FC2ブログ

おきらく遍路旅8巡目 46番浄瑠璃寺~51番石手寺、54番延命寺~64番前神寺、66番雲辺寺~70番本山寺

おきらく遍路旅8巡目 
46番浄瑠璃寺~51番石手寺
54番延命寺~64番前神寺
66番雲辺寺~70番本山寺

平成29年11月2日(木)~4日(土)
he8-8a-00.jpg

11月1日(水)
今日は仕事が終わるや否や荷物かついで自転車こいで
大阪空港(伊丹空港)にすっ飛んでいきました。

そうです。

初、飛行機遍路なのです。
新しい赴任先の豊中が、大阪空港に極めて近いことが判り、
新しい事へのチャレンジをしてみたのです。
不安半分、期待半分でありますがな。
高速バスやJRよりも割高になるのですが、まあいいでしょう。
LCCは関空にしか就航していないしね。
he8-8a-01.jpg

チケットはあらかじめネットで購入しておいたので
発券機でピピッと購入、そして荷物検査へと進みます。
リュックをトレイに載せて、ウイ~~~ンと進み、X線検査機に入り・・・

あれ?

「すいません、こちらに来てください」
「ゲゲッ・・は、はははい」
「バッテリーとライターが2本入っていますね」
「ライターは・・・はい。2本あります(汗)でも、バッテリーは・・・あったかなあ」
「荷物を開けてください」
「(汗汗)はははい」
ゴソゴソゴソ
「バッテリーはないっすよ」
「ああ、これですね。乾電池式充電器が時々引っかかるのです」
「そうですか。これはいかんですか?」
「ダイジョウブです」
「そうっすか」
「でも、ライターの機内持ち込みは1本だけです。ポケットに入れてください」
「残り1本ば、どうすっとでごわすか?」
「規則で持ち込めないのですよ」
「ほな、あきらめひょ」
「ご協力に感謝します」

そおおおおかあ。ライターは1本、それも手荷物のうちなんやね。
なんか解らんが安全対策のため仕方ないのでしょうね。
それに金剛杖、これは問題ないが、長いケースに入れてくれました。

お次は保安検査のレーンに行く。
手荷物とライターをトレイに上に乗せ・・・・

あれ?

「こちらに来てください」
「(汗汗汗)は、はははい」
「アーミーナイフがありますね」
「は、はははい」
超・小型のアーミーナイフが引っかかった。
「刃物は一切ダメ('ω'乂)なのです」
「はははい。ではどうすれば・・・」
「預け荷物カウンターで預けてください」
ご親切にカウンターまで案内してくれ、
5cmのナイフを20cmくらいの箱に入れて、引換券をくれました。

確かに保安上、ナイフはあかんやろうなあ。
お遍路しているときは、守り刀があったほうがいいと聞いたもので・・・

ひとえにわしの無知からきたトラブルですので、
肯んじて指示、処置に従いました。

よおおおおおおし、次からは失敗しないぞおおおおお。
ベンキョーできましたがな。

今回はANA松山行き1645便に乗ります。
艱難辛苦の上、時間に遅れることなく搭乗ゲートをくぐり、
機内の人になりにけり。

小型のジェット機で、ファーストもビジネスもなく、
皆同じ客室に納まってきます。空席も目立つね。

スッチーさん(最近はCAさん)は3人
皆ベッキーのような髪形をしているのが気になる。気のせいか・・・
それからそれから笑顔が貼り付いていますよ。
目が笑っていません。

そんなことどうでもいいが。

定刻どおり離陸しました。
飛行機に乗るのは20年前に身障者ツアーのスタッフで
アメリカに行ったとき以来です。
離陸のために加速すると、おおおお、Gを感じるねえ。
ちょうど「ガンダム ジ・オリジンⅤ」を観たあとだったので、
ラストシーンのシャアの気分になれました。

機内サービスのドリンクを飲みながら
座席に置かれている雑誌を丁寧に読んでいると、
やがて松山空港への着陸態勢に入りました。早いねえ。
1735、夕闇の松山空港に定刻どおり到着しました。
he8-8a-02.jpg

空港にはうわさの「お遍路さん着替えコーナー」の表示があったんですが
横目で見て、「JR松山駅前」行きのバスに乗りました。
平日なので、途中から中学生達がドドッと乗ってきて満員ですがな。
大きなキャリーバッグ持った旅行者ならば大変でしたろうに。

he8-8a-03.jpg
「JR松山駅前バス停」に着いたら、いつものカレーショップ「デリー」に行き
季節メニューの「カキフライカレー」を食べました。
わしねえ、「トルコライスカレー」が好きなんですが、このメニューは
いつ出るのかわからんのです。

駅前の「松山ターミナルホテル」に落ち着き、
明日は早いのでお風呂に入ってさっさと寝ました。



11月2日(木)
JR松山駅前で0630発の久万高原行きバスを待っていると
オヤジ遍路さんがいました。
「おはようございます」
「おはようございます。あの~、今日岩屋寺まで行きたいのですが、今日中に戻って来れますかね?」
「お宿はどこですか?」
「久万中学校の近く・・」
「ああ、それならダイジョウブですよ」
「山道は険しいですか?」
「県道を歩いていけばダイジョウブですよ」

それから翌日歩くであろう三坂峠の崩落の情報を教えました。
「塩ヶ森バス停」で降りて歩くといいことも。

やってきたバスに乗り久万高原を目指す。
わしは
0722「塩ヶ森バス停」で降りて、浄瑠璃寺を目指します。
he8-8b-01.jpg
本当は三坂峠を降りて坂本屋に行きたかったが
峠道の崩落状況も詳しくわからないし、おまけに平日なので坂本屋は開いていない。

he8-8b-02.jpg
この道は地元の人達の大切な生活道路のようで
時折軽トラックが通る。
手入れされていないようなミカン畑があるが、
木になっている実を取る事は不偸盗で出来ませんがな。
下に落ちている綺麗なのを拾って食べてみたら熟れていて甘いよ。
he8-8b-03.jpg

紅葉の始まっている山道を歩くのは楽しいね。
下り道とはいってもゆるやかで歩きやすい。
鼻歌も飛び出しますがな。
he8-8b-04.jpg
やがて溜池が見えてきました。
水鳥がのんびりと浮かんでいます。絶好調!

he8-8b-05.jpg
あっという間に里へ出たら、浄瑠璃寺への案内板があちこちに見えます。

0808
46番 浄瑠璃寺着
he8-8b-06.jpg
まだ紅葉の盛りには少し早いかな?
誰もいない境内にはわしの灯した線香の香りが漂い、読経の声も大きくなります。
he8-8b-07.jpg
御朱印を頂いて、「鎮魂の皿」も参拝します。


ここから次へはすぐです。
0850
47番 八坂寺着
山門にネコちゃんはいるかな??
いないなあ。
八坂寺にはネコちゃんがよく似合います。が、自分の思ったようにはいません。
石段を登ろうとしたら一匹やってきて、わしの足に擦り寄って去りました。

he8-8b-08.jpg
実はこの絵は、3巡目のときの風景です。
法事でもあったのかな?退屈した女の子が境内でネコと遊んでいた様子です。

雑誌の撮影かな?カメラマンらしき人と記者らしい人が
遍路人形を入れた写真を撮っていました。

he8-8b-09.jpg
松山市内を遠望しながら遍路道を歩き、別格文殊院を通り、
he8-8b-10.jpg
札始め大師堂を横目に順調に進む。

今日は天気もよくて、少し暑いくらいです。時折吹いてくる風が心地よい。
道端や庭先などに植えられている植物に目が行きます。
うう~む。これはセージやろうか。肉料理に使うという・・・
口に含むとほろ苦く、松の葉っぱを噛んだような感じがします。
むしろジンの味に近いかな?
he8-8b-09b.jpg

後で調べてみたらこれはローズマリーだったのです。
ここ松山の道ではこのハーブをよく見かけ、目に付くと摘まんで口に含んでいました。


1014
48番 西林寺着
he8-8b-11.jpg
川より低い山門をくぐって・・・だいぶ早く着いたなあ。
いつもはここでお弁当を使うのですが、2時間くらい早い。
杖ノ淵の奥之院に行こうかな?と思うのですが、いかん、奥之院納経帳を持ってきていないよ。
まあいいか。

遍路橋付近には、坂本屋さんメンバーの「門前の小僧」さんの店があります。
最近店を閉めて、中をサロンに改修中のこと。
連絡を頂いていたので、門前で錫杖をジャランと鳴らし
「南無大師遍照金剛・・・」
門前の小僧さんが出てきました。

コーヒーのお接待を頂戴し、しばらく四方山話をしましたがな。
三坂峠道の崩落の状況、坂本屋の屋根瓦の葺き替えのこと・・・
時間を忘れて話し込みます。

1200になりました。ではそろそろ出かけますか!
浄土寺を遠望する道のほとりに、「お接待です」とミカンが置いてあります。
通り過ぎようとしたら声がかかりました。
he8-8b-12.jpg
「ミカン持って行ってください」
「ありがとうございます」
「お先達さんですか。お杖を触らせてください!」
「は、はははい」
「ああ、ありがたい、ありがたい」
わし程度ではご利益もあったもんじゃないので恐縮ですが。


1218
49番 浄土寺着
he8-8b-13.jpg
駐車場では見落としたが、境内にはダンタイサンがいますよ。
なんか嫌な予感・・・

やはり納経所では納経帳、お軸、判衣が山積みでしたがな。
まあいいか。

ちょうどお昼時だし、どこかで食べようか・・・
おお、ラーメン屋さんがありますよ。
ラーメンライス餃子つきを食べましょうかね。
トンコツ味でなかなか美味しい。

お腹もできたことだし、さて次に行こう。
車道のない遍路道も、地元の人が作ってくれた脇道を通れば安全です。


1317
50番 繁多寺着
he8-8b-14.jpg
さきほどのダンタイサンのバスがいるが、
もう終わりのようで、山門から出てきますよ。やれやれ。
まだまだまだまだ日は高いよ。

お墓とか住宅街をひたすら進み、


1414
51番 石手寺着
he8-8b-15.jpg
やはりここの境内は観光客が多い。
一杯引っ掛けた親父さんたちが声高に喋っていたり
子宝安産祈願の夫婦連れがいたり、賑やかな外国人がいたり
札所というイメージとは離れているような気がします。

今夜はここの通夜堂に泊まりたかったが、
明日は今治遍路なので、今治駅前に泊まる事にしています。

バスと路面電車を乗り継ぎ、「JR松山駅」から「しおかぜ26号」に乗り、
1703「今治駅」着
今夜のお宿は駅前の「今治ステーションホテル」
何故か今回、計画の段階でお宿の予約をビジネスホテルばっかりにしてしまいました。
ああ、遍路宿だったら楽しかったろうになあ。

チェックインして早速お洗濯しようと汚れ物抱えてランドリーコーナーに行ったら・・・
オヤジ遍路さんらしき人がタッチの差で使い始めていました。
洗濯機はひとつ。

ああ~・・・まあいいか。

その間にコンビニで買い物してお風呂に入りましょう。
狭いユニットバスに熱い湯を溜めて足をつけてしばらくのんびり。



11月3日(金)
今日は今治の札所を巡る予定です。
0630に駅前のバス停に行ったら、0710の桜井団地行きがあります。
でもなあ~。タクシーだったらワンメーター
えい!タクシーで延命寺に行こう。


0640
54番 延命寺着
he8-8c-01.jpg
東の空が明るくなってきています。
コンパクトカメラでは東雲(しののめ)の美しさは撮影できんなあ。
納経所正面の休息所に荷物を置いて・・と
「ニャー、ニャー」
あれ?どこで鳴いているのかな?
声はすれども姿は見えず。

境内には誰もいないと思っていたら、
朝イチのクルマヘンロさん達が集まってきました。
わしより後に来て、わしよりもはるかに早くお勤めを終えて納経所の前で
開くのを待っていますよ。

人の事は気にしない、気にしない。

ご朱印を頂いて荷物の所に戻ったら
「ニャー、ニャー」
「どこにいるの?」
建物の裏にいました。
「おはよう」
「ニャー」
「何かほしいのかな?」
「ニャー」
he8-8c-02.jpg
アンパンのアンコ以外のところをあげたら食べています。
やはり「なにかくれ」やったんですね。
警戒心の強い野良猫のようで、
触ろうとしたら逃げてしまいました。
「バイバイ、またね」
「ニャー」

he8-8c-03.jpg
不気味?な小僧さんに見送られて今治市内へと進みます。



道の真ん中に長いものが!
銭形の模様があるよ( ̄[] ̄;)
思わず足が止まる。こんな寒い日に、何故?


動かないよ。


動かないよ。


he8-8c-04.jpg
しばらく観察してみたら、どうも生きていないようです。
亡くなってからそう時間がたっていないようですな。

このおヘビ様は神仏のお使いなのでしょうか。

まあいいや。

大きな墓苑を通り、ここは大谷霊園とあるから浄土真宗なんでしょうね。
戒名に「釈」がついていないか確かめます。
墓苑入り口近くの広い一角は軍人墓です。
戦死して二階級特進しているので、墓碑銘には二等兵や二等水兵とかはないですね。



0805
55番 南光坊着
he8-8c-05.jpg
境内にはクルマヘンロさんたちのほか、バイク遍路さんもいました。
125ccのカブ!
he8-8c-06.jpg
お勤めが終わってから、声を掛けてみました。
佐伯からトコトコやってきたそうです。
歩きの願望はあれど、歳だからバイクにしました、と言っていました。
わしもバイク遍路やりたいなあ。


今治の街を抜け、郊外の住宅街を抜けたら


0908
56番 泰山寺着
門前には青年団かな?男集がたくさん集合していましたよ。
今日は何かイベントがあるのか?
he8-8c-07.jpg

まだここの絵を描いていないなあ。
描くとしたらこの石垣だろうか。

今日は歩き遍路さんたちとはまだ会わないなあ。
田園地帯を横切り、
川を渡ったら


1007
57番 栄福寺着
he8-8c-08.jpg
境内は、相変わらずクルマヘンロさんたちで賑わっています。
まだこの辺の紅葉は始まっていませんね。

参拝を終えて、門前の土産物屋さんに入ります。
ここで「へんろうどん」を食べるのが最近のお気に入りであります。
店の女将さんによると、この頃はお遍路のお客がさっぱり来ない、
ということでしたが、わしがうどんを食べていると
クルマヘンロさんたちがドドッとやって来て
写経用紙やらお菓子やらを買い込んでいきました。

昔からわしがお店に入ると、後から沢山引き込まれて入ってきます。
少しは売り上げに貢献できたかな??

he8-8c-09.jpg
お腹もできたし、「犬塚」を通り、いつもの好きな遍路道を鼻歌歌いながら歩きます。
そういえば犬塚は因縁深い場所らしい・・・
カメラのシャッターがおりなかった事もあるしねえ。

今治市街が一望できる場所まで登ってくると、
このあたりは紅葉が始まりかけていて、ところどころ綺麗な景色になっています。

白い山門をくぐり、
一如観音様が迎えてくださいました。
he8-8c-10.jpg
いい気持ちで参道を登り、途中の御加持水で喉を潤し
絶好調だ!

ガサガサッツ

キャー!

he8-8c-11.jpg
思い直してみたら、ここはすでに聖域
眷属であるおヘビさまが寒いのに出迎えてくださった、
と思いたい・・・

階段の向こうから賑やかな声が聞こえてくると思ったら
白人の男女が降りてきました。
「おはようごさいます」
「オハヨゴザイマス」

he8-8c-12.jpg
石段には特徴的な木の実が落ちていました。
この場所なら、これはシキミの実ですな。
中華の香辛料で使われる八角(トウシキミあるいはスターアニス)と
同じ形なので混同しやすいが、これは猛毒なのでご注意。

シキミの実について、以前「御霊水について」で書きました。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-83.html



1134
58番 仙遊寺着
he8-8c-13b.jpg
境内には歩きのおじさんや白人婦人が藤棚の下で荷物を降ろしています。
ここの通夜堂にも泊まってみたいのですが、
区切り遍路の行程上ここは昼頃到着する場所なんですよね~。
he8-8c-13.jpg

藤棚の下にいたオヤジ遍路さんと少し喋ります。
彼もわしと同じような行程で、今日は「伊予桜井駅」から「伊予氷見駅」まで
移動するそうです。

仙遊寺の山を急な山道をおっかなびっくり降ります。
この道は砂岩質で滑りやすく、前回ここで足を捻ってしまいました。

下界に降りると、ひたすら田園地帯、住宅地を歩く道

ですが

he8-8c-14.jpg
いつも気になる、アマチュア無線のアンテナ群
自立タワーやコン柱が建っていて、HFのビームアンテナが設置されていますよ。
局長さんたちのアクティビティは、いかがなもんでしょうかね?
取り外されていて、テレビアンテナだけが取り残されているのもあります。


1344
59番 伊予国分寺着
he8-8c-15b.jpg
鐘楼は修理中なのか、ブルーシートに覆われています。
he8-8c-15.jpg
桜の葉が絨毯のようになっていて美しい。
ここでも、先ほどのガイジンサンたちが賑やかにしています。


おお、今日は早く予定があがったなあ。
まず、「伊予桜井駅」まで行きましょう。
古い町並みの中にある駅です。
ここは駅前のお店で切符を買うのですが、おじいさんおばあさんがやっているので
後継者がいなくなったら駅に自動販売機を置いてもらわなければいけんでしょうね。

駅には先ほどの歩きのオジサンがいます。
通学スタイルの若者もたくさんいますよ。今日は授業があったのか?部活かな?

1439にやってきた列車には、国分寺で見た賑やかなガイジンサンが乗っています。
え?どこで乗ったのかなあ?
「伊予富田駅」まで引き返して乗ったとしか考えられん。

1459「伊予氷見駅」着
まだまだ時間はあるぞ!ではまず香園寺まで行こうかね。
駅前は宝寿寺が見える参道なんですが、それを横目で見ながら
まっすぐ南に向かってから右に折れます。


1522
61番 香園寺着
he8-8c-16.jpg
宿坊を閉鎖して、建物を取り壊してしまったので納経所は仮の建物ですね。
それに本堂へは右側の階段を使います。

靴を脱いで上がる時には菅笠をはじめ、被り物は全部とります。
大きな大日如来様に五体投地でご挨拶をしてお勤めしました。
その横では老夫婦が帽子をかぶったまま読経していますが、
自分のお勤めだけで精一杯だったので声も掛けられず・・・

納経所では62番納経所について言われるかと思ったら何も言われず。
そのかわり、わしの後に来た若者にパンフレットを渡していました。
彼はベンチでそれを見ながら悩んでいましたよ。

わしにとっては最初から廻ってきた62番の場所が札所なので
さっさと行くことにします。

1602
62番 宝寿寺着
he8-8c-17.jpg
心なしかフェンスが増えているような気がする・・・
御本尊があるかないか、霊場会がどうのこうの、
わしは淡々と「この場所」でお勤めします。
御影を200円払って貰います。

さて、もともと宝寿寺のあった場所(一之宮神社納経所)へ行ってみたいと考え
線路の向こうにある森がそうやろうなあ、と思い
行こうとしたのですが踏切が近くにない。
大きく迂回をしなくてはなりません。次回のお楽しみにしておきましょう。


1634
63番 吉祥寺着
he8-8c-18.jpg
ここが今日の歩きの終点になりますね。
車だったら64番まで行けない事はないがね・・・。
he8-8c-18b.jpg

ご朱印を頂き、今日のお宿は西条の駅前
バスで行こうか列車で行こうか。
JR「伊予氷見駅」1700発の便があるよ。駅は吉祥寺のすぐ近くです。
列車に乗って・・・
1707「伊予西条駅」着
今夜は駅前の「BH玉の屋」さんです。素泊まりなので夕食を買うか
どこかで食べるか・・・わしコンビに弁当ってあまり好きじゃないのです。
でも駅前のあたりは居酒屋さんしかないなあ。
まあいいか、ではホルモン屋にいこうか。
「こんちは~」
「おひとり様は、ちょっと・・」
「さいですか」

ではその隣の店を覗いたら
酔っ払いがたくさんいるので、やめ。

そのまた隣の鶏料理店に入ってカウンターに座って・・・
声もかけてもらえない。
なんかな~、この界隈は。
ご縁がないのかなああああああああああ。

たぶん、そうであろう。
妙に縁のない場所が四国には数箇所あります。
それはそれなりの訳があるのでしょうね。


11月4日(土)
明日は昼から仕事なんで、今日中に引き上げなくてはいけん。
では今日は60番横峰寺しかいけないかな?

