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おきらく遍路旅 高野山お礼参り

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今日は日帰りで高野山お礼参りです。
昨夜は職場の忘年会だったのですが、早めに切り上げたい。
二次会のカラオケで2曲だけ歌わせてもらい
「すんませんっ明日は4時起きで高野山に行きますっ!」

帰って風呂に入り、ただちに寝て
翌日の総員起こしは0400

真っ暗で寒い師走の街に繰り出す。

阪急宝塚線~地下鉄御堂筋線~南海高野線を乗り継ぐ。
早朝のため通勤客はまばらで、無事座る事ができました。
「世界遺産キップ」を購入して、「高野山」行きの急行に乗るが・・・

しかし、「橋本駅」でバスによる代行輸送に乗換え

南海電鉄の高野山ケーブルカー新造のために、
現在「極楽橋駅」~「高野山駅」が運休となっています。
30年11月26日から31年2月28日までの予定だそうな。

へぇ~、そうなの。


今年の夏には台風被害で運休になり、バスの代替輸送を経験しているので
素直に橋本駅からバスに乗りましたが、
状況がよく理解できない老人が長い事駅職員から説明をうけていました。
地理関係のよく判らない人にとっては
繰り返し説明されても納得いかない様子だった。
ガイジンサン達も戸惑ったでしょうね。

手元を見ていると酔いそうな山道をグリグリ回りながらバスは山の上に進む。
錫杖が転がらないように腕でしっかり抱え込むが
つい居眠りをすると手が離れ、あわてて握りなおす。
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今日は大門から奥之院まで歩こうか。
気温表示をみると0.2℃
おお~、寒いなあ
今日はヒートテックの長袖にポロシャツ、その上に
ウインドブレーカーを着てきたら寒くないよ。

その上に白衣を着込んで、さあ行こう。
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朝早いし、平日なので道行く人たちは地元の人たちばかりです。
それに坊主頭率が高いのはあたりまえか。
バイク屋の主人も坊主頭ですねえええええ。

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ただ一軒あるコンビニに入ったら
クリスマスツリーが飾られ、軽快なクリスマスソングが流れていく。
この天空の宗教都市は寛容で、あらゆるものを受け入れている。

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金堂の境内で、知った顔を見ました。向こうも気づきました。
先日、大窪寺への途中、
お遍路交流サロンで出会った明石からの歩き遍路の婦人です。
昨日麓の九度山から慈尊院を経て丁石道を歩いて登ってきたそうです。
「途中柿のお接待はありました?」
「雨が降っていて、気づきませんでした・・・」

彼女からいい情報を聞きました。
高野山のさる宿坊は、歩き遍路さんには宿泊費が約半額になるそうです。
お遍路交流サロンで紹介されたんですって。
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赤バッチ授与の歩き遍路さん対象なので、ここでは明示できません。
あしからずご了承ください。


人気のない境内を抜けて
奥之院へと歩む。手袋をしていても指先がかじかんでくる。
鼻水も垂れているような気がする。
ここで修行をしている人は大変だなあ・・・

おきらく乗り継ぎ遍路をすると年2巡のペースで廻れるが
高野山に行くのは6月と12月になる。
暑い季節か寒い季節になるなあ。
もう3ヶ月ずらしたらいい季節になるのかもしれん。
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そんなことを考えていたら御廟に着いた。
人の姿は見当たらない。
朝早く来てよかったああああああ。
神聖な空気感の貸切です。
しかし大きな声を出して勤行するのは控えます。

金剛峯寺では
納経の折に参与会への入会書類をいただきました。
「あ、あの~、参与会の入会手続きはどこで・・・?」
「ここでできますよ」
「あ、そうですか。会費の納入時期はいつですか?」
「4月です」
「あ、そうですか。では今払うと少しだけ損ですね」
「そうですね。書類だけ持っていってください」
「はい」

門にガイジンサンの一家がいて、
美人の金髪婦人がわしをファインダーに納めようとしている。
「写真をとります?」
「イインデスカ?」
「OK!」
「アリガトゴザイマス・・・(タメイキ)スバラシイ!」
ふ~~ん、この格好はめずらしいんやろね。

今日の予定は終了したので、大門方面に歩いていき
朝寄ったコンビニで肉まんとあんまんで昼食を済ます。
冬の平日、食堂は閉店している所が多い。
まさにコンビニは山上都市のオアシスやね。

大門を出て「大門南駐車場臨時バス停」まで歩き、
5分後に「橋本駅」行きのバスが出るので温かい車内に乗ると
とたんに眠気が襲ってきます。
おかげさまでずっと眠りこけていました。

「橋本駅」~「南海難波駅」の車内も
日差しと暖房のお陰で眠りこけていました。

つくづく大坂に住んでいると高野山には行きやすいなあ、
と感謝です。


自分の願望ですが、
年末年始のお遍路をやってみたいなあ、と考えていますが
家族水入らずの正月も大切にしなくてはならん。
悩ましい所です。


大きなミスをしてしまいました。
13日に先達昇補でお世話になった親寺へ御礼に行き、
18日に高野山に行く予定を立てていたのが
日程を取り違えていました!
あらかじめ連絡していたにもかかわらず、
住職には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
この場をお借りして陳謝いたします。

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おきらく遍路旅十巡目結願 権中先達昇補 75番善通寺~88番大窪寺

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平成30年12月7~9日

前にも書いたが先達昇補のお願いに親寺を訪れたら
「なんで?もう先達になっているからいいじゃないか」
と言われ、返答に困った。

そう、自分はなぜ先達になったのか?何故位をあげたいのか。
歩き遍路ツアーを主催しているので先達位は持っていたほうがいい。
ではなぜ位をあげたいのか?

う~~~ん。
やはり凡俗の悲しさ、昨日よりは今日、今日よりは明日と、
日々進歩していたいから・・・かな?

悩みと期待を抱えたまま、講習会は
香川県は善通寺市の善通寺市民会館で開催されます。
過去、会場は善通寺境内の遍照閣で行われるのですが
どうも手狭だったようです。
でも、遍路の減少に伴い先達の数も減少しているはずなんですけど・・・

閑話休題

職場には3ヶ月前から休暇の申請をしておきました。
なので、3連休です。
講習会の後にはお遍路ができるよ。

12月6日(木)
仕事を終えてダッシュで新大阪から新幹線に乗る。
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岡山駅で在来線への乗換えの際、込み合う駅構内では
ビニール袋に包まれた錫杖を持った人がちらほら見られます。
そうだ、今日は新任の先達さんが誕生する日ですね。

お宿の善通寺グランドホテルのロビーには
今日か明日の参加者らしき御刀自様たちがウロウロしています。


12月7日(金)
夜が明けました。
外気はちょっと寒いかな?
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朝の善通寺市内を会場に向かって歩くと、向こうから
迷彩服姿のお父さんが両手に子供の手を引いて出勤してきます。
いかにも駐屯地のある街の風景ですよね。

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早くも市民会館の前にはお遍路さんたちがたむろしています。
知った顔もちらほらいるので彼らと雑談しながら過ごす。

さて、会場に入ったら、最前列の真ん中に陣取ります。
昔から後ろの方でゴソゴソするのは性に合わんのですよ。
話を聞くなら堂々と正面で。
それに居眠り対策になるしね。

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午前の大僧正猊下の話の最中、隣に座っているおっさんが
イビキをかいて寝始めた。
始めは小さなイビキなのだが、ハラハラしながらいると、
更にボリュームが大きくなってきたので肩を叩いて合図する。

居眠りしないくらい聞き応えのある話ならばいいのでしょう。
おっと、
四国八十八箇所霊場会を批判するような発言は厳に慎まねばならん。

今日の課題は便所の問題です。
大ホールが満員になるくらいの参加者の用便問題を解決できる
キャパシティはないのではないか?

で、あるから会場外にある公衆便所をキープしておいた。
講習と講習の間の休み時間はわずか。
おまけに時間超過をしても、情け容赦なく次の開始時間は厳守なので
おしっこ行くのも勝負なのであります。
勝負に敗れた人たちは、講習が始まった後にゴソゴソと会場入りしている。
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艱難辛苦のうえ、無事講習も終了
認定証書も無事受領しました。
知った人達との交流をしばしの間交わしたあと、善通寺へ。

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無事昇補のお礼を本堂、大師堂で済ましました。
大師堂では上にあがらせてもらおうと思ったが、
ひとりの大先達が座ってお勤めをしています。
後姿に犯すべからざる雰囲気を感じたので、
あがるのを遠慮してしまいました。

ホテルに帰り買い込んできたお酒で今日のお祝いを独りする。


12月8日(土)
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天気予報によると今日から寒波の襲来で寒くなるんだって。
ヒートテックを着込んでいるから大丈夫でしょう。
それに手袋も持ってきた!

金倉寺では、本堂・大師堂はもちろんのこと
訶梨帝母堂にお参りをする。
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娘の安産祈願です。
ザクロをお供えしたかったんですが今の季節、それはない。
せめてザクロの干菓子を求めたのですが残念ながらありませんでした。

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胎児は逆子だったんですが、いままで各所の神仏にお願いしていたら
無事になおりました。ありがとうございます。
この上は、安産の祈願を本当に真剣にやりました。
これだけ真剣にお願い事をしたのは初めてじゃないやろうか。

道隆寺の手前では、いつものお地蔵さまを頂きました。
錫杖の音をジャラジャラ高く鳴らしながら
家の前をゆっくり、ゆっくり歩く・・・・
あれ?声がかからないよ。
もういちど戻り、ジャラジャラ門から窺うと、
老婦人が出てきました。
「おはようございます!」
「おはようございます・・・お父さん!」
ご主人が出てこられましたよ。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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道隆寺境内には昨日昇補したのかな?
先達さんたちがちらほらいます。
昇補記念遍路なのでしょう、きっと。わしもそう。

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最近写経を始めました。
いつかやりたい、いつかやりたいと考えていましたが
強い意志がなかったために今の今までやっていませんでした。
先達昇補、十巡目結願を機会としてお大師様が与えてくださった機会でしょうか。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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納経所に奉納した新作「富士松天女」の絵を喜んでくださり
遍路切り絵プラカードをくださいました。
自分の描いた絵を喜んでくださると大層励みになります。

「多度津駅」~「宇多津駅」

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今日はよく晴れています。
きりっとした冷気に青空
わしにとっては絶好のお遍路日和でありますなあ。
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自分の灯した線香の香りが漂い、
読経をしている自分にまとわりついてくると、法楽であります。

なんておだやかな空間なんでしょうか。

空を見ると・・・雲がないので竜神様はおられません。

「宇多津駅」~「八十場駅」

季節はすっかり冬に様変わりして
木々の紅葉は落ち葉となって道の脇に降り積もっていますが
それでもまだまだ札所の境内では見事な紅葉を見ることができます。
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大師堂でお勤めしていたら縁の下で白いものが揺らめいた気がしました。
あとで見てみたらそのような気配はない。なにかな?

「八十場駅」~「高松駅」

高松駅を出て信号待ちをしていたら
お接待で100円をいただきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

さてお腹もすいてきたのでここらで食事をば。
うどんにしようかラーメンにしようか・・・
いままで気になっていた高松駅前の「徳島ラーメン」に入る。
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冷え切った身体に熱いスープが染み渡る。
しみじみと徳島ラーメンを味わったのは初めてではなかろうか。
ライスお替り無料なので2杯食べてしまいました。

「高松築港駅」~「一宮駅」

一宮寺には、今日は正しく山門から入ろうかね。
あまり目立たない生活道路に山門はあるため
車やバスの人たちはもっぱら裏門から入るのが主ですが
やはり山門から入りたい。
境内の外周をグル~ッと廻って、山門が見えてきました。

向かって右側の阿仁王さまにご挨拶をします。
「京都府から来ましたおやっさんと申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
「うむ、入るがよい」

本堂、大師堂でお勤めして納経所に行ったら賑やかな声がします。
よく見ると、三豊市で善根宿をされているKさんでした。
以前、民宿「碧」でのセミナーのときにわしと同部屋になり
夜中にわしのイビキのあまりのうるささに逃げ出し階下の広間で寝た、
というご迷惑をおかけしてしまった思い出がある方です。

思いがけない出会いでした。
三豊市の近くに来たら泊めてください。

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大師堂には写経道場があり、いつでも誰でも500円で写経ができます。
受付のおばさんにお願いして上にあがらせていただく。
まず凍えた指をストーブにかざす。

筆を持って用紙に向き合うと、心が静まってきます。
堂内に流れるかすかな線香の香りと
参詣者が堂内に入るたびにおばさんの鳴らす鐘の音が静かに響く。

奥のお大師さまに祈る参詣者の気持ちが堂内に満ちる。

香りと音と祈りが渾然一体になって
とても心地よい空間を作り出しています。

陶然と筆を進めていると
いつの間にか書き終わっていました。

おばさんがお茶菓子を出してくださいました。
少しの間お話をさせていただくと、
先日先達昇補講習会で聞いた話と同じ内容の話でした。

「自分のためでなく、人にあげることが第一です。そうすれば自然と自分に帰ってくる」

たまたまこの場所に来たのではなく、来るべくして来たのでしょう。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

お芋と飴ちゃんをいただきました。

山門から出て、左の吽仁王さまに
「ありがとうございました」

右に進んで駅の方向に向かって歩くと、
なにやら立派な境内に出ました。
どこかな?なにかな?
おお、一宮神社だっ

初めて訪れましたよ。すごく立派な神社ですねええええ。
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「一宮駅」~「長尾駅」

わしの好きな琴電に揺られて今日の最終場所
長尾寺に着きました。

夕闇の迫る境内には誰もいません。
本堂に上がろうとしたら近所の腰の曲がったおばあさんが、
手摺に縋りながらゆっくりゆっくりと登ってきました。

「わたしは近所なんでいつでも来られる。先におまいりしてください」
「ありがとうございます」

いったい何年分の彼女の祈りがここに篭っているのでしょうか。
あちこちのお堂を丁寧に拝んでいました。

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今日のお宿は門前正面のここ。
宿泊者はわしと、通しうちのおじさん、それに素泊まりのガイジンさんです。
女将さんによるとガイジンサンは和食を好まず、コンビニで好きなものを買って
食べる人も多いようです。
せっかく日本に来たのに和食を楽しまないのはもったいない、と思うのですが
生活習慣に合わないのでしょうかね。
逆の立場だったら、やはり自分もそうなるのか。
たった7日間のアメリカ西海岸ツアーでも米が恋しくなったもんね。
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12月9日(日)
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今日も天気はいいが寒い。
お遍路交流サロンまでは歩くが、
そのあとはバスに乗って大窪寺にいこうか・・
一度楽をすると堕落する自分を感じてしまう。
歩くか、バスか、グルグルと考えが渦巻きます。
悩むわしのあとから、隣の民宿を出発した婦人が歩いています。
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お遍路交流サロンで温かいお茶を頂きながら休みます。
職員の方にお遍路大使認定書の授与について聞かれたが
全部歩いているわけではないので辞退させていただきました。

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やがて婦人も到着されました。
明石から来た彼女はご主人をお遍路に誘ったが、
賛成はしないが反対もしない、なんですって。
うちのカーチャンも「いっておいで」と言うが誘っても頑として来ない。

行きたい人だけ行けばいいんやね。

後日談ですが、高野山にお礼参りに行ったとき、彼女と金堂前で再会しました。
それに、ためになる宿坊情報も教えていただきました。


歩き遍路の話をしていたら、
安易にバスに乗って結願しようという邪念が吹っ飛びました。
何のために歩いているのか?
札所と札所の間の道程が遍路なんじゃなかったのか?

そうです。

歩いていきましょう。
今回も宮崎遍路道の女体山越えではなく、
丁石道を歩む事にします。

今日は日曜なので採石場のトラックもいない。
道にはただ落ち葉が積もっているだけ。

誰にも出会わない。
でも何かの気配に包まれているような感じがします。
猿の経立(ふったち)ではなかろうか?

と思ったら、猿でした。
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猿の経立とは、日本の青森県、岩手県に存在すると言われる妖怪あるいは
魔物で、生物学的な常識の範囲をはるかに越える年齢を重ねたサルやニワトリ
といった動物が変化したものとされる。(ウィキペディア)
でも民俗学者の柳田國男の記述を読むと、どうも山人ではなかろうか
と感じます。
いっとき有名になったヒバゴンも、猿の経立に類する存在ではなかろうかと考えます。

閑話休題

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ああ、、やはり歩いてきてよかった。
冬の清浄な空気と、山の気を存分に浴びて気分がいい。

すると突然銃声が響き渡り、更に
銃口炎がこちらを向いているような気がして
一瞬肝が縮んでしまいました。
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戦場の兵士は、怖かったやろうなあああああ・・・・・・

あとで聞いたら、これは獣よけに定期的に鳴らしているんだそうな。
でもすごい音ですね。

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丁石道を歩くと山門が目の前に見えてきます。
やはり結願は山門を見ないと気分が盛り上がりません。
境内には白衣のダンタイサンもいるが
観光客も多い。
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作務衣を着た僧形のお遍路さんから
「綺麗な白衣ですね」
「は、はあ。ケーホーさんブランドの白衣です」
「ああ、あの人ですか」
背中のお大師様もリュックで擦れて少しばかり汚れてきました。
新調しなくてはいかんかなあ?

ちょうどお昼です。
門前のお土産やさんで「打ち込みうどん」を食べる。
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店内は観光客でいっぱいです。
白衣を着た人は・・・わしくらいかなあ。
今日は時間的余裕があるのでゆっくりと味わって食べる事ができましたがな。

バスの時間まで1時間ほどあるので
門前の「飛猿閣」に行こう。
「こんにちは!」
「あれ、いらっしゃい。ひさしぶりやねえ」
「今回も無事に結願できました」
熱々の甘酒をいただくと、甘くておいしい。
自家製だそうです。
昔々、母親の実家でも台所奥に室(むろ)があり、甘酒を造っていたなあ。
子供の頃は好きではなかったが、今は好物になっています。
冬の寒い日に熱々の甘酒は季節感満点でいいねえ。

おかあさんと、息子さんと三人でストーブを囲んでお話をしました。

「大窪寺バス停」~「志度バスストップ」
高速バスに乗り、大坂まで帰って来ました。

これでおきらく遍路旅十巡目終了!
後半かなり忙しく廻ったんですが、なんとか年内に終わりました。

なぜ自分は昇補したいのか?
答えはまだ出ていません。
この先歩いていたら答えは見つかるのでしょうか。

さて、来年はどうなることやら。
娘の実家での出産があるので思うようにお遍路にいけない。
レンタカーでちゃちゃちゃ~っと廻ってみようか。
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おきらく遍路旅十巡目 55番南光坊~64番前神寺

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11月23日(金祝)
始発の新幹線に乗っていざ、四国へ。
列車を乗り継ぎ0930に今治に到着
今回企画していた「おきらく歩き遍路ツアー」は
今治出発だったんですが初日は参加者はなし。
皆さんそれぞれの予定があって皆、キャンセルです。
ひとりで楽しんで歩こう。
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今日は天気もいいし、風は少し冷たいが
歩いて行くうちに汗ばんでくるでしょう。
今治駅にはしまなみ街道自転車ツアーの人たちが
ファッショナブルなウエアーに身を包んでたむろしています。

まずは南光坊
さすがに連休初日、駐車場にはクルマヘンロサンたちの様々な車がいますよ。
歩きのお仲間は・・・いない。
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南光坊本堂の立て札
大通智勝如来は、大日如来の化身であるので
おん あびらうんけん ばざらだど ばん
と唱えるのが正しい、
と関西先達会の際に南光坊住職が講話されていました。

「いままで自分は南無大通智勝如佛で教えているんだ!」
「私はオンマカビジャニヤジャニャノウピイプウソワカでやっている!」
と言う人はいるでしょうね。

でもまあ、仏様は寛容なので
人間どもがあ~だ、こ~だと叫んでも、
許していただけるんでしょうね、きっと。

今日は雲ひとつない晴天なので、竜神様の姿はない。
旅のお供のラジオは、今日は祝日なので特番で、
岡林信康特集をやっています。
残念ながら彼の全盛期は、
自分はまだ山奥田舎のガキで知るよしもなかった。
なので、後付けの知識しかない。
フォーク全盛期は、そんな感じですね。

この今治遍路道、あっという間に札所に到着するような気がします。
道を知り尽くしてしまってたからか、
本当に札所間の距離が近いのか。

栄福寺で読経をし終わったら、視線を感じました。
徳島のマイフレさんです。
ずっとわしの姿を見ていてくれていました。
「すぐにわかりましたよ。すごいオーラですもん」
「えっ、そんなんじゃないんやけどもなあ・・・・」
しばらく彼と語り合いました。
夏の暑い徳島遍路の際には支援してくださいました。
お大師様の結んでくださる御縁を大切にしていきたいと考えております。
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秋も深まってきているので紅葉を楽しみにしてきたのですが
綺麗なのは札所に植えられている木々だけのような気がします。
今年はこれで終わるのでしょうか。
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仙遊寺まで登ったら標高も上がるので紅葉も違った風情があるのだろうか。
おお、やはり下界よりは綺麗ですねえ。
東屋で声がかかりました。
「上まで行くのですか?」
「はははい」
「この池の鯉が一匹死んでいるんです。お寺の人に伝えて」
「ここの池はお寺の管轄なんですか?」
「そうです」
結局、最後まで伝えるのを忘れてしまいました・・・すいません。
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さすがに山門の紅葉は美しい。
特に出迎えてくれた一如観音様は紅葉を背負って美しいですね。
参道途中の御加持水をペットボトルに入れ・・・
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今日はここの宿坊に泊まります。2年ぶりですかね。
聞けば今日は満員御礼ですって。さすがに連休ですね。
早速洗濯をして温泉に浸かる。
部屋に帰り、湯上りの身体を横たえてしばしまどろむ。
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夕食の精進料理に麦泡般若湯をいただく。
わしのテーブルは歩き遍路さんばかりです。
それも休日区切りの人達なので話が合いやすい。
目の前の方はかなりのベテランさんのようです。
御詠歌の講に入っておられていて、色々レクチャーしていただけました。
わしも御詠歌やってみたいのです。
楽しく語り合ってたら、いつの間にか般若湯の酔いも醒めていました。

食事を終えて、もういちど温泉に入りに行こうかな。
湯船には先ほどの方々が入っていて
そこでも半身浴をしながら語り合いました。
ちょっとのぼせたかな?
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11月24日(土)
朝はお勤めから。
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読経の際、御本尊様を見ていると、視界の上辺りの空気が揺らいでいるような、
そんな感じがしました。

法話では、小山田住職の世界遺産の話など、
興味深いお話を聞かせて頂きました。
途中、時間を気にするクルマヘンロの二人が退出したため、
住職はご機嫌斜めです。そりゃそうですよね。
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朝食は玄米粥なので、腹持ちが悪いので2杯いただきました。
口の中で「ジャリッ」としたので出してみたら小石です。
昔のお米にはよく小石が入っていたなあ。懐かしい。
ここのお米は住職が自ら作り、脱穀精米をしているからなんでしょう。

宿坊を出て山道を下ります。
冷たい空気が気持ちいい。
眺望絶佳、ここの山道は景色がいいので好きです。
麓まで降りてきたら、道の脇にカメラを持ったおじさんがいて声がかかりました。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」
「・・・・あ、いいっすよ」
彼は今治の写真家のようです。
シャッターの音と、巻き上げる仕草から、銀塩カメラですね。
おおっキャノンのF1ですね、懐かしい。
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「目線をください」「心持ち、うつむき加減で」「杖を引いて」
こういった指示で写真を撮られるのは初めてです。
自分がモデルになったような錯覚を覚えました。
名刺を見せてもらうと、
2年前に犬塚付近で写真を撮ってもらった人だと気づきました。

やはりお腹が空いてきたので
いつものパン屋さんに寄ります。
ここのパンはおいしいんですよ。

今日は、「おきらく歩き遍路ツアー」の参加者が参加してくれます。
国分寺で集合してスタートです。
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本堂前では、宿坊で一緒だった自転車スイス人男性遍路さんが読経をしています。
英語版88ガイドブックには、般若心経がローマ字表記されていて
それを読んでいました。
「カンジザイ ボサ ギョージン ハラミタ・・・」
「この意味分りますか?」
「イエ、ゼンゼン。アナタハ?」
「半分くらいかな?」
「Oh!」
昨夜打ち付けた尾てい骨が痛むが、
湿布とロキソニンでごまかす。
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空を見ると、竜神様が一柱おられます。
頑張って歩け!と言っておられるのでしょうか。

「伊予桜井駅」から「伊予小松駅」まで列車で移動します。
駅にも車内にも休日遍路さんたちがいますよ。

今日の参加者は常連のご夫婦です。
夫婦でお遍路できるなんて、羨ましいなあ。
わしのカーチャンは頑としてお遍路を拒否しているもんね・・・
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ご主人は剣道の高段者で、色々剣の道について深い話を聞かせてくださいます。
わしは彼からしたら屁のような段位なので、
拝聴するだけで非常に為になるのです。
話しながら歩いていると、あっという間に次の札所に着く感じです。

香園寺は、宿坊の建物だった所が更地になっていますよ。
何の建物が建つのでしょうか?
本堂内部では、靴を脱ぐので五体投地礼をしたら
昨夜打った尾てい骨あたりがメリメリと痛みますが、
何事もないような風情でやせ我慢をします。

わしは62番遥拝所にはいかないので、
そのまま歩く。
どこかで昼食を・・・と国道沿いを探しながら歩くがどこも車が一杯

62番宝寿寺境内には「境内撮影禁止」の看板はあるが、
半年前に見たコーンは立っていないよ。
「参拝お疲れさまです!」と納経所の人から元気な声がかかる。
あ、いま12時半ですが納経受け付けていますね。
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わしは最初から62番で御朱印を受けています。
だってだって、ここには昔からのお遍路さんたちの祈りが篭っている場所だから。
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「伊予小松駅」駅前にイタリアンレストランがあり、いい匂いがしてくる。
意見がまとまり、ここに入るとほぼ満席
結構有名店のようですね。
「注文を受けてから30分くらいかかりますが、いいですか」
「いいっすよ」
待つ間も色々な話で盛り上がっていたので、そんなに気にならない。
パスタのコシも味も抜群で、いいお店を見つけました♪

吉祥寺門前にはレモンの木があり、色づいた実がたわわに成っています。
例によって地面に落ちている実を捜すと・・・あった。
ガリリと齧ると、そんなにすっぱく感じない。
うう~む、歩いて汗をかいているとレモンの酸味を欲しがるのか??

だんだんと日が傾いてきて西の空に移動してきている。
空気もひんやりとしてきた頃、
丁度いい時間に前神寺に着きました。
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ここでは、お不動様に1円玉を貼り付ける極意を教わりました。
いつも力んで投げつけていたために、全然成功していなかったのです。
手のひらに載せて、軽い気持ちでアンダースローで投げると、
おお、おお!引っ付いたよ!
カンゲキー
嬉しいなあ。
今回のお遍路の収穫は、これに尽きるであろう。

ここで今日の歩き遍路ツアーは解散
明日はそれぞれの予定に従って、それぞれのお宿に移動します。
お疲れさまでした。

わしは伊予西条駅前のビジネスホテルに転がり込んで
熱い浴槽に浸かり、痛い尻を労わる。
その後は恒例般若湯で精神と身体を労わる。
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11月25日(日)

今日はひとりで60番横峰寺行きです。
最近はダレてきて、バスを乗り継いでの参拝です。
「伊予西条駅前バス停」0747発で約30分
「横峰登山口バス停」で降りる。610円
登山バスに乗り換え、横峰寺へ。往復1750円

頂上駐車場に着いたら、いつものごとく
「0910までに戻ってきたら、帰りのバス時間に間に合うよ!」
「ええっ・・・なんとか頑張ります」
いま0850
毎回毎回せわしない参拝になってしまうね。
でも間に合わなかったら、そのときはそのとき。
近くにある光昌寺に行こうか?
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すすすいません。手水場に行かず、
塗香を身体に塗りたくって大師堂~本堂~納経所と廻る。
そのあと聖天堂にお酒のお供えをしてご挨拶していたので
時間はギリギリ

あせっても仕方がないので、少し急ぎながら参道を上がる。
駐車場に着いたら、ちょうどバスが出発しようとしていました。
滑り込みセーフ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

参拝は慌ててするものではないんですけども、ね。
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「横峰登山口バス停」0939発のバスに十分間に合いました。
旅は余裕を持って、楽しく行きたいものですね。

「伊予西条駅前バス停」まで戻ってきたら、
1019発の「しおかぜ12号」に乗れそうです。
さすがに3連休の最終日だけあって乗客は多いね。
岡山から新大阪までの新幹線も混んでいました。

車内では、親子連れから
「八十八箇所ですか?」
「はははい」
「ハチジュウハッカショって、なに?」
「おじいちゃんがいつも行っている、あれよ」

今は仕事があるので休日にしかお遍路ができないが、
休日365日の身分になると平日でも行けるが、
その分何か充実しない部分もあるのだろうか。

さて来月12月7日に先達昇補のあと、88番結願を目指します。
なんとか今年中に十巡目をこなすことができそうです。
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おきらく遍路旅十巡目 71番弥谷寺寺~86番志度寺

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今年も残り少なくなってきました。
おきらく乗り継ぎ遍路旅も半年で一周のペースを維持するために
11月、12月は急ぎがちのスケジュールになってしまいます。
忙しくて大変とかいう気持ちは起きません。
むしろ楽しい。


11月16日(金)
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今日も今日とて始発の列車を乗り継ぎ
8時過ぎに三豊市の「みの駅」で降りる。
相変わらずJR四国は遅延で、15分遅れた。

そのくらいは許容範囲なんですが、
タイトな乗り継ぎ計画を立てると大変ですね。

あたりには晩秋の野焼きのかすかな煙の香りが漂い
子供の頃の懐かしい記憶が蘇る。
景色を十二分に楽しみながら青空の下を歩くのは気持ちがいいね。

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途中名も知らぬスポーツドリンクを買い、喉を潤す。
遍路道沿いで100円という値段設定は、
お遍路さん向けなんでしょうかね、ありがたい。

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弥谷寺は山門から長い石段を登りつめて大師堂本堂へ至るが
その途中に石仏が沢山あり、
そのひとつひとつに挨拶をしながら登る。

今日はお天気もいいのでクルマヘンロさんや
ダンタイサンが沢山来ています。
途中まで車で来ることはできても
百八段の階段は登らなくてはいけないんですよ。
みなさん、大変そう。

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大師堂前で会ったオジサン二人としばらく話し込んでしまいました。
「仏さまの前でお経をあげることを『読経』と言うでしょう」
「ふん、ふん」
「ですから必ず経本を見ながらあげなくてはいけないのです」
「そういえば、法事とか葬式では和尚さまは経本を前にしているなあ」
「でしょ?ですからお経を覚えたといって経本なしでお経を
あげないようにしなくてはいけないのです」
「なるほど」
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出釈迦寺の駐車場の大型バスは大坂からです。
僧侶の方が経頭をされていました。
参加者の先達輪袈裟をしている人から声をかけられ、
金の納札をもらいました。
「ひとりで廻って寂しくないの?」
「・・・え?・・・楽しいですよ」
寂しいとかいう気持ちは今まで意識した事がなかったなあ。
強いて言えば寂しさを楽しんでいたような。
もともと独りで行動するのが好きだし、
お遍路って、誰かと行くものなんかなあ?
これはツアー遍路さんの気持ちなのかな?

門前の「すずめ庵」さんには、建物が増えていました。
おお、うどんが食べられるのですね。
「うどんいっちょう!」
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店内には札所の絵が沢山飾られていますよ。
ガイジンサンたちが絵を欲しがるそうです。

ここは天女様に縁の深い札所ということで、
わしも一枚・・・
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すっかり長居してしまいました。でもいいのです。

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曼陀羅寺の本堂前には菊の花が咲き乱れています。
自分も菊の鉢植えをやってみたんですが
なかなかうまくいかないなああああ。
これだけ綺麗に咲かすことができたら楽しいでしょうね。

香りの記憶といえば、子供の頃連れて行かれた菊花展
大河ドラマを題材にした菊人形などなど。
小学生の頃は大河ドラマなんて観ていなかったし、菊の花にも興味なかった。
しかし、歳をくってから菊の香りを嗅ぐと子供の頃の記憶が不意に蘇り、
切ない気持ちになるね。
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善通寺に向かう田園地帯
ふと空を見ると・・・
今日も竜神様が行く手に顕れてくれています。
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無理に龍の形にしていると言われれば、そのとおりかもしれん。
要は、自分がどうとらえているかです。

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善通寺本堂奥にある歓喜天様にご挨拶しに行く。
かねて京都は八坂神社の向かいで買ってきた
「清浄歓喜団」をお供えして願い事をする。
ほんと、いつも聖天様には助けていただき、お世話になっております。
お礼を欠かさないようにしなくてはなりません。

行程の都合上、ここから「善通寺駅」に移動して列車で「高松駅」に行き
「高松築港駅」~「八栗駅」、そこから「八栗ケーブル駅」に行きます。
今日はあちこちで楽しいお喋りや寄り道をしたので
予定が結構押してしまいました。
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17時過ぎのケーブルに乗り、「山上駅」へ。
遅くなったのでお宿に連絡しようと電話番号をプッシュしようとしたら
お宿から電話がきました。
おお、なんとベストタイミング!
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今日のお宿の「岡田屋」さんの女将さんによると、
八栗寺「岡田屋」と、雲辺寺麓の「岡田屋」の
予約間違いをする人がよくあるらしい。
それを心配していたそうです。

最初の歩き遍路の際にここに泊まりました。
収容人員は2名と少ないのですが
料理がおいしいんですよ。
鯖の煮付け、カレイの南蛮漬け、大根の煮付け、どれもおいしい。
天ぷらも揚げたてです。
麦泡般若湯をいただきながら料理を堪能しました。

その途中、もうひとりの宿泊者が到着
二十台の男性です。
色々話していたら、某有名都市銀行の行員さんでした。
まとまった休みが取れるので、区切り遍路をしているそうな。
早慶上理のいずれかの出身で、4年勤めた銀行を辞めて、
次へのステップアップをするんですって。
優秀な人は違うなあ~、と話をしていてつくづく感じました。
明日は結願だそうです。
ハイペースですね。


11月17日(土)
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6時に朝食大飯いただき、
八栗寺境内に行く。
早朝の清浄な空気がピンと張り詰めています。
本堂前にはリュック背負った二人の僧形の尼様かな?が
お勤めされています。
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ゆっくりゆっくりお勤めし、
聖天堂も開いていたので内陣にあがらせてもらいお勤めしました。
前回上がったとき、間違えて護摩堂でお勤めをしてしまった。
本来は納経所の裏を通って聖天堂へ行かねばならんのでした。

五体投地礼をするときに
以前痛めていた右膝がメリメリと痛むが、
我慢我慢

お供えに持ってきた清浄歓喜団のお下がりをいただき
岡田屋さんの女将さんに貰ってもらいました。

今朝は表参道を初めて降ります。
いつもは歩いて登ってくる道、降ると以外に早く降りられました。
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途中にある旧遍路道への入り口が閉鎖されていますが
通れないことはないみたいです。
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出会った地元の人に閉鎖の経緯を訪ねてみたら
遍路道を復旧させた人と、山の持ち主であるお寺との確執だそうな。
喜んで旧遍路道を歩いて登った身としては
このトラブルは浮世の生臭さが満点です。
ああ、残念

今日は志度寺~屋島寺をやって帰るのです。
志度寺への道すがら、以前に泊まった某お宿が閉店していました。
お遍路さんの減少のあおりでしょうか。
この宿ではいいことがなかった。
夕食のご飯を忘れられたり、
蕎麦を鍋に入れる食べ方を教えてもらえなかったり・・・
あと色々あるが、割愛します。
こういった積み重ねも宿泊客の減少に影響しているのでしょうか。

閑話休題

志度寺境内は樹木が生い茂り、秋の雰囲気も深まっています。
樹木の剪定や落ち葉の掃除などは地元のボランティアさんたちがされているそうです。
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屋島寺はいつものシャトルバスであっという間に山上に着きます。
いつも思い出されるのは、中学校の修学旅行で屋島に行った事。
バスの添乗員さんの語る流れるような平家物語那須与一の段
車窓から見える五剣山
懐かしい眺めです。

山上の売店では、カーチャンに送る地酒を買おうか、買うまいか
しばらく悩んで結局やめました。
「ひやおろし」が美味しいんですが・・・
今度買うことにします。今度って、いつ?
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境内には先達のいない小規模のダンタイサンがいました。
手水鉢では柄杓を口につけているオジサンがいたので、
やんわり注意させて頂きました。
手水 のコピー

本堂ではガヤガヤ喋っていて読経したの?
わしより後に来て先に去って行きました。
大師堂では眺めただけでおしまい・・・
やはり、
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(徒然草第52段)
ですね。

今回はここでおしまい!
次は勤労感謝の3連休で今治~伊予西条を歩きます。
おきらく歩き遍路ツアーを企画しましたが、
皆さんお忙しいようで、不参加の返事をくれた人や、梨のつぶての人
色々色々ありましたが、これは続けていく覚悟であります。
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おきらく遍路旅 十巡目 五色台日帰り 平成30年11月13日(火)

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さて、今日も平日に1日だけ休み。土日勤務の代休です。
じっとしているわけにはいかん。
身体の動くうちは、動く事のできる環境にいるうちは、歩く!
言い訳を探して安易な方向に逃げることを戒める。

11月13日
朝、阪急の始発に乗って新大阪に行く。
0600新幹線の始発に乗り、岡山を目指す。
朝食は構内で買ったお結び弁当ですが、
蓋を開けると沢庵の香りが立ち昇り、あわててあたりを見渡すがそこは始発
誰もいないので安心して朝食をいただく。

岡山に着くあたりで夜が明けてきました。
高松行き快速マリンライナーの席もガラガラで、快適な旅を楽しむ事ができます。
旅とは日常から非日常への気分転換で
いままでどれだけこの旅に助けられたことでしょう。
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旅情を味わいつつ、「坂出駅」で降りる。
ここから玉越方面行き路線バスに乗り、五色台麓まで行く。
おや?今年に入って時刻表が変わっているようですね。
最近四国に限らずローカルバスは運営上の影響で、廃線・変更が多いね。
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ここで降りる。
「高野(たかや)」という地名は近くに松浦寺遍照院があり、
高野山にちなんだ縁があるんでしょうかね。

高屋神社が目の前に現れました。
すると道の向かいのお爺さんがわしを呼んでいます。
「おはようございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ」
「?」
こっちに来い、と言っているんでしょうか。
ついて行ったら、納屋からみかんを持って出てきました。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

「ありがとうございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ!」

ここから緩やかなスカイラインを歩く。
道の脇には落ち葉が集まり、
風に吹かれてあっちにいったり、こっちにいったり。
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今日は平日なので誰にも出会わないかな?
山々の紅葉は・・・針葉樹林が多いせいか、ポツポツと赤や黄色が見えるのみです。

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崇徳御陵への参道脇に愛媛ナンバーの軽自動車が停まっています。
お遍路シールが貼られているのでお遍路さんかな?
ここに停めて白峯寺まで行っているのでしょうか。

鳥居をくぐり、赤や黄色の草木を眺めながら長い長い石段を登る。
長いとは言え、この参道はちっとも辛くない。
なぜかな?
ここの参道に流れる、満ちる「気」のせいか。

向こうから御刀自様が降りてきました。
「おはようございます!」
「おはようございます」
「歩きですか?お疲れさま」
「あ、はあ。休日遍路です。麓の車はあなたのですか?」
「そうですよ。もう、お遍路が楽しくって。75歳ですのよ」
「そうですか!ではわしも75歳までは元気で歩けますね」
「いつまでも楽しんでください」
「はい、お互いに」

遍路道、特に山道で出会うベテランのお遍路さんたちは
多少の例外はあれど、皆気持ちのいい人たちばかりです。
何周廻ったとか、何日で廻ったとか自分の自慢なんてしない。
ただ、お遍路が楽しいという話題だけ。

石段を登っていると自然と頬が緩んでいるようだ。
崇徳御陵に出たら楽しさはピークに達して、
エヘエヘとにやついてしまいました。
この場は、ニヤつく場ではないのですが、自然とそうなってしまう。
崇徳上皇もお赦しになってくださっていると勝手に思う。
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カラスや鳥の鳴き声、空気感でそう思う。なぜかは分らない。

足取り軽く、81番白峯寺門前に来たら、
おお、お大師様が見事な紅葉を背に出迎えてくださった。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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境内に入ると、そこかしこが見事な紅葉です。
お遍路さんだけでなく、老人会の人たちも紅葉見物に来ています。
きっと休日は大層混雑しているでしょうね。

綺麗な紅葉を目で楽しみ、
お気に入りの伽羅香の香りに包まれてお勤めをするのは
いい気持ちですね~。
五感が喜んでいます。来てよかった。

山門を出たら、先ほどの老人会の人たちがお大師様をバックに記念撮影をしている。
「あ、ほら、あの白い服の人に撮ってもらったら」
(わしのこと?)
「すいません、シャッター押してもらえませんか」
「いいっすよ」
「○○さんの入るところを決めなきゃ!」

「ハイ、撮りますよ~。『コウボウダイシ~』と言ってください」
「????」「コウボウダイシ」
「はい、撮れました」

「ありがとうございました~」
「弘法大師って何?」
「最後の『シ』で笑顔になるでしょ?」
「あっそうかあ」

紅葉に包まれて山道に入る。
昨日の雨もあるが、この道はいつもじめじめしていて滑りやすいね。
何度も歩いている道なので、それほどきついとは思わず
景色を楽しみながら歩くことができます。
しかし季節柄、立ち止まると汗が冷えてきて寒い。
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にぎやかな声が聞こえてきました。
若い人たちの声のようです。ジャージを来た団体です。
地元の中学生の校外学習ですかね。
「こんにちは」
「コンニチハ!」
「こんにちは」
「がんばってください!」
「こんにちは」
「・・・・・・」
みんな、若いね~。若さが羨ましい・・・
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ちょっとした降り道で濡れた石と落ち葉に滑って派手に転んだ。
しかし、頭は菅笠に、背はリュックに救われて
手のひらが汚れただけで何ともないよ。
白いズボンにも汚れはない。
菅笠はヘルメットのように衝撃を吸収してくれるんやね。
リュックはプロテクターの代わりになってくれた。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

気を取り直して起き上がったら、また賑やかな声がする。
さっきの別の班かな?
今度は女子ばっかりの集団です。あ、さっきは男子ばかりやったなあ。
「こんにちは」
「こんにちは!」
「こんにちは」
「(こんにちは・・・)」
「こんにちは」
「・・・・・」
男子に比べて少し元気ないね。お年頃?

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平日なので誰にも出会わないと思いきや、結構出会うね。
平日ならではの人達でしょうか。
それにリタイヤしたような年齢の人にも出会う。

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根香寺も見事な紅葉です。
ここも紅葉狩りの人達が沢山来るのでしょうね。
境内の看板には、「お遍路さんの邪魔にならないように」
と書かれていました。
いったい休日にはどのくらいの観光客が押し寄せるのでしょうかね。

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いま、五色台の札所の絵をまだ描けていません。
綺麗な季節に来なかったからかもしれません。
まさに今がその綺麗な季節です。
絵のネタを、スマホで一生懸命に撮るのですが、カメラの性能の差は否めません。
自分の目に写る光景は切り取ることができません。
あとは、自分のイマジネーションで絵にするしかない。

今日のお遍路は、ここまで。
予定していた時間よりも結構早く終わった・・・が
余分に廻るには時間が足りない。
麓の国分寺はすでに打っているので、今回は行かない。

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鬼無に向かう道路を降りる。
この道路も落ち葉が降り積もっていて秋の風情満点やねえ。
道の両脇に広がる盆栽畠を楽しみつつ、「鬼無駅」に着く。

さて、帰るか・・・
高松から快速マリンライナーに乗り、高松まで。
この間山歩きの疲れで眠りこけていたようです。
あっという間に岡山でした。

7時前に帰ってくることができましたがな。

さて今週末は71番から85番歩きです。
毎週毎週お遍路三昧で、充実しているなああああああ。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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