FC2ブログ

歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山

歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山
平成28年8月4日

季節は夏真っ盛りであります。
暑いです。暑いです。
こんな日は冷房の効いた部屋で本でも読んで暮らしたいです。

でもそんなことできない心と身体になってしまいました。
暇があるならどこかに行こう!

そう、歩き4巡目の結願報告に高野山に行かねば!
いつもながら、堺市に住んでいる幸運を噛みしめます。
なんたって南海高野線があるもんね。
これに乗って極楽橋まで一気に行けます。

今朝も早起きして朝6時に出かけましょう。
南海「天下茶屋駅」で
「高野山・世界遺産きっぷ」を買います。
極楽橋駅まで、そこからケーブルカー、更に高野山内のバスフリー乗車券が
セットになっていて、お得なんですよ。
あとは提携のお土産屋さんの割引や
霊宝館・金堂・根本大塔・金剛峯寺拝観割引もあります。
わしは特急ではなく普通の券を買ったので
2860円です。
特急こうや号もいいんですが、今日は特に急ぐ旅でもなし。
ゆるゆる、いくぞなもし。

急行の車内は夏休みの部活、あるいは夏期講習に行く高校生がちらほら
それに高野山にいく外人くらいでしょうか。

橋本で乗換え、列車は山の中を進む。
レールをきしませながらくねくねと高度を稼いで行きます

極楽橋駅に着いたら、なんとなく下界よりは涼しいかな?
でも蝉の声が暑さを増しているような気がする。
そんな中、涼感を演出してくれるのは
ケーブルカー駅への通路に飾られた風鈴です。
風がないので風鈴は鳴っていないのですが
一斉に鳴ったらどんなんでしょうね。
2016kouya01.jpg

ケーブルカー、バスを乗り継ぎ高野山山上へ。
女人堂で降りましょうかね。
2016kouya02.jpg
朝早いので誰もいない。境内を掃除している人が一人のみ。
装束を着替えてお勤めさせていただきます。
ちなみに、今日持ってきたのは
四天王寺門前の「大阪総合芸術」で買った傘入れです。
これ、ちょっとした巡礼に便利ですよ。
荷物も入るし。
今日は奥の院の納経帳も持ってきました。
2016kouya03.jpg

お勤めが終わったら、外人さんの僧侶がやってきました。
高野山ですから外人さんの修行者がいても不思議ではない。

奥の院の方向に道を下っていくんですが、
何か蝉の鳴き声も下界で聞く声と違うような気がします。
種が違うのか?
気のせいなのか?

ポツポツすれ違うのは外人(白人)観光客のみ。
朝も早くから歩き回っているんですね。
東洋人観光客はいない。

みな、杖を突いて白衣に菅傘のわしの姿を見つめています。
「May I Take a Picture?」
と聞かれたら
「OK,sure!」
と答えようと思ったがお声がかからない・・・

奥の院への道は鬱蒼とした杉木立なので
更に気温が低く、時折渡ってくる風が気持ちいい。

平日だけあって道は空いていますね。
お遍路さんの姿も見えない。

外人集団を追い越したとき
日本人のガイドさんの声が聞こえてきました。
「He is pilgrim・・・88temples・・・」
ちゃんと知っていますねえええ。


2016kouya04.jpg
御廟所手前の橋のたもとに白衣の集団がいて
記念撮影をしています。
これが今日初めて見たお遍路さんたちです。

最近何かと話題になっている
「ポケモンGO」
やはりここでは禁止でしょうね。
なんたって聖域ですから。
それくらいの分別は持ち合わせてもらいたいですね。
2016kouya05.jpg

御廟所正面では善男善女が厳かに祈っていて、
八十八箇所のそれとは雰囲気がまた違うような気がします。

5周目結願の報告と道中無事の御礼を済ませ
燈籠堂地下へ、お大師様のお姿を拝みに行きました。
さて、今回はお姿を拝む事ができるでしょうか?
じっとじっと精神を集中して・・・

おお、ぼんやりと座っておられるお姿が見えました。
これは自分の信仰心が具現化しているものでしょうか。

「見える」「見えない」
「え?どこどこ?」「わからん」
結構賑やかであります。

納経所で八十八箇所納経帳と奥の院納経帳に
ご朱印を頂きました。

帰り道の参道は、幾分人が増えてきたような感じです。
外国人は、やはり白人ばかりです。
英語ばかりとは限りません。ドイツ語も聞こえてきました。

下界よりは5℃くらい涼しいとはいえ、暑い。
大汗をかいていました。
白衣もTシャツも汗びっしょり。

金峯山寺、金堂をお参りして
さて帰ろうかな・・・ありゃ、高野山駅行きのバスには
まだ1時間あるよ。
では昼食を食べていきましょうかね。
いざ探すと、食事できる所がないよ。
結構歩いてお土産屋さん街まできました。
そこでコロッケ定食を食べ・・・

やって来たバスに乗って高野山駅に行きました。
涼しい風が吹いて来ますね~。
ここからまた暑い下界に戻らなくてはいけんのやね。

高野山は日本有数のパワースポットですねえええ。
辛き事の多い日常から離れて
生きる力を貰ってきましたよ。

ケーブルカーを降りると特急と急行がホームで待っていました。
急行の車内は空いています。
天下茶屋駅までの1時間ほどの車内では、
本を読んでいたんですが、いつのまにか
居眠りをしていました。

実は家内の母親と行った突撃車遍路のお礼参りを
まだしていません。
彼女も行きたいと言っているのですが
体調がすぐれないとか時間がないとか連れがいないとか
グチャグチャ言っているので
また無理やり連れて行こうか・・・
それとも縁がないと割り切るか、どうしようか。



2016kouya06.jpg
天下茶屋では、わしの行きつけの美容室があります。
実はこの日、夕方から予約を入れていました。
「今度、高野山の帰りなので巡礼の姿で来るよ!」
「わ~、楽しみ!」
な~んて言ってしまいました。
でも、早めに帰ってきてしまい、それに汗だくの服が気持ち悪かったので
ねぐらに帰りシャワーを浴びて着替え
爽やか(?)な格好で行きました。
「あれ?普通の服装ですね?」
「楽しみにしていたのに~!」
なんて言われてしまいました。
ああ、覚えてくれていたんですね。すまんこってす。
お遍路装束って、珍しいんですね。
今度はきっちり着てきます・・・・つもり。




スポンサーサイト



歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願 83番一宮寺~88番大窪寺

歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願
83番一宮寺~88番大窪寺

通算5巡目の結願です。今回は休みを申請したら通ったので
金土日3日間の旅になります。
いつも慌しい日程なのですが、
せめて結願の日は余裕を持っていきたいですね。

6月30日(木)
仕事を終えたらダッシュで南海なんば高速バス停に行き、
1800発の高松行きに乗り込みます。
日中暑かったので疲れもあり、
うとうとしていたら高松市内に入っていました。

2146
高松駅前バスターミナル着
he5-10a-01.jpg
今夜のお宿は高松駅前のホテルエリアワン高松です。
ロビーには外国人がわやわやいて、観光地を熱心に調べていました。


7月1日(金)
今日から7月です。まだ梅雨は明けていませんが、
少なくとも3日間は晴れです。
ありがたいのですが、気温が高く蒸し暑いですね。

he5-10a-02.jpg
琴電「高松築港駅」0600発の始発に乗って
「一宮駅」を目指します。
朝早いのですが学生さんがちらほら見え、
駅から降りて一宮寺までの1kmくらい歩くなか、
時々挨拶をしてくれます。

0634
83番一宮寺着
ここの門は駐車場からの入り口ですね。
いったんここをくぐり、山門のほうに行って入りなおします。
he5-10a-03.jpg

納経所が開くまでには時間があるので
ゆっくり丁寧にお勤めしましょうかね。
手水場ではお大師様の手から水をいただきましょう。
he5-10a-04.jpg

地元の人でしょうか、お参りの人がちらほらやってきます。
それに3人連れの車遍路さんもやってきて
朝の境内にお勤めの声と線香の香りが漂います。

7時に納経所が開くと同時にご朱印を戴き、
「一宮駅」に戻ります。
ここでも通学途中の学生さんたちから
挨拶を貰いました。いいですね~。

「一宮駅」から「瓦町駅」まで、
そこから長尾線に乗換え「花園駅」で降ります。

今回、高松市にお住まいの川東さんを訪問するのが目的です。
「四国霊場奥の院納経帳」を作成された方です。
四国遍路をしていると、時折奥の院に出会う事があります。
最初は八十八箇所霊場を廻る事で精一杯だったのですが
やがて別格、そして奥の院の事に
思いを廻らせる余裕がでてきました。

民俗学者である五来重さんの「四国遍路の寺上・下」には
奥の院の成立と変遷についてとても興味深く書かれてあり
巡拝回数を重ねる毎に
奥の院に対する興味が増してきていたのです。

事前に連絡して訪問を伝えておいたので、
朝早くにもかかわらず、気持ちよく対応していただき感謝です。
「四国霊場奥の院納経帳」2500円
「奥の院道指南」1000円
he5-10a-05.jpg

お茶を出していただき、
色々な興味深いお話を聞くことが出来ました。

写真撮影と掲載を許可していただきました。
奥の院にとどまらず、四国遍路の研究をされている方で
豊富な知識はもちろん、実際に現地調査などをされて
その幅広い学識には深みと説得力があり、
知識だけでの教えたがりの輩とは格が違います。

一日中でもそのお話を拝聴していたかったのですが
先を急ぐわしは、後ろ髪引かれる思いでその場を後にしました。

そのまま遍路道を歩いていけばいいのですが
今日は暑すぎる・・・
無理するのは、やめ。
「花園駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」
と移動して屋島の麓まで来ました。
駅前から屋島山上行きのシャトルバスに乗り
約10分100円の旅です。
車窓からは五剣山が見えます。
中学校の修学旅行で屋島に来たとき、この景色を見たなあ、
と思い出に浸っていました。

平日の屋島山上駐車場はガラガラ
観光客もまばらですがな。

1010
84番八島寺着
he5-10a-06.jpg
今回はタヌキ様を主題に写真を撮りましょうかね。

本堂ではガヤガヤ喋っている婦人たちがいます。
「線香は3本・・」「納め札に名前と日付を書く・・」
観光客か、お遍路さんか?
he5-10a-07b.jpg

参拝を終えてシャトルバスの帰り便を待つ間
風が吹き抜ける売店前のベンチで
先に貰った「奥の院道指南」を熟読していたら
車から降りてきた車遍路の中先達さんが声をかけて来ました。

「道がわからないの?赤い門の向こうから降りるんだよ」
「あ・・・はあ。ありがとうございます」
「本当にわかっているの?」
「ありがとうございます」
「わかってる?・・・わかるよね・・」

そういい残して去っていきました。
遍路初心者に見えたんでしょうかね。
それもまたよし。

「琴電屋島駅」まで降りてきて「八栗駅」まで移動します。
車内は適度に冷房が効いていて気持ちいいね~。
揺られる事わずか4分
歩きゃいいやんけ、と思われますが今日はちょっと急ぐんですよ。

「八栗駅」から歩いて2km
八栗ケーブル駅まで来ました。
12時ですねえ。
お腹も空いてきたのですが、昼食は先のうどんやと決めているので
ここではカキ氷をいただきましょうかね。
心に余裕のないわしは、発車時間が気になるあまり
クリーム金時を一挙に流し込むと、キ~ンと頭痛がして
しばらく絶句してしまいました。
he5-10a-08.jpg

he5-10a-09.jpg
赤いケーブルカーに乗り、急な斜面を登ります。
紅葉の季節には綺麗・・・なんかな?

