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お遍路さん(その15)37岩本寺

37岩本寺

区切り遍路土佐の国 第3回 3日目

10月27日(日)
なんか熟睡できなかったなあああ、と思うのですが
実は結構寝ているものです。
わしは横になっていてまだ起きているのに家内に鼻をつままれたことがあります。
何すんだ!と言ったんですが、ゴーゴー鼾をかいて寝ていたじゃない!
と言われて、眠りに落ちている境界線では半覚醒状態なんだってことを悟りました。
ですから「一睡も出来なかった」なんてのは思い込みで
結構寝ているんです。
このことが判ってから、寝不足と言うのは気のせいの部分もあるなあ、ということです。
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0530ビジネスホテルを出発
部屋の鍵を入れておくボックスに鍵と一緒に昨夜の顛末を記したメモを入れておく。
電灯を直しておいてね!
まだ外は暗い。ひんやりとした空気が秋の深まりを感じさせてくれる。
もう一枚服を着ようかと思ったけれども、歩き始めたら身体が温かくなってきた。
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安和の海岸のあたりで海岸線が明るくなってくる。
水平線から昇る朝日は御来光といった雰囲気があり、思わず手をあわせてしまう。
日本人の持つ原始信仰感がこういったとこで惹起されるんでしょうか。

0742本日の最初の難所、焼坂峠への道です。
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山の高さを見るとちょっとうんざりするが、まだ朝早いので気力はある。
がんばるぞ。
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山道までの集落にはへんろ道の案内板が多い。
そう思いながら歩いていたら、おじいさんから挨拶をされた。
ちょっと話をしたら、この看板はすべておじいさんの手作りだそうだ。
前にお遍路さんがこの集落で道に迷っていたから作ったそうです。
まったく四国の人たちの無償の好意はありがたい。

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朝の山道はエネルギーを余分に分けてもらえる気がして好きです。
それに山に登るときは、何も頭に浮かばず、ただ歩く行為に徹するため、
一種の禅定でしょうか、無心になれます。
勝手に自分ではそう考えています。
0850焼坂峠
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安和の海が展望できる。風がさわやかです。
こんなときがお遍路に来てよかったなあと思うのです。
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降り道はまだ台風の影響があるのだろうか、
沢の水が所々あふれていて道が歩きづらい。
水を飲んでみたかったが若干濁っているような気がするのでやめた。
向かいから登山を楽しむおじさんが登ってきた。
山登りは気持ちいいですね。
山道を降ると高速道路の脇の道を黙々と歩く。

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それにしてもススキの穂がきれいです。
別の種類かなあ?やたら大きい穂です。
いつも思うのですが、デジカメでなくてもう少しいいカメラを持ってきたら
思うような写真がもっと撮れたろうになあ。
でも重いのでやめ!
道端にはアケビや栗がボトボト落ちているが、この辺には動物がいないのだろうか
食べられずに結構落ちているので拾って食べる。
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アケビを食べたのは何年ぶりだろろうか。ほのかな甘さが懐かしい。
やがて人里に入る。そろそろ休憩したいなと思っていたら、
あったよ。
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念入りに作ってくれている休息所
漫画や週刊誌、百科事典も置いてある。
パンを食べて糖分の補給をする。
ずっとここにいたいと思うが先を急ぐので、よっこらしょとリュックを背負って立ち上がる。

1022土佐久礼に入る。
そう。ここは漫画の「土佐の一本釣り」の舞台です。
土佐の国に入ってから、この街を通るのを楽しみにしていたのです。
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地元の酒造が「純平」というお酒を作っている。
お土産に買いたいなあ・・・と思えども荷物になるので買わない。
雰囲気を味わうだけで我慢する。
この街に滞在すればもっと雰囲気に浸ったり
名物カツオのたたきを賞味できるんですが、いかんせん予定に縛られる
区切り遍路の宿命で、先を急ぐ。
実はこの先の七子峠へ至る道は二つあって、
久礼の街の手前から山に入る「そえみず遍路道」と、
街中を通って「大坂越え」がある。
最初の道のほうが楽らしいが、久礼の街を通りたかったので後者を選んだのです。
国道に沿ってなだらかな昇り勾配の道を歩くと、やがて道が途切れ、
山道になる。
小川と平行して歩くが、足が蒸れて熱くなってきたので川の水で足を冷やしたい。
どこか適当なところはないか。
あったよ。
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早速靴と靴下を脱ぎ捨てて素足を水に浸す。
冷たくて気持ちいい~!
でも2分くらい漬けていたら足が冷えすぎてジンジンしてきた。
足に元気が戻ったところで先に進む。
この峠道はやっぱりキツい。
つづら折りの山道をあえぎながら登る。
この季節だからまだいいが、夏の真っ盛りに登ると体力を消耗するやろうなあ。

