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おきらく遍路旅 9巡目結願 83番一宮寺~88番大窪寺

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歩き+バス+列車のおきらく遍路旅も
9巡目を結願しました。
半年で1周のペースでお遍路をしていて、
今回は6月一杯で結願できるかな?と考えていたのですが
焦らずやっていたら、何のことはない、結局結願できました。

何事も流れのままに、慌てず焦らずやっていけば
どこかで誰かが助けてくれます。
ありがたいことです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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6月15日(金)
日曜が仕事なのでこの日は休み
大坂豊中の始発に乗り新幹線経由で高松を目指します。



昨夜に山陽新幹線の人身事故のニュースが気になる。
0330にネットの路線情報を見てみたら、
山陽新幹線上下線とも運行見合わせになっています。

ああっ

在来線で行こうか・・・バス便もあるが・・・
かなりのロスやなあ。えい、しかたがない!
腹をくくって0400に再度路線情報を見てみたら

おおっ

山陽新幹線運転再開になっています!
なんとありがたや。神仏かご先祖さまが四国に呼んでくださったのです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

0507阪急の始発に乗り、新大阪に。
昨夜からの運休により、混んでいると思ったが、
全く混んでいない。

予定通りサクサク岡山~宇多津~高松・・・へ。
高松0808到着が3分遅れた。
この3分の遅れが痛かった・・・・
JR「高松駅」から琴電「高松築港駅」まで歩いて5分
0815発の志度行きに乗り遅れました。その差1分

この1分が積もり積もって・・・・ああっ
今回は列車&路線バス遍路なんです。
あんまりタイトな計画立てるもんじゃないなあ。

「高松築港駅」で次の列車を待つ間に
計画の組みなおしを考えていたら、オジサン遍路がやってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
埼玉から来た歩きバス列車遍路さんです。
わしと遍路の方法が同じなので話が合いました。

わしの今日の予定は85番八栗寺~84番屋島寺~83番一宮寺
そのあと伊予西条まで戻って知り合いと呑む、という次第です。

本当はですね、今回は石鎚に登ろうと思っていたんですよ。
でも雨なのでやめて、高松近辺をやろうと計画しなおしたのです。

閑話休題

オジサンは「潟元駅」で降りて、屋島寺へ歩いて登ります。
「またどこかで」
わしは予定を入れ替え、2つ先の「八栗駅」で降りて五剣山目指して歩きます。
梅雨時で、いつ雨が降るかわかりませんが、
幸いに今日は曇り空で、少し涼しい。

いい気分で坂道を登り
八栗ロープウエイ駅に来ました。今日はこれに乗っていこうか。
人の好き嫌いの激しいわしは、
ここに来たくない感情に捉われていたのですが
もう今は大丈夫です。
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人とは適当に付き合えばいいのですが、
それがまだできないわしは修行が足りません。

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乗る前にトイレに行ったら、駐車場脇の自販機に御加持水がありました。
迷わず買って一気飲み。
ゲップをしながら車中の人に。
たくさんの幼稚園児も先生に引率されて乗ってきました。
遠足なんでしょうか。車内は賑やかです。
自分にも孫が出来たので、小さな子供達のはしゃぐ声がほほえましい。
子供や孫のいない歳の頃は、単なる騒音にしか聞こえなかったんです。
人って勝手なものですね。

乗る事5分くらい、
あっというまに山頂駅に着きました。

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鳥居と紫陽花に出迎えられて境内に入ります。
相変わらず新緑が目にまぶしい。
その様子を写真撮影していたオジサンがいて、
撮影の邪魔をしないように立ち止まっていたら、
「行け」と手で示したので先に行く。すぐにシャッター音が聞こえた。
お遍路さんの歩く風景も撮りたかったんでしょうね。

0955
85番 八栗寺着
リュックをベンチに降ろすと何か甘い香りが漂っている。
なにかな?
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頭を見たら菩提樹の花が咲いています。
ああ、これかああああああ
法楽であります。

本堂へお参りして、聖天堂に行きます。
見てみたら「納経所横の建物から中に入れます」
さっそく行ってみる。
なるほど、畳敷きの聖天堂に上がれます。
が、納経所を挟んで聖天堂が二つあるということですね。

昨日買っておいた最中(モーダカ)をお供えして
五体投地礼からお勤めをしました。
広い室内にはわしひとり。自分の声が室内に響いていい気持ちです。
お供えのお下がりを押し頂き、納経所ではご本尊の他に
聖天様の御朱印もいただく。

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今日6月15日は弘法大師様の誕生日なんですね。
「いろは祭り」とか「青葉祭り」と呼ばれているそうな。
大師堂では甘茶が配られていたり、
堂内に上がってお勤めできたりしています。
さきほどの園児たちが大師堂に並んで座って
「なむだいしへんじょ~こんご~」
と唱えています。
そうかあああ、仏教系の幼稚園なんですね。

帰りもケーブルカーで下ります。
行き違いの列車には、ダンタイサンで満員です。

「八栗駅」まで歩き、そこから「琴電屋島駅」で降ります。
よく見たら、鉄道系カードが使えるようになっているので、
いつも使うカードで元気に「ピピッ」とタッチする。
でも降りるとき車掌さんが慣れていないようで、
関東系のPASUMOを知らないのかな?
トンチンカンな対応をしてくれるが、まあそれもありです。
笑って受け流す。

ここからことでんバスに乗って屋島山上まで行くのですが、
まだ40分くらい時間がある。
なので、近所の食料品店に行ってお弁当を買います。
「お弁当は・・・あります?」
「これ。あと1個だけあった」
「おおっ!ではそれを」
「これから歩いて登るの?」
「い、いえ。バスで・・・」
「この先のスカイラインから登る人多いよ」
「へぇ~。スカイライン歩けるの?」
「歩けるよ」

今度歩いてみよう。歩いて怒られないかな?

駅の待合室でお弁当を食べる。
まだまだ時間があるので持ってきた本でも読むかね。
今日のお供はトネ・コーケンの「スーパーカブ」
女子高生とスーパーカブの物語が新鮮で楽しめる。

夢中で読んでいたらバスの時刻になりましたがな。
1145
バスに乗って10分あまり。100円です。
誰か道路を歩いているお遍路さんいるかな?
いないなあ。

1158
84番 屋島寺着
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駐車場にはダンタイサンの大型バスがいますよ。
境内は、金曜日なので年配の観光客が多いね。
ダンタイサンの般若心経と被らないように少し待ちます。

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ここもアジサイの花が綺麗ですね。
アジサイの花は雨が似合うのか、それとも今日のような天気が似合うのか。
個人的には傘とアジサイが似合うと思う。

下りのバスの時間まで50分くらいあるので
売店軒下のベンチで時間を潰す。
広い駐車場を眺めていても、ほとんど車はいない。
さっきの本を取り出して読もうかね。

1305発のバスが来たので乗り込み、下界へ。
車窓から自転車で登ってくる人が見えます。
また、「歩行者に注意」という看板も立っているので
ここの道路は歩いて登れるのかなあ???

「琴電屋島駅」に着き、やってきた列車に乗り込み
「一宮駅」目指して進む。
実は最初に計画していた運行計画よりも1時間オーバーしています。

この分だと、「高松駅」1450発「伊予西条駅」行きの特急列車を
1550発に遅らせなくてはならないなあああああああ、
と考えていました。
今夜は1830から伊予西条で呑む約束をしているので、
その予定を気にしすぎている感があります。

なにはともあれ、
まずは83番を打たなくてはならん。
「一宮駅」を降りると、田圃と住宅地の向こうに大屋根が見えます。
それを目指して歩くこと10分

1418
83番 一宮寺着
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今日も裏門から入ってしまいました。すまんこってす。
境内には歩きの遍路がひとり。
「こんにちは」
「こんにちは」
本堂では、わしより後に来て先に終えて納経所に行っていました。
どうでもいいか。
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さて、伊予西条までの移動の開始です。

「一宮駅」まで歩いて列車に乗り
「高松築港」で降りて5分歩き
JR「高松駅」から特急いしづち17号松山行きに乗ります。

すでに列車はホームにいますが、発車まで30分以上あります。
時間があるのでホームにある「連絡船うどん」を食べよう。
冷やしぶっかけを掻き込み、一息つく。

列車に乗り、ガラガラの席に座りスマホの充電を始めたら、眠気が襲ってきました。
なにしろ、今朝は3時半起きでしたから。
うとうとしているとやがて発車
列車の振動は眠気を誘うね。
またしてもうとうとしていたら、「伊予三島駅」「新居浜駅」と進み
1721に「伊予西条駅」に到着しました。

今日のお宿は駅前の「ホテルオレール西条」
チェックインするや否や、服を脱ぎ捨てて
ランドリーサービスコーナーに飛んでいって
汗だらけの服を洗濯をします。
時間が足りない!
あんまり焦っていたんで、洗剤を入れるのを忘れていました!

表示を見たら32分で洗濯終了するというので
約束の時間にはギリギリ間に合うよ。
洗濯の間に自分の身を洗う。
汗が身体に張り付いて気持ち悪かったので、お湯を浴びると生き返るね。

水だけの洗濯が終わった洗濯物を部屋に掛けて、
では出かけようかね。

西条駅前から歩いて10分くらいの居酒屋が今夜の宴会場です。
店に入ると既に常連さんたちがカウンターにたむろしていますよ。

しばらく待っていたら、大先達がやってきました。
実はですね、1年前にここで大先達と呑んだ時に、
一緒に居た常連さんの1人に、わしの描いた絵のリクエストを受けていたのです。
で、今回はその絵を持ってきて渡すのです。

絵はともかく、周りの常連さんは気のいい人たちばかりで
大騒ぎしながら楽しく飲むことができましたがな。

わし、普段からビールはジョッキ1杯が限度なんですが
場の雰囲気に酔い、あっという間に3杯飲んでしまいました。

大騒ぎしながらも大先達からは、
修行のための色々とためになる話を聞かせていただきました。
勤行の作法とか、心構えなどなど。

納め札の色について
白札は、まっさらな気持ちで、
緑札は、青息吐息で、
赤札は、赤っ恥かきながら
勉強と修行を重ねて

銀札になるといぶし銀になり、
金札は光り輝き、
錦札になると様々な物を含んできらめき
お遍路さんたちを導くものだそうです。
決して自分自身が偉ぶるためのお札ではない。

確かに今のわしは恥をかきながら修行の最中であります。

こういった事を教えていただく事はとても大切な事なんですよ。
御縁に感謝です。

明日もお遍路の予定を考慮していただき、
夜9時にはお開きです。
結構呑んだのに足元もしっかりと岐路を辿る事ができました。
帰ったら、爆睡


6月16日(土)
0400起床
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「伊予西条駅」0459発の特急しおかぜ2号岡山行きに乗り、
「宇多津駅」で乗り換えて
0645「高松駅」着
歩いて「高松築港駅」まで行き、0707発長尾行きに乗り、
0748「長尾駅」着

0755
87番 長尾駅着
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まだ境内には誰もいません。
お勤めの最後の願文を唱える際に、昨夜教えていただいた
自分と家内の家の「先祖代々菩提のため」を加えました。
わしが今この場所に居て勤行できる事の意味を考えるに、
六親眷属を初め、御先祖の皆様の御加護があってのこと、と考えます。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今日のうちに大坂に引き上げるので88番まではバスで行きます。
「大川バス本社バス停」まで歩いて5分
ベンチには昨日琴電で一緒だったオジサン遍路さんがいました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「また、ご一緒できますね」

0844に来たバスに乗り、0913「大窪寺バス停」で降ります。
0915
88番 大窪寺着
バス停から山門まで廻りますが、生憎山門は修理中でくぐること叶わず
横を回って境内へ。
手水を使い、本堂に行きます。
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それぞれのペースでお勤めをしますが、
オジサンはお賽銭を投げ銭をしています・・・

大師堂へ向かう途中、
「若い者が生意気なことを言うようで申し訳ありません」
「?」
「お賽銭は投げ銭をしないようにお願いします」
「あ?ああ、そうなんですね。最後に教えてもらってよかった」
南無大師遍照金剛
わしの気持ちが通じてよかったっす。

境内には先達錫杖をついた老夫婦が2人、
馬鹿に早いお勤めをさっさと済ませて納経所に入っていきます。
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昨夜の大先達との話でもあったのですが、
自分達だけで誰にも教わらずに車遍路や歩き遍路を重ねた
お遍路さんや先達さんは、
基本的なお作法を知らずに回数を重ねていく。
どこかできちんと勉強しなければいけない。
自分達の装束、所作の意味を知っておかねばならない。
そういった勉強の場が必要だなあ。
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幸い今、わしらは定期的に勉強会を開く場があるので
それをきちんとやっていかねば、と思うのです。
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そういったことを考えつつ
納経所で9巡目の御朱印をいただき、結願!

いつもながら結願は感慨深いものですね。
回数を重ねるに従い、有り難い御縁を頂いております。
これもお大師様のお導きと感謝しております。

さて

恒例の「打ち込みうどん」を食べることにします。
今0935、
1000のバスの時間までに食べるのです。
大丈夫です。
現役の時代には朝食を30秒で食べていました。

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同行のオジサンは早食いに自信ないそうで、写真を撮りに行きました。

店の人に
「10時発のバスの時間までに・・・」
「ええっ?大丈夫?」
「ダイジョウブです。いつも食べていますから」

0945にやってきた熱々のうどんを
アフアフ汗かきながらすすりこむ。

おいしい、やっぱりおいしいぞ!
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8分で食べ終わりました。
たまにはゆっくり食べたいなああああああああああ。

バスの時間までまだ5分以上もあります。
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バスに乗り、オジサンは、「大川バス本社バス停」で降りて琴電で高松まで行き
そこから高野山へ行くそうです。
わしは「志度バスストップ」で降りて
1132発の高速バスで大坂梅田に帰るのです。
「お気をつけて!」
「またどこかで会いましょう!」

せめて次回からは余裕を持ったお遍路をしよう



いつもいつも考えるのですが
結局慌しいお遍路になってしまいます。
これはわしの性分なのでしょうか・・・・・

慌しいながらも楽しいお遍路なので、まあいいか。

翌7月からは、十巡目が始まります。
今後ともよろしくお願いいたします!
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おきらく遍路旅9巡目 54番延命寺~82番根香寺

お大師様のお導きにより
高速お遍路をすることができました。
法友の剛さんが操縦する筋斗雲に搭乗し、
伊予讃岐の札所を一気に!

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ご指摘をいただく事があるのですが
わし、遍路の手段に拘る気持ちはさらさらありません。
向き合う気持ちこそ大切なのです。
心を、自由に。
自分のやり方が一番正しいと思っていると、発言・態度・顔に出ます。

今回は、歩きがないので、札所での勤行作法に集中する事ができて、
気分が高揚していましたし、
ご本尊さまからのお言葉もいただくこともできました。


5月25日(金)
2250
ハービス大坂から松山行きの高速バスに乗りますが
相変わらず寝たのか寝られなかったのかよくわからん。


5月26日(土)
0515
「新居浜駅前バス停」で降りる。

剛さん操縦の筋斗雲が音もなく着陸してきました。
「おはよう!」
「おはよう!今回はよろしく!」
「ラジャー!」
T/O(テイクオフ)して一気に54番へ。
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朝も早い54番境内には誰もおらん。
サツキの花が綺麗やね。

わしらを見ていた出勤途上のお寺の方から
「久しぶりにきちんとしたお勤めを見させてもらいました」
と言われました。
え?そうなの?これって当たり前のことでは?
それだけ簡略化した参拝方法の人が多いのか??

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55番納経所では、
達筆の職員の方から素晴らしい書をいただきました。
南無大師遍照金剛
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56番泰山寺門前の自販機には、
今話題のおへんろコーラがあるよ!
早速買いましょう。
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今治駅でも買って飲んだなあ。コーラ腹になってちまうよ。

57番栄福寺には納経所に住職様がおられました。
本持ってきてサインしてもらえばよかったかな?

グリグリ山道登って
58番仙遊寺
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山を渡る風が本当に気持ちがいい。
納経所が本堂にあるので、わしらのお勤めを見ていた住職から
「きちんとやっている人は珍しいね」
と、ここでもお声をかけていただきました。

境内にはちらほらとガイジンさんがいます。
いまトレンドのデンマークかな?オランダかな?

山道をグリグリ降りて、街中に入り
59番伊予国分寺
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門前のタオル屋さんも繁盛されているようです。

さてここからは行程上、
61番香園寺から行きましょうかね。
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ここの本堂では靴を脱いで上がれるので
御本尊様の前で五体投地礼をすることができます。
ただし、畳ではないので
下手糞に座ると膝の下の脛骨近位端が痛い・・・。

62番宝寿寺では、
事前の情報通り境内にコーンが立てられていて、
参拝順路が決められていますが、
案に相違して納経所の人の対応はとてもフレンドリーでした。
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ダンタイサンも来ていて賑やかであります。
滋賀県の講の方々のようで、砂利の地面にきちんと座り、
五体投地礼をされていました。
多人数が揃ってされているのを見ると、厳粛な気持ちになります。

63番吉祥寺へは、ダンタイサンと一緒になると納経所が混むので
ちょっとばかり急いでお勤めをしますが、手抜きはしません。
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凡俗の心配をよそに、
ダンタイサンはまだ来ません。やれやれ。

ここから60番横峰寺へ。剛さん操縦の筋斗雲は快調に
山頂駐車場へ着陸する。
ここもひんやりとした空気感がいいね。
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あ、聖天堂があるよ。
あとでお参りしよう。でもお供えの甘いものがないよ。
いかんな、モナカくらいは用意しておかねば。

山道をグリグリ降りて、次に行こう。

64番前神寺の本堂では
八十八箇所お砂踏みをやっていました。
有料なので、ここはやめておきましょうかね。
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三島まで国道をひとっ飛び
今日は割合に空いていますねえ。
どこかで昼食を・・・と探す。
店に入るよりもどこかで買って食べながら行こう、ってんで
食料品店の駐車場に着陸します。

色々色々今夜の分も買い込み、出発

グリグリ山道を登り
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65番三角寺は、三角の弁天池にとても力が強い弁天さまがおられるのですが
悲しい事にわしには全くそれが感じられない。

ああっ

修行が足りんなあ。

今この時点で11箇寺を廻ることができました。
まさに、高速遍路ですね。初めての経験です。
蝋燭、線香が足りなくなってきたのでリュックから取り出して補充しましたが
山道を走っている時にやったので酔ってしまいました・・・・。

グリグリ山道を登り
66番雲辺寺に来ると、やはり空気感が違いますね。
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大師堂は、靴を脱いで奥に行くことができるので
行ってみると、板の間です。
ああ、五体投地礼をすると脛骨近位端が痛い・・・
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しかし我慢我慢、これも修行です。

お勤めの間、何か細かいものが光の中にたくさん舞っていて、
お大師様が歓迎してくださっていますよ、と
剛さんが教えてくださいました。

いつも思うのですが、五体投地礼をきちんとすると
神仏がそれに応えてくださるような気がします。
もちろん五体投地礼がすべてではなく、
それをすることによって
気構えが違ってきて、
その気持ちが神仏とチャンネルが繋がるのではないか、と考えます。

納経所脇のお水をいただき、喉を潤す。
今日も暑くて知らず知らずのうちに脱水状態になる。

山道をグリグリ降りて、次は67番大興寺ですが、
この時点で16時を過ぎています。
今日はここまでかなあ?
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納経時間ギリギリにお勤めが終わりました。

今日のわしの予定は久々に野宿なのです。
剛さんは車中泊
大興寺門前でも野宿できるそうなんですが、
まずはお風呂に入りに行きましょう。
観音寺市にある「萩の湯」に行き、夕食と入浴を楽しむ。

この季節は日が長いのでありがたい。
どこで寝ようかな?
弥谷寺麓にある道の駅「ふれあいパークみの」がいいのかも。
明日は弥谷寺から始めることができる。

駐車場から少し離れた場所にテントを張る。
眠れるかな?と思ったが寝ていたらしい。

2130に・・・
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ここで起こされてしまったが、気にしない。
再び爆睡しました。

5月27日(日)
空が白んできて目が覚め、トイレに行き、自販機コーナーを見ると
ここにも例のコーラがありました。
朝っぱらからコーラはないので、コーヒーにします。
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道の駅駐車場には他府県ナンバーのキャンピングカーや、
車中泊らしき車もいるよ。お遍路さんかな?

0600
剛さんも起きてきたので
身づくろいしてから
誰もいない弥谷寺の本堂まで登ります。
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71番弥谷寺の見晴らしのいい本堂で
お勤めをしていたら風もないのに両側の幟がはためき
ご本尊さまがお迎えしてくださいました。
おお、幸先いいねえ。

ちょっと残念なのは門前の俳句茶屋が閉鎖されていること。
あのたくさんの俳句に込められたお遍路さんたちの想いは
どこにいってしまうのでしょうか。

観音寺市に向かって戻り
70番本山寺へ。
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朝早いので参拝者はいないのかと思ったら
結構お遍路さんたちが来ていますよ。

更に戻って
68番神恵院、69番観音寺へ。
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自分で描いてお気に入りのこの絵、モデルになった境内の茶店に
渡そうと思ったのですが、まだ開店していません。
で、「準備中」の札に挟んでおきました。
直接お渡しする機会があれば、またいつか・・・

来た道を戻って出釈迦寺に行きます。
73番出釈迦寺境内にはダンタイサンがわらわらいます。
お経が被っては礼を失するので、彼らの終わるのを待ちます。

72番曼陀羅寺では、わしらが先に本堂・大師堂でお勤めできました。
大師堂でお勤め終えたら、後ろでダンタイサンが静かに並んで待っていました。
「おさきです」

74番甲山寺には着物を着た女性が沢山います。
表千家がお茶のお接待(かな?)をしていましたよ。
先を急ぐのでお茶はやめておいて・・・

75番善通寺へ。
ここは観光地なので朝から人出で賑わっていますよ。
ガイジンヘンロさんもちらほらいます。
わしらより後に来て、わしらより早く出て行きます。

御影堂でお勤めして、ご朱印を貰ったあと、
遍照閣で両替をしてくださるそうなので、なくなってきた五円玉の補充をします。
遍照閣の前に聖天堂があり、
買っておいた甘いものを供えてお勤めさせていただきました。
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76番金倉寺
「あれ、ここって天台宗やったよね?」
「そうかな?三井寺が本山なので天台宗やよねえ」
訶利帝母堂では、孫娘のすこやかな成長を祈願しましたがな。

77番道隆寺
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今日は歩きではないので道隆寺前の道で
お地蔵さまを貰う事はできませんでした。

参拝を終えて裏の駐車場前では、アイスクリンを売っていたので
あまりの暑さに、つい買ってしまいました。

道路向かいのうどん屋さんは今日も混んでいますねえ。
いつも行ってみたいと思うのですが、なかなか空いている時間にここに来ない。

丸亀市内を抜けて
78番郷照寺
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駐車場が広くなっていますねえ。
もとの駐車場跡には建物が建っています。納経所っぽいかな?
郷照寺納経所のマドンナさんは、やめられて今はいない。ショック!

ちょっとうどん屋さんで腹ごしらえしましょう。
香川県のうどん屋さんは、どこに入ってもなかなかいい味ですね。
値段もリーズナブルです。

さて今日はどこまで行けるか?
実はここまで、と考えていたんですがまだ日は高い。
では行けるとこまで行こう。

まずは
79番天皇寺
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ここを参拝した後、八十場の清水屋で名物トコロテンを食べました。
黒蜜をかけたやつをいただき、満足です。
実はここで食べるのは初めてなのですよ。
なぜって、歩きの時はここを通るのは朝早いからなんです。

80番讃岐国分寺
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ここの弁天さまのお姿は綺麗ですね。
他にも色々な仏さまがおられて、挨拶をするのに忙しい。

さてここから五色台に登り、
81番白峯寺へ。
ここまで来られるとは思わなかったので
恥ずかしながら蝋燭が足りなくなってきましたがな。
剛さんから分けてもらい、なんとかお勤めできます。

アジサイの花が咲きかけていますよ。
もう少ししたら、綺麗な景色が見られるでしょうね。

いよいよ今回の旅も大詰めですね。
82番根香寺まで来ました。
お大師様に今回の旅のお礼をしました。

「JR高松駅」からマリンライナーに乗って「岡山駅」まで。
そこから新幹線に乗って「新大阪駅」まで帰り着きました。

今回は剛さんのお陰をもちまして、
29箇所も廻ることができ、9巡目も一気に進みました。

車遍路やバス遍路をされている人たちは
やる気があれば結構早く廻ることができるんですね。

でも、歩きも車もバスも言える事は
何周廻ったか、何日で廻ったか、そんなことはどうでもよろしい。
ただ向き合う心の問題であります。

まだまだ修行の足りないわしは、
神仏からのサインが発せられていても、なかなかわかりません。
力のある方が媒体になってくれると
なんとか解るような気がします。
今後修行が進んでいくと、神仏からのサインが解る様になってくるのでしょうか。
その日が来るまで
お四国での修行の日々であります。
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おきらく遍路旅9巡目 44番大宝寺~53番圓明寺

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わしの好きな久万高原から松山市内巡りの旅です。
いまは新緑の季節、山歩きは最高

ここには、わしの独りよがりな考えと受けとめられる描写があります。
不快と感じられた方は、無理に読んで頂くことなく
「戻る」アイコンからお帰り頂くようお願い申し上げます。


5月12日(土)
昨晩2305発の夜行バスに乗って
0545「松山駅前バス停」に到着
相変わらず寝不足ですが、気分が高揚しているので頭はすっきりしています。
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0630発の久万高原行きのバス停前で朝食を摂りながら待っていると
リュックを背負った人達が三々五々集まってきました。
御刀自さまたちの5人グループはお遍路ではなく山登りのようです。
朝の空気はひんやりとしていて気持ちがいい。
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バスに乗り、「久万高原線一日乗り放題きっぷ」を1400円で買う。
これって、お得だと思いません?
バスに揺られて目的地まで眠りこけてしまうと思いきや、意外と眠くならない。
車窓を楽しむ余裕すらあります。
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0730「久万中学校前バス停」着
営業所の建物はなく、更地になっています。改装中かな?
朝もやの久万の街を歩き、

44番門前のお店はまだ開いていないかな?
おばさんが裏口にいたので
「おはようございます。お参りの後に寄ります」
「いま寄っていって!」
「はははい」
ここで「やいと饅頭」を食べるのがお気に入りなのですよ。
よもぎの風味と、あんこが美味しい。
お茶を頂きながら雑談をしていたら、おじさんが入ってきました。

「初めてなんだけど、何を買ったらいいんかいのう?」

熊本から来た車中泊の人だそうな。
八幡浜港から四国に上陸し、44番から廻るそうです。
九州のお遍路さんの定番コースですね。

「ちょうどいい。先達さんがいるから教えてもらって」
「えっ?わし?はははい」
納経帳と輪袈裟はいらないそうな。
勤行次第、蝋燭と線香、納め札、数珠を買いました。
その他はいらないと言うので、
無理に勧めません。欲しくなってきたら買うでしょう。

「お参りは、なにをどうやったらいいかわからない」
「では、ご一緒させていただきます」

44番までの参道を登りながら色々喋る。
もともと九州の山を登っていたそうで、その都度車中泊をしていたそうな。
喜寿になったいま、急に四国遍路を思い立ったそうです。
なぜ思い立ったか、お大師さまに呼ばれたのでしょう。

「若い奴が色々と細かい指示をしますが、ご勘弁ください」
「大丈夫です」

0821
44番 大宝寺着
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まず鐘をついてもらい、
本堂、大師堂で勤行をゆっくりゆっくりします。
真言宗勤行次第を初めてやるので戸惑うのは当たり前
真言は聞いたこともない呪文
「唱えにくい所は、無理せず追うようにしてください」

灯明、線香、納め札など要領よく供えるには
さんや袋や線香入れなどが必要だと感じてもらったようです。

「お疲れさまでした。いかがでしたか?そのうち慣れますよ」
「いやぁ~、なんだか身体が熱くなって感激したよ」
「そうですか。やはりお大師様に呼ばれたのですね」

参拝を終えて、先の店に戻り
さんや袋、線香入れ、菅笠を買い足しました。
納経帳は、やはり買わないようです。
必ず途中で欲しくなると思うのですが、まあいいか。

まだ色々と心細そうなので、
「次の45番までご一緒させてもらえますか?」
「お願いします!」
おじさんの軽ワゴンに乗り国道を南下して一気に45番まで。
車内には布団が敷かれていて、生活用品が積み込まれています。
車中泊にかなり慣れた方のようです。

カーナビは搭載されていなく、地図とにらめっこしながら遍路するそうです。
昔はカーナビなんてなかったので地図を頼りに運転していたもんね。

歩くと3時間くらいかかる道程を、あっという間に走り


0930
45番 岩屋寺着
一番上の駐車場に入り、
「ここから誰もが歩いて本堂まで行きます」
「山登りの方がかえって楽しい」
おお、さすが山男ですね。
杉の木立を歩いて登っていると、清浄な空気感が心を洗うような気がします。
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「岩屋寺は、本堂よりも大師堂のほうが大きいのです」

さんや袋から線香入れを取り出し、段取りよく参拝手順が進む。
お勤めも調子よくなってきました。
でも不動明王のご真言だけは、ちょっと難しい。
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足取りも軽く、下の駐車場に戻れば
見慣れたTシャツを着ている車遍路さんがわしを見ています。
お声がかかりました。
facebookの知り合いの方でした。
実際に会ってみるとプロフの写真とは違いますね。

でもプロフに写真のない方は、尚更わかりません・・・

さて、先達お節介もこの辺で店仕舞いにしましょう。
三坂峠の下り口まで送ってくださるとのことで、
遠慮なく乗せてもらいます。

軽ワゴン車は快調に久万高原を走る。
今日は天気もよくて風が心地よい。
松山へのバイパス分岐点で降ろしてもらい、旅の安全を祈念し合い、別れました。
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三坂峠下り道までは、緩やかな登り道が続いて少しばかり歩きづらい。
道路わきを見ると、不思議な藤の木があります。
う~~ん、これは筒の中を蔓が這い上がってきたのでしょうか?
オブジェとしてはいい素材ですよね。

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草が茂り始めた遍路道を通り、峠の下り口にかかると、
「悪路通行注意」の看板が建っていますよ。
最近の雨は降り方が尋常ではないね。
四国のあちこちで山道が崩落しています。
補修は自治体の仕事なんですが、予算的に優先順位としては
遍路道はどうなんでしょうかね?
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目に沁みるような新緑の道を黙々と下る。
途中、登ってくる女性と出会いました。逆打ちのようです。
「こんにちは。坂本屋でお接待いただけましたか?」
「はい!」
「お気をつけて」

下ること30分くらいかな?
坂本屋が見えてきました。
「休んでいきませんか?」
お声がかかりました。
冷たいお茶をいただき、一息つきます。

夫婦連れのお遍路さんもやって来ました。
今夜の彼らのお宿は46番門前の「長珍屋」
わしと同じですね。

車で若い男女がやって来ました。
「イングリッシュ・ティーチャー?」
「はい」
ティーチャーたちを迎えて奥では坂本屋スタッフ達が
英会話のレッスンを受けています。
国際化が進む坂本屋では、英会話は必須ですね。

今日は44番から車のお接待を受けたので
予定よりも2時間くらい早い。
行ける所まで行って、バスかタクシーで長珍屋まで戻るか。

5月の遍路道は気候がよくて最高ですね。
思わず鼻歌も飛び出す。
網掛大師堂を過ぎて、


1400
44番 浄瑠璃寺着
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う~~ん、やはり2時間早い。
新緑のすがすがしい境内でお勤めしてから、奥の「鎮魂の皿」に詣でる。
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よし、行けるとこまで行こう。
天気もいいし絶好調!
今日もお城が出迎えてくれます。
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1432
45番 八坂寺着
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参詣者も少なく、落ち着いてお勤めができますよ。
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今日は錫杖ではなく、八角の金剛杖を持ってきました。
急な山道は長めの金剛杖のほうが使い勝手がいいのです。

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納経所前にはネコちゃんが寝そべっています。
「こんにちは。写真撮っていいですか?」
「・・・・・」

山門を出たら、作務衣に輪袈裟をした先達さんから
ペットボトルのお接待をいただきました。
輪袈裟には歩き遍路バッチがついています。

「・・・・・?」

「・・・・?あれ?」

よく見たら先達同期のTさんでした。
髪型が全然違っていたので見間違えてしまいました。
まさかまさかこんなところで会うとは。

しばらく立ち話をした後、彼の車お接待を受けて
48番西林寺と、奥之院杖之淵に行きました。
今日は車のお接待が多いっすね。
西林寺では、どっちが経頭をするかで2秒ほど揉めましたが
わしが勤めることになりました。

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杖之淵は、市民公園の中にあり、多くの家族連れで賑わい
ここが奥之院?という感じの場所でした。

そのあと、Tさんが46番門前の長珍屋まで送ってくれたので、
本日の予定が、かなりはかどりました。


1600
本日のお宿に到着
玄関のボードを見たら、今日の宿泊は11名のようです。
今日は宿泊者が多いので、部屋に通されるや否や洗濯場に走る。
心配をよそに、洗濯機乾燥機がずらりと並んでいます。
洗濯機に洗い物を放り込んで、風呂に行きます。
浴槽内では先客のおじさん2人が大声で喋っていて、
声が響き渡っています。

今日は暑くて汗をかいたので、喉が渇く。
ロビーの自販機で麦泡般若湯を買って部屋で一気に喉に流し込む。
あ゛あ゛~~、甘露甘露
すきっ腹に流し込んだので酔いが一気に回り
いい気分で寝っ転がっていました。

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1800夕食
食堂には浴衣姿のオヤジさんたちや、夫婦連れが集まります。
通し打ちのオヤジさんたちは、
ここまで歩いてきた体験談を声高に語っていますが、
わしは黙って聞きながら大飯を食べました。

食事を終えて、まだ外は明るかったので
ちょっと浄瑠璃寺までお散歩に行きましょうかね。
誰もいない境内の石に腰をおろして、しばしたたずむ。
本坊のほうから木魚の音が聞こえてきますよ。
真言宗でも木魚を叩くことがあるんでしょうか?
規則正しいリズムで叩かれ、時折鐘の音も聞こえます。

しばらくその音を聴いていました。

30分くらいその場に居たでしょうか。
薄暗くなってきたのでお宿に帰り、さっさと寝ました。



5月13日(日)
窓の外は雨です。
今日は雨着のお世話になる日だなあ・・・
0600に朝食をいただきます。
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座るところはあらかじめ名札が置いてあり、昨晩の場所とは違う。
昨日坂本屋で一緒だった夫婦連れが隣の席で
「9周目なんて、すごいですね~」
と話しかけてきました。
昨日坂本屋でわしの赤札を見て巡拝回数を教えていたのです。
別に回数を自慢するわけではないので
「あ、はあ、お大師様に呼ばれて・・・」

今朝も声高に喋っていた
通し打ちのオヤジさんたちがジロリとこちらを睨んでいました。

さて、今朝はどうやって行こうかな?
昨日は48番西林寺まで行ったので、49番から始めようか。
どうやって?
タクシーを使いましょう。
一番近くのタクシー屋さんを呼んで
「7時に長珍屋まで!」

車接待や、タクシーを使うので
「御利益少ないんじゃない?」
と言う人もいるんですが、別にいいじゃん!
向き合う気持ちが大切だし、
車接待を受けるに至った有難いご縁を大切にしたい。

お宿のロビーでタクシーを待つ間に
並べられた遍路用品を見ていたら、音木(拍子木)が目に付きました。
わしが使う携帯お鈴&木魚は、かさばるのでいつも持っていかない。
でも、急に先達業務をしなくてはならない場合には
携帯性に優れた音木の方がいいのかもね。
でも黒檀とか紫檀のいいやつは高い・・・なぁ~。
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やってきたタクシーに乗り込み
「浄土寺まで!」
タクシーの運転手さんも最近遍路を始めたそうな。
「じゃ、将来タクシー遍路の営業ができますね」
「いや、受付は大手が大手だ独占していて、弱小には回ってこないんですよ」
「そうなんですか」


0709
49番 浄土寺着
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雨は細かくなっているので、雨具を着るまでもないよ。
境内には5人の小規模ダンタイさんがいます。
勤行次第を見るともなく見ていたら・・・
普礼真言を皆あげています。
それに立位と座位の間を取ったような五体投地礼をされていますよ。
へ~、こんなやり方があるのか。
先達さんに併せて一糸乱れぬ作法をしていて、
一種の厳かさが感じられます。
勉強させていただきました。

帰りに先達様に勉強させてもらった礼をしにいったら、大先達でした。
わしのいきなりの挨拶にも丁寧に対応してくださり、
「実るほど頭の垂れる稲穂かな」
を現わす様な方でした。
こういった先達になりたい。

小雨が降ってはいるが
それほど気にならない。むしろ雨が心地よい。

気持ちよく歩いて行くと、
そうだ、次の50番繁多寺には歓喜天様がおられる。
お供えのお菓子を・・・ああ、住宅街にはお店はない。
自販機があるよ。せめて甘い飲み物にしよう。
普段は買わないような甘いコーヒーをガチャコンと買って

0755
50番 繁多寺着
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まずは本堂、大師堂でお勤めしたあと、
聖天宮の鳥居をくぐる。
畳敷きの中に入れるので、靴を脱いで上がらせていただきます。
コーヒーの口を開けてお供えし、
五体投地礼をして、丁寧にお勤めしました。
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参拝を終え、御下がりのコーヒーを頂いていたら声がかかりました。
「とても丁寧に、作法どおりお勤めをされていましたね」
「あ、はぁ。内陣に上がれたので」
しばらく話をしていたら、facebookグループの友達だとわかりました。
「いやあ、前とイメージが変わりましたね」
「えっ?そそそうですか?」

わしのした五体投地礼を褒めていただいたのは、
これって、歓喜天様が声をかけてくださったのでしょうか。
以前土佐の大日寺でも五体投地礼をしたら、
同じようにお声をかけてもらえました。

「大聖歓喜天拝禮作法」の資料を頂きました。
これは単なる偶然とは考えられない。
歓喜天様がわしにお声をかけてくださったと考えたい。
最近天部の仏さまとのご縁が多いなあ。

でもね、まだまだ歓喜天様のお札を家に祀ったりはできない。
中途半端な気持ちで祀ることはできないからです。
機が熟したら、なるようになるでしょう。

思わぬご縁に気分が高揚して足取りも軽い。
雨もやんできました。

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途中、横道の奥にお堂があります。
それに引かれて行ってみたら、
お薬師様、お不動さま、お大師さまがおられました。

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0930
51番 石手寺着
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境内ではお灸のお接待をしているようですが、
熱いのは苦手なので遠慮しておきます。
本堂、大師堂に続き、弁天堂にお参りする。

「石手寺前バス停」からバスに乗って「松山駅前バス停」まで移動します。
バスに乗ったとたん、雨が激しく降り始めました。
この雨の中、ポンチョ着て歩かなくってよかったああああ。
「歩かないとはけしからん!」
と思われた方、すいません。
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松山駅まで着いて、「運転免許センター」行き路線の時間を見たら
10分後にあります。
なので、待ち時間の間にJRチケット売り場に行って
帰りのJR切符を買います。
時間もなく、何人か並んでいましたが、焦っても仕方ない。
焦らず並んでいたら、ちゃんと時間前に買えました。

まもなくやって来たバスに乗り、「片廻バス停」で降りて
そこから52番太山寺まで歩く。
バスを降りたら小雨になっています。
門前の参道は新緑が美しい。
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1123
52番 太山寺着
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大師堂横では、わしの好きな十一面観音様の石仏が出迎えてくれます。
この空気感、好きですね。
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いい気分で山門を出て、和気の方面へ歩いていきます。
雨降りとはいえ、汗も出ているので水分は必要ですね。
この界隈は100円自販機が多い地域だと思います。
何を買おうかな・・・100円のビタミンドリンクを買いました。


1236
53番 圓明寺着
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ここまで来ることができました。
道中お世話になった方々に御礼申し上げます。
決して自分ひとりだけで遍路をしているわけではないのです。
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大師堂では、お大師様に今回の旅のお礼を申し上げました。
次は、今治からです。

「伊予和気駅」から「松山駅」まで戻り、そこから岡山を経て新大阪まで帰ります。
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駅舎を見たら、なんか前と雰囲気が違うよ。
なにかな?
構内に入ってみたら、鼻孔をくすぐるいい香りが漂ってきます。
なにかな?
ああ、お好み焼き屋ですねえ。
前来た時にはなかった。

「三津浜焼き」「たま焼き」
松山のソウルフードってなんや?
心が千々に乱れる。
あと15分で列車が来るよ。

遍路装束を納めながらお好み焼きの香りを嗅いでいたら
もうたまらん!
もう1本列車を遅らせよう。
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店に入り、
気になった「三津浜焼き」と「たま焼き」を頼んでしまった。
もちろん、精進落としの麦泡般若湯も。
三津浜焼きは、広島風お好み焼きを2つに折ったやつですね。
たま焼きは、この店のオリジナルで蕎麦と卵と具を一緒にして柔らかく焼いています。
全部食べられるかな?と危惧されたが、なんとか食べられました。

「ごちそうさまでした」
「全部食べられましたか?」
「なんとか。ここのお店、半年前にはなかったですね」
「今年1月開店なんです」
「そうですか」

わしの金剛杖の入っている袋を見て

「これはなんですか?竹刀ですか?」
「お遍路さんの金剛杖です」
「え?ちょっと長いですね」
「そうです。わしのオリジナルです」

店長がアルバイトの女子大生に

「これ、お遍路さんの金剛杖よ。めったに触れないのよ」
「触ってみます?」
「は、はい」
おっかなびっくり握っていました。
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1本遅らせた運行予定に従い、岡山まで行き、そこから新幹線で新大阪に帰りつきました。
その間、お腹いっぱいで酔ってもいたので眠りこけていたのは言うまでもありません。

今回は色々な人と出会い、お接待も受け、充実したお遍路旅ができました。
回を重ねるに従い、知り合いが増えてきますが
その分、いい加減な行動をしていると見られている、という事です。

今週末には、先達昇補のお願いで13番大日寺に行きます。
精進潔斎して臨む心積もりであります。
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おきらくお遍路旅9巡目高野山

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おきらくお遍路旅は、まだ9巡目は終わっていないのですが
高野山に行ってきました。


5月5日(土)
今年の連休の前半は、家庭サービス全開で裏京都市の実家に帰り
自分の結婚記念日を娘夫婦、息子夫婦と孫で賑やかに祝いました。
連休後半は休日勤務で、最後の土日だけ休みです。どうしようか?
高野山に行こう!
そう思い、ふと空を見上げると龍神様がいる。
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お大師さまのお衣切れ購入が目的です。
高野山奥之院に入定されている弘法大師さまのお衣を
新暦の3月21日に取り替え、
古いお衣を細かく切ったのを分けていただけるのですよ。
だけどもあっという間に売切れてしまうので手に入るか?

奥之院納経所で販売されているのですが、
実は御衣寺宝亀院でも扱っているのです。

宝亀院で湧き出す霊水でお衣を染め、
金剛峰寺で加持された後、御影堂内に奉安するんですって。
宝亀院は新西国6番札所になっていて、
以前ここを参詣したときにこの事を知りました。
いつかここでお衣切れを頂戴できたらなあ・・・と願っていたのです。

山形県酒田市にある真言宗智山派砂高山海向寺には
忠海上人・円明海上人の即身仏が安置されており、
12年に1度の丑年に、両上人が身につけている着物を衣替えし、
衣を小さく切って御守りの中に封じ込めて販売されています。
わしがかつてそこを訪れた時はご縁がなく買いませんでした。

凡下は考えます。
奥之院に入定された弘法大師様はどんなお姿なのか?
わしは即身仏(ミイラ)として石室の中においでではないかと考えます。
海向寺の即身仏とお衣切れを実際に見てきているので
わしはそう考えたい。

家内にそのことを言うと
「白骨化していてその上に衣を被せているだけかもよ」
まあ、それもありかもね。
でもね、
わしはお大師様がそのままの形であり、それに衣を着せている。
そう信じて、そのお姿に祈る
そのほうがありがたい、と考えるのです。

いったいどのくらいの人の祈りがあの場所に篭っているのか。
長い年月の間、幾万の人々の祈りがあの場所に集まっているんですよ。
それだけですごいパワーと思いません?
お衣切れにはそれだけの価値があると思います。

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大阪に住んでいると、南海高野線で高野山に行きやすい。
これはありがたいことです。
土曜日の昼に南海天下茶屋駅まで行き、
そこで「世界遺産きっぷ」を買います。
これは南海高野線各駅~極楽橋駅~高野山駅~バス周遊券がセットになっており
お得なんですよ。

連休中なので、さぞかし「特急こうや」は混雑していると思ったら
あっさりと指定席が取れました。
乗ってみるとガラガラ
「?」です。
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特急列車~ロープウエイ~バスを乗り継ぎ
16時前頃に「根本大塔バス停」で降ります。
ここから宝亀院まですぐ。
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勇んで山門をくぐり、納経所で
「す、すいません。お大師様のお衣切れを・・・」
「売り切れました」
「ええっ!」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ああっ

「ご縁がなかったんですねえええええぇぇ。また来年来ます」
よほど情けない顔をしていたんでしょう。

「郵送ならできますよ」
「ええっ!ま、まことですか?」
「住所を書いてください」
「は、はははい」
震える手で住所を書く。
「いくつ要りますか?」
「えっ?・・・で、では2つ」
「連休明けには発送できます」

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

商品はなくなったが、まだお衣はあったんやなあ。
やはり宝亀院にお願いしてよかったあああああぁ。

足取りも軽く
根本大塔を通って・・・

おや?

万灯会のような灯篭が立てられているし、テントがあちこちに建っている
何か行事でもあるんかね?

金剛峰寺に行くと、見た顔が・・・
H大先達でした。
「いやに真面目にお勤めしている人がいるかと思ったら、君か」
「は、はははい」
「四国ではなかなか会えないのになあ」
「ほんまそうですね」
参与会の和袈裟をしている。
「今日は参与会の行事ですか?」
「え?知らんの?今日明日は旧正御影供だよ」
「?」
ああっ勉強不足ですんません。

H大先達とわかれて
行き交う観光客の間を歩き、高野山消防署の隣にある
小田原坊高室院に着きました。
ここが今夜のお宿です。
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以前、西国四十九薬師霊場11番札所参詣でここに来たとき
宿坊やっていると聞いて、いつか泊まりたいなあと考えていたのです。

チェックインする前に本堂にご挨拶を・・・
ネコちゃんが本堂前の階段に寝そべっています。
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「こんにちは」

わしが近づくとピューッと逃げていってしまい、
場所を本堂脇に移して日向ぼっこの続きをしていますよ。

部屋に通されて、役僧の方にさっき聞いた行事を聞いてみたら
パンフレットをいただけました。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
旧正御影供
弘法大師が奥之院で入定された旧暦3月21日に、報恩の誠を捧げる法会です。
5月5日
 午後6時 萬燈萬華会(大伽藍)
 午後7時 御逮夜法会(大伽藍御影堂)
5月6日
 午前9時 奥之院法会(奥之院燈籠堂)
 午後1時 御影堂法会(大伽藍御影堂)
春季結縁灌頂もやっているそうです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ああ、勉強になりました。
来年度は平成31年4月24日・25日ですって。

今日の宿坊宿泊者はわしを含めて2人で、
もうひとりの人は今夜の法会に参加されるらしい。

わしも行こうかな?と一瞬思ったが、
どうもご縁が繋がらないようで行く気分になれない。

それよりも、
お茶請けで出されていた「みろく石饅頭」がやけに美味しかったので
お土産として買いに行こう。
ちょうど高室院の正面に土産物屋があったので入ったら
先ほどのH大先達のご一行がいました。
「またお会いしましたね」
「そうやね」
四国でまた飲む事を約しました。

店で聞いたら、みろく石饅頭は2軒隣の店でしか売っていないとか。
早速行って買います。結構混んでいますよ。
ああ、また荷物が増えてしまった。
道路向かいの店を見ると、食料品店です。
フラッと入り、麦泡般若湯を仕入れる。
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部屋に帰ると、やがて夕食の案内がきました。
隣の部屋で独りだけで膳の前に座る。
高野山宿坊での精進料理は3度目です。
宿坊ごとに味も内容も変わるのですね。
ここの味付けは濃い目です。
小田原坊というから関東風の味付けになるのでしょうか。
ゆっくりゆっくりかみしめながら味わいました。
筍の木の芽和えが季節感満点で美味しゅう御座いました。

宿坊では旅館並みの設備やアメニティ、サービスを求めるのは野暮と言うもの。
本来は修行者が泊まる所ですから。
が、ここは浴衣やタオル、テレビもある。宿坊も色々ですね。
浴衣を着てお風呂に行き、
湯からあがってテレビを見ながら麦泡般若湯をいただいてくつろぐ。

寝そべって見ていたら瞼がくっついてきたので寝ました。



5月6日(日)
0550から朝の勤行があります。
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回廊を通り、本堂に行く。
よほど寒いかと思ったが、さほどでもなく、冷気がかえって心地よい。

昨日、亡き父親の回向をお願いしておきました。
こんなことするのは初めてです。
半ば無意識に申請してしまいました。
浄土真宗の戒名を書いて真言宗では問題ないか?
と思いましたが、なんら問題ない、と言っていただけました。
奥之院には法然上人や親鸞聖人の供養塔もあるなあ。

本堂内には香の香りが漂い、厳かに理趣経が始まります。
やがて父親の回向に移り、亡き父親のために祈りました。

勤行が終わり、回廊を渡っているとき、
壁に貼ってあるポスターの言葉に、ひどく心惹かれました。
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お寺では時々こうしたいい言葉に出会えます。
これを自分の言葉で伝えられるといいなあ。

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朝食は、昨日と同じ部屋で独りきり。
お櫃のご飯は・・・昨日より少なめ。
ゆっくりゆっくり味わいながら頂くと、満腹感が得られました。

0730
時間に追われないのでゆっくり身支度をして宿坊を出ます。
玄関には誰もいませんが、お礼の言葉を言って出かけましょう。

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今朝はまず奥之院へ行きます。
朝早いので歩道を歩く人もいません。
朝の冷気が気持ちがいいねえ。

奥之院への参道も、ほとんど出会う人もなし。
ここの絵を描きたいんですが、なかなか気に入った風景に出会えません。
参道と供養塔を描かねば!という
固定観念に囚われているせいでしょうか?
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すると、こんな景色も奥之院ともいえるでしょうかね?

灯籠堂近くになると、人もボチボチ増えてきます。
納経所あたりにはカメラを持ったおじさんたちが沢山いますよ。
脚立もセットされている。
何かな?不勉強のわしにはよくわからん。
前日もらったパンフレットをよく読んでいなかった。

御廟橋前では家族連れが記念撮影しています。
みんなで写りたいのですが、誰がシャッター切るかでもめています。
「オヤジが撮ればいいのよ!」
「お父さんだって写りたいよ!」

「撮りましょうか?」

「は、はい。すいません」
「1たす1は?」
「に~!」
「ありがとうございました」
「いやいや」


御廟所まで進むと、
ダンタイサンの勤行がボリュームMAXで行われていました。
わしは隅っこで静かに・・・
灯籠堂地下に降りて、お大師さまの正面を見ると・・・
なんとなくお姿が見えたような気がしました。

満ち足りた気分で納経所でご朱印を頂き
「9時からお成りがありますので見ていってください」
「は、はい」
ああ、奥之院法会のための行道があるのかああああ。
やっとカメラや脚立の意味がわかりました。
わしって、まだまだ駆け出しやなあああああ。

どの辺で見物したらいいのかな?
御廟橋の手前がいいのかもしれない。
0845あたりからこの場所に陣取って待つ。
その間にも人はどんどん増えてきます。

「こんにちは!誰かと思えば!」
知り合いからお声がかかりました。
この方も参与会の輪袈裟をしています。
そうやね、参与会の方々にしてみたら、この法会に参加するのは当然ですね。
お仲間もたくさんいたので、納札の交換をしていると、
やがて僧侶の行道が始まりました。
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美々しい衣に包まれた僧侶の行列、輿、長持ち、
最後は専修学院の学僧が続き、その後を信者さんたちがゾロゾロ続きます。
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身動きできないくらいの人出なので、灯籠堂までついていこうかいくまいか・・・
悩んだ末、カメラを片付けて列の後をついていきました。
でも、灯籠堂まで上がったら更に立錐の余地もなくなったので
引き返すことにしました。人ごみが嫌いなんですよ。

喧騒から離れて参道を戻る。
心地よい空気に包まれて木漏れ日の参道を歩くと、心が洗われるような気がします。
この季節の高野山って、最高ですね。
小さい子供がわしの姿を見て、お母さんに尋ねているようです。
「あれは、お寺を歩いて廻っている人・・・」
なんてのが聞こえてきました。

高野山で見かける僧侶は黒か地味な衣装、
上下白の服装は珍しいのかな?
特に外国人観光客から見たら更に珍しいのでしょう。
さりげない風でスマホをわしに向けています。撮影しているのかな?

予定が終わり、しかし今はまだ午前中です。
このまま帰ってもいいが、もう少しこの場所にいたいなあ。

土産物屋の通りを歩いていると
「シャクナゲの花が満開です。金剛三昧院」
の貼紙がありますよ。
フラフラと脇道に吸い込まれていきました。
5分くらい坂道を登ったら、金剛三昧院の山門が見えてきました。
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ここは拝観料がいるのですね。500円払って中に入ると・・・
満開のシャクナゲが迎えてくれました。
なあるほど。こおりゃ、すごいや。
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横峰寺のシャクナゲも壮観ですが、
ここは風景によく馴染んで、その豪華さを醸しだしています。

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拝観者は皆、声もなく見とれています。
わしも縁側に荷物を置いてしばらく見とれていました。
ああ~、眼福であります。
ここも宿坊をやっているみたいで、今度はここに泊まれたら嬉しいなあ。

大満足で高野山を楽しむ事ができたので、さて帰ろうかね。
バスに乗って「高野山駅」まで行き、
ロープウェイで「極楽橋駅」まで降りて、
さて「特急こうや」の席は空いているかな?
窓口で聞いたら、おお、空いていたよ。
指定券を買って乗り込む。やはり車内はガラガラ

多くは隣のホームにいる急行列車に乗り込んでいます。
贅沢してしまったかな?まあいいや。

特急が発車したら、急に眠くなる。
列車に乗るといつもこうです。
スヤスヤ眠っていたら、いつの間にか「天下茶屋駅」に到着!

駅ビルにある古書店を覗いてみたら、気になる本があります。
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「仏教質問箱」「悟りは3秒あればいい」
の2冊を買うことができました。

お大師様に呼ばれて、龍神様に背中を押してもらい
パワーを沢山分けて貰ったいい高野山参りができました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

次の週は久万高原から松山市内廻りです。
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おきらく遍路旅通算9巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

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今年の季節は、半月先に進んでいるような感じです。
あっという間に桜の季節がやってきて、そして散り、
いまは藤の花が満開で、つつじが出番を待ち構えています。
気温も夏並みではないの??
暑いなあ。

4月20日(金)
今回は足摺岬からです。
久々に夜行バスに乗り、0655「中村駅前バス停」着
う~ん、眠れたか眠れなかったか。
足摺岬行きの路線バスは0820発なので、駅前のベンチに座って時間を潰す。
目の前を通学の学生さんたちが行き過ぎる。
少なくとも3種類の制服があるなあ・・・・
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8時を過ぎた頃、白衣を着たオジサン2人がやってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
「どちらへ?」
「足摺岬まで」
わしと同じ計画ですね。それに今夜は観自在寺宿坊に泊まるそうで、
同行者ができました。
お2人は愛知県から来た70代の友達同士ですって。
名古屋弁が懐かしいなあ。

路線バスの乗客は老人ばかり。
しかしそれらの方々は土佐清水市のスーパーマーケットと病院で降車し
あとに残るは足摺岬観光の人とお遍路さんのみ。
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絶景の海岸で時間調整のためにバスは停車してくれる。
海からの風が気持ちいい。
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ふとオジサンの白衣を見ると見慣れない御朱印が押してあります。
「第0番札所」の文字が見えます。
「これはどこの御朱印ですか?」
「中国の青龍寺です」
「へぇ~~~」
ネットで調べてみたら、お大師様が恵果大阿闍梨から密教の灌頂を得た
中国の青龍寺に行くツアーがあるようです。
興味はあるが、行くか行かないか・・・行かないやろうなぁ。

オジサンたち、地元の「知多八十八箇所」にも行っているそうです。
彼らの四国遍路は区切りの一国打ちくらいで、
電車バス歩き遍路を楽しんでおります。
そう、楽しくなくっちゃ。

計画表をビッチリ作ってきています。
何時のバスに乗って何時に到着、食事の時間を何分、札所で何分
わしも似たような感じです。

オジサン遍路さんは、ビッチリ計画立ててくる人と、
行き当たりばったりの人のどっちかに別れるようです。
女性はその中間くらいかな?

超行き当たりばったりは、若い外国人です。
野宿もいとわないパワフルさです。若いっていいねぇ。
でも危険と隣り合わせです。

色々お喋りしていたら1010「足摺岬バス停」着1900円
「昼食は予定していますか?」
「いや、どこかあれば」
「目の前の食堂の『清水鯖の漁師漬け定食』がお気に入りです」
「では、そこにするか」

38番 金剛福寺着
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まずは参拝から。
気温が上昇してきて暑い。
空は抜けるような青さで、新緑が青さに負けないように輝き、
命の息吹が噴き出しているような雰囲気です。

銘々に参拝するが、
オジサンたちはわしより後に始めて先に終わっている。
わし、結構高速でお勤めしているんですけど。

さて昼食に行こう。
いま1030
「こんにちは!清水鯵の漁師漬け定食3つ!」
「はい!」
「1103のバスに乗りたいのでよろしくお願いします!」
「はい!」
他にお客さんもいないので、すぐに出来ました。

いやあ~、生の鯖はうまいなあ。
岐阜県の山奥生まれのわしにとって、鯖は塩鯖しかなかった。
岐阜県を出なければ、日本海の魚に馴染んだ家内と結婚しなければ
こういった海の幸に馴染むことはなかったろうなあ。
それに、生鯖を食べられるような所は少ないので、
ここで鯖を食べる事は自分の定番なのです。

食べ終わったら1055
充分にバスの時間に間に合います。

「足摺岬バス停」から朝乗った「中村駅前バス停」を経由して「寺山口バス停」まで行きます。
2400円
土佐清水市で、大きなトランクを3つ持った女性が小さな子供2人連れて乗ってきた。
トランクを通路に置きっぱなしで、運転手さんが注意するが従わない。
なんじゃこれは?中国人か?
どうやら言葉がわからないらしい。子供2人なので台湾人か?
どうもそうらしい。
わしとオジサンたちでトランクを固定整理してあげて、やっとバスは発進
「Where are you from?」
「○$#☆??」

「タイワン?」
「yes,yes」

ふ~~~ん。
観光客にしてはなぜこんな所にお母さんと子供だけ?
里帰り?
家出?
オジサンとわしは額を付け合って話し合いました。

彼女はスマホの翻訳機で自分の行きたい駅名を示しました。
「中村駅」
ああ、そうなの。バス賃は大人1人と小児2人
どうなるんかなあ???

オジサンたちの心配をよそに、本人は呑気そうにしている。
「中村駅前バス停」に着きました。
やはりモタモタしているので大きな荷物をオジサン3人で出口まで運び
運転手さんに金額を聞いて彼女の財布を取り上げてそこから払い、一件落着

ここで、5分くらい休憩時間があるので急いでトイレに走り、
飲み物を買ってきてバスに戻る。

1200発車
バスが出発してからオジサンたちは勝手な会話をはじめる
「あのお母さん、35歳くらいかねえ」
「旦那は日本人で、土佐清水に実家があるのかも」
「爺婆に孫を見せにいったんか」
「でもダンナはどこにいるんかねえ」
「さあ」
「あの大きい荷物の中身は、爺婆からのお土産満載やろう」

勝手な会話をしていたら
1340「寺山口バス停」着2400円
500m歩いて

39番 延光寺着
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門前の家には鯉のぼりが泳いでいて、
季節の先取りをしている感じですね。

バスの中で、オジサンたちと参拝方法について話をしていたので、
ここでわしが経頭を務めさせていただきました。
錫杖の環を使って、お鈴の代わりにします。
開経偈から懺悔文、三帰、三竟、十善戒・・・・
だんだんと声が揃わなくなってきた。
般若心経になってくるとグダグダになってきて
わしのお経も引きずられがちになる。
ああ、先達としての修行が足りんなあ。

彼らは自己流であちこち省略して勤行してきたようです。
信仰に向き合う気持ちさえあれば細かい事は気にする必要なないのですが
「知っていてやらない」
「知らずにやらない」
の違いは大きいと感じます。
「今までこうやってきたんだから」と素直になれない気持ちはあるでしょうが、
一度でもきちんと勤行してもらうことも大事だと思いますよ。
あとは、自分の向き合う気持ちのみです。

「ここは、『目洗いの井戸』といって眼病に霊験があります」
「おおっ!そうか!」
オジサンたちは早速目を清めています。

延光寺から歩いて約1km歩いて「平田駅」まで。
宿毛行きの列車は1607に来るので1時間くらいあります。
駅の待合室で色々話す。
彼らは若い頃から登山やマラソンをしていて、
山の話とかマラソンの話をもっぱら聞き役で・・・。

興味深かったのはオジサンが通っている「男のパン教室」の話
パンを捏ねるのに、「不自由な手」で捏ねなさい、
と若い先生に教わったという。
「不自由な手」とは?
聞いてみたら親指と人差し指をひっつけて
残りの指だけで捏ねる・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・?

あっ、

これって、もしかして手のひらだけで捏ねないようにってこと?
指の全部を使えないと、
必然的に腕・肩・背筋・腰の全部を使わねばならん。
このほうが無理なく大きな力になる。
これ、古武術の奥義なんですよ。

この理論が介護にも使われています。
人の介助をするとき、影絵の「狐の手」にすると
手だけでなく身体全体を使うので無駄なく力を出せる。

更にわしの主治医が南拳の武術をたしなんでいて、
腎臓生検の際に腰を使って長い生検針を刺す、という話を最近聞きました。
看護師に教えてもなかなか解ってもらえなかったが、
ひとりだけ出来る人がいて、そのひとは茶道をしているとか。
茶道の所作は「剣道の型」にも通じる。

うう~む。

方法は様々あれど、行きつく先は皆同じ。
所作は身体全体を使うのです。
思わぬところで話が繋がって、ちょっと感動です。

オジサンによると、そのパンの先生は彼女のお師匠さまから
「不自由な手」という言葉だけを習って生徒に教えていたようです。
オジサンは愛知に帰ったら先生に教えてあげます、と言っていました。


閑話休題


ゴトゴトやってきた一両編成の列車に乗り、
「宿毛駅」で降りる。
駅の売店は・・・開いている!
ドブロクは・・・・・・ない!

売り切れだぁ!

ざんねん!

気を取り直して・・・
「宿毛駅前バス停」から1645発の宇和島行きのバスに乗ります。
バス乗り場には、独り歩きのオジサン遍路さんがいて
彼は行き当たりばったりの行動のようです。
「どこか39番近くで泊まるとこないか?」
と聞いてきたので、門前の「嶋屋」さんを紹介しました。
へんろ地図を持っていないようですね。
逆打ちでなさそうなのに、なぜここから39番?
よくわからん動きをしているようですね。

「平田駅! 付近! 宿泊!」
と、スマホに喋りながら調べていますが、
いまいち使いこなせていないようで、益々混乱してきました。
見かねて僭越ながらわしが手出しさせていただきました。

オジサンと遍路の話をするうちに
「自分の作法もいい加減なくせに、人に意見する先達が多い!」
「今日もそんなやつに怒ってやった!」
と大きな声で喋りはじめました。
わしも末席ながら先達で、「そんな人ばっかりではない」
という気持ちも浮かびましたが、逆らったらまずい、
黙って宿のお世話だけさせてもらいました。

去り際
「先達さん!ありがとう」
と言われました。

今日わしは、城辺の友達が家に泊めてくれるので
「城辺バス営業所」で降ります。
オジサン2人は観自在寺宿坊泊なので「平城札所バス停」で降ります。

迎えに来た友達の車に乗り、まず近くの「一本松温泉」に行って汗を流す、
ここはお遍路宿もやっている温泉のようです。
宿毛から松尾峠越えで行くと、少し戻らねばならんが、
今度歩くときはここに泊まろうか。

友達の家で夕食と泡般若湯のもてなしを受けて
色々喋りました。

自分では気づかない自分の事を色々教えてくれました。
「表情に笑顔が少ない」
「でも顔つきが最近変わってきて丸くなった」

これって、観音様が彼の口を借りて教えてくだすったのやろうか。
夜通し飲みたかったが、
明日もあるので11時前には寝る事にしましょう。



4月21日(土)
朝0645に車で送ってもらい、

40番 観自在寺着
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朝の空気が境内いっぱいに満ちています。
昨日のオジサン2人もまだ開いていない本堂前でお勤めしています。

通夜堂には、3人くらいの男女が泊まっているようですね。
わしがそこに泊まらなくてよかったあああ。
なにしろわしのイビキは騒音ですから。

0711「平城札所前バス停」から宇和島行きに乗ります。
オジサンの1人がリュックを背負ってくるのを忘れた!
あわてて境内に境内に走る!

間に合ってよかったね。

0805
「宇和島駅前バス停」着1900円
オジサン2人は別格も廻っているので、目の前の龍光院に行きます。
わしは・・・駅で待ちます。
0939の窪川行きに乗り、「務田駅」から41番龍光寺まで歩くんですが、
時間が有り余っています。

バス停に行ってみる。
務田方面に行くバスに0855発がある。
「学休日運休」と書いてあるが、今日は土曜日
最近土曜日もやっている所が多いなあ。

しばし待つ・・・

0900まで待つが、来ない。
ああ、やっぱり来ないか。

急激に気持ちが萎えてしまい
目の前のタクシーにフラフラと歩む。
「龍光寺まで」

列車待てばいいやんけ、と思うのですが
傾いた気持ちは止められない。
メーターの金額は気にしない、気にしない。
オジサンたちとは必然的にお別れです。
別に一緒に廻ろうと誓い合った仲でもなし。

石鳥居の前でタクシーを降りる。
門前のお店には柑橘類が並び、新緑のコントラストが美しい。
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0925
41番 龍光寺着
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ああ、空が青い。
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ふと見ると、「南予七福神」大半は遍路道沿いにある。
ウズウズと心が動いて仕方がないが、金山出石寺があるよ。
あそこに行くのは大変やなあ。

またご縁があったら行くか。

3.5km歩いて次に行くが、この道は単なる国道沿いの道なんで
あんまり面白くないなあああああ。
しかし今は半月早い新緑の季節
おお、お茶の葉だ。一枚頂いて口に含む。ウオーキング茶道です。
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柿の葉も鮮やかです。
これも一枚頂いて口に含むが、
先ほどのお茶の葉に比べると味のインパクトがない。

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藤の花も美しい。
さぞかし11番藤井寺の藤も綺麗やろうなああああああああ。
何も藤井寺に拘泥する事はない。
野に咲く藤の花も美しい。

いまたくらんでいるプロジェクト
「藤井寺の藤の花を栽培しよう!」
冬に藤井寺で貰ってきた藤の種を蒔いておいたら、芽が出ました。
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今現在、5本出ています。
これは順次報告していこうと考えております。

そんなこんなで

1028
42番 仏木寺着
ここの新緑も目に鮮やかです。
もう、こんな表現しか思いつかん。
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駐車場にはジャンボタクシーが来ていて、小規模のダンタイサンが来ています。
マイカー遍路さんたちも沢山来ていますよ。
歩きもちらほら。
ああ、春のお遍路シーズンやねえ。

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ここも南予七福神の札所なんですね。
ずらりと七福神様たちが並んでいます。

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タクシーを使ったおかげで予定よりも1時間くらい早い。
次の45番明石寺まで歯長峠越えで10,8km
時間にして3時間

ああ、どうしようか。
今日は「卯之町駅」から帰る予定なんです。
なるべく早く帰り着きたい。

3時間歩くか、ヒッチハイクするか、タクシー呼ぶか・・・・
心は千々に乱れるのです。
仏木寺駐車場にいる車を見つめて、時計を見つめて悩む。

目の前を夫婦連れの歩き遍路さんが歯長峠向かって歩いて行く。

えい!
歩いて行こう!

弱気の虫をお大師様が払ってくれました。

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そうと決めたらさっさと行こう。
気温はだんだんと上昇してきて、湿度も低い。
まずはアスファルト道を登る。

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やや行くと、山道に変わります。
この遍路道は多くの歩き遍路さんが通るのでしょう。
きちんと道になっています。
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ここで気になるのは、
そう、あの長い生き物です。
暖かくなってきて活動が活発になってきているのですよ。
神域で出会う時は、神仏の眷属なので怖く感じないのですが
それ以外の場所では、単なる気持ちの悪い生き物でしかすぎない。

錫杖の遊環をシャクシャク鳴らしながら山道を登る。
ほどよい山道が続き、汗ばんできますが
吹き渡る風が心地よい。

山道が終わって自動車道と合流した途端、
目の前の壁から「ドタッ」とあの生き物が落ちてきました。
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キャ~ッ

落ちてきた方も大慌て、なんとか逃げようともがきにもがいている。
壁の排水溝に逃げ込もうとしています。
おや?胴体が膨らんでいる。
お腹いっぱいになって油断していたんでしょう。
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昔のわしならば気を失うほどの衝撃だったんですが
お遍路始めてからは、少しは冷静に眺める事ができるようになりました。

南無大師遍照金剛

歯長峠への遍路道分岐点に、仏木寺門前で見かけた夫婦連れが
行こうか行くまいか相談しています。
「こんにちは。峠道へ登るのですか?」
「こんにちは。どうしようか迷っているのです」
「崖は崩落していますが、人は通れますよ」
「そうですか、では行ってみます」
「お気をつけて」

さて歯長隧道
いらん情報を仕入れてしまいました。
ここって、四国の心霊スポットなんですって・・・・
鈍感なわしには多分何も感じられないでしょうが
それでも気になる。

南無大師遍照金剛

お大師様と歩けば怖くない!
気にしなければ怖くない!
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大日如来の御真言をつぶやきながら歩きます。
隧道の真ん中あたりは、なんだか雰囲気が暗い。
暗い雰囲気に呑まれないよう、御真言の声も大きく、大きく。

はあぁ~、通りきった。
何事も知らぬが花ってことやけどもね。

ちょっと心が疲れたし、お腹が空いたので
隧道出口の東屋で昼食にしましょう。
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座るところに何か落ちています。バッチのよう。
よくみたらサンチャゴ巡礼のバッチらしいですね。
これ落とした人、どんな気持ちでしょうかね。

隧道の中から人の声が聞こえてきます。
誰かな?
先ほどの夫婦連れでした。
「歯長峠には行かれなかったのですか?」
「通行禁止を無視して通ったお遍路さんが、地元の人に怒られたっていう人がいて、行くなと言われたんです」
「ふ~~~ん。わしが通ったときには何も言われなかったけど」

確かに通行禁止を無視して、もしも遭難したら、
地元の人に迷惑かかるなあ。
だったら、修理してくれんかいなあ。予算がないか。
せめて安全ロープくらい張ってくれんかなあ。

山を降りて道路沿いを5km歩く。
この道もあんまり物語のない道です。
なぜって、住宅街を淡々と歩くだけだから・・・。

1357
43番 明石寺着
おお、結構早く着いたなあ。
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駐車場には大型バスが停まっているが、もう帰り支度しているので
安心です。
しかし、その影響で納経所には長い列が出来ています。
もうジタバタしても仕方がないので
慌てることなく本堂大師堂でお勤めし、
納経所へ。

ここの納経所の人は、丁寧なのか拘っているのか
1人分を書くのに長い時間をかけています。
並んでいる人は、大概初めての人ばかりなので、
「奉納、御本尊、寺名」を書くのに毛筆を持ち替えたり、姿勢を変えたり
なかなか書きはじめてもらえない。
わしの前には8人くらい並んでいて、それぞれ2冊くらい携えています。

待つのも修行です。

15分くらい待ってわしの番が来たら、
重ね印なのであっという間に終わりにけり。
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今回のお遍路旅もここで終わり!
オヤジさんを初め、年配のお遍路さんたちとの出会いがたくさんありました。
そこで気になったのは、
勤行次第が自己流になってしまっていること。
「知っていて、やらない」
「知らずに、やらない」
の違いは大きいと思います。
やはり最初は先達さんにきちんと導いてもらう必要があると思います。
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「卯之町駅」まで降りていくと、
1516発の松山行き特急がありますよ。
おおっ
それに乗って「松山駅」「岡山駅」「新大阪駅」と順調に乗り継ぎ
大阪は豊中に帰ってきたのは2100
ちょうどいい時間やねえ。

次回は5月半ばに久万高原から松山歩きを楽しみます。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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