1205
85番八栗寺着
山の上だけあって下界よりは幾分涼しいような気がします。
he5-10a-10.jpg
境内の菩提樹には実がついていますね。
これ、実ですよね?

he5-10a-11.jpg
下りは緩やかな山道を降ります。
山上駐車場は特になく、ケーブルカーを使わない車遍路さんは
道の両側に沢山路上駐車しています。

この道は春夏秋冬好きな道です。
暑いときは木々の木陰を渡る風が涼しい・・・が
追い風で歩いているので風を満喫できないのが残念です。
時々立ち止まり、風を楽しむ。

下界に下りてくると熱風が吹いて来ます。
しかしその中に潮の香りがしてくるのが
旅情をかき立ててくれますね。

「塩窯駅」まで来ました。
お目当ての駅前うどん屋さんです。
お昼を過ぎたので天ぷらの数は少なかったんですが
それでも掻揚げをゲットし、チラシ寿司と一緒に食べました。
タルタルソース、オーロラソースかけ放題
これで550円なり。満足満足
he5-10a-12.jpg

「塩釜駅」~「琴電志度駅」と移動します。
駅から志度寺へ向かう途中、
ナビと取っ組んでいる逆打ちさんとすれ違いました。
現代はナビがあるからいいけども、なかった頃は大変でしたでしょうね。


1407
86番志度寺着
he5-10a-13.jpg
境内は鬱蒼とした森の風情です。
なにやら蝉の声も聞こえてきます。
he5-10a-14.jpg
暑い人のいない境内で一人お勤めをしていたら
何か頭がボ~ッとしてきました。
ありゃ?熱中症かなあ。
水分をこまめに摂っているんですが、のぼせたような感じです。
こここれはまずい。

ここから長尾寺まで歩いていこうと計画していましたが
無理して身体を壊したらいかん。
列車で行こうかね。
ちょっと回り道になりますが
「琴電志度駅」~「瓦町駅」~「長尾駅」
で行きましょう。
1時間くらい揺られる車内で目をつむっていたら眠っていました。
僅かの間でも熟睡できると疲れがとれるような気がします。

1630
87番長尾寺着
he5-10a-15.jpg
やはり境内にはほとんど参拝者はいません。
この時間になると、幾分暑さも和らいできたような気がします。
納経所横の売店も休業していますね。

he5-10a-16.jpg
本日のお宿は、門前のあづまや旅館です。
「こんにちは~。お世話になります」
「あれ、着きましたか。遅いので電話しようと思っていたんよ」
宿泊者は、わしひとり。
夏場はシーズンオフなんやね。
部屋に落ち着いたら、ウエルカムアイスクリームを頂きました。
he5-10a-17.jpg
こういったサービスは嬉しいねえええ。
さっそくお風呂と洗濯を使わせていただき、
6時の夕食まで宿においてある漫画を読んでくつろぐ。

暑さでのぼせた体調も、この頃にはすっかりよくなっています。
無理せず早めの休息が大事ですね。

he5-10a-18.jpg
夕食はわしひとり。
話し相手がいなくて少し寂しかったですが
大飯三杯頂いてさっさと寝る事にします。


7月2日(土)
今日もいいお天気で、窓を開けるとすでに暑い兆しがします。
he5-10b-01.jpg
朝食の卵がやけに大きい。
「この卵はね、双子卵なんよ」
「へええええええええ、最初から双子ってわかるんですね」
「ここの名物で、いつも買いに行くんよ」
「あっ本当や。双子や」
「縁起いいんやよ」
「そうですねえええええ」
それに味噌汁にお餅も入っています。益々縁起いいねえ。
大飯三杯頂き、出発しましょう。

0700
女将さんの見送りをうけつつ、結願寺へ向けて歩きます。
やはり蝉の声が聞こえてきますね。
もう梅雨が明けたんかなあ。

山間の田園地帯をひたすら歩きます。
田圃には背の伸びた稲が揺れていますが、カエルの鳴き声が聞こえてきません。
何故かな?水が少ないせいかな?

0820
おへんろ交流サロン着
もうすでに開いています。
館員さんがわしのことを覚えていてくれました。
今は純粋な歩き遍路をしていないので、遍路大使の申請は遠慮させていただき、
かねてより持参の札所の絵を持ってきたので納めさせていただきました。

he5-10b-02.jpg
今の展示の目玉は、納め札を納めた俵と古い納め札です。
歴史的にも価値があるものですね。
しばらく四方山話をさせていただいていましたが
入館者がチラホラやってきたので出発する事にしました。

he5-10b-03.jpg
今回は花折れ峠の旧遍路道を歩む事にします。
途中の山道があり、遍路道っぽいのですが
旧遍路道の道路は、残土処理場へ行き交うダンプカーが危ないので
山道を整備した道だそうです。
前回そこを通ったら勾配の急な事!

今回はダンプカーに気をつけながら勾配のある道を歩きます。
またしても追い風らしく、
木や草が風に靡いているのですが
わしには風が感じられません。
立ち止まってみると風が心地よい。

he5-10b-05.jpg
残土処理場を過ぎると車の行き来もなくなり、
普段は車も通らないような道になるので、
のんきに道の真ん中を歩く事ができます。

he5-10b-04.jpg
丁石に沿って歩くので、見える限りの丁石は確認しながら歩きます。
長い年月の遍路道の変遷に伴い、確認できなくなったものもあります。
he5-10b-06.jpg


he5-10b-07.jpg
まだ今はアジサイの季節なんやねえ。
この暑さでは、つい真夏になってしまったような錯覚を覚えます。

he5-10b-08.jpg
途中の休憩所に座り込んで休んでいると
鶯の声も聞こえてきます。
蝉の声と鶯の声、両方聞こえてくるのはちょっと面白いですね。

山道が終わり、国道と合流したとたん、風情のないアスファルト道になり
照り返しも相まって暑さが倍増してきます。
そろそろ水筒のお茶も残り少なくなってきました。

he5-10b-09.jpg
残り三十丁を超えた所で集落があり、
蕎麦屋の駐車場に自販機がある!
さて、何を飲もうかな・・・
梅ソーダがあるよ。
確か、梅酒は暑気あたり対策に昔から飲まれていたなあ。
買って飲んでみたら、気分的に元気になったような気がしました。

さあここから最後の道程です。
国道から別れ、旧遍路道を歩みます。
he5-10b-10.jpg
看板には丁石があると示されていますが
草深い中、何が出現するかわからないので確認するのはやめておきます。
去年の秋に、渋柿を食べた柿の木があります。
もう間違って食べないぞ。

ゆるい坂を上り詰めた所に
山門が見えました。
おお、大窪寺や!
やはりこの道程は結願のコースですねええええええ。
he5-10b-11.jpg

1210
88番大窪寺着
5巡目の結願です!
he5-10b-12.jpg
もう5巡目・・・まだ5巡目
自分にとってこれは通過点に過ぎないのでしょうか。
しかしここに至ったのは自分独りだけの力ではありません。
お大師様と、お四国の人達と、自分をとりまく人達の
力添えがあったからなのです。
今後も益々精進していきます。
本堂、大師堂で念入りにお勤めさせていただきました。

納経所でご朱印を頂き、さてどうしようか。
まずは腹ごしらえをしましょうか。
老舗の「八十八庵」に飛び込み、
「打ち込みうどん!」
he5-10b-13.jpg
暑い暑い日なんですが、これ食べなきゃ結願の気分を味わえない。
自分にとってのルーティンなのです。
幸い背中には扇風機の風が当たってくれます。
熱々のうどんをゆっくり、かみしめて食べます。
しかし、思ったほど汗だくにはなりませんね。
暑い日には熱い物を食べたり飲んだりするほうがいいのかもしれません。

腹ごしらえが済んだら、
次は門前の「飛猿閣」に行きます。
ここのお母さんに会いに行くため。
「こんにちは~!」
「あれ、ひさしぶりやね」
顔を覚えてくれていました。嬉しいなあ。
83歳のお母さんは今日も元気です。
he5-10b-14.jpg

店先には愛知からの観光バスが3台停まっていて
ギャクウチツアーのダンタイサンが沢山来ていました。
店の2階で装束を調えてから参詣に出て行きます。
装束や必要品で、さぞ儲かるやろうと思っていたら、
なぜか旅行会社が最初から用意してきているそうで、
単に場所を提供しているだけですって・・・
儲けもないのになぜ?と凡俗は考えてしまいますが
そこはそれ、こういった無償の行為が後々返ってくるのでしょうね。

それから日本遺産認定記念散華台紙のコンパクト版が売ってありました。
思わず手が出そうになりましたが、雲辺寺で大きいほうを買っていたので
遠慮しておきました。

いつもお母さんからお接待を頂戴し、
恐縮至極であります。
しばらく雑談をしてから、本日のお宿に行きます。

1400
民宿「八十窪」の前まで来たら
「今日泊まる人かいね?」
「はははい。もういいですか?」
「いいですよ」
おおっ有難い。
チェックインしたら、もうお風呂に入れるそうです。
洗濯物を洗濯機に放り込み、お風呂で汗を流します。
ああ~、極楽極楽。
he5-10b-15.jpg

部屋ではクーラーを効かせて、寝転がり幸せを噛み締めていました。
するとスマホが鳴り始めました。
誰から?と思って応答すると
facebookの友達が大窪寺に来ていて
お接待の品を持ってきてくれていました。

ヨロヨロと起き上がり、浴衣を脱いで着替え外にでました。
倉敷からのお遍路さんで、
般若心経入りのベンリー首巻タオルをいただきました。感謝!
he5-10b-16.jpg
先達申請手続きのために四国に来ていて、
12月の先達講習会での再会を約して別れました。

宿に戻り、またしても寝転がっていたら眠り込んでしまい、
5時半の食事の案内まで意識を失っていましたがな。

今日も宿泊のお遍路さんはわしひとり。
もう1人は仕事での宿泊者でした。
いまは遍路のシーズンオフなんでしょうかね。
それでも八十窪名物、結願赤飯をおいしく頂く事ができました。
それに精進落としに缶ビールを1本・・・
he5-10b-17.jpg
ここのお母さんは飛猿閣のお母さんと同級生です。
最近からだの調子が思わしくないようで心配です。
それでも食堂に出て来られて、食後の雑談をしばらくしました。
「今度は年末にまた来ます。それまでお元気でね!」


食事を終えたらすることもない。
テレビをしばらく眺めて、9時前に寝ました。


7月3日(日)
今日は単に帰るだけの日です。
7時に朝食を食べて、8寺に宿を後にしました。
門前からコミュニテイバスに乗って高速バス乗り場に行くんですが
1000発なのです。
さて何をしようか・・・
しばらく大窪寺境内の大師堂前の藤棚の下のベンチに座り込み
風に当たりながら参詣者の様子をウオッチングしていましたが
何か物足りない・・・・

そう、奥の院に行こうか、行くまいか。
昨日女体山越えコースを辿ると下りの途中にある。
悩む理由は、少し腰が痛かったのです。
でもね、
せっかく奥の院納経帳を手に入れて、目の前に奥の院があり
時間もある。

迷ったら進め、です。
行こう。
800m山道を登ります。

これ結構キツいんですよ。
それに暑い。
すぐに汗ダラダラになってきました。

心配していた腰は、登るに従って気にならなくなってきました。
山の霊気のおかげでしょうかね。
絶好調です。

参道は、綺麗に掃き清められています。
地元の人が掃除してくれているんでしょうか。
奥の院に着きました。
he5-10c-02.jpg
いつも思うのですが、ここの建物地味すぎやしませんか。
大きなお世話なんでしょうが
何とかならないでしょうか。

汗を拭き拭き山を降りて、納経帳を持って納経所へ!
「すいません、奥の院のご朱印ください!」
「おお、奥の院ですか!」
引き出しの中から奥の院用を取り出していました。

ああ、これで思い残す事はない。
6周目からボチボチ奥の院のご朱印も集めようかね。

he5-10c-03.jpg
まだ時間があるので藤棚の下で汗を乾かしていたら
鐘の音がひっきりなしに聞こえてきます。
子供がいたずらしているのかな?
と思って鐘楼を見てみたら、ダンタイサンが
列を成して1人ずつ鐘を撞いていました。
he5-10c-04.jpg
ふ~~~ん、やっぱり皆、撞きたいんかね?