0745の石鎚山行きのバスに乗るつもりで用意していたら
友人からLINEがきました。コードネーム「肇さん」
「一緒に車で廻らんかね?」
「おおっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」

それでは、待ち合わせの場所を前神寺にして、先に打っておこう。
まず「伊予西条駅前バス停」から松山行きの特急バスが0645に出るので
それに乗り、「石鎚神社バス停」で降りる。260円
he8-8d-01.jpg


0706
64番 前神寺着
まだ朝早いので境内には地元の人しかいないよ。
いつもながら本堂はお山を背負っているという雰囲気がします。

he8-8d-02.jpg
お不動さまにご挨拶してから一円玉を投げたら足元に引っかかってくれました。
なんかいいことあるかな?

he8-8d-03.jpg
ご朱印を頂いて、迎えの車を待つ間
鐘楼前のベンチに座って大師堂をボ~ッと眺めていました。
この空気感、好きですね。
1日でもここに座っていられるような気がします。

he8-8d-04.jpg
ふと空を見上げたら、龍神様がおられる。
それは一瞬で、次の瞬間にはいなくなりにけり。

0800に肇さんがやってきて、
「さて、今日はどこを廻ろうかのう?」
「まずは横峰寺、そして・・・できたら雲辺寺、大興寺・・・」
「よかろう」
「おおっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」

横峰寺行きの自動車道は狭い箇所が多く、
大きな車で廻っている人達とすれ違うのは大変です。
特に年配の方はとっさの判断力が衰えているのか
離合ポイントがよくわからないようですね。

艱難辛苦の上
0840
山上駐車場着
he8-8d-05.jpg
さすがに標高が高いだけあって、紅葉が綺麗ですがな。
落ち葉踏みしめ道を下り、

0848
60番 横峰寺着
he8-8d-06.jpg
朝早いのに結構な人達が来ていますよ。
山の空気に線香の香りが混じって幽玄な雰囲気です。

では次の雲辺寺に行きましょう。
三角寺は先日奥之院の仙龍寺と併せて行って来ているからパス!
高速道路を使って伊予三島まで一挙に進出

雲辺寺への道路は、台風の影響で一部道路が不通の区間もありましたが、
いくつか道があるので大丈夫です。

標高900mの高所では、紅葉が見事でしたがな。
あたり一面、というわけではないが綺麗なことにはかわりなし。


1120
66番 雲辺寺着
he8-8d-07.jpg
ここは、大師堂を先に参拝するんだそうな。
ここの大師堂の造りは、高野山奥之院、太龍寺大師堂と同じ造りで
大師堂の回廊を靴を脱いで渡って奥に行くことができる。

それから、靴を脱ぐときは入船のまま置くのだそうな。
靴を履くとき奥之院のお大師さまに尻を向けないようにですと。
ふ~~~~~ん。

本堂の千手観音様には結縁の紐が結んであり、
誰もいなかったので、長い時間握っていることができましたがな。
そのおかげで握っていた手を観音様に引き上げてもらえました。

山を下って

1313
67番 大興寺着
he8-8d-08.jpg
ダンタイサンらしきバスもいましたが、
それほど混みあってもいません。
he8-8d-09.jpg
本堂の階に置いてある菊の花が綺麗ですね。
やはり秋は菊の花がよく似合う。

さて、まだ時間がある。
「本山寺まで行けるかな?」
「おう!」

観音寺と神恵院は先日行ったから、ここは飛ばして・・・


1330
70番 本山寺着
he8-8d-10.jpg
参拝を終えたらパラパラと雨が降ってきましたが、気にならない。

観音寺市内の食堂で遅い昼食を食べてから「観音寺駅」まで移動し、
肇さんに今回のお接待を感謝しつつ列車の人となりにけり。


去年から、父親の葬儀、法要とかで休日が自由にならない日が多く
今年中の8周目満願は無理かな?と思っていたんですが
今回のお接待のお陰で予定していた場所以上を廻ることができました。
もしかしたらうまくいきそうですがな。

これもお遍路で知り合った皆様のお陰であります。

「歩くこと」に固執することなく
その場その場の状況を楽しむのも遍路修行のひとつと考える次第であります。



-おまけ-

he8-8d-11.jpg
焼山寺の柳水庵の休憩所にスズメバチが巣を作ったので
予防のために仕掛けておいた「スズメバチホイホイ」
「スズメバチが引っかかっていたよ」
と先達同期の友人が写真つきで記事にしてくれていました。

うむ、

仕掛けておいてよかったと、しみじみ思うのです。
スズメバチトラップは女王蜂が一匹で巣を作り始める春先に仕掛けて初めて
効果がある物なのです。

he8-8d-12.jpg

おきらく遍路旅 通算8周目 12番焼山寺~17番井戸寺

おきらく遍路旅 通算8周目 12番焼山寺~17番井戸寺
平成29年10月27日(金)、28日(土)

旅の醍醐味は、風物もさることながら、人との出会いですね。
毎回毎回素敵な人達との出会いに酔いしれております。
今回は勤務の関係上27(金)、28日(土)のみです。

10月26日(木)
仕事を終えて阪急豊中駅にすっ飛んで行き、梅田で徳島行きの高速バスに乗る。
新しい職場では、いそいそとお遍路に出かけるわしの後姿を見て
「亀仙人」という名前をつけてもらえました。
he8-7a-00.jpg

台風がまたしてもやってきそうなんですが、
まあ大丈夫でしょう。

今夜のお宿は徳島駅前通の「BH清風荘」
素泊まりのみなので駅前の王将で餃子を食べて英気を養います。
あとは寝るだけ!

10月27日(金)
0620
he8-7a-01.jpg
まだ暗いフロントの窓は閉まっているが、
中ではニャンコが店番をしています。
ニャンコに鍵を返して、チェックアウト!

今回も12番焼山寺への道は、神山から登る逆打ちコースです。
先週スイス人女医さんに進めたコースで、
果たして彼女は無事に辿りつけたのでしょうか??

「徳島駅前バス停」で、
0705発の神山高校行きのバスに乗ります。
今日は平日なのでガラガラだった車内も、高校生が途中のバス停で
次々に乗ってきて満杯になります。
he8-7a-02.jpg
谷沿いの道をバスに揺られているせいか、皆眠りこけていますよ。

0820
「寄井中バス停」着1000円なり。
ここで降りたが、次の「神山高校前バス停」で降りればよかったあああああ。
まあいいか。次はそこで降りよう。

he8-7a-03.jpg
焼山寺へ向かう分かれ道の食料品店には
うわさの瓶コーラの自販機があるよ。
先週鴨島での瓶コーラ自販機は売り切れで残念でしたが、ここは大丈夫。
早速100円投入して買いました。
ガラス瓶が唇にあたる感触が、より美味しく感じますね。

元気百倍、焼山寺への道程を歩みます。
今日のお天気は、台風はどこ?と思うような秋晴れの空が気持ちいい。
紅葉はまだ先なんですが、秋の気配が漂う山の舗装道路です。

he8-7a-04.jpg
「すだち館」を過ぎて旧遍路道に入ると、もうそこは異世界です。
山の気を分けていただけるような感じの木と山肌と岩が出迎えてくれて、
思わず「ふふふふふふふ」と笑い声が出てきます。

he8-7a-05.jpg
木漏れ日の道を抜けると眺望絶佳の景色が目の前に広がる。
「分け入っても分け入っても青い山」
の世界です。

he8-7a-06.jpg
石畳の道は滑りやすいので気をつけながら、
昔の旅人もこの道を踏みしめていたんだろうなあ、と思う。

he8-7a-07.jpg
半年前は草ボウボウだった道には
砂利が敷き詰められて歩きやすくなってきます。
しかし
この道にまた草が生えてきたらどうなるかな??

he8-7a-08.jpg
急な坂を登りつめると、杖杉庵が見えてきます。
ここで一息つきましょうかね。
裏から登る焼山寺ですが、それでもここまでの標高を登らなくてはならないので
結構疲れてきます。
無人販売所の「すだちジュース」がいつも気になるのですが
まだ買うには至っていません。

気持ちのいい青空に近づいてきたような気分になった頃

1042
12番 焼山寺着
he8-7a-09.jpg
今日は平日なので参拝者もちらほらです。
わしが本堂にいるときはだれもいなかったので
大きな声で読経をしました。

大師堂でのお勤めを終えて食堂を見てみたら、開いています。
「うどん200円」

おおっ

さっそくうどんを注文して・・・
he8-7a-10.jpg
おいしいなあ。
ちょうどいい分量ですよ。
麺の太さはうどんと冷麦の中間くらいですかね。
曼陀羅寺裏のうどん屋さんでお接待に食べた麺の太さと同じくらい。

あっという間に食べて
「ああ~、おいしかったああああ」

元気百倍
納経所で元気よくご朱印をいただきました。
「ゆっくりしていってくださいね」
のお言葉に従い、
he8-7a-11.jpg
ベンチに座ってしばらく山を見ながらボ~ッとします。
5分間くらいボ~ッとして、出発!

下り道は好調また好調
しかし景色を楽しみつつ、
あっという間に「すだち館」に着きました。
駐車場には大型バスが一台います。
ダンタイサンは、近くの食堂で昼食のようです。
この食堂は予約のダンタイサンしか食事できないんですよね~。

神山町営バスは1315発なので、
しばらくすだち館で過しましょうかね。
ここ、女将さんの人柄を慕って近所のおぢさんたちの憩いの場になっています。
お接待のコーヒーをいただきながら
いろいろいろいろ話をしました。

善根宿もやっていたのですが、それじゃ大赤字でしょう。
最近有料になりました。そのほうがいいと思います。
しかし、それでも安い。
こんど泊まりたいですね。

「午前中東京からの3人組の楽しいおじさんが来て、今夜大日寺宿坊に泊まるらしいよ」
「おおっそうですか。それは楽しみです」

バスが来る時間になったのでやってきたバスに乗る。
しかし、よく考えたらここで1時間つぶすよりも
歩いて神山町まで行っても同じ時間じゃないか?

でもね、ここの人達とお喋りするのも楽しいんですよ。

1330「神山町役場前バス停」で降りますが、
徳島駅行きのバスは1440までありません。

いつものとおりに川沿いに県道を歩いていきましょうかね。
この一見無駄に見えるプロセスもまた
楽しいんですよ。

1410頃に「青井夫(あおいぶ)」バス停に着き
そこのベンチに座ってボ~ッとしながら1447のバスを待つ。
この待ち時間もまた旅です。

やってきたバスには、やはり高校生がちらほら。
こんな時間にもう授業終わったの??
「一ノ宮バス停」で降りて、

1530頃
13番 大日寺着
he8-7a-12.jpg
本日のゴール地点です。
境内には参詣者がちらほら・・・やはり平日だからでしょうね。
ゆっくりゆっくりお勤めをして、納経所で本日のお宿のチェックインをします。
勝手知ったる宿坊に案内され、早速お洗濯をしにいきましょう。
厨房裏にある二漕式洗濯機を使わせてもらいながら
目の前の風景を見ていたら
駐車場からやってきた美人さんから声をかけられました。
近くにある舞踊場から稽古を終えて帰ってきたユナさんです。

「オヒサシブリ!」
「い、いや・・・相変わらずお綺麗ですね」

洗濯を終えて部屋に干したら、次はお風呂です。
熱~いお湯に浸かって今日の疲れを癒して
部屋でゴロゴロ・・・しようかと思ったけども
まだまだ早い時間なので境内に出てしばらくボ~ッとしたり、
写真を撮ってみたり、向かいの一宮神社に参拝に行ったりしていました。
先日父親の喪が明けたので鳥居をくぐっても大丈夫です。

宿坊に戻ったら、玄関で賑やかな声がしておじさん遍路さんたちが
ドドッとやって来ました。
ああ、この方達がすだち館で聞いた人達か・・・

廊下を挟んだ向かいの部屋からは賑やかな声が聞こえてきます。
いきなり部屋に乱入しては失礼なので食事時になるまで待ちましょう。

1730
「お食事ですよ~」
「はいはい~!」

今日の宿坊の参篭者はわしを含めて4人です。
見るからに楽しそうな3人組の方達で
金沢美術工芸大学バレー部の先輩後輩チームだそうです。

皆、人柄のいい方々であっという間に話の輪に入れていただき、
話の弾むこと弾むこと!
東京からやって来て今回は阿波一国を廻る予定ですって。
わし、基本的に独りでお遍路をするのが趣味なんですが
楽しい仲間とワイワイお遍路すると楽しさも倍増でしょうね。

「今日のへんろころがし以上に大変な所はないんでしょうか?」
「あそこはアップダウンが激しいので、あそこ以上に大変な所はないっす」
「そうですか!それ聞いて安心しました!」

酒も飲んでいないのに話に酔い、
部屋に帰ったら急速に眠くなり、あっという間に寝てしまいました。


10月28日(土)
窓の外は雨・・・気持ちが萎えてきそうです。
このままバスで帰ろうかなあ、なんて弱気の虫が出てきました。

「参篭の皆様、朝のお勤めの時間です」

のアナウンスで本堂に向かいます。
椅子を4つ並べてちょこんと座り、待っていると
副住職に続いて住職が入ってきました。

お遍路さんにもわかりやすい真言宗勤行次第でのお勤めが始まります。
お勤めの後は金住職による講話がありました。
金住職と息子さんの数奇な物語に、何度聞いてもわしの目に涙が・・
東京からのおじさん3人組も話に聞き入っていました。

he8-7b-01.jpg
そのあと階段で恒例の記念撮影
みんないい笑顔です。
わしはお弟子のユナさんにおねだりしてツーショット
エロオヤジ全開ですいません。

he8-7b-02.jpg
朝食を食べ終わる頃には元気一杯、
朝方の弱気の虫はどこかに行ってしまいました。
元気よく雨着を着込んで出発しましょうかね。
he8-7b-03.jpg

he8-7b-04.jpg
ポンチョを着込んできたのですが、雨は霧雨になっています。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
足取りも軽く14番への道を歩みます。

he8-7b-05.jpg
この柿は干し柿用の柿なんですよねええええええええ

he8-7b-06.jpg

he8-7b-07.jpg
途中の石材店の家先の言葉にいつも元気を分けていただきます。

0820
14番 常楽寺着
he8-7b-08.jpg
雨がパラパラ降り始めてきました。
足元に気をつけながら岩の上を上り下りします。
he8-7b-09.jpg
納経所前には子猫が数匹いますよ。
この子猫たちは皆ここで大きくなって、また子供を産むのでしょうか。
そうしたらすごい数になるんやないか。



思いましたがな。


0905
15番 阿波国分寺着
he8-7b-10.jpg
ここの本堂は改修中で、御本尊は烏枢沙摩明王堂に移動しています。
わしのあとからダンタイサンがやって来て
チリンチリンと賑やかであります。
納経所にはセンダツさんが納経帳やお軸をどっさり積み上げていて
濡れながらしばらく待ちます。
ここは曹洞宗のお寺なので、禅の勉強会のポスターが掲示してありますね。

雨の中
北に向かって遍路道を歩んで行きます。
それほどひどい雨でもないので
雨の中を歩くのも悪くないなあ、と思いながら歩く。

雨も小降りになってきたなか、
0945
16番 観音寺着
he8-7b-11.jpg
ここでも別のダンタイサンがいました。
どこかのお寺のツアーでしょう、お坊様が導師を務めていました。
どうも禅寺の講のようです。

ガイジンサンの夫婦連れもいました。ニホンゴが堪能のようです。

he8-7b-12.jpg
雨があがったのでポンチョを小脇に抱え
次に向かいます。
ここ最近、この遍路道は17番から13番まで逆に廻ってくるので
順に廻るのは久しぶりなんです。
また違った風景が見えてきます。

線路を渡り、しばらく歩いて
1039
17番 井戸寺着
he8-7b-13.jpg
今回はここで終わりです。
今日ここでは法要が営まれているようで、
喪服を着た人達が多く見られます。

また、面影の井戸の水を汲みに来る人もいます。

お大師様に今回の旅の無事のお礼をしてから
井戸寺を後にしました。

「国府(こう)駅」まで歩き、
1116に着いたら丁度徳島行きの列車が出て行ったところです。

ああ~、

でも別に急ぐ旅でもなし、
次は1209
he8-7b-14.jpg
待合室のベンチで、大日寺宿坊でそっと渡されたお握りを食べながら
ボ~ッとしていたら、お遍路らしきおじさんがやってきました。
「お疲れさまです」
「あの~、12番焼山寺へ行ってこられたんですか?」
「そうです。でも裏からです」
「うらから?」
彼は東京方面から来た区切り遍路さんで、一旦高松から飛行機で帰り、
次回焼山寺へ行く予定だそうな。
11番藤井寺からへんろころがしを登るのに
かなり慎重になっているようです。
昨夜のおじさん3人組みも「へんろころがし」という言葉を
重く捉えているようですね。
ガイドブックも大げさに書きすぎなのかもしれません。
楽しく行きましょうよ。

神山から登って降りるわし推奨のコースをお勧めしておきました。

「徳島駅」まで戻ってきて
高速バスチケットセンターで1400発のチケットを買い
それまで、「びざんの湯」に浸かって疲れ癒した後
王将でビールをくらって
ほろ酔い加減でバスに乗って帰ってきました。
なんとか台風の影響はありませんでした。

次回は初、飛行機で松山入りします。
松山と今治の札所を廻る予定であります。
he8-7b-15.jpg




おきらく遍路旅(通算8巡目)1番霊山寺~11番藤井寺

おきらく遍路旅(通算8巡目)
1番霊山寺~11番藤井寺
平成29年10月14日~16日
当初の計画では、おきらく歩き遍路ツアーをご要望により急遽開催する事になったのですが
ドタキャンが相次ぎ、最後の一人も前夜にキャンセルの連絡が入り
結局独り遍路になりました。

お宿とかの調整があったならば、後始末に汗をかいたんですが
まあ今回はよしとしましょうかね。
平常心を保つのも修行のうちです。
he8-6a-00.jpg

でもお大師様のおはからいか、スイス人女性とご縁ができ、
彼女の先達をさせていただきました。
今回の旅行記、はしゃいだ記述も多いかと思いますが
お許しください。


10月13日(金)
仕事を終えてバスに飛び乗り徳島入りして
定宿のサンルート徳島に荷物を降ろし、まず最上階の温泉を楽しむ。
このパターンは決まりになっていますね。

he8-6a-01.jpg
風呂上りにビールをグググイッと飲み、
「渦潮巻き」と「御座候」をいただきテレビをつけると
ローカル番組で平等寺の番組やってましたよ。
お遍路前に縁起がいいねええええええええええええ


10月14日(土)
he8-6b-01.jpg
0552「徳島駅」発の列車に乗って「板東駅」に降り立つ。
今日の天気予報は雨のち曇り・・・・
曇り空が広がるが、雨の気配はない。

he8-6b-02.jpg
板東駅前には歩き遍路さんが必ず寄るお好み屋さんのお接待所があります。
ここの大将は始発の列車が着く時間に合わせて店を開いているそうな。
「おはようございます~!」
「おお、久しぶりやねえ」
わしのことを覚えてくれていましたよ。嬉しいなあ。

コーヒーをいただきながらしばらく世間話をします。
大将は、ここを訪れるお遍路さん達から元気を分けてもらっているので
元気で居られると言っていました。
わしも大将から元気のお裾分けをいただいております。

0700
1番 霊山寺着
he8-6b-03.jpg
さて、独りで歩こうかね・・・
と思ったら山門を入った所でブロンドの女性と目が合いました。
お互いニッコリ

どこへ行ってどうお参りしたらいいのか迷っている様子だったので、
ついついお節介を・・・
手水鉢の使い方から・・・あれ?きちんとやっているよ。
本堂で灯明(キャンドル)、線香(アロマステイック?実はincense sticks)
の灯し方、消し方などを教えます。
そのあとわしが勤行する後ろでずっと祈っています。
ふ~ん、只者ではないなあ。

「どこから来たのですか?」
「スイスデス」
「何語圏?」
「ドイツゴデス」
「わしねえ、学生の頃ドイツ語の教授が『Bitte』と『vas?』だけ知っていたらいい、と教わったんです」
「ハハハハ、タシカニ」
「日本語できます?」
「ゼンゼン」
「では、『どうも』だけ覚えていってください」
「Ja!」
スイスの人は日常的にドイツ語、フランス語、イタリア語、もちろん英語ができるそうです。
すごいね~。

次に大師堂に・・・なぜ大師堂に行くのか?
あうあう、難しい。
「Forgetter(開祖)にご挨拶を」でなんとか納得してもらえたようです。

「お賽銭(コイン)はスライドしてイン・・・」

ああっなんて語彙が貧困なんやろう!勉強が足りないなあ。
自分の英語力の低さにうんざりします。

he8-6b-04.jpg
最後に納経所の売店に行くが、彼女は何も買わないと言う。
なぜなら、7日間で1~12番まで廻り、その後高野山に行くそうな。
なるべく荷物は増やしたくないみたいです。

それなら無理強いしまいと、わし自身の納経帳に御朱印を頂いていると
彼女も納経帳を買っていましたよ。場の雰囲気に呑まれたか?
御朱印帳に描かれた墨痕を気に入っていたようです。
売店の人から数珠ブレスレットのお接待を受けて、喜んでいました。

さて次に行きましょう。
必要以上に気を使われるのは好きではないようなので
わしは先行してスタスタ歩く後を、やや離れて歩いてきます。
わしも必要以上に喋る事がでけへんので、このくらいの距離感がいい。


0742
2番 極楽寺着
he8-6b-05.jpg

彼女は近鉄観光の遍路プランを利用しているようで、
お宿はツーリストが確保しているそうです。
今日は1番~7番歩き、十楽寺宿坊、
明日は8番~11番歩き、鴨島駅裏のホテル
明後日は12番のあと、神山の民宿
そして高野山に行って宿坊遍照光院に2泊するんですって。
そしてスイスに帰る。

ここまで聞くことができました。
恥ずかしながら、わしは今先達をしているし、
彼女も真剣に仏教に向き合っています。
ですので携帯用お鈴を取り出し、鈴の音も冴え冴えと勤行をします。

he8-6b-06.jpg
「この木は樹齢1200年の長寿です。触れてみてパワーを貰ってください」
「Ja!」
真剣な面持ちで瞑想を始めました。

彼女の仏教のお作法についての知識が高い事が見えたので
「あなたはBuddhistですか?」
「Nein」
しばしばスリランカに行くそうです。
それも瞑想をしに。
え?
「あなたは何をされている人ですか?」
「ビョウインデハタライテイマス」
「お医者さん?」
「セイシンカノドクターデス」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

なるほど。それでスピリチュアルな事柄に造詣があるのですね。
ならば先達としてのお勤めを今以上真剣にやらねば。

「アナタハ『monk』デスカ?」
「なんだと?」
言葉の前後のつながりで、どうやらmonkとは僧侶のことみたいです。
「い、いえわしは只のお遍路です。でも遍路コンシェルジュといえるでしょうね」


he8-6b-07.jpg
次の金泉寺に行くには草の生い茂った旧遍路道を歩きます。
このあたりはお遍路シールが剥がされていて、
手作り看板に書いてあるニホンゴが読めない人達にとって
道順がわかりにくいでしょうね。


0930
3番 金泉寺着
「ここにはお寺の名前の由来である『Gold Spring』があります」
「『Spring』デハナク『Fountain』デスネ。ワキデル、トイウイミ」
「なななななるほど」

さて次に行きましょう。
後ろから歩いてくるのを意識していると
自然と自分の歩みも速くなってきます。
いつもは時速3kmでちんたら歩いていますが、今日はかなり早いと感じる。

山道を越えると、
3番奥之院の愛染院に来ました。
ここで一休みしましょうかね。
縁側に腰を降ろしたら住職がお茶をお接待してくれました。

he8-6b-08.jpg
住職は流暢な英語でわしがうまく説明できなかった仏教の解説を
してくれました。
「住職は英語が堪能なんですねええええええ」
「インドに2年ほど行っていたからね」
「へえええええええ」

刷毛書きの御朱印を貰います?と聞いたが
八十八ヶ寺以外の御朱印は貰わないそうです。
ま、そのうち欲しくなったらもらえばええやね。

「さあ、次はわしのお気に入りの有名店でうどんを食べましょう」

萌月の美味しいうどんを食べてもらおうと張り切って行きましたが・・・

ああっ

まだ開いていないよ。
土曜日なので休業日ではないし。
開店前だったんでしょうか。

涙で曇って前が見えない。

ちんたら歩いてくるとちょうど空いている時間なのですが
今日のペースは、やはり速い。

気を取りなおして次行こう。
紅葉の季節にはまだ早い。美しい日本の秋の景色を見せてやりたいなあ。

1030
4番 大日寺着
he8-6b-09.jpg
境内では先達さんたちがお接待をされていますよ。
88トイレの会の皆様だそうです。

he8-6b-10.jpg
手水鉢ではカマキリさんが出迎えてくれました。
境内にはダンタイサンがいたので、
彼らの勤行に被らないように時間差でお勤めしました。

杖立てには銀の錫杖がありました。

どの納経所でも、白人女性が来ると親切に対応してくれます。
それに、お接待もいただき、お土産がたくさんできました。

まだまだ空模様も持ちそうです。日頃の行いがいいのか・・・
しかし、おいしいうどんを食べてもらおうと思ったんですが
ここのルートは萌月から7番門前まではうどんやさんがない。

「おなかすきました?」
「イエ、アサカラタクサンタベタノデ」

1100頃
5番 地蔵寺着
「この銀杏の木は樹齢800年だそうです」
「秋が深まると葉が黄色くなり、地面も黄色に染まります」
he8-6b-11.jpg
わしのお気に入りの絵をプレゼントしました。
「Oh・・・アナタハアーテイスト?」
「いえ、ただのおっさんです」

門前のお土産やさんを覗いてみる。
「ホラ、カキヲウッテイルヨ。コレヲカイナサイ」
「は、はははい」
ここまでの道すがら、わしが柿を拾って食べたら皆渋柿で
わしが吐き出しているのを見ていて笑っていたのです。

「おひとついかが?」
「ダンケ」
ジューシーな柿を食べながら歩く。
「コレハビタミンガホウフナノヨ」
ドクターらしい言い方ですね。

通り過ぎる車からお接待を差し出されて彼女は感激していました。
一緒に歩いていても汚い親父のわしは相手にされないのは当然・・・。
金髪女性が歩いていたら構ってやりたいもんね。

小雨がぱらついてきました。
彼女の足取りも幾分疲れ気味です。
ちょっと休息が必要か?

1246
6番 安楽寺着
おおおおお、すごく早いぞ。
まさかまさかこんなに早く着けるなんてねえ。
he8-6b-12.jpg

門前の茶店で休みましょうかね。
その前に、参拝をしましょう。
門前で車遍路の親父さんが彼女に話しかけてくる。
「Do You Know TSUYA-DOU?」
「?」

he8-6b-13.jpg
境内の「身代わり松」が枯れて切られてしまっていますね。
残念

安楽寺の本堂、大師堂は室内なので鈴の音と勤行の声がよく響き渡る。
線香の香りが漂い、自分達の出す音と調和して幽玄な雰囲気になります。
彼女にもこの雰囲気が伝わったでしょうか。

わしはここの宿坊に泊まります。彼女はこの先の7番十楽寺宿坊泊
まだまだまだまだ時間が早いので一緒に7番まで行きます。

そのまえに、門前の茶店でコーヒーブレイクをしましょうかね。
温かい飲み物でほっと一息。
お互い疲れていたんでしょうね。

6番から7番までの道は近いながら曲がりくねっている。
日本語で書かれた看板が、旧遍路道を指し示してくれるので
わしらは迷わず進む事ができるが
漢字で書かれた案内板を読む事ができない人には難しいでしょうね。
「コノミチハ、ムズカシイ」
とも言っていました。


1355
7番 十楽寺着
珍道中も、ここでラストです。
ほかに参拝者もいないので、更に気を込めてお勤めします。
「あ、あの~。一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?」
「イイデスヨ!」
はい、チ~ズ
にやけた顔になっている親父ですいません。
he8-6kinennsatuei.jpg

納経所が宿坊の受付になっているので
そこまでご案内して
チェックインを済ませた後に
「それではこれにて。よい旅を!」
「アリガトウゴザイマシタ!」

門前のうどん屋さんを見たら
お昼を食べていないのに気づき、早速入る。
he8-6b-14.jpg
名物たらいうどんを注文したら、すぐに出てきました。
熱々のうどんをすくって鼻水垂らしながら食べます。
ああ~、おなかいっぱい。

6番までの道を、のそのそ歩きながら戻り
宿坊に落ち着きました。

早くもお風呂の用意ができているそうで、ありがたや。
洗濯機に濡れた衣服を放り込んで
天然温泉弘法の湯に浸る。
「あ゛あ゛~ヘブン、ヘブン」
おかしな英語ばっかり使っていたので独り言も英語になっちまった。

そういえば彼女、日本の温泉が気に入っていたようで
6番宿坊には温泉がある、と言ったら残念がっていました。

夕食のときは個人宿泊者は3名だったので同じテーブルに。
車遍路満願のご婦人と、
80歳の歩き遍路15周(だったか?)のベテランさん。
「これがほんまの歩き遍路」という本を出されているそうです。
あとは30人くらいの講の団体の方々でした。
先達さんはいないようでしたが、リーダーの方がお世話をされています。

夜のお勤めの際、安楽寺では先祖供養のセレモニーがあります。
供養をしたい人の名前をお札に書くのですが
去年亡くなった父親の名を書きました。
ちょうど翌週は一周忌法要なのです。
ささやかな親孝行・・・



10月15日(日)
今日は朝から小雨が降っています。
0630に大飯食べてから
ポンチョ着込んで出かけましょう。
he8-6c-01.jpg

0715頃、十楽寺の前を通ったとき宿坊の食堂を見てみたら
昨日のドクターが白人男性と食事をしています。
手を振ったら向こうも気づいて手を振ってくれました。
十楽寺のお勤めは朝なので、食事もそれ終わってから。

0749
民宿「越久田屋」さんに立ち寄ります。
先日ここの親父さんが亡くなられ、偲ぶ会に出られなかったので
門前に独り佇み、親父さんのご冥福を祈り、勤行させていただきました。
he8-6c-02.jpg

雨の降る御所の地をひたすら歩き

0815
8番 熊谷寺着
he8-6c-03.jpg
雨に冷えたのか、お腹の調子が悪くなり
納経所のトイレを使わせていただき、本堂へ行く。
かなり雨脚が強くなってきました。

本堂軒下で雨着を脱いでお勤めした後、濡れながら大師堂へ上がってお勤め。
それが終わって納経所へ向かう途中、
ドクターのやってくる姿が見えました。
追いつかれてしまったか。早いね~。

「納経所で待っていますよ」
「キニシナイデ、サキニイッテクダサイ」

では無理に合わせず先に行こう。

雨の田園地帯を南に進み、

0916
9番 法輪寺着
he8-6c-04.jpg
車遍路がちらほら見えますが、濡れ鼠のわしと違って
みな小ざっぱりとしています。

お気に入りの門前の茶店に入り、鳴門金時大福を食べて一休みしていると
ドクターが門を入っていきます。

参詣を終えて、この先どっちに進んだらいいのか?とキョロキョロしている姿に
店の中から
「ドクター!こっちこっち!」
「Oh!」
一緒にコーヒーを飲んでひとやすみ
また今日もご一緒しましょ。

「これはお米で作ったお菓子です」
「ナカニナニガハイッテイルノカ?」
「豆を甘く煮たものです」
「・・・・・」

さて元気出して行きましょう。

次の札所まで距離がある。
ので、いつものラジオを聴きながら歩く。

黙々と濡れながら歩いて行くと
切幡寺参道の入り口が見えてきました。
雨もあがってきたのでポンチョを脱いでリュックにくくりつけました。

「実は、歩くとき退屈なのでラジオを聴いています」
he8-6c-06.jpg
と、ドイツ語で怒られました。
コンセントレーション(concentration)という単語が出てきたので、
後で調べてみたら、彼女は歩く事に集中する行をしているようです。
なるほど。ヨガか、徒歩禅か。
おきらくお遍路のわしは少しだらけているのかな?


1044
10番 切幡寺着
「333STEPを登るのです」
「Oh・・・」
コンセントレーションして頑張ってください。
おきらくなわしは自分のペースで登っていくが
彼女は2日目で疲れが出てきたのか、大分後ろを登ってきます。
he8-6c-05.jpg

艱難辛苦のうえ、本堂までやってきました。
雨がまた降りだしてきます。

御朱印をいただいて出てくると、十楽寺宿坊で彼女と同宿だったという
カリフォルニアからの青年がやってきました。
彼はわしを見て
「アナタハMonkナノデ、イノリデアメヲトメテクダサイ」
「なんだと!わしは僧侶じゃないぞ!」
と言いつつ、怪しげな真言を唱えたら
雨脚が更に強まってしまいました・・・・・

ここから次の札所まで約9km
he8-6c-07.jpg
吉野川を越えて黙々と歩きます。
途中休憩したとき、明日の予定について話しました。
he8-6c-08.jpg

彼女、焼山寺登山を、わしに一緒に来てほしいようです。
「いや、わしは明日大阪に帰るんですよ」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ」
「焼山寺は冬に登る事にしているんです。汗かかないもんね」
「ユックリノボレバイイノヨ」
微妙にかみ合わない会話を交わしながら
なんとか一緒に登るべく説得をしますが、わしは応じません。
「いやあ~、わしは57歳ですよ。体力ありません」
「ワタシハ51サイヨ!」
えっそうなんっすか。

なんと言われても明日は大阪に帰ります!

明日雨が降ったら、11番藤井寺裏から遍路ころがしを登るのに
不安を感じ始めているようです。

なので、鴨島駅から徳島駅まで移動して、そこからバスで神山の寄井中まで行き
そこから7.5km車道を登って12番焼山寺へ行くコースを提案しました。
これなら大丈夫でしょう。
それにちょうどお宿は寄井中バス停隣なのです。

疲れが見え始めているのか、
休憩するたびに大きなため息が聞こえてきます。
そうです。お遍路は初日に張り切りすぎると後が持たないのですよ。

1400
11番 藤井寺着
かなり早い到着です。
わしにとっては韋駄天のような行動ですがな。

さあ、ここが本当にラストの勤行です。
本尊、お大師様に今回の旅の安全のお礼をしました。

「もういちど、記念撮影をば・・・」
「Ja!」

山門を出たところで、車遍路のおじさんから
「どこから来たの?」
と日本語で尋ねられて「?」だったので
「スイスからです」
と代わりに答えました。

わしは今日は善根宿「鴨の湯」に泊まる予定でしたが
雨が降って濡れたので急遽駅前の「さくら旅館」を朝に予約しておきました。
ドクターは鴨島駅裏の「セントラルホテル鴨島」です。
どこかな?どこかな?と探しながら駅裏に行くと、おお、ここか。

ホテルの玄関で
「えっあんたたち、藤井寺から歩いてきたんか?」
門前で声かけてきた車遍路のおじさんでした。
え?歩き遍路ならあそこから歩くのって当然やけどな・・・


「もし明日、雨が降っていて徳島駅からバスに乗るつもりならば、0800に鴨島駅に来てください」
「Ja!」

ここでお別れかもしれんので、今日も握手して別れました。

1530
さくらや旅館に着きました。
今日は昼食を食べていないなあ。
「ちょっと食べ物を買ってきます」
「え?今何か食べると夕食を食べられないよ。早めに出してあげるから我慢しなさい」
「そうっすね。では少し寝ます」
洗濯してお風呂を使わせてもらい、ふとんに寄りかかって転寝をしていたら
夕食のお知らせがきました。
he8-6c-09.jpg

豪華な夕食やなああああ。
ビールもいただき、極楽極楽
今夜の宿泊はわしひとりのようです。
と、思ったらこのあと2人飛び込みが来たようです。
なんでも11番近くの民宿吉野さんが、
外人さんの団体さんで満室のようで、こちらに廻ってきたようです。
宿の人によると、白人は団体で行動しないので亜細亜人じゃないか?
とのこと。なるほど。亜細亜のどこかな?

雨が降って気温も下がり、
今年初めて部屋のエアコンを暖房にして寝ました。


10月16日(月)
今朝も雨です。ドクターはどう決断したかな?
ゆっくり朝食をいただき、0730にお宿を出ました。

朝の鴨島駅でコーヒーを飲みながら佇んでいたら
おお、やはり傘をさしながら彼女はやって来ました。
「おはようございます」
「オハヨウゴザイマス」
0808徳島行きの列車に乗りましょう。
わしは切符を買ったんですが、
彼女はツーリストのフリーチケットを持っていますね。

車内は通勤通学の人で一杯です。
車内は湿気も高く、窓ガラスが曇っていますね。
30分くらいで終点徳島駅に着きます。
車内で、今日の道筋の概略を書いたものを渡しました。
he8-6d-01.jpg

彼女から、今回の先達のお礼にと、スイスアーミーナイフを頂きました。
おおっ、スイス人からスイスナイフ!ありがたや。

he8-6d-02.jpg
それから住所を教えてくれ、と言われ住所の交換をしました。
社交辞令かもしれんが、スイスに来たときには私が案内します!
と言っていました。
じつはわし、「ハイジの家」に行ってみたいのです。
もし行くことができたらいいなあ~。

それからお遍路の魅力にハマッてしまったようで
また絶対に来る、と意気込んでいました。

またご縁があったらご一緒しましょう。

徳島駅で降りて、市内のバス乗り場に行く。5番乗り場が神山高校行きがあり
1時間後に出るようです。
これならば今日中に余裕で12番焼山寺行き帰りができます。

わしはこれから大阪行き高速バスのチケットを買って帰るので、
これで本当にお別れです。
固い握手して何度も振り返って手を振ってお別れしました。



今回の旅は、最初に計画していた歩き遍路ツアーが参加者のドタキャンで
なくなってしまったのですが
このような素敵なご縁を得て楽しい楽しい歩き遍路ができました。
これって、最初からお大師様が仕組んでくださったのではないかなあ・・・
と感じることしきりです。

he8-6d-03.jpg
大阪に帰ってきたら、
印刷屋さんに頼んでいたオリジナルの納札が出来上がっていました。
赤札1000枚です。これで当分持つなあ。

he8-6d-04.jpg



おきらく遍路旅 通算8巡目 19番奥之院取星寺、おきらく遍路塾、かも道~21番太龍寺

おきらく遍路旅 通算8巡目
19番奥之院取星寺、おきらく遍路塾、かも道~21番太龍寺

平成29年9月23・24日

去年先達になった同期で同窓会&先達の勉強会をしよう!
ということになり、先達同期の民宿「碧」の女将さんと、
あれよあれよという間に計画が決まったのですが、
せっかくやるんならば間口を広げていろんな人に参加してもらって
勉強会をしましょうという事になりました。

講師にはF権大先達が名乗り出てくれまして、
告知も彼女が大々的にやってくれたので多数の参加者が集まりました。
なりゆき上「おきらく遍路塾」になってしまいましたが、
「生意気だ!」「けしからん!」と、色々な方々から
クレームが来るんじゃないかと・・・心配なんです。

まあいいか。


9月22日(金)
夜に徳島まで移動しておき、定宿の「サンルート徳島」に転がり込んで
「びざんの湯」に浸かり、英気を養っておきます。


9月23日(土)
今日は朝から気持ちのいい風が吹く日です。でも暑くなりそう。
「徳島駅」を0647発のローカル線に乗り、0721「羽ノ浦駅」で降りる。
he8-5a-01.jpg

前回行けなかった19番奥之院取星寺に寄って行きます。
地図だとここから2kmくらいか。
駅を降りたら運動帽を被った子供達が沢山歩いています。
赤黄青の鉢巻を巻いています。
「おはよう。今日は運動会?」
「ううん、あした」
「そうか。今日は練習やね」

県道276号線を西へと進む。
前もってGoo地図の画像でイメージトレーニングをしていたので
初めて観る景色には感じません。
he8-5a-03.jpg
道端にはお不動さまがおられます。
最近、お不動さまのお世話になることが多いので、きちんとご挨拶をします。

he8-5a-02.jpg
あちこちに彼岸花が咲いています。
ああ、そういえば秋のお彼岸やなああああ。
田圃にも咲き乱れていますよ。

he8-5a-04.jpg
やがて取星寺への登り口が見えました。
ここは小高い山の上にあり、木々に囲まれた舗装道路を登ります。
朝なんですが気温があがってきたのでしょうか、汗が流れてきました。

he8-5a-05.jpg
登りつめると展望台があり、「岩脇城跡」とあります。
南北朝時代の砦だそうな。さすがに眺望絶佳
桜の名所でもあるそうです。

境内へと向かう道を進むと、鳥居が見えてきました。
福禄寿をお祭りした立派なお堂があります。
まず、そこでお勤めをして・・・裏手には「大師堂」の案内があり
そのまま進むと、不思議な雰囲気の大師堂がありました。

he8-5a-06.jpg
空気感が違う。
いささか修行が進んだ成果か?雰囲気の違う場所がわかるようになりました。
子供の頃はよく感じていたのですが、大人になって感じられなくなり
お遍路をし始めてまたその感覚が戻ってきました。

「本堂・納経所」への案内板に沿って進む。
この場所は神仏混淆ですね。お寺とお宮が入り乱れています。
多分明治まではこんな状況があちこちにあったのでしょうね。
これこそが日本人の宗教観なのでしょう。

he8-5a-07.jpg
本堂には虚空像菩薩さまがおられます。
御真言は、あまり読みなれていなくて長いので
新米先達の身ではスラスラ唱えられず、つっかえてしまいました。
大金剛輪陀羅尼で許していただきましょう。

納経所には誰もおらず、引き出しに御朱印が置かれていて
300円を置いて1枚頂きました。

山を降りて
今日の開催場所である「碧」の女将さんに連絡して
車で迎えに来てもらいました。
途中スーパーに寄り、昼食を仕入れて民宿「碧」に到着

「おきらく遍路塾」は1300開始なので
まだ時間はたっぷりあります。
he8-5a-08.jpg
会場の広間には座布団がたくさん敷かれて準備万端
早めの昼食をいただいて
ボチボチやってくる参加者の対応をしましょうかね。
一応主催者という立場なんですが、しゃしゃり出る趣味もなし。


わしは受付&会計担当です。
「お釣りはないように!」という
事前の告知がしっかりしているので今のところ釣り銭は発生しません。


宿泊者はお部屋に案内し・・・

ほぼ参加者は出揃ったので
1300
「おきらく遍路塾」開催です。
講師のF権大先達による

he8-5a-09.jpg
★四国遍路の成り立ちと現代までの変遷
★勤行次第の解説

1520
固い話が続いたのでティータイム
参加者からの差し入れが山ほど集まったので賑やかにお茶をいただき
he8-5a-10.jpg

自由闊達な質疑応答の時間

皆が疑問に思っている点について講師が適切に解説してくれ、
講師も参加者もこの時間を楽しんでいるのがわかります。
he8-5a-11.jpg

1700
あっという間に閉会時間
みんなで記念撮影をして解散です。
名残惜しい、このくらいの時間がちょうどいいのかもしれませんね。

お土産は「碧」で採れた規格外スダチのお接待で、つかみ取り自由です。

日帰り参加者が帰った後は
宿泊者7人が残り、しばらく談笑

1830から囲炉裏をかこんで名物蕎麦汁を戴きながら
お遍路塾二次会の始まり
お接待で戴いた麦泡般若湯で身も心も滑らかになり
ざっくばらんなお話に花が咲き、
更に某国営放送の「ブラタモリ高野山編」が始まったので皆で鑑賞

宴は夜半まで続く勢いなのですが
明日は「かも道」登山があるので2130にお開き。

わしの相部屋は善根宿をされているKさん。
車中泊をしながらお遍路されています。
「すいません、わしのイビキが強烈にうるさいんです・・・」
「こっちも同様ですよ」
「早く寝た者勝負ですね」
「そうそう」

ですが、Kさんはわしのイビキのあまりの煩さに
階下に避難されていたようです。

ごめんなさい!


9月24日(日)
0500起床
0600朝食
囲炉裏を囲んでいただく温かいご飯と味噌汁は格別ですね。
he8-5b-01.jpg
またしても大飯をいただいてしまいます。
今日のお昼として、女将さんが大きなお握りでのお接待です。

0700
女将さんがかも道入り口の一宿寺まで送ってくれます。
2回に分けてのピストン輸送なので
先発したわしは、
境内に居並ぶ西国三十三ヶ所の石仏の由来について説明を・・・
he8-5b-02.jpg

he8-5b-03.jpg
皆揃い、さあ山登り開始です。
最初の道は少し険しいのですが、皆元気一杯です。
he8-5b-04.jpg
それに道の途中には見所が沢山あり、
立ち止まって説明を聞くのがいい休憩になるのですよ。

he8-5b-05.jpg
観音様のいない虚ろな石室を見て何を思う・・・。

he8-5b-06.jpg
「ここから空海様は鶴林寺まで飛んでいったのです」
「へええ~」

he8-5b-07.jpg
「こぶし石には空海様の手の跡が残っています」
「意外と小さいんですね」
「あっ私の手と同じサイズ!」
「おお、お揃いですね」

he8-5b-08.jpg
「にじり岩、通称『にじりん』です(笑)」

he8-5b-10.jpg
このあたりからは勾配も楽になってきて
景色を満喫しながら進む事ができます。
わしはこのあたりから鼻歌が飛び出してくるので
「鼻歌ロード」と名づけています。

「鼻歌歌ってよ!」
「い、いやあぁ~・・・」

he8-5b-09.jpg
先日の台風の影響で倒木があちこちにあり、
地元の保存会の方々が整備してくれた跡があり、
この大きな木も後日チェーンソーで処理してくださったそうです。

尾根道を鼻歌フンフン~ンで進むと・・・

0941
he8-5b-11.jpg
太龍寺へと続く舗装道路に出ました。登り始めて2時間40分
やった~!
かも道楽しいね!
これでみんな「かもラー」です。かも道の楽しさを伝えてください。

he8-5b-12.jpg
自分の足でたどり着いた山の上の札所は、また格別ですね。
石段を登る足取りも満足感で一杯です。

he8-5b-13.jpg
山門前で記念撮影
実はこの写真、金剛杖で作った急造の三脚のセルフ写真なので
ちょっとアングルが変なんです・・・すいません。

「北の捨身、行ってみます?」
参加者は何かわからず「・・・???」
「では行ってみましょう!」
南の捨身よりは小規模ですが、岩の上に登る事ができます。
he8-5b-14.jpg

「誰か登る?」
「・・・・」
「わたしが!」

艱難辛苦の上、境内に到着!
he8-5b-15.jpg
「ここには龍天井があります」
「あっ本当だ。手拭の図案ですね」
「そうです。みんな、龍手拭を買いましょう」

本堂では副住職様が臨時のご祈祷をされていました。
なので、階下の端っこでお勤めの声が被らないように
鳴り物も控えて静かに読経をする。

he8-5b-16.jpg
終わった頃に出てこられたのでお願いして記念撮影
それ見ていたほかの人も記念撮影をねだり
テーマパークの記念撮影状態になりました。

高野山奥之院を模した大師堂は、また幽玄な雰囲気が漂っていますね。
F先達が適時適切な解説をしてくれるので
とても解りやすく、楽しい。

he8-5b-17.jpg
ロープウエー駅へと下る階段のアングルは
絵になるアングルなんで、いずれここの絵を描きたい。
紅葉の頃がいいかなあ。

1km弱先にある南の捨身に行きます。
道沿いには88体の石仏が並んでいて、
かなり急な坂道もあり、みんなあえぎながら登っています。

お大師様が座っている南の捨身
前回はお膝元まで行くことができなかったので今回は行こう!
綱に縋って岩をえっちらおっちら登っていると
皆も登って来ましたよ。
he8-5b-18.jpg

周りは断崖絶壁、足がすくんでしまい、
思わず大きなお大師さまに縋りつく。
お大師様にハグしたのは初めてやなああああああ。
he8-5b-19.jpg

後から来たみんなも無意識にお大師様に縋りついていました。
いい思い出になってくれるでしょう。
he8-5b-20.jpg

ロープウエーに手を振ると、
乗っている人も手を振ってくれました。

ここから「いわや道」を降ることもできるのですが
まだ台風の影響で荒れているそうなので危険ということなので
参加者の大半はロープウエーで下界に降ります。

F先達だけは歩いて降りるので
手を振ってお別れします。
he8-5b-21.jpg

下界の駅には碧の女将さんが待っていてくれたので
近くの「和喰バス停」まで送ってくれて
5分後にやってきた徳島駅バスに乗り、90分1150円
徳島駅まで帰ってきました。

一緒に乗ってきた善根宿経営Kさんは1番霊山寺に車を置いてあるので
そこまで戻り、車中泊遍路を再開するそうです。

わしは1500発の南海なんば行きのバスチケットを買い、
それまで「びざんの湯」で疲れを癒し、
そのあと麦泡般若湯をいただき、ほろ酔い加減でバスに乗り
眠りこけていたら南海なんばバス停に着いていました。

今回も楽しい旅を満喫できました。

最初は軽い気持ちで先達同期会のノリで計画していたのが
思いもかけず規模の大きいお遍路塾の開催になりました。
わしひとりの力ではこんなことはできません。
お力添えをいただいた皆様に感謝感激です。


参加者の強い要望から、
この後第2回、第3回開催もあるでしょうが
規模が大きくなるに従い、
わし程度の人間が関わる事は無くなるかもしれません。
he8-5b-22.jpg


ところで
今年3回目のおきらく歩き遍路開催告知です!
ちょっと急で申し訳ありません。
わしが独りで歩こうと思っていたんですが、
希望者の声に応え、急遽開催します。
宿泊は6番安楽寺宿坊ですが、各人で宿泊手続きを行ってください。
he8-5b-23.jpg





おきらく遍路旅 通算8巡目 先達大会 79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺

おきらく遍路旅 通算8巡目 
先達大会 
79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺
平成29年9月15日(金)

去年先達になってから初めての先達大会です。
昇補の書類記入欄に先達大会への出席欄があるので
出席は必要条件なのか・・・?
よくわからんが、とにかく初なので年休を取って参加しましょう。
今年は香川県高松のレクザムホールです。

気になるのは台風が近づいている事
先達大会の翌日に志度まで廻るつもりなんですが、無理かもしれない。

前の晩に高松に進出して駅前の「エリアワン高松」にチェックインします。
フロントの女性のイントネーションが少し変で、
ああ、大陸からの旅行者対策なんやなあ。

近くのラーメン屋で夕食を済ませ、コンビニで飲み物などを買い込んできます。
連泊なので部屋の冷蔵庫に仕舞いこみ、さて寝ますか。


9月15日(金)
早めに寝たので早めに目が覚める。
0430ですが、何もする事がない。テレビもあまりやってないね。
シャワーを浴びて朝食を食べていたらテレビの画面がいきなり
Jアラートの画面に変わりました。どこのチャンネルも同じ。
またまたつまらない国がつまらない事をしたもんです。
迷惑この上もない。

毎朝楽しみにしていた連続ドラマの「ひよっこ」は中止ですと!
これ観てから出かけようと思っていたんですが、
放映されないのなら、もう出かけましょうかね。

駅前のホテルから高松港へ向かって歩いていると
白衣の人がちらほら見えてきます。
he8-4a-01.jpg
会場のレクザムホール前には受け付け開始を待つ人達がいますよ。
しばらく公園の石に座っていましたが、
9時前なのに次々と来る人達が吸い込まれていくので
わしも入ってみたら、もう受付が始まっていたので
元気よく近畿ブロックの受付で先達番号を述べて
参加の記念バッチと御供物の焼き菓子をいただいて、会場内へ。
大ホールには既に席を確保している白衣の軍団が多くいますよ。

新米なので後ろの隅っこに席を取り、会場内をうろうろ。
facebook四国八十八箇所グループの知り合い達から声をかけていただきました。
こんなとき、
facebookのをやっててよかった!と実感します。
会場のあちこちでは綺羅星のごとき偉い方々が歓談されています。

席に戻って小さくなって開会を待っていたら
前の席に小さな子供を連れた人がドヤドヤやってきて
ギュウギュウ席を詰め始めたので、その場を離脱して
真ん中あたりの空席に落ち着いたら、後ろからお声がかかりました。
シャクナゲの横峰寺で出会ったM先達夫妻です。
写真を撮ってくださいました。

横の席が空いていたので移動してしばらく喋っていたら
おきらく歩き遍路で何度かご一緒したY先達がやってきて
横に座ってくれました。
初めての場所で知り合いがいるといないとでは気持ちが違いますね。
落ち着いて世間話ができます。

三和会の面々がやってきたのでご挨拶に行ってきます。
H大先達は有名な方なので沢山の人に囲まれているため、
ご挨拶のみして席に戻る。

he8-4a-02.jpg
このころになると大会場は白衣の軍団で占められますが
白髪の方々が多い。
これは平日開催のためでしょうね。
土日の開催であればもっともっと集まるでしょうが、
収容できる会場がなくなるかもしれない。

1000
先達大会開始
he8-4a-03.jpg
お鈴の音と共に霊場会のお偉い方々が登壇し、
会長の挨拶に続いて物故者法要が厳かに行われます。
あちこちから数珠を取り出すガサガサという音がひとしきり。

120人あまりの物故者の名を読み上げるだけでも
かなりの時間を要するが、そこは先達さんばかりなので
会場がザワつくこともない。
he8-4a-04.jpg

法要に続いて功労者表彰、準特任大先達、元老大先達の任命です。
表彰の基準って何でしょうね?
金か?行為か?
新米には知る由もなし。
なぜ知る由もないかは、知る由もなし。

元老大先達の錫杖は黒なんですね。
寺院の住職の中から選任されるそうですが、頭は丸めていない人でした。
得度だけしただけの人では任命されないんでしょうね。

新米のわしにはピンと来ないのですが
特任大先達になりたくて仕方がない人があまたいるんですって。
位人身を極めたいのは人の常なんでしょうかね。

ちょっと早めに午前の部が終わり、昼食タイムになりました。
お弁当を受領しに行かねばならないのですが、
M先達の奥様が皆の分をまとめて受け取りに行ってくれました。
ありがとうございます。
大混雑だったでしょうに・・・

he8-4a-05.jpg
結構なお弁当でお腹が満たされました。
午後の部までかなりの時間があったので、
またしても会場をうろうろ。
ロビーに三和会の面々がいたのでご挨拶に行き、
お偉い方々に紹介していただき、錦札を頂戴しました。

しかしこれだけ広いと何処に誰がいるのかわかりません。
邂逅できたら幸い、と思わねばなりませんね。
いい加減人の波に疲れて席に戻り、しばし意識を失います。

he8-4a-06.jpg
午後の部はお遍路歌手の方のステージが行われましたが
ほとんど意識を失っていました。

このあたりになると空席が目立ち始めます。
午前だけでさっさと帰る人が多いようです。
出席者は受付の際に貰うピンバッチが目当てなんでしょうか。
バッチを輪袈裟にジャラジャラつけるのがステイタスと見つけたりか。


次は書家による「弘法大師空海の人と書」講演
三筆といわれる空海の書を熱意を込めて解説してくれるのですが
いまいち凡俗の身にはピンときません。
霊場開創1200年記念事業として甲山寺の大襖46枚に
揮毫した般若心経曼荼羅は、まさにアートですね。
he8-4a-07.jpg

お経の文字を一生懸命追いながら観ていたので眠気が吹っ飛びました。 

これで今日のスケジュールは終わり!
閉会式があるのですが、すでにガヤガヤと退席し始める人がいます。
ここまで居たのですからせめて閉会式くらい大人しくしていたら?
先達さんなんですから・・・・
he8-4a-08.jpg

般若心経を唱え、霊場会会長からのご挨拶
やはり62番問題についての話が織り込まれていました。

今日1日お付き合い頂いた人達に御礼をして
会場を後にしました。
まだ時間があるので、高松市内の札所に行けるだけ行きましょう。

琴電「高松築港駅」まで行き、一宮行きに乗ります。
おや?白衣を着た方が居ますよ。
同じ方向に行くのかな?

「一宮駅」で降りると先ほどの人も降りてきて、
地図を見ながら一宮寺への方向を探しています。
車遍路かな?
「こんにちは。一宮寺までですか?」
声を掛けさせていただきました。
秋田から先達大会に来られている方で75歳
春と秋にすべて歩いて廻って15回だそうな。
すごいね~。ウオーキングクラブに所属していて
四国遍路以外にも日本中を歩いて廻っているんですって。

83番 一宮寺着
he8-4a-09.jpg

でも

権中先達なのですが、賽銭は投げ銭をしているし、
輪袈裟をせず経本も持たずにお勤めをしています。
読経も勤行次第どおりでなく、わしよりもかなり早く済んでいました。

誰とも交わらずにここまで到達しているんですね。
遍路宿や宿坊には泊まらず、ホテル泊がメインなので他の遍路さんとの交流はないそうです。

こういう人の存在を間近で見たのは初めてで、色々考えさせられます。
わし、人と出会うのが好きでお遍路やっているのです。
それに人と出会い、教え教えられながら自分を高めていきたいと考えます。

時間切れで今日は一宮寺しか行けませんでした。
琴電に乗って「高松築港駅」まで帰りましょうかね。

いつも気になっていた駅構内の地ビールの店、「Beer Pub Station」今日は寄っていこう!

「イラシャイマセ!」

おや?イントネーションが・・・・
「エールをグラスでください!」
「ハイ、コトチャンエールデス!」
he8-4a-10.jpg
うどん用小麦で作られているんですって。
700円とちょっとお高いが、軽い口当たりと爽やかな喉越しで一気にいけるよ!
「どこの国の方ですか?」
「香港デス!」
「ああ、大陸のアクセントと少し違っていると思った」
「ソウデス!ゼンゼンチガイマスヨ!」
やけに強調していました。そんなもんかね。

赤い顔をしてJR高松駅横のスーパーマーケットに行き
今夜の夕食を買い込みホテルに戻り、
お風呂で疲れを癒して食事をしたら急速に眠くなってきました。
今日は歩いていないけれども気疲れしたんやねえええええ。
7時頃に眠ってしまいました。


9月16日(土)
さて、台風の進路はいかに?
今日宿泊予定だった志度の民宿には昨日にキャンセルの連絡を入れておきました。

今日このまま真っ直ぐに帰るのはもったいない。
JRで帰るのですが、その途中にある札所くらいには寄っていきましょう。
he8-4b-01.jpg

ホテルを出ると小雨が降っています。
このくらいならば雨着を着なくても大丈夫でしょう。

高松駅のコンビには0630でなければ開店しません。
温かいコーヒーも飲めないよ。
朝食を用意していなかったので、ホームのベンチに座って
リュックから乾パンを出して自販機の冷えたコーヒーでモソモソ朝食を済ます。

「高松駅」0613発「国分駅」0628着

0636
80番 讃岐国分寺着
he8-4b-03.jpg
まだ国分寺の門は開かれていません。
he8-4b-02.jpg
閉じられた門の前で、熱心にお祈りしている人が居ました。
色あせた金剛杖を携えているので、お遍路に行った事がある人なのでしょう。
わしがリュックを下ろしていると声がかかりました。
「通しですか?」
「いえ、区切りなんですが台風が来るので引き上げます」
「ここのご本尊の千手観音様は霊験あらたかで、私の弟の癌が治ったのです」
「なるほど。私の守護仏は千手観音様です」
「是非御本尊様の力を感じてください」
「はい」
he8-4b-04.jpg

残念ながら凡俗の身なれば御本尊様の力は感じられませんでした。
でも大師堂で結縁の紐に縋ったら
お大師様に引き上げていただけました。

小雨は降っていますがいい気分で「国分駅」まで戻り
次の列車に乗って「八十場駅」まで移動して

0800
79番 天皇寺着
やはり誰もいません。
he8-4b-05.jpg
雨の降る境内でひとりお勤めをして納経所でご朱印を貰い
he8-4b-06.jpg
三輪鳥居を見たら、その先に五色山の崇徳院の御陵が見える。
ああ、こういった配置なんですね。
初めて気づいてしばらく感慨に浸る。
本当にこの場所は白峯宮が主人公なんですね。
he8-4b-07.jpg

さて帰ろうか。
「八十場駅」から「坂出駅」まで移動し、そこから快速マリンライナーに乗って
瀬戸内海を渡ります。
台風が来たらここは運行規制がかかるんでしょうかね。
台風が接近してきたときは早めに帰るに限るなあ。

岡山から新幹線で新大阪まで行き、地下鉄御堂筋線~南海本線を乗り継いで
帰ってきました。
当初の予定よりだいぶ計画が狂ってしまいましたが
まあいいや。
お四国は逃げやしません。
今回の目的は先達大会出席なのです。
he8-4b-10.jpg

私事ですが、10月から、今住んでいる堺市西区から職場の配置転換で
豊中市に移ります。
まだ勤務のシフトがわからないので、10月のお遍路計画は保留
秋のお遍路シーズンの予定が決まらないんですが
多分どこかには行ける筈・・・
he8-4b-09.jpg


プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード