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厄神明王詣り

厄神明王詣り
平成31年3月7日
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西国24番札所の中山寺は、今住んでいる豊中から阪急に乗って
「中山寺駅」まですぐです。
なので、時々詣りに行っているのです。
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春間近、梅の便りがやってきました。
中山寺には梅林があり、梅の香りに誘われてフラフラと梅林に足を踏み入る。
まだ3分咲で盛りではないが、見物の人もちらほらいます。

ふとみると「奥之院」への立て札が目に入りました。
この文字に弱い・・・・
遍路修行者の血がザワザワと騒ぎ
フラフラと路を進んでいき、遂には山頂の奥之院に行ってしまいました。
18町の山道は・・・気持ちいいぞ!
全身の細胞が喜び
お遍路禁断症状が癒されていきました。

その日は満ち足りた気分で山歩きを終えましたが、
灯明、線香など参拝用具を持ってきていなかった。
次の週、今度はきちんと奥之院詣でに行きましょう。



いうことで3月7日(木)の朝
阪急宝塚線に乗り「中山寺駅」に来ました。
生憎曇り空で少し寒いのですが大丈夫
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梅も満開で、馥郁たる香りに包まれています。
いい気分やあああああああああ。

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奥之院への登り路は、
初めは住宅地の横を登ります。
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次第に山道になり、人界を離れていくに従い空気感が変わってきます。
そうです。ここは中山寺奥之院へ向かう信仰の道なのです。

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路には石仏が一町ごとに立っているような気がする。
よく見ると四国八十八箇所御本尊と、お大師さまのようです。
観音様ばかりだと西国三十三ヶ所か?
と思うのですが
虚空像菩薩、薬師如来、不動明王達がおられるので
多分四国なのでしょう。でも88体あるかなあ?

閑話休題

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勾配は思ったよりもきつくなく、馬の背などもあり
鼻歌交じりで登ることができ、
ウオーキングのシニア達と数多く行き交う。
「おはようございます」
「おはようございます」


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鶯の声も聞こえてきて、気分が高揚してきます。
おもわず顔がにやついてくるのがわかる。
この雰囲気・・・は
地元の八十八箇所写しの山の雰囲気に似ているような。

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路傍の石仏に真言を唱えながら気持ちよく山道を歩んでいると
うっすらと汗さえにじんできました。

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霊地の空気感が濃くなってきたところには
お不動さんが祭られている水場がありました。
「厄神明王聖徳太子のお修業場」
とある。

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その上には、宇多天皇が自ら岩に彫ったとされる
衣冠束帯姿の天神像があります。

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奥之院拝殿に到着
朱が鮮やかですね。
ここのご本尊さまは厄神明王さまです。

近くにある門戸厄神東光寺につたわる伝説によると、
嵯峨天皇が夢の中であらゆる魔を倒し厄を祓う不動明王と
愛染明王が合体した明王を感得し、
空海にこの仏尊に祈願をするように命じたという。

三体の厄神明王像を作成し、高野山の天野大社には国家安泰を願った像、
京都の石清水八幡宮には天皇家安泰を願った像、
東光寺には国民安泰を願った像が奉納されましたが、
現存するのは東光寺のものだけですって。

納経所は10時からということで、しばらくベンチに座って待ちましょう。
納経所の外にはスタンプ台があり、
シニアのハイカーたちが登拝回数を競っている様子でした。
回数に応じて表彰や記念品授与があるらしいです。

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10時に納経所が開いて、若い僧侶からご朱印をいただきました。
「あ、あの~、ここの厄神明王さまのご真言はないんでしょうか?」
「そうですねえ・・・『南無厄神明王』ですね」
なるほど。

本堂の左手の大悲水を頂きペットボトルに入れ・・・お土産にしましょう。

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清荒神への道標の通り山を下ります。
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結構急な路ですねえ。
足を取られないように木につかまりながら
そろりそろりと降りる。

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すると道路に出ました。
工事中の個所もありますが、このまま下界までこの道かな?
と思ったらまた山道に入ります。

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道標がはっきり示されていない場所もあって
結構悩みながら進みます。
スマホの地図にはこの山道は示されていないんですよ。

まあいいか。
迷ってもまだ昼前だし、眼下には民家も見える。
と、腹をくくったらなんとなく道に出ました。
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砂岩帯で滑りやすい箇所にはロープが張ってありましたがな。
こういった道も楽しからずや。

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浄土宗大林寺境内に出ました。
ここまで来ると人里という感じでゴールも間近ですね。

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清荒神駐車場に出て、さてここで帰るのは野暮です。
荒神様にお詣りをしてきましょう。

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平日ながら善男善女が境内に集っております。
相変わらず犬連れの年寄りが見られますね。
どうもワンちゃんは眷属に怒られているような風情で
拝殿に行くのを嫌がっていますが
そんなこと知らない団塊の世代の老人たちは無理やりリードを
引きずってズンズン進んでいきます。
ワンちゃん可哀そうに・・・・

何やらテレビの取材が来ているようで、
賑やかしい集団が本堂の方に移動していきました。

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門前町でたい焼きと駅前でコロッケを買って今日の昼食にしました。

実質4時間程度の山歩きだったんですが
心地よく疲れを覚え、その日はよく眠ることができましたがな。

今後も手持無沙汰の休日にはここに登って英気を養うことにします。
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西国七福神巡り

西国七福神巡り
平成30年2月8日(木)
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今日は・・・温泉に行くつもりで朝早くから箕面に行きました。
ここには「大江戸温泉物語」の温泉施設があって
一日温泉三昧で楽しもうと考えていたのです。

0830
箕面駅で降りて温泉まで行ってみたら、
「1000」開館
あ、そうかあ。
ではどこかで時間をつぶそうか。
ふと見ると、
「西国七福神集印めぐり」
大黒天 箕面 西江寺

おおっ

この関西七福神めぐりの看板は、時々見かけていました。
そのときは縁がなかったので気にしていませんでしたが

カチッ

縁が繋がりました。
早速行こう!
坂を登って・・・おお、ここか。
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西江寺 大黒天
ここは真言宗の寺院で、勤行もいつものとおりできました。
ご本尊さまは歓喜天様なので、ちょっと怖い。

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大黒天様は弘法大師様と同じ所におられるので
一緒にお参りさせていただきました。

納経所では若い僧侶の方がみえて、
「歓喜天様は『ありがとう』という気持ちを大切にしてください、という神様なのですよ」
と優しく教えてくださりました。
集印帳をそこで買いました。
満願すると阪急の指定の駅で金杯をいただけるとか。
おおっ
これは是非満願せねば。

箕面は秋の紅葉が美しい観光地で
谷川沿いの道を歩いて行くと、ハイキングの人達が歩いていきます。
この先には美しい瀧があるそうです。

そこまで行きたいが、ちょっと時間がないように感じます。
目的は龍安寺です。
あれ?
今日は温泉に入ることだったよなあ・・・

1kmくらい歩くと、

瀧安寺 弁財天
に着きました。
ここは本山修験宗のお寺だそうな。
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すすすると、奥にある瀧は修験者が修行した瀧なんでしょうかね。
役小角が箕面滝の下に堂を建設し、
本尊の弁財天像を安置して箕面寺と命名したのが始まりであるそうな。
一度行ってみたいっす。
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弁天堂では猫ちゃんが迎えてくれました。
「おはようございます。お参りにきました」
「・・・・」
朗々と勤行している間中、じっとわしを見ていました。
弁天さまの眷属でしょうかね。
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「さわってもいいですか?」
「・・・・(よかろう)」
触らせていただきました。


さて・・・・

今日は温泉に来たんだよなあ。
寒い一日を温泉を楽しむためだよなあ。

でも巡礼者の血がザワザワとうずいてきました。

阪急沿線七箇所かぁ
すでに2箇所廻ったよなあ。

えい!

今日は西国七福神巡りにしよう!
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そうと決めたら賑やかな温泉街の街並みを横目で見ながら
「箕面駅」に戻り、列車に飛び乗る。

「石橋駅」で宝塚行きに乗換え「清荒神駅」で降りる。

清荒神・清澄寺 布袋尊
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清荒神清澄寺は真言三宝宗の寺院なんですが、
境内にある鎮守社の三宝荒神社のほうが有名で、
竃の神の荒神さまを祀る神仏習合の寺院です。

駅からお寺まで1kmの参道を登ります。
賑やかな門前町なので退屈しません。
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拝殿(天堂)には、三宝荒神王、大聖歓喜天、十一面観世音菩薩他がおられ、
眷属堂には布袋尊がおられます。
そして本堂には、本尊の大日如来さま、弘法大師さまなどがおられます。

拝殿の裏にまわると、空気感が違う。
ピーンとした雰囲気が漂っていて、
しばらくこの場の雰囲気に身体を浸します。

本堂横の納経所でご朱印をいただき、参道を戻るのですが、
うまそうな匂いが漂ってきて我慢ならん。
玉こんにゃくをひと串買って食べましたがな。うううまい。

「清荒神駅」から梅田行きに乗り「中山観音駅」で降りる。

中山寺 寿老人
ここは西国三十三ヶ所札所の二十四番札所で、安産の祈願寺として名高く、
人出も多い。
実はここの門前で売られている「硬パン」を買うのが楽しみなんですが
今日は店が出ていません。残念やなぁ~。
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気を取り直して、本堂手前の寿老神堂に行く。
あらためて見てみると、寿老神の後ろにお地蔵さまがおられます。
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本堂に登ってみたら、
僧形の人が和賛かな?をゆっくりとした調子であげておられました。

エスカレーターを降りて、次に行こう。

「中山駅」から梅田行きに乗り「池田駅」で降りる
今度は神社です。

呉服神社 恵比寿神
う~ん、七福神は仏法を守護する天部の神様なので
お寺、神社どちらにもおられるのですね。
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いつもお世話になっているヱビスビールの神様です。
恵比寿神堂で二礼二拍手一礼でご挨拶したら、
「恵比寿さまは耳が遠いので脇に行ってお参りください」
と張り紙がしてあります。
建物の脇に廻ってみたら・・・版木と木槌があります。
この音で恵比寿様を呼べってか?
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「カン・カン」

もういちど恵比寿様にお参りしました。
そおぉぉかあ。えべっさんは耳が遠いのかぁ。

次行こう

「池田駅」から「蛍池駅」まで行き、国道に沿って歩くと
ひっそりとありましたよ。


圓満寺 福禄寿
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ここは曹洞宗の寺院です。
御本尊は阿弥陀さまで、福禄寿さまは、ご本尊のとなりにおられます
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納経所におられた住職様は、やはり禅宗の僧侶の雰囲気を持っておられます。
どこが違うのか?と問われてもはっきりと言えません。
纏っている空気感が違う、としか言えません。

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駐車場には、やはり猫ちゃんがいました。
「こんにちは。さわってもいいですか?」
「・・・・」
近寄ったら逃げていきました。眷族ではなかったのかな?

さあ残りあとひとつ
お昼の時間を大幅に回ってしまいましたが、
巡拝を終えてから食事にしましょうかね。
朝からゆで卵を2個しか食べていないのでお腹が空いているといえば、空いている。

「蛍池駅」から普通列車で「曽根駅」で降ります。

東光院(萩の寺)毘沙門天
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ここは新西国巡礼の札所ですし、「萩の寺」として有名なので2回ほど来ています。
勝手知ったる道を歩き、志納金を払い、境内へ。
「?」
いつもと雰囲気が違う。
萩の木が全くない。刈り取られて次の季節に備えているのです。
庭がなんだか狭く感じられますね。

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曹洞宗寺院なので、般若心経をあげます。
そのあと、妙覚道了大権現堂に行き、ここでは
仏前勤行の後、二礼二拍手一礼をするのだそうな。

納経所で最後のご朱印をいただき、満願となりました。
一日で七福神を廻る事ができ、大満足です。
満願の日付を打っていただき、
最後の詰めは、指定場所で金杯を頂くことです。
阪急梅田駅、豊中駅、川西能勢口駅で頂けるようです。
では豊中駅で頂きましょう。

案内センターで
「あ、あの~、関西七福神の金杯を頂戴できませんか・・・」
「はい!」
快く対応していただきました。
大事にそれを抱えて、改札を出る。

いま、1430
発心から6時間、有意義に一日を過したような気がします。
温泉はまた入りに行くことにしましょう。
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新西国巡礼 33番瑠璃寺 満願

瑠璃寺01

平成28年6月28日(火)

昨年、水間観音さまに引かれて始まった
新西国巡礼も、いよいよ満願を迎える事になりました。
33番南光坊瑠璃寺は姫路の向こう、佐用町にあります。
朝0508南海の始発に乗り込み南海なんばを経て新大阪駅に向かいます。
またしても新幹線に飛び乗り一路姫路駅へ。

姫路城を見る余裕もなく
姫路駅前バス停4番乗り場の「山崎行き」0700発に乗り
1時間15分揺られて終点「山崎バス停」まで行きます。
そこで「千種行き」に乗り換えて更に30分

実はここで大失態に気づきました。
納経帳を忘れてきたのに気づきました。

ああっ

ここから戻るのにはもう遅い。
まあいいや、納経所でお願いしてご朱印を紙に書いてもらい
それを貼り付けましょう。
あちこちの納経所でも、納経帳を持っていない人用に
そういったのがあるのを時々見かけます。
ああ~、満願の旅で納経帳を忘れるわし。
こんなのもわしです。自分を受け止めよう。

バスはどんどんどんどん山奥に入っていきます。
最初高校生が沢山居た車内は、わしひとり。
運転手さんが話しかけてきました。
「どちらまで?」
「はあ、船越まで・・・」
「ああ、お寺に行くんですね」
「そうです。新西国巡礼もここで満願なんです」
「へえ~、そうなんですか・・・」
「次はどこに行こうかな?」
「私は小豆島の札所に行っているんですよ。あそこはいいですよ」
「面白そうですね」
「今度はそこに行ったらいいですよ」

誰もいない「船越バス停」に到着

33番 瑠璃寺
瑠璃寺02

あたりは森閑とした雰囲気で、空気がひんやりしています。
カエルの鳴き声も聞こえてきます。
カジカガエルかな?
奥にはモンキーセンターもあるようです。
昆虫館もあるようですが、今は閉まっています。

瑠璃寺03
仁王門が迎えてくれました。
ここから本坊まで約1kmの参道を歩いていきます。
杉並木の山道はこれから聖域に入るという雰囲気満点です。
瑠璃寺04



瑠璃寺05
門前の店が見えてきましたが
なんとなく寂れています。
人の気配がしません。

瑠璃寺06
門では小僧さん人形が出迎えてくれましたが
くもの巣を纏っています。
ここが本堂かと思いきや、大師堂ですと書いてありました。

瑠璃寺07
ではこの上かな?と思い裏に廻って階段を登っていったら
不動堂でした。隣は聖天堂です。

きちんとお参りしてから、引き返して橋を渡り、
川の向かい側の道路を30mくらい登ったら苔むした石段がありました。
瑠璃寺08
ここを登ると金堂があり、「ここだ!」
蝋燭とお線香を立ててお勤めしていたら
本尊のご真言が「おんあみりたていせいからうん」
???
ここは千手観音様だったはず・・・
金堂を出たら更に石段があり、
「本堂はこちら」と表示されています。
そうですか。この奥ですか。

瑠璃寺09
石段を上り詰めた所に大きな建物がありました。
ここが本堂ですね。
改めてお勤めをしました。
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ここで新西国巡礼も満願ということで、感無量です。
苔に足をとられないように慎重に石段を降りました。

さて大師堂に戻り、最後のお勤めをします。
ここは高野山真言宗なので、大師堂が立派です。
内に上がれそうなので靴を脱いで、それでも板の間に座って
奥のお大師様に満願の報告をしました。

ここで初めて人に出会いました。
リュックを背負ったおじいさんです。
彼も巡拝者なのかな?
納経所には寄っていかなかった雰囲気です。

さて納経帳を忘れた迂闊なわし。
恐る恐る納経所に行ってみたら人の気配なく、張り紙がしてあります。
瑠璃寺11
おおおおお、今日はお留守ですか。
その代わり三方の上にご朱印が置いてあります。
なるほど。
納経帳持って来ていても忘れても結果は同じ事やったんですね。
お大師様の手のひらでもがいていたわし。

兎にも角にも300円を三方の上に置いて
ご朱印を戴き、これで満願完了!

足取りも軽く参道を戻ります。
その際、2台の車とすれ違いました。
明らかに参詣者のようです。
こんな平日にもやはり参詣者は来るのですね。

大師堂の前にいたおじいさんはゆっくりゆっくり歩いているので
途中で追い越しました。
バス停までたどり着きましたが1時間近くあります。
近くに阿弥陀堂があり、
ここで休ませていただきましょう。
瑠璃寺12

瑠璃寺13
お大師様の額が掲げられ、「十楽寺」と書かれているので
よく見たら「穴栗新四国霊場」の第7番札所のようです。
いいなあ、ここ全部廻ってみたいです。

さきほどのおじいさんは仁王門内に置かれた椅子に座っています。
同じバスを待っているのかな?
わしは本を読む事にします。
今日持ってきているのは森村誠一の「忠臣蔵」
そうです。先週行った赤穂の花岳寺の影響で忠臣蔵に興味が出ているのです。
上下巻の結構ボリュームがある本なのですが、
物語に没頭してしまい、今日は下巻なのです。
読んでいるうちに、
おじいさんはやって来た佐用町コミュニティバスに乗って行きました。

わしは神姫バスに乗り、山崎に戻ります。
行きに乗ってきたバスの折り返し運行なので
運転手さんと世間話しながら山崎まで戻ります。
山崎から高速バスに乗って三宮まで行った方が効率的だよ、
と教えてもらえました。

「山崎バス停」で調べたら1時間おきに三宮行きがあります。
1850円也
1200発の便にはまだ40分くらいあるので
腹ごしらえをと思い、近辺をうろうろしても何もない・・・
目に付いた喫茶店に飛び込みました。
趣味のよさそうな内装です。
まるで横浜にあるような喫茶店の雰囲気ですね。
横浜というよりむしろ神戸かな?

ダンディなマスターがいました。
英語の先生をされていたそうです。
オムライスをお願いしました。
香り高いコーヒーと、スパイスが効いたオムライス、サラダのセットです。
うろうろしていたせいで、30分しか時間がないよ。
しかしながら色々な事を喋る事ができました。
魅力的なマスターともっと喋りたかったのですが、
よほどの事がないと、もうここには来る事はないでしょう。
一期一会の感傷が旅の醍醐味なんでしょうかね。

高速バスに乗って三宮まで帰る途中のバスの中で
赤穂浪士が吉良邸に討ち入りました。


1年に渡って旅をした新西国巡礼もこれで終了
昭和の始めに人気投票で選定された札所ですが
いずれも由緒の正しい見所のある所ばかりでした。
それにパワースポットが多いようで、
元気を分けていただいたような感じがします。
仕事や人間関係で悩む事が多かっただけに、
札所を訪れる事は心の癒しになりました。

さて次は・・・
「西国薬師巡礼」「摂津国八十八ヶ所巡礼」もあります。
「小豆島八十八ヵ所遍路」もしてみたいなあ。
なんにせよ、四国遍路と平行してこれらをやっていきたいです。


新西国巡礼 30番金剛城寺、31番花岳寺、32番斑鳩寺

金剛城寺00

平成28年6月14日(火)
今日は梅雨の晴れ間でいい天気ですが、気温が高く湿度も高い。
汗対策と着替えを万全にして出かけます。

30番金剛城寺だけ行ければいいなあ。
今日は姫路の向こうまで行くので、新大阪から新幹線を使います。
ちょっと高めですが、新幹線の旅を楽しみましょう。
朝食の駅弁を買い込み、早速車内で食べます。
旅情満点ですね~。
真っ白な姫路城を横目で見ながら「姫路駅」到着

「姫路駅」から播但線に乗換え「福崎駅」で降ります。
ここからバス等の便はありません。
駅からまっすぐに平坦な道を4km歩きます。
まだ朝なのでそれほど暑くないよ。風も吹いてきます。
山に囲まれたのどかな農村地帯を歩くこと50分
金剛城寺への看板が見えてきました。あと少し!

金剛城寺01
山裾にお寺の大屋根が見えてくるとホッとしますね。
山奥育ちの、わしの原風景か。

金剛城寺02
駐車場に一台車が停められてあり、
婦人が山門をくぐっていました。
そのほかには訪れる人もなし。
右に「七種山金剛城寺」と彫られた石碑があります。


30番 金剛城寺着
金剛城寺03
立派な山門をアジサイの花が彩っています。
山門の足元には紙が敷かれています。
ツバメの巣でもあるのかな?
紙には「御用の方は本坊まで」と書かれていました。

本堂は残念ながら閉められていて、そっと戸をあけて中を覗いてみたら
誰もいませんでしたが、黙って上がるのは憚られるので
外に立ってお勤めをしました。

お勤めを終わり、本堂の左手に行ってみたら
立派な四国八十八箇所がありましたよ!
そうか、ここは高野山真言宗のお寺だったんでした。
金剛城寺04

納経所は本堂の右奥に行った本坊にあり、
先ほどの婦人が住職と法要の打ち合わせをしていました。
話好きの人らしく、わしにも色々話しかけてきます。

わしが四国、西国、新西国の巡礼をしている事も
聞き出されてしまいました。
「若いのに、偉いわぁ~!」
ま、まあそんなに若くないが、彼女からしたら若いんでしょうね。
わしと同じくらいの歳の息子さんがいるようですし・・・
「どうしてそれだけ廻っているの?誰かの供養?」


山門を出て、ここからまた駅まで歩きましょう。
道をテクテク歩いていたら
先ほどの婦人の乗った車が停まりました。
「駅まで行くんでしょ?乗りませんか?」
おおっ
南無大師遍照金剛
これはありがたい。
車中、彼女のマシンガントークも苦にならない。
あっという間に「福崎駅」に着く。
「お大師さまのご縁をいただきまして、ありがとうございました」
1時間早く駅に着くことができました。

ホームに入ったら、ちょうど姫路行きの列車が入ってきました。
南無大師遍照金剛

「姫路駅」で降りて赤穂線に乗換え「播州赤穂駅」に行きますが、
乗り継ぎ時間が30分ちょっとあるので
腹ごしらえしましょう。
駅構内にある吉野家には、「麦とろ御膳」があります。
美味しそうだったので、迷わず注文して
つるつるっとあっという間に食べられました。

吉野家の横には「御座候」があるよ!
あんこを2つ買って食べながらホームに上がります。

やってきた列車に乗って30分
お腹もくちくなり、列車の揺れに身を任せていると
眠くなってきます・・・
終点が赤穂なので問題なし。寝てしまいました。
目が覚めたら終点で、寝ぼけ眼で列車を降ります。
「播州赤穂駅」に着きました。

31番花岳寺は赤穂にあり、そこは浅野家の菩提寺です。
と、いうことは・・・
「忠臣蔵」ワールド。
花岳寺05
駅の階段には四十七士が出迎えてくれます。
街のいたるところに忠臣蔵があり、気分を盛り上げてくれます。

実はわし、忠臣蔵はあまり興味がなかったのです。
大河ドラマでは視聴率をあげるために
定期的に忠臣蔵を題材に取り上げたり
12月になると必ず忠臣蔵が放映されたり・・・
物語については知っていますが
興味がないので小説も読んでいませんでした。

こんなわしでも、大通りを歩いて行くうちに忠臣蔵ワールドに
引き込まれ、花岳寺境内に入るころには
どっぷりと浸っていました。
おそるべし、播州赤穂

31番 花岳寺着
花岳寺01
ここの山門は、赤穂城の塩屋総門を明治の初年に
ここに移したものだそうです。

花岳寺04
曹洞宗の寺院で、なんとなく禅寺の匂いがしますねえええ。
本堂の天井には虎の絵が描かれています。
これは撮影しても差し支えないでしょう。
花岳寺02

本堂横の納経所で御朱印を貰い、
更に拝観料400円払って宝物館のエリアに入りましょう。
忠臣蔵に興味のないわしがグングン引き込まれています。
大石家の守り本尊である小さな千手観音様が奥に安置され
その周りを四十七士の木造が取り囲んでいます。

展示品には吉良上野介を刺した刀などもありました。
おおおおお。つい見とれてしまいます。

花岳寺03
義士墓があり、ここは撮影可なのですが、外から撮る・・・
浅野内匠頭長矩公を囲み、義士の墓が並びます。
東京の泉岳寺が彼らの墓所ですが、ここには遺髪が納められています。
横須賀に住んでいたころ、京浜急行の終点に「泉岳寺駅」があり
ここに赤穂浪士の墓がある、とは知っていましたが
行かなかった・・・今は後悔

思わぬ観光ができて
心が満足しました。

「播州赤穂駅」から赤穂線登りで「網干駅」に移動します。
車内では、
お四国でラジオ聞きながら歩いている時に、
「その日の吉良上野介」という新解釈の短編小説を聞きながら歩き、
ちょっとだけ興味を覚えた事もあったなあ、と思い返していました。
帰ったら忠臣蔵の小説探して読んでみましょうかね。
その日の吉良上野介


「網干駅」界隈には「太子」という地名や会社名が目に付きます。
駅前からバスの便がありますが、生憎1時間以上待たないと、ない。
歩こうかどうしようか・・・えい、タクシーを奮発しよう。
明日は給料日だし・・・。
乗るのは太子タクシーです。

5分ほど走ったら斑鳩寺の看板が見えてきました。
大きな山門ですね。


32番斑鳩寺着

斑鳩寺01
おじさんが2人山門前の石碑で延々記念写真を繰り返していたので
石碑の撮影は、やめにして境内に入ります。

斑鳩寺02
その昔、聖徳太子は播磨国揖保郡の土地360町歩を受領し、
この地に来て斑鳩莊と名付け、
伽藍を建設したと伝えられ、これが斑鳩寺の創始とされています。
なるほど、「斑鳩」とか「太子」の名が多いはずです。

最初は奈良法隆寺の支院でしたが火災消失後再建された際に
天台宗になったそうです。
当時殷賑を極めた様子が境内の雰囲気からわかります。
本堂でお勤めするのは、わしひとり。
記念撮影をしていたおじさん2人も境内に入ってきましたが
お勤めする様子もなし。

斑鳩寺03
納経所は奥の本坊です。
平日は御朱印を貰いに来る人も少ないのでしょうか。
インターホンを押し、出てくるのをしばし待ちました。

さてここから駅まで戻るのです・・・が
やはりバス便がない。
歩くか!
真昼の炎天下、汗をかきながら歩きました。
四国遍路の時には汗をかいて歩くのが大前提の装束で歩くのですが
西国・新西国は普段着で来ているので
汗だくになるのが気になります。
シャツの着替えを持ってきてはいるんですけどもね。

ああ~、暑かった。
「網干駅」から「姫路駅」まで移動し、そこから新幹線に乗り
「新大阪」まで帰ってきました。


今日は姫路を起点にして3箇所廻る事ができました。
結願まで残り1箇所!
さて次はどこの札所巡りしようか・・・
楽しみでもあります。

新西国巡礼 二十九番 酒見寺、羅漢寺(五百羅漢)

新西国巡礼
羅漢寺00
平成28年6月9日(木)
今日は兵庫県加西市まで行きます。片道2時間はかかります。
JRの新快速に乗って加古川まで来て、
「粟生駅」で北条鉄道に乗り換え、「北条町駅」で降ります。
小雨がぱらついてきました。
旧西国街道である古いたたずまいの街中を15分ほど歩くと
山門が見えてきました。
酒見寺01


二十九番 酒見寺着

高野山真言宗の寺院で、
仁王門をくぐると参道が本堂まで続き、
参道の両側には弘法大師入定千五百年を記念して
建てられたという21対の飾り灯篭が立ち並んでいます。
酒見寺02

酒見寺は三代将軍家光より御朱印寺となったといわれており、
灯篭などに三つ葉葵の紋章が付けられています。
歴代徳川将軍の位牌が護摩堂に祀られているようです。

本道の裏には御影堂がひっそりと建っています。
四国八十八箇所札所以外はお大師さまに詣でる人は少ないのかな?

真言宗勤行次第にのっとってお勤めも終わり、
納経所はどこかな?
本坊の方へ行ってみました。
こうやくんに出迎えられました。
納経所らしき所でインターホンを押しても返答なし。
電話を入れてみても応答なし・・・
ああ、どうしようかな。
二度来るには遠すぎる。
隣の酒見神社(現在の住吉神社)に詣でてこようかね。
拍手を打とうとしたら、携帯が鳴りました。
酒見寺からの応答でした。
「いま、どちらですか?」
「住吉神社です。今そちらに行きます!」
こんな雨の日の朝っぱらから御朱印を貰いに来る酔狂人は
あまりいないんでしょうね。
無事御朱印をいただきました。
酒見寺03

雨がひどくなってきましたが
ここまで来たら有名な五百羅漢を見に行こう。

酒見寺裏の小学校の校庭に沿って進むと
五百羅漢のある羅漢寺があります。
北条石仏、加西の石仏などとも呼ばれ、
大分県耶馬渓山、山梨県吉沢の羅漢と共に全国的に知られている
有名な石仏だそうです。

こじんまりとした天台宗の寺院で、本尊は薬師如来様です。
志納金を払い、
小雨の降る羅漢寺の境内細道を進むと、
目の前には物言わぬ石仏が立ち並んでいます。
羅漢寺01

「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」

決して巧緻ではなく、素朴な手法で刻まれた石仏は、
いつ、誰が何のために刻まれたのかはわからないらしい。
昔に戦や飢饉で無残な死を遂げた人たちを縁故の人、
篤信家の人々がやむにやまれぬ信仰心から、
霊を供養したものなのでしょうか。
案内にかかれた文章を読みながら
雨に濡れる石仏を見ていました。
羅漢寺02

そういえば、まだ朝食を食べていなかった。
「北条町駅」の正面にあるショッピングセンターで
お弁当を買って朝昼兼用の食事をしました。
帰りの列車旅を楽しんでいると、東へ向かう車窓が明るくなってきました。
大阪の街の空は青空さえ見えていて、蒸し暑い。

これからは梅雨空の巡礼になるでしょうね。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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