大師堂の下にはお砂踏み場があり、その前には
先ほどのダンタイサンがいました。
he5-10c-05.jpg
なるほど、勉強になるなあ。
模範としたいです。

1000に来たバスに乗り込み、
「志度高速バスストップ」まで行きます。500円なり。
1132の大阪行きの高速バスに乗るのですが、
高速道を上を熱風が吹き抜けています。
待合室の囲いの中は風が通らないので蒸し風呂状態
外に出て、わずかの日陰で立ちすくむのですが
正午近いので日影がどんどんなくなっていきます。
限界近くなったとき、バスがやって来ました。
やれやれ。
he5-10c-06.jpg


これで通算5巡目のお遍路が終わりました。
重度の「お四国病」に感染しているわし。
7月中旬には次の日程を組んでいます。
今年中に6周目を終えて、12月の先達講習会を終え
来年からは区切りよく1番から始めたいなあ、
と考えている自分です。

これからもよろしくお願い申し上げます。

併せて
「おきらく歩き遍路3」
7月30日(土)~31日(日)開催です。
興味のある方はメールください。
he5-10c-08.jpg









歩き遍路4巡目(通算5巡目)71番弥谷寺~82番根香寺

歩き遍路4巡目(通算5巡目)71番弥谷寺~82番根香寺

平成28年
6月3日(金)
1825「なんばOCAT」発、2305に「観音寺駅前バス停」に到着
he5-9a-01.jpg
今夜の宿はBH白梅本館です。
素泊まりで4300円也
夜も遅いので軽く湯船に浸かってさっさと寝ます。

6月4日(土)
he5-9a-02.jpg
0601「JR観音寺駅」発
そろそろ梅雨に入る予報が出ていて、朝焼けが出ていますね。
今日1日だけでも持ってくれないかなあ。

0610「みの駅」着
ここから弥谷寺まで3km歩くのですが、
どこで遍路道と合流するのかな?
遍路地図の写真を撮っておいて確認しながら歩くことにします。
he5-9a-03.jpg

0653
弥谷寺麓の八丁目大師堂に着きました。
he5-9a-04.jpg
気温はそんなに高くないのですが、汗が滲み出てきます。
駐車場まで上がると、すでに数台の自家用車が来ています。

he5-9a-05.jpg
俳句茶屋は、まだ朝早いので開店していませんね。
この季節は新緑が美しいですね。
秋の紅葉もいいんですが、
生命力に満ち溢れている青葉の方が好きです。

石仏の並ぶ石段をえっちらおっちら登り、
最後の百八段の階段を上ります。
he5-9a-06.jpg

0710
71番 弥谷寺着
前回は9月で、台風の名残のあった季節に来たっけなあ。
まだ雨は降ってきませんが、
いつ降りだしてもおかしくないですね。
he5-9a-07.jpg

大師堂では岩窟の正面まで進んで行き、
座ってお勤めができました。


出釈迦寺までの山道には草が茂っていて
杖で道をガサガサつつきながら歩きます。
幸いにまだ今年は蛇には出会っていません。
he5-9a-08.jpg

このあたりは琵琶を栽培している農家が多いですね。
大好きな果物なので食べたいが、
不偸盗に背くのでできません。
自生の木がありましたので、つまんで食べましたが
実が小さすぎて、あまり味わえないですね。

0850
72番 出釈迦寺着
奥之院まで登って行きたいのですが、
時間の都合上遥拝だけで我慢しておきます。
he5-9a-09.jpg
この辺に宿泊したら
朝の気持ちのいい時間に登る事ができますが・・・
また、今度

納経所で
「納経帳を見るとだいぶ廻っていますね。
お経をあげる様子を見させてもらったら
しっかりした様子なので、先達になりませんか?」
と声がかかりました。
「ありがとございます。しかし、既に13番大日寺で推薦を頂いているんです」
「ああ、そうですか。そうでしょうね」
ここの札所は先達の枠を多く持っておられ、
納経所では数多くの方が推薦のお声掛けを頂いているそうです。
わしだけに声がかかった訳ではないのですが
お声掛けいただけたことは嬉しいです。

he5-9a-10.jpg
門前には琵琶の無人販売があり、
躊躇なく買ってしまいました。
さて、どこで食べようかね?

曼荼羅寺裏のうどん屋さんでうどんを振舞って貰おうかなあ~、
と思いましたが時間も早いので遠慮しておきました。

裏から入るのは失礼なので表に廻ります。
門前の駐車場が整備されていますね。


0920
73番 曼荼羅寺着

he5-9a-11.jpg
手水場に咲くアジサイが綺麗ですね。
西国札所にもアジサイの綺麗な所がたくさんありますねえええ。
今度見に行ってみようか。
本堂前には白人の夫婦(歩きかな?)が
オジサン遍路と話し込んでいます。
今年は歩き、それもギャクウチの外人さんが多いですね。


2.2km歩いて次に向かいます。
門前を左に進む道を選んだのですが、
途中で標識を見失ってしまいました。
しかし川沿いに歩けば自然と到着できます。

0950
74番 甲山寺着
ここでも今日は老若男女のギャクウチ車遍路さんが沢山います。
he5-9a-12.jpg
心なしか皆読経の声が小さいですね。
大きければいいという訳でもないが・・・
それに極端に短い人もいます。

善通寺まで1.6km、
前回は雨の中、遍路道に沿わずに駐車場の方向に歩いてしまいましたが
今回はちゃんと歩きの道順を歩きました。
すると、かたパン屋の通りに出る事ができました。
he5-9a-13.jpg
さすがに店先には行列ができていますね。
東院と西院の間に出ました。


1030
75番 善通寺着
左側に廻って本堂のある東院に行く。
ここは観光地なので観光客のダンタイサンが多くいます。

he5-9a-14.jpg
善通寺本堂の線香立ては寝かせて置くというのは
初めて知りました。いままで気にしていませんでしたがな。
何故か?
多数の参詣者による、香炉の混雑を避けるためなのかな?

わしの宗旨の浄土真宗では、線香は2つに折って寝かせます。
本来お香は粉末状なので立てるのは間違い、という意味からです。


閑話休題


he5-9a-15.jpg
大師堂のある西院に行きます。
ここは観光ではなく、参詣の人が多いので
本堂の賑わいとはまた違った雰囲気ですね。

善通寺から金倉寺へ向かう道の重要な分岐点で
遍路シールが欠落していて逆の方向に行ってしまいました。
シールを持っている方、貼ってください。
わしも作って貼りたいのですが
いろいろ法令とかの問題もありますんで、
やめておきます。

そろそろお昼時ですな。
わしのお気に入り、金倉寺門前のうどん屋さんに行きます。
he5-9a-16.jpg
衣が黄色く着色された天ぷら、わしは筍が好きです。
これだけで440円です。
he5-9a-17.jpg
あとで聞いた話では、ここって行列ができる店らしいですね。
運よくいつも空いている時に来ているみたいです。


1200
76番 金倉寺着
空を見ると・・・小雨がパラついてきましたかな?
でもまだまだいけそうです。
he5-9a-18.jpg
本堂ではパチパチパチパチという大きな数珠を回す音が聞こえてきます。

つぎの札所まで3.9km
田園地帯を横切っていくと、田圃の端に古い石碑が建っています。
he5-9a-19.jpg
古い道標にはこんぴらさん、善通寺、金倉寺への道筋が記されています。
このあたりはこういった名所がたくさんあるんですね。
四国外のものにとっては羨ましい土地柄です。

道隆寺の近くで楽しみにしていたのは
手作りのお地蔵さん
前回は気づいてもらえなかったので
杖の鈴の音を殊更高らかに鳴らしながら遍路道を歩きます。
その甲斐(?)あってか
家の前にたまたまお爺さんが出てきました。
「こんにちは!」
「あ、お遍路さんちょっと待っててください!」
「はい!」
家の中に入っていってお地蔵さんを持ってきました。
「今回も会えて嬉しいです」
he5-9a-20.jpg
これで三個目です。
he5-9a-22.jpg
持参の道隆寺の絵を貰っていただきました。
「いつまでもお元気で!」


1315
77番 道隆寺着
he5-9a-21.jpg
本堂、大師堂で気持ちよくお勤めをし、納経所に向かうとき、
駐車場から不吉な音が聞こえてきました。
そう、ギャクウチのダンタイサンです。
ああっ、急がねば。
タッチの差で納経を終えたら、
テンジョウインさんが2人、大荷物を抱えて駆け込んできました。
ああ、よかったあああ。

次は「多度津駅」から列車に乗って「宇多津駅」に移動します。
自分の計画では、
ここは1420に終わる予定でしたが1時間ほど早い。
どうしようかな?
「八十場駅」まで行ってみよう。
「八十場駅では、ICカード使えますか?」
「使えますよ」

「坂出駅」で乗換え、「八十場駅」に着いたのは1430
ここから5分歩いて天皇寺です。


1435
79番 天皇寺着
he5-9a-23.jpg
朱の鳥居が緑に映えて綺麗ですねえ。
ここの絵も描かなくちゃなあ。
雨が降り始めてきたので、早めにお勤めを済ませます。
大師堂と紅葉の新緑のコントラストが綺麗ですね。
he5-9a-24.jpg

「八十場駅」から「宇多津駅」まで戻り、そこから郷照寺方面に歩きます。
途中にある「おか泉」でうどんを食べましょうかね。
ここも県外車の多い有名店みたいですが
この時間は割と空いていて、生醤油うどんを堪能しました。
「お遍路一人で歩いているんですか?」
「は、はははい」
「よかったら店のHPに写真を載せたいのですが・・・」
「いえいえ、前回載せていただきました」


1550
78番 郷照寺着
門前にあるお菓子屋さんは、残念ながら売り切れていました。
また今度買いに来ます。
he5-9a-25.jpg

境内にはお爺ちゃんお婆ちゃんが孫2人連れて巡拝中でした。
全部孫連れで廻っているのかな?

残念ながら納経所には美人の女将さんはいませんでしたが、
日本遺産認定記念散華の台紙を買いました。3000円です。
「8」のつく札所で販売していますが、次は大窪寺しかないし、
あすこで買うのもなあ・・・というのでここで買っておきました。

今日のお宿は郷照寺先にある
善根宿「うたんぐら」です。
ここは有名な善根宿で、海外の人も多く泊まるようです。
わしが着いたとき、先客は1人、37歳の韓国人Sさんでした。
早速お洗濯とシャワーを浴びさせてもらい、
夕食を買いにSさんと宇多津の町に傘をさして出かけました。

15分くらい歩いた先にショッピングセンターがあり
色々話しながら歩きました。
Sさんは貿易の仕事をしていて、日本滞在が長く
流暢な日本語を喋ってくれるので会話が弾みます。

宿に帰ったらもう1人到着していました。
57歳のバックパッカー(日本人)で、
仕事をしてお金をためて
世界中を旅している羨ましい人です。
四国も4周目の野宿主体の通し遍路です。
こういう人生もあるんですね。
昨日はSさんとお宿が一緒だったそうです。

お弁当を食べながら色々喋りました。
お互いに顔を見ながら話し合うのが大切ですね。
he5-9a-26.jpg

これから韓国に帰って出版の仕事をすると言っていました。
自身の歩き遍路記を書いてもらいたいですね。

今夜の宿泊者は合計10人、
わしら3人以外は
うたんぐら常連の方の率いる日本人2人アメリカ人5人
特別に夕食のおもてなしを受けて賑やかに会食していました。

夕食後はご主人を交えて四方山話に花が咲きました。
女性陣が早々と就寝したので
男衆も寝る事にしますかね。
2段ベッドがある広い部屋に男3人
「ほんっとにすいません、わしのイビキはうるさいのです・・・」

「ボクのもうるさいですよ」

「では、早く寝た人の勝ちやね」

夜半に雨が激しくなってきました。
明日は雨の中を歩くのか・・・


6月5日(日)
7人様は、本山寺五重塔平成大修理現場見学会に行くため、
朝早く車で出て行きました。
6時に朝食を頂いて1000円払って
わしは0615に出発!
出発前に記念撮影
he5-9b-01.jpg

今日はですね、
国分寺バスターミナルから1400発の便を予約しています。
雨で歩きの速度が鈍るので、
どこをどうショートカットしようかなあ・・・

と、考えながら「宇多津駅」まで戻り、
0653発の列車に乗り、「八十場駅」に来ました。
天皇寺は昨日来たので、五台山にはどう登ろうか・・・
降りしきる雨をホームで眺めて
0.5秒逡巡してからタクシーを呼びました。
「白峯寺まで!」
「あいよっ」
わしの足で歩くと2時間かかるところを15分くらいで到着
これで大分時間を稼ぐ事ができました。

0700
81番 白峯寺着
早朝なのに駐車場にはかなりの車が来ていましたね。
ポンチョを着て石段を上がり、本堂に。
雨降りの日は灯明、線香に火が点けにくいよね。
香炉は屋根があるのが多いが、灯明立てはそれがない。
オバハンがもたもたしていると
後ろで濡れながら待つ事になる。

ここから五台山の峰沿いに暗い山道を歩く事にします。
雨は少し弱まってきましたが
足元が濡れてぬかるんで歩きにくい。
he5-9b-02.jpg

歩きの途中、NHKラジオ討論を聴いていたのですが
参議院各党代表者による消費税引き上げ再度延期について
野党はアベノミクス失敗を喜んでいるような感じがしていて、
消費税をこの先どうすればいいのか理解に苦しみます。
野党は無責任な事ばかり叫んでいますが
責任与党になってみたらどうか?と考えます。
民主党は与党になって政治がヨレヨレになってしまったでしょう?
その反省もない。

閑話休題
he5-9b-03.jpg

根香寺手前の遍路小屋を覗いてみたら
白人の若者が2人いましたよ。雨を避けて滞在しているようです
「おはようございます」
「コメイン?」
「??」
「Come In?」
「ああ、、、No Through」
トイレも水もロフトもあるのでここは野宿にはいいよね

0925
82番 根香寺着
駐車場に不吉なバスが停まっているなああああああ。
石段が雨で濡れていて滑りやすい。
杖を突きながら慎重に上り下りします。
he5-9b-04.jpg

ここは本堂と大師堂が離れているために
ポンチョを脱いだり着たりを繰り返さなければいけません。
足元がすっかり濡れてしまい、
二重に履いている靴下がグチョグチョですね。

ダンタイサンの姿が見えませんねえ。
納経所にも山ほどの納経帳もありませんね。
どこにいるのかな?
余計な心配ばっかりしています。

もと来た道を戻り、国分寺まで降ります。
途中、歩きのダンタイサンとすれ違いました。
ああ、歩き遍路ツアーかあ。
さきほどのバスは彼らのサポートバスですね。
「おはようございます!」
「おはようございます」
「おはようございまず!」
「おはようございます!がんばって!」
「おはようございます!」
忙しく挨拶を交わしました。

一本松から急な階段道を降ります。
雨は霧雨になってきました。
あたりは靄が立ち込めています。
滑らないように・・・滑らないように注意しつつ
木の丸太の階段を降りる・・・

ズルッ

あ~あ、ズボンが汚れちまったい。
白いズボンを拘って履いているので多少の汚れは
覚悟の上です!


