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おきらく歩き遍路 通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路 
通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺


平成29年2月17日(金)
前日16日の深夜宿毛行きの高速バスに揺られて中村まで。
ああ~、よく眠れたあぁぁ・・・周りの人ごめんなさい。

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0705
今朝の中村駅前は、明け方の雨に濡れています。
いまは・・・ほとんど降っていませんね。
それよりも気温が高い。
3月下旬くらいの暖かさではないかね。
今日は平日なので、待合室はバスや列車で通学する高校生たちの
ざわめきで賑やかであります。

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0820にやってきた「足摺岬行き」に乗る。
きょうは平日だからか、お遍路さんの姿はない。
そのかわり、足摺岬観光らしき初老の男性が2人います。
そして、土佐清水界隈では通院&買い物のお年寄りたち。
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♪岬巡りのバスは走る~
足摺岬行きのバスに乗っていると、
いつも「岬めぐり」の歌詞が口から出てきます。
わしの青春ソングやね。
若い頃の気持ちが蘇ってきて切なくなります。

この歌は恋人に死に別れた歌やろうね。
「悲しみ深く胸に沈めたら」「もっと愛したかった」
単に別れたのならば、
この歌詞は未練たらしすぎるじゃあないですか。

同じ時期ヒットした「精霊流し」は夜の風がしっとりと香ってきますが、
「岬めぐり」はそれでも春間近の風が吹いてきそうな雰囲気です。
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閑話休題


1005
「足摺岬バス停」着 1900円なり。
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38番 金剛福寺着
2月の平日の足摺岬は観光客もまばらです。
海からは寒い風が吹いてきます。
ここのご本尊千手観音様からは「力」が出ていると時々聞きますが、
修行の足りないわしには何も感じられません。
いつか感じられる日が来るでしょうか。

ご朱印をいただき、
門前の食堂で早めの昼食をいただきましょうかね。
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まえから気になっていた食堂のメニュー
「清水サバの漁師漬け定食」1350円
わしサバが好きなんですよね~。
焼くよりも生か酢〆が好きです。

最初に味噌汁をひとくち。おいしい。
口の中一杯にうまみが広がります。
続いてサバの漁師漬けをいただく。
今朝清水で取れて活け締めした新鮮なサバだそうです。
濃すぎず薄すぎずのタレがよく絡んでいますし、
歯ざわりもプリプリしていておいしい。
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気になったのは2切れ添えられていたカツオ
竜田揚げのようですが、一口食べたらこれまたおいしい!
なんだこのおいしさは?只事ではない。
これだけでひとつの定食ができますよ。

あんまりおいしいおいしいと食べていたら
女将さんが作り方を教えてくれました。
カツオの切り身に塩コショウを振り、
そのあとニンニクをおろしたものを刷り込むのが要だそうです。

ああ、おいしい。
自分でも作ってみよう。

1103のバス時間を気にして急いで食べたのが心残りですねえ。
次のバスは1303なので、次回はもっとゆっくりした計画にして
ここの料理を楽しみたいです。

一緒に乗った足摺岬観光の初老の男性は
中浜万次郎の里で降りて行きました。
彼のゆったりとした表情から、
旅をのんびり楽しんでいるなあ、という気持ちがわかります。
わしもそういう旅がしたい。

1155「中村駅前バス停」着、出発まで10分あるので
トイレに行き、駅の売店で今夜の夕食を買いました。
平日だけあってお弁当の種類も数も多い。
鯛めし弁当とパンを買いました。
バスに戻ってリュックの底に押し込んだんですが、潰れないかなあ?

同じバスでしばらく揺られ
1340「寺山口バス停」で降りる。2500円なり。
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空は曇り空、雨はないが風が冷たく感じられてきます。
門前に昔あった民宿「へんくつ屋」跡には
花壇が作られてあり、柘植の木が亀の形に整えられていますよ。
面白いなあ~。
「こんにちは。いい枝振りの木ですね」
「あ、ああ。はははは」
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1400
39番 延光寺着
本堂の前には歩きのおじさんが一人
杖立てには使い込んで短くなった杖がひとつ。
握りには紐が巻いてあり、自分もこうしていたなあ・・・と感慨深い。
39番延光寺 のコピー

本堂でお勤め済んだとき、
「すいません、自分の読経姿の写真を撮ってもらえませんか?」
「あ、はい。いいですよ」
自分のお勤めの姿の写真なんてめったに撮らないもんですよね。
わしは「おきらく遍路隊」の時に、
自分の写真を沢山撮ってもらいました。
でも自分の姿を見るのはあまり趣味ではないです。

大師堂から納経所へ行くとき、ふと見たら杖立てに杖が残っています。
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あれ?

さっきの人のじゃない?
忘れていったのかなあ?もう門の外にも姿が見えない。
あれだけ使い込んだ杖だのに、忘れたら困るのになあ・・・
それとも関係ない別の人の杖でしょうか?

納経所でご朱印をいただき、赤亀さんの写真を撮っていたら
先ほどの彼があわてて戻ってきました。
ああ、やっぱり彼の杖だったんですね。
よかったよかった。

わしはここから「平田駅」まで行きます。
天気は晴れたり曇ったり。
1時間くらい歩いて、駅の近くのコンビニでコーヒー買って休憩です。
それから千円札が不足してきたのでATMで9千円おろしました。
手数料は若干取られましたが、まあいいか。

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ここのコンビニの休憩所は、夏季には冷房の風がふいてくるのです。
でもこの場所は日差しを遮るものがないので、
暑かったり涼しかったり・・・
冬季の今は揚げ物の匂いが吹いてきます。

「平田駅」の待合室で、
1558分の列車が来るまで本を読んで暮らします。
列車とかバスの待ち時間に、わしには本は必需品ですね。
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やがてやって来た1両編成のローカル列車には高校生が満載です。
受験の季節、あるいはもうすぐ春休み、
彼らには今の季節がいちばん色々あるのかもね。

2駅揺られて
1607「宿毛駅」着
駅舎の売店には地元の特産品が売ってあります。お目当ては三原のどぶろく。
日によって残っていたり売り切れていたり。
今日はありました!
醸造元によって色々な銘柄がありますが、試飲できんので
適当に2本選んで実家に送りました。
リュックに入れて自分で飲みたいんですが、重いですからね。
実家に帰ってみると空瓶が転がっているのは、いつものことです。


1652の宇和島行きバスに乗るんですが、まだ時間があります。
近くのうどん屋さんに行ってみたら、
揚げ物も冷めていて少なく、ご飯物も売り切れ。
なんかやる気のなさそうな品揃えです。
おまけに「従業員用食事」と表示された豪華な食事が
隣の卓に並べられています。
なんじゃこれは?

もうここでは食べないことにしましょうかね。

バス停で待っていたらやってきたお年寄りから
「ああ、お遍路さんや。ご苦労様です。どこから?」
「はあ、大阪からです」
「わしも昔堺にいたんじゃ」
「はあ、そうですか。近くですね」
といった会話をしていたら、バスが来ました。

1652発の宇和島行きバスに乗り、
1727「平城札所前バス停」降りる。
明日の朝のバス時間の確認をしておこうかね。
おお、明日は土曜日なので0711発の便がある!
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1730
40番 観自在寺着
今夜はここの宿坊のお世話になります。
もう納経所も本堂も閉まっている時間なので
本堂を遥拝し「本日のお宿をお借りします」

何度も泊まっているので勝手知ったる、といったところでしょうか。
素泊まりのみ4000円
優しそうな奥さんが出てきて色々お世話してくれました。

前回と変わっているところ
セルフコーナーにインスタント味噌汁がある!100円
これで味気ない弁当の夕食にも花が添えられるものです。

潰れていないか心配だった鯛めし弁当とパンは
ほぼ原型をとどめていました。
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今日の宿泊は、わしとご婦人の2人。
ご婦人は区切りで走って廻っているそうです。
すすすごいね~。
そんなにわしと歳はかわらないんですが、元気ですね。
旦那さんはどうしているんでしょうね。
おっと、これは余計なお世話です。


2月18日(土)
ちょっと固くなったお握りとパンで朝食を済ませ
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0640に本堂大師堂でお勤めをします。
梅の季節なんですね~。観音様と梅
いい景色です。
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納経所が開いて職員のOさんがやって来ました。
「あ、糖尿病やったっけ?」
「いやいや、ちゃんと薬でコントロールしています!」
お接待のチョコレートを有難くいただきました。

同宿のマラソン遍路さんもやってきました。
お互い記念撮影をして・・・
「今日は何処まで?」
「明石寺までです!」
「わしはバスを使うので先に着いてしまうでしょうね」
「どこかで追いつくかもしれませんね」
「そうですね」
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本当に最小限度の装備しかないようなリュックですね。
断捨離の極地ですねえ。
わしは削っても削っても物が増えてきてしまいます。

「荷物が多いのは欲が多いからである」
確かにそうでしょうね。

多くの欲を抱えたまま
0711発のバスに乗ります。

昨夜はよく寝たと思ったんですが、バスに揺られていると
つい、うとうととしてしまいますね。
0815
「宇和島駅前バス停」着
さて、ここから「務田駅」まで行きたいのですが
列車は0939の便しかない。バス便も土日の休校日はこの時間運休です。
時間が余るなあ~~。

今日の主眼は歯長峠越えなんです。
足の具合を考慮して、時間的余裕を多く確保しておきたい。
多少の予算をケチってもしかたがないので、タクシーに乗ります。
「龍光寺まで!」
「あいよっ!」

0900
41番 龍光寺着
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いつもながら、ここの札所では身なりを整えてお勤めに臨みます。
そして礼儀正しく納経帳を差し出す・・・

あにはからんや

納経所には優しそうな奥様
おまけにここでは、ひとつ教えていただきました。
去年頂いた公認先達専用の納経帳
紙の質のせいか、筆にたっぷりと墨を含んで墨書すると
裏に染みる事があるようです。
いままで使っていた納経帳ではそんなことはなかったんですが。



袋とじになっている間に新聞紙を挟んでおいたらいい、
と言われて、他のページにも挟んでいただけました。

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納経もらう側としては、下からの僅かな滲みも気にならんのですが
書く方からすれば、綺麗に書こうとするとき
滲みは気になるのです。

いい事を教えていただきました。

鐘楼脇のベンチで装備を身に着けていたら
奥様が出て来て有難いお菓子のお接待をいただきました。
ありがとうございます。
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わしの天女の絵を差し上げたら
「まあ~、綺麗。今風の女の子天女様ですね」
「い、いや、ははは。わしの頭に住んでいる女性が絵になって顕れてくるのです」
「まあ~、ほほほ」
(赤面)

龍光寺から仏木寺までの道は山合いの風が吹きっさらす道程です。
強くあるいは弱く、常に風が吹いているような気がします。
お供の携帯ラジオを聴くのですが、昼間のAMは、いまいち受信状態が悪い。
風と、通り過ぎる車の爆音も加わって途切れがちなんですが
それでも興味深い内容だったので一生懸命聴いていました。
スタジオジブリの鈴木プロデューサーのインタビューだったんですよ・・・

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歩道には、地元の人が植えたチューリップが芽を出しています。
いつ頃満開になるんでしょうね。

1005
41番 仏木寺着
当初の予定より2時間近く早く着くことができました。
バスとタクシーのおかげです。
こうなると気持ちに余裕のあること、あること。

門前には大型バスが停まり、ダンタイサンがお参りを終えて戻ってくる所です。
やれ、ありがたや。

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境内には、やはり梅の花が上品に咲いています。
それに、本堂の奥からご詠歌のような声が聞こえてきました。
御詠歌講の集まりでもあるんかいな?

お勤めが終わってからお寺の人に聞いてみたら
一里先から毎日やってきて
裏の神社さんに参拝に来て謡を納めておられる方だそうです。
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お接待でいただいたチョコレートを食べていっぷく。


1032
さて、今日のハイライトの歯長峠にとりかかりましょう。
今までは暗く長いトンネルを通って歩き、
山のほうは歩いていないんです。
バス電車歩き遍路をするようになってからは尚更
今日は気合入れて計画しました。

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やはり里山の道はいいよね~。
梅の花も咲いています。
一枝頂戴して、錫杖に結んで、独り悦に浸る。
前にもこんなことやったなあ。確か横峰寺を下るとき。
錫錫と鳴る遊環の音と、ほのかに漂ってくる梅の香り。

錫杖の6つの遊環は六道を現わし、
人間の煩悩の夢を醒ますために撞き鳴らす。
確かにこんなとき一瞬だけ煩悩から解き放たれているような気になります。
いいなあ、これだからお遍路はやめられません。
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石畳の敷かれた遍路道に入る。
人の気配はもちろんなし。
漂ってくるのはお山の霊気のみですがな。
霊気にさらされているおかげで、左足の付け根の痛みはほとんどない。

自動車道と交わった所に四駆車が停まっていて
わしが遍路標識に従って山道に入ろうとすると、声がかかりました。
「おへんろさん、そっちの山道を行くと、30分くらい遠回りになるよ」
「ありがとうございます。でも、歯長峠のまだ歩いたことがないので、こちらにいきます」
「そうかね」


「苦をとるか楽をとるか、胸先三寸の分れ道」



この山道は高圧電線の鉄塔の保守整備の道も兼ねているようです。
しかし

ああっ

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ど、どうしようか。
確か横峰寺下りのときもこんな表示があり、
通ってみたらさほどでもなかった記憶があるよ。
でもどういう状況かはわからん。
ま、行ってみて無理だったら引き返しましょう。

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鎖が張ってある急坂を登ること10分弱
ああ、ここかあ。
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確かに崖道が大規模に崩落していますよ。
でも道は半分くらい無事そうです。

行くぞ!

でもリスクは自分持ちです。
何かあっても自己責任です。
他者に責任転嫁せざる覚悟のある者のみ、渡るべし。

ここ越えたらあとは馬の背とか、なだらかな登り道で
気分は上々!

1200
歯長峠着
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ベテラン歩き遍路さんたちにとっては、単なる峠なんですが
初めて来たわしにとっては、感慨深い場所ですね。
足も痛くないよ。

ちょうどお昼です。
宇和島駅前で買ってきたお弁当を食べることにしましょう。
風はちと寒いが、眺望絶佳
気分よすぎます。
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子供の頃、家族で村の鉄塔のある山に山登りに連れて行ってもらいました。
昔見た景色と同じような、鉄塔のある風景を見ると、
飯盒で炊いたご飯や缶詰の味、香りなどが
フラッシュバックのように蘇ります。
ああ、この場所に呼ばれたのかな・・・
そんな気がしました。

見送り大師さまのおられるここは、
パワースポットなのではないだろうか。
しばらくボ~ッツと座っていました。

足取りも軽く下界へと降ります。
今日も山道のためにストックを1本余分に持ってきたのですが
急な坂道を下る時には錫杖は不便だと思います。
それに輪頂の部分が危険だと感じました。

下界の道に入ると、一気に景色は味気なく感じます。
道のところどころに安置されてある見守り大師さまが救いですね。


1400
43番奥之院 白王権現
小さな祠がひっそりと建っていました。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『宇和旧記』に「十八、九の娘が、軽々と大石を両腕に抱き歩いていたが、
当所まで来たとき夜が明けてしまったので、そのまま置き去ってしまった。
その女は観音の化身か龍女か、その石を白王権現と崇め、祠を奉った」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


1425
43番 明石寺着
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境内から「ドン ドン」という太鼓の音が聞こえてきました。
何かな?と思って行ってみると何もないよ。
建物の中で鳴らしていたんでしょうか?

納経所で奥之院のご朱印を頂こうと思ったのですが
ここではやっていないそうです。残念


さあさあ、ここで今回の旅は終了です。
もう1日廻れば?と思うのですが余裕を持って行動したい。


「卯之町駅」まで歩いて行き、
駅前のレストラン「ステーション」で美味しいランチをいただきましょう・・・
と思ったら休憩時間でした。

残念!

