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お遍路さん(その38) 86志度寺~87長尾寺

86志度寺~87長尾寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 7日目 86志度寺~87長尾寺


5月2日(金)
今日は86番志度寺から87番長尾寺まで15kmしかない。
いつものぺ一スで行くと午前中に着いてしまうよ。
ですから、なるべくゆっくり、道草食いながら行くことにしよう。
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岡田屋の女将さんに見送られて、朝の八栗寺境内を歩く。
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途中、八十八ヶ所お砂踏み場があり、寄って行くことにする。
一体一体の石仏を眺めながら歩くと、今までの1年間の思い出がよみがえってくる。
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五剣山の降り道は緩やかで、地元の人たちのウオーキングコースになっています。

「道の駅源平の里むれ」があったよ。さっそく寄ってみる。
ここでトイレを使わせてもらい・・・
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「真念庵」と名付けられた休息所があったので入ってみる。
中には学校そ使われたような机と椅子が並んでいます。

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敷地内には、琴電の大正時代に使われた車両も展示してありました。
時間も早いので売店とかはまだ開いていない。
ここでは大して時間を潰すことができなかったなあ。
次に行こう。

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街中に「源内」という文字が目立つようになってきた。
ここには平賀源内の実家がある所だそうな。
そこは資料館になっているんですが、10時30分開館です。
待ち時間が長すぎるので入るのはやめにする。
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建物の隣には銅像が建っているのでそれを見て行こう。
なるほど、平賀源内先生の像です。足元にはエレキテルがあるよ。

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更に進むと「八十六番奥の院・地蔵寺」とある。
これは寄っていかねば!
でも今までの奥の院というと、深山幽谷にある、といったイメージが強い。
ここの縁起は何か?
調べてみたら、志度寺を開いた薗子尼の住んでいたところで、
開基は欽明天皇のころ、
蘇我の稲目が建立したと伝えられます。

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86番札所 志度寺着
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ここの境内は樹木が多く、庭といった雰囲気の札所です。
手入れが大変そうですね。
しかし、絵になりそうな風景です。お年寄りたちの倶楽部か?写生をしていました。
わしもここの風景を描いてみたいなあ。
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ここの五重塔も緑に囲まれていい雰囲気です。
樹木と対比されているせいか、あまり見上げるような雰囲気ではない。
納経所内は売店も兼ねていて、見て回るだけで楽しい。
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この石碑には八十八体が彫られている。
光明真言一億萬遍、うう~む、すごい。

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門を出ると源内さんのお墓があった。
さっきまで黒い背広を着た謎の団体さんが一心に祈っておられました。

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種田山頭火の句碑がある。
「カラス鳴く わたしひとり」
これは秋の句かなあ。

ここから道は南に向かって一直線に国道を進すると、うどん屋があったよ。入り口も開いている。
「こんにちは~!」
「すいません、11時からなんです」
「ええっ!そうですか。残念やなあ」
「30分座って待っていただければ・・・」
「いや、遠慮しておきます。それより、この先長尾寺までこういう店はありますか?」
「2件ありますよ」
この言葉に勇気づけられて、更に南下する。

「オレンジタウン」という名前の新興住宅街がある。
駅名もオレンジタウンだ。
ふ~~~~ん。
田園地帯に入り、のどかな風景になった。

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「八十七番奥の院・玉泉寺」がある。ここにも寄らねば!
境内は藤の花が満開で、紫がとても緒麗です。
資料によると四国を巡錫されていたお大師様がこの地で霊石を感得し、
地蔵菩薩を刻んで安置したのが始まりだそうです。

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玉泉寺のご利益か、国道沿いにうどん屋発見!
駐車場には車が次々と入ってくる。ここは当たりだ!(と思う)
早速店内に入って、素うどんを頼む。
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小は玉ひとつ、中はふたつ、大はみっつなんですが、
わしはほかにも
押し寿司、ハムエッグコロッケ、かき揚げも取り皿に取ったので、玉ひとつで十分です。
うん、うまいぞ。

考えてみたら讃岐に入って初めてうどん専門店に入った気がする。
あ、こんぴらさんで食べたうどんはセルフでなく、トッピングもなかったよ。

ゆっくりゆっくり、道草食いながら歩こうと心掛けても、
そんなときほど行程は順調すぎるほど順調に進む。

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87番札所 長尾寺着
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休日の間の日なので、やはり境内は人が少ない。
車遍路がちらほら、歩きも2~3人といったところか。
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わし、今回のお遍路のあいだ中、境内がお遍路さんでごった返した経験がないのです。
夏場と冬場は当然少ないが、春と秋に団体さんでごった返した経験がないのです。
ああ、ありがたやああああああ。
南無大師遍照金剛

1300
今日のお宿の「ながお路」は山門のすぐ横にある。
さて、入れてもらえるか?
インターホンを押してみたら、ややあって
食事中らしかった女将さんが出てきた。すすすんません。
「あの~、早く着いてしまったんですが、いいですか?」
「いいですよ」
やった~!
早速お洗濯をさせてもらいました。
しかし風呂にはまだ早いので、テレビを見ながらボ~ッとしたり、
ブログの文章を書いたりして過ごしました。

3時にお風呂をいただき、そのあとブラッと外に出てみる。
ここは田舎の門前町、といった雰囲気で目立つのは旅館だけ。
「結願亭」といううどんの通信販売のお店があった。
まだここで買うのはなあ・・・やめておく。
スーパーの店先で焼き鳥を焼いていてうまそうな匂いだったので買ってきて
独り部屋でたべました。

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今夜の同宿は、わし含めて6人
杖立てに立てられた色々な杖がお遍路の道程を物語っていました。
八ヶ峯の六角棒あり、ストックあり、短くなった金剛杖などなど・・・
1人だけ杖がまっさらな人がいて、
彼は86番から始めたばかりの人でした。
明日結願を迎えるので、
今までの体験談をワイワイガヤガヤ楽しく語り合いました。

夕食後、夕闇の長尾寺へ行ってみました。
明日は晴れ!
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お遍路さん(その37)  83一宮寺~85八栗寺

83一宮寺~85八栗寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 6日目 83一宮寺~85八栗寺


5月1日(木)
「朝食は朝何時でもいいですよ!」
と、前の晩に言われた。
なので、早立ち歩き遍路の常として、
「では、6時に・・・」
と言っておきました。
5時半頃、食堂に電気がついていたので、そっと覗いてみたら
もう朝食が用意されていました。
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「?」

ああ、なるほど。
前の晩から用意してあったんですね。
お味噌汁はインスタントの袋がお椀に入っていました。
まあいいや。いただきま~す。
ポットからお湯を注いで、味噌汁のできあがり。
韓国海苔がドーンと置いてあった。食べるのは初めてです。

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思いがけず早く朝食を食べることが出来たので、早めに出発できます。
今日も27km歩く。
今回の歩き遍路も6日目になってきたので、足も慣れてきました。
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店先には100円自販機がある。
麦茶を買って水筒に入れておこう。

さてここから高松市内を南に歩いて83番一宮寺に向かう。
いつも思うのですが、街中は遍路標識のシールを見落としがちになる。
注意して歩くのですが、ちょっとボーッとした瞬間に
道の向かい側にある標識を見落としてしまう。

あれ?

間違えたかな?
スマホのナビで確認してみると・・・やっぱり行き過ぎた。
たとえ15分のロスでも気分が落ち込んでしまう。
道を引き返す途中、ふと上を見ると建物の看板の上にヘリが着陸!
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本来の遍路道に戻り、細い路地の道が続く。
こんな狭い道を通るかと思うと、生活道路っぽい所も通る。
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庭に洗濯物を干している若奥様と眼が合った。
彼らはお遍路さんが日常的に自分の庭近くを歩いているのは
どう感じているのでしょうか。

一宮寺の手前には一宮小学校・中学校があり
登校中の子供たちが道に溢れている。
「おはようございます!」
「おはよう!」
元気な挨拶は一日の元気の源です。
元気で挨拶をしてくれる子や、知らん顔を決め込む子もいる。
自分の子供の頃はどうだったかな?

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83番札所 一宮寺着
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本堂の横には地獄の釜と呼ばれる薬師如来祠があるが、
見落としてしまった。残念。
名所旧跡について予習を十分にしておいたはずなんですが、見落とすのは
気持ちの余裕がないせいでしょうか。

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手水鉢にはお大師さまがおられて、
掌から水が湧き出ている。
同じ水道水でも、ありがたいような気がします。

ここから次の屋島寺までは14km、高松市内をまず6kmほど北上する。
歩道の狭い、またはない道はちょとばかり危ないね。
早く道幅が広いところにならないかなあ。

今日もわしの旅の相棒、携帯ラジオは絶好調です。
NHK香川放送局の電波状況もよく、受信状況も良好で
RSは59(ファイブアンドナイン)です。
でも、声をかけてくれる人の声が聞きづらくなるのが難点と言えば難点です。

前から自転車でやってきたおばあさんが停まった。
荷物をガサゴソやって何かを探している。
(お接待かな?)
やがて100円のお接待を頂きました。
「ありがとうございます」
「あの・・・もらえない?」
(あ、納め札か)
巡拝用品が入ったさんや袋もリュックにしまいこんでしまっていたので
あわててリュックを降ろして
さんや袋を取り出し、その中の納め札入れをとりだし、
やっと手渡すことができました。
納め札入れくらいは、取り出しやすいところに入れようかなあ。

