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おきらく遍路旅 13巡目 1番霊山寺~11番藤井寺 令和元年12月24・25日

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12巡目が11月中に終了したので年末のお遍路はどうしようかな~、
と考えていましたが
今年の年末年始3連勤なので、24・25日のクリスマスが
休みになりました。

お四国にいこかいこまいか躊躇する事しばし、
結局13巡目を始めることにしました。


12月24日(火)
徳島駅前の「サンルート徳島」に前泊し、
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朝早く起きて駅前の定食屋さんでがっつり朝食を食べて
「徳島駅」始発で「板東駅」に向かう予定だ!
1番線の列車に乗り順調に出発!

ところが車内のアナウンス

「次は府中(こう)~」

おや?

あっしまった!
池田方面行きに乗っちまった!
「府中駅」で飛び降り、さてどうしようか。
1番霊山寺を7時に出発する予定が崩れる・・・
タクシーを使おうか。しかし朝早すぎてどこのタクシー会社も営業時間外

しかたがない。やりなおし!
「府中駅」⇒「佐古駅」⇒「板東駅」と乗り継ぎ、
艱難辛苦の上霊山寺にたどりつきました。
当初の予定から30分のロスですがな。
まあいいや。なんとかかるでしょう。

お遍路始めて得た心境は「あせらないこと」です。
これだけは成長できたような気がします。

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誰もいない本堂手前の灯明台に蝋燭をたてようとしたら、
先生、たくさん空いていますから本堂内に立ててください」
と地元の人らしき信者さんから声がかかった。
「ヴぇ?せ、せせ先生?わしはそんな大層な者じゃないっす!」
「いえいえ、御姿をみればわかりますよ」

うう~む。

単なる優婆塞で、修行道半ばのわしとしては
「先生」と呼ばれることには激しく抵抗がある。
「先生」という言葉には魔力がある。
先達さんを「先生」と呼ぶ習慣があるそうですが、
そう呼ばれると胸をそらす人と、一層謙虚になる人がいますね。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

「わたしってお遍路では先生ってよばれているのよ!」
自慢する人がいる。あ~、あほらし。
先生と呼ばれるほどの馬鹿じゃなし!

そんなことを考えながら
冬枯れの遍路道を黙々と歩く。
12月の平日は、お遍路シーズン真っ盛りですがな。
出会う人もなし。
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札所に着いてもクルマヘンロさんの老夫婦が一組いるかいないか・・・
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空はやや曇り空です。
龍神様はおられるかな、と見上げても今日はおられません。
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何も考えず、誰にも出会わないと歩調は速くなるのかもしれません。
黙々黙々と歩むのみ。
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3番奥之院愛染院でいつもお茶をいただいて一休みするのですが
今日は先を急ぐ、急ぐ。
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5番地蔵寺を目前の場所に、とってもおいしいパン屋さんがあります。
調理パンも菓子パンも、どこにでもあるようなパンなのに妙においしい。
本格的に修行をしてきた人が作っているんでしょうか。
アップルパイのシナモンの具合が丁度よかったり、
カスタードクリームが上品な味だったり。

今日のラッキー
平日なので11時少し過ぎでも、棚に豊富にパンが並んでいました。
いつもは土日なので同じ時間でも半分くらいはなくなっている。
それも人気商品はいち早くなくなっています。

うきうきした気分であれにしようかこれにしようか、楽しく買い物ができました。
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買ったパン3つを大切に抱え、
地蔵寺は大銀杏下のベンチに腰かけて楽しくいただきました。
少しばかり吹く風は冷たいのですが、ヒートテックの長袖のおかげで気にならん。
このヒートテックは屋外で働く人のための優れものです。

さて地蔵寺山門を出てすぐにあるお店は・・・やはりやっていません。
そうでしょうねええええ。一日居てもお客さんがほとんど来ないんでしょうから。
ここの干し芋を密かに期待していたんで、ちょっとばかり残念

日が高くなるに従い気温も上がってきて少し汗ばんできました。
で、白衣とヒートテックの間に着ていた厚手のポロシャツを脱ぐ。
これも屋外作業員が冬に着るやつなんで、かなり温かい。

歩きながら考えていたこと。

年が明けた1月には、正月のほかに平日に3連休が2回もある。
最初の3連休は室戸岬からの土佐遍路で決定しているのですが、
次の3連休はどうしようかなああああああああ。

足摺岬から卯之町まで行けるかなあああああ。
あ~だこ~だ、色々考えながら歩くのは楽しい。
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そうしていたら6番安楽寺の山門が見えてきました。
最初の頃はここの宿坊に泊まるのを楽しみにしていたんですが、
最近は時間が早すぎて持て余してしまう。
誰かを連れて歩くときにはここを紹介すると喜んでもらえます。
独り歩きばかりだけじゃなくって真面目に先達業務をしなくては。

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この季節、どこも新春を迎える準備をしています。
7番十楽寺では副住職(?)が奥様(?)と植木の剪定やら枝集めをしています。
わしがお勤めを終えて納経所に向かうと奥様が熊手を置いて納経所にやってきました。
「あの~、休憩用ベンチの横に自動販売機があったんですが、無くなっていますね」
「そう。撤去したんですよ・・・」
「ほかの札所でも自販機がなくなっているところを見かけたんですが、そういった流れなんですかね?」
「いや~、そうでもないとは思うんですが・・・」

そうですか。

さてここから
今夜のお宿の越久田屋さんに向かうのです。お宿に荷物を預かってもらい
更に8番・9番へと進む予定なんですが
遍路道標識通り進んでいたら・・・

ありゃ、越久田屋さんを過ぎてしまっていました。
お宿は遍路道と平行に西に進む道路沿いにあり、
どこかで遍路道をはずれなくてはいけなかったが
歩みが絶好調だったので、ついつい先へと進んでいました。

まあいいや。
このまま8番熊谷寺まで行きましょうぞ。
なんだか今日は荷物も軽い。
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フンフンフ~ンと熊谷寺の階段を上る。境内に流れている御詠歌の響きが心地よい。
「お寺と御詠歌」は、
子供の頃に初詣に行っていた西国三十三箇所結願寺の谷汲山華厳寺に流れる
御詠歌の響きが心に刻まれていて、なんだか懐かしい響きです。
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山門から一気に下って9番法輪寺までは下り勾配と、
遠景にお寺の屋根が見えるので気持ちも楽です。

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ああ、15時に着いてしまった。
たしか、前回の時には16時過ぎだった。
それに前回よりもスタートが30分遅かったのに、なぜか大幅に早く着いた。
足取りが軽かったせいかな?
この勢いだと10番切幡寺まで行けるか?とも考えたが調子に乗って歩くと消耗するので
ここでやめておこう。

うん、やめておこう。

ゆっくりと参拝を終えて、門前のお店に入る。
「こんにちは~。まだやってます?」
「はい、はい」
名物草餅をいただく。コーヒーをお接待で出してもらえました。
「今日はお遍路さんは来ました?」
「いやぁ~、今日は3人やねぇ」
暖かいストーブのそばでしばらく休む。今日は30kmくらい歩いたかな?

お宿の越久田屋さんに電話すると、門前まで迎えに来てくれました。
今日は御主人が来てくださいました。3番奥之院愛染院住職です。
色々あって越久田屋さんの管理人を奥様とやっておられるのです。
住職のお迎えなんてもったいないんですが、以前の越久田屋さんも送迎サービスをされていたので
それを受け継がれておられます。

いつもは近くの温泉「御所湯」へ送ってくださるのですが、
わしはお宿のシャワーのみで十分なのでそのままお宿へ。
道すがらの食料品店に寄ってもらって今夜と明日の朝の食料と麦泡般若湯を買い込む。
越久田屋さんは素泊まりのみのお宿なのです。で、4000円

シャワーを浴びて洗濯をし、麦泡般若湯を流し込みながら夕食をいただき、
何もすることがないのでスマホをいじりながら眠りにつきましたがな。


12月25日(水)
今日はクリスマス(キリストのミサという意味)です。
イエス・キリストの産まれた日だそうですが、聖書にはその記載はどこにもない。
ローマ人が征服地に住むゲルマンの冬至祭にひっかけてこの日を制定したとか・・・

閑話休題

朝食に買っておいたパンをモソモソ食べて・・・
0640に住職に車で10番切幡寺駐車場まで送ってもらいましたがな。
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まだ薄暗い中を333段の階段を登り・・・本堂が見えてきました。
今朝も貸切です。
瑞兆はあいにくと顕われない。

今日のお天気は曇り、ですが昨日よりは暖かいような気がします。
11番に向かって10kmひたすら歩く。
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昔この中州(善入寺島)には多数の農民が住んでいたそうですが吉野川の氾濫で被害が絶えないために
大正期になって住民を他に移住させ、今は広い畑だけになっています。
いまはネギの収穫時期のようで、朝早くから農家の方が忙しそうに働いています。

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収穫風景を眺めながら沈下橋を渡り、鴨嶋の町を藤井寺目指して歩く。
今日は瓶コーラの自動販売機には在庫があるよ。
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飲んだら飲んだだけおしっこがしたくなってくる。
夏場は汗になって出ていくのでさほど苦にはならんが、
冬場はそうはいかない。しかし冬季の脱水にも注意せんといかん。
あいにく道すがらにはトイレが見当たらない。
仕方ない、藤井寺まで我慢するか・・・
寺域が近くなってくる場所では立ちションはご法度です。
それ以外の場所でも同様(のはず)なんですが、女性お遍路さんは大変やろうなあ。
解剖学的には男性よりも女性の膀胱の方が大きい。

閑話休題

ささ、今回の旅のゴール、11番藤井寺に到着!
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本堂のあと、大師堂で今回の旅の安全のお礼と、御先祖様の回向、三人の孫の健康を祈願していたら
隣で声高に読経していたおじいさんの願文が途中で涙声になってきました。
あれは後悔でしょうか懺悔でしょうか切なる願いなのでしょうか
鬼気迫る雰囲気がビシバシ迫ってきたので、自分の祈願は遠慮してその場を離れました。

納経所に行ったら先客がひとり、そしてわし、あとにもうひとり。
ご朱印を押す住職が
「ああ、今日は誰もこなかったけど、先生方がたてつづけに来られましたなあ」
え?またここでも「先生」と呼ばれた。
ここの住職は臨済宗の老僧で、人のことを伊達や皮肉で「先生」と呼ぶお方ではない。


1番の本堂で先生と呼ばれ、最後の11番でも先生と呼ばれた。
いったい何の意味があるのでしょう?

ただ言えることは、わしは先生と呼ばれて得意になることはない。
また先生と呼ばれる器の人間でもない。

懺悔懺悔六根清浄、
煩悩にまみれた自分自身を反省しなくてはならん。
13巡目のはじまりは、この気持ちから始まる。
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クリスマス考

2019クリスマス01
12月に入りクリスマスの季節が近づくと
テレビやラジオ、あるいは街や商店ではクリスマスソングが流れる。
「自分はキリスト教徒ではない」
と思っていても、何故か心が浮き立つ。
これはなんだろう?

子供の頃に刻まれた記憶が呼び覚まされるのでしょう。
小学校低学年のうちは、クリスマスになると父親が子供たちのために
ケーキを買って帰ってくれた。
夕食の時には、暗くした部屋で蝋燭に火を灯したケーキを真ん中において
クリスマスのレコードをかけてくれた。

うきうきと楽しかったなあ。
クリスマスソングとケーキの記憶は楽しい行事として心に深く刻まれました。
2019クリスマス02

子供だったからクリスマスとはなにか?
なんて考えた事もなかった。
バタークリームケーキの上に載っているバラの花とかチョコレート、
何だか分らない赤いゼリーみたいなものを兄弟で取り合いをした。
バタークリームケーキを食べ過ぎると吐く、というが
吐くほど食べてみたいと思ったもんです。

父の転勤、引越しを繰り返すたびにこの行事はなくなってしまった。
「クリスマスのケーキ・・・」というと
「何故そんな事をしなければならん!」一喝された。

中学生になった兄はしたり顔でうなずく。
まだ幼い妹は泣きそうな顔をしているので
二人で駄菓子屋に行って安いショートケーキを買ってきて二人で食べた。
2019クリスマス03

クリスマスは楽しく、苦い思い出が交錯したまま大人になった。

結婚して子供ができると
保育所でクリスマスは賑やかな行事となって華やかに復活しました。
保護者会でサンタコスもやりましたがな。
家ではケーキとローストチキンを作って食べました。

クリスマスプレゼントも悩みながら買いました。
子供たちがサンタさんへのお礼の手紙を書いたというので
航空書簡でフィンランドのサンタさん宛てに出したら
本当に返事が返ってきました。
なので子供たちにとってサンタさんは今も実在します。

長々と書きましたが
何故か心浮き立つ季節です。
そんなのもありかな?

おきらく遍路旅 12巡目 高野山 令和元年12月12日(木)

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12巡目の御礼参りに高野山に行ってきました。
大阪に住んでいるうちは、高野山には必ず行くようにしています。

さて今日は阪急宝塚線の始発に乗って
メトロ御堂筋線を乗り継ぎ南海難波駅に来ました。

高野山行にはお得な「世界遺産切符」を買って
「橋本駅」行の急行に乗り込む。

今日は平日なので学生さんたちが多いね。
「橋本駅」で「極楽寺駅」行の普通列車に乗り換え、うねうねした山間を進む。
今日のお天気は・・・雲が多い。いや、霧か??

「極楽寺駅」から綺麗なケーブルカーに乗る。この色はエンジ色かな?
車内には10人程度しかいない。皆老人ですねええええ。

「高野山駅」からバスに乗る。それほど寒くないなあ。ありがたや。
でも空気がピンと張っているような気がします。
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「女人堂バス停」で降ります。これもいつもの自分の決まりです。
装束を改めて、まず女人堂のご本尊にご挨拶をします。
おや?
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なるほど、勉強になるなあ。
世の中は自分の知らないことで溢れています。

まだ人気のない主要道路を独り歩く。
この空気感、いいですね。
錫杖の環の音のみ。

奥之院入口にも誰もいない。手水舎の冷たい水で身を清める。
参道両脇の灯篭には灯が燈っていて幻想的な眺めであります。
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時々すれ違うのは一人旅の外国人
カメラを抱えて珍しそうに供養塔を眺めています。
彼らには聖域の空気感は伝わっているでしょうか??

御廟橋(無明の橋)を渡ると右手に
「四国八十八箇所霊場会公認先達物故者供養塔」があります。
わしも先達の端くれ、死んだらここに来させていただけるのでしょうか?

わしは浄土真宗門徒なので墓はなし。でもここにあるので安心?
それから参与会の物故者供養塔もあるとか?
それはどこにあるのかな?探さねば。

奥之院御廟の戸は閉まっていて、中から勤行の声が聞こえてきます。
扉の前で御刀自さまが佇んでいるので、
ご案内して御廟まで導く。
彼女は正面で結跏趺坐を始めました。
わしは壁際の荷物置き?で半跏趺坐で静かに勤行を始めました。

静かな、静かな御廟の前は心地よい。

半眼に閉じられた視界からは灯明の光しか見えない。

願文に先祖代々菩提、孫たちの無事、今回特に息子の嫁の病気平癒を祈願したとき
雲が晴れて一瞬光が射しましたがな。

南無大師返照金剛 南無大師返照金剛 南無大師返照金剛

燈籠堂地下への階段を下り、お大師様の近くへ行く。
祭壇の奥をじっと見つめると、くっきりとお大師様のお姿が見える・・・・
こんなにはっきりとした姿だったっけ??

一番最初にこの場所に来たとき、ぼんやりと人の形らしきものしか見えなかったが
今日は”見えすぎ”る。
設定が変わったのかと思うほどでした。

いささかお大師様との御縁が深くなったのかと感激しました。
さきほどの結跏趺坐の御刀自さまもやってきたので、
余計な事とは思いながらもお大師様のお姿の話をさせていただきました。
彼女も「見える」と言っていました。

御廟橋へ歩いて行くと、橋の向こうのカメラがわしのほうを向いています。
ああ、カメラマンさんがわしを風景の一部にして写真を撮っているんやなあ。
橋を渡るとカメラマンのおじさんが頭を下げてきました。
「すいません、写真を撮らせていただきました」
「こんなんでよかったですか?」
「いやいや、こんな風景はめったにお目にかかることができないので有りがたいです」
「そうですか。お役にたててよかったです」


帰りの奥之院参道には参拝者の数が増えていました。
老若男女、日本人、白人・・・中国人はいないねえ。

主要道路に出て金剛峯寺に向かって歩く。気温は少し上がったか。
左手に法然・親鸞聖人ゆかりの熊谷寺という看板が見える。
門徒のわしとしては行かねばなるまい。
ご本尊様は、やはり阿弥陀如来ですね。
熱いお茶の接待をいただき、身体が温まります。
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小腹が空いたなあ。
目に付いた食堂に入る。11時前なので店内には外人さん夫婦のみ。
上手に箸を使ってうどんを食べていました。
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立ち並ぶ仏具とかお土産の店をひやかしながら・・・
今日の目的のひとつ、
「小田原坊 高室院」に入ります。

西国薬師霊場巡礼のご縁があって、ここの宿坊に泊まったとき
無意識に父親の回向をお願いしていました。
そのときに肝心の命日を間違えてしまった!
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高室院から年に一度、葉書がくるので間違いがずっと気になっていました。
ご本尊さまへのお供えを添えて命日の訂正をお願いしました。

心も軽くなって金剛峯寺へ。
納経所では参与会員への線香をいただきました。
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さて、帰るとするか。
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日帰り高野山もいいけれども、九度山から歩いて登るのもいいよね。
次はいつ歩いてここまで登って来られるんでしょうか。
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おきらく遍路旅 12巡目結願 60番横峯寺、87番長尾寺・88番大窪寺 令和元年11月13・14日

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12巡目も結願を迎えました。
回数を重ねていくうちに、実に多くの人たちに助けられているのかを実感し
感謝の気持ちを持ち、謙虚な気持ちで廻っていることが多くなりました。

また、トラブルなどで時間的に余裕がないと感じた時などは
「まあなんとかなるさ」
と焦ることなく心穏やかに、平常心を保って行動していたら
却ってうまく予定が進むことが出来る機会が増えてきました。

完全な歩き遍路ではないのですが、歩くべき所は修行の気持ちで歩いております。
歩けば歩くほど、わずかずつではありますが、
四国に満ち満ちている神仏やお大師様の息吹を感じられるようになってきました。
更にそれが四国以外でも感じられるようになってきたことは嬉しい限りです。


11月12日(火)
「ハービス大阪高速バス乗り場」2250発のいしづちライナーに乗り込む。
今回はちょっと座席の選択を誤り、3列シートながら通路の狭い席を選んでしまいました。
夜中におしっこに行こうとしたんですが、座席の間を潜り抜けるようにして悪戦苦闘してトイレに行きましたがな。
またしても寝ているのか寝ていないのかよくわからん。
寝不足なのか、そうでないのか。


11月13日(水)
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予定よりも早くバスが「伊予西条駅前」に到着しました。
いま0545
夜明け前の伊予西条駅前は街灯の明かりだけが煌々と灯っています。
空には大きな満月が見下ろしております。
寒いかな?と思いましたが幸いにそれほど寒くはありません。
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道路向こうのコンビニで朝食と暖かい飲み物を・・・
メガサイズのコーヒーがあったので頼んだら、こおりゃMサイズの3倍はあるんじゃないかな?
飲みごたえがありますねえええ。熱いコーヒーで身体が温まる。

0747に石鎚山行のバスが来ます。
大きなリュックを背負った人が三々五々集まってきますが、彼らは石鎚山登山なんでしょうね。
まだ雪はないのでしょうか?
いつか行きたい行きたいと思いながら、遍路計画が先に立ってなかなか実現しない。
前神寺の奥之院の奥前神寺にも行かなければいけんがなあ。

「横峯寺登山口バス停」で降りて登山バス乗り場に行くと、
バス会社の人が道を登ってくるわしたちの人数を確認しています。
「すぐに出ますから!」
「はははい」
往復チケットを急いで買って車中へ。

伊予西条駅からバスで来た人は、帰りのバスの時間までに間に合うように
フルスピードで蛇行している山道を運行してくれるのです。
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なので、しっかり掴まっていないと大変です。
おまけに寝不足のままスマホなどを見ていると車酔いしてしまうよ。

山上駐車場に着いたら
「25分後に出発します!」
毎度のことながら
(ええ~!)
です。

下りの参道を駆けて横峯寺へ急ぐ。紅葉見物をしている暇なんかない。
使わない下りの筋肉を使うので、かなりの負荷になります。
(やはり翌日に筋肉痛が出てきた。まだまだ若いぞ!)

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ハアハア息を弾ませながら境内に着く。
金倉寺で買ったザクロ香を身体に塗りたくって・・・
まずは、手近な大師堂からお勤めさせていただきます。
すまんこってす。


本堂へも急げ!
高野山奥之院で教えていただいた、
周囲に迷惑のかからないよう呟くように唱えると結構息継ぎも滑らかに
しかも早く勤行次第を唱えることが出来ます。
当たり前ですが勤行次第は一切省略しません!

納経所でご朱印を頂いて、ダッシュで帰る!
その前に大師堂横の聖天堂で持参の御神酒を供えて
お勤めをしたのち、御下がりを頂いて参道を駆け上がる。

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おお、発車までまだ5分あるぞ!よしよし。
こんなことで満足していてはいかん!

艱難辛苦の上、下界まで順調にバスは下り、「横峯寺登山口バス停」に到着!
伊予西条行のバスまでまだ10分以上あります。
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やれやれ。
この時点でようやく周囲の紅葉を愛でる余裕が出てきました。


時間通りにやってきたバスに乗り下界に降りてきて列車の切符を買い
「伊予西条駅」~「高松駅」と移動する。

揺れる列車の細かな振動が眠気を誘う。
目が覚めると観音寺を過ぎて詫間のあたりを走っていました。
海岸寺、国分寺などが車窓から見えます。

「高松駅」に着いたらお昼どきでした。
今日はここから琴電に乗って「長尾駅」まで行くのですが、
まだかなり早いなあ。
この近くだと・・・73番一宮寺だ。よし、写経もしてこよう。

その前に、お昼を食べよう。
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お腹がくちくなったので、琴電「高松築港駅」に行き、琴平行きに乗る。
車中、なんか鼻から垂れてきたので触ったら鼻血だ。
ああ~、またかよ。。。
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実は最近鼻血がよく垂れてくるんっすよ。
テイッシュを突っ込むと、
外因系止血機序(注1)が働いてすぐに止まるのでいいんですが、
還暦を来年に控え、身体にあちこちガタが来ている。
ドクターに「若い頃の気持ちのままで身体を酷使しているからだよ」と言われた。
たしかにそう。筋トレを一生懸命やりすぎた。

それから長年付き合ってきている持病も、無理が重なってきて、
次の段階に進んできているかもしれん。
80歳まで20年、その間の事を考えて生きろ、と示唆されているのかも。

還暦の厄除けをどこかでしなければいかんかなあ・・・
でもいつもいつも四国の霊験あらたかな札所を廻って真剣にお勤めしているので
仏様が助けてくださっているのかなあ。

と、いうことを琴電に揺られながら考えていました。

「一宮駅」に着いて、一宮寺の大屋根の遠景を見ながら歩く。
この遠景好きなんですよねえええええ。
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ご朱印を頂いたのち、大師堂に行き
「写経させてください!」
大師堂の写経道場にはお刀自様の先客がひとり。
ふたりで黙々と写経をする。

大師堂に参詣者が来るたびに鳴らされる鐘の音が心地よい。
いつまでもここに居たいという気持ちになりますねえ。

写経後に頂いたお茶とお菓子をいただき、ほっこり。

ほっこりした気分のまま「一宮駅」に戻り、長尾行きに乗ってしばらく揺られる。
また眠ってしまいました。
目が覚めたら、終点ひとつ前の「公文明(くもんみょう)駅」です。

実はわしの家のある裏京都市の住所は「公文名(くもんな)」
鎌倉時代からあった公的文書を処理する役所の名残なんですと。
あちこちに残っている地名のようです。


閑話休題


次の駅が終点の「長尾駅」です。
改札をくぐると・・・どこかで見た駅員さんです。
おお、facebookでお馴染みの小Yさんです。
区切りで歩き遍路をされています。
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色々話は尽きないが、彼は仕事中なんで長話ができない。早々に切り上げて長尾寺へ。
歩いてすぐの長尾寺境内には大型バスが2台・・・・
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納経所に行ったら「遅い!」とブツクサ呟いているテンジョウインさんが2名
納経帳と判衣がフルヘッヘンド(注2)

聞こえよがしにブツクサ言っているので納経中の住職(副住職?)が奥に引っ込んで
火をともしたお線香を持ってきました。
「何か変なものが入ってきましたので・・・」
んん~、無言の抗議か・・・こんなやり方もあるんやね。
「変なもの」たちは、自分が変なものとは思っていません。

「変なもの」たちが納経帳抱えて走り去って行き、わしの番になりました。
「変なものはいなくなりましたか?」
「・・・・にやり」

納経所にも、お説教を垂れる所、和やかな所、無愛想な所、無茶苦茶時間をかける所
色々あるし、フルヘッヘンドな人にも謙虚な人、横柄な人、無神経な人・・・
色々いて、様々なバトルが繰り広げられています。
ツアー遍路の方々は、自分でご朱印もらう経験はしないので、こういった雰囲気は味わえないでしょうね。
ツアーだけで先達になった人たちは、納経って誰かがしてくれるものだと思い込んでいたりして・・・

おっと、こんな毒を吐くと
「ムカつく!」とか「けしからん!」
というクレームが来るのでしょうね。

剣呑、剣呑・・・・


ご朱印もらって荷物を取りに本堂に行ったら、またしても見慣れた歩き遍路さんがいました。
以前善根宿「紫雲庵」で一緒になった通し遍路のY岡さんです。
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「とうとうここまで来られましたね!」


今夜の泊まりはお馴染み門前の「あづまや旅館」いつもここにお世話になっています。
愛想のいい女将さんと料理、特に朝食がお気に入りです。

さっそく洗濯、入浴を済ませて部屋で寝っころがって備え付けの漫画を読んで過ごす。

1830に食事です。
今日は後期高齢者の夫婦、50代の歩きおじさん、わしと・・・爺さんの5人
この爺さん、自分の自慢話を大きな声でまくし立ててきます。
他の人の話題になっても自分の話に持っていく。
「俺は弘法大師じゃー!と言いながらゴミを拾っているんじゃ!」
「なんで食事に納豆がつかないんじゃー!」
「食べられないおかずには箸をつけとらんからな!」


この人、本当に何回もきちんと廻っているんだろうか?
「自称歩き○○回」のような気がしてきた。
回数を重ねるごとに謙虚になっていく人と、高慢になっていく人がいますね。
それに話を粉飾している人は内容でわかります。

老夫婦とかおじさんは、結願目前の遍路話を色々と語りたかったようですが
爺さんがあんまりうるさいので食後の語らいも弾まず、
皆早々に部屋に引き上げていきました。

わしもおいとま・・・。

横峯寺の聖天様の御下がりのお酒を頂いて、さっさと寝ました。



(注1)止血機序第Ⅲ因子組織トロンボプラスチンの作用による止血
(注2)フルヘッヘンド:オランダ語「うず高く盛り上がる」の意(杉田玄白訳)




11月14日(木)

4時半に目が覚めた。
外はまだ真っ暗です。しかし、雨は降っていません。
洗濯物を取り込んで身支度をゴソゴソしていました。

手持無沙汰になったので、お宿の目の前の長尾寺へ参拝に行こう。
厨房に明かりがついていたので女将さんに
「ちょっとお寺に行ってきます」
「はい、はい」

明かりのついている本堂、大師堂で旅の安全の感謝を唱えました。
大師堂にいたら、急に雨が激しく降ってきました。
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かなり激しい雨なので、腰を下ろしてボ~~~ッとしていたら、
お宿の女将さんが傘を持って山門のところで呼んでいます。

えっ?傘を持ってきてくれたんですか??
なんとありがたい。

これだからここの女将さん好きです。

15分くらい激しく降った雨は、きれいにあがりました。
これって、今日の結願のための清めの雨なんでしょうか。

「そんなことないけど。そんなのたまたまじゃない」

そう言われる人もあります。
が、わしは龍神様の清めの雨と考えたい。
そう考えた方が感謝の気持ちを常に持てるじゃない。

天邪鬼的な発言をする人って、
「反対意見を発信する自分」を認識したいために無意識に口にする人なんでしょうかね。
「何が何でも反対!」という人は、反対はするが、
代案を何も示すことが出来ないのが特徴です。

閑話休題

お待ちかねの朝食
名物は、「双子の卵」と「餅入り味噌汁」です。
これが食べたいから毎回ここに宿泊するのです!
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近所に養鶏場があるので、毎回そこに行って買ってくるそうです。
双子の卵って、安定的な生産・入手が可能なんでしょうか?
なんにせよ縁起がよさそな気がしてきて、
結願の前祝いのような幸せな気分になれます。

0650に出発!
玄関では女将さんがいつまでも手を振ってくれています。
「よいお年を!」

遍路シールの剥がされた遍路道を淡々と南下し、
「お遍路交流サロン」に着きます。
お馴染みの館員さんに新作の札所の絵を貰ってもらいます。

お遍路大使の申請用紙を持ってきましたが、
「いや、わしはバスや列車に乗ってしまっているので純粋の歩き遍路ではないのです」
と辞退したら
「全部歩きと嘘を言っているお遍路さんが沢山いますよ」
「はあ、でもお大師様が見ておられますから」
「そうなんですか。そうおっしゃる方は珍しいですね」
「はあぁ~、そんなもんなんですか」

閑話休題

じ、実はこの場所からバスに乗って大窪寺まで行こうか行くまいか悩んでいたんです。
でも10kmしかないし、まだ9時前だし
やはり歩いて行くべきですよね~。
ウジウジ悩んでいた自分を反省しました。

ということで、歩いて丁石道(旧遍路道)を辿ることにしました。
今日は平日なので、残土処理場へ往復するダンプがひっきりなしに通るので少々危険です。
が、峠を越えると誰もいないし車も来ない。
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聞こえるのは猿の声のみ。

登り道でかいた汗が冷えてきて少し寒い。
モミジの落ち葉は・・・ないなあ。
峠に少しばかりありましたが、真っ赤ではなかった。

沿道の渋柿の実は、すべて落ちていて無い。
季節は確実に進んでいるが、紅葉があまり綺麗ではなく、子供の頃の紅葉の風情がないなあ。
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落ち葉踏みしめ歩くこと3時間と少し
山門が見えてきました。
この風景も好きですね~。
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ああ、12巡目の結願です。

境内は紅葉狩りの観光客が大勢来ていて賑やかであります。
心安らかにお勤めをしてご朱印を頂戴して・・・・

さあ、昼食を食べに行こう。
お馴染みの山門前の「飛猿閣」
「こんにちは~!」
「ああ、久しぶりやねえ」
「女将さん、お元気でしたか」


さて、何を食べようかな?
(打ち止めそば)がある!
これにしようか?
「大将!打ち止めそば!」
「じ、実は蕎麦はいまないんですよ。うどんならあるよ。松茸うどん」
「ええっ!ままま松茸?それください!」
「今朝山から採ってきたんですよ。10分くらい待っててくれますか」
「おう!何時間でも待つよ」


厨房ではうどんを伸ばし始めた。手打ちのようですね。
女将さんと世間話をしていると、やがて松茸がどっちゃり入ったうどんがやってきました。
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これ、税込1100円

季節限定、それも松茸が取れなかったら食べられません。
殷賑を極めている門前の某うどんやさんよりも、よほどいいよおおおお。

夫婦連れが店に入ってきて
「何をたべようかねえ」
この会話が聞こえてきたので
「いまなら地取りの松茸うどんが食べられるよ!」
とお節介してしまいました。

最近は結願後、ここのお店で女将さんや大将と世間話をするのが楽しみです。
他のお客さんの邪魔にならないように、隅っこに座る。
この店、なぜかほっとするんですよねええええ。
こういう場所があるのが有難いです。

帰りは1330発のコミュニテイバスなんですが、
バス停には老人たちの長蛇の列です。
紅葉狩りの里の人たちですねええええ。
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大きな荷物のわしらは、荷物を前に抱えて身をよじってバス内に立つ。
長尾を過ぎた頃から座席に座れるようになって来ました。

わしは「志度バスストップ」で降りるのですが、白人男性が一緒に降りようとする。
「ここは高速バス停だよ!」
といっても納得しない。
「On the train?」
うんうんとうなずく。
「ここはちゃいまんのや!」
胸の前でバッテンを作ったら納得した。

1502
JR大坂駅前行きのバスが珍しく時間ぴったりに到着した。
運転手さんは大変な努力をしているんやろうなああああああ。
平日なので車内はガラガラ
安心して御神酒のお下がりの残りをあおりながら
安らかに眠りこけていました。

ねぐらに戻ってきても、なにか心が温かい。
やりきった!充実した!という気分とも違う。
こういった気分になったのは初めてです。
また新たなステージに進んだんでしょうか。

この先精進して行ったらどんな景色が見えるのでしょうかね。
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おきらく遍路旅 12巡目 66番雲辺寺・67番大興寺 令和元年11月8・9日

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12巡目の大詰めは山岳部が残っています。
それも900m級の雲辺寺ですがな。
曼陀峠、境目峠、あるいは民宿岡田から直登にするか・・・
観音寺市の広報ページを見てみたら、観音寺市コミュニテイバスを使って
雲辺寺ロープウエイ駅近くまで行くことができるそうです。
おお、それを使ってみようぞ。


11月8日(金)
「新大阪駅」を始発で出発して一路観音寺へ。0826「観音寺駅」着
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観音寺駅前のコミュニテイバス4番「五郷高室線」乗り場から0852発に乗り
街中をグルグル廻ったのち、約30分後に谷上(教育センター)で降りますが
乗るときに「雲辺寺まで・・・」と言うと運転手さんが
遍路道に一番近いところで降ろしてくれます。

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「お遍路さん、ここで降りるといいよ」
「は、はははい」
目的のバス停よりも600mくらい手前で降ろしてくれました。100円!
なるほど道にはロープウエイ駅に歩いて行く道が示されています。
このとおり歩けば問題はない。
3kmくらいを緩やかな道路を歩きます。
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季節は秋
田の刈り入れが済み、稲を干している風景も見える。
かすかな野焼きの香りもしてきて、子供の頃の秋の記憶が蘇ってきて
切ない気持ちになる。

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1時間弱歩くと山麓駅に着きました。背中が汗で濡れていますよ。
片道分の切符を買う。
降りはどのコースを選択するか、上に行ってから決めよう。

ロープウエイに揺られる事数分、視界が不明瞭になってきました。
山頂の雲辺寺のあたりは濃い霧に包まれていて幻想的ですね。
標高900mの山頂駅に着いたら冷気が押し寄せてくる。
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なんと、8℃ですって。
吐く息も白い。

五百羅漢像は、前は歩き遍路道にずらりと並んでいたような気がしますが
今はロープウエイ駅からの道に多く並んでいるような感じですね。
こちらの道を通ってみて初めて分りました。

さて標高が高いので気圧と寒さの関係か、古傷の右膝が痛んできた。
下りの歩き遍路道は岩が多く膝泣かせです。
で、帰りもロープウエイを使うことにしました。

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今日は納経所で白衣に「おたのみ茄子」の御朱印を頂きました。
残りは太龍寺の印を「金」の部分に押してもらう・・・
それから甲山寺の兎も欲しいかな・・・?
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山門から出てロープウエイで下界に帰ります。
車中、耳がツーンとしてくるので耳抜きをする。

山麓駅に降りてきたらお昼近い。
で、駐車場にある食堂で「うどん定食」とおでん3串食べました。
炭水化物たっぷりの結構ガッツリ食べられる定食で
お腹が一杯になってしまった。

元気よく大興寺まで行きましょうかね。
約9km、3時間弱ってとこです。
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道すがらの紅葉は、いまいちですね。
気温がグングンあがってくるので汗も出てきます。

別格16番萩原寺まで来ました。
今回は別格には呼ばれていないので、遥拝のみで先へ行きます。
境内の紅葉も、まだもうひとつのようです。

県道を大興寺方面に向かって歩いていると、
ある醤油の蔵本がありますよ。
表にパラソルがあって、店員さんから声がかかりました。
「お茶を飲んでいきませんか?」
「は、はははい」

店頭で販売をしているようです。
「丸福醤油」という店舗だそうで、かなり有名な蔵元だそうです。
お話をしている間も注文の電話がしょっちゅう入る。
店舗販売をしていないそうで、お客の強い要望に応えて、
今日から店頭で販売を始めたそうです。
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中に案内されて事務所に行くと、色々な出汁醤油があり、興味津々です。
実は今度家に帰ったとき、おでんを作ろうと考えながら歩いていました。
「おでん醤油」もありますよ。
迷った挙句、色々買いました。

今日は善根宿に泊まると言ったら、お接待に一本頂きました!
ネット販売もやっているので、家族に気に入ってもらったらまた買おう!

今日もいいご縁を頂きました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

えっちらおっちら坂を登って大興寺に到着!
あらかじめ遍路計画を送っていたので、
既に善根宿のさんが境内で待っていてくれました!

「お勤めしてきます!」
「ごゆっくり」
わしの後姿を撮影してくれていました。
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自分じゃこんな写真は撮れませんねええええええ。
膝を少し曲げているので普禮真言のときかな?

さんはもと銀行員で、
地元にある実家を善根宿にしていて、主に歩き遍路さんのお世話をしています。
最近急増している歩きの外国人遍路さんが多いようです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
注意すべき事は、
ここの善根宿はいきなり連絡しても泊めてはもらえません。
土佐、伊予の各地の善根宿や休息所からの御紹介が必要なのです。
関所を無事通ったお遍路さんがこのお宿に泊まることができます。
ですからこの記事を読んで「宿泊したい!」と思っても
簡単にはできませんのでご注意ください。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



今日はあと2人、観音寺門前に迎えに行きますが
まだ時間は早い。
なので、観音寺・神恵院を参詣させていただきましょうかね。
境内には泣く子もよけるダンタイサンが二組来ていて殷賑を極めています。
しかしここは境内に札所が二箇所あります。
順不同になりますが、空いている所でお勤めさせていただきます。

「団体来たれば、納経帳集まりてフルヘッヘンドする」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「フルヘッツヘンド」とは、
オランダ語で「うずたかく盛り上がっている(verheffen)」の意で、
杉田玄白らが辞書もない中、蘭学解剖書「ターヘル・アナトミア」の
邦訳に挑んだ際に、
「鼻は顔の中央にフルヘッヘンド」を訳すのに苦労した、というエピソード。
「庭を掃けば、塵芥集まりてフルヘッヘンドする」などから考えた結果、
「うずたかい」という意味だと推測するにいたる経緯が、辞書を用いずに
言葉を導き出す過程としてが強調されているが、
これは後の創作であろうと考えられる。

わしはNHKドラマの「天下御免」で印象に残っていたので時々使っています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

・・・・どうでもいいことであります。


これで次回13巡目の御朱印を頂くことができました。

自分の参拝を済ませたのち、
境内でKさんと同宿者2人が到着をするのを待つ。
やがてやってきた大きなリュックの男性、どこかで見た顔と思っていたら
フェイスブックの「四国八十八箇所の絆」グループで
毎日遍路通し歩きの記事をUPしていた人です。

毎日パソコンで記事をUPしているので、
その分重い荷物になっているやろね。

もうひとりがやってきました。若い女性です。
そのいでたち、バックパッカーの匂いがしますねえええ。
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お宿に向かう途中、お馴染み父母ヶ浜(ちちぶがはま)で記念撮影
丁度日没前で風もなく、最高の撮影条件でした。
平日ながら沢山の若い人たちが集まっていましたよ。
恐るべし、インスタ効果
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お宿では夕食をいただきながらお遍路話や旅の話に盛り上がる。
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女性は、わしの娘と同い年で、
世界を旅して廻っているようです。
自分の娘がこうだったら、どんな心配をしただろうか。

ちょっと気になったのは、コモンセンス(一般常識)に欠けていること。
讃岐ってどこ?律令って聞いたことない。
源平合戦ってなに?
うう~ん、今時の人はこんなんかなあ?
自分の娘・息子もこんな程度かなあ???
学問をおろそかにしてはいかん、という気持ちはKさんと同意見でした。

しかしながら、参拝の方法とか心構えはきっちりと伝えました。
正しいお作法は、他の人に対するお手本にもなります。

これ、先達のお仕事なんです。

いろいろ話は尽きませんが
歩き遍路は早寝、早立ちが基本です。
9時にお開きとなりました。

部屋に帰って爆睡
夜中の3時半におしっこに目覚めたら、隣の部屋の男性が起きています。
あとで聞いてみたら早起きしてブログを書いていたそうな・・・


11月9日(土)
6時半に朝食をいただき、7時過ぎに出発!
歩き遍路お二人さんを観音寺まで送り、お見送り。
「お気をつけて!」
わしは本山寺の奥之院「妙音寺」まで送ってもらいました。
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ここは讃岐最古の寺院だそうで、
36不動霊場の30番札所でもあるそうです。
そのせいか、朝早いのに駐車場には車が停まっていて、白衣の人が降りてきました。
本堂にはご本尊の阿弥陀如来さまと、お不動さまがおられるので
両方の御真言をあげました・・・
奥之院納経帖もだいぶ埋まりました。
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ここでKさんとはお別れして、
すぐ近くの本山寺に行き、13巡目の御朱印を頂いておきました。
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歩いて近くの「本山駅」にいき、そこから「観音寺駅」まで列車で移動し、
「観音寺駅」~「岡山駅」~「新大阪駅」で家に帰りました。
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今日は特急しおかぜ号の自由席は満席、岡山駅も混雑している。
何かあったのかな?
それとも天気がいいので行楽日和なのかなあ?
満席の車内で大きなトランクで二人分の席を占拠して知らん顔の
中国人が気になりましたが・・・

岡山発新幹線ひかり車内はガラガラで
帰りは快適に過ごすことができました。


さてさて、次回は11月13(水)14(木)のウイークデー2連休で
60番~87番・88番と結願であります。
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おきらく遍路旅 12巡目 46番浄瑠璃寺~64番前神寺 令和元年11月1日~3日

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12巡目も大詰めになってきました。
11月の最初は仕事の関係上、1(金)~3(日)の3日間です。
さて、どうやっていこうか?


10月31日(金)
JR大阪駅バスターミナル2210発の夜行に乗ります。
果たして眠れるか?記憶はない。
多分細切れにでも寝ていたのでしょうね。


11月1日(土)
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0535にJR松山駅前バスターミナルに到着
さすがに寒いなあ。
まだ駅舎のコンビニは開いていない。

久万高原行きバスは0650発なので、しばらく早朝のバス停でたたずむ。
0545にコンビニが開いたので温かいコーヒーを買ってくる。
今朝はお遍路さんはいないなあ。

やってきたバスに乗り「森松本町バス停」で降りて丹波行に乗り、
「浄瑠璃寺前バス停」に着いたのは0805 320円なり。
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当然なんですが久万高原まで行って三坂峠を下るより、
あるいは「塩が森バス停」で降りて浄瑠璃寺への山道を下るより
かなり早く着きました。

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浄瑠璃寺境内は誰もいない。
お勤めを済ませて納経所に行ったら、若い女性が二人
お軸と納経帳を出していました。
「あの~、お勤めはされましたか?」
「えっ?お勤めしなきゃいけないんですか?」
彼女らはここからお遍路を始めたみたいです。お軸が真っ白だったから・・・
納経所のお母さんも
「お勤めを先にしなきゃ・・・教本はあるの?」
「いえ、ひとつだけ」
「じゃ、これをあげます」
忘れ物という勤行次第のパンフレットを渡しました。
「よろしかったら、わしと一緒にやってみますか?」
「いいんですか?」
「これも先達の仕事です」
ちょうど音木を持ってきていたので、本堂で般若心経とご本尊の真言をあげる。
「この先は、おいおい覚えて行ってください」
「はい。ありがとうございました」

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今日はいいお天気で、渡る風も心地よいねええええ。
鼻歌が飛び出してくる。
道端の柿の木には熟れた柿がなっていますが、
いつもある無人販売はないなあ・・・・
まあいいか。

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ふと空を見ると龍神さまがおられますよ。
本日の晴天をありがとうございます。

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楽しく歩くと足取りも軽い。
札始め大師堂でトイレを貸していただき、石手川の長い橋を渡り・・・

西林寺へ来ました。
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ここの直前にあるお弁当屋さんで美味しいお弁当を買おうかと思ったが
まだ1030です。
ちょっと早いかなあ??

国道から脇道に入る遍路道沿いにあるお好み焼き屋さん。
いつもいつもいい匂いがしていて気になっていました。
でも人気店らしく駐車場はいつも満員
丁度11時に開店するようで、看板を出しに来たお店の人と目が合いました。
「あ、あの~もういいですか?」
「はい、どうぞ!」
こりゃ、入るしかない。店内はわしひとり。
広島焼きの店です。
「豚玉!」
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ビールは飲みたいが、我慢我慢
そのかわり、歩きのお遍路さんにはお接待でドリンクがつくそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

ドリンクお接待に納札を出したら、
おお、錦札をはじめ、納札が貼ってあるよ。
家田荘子さんのもあった!

浄土寺を向こうに見える道の角に、お接待のミカンが置いてあります。
立って食べさせてもらっていたら、中から声がかかりました。
「どうぞ、どうぞ入って休んでください」
「は、はははい」
話好きのお母さんで、心臓の手術の際にお大師様に助けてもらったとか
信心についての話を色々しました。

自分にとって起きた出来事を、良きにつけ悪しきにつけ
神仏の御加護と感謝しながら生きる事の大切さを語ってくれました。

錫杖を触らせてもらいたい、と言うので
恥ずかしながらわしの錫杖を渡すと、心臓の部分に当てていました。

もっともっと修行を積んで、
誰に対しても恥ずかしくない態度の取れるお遍路さんになりたいと願うわしでした。

さて浄土寺の門前では待望の柿が売っていました。3個100円
早速買ってお勤めの後に食べる。うまいなあああああ。
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今日は平日なので、それほど参詣者はいないが、
定年後のオジサン歩き遍路さんがちらほらいます。

彼らは定年になってお遍路を始めた人達
姿形は、アドベンチャー的なラフな格好で、
菅笠、白衣着用率はおおむね30%です。
満願ののち再びお四国に来る人は何%くらいなんでしょうね。

繁多寺の聖天堂では、靴を脱いで中に入り、
持参の御神酒をお供えしてお勤めをする。

お願い事の内容が変わった。
生々しいお願いが、現実的なお願いに変化している。
変化している自分の心境にも気づく。
これは進歩なのか、どうなのか。

ここまで来たら石手寺までは気分的に近くて楽です。
3時前に着いてしまった・・・かなり早い。

納経所で今夜の通夜堂の宿泊をお願いし、宿帳とアンケートを記入する。
この時点では、まだわし独りのようです。
奥まった場所にある通夜堂の建物は相変わらず古い。
畳敷きの大部屋にあがると・・・すでに先客の荷物だけが置かれている。
「???」
なんだこりゃ?
荷物の主は手続きせずにあがりこんでいるんでしょうか・・・
こいつは辺土(職業遍路)か?なんとなく散らかっている。
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とりあえず自分の陣地を確保し、布団を延べてその下にリュックを入れて
「誰かが寝ているような」雰囲気にしておきました。意味あるか?

さて時間を無駄にしておくわけにいかないのは自分の性分
52番太山寺にいこうか。
さんや袋だけ持って
「石手寺バス停」~「南端バス停」で降りて
運転免許センター行きに乗り換える。
バスに乗っていると昨夜の睡眠不足が襲ってきて眠い。
いつの間にか和気駅前を通過して、次は「片廻バス停」で目が覚めた!
あぶない、あぶない。

バスを飛び降りて太山寺へ。
リュックを背負っていないので背中が軽いね。。。
午後を廻ると空気が冷たくなってきた感じがします。

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大師堂横の十一面観音様、きょうもいいお顔をされておいでです。
なぜか、この石仏さまに心を惹かれるのです。

さていま1628
時間内に53番圓明寺まで行くことができるか?
まあいいや。間に合えばよし、間に合わねば帰ろう。
そんな気持ちで淡々と歩いていました。
昔とは違ったこの心境、自分にとっては成長と捉えていいのか??

目の前に圓明寺の山門が見えてきました・・・
おお、納経所の時間内に着きそうだ。
1658、先に納経所に行きました。
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ありがたや、間に合った。でも汗をかいてしまいました。
でも次回はこんな行動はしたくないなあああああ。

「伊予和気駅」まで行き、そこから「松山駅」へ。
通勤通学客、観光客でごったがえす路面電車に乗って「道後温泉駅」まで行く。
今日はさすがに平日だけあって浴衣を着た観光客は少ない。
いつもの「椿の湯」で汗を流そうかね。
こちらは本館と違って地元の人が多く来る湯で、
ゆったりと湯に浸かることができます。

結構今日も歩いたなあ。
疲れた脚を労わる。

石手寺通夜堂に戻ると、暗い室内にはわしのほか2人の気配がする。
わしの後に入ったお遍路さんと、辺土?

今夜は静かな夜で、風も吹かないので建物がミシミシガタガタいわない。
繁多寺聖天堂のお供えのお下がりの御神酒をいただくと
酔いが身体に回ってきて
あっという間に眠ってしまいました。


11月2日(土)
夜明け前に目が覚めました。
ヘッドライトをつけて屋外の水洗トイレまで行き、用を足す。
今朝は昨日の朝みたいな寒さはないような・・・気がする。

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先日すっ飛ばしていた本堂・大師堂でのお勤めをする。
夜明け前なので誰もいないかと思ったら
一人二人地元の人でしょうか、
参拝者が懐中電灯を照らしながらやってくる。
あとは境内に沢山いるネコちゃんたち。
子猫でしょうか、ニャーニャー言ってくるが、近寄ると逃げていく。

荷物を取りに帰り、布団を格納して通夜堂を出る。

石手寺門前のコンビニに行き、熱いコーヒーと朝食を買って
店の外の椅子で食べる。
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さて今日は、「松山駅」~「今治駅」まで移動、
各駅停車に乗ったので15駅、約1時間30分の列車の旅を満喫できます。
通夜堂ではよく眠ることが出来たので、
列車に揺られてもあまり眠くならないよ。

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松山駅に着いたら、駅舎のレンタサイクル店で
かねてから予約しておいたクロスバイクを借りる。4000円なり。

自転車遍路というものを、いちどやってみたかったのです。

専門店においてある自転車だけあって
軽いし、車輪もよく廻る。
風を切って走るのは気持ちがいいね。

まずは54番延命寺をめざす。
市街地を快調に走ったのはいい・・・が、
思わず歩き遍路道を辿ってしまいました。
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自転車を担いで階段を降りたが、軽いのでそれほど苦にならない。
これで焼山寺登りをするとどうなるか?
やってみなければわからない。
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延命寺境内では、おばあちゃんと孫娘がお接待をやっていました。
手作りのテイッシュ入れです。
ひとついただきました。

次は56番泰山寺へ。
多分この方向やろう、と思う道を進むと、見慣れた道に矢印シールを見つけました。
あとはもう一直線!
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新作の太山寺大師堂の絵です。
大師堂と背景の取り合わせが好きなんですよ。
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田園地帯をカッ飛んで栄福寺へ!
途中気になるラーメン屋さんがあったが、ここは我慢して
先へ進む。
歩いていると結構時間がかかる感じだが、自転車だとすぐにつく。

57番栄福寺への坂道がキツいなあああ。
この先の行程が思いやられる。

さて、ここの絵はまだ描いていないなあ。
本堂脇の箱車を描こうか・・・・
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門前の店で「へんろうどん」を食べて、さあ仙遊寺までの山道を登るか。
勾配があがる都度、ギアチェンジを繰り返す。
どんどん軽くしていくが、そのうちこれ以上軽くならん。
サドルをもう少し高く設定しておけばよかったかなあ?
この種類のマシンは自分で簡単に設定でけんのです。

やがて勾配は最大になってきます。
歩いているのか自転車をこいでいるのか、
ようわからん速さになってきました。

しかしここで挫けるわけにはいかん。
えっちらおっちら東屋のところまで来て挫けました。
山門まであと少しやんけ!
でも太腿がいう事をきかんようになった。
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ヨロヨロと山門まで行ったら自転車が数台停めてある。
おおっ!皆ここで終点なんやね!
わしも元気にここに停めさせていただく。
歩いて参道を登るのは苦にならないよ。
途中の御加持水を頂いて元気百倍!

58番仙遊寺に到着
お勤めの後、納経所に行ったら白髪をひとつに結んで口髭を蓄えたおじさんがいました。
「お願いします」
「はい、はい。車かな?」
「いえ、今回は今治だけ自転車です」
「お、それは失礼」
「この『照』記念バッチもください」
「あ、それはいくらかなあ」
「600円です。納経と併せて900円!」
「あ、そう」
「5000円でお願いします・・・」
「え?お釣りはいくらになるんかいのう?」
「4100円ですよ」
こんな会話をしていたら、お互いに御影と御詠歌札を忘れていた!
あとで宿に帰って気がついたんですが、後の祭り・・・・
さて、どうするか。

閑話休題

山道を登るのはキツいが、降りは一気です。
快調快調また快調!
と、いきたいんですが、これがけっこう危険です。
路面がフラットでない箇所が多いので、
速度が出すぎるとタイヤをとられて転倒してしまう。
それにカーブで膨らみすぎると対向車がいきなり現われて危険です。
ブレーキを前後に使い分けて慎重に・・・

そうこうしているうちに、
59番伊予国分寺に着きましたがな。
仙遊寺門前にいた自転車もあとからやってきましたがな。
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国分寺の隣にある
「脇屋義助」を祭った神社に参拝します。ご存知新田義貞の弟です。
この先には「脇屋義助公之廟」があるそうなんですが、まだ行っていない。

ここから55番南光坊へ今治市内目指して行くのですが、
その前に駅前に自転車を返そう。
何事もなく返却できましたがな。

平地は気持ちよく走ることが出来ますが、
当然山道はキツい。
この先自転車遍路をやるか、やらないか・・・それはわからん。
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55番南光坊まで歩き、お勤めを終えたあと、
今夜のお宿の「ビジネス旅館笑福」に連絡を入れて迎えに来てもらう。

6年くらい前までは、駅前に「笑福旅館」という遍路宿があったんですが
高齢の為たたみ、息子さんがこの施設を始めたそうです。

遍路宿ではないため、連休中は、しまなみ観光の人たちが宿泊していて満員ですって。
なので、飛び込みの歩き遍路さん達をだいぶ断ったそうです。

洗濯を終えて部屋でひっくり返っていたら、
窓の下から騒々しい音が聞こえてきたので見ると、
バイクツーリングの宿泊客がビッグバイクで到着したようです。
あれはハーレーの音やね。
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満室なのに夕食はわしひとり。
みな、地元のB級グルメを食べに行くらしい。
お遍路さんは疲れていて外に食べに行く元気はない。

ひとりだけなのに料理は冷めていて、
お吸い物も食事半ばを越えたタイミングで出てきました。
ご飯は胚芽米のようですが、
朝の残りが保温ジャーに入っているような感じで妙な匂いがする・・・

夕食はビールを頂いたので、すぐに寝ました。



11月3日(日)
0630に朝食を頂いて、さっさと出かける。
「今治駅」~「伊予小松駅」まで移動する。
今日は日曜なので列車内は閑散としているが、
ジャージ姿や制服の学生がちらほらいます。部活か講習か?
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「伊予小松駅」で降りて右手を見ると、参道になっているのがわかります。
まずはここから行こう。62番宝寿寺
7時50分着なので、納経所はまだ開いていない。
職員のおじさんが本堂の扉を開けていました。
「おはようございます。お参りしていいですか?」
「どうぞどうぞ。ちょっと待ってね。すぐ開けるから」
納経所も開けてくれました。

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十一面観音像の特別開帳は今月一杯だそうで、やれ間に合ったよ。
足元まで上げてくださったので座ってお勤めしていたら
その奥の扉を開けてくださり、中を見ることが出来ました。
立派な仏像が並んでいます。
一瞬だけの拝観でした。
(誰もが「見せてくれ」と言っても見ることはできんので注意)

一之宮神社のある場所を教えてもらい、当時の写真も見せてもらいました。
もともと宝寿寺は札所である一之宮神社の別当寺で、納経は神社境内でした。
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納経所の方から、置いてあった錦札を貰いました。

一之宮神社へは、後で行くことにして、61番香園寺に行きましょう。
今日の天気は[雲量8]の曇り空なんですが、雨が降るような気配はない。
いつもの大聖堂で五体投地礼でお勤めします。

納経所では、初めてのお遍路さんには礼拝所での納経を薦めているようですね。
重ね印のわしには特に何も言われず・・・

礼拝所をスルーして次へ。

「伊予小松駅」まで戻り、踏切を越え、こんもりとした神社の森を目指して進む。
すると参道が真っ直ぐ続く道に出ました。
おお、ここが一之宮か。
伊予の一之宮は、大三島の大山祇神社であることは動かしがたいが、
社伝によると、分祀したものであるので、これを一之宮と呼んだのでしょう。
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境内の脇に、
別当寺宝寿寺のあった場所に碑が建てられています。

(裏面碑文そのまま)
延宝七年藩主の命に依り白坪の里より当所に移す
明治元年の廃仏毀釈令に依り明治十二年二月当社南隣に移す
大正十二年五月鉄道開通の為現在地に新築移転す
当所裏東用水路より西へ五十米北道路より南へ十米当寺共同墓地あり
平成四年三月 社司 鴨威代
日野傳次 記す 九十三歳

なにはともあれ、いままで確認しておきたかった場所に来られて満足です。

国道を東に向かい歩くと、吉祥寺に着いた。
門前のレモンの木、たわわに実っています。
多分持ち主はいないのでしょうが、落ちている実はないかと探したら
おお、色づいたのがひとつ落ちている。
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酸っぱい気分を口の中に留めつつ、さて今回最後の札所に行こう。
余裕たっぷりの行程ですね。
64番前神寺の空には・・・龍神さまはいない。曇り空ですから。
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今日は一円玉をいささか用意してきた。
お不動様の前に進み、アンダースローでシュワッチと投げる。
おお、2枚引っ付いたよ!
ありがたや。

わしがやっていたら若いカップルがやってきて
「お金がひっついているよ」
という会話が聞こえたので、
「やってみ。ご利益があるよ!」
「どんなご利益ですか?」
「・・・・うう~む。お不動様がお願いを聞いてくれますよ」

アンダースローでシュワッチと・・・
おお、引っ付きました!
「おしあわせに!」
「ありがとうございます」

本堂での参拝終えてまたお不動さまの前を通ったら、
親子遍路3人組がお不動様の前でガヤガヤやっていたので、
またしても投げ方を教えたら、皆引っ付き、御利益あり!

実はこの投げ方、お遍路の仲間から教えてもらったんっすよ。
ソフトボールをやっていたそうで、アンダースローも納得です。
こんな楽しいことは皆に教えてあげたほうがいいよね!

納経所から出てきたら、
歩くのがままならないお婆ちゃんを孫が両側から支えて
駐車場に向かっているのを見て、走り寄り
宝寿寺で貰った錦札をお婆ちゃんにあげてしまいました。
「この先、お元気で巡拝できますように!」
「ありがとうございます・・・」

ここの札所って、不思議な所です。
たまたま錦札を持っていると、
あげたくなるような人に出会ってしまうことが多い。

鐘楼のベンチに座って大師堂の上を見ると龍神さまがいつもおられる。
今日は曇りでおられなかったんですが・・・

一円玉投げのレクチャーは、わしのお節介なんですがね。

できればこの場所で半日くらいボケーッとしていたいです。
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今回のおきらく遍路旅はここでおしまい!
有意義な旅でした。
お大師さま、龍神さま、ありがとうございました。
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「石鎚山駅」まで行き、しばし待ったあと
一両編成のローカル列車がゴトンゴトン来ました。
列車がホームに入ったとたん、雨がザーッと降ってきましたがな。
見えなかったけど、龍神さまはおられたんだなあ。
ありがたや。

12巡目の遍路旅も、残す所あと数箇所
11月中に終わって、12月には高野山に行けそうです。
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おきらく遍路旅 12巡目 65番三角寺 令和元年10月16日

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10月12・13・14日の3連休は不運にも3連勤で、
それも休憩時間もない忙しさでした。
休む暇なく動き回っていたストレスが身体に溜まり、
そこいらの古傷が痛んできた。
来年は還暦なので身体のあちこちにガタがきているよおおおおお。

で、16日は1日だけ休みなので、心と身体の洗濯のためにお四国へ行こう!
1日で行って帰ってこられる三角寺にしようか。

10月15日(火)
仕事を早めに放り出して四国へ!
新幹線~特急しおかぜを乗り継ぎ、
伊予三島の「大成荘」へ転がり込む。

女将さんはわしを覚えていてくれて、歓迎してくださった。
夕食の美味しい魚の煮付けをいただきながら、女将さんとの会話を楽しむ。
楽しい話も沢山しましたが、ちょっと気になった話題は

予約を入れたお遍路さんが無断でキャンセルすること。
電話連絡がついた人にキャンセル料金の事を言うと、
「自分はお遍路だから返金なんて必要ないんだ!」と言われたそうです。
いったい何様?と思ってしまいます。
せっかく用意した夕食はどうなるの?

それから横柄な先達が威張り散らす、といった事もあったそうです。
お遍路さんにも色々な人がいますが、
一部の不心得者のせいで
全体の印象が悪くなることは残念です。




10月16日(水)
朝は階下からはいい匂いがしてきて目が覚める。
これまた美味しい卵焼きの朝食をいただく。
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0747
お宿の正面にある「三島口バス停」から路線バスに乗って三角寺を目指します。
15分くらい揺られて街中から山裾の集落へ向かい、
「三角寺口バス停」で降りる。
これ、いつものパターンです。
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今日は天気がよくて、それにすっかり秋の空気ですね。
半袖に冷たい空気が心地よい。
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山道を歩くこと1時間
三角寺の駐車場に到着!
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門前の家で、ふかし芋を150円で売っていますよ。
ひとつ買いました。参拝後に食べよう。

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境内の紅葉はまだ先のようですが、種は点々と落ちています。
先日、岩屋寺で種をひろったので、ここではやめておきましょう。

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今日は時間的に余裕があるので境内をゆっくりと散策できます。

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とても力の強いと言われる三角池の弁天さまにご挨拶、
相変わらず霊感の薄いわしは何も感じない。
ああっ・・・修行が全然足りないなあああああ。
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御朱印を頂いたあと、東屋でふかし芋を食べる。
ホクホクの食感で喉に詰まる、詰まる・・・
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三角寺を後にして、伊予三島駅まで戻るんですが、
さてどうやって行くか。
「三角寺口バス停」まで戻り、1252発の便を待つか
遍路道を逆打ちに降りるか・・・
いま10時前です。バス停で2時間以上待つのはつらい。

せっかく来たんで少しでも歩きたい。
よし!遍路道を歩いて下ろう。
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三島~三角寺までの遍路道を逆に下るのは初めてです。
道を間違わないように慎重に、慎重に。
途中3人のおじさんおばさん遍路に出会いました。
「お気をつけて・・・」

「伊予三島駅」までは下り勾配なので、足取りも軽いよ。
順調に進んで、列車の乗り継ぎも無事に済んで
早めに帰ることが出来ました。

心がジャブジャブと洗われて、すがすがしい気分です。
ああ、やっぱりお遍路はやめられないなあ。
帰りの列車内で次回の計画をたてつつ、居眠りしながら帰りました。
11月1日(金)~3日(日)に松山から今治を歩く予定です。
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おきらく遍路旅 12巡目 38番金剛福寺~45番岩屋寺 令和元年10月5~7日

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今回は3連休貰ったので足摺岬から久万高原まで行けるよ。
お大師様にもたくさん助けていただきました。
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10月4日(金)
2255発の「しまんとブルーライナー」に乗って
中村まで行く予定でした。
いつもの「ハービス梅田バス停」に行って、バスを待っていたんですが
来ない・・・・
バスチケットをよく見てみたら「東梅田」と書いてある。
ええっそりゃね~よ~!
いきなりバス停が変更になっていました。
そりゃ、事前に確認しなかったのがミスなんですが
いつものバス停から乗るという固定観念があったのは否定できない。
ああ、チケット代金がふいになってしまった。
節約せねば・・・・

夜中の大坂駅前をトボトボねぐらに引き返して寝る。

10月5日(土)
0400に起きる。睡眠時間4時間
新大阪まで行き、始発の新幹線に乗り、岡山で特急しおかぜに乗り換え
0939に高知駅に着く。
ああ、予定が滅茶苦茶狂った・・・
アドリブでなんとかなるかなあ、と思いきや、

お大師様が現れました。
徳島の先達同期のK村さん!
今回は土佐遍路を予定していたそうで
高知市内の札所を廻ったのち、高知駅ま迎えに来てくれました!
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

足取りも軽く高知駅の改札をくぐったら、女性から声をかけられました!
facebook友達の高知在住T崎さんです。
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彼女はこれから西国巡礼ツアーに参加するそうです。
四国だと白衣着たままどこへでも行けますが、
四国を出たらなかなかそうもいかんようですね。わしもそうです。

K村さんと駅前で落ち合い、まず岩本寺へ。
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先月ここへは行っているので、13巡目の貯金としておこう。

K村さんの車は順調に足摺岬を南下する。

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無事に金剛福寺に着きました。
門前の食堂で、わしお勧めの「鯖の漬け定食」を食べる。
土佐清水港で朝あがった鯖を漬けにして食べるのは贅沢ですねええええ。
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カーナビのないK村さんはスマホをナビ代わりにしています。
これ、結構役立っていますねええ。

延光寺へ着いたらダンタイサンがいますが、
なんかまとまりのないダンタイサンですねええええ。
大手旅行代理店のツアーは、締まりのないのが多そうです。

駐車場に戻ったら、白人のおじさんが近づいてきて
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宿毛まで乗せていってもらいたいようです。
K村さんにそれを伝えはたら、「sure!」
「テンキュー!」
おじさんオランダから来たんですって。
だからオランダ訛りの英語なんですね。

彼の泊まるホテルの前まで送ってあげましたがな。

まだ時間はたっぷりあります。
愛南町の40番観自在寺には1600に到着!
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納経所のO塚さんと三人で記念撮影
今夜はここの宿坊に泊まる予定ですが、素泊まりのみの宿坊なので
夕食を買いに近くのスーパーに行く。

今日のお大師K村さんは、この先に行くそうで
ここでお別れ。感謝感激であります。
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お風呂をいただき、洗濯して気持ちよく寝る事ができました。


10月6日(日)
翌朝もいいお天気です。
誰もいない境内にいき、ご本尊さまに挨拶をする。
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先日のうちに納経を済ませたので、
今朝は宇和島行き0647のバスに乗る事が出来ましたよ。
1時間ほどバスに揺られて「道の駅みま」で降りる。

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ここから龍光寺まではすぐです。
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前回、納経所で住職と納経帳カバーの話をしていたら
うっかりお金を払うのを忘れていました。
なので、今回は御本尊さまへのお供えも持ってきました。
今日も住職が納経所にいて、機嫌よく応対してもらえましたがな。
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参道の階段を下ると、軒下に柿が置いてあります。
美味しそうな柿、3個で100円ですがな。
早速買って食べながら歩く。

秋晴れの遍路道を鼻歌を歌いながら歩く。
ああ~、楽しいなあ。
クルマヘンロしかしない人たち、せめて短い距離を楽しく歩いたら
お遍路の楽しみも倍増すると思うんですけどもね~。
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え?
余計なお世話だ?
歩き歩きと大きな顔をして言うな?
はいはい、わかりました。

ムカついた人からの反論をお待ちしております。

道路脇に植えられたコスモス、まだ花を咲かせる丈までは伸びていない。
今月末ころでしょうか。

仏木寺門前では、とち餅を売っています。
ううう・・・食べたい。でも我慢しよう。今回は節約旅です。

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歯長峠を越えて卯之町の明石寺に行くのですが、
最初から道が通れなくなっています。
先月の台風のせいですね。
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通行止めを無視して突破すればいいんですが、
恥ずかしながら先達の端くれである身としては、
無茶な行動をすることはでけん。お遍路さんのお手本とならねば。

で、国道を歩いていくことにします。
ゆるやかな勾配を登っていくのは楽ですが、
アスファルトの道より遍路路の山道を歩きたいなああああ。
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日差しが強くなってきたので、木陰を探しながら歩く。
湿度が低いので日陰は涼しいね。

歯長峠の方に登って行きたいのですが、まだ修復はできていない。
ここも安全に歯長トンネルを通ろう。

安全・・・とはいっても
このトンネル「心霊スポット」といわれるらしい。
知らなかったらそれで済むんですが
いざ知ってしまうと気になることのなんと多いことか。
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心を落ち着けて般若心経を唱えながら歩くと
総毛立ってきました・・・・
自分の唱える声がトンネル内に反響している。
進むに連れて反響する音が変わってくる。
それもまた気になる。

何事もなかった・・・と思う。
トンネルを出たところにある東屋にへたり込む。心が疲れていたんでしょう。
ベンチには掛け布団がふたつ放置してあり、ゴミが散乱している。
お遍路でしょうかね、きちんと使用しなければ、
世界遺産への道は遠い。
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おや?ゴミの中に経本があるよ。
なんとしたことか!これではお遍路とはいえない。

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下界に降りてきて、橋の手前にある自販機で水分補給をして
東屋で休憩していたら、白い短パンをはいた区切りのおじいさんが来ました。
九州から車で来ていて、車を置いて歩き、交通機関で車まで戻り、また歩く。
その計画を立てるプロセスが好きなんだそうです。
そうでしょうねええええ、楽しいでしょうね。

明石寺まで歩く道には、大きな栗が落ちています。
栽培されていないか、放置された栗の木ですね。
まだ虫や鳥には食べられていないよ。
これは「不偸盗」にはあたらない。
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ポケット一杯拾って、皮と渋皮を歯で剥いて、身をボリボリ齧りながら歩く。
よく噛みしめるとほんのり甘い栗の身を楽しむ。
子供の頃山に遊びに行ったときに栗を拾って食べた記憶が蘇る。

ああ、歩き遍路は楽しいなあああああああ

楽しんで歩いていたら
明石寺に着きました。
駐車場には大型バスが2台も!
秋のお遍路シーズンですねええええ。
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納経所をチラリと見ると、納経帳やお軸、判衣がうずたかく積まれているが
今日は職員が二人います。まあ大丈夫でしょう。

境内のダンタイサン、なんだか見たような雰囲気だと思ったら
先日延光寺で見た人たちです。
やっぱり雰囲気がダレているように見えるのは気のせいでしょうか。

納経所ではわしは重ね印なのですぐ済んで
「卯之町駅」まで行きましたが、
松山行きの列車まであと1時間あります。
そこで、以前駅前にあったレストラン「ステーション」
ここの料理は本当に美味しいのです。特にチキンがお気に入り。

駅前ビルの取り壊しで閉店したかとおもいきや、
近所に移転していたそうです。

スマホで調べてお店の場所を確認しに行きました。
ここから1km行ったところ・・・
分りにくいなあ・・・それに目立たない場所にひっそりと建っています。
看板もない。隠れた名店といった雰囲気

次回は時間を作って是非行こう!

特急宇和海に乗って松山まで移動する。
今日は柿と生栗しか食べていないのでお腹ペコペコ!
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松山駅ビルにあるお気に入りのカレー屋「デリー」に飛び込む。
焼き豚目玉焼きカレーにサラダとビールをいただき、
満足満足

今日のお宿は近くのビジネスホテルです。
畳敷き3畳と少し。素泊まり3000円です。
安くていいんですが、ランドリーがない。
浴衣を着たまま「キスケの湯」の裏手にあるコインランドリーに行き
40分ばかりそこで時間を潰す。

洗濯物を抱えてホテルに戻り、部屋に干したら眠気がどっと襲いかかり
爆睡してしまいました。


10月7日(月)
今日は久万高原行きです。
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「松山駅前バス停」を0650発の久万高原行きをお握り食べながら待っていたら、
お遍路さんが二人やってきました。
80歳のおじいさんと、日本在住15年のドイツ人女性
彼らもまた区切りうちだそうです。
ドイツ人女性、日本語が堪能で色々話ができました。

旧東ドイツ出身で、ベルリンの壁が崩壊したとき20歳ったそうで、
特に感動した、という感情はなかったそうです。

それからドイツ国歌「世界に冠たるドイツ」で、
”Deutschland, Deutschland uber alles,Uber alles in der Welt”
(ウムラウトはフォントの関係で省略)
とわしが歌ったら、
彼女は「Uber(上にあれ)」という言葉が避けられている、
と言っていました。

東ドイツと西ドイツ出身では国歌に対する意識も違っているんでしょうかね。

バスの発車時刻は、去年までは0630発だったのが0650になっています。
この分だと他の地点でのダイヤも変わっているでしょうね。
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「久万中学校前」に到着し、コンビニでトイレを使わせてもらい
3人組で大宝寺を目指す。
この地点で3人の足並みが違う事に気づく。
そりゃ、80歳の老人の歩みと来年60歳のわしとは速度が違う。
ドイツの彼女は写真を撮りながら歩いています。
おや?修験者の白足袋を履いていますよ。
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この先ばらばらに進むのでここで記念撮影!

わしはひとり、岩屋寺を目指して車道を登っていきます。
ながーいトンネルを歩いていたら車が停まりました。
「乗っていきます?」
お大師様が現れました。
岩屋寺参道の店の人だそうです。

ありがたく乗せていただき、あっという間に岩屋寺に到着!

門前でいつものヨモギ入りの大判焼きを買って食べるのが楽しみでしたが・・・
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山門まで行き、そこの位置から岩肌にある仏様を拝みました。
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大宝寺門前の「すごうさん」で買ってきた「やいと饅頭」を食べてひとやすみ。
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さて帰りのバスは1300しかありません。
またしてもダイヤが変更されているよ・・・
利用者が減ったせいなんでしょうが、この先どうなるのでしょうか。

そう考えてバス停の前に座っていたらスマホに連絡が入った。
久万高原でお接待所をしている「カヨちゃん」からです。
「いまからそちらへ迎えにいきます!」
おおっ南無大師遍照金剛!
今日二人目のお大師様です。

しばらく待っていたら軽ワゴン車が来ました。
おや?車には高齢者マークが・・・・
おお、わしの母親と同年代の人です。

恐縮しつつ車中の人となり、
久万中学校先の「天空の郷レストランさんさん」
まで連れてくれていって、そこで昼食のお接待をうけました。
ここは地元の野菜を多く使ったバイキング形式で
美味しそうなおかずがずらりと並び、ついつい取りすぎてしまうよ。
カヨちゃん

美味しい食事を堪能したのち、カヨちゃんのお接待所に移動して
コーヒーを頂きながらお話を聞く。
このカヨちゃんと話をしてみると、
やりたいと思うことは、いつからでもできる。
もう歳だし、とかお金が、とか
できない理由を探す前にいますぐやろう!ということです。

歩き遍路だってそうです。
出来ない理由を探し回るより、今出来る範囲でやろう!
ということです。

お土産をもらい、リュックに押し込んだら
松山駅まで送ってもらえました。
南無大師遍照金剛

松山の町では秋祭りの「後の祭り」状態で気持ちよく酔った人たちが
あちこちにいますよ。

ありがたいお接待を謝して別れました。
松山駅からは特急~新幹線で順調に帰ることができ、
その車中はずっと寝ていたような気がします。

今回の旅では
お大師様のおかげで、ピンチ!と思われた場面でも切り抜けることができました!
感謝感激であります。
焦らず慌てず、淡々と受け入れながらお遍路していると
何かあったときにはお大師様が助けてくださるもんです、
と考える事ができるようになりましたがな。
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おきらく遍路旅 12巡目 68番神恵院~77番道隆寺&三豊市観光 令和元年9月27・28日


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9月に入ったというのにまだまだ暑いですね。
さて、太平洋上には熱帯低気圧が渦巻いています。
雨と気温が気になるところですが、それでも休みの日となればお遍路にいきます。

12巡目の行程上、2日間で行って帰れる予定を立てたら
観音寺市周辺がいいだろう、ということで、
それも「多度津駅」から77番~68番を逆に打ちます。


9月27日(金)
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朝4時起きで始発の新幹線に乗り、香川の多度津まで行く。
新幹線を「岡山駅」で降りたら、瀬戸内線でトラブルが発生しているようです。
なんでも岡山駅~大元駅間で線路上に自殺願望の高齢者が立ち入り、
警察が出動して確保されるも大暴れしたために
90分の大幅遅延だそうな。
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なんとも人騒がせですねええええええ。
この調子だと予定していた時間にお遍路を始められないなあ。
まあいいや。
腹をくくってすし詰め状態のマリンライナーに潜り込み、
隙間をみつけてスマホをいじって時間を潰していたら、
やがて復旧しました。

艱難辛苦の上、「多度津駅」に着く。
あえて遍路予定表は見ないことにしましょう。
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いつもとは逆の道のりで道隆寺の裏口から入る。
ここから入るのは初めてです。
平日の朝、お遍路さんの姿はなし。
淡々とお勤めを済ませてご朱印をいただく。

門を出たらお遍路用品の「サンエイ」さんの店内に入る。
輪袈裟の紐がちぎれてしまったので修理をお願いするため・・・

「いらっしゃいませ」
「こんにちは。輪袈裟の修理をお願いしたいんですが」
「え?輪袈裟の修理?ちょっと待ってくださいね」

別の人が奥から出てきて
「うちではやっていないんですよ。似たような色のはあるんですが」
「え?先達大会のとき、おたくの店員さんに聞いたらやってくれると・・・」
「わからないんです」
「あ、そう。じゃあ、この紫のをください。自分でつけますから」
「はい」
「あ、それから文字なしの笈摺もください」
「は?おいづる?・・・って何ですか?」


∑( ̄ロ ̄|||)えっ?

「あの、ほら・・・これの何にも書いてないやつ」
「ああ、袖なし白衣ですね」
(まあ、そうとも言うが・・・)

天下のサンエイさんの店員の対応とは思えないなあ。
パートのおばちゃんやろうか。

色々思いはあれど、とにもかくにも買い物を済ませ、
逆打ちで歩く。
殊更に錫杖をジャラジャラ鳴らしながら、
ゆっくり、ゆっくりと住宅街を歩く・・・

「おへんろさぁ~ん!」

声がかかりました!
いつものお地蔵さんを頂けるおじさんです。
今回は、わしからのお礼と言ってはなんですが、
頂いたお地蔵様で六地蔵堂を作ったのでその写真を持ってきました。
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ほっこりしながら車道を歩いていると車が停まり
「金倉寺まで行くんですか?乗っていきませんか?」

おおっ

お大師様があらわれた!

今朝の列車の遅延を取り戻せそうです。
車のお接待の方は60歳前後で、金倉寺近くにお住まいだとか・・・
話好きの人で自分の趣味の事や家族の事を話してくれる。
その中に「再就職」というワードがでてきたので、もしやと思い
「自衛隊のOBですか?」
「えっ?陸自です。どうしてわかったのですか?」
「いや、そのお年だし再就職という言葉が出てきて・・・」
「同業ですか?」
「はい、海自舞鶴です」
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そこでまた話が盛り上がったのですが、車なので金倉寺にすぐ到着
彼はこれからお孫さんのところに行く予定だそうで、
わしが本堂でお勤めをしている間にダッシュで家に戻り
趣味の写真のCDなどを持ってきてくれました。
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今回もいい出会いがあるなあ。

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さて金倉寺では、孫の出産でお世話になった訶利帝母尊さまにお詣りする。
お供えは、ザクロジュースです。
ザクロをお供えするのがベストなんですが、なかなか売っていないし、
生を持ってくるのは歩きでは難しい。
で、大阪市内のスーパーを探し回って、
ようやっと見つけたのがこのジュースです。

それから正月にここで買った「ザクロ香」
綺麗な塗香入れは買わなかったのがずっと心に引っかかっていたので、迷わず買いました。
結構な値段なのですが、今夜の宿代は心配しなくてもいいので
心置きなく買い物ができます。

ここから善通寺までの道、巡打ちのときも時々道を失っていたので
果たして逆打ちですんなり行けるやろうか。

あの山を目指して・・・・

遍路シールを見落とし、結局大きな道を歩くことになり、
ショートカットできる私道を含む遍路道を失ってしまった。
あ~あ、少し遠回りになっちまった。
金倉寺までの車お接待で浮いた時間を食いつぶしてしまったかな?

おまけに市街地の赤門通りに入ったら激しく雨が降ってきましたがな。
雨具なしではずぶぬれになるくらいの激しさです。
久々にポンチョを取り出して着る。
靴は・・・防水が効かずぐちょぐちょ。
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ぐちょぐちょで75番善通寺に着きました。
本堂前には企業研修かなあ??
ワイシャツにネクタイの若者たちがたくさんオジサンに引率されて来ました。
おお、手水の使い方もきちんとしていますねえ。
お灯明、線香は省略していますね。

本堂を出たころには雨が小雨状態になり、ポンチョを抱えたまま御影堂に行く。
途中、「かたパン屋」の方を見たらすいていたので先にそこに行き、
家内と娘の好物の「石パン」を買い込む。
これ噛み砕くときに無理すると歯が折れるやん。
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さて御影堂に戻り、お大師様にご挨拶する。
次に駐車場方面にある聖天堂に行き、お供えの御神酒を供える。
お勤めの後、御下がりを押し頂く。

いま12時、昼食時です。
甲山寺への途中、かねてから気になっていた「三村のパン屋」さん。
「大師もちパン」
初めて店に入ってみて、さて大師もちパンは・・・・
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「売り切れ」

ああっ

人気なんでしょうね。
それでも「大師」の名のつくアンパンとクルミパン、それと屑パンがあるよ。
それを買ったら200円ちょっとです。

もぐもぐ食べながら歩く。

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やがて甲山寺へ着く。逆打ちだと、正面から入ることになります。
すっかり雨も上がって青空も見えてくるが、蒸し暑い。

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先日ここの絵も描かせていただいたので、モデルとなった毘沙門堂でも
丁寧にお勤めをします。
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ここから曼荼羅寺、出釈迦寺へは山を目指して進むので歩みやすい。
はるか山の中腹には奥之院の屋根を望む。

曼荼羅寺の絵もまだ描いていないなあ。どこを描こうか。
やややはり「笠松大師」かぁ。
松がないのが残念ですね。
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ここの休息所前にはいつも果物が置かれていて、安い。
今日はイチジクがあるよ。わし好きなんです。
さっそく買って6個を一気に食べてしまう。

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出釈迦寺もまだ描いていない。なぜ描いていないのか、
知る由もない。
なぜ知る由もないのかは、知る由もない。

いま2時半
今日は三豊の善根宿に泊めていただく予定で、弥谷寺まで迎えに来ていただくのです。
ありがたや。
これから弥谷寺まで歩くと・・・1時間はかかる。
電話で到着時刻を伝える。
到着してからも、参拝時間は最短でも20分はかかるなあ・・・・
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いつもの巡打ち道とは逆の景色なので、分岐点ではいちいち立ち止まり、
振り返り確認するので効率が悪く、難しい。
「逆打ち3倍の御利益」
というのは本来歩き遍路を指すんやろうな。
遍路道を歩かない車・ツアー遍路にはあてはまらない、
と声を大にして言いたい。

この記述にムカつく方がおられたら、
正々堂々とメールください。


閑話休題

弥谷寺へはいつも「ふれあいの里みの」側から
比較的緩やかな道を登っていたんですが、
いざ逆から登るとこれが結構キツい。
今日は調子が悪いのかなあ・・・汗が噴き出してくるし
脚の筋肉が悲鳴を上げ始める。

艱難辛苦の上弥谷寺駐車場に来ました。
善根宿の御主人に「いまからお参りしてきます!」と連絡し、
更に階段を登る、登る。

煩悩の108階段はキツいなあ。
更に本堂への階段もまた然り。
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眺望絶佳の本堂に着いたら
「ブハァ~」
とため息が出ましたがな。

大師堂では、靴を脱いだ時に靴下が少し雨で濡れていて気になりましたが
そのまま上がる。足跡は・・・つかなかった。

今日は足の調子も良くないし、ここで立ったままお勤めするか・・・
いやいや、懺悔懺悔六根清浄、きちんとやろう。
奥まで進み、五体投地礼をしていると膝の靭帯や太ももの筋肉が悲鳴をあげる。
あ、いかん。足がつってきた!
脂汗流しながら、なんとか終わりの五体投地礼までやりました。

駐車場までの下りの石段、焦らず慌てず、確実に降り、
駐車場で待っている本日のお宿のKさんの車を見つける。
「こんにちは!遅くなりました!」
「お久しぶり!」
ガッチリと握手を交わす。

三豊市内の自宅で善根宿をしているKさん、
この世界では有名になっているようです。
しかし、誰でも泊めるわけではない。必ず誰かの取次が必要なのです。
この記事読んでいきなりKさんに「泊めてくれ!」と連絡しても無理です。
八十八ヶ所の札所をここまで来るまで2~3か所の善根宿に泊まり、
そこの主人に認められてから取次いでもらえるところです。

歩き遍路さんは皆、よい人間ばかりとは限らない。
できれば関わりたくない人も結構いますね。これはわしの経験から・・・
Kさんも伊達や酔狂でお遍路さんを泊めているわけではない。

もし宿泊を断られた方は、逆恨みすることなく自分自身を顧みてくだされ。
懺悔懺悔 六根清浄

さてこの日お世話になるのはわしと、野宿遍路さん。
彼を68・69番門前まで迎えに行く。
駐車場に大きな荷物と共に佇む30代くらいのスキンヘッドの男性
御出家様か?と思ったが、そうではないらしい。
遍路中は面倒くさいので剃っているんですって。

Kさんの家に向かう途中、最近有名になっている「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」に寄る。
ここはボリビアのウユニ塩湖のような絶景写真が撮れるということで
「インスタ映え」で若者が多数集まっているそうです。
今日は金曜日なのですが、結構若者が集まって写真を撮っています。
結婚式の前撮りか、ウエディングドレス姿も見られます。
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わしらも、一枚・・・

Kさんの善根宿で夕食(ビールつき)をいただき、
お遍路談義に盛り上がる。
野宿遍路の彼は、もと陸上自衛官ということで、
同業者同志共通の話題で盛り上がりました。
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今日は陸上自衛隊の人に縁があるなあ。
善通寺聖天堂での御下がりの御神酒を振る舞い、更に酔いは廻る。

皆疲れていたし、お酒も入って眠くなってきたので8時ころでお開き!
部屋に帰ったら、開け放たれた窓からは海風が心地よく流れてきます。
ああ~、極楽極楽

おやすみなさい。


9月28日(土)
明日の日曜は仕事なので、今夜大阪に引き上げます。
前回Kさんのところに泊めてもらった時、
三豊市の有名どころの案内をしてもらうはずが台風接近のために
キャンセルしてしまったのが心残りでした。

今日の三豊観光の最初は、
「天空の社・高屋神社」
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ここもインスタ映えするスポットですが、朝早いので誰もいない。
重い身体をなんとか天空へジャンプ。

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次に「不動の滝」は水が枯れていて雰囲気がよくわからず、残念無念

Kさんが檀家になっている「御室派・円明院」
白いパゴダが山の中腹に建っています。
涅槃物はタイからの寄贈なんですが、なぜか中にはおられませんでした。

海岸の道を走り「鴨の越・浦島神社」を望む。
ここは浦島伝説発祥の地だとか。

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最後は、弘法大師が求聞持法を修された「妙見宮」
巨石の下に建てられた堂宇を見ていると、幽玄な雰囲気になります。

おお、そういえば70番本山寺の近くですねええええ。
寄ってもらい、お勤めをする。
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そろそろお腹も空いてきたので、昼食は「渡辺うどん」に行く。
有名店なので駐車場は混んでいます。
天ぷらうどんの中、500円です。
手打ちうどんのもちもちシコシコ感が心地よい。


今日は「観音寺駅」から大阪に引き上げる予定で、大分余裕があるよ。
68・69番まで送ってもらい、そこで終わりにしましょうか。
そういった話をしていたら、
道路を特徴的なねじれた錫杖を突いて歩いておられるお遍路さんを発見!
Kさんが「無行さまだ!」

ええっ!?

ちょうど彼の話題が出ていたところです。
齢80にて歩き108回、車50回の大ベテランです。
そういえば以前遠くからお姿を見たことがあったなあ。
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車を慌てて路肩に停めてご挨拶をさせていただく。
さすがに歩きの錦札の方は貫禄が違うなああああ。
しかも角が見事に取れています。
表情も思わず引き込まれるような雰囲気です。

わずかの間にお話をさせていただきました。
わしはまだ歩き10回、車2回です。
この先の道のりを考えるとため息が出てきそうなんですが、
目の前に淡々とこなしてきた大先輩の姿を見ていると、
自分にもなんとかできそうな気がしてきましたがな。

御多分に漏れず、先達の位には興味がないようです。
歩きのベテランさんたちはこういったことに執着がないようですね。
煩悩の塊の自分を恥じ入るばかりです

ありがたい錦札を頂戴しました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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68・69番門前でKさんに感謝しつつお別れ。
また半年後にお世話にならせてください。

駐車場には大型バスが2台
おお、ダンタイサンやなあああああ。

境内には札所が二か所あるので、ダンタイサンを避けて空いている方から行こうかね。
で、神恵院から行く。
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そこを終わり、観音寺に行く。大師堂前には先のダンタイサンがたむろしているが
なんか全体に締まりがないような雰囲気です。
なぜって、帽子をかぶったままで読経する人たちが、お堂の周り一杯に占領している。
どんな先達かな?と思って見てみたら30代くらいの男性が、
手拭いを頭に巻いたまま経頭を務めています。

なんじゃこりゃ?

でもこんな事で腹を立てていたらご本尊さまに怒られる。

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そう思っていたら、またまた気になることが。
今日は個人遍路の若者たちや家族連れが納経帳持って沢山来ています。
その人達、遠くからお賽銭を投げ銭している。
あんまりひどいので、控えめに
「お賽銭は、そっと差し入れてください。目上の人(仏様)にお金を投げないようにしてください」
と伝えました。

小学生の女の子は、
「おかあさんも、お金をなげているじゃない!」
と不機嫌。
お母さんはうつむいていました。

なんやかんやで今回の予定は終了!
ここを打っておけば、
次回66番雲辺寺を降りて67番大興寺を経て、そのまま東に進むことが出来るのです。

12巡目は、まだ38番から67番の行程が残っているんです。
それは10月第一週に三連休を頂いたので、ぼちぼちとやりましょう。
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おきらく遍路旅 12巡目 先達大会 令和元年9月11日(水)

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昨年平成30年の先達大会は、台風の直撃で直前に中止となり
予定していた薩摩琵琶奏者の黒田月水さんの公演もなくなりました。
CD販売ブースでのお手伝いをする予定だったのですが、残念

今年こそは、と期待していましたが
去年の会場キャンセル代金支払いにより赤字になり、今年は呼べないとか・・・・
ああ、楽しみが半減してしまった。

先達大会は9月11日の平日に開催されるため、半年前から職場に休みを申請していました。
そのおかげで当日と翌日の2日間休みをいただきました。
では次の日はお遍路できるなあ。嬉しいなあ。

10日(火)に仕事を終えて夕方に高松入りしました。
琴電「高松築港駅」正面の高松ステーションホテルにチェックイン
ここで連泊するのです。
荷物を置いて出かけられるので身軽ですがな。

夕食は、高松なのに徳島ラーメン!
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9月11日(水)
早起きしてしまいました。
今日は8時半に会場に出かける予定なので、間が持たないなあ。
コンビニにコーヒーを買いに行き、そのついでに今夜の宴会場の場所の確認に行く。
22番平等寺の谷口住職主催の反省会に参加させていただくのです。

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8時40分に会場の「高松レグザムホール」に着くと、
既に会場付近には白衣の集団がたくさん集まっています。
受付は9時からと案内に書いてあったのですが、もう始まっております。
知った顔もちらほら、開催時間までお喋りしながら待ちます。

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1000人以上が集まっているようです。
この中に先達業務をされている人は何割くらいいるやろうか・・・
更にその中で歩き遍路は何人いるか・・・と考えていました。

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厳かに先達大会が始まり、緞帳があがる。
まずは物故者の法要から。
多くの物故者の名前が読み上げられます。たぶん2年分のやろうね。
壇上の僧侶たちによる理趣経を聴いていましたが、
いまいち音が揃っていないような気がする。
マイクの位置が原因か?

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そのあと表彰式
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これも平成30年度と令和元年度の分を行う。

それが終わったら、いきなり第一部終了のアナウンスがある。
まだ11時ちょっとです。
これから昼食ですか・・・・
食券持って混雑する受付でお弁当を受け取り、自分の席で食べ始める。
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SNSで先達友達が後日指摘していたんですが、
輪袈裟をかけたまま食事をしている先達さんの多いことか!
トイレに行くときにも輪袈裟をかけたまま!
赤いネーム(大先達)をつけた人もいるよ・・・・

先達さんとは、お遍路さんたちの模範とならなければいかん。
いったい何のために先達になっているのでしょうか?
新米先達のわしとしては遺憾に思います。

さて、偉そうなことを言ったわしですが、
黒田月水さんの公演もないことだし、
午後の部は出る気がしなくなったので、近くの札所に行こうかね。

琴電「高松築港駅」から「一宮駅」へ。
暑いねえ、暑いねえ。汗で衣装がぐっしょりです。


本堂、大師堂ではやはり先達大会から抜け出してきた先達さんたちが
お勤めしています。
お作法も、色々ですね。

「読経」といっても経本も持たず般若心経をあげる一団もいれば
妙にお勤めが早く終わる人もいる・・・
お寺で無作法な人に、いちいち目くじらを立てるのは野暮と
真言宗の阿闍梨さまから教わったので、黙っていました。

一宮寺では、大師堂で写経をするのが楽しみとなっています。
ここの雰囲気好きなんですよ。
写経中、気持ちの良い風が吹き込んできて、汗も引きます。
あれこれ心乱れていたのですが、落ち着くことができました。

さて、時間もあるし、屋島寺まで行くかな?
「一宮駅」から「瓦町駅」を経て「琴電屋島駅」へ行く。
道中、やはり抜け出してきたお刀自様二人組と一緒になりました。
70歳と80歳のバス遍路さんです。

「バス遍路さんというと、バスツアーの先達をされているんですか?」
「いやいや、そんなことは全然できない」

ふ~~~ん。

「琴電屋島駅」に着いたら、屋島山上シャトルバスの時間まで20分ある。
「あの~、よかったらタクシー使います?」
「あ、それいいね。3人で割り勘できる」
「じゃ、呼びますか!」

わし1人ではこんな発想でないが、道連れがいるとこういうことができる。
タクシーに駐車場で待っていてもらい、屋島寺へ。

「屋島寺では時間がないから、納経所へ先に行って、灯明と線香だけあげよう!」
「え?そんなんありですか?」
「それでもええんやよ」
「うっそーん!そんなんあかんよ。お大師様が見てるよ!」
「あははははははは」

・・・・・・

またここでもお作法の乱れを実感してしまいました。
彼女らはどういう気持ちでお遍路しているんやろうかね。
ほんと、
「お大師さまが見てるよ」です。
「至誠にもとるなかりしか(五省)」です。

わしは高速ながらきちんとお勤めをしてご朱印をいただき、
タクシーに戻る。

ちょっと気になったこと。
70歳の御刀自様、源平古戦場に行くと気分がすぐれなくなるそうです。
なぜか?
彼女は源氏の家柄と言っていました。それも頼朝の・・・
あれ?頼朝の直系は北条氏によって絶えてしまったんじゃなかったっけ?
それとも傍流が細々と・・・
まあ、彼女が平氏と関わりたくないと言っているので、
それはそれとして聞いておきました。

「琴電屋島駅」まで戻り、お刀自様たちは志度寺まで行くそうです。
わしはホテルに戻って濡れた衣装の洗濯をしたいので高松駅方面に行く。
さよ~なら~。

ホテルに戻り、汗を流してさて洗濯・・・と思ったら
ズボンは今はいている一着しかない。
うう~む、
宴会から帰ったら洗濯するか・・・二次会は遠慮すべきやね。
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今夜は5時から高松駅BTの近くの海鮮居酒屋です。
平等寺谷口住職の呼びかけで主にFBの仲間が集まりました。
2時間飲み放題
他の札所の副住職も二人来ていました。
それにベテランの大先達たち。
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ビギナーのわしは隅っこで大人しくしていました。
13人の参加者の挨拶、自己紹介、本日の感想などなど。
結構ひとりひとりが時間を食うので、
飲み放題の制限時間近くなってしまいました。
みなさん熱い気持ちを持っているんですねええええ。
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参加者の中の方から、
わしの絵を発表する機会を与えていただきました。
わし、自分の絵を積極的に人に見せるつもりはなく、
見せるにしても流れのままに・・・というスタンスを保ち続けてきました。

今回このような話が湧いてきたということは
お大師様から「そろそろみんなに見せろ」
というお告げなのでありましょうか。

宴会は早く始まったので早く終わった。
二次会のお誘いも受けたんですが、今日の汚れ物を洗濯しなくてはいけない。
後ろ髪ひかれる思いを振り切って、ホテルへ帰る。

洗濯機が回っている間は寝られません。
今日は普段の3倍は飲んでしまいました。
自分としては調子に乗って飲みすぎたか?かなり飲んだ。
わし、限界が来ると吐くんですよ。
でも今夜は吐くこともない。
きっと、心と身体の調子が良かったんでしょうね・・・・

部屋中に洗濯物を掛けて安らかに眠る・・・


9月12日(木)
さて、今日は86番志度寺~85番八栗寺、78番郷照寺に行く。
JR「高松駅」から始発に乗って「志度駅」で降りる。
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早朝の志度寺境内は誰もいない。
手水舎は修理中なので使えない。塗香を使おうかね。
お正月に金倉寺で買った柘榴香で身を清める。

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本堂、大師堂には提灯に火がともされていて、昼間とはまた違った幽玄な雰囲気です。
気分はいいんですが、藪蚊の群れが集まってくるのには閉口します。
なるべく線香の煙が流れてくる方に立ってお勤めします。

7時の納経所が開くまで、蚊に刺されないように体を小刻みに揺らしながら待っていると、
僧侶の方が7時前なのに開けてくださいました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今度は琴電に乗って「琴電志度駅」から「八栗駅」まで移動する。
カードを「ピッ」とタッチして構内に入る。便利です。
今わしの持っている鉄道系のカードは関東系の「PASUMO」なんですが、
横須賀勤務中に作っていまだに使っています。

関西でも使えて、バスでも使えることが多くなっているんですが、
JR四国では、改札にカード読み取り機がない駅が多い。
たとえばJR「高松駅」でカードを通しても、
「志度駅」では読み取り機がないので出られないんです。

「新幹線を四国に!」
と言うよりもカード読み取り機を各駅に設置してもらいたいもんです。
22番平等寺には電子お賽銭決済機が設置してありますよ。


閑話休題

今日は平日なので、通勤通学の人々で列車内は賑わっています。
その中にお遍路装束のわしが紛れ込んでいても
誰も気にしていません。さすが四国ですね。
いちど大阪から四国まで遍路装束で旅をしてみようかと考えていますが
修行の足りない自分にそんな真似ができるのでしょうか・・・・

「八栗駅」で降りて改札を「ピッ」と通る。

暑くなってきました。湿気が高いのかな??
このあたりの通りは石材屋さんが多くて、
通りの家には素敵にデザインされた灯篭が飾ってあって楽しいですね。
「むれ源平石あかりロード 」というそうです。
あ、写真は撮っていなかったなあ。今度撮ろう。
夜に撮影できたら最高やろうね。

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汗かいて「八栗ケーブル登山口駅」まで来て、
片道切符を買い、車内へと進む。今日乗るのは青の車両やね。
乗客はわしひとり。貸切りやね。

「八栗山上駅」から鳥居をくぐって進み、大師堂から先にお勤めしましょう。
住職かな?僧衣を着た方が、各堂を廻っておられます。
お詣りする場所がたくさんあるので毎日大変ですねえ・・・と思うのは在家の考えか。

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リュックを下ろしたベンチの上には菩提樹が青々と葉を繁らせていて
よく見ると丸い小さな実がついています。
先週、菩提樹の実でできた念珠を見たんですが、大きさが違う。
種類が違うんやろか。

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本堂の後、聖天堂の内陣にあがらせていただき、
持参のお酒を供えてお勤めしました。
今日は膝が痛くないぞ。五体投地礼が無理なくできる!

山門と鳥居をくぐって、門前の店を覗く・・・アイスクリンはあるか?
「いらっしゃい」
「あ、あの~、アイスクリンはありますか?」
「ありますよ」
「おおっ」
覆いをかけてある容器から出してくれました。
やっぱり暑い日にはアイスクリンやねええええええ。

女将さんとしばらく世間話をしました。
特に聖天様の御利益について。
いろいろと助けていただいていることを話し合いました。
女将さんによると、お遍路さんで聖天様を信仰している人と話したのは初めてだそうな。
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お聖天様のお導きでしょうかね。
このあと、トコロテンと麦茶のお接待をいただきました。

南無大聖歓喜天!

下りは歩いて下界まで降りました。

「八栗駅」~「高松築港駅」・・・「JR高松駅」~「宇多津駅」と移動し
目的地の郷照寺まで歩くこと30分
いま、12時前
いつものうどん屋さんに入ろうと思ったんですが
長蛇の列です。さすが有名店ですね。

うどんやはあきらめて、まずは参拝しましょう。

ご朱印を頂き、今回の予定はこれで終了
あとは帰るだけです。
門前の名物「地蔵饅頭」のお店を覗いてみる。
おお、あったぞ!
「いらっしゃいませ」
「あの~、何個から買えるんでしょうか?」
「ひとつからでもかまいませんよ」
「おおっ!・・・すいません。細かいのがなくって・・・」
「いいですよ」
「2個ください。黄粉のついたやつ・・・」
五千円札を出しておつりを頂く。

帰りの列車の中で食べました。
・・ああ、やっぱりおいしいなあ。

今回は先達大会がメインの行事でしたが
色々な人との御縁をたくさん頂いた意義深い旅でした。

色々なところに行って、色々な人と出会う旅はやめられませんなあああああ。
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おきらく遍路旅12巡目 35番清滝寺、36番青龍寺、奥之院などなど 令和元年9月6・7日

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9月6日(金)
暑い夏の土佐遍路も大詰めであります。
高岡にある35番清滝寺と36番青龍寺は、
鉄道の路線からは離れているので
おきらく遍路旅をする上では結構不便です。

で、バスを利用して近くまで行くことはできないだろうか?
「バス停NAVI」という便利な検索サイトがあるので
色々検討したところ、
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0640に「高知駅前BT」から宇佐行に乗り、
「宮前スカイライン入口バス停」まで行く。
 ↓
そこからドラゴンバスに乗り換え
「竜(りゅう)バス停」で降りて
36番青龍寺まで歩く。
  ↓
1126「竜バス停」~「高岡営業所バス停」で降りて
35番清滝寺まで歩く。
  ↓
山道を歩いて戻り、
1441「鳴川通バス停」~「南はりまや橋バス停」で降りて
路面電車に乗り換えて「高知駅」まで戻る。

この予定で一日が終了となります。
机上では、まずまずといったところか。

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青龍寺では石段の途中にある弁天堂に寄り、
清浄な湧水が流れているので、お金を洗わせていただいていると
弁天堂の奥にイタチがいて、じっとこちらを見ています。
彼は弁天様の眷属なのでしょうか??
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門前にいる仏師
最近ここに店を開いたそうです。5月にクルマヘンロしたとき、
円空仏の話をしたことを覚えていてくれた。
「ま、中に入って話でも・・・」
というのでノコノコ奥に入らせていただきました。
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得度をされた真言宗の僧侶だそうです。
加行もされているので正式な位も持っておられる。
そういえば、仏師は得度をされていることが多いそうです。
確かに仏像三十二相八十種好のなかには印契を結ぶ表現もある。
仏様を刻む際に、きちんと修行をした僧侶の仏師の方がより表現がしやすいでしょうね。

印契といえば、
お遍路さんの中に時々読経の際に印を結んでいる人がいるが
真言密教では印契は師僧から一子相伝で秘密に伝えられるものなのであって
ネットなどで流布しているものなどを真似っこして行うものではない。

この考えは当然のことで、仏師の方もわしも同じで、
色々なお作法は、信者の先輩から教わるものではない。
きちんと加行をおこなって師僧から教わるべきです。

印契でも、法界定印などの在家がしていいものはある。
しかし僧侶の勤行の際の印契は、袖で覆って隠しています。

真言宗でも流派によって微妙にお作法が異なること・・・・
これが悩ましい。
しかし、きちんと伝えられたことであれば、
あれが間違っていて、これが正しいんだ!と言い切ることはないと思う。

こんな話をしました。
彼は円空仏を彫り、美濃の国関市の弥勒寺に納めたということです。
実はこの弥勒寺の住職、わしの小学校の同級生なのです。
天台宗なのですが、信徒さんを連れてお遍路ツアーもしているとか・・・
どこかで御縁が繋がったら会えるかも・・・。


1時間ほど話した後
「竜バス停」まで行き、1126発の便が出るまで1時間弱ある。
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駐車場には「酔竜」という店があり、中にはお接待所があります。
ノコノコ入り、トイレを使わせていただきました。
どうもここはレストランだったようですが、
いまは珊瑚加工がメインで、数珠をはじめとした遍路用品が置いてある。

店の方に数珠について教えていただきました。
素材によって功徳が
水晶は千倍、菩提樹は万倍なのだそうな・・・・・
へえぇ~。

真言宗の数珠の持ち方について、読経の際には親玉を上にして手首に垂らす・・・
これはどの派も同じ。
しかし持つときは、親玉を手の中に隠し持つのは一緒でも
5指で握るとか、人差し指をかわして握るとか・・・色々ある。

さて、どうすっか。
先達であれば、推薦をいただいた親寺のお作法に従うべきでしょうね。
わしは13番大日寺で推薦を頂いたので、大覚寺派のお作法を順守すべきでしょう・・・
しかし、息子さんの光昴さんは高野山専修学院で加行を行ったバリバリの
高野山派なので、多少の祖語は自分自身で解決していかねばならんなあ。。。

ここでもいろいろ教えていただきました。
ありがたや。

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今日の天気は雨の確立が高かったのですが、
青空に太陽がギラギラと照りつけています。見事な晴天であります。
龍神様に感謝感激であります。

さて、バスが来たので乗り、
「高岡営業所バス停」まで行きます。
ひとつ前の停留所の「鳴川通バス停」は、帰りの際に乗る高知市内行が出るバス停なので、
しっかりと場所を目に焼き付ける。目の前はショッピングセンターです。

バスを降りて、北に向かって歩く。
ここは遍路道ではないので遍路標識もない。
スマホのナビが頼りです。

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目の前に「高知リハビリテーション学院」がドーンと見えてきました。
おおおおお、
今を去る40年前に、受験でここまで来たことがあるのですよ。
まだあの頃は大阪南港から高知港までのフェリーがあって
世間知らずの高3のわしにとっての大冒険でしたがな。

結局「来なくてもいい」と学校から言われ(?)
高知での生活は出来んかったなあ。

ああ、なつかしい。
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そんな気持ちを抱えながら山道に入る。
山の斜面の集落の生活道路のようです。
いつもの清滝寺へ向かう超・危険な参道とどこかで合流するのか?
と考えながら静かな車道を黙々と歩む。
吹く風は心地よいが、なにぶん蒸し暑い日なので
汗が次から次へとふき出してきます。

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白衣の袖口から汗がしたたり落ちてきます。
う~~ん、夏用に笈摺を新調すべきか?
それともお大師様がバックプリントされているTシャツにすべきか?
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いろいろ考えながら登ったら、
いきなり35番清滝寺に着いた!
通夜堂の裏に出てきました・・・・こんな参道があったんやね。
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手水鉢を見たら、
水面を細かい水滴が走っている。
おお、ここにも液滴現象があるよ!
上流となる本堂右奥の子安地蔵さまの泉も液滴現象が見られるので
当然といえば当然
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掌でひとくちすくって喉を潤す。
ああ~、甘露甘露

先に来ていた夫婦連れが納経所の場所が分らずウロウロしていたので
案内して差し上げる。

自分のお勤めは、他の人の邪魔にならないよう
そっと唱える。

お遍路はじめて、最初のうちは恥ずかしいので小さい声で読経し、
お経を覚えてくると大きな声であげ、
更には得意になって経本を読まずに読経する人もいる。
そのうち、他の人の邪魔にならないように小さな声で経本を見ながら読経する。

自分にもこういう時期があったか。。。
今の自分の境地はいかに?

そのうちおじさん遍路がやって来て話しかけてきました。
「お経をあげるコツとかあるんですか?」
「抑揚をつけず、流れるように・・・」
「なるほど」

「本道の裏に、霊験あらたかなような泉があるんですけど・・・」
「え、本当ですか?」
もう一組やって来た夫婦連れも誘って泉の場所に行く。
「ほら、落ちてきた水が水面で細かな玉になって水面を走っている」
「おお、有り難そうな水ですね」
「あ、ほら、水が落ちてくるところに仏さまがおられる」
「え?本当ですか?どこどこ?」
「ほら、あそこあそこ・・・」
「ああ、本当や!」

わしも指摘されるまでこの小さい仏さまには気がつかなかった!
なるほどここの泉はありがたし。
こういうものは自分独りだけで満足していてはいかんなあ。

ペットボトルに水を頂きました。

さきほどのおじさん、大坂の今宮戎さんの関係の方でした。
大坂七福神詣でで今宮戎さんに行っているので
また正月に行ってみよう。
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もと来た山道を下り、「鳴川通バス停」まで戻る。
バスの時間まで30分の余裕があるので
ショッピングセンターに行って昼食を買い、
店の前のベンチで食べる。
カツオのタタキを巻いた「土佐巻き」を食べたかったのですが、
ここには置いてなかった。もしかして売り切れか?

1441「県庁行き」に乗って「南はりまや橋」で路面電車に乗換え、
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「高知駅」で降りる。
今日のおきらく乗り継ぎ遍路はこれで終了!

すこぶるうまくいきました。
それに人との出会いに恵まれて、楽しく過ごすことができました。

ホテルに帰って濡れた衣装を洗濯して・・・
高知での第2ラウンド開始!

商店街まで路面電車で移動して、
レストラン「コックドール」に行く!
ここ、わしのお気に入りの洋食屋なんですよおおおおおおお。
品のある洋食屋さんで色々美味しいが、
わしが好きなのはチキンカツレツです!
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どうしたらこんなにチキンが美味しく調理できるのか?
遠慮がちに聞いてみたら、揚げる油の温度と、肉に切り身を入れること
と教えてくれました。
多分鶏肉の下処理もあるんでしょうが、それだけは秘密?かな???
クックパッドに載っていないやろうか?
それからドミグラスソースは素人では無理やなああああ。

ビール一1本をいただき、すっかりご機嫌でホテルに帰る。
少し千鳥足になっているかな?

いや、満足満足



9月7日(土)

八十八ヶ所の行程上、今日は余裕のある日程にしました。
何をするかというと、奥之院巡りです。
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高知周辺の札所には奥之院が多くあり、
札所に隣接しているので、
24番最御崎寺の一夜建立の岩屋、
28番大日寺の爪彫り薬師、
31番竹林寺の船岡堂、
37番岩本寺の矢負いの地蔵
これらは札所を廻るついでに参拝できました。

また30番善楽寺奥之院の安楽寺は駅から近く、
比較的容易に廻ることができました。
36番青龍寺の奥之院は少し頑張りましたが・・・

しかし
29番国分寺の毘沙門堂、
32番善師峯寺の岩屋奥之院、
33番雪蹊寺の中谷観音堂、
34番種間寺の本尾山奥之院、
これらは結構離れているので気合を入れて廻らねばなりません。

高松の川東氏の編纂された奥之院納経帳に載っている場所を
いま廻っているのですが、余裕ができたら記載されていない場所も
参詣したいと考えております。

0800
予約しておいた駅前の「日産レンタカー」で小型車を借り
カーナビに住所を入力して・・・いざ。

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最初は種間寺の奥之院に・・・・
河口沿いの狭い道を進む・・・あれ?どこかな?
神社はあるがその先に「奥之院」の標識はない。
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それらしき建物に行ってみて、石段を進むと
脇にひっそり建つ石柱に「奥之院」の文字があるよ。
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おお、ここか。
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難易度が高いなあ。
でもこうして探すのも奥の院の醍醐味です。
民俗学者の五来重氏によると、
最初に行者が修行をしたような辺鄙な、霊験のある場所に
行者を慕って信者が集まりお堂を建てたのですが、不便なので
時代が下がって便利のよい所にお寺が建てられた。

こういった解釈は、実際に奥之院に行ってみると納得します。

納経は種間寺なので、ついでといっては何ですが
本堂、大師堂でお勤めして、先達納経帳にも御朱印をいただきました。


さて次は雪蹊寺の奥之院
ここも場所がわかりにくい。
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宅地の中の小高い山の上にあるんですが、
登り道に至るまでの車道の狭さが大変でした。
車を置くのにも、近くの家の方にお願いして置かせてもらう。

山登りの際には、気温と湿度が高いので汗が滝のように流れては落ちる。
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しかしお堂にたどり着いたときの満足感は変えがたいね。

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雪蹊寺で納経を済ませ、さて次は
禅師峰寺の奥之院
ここは納経が麓の薬師寺です。あらかじめ電話連絡をしておきました。

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麓の駐車場に車を停め、階段登って薬師寺へ。
もうこれだけで汗が吹きだしてきます。
こじんまりした本堂の入り口で住職様がにこやかに出迎えてくれました。
「観音堂は、この上ですよね」
「はい。納経帳をお預かりします」
「はい、では行ってきます!」
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軽い気持ちで登りはじめたら・・・・
行けども行けども山道は続く。
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ああ、もう少しと思ったら、まだまだ山道は続く。
汗が滝のように流れ落ち始めた。

30分くらい登っただろうか。

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目指すお堂が見えてきました。
おお~、ありがたやあああああ。
お勤めの最中に、背中から気持ちのいい風が吹いて来ました。

薬師寺まで戻り、御朱印を頂き、
ずぶ濡れの白衣のまま車に乗り込み、
さて・・・場所も近いので禅師峰寺も行っておこうかね。

禅師峰寺で御朱印を頂き、次は国分寺奥之院毘沙門堂へ。
このへんでお昼になりました。
道すがらのコンビニでお握りでも買おう。

と、

考えながら運転していたら
土佐一宮神社が目の前に見えた。
こここれは善楽寺にも寄らねば!

奥之院だけでなく、札所寺院も廻っているので
線香、灯明、納め札が心もとなくなってきましたがな。
灯明台に線香が有料であるところでは買いながら持たせる。

善楽寺を後にしてコンビニで買ったお握りをほおばりながら

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高知市の北に位置する毘沙門堂に到着!
龍王院宗圓寺という寺院もあるが、奥之院とは関係はなさそうです。
滝が流れ、修行の場という雰囲気がビンビン伝わってきます。
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国分寺まで取って返し、御朱印を頂き
いま1500
帰りのバスは高知駅前1630です。
ここで考えたのは、28番大日寺まで行けるかな?
ここの奥之院はすでに御朱印をもらっていますが、
大日寺を今日やっておくと
次回13巡目の28番大日寺~34番種間寺という高知市内遍路が楽になる・・・

どうしようか・・・どうしようか。

えい!「迷ったら進め!」だ!
いくぞ!

目的地まで18km、なんとかなるでしょう。

行きはよいよい、無駄なく大日寺に着いた。
本堂の中にあがらせていただき、正座してお勤めしていると
女性の親子連れが入ってきました。
わしが中にあがっていたので、入ってきたのでしょう。
母親らしき老婆がお賽銭を投げ銭して賽銭箱から盛大に外れていたので
「もし、お賽銭は、そっと差し入れるのですよ・・・」
「ああ、そうなんですか。すいませんでした」
わしに謝ってもらうのは筋違いなのですが、
ご本尊さまにも通じたでしょう。

御朱印を貰い、ダッシュで駐車場に戻り
汗みずくの衣装をすべて着替えて
高知駅方面に出発!
高知駅前でレンタカーに給油し、営業所に返却しなくてはならん。
その手間と、高知駅方面に向かう道路の混雑状況を考えると

余裕のない自分の心は、ついつい逸りがちになってくる。
いかん、いかん。
心に余裕を持たねば・・・
般若心経を唱えてみても、焦ってくる。
いかんいかん。

焦る気持ちと共に給油を済ませて営業所へ。
いま1610
努めて平静を装い、手続きを済ませて車を返納する。

あと15分あるぞ!
早足で「高知駅BT」8番乗り場に行く。
ついでにコンビニで夕食とビールも仕入れることが出来ました。
トイレに行くこともできました。
いやぁ~、心配をよそに時間の余裕ができたことに感謝

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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車中の人となり、ビールをくらって大坂まで気分よく帰る事が出来ました。

ありがたや、ありがたや。
来週の水曜日は高松で先達大会です。
翌日も休みをいただけたので、高松市内遍路もできるなあ。

9月は充実しています、はい。
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おきらく遍路旅 通算12巡目 30番善楽寺~34番種間寺、37番岩本寺 令和元年8月30・31日

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土佐夏遍路第2回であります。

西日本を中心に秋雨前線の線状降水帯が居座り、
九州四国に大雨をもたらしていますがな。
天気予報を何度見ても、前日に見ても高知は大雨の予報が非情に表示されている。

雨の日も風の日も、槍が降っても(槍は降らない)雪が降っても
一年を通して歩き続けているので、動揺することはない。
腹をくくって濡れて歩くだけです。
靴に吹き付ける防水スプレーが大して効果ないのは承知のうえ。


8月29日(木)
仕事をダッシュで終えて阪急~新幹線~土讃線を乗り継いで土佐へ。
アンパンマン列車、孫娘に見せてやりたいなあ。
次の駅が土佐山田になったとき、列車が停止した。
「?」
「・・・ただいま、列車が動物と接触しました」
?( ̄◇ ̄;)?
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車内を車掌が慌しく走り回る。
このまま現場検証などで永遠に停止するのか?

そんな杞憂をよそに、10分くらいで再び走り始めました。
やれ、よかった。
なんの動物なんかな??
「高知駅」に着いたとき、「鹿と接触のため・・・」
のアナウンスがありました。

ふ~~~~ん。

そういえば娘が京都府亀岡市山奥の大学に通っていたとき
鹿が列車と接触して急停止したと言っていた。
いうまでもないが、ここも田舎なんやねええええええ。

無事に着いてよかった、よかった。
小雨の降る駅前を足早に、駅前のビジネスホテルに転がり込んで、寝る。



8月30日(金)さて、起きたら窓の外を見る。
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地面は濡れているが雨音はしない。
0540「高知駅」発の各駅列車に乗って「土佐一宮駅」で降りる。
小雨が降っているが、菅笠でしのげる程度です。
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1.5km歩いて0600に善楽寺に着く。
雨降りの早朝のお寺には誰もいない。

ゆっくりゆっくりお勤めさせていただきました。
他に誰もいないので少し大きな声で読経する。

それでも納経所が開くまでまだ時間がある。
で、隣の土佐一宮神社に行く。
寺院とは違ったキリッとした空気感が漂う中
祝詞をあげてお参りしました。

0700に御朱印をいただき、来た道を戻り
「土佐一宮駅」~「高知駅」の列車に乗り戻って路面電車に乗り換え
「高知駅」~「はりまや橋駅」~「文殊通り駅」
ここから2.0km歩いて五台山に向かう。
路面電車を降りたら雨が激しく降ってきたのでポンチョを着込んで
歩き始めたら、次第に雨が弱くなり、しまいに霧雨になってきました。

このまま着て歩くと蒸し暑いので躊躇なくポンチョを脱いで
錫杖に結び付けて歩く。
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次第に五台山が近づいてきて、やがて石畳の山道になる。
しかし苔むした石が濡れて滑りやすいですね。
下り道もこんな感じかなあ。

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軽く汗をかいたのちに、竹林寺に着く。
休憩所に入ったら、冷房が効いていて心地よいねえ。
荷物を降ろして本堂~大師堂~聖天堂にお参りしました。
荷物を取りに戻ったら、冷えたお茶が置いてあり、早速2杯頂いていると
「お接待の巾着袋、地元の小学生が作ったやつです」
ひとついただきました。
中には梅干が入っています。

納経所が新しくなっていましたよ。

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さて、下りの遍路路の石畳
やはり濡れて滑りやすい。
慎重にゆっくりと歩いていると・・・・
腕に蚊がたくさん寄ってきました。
追っ払う間がないので潰す、潰す・・・潰す。

ああっ不殺生戒を破ってしまいました。
肌がむき出しになっている腕や首をブンブン回しながら歩くと
今度は足元が疎かになって滑りそうになる。
ああ、うまくいかんなあ。

しばらく石畳でもがいたのちに道路に出る。
やれやれ。

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河川敷に沿って歩き、橋を渡って
武智半平太の家を横目で眺めつつ峠を越える。

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禅師峰寺の山に来るが、ここでも遍路道で蚊の大群の歓待を受けた。
マムシよりも蚊がやっかいでした。

帰り道は蚊を避けて車道を通りました。ここには蚊はいないね。
竹林寺で貰った巾着に入っている梅干を含んだら
これがおいしい!
あっという間に3つ食べてしまいました。
そおおおかあ、今身体はクエン酸を求めているんですね。

ここから種崎渡船乗り場まで6km、わしの足で2時間というところか。
ビニールシートが並ぶ畑地域を西に進む。
雨は綺麗にあがっていて、青空と雲は半々
「雲量4」といったところでしょうか。
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港を左で見ながら歩くと、
今回お目当ての食事処が見えてきました。
「ドライブインかつお船」敷地内の「土佐タタキ道場」です!
ツアー遍路の口コミや、宣伝で有名で、一度行ってみたかったんっすよ。
売切れ次第終了という不気味な触れ込みなんですが・・・
「いらっしゃいませ!」
「あ、あの~タタキいいですか?」
「定食ですか?」
「は、はい」
「はい!いいですよ。奥の席に荷物を置いてこちらへ」
「はははい」
生カツオの切り身を串に刺したものを手渡され、
「ここにかざして・・・もう少し串の端を持って」
「はははい」
オヤジさんが一抱えの藁を持ってきて、点火すると勢いよく燃え出した。
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皮が焼けてきて油がプチプチとはじける。
おお~、うまそうだ
写真を撮らねば!スマホを取り出して片手であたふたと操作する。

撮影は店の人に頼めばよかったんやなああああ。
「はい、裏返して」
「あ、はい」
皮のない面はそんなに焼かないような感じです。
焼きあがったタタキを切って皿に盛り付けてもらい
「最初は塩とわさびで食べてください」
「はははははい!」
いそいそと席に戻る。

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香ばしい香りに包まれたタタキに塩とわさびをのせ、パクリ。

おお、おいしい、やっぱりおいしいぞ!

こぉれはビールが欲しいなああああああ。
でもお宿に着くまでがまん、がまん。

ご飯はお替りできるんですって。
それに特産の「土佐ジローの卵」(1個100円)があって、
それかけて食べるとまたおいしい。

すっかり堪能して
家にLINEで写真を送り、家内に
「こんど行こう!」と送ったら
「う~~ん・・・」

家内は暑い高知(四国)が苦手なのです。
家内の母親を車遍路に連れて来た時、
家内にも介助をお願いしてついて来てもらったんですが、
その暑さに辟易したそうです。
ですから「四国=暑い」というイメージが固定していて行きたくないんですって!


閑話休題


タタキに満足して種崎渡船乗り場まで歩く。
青空の範囲が更に広がっています。
出航時刻まで50分くらいあります。
荷物を待合室に置いて外に出る。日差しは強いが気持ちいい風が吹いてきます。

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ふと空を見上げたら、
今日の空を青空にしてくださった竜神様がいます。
おお、今日はかなりはっきりしたお姿!
龍神の祝詞をあげる前に御姿を記録しておこう。
「ありがとうございました」
独りきり防波堤の前に立ち尽くして祝詞をあげる。

乗客がだんだん集まってきて
カブに乗ったおやじさんが話しかけてきた。
彼も一度車で88箇所廻ったそうな。
喋っていると渡船が来た。
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僅か5分ですが、船に乗るのは久しぶりやねえ。
潮風がいい気持ちです。

長浜側の乗り場で降りて雪蹊寺向けて歩くと・・・
「お接待所」の看板が目に入る。
中の女性と目が合い、
「休んで行きませんか?」
「はははい」
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(写真掲載はご本人の許可済みです)
今年の5月に開業したそうです。
もとは呉服屋だったそうで、重厚な造りの店先がお接待所になっています。
今日の歩き遍路は、まだわしひとりだそうで
つい長居していろいろ楽しくお喋りができました。

今日の予定で歩くとゴールの雪蹊寺に早く着きすぎるので
ちょうどいい具合になりました。


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暑い夏の平日、雪蹊寺境内には誰もいません。
ゆっくりゆっくりとお勤めをさせていただきました。

今日のお宿は雪蹊寺門前の「高知屋」さんです。
有名なので遍路シーズン中には、なかなか予約がとれないのです。
宿泊は、わしひとり。あとで素泊まりの若者が来ました。
ですから夕食はわしひとりです。

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ここの名物、甘めのタレでいただくカツオのタタキが美味しい。
いやぁ~、今日はタタキ尽くしですねぇ~。
土佐遍路の醍醐味はタタキと見つけたりか。

部屋に戻るときに窓から西の空を見たら、夕焼けで真っ赤に燃えています。
明日の天気はいいんでしょうねええええ。
ありがたや。



8月31日(土)
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夜が明けてきたので、そっと玄関から出て
雪蹊寺に朝のご挨拶に行ってきました。
朝の境内は空気が澄んでいて、まことに気持ちがいい。

前回ここに泊まった時、
種間寺への乗り合い便が出ることを知ったので
使ってみよう。

高知屋さんに頼んで、前日の晩に予約しておくそうな。
0708にやってきたのは「はるちゃん号」と書かれたタクシーです。
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もともとこの地域を走っていたバスが運休したために
自治体の補助を受けて運行しているそうです。
ですので種間寺まで300円で乗れます。
ただし、春野町地域だけです。

早朝の種間寺境内には、誰もいない。
本堂では内陣に上がらせていただき、
ゆっくりゆったりお勤めをさせていただきました。
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種間寺から仁淀大橋まで歩いて4km、約80分歩いてバス停まで来る。
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「朝倉駅」行きに乗るのですが、
事前に調べた時刻表では1時間あまり待たねばならん。
それ覚悟していたのですが、なんと別ルートのが5分後に来ます。
おおっ
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

少し雨が降ってきたが、それほど気にならない。
やってきたバスに喜び勇んで乗り込む。
450円だったかな?
「朝倉駅前バス停」から2分歩いて「朝倉駅」に。
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駅には学生らしき若い女性がたくさんいて姦しい。高知大学かな?

早く着いたお陰で予定より1本前の「窪川駅」行きの
特急あしずり号に乗る事が出来ましたがな。

「窪川駅」から500m歩いて今日のゴールの岩本寺に着きましたがな。
山門からは大きな荷物を抱えたテンジョウインサンが駆け下りてくる。
おお、ダンタイサンが来ているのやね。
暑いのにご苦労様です。

本堂には白人の4人連れがいます。
軽装なので観光客か?
外人クルマヘンロか?
興味深そうに本堂の中とか周りを見ていました。
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さて今ちょうど昼です。
「窪川駅」まで戻り、駅弁でもと思いきや、売店はない。食堂があるのみ。
落ち着いて座って注文して食べる時間はぎりぎり。
わしの性格からは、気持ちが急いて擦り切れてしまうので
そんなことはできん。

まあいいか。
上り特急あしずりに乗って「高知駅」へ。
大坂への帰りは、1630発の高速バスなんですが、いま1300
バスチケットセンターに行って、1400発の便に変更してもらいました。

いつもならば駅裏の温泉へ行って汗を流すのですが
今日はさほど汗もかいていません。
まあいいでしょう。
昼食を食べに行き、ニシン焼き定食を食べて
1400バスに乗って1600頃に大坂梅田に帰り着きました。

今回はどの天気予報も雨、それも激しい雨だったので
濡れて歩くのを覚悟していました。
それがそれが
竜神様の御加護を賜り、ほとんど雨着のお世話になることなく
無事に旅を終えることが出来ました。
竜神様に感謝です。

お遍路を始めて神仏への感謝への気持ちを持ち続ける事により
当たり前とか、たまたまとかいう事象に対して
感謝の意を持つことが出来るようになりました。
この先修行を続ける事により、
更なる境地に至ることができるのでしょうか。
精進します。

次回はこの週末に
土佐遍路3回目、清滝寺、青龍寺と奥之院参拝の旅です。
いやぁ~、夏もお遍路三昧であります。
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おきらく遍路旅 12巡目 24番最御崎寺~29番国分寺

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四国を年に2巡のペースで廻っていると
土佐は7~8月になる。
夏である。
暑いのである。
初回歩きのとき、四万十が気温40℃を記録した年だった。
崖から流れる水をすすりながら歩いたっけなあ。

ですから、暑くてもその時の経験があるので
怯むようなことはない!

でもなあ~、来年は還暦なので
どんどんどんどん体力が落ちてきている。

無理だと思ったらやめて、さっさと帰ることにする。



8月1日(木)
仕事を終えて列車を乗り継ぎ高知市内へ。
ホテルで一杯やって早々に寝ます。


8月2日(金)
0540始発に乗って
「高知駅」~「後免駅」~「奈半利」
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バスに乗って「室戸岬バス停」で降りる。
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潮騒の音が響き渡り、潮の香りが漂う室戸岬は湿気が多いなあ。
緑の濃い登り道を歩むと、汗が噴き出してくる。
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今日は誰もいないだろうと思っていたら
初老の男性がヨロヨロと歩いています。
「おはようございます!暑いですね!」
「・・・お、おはようございます」
「お先に・・・」
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境内には
北海道から来たという3人の親子連れがいたので、
大師堂の結縁の綱を教えてさしあげました。
「この綱を握ってお勤めするとお大師様との縁をいただけますよ」
「えっそうなんですか!」

わし、ここでいつもお大師さまとの縁を強烈にいただけるのです。
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今日は西から吹いてくる風が当たって
かいた汗が若干冷やされてくれるような気がするが
それでも暑い。湿気が多いんですね。
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自販機で普段飲まないようなものを買って飲んでしまう。
いちばん喉に染みたのは冷たいミネラルウオーターですね。
「梅塩飴」をしゃぶりながら漁師町を歩く。
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よたってきたら、バスに乗ろうかなと考えながら
バス停の時刻表示を見てみると、そういうときに限って
次の便は1時間先です。

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いつものコンビニでお昼を買い、氷も買いました。
いつも美味しく頂いていますが、土佐のローカル商品でしょうか。
こういったシンプルなやつはいいですね。
それに冷房の効いた室内ではなくて、
店の前のベンチに座って食べるのは夏を満喫できます。

津照寺本堂への石段を登り切ったら
また別の親子連れの3人がいました。
娘さんが障害者のようで、
ここでもご本尊さまとの結縁の綱のことを教え、
綱の握り方を手を取ってレクチャーしました。
3人でゆっくりゆっくり般若心経をあげているのを聞きながら
大師堂へ降りる。
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今日は結縁の綱のご縁が続くなあ・・・

次の金剛頂寺へ向かうのに暑さで心が少し挫け、
バス停に行ったら、目の前を路線バスが通り過ぎて行きました。
信号で止まったので運転手さんに「乗せて」と頼んだら
「あかん」というゼスチャーをされてガックリ

お大師さまからの
「歩け」

というお告げなのでしょうか。

目に付く限りの自動販売機の前に立ち止まり
飲み物を買って一気飲みしつつ歩く。
昼近い時間は暑すぎるので道行く人もいない。
こんなときに歩くのは酔狂な歩き遍路しかいないなあ。

艱難辛苦の末、
金剛頂寺のある三角山(165m)の麓に来ました。
以前ここで会ったイタリア人のおっさんが
「ヘンロコロガシ!」
と言っていたなあ。

焼山寺に比べたら何でもないよ・・・と
思うのですが今日の気温と湿度から考えたら
ヘンロコロガシになるのかもね。

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旧遍路道は時々車道と交差しますが、基本的には山道です。
ですので勾配は急なんです。
よれてきます。
100m登ったら休み、休み。
もう下着も汗でヨレヨレになってくる。

でもね、この山登りは何かしらパワーを分けてもらえる気がするのです。
それが証拠に、いくらキツくても
「もう登るもんか!」
という気持ちにならないのです。

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艱難辛苦のうえ、駐車場に着きました。
大型バスが停まっていて、ダンタイサンたちがぞろぞろ降りてきました。

こんな暑い日にバスツアーかあぁぁぁ。
ごくろうさんやねえ、とうつろな目つきで眺めていました。

わしの目当ては駐車場の茶店にあるアイスクリン!
ああ、アイスクリン、アイスクリン・・・・
よろめきながらバスをかわして店に行ったら、



閉まっている。



ああっ
涙で曇って前が見えない。

ヨロヨロと引き返す。
僅かに残った気力を振り絞り、山門への石段を登る。
ダンタイサンたちが、ブーたれながら石段を登っている。
(ぜいたくいいなさんなや!)
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わしの好きな恰幅のいい修行大師さまが
「まあ、気を落としなさんなや」
と言っているような気がしているか、していないか。

納経所の横にある自販機でコーラを買って一気飲みし
さあ、山を下ろうかね。
山上台地の農地を過ぎると、下りの山道・・・

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あまりこの道は通らないのでしょうか。
この道を歩くのも修行のうちです。
何事もありませんように。

そういえば歩き遍路始めてから、生きたマムシに出会ったのは一回きりです。
それも大きなムカデを半分くらい丸呑みしている最中で
安心といえば安心
そのほかにはぺちゃんこの子供マムシ。

あとよく出会うのは青大将やシマヘビなどです。

何事もなく麓まで降りることが出来ました。
今回の予定では、ここの
「きらメッセ室戸バス停」から「東谷入口バス停」までワープします。
しばらく待っていたら、無事バスが来て乗り込みますが
濡れた身体に冷房が寒い。
座席が汗で濡れてしまったかな?
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今日のお宿は民宿「とうのはま」
ここから神峯寺までの「まったて」道へ一直線の場所です。
以前「きんしょう」だったお宿のオーナーが変わったようですね。
今日は金曜日なので宿泊者は2人

早く汗でベトベトの服を脱いで洗いたい、風呂に入りたい・・・
30分くらい待ってくださいとの事で、
外に出て近くの店に飲み物を買いに行く。
当然、ビールも買ってきました。
アイスキャンデーを齧りながら宿に帰ってしばらくしたら
お風呂が溜まったので入りに行き、洗濯もしました。
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リュックも洗わないと汗が染み込んで臭くなるので
洗える時にこまめに洗っておきます。
湿度が高いので乾くかな?

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明日登る神峯寺方角を臨むと、雲がかかっています。
湿度高そうやなあああぁぁぁぁ



8月3日(土)
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朝食を0600に食べて、0630に出発します。
山登りはなるべく涼しいうちにやってしまわねば。

農家の人たちも、涼しい朝のうちに草刈などをしています。
あちこちから草刈の音が響く。

登り勾配の車道を延々歩いて行くのは気分的に疲れるね。
さほど暑くないのに汗が噴き出してきます。
農業用水路の水がジャブジャブ流れているので
冷たい水をすくって身体にかぶり、汗を流す。
この水も上流の神峯神社の御霊水が源流なんでしょうね。

ここの旧遍路道も車道に分断されていて、
遍路道と車道を交互に歩く。
遍路道には不気味な看板が建っています。
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魔よけの錫杖の環を殊更鳴らしながら進む。

艱難辛苦の上、駐車場が見えてきました。
まだ1台しか車は来ていません。

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手水場の水は、神峯神社から流れてきた御霊水です。
やはり水面には液滴現象が起きています。
手ですくって飲むと、

ああ、生き返る。

細胞に御霊水が染み渡っていくような気がします。


下界までの下り勾配を調子よく歩き、
「唐浜駅」に着く。
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ここから「のいち駅」までワープして
40分かけて大日寺まで歩く。
昼が近くなって来たので暑いね~。
日陰がなくなってくるので余計に暑い。
しかし、今日も強めの風が吹いているので追い風でも風を感じる。

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大日寺境内には誰もいない。
本堂に上がって御本尊様の前で五体投地礼をして座ったら
「ピ~~~ン」という音がかすかに聞こえます。
鐘を叩いたら不思議な音で共鳴する。

また何か喜瑞か?と思ったら
エアコンのうなりでした。

どうもわしのような凡俗にとって、
喜瑞に会うには媒介となるような人の存在が必要のようです。

「のいち駅」まで戻り、次の列車まで時間が若干あるので昼食を、
と駅近くのショッピングモールに行くと、
足が自然と某フライドチキン店に向いていました。
フライドチキンなんて食べるのは何年ぶりかなあ。

油のついた指を舐めながら、駅に戻る。

「のいち駅」から「御免駅」に移動し
そこから国分寺まで60分かけて歩く。
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午後から空には雲が広がってきて、風も吹いてきたので
すこぶる歩きやすい。

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道すがら、「へんろ石饅頭」の店が目に入る。
よし、時間があったら帰り道に買おう。

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国分寺本堂には、神妙な面持ちで二礼二拍手一礼をしている
スラックス・カッターシャツ男性がいました。
あんまり神妙な雰囲気なので、余計なことは言わず・・・

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納経所前にはミストシャワーが設置してあります。
それにいつもの事ながら冷水のお接待もある。

いい気分で山門を出て、もと来た道を戻る。
さあ、へんろ石饅頭を買おう!
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中務茂兵衛の遍路標識が近くにあるのがへんろ石饅頭の由来になり、
また、バス停の名前「へんろ石」の由来になったそうです。

買ったばかりの饅頭を食べながら歩く。
つぶ餡が心地よい舌触りやね。

今日は本当は国分寺まで行くことができるんかいなあ?
と心配していましたが、
風のお陰で暑すぎず、無理なく予定をこなすことができました。

「御免駅」から「高知駅」まで移動して、
1630発の高速バスで帰るのですが、1時間くらい時間がります。
汗でベトベトの身体が気持ち悪いのでタクシーで近くのスーパー銭湯に行き、
カラスの行水で汗を流してさっぱりして駅に飛んで戻り

高速バスに乗って5時間弱、無事に大坂梅田に帰ってきましたがな。

真夏の土佐路、歩くのは無理だという声もありますが
何度も夏の遍路を経験しています。
駄目だと思った時には無理せず引き返す、中断する、
そういった進退はできるようになってきました。

令和元年8月は、
岐阜県に帰って父親のお盆、
6月に産まれた3人目の孫娘のお宮参りと忙しく
お遍路行く暇がないがな。

でも月末には残りの土佐遍路ができるように計画を立てます。
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最近観た映画など

令和元年7月
最近観たかった映画とかドラマ、アニメを
amazonプライムで集中的に観た。


きっかけは、わしが定期受診している医院のドクターが
ミリタリーマニアで
診察時間の大半はミリタリーのコアな話です。
たとえば、
「真珠湾攻撃の際の日本海軍の航空魚雷は微分を用いていた」
「AK47の設計・構造上の優れているところ」
「A10の製造にはスツーカエースのルーデルの思想が生かされている」

はは~、・・・すごいなあ。
わしの知識・経験から部分的に相槌を打てるので
多分ドクターも楽しんで話してくださるのでしょう。

また、武道をしていたそうで、武道的身体の活用法についても
たっぷり意見を交換できました。

閑話休題



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「幼女戦記」カルロ・ゼン
これいいよ、と紹介してもらった。
知っていたんですが、表題が妖しすぎるんで敬遠していました。
「まあ読んでみて。アニメもあるから・・・」
というので、まず小説から。

これがまた、マニアックな文体で読みづらい。
筋を追いたいのですが著者のミリタリーに関する知識の開陳が濃密過ぎて
わしには疲れるだけ・・・。
1巻半分読んで放り出した。
なので、アニメにしよう。


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早速観てみた。
これはおもしろい。
架空戦記ながら、第一次大戦と第二次大戦が
ごっちゃになったような世界設定です。
主人公の属するのは「ドイツ帝国」
独裁者はおらず、皇帝の影響もなさそうなので
参謀本部が戦いを指導している。
ふんふん、これならばドイツの力を無駄なく発揮できるかなあ?
シーズン1を一気に観てしまった。今後に期待です。





そのついで、といっては何ですが
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「万引き家族」
カンヌ国際映画祭で、パルム・ドール受賞作というので
かなり話題にあがっていましたが、映画館には足が向かなかった。
天邪鬼なわしは話題作と聞いて行列して見に行く趣味はないのです。

わし、主演のリリーフランキー、好きなんですよねえ。
肩の力の抜けた演技は、こっちまで力が抜けるような気がしてきます。
それに嫁さん役の安藤サクラもいいなあ。
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夕立が降る中での二人が睦み会う場面は昭和の匂いがしてきました。
事が終わった後の方が色っぽかったなあ。

必ずしもハッピーエンドではないのが、カンヌでは評価されたんでしょうね。
アカデミーはアメリカ人のための賞なんで、ハッピーエンドであることが求められる。





映画の画面を見ていたら、
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「ザ・パシフィック」
が目に留まった。
ずいぶん前にネット上で話題になって、戦闘シーンを断片的に見ていた。
おお、ここで一気に観よう。

第1海兵師団の太平洋戦線での戦いのドラマです。
この戦線に共通するのは
熱帯の暑さと湿気
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よくこんなところで極限の戦争が出来たなあ。
昔の日本人は忍耐強い。
もちろん、アメリカ人もよくやった。
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これは水木しげる「総員玉砕せよ!」のテレビ版
このドラマにも湿気がまとわりついていた。

やはり勝者の側の物語なので日本兵はやられ役です。
ああ、頭にくる。
無為無策のように突撃を繰り返す軍隊として描かれている。
これじゃ、虐殺じゃないか。
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バカヤロー!
観終わってもいい気分は残らなかった。

「旭日の艦隊」とか「ジパング」は
こういった気分の悪さを払拭したい心理が大きく作用していると思う。






同じスタッフが製作した
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「バンドオブブラザーズ」
こちらは欧州戦線
101空挺師団の戦いです。

勝手な話ですが、こちらは欧州戦線なので、
思い入れは高くなく、単純に戦争映画として観ていた。
これが日系二世部隊の話ならば、また違っていたかな?
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興味のあったエピソードとしては、バルジの戦いの際に
衛生兵が主人公となっていたこと。
自分も衛生兵をしていたので、身につまされました。
衛生機材が不足しているなか、いかにして応急処置をして命を助けるか。
もちろん、助け切れない命もあった。

いろいろいろいろ考えさせられる物語を一気に観ることができて
この1ヶ月は余暇の時間が有効に使えた気がしました。

おきらく遍路旅 通算12巡目 太龍寺お掃除隊

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事の発端は
「先達同期会やろう!」
わしと民宿「碧」の女将さんは先達の同期です。
そのほか仲間もたくさんいます。
去年は、新米先達のための勉強会やろうってんで、ワークショップを開催しました。
最初は新米先達だけのつもりが、いろいろな人が集まってくれて盛会でした。

そのうち同期会やろうよ!という意見が出て
7月の遍路閑散期に開催!
翌日は太龍寺参道の清掃作業やろう!とブチあげたんですが、
連絡を入れると不思議と皆都合が悪い。
「この次は是非!」の返事が空しくSNS上を飛び交う。
結局参加者は言いだしっぺのSさん、わし、碧の女将との3名
この先同期会の発願はどうしようか、気弱になりますがな。
でも清掃作業は10人が集まってくれました。

まあ、なにはともあれ


7月6日(土)
朝早起きして大坂から徳島までバスで来て
そこから路線バスで「生名バス停」で降りて
雨があがり曇り空の中、流れ落ちる汗をお供に
鶴林寺へ向けて登る。
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蒸し暑い道中を楽しませてくれるのは路傍の花
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鶴林寺本堂脇に立つお地蔵様の光る白毫(びゃくごう)と視線に
しばし立ち尽くす。
この空気間、いいなあ。
あとで知ったんですが鶴林寺境内に聖天堂があるとか。
知らなかったとはいえ歓喜天様、すまんこってす。
今度はお供えを持ってきます。

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今日は1時間ばかり予定より早く歩くことが出来ました。
大井集落まで降りてきたんですが、お迎えの車を遠慮して
今日のお宿「碧」まで歩いて行くことにします。
約5km
川を見ながらひたすら歩く。
歩くことによって見落としがちな風景が鮮やかに目に入る。
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汗かいてお宿にたどり着きました。
「すすすいません、ビールを飲ませてもらえんかのう?」
着くや否やこんな言葉が出てきました。
五臓六腑にプチプチと染み渡るなああああああ
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もともと酒に弱いわし
一本飲んだらポンコツになってしまった。
部屋でダウンしている間に今夜の参加者Sさんが到着していたようです。

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6時に3人のプチ同期会が始まりました。
いままで見なかったような珍しい料理が並んでいます。
新作料理なんだろうか。

あとでテレビを見て知ったのですが
地元のオクラを使った創作料理だそうな。
どれもおいしかったよ。
夕食の際にもお酒が出て、それも焼酎がドン!とでました。

四方山のお話をしていましたが
だんだん意識がなくなる。
21時にお開きにさせていただきました。。。。


7月7日(日)
今日は七夕なんですねえええええ

窓の外が明るくなってきたので庭に出てみると、
今日は青空が見えています。
梅雨晴れでしょうか。ありがたや。

太龍寺方面の空に目を向けると、竜神様の鱗が雲になっている。
龍神の祝詞をあげさせていただきました。
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掃除用具を碧の車に積んで、
おきらくお掃除隊出発!
民宿坂口屋があったところから山道に入る。
この車道は歩きには縁のない道なので、まったく知らなかった。
離合の危険そうな狭い、急峻な山道を車は進む。
なんでも、ロープウエイの料金がもったいない人がここを進むそうな。

あとで調べてみたら、最初の歩きのときにここを歩いて下っていました。
すっかり忘れていたんですね。わしの記憶力はあてにならない。
最近は、「かも道」を登って「いわや道」を下りているんです。
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駐車場には数台の車がいます。
お掃除隊の人や、参拝の人たちの車ですね。

8時半におきらく清掃隊集合
ここから獲物を担いで約1km山道を登って山門まで行きます。
けっこうきついよねええええええ。
早速汗をかいてしまいました。

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今日の参加者10名が納経所前に集合して
挨拶と作業予定の説明をしていたら
太龍寺副住職が来られて、
護摩堂で朝のお勤めがあるので、中に入ってください、
とのこと。

おおっ南無大師遍照金剛!
ありがたいことです。

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納経所からあがって、龍天井のある廊下を通って護摩堂へ。
龍天井を中から見られるとは、来てよかった。

住職が護摩壇の前に座られ、おごそかな雰囲気の中、
護摩を焚きながらお勤めが始まりました。
配られた塗香を手に塗りたくったのですが、
汗にまみれて練り香になっちまった。

太龍寺からはペットボトルの飲み物をお接待していただき、
リュックは納経所の方が気持ちよく預かってくださいました。
納経所の方がfacebookのわしの記事をいつも読んでくださっているそうで、
またありがたや。

実は今日のお勤め、わしが経頭を務める覚悟で
参拝用具一式を持ってきたので、いつもより少し荷物が多い。
荷物を預けて身軽になって、ロープウエイ駅まで移動します。
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さてここからから南舎心ヶ嶽までの坂道を掃除していきます。
わしは側溝に溜まった土砂の除去
大雨などが降るとあっという間に土砂が溝を埋めてしまいます。
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屈んだ姿勢は腰に負担がかからないか?
なんていう心配をよそに、作業は円滑に進んでいきます。
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竹ぼうき隊は縦一列になって要領よく小石や枝が散らばった道を清めていきます。

道路を横切る側溝のふたをあげたら・・・・
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お遍路を始める前のわしであったら
飛びのいて逃げるのですが、いささか修行ができたのでしょうか、
寺域で出会う蛇には合掌して挨拶ができるようになりました。

やはり及び腰です。

参加者の皆さん、楽しそうにお喋りしながら作業しています。
わしも、土砂除去隊員の竜山荘の管理人さんと
長期滞在のお遍路さんと色々色々話をさせていただきました。
「行」とはなにか?
かなりストイックな話もできました。

先月三豊の「紫雲庵」で出会ったハンドパン奏者といい、
ストイックな雰囲気を纏っている人と続けて出会、話が出来たのは
お大師様のお導きでしょうか。

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ずんずん行程は進み、ついに南舎心ヶ嶽に到達しました。
岩場までの危なっかしい道にも落ち葉は積り、滑りやすい。
独りでは怖くて来られなかったという参加者も
おっかなびっくり岩場に登り、修行大師像に掴まっています。
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ここで記念撮影
実に気持ちのいいお天気です。
お掃除隊のために雨雲を除けてくださったのでしょうか。

眼下は眺望絶佳
ふと空を見上げると龍神様がおられますよ。
「ほら、龍神様が空に・・・」
「え?どこどこ?」
「・・・・・あっ本当だ!」
かなりはっきりしたお姿です。
それに一柱が去ると、また一柱が顕われる。
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なんとも不思議な日です。
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ちょうどお昼時なのでロープウエイ駅近くの広場で持参の巨大お握りを頂く。
山の空気の中でいただく食事は、また格別ですねえええええ。
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午後の予定は、山門から駐車場まで下りながら道を清掃していきます。
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土砂除去隊員が先行してずんずん進んで行ってしまい、
竹ぼうき隊が脇道の「北舎心ヶ嶽」に行ったのに気付かず作業をしていました。
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1400、時間ピッタリに駐車場までの作業が終わりました。
皆、疲れた様子もなく楽しそうでした。
お遍路さんやっていて、こういった掃除をする気分はまた格別です。
休日の1日、この時間があれば何箇所かの札所を廻れるのに
わざわざ参加してくださった清掃隊員のみなさん、
ありがとうございました。

最後に駐車場でメンバーで記念撮影を、と
スマホのタイマーをセットして、
「はい、たいりゅうじ~!」
とそのとき、スマホの前を白いものが横切ったので、もういちどセットして
「たいりゅうじ~~!」
あ、また白いものが横切りました。

わしは最初、何か光の加減かな?と思ったのですが
どうもそれとは違う現象のように感じました。

あとで碧の女将さんも同じ事を言っていました。
あれなんだったんだろうか?
白龍がお見送りにきてくれたのでしょうかね?
なんにせよ、この日は一日龍神様に見守られていたような気がしました。


今回、このイベントの様子を「へんろ新聞」に
載せていただこうと編集部に電話連絡したのですが、
どうにも編集長とのご縁を得られずに残念ながら投稿は諦めることにしました。

そもそもこういった行為は人に知らせるため、
人に認められるためにすることではないので、
ご縁を得られなかったという事は、何か大きな意思が
働いていたのではないかと考えます。


こういった清掃隊作業、これ一回で終わらせてはいけないと考え、
少なくとも年2回は企画したいものです。
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「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」釘無堂(大阪府貝塚市)

「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」探訪
令和元年7月2日(火)
釘無堂(大阪府貝塚市)

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電車に乗っていたとき、向かいの座席に座っていた人が
気になる本を読んでいました。
そっと伺い、スマホで早速調べてamazonで速攻注文
古書の部類に入りそうな古さでした。
昭和37年初版です。
芸術新潮に昭和35年から2年間連載されたものだそうで、
わしの生まれた頃に連載されていたんですねえええええ。

「観光バスの行かない・・・」と銘打ってあるのですが
この頃の観光バスの規模ってどううなんでしょうかね?
古寺巡礼がブームになっていたらしい。
そうすると四国バス遍路もこの頃盛んだったのでしょうか??
でもインフラ整備とか情報の流通の様子は今とは違っていたでしょうね。

時は流れ、還暦間近のわしにとってこの本との邂逅は
どんな意味を持つのか?
いやいや、そんな難しい事を考えなくって
気軽に知らなかった寺院を訪れる楽しみを与えてくれた本
そういう立ち位置でいいんでないの?

関西を主とした23寺院が紹介されていますが、
この中には行ったことのある寺院もある。
新西国や西国薬師のお寺もあるからです。

しかし、知らない所も多い。
まず、目に飛び込んできたのは
「水間の涙痕<釘無堂>」
おお、新西国4番札所の水間寺の1km先にこんな所があるのか。

「なんば駅」から南海電鉄で「貝塚駅」まで行き
そこから水間鉄道に乗り換え「水間観音駅」で降りる。
歩くこと10分
水間寺に着く。ここのお参りは帰りにしよう。
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さらに10分歩くと、住宅街の中に静かに佇んでいます。
浄土宗孝恩寺の一堂で、国宝ですって。

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寺伝によると、
聖武天皇発願で、行基により建立された「行基建立四十九院」の一つとされている。
平安時代初頭までに七堂伽藍が揃っていたが、応仁の乱の戦火に巻き込まれ
大半の建物を焼失、その後豊臣秀吉の紀州攻めで観音堂以外のほぼ全ての建物を焼失した。
この際に、仏像を薬師池に沈めて消失を免れた、という逸話がある。
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唯一兵火を逃れ現存する観音堂は「木積の釘無堂」と呼ばれ、
鎌倉時代の密教建築様式を伝える貴重な文化財として国宝の指定を受けている。
なお「釘無堂」とは建築に際し釘を使用していないとの意味であるが、
伝統工法の木組みを用いた社寺建築では、釘を使用しないのは
必ずしもこの堂に限ったことではないが、何故でしょうね。
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確かにしっかりとした建築で、これぞ日本建築という風情です。
門扉は閉じられていて中を窺う事はできないので
「南無阿弥陀仏」を七回唱えました。
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ここは浄土宗だからです。
いきなり訪ねて拝観したい!と言ってみたかったが
あまりに失礼なので、やめにしておきます。

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村人により守られた19体の仏像は収蔵庫に納められていて
拝観申請をしておかなかったので拝む事かなわず・・・
しかし収蔵庫に陳列されている仏像はあまりありがたい気持ちが湧いてこない。
須弥壇や厨子の中に納められこその仏像ではないか、と思う。
野仏はまたその風情はありますがね。

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境内に咲くオレンジ色の花
クロコスミアというのですが、わしの家にも植えたはず。。。
咲いているかなあ??
LINEで家にいる娘に「咲いてる?」と聞いたら「咲いてるよ!」の
返事がありました。

梅雨の真っ盛りにもかかわらず、この辺は雨もなく
湿度は高いが気温はそれほどでもなく
気持ちのいい参拝が出来ました。

帰りに水間寺へお参りに行ったら、本堂では
多くの僧侶が法要を行っていました。
おお、ありがたや。ご利益を頂戴しましょう。

境内にある「聖観音出現の地」でパワーを充電し
足取りも軽く家路につきました・・・のはずが
途中のなんばで入った回転寿司屋さんで
キンキンに冷えたビールを昼間っから頂いてしまい
千鳥足気味で帰りました。

さて、次はどこの「埋もれた古寺」に行こうかな

おきらく遍路旅通算12巡目 79番天皇寺~83番根香寺 令和元年6月26日(水)

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6月29日、30日の土日は仕事なので
26日(水)、27日(木)が休みになった。
お遍路に行くしかない!平日お遍路はゆっくりと旅ができる。

しかし

G20が大坂で開催される影響で、
大阪市内発着のバスが軒並み運行しないそうな。
ああ、バスではいけないなあ。
では列車でいける一番近いところ・・・
そう、多度津近辺ですね。

五色台山登りは日帰りコースで何度か行っている。
82白峯寺~83根香寺~81国分寺~79天皇寺と廻って
三豊のKさんの善根宿にお世話になろう。
翌日は三豊から71番~78番をやろうか。



6月26日(水)
早起きして阪急の始発に乗り、梅田から新大阪に行く。
まだこの時点では警備体制は厳重ではないような気がする。
岡山から高松への「快速マリンライナー」は通学通勤時間帯で混むので
自由席ではなく指定席を買い、快適な列車旅を楽しむ。
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瀬戸内海を渡り、いざ四国に。

「坂出駅」で降り、駅前バス停で、ことさんバスの王越線に乗り、
「高屋(たかや)バス停」まで行く。
運賃は・・・去年は250円だったはずが350円になってますよ。
バスもひと回り小型になっている。
ローカルバスは栄枯盛衰が激しいね。
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「高屋バス停」から五色台へのスカイランを登り、
途中から崇徳御陵への参拝道を登る。この道好きなんですよねええええ。
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入り口の鳥居をくぐると紫陽花が咲き誇っています。
一株だけ真っ赤に色づいていますよ。
なぜかな?

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ゆるく続く階段道は脚への負担も少ないし
なによりも御陵へと続く道だけあって清浄な空気に満ちているような気がする。
足元に生えてる三つ葉の若葉をつまんで口に含みながら
いい気分で登る。

白峯寺に着いたら住職が境内の木の手入れをされていて、

「歩きですか。お疲れさまです」
「ありがとうございます。ところで今年は紫陽花の花はいまいちですね」
「わかりますか」
「はい。雨が少ないせいでしょうか・・・」
「そうなんですよ。色も大きさもよくないですね」
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「この先山道では猪に気をつけてください」
「あ、はははい。錫杖の音で逃げていかないでしょうか」
「ウリボウには通用しないかもしれません」
「あ、はははい。気をつけていきます」


山門を出たところに「韋駄天」の新しい看板がある。
看板の先にあったのは・・・
おお、これか。
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前から気になっていました。
門の右側におられた小さな像は韋駄天様やったんやね。

白峯寺から五色台の尾根を進むこの道
いつも湿っていて足元が悪いのですが、今日はそうでもない。
木立は下界よりは気温も低く、湿った風も気持ちがいい。

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ゆるやかなアップダウンの山道を歩くのは気持ちがいい。
いい気分のまま車道に出ると
その先にある茶店
お昼前なのでここでいつもの食事を、と思い

「ごめんください」
「ごめんくださぁ~い!!」
「ごめんくださ~い・・・」

返事がないよ。

仕方がない。このまま前に進もう。

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根香寺の紫陽花も、やはりいつものような鮮やかさはないなあ。
人の居ない境内で独りお勤めをする。

この時点で当初の計画よりも1時間早い。
おお、これならば余裕を持って行動できるなあ。

もと来た道を引き返し、さきほどの茶店を覗いたら
おばさんが店先にいたので、食事はやめておいて
アイスキャンデーを買うに留めました。
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余裕を持って・・・と先ほど考えたのですが、
少しでも先に進みたいという気持ちが優先されてしまいました。
これはわしの性格なんでしょうね。

五色台を降りる道は、車道を「一本松」まで進み
急な階段道を下って讃岐国分寺まで行く。
ああ、膝が笑う。
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標高が下がるに従い、気温も高くなってきました。
それに正午を廻っています。暑いのも仕方がないかね。
汗が滝のように流れ、喉が渇いてくるので自販機が目に付くと
飲み物を求めてしまいます。

このあたりは食べ物を売っている店が少ないなあ。
昼食はどうしようか・・・
お腹がすいてしかたない、ということはないので
このまま進もう。
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「国分駅」から「八十場駅」まで列車で移動して
天皇寺まで行く。
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そういえば八十場のトコロテンを食べたのは過去1回しかない。
食べたいなあ、と思うが無理しても食べたくはない。
なぜって、次の列車の時間が気になるから・・・

今日のお宿は、三豊市で善根宿をしているKさんの「紫雲庵」
「詫間駅」まで迎えに来てくれるので
列車には遅れたくないのです。

「八十場駅」~「詫間駅」に行く。
ホームの椅子で待つことしばし、あと1分で観音寺行きが来るとき
向かい側のホームのベンチに忘れ物を発見!
あれは天皇寺で一緒だった若者が持っていた「善楽寺」の文字が入った袋
あっと思っても、どうしようかと考えていたら列車が来た。
もはやどうしようもない。
あの袋の中には納経帳は入っていないだろうなあ、と念じつつ列車に乗る。

列車内は通学の高校生でいっぱいです。
若い連中は賑やかだろうなあと思いましたが
皆眠りこけていて、いたって静かですがな。

空模様があやしくなってきて
「詫間駅」に降りたときは雨が降り始めてきました。
改札をくぐるとKさんが迎えに来てくれていて
スマホを向けられ、ポーズ。
迎えの車に荷物を載せて、もうひとりの宿泊者を迎えに
弥谷寺ふもとの温泉駐車場に行きます。

彼は無銭歩き遍路のハンドパン奏者で、
乞われて演奏をしながら善根宿などを巡っているそうです。
修行僧のような雰囲気を持っていますね。

Kさんは善根宿「紫雲庵」をしている有名人で
外国人の歩き遍路さんを多数お世話しています。
年金生活者ながら、悠々と人生を送っておられます。


いま、老後の資金が2000万足りない・・・と世間では
騒がしく、果たして善根宿が成り立つのか?
と心配症のわしは気を揉んでしまいますが、
Kさんは実に楽しそうにお遍路さんのお世話をしています。
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食事のあとにはハンドパンの演奏を聴かせていただきました。
アジア風の旋律は癒しの音階ですね。心に気持ちよく響く。

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それからはお酒を頂きながら
様々な話で盛り上がり、気がつくと21時前になりました。
お遍路は早寝早起きが基本なので
話は尽きないがお開きとしました。

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寝る前にスマホで明日の天気予報を調べたら
なんと熱帯低気圧が台風に変化するらしい。
そして四国地方は大雨・・・
この時点で明日は引き上げよう!と決心しました。

少しあけた窓の外からは雨の音がする。


6月27日(木)
雨が断続的に降っています。
やはり今日は帰ろう。
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朝食をいただき、7時にお宿を出て「詫間駅」まで送ってもらう。
Kさんはこれから近くの「妙見宮」に行くそうです。
弘法大師が求聞持法をされたところだそうで、洞窟「胎内めぐり」もあるそうで
誘われて心がグラグラッと動きましたが
帰ると決めたら帰るしかない!
それに台風の影響で列車が運休になったら帰れないしね。

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「詫間駅」~「多度津駅」~「岡山駅」
新幹線で「新大阪駅」まで帰ってきました。

さて

G20の厳戒態勢
怪しげな荷物を抱えたお遍路さん、職務質問はあるか?
ボディーチェックはあるか?
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もしもそれを受けたらブログのネタになるなあ?
と期待半分で新大阪駅や梅田駅構内を動いたが
何もなし・・・
確かに警官の姿は多く見られましたが、
警備の警官にオバサンが道を尋ねていましたよ・・・。

無事帰りつきました。
当初の予定はこなせなかったんですが、まあいいか。
お四国は逃げません。

翌月の7月6日はプチ先達同期会、
よく7日は太龍寺参道お掃除イベントです。
興味のある方はご連絡ください。
2太龍寺清掃


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おきらく遍路旅(通算12周目) 13番大日寺~23番薬王寺 令和元年6月15・16日

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前回、お接待で12番焼山寺まで行くことができたので
予定を組み替えて
初日は18~19~23~22
翌日は17~13
の計画で列車移動も入れた行動にしました。

しかしですな、活発な前線の移動により大雨の予報が出ています。
台風のときも雪のときも歩いてきたんで
このくらいの雨は大丈夫です。
靴に防水スプレーをしこたま吹きかけて、準備はよし。

金曜の晩に徳島に移動し
お宿は「はやし別館」
ここは少し古いが手入れが行き届いていて
気持ちよく泊まることができる宿です。


6月15日(土)
0544の海部行き始発列車に乗る。
その前に駅前の外食チェーンで腹ごしらえ。
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夏至が近いので夜は明けている。
まだ雨は降っていないが、空気が少し重いかな?

「徳島駅」を出て、
「地蔵橋駅」で降りて弁天山に行こうかなと
考えたのですが、雨も降り始めて
あまり乗り気にならなくてやめました。

いつもの「南小松島駅」で降りて歩き始める。
田園地帯を歩いて行くと、田植えの済んだ田の中に
ピンクの物体がある。
ああ、これが今問題になっているジャンボタニシの卵かあ。
稲の苗を食べてしまうのが問題になっていますが、
もともと食用のために台湾から持ち込んだのが大繁殖したそうで
人間の勝手な都合で悪者にされたりする。


この季節、目を楽しませてくれるのはアジサイの花です。
わし、個人的にはガクアジサイが好きですね。
雨露に濡れたアジサイの花の写真を撮りたいのですが
ポンチョを着た状態ではスマホを引っ張り出して撮るのは
結構面倒だし、濡れてしまうのでなかなか撮れない。
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小雨になったときにいいアングルに出会えたとき
なんとか写真を撮ることができます。
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18番恩山寺から牛舎を抜けて弦巻坂の竹林は絶好の
撮影ポイントなんですが、雨で撮影する気力なし・・・。

道の脇に生えているビワの木には実がたわわになっています。
栽培されたものではないので実は小さく果肉も少ないのですが
味はまさしくビワです。
もいでは食べ、もいでは食べ
口の中はビワの甘い味で一杯になり、心も満たされる。

前回、マーチの歩調で歩いたらグングン進む事ができたので
今日もマーチで進む。
しかしレパートリーが少ないので
「抜刀隊」と「軍艦マーチ」の
ヘビーローテーションになってしまう。

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白鷺橋の手前で小糠雨になってきました。
おお、竜神様ありがとうございます。

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立江寺門前で
「雨の中大変ですねえ」
「いえいえ、参詣の時には雨があがるのです。竜神様のお陰で!」
「まあ、どこにおられるのですか?」
「う~~ん、このあたりかな?」
「すばらしいですねえ!」

合掌

「立江駅」に着いて切符を買おうかな・・・
あれ?券売機がない。
踏み切り警報機の音が聞こえてきて阿南行きの列車が来たので慌てて乗り込む。
車掌が車内にいたので「日和佐駅」までの切符を買いました。
「阿南で待ち合わせが1時間以上ありますよ」
「大丈夫です」
ダイヤ改正で、列車の本数が少なくなっているようです・・・
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何もない駅のホームで時間を潰すのも旅の醍醐味です。
文庫本を読んだりスマホをいじったり、ボ~ッとしたりして過ごす。

やってきた海部行きに乗り、
「日和佐駅」に着いたら、雨があがって青空さえ見えています。

おおっ


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それに今日はお大師様の誕生日
薬王寺では誕生日の法要も行われています。
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この晴れ間は
お大師様と竜神様のご利益か!

南無大師遍照金剛

南無八大竜王


次の列車まで1時間くらいあるので
いつもの門前のセルフうどん屋さんに行く。
ここでは自分で麺をゆがくのです。
うどんの大とかき揚げ、アジフライ、卵の天麩羅を食べて540円
安いですね~。

駅前の道の駅には足湯もあるのですが
靴も靴下も雨で濡れているので、脱ぐのが面倒なのでやめにしました。

「日和佐駅」で切符を買おうとしたら、券売機がなくなっているよ・・・
小銭を確認して列車に乗り
「日和佐駅」から「新野駅」に移動
雨脚が強くなってきました。

ああ、竜神様

一緒に降りたお遍路らしいお爺さんが、あさっての方向に行くので
「そっちじゃないですよ!」
「ニホンゴワカリマセン」
あり?日本人じゃないのね。
「Where are you from?」
「タイワン」
ああ、そうなんですね。

先導して歩く。
かなり雨脚が激しくなってきて、靴の中にも浸透してくる。
ああ、防水スプレーが全然効いていないよ。
台湾のおじいさんは傘をさしている。濡れるやろうなああああ。

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靴をグジュグジュ鳴らしながら山門をくぐって
本堂への石段をあがると、
やはりここでも法要がおこなわれている。

南無大師遍照金剛一万遍読誦会

だそうです。
本当は上がって混ぜていただきたいのですが
上から下までずぶ濡れのわしは、本堂の軒下で
南無大師遍照金剛の唱和に混ぜていただく。

濡れたまま御朱印をいただき、
「新野駅」まで戻る。
途中ゴロゴロと雷鳴が聞こえてくるねええええええ
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「新野駅」構内で気づいてのですが、
トイレが閉鎖されています。管理が大変だったからかな?
それから・・・ここも券売機がなくなっています。
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今日は17番井戸寺門前の民宿に泊まる予定なので
「新野駅」~「徳島駅」~「府中駅」と移動するのですが
「徳島駅」で乗換えがある。
整理券での乗換え、面倒くさいなあ。

「徳島駅」で一旦降りよう。
精算所の前には長蛇の列です。
ローカル駅で券売機を廃止した影響なんでしょうね。

改めて「徳島駅」~「府中駅」の切符を買って
阿波池田行きに乗り「府中駅」で降りる。

雨があがっていますよ。
いい気分で歩き、17番井戸寺に到着
いま17時過ぎなので納経所は閉まっています。

閉まっている本堂大師堂に到着の挨拶のみして
門前のお宿「おんやど松本屋」に行く。
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今夜はわし独りなので夕食がないそうな。
濡れた靴を脱ぐのが面倒くさいので、荷物を預かってもらい
近くの食堂に行く。

先達同期のK村さんから教えてもらったとんかつ屋か、焼肉屋か・・・
そういえば焼肉ってここ数年食べていないなあ。
では焼肉を食べよう!
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90分食べ放題なんですが、やっぱり若いときほど食べられないなあ。
それにご飯を食べ過ぎた。
結局40分くらいでギブアップしました。
ああ、お腹が苦しい。

ヨロヨロとお宿に戻り、靴下を脱いだら足がふやけて白くなっていました。
小指の爪が剥がれそうになっていますが、痛くもないよ。

洗濯はお接待でしてくださるので
お風呂にゆっくりと浸かり、
延べてある布団に横たわったら疲れで眠りこけてしまいました。



6月16日(日)
窓の外が白々と明けてきて目が覚めました。
ああ~よく眠れました。
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窓の外は青空が見えています。
いい気分で日課の立禅をする。
朝食は6時、独りで食堂に座ると、目の前の景色は素晴らしい。
宿坊に泊まっているようやね。
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ゆっくりと食事を楽しみ、お宿を出てもまだ7時前なので
境内でのんびり時間を過ごす。
早朝の境内は空気が澄んでいていい気分です。
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本堂の扉はまだ閉じられていますが、お勤めをしましょう。

7時に御朱印をいただき、阿波五箇所巡りを始めましょうかね。
途中コンビニでお供えのお酒とお菓子を買う。
これは、観音寺手前の江之島神社正面の千輻寺にある聖天堂と、
大日寺先にある持正院の聖天様へのお供えです。
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日曜の朝、観音寺にはクルマヘンロさんが数組来ています。
歩き遍路さんもやってきました。
お互い挨拶を交わし、それぞれの方向に進んでいく。

観音寺から国分寺の道は見通しのよい田園地帯で
それに天気もいいし、気持ちのいい風も吹いている。
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歩くには気持ちのいい日です。
空を見ても今日は竜神様は見えないなあ。

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阿波国分寺に着いたら、仮本堂前の納札入れの上に
錦札が置かれていました。
後から来た夫婦連れが、
慣れないながらもきちんとお勤めされていたので
錦札の事を教えました。

彼らは錦札の意味を知らなかったようで
「もしよろしければ、お持ちになられては・・・」
「いいんですか?」

阿波国分寺は曹洞宗、道の向かいにある興禅寺は臨済宗です。
それも妙心寺派ですよ。
妙心寺開山の無相大師関山慧玄さまは、
わしの故郷の近くの美濃伊深に大悟後、隠棲されていたのです。
エゲンさファンのわしなので、素通りするのは失礼です。
ご挨拶させていただきました。

すぐに常楽寺に着きます。
境内からは何やら賑やかな声が聞こえてきますよ。
老人会のウオーキングのようですね。
リュックを背負ったお年寄りがたくさんいます。

納経所に入ったら、子猫が一緒について入ってきました。
わしの足にまとわりついてきて可愛らしい。
「どうします?このネコちゃん」
「あ、あとで出しておきます」
「いいっすよ、一緒に出ますよ」
ネコちゃんを抱いてベンチに行き、しばらく遊んでもらう。
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14番常楽寺から13番大日寺へ向かう道は、
新緑のいい香りが漂っています。
それにいつも見ている石版の置かれている家のご主人に
挨拶をさせてもらいました。
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この言葉にいつも元気付けられています。

この道は訳分らんが雰囲気がいい。
どう説明したらいいのか判らんが、空気自体が気持ちがいい。
住んでいる人たちの気持ちが現れているのか。
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13番大日寺境内は、参詣者で賑わっています。
小さい子供連れの家族が2組いて、賑やかです。

ベンチにリュックを置いて、駐車場向こうの持正院に行く。
ここは真言宗醍醐派のお寺で御本尊は歓喜天様なのです。

御神酒をお供えして
鐘を2回撞き3拍手、歓喜天真言、願文、3拍手・・・
だったっけな?

お供えのお下がりを頂戴して大日寺へ戻る。

法事でもあるのかな?喪服の人たちが集まっています。
金住職は今日は不在なので、副住職がされているのでしょう。
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御朱印を頂いたら、ちょうど徳島駅行きのバスが来る時間です。
「一宮札所前バス停」で乗り込み、
「徳島駅前バス停」で降りる。410円です。

梅田行き1200発のバスに乗り、
お下がりのお酒を飲みながら居眠りしていたら
1400に梅田に着きました。なんだか早いなあ?
渋滞がなかったせいかな?

まあいいや。

今回は雨には降られましたが
弘法大師生誕法要の場に居られてご利益の御裾分けを頂きました。

次回は6月26日(水)、27日(木)と変則な休日なんですが
G20が大坂で行われる影響でバスが使えないので
列車で香川県の札所へ行きましょう。
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おきらく遍路旅 通算12巡目 1番霊山寺~12番焼山寺 令和元年6月1日、2日

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11巡目はレンタカー遍路であっけなく、
そして物足りない気持ちを抱えて結願しました。

12巡目は満を持しての歩き遍路です。ワクワク
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5月31日、徳島駅前のステーションホテルにチェックイン
到着したら、フロントマンが
わしの名前が印刷された用紙をサッと出して
「お久しぶりですね!」
おお、
わしの事を覚えてもらっていたのか・・・
ホテルマンの営業テクニックなのでしょうが、
自分の名前と顔を覚えて貰うということは
いい気分になれますね。

いい気分のままホテル隣の居酒屋へ行く。
ここも時々利用している所です。
何がお気に入りかというと、シメサバの握り寿司です。
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いまの季節、多分冷凍品やろうなぁ~。
でもおいしい。
わしもシメサバ作ったら冷凍しておこうかなあ。

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阿波の国でも骨付き鶏が食べられます。
地域最安値という触れ込みなんですって。おいしいよ!

チョーシに乗って注文しすぎて、
会計のとき少し後悔し、反省しました。



6月1日(土)
0548に「徳島駅」を出発して「板東駅」に着きます。
駅にはリュックと金剛杖が数組置かれていて、
おじさんが番をしています。あとから来るのかな??

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朝まだ早い1番霊山寺境内にはちらほらお遍路さんや
地元の人達が来ています。
本堂の扉は閉まっていますが、扉の前で12巡目のお勤めをします。
大師堂では旅の安全をお願いして、
しばらく境内で佇む。

1番さんは、ここからお遍路を始める人が大半で
装束やさんや袋、金剛杖も真新しい。
初心を思い出さねばいかんなあ。

先週高野山奥之院で教えていただいたとおり
周りの邪魔にならないように、そっと勤行しました。
そっと唱えると、腹まで吸い込んだ息を長く吐き出すことができて
息継ぎの間隔が長くなり、
滑らかに唱えることができるようになりました。

足取りも軽く歩き始めましょう。
今日のお天気は、まずまずですがな。
ちょっと暑いが、爽やかな風も渡ってきます。
追い風なのが玉に瑕ですが、立ち止まれば背中で風を受けられる。

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いつもの事なんですが、歩き遍路中に空を見上げると
今日も龍神さまがおられる。
吉野川が流れているからでしょうか。
「こんなの龍神じゃないけど」
と言われる方もいるでしょうが、わしには龍神さまに見えるのです。
人に押し付けることはしません。

行く手の安全と煩悩の消滅を祈願し、祝詞をあげる。
基本、祝詞をあげてから写真を撮るので
お姿が多少崩れてしまうのは仕方がない。

今日は札所の駐車場にはクルマヘンロさんたちが多いね。
ほとんどが夫婦連れです。
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元旦に産まれた孫の世話に明け暮れているうち、
いつの間にか春は過ぎ、
初夏といっていいほどの季節になっている。
ありあまる日光と適度な降雨のおかげで
草木の生長は目を見張るものがありますがな。

「旧遍路道」と銘打ってある道は、地元の方々の努力によって
整備されてはいるでしょうが、
やはり草の伸びる速度は速い。
ともすれば膝丈くらいにまで伸びている。

旧遍路道を気分よく歩く


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錫杖の「錫錫!」という魔よけの音が空しく響く。

ああ~、これが夏真っ盛りだとどうなるか。
水田でオタマジャクシからカエルに成長し、
そのカエルを餌にするヘビも
うようよ存在する。

わしの育った岐阜県の濃尾平野は昭和40年代当時は一面水田で
カエルを捕って遊んでいると、それを狙うヘビが必ず顔を出したもんです。
水田=カエル=ヘビ
これは切っても切れない深い繋がりがあるのです。

ああ、でも里山付近を歩く歩き遍路はやめられない。
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いまわしが持っている
へんろみち保存協会の遍路地図、2013年版なんですが
道筋にあるお宿やお店も6年間の間に栄枯盛衰が激しい。
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「萌月」はご主人が亡くなられて閉店されたそうです。
ご冥福をお祈りします。

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遍路地図には当然載っていない地元のおいしい店
これは口コミや自分で発見したものもあるが
前回まであった店がなくなっているとがっかり。
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人気パン店などは
日によって売り切れていたり、沢山あったり。
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いろいろですな。

朝7時から絶好調で歩き続けていると、
以外にハイペースで歩いている事に気づく。
どうも2時間くらい早い。
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立禅の効果なのか、たまたま調子が良かったのか。
このままでいくとお宿に早く着きすぎてしまう。
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7番十楽寺を過ぎて今日のお宿の
「越久田屋(おくだや)」さん前に来たのは1430

荷物を預かってもらってもう少し歩こうかと考えていたら
作務衣を来た女性が歩いてきた。
越久田屋さんの新・女将さんのようです。

快く荷物を預かってくださったので
身も心も軽く、更に歩き続ける。

「御所の湯」から先に行った所にある運動場から、
ドリルの音が聞こえてきました。
小学生達が練習しているようです。

太鼓のリズムを聴いていると、身体が自然と反応してきますよ。
約70cmの歩幅の早足行進になってくる。
坂道でもグイグイ進む事ができます。
おお、疲れて歩き方がダレてきたらこれをやろう。

堂々歩調を取って進むと、
8番熊谷寺が見えてきました。
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本堂で今日時々見かけていた母子連れの御刀自様から
「納札をいただけないでしょうか・・・?」
「え?あ、はははい。こんなのでよければ」

まだまだ時間はある。
ここから2km先に次の札所があるよ。

迷わず行くことにする。
緩やかな下り勾配なので疲れることはない。
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やがて遠景に9番法輪寺が見えてくる。
この景色、好きですねえええええええ。

いま1630
門前のお店は店仕舞いしているので
草餅は、ない。

参拝を終えてお宿に電話したら、まもなく迎えの車がきました。
ありがたや、ありがたや。
車内で女将さんの話を聞いていたら、
昨年亡くなった先代越久田屋さんの跡を継いだのは
なんと愛染院の住職夫婦なんですって。
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途中のスーパーマーケットに寄ってもらい
今夜の夕食と明日の朝食を買い込む。

ここのお宿は素泊まりのみなのです。
4000円

お宿に転がり込んで、早速汗を流して洗濯をする。
「御所の湯」までの送迎があるのですが、今日はお宿のシャワーで済ます。
同宿者は3名なんですが、一緒になる機会もない。
サロンを覗いてみると、先代の残した色々な物は
綺麗に片付けられていて、ガランとしています。
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独り夕食を黙々食べる。
ビールは・・・まだ早い。夜に飲もう。

しばらく部屋で寝転がっていたら日が暮れたので
ビール持ってサロンに行ったら愛染院住職がおられたので
しばらく付き合って頂きました。

住職はストイックに修行に打ち込んでこられた方で
虚空蔵求聞持法を三度されたそうです。
「悟られたとお伺いしましたが、どういうものなんでしょう?」
「・・・・言葉では、なかなか」
「そうでしょうね・・・すいません」

話題を変えて、お遍路をやっていると時々疑問に感じる
お作法や、勤行次第などについてあれこれ質問し、
具体的、あるいは抽象的な教えをいただきました。

結局、こうだと思い込んで相手にもそれを求めるのは野暮、
ということに落ち着きました。

わしが得た結論は、
宗教に関する疑問点は、先輩信者にではなく、
僧侶の方から教えていただくのがよい。
真言宗ならば四度加行を納めた方で、
得度だけして加行をしていない人のは、お勧めできません。

充実した夜を過ごすことができて、よく眠れました。



6月2日(日)
相変わらず夜明け前に目が覚めました。
荷物の整理をしていたら窓の外が明るくなってきたので
庭に出て立禅をする。
朝の空気と鳥のさえずりが心地よい。

昨日買っておいた食料をモソモソ食べ、
7時に車で10番切幡寺の駐車場まで送っていただきました。
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今日は11番藤井寺まで行って帰ろうかと考えていましたが、
徳島在住の先達同期のK村さんから連絡があり
藤井寺から車で12番焼山寺まで送ってくださるとのこと!
ありがたや、ありがたや。
焼山寺山登りは、
再来週に5時間汗かいて登ろうと計画していたのです。

足取りも軽く吉野川方面に向かう。
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お接待のビワに癒され・・・
潜水橋を対向車に気をつけながら渡る。

11時前には藤井寺に到着しました。
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空は、曇り空で
時々雨が落ちてくるなあ。もう梅雨か??

境内で頂いた藤の種は順調に育っていて
いずれ鉢植えで花を咲かせたいと企んでいます。

車でやってきたK村さんと合流して
神山方面から焼山寺へと進む。
雨が降り始めました。
このくらいの雨ならば雨着は必要ないでしょう。
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思いがけず12番まで廻ることができました。
お遍路を続けていくと色々な人と知り合いになることができ、
その御縁を大切にしていると
思いがけず、いい事があるもんです。

自分がしてもらって嬉しかった事は
ほかの人にもしてあげられる自分になりたいものです。

徳島駅まで送っていただき、帰りのバスチケットを買い、
近くのラーメン屋で遅い昼食をいただきました。
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次回は13番大日寺から23番薬王寺です。
多分梅雨に入っているでしょうが
雨着を着て歩くことにします。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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