では松山に行こうかね。
1516発の特急宇和海20号にちょうど乗れます。
あいかわらず自由席はガラガラ・・・快適な旅です。
疲れも出たのか本も読まずにウトウト

1622
特急は4分遅れで松山に着きました。
同じホームに停車している
1628発の岡山行き特急しおかぜ26号に乗ります。

自由席の乗車口には列が出来ています。
扉が開いて乗り込み、自分の席を確保してから、
お弁当を買いに車外に出る。
しおかぜ号は車内販売がないからです。
喉が渇いているし、お腹も減っているんですよ。

駅弁屋さんは、完売で何もなし。
キオスクのコンビニに入って適当なものを掴んでレジに行ったら
時間がかかっちまった。

列車に戻ったら、

ああっ

扉が閉まっている。

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ミゼラブルにも列車は出て行きました。


ああっ
ぐるぐるといろんな想いが駆け巡る


え~え~、そうですとも。
たとえ特急宇和海の松山到着が4分遅れて連絡時間が無くなってしまった事や、
特急しおかぜには車内販売&飲み物がないとか、
駅の売店では学生とサラリーマンがノロノロと支払いをしていたとか
あ~、それはすべていい訳
自分が列車の発車時刻をきちんと把握しておかなかったためです。

乗り遅れたのは通行止めの歯長峠越えをしたバチをかぶったからでしょうか。


突っ立っていても仕方がない。
早急に自分を建て直し、駅員さんに事情を話しました。
早速列車に連絡を取ってくれ、
結果と対処方法を携帯に電話するから待っててくれ、というので
駅から出てまずはコーヒー飲んで気を落ち着ける。

手に持っていたお弁当を食べて、一息
更に駅前のカレーショップでハヤシ&カレーを食べて一息
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携帯に連絡があって駅事務室に呼ばれました。
うまくいったようです。荷物も車掌さんが確保してくれていました。
次の1737発しおかぜ28号に乗り、
荷物は宇多津でしおかぜといしづちを切り離す時に
ホームで駅員が持っているから受け取って欲しい
ということでした。

おおっ

日本の国鉄、もといJRはすごい。
世界一と言っても過言ではないでしょう。

1737発の列車に乗って気分は軽く東へと進みます。
日の暮れた宇多津の駅ホームには荷物を持った駅員さんの姿が見えます。
「ありがとうございます!」
駅員さんに握手を求めて再び車内の人になりました。
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無事に帰ってきたわしの荷物
ねぐらに帰り着いたのは2300を回ってから。
でも翌日は日曜なのでゆっくりできます。
すべてがうまくいきました。


この旅での出来事には
何か意味があるのだろうか?

起きたトラブルは、
あらかじめ決まっていたことなのか。
余裕を1日分取っておいたことが幸いしました。
最悪の場合、翌日に対応できるからです。
それも予定されていた?

自分を振り返ってみると、
毎週毎週暇さえあればお遍路三昧のわし。
行程を急ぐあまり無理な計画を立てがちになっています。

車遍路さんはあっというまに数多く廻る事ができ、
どうしても歩きだと水をあけられてしまいます。
それに対抗して焦る気持ちもあったのかもしれませんね。
人は人、自分は自分じゃないか。

それにもっと自分の家族、親の所にも行きなさい、
というお告げかもしれませんね。


これに懲りて、ガツガツ四国遍路せず、
親孝行家族孝行をしたいと考えます。




とは言いつつも・・・
次はね、2月25,26日に鶴林寺・太龍寺に行きます!
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 80番讃岐国分寺、83番一宮寺

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四国以外のお遍路さんが四国に来るために
大鳴門橋、明石海峡大橋の開通により容易になりました。
更にはLCCを使えば関東などから来るお遍路さんには
更に便利になっています。

江戸時代は、お遍路さん達は大阪から船に乗って淡路島に渡り、
鳴門海峡を越えて、鳴門の撫養港に上陸して一番札所に向かいました。

瀬戸内といえど船旅はいつも快適、というわけではなかったでしょう。


ここんところ仕事のない土日は四国に来ています。
自分の性でしょうか、
何をすることもなく土日をダラダラ過ごすことが苦痛になってきました。
難儀な性格やなあ。

お遍路年間計画の中で、2月4・5日が空白になってしまい、
★高野山に行こうか
★金剛山に行こうか
★当麻寺で写佛をしようか
★岐阜の実家に行こうか
★裏京都市の家に帰ろうか
★(四国に行こうか)
紙に書き出して、それぞれの実行の可否を書き出して悩んでいました。

あまりグズグズと悩んでいると宿泊先の確保とか
チケットの確保にも支障が出てきます。

悩みに悩んで
えい!四国に行こう!
結局四国やね。

でも、ただ行くのでは面白くない。
色々な実験を兼ねての四国行き計画を立てました。
前々から海路を辿りたかった。
フェリーで四国に上陸、なんて素敵じゃないですか。

もともと海の男(!)
だったので船乗りの血が騒ぐときがあります。
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2月4日(土)
南海本線に2時間弱乗って0738「和歌山市駅」に到着
和歌山港線に乗り換えて0815に「和歌山港駅」に着くんですが
0830にフェリーが出航するんです。
チケットもまだ買っていないし、フェリー乗り場の地理もわからん。
地理不案内なわしにとって、この時間がギリギリに感じます。

待ち時間の不安に耐え切れず、「和歌山市駅」で降りてタクシーに乗りました。
「フェリー乗り場まで!」
普通の人は、慌てず騒がず0815着の
列車に乗るでしょうね。
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努力(?)の甲斐あって8時前に「和歌山港フェリー乗り場」に着きました。
チケットは自販機があって徳島まで片道2000円、すぐに買えました。
まだまだ時間があるので、ちょっと南海「和歌山港駅」を探検してこよう。

ああ、すぐ近くにあったよ。
「和歌山港駅」出口から専用の通路があり
ぐんぐん進むとフェリー乗り場まで一直線です。
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そこにも乗船チケットの自販機がありました。
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よし!

次は慌てず騒がず行けるぞ。

出航15分前までは乗船できないので
待合室のテレビを眺めて暮らす。
NHKの朝ドラ「べっぴんさん」を観ます。
最近朝ドラを観ているんですよ。
ちょうどさくらが失恋した回でした。
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やがて乗船の時間になり、船上の人となりにけり。
ひとわたり船内を巡視したのち、椅子席に落ち着く。
足元からは細かな振動が伝わってきて心地よいですねえぇぇぇ。
そういえばまだ朝食を食べていなかった。
早速売店で「南海弁当」を買ってきて食べました。
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窓の外には青い海と空が見える。
デッキに上がって心地よい風を楽しんでいると、
海の男だったときの血が身体の芯でワサワサと騒いできました。

視界に入るのは空と海
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

海の旅はいいなあぁぁぁ。
心と身体がジャブジャブと洗われます。


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1035
やがてフェリーはすべるように徳島港に入港しました。
両舷微速・・・停止 後進一杯!
もやい取り作業を見ていました。

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桟橋の前には徳島駅行きのバスが待っています。
バス停を探すまでもなかったねえ。
「徳島駅」まで約20分、210円なり。

「徳島駅」からはJRで高松まで行きます。
1131発特急うずしお12号の指定席切符を買って・・・
「窓際の席を」
「窓際は売り切れました・・・」
「で、では通路側を」
発車まで20分あるので
駅構内の蕎麦屋「れもん」に行きますかね。
ここの十割蕎麦は美味しいんですよ。
そこに鮎の甘露煮を入れる。これまたおいしい。
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時間より早く特急うずしおは1番ホームに2両編成で入ってきました。
1両は自由席、もう1両は半分指定席、残りは自由席
乗車してみたら、自由席はガラガラですよ。
却って指定席の方が混んでいます。
では自由席に座ろうかね。
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特急の指定席買って、自由席に座ってやったぜぇ~
ワイルドだろぉ~。
と、独りごちる。
検札の時に何か言われないかと怯える小さいわし。

2両編成特急は板野を過ぎ、大阪のトンネルを抜けて北を目指す。
窓からの日差しがポカポカ暖かい。半分寝ていましたが、
志度を過ぎたあたりから五剣山が見えてきました。

1234「高松駅」着
さあああああ、こっからどこ行こうか?
実は特に予定を決めていないんです。
決めてあるのは今夜のお宿、高松駅の近くです。

巡拝用品一式は持って来ているので、何処へとなりと。

ぢゃあ、国分寺へ行こう。
隣のホームの坂出行き普通に乗る。
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見慣れた景色を眺めながら、「国分駅」で降ります。
しっかし、今日は暖かいねえ。それよりも暑いくらいです。
コートを着てきたんですが汗が出る。

1315
80番 讃岐国分寺着
なんだろうか、境内には参詣者の影がない。
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2月の土曜日、完全なるお遍路シーズンオフですね。
リュックから白衣とさんや袋を引っ張り出して着る。

自由なお遍路旅なんで、時間にも余裕があります。
前々から行きたかった国分寺跡の公園に行ってみました。
いつもなら先を急ぐため、見に行く心の余裕がなかったのです。
国分寺の敷地の裏は広い公園になっています。
お寺の模型が見えてきました。
おお、これか!
かなり広大な規模のお寺だったんですね。
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わしとしては礎石が残っている今の様態の方が
昔を偲ぶことができて趣き深いです。

「国分駅」から「高松駅」に戻り、ちょっと歩いて
「高松築港駅」に行き、琴電に乗って「一宮駅」まで行きます。
そこから1kmくらい歩いて

1500
83番 一宮寺着
ここには親父さん遍路がひとり。
軽装なので車かな?
「すいません、写真とってもらえますか?」
「いいですよ」
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一宮寺で何が印象に残るかというと、
手水舎のお大師様
両手の中から湧いてくるお水を頂戴するのは
ありがたくて、もったいなくて・・・
なかなかいいアングルが決まりませんでした。


もと来た道を戻り、「一宮駅」~「高松築港駅」
いま、1540
ここから屋島寺へ行こうか、行くまいか。
たとえ行ったにせよ納経時間には間に合わない可能性大

よし!
今日はここまで。

国分寺と一宮寺を打っておくと、
次回は天皇寺から五色台を経て屋島寺まで一気に行くことができます。

明日の朝、ジャンボフェリー乗り場までのシャトルバスがあるという。
駅前のバス停8番だそうで、そこまで確認に行ってみます。
たしかに、ここが乗り場ですね。
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駅の脇にある食料品店で、今夜の食事をたんと買い込み、ホテルに。
今夜のお宿は
「ビジネスホテル・パレス高松」です。
何のことはないビジネスホテルです。安いです。4300円なり。

お弁当を食べてビールを流し込んだら
もう極楽ですがな。
おやすみなさい。

2月5日(日)
今日は朝から天気予報どおり雨です。
0500に起床して身支度を整えます。
0530にお宿を出て、
雨の降る暗い高松駅前バスターミナル目指して歩く。

高松駅の7○レブンでコーヒーを、
と思ったらまだ開いていません。
ここは0630からしか開店せんようです。

0530に8番バス乗り場に行ってみたら
もうシャトルバスが待っていましたよ。
早速乗り込む。これは無料だそうです。ありがたや~。
0600にバスは出発しました。
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フェリーの出航時間は0615
ああっ、バスはちゃんと時間前に到着するやろうか
チケットを買わなければならん・・・そんな時間あるか?
0610にジャンボフェリー乗り場に到着しました。
飛び降りてチケット売り場を探す。
ああ、あったよ。
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1990円なり。急いで買い、乗り場に急ぐ。
やれやれ、船上の人となることが出来ました。
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でもね、他の人達も沢山いたんですが、
わしのようにあたふたしていないような気がします。


そこで思い出しました。

般若心経の一節

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凡人は先々に起こるだろうことを心配して、
余計な取り越し苦労をして恐れる。
心にこだわりがなければ恐れることはない。

わしはいつも時間が気になってハラハラ、ビクビクしています。
ついつい時間よりも早く早くと行動し
時間ギリギリだと気持ちに余裕がなくなり、落ち着きをなくしてしまう。

フェリー会社は、間に合わないような時間設定をするわけないやんけ。
最悪、間に合わなければ、それでもいいやんけ。
どーんと構えていればいいのです。

いつもこういう心境にならねば。
自己改革の道は険しいねえええ。


さてジャンボフェリー
「ジャンボ」と名がついているだけあって
キャビンは広いですねえええ。
4階あるよ。
子供連れにも楽しめるようなキッズスペースもある。
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売店の横に軽食コーナーがあったので
きつねうどんを食べました。
うどん県のうどんと銘打ってあるだけに、なかなかの味です。
七味とうがらしを沢山ブチ込んで食べたので汗が出てきました。

食べ終わってキャビンの椅子に座っても暑い、暑い。
汗を拭き拭き、本でも読んで暮らします。

出航して1時間くらいかな?
「ジャンボフェリーの歌」が流れてきました。
あれ?もう神戸?
と思ったら小豆島でした。
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デッキに出て雨に煙る小豆島の山並みを眺めていたら
そうや、ここは小豆島八十八箇所があるんやあああああ。
小豆島霊場が、おいでおいでと誘っているような気がします。
ここ歩いてみたいなあ。
いつになることか。

ここでも乗客の昇降が結構ありました。

約4時間のクルーズの間中、外は雨なので視界も悪いし、
オープンデッキにも出られません。
本を読んでいたんですが、いつの間にか寝ていました。

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1045神戸港入港
今回の旅の上がりはここです。
ここのフェリー乗り場は大きな規模ですね。
なにやら社会実験をしているようで、ビブスをつけた人達が
あちこちにいました。

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やはり入り口前にはバス停があり、
神戸三宮行きのバスが待っていましたが
フェリーからの乗客で満員になってしまいました。
「神戸三宮バス停」まで約20分で210円なり。
今日は軽装なんですが、
大きなリュックと杖を抱えていたら満員のバスは辛いなあ。

バス停のすぐ傍は、阪神三宮駅への入り口があります。
阪神電鉄に乗ってなんばまで帰りました。

今回の旅はフェリーを楽しむ旅でした。
列車の駅とフェリー乗り場、連絡バスの位置関係などを確認でき、
今後の旅の役に立つと考えられます。
効率を考えると、やはり高速バス、あるいは列車のほうが推奨されます。

でも旅は楽しむもの
退職して時間的余裕ができたら
船旅を楽しみつつお遍路をしていきたいと考えています。
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 12番焼山寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 
12番焼山寺

平成29年1月28日(土)
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今は春節なんですねぇ
日本では旧暦が廃れてしまったが、お隣の韓国、中国では
重要な旧正月で、7日間の休みがあります。

日本への観光客が倍増!
色々と関わりました。


1月27日(金)
仕事が終わって荷物を担いで「南海なんば1Fバスターミナル」へ。
今夜は徳島行き1820発なので、少し時間があります。
食事にでも行こうかね。
千日前通りの回転寿司「赤垣屋」に行きます。
ここはネタがいいので好きです。

鱈の白子などを堪能していたら8人さんのダンタイサンがカウンターにドドッと
入ってきました。
お店が彼らにガイコクジン専用のメニュー表を出していたので
「ああ、今夜は春節イブ・・・」と独りごちていました。
どうやら半島の人達のようです。三世代で日本旅行なんですね。
寿司を食べるのは初めてのようで、なかなか生魚には手が出ません。
わしの隣に座った夫人は、湯飲みに湯を入れてそのまま。

お節介なわしは、
「この粉末茶を入れるんですよ」
とゼスチャーで教えてあげたら、そのお作法が
燎原の火のように8人に伝わっていきました。

別に対馬の仏像盗難や釜山の少女像には腹が立つが
個人としては日本のいいところを、日本人のいいところを
感じてもらって旅行を楽しんでもらいたいじゃあないですか。
それが相互理解に役立ってほしい。

調理されている煮アナゴや卵焼きばかり食べているので
美味しいネタを教えてあげようかなと思ったが
そこまでは、お節介が過ぎますね。

バスの時間が来たので乗り場に行き、一路徳島に。
お宿は定宿になっている「ルートイン徳島」
11階の「びざんの湯」に早速行きます。
宿泊者は入湯無料なんですよ。

エレベーターホールに賑やかな集団がいます。
ああ、あれは大陸の人達やな。子供が1人だから・・・
ピッチュピッチュと鳥のさえずるような
賑やかな声が温泉にも入ってきました。
(ちゃんと入湯できるんかいな)
湯に浸かりながら観察していました。
親子連れはちゃんと身体を洗ってから入るようです。
(おお、ちゃんとできるやんけ)
でもお父さんが腰にタオルを巻いたまま入ろうとしました。
「タオルを湯に入れたらダメよ。こう、頭に載せると粋です」
とゼスチャーで教えたら
「サンキュー!」
と返事が返ってきました。

今夜のお節介はこれまでにして、部屋に帰って寝ようかね。
早く寝ようと思っていたんですが、今夜はジブリの「耳をすませば」を
やっているんで、ついつい観てしまいます。

1月28日(土)
さて今日の焼山寺は、どうやって登ろうか?
寒いしなあ、左足の付け根もまだちょっと痛い。
へんろころがし6/6は、無理かな?
では2/6の裏から登って裏から降りるコースでいこう!

お握りで朝食の際に「ロキソプロフェン(ロキソニンのゾロゾロ品)」を
飲むのを忘れないように!

「徳島駅前バス停」4番乗り場から「神山高校」行きに乗り、
「寄井中バス停」で降りて、「すだち館」~「杖杉庵」を経て
焼山寺へ至る行程です。
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4番乗り場でバスを待っていると
笈摺を着て杖を持った男性がいる。
「おはようございます。どちらまで?」
「?? I'm from BEIJING」
(ああ、春節)

あまり会話が弾まないので別々に座って待っていたら
老婦人が来て
「阿南の勝浦行きに乗りたいのじゃが、どこかいのう?」
「ええっ?わし、徳島の人じゃないんですよ」
といいつつも、一緒にバス乗り場を探す。彼女は目が悪いらしく
バス停の文字がよく見えないらしい。

あちこち走り回った挙句、
自分たちの乗る4番乗り場の隣の5番というのがわかりました。
兄弟の四十九日法要に参列するそうで、
バスが来るまで彼女の身の上話を聞きます。

0710に来たバスの車中の人になり神山を目指します。
車窓には見慣れた大日寺や鮎喰川の景色が見えます。
1時間近く乗って「寄井中バス停」着1000円なり。

さきほどの大陸の人も降りましたが、
彼は風景の写真を撮り撮りゆっくり歩いているので
わしは先にさっさと行きます。
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本当に今日はお天気がよくて暖かいねえ。
日陰は寒いのですが日向はぽかぽかしています。
気持ちがいいねえ。

山を歩くときには金剛杖につけた鈴を盛大に鳴らして
蛇・動物よけにしているのですが、
今回は錫杖の遊環をシャクシャク鳴らして歩きます。
今朝もラジオを聴きながら歩いているのですが
アナウンサーの声に混じって
なにやら鳴き声が混じっています。
「?」
猿だ!
一瞬彼と目が合いました。

去る者は、追わず・・・
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ゆるやかな山間の舗装道路を登っていくと、やがて「すだち館」のある
「お遍路駅」に着きました。0907
トイレ休憩をして、一枚Tシャツを脱ぎます。結構汗をかいていますね。
ヒートテックの長袖と、白衣のみになります。
1月とは思えない薄着ですね。

谷間のカーブにある
昔はおへんろさん休息所だった食堂から
「おへんろさ~ん!」
声がかかり、
おばあさんからアメちゃんを沢山もらいました。
ありがとうございます。
「これから山を越えて行きなさるんやろう、ご苦労様です」
「あ、いえ。足が痛くなったら戻ろうかと・・・」
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ここから勾配は急になります。
舗装道路は好きじゃないですね。
旧遍路道があれば、迷わずそこを選びます。
裏から登るといえども、やはりそこは焼山寺、へんろころがしですね。
でも山歩きが大好きなので目に入る風景全てが心地よい。

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足関節の痛みはほとんどない。
ロキソプロフェンのお世話になっているのも併せて
山の霊気にさらされているせいでしょうか。
それに気分が高揚している。
これだったら11番から登っても大丈夫だったかな?
な~んて軽い気持ちになるが、
人生折り返しを過ぎた身体は大事にしましょう。
完全によくなったらへんろころがし6/6をきっちりやります。

0950
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急坂の先に杖杉庵が見えてきました。
この辺は雪が降ったんですね。しかしそれほどではないようです。

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衛門三郎とお大師様のショット
今日はこんなアングルから撮ってみました。
51番石手寺でもらった衛門三郎石手寺解釈物語を読んでいると
この両者の関係もまた違った感慨を覚えます。

ちょっとだけ休憩して、更に登ります。
舗装道路の横に旧遍路道がありますが
迷わず遍路道の山道を歩みます。
斜面に白いものが・・・何かな?
近寄ってみたら氷ですよ。ここだけ何故かな?
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空が近くなってきて焼山寺の雰囲気が近づいてきました。
いつもの道に道路工事中の看板が立っているので、
焼山寺駐車場方面の道を行きます。
迂回したため、
ちょっとだけ時間を食ったかな?(5分くらい・・・)

1035
12番 焼山寺着
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ああ~、空が青いなあ。
境内には人の影がない。
「おおっ焼山寺貸し切りか!」
とぬか喜びしていたら続々と車遍路さんたちがやってきました。
お勤め、納経を終え、自販機でお馴染みコーラを買ってきて
ベンチでパンを齧っていたら
5~6人のダンタイサンがやってきて
記念写真を頼まれましたがな。
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さて、帰ろうか
山門できらびやかな作務衣を着たダイセンダツサンと
挨拶を交わしました。

最近某SNSで作務衣を着る着ないの論争があったんですが
昔からわしは部屋着とか寝巻きに作務衣を着ていました。
それ来てどこかに行こうとしたら、家内に
「それはお寺での作業服で、外出のときの服ではないよ」
と言われていて、一応着用についての基礎知識を持っていたんです。

最初から結論を持っていたわしは、
偉い方々が着用について論争していたのを
(えっ?そんなことも知らなかったの?)と
醒めた目で見ていたんですよ。
確かにお遍路さんが綺麗な作務衣を着ていたらベテランらしく
格好よく見えるんですが
(それは作業服ですよ・・・)
と思っていました。

わしはというと、まだまだ遍路経験も少ないヒヨッコですが
白の上下で歩くように務めています。
これ、昔バドミントンの試合用に買ったナイキの白です。
素材・縫製がしっかりしていて20年前のなんですが、
ゴムの入れ替えとかをして重宝して着ています。

閑話休題

歩き遍路の標識に従って山門から右の方に歩いていきます。
すると、登りの時に工事中の看板のあった道に出ます。
どうやら舗装工事をするようですね。
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ユンボが道をふさいでいて、横でおじさんが一服していました。
「こんにちは。お疲れさまです」

降りの道はサクサクと。
降雪もないし凍結もない。足元はすこぶる安全です。

1200
すだち館着
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帰りはここの近くの神山町営バス「焼山寺バス停」から1315発に乗ります。
まだ1時間以上あるので今日もすだち館に寄らせてもらいます。
「こんにちは~!なにか温かい物をください」
葛湯をいただきました。
それから美味しそうな干し柿も・・・

1時間ばかり女将さんとお喋りをしました。
日頃から人の話の聞き役ばかりしているのでしょうね、
彼女は、わしが聞き役に回ると、
ずっと色んなことを喋ってくれました。

ここは女将さんの人柄を慕う人達が集まってくる
居心地のいい善根宿のようです。
しかし、仏さまのような女将さんの親切につけ込んで
長逗留する不心得者もいるようですね。
それでも邪険に出来ない人柄は、やはり仏さまのような人なんでしょう。

ここでとてもいいことを教えてもらいました。
「柿ヘタ虫」の害について。
わしの家の庭には、娘が子供の頃柿の苗を貰ってきたのを植えたら
大きな木になり、干し柿用の大きな実が成るようになったのですが
ここ数年熟れる前に全部落ちてしまうのです。
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すだち館には美味しそうな干し柿が沢山吊ってあるので
そのことについて聞いてみたら
「ああ、それは柿ヘタ虫のせいやね。農協で農薬を買ったらいい」
と、たちどころに答えが返ってきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

早速家に帰ったらやってみます。8月に噴霧するといいそうです。
こういう人との出会いが歩き遍路の魅力ですねえええええええ。

また寄らしていただきます。
いつまでもお元気で。

1315に来たバスに乗って終点「神山町役場前バス停」で降ります。250円なり。
徳島行きのバスまで1時間以上あるので
しばらく鮎喰川に沿って歩くことにします。
道の駅「温泉の里神山」を越えた所に気になっていた番外札所があるのです。

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鍬持大師総本坊 吉祥院
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
伝説によると、ここは山々の中の大きな湖のせいで土地が狭く、僅かな土地を耕
して暮らしていた。
この地を巡錫された弘法大師が湖の水を抜いて干拓することを発願されて庵を建
て般若菩薩を刻み、安置したのがここの始まりだそうです。
その後朽ち果てていたのを阿波上人が再建され、聖法法親王により吉祥院の院号
を賜ったそうです。
その後長宗家部氏の兵火に焼かれ廃絶していたたのを、平成14年に復興し、未
だ再建途上だそうです。

大同元年に弘法大師が安芸の宮島で灯された霊火が、分火を許され、本堂内陣の
金燈篭に安置されてあるそうです。
午前8時から午後5時まで拝観できるのですが、住職不在時は庫裏にて保管され
ているそうで、この日は生憎不在で観る事かないませんでした。

また納経も版のものがあり、住職不在時は本堂前に置いてあるという事ですが、
この日は置いてなかった・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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吉祥院への参詣の念願かなって足取りも軽く「青井夫バス停」まで歩き
バス停前のベンチで帰りの装束に着替えます。
今日は錫杖の先にキャップをかぶせてきたのです。
直径3cmに合うゴムキャップを探すのは大変でしたが、いい塩梅です。
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1438にやって来たバスに乗って「徳島駅前バス停」まで。930円なり。

1800発のバスで大阪に帰るので、2時間くらいあるよ。
目の前にある「びざんの湯」に行こう!
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1時間くらいゆったりと湯に浸かり、サウナを楽しみ
そのあとはビールを堪能しました。

そのおかげで帰りのバスの車中では意識が飛んでいて
目が覚めたら大阪市内でした。

いやあ~、今日はなんて充実した1日だったことでしょうか。
足の調子もよく、お四国は病を癒してくれますねええええ。

「焼山寺に裏から登って裏から降りる、へんろころがし2/6」コース
これおきらく歩き遍路ツアーでできるかもね。

さて、次回は鶴林寺、太龍寺をやらねば。
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

平成29年1月14日(土)

急に思い立ってのお遍路行です。
もはや休日に何もなさずにはおられなくなってしまいました。

今期一番の寒波がやってきているというのというのですが
まあ四国地方は温かいので大丈夫でしょう。
わしの家のある裏京都市は日本海側なので冬は寒く雪も多い。
太平洋側で少し雪が降ると
「雪が3cm積もった!」「交通機関が麻痺!」
なんて騒いでいるのを鼻で笑っています。

しかし大鳴門橋や明石海峡大橋の交通規制を考慮に入れて
一日で切り上げる計画を急遽立てました。
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1月13日(金)
今日も仕事が終わったら
用意しておいた荷物を担いで「南海なんば駅1Fバスターミナル」
から1830発の徳島行きに飛び乗ります。
まだ今は低気圧の影響もなく、バスは快調に進みます。
相変わらずバス内では爆睡のわし。

2030に徳島着、コンビニで翌朝の朝食を買い込んで
今夜はAPAホテルに宿泊です。
素泊まり5100円
フロントでWifiのID、パスワードを渡されますが
今のところ必要はない。

部屋に落ち着いて風呂を使い、
テレビを眺めていたら、明日の朝食分を食べてしまっていました。
つくづく、口卑しいわしですなあああ。
六根清浄


1月14日(土)
まだ夜も明けやらぬ0530
ホテルを出ます。冬の冷気が肌を刺す。
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駅前のコンビニで熱いコーヒーとお握りを買い、
掌で温もりを感じながら駅に入る。
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0540発の阿南行きに乗り、「南小松島駅」で降ります。
ああ~、寒いなあ。
なるべく荷物がかさばらないよう、
衣服は色々考えています。
ヒートテックのアンダーウエアーにジャージを着込んで
下にはパッチ、
手袋をして歩いていると次第に温かくなってきます。
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やがて空が白んできました。
暁~曙~東雲と、だんだん空が明るくなって・・・
あれ?
歩く方角の左が東なのかな?
逆なんでないの?
暗い中を歩いているので、
もしや道の方角を間違えているんかなあ?
いまいち東西南北と遍路道を把握できていないなあ。

しかし
見慣れた道を確認した時に
自分の方角認識がいい加減なことを確認できました。
目指す恩山寺は、北東の方向なんです。


-方角の間違い-

お先達同期の歩き遍路Oさんから適切なるご指摘を頂きました。

南小松島駅から見て恩山寺は南南西になるので
今の季節の日の出は東南東の方から。
歩いている左方向から日が登ります。
北東に進むと小松島港方向に行ってしまいます。

そのとおり!
Oさん、ありがとうございました。
わしの頭のジャイロコンパスが狂っていました。
あすこはジャイロが狂う磁場が発生しているのか?

ジャイロ

遍路道を確認できた途端に歩みは軽くなります。
今日も錫杖を突いて歩くのですが
早朝の家並みをシャンシャン音をさせて歩くのは迷惑なので
輪っかの部分を蛍光紐で固定しておきます。
これは、金剛杖を突いているときでも鈴は街中では鳴らさなかったのと同じです。
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恩山寺への参道近くなって
山間の道になってきたら、道路が凍結していました。
おお~、この辺は日照とか風の関係で気温が低いんでしょうね。
何も考えずに歩いていたらツルッと滑ります。
おお、危うし、危うし。

0700
18番 恩山寺着
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糜爛樹の写真を撮ろうと思ったのですが、
まだ暗く、露出不足の写真しか撮れません。
いつかこの樹を主題にした絵を描いてみたいと思うのです。

寒い早朝の境内はまだ参詣者もいない。
賑やかな声が聞こえてくるのは本坊の方からです。
家族の方でしょうか。

梵鐘を撞かせてもらいましょうかね。
静謐な空気の中に殷々たる音が響き渡ります。

納経所に行ったら
「寒いのに、早くから大変ですね」
「は、はぁ。でも気持ちが引き締まっていいですね」
「暗い中を歩いていましたね」
「えっ?見ていたんですか?」
「出勤途中車から・・・」
「ああ、そうだったのですか」
「お気をつけて」
「ありがとうございます」

今日は牛舎のほうから遍路道に入ります。
弦巻坂の遍路道は竹林のなかの美しい道です。
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山と渓谷社の遍路本にもこの構図があったなあ。
やはりプロの写真家はいいアングル知っていますね。

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弦巻坂から里に降りると道は凍っています。
気づかなかったけれどもこの道は秋になると
彼岸花が咲き乱れる道になるんですね。

だんだんと温かくなってきたような気がします。
でも風がふくと体感温度が低下します。
「NHKラジオ文芸館」を聴きながら歩いていたら
立江寺へ左折する道を見落としてしまいました。

目の前には「立江寺奥之院」への看板が建っています。
あれ?
こんなのあったっけ?
行き過ぎていたのです。

やれやれ。
戻って赤い欄干が綺麗な白鷺橋を渡ります。
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幸いに白鷺は現れませんね。
罪多きわしは仏罰を恐れています。

もしや、
行き過ぎたのは奥之院を参拝しなさいというお告げか?


0830
19番 立江寺着
門前の「立江餅」を買おうかな?と思ったんですが
まだ朝早いので開店していません。残念ですねええええええ。

山門脇のベンチに荷物をよっこらしょと置いて
トイレに行っている間に
にわかに境内が賑やかになってきました。
ああっ
ダンタイサンだ・・・

手水場には白衣を着た善男善女が満ち溢れ
順番を待ってごった返していますがな。
わしは大人しくその後ろで待っていると
権大先達さんが
「あ、ごめんなさいね。待っててくれるんですか」
「いえいえ、どうぞお先に」
こういうのは気持ちの問題ですね。
ちょっとした配慮でいい気持ちになります。

先達さんは、列の後ろの人達に塗香を配りはじめました。
なるほど。こういう使い方は見習わねば。

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本堂は混雑しているので
わしは大師堂へ先に行くことにします。
こういう要領もいいと思います。
いたずらに勤行の声をかぶらせないための方便です。

大師堂脇の売店も、あわてて開店準備をしていますよ。
ダンタイサン達の購買力の高さにあわせたのでしょう。

本堂に行くとまだ勤行の最中なので
先達さんの勤行次第を勉強させていただきます。
携帯用お鈴と木魚を使っているので
わしにとってはとても参考になります。

納経所では納経帳の山は既に片付けられており
きわめて円滑にご朱印を頂戴できました。

ここから「立江駅」まで500mくらい歩いて行きます。
駅が近づいたとき、ローカル列車らしきものが走るのが見えました。
嫌な予感がするなあ・・・・
駅舎で時刻表を見てみたら、まさに自分の乗りたい便が出た後でした。

ああっ

まあいいや。
過ぎたことを考えても仕方がない。
次の列車まで1時間ほどありますが、楽しく待ちましょう。
しかし、寒いね~。
ホームは日が当たっているんですが風が吹きっさらしで余計寒い。
寒さに縮こまってスマホをいじくっていたら
後からきた老人が開いていた駅舎の扉を閉めました。
そうか、扉を閉めれば風が吹き抜けないなあ。
案外簡単なことに気づきませんでした。

デジカメで撮った写真をスマホに移してfacebookに投稿すると、
結構レスポンスがあって
それに書き込みしていたら暇つぶしになりました。
やがて列車の時刻になりました。
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「立江」~「阿南」~「日和佐」と乗換え
1045
「日和佐駅」に到着
今日は寒いながらもいいお天気で
気持ちのいい青空です。

1055
23番 薬王寺着
薬王寺は厄除けで有名なので、参詣者がたくさんいますよ。
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おまけに門前の屋台
いいですねえええええ。
神社仏閣と門前の屋台って、なんかワクワクしません?

わし、子供の頃の初詣は西国三十三番の谷汲山華厳寺でした。
多くの店が立ち並び、賑やかな門前の景色と
食べ物の匂いとお線香の香りが
強烈に脳の海馬付近に刻みつけられているのです。
ですからこういう景色を見ると妙に切なくて、楽しい。
(これを「プルースト効果」といいます)


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本堂へと至る石段には一円玉が置かれてあり、
踏まないように登るのが大変です。
「おかあさん、おかねがいっぱい!」
「拾うんじゃありません!」
こんな会話も聞こえてきます。

帰りにりんごあめ買ったよ~!
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参詣を終えて、今1110
次の列車は1208
昼食でも食べましょうか!
道路向かい側にあるセルフうどんの店に入ります。
ここは自分でゆがいて温めるシステムですね。
「大」のうどんをゆがき、アジフライとメンチカツ、いなりずし・・・
多いかなあ?
ついついたくさん取ってしまいます。

大はうどん玉何個分なのかなあ?
結構食べでがあります。

でも全部平気で食べてしまいにけり。
う~~~ん、お腹一杯

「日和佐駅」のホームに行ってみたら、貸し切り列車が停車して
ぞろぞろと老若男女が出てきました。
厄除けの参詣者なんでしょうが、
お父さんたちは既に出来上がっていて千鳥足
大声で騒ぎながら移動しています。平和やね~。

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ホームは寒いので道の駅にある足湯に入ってのんびり・・・
と思ったら先ほどの出来上がったお父さんのうち二人が
「おおっおおっおっおっ、足湯がある!」

「こりゃ、ぜひ入ろう!みんなも来い!」

「いや、まずはお参りが先でしょう!行きますよ!」

「わしはお参りよりも足湯のほうがいいわい!」

行きましょう、わしは行かんの押し問答がうるさいなあ。
多分酔っ払っているから階段を上がるのが嫌だったんでしょう。

「あ゛~、気持ちがいいなあ゛」
「ちょっとぬるくないかい?」

道行く他人にもやたらと声をかけています。
隣のわし・・・には声がかかりません。
多分無精ひげをはやした人相の悪いお遍路さんが
機嫌悪そうな顔で睨んでいるからでしょう。
酔っていても剣呑な雰囲気に気づいたのか?
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閑話休題


列車の時間になったので足を拭いて
駅のホームに行きました。
足がふわふわして気持ちがいいね。

徳島行きの列車に乗って20分少し
「新野駅」で降ります。
2km少し歩いて
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1300
22番 平等寺着
境内は、ほぼ貸切状態です。
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あとから来た初老の車遍路さん、
キャップを被ったまま
お賽銭をチャリンと放り投げて
口の中でモゴモゴ数秒唱えてから
大師堂へ足早に去って行きました。

自分は勤行中なんで途中でやめられず、
というて走って追っかけて注意するタイミングもないまま
さっさと納経所でご朱印貰って行ってしまいました。

彼はこのまま結願するんでしょうか?
それとも誰かが教えてくれるのでしょうか?
本人のプライドを傷つけないようにそっと教えてあげるのが
先達さんのお仕事なんでしょうね。


納経所で、
「再興第二回 平等寺本尊初会式」のパンフを頂きました。
1月22日(日)
ああ~、この日は仕事なんですよねええええええええええ。
なんとかならんか、といわれても
なんともならんのですよ。

そういえば納経所に
平等寺謹製の輪袈裟と麻の白衣が売ってありました。
先日おきらく歩き遍路ツアーで参加者の方が着ていたやつ。

値段を見てびっくり。
諭吉さんが1人だけでは足りないよ。
わしも欲しいと思っていたんですが
きっぱりとその未練はなくなりました。

午後になると段々風が強くなり、寒くなってきました。
「新野駅」まで戻り
1444の徳島行きに乗り、1605「徳島駅」着
その間爆睡していたようです。
列車を降りる際にボ~ッとしていましたよ。

1800発の南海なんば行き高速バスに乗るので
時間はたっぷりあります。

駅前の「びざんの湯」に直行!
あ゛~~、生き返るうううううう。
錆色に濁ったお湯が身体に染み渡ります。
目にも沁みる。

次はサウナです。
汗をかきかき
勤行次第を唱えていると3分くらい、
ちょうどいい。
ほてった身体は屋外に出て寒風に身をさらします。
ホテルの11階にあるので風がすごいよ。
おまけに雪が舞ってきました。
帰りのバスの運行は大丈夫かな?

サウナに3回入ったら水分がだいぶ出てしまいました。
さて出ようか。

お風呂のあとはビールを飲もう!
その前に、高速バスセンターに行き
「あの~、天候によるバス便の欠航とかはないですか?」
「速度規制はありますが、欠航はないですよ」
「そうですか!」

徳島駅前の「ひら井」で
いつもの骨付き鶏を食べます。
ビールによく合うねええええ。
グイグイいけますよ。
あ~、生きててよかったあ。
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バスは予定通り発車しました。
さぞかし高いびきで寝ると思っていたら、
列車で寝ていたので眠くはなく、ずっと起きていました。
車内の照明が暗く、スポットライトもつかないので本を読めない。
結構退屈していました。
大鳴門橋や明石海峡大橋ではさぞかし風が強いと思ったら
それほど強風ではなくて
雪も降っていませんでした。

それよりも南海電車の駅からねぐらに戻る道程が寒くて寒くて
芯まで冷えてしまいました。


さて、1月はこれで2週連続でお遍路してしまいました。
翌週の土日は仕事
月末は・・・どうしようかなあ。
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2017おきらく歩き遍路ツアーその1(通算7巡目)1番霊山寺~11番藤井寺

2017おきらく歩き遍路ツアーその1(通算7巡目)

1番霊山寺~11番藤井寺

平成29年1月7日(土)、8日(日)

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喪中なので慶賀のご挨拶はできませんが、
本年も旧年同様よろしくお願い申し上げます。

昨年末に先達の資格も頂いたことですし、
新年早速のおきらく歩き遍路ツアーを開催しました。

車やバス遍路をされている方とお話をすると、
「一度は歩いてみたい」
という言葉をしばしば聞きます。
「じゃあ歩けば?」
「そ、それは・・・・」
色々な理由を並べ立てて一歩を踏み出しません。

そんな方々の一歩を手助けするために
当企画を去年から立ち上げました。
ありがたいことに毎回参加者に恵まれ、順調であります。
参加者の中には歩きの楽しさを知ってもらい、
歩き遍路を始めてくれた人もいます。

今回の参加者は5人(リピーター3人、初参加2人)
リピーター3人は
東京からのAさん。皆勤賞で、すっかりわしの右腕です。新宿バスタ勤務
地元徳島のKさん。病院勤務者のOTの方です。
東かがわ市のTさん。地域のイベント関連勤務だそうな。

初参加2人は
京都からのNさん。
奈良からのMさん。
お二人はバスツアーで知り合ったそうです。

Nさんとの御縁は、以前大興寺門前でお接待を受けたのです。その際に
拙ブログのアドレスをお伝えしていて、
歩き遍路ツアーの告知に応じてくれたのです。


1月6日(金)いつものとおり仕事を終えたらバスに飛び乗り
徳島市内に侵入しました。
「サンルート徳島」にチェックインして11階の「びざんの湯」に浸ります。
錆色に濁るお湯に浸かっているとなんだか身体にいいような気がします。

実はいまだに左股関節痛が治らず、
湿布と痛み止めのお世話になっています。
半身浴を集中的に行い、下半身を労わります。
ちょっとはよくなったかな??


1月7日(土)

早朝の徳島駅前コンビニでコーヒーを買っていたら
夜行バスで東京から到着したAさんがやってきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「よく眠れましたか?」

「徳島駅」0640発のローカル線に乗り込む。
発車間際にご婦人が2人乗り込んできました。
「あの~、おきらくツアーですか・・・?」
NさんとMさんでした。わしよりちょっとだけ年上かな??

「板東駅」まで列車に揺られ約20分、
駅に降り立つと、まだ暗い。
駅前のお好み焼き屋さんを覗くと、親父さんが出てきました。
板東駅から降りたお遍路さんが初めてお接待を受ける所です。
ゆっくりしていけないけれども、親父さんに挨拶が出来てよかった。

0730
1番霊山寺着
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集合時間は0800なので、必要な物のお買い物をします。
Nさんはお杖を買いたいということで、門前街の遍路用品店へ案内します。
「え?ここにもお遍路用品店があったの?知らなかった!」
バスツアーや車遍路さんたちは
駐車場からいきなり向かいの売店に直行してしまうので
そこで買い込んでしまいます。
それはそれでいいのですが、
杖袋などは自分の好みの物を買いたいじゃありませんか。

0745
駐車場に折りたたみ自転車に乗ったお遍路さんがやって来ました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
地元のKさん到着
6番安楽寺の駐車場に車を置いて、搭載の自転車で12kmを走ってきたそうです。
「いやぁ~、思ったよりしんどかった~!」

0800
最後のTさんがまだ来ていないのですが、
先にお勤めだけしておきましょうかね。
皆さん、お遍路初心者はいないので勤行もいつものとおりサクサクと・・・

じじ実はわし、お先達初心者、
今日が先達デビューなんですよおおぉぉぉぉ
勤行次第や数珠の繰りかたなど、13番大日寺で教えていただき
練習は何度かしてきたんですが
人の前で、それも境内でやるのは全くの初めて

ああ

間違えずに出来るやろうか。
真言は出てくるやろうか。
足が痛くなってきたらどうしよう・・・

心は千々に乱れます。

でも、本堂脇に塗香があるよ、と教えてもらい
押し頂いて身体に塗ると少し落ち着いてきました。

「では皆さん、よろしくお願いします」
普礼真言から始まり、お鈴を2回鳴らす・・・

香炉から漂う香りが硬くなった身体と心をほぐしてくれます。


なんとか、なんとかできました。
この気持ちをずっとずっと持ち続けていきたいです。

大師堂ではさっきよりは幾分落ち着いてできました。
この日のために用意しておいた
携帯用お鈴と木魚
多人数で勤行をする時に調子をとるために必須品です。
拍子木(音木)でもいいのですが、
わしはお鈴の済んだ音色が好きなんです。

お勤めが済んだ頃、境内に最後の参加者のTさんが駆け込んできました。
集合時間を30分間違えていたそうな。
「おはようございます!遅れちゃった~!」
「おはようございます!Tさんの分までお勤めしておきましたよ」
みんなで納経所へ靴を脱いで行きました。
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参加者全員揃ったところで、門前で記念撮影
境内の整備をされている方にシャッターを押してもらいます。

では歩き遍路を始めましょう。
今日は1番から6番まで歩き、宿泊者は6番宿坊に泊まります。
初めて歩く方は不安一杯なのですが、
みんなで楽しく歩いていきましょう。

最初は国道に沿って1.2km歩きます。
今日の空はあくまで青い。
朝の空気はキリッとしていて深呼吸したくなります。

お互いに自己紹介しながらの歩きです。
途中、映画「バルトの楽園」のロケ村があり、
わしここ大好きなんですが去年閉館されたそうです。
残念!

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山門が見えてきました。
あっという間の到着です。

0846
2番 極楽寺着
「門をくぐるときに合掌するのはご存知かと思いますが、
両脇の仁王さまはご本尊の秘書です。右側の阿仁王さまに
ご本尊さまへのお取次ぎをお願いし、
帰りは左の吽仁王さまにお取次ぎのお礼をするのです」
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これ、須崎の地蔵堂に置いてあったパンフに書かれてあり
自分としてはとても腑に落ちたので、ずっとこうしています。

では仁王門がなかったり、脇から入ってしまう札所は?
そこはそれ、その気持ちがあれば大丈夫だと思います。

境内の知っている限りの案内をしますが、どこか怪しい。
「右手はお大師様のお杖、左手は自分自身でお数珠を持ち」
仏足石は数珠を持った左手で触ります。
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お大師様お手植えの杉は、直接触れないようになっていますね。
幹に廻された紅白紐を触るようになっています。
あまりに沢山の人が念をこめて幹の瘤を撫でるので
古木が影響を受けるのを避けたのでしょうか?
桜師の親方も同じ事を言っていたなあ。

門を出て、歩き遍路は右の小路に入っていきます。
車、ツアー遍路さんたちにとって未体験ゾーンの始まりです。

田圃の中の小路を歩いて行くと林に入り
忽然とお寺の屋根が見えてきます。
遍路道を辿ると寺域の横から山門を通らずに境内に入るのです。
ですからここから、と思う所で立ち止まりご挨拶をするのです。


1020
3番 金泉寺着
奥にある多宝塔の朱が鮮やかで綺麗ですね。
歩きで境内に入るとまずこれが目に入るのです。
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1番門前の遍路用品店で般若心経入りお杖を買ったNさん
気に入った杖袋がなかったので買いませんでした。
そのかわり、手袋を杖袋代わりに・・・・
そのうちどこかで気に入った杖袋と出会えますよ。
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お馴染みの井戸に行き、自分の姿が写るのを確認します。
みなさん、写ったでしょうか。
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「弁慶の力石があるんですよね」
「え?どこどこ?」
「多宝塔のふもと・・・」
「あれ?ここじゃないよ」
「納経所の前にありますよ」
「見てみたい!」
「おお、これですか。何キロあるんかな?」

帰りは山門を通って出ます。
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田圃の道から、山道のような遍路道に入ります。
1番から6番への遍路道は、田圃道あり山道ありの
お遍路気分を味わうことが出来るいいコースだと思います。

峠を越えると
お寺の屋根が見えてきました。

1140
4番奥ノ院愛染院着
せっかく来たんですから、門まで廻って入りましょう。
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今日はネコちゃんがいませんね。
小さいながら掃除が行き届いた境内で、
ご本尊の不動明王様とお大師様にご挨拶をします。
「納経されますか?」
ご住職が出て見えて、名物の刷毛で書いてくれました。
わざわざ写真を撮るためにガラス戸を開けてくれました。
ここは納経所の写真撮影は可なんですね。
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お接待のお茶をいただいている間に、
重要なミッションを遂行しておきます。
「もしもし、お遍路さん6人分のわかめうどんをお願いします!」
うどん屋さんに注文の電話をしました。

このあたりは見事な桜の木が多いですね。
今は葉のない木ですが、春には見事な桜の景色を楽しむことができます。
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1210
遍路道沿いにある
うどん屋「萌月(ほうつき)」
歩き遍路でなくては出会えない隠れた名店です。
最近はマスコミで宣伝されているので、
わざわざ車で食べに来る人もいるようです。
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ここは注文を受けてから茹で始めるので少々時間がいります。
なので、事前に電話で注文をしておきます。
うどんのみの店で
きつね、わかめ、釜あげ、かまたまなど500円です。
うどん県のTさんも、
「ここはおいしい!」
と絶賛していました。
店員のネコちゃんがお客さんの足元をすり抜けていく。

お腹ができたところで、後半戦にまいりましょうか。

山道を通る。
竹やぶの山道で「ドタッ」と音がした。
Mさんが竹の根っこにつまづいて転んだ音です。
なぜかみんなで大爆笑、転んだ本人も大笑い。
Mさん大丈夫ですか??
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皆すっかり打ち解けてワイワイ喋りながら
山間の緩い傾斜道を騒がしく歩いていきます。
独りよりも皆で喋りながら歩くとあっという間に到着しますね。

ご一行を追い抜きざまに車が停まり、見慣れた顔が見えます。
昨年の夏にお気らく歩き遍路3で
鶴林寺~太龍寺でお世話になった十八女集落のIさんです。
温泉巡りの途中に足を伸ばして来てくれたのですって。
お接待にあま~いミカンをくださいました。

1330
4番 大日寺着he7-1a-16.jpg
この時間帯になると境内には
車遍路さんたちが結構来ています。
新米先達も、この頃になると大分と慣れてきて
勤行もスムーズに行くようになって来ました。
そんな気の緩みか、携帯用お鈴の握り手に結んでいた紐が緩み
勤行中にボトッと落ちてしまいました。
「あ、落ちた」
独り言を言いながらあわてて拾い・・・・

参列の皆様は、さすがに動じることもなく
黙ってわしの失態を見逃してくれました。

Iさんがわしら一行の写真を色々な角度から撮影してくれていたので
俯瞰した構図の絵が沢山できました。
ありがとうございます。
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納経所は少し混んできました。
バスツアーだと自分でご朱印を頂戴する機会はないので
並んで記帳してもらうのは貴重な経験と思います。
たとえこの先バスツアーを続けていても、
個人遍路さんや歩き遍路さんたちに対する気持ちや態度が
変わるのではないでしょうか。

駐車場にはいつものお土産売りのおばあちゃんがいます。
ここで干し芋を買うのが楽しみなんです。
「250円のをふたつ!」
みんなで食べながら歩くのも楽しいね~。

干し芋を、
クチャクチャ食べながら、
ペチャクチャ喋りながら歩いていたら
あっという間に
5番奥之院 五百羅漢堂に着きました。
奥之院納経帳を持ってきていましたが、今日は予定も押しているので
次回にしましょう。

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階段を下って・・・

1410
5番 地蔵寺着he7-1a-19.jpg
今日初めてダンタイサンを見ました。かなりの人数ですが
白衣を着ているのは半分くらいです。
寒いので上着を着ているのでしょう。
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丁度彼らの勤行が終わったので、おきらくツアーご一行様も
続けてお勤めします。
境内の大銀杏も葉を皆落とし、寒々とした風情ですね。
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今日中に東京に戻るAさんは、ここでお別れです。
1番近くの「鳴門西バス停」まで戻らなくてはいけないのですが
先ほどの十八女集落のIさんが五百羅漢を見たあと地蔵寺に来ていて、
彼を高速バス停まで送っていってくれると言ってくれました。

南無大師遍照金剛

彼女はお大師様のお遣いなのでしょう。
門でAさんとお別れ。
また参加してくださいね!


おきらくご一行さまは最後の札所目指して歩きます。
「ここからはですね、ひたすら街の中を歩くんです」
「ええ~っ?もっと楽しい山道かと思ってました」
「はははは、山道なら焼山寺道を嫌というほど歩きますか?」

途中遍路小屋がありました。
壁と床を畳で覆っている所で、野宿遍路さんが寝ることができるようにと
地権者の人(畳屋さん)がたくさんの畳を持ち込んでくれています。
畳に座ると、感触が心地よい。


歩き遍路ツアーも朝8時から歩き続けて7時間弱
初めての人の疲れが見え始めてきました。
単調な道ですので
喋っていなくては疲れが出てきます。

「ああ~、まだぁ?」
なんてセリフも飛び出してきます。
道の向こうに山門が見えてきました。
歩いて歩いて、はるかかなたに目的の札所が見えてくる
これが歩き遍路の醍醐味です。
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1610
6番 安楽寺着
「やった~!」
「ゴールです。お疲れさま!」
「楽しかったわぁ~」
「あ~、疲れたぁぁぁ」
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みんな充実した顔をしています。
最後の勤行もきっちりやりましょうかね。
大師堂では今回のツアーの無事をお大師様にお礼をします。

安楽寺前の駐車場に車を置いていた徳島のKさん、
車から自分の錫杖を持ってきました。
実はKさん、去年12月の善通寺先達講習会で一緒だった先達同期なんです・・・
交互に新米先達の練習をするつもりでしたのになあ。
次回はよろしくお願いします。

地元徳島のKさんと東かがわ市のTさんはここで終わりで、帰ります。
Kさんは1番に置いて来た自転車を取りに1番まで戻るので
1番駐車場に車を置いてあるTさんを乗せて戻ります。

お疲れさまでした。
また参加してください。


初参加のNさん、Mさんとわしは
6番安楽寺宿坊に向かいます。
「入り口の水でお杖の先を洗います。お杖を水の中に漬けないように」
「え?どうして?」
「後の人のために水を汚さないためです」
「なるほど」

チェックインしたら
お風呂に入れるとの事、早速浴衣に着替えてGO!
天然温泉「弘法大師の湯」に浸かると
今日の疲れがとれるような心地よさです。

心配していた足関節の痛みも
痛み止め、それと札所や遍路道を覆う霊気のお陰で
さほど気にもならず、元気で歩くことが出来ました。
本当にお四国は病を癒す霊気に溢れた場所なんですね。

今日の宿坊の宿泊者は16人
これでも多いそうです。
完全なるシーズンオフですね。

1800夕食
お遍路安楽寺宿坊をお勧めするわけは
食事の際に、
食前の言葉を唱えさせてくれるからです。
何もお遍路中に限ったことではありません。
日常生活の中でも食事に対する感謝の言葉を思い起こさせてくれる大切な言葉だと
思うのですよ。
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1900から
夜のお勤めが始まります。
いつも宿泊するときは、多くの宿泊者が居て
華やかなお勤めだったので、今夜もそうかな?と思っていたら
勤行の後、いつもの本堂の奥へ導かれ
そこにある曼陀羅とか壁に刻まれたお大師様の書についての
説明を受けました。
いつもなら見落としている所だったのですが
あらためてひとつひとつの持つ意味について
詳しく説明されて、
蝋燭を立てた舟を流す華やかなイベントもいいんですが
これもまたとても意義深いものでした。

今日は皆さんお疲れさまでした。
ぐっすりお休みください。



1月8日(日)
窓をたたく雨の音がします。
ああ、今日は予報どおり雨なんですね。
今日は独りで11番まで歩く予定です。


0600
朝食のお時間です。
おきらくツアーご一行さま3人で食卓を囲み
食前のお言葉を唱えます。

今日はNさんMさんの婦人2人はバスに乗って鳴門の
「大塚美術館」見学に行かれるそうです。
あすこは、世界の名画を実物大陶版で展示してある所だそうで
わし、行った事がないのですよ。
是非時間を作って行ってみたいっす。

0700
雨具を着込んで出発です。
寒いかな?と思いきや
案外雨が温かい。手袋も必要ありません。

ではトボトボ独りで歩きましょうかね。

1kmちょっと歩き
7番 十楽寺着
雨が降っているので軒下に居るときにしか写真を撮れません。
安楽寺宿坊で一緒だった車センダツサン夫婦も境内に居ました。
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13期海軍予備学生の慰霊碑に寄り、
今の日本の平和を感謝します。

雨が降っていると気分が落ち込みがちですね~。
景気づけにラジオを聴く事にしましたが
生憎この朝は各党党首へのインタビュー特集を延々やっています。
NHK以外受信状況もよくない。
楽しく聴きながら歩く気分にもなれませんねえ。

8番 熊谷寺
山門の下から参道を登ります。
駐車場には車が3~4台
1月の雨の日曜の朝、まあこんなもんかね。
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雨に濡れた靴の中が気持ち悪くなってきました。
身体は暑いくらいなんですが、足元が冷えると身体も冷えてくる。
身体が冷えると心も冷えてくる。

ああ、いかんいかん。
こんなんじゃいかん。

9番法輪寺までも1kmちょいと。
田圃の中の道をひたすら南下します。
平野の向かいに遥か見えるのは焼山寺のある山でしょうか。

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この札所の景色の特徴は、田圃の中にぽつんと見えるお寺と森
昔の札所は皆こんな風景だったのでしょうかね。

9番法輪寺着
境内には木の香も新しい休息所が出来ていて、
そこで雨着とリュックを置いて本堂に向かいます。
歩きの人も2人いて、やはり濡れながらお勤めをしています。
今日はどこまで歩くのかな?

門前の茶店で、名物草もちをいただきます。
ストーブで暖められた店内は心地よいね。
お接待のコーヒーをいただきながら店内を見ると、
焼き芋もあるよ。
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石焼き芋だそうで、さっそくいただきます。うん、甘い。
今日は店を覗くお客さんもいないそうで、
暇なお母さんとしばらく四方山話をして身体を温めました。

さて次まで約5km
雨の中を歩きます。雨は強くなったり、弱くなったり・・・
気分のせいか、気圧が下がっているせいか、
足の関節がジクジクと痛み始めました。
痛み止めを飲んでいるのですが
一旦気になり始めたら、とことん気になります。

ああ~、この先最後まで歩いて行けられるやろうか・・・
ヒッチハイクしようか、どうしようか・・・
10番門前のタクシーの看板が気になって仕方がない。

門前の道を登って行きました。
相変わらずこの道は狭いなあ。
車の離合が難しい道なのに、大型の自家用車が多い。
年配の車遍路さんは高い確立で白の3ナンバー車が多いですね。

333段の石段は、無事に登ることができるでしょうか。
錫杖と手摺の力を借りて、ゆっくりゆっくりと確実に登る。


ああ、やっと着いた・・・
10番切幡寺着そういえばまだここの絵は描いていないなあ。
描くのならば、はたきり観音様を描こうか。
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さて
弱気になった心は千々に乱れ
さっきからタクシーの看板ばかり目に入る。
それにしても気にしているからかタクシーの看板多いなあ。

仕方ない!呼ぶか。
タクシー呼んで遍路用品店の前のベンチに座り
雨具を脱いで待つこと数分、やってきました。
「藤井寺まで」

約10km、料金は3000円弱でした。
まあいいか。


11番 藤井寺着
少し雨が弱まってきたので
雨具をつけずにそのまま境内に歩きます。
ここの藤の花の満開のときにまた来よう。
今回はここで打ち止めなのです。
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ここは臨済宗の寺院です。
納経所におられる住職も、
心なしか真言宗の僧侶とは違う雰囲気を纏っておられるような気がします。
わし、お遍路をしていますが心は禅宗のほうに惹かれているんですよ。

子供の頃、岐阜県美濃地方に住んでいたので
臨済宗妙心寺派開祖の関山慧玄さまの伝説をよく聞いて好きだったのです。
あと大徳寺派の一休宗純のファンですしね。
最近は山本玄峰さまが好きです。

大分今日の予定が早く終わりました。
今日のお宿は、門前の吉野屋さんです。
「あ、あの~、ちょっと早いんですが、今から行っていいですか?」
「はい、いいですよ」
「よろしくお願いします」

濡れた身体でお宿に着き、
脱いだ靴に新聞紙を入れて乾かします。
錫杖は洗って部屋にもって行きます。
わずか2日でこれだけ磨り減りました。
錫杖自体軽いと感じたので、軟らかい材質の木を使っているのでしょうか。
杖カバーをつけなくてはいけないなあああああ。
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しばらくしたらお風呂を入れるようにしてくれたので
ありがたく入らせていただきます。
あ゛~、冷えた身体に熱いお湯が心地よい~。

お洗濯や濡れた荷物の手入れなどをして
あとはテレビを眺めて暮らしていました。

1800に夕食
今夜は7人
車の老夫婦、
歩きはギャクウチらしき若い夫婦
わしを含めたおっさん3人
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おっさん3人でわいわいやっていました。
わしもいいかげん大飯喰らいなんですが、
向かいの人はわしよりも大飯なので安心(?)しましたよ。

最近わしはラストの日、お宿でビールを飲むようになり、
それでご飯のお代わりが少なくなったのかなあ?

食べて飲んで語って、
酔っ払って部屋に戻って早々に寝ました。


1月9日(月祝)
今日はどうやら晴れのようです。
でも今日は帰らねばなりません。
足がよくなったら焼山寺をやりに戻ってきます。
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0600に朝食をいただき、身づくろいをしてから
お宿の人が「鴨島駅」まで送ってくださいました。
ありがとうございます。

0705発の阿南行きに乗る事が出来ました。
「鴨島駅」から「徳島駅」までの車窓は
抜けるような青空
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ああ~、いいなあ。もう一日歩けたらいいなあと思うのですが
あまりギチギチの計画だと身も心も磨り減ってしまうので
最近はゆったりした予定を心がけています。

「徳島駅前バス停」から、0845発のなんば行きのバスチケットを買い
しばらくの待ち時間は
近くのコーヒーショップで朝のコーヒーを頂きました。
あとは予定通りバスでなんばに無事帰り着きました。

今回はここまで!


次回の「2017おきらく歩き遍路ツアー2」
は、11番藤井寺の藤の花を見ることができる日を選びます。
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なかなか難しいんですが
4月の連休前の土日あたりがいいんではないか?
と、地元の方もいわれていたので、そのあたりにしようかな?
また早いうちに告知させていただきます。


自分の歩き遍路は、次の土日です。
ちょっと乱れ打ちですが18・19、22・23を
歩きと列車で1日で行こうと考えております。

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十三番大日寺へ先達推薦御礼言上

平成28年12月24日(土)

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世の中はクリスマスイブ!
難波の街はあっち向いてもこっち向いても
立ち止まっても歩いても
クリスマスソングと人出の波です。

わしはそんな波に溺れそうになりつつ
高島屋でお供え物の菓子を買って
「南海なんば1F高速バスターミナル」を目指すが、
ここは場外馬券売り場と隣り合っているために
競馬に行く人達が輪をかけて集まっています。
馬券売り場周辺に集うオヤジさん達は、
何故か皆同じ雰囲気を纏っています。

1100「南海なんば1F高速バスターミナル」を出発
シートに腰掛けて本でも読もうかなと数ページ読んだら
眠りこけてしまいました。
目が覚めたのは鳴門
おお、あっという間だなあああぁぁぁぁぁ

1430「徳島駅前バスターミナル」着
ここもクリスマスの雰囲気で浮き足立っているような感じです。
徳島市民にとって駅前はポップな場所なんでしょうか
着飾ったカップルが手をつないで歩いています。
女の子同士も手をつないで歩いています。
男の子・・・は、カップルの片割れ以外はあまり見かけない。
家でクリボッチなんだろうか。

クリスマスの真の意味はともかく、
日本人にとってこの日は楽しい時間と空間になっているのでしょうね。
キリスト教よりも500年前に成立した仏教は
少なからず影響を与えているものと思われ、
近年になってその研究も進んでいます。

キリストが12月25日に産まれたとは
聖書のどこにもに書いていないのに何故か?
わしがこれについて語りだすと長くなるのでここでは述べません。

一方、八百万の神がおわしますこの国では、
キリスト様もその中のひとつになってるのかもしれません。
日本人の宗教観の寛容さは古代からなのかもしれませんね。


閑話休題

少し時間があったので、駅前のそごうとか駅ビルを覗いてみる。
家族連れやカップルでいっぱいです。
華やかにデコレーションされた店先を親子連れが楽しそうに眺めています。
ああ、わしにも昔こんな時期があったんやなあ。
これからは孫を連れて・・・ヨボヨボ

1500
徳島駅前で手を振っている女性を発見!
金住職と息子の弘昴さんが迎えに来てくれています。
いつもの法衣ではなく、お洒落なドレス姿です。
有名な舞踊家といった雰囲気と、
愛する息子と一緒のお母さんという雰囲気が同居していますね。

ここから30分弱のドライブをして大日寺まで行きます。
鮎喰川に沿いの冬の雰囲気の濃い一宮町の景色と香りは
子供の頃育った田舎の村の晩冬の景色と重なり、
年末の頃の浮き浮きした気持ちを思い出させてくれます。
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午後の大日寺境内にはお遍路さんがちらほら。
歩きや自転車の方もいます。
寒い中、大変ですね。

本堂に通していただき、ご本尊さまの十一面観世音菩薩に
お供えのお菓子とお礼をおそなえし、
ご縁を繋いでいただいたお礼と、今後の修行の成就を
お願いしてきました。

じじ実はこのとき境内には、
先達研修会でご一緒したOさんがおられて
廊下を緊張して歩いて行くわしの姿を目撃していたそうです。

おおおお

一声お声をかけてくださればよかったんですが
緊張の極みにあるわしは気づく余裕もありませんでした。
様々な事でご縁のあったOさんと
この場所でニアミスしたのは意味があることなのでしょうか。
お大師様の掌で転がっているわしです。


そのあとお茶を頂いていたら副住職が帰ってこられ
ご挨拶をしました。
その際の会話で、自分はあくまで在家のままで、自分の出来る修行をする
といった形式の方が自分らしいという事を認識しました。
絵を描く事と山登りです。
行住坐臥、山川草木悉有仏性の心で
一瞬でも空の気持ちを感じてみたい。
捉われない心を養っていきたいです。

さて、そのあとはお待ちかね
食事タ~~イム!
金住職が徳島の街へ食事会に連れていってくれました。
この晩のメンバーは金住職と息子の弘昴さん、お弟子のユナさん、それにわし。
美味しい中華料理と美味しいお酒
フカヒレって、実は初めて食べるのです。
舌にとろける美味しさですね。
お肌にもいいそうです。
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楽しい雰囲気に、だらしなく酔っ払ってしまい、
後半の料理は食べられなくなってしまいました・・・。
申し訳ないことです。
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息子さんの弘昴さんと初めてお話ができました。
彼は18歳なんですが、年齢よりも上に見えます。
母のために早く大人にならなければ、という気持ちと
8歳の時からたった一人で異邦で苦労してきた経験が
彼の内面と外面を年齢以上に見せているのでしょう。
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飛び級をしてアメリカ西海岸の有名大学に今年から通っています。
来年は帰国して種智院大学で僧侶との修行をされます。
お母さんのため、亡くなったお父さんのため、大日寺・国中寺のために
着々と道を歩んでいます。
世界の文化を研究されているそうで、
将来グローバルな僧侶になってくれるでしょう。
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韓国舞踊の金住職の弟子であるユナさん、10年間大日寺に住み込み、
住職を支えるためにあらゆる仕事を頑張っているんです。
彼女は年齢よりもとても若く見えますね。
美人なのと、苦労を表に見せない姿勢が若さを保っているのでしょう。
弘昴さんとユナさんが二人で歩くと恋人同士に見えるそうです。
たしかに、わしもそう見えます。
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前住職が亡くなる前には多くの従業員がいた大日寺も、
今は人数が減って大掃除もままならないそうです。
目下の課題はお寺を支える人達でしょう。
お遍路繁忙期には、
住職の高齢のお父上が韓国から来て納経所を手伝ってくれています。
しかしそれもそんなには長くは続けられないでしょう。
この先をなんとかしなければ。

目先の小欲よりも将来の大欲は、
人のため、後世のためになります。
金住職の持つ大欲のために将来お手伝いをしたいという気持ちが湧いてきて
自分にも手伝えることはないだろうか、
そんなことを酩酊しながら考え続けていました。
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食事の後は新町川水際公園に行き、
水面に浮かぶ神秘的なイルミネーションを見ながら記念撮影会です。
楽しいね~。
多くの人達が見物に来ていました。
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その晩は大日寺に泊めていただき
おだやかな気分でぐっすりと眠ることができました。



12月25日(日)
翌朝は6時前に目が覚めました。
朝の澄み切った空気の中でお勤めしようかね、と
装束を整えて、
さて靴は、あれ?玄関にないよ。

ああっ

そうか!昨夜は裏口から入ったんやった!
裏口へと向かう扉には施錠されているので開かない。

まあいいや。
食事をした後にお勤めしよう。
本を読んで時間を潰します。

0800
家族の食堂で朝食です。
ユナさんが早くから食事の支度をしてくれています。
彼女がここの生活を支えているんですね。

すっぴんの彼女もまた美しい。見とれてしまいます。
うれしいことに本場のキムチを出してくれました。
家庭で漬ける、本物のキムチです。
ちょっぴり辛いが、味に深みがあって本当においしい。
こんなの売っていませんよ。

これだけでご飯が何杯も食べられますよ。
全部食べてしまいたかったが、
かなり遠慮して半分くらい食べました。

弘昴さんと副住職も食卓を共にしましたが
彼らはキムチが嫌いだそうです。
こんな旨い物、もったいないなあ~。
でも納経所とかで勤務する際には
匂う食べ物は避けるべきなんでしょうか。

「葷酒山門に入るを許さず」という言葉もあるのですが、
今の日本の生活仏教のお寺は昔ほど厳しくありませんしね。
いいじゃん。
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食事の後に、白衣を着こんで本堂、大師堂でお勤めしました。
先達の姿では初めてです。
納経所で金住職に先達納経帳に最初のご朱印をいただきました。
ここが先達修行のスタート地点です。
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その後金住職に徳島駅まで送っていただきました。
ありがたいことです。
途中、奥ノ院である国中寺も寄っていただきました。
次回はここにも参拝しなければ。

1100のバス便があったので
それに乗ってなんばに帰りました。

今年一年はお遍路三昧でしたが、
後半になって息子の結婚式、父親の死、孫の誕生があり、
更に先達研修会とずいぶん濃縮した年でした。
それらの出来事が自分にとってどういう意味があるのか
色々考えさせてくれました。


わしには
今日と明日しかありません。
過去を振り返る暇はないのですから。
今後は更に、1年先、5年先、10年先を考えて行動する事を
心がけていかねばならないと考える次第です。

今年縁あって知り合いになっていただけた皆さん
大変お世話になりました。
また今後ともよろしくお付き合いください。

またこれからご縁を繋いでいただく方々
その時を楽しみにまちつつ、
またお遍路を続けていきたいと考えております。
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第50回 四国八十八ヶ所霊場会 公認先達研修会

四国八十八ヶ所霊場会公認先達研修会

平成28年12月7日(水)
善通寺遍照閣

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53歳の4月にお遍路を始めてから3年、ここまで来てしまいました。
まさか自分が先達になる、などとは思いもしませんでしたが
お大師様に呼ばれてお四国を廻っているうちに
なんの作意も顕示欲もなく、あるがままに遍路修行をしているうちに
自然とこうなりました。

この先どこまでいくか、どうなるかは
自然の成り行きに任せていこうと思います。

さて、研修会
平日に行われるんですよね~。
ですから、2ヶ月前から休みの日を調整してきました。
父親の葬儀などもあり、
四十九日法要とかが影響あるかなと心配もしましたが
うまくいきました。

南無大師遍照金剛

12月6日(火)
仕事が5時に終わってダッシュで電車に飛び乗り
いつもの日帰り遍路の行程を一路善通寺に。
2030に「善通寺駅」に到着しました。
今夜のお宿は「善通寺グランドホテル」
暗くて寒いので駅前のタクシーで行きました。ワンメーターと少しかな?
ホテルの隣にあるショッピングセンターで翌朝の食事を買い、チェックイン

わしの遍路仲間で千葉から来ているOさんも同じホテルに泊まっているそうで
早速電話で呼び出し、ホテル隣の居酒屋で乾杯!
前夜祭をしました。
深酒はなしです・・・

12月7日(水)
固くなったお握りを部屋でボソボソと食べて
0730、ロビーでOさんと待ち合わせて出発!
食堂には今日の研修会参加者らしきひとたちが沢山います。

人通りの少ない善通寺の町を二人で歩きます。
12月ともなれば朝の空気は冷たいですね。
このくらいの寒さの方が歩いていて気持ちがいいです。

10分くらい歩いたかな?
あっという間に善通寺到着
まだ早いので御影堂でお勤めをします。もう参詣者がたくさん来ていますね。
赤錫杖を持った団体さんたちも来ています。

今日の会場遍照閣は、御影堂の右奥の建物です。
受付は0800からと書いてあったのですが、
行ってみるとすでに沢山の参加者が来ていて、
受付も始まっているようです。

遅いよりも早いほうがいい!
早速受付をして、納経帳とか先達経典が入った袋をもらい、
玄関をくぐると関西先達会が会員の勧誘をしていました。
評価は人によって様々なのですが、
今後のために入会しました。
2000円の入会金を払い、輪袈裟につける印を頂きました。


建物の2階の会場に行くと、
すでに5~60名くらいの人が座布団敷いて陣取っていました。
さすがに後ろの壁際は占領されていていましたが、
前の方は空いています。
せっかく研修を受けにうきたんだから、前に行こう!
ずんずん前の方に行ったら知った顔がいました。
民宿「碧」の女将さんです。
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「おはようございます!」
「おはようございます!」
「あなたも先達になられるのですね・・・知りませんでした」
その後ろにはお気楽歩き遍路ツアー2で一緒に歩いた徳島のKさん
心強いなあ。
みんなで前列に陣取ります。
ここならば居眠りはできませんねええええ。
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次第に参加者が集まってきて会場は賑やかになってきます。
まだまだ時間があるのでちょっと外にある遍路用品店の出店を冷やかしに行きましょう。
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77番の門前にある「サン○イ」
新任先達さんが欲しがるような品物が揃えてあります。
錫杖入れとか、輪袈裟カバー、作務衣などなど・・・
わしは輪袈裟カバーを買いました。
歩き遍路はどうしても汗まみれになり、
お勤めの時だけ輪袈裟をかけるにしても汚れてしまうのです。

0900
霊場会の役員の方々が正面の席に着かれ、いよいよ開会式です。
お鈴の音と共に善通寺館長が登壇されて、ご挨拶

本日の研修会式次第は
「勤行次第について」 55番南光坊 板脇俊匡住職
「先達経典について」 36番青龍寺 田中良岳副住職
「弘法大師の伝説」  14番常楽寺 磐根光隆住職

昼食をはさんで

「真言密教の二十一世紀」 慶応義塾大学講師 宗教学者 正木彰先生

1430までみっちりと講義を聞きます。
椅子ではなく、座布団に座っての長時間の聴講は初めてですね。
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休憩時間は10分間あるのですが、
なにしろ300名の人がいるので、出入りだけでも一苦労です。
トイレに行きたくなっても遍照閣内のだけでは
待っていると10分はすぐに過ぎてしまいます。
ですのでわしは納経所隣のトイレまでダッシュで行き、ダッシュで戻ってきました。
おかげさまで汗だくになりましたがな。

この会場で先達研修を受ける際には、出入り口近くに陣取ったほうがいいでしょうかね。
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講義の内容は、それぞれに大変興味深い内容でしたが
時間の制約があり、内容を端折らざるを得なく、
もう少し突っ込んで聞きたいなあ、と思いました。

先達さんの実際に行う勤行しだいとか作法については
項目のみで、詳しくは教えてもらえず
あとは自分で学んでくれ、という感じですね。
よいお師匠様につかねばなりませんねええええ。
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お尻と足が疲れてきた頃、念願の昼食ターイムです!

しかしここでも一筋縄ではいきません。
お弁当は玄関外で配布されるのです。
講堂の参加者が一斉に昼食券を握りしめて
玄関に向かうので、それはそれは大混雑です。まさに昼食サバイバル
列に割り込みをする婦人たちもいますが、
せっかく先達になったんですから、他の規範となるような行動をとりましょうよ。
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そんなに焦らなくても、無事にお弁当は貰えました。
今日はいいお天気で暖かいので、外に座って食べましょう。
知った顔を探しながらお弁当を持ってウロウロ
自然と知った顔が集まってきます。
今日のお弁当は稲荷寿司御膳です。量も味も申し分ありません。
外で食べると美味しいね。
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食べ終わったゴミは、昼食を配布されたところにゴミ箱があり、
ゴミ捨ての手間を考えると外で食べる方が合理的ですね。

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今日は平日なので境内は参詣者で賑わっているわけでもない。
ただ、参詣者は沢山たむろしている先達講習会の人たちを見て
「あの人たちは何かな?」
と思ったでしょうねえええ。

昼からの講義は食事をしたあとなので眠くなるかなあ?
と心配でしたが、内容がわしの興味のある宗教がテーマでしたので、
とても興味深く聴講することができました。
特に現在未来の仏教のあり方と真言宗の可能性については
他の宗派との比較をしてみたことがなかったので勉強になりました。

でもわし個人としては禅宗のほうがしっくりくるんですよねええええ。
わしの実家は浄土真宗なんですが
もともとそちらにはあまり興味がなかった。
そろそろ自分の進む方向性を考えてみる必要があるのかもしれません。

色々なことを考えながら聴いていたら終了の時間になりました。
長いようで、短い今日の研修会でした。

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修了証書を一人一人貰い、玄関に降りて赤錫杖を貰い
外に出たら関係者の方々が並んで拍手で祝ってくれました。
ああ、こんなこと何十年ぶりでしょうね。

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わしの先達申請でお世話になった13番大日寺の金住職が来てくれていました。
カンゲキー
それにプレゼントもいただき、更にカンゲキ
記念写真を撮っていただきました。
facebook四国八十八ヶ所グループ仲間が揃うのを待って、
みんなで記念撮影をしましょう。
みんないい顔をしていますね。
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今日がゴールではなく、ここからが始まりなのです。

歩きをしているベテラン遍路さんたちは
歩かない先達さんや先達業務をしない先達さんを「赤錫杖」と揶揄しています。
この言葉は
せめて赤錫杖を持つならば、それらしくしてもらいたい、
と願う気持ちからの言葉だと思います。
わしもお遍路する中で、
眉をひそめるような赤錫杖たちをよく見かけてきました。

ただ批判するだけではなく、反面教師として
自分はそうならないようにしよう、と考えています。

お大師様はすべて見ておられます。
自分を、人を誤魔化そうともちゃあああんと見ておられるのです。

この先、歩けるうちは歩いて行きたいと思います。
「一度は歩きたい」という車遍路さんを歩きに引き込んでいきたい。
更に、「行きたいけど行くきっかけのない人」たちを一人でも多く
お四国に連れて行ってあげたいと思うのです。

皆様のご指導をよろしくお願いいたします。
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おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願 87番長尾寺~88番大窪寺

おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願
87番長尾寺~88番大窪寺
平成28年11月26日


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おきらくなお遍路も車1回を含めて通算6巡目を結願いたしました。
車遍路はともかく、
歩きで10回、20回廻られておられる方々からは
何を偉そうに言っているんだ、とお叱りを受けそうですが
とにもかくにもお遍路を始めた当初、
ここまでやるとは考えていませんでした。
なぜ?と聞かれても明確な答えは出てきません。
お大師さまに呼ばれたからか?

ただひとつ言える事は、
歩ける限りは歩いていこうという想いです。


「歩々到着」

禅門に歩々到着という言葉があります。
一歩一歩がそのまま到着であり、
一歩は一歩の脱落であることを意味します。

一歩一歩そのものが全てであり、
古今無く東西なしと感得すれば、
すなわち一歩即一切と感じることができます。

一切の修行が一歩ごとに完結できているのであれば、
他人に自分の修行の成果を示すなどというような
半端な気持ちを顕示する必要などない。

一寸坐れば一寸の仏という語句とも
相通ずるものがあるようです。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
私は歩いた、歩きつづけた、歩きたかったから、
いや歩かなければならなかったから、
いやいや歩かずにはいられなかったから、歩いたのである、
歩きつづけているのである。
きのうも歩いた、きょうも歩いた、
あすも歩かなければならない、
あさってもまた。

木の芽草の芽歩きつづける
はてもない旅のつくつくぼうし
けふはけふの道のたんぽぽさいた
どうしようもないワタシが歩いてをる

-自由律句の俳人、種田山頭火-
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

歩くとはいえ、歩きに拘泥するつもりはありません。
風の向くまま気の向くまま、
何処からか声が降ってくるのに従い
歩き、バスに乗り、列車に乗り、善根の車に乗り
気張らず楽しく、
そして厳しく在家の修行をしていきたいと考えています。

わしには今日と明日しかない。
更に修行を積んでいけば今日も明日もなく、
只今を完結できるようになるだろうか。
それが「歩々到着」の境地だと考えています。



平成28年11月26日(土)
0508
始発で出発、なんばから地下鉄、新幹線を新大阪~岡山~宇多津と順調に乗り継ぎ
高松~高松築港~長尾に着きました。

0945「長尾駅」着
ここから歩いてすぐです。
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0950
87番 長尾寺着
今日は天気もいい土曜日なので
車遍路さんたちが沢山来ていました。
子供連れの家族も来ていて、
お父さんの唱える般若心経に神妙に合わせています。
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手水場わきのベンチで休んでいたら
夫婦連れの歩き遍路さんが来ました。
「おはようございます」
「あっ!おはようございます!」
旦那さんは
「おお、どうもどうも!」
「? おはようございます」
妙に親近感たっぷりに挨拶を返してくれました。
誰かと勘違いしているのかな?

ここから大窪寺まで15kmの歩きです。
天気もいい。
心地よい寒さが肌をさします。

いつもながら
調子の悪い古傷の左足の付け根
でもお遍路歩きになると調子がいい。
気持ちの問題なのか遍路道の場の気に当てられているせいか。
たぶん両方なんでしょう。

ここのところ急に寒くなり
紅葉が急速に進んできています。
さぞかし大窪寺のあたりは紅葉が綺麗なんでしょうね。
期待が膨らみます。

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前山ダム湖のあたりの紅葉・・・は
まあこんなもんかね。
お遍路交流サロンの前には
「お接待中」の看板があるテントが張られていますが
みんな内側を向いていてワイワイやっている。
まあいいや。

館内に入ると歩きのおじさんが1人いて、
お遍路大使の記入事項を書いています。
わしはというと、
純粋の歩き遍路ではないので、これは遠慮しておきました。
虚偽の申告してバッチを貰っても
お大師様がちゃああああんと見ておられます。

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企画展示では、中務茂兵衛コーナーありました。
ここまで歩きとおすのにはどんな心境だったのでしょうか。
また、奥の部屋には都道府県別の地図が表示してあり
そこには納札入れがあります。
わしも在所の京都府に納札を入れさせてもらいました。
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ここから大窪寺までは、
女体山越えもいいのですが、足の調子が心配なので
丁石のある花折峠ルートを辿ります。
次回は車遍路さんの辿る国道3号線コースも辿ってみようかね。

残土処理場へ行き交いするダンプカーの数は多いが
登り勾配の山道は比較的歩きやすい。
鼻歌も飛び出す楽しさですが、期待していた紅葉の景色は
いまひとつですなあ。

道の脇に溜まった落ち葉を蹴散らしながら歩いて行くと
行く手に何か長いものが横たわっている。
枝かなあ?紐かなあ?
近づくにつれて・・・光沢があるよ。

ああっ

寒いのか動きが鈍く、
じっと留まっているような気がします。
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「こんにちは。寒いねえ」
「・・・・・・」
「写真とっていいですか?」
「・・・・・」
写真を撮ったら反転して叢に消えていきました。

まだここは神域ではない。
彼は神仏の眷属だろうか?
それとも只の蛇か?
最近神域で見る蛇は、怖いと思わないようになってきました。
神仏の眷属だと考えるようになってきたからでしょうか。

峠を越える手前に遍路休息所があり、
ここでお昼をいただきましょうかね。
お昼といってもカロリーメイトとお茶だけ・・・
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血糖値のみをあげておきましょう。
大窪寺門前で結願の打ち込みうどんを食べるのが楽しみなんですよ。

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丁石のある峠には落ち葉が厚く積もっていて
晩秋の雰囲気が濃く漂っています。
このあたりは標高が高いので紅葉の季節も早かったんですね。

ここからは降り勾配の道を辿るのですが
紅葉の様子も少しずつ変化してきます。
緑も増えてきます。

行き交う車の音が聞こえてきて、国道3号線と合流した付近には
「旧へんろ道」
の道標が見えてきます。
こういう標識を見ると無意識にそちらに足が向くのは性ですね。

でもね、へんろ道と記したからには道の整備をある程度は
してもらいたいですねえええええ。
まず、分岐点の標識がない。あるいは倒れたか?
山の中の道を登って行ったら墓地に出て、そこで道は終わっていました。
分岐点に戻り、これは道か?というような所を歩く。
草ボウボウ、道は崩れていて
夏にこの道を歩くのは色々な意味で危険です。

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道を見失いかけて
このシールを見つけたときには
ほっと安堵のため息がこぼれましたがな。
道はやがて国道に戻ります。
ズボンに「ひっつき虫」が沢山ついてしまいました。

国道から分かれて県道に入り、
歩いていくとまだ紅葉の美しいポイントもあります。
上と下が黄色で綺麗ですねえ。
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道すがら、
地元の保存会が丁石がある場所を示してくれていて
前々から気になっていたんです。
そのひとつを辿ってみましょう。
標識のすぐそばにあるかと思っていたのですが・・・

またしてもわけのわからない叢に導かれていきました。
あれ?ここでいいんかいなあ・・・
まあいいや。
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道らしきところを進むと、標識がありました。
崖の下を覗いてみると、おお、たしかに丁石の後姿が見えました。
なるほど、これか。
下まで降りては行きませんでしたけどもね。

去年食べた渋柿は既に木からすべて落ちていました。
木守り柿もありません。
もしもまだ実がなっていたら・・・食べるかもしれません。
美味しそうだったんですよ、これ。

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ゴールが近い雰囲気が漂ってきました。
緩やかな坂の向こうに青屋根が見えてきます。
この景色は結願のムードを高めてくれるのですよ。
ああ、やっぱり歩きはいいなああああああ。

歩々到着ですがな。


1430
88番 大窪寺着
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通算6巡目の結願です。
来月12月の行事に備え、11月中に結願したかったので
10月・11月は少し無理をした行程でした。
兎にも角にも6巡目終了です。

今日の大窪寺境内はお遍路さんよりも観光客の方が多いような気がします。
紅葉のスポットなんでしょうね。
ガイコクジンのダンタイサンも沢山います。
でも残念ながら先週に紅葉の盛りは終わったようでした。
ああ、桜の季節といい紅葉といい、タイミングが難しいなあ。

本堂前境内で
「さあ、あっちでパンパンするのよ」
な~んて怪しげな声が聞こえてきます。

案の定ご本尊の前で
子供たちが盛大に拍手を打っていたので
「お寺ではね、パンパンはしないんやよ」
と教えてあげたら
三十台くらいの母親が赤面していました。

物を知らない母親のせいではなく、
きちんと教えなかったお爺ちゃんお婆ちゃんが悪い。
ちゃんと文化は継承しなくてはいけません。

杖が奉納されている所の前で
男性2人連れに声をかけられました。
「あの~、杖って奉納するんですか?」
「歩きですか?車ですか?」
「車です」
「歩いていると杖が自分の大切な連れになってしまい、奉納する気にはなれないのですよ」
「そんなもんですか」
「奉納したいと思う人はしてもいいんです」
「はあ」
「身内のお葬式のとき、お棺に杖を入れてあげると死出の旅立ちに役立ちますよ。その白衣も」
「なるほど!」
その後彼らは杖を持ったまま駐車場に向かっていきました。

納経所で、最後のご朱印を頂きました。
この納経帳にも長いことお世話になりました。
雨の中風の中、暑い日も寒い日もわしに付き合ってくれました。
雨の染みとか少しゆがんだ様にも思い出が沢山詰まっています。
最初に頂いた当て紙も、朱や墨でお化粧されて貫禄一杯です。

気が抜けたら急に足の関節が痛くなってきました。
あわててロキソニンを飲んで、休憩に行きましょう。

おなじみ門前の飛猿閣

「こんにちは~!」

80過ぎのおかあさんが店番をしていました。
「おでんを食べさせてください」
ストーブの前で熱々のおでんを食べます。
毎回ここでゆったりさせていただくのが楽しみ。
おかあさんとの世間話も楽しい。
わしの描いた新作の札所の絵を貰ってもらいました。

記念散華
札所で今年いただける日本遺産記念散華の台紙、
ここのお店にはオリジナル台紙があります。
霊場会発行の台紙は、綺麗やけど少し大型なので飾るのが大変なんですよ。
ここのは丁度いい大きさで、額縁に入れて飾りやすい。
半年前にここでこれ見つけたときに買おうか買うまいかと悩みましたが
今日は迷わず買いです。
散華も2周分揃っているので丁度いい。

お茶を飲みながらお話している間にも参拝を終えた人達が
お店にやってきて、記念散華の台紙を見て
「ああ、こっちのほうが小さくていいわあ~」
と買おうか買うまいか悩んでいました。

それ見ていてわしは、「買いなよ!」なんて
余計なことを言うまいと黙っていました。
わしはお客であって店員ではないからです。

足の痛みも落ち着いてきたことだし、
さてお宿に行きましょう。
おかあさん、また半年後に来ますのでそれまでお元気で・・・


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門前は今日も賑やかです。
わし、門前町の賑わいって大好きなんです。
心がウキウキしてきますよね。

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残念ながら鮮やかな紅葉見物はできませんでした。
「あ!こっちはまだ綺麗やよ!」
「ほんとや!」
紅葉狩りの家族の歓声が聞こえてきます。

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さっきおでんを食べてしまったので夕食に備え
今回は打ち込みうどんは控えておきましょうか。


1530
民宿「八十窪」着
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宿泊5回目の定宿になってきました。
大窪寺門前にはここしかないので、早めに予約を取っておいたのです。
でも常連ぶるのは野暮です。

「こんにちは~!お世話になります!」

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お風呂が沸いているので早速お洗濯とお風呂を済ませます。
まだまだ夕食までには時間があるので
お酒を飲んでひっくり返りながら、
今日撮った写真をスマホに移しました。

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本当はwifi転送できるデジカメが欲しかったのですが
高いので原始的な方法でSDカードからスマホに移し、そこから
facebookへ今日の記事をUPしました。
それやっていたら、酔いに疲れも加わって、いつのまにか爆睡状態

1740
「食事ですよ~!」
の声に目が覚めました。
寝ぼけまなこでヨロヨロと食堂に行ったら
待っているのは名物の結願お赤飯
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同宿者は
おじさん遍路2人、御刀自様遍路1人、夫婦遍路1組それにわしの6人で
久々に賑やかな夕餉です。
みなさん区切りの歩き遍路さんで
結願の喜びを賑やかに語り合っています。

わしは自分の事をひけらかす趣味はないので
話しかけられる他はニコニコみんなの話を聞いていました。
時々お礼参りとか高野山へのルートを尋ねられる分だけ教えましたが
インターネットで予習をしてきた人もいて詳しそうだったので、
自分からは余計なことは言いませんでした。

教えたがりの偉そうに語る人は敬遠されがちなのは
今までの自分の旅の中で経験済みなのです。

1周目は夢中で、
2周目は得意になり
3周目には少し解ってくる。

わしも少しは解ってきたかなあ?自分の事はよくわからん。


夕食を終えて2000に寝ましたが
少し早かったか?夜中に何度も目が覚めてしまいました。
夜中の0時に窓の外を見たら、まだ雨は降っていません。


11月27日(日)
0600に朝食です。
冷たい雨が降っているので気分は高揚しません。
でもこれから歩いてお礼参りに行く人もいるのですよ。

今日の予定としては
門前のバス停から1000発のコミュニテイバスで高速バス停まで行き
1130発の高速バスに乗ってなんばに帰る予定で
チケットも買っていたのですが、気持ちが変わりました。

予定を変えて「JR志度駅」から
岡山廻りで帰ることにしましょう。
前回、志度からも高速バスをキャンセルしてJRで帰ったっけ。

0640発で民宿の車が途中のバス停まで送ってくれるので
それに乗って帰ることにします。
車で10分少々、始発のバス車庫まで送ってもらえました。
0700発、0745「JR志度駅」に着きました。
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高松まで普通列車に乗り、宇多津経由で岡山まで。
そこから新幹線で新大阪に着いたのは1105
昼過ぎに寝ぐらに到着しました。


来週の12月7日は善通寺で研修会
引き続き父親の49日法要と忙しい日々が続きます。
むしろ忙しい方が日常生活の張りとなって時間が充実していますね。
こんなんで、今年もあと僅か。

12月も充実して過ごしましょう。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)81番白峯寺~86番志度寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)81番白峯寺~86番志度寺



平成28年11月12日(土)
今日は0508始発の列車に乗り、
新大阪~岡山~宇多津~八十場と順調に列車旅を楽しみ、
四国に侵入しました。
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0812
「八十場駅」着
ここから白峯寺まで歩きます。

今日は天気も上々、それに寒くないです。
ヒートテックのアンダーシャツを着てきたんですが、汗をかきそう。
天皇寺から白峯寺のある白峰山への遍路道は、標識も少なく
ここ歩いていて正しい道なのか?
と心配になってしまいます。

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電柱に見つけた遍路シールの痕跡を
じっと目を凝らせば矢印の跡が見える。ここだ!
今度油性のマーカーを持ってきて塗りましょうかね。

艱難辛苦の上
見覚えのある高野町界隈にたどり着きました。

ここには番外札所 松浦寺があります。
いつも気になっていたところです。
行こうか・・・行くまいか
迷ったら進めです!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
番外札所 松浦寺遍照院
弘法大師が42歳のときこの地を訪れた際、西の方角より阿弥陀如来が現れ、
まばゆい光を放って辺りを照らしたという。
そこで大師は阿弥陀如来を刻んで本尊とし、堂宇を建立した。
この時、大地が鳴動して大きな丸い石が湧出したので、大師はその石の上で
求聞持法を修し、自像を刻んで安置した。
厄年の者がこれを拝して厄除けとしたことから、『厄除大師』と呼ばれるよう
になった。

またここの地名は「高屋」という。
今は衰退しているという雰囲気が漂うが、由緒正しい寺院である。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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山門の荒れ果てようが痛々しいが
朽ちかけた古寺、という雰囲気も妙にいい味です。
不謹慎である!と怒られるかもしれませんね。
すすすいません。

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ここから山道の車道を通って白峰山に登ります。
わし、こっちの道のほうが好きなんですよ。

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「血の宮」と、別当寺の曼陀羅霊場14番観音寺
忌中のわしは鳥居をくぐることは出来ないので
眷属様に怒られないよう遠くから遥拝のみします。

スカイラインをグネグネ歩くと、
崇徳天皇陵墓へと至る参道に出ます。
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ここから白峯寺まで1.0kmと表示がありますが
どっこい、なかなか骨の折れる参道なんです。
延々と続く石段に、心が折れそうになった事がありました。

五色台はハイカーの登山道として人気の
トレッキングコースなんでしょうね。
お年寄りの夫婦や、夫人達のグループとすれ違ったり
追い越したり。
若者たちが石段を駆け上ってトレーニングをしています。

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今日はなんだか調子がいい。
ダブルストックのお陰か、気候のせいか、お山の霊気か
石段を登るのがそんなに辛くはないよ。

割とすぐに崇徳天皇陵にたどりつきました。
ここでも遥拝のみにします。
今日は上空にカラス様はいないなあ。
やはり眷属はわしから遠ざかっているのでしょうか。


1030
81番 白峯寺着
駐車場は車で一杯です。
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門から出てくる婦人たちはミカンの袋を抱えていますよ。
ああ、納経所前の参道でミカンを売っているんですね。
わしも欲しかったんですが、一袋の量が多すぎる。
御接待で少し置いてないかなあ・・・ない。
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山奥のお寺の紅葉の美しさは言葉に表せません。
もう少し季節がさがればもっと美しくなっているのでしょうね。

大師堂前でオートフォーカスで記念写真を撮ろうと
一生懸命セットしているお父さんがいたので
「もし、シャッターを押して進ぜようかの?」
ついお節介を・・・

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紅葉の美しい境内を歩いていると
目に入る景色すべてが心地よく、
気持ちがゆったりしてきます。
ああ、日本は美しい国やなあああああ。

この気持ちを持ったまま、次に行きます。
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ちょっとこの看板が気になりますが、
今日はハイカーたちが沢山山道を歩いているので
獣たちは寄ってこないでしょう。
それでも金剛杖につけた鈴をボリューム全開で鳴らしながら歩きます。

白峯寺から500mほど山道を歩くと左に灯篭があります。
前々から気になっていたんですが、
この奥に白峯寺奥ノ院があるのです。


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石畳の道を100mくらい下っていくと、
崖のわずかな空間にお堂が建てられていて、
その中に毘沙門天の石仏が安置されていました。
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白峯寺奥ノ院毘沙門窟着
火気厳禁なのでお賽銭、読経のみをします。
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民俗学者の五来重氏によると、瀬戸内の海上に光を放つ流木があったので
引き上げて千手観音を刻んで白峯寺ご本尊とした、という話があり
流木を引き上げたという伝承の場所が白峯寺の海の辺路で、
そこが奥ノ院だそうな。
たしかにここから海が見える(気がする)が、
先の伝承の奥ノ院は相模坊天狗を祀っているので、
ここの奥ノ院とは違うのかな?


今日は本当に調子がいい。
古傷の足の関節は痛み止めも効いていてそんなに痛まない。
登り勾配の道もあるが、あえぎあえぎ登る道でもない。
調子よく歩く。山はいいなあ。

お腹もすいてきたことですし、
閼伽井のベンチでお昼にしましょうかね。
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これは昨夜自分で作ってきた炊き込みご飯のお握りです。
巨大なんで1個食べたら結構お腹に来ます。

登り道を登りきったら車道に出ました。
すぐのところにある接待所には今日は誰もいませんね。
その先にある茶店にフラフラと入ってしまいます。
さっきお握りを食べたばっかりなのに、
頭の中は「何を食べようかな?」で一杯なんです。
親子丼とおでんを頼んでしまいました。

親子丼を待つ間に、ふと目に付いたのは
「八十八ヶ所を徒歩で百回参拝した方の納札」
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おおおおお、すごいですねええええ。
なんでも高知県の農家の方だそうで、すごい早さで歩いて廻るそうな。
何年かかって百回廻ったのかなあ。
わしには到底出来ないよ。

でも歩くことが出来る限りは歩いていきたいと思います。
車だけで百回廻って錦札切るような真似はしたくないなあ。
20回くらいは歩きで廻りたいと願う凡俗のわしです。

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車道から遍路道へと下ると宿泊できる遍路小屋があります。
お茶接待用の屋根の下にはオジサン遍路が2人占拠していて
騒々しくお喋りしていたので、寄るのは遠慮しておきました。


1320
82番 根香寺着
ここの駐車場も満杯で、空き待ちの車が車道を塞いでいたり
混雑しています。いまが秋遍路の真っ最中なのでしょうか。
幸いダンタイサンのバスはいない。
ここの紅葉も来週にはもっと綺麗になっているでしょうね。
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小型犬を連れた婦人がショルダーバッグに犬を入れていて、
大人しく顔だけ出して参拝に付き合っていました。
納経所で並んでいるとき、知らずにいた別の婦人が
顔だけ出している犬に気づき、大層驚いていました。

さて今日のお宿は80番国分寺門前のえびす屋さんです。
白峰台の稜線を歩き、国分寺へ降りる道を降りようか、
このまま鬼無に降りようか、ちょっと迷いましたが
景色もよさそうなので鬼無への車道を降りることにしました。

実はこれが間違いでした。

この道は83番一宮寺への道なので、むしろ80番国分寺から
遠ざかっていくのです。
途中から気が付いたのですがもう遅い。

結構時間をロスしてしまったので
「鬼無駅」から下り列車に乗って「国分駅」まで行きました。
国分寺前を素通りするのは失礼なので
本堂まで行ってご本尊にご挨拶をしてから
本日のお宿の「えびす屋」に到着!
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玄関には、去年わしが差し上げた国分寺の絵が飾られていました。
なんか気恥ずかしいよね・・・
洗濯・乾燥はお接待、お風呂に入ってゆったりしていると、
階下から魚を煮るいい香りが漂ってきて、すきっ腹に沁みます。

今日の同宿者は定年後のおじさんたちが4人です。
通しが1人、あとは区切りです。

区切りの1人は、わしの住む裏京都市の方でした。
世間は狭いですね~。
それから、わしのブログを読んでくださっている方もいて
ちょっと恥ずかしかったんですが、
少しすこしでもわしの記事がお遍路さんたちの情報源となれば・・・と
考えます。
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あいかわらずここの魚の煮付けはタレが絶品で
魚を食べた後もタレをご飯に絡めて食べると
またそれだけでご飯一杯分食べられます。