おばあさんも手伝ってくれてリュックを背負ったら、
おや?さっきよりも軽いよ。
お接待パワーを頂いたおかげでしょうか。

川に沿って東に進路を取り、更に歩いていると
後ろから呼ぶ声が聞こえた。
またラジオのおかげで少し反応が遅れてしまった。
「お茶でも飲んでいきませんか?」
「は、はははい。ありがとうございます!」
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遍路道よりひとつ向こうの通りにお接待所はあった。
隣の家が売りに出たので買い取ってお接待所に改造したそうだ。
去年の12月に開業したお接待所だそうです。
ここは善根宿にもなっていて、遍路地図に掲載の申請をしているところです。
でもせっかくこんないいお接待所があるのですが
遍路道にその案内板が設置されていないため、
声をかけてもらうまで判らない。
ご主人に、是非案内板を作って宣伝してもらうようにお願いしました。

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さて遍路標識を見失わないように気をつけて
正面に見えている屋島を目指して進む。
ここあたりには小さな木札に「へんろ道」と書かれたものが
電柱などにくくりつけられている。
遍路シールが見つからず心細くなったとき、この木札を見つけてほっとする。
うどんやがあったら入ろうと思うが、そんな時ほど店はない。
コンビニでパンを買って食べましたがな。

屋島への登り口は、山道ではなくてコンクリで舗装された道を登る。
今を去ること40年近く前に、中学の修学旅行で屋島を訪れた。
中国、四国を巡ったのですが、ここ屋島のホテルに泊まりました。
当時の思い出は、屋島のスカイラインを通った際に
ベテランのバスガイドさんの流暢に語る平家物語の那須与一の段でした。

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途中、お大師さまが仏天を供養し誦呪加持をしたといわれる水がある。
石碑の「加持水」の文字はお大師さまの筆跡だそうな。

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空の青さと新緑のコントラストがとても美しい。
ここは地元の人たちのウオーキングコースになっていて、
何人ものウオーカーとすれ違う。
木の枝から目の前に虫がぶら下がってきている。
そういえばすれ違った人達の何人かは木の枝を振り回しながら歩いていた。
虫の嫌いな人にとってこの季節のこの道は大変だなあ。

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84番札所 屋島寺着
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ここは観光地なので、さすがに人が多い。小学生の遠足もいる。
今日は連休の中日なんで、休日はもっともっと人が多いんじゃないだろうか。
登り口で地元の人に言われたことなんですが、
「お遍路さんにはせっかく屋島に来たんだから、屋島寺を参拝してすぐに
次の札所に急がなくて、ゆっくり屋島の景色を見ていってほしい」
そうだなあああああああ。
聞いたときにはそう思ったのですが、
やはり納経を終えると、次の札所に心が飛んでいってしまう。
そんなんで、四国狸の総大将、太三郎の蓑山大明神を見逃してしまったよ。

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屋島からの降り道がある側の展望台売店は、
どこも閉まっていて寂れている。ここは観光客が来ないのかな??
ここからは次の目的地、五剣山を望むことが出来る。
あそこまで歩くのだ。

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降り道は、なんでこんなに急なの?
と思うくらい急な坂道です。45度あるんじゃないの?と思うくらい。
おまけに昨日の雨で少し地面が湿っていて、
苔むした岩は危険です。
案の定足を滑らせて転んでしまいました。
背中のリュックが衝撃を吸収してくれましたが、
白のズボンの尻が汚れてしまいましたがな。
この傾斜は膝にはきついなあ。目の前の五剣山を見ながらひたすら降る。

やっと平らなところまで降りてきました。平地はありがたいなあ。
遠足帰りの小学生とすれ違う。
わしも子供の頃、連休前後には遠足に行ったよなあ。
行き先は必ず山奥のお寺で、シャガの花が咲いていた。
わしにとってシャガの花は、山奥のお寺と遠足のイメージです。

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安徳天皇社がある。
ここには安徳天皇の行宮があった所だそうです。
壇ノ浦で8歳で亡くなった安徳天皇陵はどこにあるのかな?
(後で調べたら、山口県下関市阿弥陀寺町にある阿彌陀寺陵だそうな)

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今回の旅の目的のひとつに、真念の墓に詣でること。
85番八栗寺へ向かう途中の洲崎寺にある。
これは、最初は牟礼駅の近くにあったものを何度か移転したのち
ここに落ち着いたらしい。
墓の主は、あちこちに引越しをされたのをどう考えているのでしょう?

目の前の五剣山の山容がだんだん大きくなってくる。
この山は実に味わい深い姿をしています。
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ふと足元を見ると、マンホールの蓋のデザインは那須与一です。
このあたりには那須与一にちなんだ看板やレリーフが多い。

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八栗ケーブルカー駅に着いた。
今日最後の登り道が始まる。うどん屋が2件ある。
食べようか、よしておこうか考えながら
駅前のベンチに座ってペプシを飲んでいたら、
隣に座っていたおじさんが草もちをくれました。
お大師さまのお使いが現れた!
お遍路を4回しているそうです。
結願後のお礼参りの話をしたんですが、
彼によると88番大窪寺から10番切幡寺まで25kmもあるそうだ。
だから10番付近で宿を取るべきだ、と言われました。
え?へんろ地図では19kmなんだがなあ・・・
まあいいや。

ケーブルカーに並行してコンクリ舗装の登山道がある。
少し登ると茶店があったよ。
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ここは「男はつらいよ」のロケがあったそうです。
それに、徳光さんのお遍路でもここが出ていたなあ。
そうか、さっき貰った草もちはここで買ったんやね。

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標高230mの登り道は屋島に比べて楽なんですが
疲れが足に溜まってきているので結構辛くなってくる。
ここも地元の人たちのウオーキングコースになっていて、
軽装の人達が歩いている。

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85番札所 八栗寺着
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やがてお迎え大師さまが出迎えてくれます。
ここから屋島は目の前に横たわる。更に遥か剣岳かな?を望む。
五剣山の荒々しい姿を背にして本堂や聖天堂が立ち並ぶ姿は
絵になりそう。ここの風景を描いてみたいなあ。

納経を終えて境内のベンチでひっくり返っていたら
「傘に書いてある文字の写真を撮らせてもらえませんか?」
とカメラを持った女性から声をかけられた。
「あ、いいっすよ」
女性から声をかけてもらえるのはオールオッケーなわし。
さぬき市の料亭の女将さんだそうです。
札所でお遍路さんをよく見かけるが
お遍路さんの写真を撮ることはなかったそうです。
「杖とともに一番札所を歩いてきたのでほら、こんなに磨り減ってしまいました」
チョーシに乗って色々歩き遍路の事を喋ったり、
ポーズをとって写真を撮ってもらいました。
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考えてみたら自分の写真を撮ってもらうことはなかったなあ。
一眼レフで、いいレンズを使い、気持ちがこもると雰囲気のいい写真が撮れますね。
お遍路のいい記念写真ができました。ありがとうございます。

今日のお宿は門前に一軒だけある「岡田屋」さんです。
岡田屋という屋号には雲辺寺もそうだけど、縁があるなあ。
築100年という重厚な屋内には、趣味のいい調度品が置かれています。
宿泊可能人員は僅か2名・・・
女将さんによると、ご主人が去年急に亡くなられ、
名古屋にいる息子さんが帰って継いでくれないと廃業するしかないそうです。
こういった理由で歴史のあるお宿が次々と廃業の憂き目に会っているのです。

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通された部屋はこれまた趣のある旅館といった雰囲気です。
窓の外には藤の花が満開で、いい香りもしてくる。
いいなあああ。

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今日の同宿者は大坂から来たオヤジ遍路さん。
65歳で今だ現役、仕事の合間にお遍路さんしているそうです。
今夜の夕食は揚げたての山菜天ぷらが美味しい。
写真を撮ったときには、まだ天ぷらは揚がっていなかったんです。

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食後に浴衣姿で外に出てみた。
お迎え大師さまから夕焼けに染まる屋島を眺めていました。
振り返るとお大師さまの背中と五剣山
絵になるなあ。

この晩は、本当に静かな夜でした。
下界の物音が全く聞こえてこないのです。
静寂を味わいながら眠りにつきました。















お遍路さん(その36) 79高照院~82根香寺

79高照院~82根香寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 5日目 79高照院~82根香寺


4月30日(水)
相変わらず0400頃眼が覚めてしまう。
素泊まりは朝食の時間に拘らずに出発できます。
この頃は日の出が5時頃なので、早出が出来る。

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0500ビジネスホテルうたづ発
坂出の商店街は朝早いのでシャッター街になっている。あたりまえか。
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アートなシャッターが続く。
そのせいで飽きないよ。これは町興しになるか?

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八十場の清水が見えてきた。
本来ここにはところてん屋さんがあり、人気なのだそうですが
朝早すぎた・・・。清水を一口頂く。冷たくて美味しい。
崇徳上皇の遺骸をこの水に浸しておいたら、痛まなかったらしい。
防腐作用があるのだろうか。
それに、毒消しの伝説もある。
これも調べてみたい。

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79番札所 高照院着
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ここは保元の乱で破れて讃岐に配流され、43で崩御された崇徳上皇を
安置したことから、寺号を天皇寺と言うそうです。
大河ドラマの「平清盛」を一生懸命観ていたので
悲運の崇徳上皇には思い入れが深い。
高照院か天皇寺、どっちだ?
どっちでもええですやん。
地元の人たちは「てんのうさん」と呼び、親しんでいる。
同じ敷地にある白峯宮とは塀で仕切られているのみです。

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誰もいないかなと思ったら、歩きオヤジ遍路1人、車遍路の老夫婦がいました。
さるガイドブックには、上皇の怨念がこもり、暗い雰囲気の寺と言うが
わしにはそういった雰囲気には感じないよ。
ただ、本堂と大師堂がこじんまりと、むしろ狭く感じました。

次の札所に向かう途中に、「うどんの山下」がある。
ここは超・有名な手打ちうどんの店で、マスコミにもよく紹介されています。
しかし、朝8時ですよ。まだ開いていないでしょう。
と、思ったら次々と車が入ってきて家族連れが店に吸い込まれていく。
ふ~~~~ん。もうやっているのか。朝うどんやね。
でも、まだお腹はすいていない。
心を残しつつ、歩く。
少し後悔

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80番札所 国分寺着
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もう80番かあああ、あと残り8ヶ寺だなあ。なんか寂しい気持ちもする。
国分寺は広い境内で、最盛期には沢山の堂宇が立ち並んでいたんでしょうね。

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礎石が沢山並んでいるのが往時を偲ばせてくれます。

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さてここから五色台に登る。
この上に白峯寺と根香寺がある。
400mくらいのそんなに高くない山なんですが、
この山だけデンとあるので高く感じる。
ふもとから見上げるとため息が出ます。

登る前にふもとの墓地の石に座ってお握りを食べておく。
新緑の緑が眼を楽しませてくれるのですが
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なにしろ階段が急で・・・・いきなり高度をかせぐ。
その分息も切れる。汗もドウドウ出る。
どうも今朝は湿気があるようで、蒸し暑くなってくるよ。
汗が乾燥しないのでベタついて気持ち悪い。
何だかリュックの負い紐が臭ってきました。汗のせいか?
宿に着いたら外して洗おう!

艱難辛苦の上、一本松の尾根に着く。
ここから白峯寺までは陸上自衛隊の演習場の中を通っていく。
遍路道は鉄条網で遮られず、そのまま保存されている。
善通寺師団の業務隊長、ありがとうございます。

敬礼! 直れ!

車道からやがて山道へ。すべりそうな地面に気をつけつつ
緩やかな降り路を進むと、
曼尼輪塔と下乗の石碑がある。
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この先に崇徳天皇陵墓があるのでここで下乗なのかしらん?
それとも別の理由があるのかな?

1142 
82番札所 白峯寺着
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境内の奥には崇徳上皇を祀った頓証寺殿がある。
ここは、宮内庁の管轄なんでしょうね。
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こことは関係ないけども、一休さん(宗純王)のお墓のある場所も
宮内庁管轄です。菊の御紋章が扉にありました。 

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さてここから稜線を戻って反対側にある根香寺に山道を辿って行く。
ときどきこんな石碑が建っている。
陸軍の昔からここは演習地だったんですね。
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車道に出たところに茶店がありました。
「うどん」の看板に引かれ、店に入る。
迷わずうどんを頼んだが・・・ちょっとがっかりでした。
でもおでんは美味しかったよ。
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山道を行くと、ジャージの中学生達に出会った。
中1の郊外研修だそうです。
近くの宿泊施設に泊まり、このあたりの史跡を班単位で
ウオークラリーしながら勉強して廻るそうです。
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すれ違った子供たちから
「こんにちは!」「がんばってください!」
と声をかけられたり
「何番まで廻っているんですか?」
と聞かれたりもして、彼らの元気を分けてもらいました。

1422
82番札所 根香寺着
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仁王門をくぐり、急な階段を上がって本堂へ。
山門近くに牛鬼の像があったらしいんですが、見落としてしまいました。

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この欅は樹齢1600年だそうです。
圧倒されるような気を放っている。
白猴欅(はくこうけやき)と呼ばれているそうです。

本堂のご本尊に至る回廊には千躰観音があり、
深閑とした雰囲気です。

いったん車道まで引き返し、あとは鬼無(きなし)まで道をくねくね
曲がりながら降りていく。
はるか向こうに屋島を望む。
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1600
本日のお宿「百百(もも)屋」着
ここは焼肉屋さんをやっているので夕食に焼肉がついたよ。
お遍路に出てから民宿では初めての肉食です。
別に願をかけているわけではないので、美味しくいただきました。
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本日の同宿は、78歳のお母さんと息子の車遍路です。
4年越しで、こんかい結願です。
わしも家内の母親(78歳)を連れて車遍路始めたので
その話題で盛り上がりました。






お遍路さん(その35) 金刀比羅宮~78郷照寺

金刀比羅宮~78郷照寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 4日目 金刀比羅宮~78郷照寺


4月29日(火)
昨夜は雨が降っていた。天気予報どおりやなあ。
すすすると今日も午前中は雨?
こんぴらさんには行けないかなあ?



思っていたら雨が上がってきた。
南無大師遍照金剛

善通寺宿坊のお勤めは朝6時からです。
5分前に方丈に行ったら団体さんは既に座って待っていました。
さすが団体さんの統制はすごいなあ。
お勤めは、
7人のお坊さんが集まっていて、読経の声も迫力がある。
お勤めのクライマックスは、戒壇巡りです。
昨日行くのを諦めていたんで、ラッキーですがな。
真っ暗な中を左手で壁を伝いながらおっかなびっくり進む。
閉所恐怖症の人にはお勧めではないなあ。
復元されたお大師様の声が聞こえてくるが、なんか声が重い。
こういった復元音声は、くぐもった声になってしまうんかなあ。

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今朝の朝食も精進料理です。こういった料理を毎食食べていたら
ダイエットできるかなあ。でも量を控えなくちゃね。

0708
いろは会館を後にする。
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空は曇っているが、この分だと雨は大丈夫そうです。
よし!こんぴらさん参詣をするぞ。

実はこんぴらさんにはですね、タクシーで行く予定なんです。
午前中の予定をそのために明けてあるので、時間の無駄を省きたい。
しかし、昨日の夕方調べておいた南門外のタクシー乗り場には一台もいない。
ありゃ、どうしようかなあ。
タクシー乗り場の看板に書かれているタクシー会社に電話してみるが、
どこも返事が芳しくない。
上から順に電話したんですが、4軒目がすぐ来てくれるとのこと。
今日は何かあるのかなあ?

門前の店で荷物を預かってもらい、身軽で階段を登ろうと思い
店を物色したが朝早いのであまり開いていない。
そうこうしていたら門前街が終わり、リュックを背負ったまま上まで登ることになった。
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まあいいか。
本宮まで785段ある。
でも、過去へんろ転がしとか、急勾配の山道を登ってきた足には
そんなにキツくは感じないよ。
階段の勾配も緩やかだし、踊り場も沢山あるので足を休ませることもできる。

0800
本宮に着いた。
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ここは海上交通の守り神として船乗りたちの尊崇を集めています。
わしも船乗りの端くれとして、ぜひ参詣したかったのです。
下界を見ると、眺望絶佳
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遥か向こうに讃岐富士の姿が見える。
雨は降りそうで降らない。
その分湿気があって汗がベタつくのが難点といえば難点
贅沢言ってちゃいけないよ。

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さあ、調子に乗ってこの先の奥社まで行ってみよう。
奥社までは更に523段、合計1368段登って頂上まで至る。
ここからの階段は、少し勾配が急になっているような気がします。
その証拠に足が疲れてきて、汗が流れ落ちる。
しかし、木々の葉を渡ってくる風が気持ちいい。

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おお、着いた着いた。
岩壁に囲まれて厳かな雰囲気のする奥社には、わしの他には誰もいない。
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高らかに柏手をして○○のためにお祈りしました。
後から中年夫婦も登ってきましたが、わしの姿を見て
「本格的ですねえ」
と言った。
え?これってお遍路さんの姿なんですが。
ああ、多分お遍路さんを見たことがないんでしょうね。行者かと思ったんでしょう。

こんぴらさん詣でをするお遍路さんも多いんでしょうが
今朝はわしひとり。珍しいのか、観光客は皆わしの姿を振り返る。
ここまでくると、この装束には慣れているので平気ですがな。

とにもかくにも金比羅宮参詣を終えて満足です。
お土産を何か買おうかなあ・・・と店を覗いていくが、特に買いたいものとてなし。
それじゃ、
何か食べていこうかと考えていたら
ふもとのうどん屋さんの店先で、おばあさんが盛んに客引きをしていた。
思わずその声に釣られて店に入る。
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歴史の感じられる店内を見回していたら、表では盛んにおばあさんが道行く人に
声をかけている。
「ここは二十四の瞳の撮影が行われた店ですよ」
「寅さんのロケはこの店先ですよ」
ふ~~~ん。
そうなの。
小豆島から小学校の修学旅行で来て、大石先生が入ったうどん屋というのはここか・・・
そう思うと、感慨深いなあ。
何作目の映画かな?
うどんはちょっと濃い目のダシ汁で、美味しかったよ。
そういったら、讃岐に入って初めてのうどんやなああああああああ。
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さて、善通寺まではJRで戻るとしましょう。
1時間に1本でているので便利です。
今日は祭日なので子供連れが多い。
電車内は小学生のグループ交際(死語か?)の子供たちが賑やかです。
楽しいだろうねえ、と眺めていたら善通寺駅に着きました。

ここから善通寺市を北に進む。
この日は若いお坊さん先達が率いる小規模団体さんと時々一緒になる。
やはり本職のお坊さんの唱えるお経は声がよく通って、聞き惚れてしまうなあ。

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76番札所 金倉寺着
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お大師様の甥の円珍、後の智証大師が産まれたところだそうな。
土地の名が金倉郷なのでこのお寺の名になったそうな。
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境内には乃木将軍の「妻返しの松」があります。
残念ながらわしは乃木希典があまり好きではないので由来は知っているが興味はない。
でも写真を載せるということは、少しは気になるということか・・・。

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本堂前には大きな小判と、願いを書いた小判がズラリと並んでいる。
金運に関連した願い事が多いということか。
八十八箇所お砂踏み道場がある。入ってみたいなあとは思うが、どうやら有料のようだ。
また別の機会にしよう。

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次の77番道隆寺までは田んぼの中の集落を抜けて歩く。
途中、ついに雨がパラパラと降ってきました。
地蔵堂があったのでその中にお邪魔して雨具を着がてらパンを食べる。
しばらくポンチョを着て歩いていたのですが、数分で雨はやんでしまいましたがな。

道隆寺まであとわずかの道で、道の脇の家の中から
「おへんろさぁ~ん!」
と大きな声で呼ばれた。
玄関からおじいさんが出てきて、陶器のミニお地蔵様を頂きました。
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彼の障害のある息子さんが作っているそうです。
中には歩き遍路さんに宛てたメッセージが入っています。
このお接待はネットのお遍路記事で見て知っていました。

歩き遍路さん全てに渡すことはできないでしょうが、
遍路道をいつも見守ってくれているんでしょうね。

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77番札所 道隆寺着
観音様がずらりと並んで出迎えてくれます。
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境内には衛門三郎とお大師様の像があって、後で写真を撮ろうと思っていたら、わすれた・・・。
休憩所の壁の脇に、ミニお地蔵様がちょんと置かれている。
貰った人が忘れていったのか、置いていったのか。

ここから丸亀市街を抜ける道です。
丸亀市は団扇が有名だそうで、休息所も団扇の骨がデザインされています。
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大通りの道路沿いに歩いていて、
ふと右手を見ると山の上に高い石垣があり、その上にお城がある。ああ、丸亀城やなああ。
わし、お城が好きなんですがちょっと遠いかなあ。
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今日の道のりは30kmあるので、さすがに疲れてきました。
あと少し、あと少しと歩を進める。
曇ってはいるが雨が降らないのが救いです。

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78番札所 郷照寺着
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境内でお寺の美人の奥さんに「こんにちは」とにっこり挨拶をされました。
こちらもにっこりと挨拶を返す。
こういったちょっとしたことで気分が良くなります。
挨拶って大切ですよね。

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本道の天井には、綺麗な絵が色鮮やかに描かれている。
これは彫り物に彩色したやつですかね。
全部花の絵です。

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本道脇の地下には万体観音堂がある。
3万体の観音様がずらりと安置されていて、ひんやりした空気、金色の観音様、少し怖い。
いったいどれだけの想いがこの観音堂に込められているのでしょうか。

門前の古いお菓子屋の餅に心が奪われそうになったが、
本日のお宿までもう少し、我慢する。

今日のお宿は「ビジネスホテルうたづ」です。
素泊まりなので近くのコンビニで夕食・朝食・昼食を買い込む。
商品の陳列されている棚を眺めていると、つい意思とは別に、
ビールを籠の中に放り込んでしまいました。
別に不飲酒戒を頑なに守っているわけではないので、いいか。

一本のビールが五臓六腑に染み渡り、久しぶりにお酒に酔いました。
その勢いで、7時半に寝ましたがな。

お遍路さん(その34) 70番本山寺~75番善通寺

70番本山寺~75番善通寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 3日目 70番本山寺~75番善通寺


4月28日(月)
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今朝の朝食は、めずらしい納豆目玉焼きです。
これ意外においしい。今度やってみよう。
今日は30km歩く予定なんで、早めに出発するようにしました。

0637
旅館発
写真を撮るのを忘れた!遠景で許してください。
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ラジオを聴きながら材田川沿いに堤防の道をどんどん進んでいくと、
やがて五重塔が見えてきた。
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70番札所 本山寺着
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札所の中、五重塔があるのは、竹林寺、善通寺、志度寺とここの4箇所だけだそうです。
他に比べる大きな建物がないのでひときわ大きく見えます。

ここから次の札所まで12km歩く。
すっかりラジオを聴きながら歩くパターンが定着してしまった。
普段聞かないのでわからなかったんですが、
NHKラジオ、なかなか面白いじゃん。
山田まりあの「午後のまりあ~じゅ」が面白いな。

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謎の自販機がある。
「?」を押してみる。何が出るかな?
はちみつゆずジュースが出てきましたがな。

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塀の隙間から犬が顔と手を出して道行く人を見つめている。'
「おはよう。何してるの?」
「・・・」
吠えないよ。
道向かいにも犬がいて、散歩中の犬に激しく吠え始めた。
すると先の塀犬は、道向かいの犬に向かって
「ク~ン」と鳴きはじめました。きっと好きなんでしょうね。
この恋はかなうのか?

道沿いの景色に癒されつつ、

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71番札所 弥谷寺着
ここは階段のキツい所だそうです。
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まず階段の前にある「俳句茶屋」を訪ねる。
ここはブログ仲間の「門前の小僧」さんに教えてもらった、
俳句を詠める茶屋だそうです。
前日雲辺寺の降りの際に、山つつじをお題にと句をひねっていました。
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おそまつっ!

草餅がおいしかったです。

腹ごしらえも出来たことだし、さて階段を上がるとしますかね。
この階段は心が折れるくらい急ですねえええええ。
ある意味遍路ころがしかも?
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煩悩の108段を登り終えて終点かと思いきや、
ここは大師堂でした。
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本堂は更に上、
なんか階段の勾配が更に急になったんと違いますかい??

汗で傘の紐もぐっしょり濡れてきますがな。

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最後の階段の途中で磨崖仏が見えてきました。おお、あれが有名な阿弥陀三尊磨崖仏か!
思ったより小さいなあ。
長年の風雪により、輪郭のみをとどめているが、
かえってその方が厳かな雰囲気がある。
ほかにも磨崖仏があるそうなんですが、よくわからないよ。
息を整えてからお勤めをします。

階段を下って大師堂に降りる。
納経所も同じ場所にあり、ここは靴を脱いで入る。
お大師様の前には茣蓙がひいてあり、
(さあ、正座してお勤めをしなさい!)の雰囲気満々です。
正座しようと頑張ったんですが、膝が痛くて痛くて正座でけへん。
すいません、隅で立ったままさせていただきました。

膝をいたわりつつ急な階段を降りて茶店まで降りてくると、
若い野宿遍路男性が年配車遍路と話していた。
漏れ聞こえてくる話では、教育学部の大学生のようです。

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次の曼茶羅寺までは山道を通る。
急勾配の降り道を杖を頼りに降りていると、先程の大学生が追い付いてきた。
彼の足に合わせようと、ついわしの定も速くなってくる。
山道も終わり、平地で道幅も広くなってきた時、並んで歩いた。
お互いに挨拶を交わし、少し喋った。
やはり先生を志望しているそうです。
彼からは、「鯖街道キャンプウオーク」の
リーダー大学生たちと同じ匂いがする、
わし、こういった前向きな若者が大好きなんです。
野宿で廻っているため、ゆうべは瞼を虫に刺されたといっていました。
なるほど、少し腫れていました。
元気な彼には先に行ってもらうことにしました。
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今日の天気は午後から雨の予報で、
いつ降ってくるか心配なんですが、なんとか持っています。
今日は出釈迦寺奥の院である捨身ヶ岳に行きたいんで、
それまで降らないといいなあ。

1302
72番札所 曼茶羅寺着
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この門前には徳光さんの番組で出たうどんやがある。
食べようか、どうしようか。でも雨が降ってくる前にお参りしなくては。
ここから次の札所まで400m坂を登るだけです。
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坂をさらに登った山の途中に捨身ヶ岳が見える。
ああっ、あんな高いところにあるんやなあ。

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山門の前で、さっきの大学生とすれ違う。
「捨身ヶ岳は行った?」
「やめです!先急ぎます!」
そおおおかあああ、元気な彼も行かないのかああ。
よし、わしもやめておこう!

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73番札所 出釈迦寺着
ここには「三鈷の松」があります。
普通松の枝は二本なんですが、この松は三本あり、
子宝のご利益があるとか。
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下に落ちている葉っぱは自由に拾って持って行っていいそうで、
早速拾わせてもらう。
参詣の車遍路のお爺さんに教えてあげたら喜んでいました。
息子さんのお嫁さんにあげるのかな?
わしは・・・誰に使おう?

田圃の中を進んでいくと、川沿いに次の札所が突然現れた。
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74番札所 甲山寺着
へんろ道通りに歩いていると、必ずしも山門から入る道にはならない。
これは通用門?
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お大師さまが、満濃池を見事完成させ、朝廷から貰った報奨金で建てたのがこのお寺だそうな。
満濃池へ行ってみたいなあ。
ここから遍路標識沿いに町中を歩いて行くと、かたパン屋が見えてきた。
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これがあの有名な「かたパン」ですか。
福井県敦賀市にもかたパンの有名な店があるが
ここと関係があるんでしょうか。
食べてみたいが、やめておこう。
山門が現れた。これは本当に山門なんだろうか。

1530
75番木研善通寺着
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今入った門は仁王門なんで、
とりあえず仁王様にお大師様への取り次ぎをお願いする。
そこから入った所は西の御影堂のエリアで、大師堂がある。
順番は逆ですが、まずお大師様にご挨拶申し上げてから、
反対の東のエリアにある本堂に向かう。

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本当に善通寺の寺域は広大です。地図がなければ迷ってしまいますね。
建物や仏像、羅漢様たちに目移りします。もちろん売店にも。
大師堂の戒壇めぐりにも行ってみたいが、
まず宿坊をさがして落ち着くことが先決です。
まるでおのぼりさんやね。

1550
今日のお宿の善通寺宿坊「いろは会館」着 
ここはホテルと見まがうほどの大きさ、設備です。
早速お風呂をいただく。
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大浴場は貸し切り状態で、ありがたい大師様の温泉を堪能しました。
ただひとつ賛沢を言えぱ、部屋にテレビがないこと。
宿坊なんだから賛沢言っちゃだめですよね。

1800
夕食は精進料理です。
同じテーブルでは今回初日の椿堂で会った
名古屋からの区切りうちのおじさんと、
雲辺寺ふもとの岡田屋さんで一緒だった、やはり区切りうちの
30歳の男性が一緒でした。
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会話に名古屋弁のイントネーションが出てくると、
つい釣られてわしも岐阜弁が出てきてしまいます。
岐阜弁と名古屋弁は近いんですよ。

テレビもなく手持ち無沙汰なので早めに寝ました。
今日は27.4km歩いたんですが、大師の湯で癒されましたがな。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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