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突撃車遍路第2回 3日目 33番雪渓寺~38番金剛福寺

33番雪渓寺~38番金剛福寺

突撃車遍路第2回 3日目 33番雪渓寺~38番金剛福寺

5月30日(金)

さて、昨夜は電話で家内に怒られたらしく、
朝から婆様は神妙にしていましたがな。
よし、次回は家内にもついてきてもらおう。

33番札所 雪渓寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/33sekeiji/index.html
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ここは、去年訪れた時は台風の只中で、
雨と風の中お勤めした思い出に浸っていました。
ここは臨済宗のお寺なんですね。本当に四国は宗派を問わないところです。
わしは浄土真宗なんで般若心経をあげないんですが
四国では気にしなくてもいい。


去年ずぶ濡れになって歩いた道は、思い出深い。
ああ、あそこを歩いたなあ、と思い出に浸って運転していたら
婆ちゃんが盛んに咳をしている。
「風邪か?」
「ゆうべ部屋の冷房を入れていたら喉がおかしいんや」
「じゃったら冷房をいれなきゃいいやんけ」
「そしたら暑い」
「あっそう」
途中のコンビニで昼食用のパンと龍角散飴を買う。
「ほれ、これ舐めな」
「りゅぅ~かくさんかぁ~!薬くさいから・・・」
「好き嫌い言わない!これは薬なんやから!」
「包み紙くらい自分で剥ける!」
「剥かなきゃ舐めないからや!」
「せんでいい!」
(こういうときは年寄り扱いされたくないんやなあ)
舐めていたら咳は嘘のように治まりましたがな。

34番札所 種間寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/34tanemaji/index.html
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子育て地蔵には、安産を祈願して底のない柄杓が奉納されている。
「底がなかったら水が汲めないやないか」
「そういう意味ではない!」

35番札所 清滝寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/35kiyotakiji/index.html
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ここに至る山道も細く、急勾配です。
ミカン畑の道を
「対向車が来ませんように・・・南無大師遍照金剛」
と唱えながら走りました。
お大師様のご利益で、なんとか無事に境内までたどり着けました。
大きな厄除け薬師如来様が迎えてくれる。
ここも去年は雨風の中「たどり着いた」所だったので、
境内を見る余裕がありませんでした。

36番札所 青龍寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/36shoryuji/index.html
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「さあ、ここの階段を登ってもらおうか」
「うえええええ~」
チリンチリンと賑やかな音が降りてくる。
バスの団体さんは、何故か持鈴をみんなつけている。
音の風景としては札所の雰囲気によく合っているんですが、
集団の近くにいると、ちょっと耳障りな時もある。

奥の院の方向の横浪スカイラインを通ってみた。
歩き遍路さんにとって評価の分かれる道ですが、やっぱりこの道は車のほうが快適かな?

37番札所 岩本寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/37iwamotoji/index.html
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「ここはね、ご本尊が五体いらして、不動明王、観音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩です。
のうまくさんまんだばさらんせんだまかろしゃそわたやうんたらたかんまん、おんあろりきゃそわか、
おんあみりたていせいからうん、おんころころせんだりまとうぎそわか、
おんかかかびさんまえいそわか、やよ」
「うえええええええ~、わぁからぁん」
「目の前にちゃんと書いてあるけども、まあいいや。わしに合わせて口だけ動かして」

窪川を抜けて一路四万十へ。
この辺はちょっと退屈な景色が続きますが
わしには思い出深い道程です。
「ほれ、これが四万十川やよ」
「◇#☆@&※・・・」
(訳がわからなくなってきたなあ・・・・)

38番札所 金剛福寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/38kongofukuji/index.html
今日はここまで。
1430に着いてしまったよ。
ではゆっくりと参拝しますか!
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わしの強いお勧めで、本堂改修の寄進をする。千円なり。
石に自分の名を記して、手ぬぐいをいただく。
これには素直に応じましたがな。

さて今日のお宿は38番からすぐ近くの「みさきホテル」です。
このあたりのホテルは温泉を引いています。
太平洋の絶景を望みながら大浴場で疲れを癒しましたがな。

突撃車遍路第2回 2日目 24番最御崎寺~32番禅師峯寺

24番最御崎寺~32番禅師峯寺

突撃車遍路第2回 2日目 24番最御崎寺~32番禅師峯寺

5月29日(木)
「今日は6時半から朝食、7時に出発します」
時間を守って行動するのは、
「わしに怒られるから」でいいんです。
でなければこんなに短時間で廻ることはできない。
わしには今しか時間がないのです。それに入梅前に多く廻らねば。

先日お参りしておいた薬王寺に朝イチで行き、納経してもらう。
「なんで昨日のうちに納経してもらわなんだんや」
「納経所の時間は朝7時から夕方5時までなの!昨日説明したやろ!」
「年寄りをおこったら、あかん」
(う~~~~~~~~)

大体自分の事を「年寄りやから」と言い始めると
限りなく堕落していく気がする。
そう言う人は年寄り扱いすると怒る。
しかし肝心なときには年寄りやからと甘える。

ほら、周りを見なさい。
あなたよりも年上の人達が達者で歩いていますよ。

右は山、左は海の道を淡々と進む。
歩次のいているときとは大違いの早さです。
「徳島の発心の道場を終わり、今日から修行の道場に・・・・」
(ああ、聞いていないな。」

「ここが番外札所の鯖大師や。有名なところなんで寄っていこう」
「いらん!それより早く次のお寺に行かなあかん」
(ほほ~、やる気満々ですな)

「ほら、先に大きな青年大師像が見える」
「どえらな大きさやなあ。汚れたらどうするんや」
「あそこは拝観料がいるが、見るか?」
「金取るならいかん!」

「ここは御厨洞といって、空海の名の元になったところ」
「あ、あすこかあ。岩穴がある」
「余計なところには行かないんやったね。先行くよ」
「あ、あ・・・」

知るもんか!

24番札所 最御崎寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/24hotsumisakiji/index.html
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「この近くに室戸岬灯台があるんやが・・」
「歩かならんやったら、いかん!」

昨日のエンジンの事が気になり、最御崎寺までの登り道がちょっと不安です。
それに今日は金剛頂寺、神峯寺などの山道があるよ。

25番札所 津照寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/25shinshoji/index.html
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「あの階段を登ってもらおうじゃないの」
「うええええ~」
「ここ津照寺は、山内一豊公が室戸の沖で暴風雨に遭ったとき、
現れた僧が船の楫を取って無事室津の港に入港する事が出来た。
僧は消え、津寺へ参詣してみると本尊地蔵菩薩の御体が濡れて・・・」

ああ、また聞いていないな。

26番札所 金剛頂寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/26kongochoji/index.html
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ここへ至る山道も狭く、車に出会いませんように。出会いませんように。
「ここの釜は『一粒万倍の釜』といってお大師様が炊いた米が一万倍に増え、
人々を飢えから救ったという釜です」
「そんなん増えるわけない」
「そういう伝説なの!いちいちケチをつけない!」

27番札所 神峯寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/27kounomineji/index.html
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真っ縦といわれる急勾配の遍路道を車はあがる。
歩き遍路泣かせですが、車にも負担が大きい。
「あ、ほら、エンジンから煙がでている!」
「ええっ!どれどれ?」
「ほら、左のボンネットから・・」
「?」
「もくもくと・・・」
「も、もしかしてこれ?」
「そうや。こんなに出ている」
「これは木漏れ日がフロントグラスに映っているんやないか!」
「煙に見える・・・」
「ほら、車停めると煙が止まり、動くとほら、煙も動くやろ」
「ほんでも煙が・・・」
「もう一回やってみようか!ほら、これは木漏れ日や!」

はああああああああああああ、婆さんの勘違いか。
でもエンジンちゃんが無事でよかった。
本当にこのエンジンは当たりです。頑丈そのもの。
きちんと日頃から整備しています。

28番札所 大日寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/28dainichiji/index.html
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ここの奥の院はごく近くにあり、しかも登り道ではない。
「奥の院に行くよ」
「どこやあ」
「すぐそこ!」
爪掘り薬師堂が、新しく建てられているよ。
「ここには土佐名水40選に選ばれた大師御加持水が湧いている。眼を洗いな」
「どこや、どれや、なにするんや」
「目の前に泉があるやろ。それで眼を洗うんや」
「どうやるんや」
「そこに柄杓があるやろ。それで水をすくうんや!」
「どうやって眼をあらうんや」
あうあう。

29番札所 国分寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/29kokubunji/index.html
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去年台風の真っ最中に参拝したときは本堂が修理中だった。
見事に屋根が葺きあがっているよ。綺麗ですね。
実はここの門前の遍路用品店「土佐扇屋商店」謹製の納め札と
柿渋塗りの傘を買いたかったんですよ。
店に入ると、オリジナルの杖やら珍しい遍路用品が溢れています。
「傘と納め札をください!」
「おや、歩き遍路さんかな?車遍路には見えんが・・」
「はははい、実は歩きをこの間終えて、今回は家内の母親連れて車遍路です」
「なるほど、そうだったんか」
「申し訳ないほど車は楽です」
「そうじゃろおおおおなあ」
まだわしには歩き遍路の匂いが微かに残っていたのか。

30番札所 善楽寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/30zenrakuji/index.html
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「高知市内の札所は平坦なところが多いやろ。善楽寺に着いたよ」
「ここは登り道があるんかいなあ」
「目の前に本堂が見えるやろう!ここが山道に見えるか?」
「そんなもん見とらんもん」
「何も見ても考えてもおらんの?」
「しらん」
(ええい、次の竹林寺の階段を上がってもらうぞ!)

31番札所 竹林寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/31chikurinji/index.html
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五台山は標高145mの小高い山の上にある。
ここの階段は八十八箇所の中でも特に美しいと思う。
さあ、この階段を堪能してもらおう。

32番札所 禅師峰寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/32zenjibuji/index.html
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順調に行けば1630に着くことができる。
ここで今日は終わりにしよう。
おや?カーナビの示すとおり走ったら、
寺のある山のトンネルを越えてしまった。
カーナビも時として融通の利かない案内をするなあ。
このおかげで1640に禅師峰寺に着く。
仕方ない。非常手段で、先に納経所に行くことにする。
「婆ちゃん、先に納経所に行って貰っておくことにするよ」
「え?お経をあげな納経所に行ったらあかん」
「今からでは間に合わんやろ。緊急措置や。あとでゆっくりお勤めしたらいい」
「そうかあ」
「納経所はこっちやで」
「えっこら、おっこら・・」
先に納経所に行き、御朱印を貰い本堂でお勤めしていたら
婆ちゃんが上がって来た。
「おや?納経所に行った?」
「いっとらん」
「なんでや!先に行っておけと言ったやろう!時間がないよ!」
(あ~あ、人の言うこと聞いているんかいなあ。)

本堂、大師堂でお勤めしてから駐車場に戻り、婆ちゃんを待つことにする。
しかし、いつまで待っても来ない。
もももしかしたら・・・
そう思っていたらお寺の軽ワゴンがわしのところに来た。
婆ちゃんが乗っている。
どうやら迷子になったようだ。
それにまだお勤めも納経もできていないようだ。

ご親切なお寺の人が納経所までそのまま車で送ってくれて
連れて帰ってきてくれた。

お寺の人にはいつくばって謝りましたがな。
「娘の婿さんや」
(なに悠長なことを・・・)

わしはそのとき最高に不機嫌な顔をしていました。
ホテルに向かう車中
「納経所とはっきり大きな看板に書いてあったでしょ?見ていた?」
「しらん」
「目の前にあったでしょ?」
「あちこちまわったけど、わからんようになってお寺の人にきいた。はははは!」

「何がおかしいの?」

「・・・」
「まず、謝るのがさきじゃない?」

「・・・・すいませんでした!」
(近頃の年寄りはなっていないな)



あ~あ、また怒っちまった。
この先どうなるんやろう。

つづく



突撃車遍路第2回 1日目 16番観音寺~23番薬王寺

16番観音寺~23番薬王寺

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不瞋恚(ふしんい)戒

十善戒のうち不瞋恚とは怒ってはならないという意味です。
人には修羅、つまり怒りの感情があるので、
人から批難されたり、文句を言われると怒りの感情が湧いてくる。
感情が高ぶると興奮状態になり冷静さを欠く。

怒りの感情をぶつけた後に、
少し言い過ぎたかなと反省をすることがある。
怒るという感情は、
自分が正しく、間違っていないというのが前提です。
自分が基準になっている。

仏教では真理に疎い普通の凡夫(ぼんぷ)の知恵では、
そもそも正邪の判断は付き難いとされている。

もしかすると自分にも思い込みなどから
間違いを起してるかも知れないと考えるべきなのである。

腹が立っても、まずは感情を抑え、
自分に非や落ち度がなかったかを、
よく考えてみる。

相手の非が明らかな場合でも
反省できるような言葉使いと内容で、
冷静に言葉を発することが大切です。

怒る時は、思いやりをもって冷静に怒る。
決して感情的な言葉を吐かないということが肝要なのである。

今回の目標
「なるべく怒らないこと!」


前回の車遍路の際に、わしにお小言ばっかり言われて
家内の母親(78歳)は
「もうこりごり!」と言うかと思っていたら
また行きたいと言う。
へええええええええええええええ。
わしの方も、十善戒を守り、なるべくなるべく怒らないようにしたいものです。
わしは修行が足りず、不快なやりとりもあるかとは思いますが、ご容赦ください。


突撃車遍路第2回 1日目 16番観音寺~23番薬王寺

5月28日(水)
0700に裏京都市を出ました。
今日は平日なんで高速道路もガラガラで、

1000
16番札所 観音寺に到着しました。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/16kanonji/index.html
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ここでは、最初は知らなかった事なんですが
白衣に光明真言をプリントしていただけるそうなんです。
この日この場所には車遍路さんたちしかいない。

17番札所 井戸寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/17idoji/index.html
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「ほら、ここは面影の井戸といって、覗き込んで自分の姿がうつれば無病息災、
うつらなかったら3年以内の厄災に注意するというとこや」
「・・・・・」
「うつったか?」
「見えた」

徳島市内を通っていくと混みそうなんで
眉山の山道を通ることにする。
ここは地元の人たちのウオーキングコースになっているようで、
犬連れの人とかもいるよ。
それにお年寄りもいるよ。
「ほら、結構お年寄りも運動しているよ。家でもウオーキングしたら?」
「それはできん」
「なんで?」
「やりたないからや」
ああっ、早くから話がかみ合わない。

18番札所 恩山寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/18onzanji/index.htmlkh2-03.jpg
「ほら、あれがお大師さまが母君のために植えられたという「びらん樹」やよ」
「え?どこや」
「ほら、早くから右側を示しているやろ。右や」
左側を見ている。

19番札所 立江寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/19tatsueji/index.html
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「ここは阿波の関所寺でね、心にやましい人はここから先に進むことができない」
「ふ~~~ん。私は大丈夫や」
(はあ、そうですか)
大きなお大師様の写真、今回は逆光でないのでうまく撮影できましたがな。

20番札所 鶴林寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/20kakurinji/index.html
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ここは標高550mの山頂にある。
山道は狭く、急です。常に離合のできるところを確認しながら
慎重に運転していく。
お大師様のご加護か、幸いに行き会う車に出会わなかったよ。ありがたや。
しかし山頂駐車場に車を停め、
エンジンを切ったらエンジンルームからうなる音がする。
多分高速道路を朝から走りづめで、山道を登ってきたので
加熱したエンジンを冷やすためにファンが廻り続けているのでしょう。
「エンジンから変な音が聞こえてくるで」
「ああ、加熱しているのでファンが廻っているんやろう」
「でもエンジンを切っても音がするで」
「自動で廻っているんです」
「走っているとき、エンジンから煙がでていたで」
「ええっ!」
15年物のこの車、当たりがいい車種で、無故障で頑張ってくれている
優れものです。
大事に大事に使わねば。
でも「煙が出ている」という一言が気になるなあ。

21番札所 太龍寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/21tairyuji/index.html
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ここからはロープウエーを使って登ることにする。
車を労わり、すこし駐車場で休憩させてもらう。
20分おきに出ているので便利です。10分で太龍寺に着く。
駅から本堂まで一気に階段を登っていくことができる。
kh2-07.jpg
「うわ~、階段やあ」
「そりゃ、山の上のお寺や。階段くらいある」
「えっこら、おっこら・・・」
「先にこの上の本堂に行っているから、お経は後からきて入ったらいいから」
先を急ぐのでこのやり方をする。

22番札所 平等寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/22byodoji/index.html
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前回はずぶ濡れであまり境内をしみじみ見られなかった。
御加持水はこれかああああ。
「本堂のご本尊の真言は、見えやすいところに、ほら、掲げてあるやろ」
「真言って、なんや。わからん」
「えっ?今までなにしてたの?」
「言うとおりに唱えていただけや。うちは浄土真宗や」
「最初にきちんと教えたやろう・・・」

「まあいいや。ほら、そこにあるやろ。ここは薬師如来様で、
『おん ころころ せんだり まとうぎ そわか』です」
「やあやあこおしいいいいいなあ!」
「6番安楽寺宿坊の夜に、この御真言を30回以上唱えたやろ!」
「そんなん、わすれた」

23番札所 薬王寺
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/23yakuoji/index.html
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さて、この時点で1710
もう納経所は閉まっています。
で、お勤めだけさせてもらい、納経場へは明日の朝行こう。
この時点で婆ちゃんの足はヨレヨレになっているでしょう。
「どうや、この階段を上まで上がれるか?」
「うええええ~、よういかん」
「では、この中間地点に香炉がある。ここで上のご本尊様、お大師様に
お勤めをしっかりしておいて。わしは上に上がって二人分のご挨拶をしてくる」

今日はここまで。
本日のお宿は「うみがめ荘」です。
さきに夕食をしてから展望がすばらしいお風呂に入り、
長旅の疲れを癒しましたがな。
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観音寺で頂いた光明真言の印です。
これ見て1人ニンマリ。

車遍路(その居心地悪さ)

4月19日、20日に

家内の母親を連れて二人で四国に車遍路に行ってきました。
なぜか歳をとると善男善女はお遍路に行きたいと思うらしい。
わしの母親も行きたいと言っている。
でも
お遍路に行きたいけど一人では、よう行けん。
女性特有の心理で
お連れがなくてはバス遍路にも
よう行けへん。

「ええい!グジグジ言っているんならわしが連れていってやるわい!」


言っちまったよ。


あ~あ。

仕方ない、連れてってやるか。
婆ちゃんの道中の話し相手に家内を引き込もう・・・

「お母さん、婆ちゃんをお遍路に連れていってやりたいけど、一緒に・・・」

「嫌!」

はいはい。


土日の一泊二日の計画を立てました。
相手にグジグジ言わせないために、宿坊も早々に予約して
計画を緻密に立てました。
家内の母親は福井県敦賀在住76歳、まだ元気です。
健康のことを考えると今しかないと思うんですよね。

金曜の晩に列車で裏京都市まで来て、我が家に泊まる。
翌朝は7時出発なので6時に叩き起こす。

裏京都市から徳島1番霊山寺まで3時間弱
車中、果たしてわしと婆ちゃんは会話が成り立つでしょうか?
そんな心配をよそに
10時に1番札所霊山寺到着

さすがに4月の土曜日だけあって駐車場は大型バスであふれ、
売店には熱心に巡拝用品を求めるお遍路ビギナーが溢れ
足の踏み場もない。

しかし、そこはにわか経験者
お寺直営の売店ではなく、門前一番街の巡拝用品店に行く。
さすがに空いているよ。
白衣はわしの余っているやつを着てもらったので、
さんや袋、杖、納経帳、輪袈裟を買う。
これでお遍路さん一丁あがり!

団体さんでごった返す境内で最初のお勤め、納経をしてもらい、
次の2番へ!
おおおおおおおお、
車はあっという間に1.5kmを走り到着する。
なんかあっけないなあ。

スイスイと6番安楽寺まで着いてしまった。
今日の予定はここで終わり、
ここの宿坊に泊まるんですが、まだ2時半です。
婆ちゃんが
「もっと廻りたい」
と言い出した。おおっやる気出てきたねえ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
えい!次に行こう!

しかしまだお昼を食べていない。
ここで問題発生
義母は、うどんが食べられないらしい。
サナダムシを連想するからだそうだ。
難儀な人やなああああああああああ。

「お昼を食べなきゃなあ」
「そうやねえ」
「あ、ほらあそこに手打ちうどんの店が・・・」
「うどんは食べられん!」
「でもうどん屋さんしかないけどなあ・・・あ、中華定食の店が・・」
「油っこいから嫌や」
(文句ばっかり言うな!)

昼食を食べる店も決まらないまま
7番、8番を廻る。
さすがに彼女は疲れてきたんでしょう、足がヨイヨイになってきた。
9番法輪寺門前にある店にうどんがある。
「うどんでもいいよ」
(お、さすがにお腹がすいてきたんやな?)
参拝の前に店に入る。
「おばちゃん、素うどん2つね!」
狭い店の中には大きなリュックを背負った台湾人歩き遍路さんの
団体がいた。賑やかです。

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婆ちゃんは出てきたうどんを貪り食いながら
「おいしいな!」
を連発していた。
おお、ちゃんと食べられるやんけ。
単なる食わず嫌いだったんでしょうね。
さすがお遍路に出ると好き嫌いが克服できるか。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今回の旅の中で、何か居心地の悪い気分があった。
お店で「この人達は、車遍路さん」とたまたま言われたときから
その違和感がはっきり判った。
歩き遍路さんに対して車遍路さん
楽して廻る遍路さん
歩きの人は大きな荷物でご苦労さん、疲れたでしょう。
別に歩き遍路さんが偉いわけではないが
車よりは、バスよりは大変でしょう。

1年間歩き遍路をしてきて自分にかけられた「お疲れさま」は
歩く人達に対しての心からのお接待の心でした。
車遍路をしていると、そのねぎらいの言葉に触れることは
まずなかった。
お接待を受ける機会もない。
札所から札所まで地元の人に触れることもなく、
車でス~ッと着いてしまう。
自分が歩き遍路しているときには、マナーの悪い車遍路を
白い眼で見たことがあった。
(あんた達は、楽でいいねえ)
こんな気持ちで見ていたこともあった。

今度は自分もそんな目で見られていたんかなあ?

(ああ、やっぱり歩き遍路やなあああ、歩き遍路したい・・・)

そんな悩みを抱えたわしをよそに、
婆ちゃんはうどんをたいらげた。
9番札所を打ち終えて6番安楽寺の宿坊へ。
宿坊駐車場には大型バスや車がどんどん集まり、
宿坊は団体さんで満員になった。

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しかし、お遍路ツアーの団体は妙に統制がとれています。
バス遍路のみの団体、信徒の団体、バス歩き遍路の団体
色々ありますが、旅の目的がはっきりしているし、
先達さんがきめ細かい指示を出して団体さんたちを率いているからなんでしょうね。
お揃い(?)の白衣を着て迅速に行動している。
ここの宿坊は旅の始まりの宿なのに旅なれている雰囲気がします。
白衣の背中を見てみたら、鶴と亀の印が押してあるよ。
なるほど、二度目の人もいるんやね。

さて二日目
今日は前日に余分に廻ったので10番切幡寺から行ける。
ここの333段の階段を登ってもらおうじゃないの。
車で本堂まで行けるんですが、このくらいは経験してもらいたい。
えっちらおっちら杖を頼りに登る。
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日頃の運動不足を愚痴りながら・・・・
「はい、文句言いながら登らない!お大師さまが見ているよ!」
お小言おやじになっちまった。

11番藤井寺は、
期待していた藤の花はまだ咲いていなかった。
帰りに門前で、思いがけずお接待を受けました。
歩き遍路さんは本堂の奥から山道を登っていくので
車遍路さんを対象にしたお接待なんでしょうか。
婆ちゃんに、お接待を受けたときの対応を教えることができましたがな。

さあ、ここから12番焼山寺まで行くか!
神山ルートで問題なく進むことが出来る。
あえぎああえぎ登った12番までの道程を、車はスイスイ登る。
途中狭い山道には神経を使ったが、順調に到着しましたがな。
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山頂は霊気につつまれている。
霊場の空気は人を元気にしてくれるんでしょうね。

絶好調の婆ちゃんは
「行ける所まで行きたい!」
と言い出した。

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

では山を降りて
13番大日寺まで行くことにする。
駐車場が狭い札所では車を置くところ探しに苦労します。

15番まで行けたよ。
なんて車遍路は自由が利いて迅速に廻ることができるんでしょう。
お手軽、車遍路と言われても仕方ないとも思った。

今回、
70台の老人と二日間ながら行動を共にしてみると
色々気が付いた事があった。
神社仏閣の参拝時のお作法を知らないということ。
大日寺向かいの一宮にも参拝しておこう、というので行ったんですが
簡単に二拍手しかしない。
「え?二礼二拍手一礼しないの?」
「そんなん、しらん!」
ふ~~~ん。
「敷居を踏まない!」
「はいはい、わかりましたよ・・・」

他の車遍路の親父さんたちも
口をすすぐ際に直接柄杓に口をつけていたり、
線香についた炎を吹いて消していたり。
お賽銭を投げ込んでいる人もいた。
子供の頃に教わらなかったんやなあああ。
わしも親からはこういったお作法は教えてもらわなかった。
でも自分で勉強しました。

鯖街道キャンプウオークを一緒にやっていた人で
今度は四国八十八ヶ所ウオークをやろう、と計画したんですが
急に連絡を絶ってしまい、計画が潰れてしまったんです。
どうも彼は、わしがお作法について五月蝿く言ったので
へそを曲げた節があるような気がします。
彼は65歳、
過去の日本を全て否定することが未来の発展につながるような
雰囲気で大学生活を過ごしてきた人のようです。
それに私塾経営の「先生」を長いことやってきたので
人から指図されるのが嫌いのようです。

全ての人がこうとは決して言いませんが、
戦後のGHQによる日本人骨抜き政策の影響を受けて育った
難儀な世代やなああああああああ、と感じました。

今回の旅に満足したであろう婆ちゃんを乗せて
6時に裏京都市に戻りました。

「もうこんな小言オヤジとは行きたくないやろ?次回はバスで行きな?」
「いや、団体行動には、よう付いていけへん。車のほうがいい」
(ええっ!)

次回も車遍路があるのか・・・・
乞う、ご期待。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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