1208
80番 讃岐国分寺着
he5-9b-05.jpg
傘の花の咲く境内を進みます。
ポンチョを着て歩く歩き遍路はわしだけ。
本堂でお勤めを終えたら
ほとんど雨は降っていないので、脱いだまま大師堂に行く。
he5-9b-06.jpg

大師堂内の納経所では個人の車遍路さんたちが
長蛇の列を作っていますよ。
一人で何冊もの納経帳や判衣を持っている人もいて
時間がかかりそうでしたが
今回はここで終わりなので特に気にもなりません。

he5-9b-07.jpg
大き目の溜池の向こうにFOOT BUSの高速バス乗り場があり
そこまで歩いて行くと、
1225でした。
かなり早く着いたなあ。
「あの~、1400発の便を予約しているんですが、早めのに変更可能ですか?」
「あ、できますよ」
「お願いします!」
1300発の便に変更して、
待合室で衣装を替えます。
靴についた土が床にこぼれてしまい、汚してしまいました。
すすすみませんでした。
うたんぐらでいただいたお握りを食べながらバスを待ちました。

この便は、国分寺バスターミナル発なんですね。
1250に車中の人となり、南海なんばバスターミナルに帰りました。

ここまでは予定どおり。
次回は7月頭に結願の旅です。
頑張って行きましょう。




歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺

he5-8a-00.jpg
歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺


今回は連休中に5日間の休みを頂き、
たっぷりと遍路旅をすることができました。
その中で出会った人たちのキーワードは
「55歳」
なかなかに意義深い年代のようです。


平成28年4月28日(木)
仕事が終わってから、
大阪駅前ハービス大阪バス乗り場に行き、
2250発の今治行の夜行バスに乗りました。
自分のイビキがどれほど周りに
迷惑をかけているかは、知るよしもない。
なぜ知るよしもないかは、知るよしもない。

4月29日(金)
0700「今治駅前バス停」に着きました。
同じバスには老夫婦のお遍路さんが乗っていましたが、
今日は何処まで行くのかな?

he5-8a-01.jpg
0719「今治駅」発の
JR予讃線松山行きに乗って
0731「大西駅」に移動します。
最初「大西バス停」からバスで延命寺近くまで行こうと思いましたが、
0918発のバスを待つよりも
延命寺まで歩いたほうが断然早い。

よし歩いて行こう!
連休初日の空は青く、吹く風も気持ちがいい。
いつもこんな気候だといいんですけどもね。

今回から、さんや袋を廃止して、
大きいウエストバッグを腰の前に吊るして歩きます。
納経用具一式を入れると重いので
カラビナを使ってリュックの甥紐に吊るします。
それに財布や携帯も用途別に分けて格納できて便利です。

連休だけあって
歩き遍路さんの姿がちらほら見えます。
今年流行の逆打ちとすれ違ったり、
巡打ちを追い越したり、追い越されたり。


0824
54番 延命寺着
he5-8a-02.jpg
おおおお、最初の計画よりも1時間近く早く着いたよ。
山門のツツジが綺麗に咲き誇っています。
駐車場には車遍路さんたちが沢山来ています。

he5-8a-03.jpg
本堂の賽銭箱の横には畳が一畳敷かれていて、
そこに上がらせてもらい、お勤めをしました。
どこもこんな感じで座ることができたらいいなあ。
贅沢でしょうか。

he5-8a-04.jpg
納経所が改修中で、仮のプレハブが建っていました。
ここの札所の改修工事計画は順調に進んでいるようですね。

「桜ヶ丘団地前バス停」からバスで南光坊方面に行ったのですが
今治駅方向に行ってしまい、
結局歩いてもバスに乗っても時間的には同じような感じでした。


1010
55番 南光坊着
he5-8a-05.jpg
ここも車遍路さんが多くいたのですが、
納経所はさほど混雑もしていません。
小規模な大型タクシー遍路さんのダンタイさんもいましたが
時間的にブッキングしませんでした。やれやれ。
ここの奥之院は、大三島の東光坊というらしいです。

計画よりも早く進んでいるので
ここからは歩いて行こうかね。
もともと1時間3キロのゆったりペースで計画していましたが
天気がいいのでサクサク歩けるような気がします。


1053
56番 泰山寺着
he5-8a-06.jpg
本堂の前では、
朗々と節をつけてお経をあげているお年寄りたちがいました。
真言宗の檀家の人たちなのかな?
大師堂でお勤めしている時に、風向きの加減で
線香のいい香りが自分の方にやってきて
ゆったりとした気分になります。

お経を「観て」「読んで」「聴いて」「感じる」といった
四つの功徳に加えて「香ぐ」功徳もあるような気分になります。

さて前から気になっていた
奥ノ院龍泉寺に行ってみることにしました。
すぐ近くなので行こうと思えばいつでも行けたんですが
縁がなかったのかな?
he5-8a-07.jpg
いい雰囲気の小規模なお寺です。こういうの好きやなあ。
本堂正面のコテ絵の十一面観音菩薩が有名だそうです。
he5-8a-08.jpg

田園地帯の遍路道を進みます。
最近はラジオを聴きながら歩いているので
退屈しません。
「修行中だ!けしからん!」
と言われるのかもしれませんが、
NHKばかり聴いているので結構勉強になるんですよ・・・
he5-8a-09.jpg

蒼社川手前の休息所で昼食のパンをいただきました。
甘いアンパンとホットケーキパンだったので、
お腹は膨れたが、なんか物足りない気がしました。

he5-8a-10.jpg
永福寺に向かう道沿いには春の花が咲き乱れて
いい香りがしてきます。
この写真の紫蘭には香りはないのですが・・・

1245
57番 栄福寺着
he5-8a-11.jpg
映画「僕は坊さん」の舞台なのは、
お遍路さんの間ではあまりにも有名ですよね。
映画のシーンを追体験しつつ、境内を歩きます。
おお、これが黄色のカブか。
he5-8a-12.jpg

門前の土産物屋を覗いたら、
「お遍路うどん」「田舎そば」があるよ。
う~~ん、どっちにしようかな。
しばらく悩みましたが、田舎そばにしました。
わし、そばのほうが好きなんですよ。
牛蒡と人参が入った素朴な温かいそばが美味しいなあ。

ここのお土産屋さんは札所の駐車場の近くではないので
車遍路さんはあまり覗いていかないらしいです。
ダンタイサンは近くのバス駐車場から歩いて通り過ぎるのですが
時間にせかされていると、お店を覗くこともできないらしいです。
「いっそ、店の前に駐車場を作ったら?」
無理かなぁ

身体が温まりました。
さて、出かけるとしますかね。
かなりゆっくり歩いても大丈夫です。

he5-8a-13.jpg
犬塚です。
以前、ここでカメラのシャッターがおりなかったんですが
最近は大丈夫です。

春の早い時期にここを通ると、
古い梅の木が花で迎えてくれますが、
今の時期は葉が茂っています。

he5-8a-14.jpg
ため池を左に見ながら歩く山道は、
遍路気分を盛り上げてくれます。

he5-8a-15.jpg
内海源介の墓は、草で覆われようとしていますが
地元の人達が整備してくれているのでしょうか。

眼下に今治の街を望みながら坂道を登ると
山門が見えてきました。
he5-8a-16a.jpg
わしの好きな瀧見観音様がおいでになる。

急な参道を手すりを頼りに登ると
大師の御加持水があります。
he5-8a-16b.jpg
甘露の御水を1杯・・・2杯いただき
元気が出ましたがな。

最後の階段を登りきると、
八十八箇所のご本尊に囲まれたお大師さまの後姿が
出迎えてくれます。
「ようきたな」


1410
58番 仙遊寺着

he5-8a-17.jpg
本堂前の藤棚は5部咲きといったところでしょうかね。
11番藤井寺の藤の花の開花状況ばかりが気になります。
連休最後の5月7日におきらく歩き遍路2の目玉なのです・・・

今夜はここの宿坊にお世話になります。
ちょっと早いかな?と思ったのですが
1430に宿坊の玄関に立ちました。

「ちょっと早いですが、いいでしょうか?」
「はい、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます」

通されたお部屋の名前は・・・
なんと有難い。

he5-8a-18.jpg
300円払って作務衣を借りました。
お風呂の時間にはまだ早いので、
それまで洗濯をして、乾燥機が終わるまでの時間
スケッチブック持って境内に出ました。
鐘楼にもたれてお大師様を描いていたら
チビッ子2人が絵を覗き込んできました。

he5-8a-19.jpg
小1と、保育園(年中かな?)の子供さんたちで
このあと
「君たちも何か絵を描くかい?」
「うん」
「せっかくだからお地蔵様を描いたら?」
お兄ちゃんは「お地蔵様の後姿」を描きました。
つまり、光背の輪郭ですね。
弟君は、お母さんの顔を描いていました。

1600に、洗濯の乾燥が終わり、お風呂も用意できたので
天然温泉に入りに行きました。
窓の外は眺望絶佳、でも眼鏡を外していたので
絶景は堪能できませんでした・・・・。

宿坊なので、部屋にはテレビはありません。
食事まではまだ時間があるので
食堂に置かれた本や雑誌を見ていました。
その中で特に心惹かれたのは、
「絵手紙四国八十八ヶ所筆墨巡礼」です。
うまく描こうとせずに、心のままに描く気持ちが
大切ですと繰り返し述べられていました。

1800夕食です。
この日の宿泊者は20人で、大半は車遍路さんたちです。
歩きのオヤジ4人はひとつのテーブルで食べます。
なんと3人が55歳で、残りは72歳です。
車遍路をしていたのが、
歩きたくて歩き遍路始めた人達ばかりです。
当節流行の逆打ちの人もいる。
歩きの最初が逆打ちとは、さぞ大変でしょうね。
55歳なので当然仕事があるので、
休みを使って廻っている人達です。

「いつか歩きで廻りたい」
と車遍路さんたちは必ず言いますが
実際に行動に移すことのできる人は少ない。
「気力」「体力」「財力」「家族の協力」
が揃わないとできないんですね。
今回そういう55歳の人達と宿坊で出会いました。

he5-8a-20.jpg
食事は精進料理で、ここの名物だそうです。
軟らかく炊いた玄米ご飯と、薄味の山菜を主体とした料理です。
大飯喰らいのわしとしては、
玄米飯を3杯お替りしても、少し物足りない気持ちがしました。

食事が終わったら何もすることはない。
さっさと寝てしまうことにしました。


4月30日(土)
朝早く目が覚めると、まだ外は暗い。
今朝は0600から朝のお勤めがあります。
それまで荷物とかの整理や身づくろいをしながら待機します。
0545に、ちょっと早いかな?と思いつつ
本堂に行ってみたら、既に1組の夫婦が来ていました。

やがで続々と宿泊者が集まってきて、最後に
赤ちゃんを抱いた副住職さんが入ってこられました。
お勤めの間中、赤ちゃんはむずかることもなく、
大人しくしていましたねえ。
小さい頃からこういった環境になじむことが
大事なんでしょうかね。

住職さんの法話も面白い。
四国遍路に対する並々ならぬ情熱を持ったお方ですね。
お勤めのあと、わしは先日遊んでもらった坊やたちのことを
お爺さんである住職さんに話したところ
とても喜んでおられました。

さて今朝の朝食は
玄米おかゆです。
ああああああ、足りないなあと思いつつも、
早く出発したいので、お替りもせずにさっさと食べ終わり、
0705に宿坊を後にしました。

he5-8b-02.jpg
朝の気持ちのいい空気に包まれながら山道を下ります。
すると、後ろから人の気配がしてきました。
見ると、同宿の歩き最年長72歳のお父さんが
風のような速さで追いついてきて、
あっという間に過ぎ去っていきました。
天狗様の化身ではないのだろうか?


下界に降りて家並みが増えてきた頃、
香ばしい香りがしてきました。
パン屋さんです。
he5-8b-03.jpg
パン屋さんは朝が早いので、既に開店しています。
今日の昼食を買っていこうかね。
おお、カレーパンもあるよ。


0852
59番 伊予国分寺着

he5-8b-04.jpg
さっそくお大師様と握手させていただきます。
境内には先の天狗様がいて、
参拝を終えて次に行くところでした。

ここから西条までは「伊予桜井駅」からJRで移動します。
当初の予定よりも1時間くらい早めに着いているので
さぞかし次に早く行けるだろうなああああ、と
皮算用していました。
0911発の列車に乗れるかな?



歩いている目の前を、列車が走り去って行きました。
あああああああ、
うまくいかんなあ。
まあいいや。
次の0946発に乗ればええやんけ。

he5-8b-05.jpg
ローカル線の無人駅で、ボ~~~ッと列車を待つのって
いいと思いません?
わし、こういう旅の空気が大好きです。
バス・列車の旅と歩き遍路の旅が同時にできるなんて
幸せですねええええ。

1015に「伊予西条駅」に着きました。
駅前のバス停から、西之川行きに乗ります。
石鎚山登山者のよく利用する便なのですが、
本数が少ない・・・・
he5-8b-06.jpg
運よく1027の便に乗ることができました。27分610円

he5-8b-07.jpg
「石鎚山登山口バス停」で降りて「上の原乗換え所バス停」から
マイクロバス30分往復1750円です。
今の季節はダンタイサンが少ないらしく、
わし独りの貸切でマイクロバスは発車します。

he5-8b-08.jpg
1120横峰寺山頂駐車場に到着しました。
「帰りもバスを乗り継いで帰るのなら、
ここに1210までに帰ってきてね」
「は、はははい!」
駐車場から60番まで歩いて片道10分で行くことができますが
時間を切られると、わしは気が気ではない。
天狗様のように参道を駆け下りていく。


1128
60番 横峰寺着
he5-8b-09.jpg
シャクナゲの花が咲いていますが、満開ではないようですね。
もう少し時間が必要のようです。
花の満開の時期に札所を訪れるのは難しいですね。

本堂の左に手水鉢・・・らしきものがあり
水をたたえています(雨水かな?)
お大師さま、大日如来さま、ごめんなさい。
これで手水を使わせていただきました。
ああそうや、塗香を持って来ていたんだっけ。

あわただしいのはいかんなあああああ。

帰りの坂道も飛ぶように登りました。
すれ違った老夫婦に
「もし、あとどのくらいあるのかのう?」
「そうですねえ、半分くらいでしょうか」
「ええっまだそんなにあるんかいな」
「わたしゃ、もう行けんよ・・・」
このくらいの坂道、どうってことないけども車の人にとっては
大変な難行苦行のようです。
ダンタイサンの中にもこの参道の坂道に根を上げたり
毒づいている人がいますね。

1150
山頂駐車場に戻りました。
「ただいま!」
「えっ、もう帰ってきたんかいな!」
運転手さんは昼食中でした。わしが早すぎたのか。
それじゃあ、というので
休息所のアイスクリンでも食べようとしたら、
店の人が電話中で中々終わりそうにないので
アイスクリンはあきらめてベンチで休んでいました。

1200
10分早くバスは出発しました。
順調に山道を下り、
1215「上の原乗換え所バス停」に着きました。
ここから伊予西条駅行きは、
1229を逃すと1544まで便はありません。
今回は順調やなああああ。
前はここから歩いて下界まで降りたっけなあ。
それもまた楽しかった。

バスの待ち時間に、朝買い込んできたパンを食べました。

今日の予定は西条の街まででしたが、
まだまだ時間がある。
よし!次に行こう。逆打ちコースです。

1300に「伊予西条駅前バス停」に着いたら、
丁度松山行き特急バスが来ました。
「あの~、石鎚神社前バス停には停まりますか?」
「停まりますよ」
「おおっ」
5分ほど乗ったら、すぐに「石鎚神社前バス停」到着しました。
ここから300mくらい歩いて


64番 前神寺着
いつもこの札所は、日程の最終場所だったので、
あわただしく廻っていたような気がします。
今日はゆっくりとした気分で楽しみましょう。

he5-8b-10.jpg
鐘楼には石鎚神社の提灯も吊ってありますね。
ここは本当に石鎚山と関係深いお寺なんですね。
本堂も山を背負った神社という雰囲気です。

ここからは、国道に沿って逆に進みます。
逆打ちの気分ですね。
しかし今日は暑い。汗が顔をつたってきます。
自販機を見つけると、つい買って飲んでしまいます。
でもおしっこは出ない。


1426
63番 吉祥寺着
連休の期間というのはダンタイサンは来ないのでしょうか。
いるのは車遍路さんばかり。
春に始まった逆打ちツアーは今頃土佐を廻っているのでしょうか。
he5-8b-11.jpg


1500
62番 宝寿寺着
おおっ本堂が工事中ですよ。
he5-8b-12.jpg


ここからどうやって香園寺まで行けばいいのかな?
逆打ちは難しいねえ。
リュックにしまい込んでいた遍路地図を引っ張り出して眺める。
遍路標識が見えないと分りにくいね。

道路際で町内の立札修理をしているおじいさんがふたり。
「もし、香園寺へはこの先へいったらいいんですか?」
「ああ?行き過ぎておるぞ」
「ええっ」
「いや、ちがうよ。このさきじゃよ」
「そうですか」
「ああ、あっちかと思ったんじゃがのう」

目の前に森が見えてきました。
多分それが目的地なのでしょう。


1531
61番 香園寺着
おおおお、ここまで来ることができました。
今日は調子がいいなあ。
大聖堂にはわし独り。
読経の声が堂内に響いて心地よいね。

納経所では絵を奉納させていただきました。
he5-8b-13.jpg
各札所で奉納する絵は、文字の入っていないやつです。

境内にはお土産やさんが1軒あり、
アイスクリンを買って食べました。
ああああああ、美味しいねえ。
アイスクリンは後口がべたつかなくっていいですね。

国道に出たらバス停があり、西条方面行きを見てみたら
あと3分で来ます。おおおお、いいねえ。
2分遅れで来たバスに乗ったら運転手さんが
「西条駅まで行くのかね?」
「はい」
「これは大回りで西条駅に行くので、この後すぐ来るのに乗ったほうがいい」
「は、はははい」
待つこと数分、やってきた「新居浜行き」に乗り
西条駅前で降ります。

喉が渇いていたので駅前のコンビニに飲み物を買いに行ったら
無意識にビールを籠に入れていました。


1635
今日のお宿は駅前近くの「にぎたつ屋」旅館です。
he5-8b-14.jpg
ここに泊まるのは3度目ですが、
食事がなく、素泊まりのみでした。
今回は二食付きです。
初めて知ったのですが日曜日は夕食がないそうです。

今日は同宿者は3人です。
お風呂は順番待ちです。
その間、部屋においてある漫画の本を読んで時間を潰します。
当然ビールもすきっ腹に飲んでしまったので酔いも回ります。

洗濯機も順番待ちなので、
汚れ物を持参のネットに入れて洗濯機の横に置いておいたら
女将さんが洗っておいてくれました。

お風呂が空いたので汗を流して疲れを取ります。
やっぱり汗をかいた日は入浴は必要ですねええええええ。
精神衛生上いいと思います。
風呂なしの野宿遍路が疲れる原因はこのへんにもあるのではと思います。

1800に夕食です。
ここで夕食を食べるのは初めてですねえ。
he5-8b-15.jpg
今日の同宿者は
おそろしく勢いのいい中年女性と、初老の男性
何か話が微妙に噛み合わないなあ。
相性の問題でしょうか。
話も弾まないまま、食事を終えて寝ることにしました。


5月1日(日)
0600に朝食を食べて、
0644「伊予西条駅」~0704「伊予三島駅」と移動します。
バス便もないし、三角寺まで歩いていこうかね。

遍路標識を見つけてそれに沿って歩き、
街並みを抜けたら、山裾に公園があります。
he5-8c-01.jpg
そうか、ここが戸川公園ですか。
野宿ポイントにもなっている所ですね。

遍路標識に沿って歩いて行くと、山道に入ります。
あれ?こんな道を歩いて登ったっけ?
険しい山道で、顎が上がります。
he5-8c-02.jpg
旧遍路道のようですね。
途中3人の初老のお遍路さんたちと出会い、追い越しました。

いつもは自動車道を上がって三角寺まで来ていたんだなあ。
どちらかというと、山道の方が疲れるけれども楽しいね。


0930
65番 三角寺着
he5-8c-03.jpg
三角寺駐車場は自家用車で満杯です。
もももしかしたら、
次の雲辺寺までご馳走してもらえるかな?
なんて浅ましい考えを持っていたのですが、
逆打ちの車ばっかり。

よし、歩いていくかね。
he5-8c-04.jpg
三島の街を眼下に眺めながら高台の道を歩く。
気持ちいいねえええええええ。

he5-8c-05.jpg
途中に休憩所兼善根宿があったのですが、
寝るところがなくなっています。
何か問題があって撤去されたのでしょうか。
残念なことです。

1115
椿堂に着きました。
ここも心和む別格霊場です。
he5-8c-06.jpg
リュックを降ろしてしばし休ませていただきました。
今日の昼食は、カロリーメイトです。

国道に降りて、農協前のバス停の時刻表を見てみたら・・・
平日は夕方1本のみ、日祝日運休
あ~あ。
では歩こうかね。

登り勾配の道が延々と続くのはきついね。
それに汗がダラダラ流れてきます。
今日は出来たら雲辺寺まで行きたいのですが、
だんだんと気持ちが萎えてきましたよ。

1330
バス善根宿を越えてトンネルをくぐったあたりで
力尽きました。
走る車に親指を出してにっこり笑っても
走り去ってしまうばかり。
いよいよ歩いての雲辺寺行きを覚悟した瞬間
お大師様が現れました。
一台の車が停まってくれました。
中にはおじさんが一人。
「すすすいません。雲辺寺まで行きたいのですが」
「いいですよ」
おおっ南無大師遍照金剛

伊予は大島の方で、島四国巡りとは馴染みが深いそうです。
四国八十八箇所は、今日から始めるそうです。
それも逆打ちの88番から。
年齢を聞いてみると、なんとわしと同じ55歳
今回は55歳の人と出会うなあ。

会社員の方で、55歳で給料カットされ、
職務内容はそんなに変わらず。
しかしその反面残業が減ったり、休みが取りやすくなったりで、
念願のお遍路に来られたという訳です。

今までに出会った55歳の方たちも同じような環境なのかなぁ。
職務内容が変わらないのに給与が減るのは
勤労意欲が減退するんじゃあないのかなあ。
わしも54歳で定年になって再就職したのですが
国の政策の恩恵で給与に関しては恵まれています。

彼はお遍路に出る前にネットで色々勉強されていて
遍路の基礎知識については色々とご存知です。
それに実家が真言宗だそうで、勤行次第についても自然と
身についているようです。
細かな疑問点を持っている所については、
わしの知っている限りの範囲で話しながら解決しました。

そうこうしているうちに・・・
「88番に行かれるんですよね?」
「えっ!・・・66番雲辺寺です。左側の山の上・・・」
「あ、そうでしたか。すいません。よく知らないもので」
「すいません(恐縮)もし何でしたら観音寺市内の駅まででも結構ですが」
「いや、大丈夫です。送っていきますよ」
「真に申し訳ありません」
来た道を25km引き返し、
「山麓ロープウエー駅」まで送ってもらえました。
この方は、わしにとって本当にお大師さまです。

he5-8c-07.jpg
おかげをもちまして
無事にロープウエーに乗って雲辺寺山頂までひとっ跳び!
中には20人近い老若男女のお遍路さんで賑やかであります。
he5-8c-08.jpg


1408
66番 雲辺寺着
he5-8c-09.jpg
今のわしの体力で歩いて登ったら、
きっと1600頃だったんでしょうね。
雲辺寺の登りは、決して無理をしないようにしています。

わしの守り本尊様である千手観音様に見とれながら拝んでいたら
わしの目の前に御本尊様と繋がる紐があり、
御刀自様たちが次から次へとわしの前にやってきて
紐を握りしめに来る。あんまり次から次へと来るので
もももしかしたらダンタイサンか?

確かにダンタイサンだった。

そして納経所にはテンジョウインさんが大仕事をしていた。

ああっ

と思ったら、隣が個人様用納経所になっていました。やれやれ。
日本遺産認定記念散華ピンバッチもあったので、
ついつい買ってしまいます。
he5-8c-10.jpg

帰りのロープウエー山上駅で、
タクシーを呼んでおいてもらいました。
今日のお宿は伊予西条の「にぎたつ旅館」に連泊なのです。
予定以上に行程が進んでしまったので戻らねばならないのです。
山頂駅から山麓駅に戻る間にタクシーが来てくれて、
最寄りの「豊浜駅」に行きます。

ここの駅前で今日イベントがあったらしく、後片付けをしていましたね。
駅を満開のツツジの花が囲んでいて、綺麗ですね。
he5-8c-11.jpg
ここは普通しか停まらない駅で、松山方面の列車を待つと1時間くらいある。
では逆の「観音寺駅」まで行き、そこから特急で「伊予西条」まで行けば
お金はかかるが余裕を持って早くお宿に着くことができますよ。

1618
「伊予西条駅」に到着し、駅前のコンビニで夕食を買い込みます。
今日は日曜なので食事はないそうです。

「ただいま~」
にぎたつ旅館に着いたら、
お風呂もすぐに入れるとのこと、
「お湯が熱いので水でぬるくして入ってください」
「はい」
さっそく入りに行きましたが、本当にお湯が熱い。
どうみても50℃以上あるよ。
溢れるほど水を入れたがまだ熱い。
我慢して入りました。ハードな修行ですね。

風呂上りのほてった身体のまま洗濯をします。
洗濯機は全自動と二槽式があり、わしは二槽式を使います。
こっちの方が自分の好みで出来るし、時間も短縮できます。
10分くらいで終わりましたよ。

若い人たちは二槽式は見たことないし、
亭主関白のオヤジさんは洗濯機を使ったことないので猶更使えない。
わしは昔から二槽式で自分でやっていたからむしろ望ましい。

洗濯干してすべて終えて、さてビールを頂きましょうかね。
この頃お宿でビールを飲むようになってしまいました。
不飲酒戒は、特に課していないので、まあいいでしょう。
he5-8c-12.jpg

酔っ払って早く寝ようと思ったが、大河ドラマを見ていたら
眠気が失せてしまい、なかなか寝付けなくて困りました。


5月2日(月)
今日はプライベートで高知県「いの町」に行きます。
別にお遍路とは関係なくて、知り合いに用事があり、
終日「いの町」の予定です。

0800伊予西条駅前に迎えの車が来てくれます。
それまでコーヒーでも飲もうとパン屋さんに入ったら、
「しこく88パン」があったので、
朝食を食べたばかりなのに、つい買いました。
he5-8d-01.jpg

高知県とはいっても、伊予西条から車で30分です。
近年石鎚山系の寒風山に長いトンネルが開通したので、
大変便利になったそうです。

大川村とかいの町は、村おこし町おこしに力を入れていて
特産品の開発とか一生懸命になっている人達がいます。
わしがこの日会いに行った人も、55歳
55歳頑張っていますねえ。
he5-8d-02.jpg
道の駅では山菜ごはんとかイタドリの煮付なんかを
食べました。
he5-8d-03.jpg
わしも岐阜県の日照時間5時間の山奥生まれ育ちで
こういうところは親近感があります。
わし個人的には山奥に住みたいのですが
家族が絶対に着いてきてくれないので、無理なんですよね~。

用事が予定より早く済み、
12時に西条に戻ってくることができました。
さて、どうしようかな?
迷うことはない。次の札所にGO!

「伊予西条駅」から「観音寺駅」まで特急に乗りましょう。
観音寺市内の大興寺~本山寺~観音寺・神恵院のコースで行こうか。
完全に次回の遍路の予定でした。
効率を考え、必要に応じてタクシーを使うことにします。

まずは大興寺までタクシーで行きます。
運転手さんは、
翌日からダンタイサンの納経取り係りの仕事だそうです。
40人分の納経帳・お軸・判衣を抱えて
バスとは離れて車で先行するんですって。
交通事情とか納経所の混雑具合などで、昼食の暇もないほど忙しいそうです。
重い荷物を抱えて駐車場から納経所まで走るので
ぶっ倒れそうになる、と言っていました。
こういった人たちに支えられてバスツアーは成り立っているのですね。


1335
67番 大興寺着
he5-8d-04.jpg
本堂では白人の女の子2人が英語らしき言葉で
お経をあげています。
般若心経の英訳かな??

納経を終えて山門に下ってきたら
先程の女の子2人がオジサン遍路達に何か尋ねていましたが
「わしゃ、わからんわからん」という感じであしらわれていました。

山門外のお地蔵様の傍で、荷物を整えていたら
先程の女の子が寄ってきました。
雲辺寺に行きたいのですって。
he5-8d-05.jpg
う~~ん、彼女ら、今夜のお宿はどこにするのでしょうね。
まさか、雲辺寺の通夜堂?

ここからバイパスを経て
本山寺まで歩いて行き、そのあと観音寺・神恵院に行きます。
わしは、この道程をいつも使います。
いつもと違うのは、今日は晴れていること。
いつも雨なんですよねえええええ。

he5-8d-06.jpg
90分歩いて、見えてきたのは工事中の五重塔
シートにすっぽり包まれています。
何年後に新しい姿を見ることができるのでしょうか。


1530
70番 本山寺着
he5-8d-06b.jpg
馬頭観音御前立の特別拝観があるそうです。
五重塔修理のための喜捨を集めるためなんでしょうね。
次を急ぐので拝観は遠慮させていただきました。

門前の駐車場には職業遍路の老人が座っていました。
いつもは無視するんですが、何故か今日は
残っていた食料を全部あげてきました。
乾パン1袋、カロリーメイト2箱、キャラメル1箱
「こんなに沢山・・・ありがとうございます」
なぜそんな気持ちになったのかな?
よくわかりません。

ここから観音寺まで歩くと納経所の時間に間に合わないので
またしてもタクシーを呼ぶ。
贅沢なことをしてしまいました。


1610
68番 観音寺
69番 神恵院着

he5-8d-07.jpg
時間を気にするわしは、果たして間に合うのかどうか
いっそ納経だけ先にしようかしまいか、
煩悩の塊になりつつお勤めしていたら、
余裕で間に合いました。
どうも時間に追われると焦る性格は直りそうにありません。

無事に納経済ませて「観音寺駅」まで戻り
特急に乗って「伊予三島駅」に帰ってきました。
今夜のお宿は駅近くの「大成(おおなる)」旅館です。
駅に着いたのが1700過ぎになり、
わしの携帯に心配した女将さんから電話が入りました。
「いま、駅前からそっちに向かって歩いているところです」

he5-8d-08.jpg
旅館に着いたのは1730過ぎでした。
部屋数3つのこじんまりしたお宿で、
今日は満杯の3人様
既に先客2名は宿に着いていて
わしの入浴洗濯もすんなり済み、
1800の食事時間に間に合いました。

he5-8d-09.jpg
女将さんの作る料理は美味しい家庭料理で、
味も量も大満足のいいお宿です。
煮魚のタレをご飯にかけて食べたら最高!
またしても今夜もビールをいただいてしまいました。
普段はこんなに飲まないんですけどもねえ・・・・

同宿者2人は60歳以上のおじさん、
ひとりは初めて、もう1人は
「わしは2回目でな!」
と自慢そうに喋るので黙って聞いていましたがな。

日が暮れて、女将さんが部屋の雨戸を閉めに来ました。
このあたりは3月から9月は、時々強い風の吹く地方だそうで、
「やまじ風」というそうです。
夏暑く、冬寒い四国でも特異的な地形だそうです。

夜半にふと目覚めたら、雨戸をたたいて突風が吹く音が
聞こえていました。


5月3日(火)
he5-8e-01.jpg
今日は「三島川之江IC高速バス停」1157発のバスで帰ります。
he5-8e-02.jpg
朝食もたっぷりです。厚いだし巻き卵が美味しいねえ。

午前中時間があるので、
恒例の村松大師に参詣に行きます。
he5-8e-03.jpg

隣の墓地には関行男さんのお墓があり
時間が許す限り墓参をするようにしています。
he5-8e-04.jpg
途中のコンビニで買い求めたお酒を供え、
今の日本の礎を築いた彼に感謝の念を示しました。
墓標には花や供物が供えられており、
墓参者の多さを物語っていました。

村松大師から高速バス停までは2kmほどで、
あっという間に着いてしまいます。
バスの時間まで3時間以上あります。
本を読んだり、旅のイラストを描きながら時間を潰していると
なにやら高速道路のほうが騒々しい。
事故があったらしい。
東行きの車線が通行止めになっているらしい。
こここれはまずいなああああ。
バスは下道を走るでしょうが、予定が変わるだろうなあ。
後で知ったんですが、
やまじ風の影響で車が横転したらしい。
すさまじいね。

もももしかしたら明石大橋と鳴門大橋も通行止めになったら・・・
そんな心配事が頭をよぎります。

心配をよそに、事故が復旧したらしく
交通規制も解除されました。
やれやれ一安心です。
バスも15分遅れでやってきました。
風は強いが大橋二つも無事に渡り切ることができ、
無事になんばOCATに帰ってくることができました。

今年の連休は、幸いに5日の休みをいただき、
あちこち廻ることができました。
今回の旅のキーワードは「55歳」です。
世の中の55歳よ、守護仏の千手観音様の御加護を頂き、
色々なことに挑戦しましょう!


息つく間もなく、5月7・8日は
おきらく歩き遍路ツアー2です。
11番藤井寺の藤の花、まだ咲いているかなあ・・・



















歩き遍路4周目(通算5周)44番大宝寺~53番円明寺

歩き遍路4周目(通算5周)44番大宝寺~53番円明寺



平成28年3月18日(金)

「なんばOCAT」を1810発の高速バスに乗り、
雨の降りしきる四国の高速道路を走り続け
2330「JR松山駅前バス停」に着きました。
小雨になっていたので、雨具を使う必要もなく
本日のお宿、「サンルート松山」に転がり込む。
明日の朝は早いので、もう寝るのみですがな。

3月19日(土)
窓の外を見ると、曇天ながら雨はあがっているようです。
0600にチェックアウトし、JR松山駅に行く。

駅の待合室には知った人がいる・・・
K先達さんです。
「Kさん!」
声をかけさせていただきました。
温かいコーヒーのお接待をいただき、バスを待ちます。

0630発の久万高原行きバスに乗りました。
約1時間の車中、いろいろいろいろお話をさせてもらいました。
4月のわし主催の「おきらく歩き遍路」の先達をしていただくのです。
その打ち合わせも車中であっという間に済みました。

K先達さんは44~45番の久万高原を歩き、
わしは三坂峠で降りて峠下りを楽しみます。

he5-7a-01.jpg
0728
「三坂峠バス停」で降ります。
雨はやんでいますが、霧が深くたちこめています。
霧の久万高原は幻想的ですねええええ。
思えば三坂峠を下るときは晴れの時は少ないなあ。
龍神様がおられるのでしょうか。

he5-7a-02.jpg
視界が遮られているわけではないので
霧の三坂峠を楽しみながら歩くことができます。
昨夜の雨で足元がゆるんでいたり
石畳が滑りやすくて少々危ないのですが
長めの八角金剛杖を使っているので安心です。

気温は低めで汗が冷えると寒いのですが
谷間から聞こえてくる鶯の声が春の気分を盛り上げてくれます。
he5-7a-03.jpg
龍神様が山裾を登っていきます。
こここれで雨があがってくれるかな?

本当に三坂峠は景色がお気に入りなんです。
松山市街を見下ろす景色は撮れませんでしたが
日本昔話に出てくるような山の景色を撮ることができました。
he5-7a-04.jpg
でもピンボケなんですよねえええええええええ。
レタッチソフトで修正しました・・・すいません。

おじさん遍路さんと前後しながら歩きました。
彼の歩幅は、わしと同じくらいのようです。

0823
坂本屋に着いたら残念、まだ開いていませんでした。
朝早い時間なので当然といえば、当然
he5-7a-05.jpg
桜の花が咲いているので桜と坂本屋の写真を撮るために
道路の下へ降りてみたり、遠景を撮ってみたり
周辺をうろうろしていたら、おじさん遍路さんがやってきました。

「ここは、歩き遍路さんには有名な坂本屋さんです」
「ほおおおお、桃季庵で聞いていたんですが、言われなければ気がつかなかったなあ」
「でもまだ開くにはしばらく時間がありますね」
残念ながら先へ進みます。

二人で歩いていたら、道の向こうからおばあさんが歩いてくる。
「おはようございます」
「あんたら、休んでいかんかね」
坂本屋の今日の係の人でした。
遠慮なく引き返してお世話になることにします。
he5-7a-06.jpg

he5-7a-07.jpg
お茶をいただきながら
おじさん遍路に今日の予定を聞いてみたら
まだお宿を決めていないそうです。
おせっかいなわしは、お世話を焼かせてもらいます。

お勧めのお宿を教えて連絡してみたら、どこも満員
北条のほうも満員・・・あれ?
おばあさんが、
「そういえば、今日は松山温泉祭りなんやよ」

ええっ
そうなんですか。

では発想を変えて46番浄瑠璃寺前の長珍屋さんはどうかな?
おお、予約が取れました。
温泉祭りの客でも浄瑠璃寺までは来ないでしょう。
おじさん遍路さんには、そこで荷物を預かってもらい
行ける所まで歩いて、タクシーでお宿に帰るという計画を勧めました。
一件落着

先を急ぐわしは、
「ではお先に」
ラジオを聴きながら下り道を順調に歩きます。
網掛け石には新しい大師像が立っていました。
he5-7a-08.jpg


1013
46番浄瑠璃寺着
3連休の初日なので境内には車遍路さんたちがちらほら。
本堂と椿の花のアングルで写真を撮っていたら
他の人達もそのアングルを撮ろうと集まってきました。
やはり花を入れると華やかになりますね。
he5-7a-09.jpg

次の47番まで0.9km
20分もかからないよ。


1043
47番八坂寺着
he5-7a-10.jpg
ここの門前で、ネコちゃんの写真を撮りたかったんです。
しかし、一匹いたネコちゃんは、わしが来たら逃げていってしまいました。
残念!
札所の絵はネコちゃんを入れた絵を描きたかったのです。
次回に期待です。

本堂までの新しく整備された石段と、
「救いの御手石」
お賽銭箱も新調されています。
he5-7a-11.jpg


次の48番まで4.5km
道すがらの田圃には、リアルなカカシが二人います。
もはやこれはオブジェですね。
he5-7a-12.jpg

文殊院、八つ塚は遥拝で済ませていただき、
更に進み
札始め大師堂で昼食を摂る事にしました。
いつもながらのアンパンとメロンパンです。
トイレを使わせていただいたら
とても綺麗な水洗で、管理されている方々に感謝感激です。

重信川の手前あたりから小雨が降り始め
それがひどくなってきたので
コンビニに寄ってコーヒーを買ってしばらく休憩です。
ああ~、温かいコーヒーはほっとするねえ。

ポンチョを着て大きな橋を渡ると、
次の札所が見えてきます。


1226
48番西林寺着
雨が降っていると写真を撮るペースも落ちてしまいがちですね。
それでも橋と山門のアングルを、しゃがみ込んで撮ります。
he5-7a-13.jpg

最初に立てた行動予定では
ここには1400に到着の予定でしたが
意外に早く着いてしまいました。
なぜかな?
下り道なので無意識に早く歩くことができたのでしょうか。

ガンガンいこう!

松山市内には8つの札所が集まっていて
地元の方々は何とも思わないのかもしれませんが
四国外のわしたちには羨ましい所だと思いますがな。
おきらく歩き遍路松山編には、
このコースを入れることにしましょう。

2.5kmほど歩いて、
友達の家に寄り、荷物を預かってもらいました。
おお、身が軽い!
雨着だけ持って更に1km歩くと

1354
49番浄土寺着
山門を大きな鞄を持って小走りにくぐる不吉な影が・・・
雨は降っているがポンチョを脱いでお勤めをする。
納経を無事に済ませて帰り際に
ダンタイサンたちがやってきました。
he5-7a-14.jpg
先ほどの不吉な影は彼らの先触れだったのですね。
傘や雨着のダンタイサンと本堂もいい絵の題材かもしれません。

このころになると天気予報どおり
雨もすっかりあがってきました。
ちょいと危ない車の行きかう道路の端を歩き

1430
50番繁多寺着
ここはやっぱり山門が印象的ですね。
何の変哲もなさそうに見えますが、何か気になる。
he5-7a-15.jpg
帰り際、やはりダンタイサンを満載したバスが2台も来たので
そこから続々と吐き出される人々が山門をくぐる様を
写真に収めさせていただきました。

これは、先ほどの札所のダンタイサンではない。
今年流行の「逆打ちツアー」でしょう。
順打ちとはすれ違うのみです。
ツアー会社も霊場会もツアー客勧誘のために
あの手この手で頑張っているようです。
しかし
he5-7a-16.jpg

まあいいか。
個人の心のありようです。

今日はここまでの予定だったんですが
まだ時間がある。迷わず次に行こう!

住宅街の遍路道を歩いていたら
散歩中の方からお声がかかりました。
facebookでわしのことを知っている方のようでした。

歩き遍路をされた経験から、
善根宿の情報を纏めておられているそうです。
確かに善根宿の情報について
色々な情報が飛び交っていて安全性とか
現在の状況について不確かなものがあります。
そういった意味で、最新の情報があるとありがたいです。

1512
51番石手寺着
気になっていた門前の「もへんろ茶屋」を覗いてみたら
現在休業中のようです。
ああ、残念です。
he5-7a-17.jpg

本堂では写佛したものを納めさせていただきました。
明日の晩はここの通夜堂にお世話になるので
納経所で
「明日、お世話になります」
とご挨拶させていただきました。
he5-7a-18.jpg

また、ここの売店では五円玉の両替をしてくれるので
千円分替えていただきました。
ずっしりと重く、また荷物が重くなるなあ。

門前のお店で甘酒をいただいて、
今夜のお宿である友人宅にタクシーで行くことにしました。
なぜ歩かないかって?
朝から歩き詰めで、いいかげん疲れていたんですよ・・・

友人宅に転がり込んだら
「え?もう51番まで行ってきたの?」


その晩は、
K先達と友人とわしの3人で近くのお店で
お遍路勉強会を開催しました。
本音トークで大いに盛り上がり、かつ勉強になりました。
K先達は東温市のビジネスホテル泊なので勉強会を早めに切り上げ
わしも早めに寝床にもぐり込みました。
今日は久々に30km近く歩いたので
酔いも重なって早々と爆睡できました。


3月20日(日)
今日は前後しますが久万高原の44番、45番に行きます。
朝食を3杯いただいて
近くのバス停まで送っていただきました。
久万高原行きのバスをJR松山駅前から乗ると0630発なのですが
途中から乗るので0651発でいいのです。
he5-7b-01.jpg
わざわざ送っていただき、感謝です。
バス停の横にはコンビにもあり、そこで昼食を買い込みます。

やってきたバスには
お遍路さんや山登りの人達が乗っていますよ。
今日は連休の中日ですもんねええええ。
he5-7b-02.jpg

0743
「久万高原営業所前バス停」で降ります。
御刀自様遍路さんが、窓口で
「岩屋寺行きの便がないのかのう?」と聞いています。
岩屋寺行の便は連絡が悪く、1100発しかないのです・・・
お節介ながら
「ここから12号線を岩屋寺方面に歩いて行くと、そのうちバスが
来るのでそれに乗るか、11時までここで待つか、どちらかです」
「そうかあ。じゃあるいて行くわ」
「お気をつけて」
「この道でいいんやな!」
「そうです」

彼女は44番には行かないそうなので、
途中で分かれます。
久万高原町では、雛祭りの真っ最中です。
道路に面した商店街ではお雛様が賑やかに飾られています。
全部見て行きたいのですが
先を急ぎますので、ちょっとだけ・・・
he5-7b-03.jpg

0810
44番大宝寺着
he5-7b-04.jpg
朝早くから車遍路さんたちが来ています。
歩きの人達も数人いました。
大師堂で一緒だった若い歩き遍路さんから
「いい声ですね」
と言われましたがな。
そうかな?べべ別にそう意識してお勤めしているわけではないのですが
そう言われると悪い気はしません。が、
慢心するなかれ。
he5-7b-05.jpg

さて、ここから岩屋寺方面に向けて
1100発のバスが追いつく所まで歩くとしようかね。
21号線を歩くと7kmくらいです。
あれ?
バスに乗らなくても岩屋寺に着くかもね?

気持ちのいい高原の道をひとり歩いていると
先ほど大宝寺で声をかけてくれた若い遍路さんが
山の遍路道から出てきました。

彼は八丁坂を越えていくそうで
しばらく一緒に歩いていましたが、
やがて遍路道の看板が出ているところで
山道に入っていきましたがな。

「ふるさと村バス停」
前回はここで時間をつぶしてバスに乗って岩屋寺まで行ったのですが
まだ2時間弱もあるよ。

そうね~、
先にある古岩屋まで行くか!
今日はそんなに急ぐ行程でもないので
ゆるゆると行く、ぞなもし。

そうと決まったら自動車道ではなく、
遍路道の案内板に従い、民宿「狩場苑」の先から山道に入ります。
ここを歩いていけば古岩屋荘の裏手に出てくることができます。
以前通った道ですが、逆方向に歩くと景色が違って見える。
(本当にこの道でよかったんかなあ・・・)
という弱気の虫を抱えつつ、更に進むと
見覚えのある不動堂がありました。
he5-7b-06.jpg
ほっと一息ですがな。
he5-7b-07.jpg

「古岩屋荘バス停」に着いたのは1040で、
バスの時間まで30分くらいあります。
こおりゃ、このまま歩いて行けるんでないの?
と思いましたが休憩&早目の昼食ってんで
ゆっくりさせてもらうことにします。
ここのバス停には東屋と清潔なトイレ、それに温泉もあり
野宿するにはいいところですね。

春の陽気をあびながらバス停で待つ・・・待つ。
バスっていうのは大概少し遅れ気味にやってくるもんです。



10分経ち、15分経っても来ない・・・
バス会社に電話しようとスマホをいじっていたら20分遅れて
やってきました。

バスに乗ったら停留所を2つ越えた先に
「岩屋寺口バス停」に到着
帰りのバスは・・・1305です。
お参りをして帰ってくるには充分です。

駐車場は車遍路さんたちでいっぱいですね。
さすがに連休です。

急な参道を登っていくと、
途中電柱が倒れていました。
he5-7b-08.jpg
電力会社の人達が来て復旧作業にとりかかろうとしていましたが、
この様子では岩屋寺及び門前町への送電は
止まっているでしょうね。

境内手前の石段で、降りてくる人から声がかかりました。
「facebookの方ですか?」
「は、はははい」
「その特徴的な菅笠と腹で、もしかしたらと思い、声をかけました」
「そ、そうですか」
納め札を交換して別れました。
he5-7b-09.jpg

境内は多くの人達で賑やかです。
本堂上部の岩窟に安置された小さな観音様の像を
昨夜友人と先達様から教えてもらったスポットに行って
近眼の目を凝らしてみると・・・
おお、あったあったよ。
本当に見えました。
実物を見たのは初めてなのでカンゲキー。
でもポケットデジカメなのでこの辺が限界です。
he5-7b-10.jpg

大師堂前では、やはり岩窟の観音様目当てらしい人が
あちこち探している風情なので
「山門の左端あたりからならよく見えますよ」
とお節介を焼いてしまいました。

途中まで一緒だった若い遍路さんが八丁坂方面から降りてきました。
今日は彼とはよく出会います。
「お疲れさまです。せり割り禅定には行きますか?」
「ええ。行くつもりです」
「では納経所で鍵を借りてきてください」
わしはやめておきます。
昨夜の雨で岩が滑るかもしれんもん・・・
それに最初の岩の割れ目の登り口の綱、やはりないようです。
なんでも、切れてしまったのでそれ以降は設置していないそうです。
鎖場の鎖はちゃんとあるので、
できれば綱の方も復旧して欲しいなああああああああ。

朝、バス停で会った御刀自様もいました。
彼女、さっさと歩いて行ったのか
どこかでバスに乗ったのか?でもバス便は1本だけ・・・
ヒッチハイクをしたのか?
途中顔は見なかったので不思議です。まあいいけど。

門前町を下る途中、
生姜湯をお接待してもらいました。
隣の店では気になっていた大判焼きを買いました。
ヨモギ入りです。
あいにくピンボケになっちまったけれども、
美味しかったですよ。
he5-7b-11.jpg

「岩屋寺口バス停」で久万高原行のバスを待ちます。
例の御刀自様も来ました。
松山市内在住らしい軽装の女性も来て、
浄瑠璃寺までの道程を姦しく語り合っていました。
わしは三坂峠から下る道しか頭になかったのですが
別の道もあるようです。
やがてやってきたバスに乗るのはお遍路さんばかり7~8人

1325に「久万高原営業所バス停」へ着き、
道路向かい側の「久万中学校前バス停」に走り、
1332発の「JR松山駅前バス停」に乗る。
バス停には、わしとお揃いの太龍寺の手ぬぐいを頭に巻いた
お遍路さんがいる。
「こんにちは。太龍寺の手ぬぐいですね!」
「こんにちは。そうですね」
太龍寺の手ぬぐいの御縁です。

彼からいい情報を得ました。
久万高原線では、土日限定で一日乗り放題チケットがあり
1000円です。
最初から知っていてこれを買っておけば
朝からの久万高原行き帰りのバス賃を
かなり節約できたってえ事ですね。

まあいいや。次回は利用させてもらおう。

バスは「三坂峠バス停」を過ぎて
標高300mくらいの「塩ヶ森バス停」で
先程の御刀自様は降りていきました。
見ると、「この先浄瑠璃寺」という看板があります。
なるほど、ここからも行けるんですね。

15時頃、「JR松山駅前バス停」に到着
太龍寺の手ぬぐいのお遍路さんはバスの中で既に白衣から
ジャージに着替えていました。
彼は名古屋から来た区切り遍路さんで、
今日の19時発のバスで帰るそうです。
まだまだ時間があるので、これから道後温泉に行くそうです。

わしは今夜は石手寺の通夜堂に泊めてもらいます。
その前に腹ごなし。
JR松山駅脇にあるカレーショップがお気に入りです。
ここでカレーのかかったトルコライスを食べます。

お腹も出来たことですし、
今日の汗を流したい。通夜堂にはお風呂がないからです。
道後温泉は観光客でごった返しているだろうなあああああああ。
he5-7b-12.jpg
なので、商店街の奥にある「椿の湯」に行くことにします。
ここは道後温泉本館の近くにありながらも、
地味な造りで地元の人たちが入る温泉です。
案の定空いていました。400円払って汗を流す。
he5-7b-13.jpg

道後温泉から石手寺まで歩けばすぐなんですが
せっかく汗を流した後なので、
余計な汗をかきたくないという気持ちから
バスに乗ることにしました。

そうしたら、石手寺と反対方向行きに乗ってしまった!
運転手さんに教えてもらい、あわてて降りて
道路の反対側のバス停に行ったら、
時間的に間に合う便がない・・・
17時までにお寺に着かねば通夜堂に入れないかも。
タクシーを拾おうにも、こういう時に限って通らない。

ああっ

焦る。

計画どおりにいかないと弱いわし。
ええ~い、どんと構えんかい!
石手寺に電話して、少し遅れるかもしれないと連絡入れたら
「いいですよ」
ありがたいなああああああああ。

腹を決めた途端、石手寺行のバスが来ました。
渋滞のために遅れているようです。
これに乗れば17時前に着ける!

南無大師遍照金剛

バスで行こうとした為に、かえって汗をかいてしまいました。
17時5分前に石手寺に着き、納経所にダッシュしたら、
まだまだ御朱印を求める人が並んでいました。
ああ、間に合ったあああああ。
he5-7b-14.jpg

「あの~、さっき連絡したものです。一夜のお宿をお貸しくだされ」
「はい。歩き遍路さんですね?ここにお名前を記入してください」
ノートとアンケートを渡されました。
しばらくしてお寺の人がやってきて、
本坊の方に案内してくれました。
he5-7b-15.jpg

「仏陀の庭」を通り、更に奥へ進む。
古い建物に案内されました。
長いこと使われていないような感じです。
そこの2階の大広間のような部屋に案内されました。
「好きなところを使ってください。布団はここです」
「おおっ布団があるのですね。ありがたいです」
「朝は好きな時間に出てくれていいです」
「ありがとうございます」
「それでは、ごゆっくり」

広く古い部屋には衝立とか本とか湯沸かし器とかが
埃をかぶってあちこちにあります。
おお、コンセントもあるよ。
スマホに充電できる。ありがたや。
あちこちに散らばっている蛍光灯や本を集めてきて、
布団を持ってきて自分の陣地を作る。
もう5時を回って納経所も閉まり、
宿泊受付も終わったでしょう。
すすすると、今夜はわし独り。

寂しさを紛らわすお酒が欲しいなあ。
貴重品を持って境内へと出る。
まだ御本尊様とお大師様に一夜のお宿の挨拶をしていなかったので、
本堂と大師堂に行く。
6時前だが、参拝者がちらほらいます。地元の人かな?

門前の焼き餅屋さんがまだ空いていたので
「こんにちは。まだいいですか?」
「ああ、いいですよ」
「あの~、お酒とか買って帰れます?」
「ありますよ」
「おおっ!ではそれと・・・何か夕食になるものもあります?」
「ありますよ」
親子丼を作ってもらい、食べました。
「今夜はここの通夜堂にお世話になるんですよ」
「へえ~、久しぶりですね。通夜堂に泊まる人を見るのは」
「えっ・・・そそそうですか」

夕食を食べて部屋に帰ってもすることがない。
仕方がないなあ・・・お酒飲んで寝るか。
風の音かミシミシガタガタ音がする。
それに階下の戸がガラガラ開く音もする。
he5-7b-16.jpg

大概、こういった環境で寝るのには昔から慣れています。
なんつったって旧海軍の建物があった施設で
独りっきりで当直していたから、
少々の物音や現象を怖がっていたら身が持ちません。
心構えと、慣れですな。

することもないので7時前に寝ることにしました。
お酒の力と今日の疲れもあって
あっという間に爆睡してしまいました。

朝4時頃、おしっこがしたくなって目が覚めました。
このまま夜明けまで持たないかなぁと思っても
一度気になると我慢できません。
仕方ないのでヘッドライトを頭に付けて
暗い建物の階段をギシギシいわせて
建物の外の汲み取り便所に行きました。

酒臭い放出を終わったら爽快そのもの。
また寝床に潜り込んで二度寝しましたがな。

しかし5時前にしっかりと目が覚めてしまいました。
そりゃそうやね、10時間近くも眠っていたんやから。
まだ外は夜が明けていない。
スマホをいじって時間を潰します。

窓の外が白々と明けてきました。
歯ブラシ持ってもういちどトイレに出かけます。
今度は本坊の入り口脇の新しい綺麗なトイレに行きました。
快便を済ませてねぐらに戻り、
乾パンと水で朝食を済ませたら
後片付けをします。
掃除用具が見当たらないので周囲の整理をしました。


3月21日(日)
今日は52・53番を廻ってから1530のバスで帰ります。
時間的余裕はたっぷりあります。

石手寺から伊予鉄「道後温泉駅」まで歩き、そこから路面電車で
「JR松山駅前駅」まで行って降りる。
伊予鉄バスで「JR松山駅前バス停」から0745に
運転免許センター行のバスに乗り
30分ほど揺られて「片廻バス停」で降りました。
そこから1km歩きます。見慣れた道なので迷うこともない。

バスで一緒だった北海道から来た69歳の通し打ちのおじさんと
一緒に歩きました。
何を話したかな・・・
忘れてしまいました。それほど何気ない会話だったんでしょうね。

0830
52番太山寺着
山門を通ってから本堂までの長い坂道に
おじさんはちょっと閉口しているような感じでしたね。
確かに、長いと思います。
he5-7c-01.jpg

おじさんとわしは、お勤めのペースがお互いに違うし、
境内を見物しているようなので
わしは先に納経所に行って先に歩きはじめました。

ここから53番までは2.7kmです。
今日のペースで歩けば30分くらいかな?

0915
53番円明寺着
本堂でお勤めしていたら、さきほどのおじさんが境内に現れました。
「早いですねえ~」
「い、いや・・・道を探してうろうろしていたら軽トラの人が乗せてくれてね・・・」
「そりゃあいいお接待にあずかれましたね!」
he5-7c-02.jpg

このあと
JR「伊予和気駅」から
わしは松山方面へ、おじさんは今治方面へと別れます。
列車の待ち時間にお話をしたんですが、
またしても何のお話をしたのか思い出せない。
本当に何気ない会話だったんでしょうね。
やがて松山行き列車がやってきました。
お互いに納め札を交換して別れました。

JR「松山駅」に着いたらまだお昼前です。
帰りのバスは1530です。駅前のバスセンターに行って
早い便への変更をお願いしたんですが
今日は連休の最終日、どの便も満杯で変更はできません・・・
まあいいや。

じゃあ、お土産を買いに行こうかね。
路面電車に乗って「大街道駅」で降りて松坂屋に行き、
食料品売り場のお酒コーナーに行ったら
館林の酒蔵が試飲販売をやっているじゃありませんか。
怪しい風体のお遍路さん相手に、
販売員さんは丁寧に説明してくれます。
新酒が美味しいねえ~。
酔っ払っちまうよ。どれもおいしい。

何種類かの新酒を厳選した後、これはうまい!というのと、
愛媛県のお酒で販売員さんのお勧めの計2本を
家内に送ることにしました。
これで遍路道楽に対する評価も少しはあがるかな?

試飲で酔っ払った身体を引きずりながら松山駅前まで戻り、
駅前の「キスケの湯」でゆっくりと休むことにします。
わし、ここのミストサウナが好きなんですよ。
ドライサウナほど暑くなく、蒸し風呂のような感じですね。

2時間ほど温泉を楽しんだのち、
やってきた高速バスに乗って帰りました。
お大師様と出会った人たちの御縁をいただき
3月の3連休も有意義に過ごすことができました。

次回は4月2日の「おきらく歩き遍路ツアー」です。
わしが主催する初めてのお遍路ツアーであります。
楽しんでいきましょう。




閑話休題

facebookのマイフレになった人から
私がお遍路を繰り返す理由を聞かれました。

さあああああ、なぜかな?
回を重ねている人は大概「なぜなんでしょうね?」
と答えます。

偉いお方がお遍路の動機について書いています。
1:誰かの供養
2:自分探し
だそうです。

わしには供養するような人はいません。
自分探し・・・恥ずかしくてそんな言葉口に出せません。
探して見つかるものなら毎日歩きに行きます。
人間の、自分の生きる意味、価値なんて
一生かかったって解るもんじゃあありませんぜ。
解ろうと努力し続けることに意味があるのだと思います。

お遍路さんに
「どうしてお遍路に出るの?」
と聞くのはタブーとされています。
自分から喋るまで聞かないのがマナーなんです。

わしの答え
「お大師様に呼ばれたから」です。
行きたいから行く。
これ以上の答えはありません。
たかだか緑札のわしは、まだまだなんです。

また、仏教を勉強するにつれて
真言宗よりも禅宗に傾倒してきています。
禅問答とか、自分と向き合う姿勢が自分にとって性に合うみたいです。
しかしながら凡俗であるわしは
「大悟」できるはずもありません。
できる事と言えば、それに近づいた瞬間を求めています。
たとえば無心で山に登っている瞬間、
夢中になって絵を描いている時間、
これらはある意味禅定であると言えるでしょう。

出家するよりも、在家で修行する方が性にあっています。
清濁併せ呑む環境で自分自身と向き合うつもりです。
he5-7c-03.jpg




プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード