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お遍路さん(其の3)8熊谷寺~11藤井寺

-承前-

今朝もいい天気です。でもちょっと寒いかな?
いつものとおり0430頃に目が覚めてしまった。
昨日は一日お日様に焙られ日焼けしていたので、少し頭痛がして身体がだるかったが
一晩眠ったらスッキリしていたよ。
まだまだ若いぞ!若いもんには負けないぞおおおお。

他の部屋の方々はまだ起きていない。(当然か)
そのおかげでトイレも独り占めできた。
朝食は0630から。
各人の出発の時間が違うので、食前の言葉は各自唱える。

ちゃちゃっと食べて(おかわりしたが)、0645に宿坊を発つ。
「お早いですね。お気をつけて」

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さて七番札所十楽寺は昨日行ったので飛ばす。
八番札所 熊谷寺まで5km、70分
田んぼの中の道をテクテク歩く。
途中何か銅像が立っている。なんだ?
三木武夫だああああ。
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三木首相は、ここ出身か?どんな功績を残したのかな?と考えながら更に歩く。
登校中の小学生から
「おはようございます」
挨拶される。
このあたりの人たちはお遍路さんと出会うのは自然なことなんでしょうね。

0800熊谷寺着
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中門には鮮やかに彩色されている多聞天、持国天像がある。
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綺麗に彩色されている像を見るのは初めてだなあ。
昔の
お寺も綺麗だったのでしょうね。
仁王門の天井にも綺麗な天女の絵があるそうだが、実際には公開されておらず、
レプリカがかざってある。
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ここのお寺は綺麗なものを観られたなあ。

九番札所 法輪寺まで約2.5km、40分
田んぼの中を延々と歩く気がする。
ちょうど田植えの季節なんで、あちこちで田植えをしている。
0900法輪寺着
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十番札所 切幡寺まで約4km、1時間
お接待所にお茶があるのでちょっとお邪魔して一服
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そういえば、今日の水分はペットボトルに入れた宿坊の水道水だけやなあ。
なんかシンプルな自分になっていく。
宿坊で一緒だった団体さんを乗せたワゴン車がシュイーンと追い越していった。

1015切幡寺着
山門をくぐったらすぐに本堂か・・・と思ったら
「遍路泣かせの333段」の石段を登っていく。
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あえぎあえぎ登る途中、先ほどのワゴン車が石段横の急な山道をそろそろと降りてくる。

十一番札所 藤井寺まで約10km、2時間30分
今日一番長い道のりです。
山から平野を横切って向かいの山に至る。
ちょっと栄養補給
わしのお気に入りはス○ッカーズ
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食事は、お弁当を持ってきたらいいんですが、今回はそう長丁場はなかったんで
お店で食べることにしていました。
讃岐ではないが、阿波も結構うどん屋が多い。
有名どころは・・・・ないが
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まあ、それなりのお店で「八幡うどん」を食べる。

吉野川にかかる潜水橋を渡る。
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洪水のときに橋が流されないようにこういった構造になっているそうだ。
お遍路さんは橋の上では杖をつかない。
なぜって?
その昔弘法大師さんが橋の下でお休みになったからです。
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いけどもいけども道が延々と続く。
かろうじてお遍路道のステッカーがここはお遍路道であることを示してくれる。
途中で七十台の歩き遍路さんとお話をする。
環境省のOBですって。静岡からだそうです。
初回は車遍路をしたそうで、二回目は歩きをしたくて歩いているらしい。
四国へは車で来て、お寺の駐車場に置いて歩くらしい。
しかし車の回収のためにまた元に戻らなくてはならない。
そういうやり方もあるんやねえ。

色々お話しながら歩いていたら案外早く着いた。
1330藤井寺着

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十一番藤井寺にて今回のお遍路は打ち止め。
本当は焼山寺までの「遍路ころがし」の山道6時間を登りたかったが
時間の都合で断念・・・残念!

鴨島駅まで歩いていって徳島駅まで列車で帰ることにする。
駅まで行く途中に、道行くおばさんが
「あ~、よかった。やっと会えた」
と自転車を止めて話しかけてきた。
「寄付させてください」
と千円のお接待を受けた。

初めての金品のお接待にかなりの動揺を感じたわしだが、
お接待を受けたときには断らないというお遍路さんのルールがあるので
ありがたく頂戴し、納め札を受け取ってもらった。
「あ、お札頂けるのね。嬉しい。昨日は三人に出会ったんだけども、今日は一人も出会わなかったのよ」
そそそそそうか。すると彼女は毎日お遍路さんにお接待をしているのだなあ。
しかし、道向こうのガソリンスタンドにはバイク遍路の若者二人が給油していた。
歩き遍路さんが彼女のお接待の対象なのかしらん。

四国の方々のお遍路さんに対する姿勢というのは、ひとつの文化なのだろうか。
お接待をすることによって功徳を積むともいわれる。
自然に差し伸べられる手というものは、押し付けがましいものでもなし、
受けたほうも心が温まる。
今回2日間だけあるいたんですけども、なんか心がほっこりしましたがな。



帰りは徳島1730発のバスで大阪なんばビッグカメラ前1930着、
そこからなんばOCATを2030発で西裏京都市2230着で我が家に帰る・・・・

はずだったが

神戸~大阪間で事故があったらしく
なんば着が遅れるらしい。

ええっΣ(||゚Д゚)

ここで乗り遅れたら今日中に家に帰られへん!
最悪ダンボールで泊か・・・大阪では誰もお接待してくれへんやろうなあああ

腹をくくることが肝心や。

そう決意した瞬間、奇跡的にバスがスムーズに動き始めて
なんばに到着した。
ああ、お大師様のお導きか・・・
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

なんばビッグカメラ前からなんばOCATまで約600m
白衣のお遍路さん、走る。

ぎりぎり間に合ったがな。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛


さて、焼山寺までのコースは、いつ行こうかな?
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お遍路さん(其の2)2極楽寺~7十楽寺

承前


二番札所 極楽寺まで約1km、歩くと15分・・・のはずだが
あちこちの風景や建物に目を奪われて歩いていると意外と時間がかかる。

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途中に映画「バルトの楽園」にちなんだドイツ館があった。
有名な「バンドウ・ラーゲリ」のあった場所なんやねえええ。
見に行きたい!と思ったがいずれまた。

一心不乱に次の目的地を目指すよりは
四国そのものを楽しむ心も持ち合わせていたいと考えます。
お遍路はともすればスタンプラリーになりがちだな。

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極楽寺に着いたのは9時
相変わらずお遍路さんや参詣の人は少ない。
しかし最初よりは落ち着いて読経ができたような気がする。
本堂、大師堂では蝋燭一本、線香三本を立てる。
風が強いと火がなかなかつかなくて混んでいるとき迷惑するので
ターボライターを用意しました。これなかなか便利ですよ。
山登りのときにも重宝します。
納め札を入れ、お賽銭をあげてからお経をあげる。
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弘法大師お手植えといわれる樹齢1200年の大杉をなでなでする。


三番札所 金泉寺まで約2.5km、40分
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ここまでの道は、昔ながらの遍路道で保存会が整備している道らしい。
古道を守ろうとして努力しているんですね。
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鯖街道に通じるものがあると考えました。

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いたるところ道筋に「へんろ道」の道標がある。
この標識を見ていけば迷うことはない。
しかし見落とすことがたまにあって、しかしその先には「ここは遍路道ではありませんよ」とも
書いてある。なんて親切なんでしょうか。
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このへんの道は昔の遍路道の風情を残している地域だそうです。
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11時過ぎなんですがうどんやが営業中という幟がたっていたんで
入る。
「なにがお奨めですか?」
「いやあ・・・ぜんぶです」
釜玉うどんを頼む。

四番札所 大日寺まで約5km、1時間15分
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ここは山の中に入っていくゆるやかな登り道が続く。
新緑をまとった山の緑が気持ちいい。
ウグイスの声がホーホケキョと聞こえてきて、藤の花が風にそよぐ。

五番札所 地蔵寺まで約2km、30分
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道すがら、あちこちにお遍路さん休憩所があるよ。
入ってみたらお接待にみかんが置いてある。
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ひとついただいてみる。
いい香りです。
しばらく手についたいい香りを楽しみながら歩く。


六番札所 安楽寺まで約5km、1時間15分

今日はここの宿坊に泊めていただきます。
宿坊なので大部屋かと思ったら予約の時点で個室ですよと言われた。
へえ~~。
わしのイビキの被害者が発生しないことを祝す。

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1430安楽寺着
かなり早く着いてしまったので、次の七番札所 十楽寺に行くことにする。約15分
その前に宿坊にチェックインして荷物を預かってもらう。
リュックをおろして歩くと身軽やねえええ。

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七番札所十楽寺着 1500
今日の終わり頃になるとお経も滑らかになる。唱える声も大きくなってるよ。
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境内に海軍13期予備学生戦没者慰霊碑があった。
わしと娘の柔道の師匠も13期予備学生出身やったなあ・・・と考えていました。
納経所の閉まる1700よりだいぶん前に納経帳に墨書・朱印をいただき、安楽寺宿坊に帰る。
ここで問題発生
6番札所→7番札所のように
札所を順番に回るとき、案内のステッカーや標識はとても役に立つが
7番札所→6番札所のように
逆に廻ると案内が見えない。
すると帰り道に迷うことがある。
逆打ち(88番から反対に廻る人)は大変やねえ。
ちょっと迷ってしまったが1630に無事安楽寺に帰ってきました。

ここで門前の売店をのぞいてみる。
やはり巡礼グッズやおみやげ物が所狭しと並べられています。
と、ここで白衣にLLや3Lサイズがあるのに気づく。
あれ?確か一番札所の売店では白衣のサイズはひとつしかないと言われて買った白衣は
ちょっとわしには小さいかな?と思いつつ我慢して着ていたが・・・
あるじゃん。ジャストフィットが!
早速LLを買いました。
一番札所は巡礼の最初の場所なんで、みんな有無を言わさずにあるものを買わせるのかなあ。
商売やねえ。

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さて宿坊にもどり、荷物をといてほっこり・・・今日一日歩き詰めやったあなあああ
なんか眠くなってくる。
しかし今寝たら夜寝られなくなるので、我慢する。
安楽寺宿坊http://www.shikoku6.or.jp/syukubou.html
基本宿坊はホテル並みのサービスは期待できない。民宿の規模の大きいところといったところか。
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タオルや寝巻きは自分で用意する。
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布団のシーツも自分でとる。
でもこれで十分に満足できるよ。

1700にお風呂の準備ができたとの案内で「弘法の湯」に入りに行く。
お大師様ゆかりの温泉だそうで、疲れが癒せ自分でるなああああ
1800夕食
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夕食は精進料理といったわけでもなく、結構豪華
頼めばビールもある。
今夜の宿泊客は長野からの信徒さん8人、家族4人、夫婦2組、外人さん、それにわし。
4月は団体さんでいっぱいだそうで、連休の今は空いているらしい。
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食前の言葉を若いお坊さんと一緒に唱える。

1900夜のお勤め
本堂で読経、法話のあと、護摩木に願い事を書いて火中に投ずる。
わしこういったこと結構好きなんで、いい気分ですがな。

一時間くらいでお勤めを終えて部屋に帰る。
本当はここでビールをカーッと飲んで寝たいところだが
お遍路中は禁酒としたので我慢する。
でも、一日の疲れが一気にやってきて2030には爆睡しました。

続く

お遍路さん(其の1)1霊山寺

-序文-

お遍路の本の最初に
「一番札所までの道程が一番遠い」
と記されていた。そのとおりですね。
いつも言うように、
「いつか行きたい」とはいつのことか?
「そのうち・・・」と言っているうちは行かないだろう。
何かのきっかけがあると行動を起こしやすい。

わしにとってのきっかけは
「四国八十八箇所お遍路ウオーク」
の開始です。
4月のはじめに鯖親父さんとお遍路バスツアーに参加して事前学習をしてきました。
先達さんからお遍路の作法とかお経のあげかたとか
必要なものの準備とかを勉強しておいて基礎知識を仕入れておいたことは
今回役に立ちました。

春はバスツアーが目白押しで、宿坊や札所は団体さんで大賑わいだそうです。
ゴールデンウイークに入ると、個人お遍路さんが多くなるそうな。
で、わしはゴールデンウイークの前半と後半の間の平日3日間を使って
一番札所から実際に自分の足を使って回る事にしました。

A型のわしとしては、綿密に計画を立ててからでないと行動が不安だ・・・
ということで行きの高速バスはもとより、帰りのバスの予約もバッチリ組んでしまいました。
わしはいつでもトラベルです。
一度でいいから気ままなジャーニーをしてみたいもんです。


お遍路阿波の国区切り打ち1回目

(一日目)

初日は徳島までの移動
梅田を15時に出て徳島駅前へ17時半に到着
サンルート徳島にチェックイン
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ここのインには天然温泉があって気持ちいいねえ。
部屋にはネット接続できるパソコンが置いてあって、早速お遍路の予習をする。
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もちろん、る○ぶも参考になっています。
経費の節約のため、夕食(お弁当)と明日の朝食(お握り3個)を買いに行く。
ビール一本景気づけに飲みましたがな。(ヱビスビール)
心地よく酔ってくる。
明日に備えて今日は早く寝るとするか。

(二日目)

翌日、いよいよ本番
ホテルを6時半にチェックアウトして
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JR徳島駅から高松行きに乗って板東駅まで約20分
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ひなびた風情の板東駅は、一番札所最寄の駅のはずだが全然賑やかではない。
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ちょっと拍子抜けしながら一番霊山寺に向かって歩いていたら
食堂の親父さんから声をかけられました。
「お遍路さんかい?お茶を飲んでいきなよ」
えっ、もうお接待っすか?
初めてのお接待に少し戸惑う。
が、お接待を拒んではいけないということで、ノコノコ店の中に入り
お茶とおせんべいを頂戴する。
「どこから来たの?」
「はあ、京都っす」
「今日はどこまでいくの?」
「はあ、六番安楽寺の宿坊に泊まろうかと・・・」
初めて納め札を書いてお渡しすると、
まさかお遍路未満の者から貰うとは思わなかったらしく、ちょっと驚いていた。
「え?お札書いてくれるの?」
「はははい」
「へえ~、○○さんね。そういえばここのあたりにも○○さんって、いるよ」
「多分それはわしと同属でしょうね。鎌倉幕府の御家人から始まって美濃→丹波→阿波と広がってきました」
「なるほどね」
しばらく土地の古い大名などの話をして、
「それではどうもありがとうございました」
「お気をつけて」

なんか幸先いいなあ。

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一番札所 霊山寺にたどり着く。そこでは巡礼グッズを売っている。
ここですべてのお遍路用品が手に入るが、別に慌ててここで揃える必要はないと思う。
お寺で納経をするのには
蝋燭とお線香、経本は必需品で、
敢て要るのなら納経帳と朱印を受ける白衣くらいでしょうか。

わしはここで杖、白衣、朱印用白衣、納経帳、傘、輪袈裟、輪袈裟留め、経本、さんや袋(頭陀袋)を買った。
しめて19,915円
数珠と蝋燭、線香、納め札は前回用意していたので必要ないが、消耗品はその都度買いたさねばいけない。
これ、高いか安いのか・・・初めてのことなのでよくわからん。
が、だんだんわかってくる。
一番札所に置いてある意味が・・・。

本堂でご本尊様に向かってお経を唱えるのですが
お作法どおりうまくやろうとする気持ちばかり先走り、ご本尊の釈迦如来を拝むゆとりがなかったがな。
それに朝早くだったので本堂にはわし一人。
寺務の人たちが居るので緊張してしまい、お経を読む声も小さい、つっかえつっかえ・・・あうあう。
次は大師堂へ。まだまだぎこちない。
ここまで終わったら納経所で納経帳、白衣に墨書・朱印をもらうんですが
一番は納経帳を買った時点ですでに墨書・朱印が示されていをるんで省略できるそうです。
したがって納経所デビューは二番札所になりました。


続く


プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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