囉】マハームドラー (偉大なる印を有する阿閦如来よ) 
マニ   【麼抳】 マニ (宝生如来よ) 
ハンドマ 【鉢納麼】 パドマ (蓮華(阿弥陀如来)よ)
ジンバラ 【入嚩囉】 ジヴァラ (光明を) 
ハラバリタヤ 【鉢囉韈哆野】プラヴァールタヤ (放ち給え) 
ウン 【吽】 フーム (畏敬の宣言)

密教ではその神秘性を保つ為に梵字や陀羅尼を翻訳せずに、
そのまま梵音を読誦するのだそうですが、
漢訳は当て字もあるので
サンスクリット語のほうがいいのではないか?
と思っています。

家内に
「どんな意味があるの?」
と訊ねられたとき、なんとか答えることができました。

大師教会でお授けしていただける十箇条の戒めである「菩薩十善戒」

★不殺生(ふせっしょう)
「生きとし生けるものを殺さない」
 生きるために殺生して食べる、ということを意識することはできます。

★不偸盗(ふちゅうとう)
「盗んではいけない」
 単に盗むという行為はしていませんが、
 もう少し高い次元(精神)での盗まないことは難しい。

★不邪淫(ふじゃいん)
「不倫な関係をしてはいけない」
 これは難しいなあああ。愛のない関係のことでしょうね。愛があれば・・・

★不妄語(ふもうご)
「嘘をついてはいけない」
 せめて騙すよりも騙される人のほうがいい、と思います。

★不綺語(ふきご)
「お世辞など、無益なことを言わない」
 人のうわさ話に眼を輝かせることはしないのですが、
 つい聞いてしまうことがあある。

★不悪口(ふあっく)
「悪罵しない」
 感情のままに悪口を言ってしまう。
 なんとかこういうことをしないように務めているのですが、難しいなあ。

★不両舌(ふりょうぜつ)
「二枚舌を使わない」
 真実はぶれない、という事を意識して使えるようになってきました。

★不慳貪(ふけんどん)
「むさぼらない」
 欲しい物が多すぎる。まだまだ物欲に囚われている自分があります。

★不瞋恚(ふしんに)
「怒らない」
 怒らないように務めているんですが、なかなか難しいなあ・・・。

★不邪見(ふじゃけん)
「間違ったものの見方」
 人を推し量るとき、自分が基準になっています。
 自分は常に正しいのだ!とは思っていないが、
 自分とつい比較してしまう。

当たり前のことなんですが、実践は難しいですね。
常に意識して生きていくことが出来ればいいんですが・・・・
修行します。




さて理屈っぽいのは終わりにして
遍照尊院にチェックインする。
早速大浴場にGO!
ここのお風呂はいいねえええええ
貸切状態で楽しむことが出来ました。
それに薬湯風呂も最高!
ああ・・・疲れがとれる。

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風呂から上がり、
自分の白衣をしみじみ眺める。
高野山奥の院の印を一番上に戴き、完成です。

夕食は精進料理
ここの料理人の腕前は、かなりのものであると拝察します。
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家内は
「おいしいね、おいしいね!」を連発
ご飯を五杯も食べました。
お櫃ごとお替りしてもらうこと三度
他のテーブルを遥かに凌駕していました。
しかしここの精進料理は美味しい。この値段でこの水準はすごい。
美味しい美味しいと、食べ過ぎた家内はもう動けない。

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夜の高野山見物は1人で行ってきました。
夕闇迫る遍照尊院の玄関
庭も美しい。

大門(だいもん)まで歩く。
寒いかなと思い、重ね着をしてきたら、結構暑くなってきた。
緩やかな登り坂になっているからでしょう。
犬に盛んに吠えられつつも大門に到着する。
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大きな門です。
ライトアップされていて、おデートのカップルもいる。

次は根本大塔を見に行く。
ここは赤と白がライトアップされていて、必見です。
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徐々に高野山の夜は更けてきて、ふくろうの声も聞こえる。
ああああ、深山やねえ。
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夜の高野山を堪能して帰ってきたら、
家内は既に寝ていましたがな。
歩き詰めで疲れたのと満腹で眠たくなったのでしょう。

翌朝
0600に朝のお勤めがありました。
ここにも椅子があり、楽です。
札所の宿坊とは違い、参加者がお経を唱えることはなく
ひたすら坊さんのよく通るお経の声を聞いていました。
今回参加者の中でお遍路さんはわしひとり
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お経が終わると
地階にある「八十八箇所のお砂踏み」に導かれ
ぐるりとひとまわり。
家内にも八十八箇所のご利益ありか。

そのあとお待ちかねの朝食
ここでもご飯をお替りしました。
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甘夏がど~んとついていましたが、
ここでは食べられないなあ。お土産にしよう。

これで高野山へのお礼参りが終わりました。
終わりは始まり、また明日へ向かって進むことにしましょう。

なにしろ、
家内の母親連れて車遍路が翌週から始まるのです。

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お遍路さん(その41)打戻り 地蔵寺~霊山寺

打戻り 地蔵寺~霊山寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 10・11日目 地蔵寺~霊山寺

5月5日(月)
さていよいよ1年間に渡った区切り遍路の最終日ですがな。
心して歩こうと思う。
安楽寺宿坊の朝は、お勤めもなく食事時間もきっちりと指定されていないので
0630の食事開始時間に食べに行く。
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ひとりで食前のお言葉を唱える。
「一滴の水にも大地の恵みを感じ、一粒の米にも万人の労苦を想い、
ありがたくいただきます」
この言葉もあちこちで細部は異なるが、唱える心は同じです。

0715宿坊発
今朝は目一杯遅く出かけました。
なぜって・・・今日も14kmくらいしか歩かないし、
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それに玄関は荷物の多い小規模団体さんでごった返していたから。
「○○教会」で、多分お不動様の教会やろうね。
昨夜のお勤めで、お不動様の真言を流暢に唱えていたからなあ。
かなりキッツい団体のようです。
昨夜も大部屋の前で信者さんのひとりが床に頭つけた土下座状態で
指導者(お刀自様)にお説教されていました。それも30分以上も(((((( ;゚Д゚)))))
この団体とは関わらないようにしよう・・・。

やはり逆打ちは難しいなあ、と感じた日でした。
6番安楽寺から5番地蔵寺まで逆に行くのですが
路の分岐点では、どっちの方向に行ったらいいのか判らなくなる。
テキトーに行ったら標識がなくなってしまう。
まあいいや。1番の方向に行けば・・・・

わしのスマホにはナビのアプリを入れているので、
お遍路地図と照らし合わせていけば間違いがないはず。
ここで大失敗!磁石をもっていないので方位がわからん・・・
今日は生憎太陽が出ていないので天測ができない。
その結果、東西を逆に捉えてしまった。

国道かな?バイパスかな?大きな道を延々進んでいくと
「安楽寺はこちら」という標識に当たった。あれ?
どこかで逆行したみたいだ。
この時点で4km・・・往復8km無駄になった。
まあいいや。時間はたっぷりある。
足の調子もいい。どこまでも歩こう。

こんどこそ5番地蔵寺への正しい路を歩んでいくと、
1100 
おお、うどん屋があった。それに開店している。
名物「ゲソ天」の店だそうです。「さざなみUdon徳島店」
躊躇なく入る。
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さっそくゲソ天を取る。うどんには色々入っているよ。うまそう。
これはうまいうどん屋さんです。ゲソ天も食べ応え満点でお腹いっぱいになりまっした。
家内にメールで
「うどんおいしいよ!」
「おいしそう」
「今度一緒に徳島に食べに行こう!」
「いや!」

1159地蔵寺
艱難辛苦(?)のうえ、地蔵寺に到着しました。
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子供の日だけあって、車遍路さんたちが多い。
観光バスの団体さんシーズンは過ぎたようです。
板野町の中を進むと、以前通りかかって気になっていた床屋さんがあった。
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「決意の丸坊主」の店です。菅直人もここで・・・
彼の爪跡が良きにつけ悪しきにつけ四国中に残っている。

金泉寺、極楽寺も遥拝だけで勘弁させていただきます。
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1429
坂東の町に入ると、わしのお目当て、
映画「バルトの楽園」のロケセットがある「バルトの庭」に着く。
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第一次大戦で青島守備のドイツ兵の捕虜収容所がここ坂東にあり、
所長松江中佐の強い意志により、地元の人とドイツ兵との交流が行われた地です。
高校の頃にこの物語を読み、いたく感銘を受けました。
それが映画化され、そのセットがある・・・!
でも先を急ぐので観られない!

そんな去年のジレンマを解消してきました。

道端の看板をじっと見つめていたら、職員らしき女性から挨拶され、
入り口まで親切に道案内をしてくれました。
きっと、看板を見つめていたわしの顔つきが真剣だったんでしょうね。

入り口の券売所で荷物を預かってくれました。
「重いですね~、本当に歩いて廻っているんですね」
「は、はははい。区切りですけどもね」

案内の人は当時の陸軍の軍服を着用している。
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階級章は・・・おお、中佐だ。
各セット内を丁寧に説明してくれているが、せっかちなわしは勝手に
あちこち観て回る。

酒保(売店)の建物に入ったら、わしの目が
展示してあるものに釘付けになった。
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第一次大戦時の日本軍、ドイツ軍の軍服が展示されている。
コスプレもしていいそうです。

それよりなにより壁に架けてある小銃
ドイツのKar98kと、日本の38式です。
「さ・さ・さわってもいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ!」
(ヒャッホ~!)

槓桿(こうかん)をガチャガチャさせたり
立ち打ちの姿勢をとったり、捧げ銃(ささげつつ)や立て銃(たてつつ)
などの執銃動作をキビキビしていたので、わしの正体がバレてしまいました。
こうなったら最後まで。
サーベルもあったので刀礼動作もサービスしておきました。
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ここは先を急ぐお遍路さんが素通りしてしまうので
職員の人達はお遍路さん向けのお土産とか集客方法について
わしの意見をほしかったようです・・・・。

明日は鳴戸西ICの高速バス停から帰るので
ちょこっと場所の確認をば・・・
おお、こっちにもドイツさんの記念となる所がある。
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もともとの捕虜収容所の跡地とか、
ドイツ兵捕虜の慰霊碑がある。
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南無大師遍照金剛

1539 
一番札所 霊山寺
ついに一番までたどりつきました。
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想いは1年前の自分です。
お大師さまに導かれ
毎回夜行バスに乗って四国に来て寝不足で歩いたなあ。
夏の暑い日も台風の日も、雪の舞う冬の日も
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歩き遍路にこだわったこの道程は、わしの中で何かを変えてくれたのだろうか。
無事に巡ることのできたお礼をする。

霊山寺を後にして今夜のお宿はすぐそこなんですが、その前に
どうしても寄って行きたい所がありました。

それは坂東駅前のお好み焼き屋さん。
ここの大将に会いたかった。

去年のちょうど今頃、
お遍路を始める朝に板東駅に降り立ち、霊山寺に向かって歩いていると
店の中からおじさんが手招きしてくれて、
お茶とお菓子のお接待を受けました。

お遍路装束を着る前から、早速お接待を受け、
戸惑いながらも嬉しかった思い出がありました。

あの店はどこだっけな?と駅前に歩いていくと、
あったよ。
大将もいました!
相変わらずの笑顔にほっとします。
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結願の報告と、お接待のお礼をしました。
ここの店は、これからお遍路を始める人が板東駅で降りて
1番霊山寺へ向かう前の、いわば「前札所」でしょうね。
何人のお遍路さんがここで暖かいお接待を受けたのでしょうか。

しばらく大将とお話をしました。
歩いて廻った人は、歩く前よりオーラが0.1mm大きくなっているそうです。
ワシのオーラも0.1mm大きくなっているとか。
なんか嬉しい。
ビールのお接待ありがとうございました。
これからも、お元気でいてください。

1600
今夜のお宿「かどや椿荘」着
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ここはご夫婦が芸術家のお宿で
ご主人の書いた油絵、水彩画、水墨画、陶器
ご婦人の書いた書があちこちに展示してあり、眼福であります。
休憩室には美術書がたくさん置いてあるよ。
食後に見させていただこう。
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この夜は休憩室から借りてきた八十八箇所の写真集を見ながら
今までの旅の思い出に浸っていましたがな。


5月6日(火)
今日は純粋に帰るだけの日です。
朝食も7時にいただき、ゆっくり旅館を出る。
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バス停までの道筋にドイツ館があるんですが、
まだ朝早いので閉まっています。でも昨日ロケセットで堪能したので
心残りではない。

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併設されている売店は昔の収容所(Die Baracke)を使っている。
駐車場には、連休を使って車中泊の人達が朝食を作っているよ。

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鳴戸西IC高速バス停の建物も
なんかバラッケ風やね。面白い。
この日は特に高速も混雑せず神戸三宮まで進み、
そこで裏京都市行きのトランジットでしばらく過ごし
無事その日のうちに渋滞にも会わず帰りつきました。

さて次は
高野山へのお礼参りです。

お遍路さん(その40)打戻り 切幡寺~安楽寺

打戻り 切幡寺~安楽寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 9日目 

5月4日(日)

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八栗寺ロープウエー乗り場で、草餅をくれた遍路先輩から
「大窪寺から切幡寺までは25kmあるよ!」
と言われ、しかし遍路地図には19.3kmある。
記載の間違いかなあ?と心配していたら、
八十窪の女将さんが「朝6時にここを出たら1番まで行けるよ」
なんですと?

やっぱり遍路地図に間違いはなかった。

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0615民宿発
今日もいいお天気です。
道程は、緩やかな歩きやすい降り道が続きます。
振り返ると、大窪寺が見える。
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さすがに感慨深い。
ここから遍路道にいったん入る。
竹林の静かな山道を歩く。タケノコは・・・でている。
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すれ違った大窪寺行の車が停まり、缶コーヒーのお接待をいただきました。
わしのことを結願者として見ていただいているのでしょうか。
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退屈を紛らわせてくれるのは、やはりラジオ。今日は香川放送です。
わしのお気に入りの番組の一つに、
「四国八十八カ所音の便り」があります。四国ならではの番組ですね。
今回は竹林寺です。札所を廻っている時は、景色を眼で見がちなんですが
札所札所には、音も確実に存在する。音の景色もいいなあ。

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そろそろ坂道も終わりに近づき、平地になってきた。
犬墓大師堂があり、ここから600m・・・どうしようかなあ。
行ってみたいが、やめておきます。
ああ、まだ自分の心には余裕がない。

山と山の間に平野部が見えてきた。高速道路の高架も見えてきました。
やった!四国の道がつながったぞ!
ただ本当に巡礼の道がつながるのは十番切幡寺に行ってから。
遍路標識も、大窪寺からの打戻り用のがきちんと貼ってあり、
迷う一ことなく進むことができます。ありがたや。
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道沿いの民家にはサクランボが鈴なり。
おいしそうやなああああああ
盗ったらいかん。下に落ちていないかなあ。
あったよ。甘い。

やがて

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1051切幡寺前に到着
これでわしの中では四国の巡礼路はつながりました。
門前のお土産屋さんにフラフラと入って行くと、わしの欲しいものが。
竹製の傘です。てっぺんの尖っていないやつで、これが欲しいなあ。
それヒ柿渋塗の傘もある。あれもほしいなあああああ。
もう一度歩いて廻る時があったら、あれ買おう。
おや、錫杖もあるよ。先達さんの持っている赤いやつではない。
ベテラン歩き遍路さんでこれ持っている人がいた。
納め札が赤札くらいになったら一度持ってみたいなあ。

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季節は5月、歩き遍路さんの姿も多い。
向かい側から来る
まっさらな白衣と杖をついたお遍路さんとすれ違うことが多くなった。
1年前のわしの姿です。
「こんにちは!」
「・・・・あ、こんにちは」
照れたように返事を返してくる。
たった1年で心の持ちようが変わってきているんですねえ。

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1年前に、初めて休憩させてもらったお接待所がある。
お遍路さんにとってはここは一回きりのことが多いが、
ここの人達にとっては、一生続く行為なんでしょうな。

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小豆洗い大師堂です。
ここの清水にも、眼病に効果ありの伝承が伝えられている。
ここも含ホウ酸泉かな?

法輪寺手前の道で、3人のお遍路さんと近所の人たちが空を見上げている。
なんだ?
わしも空を見上げたら五色の雲がかかっている。
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おお、瑞兆だ!
更に太陽を見たら、周りに虹の輪がかかっています。
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あとで調べてみたらこの現象は日暈(にちうん、ひがさ)」というそうです。
空中の氷晶の存在により、
太陽光線が回折、散乱してこういった現象が現れるそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

わしの満願を祝ってくれる・・・わけではないが瑞兆とみて嬉しい。
そこにいた老人2人と御婦人1人の遍路さんたちのうち、
1人のご老人はアルピニストで、剣岳でブロッケン現象を見たそうな。

ちょっと立ち話をしましたが、
気の強そうなご婦人はわしが88番から1番までの打戻り、
という行為が理解できないようでした。
何度説明しても白分の知っている「逆うち」としか解釈してもらえませんでした。

これだけは実際に体験してみないとわからないやろうなあああああ、
と思いました。

1150法輪寺着
ちょうどいい時間なので、ここの門前でうどんを食べることにする。
名物の草餅も美味しそうなので、それも食べる。
ここの店はカーチャンのカーチャンを連れて車遍路に行った時に入り、
彼女のうどん嫌いが克服された霊験あらたかな店です。

店内には、お洒落な格好をしたお遍路さんの女性が二人います。
メイクを直すのに余念がない。
歩き遍路を始めたらしいんですが、あの恰好では焼山寺の山越えはできないだろうなあ、
と思いました。
この先お遍路をやめるか、実用的な格好に変えるか、どうでしょうね。

そういえぱ八十八ヶ所で一番収益が多いのは1番霊山寺で、
愛媛、讃岐の札所に至ると収益が少なくなってくるそうです。

何故か?

それは途中でくじけて帰る人が少なからずいるからだそうです。

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所々打戻り用の遍路標識がある。ありがたや。
でもこの意味を知らない初心遍路は「まぎらわしい!」と
思うんでしょうか。

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向こうから来た軽トラから、お接待が手渡されました。
ありがたや。

後ろから来た燃料やさんの軽トラから
「十楽寺まで行くんやけど、乗っていく?」
お接待に感謝し、丁寧にお断りする。

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熊谷寺、十楽寺は遥拝だけで勘弁していただく。


1422
本日のお宿、6番札所安楽寺宿坊着
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宿坊にお世話になる前に、
ご本尊とお大師さまにご挨拶をする。
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去年は気づきもしなかった杖立ての山頭火の句
「もりもり もりああがる 雲へあゆむ」
夏の室戸岬めぐりではこういった気分になったかなあ。

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夕食時、わしの卓には中国人(台湾か?)がいました。
日本語を理解できていないようで、
夕食前のお勤めや、夜のお勤めの案内を宿坊の人がしていましたが、
彼には通じていたか?そんなことの心配をしていました。

夜は安楽寺名物のお勤めをしっかりして、そのあともう一度お風呂をいただき
早めに休みました。

お遍路さん(その39)  おへんろ交流サロン~88大窪寺

おへんろ交流サロン~88大窪寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 8日目 おへんろ交流サロン~88大窪寺

5月3日(土)
今朝の朝食は6時半と聞いていたが、6時に用意できましたとアナウンスがあった。
望むところです。
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今朝はみんな口数も少なく、黙々と食事を口に運んでいる。
今日の結願に向けて気合が入っているのかな?

0615
出かけることにする。
「若い人たちは早いねえ」
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わしと、30歳の会杜員、そのお連れのオヤジが女将さんに見送られて出発
それぞれ別のぺ一スで歩くことは言うまでもない。
朝の空気は冷たくて気持ちがいいが、今日も暑くなりそうです。
道に沿って南に歩けぱ前山ダムがある。

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道標が結願近いということを実感させてくれます。
同宿の人達はさっさと先を歩いて行きます。
わしは意識的にゆっくり歩く。
ゆっくり歩いてもお昼過ぎに大窪寺に着くからです。
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さっきから道の左側が騒がしい。何の音かな?
農家のおかみさんに
「すいません、あの聞こえてくる音は何でしょうか?」
「え?ウグイスやろ?」
「いえ、ちがうんです。あっちの方から聞こえてくる・・・」
「ああ、あれはニワトリ」
ああああ、養鶏場かあああ。

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途中石像群の並ぶ蔵がある。
ヒンズーとかギリシャとか古今東西のあやしげな石像が見送ってくれます。

道は傾斜を増して山の中に入って行く。
するとダムが見えてきました。
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めざす「おへんろ交流サロン」はダム湖のほとりにある。
ネットで調べたら9時開館だそうですが、実際には8時には歩き遍路さんたちの
ために開けてくれているそうです。なるほど、開いていた。
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サロンには先行していた昨夜の同宿者たちがテーブルで
お接待を受けつつアンケート用紙に記入していました。
さらに必要事項を記入した用紙を提出したら
「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」と、お遍路バッチを頂くことができます。
この七宝バッチ、歩き遍路さんにしかくれない貴重なものだそうです。
ここ数年予算不足で授与されていなかったのですが、霊場開創1200年記念で
復活したそうです。

どうして歩きとそうでないかを見分けるかは、
これまでもたびたび言われてきた事なんですが、発するオーラから、
というような大層なもんじゃなく、背負っている荷物の大きさと
着ている装束のヨレ具合と汗などだそうです。
ここの施設の維持は、市の予算とロータリークラブなどの篤志団体だそうです。
先の人達は、大窪寺からバスに乗って志度まで帰るので、
先を急ぐと言ってさっさと出発していきましたが
時間のあるわしは、交流サロン内に展示してあるお遍路さんの資料を
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興味深く見学する事ができました。

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なかでもわしが心惹かれたのは、88枚の水彩画です。アマチュアの絵描きお遍路さんが
描いた札所の絵だそうで、わしもこういった絵を描くような余裕を持って
札所を巡りたいなあ、と思うのです。
トイレを使わせていただき、さあ行こうかね。


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国道の脇から遍路道に入る。
女体山越えのルートを選択する。
八十八番へは4つのルートがあるのですが、
どうせなら一番険しい女体山(763m)越えルートを選ぶ人が多い。
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今日は天気もいいし、最高の山越え日和になるでしょう。
山道では、路傍の花が出迎えてくれる。
この花の名前ってなんだっけなあ?
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ゆるやかな勾配が続き、やがて本格的山道の雰囲気になってくる。
先行した人たちは、とっくに先を進んでいるのでしょう
山道はわし一人しかいない。
今日もラジオを聴きながら歩く。今日は祝日なので特番をやっていた。
「未希、あなたの声が。亡き娘と生きる両親の3年」
3年前、津波に襲われた宮城県南三陸町で、最後まで防災無線で避難を呼びかけ続け
24歳の命を散らした遠藤未希さん、今でも残るその声と向き合い生きてきた
両親の3年間の物語です。
それを聴きながら号泣しながら山道を歩いていました。
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あたりには誰もいなかったので、誰はばかることなく涙で頬をぬらしながら
歩いていたんですが、結願の山を歩いているんだ、という気持ちが
どこかに飛んで行ってしまいました。

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女体山の岩肌を危なっかしい足取りでよじ登りながらも、

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山頂からの絶景を眺めながらも

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奥の院を訪ねても、大窪寺方面から登ってくるハイカーたちを挨拶を交わしても
心そこにはあらず、感動も特に湧いてこなかった。
岩肌のむき出しになった急な坂道を降り、やがて終点に。

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88番札所 大窪寺着
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ついに結願の札所に到達しました。
女体山越えコースは本堂と大師堂の間から境内に入るので、
いったん山門に出てから再度境内に入る。
大きなお大師様に出迎えられ、境内へ。
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徳光さんがは遍路番組で感涙にむせびながら納経していましたが、
わしは淡々とお経をあげていました。
納経所で白衣の背に印形をもらい、結願証の申請をしたとき、
納経所の人の態度が実にそっけなく、不親切で
わしの隣の車遍路のおばあさんが納経所の態度にプンプン怒っていたのですが
わしは不思議と腹も立たず、どうでもいい気分でした。


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境内のベンチに座って結願証を眺めながら考えていました。
きっとお大師様が、結願したからといって慢心するなかれ。
もっと広い心、広い目をもってこの先、人のためになる事をしなさい、
と言われているような気がしました。
結願の日に、山越えの時にああいった番組を聴いたことは
やはり何か意味があったのだろう。

今日はGWの祭日なので、もっと混んでいるのだろうと
思っていたら、それほどでもない。
参詣客はいるが納経する人はその中の半分以下だ。
混んでいないおかげで境内を楽しむ事ができる。藤の花が満開で緒麗です。

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お杖が沢山奉納してある所には、たくさんの杖、杖、杖がある。
よくみると緒麗な杖が圧倒的に多い。
バスや車遍路の物でしょうね。
歩いてここまで来た人にとって、お杖はお大師様の分身であり、
苦楽を共に歩いてきたお杖を手放すことはできないやろうなあああああ。
わしも勿体なくて手放す気にはならない。

「お、たくさんの杖が納めてあるぞ!」
「杖を奉納するところかあ、これは是非奉納せにゃ!」

後ろでは車遍路さんたちの声がする。



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門前には「味噌煮込みうどん」の店がある。
これがあの有名な味噌煮込みうどんかあ、よし、昼食はここだ。
お店のご主人にも勧められたので、さっそく注文する。
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出たきたよ。おや、白味噌仕立てです。
わし、味噌煮込みうどんというと、赤味噌の濃厚な味を思っていました。
甘い。わしにとって、全く新しい味わいでした。
「どうです!これが名物味噌煮込みうどんです!おいしいでしょう」
「は、はあ。ものごっつう美味いっす」
食堂は坂の途中の2階になっていて、下に降りると土産物屋さんになっている。
家に土産をまだ送っていなかった。
ここで買い込んでおくか。

「いらっしゃい!宅急便で発送できますよ!」
「コテコテの結願土産はどれでしょうね?」
「それなら『結願饅頭』はどうですか?」
おお、コテコテやあああ。職場と御近所にしこたま買い込む。
そして宅急便で送る。先に到着しでいたお仲間も、
わしの買い物を見ていて、やはり職場にしこたま買い込みはじめました。

バス停留所には、志度行きバス待ちのお遍路さんたちが沢山たむろしていましたがな。
早いとは思いつつ、本日のお宿の「八十窪」に入る。
わしが一番乗りのようで、早速お洗濯と入浴を早めに済ませる。
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洗濯の時、白衣に押してもらった結願寺の印をしみじみ眺める。
やっと結願の気分が出てきましたがな。今度は高野山へのお礼参りです。
まだまだ午後の時間があるので、洗濯物が乾くまで旅行の記録を書いて時間を
過ごす。ジャージ上下も洗ってしまったので、部屋にいるしかない。
洗濯が乾いたところで、ちょっと門前街に出かけてきます。
やはり休日だけあって、お店の中は参詣客は多い。

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門前には、額装の店がある。覗いてみると他の場所で見た額装よりも安い。
コーヒーを飲みながら店のご主人と話した。
ここの店で、お寺とか他の土産物屋さんで扱っている額装、表装を
請け負っているから安いそうです。なるほど。
わしも御姿の額装を頼もう。
どうするって?多分、自分の親にあげるでしょう。

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6時から夕食です。
夕食には八十窪名物お赤飯がついています。白飯もあるが、ほとんど皆赤飯を
食べていますがな。そうでしょうねえええええええええ。
同じテーブルには区切りで歩いている中年夫婦です。羨ましいなあ。
わしのカーチャンは、いくら誘っても頑として乗ってきません。
ここで初めて民宿で、白分からビールを頼みました。
中瓶1本を一人で飲んでしまうのは久しぶりです。
五臓六腋に染み渡る美味さというのはこのことでしょうか。

明日は切幡寺に向けて歩きます。

お遍路さん(その38) 86志度寺~87長尾寺

86志度寺~87長尾寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 7日目 86志度寺~87長尾寺


5月2日(金)
今日は86番志度寺から87番長尾寺まで15kmしかない。
いつものぺ一スで行くと午前中に着いてしまうよ。
ですから、なるべくゆっくり、道草食いながら行くことにしよう。
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岡田屋の女将さんに見送られて、朝の八栗寺境内を歩く。
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途中、八十八ヶ所お砂踏み場があり、寄って行くことにする。
一体一体の石仏を眺めながら歩くと、今までの1年間の思い出がよみがえってくる。
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五剣山の降り道は緩やかで、地元の人たちのウオーキングコースになっています。

「道の駅源平の里むれ」があったよ。さっそく寄ってみる。
ここでトイレを使わせてもらい・・・
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「真念庵」と名付けられた休息所があったので入ってみる。
中には学校そ使われたような机と椅子が並んでいます。

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敷地内には、琴電の大正時代に使われた車両も展示してありました。
時間も早いので売店とかはまだ開いていない。
ここでは大して時間を潰すことができなかったなあ。
次に行こう。

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街中に「源内」という文字が目立つようになってきた。
ここには平賀源内の実家がある所だそうな。
そこは資料館になっているんですが、10時30分開館です。
待ち時間が長すぎるので入るのはやめにする。
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建物の隣には銅像が建っているのでそれを見て行こう。
なるほど、平賀源内先生の像です。足元にはエレキテルがあるよ。

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更に進むと「八十六番奥の院・地蔵寺」とある。
これは寄っていかねば!
でも今までの奥の院というと、深山幽谷にある、といったイメージが強い。
ここの縁起は何か?
調べてみたら、志度寺を開いた薗子尼の住んでいたところで、
開基は欽明天皇のころ、
蘇我の稲目が建立したと伝えられます。

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86番札所 志度寺着
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ここの境内は樹木が多く、庭といった雰囲気の札所です。
手入れが大変そうですね。
しかし、絵になりそうな風景です。お年寄りたちの倶楽部か?写生をしていました。
わしもここの風景を描いてみたいなあ。
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ここの五重塔も緑に囲まれていい雰囲気です。
樹木と対比されているせいか、あまり見上げるような雰囲気ではない。
納経所内は売店も兼ねていて、見て回るだけで楽しい。
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この石碑には八十八体が彫られている。
光明真言一億萬遍、うう~む、すごい。

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門を出ると源内さんのお墓があった。
さっきまで黒い背広を着た謎の団体さんが一心に祈っておられました。

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種田山頭火の句碑がある。
「カラス鳴く わたしひとり」
これは秋の句かなあ。

ここから道は南に向かって一直線に国道を進すると、うどん屋があったよ。入り口も開いている。
「こんにちは~!」
「すいません、11時からなんです」
「ええっ!そうですか。残念やなあ」
「30分座って待っていただければ・・・」
「いや、遠慮しておきます。それより、この先長尾寺までこういう店はありますか?」
「2件ありますよ」
この言葉に勇気づけられて、更に南下する。

「オレンジタウン」という名前の新興住宅街がある。
駅名もオレンジタウンだ。
ふ~~~~ん。
田園地帯に入り、のどかな風景になった。

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「八十七番奥の院・玉泉寺」がある。ここにも寄らねば!
境内は藤の花が満開で、紫がとても緒麗です。
資料によると四国を巡錫されていたお大師様がこの地で霊石を感得し、
地蔵菩薩を刻んで安置したのが始まりだそうです。

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玉泉寺のご利益か、国道沿いにうどん屋発見!
駐車場には車が次々と入ってくる。ここは当たりだ!(と思う)
早速店内に入って、素うどんを頼む。
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小は玉ひとつ、中はふたつ、大はみっつなんですが、
わしはほかにも
押し寿司、ハムエッグコロッケ、かき揚げも取り皿に取ったので、玉ひとつで十分です。
うん、うまいぞ。

考えてみたら讃岐に入って初めてうどん専門店に入った気がする。
あ、こんぴらさんで食べたうどんはセルフでなく、トッピングもなかったよ。

ゆっくりゆっくり、道草食いながら歩こうと心掛けても、
そんなときほど行程は順調すぎるほど順調に進む。

1235
87番札所 長尾寺着
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休日の間の日なので、やはり境内は人が少ない。
車遍路がちらほら、歩きも2~3人といったところか。
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わし、今回のお遍路のあいだ中、境内がお遍路さんでごった返した経験がないのです。
夏場と冬場は当然少ないが、春と秋に団体さんでごった返した経験がないのです。
ああ、ありがたやああああああ。
南無大師遍照金剛

1300
今日のお宿の「ながお路」は山門のすぐ横にある。
さて、入れてもらえるか?
インターホンを押してみたら、ややあって
食事中らしかった女将さんが出てきた。すすすんません。
「あの~、早く着いてしまったんですが、いいですか?」
「いいですよ」
やった~!
早速お洗濯をさせてもらいました。
しかし風呂にはまだ早いので、テレビを見ながらボ~ッとしたり、
ブログの文章を書いたりして過ごしました。

3時にお風呂をいただき、そのあとブラッと外に出てみる。
ここは田舎の門前町、といった雰囲気で目立つのは旅館だけ。
「結願亭」といううどんの通信販売のお店があった。
まだここで買うのはなあ・・・やめておく。
スーパーの店先で焼き鳥を焼いていてうまそうな匂いだったので買ってきて
独り部屋でたべました。

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今夜の同宿は、わし含めて6人
杖立てに立てられた色々な杖がお遍路の道程を物語っていました。
八ヶ峯の六角棒あり、ストックあり、短くなった金剛杖などなど・・・
1人だけ杖がまっさらな人がいて、
彼は86番から始めたばかりの人でした。
明日結願を迎えるので、
今までの体験談をワイワイガヤガヤ楽しく語り合いました。

夕食後、夕闇の長尾寺へ行ってみました。
明日は晴れ!
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お遍路さん(その37)  83一宮寺~85八栗寺

83一宮寺~85八栗寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 6日目 83一宮寺~85八栗寺


5月1日(木)
「朝食は朝何時でもいいですよ!」
と、前の晩に言われた。
なので、早立ち歩き遍路の常として、
「では、6時に・・・」
と言っておきました。
5時半頃、食堂に電気がついていたので、そっと覗いてみたら
もう朝食が用意されていました。
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「?」

ああ、なるほど。
前の晩から用意してあったんですね。
お味噌汁はインスタントの袋がお椀に入っていました。
まあいいや。いただきま~す。
ポットからお湯を注いで、味噌汁のできあがり。
韓国海苔がドーンと置いてあった。食べるのは初めてです。

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思いがけず早く朝食を食べることが出来たので、早めに出発できます。
今日も27km歩く。
今回の歩き遍路も6日目になってきたので、足も慣れてきました。
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店先には100円自販機がある。
麦茶を買って水筒に入れておこう。

さてここから高松市内を南に歩いて83番一宮寺に向かう。
いつも思うのですが、街中は遍路標識のシールを見落としがちになる。
注意して歩くのですが、ちょっとボーッとした瞬間に
道の向かい側にある標識を見落としてしまう。

あれ?

間違えたかな?
スマホのナビで確認してみると・・・やっぱり行き過ぎた。
たとえ15分のロスでも気分が落ち込んでしまう。
道を引き返す途中、ふと上を見ると建物の看板の上にヘリが着陸!
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本来の遍路道に戻り、細い路地の道が続く。
こんな狭い道を通るかと思うと、生活道路っぽい所も通る。
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庭に洗濯物を干している若奥様と眼が合った。
彼らはお遍路さんが日常的に自分の庭近くを歩いているのは
どう感じているのでしょうか。

一宮寺の手前には一宮小学校・中学校があり
登校中の子供たちが道に溢れている。
「おはようございます!」
「おはよう!」
元気な挨拶は一日の元気の源です。
元気で挨拶をしてくれる子や、知らん顔を決め込む子もいる。
自分の子供の頃はどうだったかな?

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83番札所 一宮寺着
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本堂の横には地獄の釜と呼ばれる薬師如来祠があるが、
見落としてしまった。残念。
名所旧跡について予習を十分にしておいたはずなんですが、見落とすのは
気持ちの余裕がないせいでしょうか。

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手水鉢にはお大師さまがおられて、
掌から水が湧き出ている。
同じ水道水でも、ありがたいような気がします。

ここから次の屋島寺までは14km、高松市内をまず6kmほど北上する。
歩道の狭い、またはない道はちょとばかり危ないね。
早く道幅が広いところにならないかなあ。

今日もわしの旅の相棒、携帯ラジオは絶好調です。
NHK香川放送局の電波状況もよく、受信状況も良好で
RSは59(ファイブアンドナイン)です。
でも、声をかけてくれる人の声が聞きづらくなるのが難点と言えば難点です。

前から自転車でやってきたおばあさんが停まった。
荷物をガサゴソやって何かを探している。
(お接待かな?)
やがて100円のお接待を頂きました。
「ありがとうございます」
「あの・・・もらえない?」
(あ、納め札か)
巡拝用品が入ったさんや袋もリュックにしまいこんでしまっていたので
あわててリュックを降ろして
さんや袋を取り出し、その中の納め札入れをとりだし、
やっと手渡すことができました。
納め札入れくらいは、取り出しやすいところに入れようかなあ。

おばあさんも手伝ってくれてリュックを背負ったら、
おや?さっきよりも軽いよ。
お接待パワーを頂いたおかげでしょうか。

川に沿って東に進路を取り、更に歩いていると
後ろから呼ぶ声が聞こえた。
またラジオのおかげで少し反応が遅れてしまった。
「お茶でも飲んでいきませんか?」
「は、はははい。ありがとうございます!」
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遍路道よりひとつ向こうの通りにお接待所はあった。
隣の家が売りに出たので買い取ってお接待所に改造したそうだ。
去年の12月に開業したお接待所だそうです。
ここは善根宿にもなっていて、遍路地図に掲載の申請をしているところです。
でもせっかくこんないいお接待所があるのですが
遍路道にその案内板が設置されていないため、
声をかけてもらうまで判らない。
ご主人に、是非案内板を作って宣伝してもらうようにお願いしました。

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さて遍路標識を見失わないように気をつけて
正面に見えている屋島を目指して進む。
ここあたりには小さな木札に「へんろ道」と書かれたものが
電柱などにくくりつけられている。
遍路シールが見つからず心細くなったとき、この木札を見つけてほっとする。
うどんやがあったら入ろうと思うが、そんな時ほど店はない。
コンビニでパンを買って食べましたがな。

屋島への登り口は、山道ではなくてコンクリで舗装された道を登る。
今を去ること40年近く前に、中学の修学旅行で屋島を訪れた。
中国、四国を巡ったのですが、ここ屋島のホテルに泊まりました。
当時の思い出は、屋島のスカイラインを通った際に
ベテランのバスガイドさんの流暢に語る平家物語の那須与一の段でした。

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途中、お大師さまが仏天を供養し誦呪加持をしたといわれる水がある。
石碑の「加持水」の文字はお大師さまの筆跡だそうな。

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空の青さと新緑のコントラストがとても美しい。
ここは地元の人たちのウオーキングコースになっていて、
何人ものウオーカーとすれ違う。
木の枝から目の前に虫がぶら下がってきている。
そういえばすれ違った人達の何人かは木の枝を振り回しながら歩いていた。
虫の嫌いな人にとってこの季節のこの道は大変だなあ。

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84番札所 屋島寺着
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ここは観光地なので、さすがに人が多い。小学生の遠足もいる。
今日は連休の中日なんで、休日はもっともっと人が多いんじゃないだろうか。
登り口で地元の人に言われたことなんですが、
「お遍路さんにはせっかく屋島に来たんだから、屋島寺を参拝してすぐに
次の札所に急がなくて、ゆっくり屋島の景色を見ていってほしい」
そうだなあああああああ。
聞いたときにはそう思ったのですが、
やはり納経を終えると、次の札所に心が飛んでいってしまう。
そんなんで、四国狸の総大将、太三郎の蓑山大明神を見逃してしまったよ。

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屋島からの降り道がある側の展望台売店は、
どこも閉まっていて寂れている。ここは観光客が来ないのかな??
ここからは次の目的地、五剣山を望むことが出来る。
あそこまで歩くのだ。

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降り道は、なんでこんなに急なの?
と思うくらい急な坂道です。45度あるんじゃないの?と思うくらい。
おまけに昨日の雨で少し地面が湿っていて、
苔むした岩は危険です。
案の定足を滑らせて転んでしまいました。
背中のリュックが衝撃を吸収してくれましたが、
白のズボンの尻が汚れてしまいましたがな。
この傾斜は膝にはきついなあ。目の前の五剣山を見ながらひたすら降る。

やっと平らなところまで降りてきました。平地はありがたいなあ。
遠足帰りの小学生とすれ違う。
わしも子供の頃、連休前後には遠足に行ったよなあ。
行き先は必ず山奥のお寺で、シャガの花が咲いていた。
わしにとってシャガの花は、山奥のお寺と遠足のイメージです。

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安徳天皇社がある。
ここには安徳天皇の行宮があった所だそうです。
壇ノ浦で8歳で亡くなった安徳天皇陵はどこにあるのかな?
(後で調べたら、山口県下関市阿弥陀寺町にある阿彌陀寺陵だそうな)

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今回の旅の目的のひとつに、真念の墓に詣でること。
85番八栗寺へ向かう途中の洲崎寺にある。
これは、最初は牟礼駅の近くにあったものを何度か移転したのち
ここに落ち着いたらしい。
墓の主は、あちこちに引越しをされたのをどう考えているのでしょう?

目の前の五剣山の山容がだんだん大きくなってくる。
この山は実に味わい深い姿をしています。
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ふと足元を見ると、マンホールの蓋のデザインは那須与一です。
このあたりには那須与一にちなんだ看板やレリーフが多い。

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八栗ケーブルカー駅に着いた。
今日最後の登り道が始まる。うどん屋が2件ある。
食べようか、よしておこうか考えながら
駅前のベンチに座ってペプシを飲んでいたら、
隣に座っていたおじさんが草もちをくれました。
お大師さまのお使いが現れた!
お遍路を4回しているそうです。
結願後のお礼参りの話をしたんですが、
彼によると88番大窪寺から10番切幡寺まで25kmもあるそうだ。
だから10番付近で宿を取るべきだ、と言われました。
え?へんろ地図では19kmなんだがなあ・・・
まあいいや。

ケーブルカーに並行してコンクリ舗装の登山道がある。
少し登ると茶店があったよ。
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ここは「男はつらいよ」のロケがあったそうです。
それに、徳光さんのお遍路でもここが出ていたなあ。
そうか、さっき貰った草もちはここで買ったんやね。

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標高230mの登り道は屋島に比べて楽なんですが
疲れが足に溜まってきているので結構辛くなってくる。
ここも地元の人たちのウオーキングコースになっていて、
軽装の人達が歩いている。

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85番札所 八栗寺着
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やがてお迎え大師さまが出迎えてくれます。
ここから屋島は目の前に横たわる。更に遥か剣岳かな?を望む。
五剣山の荒々しい姿を背にして本堂や聖天堂が立ち並ぶ姿は
絵になりそう。ここの風景を描いてみたいなあ。

納経を終えて境内のベンチでひっくり返っていたら
「傘に書いてある文字の写真を撮らせてもらえませんか?」
とカメラを持った女性から声をかけられた。
「あ、いいっすよ」
女性から声をかけてもらえるのはオールオッケーなわし。
さぬき市の料亭の女将さんだそうです。
札所でお遍路さんをよく見かけるが
お遍路さんの写真を撮ることはなかったそうです。
「杖とともに一番札所を歩いてきたのでほら、こんなに磨り減ってしまいました」
チョーシに乗って色々歩き遍路の事を喋ったり、
ポーズをとって写真を撮ってもらいました。
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考えてみたら自分の写真を撮ってもらうことはなかったなあ。
一眼レフで、いいレンズを使い、気持ちがこもると雰囲気のいい写真が撮れますね。
お遍路のいい記念写真ができました。ありがとうございます。

今日のお宿は門前に一軒だけある「岡田屋」さんです。
岡田屋という屋号には雲辺寺もそうだけど、縁があるなあ。
築100年という重厚な屋内には、趣味のいい調度品が置かれています。
宿泊可能人員は僅か2名・・・
女将さんによると、ご主人が去年急に亡くなられ、
名古屋にいる息子さんが帰って継いでくれないと廃業するしかないそうです。
こういった理由で歴史のあるお宿が次々と廃業の憂き目に会っているのです。

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通された部屋はこれまた趣のある旅館といった雰囲気です。
窓の外には藤の花が満開で、いい香りもしてくる。
いいなあああ。

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今日の同宿者は大坂から来たオヤジ遍路さん。
65歳で今だ現役、仕事の合間にお遍路さんしているそうです。
今夜の夕食は揚げたての山菜天ぷらが美味しい。
写真を撮ったときには、まだ天ぷらは揚がっていなかったんです。

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食後に浴衣姿で外に出てみた。
お迎え大師さまから夕焼けに染まる屋島を眺めていました。
振り返るとお大師さまの背中と五剣山
絵になるなあ。

この晩は、本当に静かな夜でした。
下界の物音が全く聞こえてこないのです。
静寂を味わいながら眠りにつきました。















お遍路さん(その36) 79高照院~82根香寺

79高照院~82根香寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 5日目 79高照院~82根香寺


4月30日(水)
相変わらず0400頃眼が覚めてしまう。
素泊まりは朝食の時間に拘らずに出発できます。
この頃は日の出が5時頃なので、早出が出来る。

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0500ビジネスホテルうたづ発
坂出の商店街は朝早いのでシャッター街になっている。あたりまえか。
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アートなシャッターが続く。
そのせいで飽きないよ。これは町興しになるか?

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八十場の清水が見えてきた。
本来ここにはところてん屋さんがあり、人気なのだそうですが
朝早すぎた・・・。清水を一口頂く。冷たくて美味しい。
崇徳上皇の遺骸をこの水に浸しておいたら、痛まなかったらしい。
防腐作用があるのだろうか。
それに、毒消しの伝説もある。
これも調べてみたい。

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79番札所 高照院着
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ここは保元の乱で破れて讃岐に配流され、43で崩御された崇徳上皇を
安置したことから、寺号を天皇寺と言うそうです。
大河ドラマの「平清盛」を一生懸命観ていたので
悲運の崇徳上皇には思い入れが深い。
高照院か天皇寺、どっちだ?
どっちでもええですやん。
地元の人たちは「てんのうさん」と呼び、親しんでいる。
同じ敷地にある白峯宮とは塀で仕切られているのみです。

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誰もいないかなと思ったら、歩きオヤジ遍路1人、車遍路の老夫婦がいました。
さるガイドブックには、上皇の怨念がこもり、暗い雰囲気の寺と言うが
わしにはそういった雰囲気には感じないよ。
ただ、本堂と大師堂がこじんまりと、むしろ狭く感じました。

次の札所に向かう途中に、「うどんの山下」がある。
ここは超・有名な手打ちうどんの店で、マスコミにもよく紹介されています。
しかし、朝8時ですよ。まだ開いていないでしょう。
と、思ったら次々と車が入ってきて家族連れが店に吸い込まれていく。
ふ~~~~ん。もうやっているのか。朝うどんやね。
でも、まだお腹はすいていない。
心を残しつつ、歩く。
少し後悔

0845
80番札所 国分寺着
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もう80番かあああ、あと残り8ヶ寺だなあ。なんか寂しい気持ちもする。
国分寺は広い境内で、最盛期には沢山の堂宇が立ち並んでいたんでしょうね。

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礎石が沢山並んでいるのが往時を偲ばせてくれます。

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さてここから五色台に登る。
この上に白峯寺と根香寺がある。
400mくらいのそんなに高くない山なんですが、
この山だけデンとあるので高く感じる。
ふもとから見上げるとため息が出ます。

登る前にふもとの墓地の石に座ってお握りを食べておく。
新緑の緑が眼を楽しませてくれるのですが
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なにしろ階段が急で・・・・いきなり高度をかせぐ。
その分息も切れる。汗もドウドウ出る。
どうも今朝は湿気があるようで、蒸し暑くなってくるよ。
汗が乾燥しないのでベタついて気持ち悪い。
何だかリュックの負い紐が臭ってきました。汗のせいか?
宿に着いたら外して洗おう!

艱難辛苦の上、一本松の尾根に着く。
ここから白峯寺までは陸上自衛隊の演習場の中を通っていく。
遍路道は鉄条網で遮られず、そのまま保存されている。
善通寺師団の業務隊長、ありがとうございます。

敬礼! 直れ!

車道からやがて山道へ。すべりそうな地面に気をつけつつ
緩やかな降り路を進むと、
曼尼輪塔と下乗の石碑がある。
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この先に崇徳天皇陵墓があるのでここで下乗なのかしらん?
それとも別の理由があるのかな?

1142 
82番札所 白峯寺着
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境内の奥には崇徳上皇を祀った頓証寺殿がある。
ここは、宮内庁の管轄なんでしょうね。
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こことは関係ないけども、一休さん(宗純王)のお墓のある場所も
宮内庁管轄です。菊の御紋章が扉にありました。 

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さてここから稜線を戻って反対側にある根香寺に山道を辿って行く。
ときどきこんな石碑が建っている。
陸軍の昔からここは演習地だったんですね。
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車道に出たところに茶店がありました。
「うどん」の看板に引かれ、店に入る。
迷わずうどんを頼んだが・・・ちょっとがっかりでした。
でもおでんは美味しかったよ。
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山道を行くと、ジャージの中学生達に出会った。
中1の郊外研修だそうです。
近くの宿泊施設に泊まり、このあたりの史跡を班単位で
ウオークラリーしながら勉強して廻るそうです。
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すれ違った子供たちから
「こんにちは!」「がんばってください!」
と声をかけられたり
「何番まで廻っているんですか?」
と聞かれたりもして、彼らの元気を分けてもらいました。

1422
82番札所 根香寺着
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仁王門をくぐり、急な階段を上がって本堂へ。
山門近くに牛鬼の像があったらしいんですが、見落としてしまいました。

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この欅は樹齢1600年だそうです。
圧倒されるような気を放っている。
白猴欅(はくこうけやき)と呼ばれているそうです。

本堂のご本尊に至る回廊には千躰観音があり、
深閑とした雰囲気です。

いったん車道まで引き返し、あとは鬼無(きなし)まで道をくねくね
曲がりながら降りていく。
はるか向こうに屋島を望む。
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1600
本日のお宿「百百(もも)屋」着
ここは焼肉屋さんをやっているので夕食に焼肉がついたよ。
お遍路に出てから民宿では初めての肉食です。
別に願をかけているわけではないので、美味しくいただきました。
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本日の同宿は、78歳のお母さんと息子の車遍路です。
4年越しで、こんかい結願です。
わしも家内の母親(78歳)を連れて車遍路始めたので
その話題で盛り上がりました。






お遍路さん(その35) 金刀比羅宮~78郷照寺

金刀比羅宮~78郷照寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 4日目 金刀比羅宮~78郷照寺


4月29日(火)
昨夜は雨が降っていた。天気予報どおりやなあ。
すすすると今日も午前中は雨?
こんぴらさんには行けないかなあ?



思っていたら雨が上がってきた。
南無大師遍照金剛

善通寺宿坊のお勤めは朝6時からです。
5分前に方丈に行ったら団体さんは既に座って待っていました。
さすが団体さんの統制はすごいなあ。
お勤めは、
7人のお坊さんが集まっていて、読経の声も迫力がある。
お勤めのクライマックスは、戒壇巡りです。
昨日行くのを諦めていたんで、ラッキーですがな。
真っ暗な中を左手で壁を伝いながらおっかなびっくり進む。
閉所恐怖症の人にはお勧めではないなあ。
復元されたお大師様の声が聞こえてくるが、なんか声が重い。
こういった復元音声は、くぐもった声になってしまうんかなあ。

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今朝の朝食も精進料理です。こういった料理を毎食食べていたら
ダイエットできるかなあ。でも量を控えなくちゃね。

0708
いろは会館を後にする。
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空は曇っているが、この分だと雨は大丈夫そうです。
よし!こんぴらさん参詣をするぞ。

実はこんぴらさんにはですね、タクシーで行く予定なんです。
午前中の予定をそのために明けてあるので、時間の無駄を省きたい。
しかし、昨日の夕方調べておいた南門外のタクシー乗り場には一台もいない。
ありゃ、どうしようかなあ。
タクシー乗り場の看板に書かれているタクシー会社に電話してみるが、
どこも返事が芳しくない。
上から順に電話したんですが、4軒目がすぐ来てくれるとのこと。
今日は何かあるのかなあ?

門前の店で荷物を預かってもらい、身軽で階段を登ろうと思い
店を物色したが朝早いのであまり開いていない。
そうこうしていたら門前街が終わり、リュックを背負ったまま上まで登ることになった。
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まあいいか。
本宮まで785段ある。
でも、過去へんろ転がしとか、急勾配の山道を登ってきた足には
そんなにキツくは感じないよ。
階段の勾配も緩やかだし、踊り場も沢山あるので足を休ませることもできる。

0800
本宮に着いた。
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ここは海上交通の守り神として船乗りたちの尊崇を集めています。
わしも船乗りの端くれとして、ぜひ参詣したかったのです。
下界を見ると、眺望絶佳
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遥か向こうに讃岐富士の姿が見える。
雨は降りそうで降らない。
その分湿気があって汗がベタつくのが難点といえば難点
贅沢言ってちゃいけないよ。

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さあ、調子に乗ってこの先の奥社まで行ってみよう。
奥社までは更に523段、合計1368段登って頂上まで至る。
ここからの階段は、少し勾配が急になっているような気がします。
その証拠に足が疲れてきて、汗が流れ落ちる。
しかし、木々の葉を渡ってくる風が気持ちいい。

0845
おお、着いた着いた。
岩壁に囲まれて厳かな雰囲気のする奥社には、わしの他には誰もいない。
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高らかに柏手をして○○のためにお祈りしました。
後から中年夫婦も登ってきましたが、わしの姿を見て
「本格的ですねえ」
と言った。
え?これってお遍路さんの姿なんですが。
ああ、多分お遍路さんを見たことがないんでしょうね。行者かと思ったんでしょう。

こんぴらさん詣でをするお遍路さんも多いんでしょうが
今朝はわしひとり。珍しいのか、観光客は皆わしの姿を振り返る。
ここまでくると、この装束には慣れているので平気ですがな。

とにもかくにも金比羅宮参詣を終えて満足です。
お土産を何か買おうかなあ・・・と店を覗いていくが、特に買いたいものとてなし。
それじゃ、
何か食べていこうかと考えていたら
ふもとのうどん屋さんの店先で、おばあさんが盛んに客引きをしていた。
思わずその声に釣られて店に入る。
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歴史の感じられる店内を見回していたら、表では盛んにおばあさんが道行く人に
声をかけている。
「ここは二十四の瞳の撮影が行われた店ですよ」
「寅さんのロケはこの店先ですよ」
ふ~~~ん。
そうなの。
小豆島から小学校の修学旅行で来て、大石先生が入ったうどん屋というのはここか・・・
そう思うと、感慨深いなあ。
何作目の映画かな?
うどんはちょっと濃い目のダシ汁で、美味しかったよ。
そういったら、讃岐に入って初めてのうどんやなああああああああ。
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さて、善通寺まではJRで戻るとしましょう。
1時間に1本でているので便利です。
今日は祭日なので子供連れが多い。
電車内は小学生のグループ交際(死語か?)の子供たちが賑やかです。
楽しいだろうねえ、と眺めていたら善通寺駅に着きました。

ここから善通寺市を北に進む。
この日は若いお坊さん先達が率いる小規模団体さんと時々一緒になる。
やはり本職のお坊さんの唱えるお経は声がよく通って、聞き惚れてしまうなあ。

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76番札所 金倉寺着
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お大師様の甥の円珍、後の智証大師が産まれたところだそうな。
土地の名が金倉郷なのでこのお寺の名になったそうな。
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境内には乃木将軍の「妻返しの松」があります。
残念ながらわしは乃木希典があまり好きではないので由来は知っているが興味はない。
でも写真を載せるということは、少しは気になるということか・・・。

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本堂前には大きな小判と、願いを書いた小判がズラリと並んでいる。
金運に関連した願い事が多いということか。
八十八箇所お砂踏み道場がある。入ってみたいなあとは思うが、どうやら有料のようだ。
また別の機会にしよう。

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次の77番道隆寺までは田んぼの中の集落を抜けて歩く。
途中、ついに雨がパラパラと降ってきました。
地蔵堂があったのでその中にお邪魔して雨具を着がてらパンを食べる。
しばらくポンチョを着て歩いていたのですが、数分で雨はやんでしまいましたがな。

道隆寺まであとわずかの道で、道の脇の家の中から
「おへんろさぁ~ん!」
と大きな声で呼ばれた。
玄関からおじいさんが出てきて、陶器のミニお地蔵様を頂きました。
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彼の障害のある息子さんが作っているそうです。
中には歩き遍路さんに宛てたメッセージが入っています。
このお接待はネットのお遍路記事で見て知っていました。

歩き遍路さん全てに渡すことはできないでしょうが、
遍路道をいつも見守ってくれているんでしょうね。

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77番札所 道隆寺着
観音様がずらりと並んで出迎えてくれます。
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境内には衛門三郎とお大師様の像があって、後で写真を撮ろうと思っていたら、わすれた・・・。
休憩所の壁の脇に、ミニお地蔵様がちょんと置かれている。
貰った人が忘れていったのか、置いていったのか。

ここから丸亀市街を抜ける道です。
丸亀市は団扇が有名だそうで、休息所も団扇の骨がデザインされています。
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大通りの道路沿いに歩いていて、
ふと右手を見ると山の上に高い石垣があり、その上にお城がある。ああ、丸亀城やなああ。
わし、お城が好きなんですがちょっと遠いかなあ。
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今日の道のりは30kmあるので、さすがに疲れてきました。
あと少し、あと少しと歩を進める。
曇ってはいるが雨が降らないのが救いです。

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78番札所 郷照寺着
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境内でお寺の美人の奥さんに「こんにちは」とにっこり挨拶をされました。
こちらもにっこりと挨拶を返す。
こういったちょっとしたことで気分が良くなります。
挨拶って大切ですよね。

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本道の天井には、綺麗な絵が色鮮やかに描かれている。
これは彫り物に彩色したやつですかね。
全部花の絵です。

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本道脇の地下には万体観音堂がある。
3万体の観音様がずらりと安置されていて、ひんやりした空気、金色の観音様、少し怖い。
いったいどれだけの想いがこの観音堂に込められているのでしょうか。

門前の古いお菓子屋の餅に心が奪われそうになったが、
本日のお宿までもう少し、我慢する。

今日のお宿は「ビジネスホテルうたづ」です。
素泊まりなので近くのコンビニで夕食・朝食・昼食を買い込む。
商品の陳列されている棚を眺めていると、つい意思とは別に、
ビールを籠の中に放り込んでしまいました。
別に不飲酒戒を頑なに守っているわけではないので、いいか。

一本のビールが五臓六腑に染み渡り、久しぶりにお酒に酔いました。
その勢いで、7時半に寝ましたがな。

お遍路さん(その34) 70番本山寺~75番善通寺

70番本山寺~75番善通寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 3日目 70番本山寺~75番善通寺


4月28日(月)
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今朝の朝食は、めずらしい納豆目玉焼きです。
これ意外においしい。今度やってみよう。
今日は30km歩く予定なんで、早めに出発するようにしました。

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旅館発
写真を撮るのを忘れた!遠景で許してください。
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ラジオを聴きながら材田川沿いに堤防の道をどんどん進んでいくと、
やがて五重塔が見えてきた。
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70番札所 本山寺着
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札所の中、五重塔があるのは、竹林寺、善通寺、志度寺とここの4箇所だけだそうです。
他に比べる大きな建物がないのでひときわ大きく見えます。

ここから次の札所まで12km歩く。
すっかりラジオを聴きながら歩くパターンが定着してしまった。
普段聞かないのでわからなかったんですが、
NHKラジオ、なかなか面白いじゃん。
山田まりあの「午後のまりあ~じゅ」が面白いな。

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謎の自販機がある。
「?」を押してみる。何が出るかな?
はちみつゆずジュースが出てきましたがな。

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塀の隙間から犬が顔と手を出して道行く人を見つめている。'
「おはよう。何してるの?」
「・・・」
吠えないよ。
道向かいにも犬がいて、散歩中の犬に激しく吠え始めた。
すると先の塀犬は、道向かいの犬に向かって
「ク~ン」と鳴きはじめました。きっと好きなんでしょうね。
この恋はかなうのか?

道沿いの景色に癒されつつ、

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71番札所 弥谷寺着
ここは階段のキツい所だそうです。
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まず階段の前にある「俳句茶屋」を訪ねる。
ここはブログ仲間の「門前の小僧」さんに教えてもらった、
俳句を詠める茶屋だそうです。
前日雲辺寺の降りの際に、山つつじをお題にと句をひねっていました。
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おそまつっ!

草餅がおいしかったです。

腹ごしらえも出来たことだし、さて階段を上がるとしますかね。
この階段は心が折れるくらい急ですねえええええ。
ある意味遍路ころがしかも?
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煩悩の108段を登り終えて終点かと思いきや、
ここは大師堂でした。
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本堂は更に上、
なんか階段の勾配が更に急になったんと違いますかい??

汗で傘の紐もぐっしょり濡れてきますがな。

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最後の階段の途中で磨崖仏が見えてきました。おお、あれが有名な阿弥陀三尊磨崖仏か!
思ったより小さいなあ。
長年の風雪により、輪郭のみをとどめているが、
かえってその方が厳かな雰囲気がある。
ほかにも磨崖仏があるそうなんですが、よくわからないよ。
息を整えてからお勤めをします。

階段を下って大師堂に降りる。
納経所も同じ場所にあり、ここは靴を脱いで入る。
お大師様の前には茣蓙がひいてあり、
(さあ、正座してお勤めをしなさい!)の雰囲気満々です。
正座しようと頑張ったんですが、膝が痛くて痛くて正座でけへん。
すいません、隅で立ったままさせていただきました。

膝をいたわりつつ急な階段を降りて茶店まで降りてくると、
若い野宿遍路男性が年配車遍路と話していた。
漏れ聞こえてくる話では、教育学部の大学生のようです。

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次の曼茶羅寺までは山道を通る。
急勾配の降り道を杖を頼りに降りていると、先程の大学生が追い付いてきた。
彼の足に合わせようと、ついわしの定も速くなってくる。
山道も終わり、平地で道幅も広くなってきた時、並んで歩いた。
お互いに挨拶を交わし、少し喋った。
やはり先生を志望しているそうです。
彼からは、「鯖街道キャンプウオーク」の
リーダー大学生たちと同じ匂いがする、
わし、こういった前向きな若者が大好きなんです。
野宿で廻っているため、ゆうべは瞼を虫に刺されたといっていました。
なるほど、少し腫れていました。
元気な彼には先に行ってもらうことにしました。
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今日の天気は午後から雨の予報で、
いつ降ってくるか心配なんですが、なんとか持っています。
今日は出釈迦寺奥の院である捨身ヶ岳に行きたいんで、
それまで降らないといいなあ。

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72番札所 曼茶羅寺着
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この門前には徳光さんの番組で出たうどんやがある。
食べようか、どうしようか。でも雨が降ってくる前にお参りしなくては。
ここから次の札所まで400m坂を登るだけです。
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坂をさらに登った山の途中に捨身ヶ岳が見える。
ああっ、あんな高いところにあるんやなあ。

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山門の前で、さっきの大学生とすれ違う。
「捨身ヶ岳は行った?」
「やめです!先急ぎます!」
そおおおかあああ、元気な彼も行かないのかああ。
よし、わしもやめておこう!

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73番札所 出釈迦寺着
ここには「三鈷の松」があります。
普通松の枝は二本なんですが、この松は三本あり、
子宝のご利益があるとか。
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下に落ちている葉っぱは自由に拾って持って行っていいそうで、
早速拾わせてもらう。
参詣の車遍路のお爺さんに教えてあげたら喜んでいました。
息子さんのお嫁さんにあげるのかな?
わしは・・・誰に使おう?

田圃の中を進んでいくと、川沿いに次の札所が突然現れた。
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74番札所 甲山寺着
へんろ道通りに歩いていると、必ずしも山門から入る道にはならない。
これは通用門?
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お大師さまが、満濃池を見事完成させ、朝廷から貰った報奨金で建てたのがこのお寺だそうな。
満濃池へ行ってみたいなあ。
ここから遍路標識沿いに町中を歩いて行くと、かたパン屋が見えてきた。
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これがあの有名な「かたパン」ですか。
福井県敦賀市にもかたパンの有名な店があるが
ここと関係があるんでしょうか。
食べてみたいが、やめておこう。
山門が現れた。これは本当に山門なんだろうか。

1530
75番木研善通寺着
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今入った門は仁王門なんで、
とりあえず仁王様にお大師様への取り次ぎをお願いする。
そこから入った所は西の御影堂のエリアで、大師堂がある。
順番は逆ですが、まずお大師様にご挨拶申し上げてから、
反対の東のエリアにある本堂に向かう。

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本当に善通寺の寺域は広大です。地図がなければ迷ってしまいますね。
建物や仏像、羅漢様たちに目移りします。もちろん売店にも。
大師堂の戒壇めぐりにも行ってみたいが、
まず宿坊をさがして落ち着くことが先決です。
まるでおのぼりさんやね。

1550
今日のお宿の善通寺宿坊「いろは会館」着 
ここはホテルと見まがうほどの大きさ、設備です。
早速お風呂をいただく。
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大浴場は貸し切り状態で、ありがたい大師様の温泉を堪能しました。
ただひとつ賛沢を言えぱ、部屋にテレビがないこと。
宿坊なんだから賛沢言っちゃだめですよね。

1800
夕食は精進料理です。
同じテーブルでは今回初日の椿堂で会った
名古屋からの区切りうちのおじさんと、
雲辺寺ふもとの岡田屋さんで一緒だった、やはり区切りうちの
30歳の男性が一緒でした。
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会話に名古屋弁のイントネーションが出てくると、
つい釣られてわしも岐阜弁が出てきてしまいます。
岐阜弁と名古屋弁は近いんですよ。

テレビもなく手持ち無沙汰なので早めに寝ました。
今日は27.4km歩いたんですが、大師の湯で癒されましたがな。

お遍路さん(その33)66番雲辺寺~68番神恵院・69番所観音寺

66番雲辺寺~68番神恵院・69番所観音寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 2日目 
66番雲辺寺~68番神恵院・69番所観音寺

4月27日(日)

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0600朝食です。こういった民宿は朝が早いのでありがたいです。
8分でさっさと食べて(3杯飯)早立ちする。
お嫁さんが見送ってくれました。
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朝の空気を楽しみながら山道の登り口まで歩く。
昨晩レクチャーしてくれたとおり、道を間違わずに山道を登ることができます。
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階段がちょっとキツいが、まだまだこれからです。
最初の標高差400mを一気に登る。

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ハーハーフーフー登って行くと、後ろから話し声が追ってくる。
二人組のおじさんです。岡田屋の人かなと思ったら違うようです。
挨拶がてらお話をしたら、岡田屋さんに泊まりたかったんですが、
満員で別のお宿に泊まったそうです。

同宿の人よりかなり早く宿を出たはずなんですが、
次々と追い越されていく。さすが若い子は早い。
彼らに比べて体力ないなあ~、
と思いつつも自分のぺ一スで行くことは大切です。
別に競争をしているわけではないのですから・・・。
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山道は後半に入ると、比較的傾斜カ緩やかな道を登るようになる。
でも疲れた足にはキツいなあ。
四国八十八カ所札所のうち、一番高い標高921mにある札所なんで、
キツいのは当たり前ですね。

0827 
66番札所雲辺寺着
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登りきると、空気がひんやりしていて霊場という感じが漂っています。
ロープウエイもあり、麓から頂上まであっという間に登ってこられる。
我々は汗にまみれてよれよれの白衣です。
登山道からは山門には直接着かないようで、
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ロープウエイの駅から行くと新しい山門が迎えてくれます。
山頂のお寺には先に着いたみんながいて、お勤めをした後、
結局同じ時間に降りることになりました。

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降り道には羅漢さんがずらりと並んで見送ってくれます。
この中に知った人の顔もあるそうですが、
そういえば似た人の顔もあるなああああああ。

降り道は、岡田屋さんで一緒だったご婦人とお連れになりました。
わしよりも年上なんですが
登りはわしの倍くらいの速さでぐんぐん先を行ったんですが
膝の具合が悪いらしく
わしと同じぺ一スでゆっくり確実に降りることにしました。
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彼女は福島から来た人だそうで、バス遍路を合わせて4回目だそうです。
ひょっとして震災と関わりがあるのか?
でもお遍路の理由を聞くことはタブーなんで、聞くことはできない。
降りの山道はかなり急で階段があったり、むき出しの岩だったり、土だったりで
登りと降りは同じようにはいかないので、
大体みんな同じぺ一スになっている。

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山の新緑が緒麗で、所々山つつじの赤が彩りを添えていました。
単調な辛い降り道の中、色々な話をしました。
食べ物の話や山桜の話、
庭の花の話をしていたら、
震災で自分の家が壊れてしまったという話をしてくれました。

長年カウンセラーをしていると、
人の話に耳を傾けて相槌をうつことが習慣になり、
相手も自分の気持ちを喋ってくれることがあります。
話をしていると長い降り道も、割と楽に過ごす事ができました。
彼女も同じ気持ちだったようで、かえって感謝されてしまいました。

平地に着いたら彼女の歩くぺ一スの速いこと!
わしの1.5倍は早いでしょうか。ついていくのに精いっぱいでした。
その甲斐あって、次の札所に予定より1時間早く着く事ができました。

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67番札所 大興寺着
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ここで自然とお互いのぺ一スに戻り、個々の行動をとることに。
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岡田屋のお接待で貰ったお昼ご飯をここで食べようか、どうしようか?
まだお腹はすいていない。次に行こう。

途中、自販機でジュースを飲んで休んでいたら、おじさん二人組から
「彼女ならもうすぐくるよ!」と言われました。
おやおや、妬いてるの?

結局途中で追いつかれて、また一緒に歩くことになりました。
のそのそ歩くのが好きなわしにはちょっと辛いぺ一スやな。
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岡田屋ご主人お勧めの「焼き餅」の店に入る。
「岡田屋さんから紹介されました」と言ったら
焼餅を1個ずつお接待をしてくれましたがな。ラッキー!
美味しかったので焼き餅ふたつと薄皮まんじゅうをふたつ買い、
歩きながら食べました。
お遍路さんに出ると、地元では普段できない食べ歩きが平気でできるねえ、
とお互いに話しました。
そうそう、それに地べたに座り込んで休むといったこともね。

お遍路の半ばから、わしはお地蔵様があると
必ず最低でも片手合掌をすることにしています。
歩きながら時々わしがお地蔵様に合掌しているので
彼女も同じようにするようになりました。

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68番札所神恵院・69番札所観音寺着
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またまた1間以上早く着きました。
たまにはこんなハードな日もいいかもね。
でも毎日ではわしの足がもちません。

ここは2つの札所が同じ境内にあり、
一挙に2箇所廻る事ができるというお得(?)な所です。
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鐘楼の屋根裏の波打つ彫刻がすばらしい。
思わず見とれてしまいました。
彫刻してから組み立てるのか、組み立ててから彫刻したのか?

本堂と大師堂が2つずつあるんですが、
どっちがどこか?うろうろしながら納経しました。
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神恵院はコンクリの一見本堂には見えない建物です。
コンクリのせいでしょうか、堂内の線香の煙の匂いの染み付き具合が
違うような気がします。
木造だといい具合に燻されている感じなんですが、
こちらは煙臭いような感じです。

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観音寺は、「おかんおんさん」と地元の人に親しまれているお寺です。
ここの地名は観音寺市で、観音寺への道が知りたくて
「観音寺はどこ?」と訊ねたら「ここ!」という答えが返ってきたそうな。

境内でちょっと遅いがお接待のお弁当を頂きます。
お弁当を広げていたら見知らぬご婦人お遍路さんから
「岡田屋さんのお接待お弁当?」
と声をかけられました。
有名なんやねえ。

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さて今日のお目当ての場所は、
裏山の琴弾公園から眺める砂で作られた銭型です。
展望台の岩の上から俯瞰すると丸い寛永通宝なんですが、
地面で見ると楕円形だそうです。
この銭型を見ると、一生お金に困らないと言われているのですが、
そうありたいもんです。

今日のお宿は若松屋別館です。かなり古い建物で、改装中のようです。
ロピーにいると猫がやってきて触ると逃げもせずにじゃれついてきます。
撫でてあげると甘えてきて噛みつかれました。
「その子はまだ子供でしてね、噛み癖があるんですよ」
それを早く言ってくれ!

宿泊者はわしとベテラン夫人遍路さんの二人です。
観音寺境内で声をかけてきた人です。
夕食は彼女が持ってきた筍を使った料理が出てきました。
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ああ、今頃裏京都市でも筍出てるやろうなああああああ。
掘りたいなああああ。
それからイタドリの煮つけが珍しかった。
土佐ではイタドリが食用として人気だそうです。

今日は23km歩きました。
足に疲れがきているのは区切りの2日目だし、
山越えと早歩きが原因でしょう。
お風呂で足を入念にマッサージして寝ました。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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