1245七子峠着 スタートから18km
眺望絶佳。自分の登ってきた道程を俯瞰できるのは爽快です。
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こんなところを歩いてきたんだなあ。
峠の自動販売機にオヤジお遍路さんがいる。
彼はそえみず遍路道を登ってきたそうです。やはり、楽だったそうです。
次回はそっちの道を登ろう。しかし、次回とはいつか?

ここからは国道と鉄道に沿って延々と山間の道を歩く。
こういった単調な道程は気分的に疲れるね。
スマホにナビのアプリがあるので、ついつい現在地を確認してしまう。
地図と付き合わせてみて、まだこんな所かああああとガックリくる。

事前に歩行距離と時間を綿密に計算してきて計画を立ててしまっているので
ややもするとその計画に振り回されてしまう。
自由気ままな旅がしてみたいが、自分の性格ではそれも不安だ。因果なもんです。

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所々にある三十七番まであと○○kmという標識が元気付けてくれます。
あと少し!
というところに道の駅があったのでトイレに行って
ついでに店をひやかしていたら肉まんが美味しそうだったので食べましたがな。

窪川の町に入る。
街に入ると目標物が沢山あるし、町並みを眺めながら歩くのは楽しい。
1600 三十七番 岩本寺到着 スタートから34.5km
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いや~、よく歩いたなあ。足よお疲れさま。
門前にはちょうど団体さんが到着して、チリンチリンという持鈴の音が
札所の雰囲気を盛り上げてくれる。
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このお寺の本堂は昭和四十年代の建築だそうで、天井の絵画が有名です。
全国からよせてもらった老人から子供までの絵が楽しい。
マリリンモンローの絵もあるそうです。どれか見つけられなかった。

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本日は宿坊に泊まります。
第六番安楽寺宿坊以来です。
民宿もいいけども、宿坊の雰囲気も何か清浄な気が漂っていて好きです。
本日は団体さんが二組、小規模なのが一組、歩きがわしと七子峠で出会ったおじさんです。

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料理はやはりおいしい。
何が美味しいかって、お米がもちもちしていて香りもいい。
宿坊の人に聞いたら、ここ窪川の地は標高が500mあるので
寒暖の差が大きく、お米に独特の風味を持たせてくれるということです。
だから売店にお米を置くとあっという間に売り切れてしまうそうです。
団体さんはそれはそれは賑やかです。
団体のお遍路さんは婦人が大半で、それと髪型が皆同じです。
そう、パーマネントが多いのです。
男性は2~3人で、婦人の中でおとなしくしています。
食事は先達さんの導きで食前の挨拶をきちんとしています。
「一滴の水にも大地の恵みを感じ、一粒の米にも万人の労苦を思い、ありがたくいただきます」
わしも最初に宿坊でこれ教わってから常に唱えてから食べます。
ゆっくりお湯につかり、洗濯機に汚れものを放り込んでから
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門前で買っておいた般若湯をいただく。
宿坊で不謹慎!かな?
でも今回の最終日なんで許して。
気持ちよく寝られました。

10月28日(月)
0600に朝のお勤めがあり、その後0630から朝食、団体さんのひとつは
0700に出発という強行軍だそうで、
0500頃から洗面所とかトイレ方面が騒々しくなってくる。
団体さんはこういったところが大変ですね。
それに婦人は身づくろいに時間がかかる。
一人でも遅れるとみんなに迷惑がかかる。結構気疲れするんじゃない?
朝のお勤めはいい雰囲気です。
一日の始まりのこういった行事はリフレッシュできます。
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厳かな朝のお勤めも終わり、朝食をいただく。やはりお米がおいしい。三杯いただいた。
味噌汁は煮立ってしまい熱かったがそれでも二杯いただいた。
卵があったので卵かけご飯をしようと思ったら、ゆで卵でした。残念!
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今回の旅の帰りは、窪川駅からJRで高知まで出て、
そこから高速バスで帰る予定を立てていました。
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朝霧の立ち込める町をいい気分で歩く。
駅についてしばらく待合室で待っていたら特急「あしずり号」がホームに入る。
早めに入ったなあ、と思いながら早速乗り込んで落ち着く。
0743発だけども0736に発車したよ。あれ?
アナウンスから、この列車は反対方向の宿毛行のあしずり51号だった!
わお~。どどどうしよう。
検札に来た車掌さんに事情を話したが、もう一回窪駅に戻ってやりなおすしかない。
あ~あ。高知からのバスは1000に出る。
いまからやり直しても1100くらいに高知に着くので
間に合わないよ。チケットはすべてパーです。
スマホの路線ナビで一生懸命やり直しの計画を立てる。
今日中に家に帰るには・・・JRを乗り継いで帰るしかないなあ。
行動計画をきっちり決めすぎると、何かアクシデントが起きるとすべて計画が崩れてしまう。
これって、わしの弱みやろうね。
まあ、このアクシデントも楽しむようにしたいものです。
土佐佐賀まで行ってしまった。ここは次回の旅の目的地近くです。
そこから窪川まで戻り、そこから各駅停車に乗って約2時間で高知です。
のんきな二両編成のローカル電車の旅を楽しんでいたら途中の須崎で、
ねんりんピックのジャージ軍団が大挙して乗ってきたよ!
あっという間にガラガラの車内が身動きできないほど混み合ってきた。
車内の平均年齢は軽く60歳以上でしよう。
みなさん、いかに自分が元気で生きているかを自慢しあうように話している。
いつまでも元気でスポーツをするのはいいことでしょうね。
それに気づいたことがある。ねんりんに出場する60歳以上の夫人の髪型は、
パーマネント率がゼロだ。
団体お遍路さんの夫人たちとは明らかに人種が違う。
同じなのはよく喋り、よく笑うことです。これを「姦しい」というのでしょうか。
高知駅でJRのチケットを買うつもりなんですが、ねんりん達も大挙して買うんかなあ…
時間あるかなあ…席はあるかなあ…
そんな心配ぱっかりしていました。
高知駅について、乗車券売場に行ったら、やはりねんりん達が大挙して居る。
しかしよく見たら先頭の人がまとめて買ってい下、残りの人たちは只後ろでわやわや
たむろしているだけらしかった。
「すいません、前を開けてもらえますか?」
つい言ってしまう。
艱難辛苦の上、チケットは入手できた。わしは特急に乗るとき必ず指定席を買う。
そんなに高いわけではなし、席があるかないかでやきもきするのは好きじゃないのです。
高知から特急南風号で岡山まで、そこから新幹線で京都まで、そして山陰線で裏京都市まで
無事帰ることができました。この分の列車代が余分に要ったんですが、まあいいか。
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1時間ほど時間があったので「はりまや橋」を見てきましたがな。
こんな橋だったかあなあ??
新しそうですね。

高速バスが窪川から出ているのでそれを使う計画を立てておけばよかったんやね。
今度から気を付けます。
次回は、同じ週の金曜日から。
我ながらのめりこみすぎていると思うが、休みをくれる職場にも感謝です。
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お遍路さん(その14)大善寺

大善寺

区切り遍路土佐の国 第3回 2日目

10月26日(土)
先日の疲れのために5時まで死んだように眠りこけていましたがな。
それでもこの時間に起きるのは習慣か。
窓の外はまだ暗いが、雨音はしていない。風の音がするのみ。
洗濯物は・・・木綿の軍足が乾いていない。今回の失敗は軍足を履いてきたこと。登山靴なので
それに合わせたつもりだったんですが、かえって豆ができてしまった。
キネシオテープでしっかりフォローしておく。
朝食は何故かわしだけです。ほかの人たちは素泊まりなのかな??
濡れ鼠の登山靴には昨夜から新聞紙を突っ込んでおいたので若干乾いているが、湿ったままです。

0645頼んでおいたタクシーが来る。
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今日はいいお天気です。まさに台風一過、気持ちのいい朝で、歩きやすそう。
宇佐大橋のたもとまで行って、そこから本日のスタートです。
横浪半島の尾根伝いに「くろしおスカイライン」というのがあり、
眺望絶佳という紹介もあるが、アップダウンが激しくて疲れるという意見もある。
タグシーの運ちゃんに聞いてみると、スカイラインはお勧めではないらしい。
それで本日は内浦の旧来の遍路道を辿ることにする。
入り組んだ海岸線を辿って行く道で、行きつ戻りつ、なかなか前に進んでいく気がし
ない道だそうです。
気の短いわしには向いていないかな?
でも体力の消耗を避けるため、平坦な道を選ぶ。
大橋を過ぎてしばらく行くと、お遍路さん向けの野宿小屋があるよ。
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一度泊まってみたいなあ。
しかし寝袋とかシートとかいるし、その分荷物が増える。野宿は体カのある若者向けかな?
この辺は柑橘類の木が多く植わっている。まだ青いみかんが目につく。
実のなっている木っていいよね。
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ふと地面を見ると昨目の台風のせいか、みかんが落ちている。
落ちているやつなら不楡盗の戒めに背かないでしょう。
なるべく黄色いやつを拾ってかじってみたら、
やはり酸っぱい。かなり酸っぱい。口が唾液だらけになったがな。
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でも青空とみかん畑っていいよね。なんかそんな歌があったなあ。
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民家の傍を歩いていたら犬の吠える声が聞こえてくる。どこ?
ああ、ここからか。

更に進むと今度は道の端に何か横たわっている。
ああ、猪だ。
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やっぱりこのへんも猪が出るんやねえ。自然がいっぱい、猪もいっぱい。
車に較かれたのかなあ??このあとこれどうするのかと考えていた。
そういえばさっき猪肉を扱う肉屋があった。そこに持っていくのかな。
でも血抜きをしないと肉がまずくなってしまう。
けどこれ結構時間が経っていそうですよ。
どうでもいいか。

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さて今日の難所である佛坂峠に向かう。道はだんだん山に分け入っていく。
ちょっとお腹が空いたので、昨日買っておいたクリームパンを食べることにしよう。
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佛坂峠のあたりから不動尊への分かれ道がある。
相変わらず不気味なことを書いてある。
しかし、もうそろそろヘビの出る季節も終わりに近いでしょう。
看板通り、かなり急な石畳の道を注意しながら降りる。
雨の日ならばもっと危険だっただろうにと思う。
山を下りるとお堂が木の陰から姿を現した。こじんまりとした椅麗なお堂があるよ。

1200岩不動尊到着
お堂の中に岩があって、お大師様がこの岩の上で修行したらしい。
なぜかこの場所から離れがたく、念入りにお経をあげさせていただいた。
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気持ちのいい場所というのはこういう所を指すのかもしれない。
庭を掃いている人たちがいて、
その人たちはこのお堂を守るためにわざわざ集まっているそうです。
こういった気持ちが場の雰囲気となって伝わってくるんでしょうね。

このあたりから足の豆がだんだん痛くなってくる。濡れた靴下も原因のようだ。
気温が高くなってきて足も暑くなってくるので、休憩の度に靴下まで脱いで足を労わる。
ちょうどいい休息所があった。
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ここも三方が壁で囲まれていて、野宿用にはいい施設だ。
備え付けのノートを見てみたら、結構ここで泊まっている人がいるみたいだ。
何度も言うが、こういったところで泊まってみたいなああああ。
長い休憩をとって残りのパンで昼食を摂る。

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季節はすっかり秋です。川べりにはすすきの穂がゆれ、柿の実がなっている。
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ここまで色づいていたらきっと甘いだろう、いや、渋いぞお・・・
杖で叩き落として食べてみたら、やっぱり渋い、渋い。渋いぞ~。

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民家の庭先にもお遍路さん休憩所が設けてある。
このあたりにはこういった所が多い。

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そういえば、土佐に入ってからこういったビールの宣伝が目につく。
「たっすいが」とは、なにか?
後で調べてみたら「たっすい」とは、手ごたえがない、ということだそうです。
と、いうことは「手ごたえのないのはだめだ」ということ。
つまり「味の薄いビールはいけない」ということ・・・

結構快調に足が動く。
やがて須崎の町に入る。
街歩きは目標物が明確なので気分的にサクサク歩くことが出来る。

1500別格霊場の大善寺に到着
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すぐ近くに本日のお宿のビジネスホテルがあるんですが
1600を過ぎないとチェックインできないと言われているので
大善寺でゆっくりとお参りさせていただく。
ここのご本尊は弘法大師で、大師堂は階段をかなり登った上にある。
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途中に二つ石大師像が今も昔も海を見つめて安全を祈っておられる。
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あまりに急なのでリフトがある。
乗ってみたいなと思うが、乗るまでもない。歩いて登ろう。
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ここも明治の廃仏稀釈の波をかぶったらしい。
一時は廃されてしまったらしいが、地元の人たちが復活させたそうです。
こじんまりとした大師堂は綺麗にされていて、地元の人が大切にしているのがわかります。

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大善寺の正面には古きよき旅館の雰囲気の柳家旅館がある。
こういうところを予約できたらいいなあ。

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わしは煩悩だらけの人間です。
ひたすら戸惑いました。
でも、歩き遍路は土佐の国も後半になってくると顔つき目つきも変わってくるそうです。
わしも変わってきたのかなあ?

1600本日のお宿のビジネスホテルマルトミに到着
ここはマンションの空き部屋を宿泊所に使っている。
素泊まりのみで、食料は向かいにスーパーがあるので
そこで今夜の夕食、明日の朝食と昼食を買い込む。
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なんか炭水化物ばっかりや。
ビールは・・・我慢した。まだ修行中です。
熱いお湯に入って足の疲れを癒し、さて寝ようかと思ったら
電灯が消えない。紐が動かない・・・・。
壁にスイッチがないかと探しても、ない。
わしは明るいと眠れないのです。
目隠しをしても眠れない。
仕方がないので玄関へ布団を持っていって狭苦しいところで寝ました。
そのせいで夜中に何度も起きる。
ああ、安宿はこういったトラブルが起きるんやなあ。
これも修行か。

お遍路さん(その13)33雪渓寺~36青龍寺

33雪渓寺~36青龍寺

区切り遍路土佐の国 第3回1日目

今回は台風とねんりんピックがキーワードです。

10月24日(木)
台風が日本に接近しつつある。それも2つ。強力だそうだ。
9月に台風の中を歩いてきた経験から、雨対策をしっかりすれば大丈夫じゃない?
と思う余裕ができてきた。しかし出発直前まで行くか行くまいかさんざん悩んだ。
えい!迷ったら進めだ。
1908いつものバスに乗って神戸三ノ宮に向かう。雨が窓ガラスを叩く。
もう踏み出したんだ、迷うことはない。
三ノ宮に着いたら風ばかりで雨は少しも降っていない。これはいけるぞ!と内心安堵する。

2207発の高知行に乗り込み、寝ようと思っても雨が気になる。降ったりやんだり。
何度か眼をさましているうちに高知市内に入って雨は本降りになってきた。

10月25日(金)
0530高知駅到着。まだ空は暗い。駅のベンチで雨着を着こむ。今回は登山用品専門店
モンベルのポンチョを奮発した。それに丈の長いトレッキングシューズにスパッツをつけて、
これで防水対策は万全?だといいなあ。
タクシーで前回の続きの三十三番雪渓寺に向かう。

0630雪渓寺到着
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まだ納経所は開いていないのでご本尊様とお大師様に今回の旅の始まりの挨拶をする。
こんな台風の朝なのに地元の人が犬を連れてお参りに来たよ。ご苦労様です。
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おびんずるさまにもご挨拶。
0700に納経所が開いたので早速済ませ、次の三十四番種間寺へ向かう。
本当はいいお天気の日に歩いたら気持ちがいいだろうなあ、という田園地帯を濡れながら歩く。
最初はジャージの上を着ていたんですが、暑くなってきたので脱ぐ。
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田圃の中に小学校があるらしく、送りの車が数珠つなぎです。
今日は台風だから送りつきなのかな?
警報が出たら学校は休みなんじゃない?どうなんだろうか。

0830三十四番種間寺着 スタートから6.5km
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とにかく雨が降っていると写真が撮れない。カメラが濡れないように気をつけていても
容赦なく水がかかる。壊れないかなあ・・・。
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境内では車遍路の夫婦連れの先客があった。
台風の中を参拝している酔狂な遍路はわしだけではなかったんやね。
朗々と御詠歌をあげている。いいなあ、このゆったりとした響きが好きです。
そのうちわしも習ってみたいと思う。
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雨は容赦なく庇からビタビタと流れ落ちる。
お線香と蝋燭に火をつけようとしても水がかかる。

高岡の町に入るが、町の景色をゆっくり見ている余裕もない。
写真を撮るのは一時小やみになった時とか庇が大きな所に入った時だけ。
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ちなみに今日の格好はこんなんです。
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仁淀川の水量が増加していて管理局の車が来ていました。
四国によく見られる「流れ橋」は増水の時にこんな感じになるんやなあああああ。
確かに欄干があったら色んなものが引っかかってしまう。
橋を渡ったら神杜があって、休憩所みたいな小屋があるよ。
ちょっと休ませてもらいましょう。
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こんな台風の日なのに参詣人が次々と来る。よほど由緒のある神杜なんだろうなあ。
あとで調べて判ったんですが、「弥勒大明神」というイボ取りにご利益のあるところですって。
なんで弥勒なんでしょうね?
高岡の町に入るとへんろ標識が時々なくなり、道を間違うことが多くなってきた。
地図を出して確認すればいいんですが、こう雨がひどくては中々取り出せない。
そのうち靴の中がグジュグジュしてきた。水が入り込んできたようだ。
この靴、完全防水ではないんやなあああああ。それとも日頃のメンテ不足か。
結構今日は日程が押しているんで、迷っている暇はない。

焦る気持ちをかかえつつ歩くと、大きな石の門柱に至り、ほっとする。
と思ったら、ここからお寺まで坂道を結構登らなきゃいけんのやね。
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参道は水が滝のように流れている。もうこの時点で靴の中はグショグショ。

1200三十五番清滝寺着 スタートから16.3km
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雨が降っていると石段が更に長く感じてしまう。雨の中の歩行は身も心も萎えさせてしまうのか。
境内には誰もいない。そりゃそうやね。
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独りで本堂、大師堂を占拠して大声で読経をする。これ気持ちいいもんやね。
納経所の人に台風の進路を尋ねたら、台風は四国には掠らずに東進しているらしい。
「明日には晴れます!」
力強い言葉を聞きましたがな。
ここから次の三十六番青瀧寺まで14.6km・・・4時間以上かかる。急がねば。
清滝寺を打ち終わって高岡の町に戻り、町を南下して塚地峠を越えるか、トンネルを通るかの
選択を迫られたが、今日は無理せずトンネルを通ることにした。
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トンネル前には通夜堂(お遍路さんの野宿小屋)があって布団まであったが、雨にぐっしょり
濡れていました。そりゃ、吹きさらしやもん。濡れるよ・・・
1km位のトンネルだったが、出口がかすかに見える。目的地がわかる道程というのは
気分的に楽です。逆にいつまで続くのこの道・・・というのは気力も削がれてしまう。
宇佐の町に出る。ここはカツオ漁船の町なんですが、今日ばかりはひっそりとしている。
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高く、長い宇佐大橋を風雨に晒されて渡る。ここも先ほどのトンネルと同じくゴールが
見えているので気分的には楽です。
渡り終えたら「旧遍路道、峠越えのほうが早く着きます」な~んて看板が建っている。
200mくらいの山を越えるか、平坦な海岸沿いに歩いていくか、またまた迷った。
しかし「早く着く」の魔の言葉に惑わされ、山道へ。
ああ、やっぱり海沿いに行くべきだったかなあ、という後海をしても始まらない。
険しい山道を、雨に打たれながら登る。雨着の外は雨で濡れ、内側は汗でぐっしょり濡れ
濡れ濡れで息を喘がせながら山を登る。降りも足場が悪くて神経を使う。疲れもピークになって
来た頃、道端をふと見ると一番札所霊山寺の石仏がある。
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二番、三番、四番と続く。
それらの石仏は三十六番までの今までの道程を思い出させてくれる。時間も押していたが
それらの一つ一つに挨拶しながら歩いていたら、いきなりゴール。
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1630三十六番青龍寺着 スタートから30.9km
ここの石段がまた長くて、急勾配なんだなああああ。
滑らないように慌てず急いで確実に登る。
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いやいやいやいや、本当に今日は歩いた、歩いた。30kmは歩いた。それも雨の中。
今日はここからタクシーを呼んで先ほどの高岡の町に戻って白石屋旅館に宿泊です。
なぜそこまで戻る必要があるかというと、実はこの時期に「ねんりんピック土佐」が開催されて
いるのです。近隣の主要な宿は全国から集まったお年寄りたちに占拠されていて、予約が
取れなかったのです。わしは2週間前に予約してこの有様なのだから、当日予約を入れる
通しの歩き遍路さんたちはいったいどうしたんだろうと、心配しきりです。
白石屋さんには、台風のために今日は連泊して宿でじっとしていたお遍路さんたちが数人泊まって
いました。雨の中を歩いていた酔狂人はわしだけ?
早速洗濯をしました。そこには昔懐かしい2槽式洗濯機がありました。そういえばお遍路さんの
ブログには「この旅館の洗濯機は古くて使い方がわからない」とグチッていたなあ。
わしにとっては若いころ散々お世話になった洗濯機なんで、
かえって楽しんで使うことができました。
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洗濯物で部屋が一杯になったところで、お風呂と夕食を頂いたらもう眠くなってきました。
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台風の中の強行軍は必要以上に体力を消耗させていたんでしょうね。
8時前だというのに眠りに落ちてしまいましたがな。

お遍路の装備

お遍路を5月から始めてから通算6回、
山越え谷越え平地を歩き、40℃を越える灼熱の海岸線を歩き、台風の中を濡れながら歩き
その都度家に帰って装備を改善し、多少の知識を得ました。
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リュックサック
荷物を入れて歩くため、より機能性が要求されます。
山歩きだけでなく、平地の歩きが長いため、
背中の通気性が要求されます。
背に当たる部分に汗をかくため、あせもになってしまいます。
当初は富士登山のお供のリュックを使いました。
しかし、長時間の、それも暑い季節には色々と不具合がでてきました。
背中が暑すぎる。
それに汗だらけになって臭くなるので水洗いをしていたら布地素材が柔らかくなってきた。
そこで、フィールドワークにはミリタリーってのがわしのポリシーなんで
「アサルトザック」を買いました。
これは陸上自衛隊が使っているやつです。
ウエストベルトがちょうど腰で締められるので、腰で背負っているような感じです。
負い紐を調整すれば背中の通気性がいい。
そうすると、腰の辺りが蒸れてあせもになる・・・ので時々
ウエストベルトをはずして腰を開放させてやる。

色々と装備が外付けできるベルトも多い。
これは便利です。


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お遍路に限らず、靴選びは重要です。
こればっかりは安物で済ますと後々後悔するんで金を惜しんではいけない。
右からヨネックスの衝撃吸収素材のジョギングシューズ
中はCEDAR CRESTのウオーキングシューズ
左は同じメーカーの登山靴、富士登山で使いました。
夏場は山歩きを犠牲にして道路歩きを重点にしました。
山道をジョギングシューズで歩くのは少し心配があったんですが
道路を歩く距離のほうが圧倒的に長いし
アスファルトから伝わってくる熱対策には通気性がいいほうを選びました。
この際に防水性は敢て犠牲にしました。
雨が降ってきたらビーチサンダルに履き替えましたし、
いさぎよく濡れることも考えました。
実際台風の中ではどうやっても濡れるのを避けられないからです。
これから寒くなってくるので、
通気性はそんなに考えなくてもいいので
防水性、保温性を重点とした靴選びをしようと考えています。
区切り遍路だから装備を季節ごとに変えることが出来るんですが
いっぺんに廻ることを考える時、どの靴を履こうかな?と考えます。


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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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