お遍路仲間の評判では、ここのお宿は
『遍路の予定を無視した予定を押し付ける』
なんて書かれていますが、
それは大きな間違いです。

80番国分寺は開門が0700で、
それ以前には境内には入れないのです。
ですから早立ちのお遍路さんが納経所が開く0700以前に
お勤めして、御朱印を貰おうとしても、無理なのです。

この理由から、女将さんは前日1700までに国分寺を打つことを
お勧めしているのです。
決して遍路予定の押し付けではないのです。

お遍路宿や、札所の評判というのはお遍路さん個人の主観に
基づいた事なので、あくまで本人が経験して評価を決めるべきです。
後述する志度のお宿の件に関しても、わしの経験からの主観です。
今書いた事と矛盾するかもしれませんが
お宿を決めるのは、あくまで本人次第です。

部屋に戻って荷物を整理していて、あっとおどろき。
遍路地図がない!
荷物を全部ひっくり返しても、ない。
きっと根香寺の大師堂脇で下山ルートを検討する際に
遍路地図を引っ張り出して
リュックに入れ忘れてしまったのか。

ああ~

色々考えてみました。
6周目も終わりに近づいて
そろそろ遍路地図も頭に入っていることだし、
もう遍路地図に頼るな、というお告げなのかしらん。

そう考えてはみたものの、やっぱり気になる。
たしか先日おきらく歩き遍路で一緒に歩いた今治のWさんが、
明日87番から車で逆に廻る、と言っていたなあ。
メールでお願いしておこう。
すみませんです。



11月13日(日)
0550
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朝から大飯をいただいて、早めに出発しましょうかね。
通し打ちのお父さんは4時頃出たそうです。
何でも一日4~50kmは歩くと言っていました。
わしにはそんな真似はできませんて。
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まだ国分寺の門は開いていません。

「国分駅」~「高松駅」まで移動して
駅前でコーヒーブレイク
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琴電「高松築港駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」まで移動します。
今日は日曜の朝なので観光客らしい人しか乗っておらず、
車内は空いていますね。

「琴電屋島駅」前にある屋島山上シャトルバスの駅でしばらく待ち、
0845発のバスで屋島山上を目指します。100円なり。

0900
84番 屋島寺着
さすがにここは観光地だけあって参拝以外の観光客も多い。
ひときわ賑やかなのは韓国人のダンタイサンです。
わしが参拝している姿を写真に撮ろうと追っかけてくるが
なんの断りもなく人を撮影するんはマナー違反じゃない?
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わしが嫌がって身をひるがえしたら
(サツエイ ダメナノ?)
という身振りをしました。
あたりまえじゃん!
ちゃんと被写体の許可を得るのは万国共通のマナーです。
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納経所ではわしの新作屋島寺の絵を納めさせていただきました。
「これ、シルクスクリーンですか?」
「い、いえ。パソコンで色塗ったのです」
「?」
「下絵を描いて、パソコンで取り込んで色塗るのです」


駐車場売店に寄ってみると・・・
今年もありました。
金陵酒造の純米新酒「ひやおろし」
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これ、カーチャンが好きなんですよおおおおお。
お遍路三昧の罪滅ぼしに、四国の美味しいお酒を送っています。
2本送りました。
これでよし。

今日は秋晴れのいいお天気なので
色々なイベントをやっていますよ。
屋島ウオークの御刀自さまたちが集まっています。
「○○ちゃん、ほらいくよ」
「わたしは膝が痛いんで、ここで待ってるよ」
「そんなの、せっかく来たのに~」
「そんなに大変じゃない路だって言ってるよ~」
「やっぱりここに居るわ」
姦しくも賑やかです。

シャトルバスで「琴電屋島駅」まで降りてきて
琴電に乗り、2駅先の「琴電八栗駅」まで移動します。
そこから五剣山を眼前に見ながら歩いて行きます。
八栗ケーブルカーに乗ろうか乗ろまいか・・・

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悩んだ末、歩いて登ることにしました。
登山道には大きな鳥居がある。
脇をくぐって・・・
名物草もちの店を横目で見ながら、
更にまた鳥居の脇をくぐり、

おや?

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「旧へんろ道整備復旧」ですと?
そおおおおおおかあ、わしはこれに呼ばれたんやね。

平成28年4月に地元の保存会が整備してくれたそうな。
ありがたや。
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「七曲り道」という名がついていて、
たしかに羊腸の小徑は苔滑らかです(苔はない)
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わしの地元の四国八十八箇所写しがある山に雰囲気がよく似ていて、
自然と顔がほころんできました。
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ああ、いいなあ。この路。
今日のお遍路はこの路を歩くためにきたんやなあ。

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やがて「お迎え大師」さまの下に出てきました。

門前の茶店にはアイスクリンがある!
前回、松山でアイスクリンを食べられなかった思い出が蘇り
参拝前ながら、店先にドッカと腰掛けてアイスクリンをいただきました。
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店の女将さんに七曲り道のことを話したら
小学生の頃には毎日その道を上り下りして通学していたのだそうな。
さぞかし足腰が鍛えられたでしょうねええええええ。

さて門の前にはまたしても鳥居があります。
右の脇を通ろうか、左の脇を通ろうか・・・


1120
85番八栗寺着
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寺域にある神社の眷属様たちに遠慮しながら境内を足早に過ぎる。
蝶々も鳥も虫も来ない。

境内には焼き栗の屋台がありました。
なるほど、八栗寺の縁起にちなんで焼き栗かああ。
鳥居の脇をくぐって大師堂へ急ぐ。

聖天様のご機嫌も気にしつつ、
さっさと納経を済ませ、
八栗寺を後にしました。

ここからまた車道の山道を下り、下界へと出てきます。
今日は車遍路さんたちがひっきりなしに通ります。

琴電「塩屋駅」の前にあるうどんやさんで昼食にしましょう。
最近はいつもここでうどんをいただきます。
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これだけで620円ですよ。
うどんを食べていたら、Wさんからメールが届き
「遍路地図ありましたよ!」

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

ありがたいことです。
12月の善通寺研修会で会った時に渡してもらうことにします。
ありがとうございました。

お腹も出来た事だし
お遍路地図も見つかって
心安らかに志度の町を歩いて行くと
平賀源内の生家や資料館が見えてきます。


1330
志度寺奥ノ院地蔵寺着
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
志度寺を開いた薗子尼が住んでいたので「薗子屋敷」といい、
また「文殊屋敷」とも呼ばれ、志度寺よりも古い寺である。
景行天皇の頃、土佐の海に大魚が居て、舟を襲い人を喰い横暴の限りを尽くした。
日本武尊の子、霊子が悪魚退治を命じられた。
霊子は五百の軍船を造り千数百の兵士を集めて出発したが、
悪魚に舟も兵士も一飲みにされてしまった。勇敢な霊子は体内の軍船に火をつけ、
悪魚を退治したので、褒美に讃岐の国を貰い、国司として善政をしいた。
里人は讃留霊王(さるれおう)と呼び尊敬した。
悪魚のたたりを恐れてお堂を建ておまつりしたのがこの地蔵寺と伝えられている。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

お勤めを済ませて納経所を見ると、閉まっています。
本坊の方に行ってチャイムを鳴らしたら住職が出てきて納経所を開けてくれました。
とても人当たりのいい住職で、
自分自身も歩いてお遍路をしたそうです。

「このあたりに来るお遍路さんは皆、満ち足りた顔をしてにこにこしているので
そんなにお遍路は楽しいのか、と自分も歩いてみましたが、楽しいどころか何て
しんどいものかと実感しました。
ここまで来ると結願近いお遍路さんの顔は、皆満足そうな顔になるのか、と自分で
歩いてみて解った」

大変興味深い話です。
なるほど、結願近くの宿で一緒になるお遍路さんは、もうすぐこの旅も終わりか、
といった安堵感と、旅を振り返り、感慨深い気持ちが入り混じっていることを
感じたものです。
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御接待にお茶をいただきました。

ここからまっすぐ進めば、もう志度寺です。


1359
86番 志度寺着
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鬱蒼とした寺域は紅葉が鮮やか、と思いきや
意外と緑が多いですね。
門の脇では、お寺の方がピンセットで小さな雑草を抜いていました。
なるほど、ここの木々はこういう方々の努力で美しく保たれているのですね。
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それにしても、蚊が多い。
まだまだ温かいからでしょう。
本堂の周りは線香の煙で蚊が近寄ってこないのですが
一歩離れたらたちまち寄って来ます。

案外早く今日の予定が終わってしまいました。
いまから宿に行くのは早すぎるなあ。
本堂脇のベンチに腰掛けてちょっと休憩しましょう。
ここならば蚊が寄ってこない。
温かい日差しでうつらうつら・・・昼寝してしまいました。


1500
そろそろお宿に行こうか。

今日のお宿は志度寺から歩いて3分、「栄荘」
夕食が豪華というので楽しみにしていました。
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洗濯はお接待、乾燥は200円だそうです。
お風呂に入り、本を読んで時間を潰していると、

1720頃
腰の曲がったお婆さんが夕食を知らせに来ました。
今日のお泊りはお遍路さんはわし独り。
4人は工事関係の長期滞在者で、食事はもっと後の時間です。
ここは「海鮮料理いせだ」から料理を持ってくるそうで、美味しそう。
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でも

ご飯がないよ。
ビールを頼んだから、後で持ってきてくれるんでしょうか。
この蕎麦はどうやって食べるんかなあ。

わしとしてはかなりゆっくりと食べたのですが、
最後までご飯は来ませんでした。

お婆さんが忘れてしまったのでしょうか・・・

食事を終えて帳場に行き、
「あの~、ご飯は・・・」
女将さんが出てきて
「あっ!」
不具合に気づいたようです。

お婆さんは少し耄碌しているのだろうか。
「お蕎麦のつゆが来なかったんですが・・・」
「お鍋に入れるのです。お婆ちゃん、教えてあげなきゃだめじゃない!」
「£БдЖ・・・」
お婆さんによると、蕎麦は鍋に入れるのが普通だそうだ。

ええ~~~~っ!

一見のお客さんはそんなこと知りませんよ。
女将さんが
「お握りを・・・」
「今頃それだけ食べてもしゃ~ないやんけ!」

とってもとっても残念な夕食でした。


そのほか細々と不具合な事件が続いたが、
もう書くのはやめておいて、
お遍路さんは早寝早立ちなのでもう寝ます。

途中何度かメールの着信やSNSの書き込み連絡で眠りを破られましたが
21時前には高鼾でした。


11月14日(月)
0430に目が覚めました。
身支度などをして時間を潰し、
0630に朝食
またしても色々あったが、書くのはやめておきます。

さっさと朝食を済ませて
宿泊代を払いに行きました。
昨夜の夕食の件もあったが正規の料金を請求されたので
言われるままに払いましたが、
もうここの栄荘に泊まるのはは遠慮したいなあ。

徹底的に御縁がなかったと思うしかない。

御接待らしきお握りを出されましたが、
敢えて遠慮しておきました。
御接待をお断りしたのは3年前の車接待以来です。

そのままJRの駅まで歩いて行き、普通~快速を乗り継いで岡山まで行き
新幹線で新大阪まで帰ってきました。

どうも志度ではいいことがないなあ。
なにかわしの訪問を妨げている何かがあるのかしらん。

気を取り直して
次は11月26日(土)に87番長尾寺、88番大窪寺を打って
6巡目の結願となります。
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おきらく歩き遍路ツアー第4回 46番浄瑠璃寺~51番石手寺 三坂峠下り

おきらく歩き遍路ツアー4
46番浄瑠璃寺~51番石手寺 三坂峠下り

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平成28年11月5日
今年最後のおきらく歩き遍路ツアーは三坂峠を下り、
快晴の松山市内を楽しく歩きました。

今回の参加者は皆勤賞の東京からのAさん、
今治からのWさん。

Wさんは車で9巡廻っているのですが歩きは初めて。
勇気を振り絞って歩きに参加してくれました。
その一歩を踏み出すのって、
大変なエネルギーが要るものです。
おきらく歩き遍路が歩く契機になってもらいたいと考えています。

皆勤賞のAさんには行動中、
色々至らない点をサポートをしていただきました。
ありがとうございます。


11月5日(土)
0550
夜行バスは「JR松山駅前バス停」に着きます。
まだ夜は明けていない。
身支度をしてコーヒー飲んで落ち着いていると
リュックを背負ったAさんが来ました。
前日飛行機で松山入りしていたそうです。
すごい。
彼もまた重度のお四国病に感染しているのですね。

「おはようございます」
「おはようございます」
「寒いね~」

0630
久万高原行きのバスに乗り込み、三坂峠を目指します。
途中ジャージ姿の学生さんたちが大量に乗り込んできましたが
運動公園でドッと降りて行きました。
バスの車内は久万高原に行く人が数人
杖を持ったお遍路さんもちらほらいます。

Aさんとお遍路の四方山話をしているうちに
あっという間に「三坂峠バス停」に着きました。

0730
下界よりも気温が3~4℃は低いなあ。
Aさんのお握りを持つ手がガタガタ震えています。
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お腹もできたことだし、
装備を再点検して、さあ出発!
ここから坂本屋まで約1時間
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三坂峠の道は綺麗に整備されていて、とても歩きやすいです。
地元の人達が大切にしているのですね。
岩が露出している場所は滑りやすくて危ないのですが
今日は苔が湿っていないので安全です。
雪が積もっているときは危なかったなあ。

こんなに順調でいいの?
と思うほど快調に下り道は続きます。
あっという間に王子社跡の東屋に着くと、
もう少しで坂本屋さんです。
向こうから逆打ちのお遍路さんが上がってきました。
御刀自様の一人旅です。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
この坂を登るのは大変でしょうね。

里の匂いが濃くなってきました。
秋はまだ深まっていないのですが、
秋の山里はいい景色ですねええええ。

0828
坂本屋着
まだ開いていないかなあ・・・・
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おおっ
開店準備中です!
長老のFおかあさんが雨戸を開けていましたよ。
「おはようございます!」
「おはようございます。休んでいきませんか?」
「はい、ぜひ!」
お茶とお茶菓子をいただきました。
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いつきてもここは、ほっとする場所です。
いつまでもいつまでもここにいたいなあ。

でも浄瑠璃寺でもう1人の参加者が待っているので、
後ろ髪引かれる思いで旅立ちます。

棚田を縫うような道を降りて行くと
網掛け石と大師堂が見えてきました。
さっそく本日最初のお参りをしましょう。
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網掛け石、よく見ると溝に一円玉がたくさん供えてありますよ。
この岩は火山弾なのでしょうね。

1003
46番 浄瑠璃寺着
本日のもう1人の参加者、Wさんが今治から車で来て
待っているはず・・・
今日は久々に黄色い旗をリュックにくくりつけて目印にしています。
どこにいるかな?
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本堂でのお勤めの後、お声がかかりました。
「こんにちは。はじめまして」
「今日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
ここからおきらく3人旅の始まりです。
Wさんは車をここに置いて、夕方のバスで戻って来る予定です。

最初から車でお遍路すると
いつかは歩いてみたいと思ってはいても
なかなか一歩を踏み出す勇気が湧かないものです。
わしのおきらく歩き遍路ツアーは、
そういった方たちのお力になれれば、と始めたのです。

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独りで黙々と歩くのもいいのですが、
みんなでワイワイ楽しく歩くのもいいもんです。
1km弱を歩くと


1043
47番 八坂寺着
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「あっというまですね~!」
「楽しく歩いているからですよ」
今日は門前にニャンコはいるでしょうか?
いないなあ。
あ、納経所前で銀ネコちゃんが寝そべっていますよ。

まずはお勤めです。
9周廻っているWさんは家が真言宗で、勤行次第も滑らかです。
また、優れた先達さんから教えを得ていて
普礼真言から始めています。
わしはその姿にいたく感銘を受け、お教えを請うことに。

日帰り列車遍路の際に70番本山寺で見かけた先達さんの唱える
普礼真言に聞きほれていて、自分も唱えたいなあと思っていました。
今日ここで教えていただけたのはお大師様のお導きでしょうか。

また、今日は父親の二七日、義父の十三回忌なのです。
不埒なわしは参列せずお遍路に・・・
でもね、形ばかりの法要に参列するよりも
お遍路をすることが供養になりますよ、とも聞いたので
それを拠り代にして念入りに勤行します。

ご朱印を貰って出てくると、さっきの銀ネコちゃんがいました。
「こんにちは。お参りさせていただきました」
「ニャイ~ン」
わしの足元に擦り寄ってきました。
おお、眷属様は歓迎してくれているのですね。
「ありがとうございます」
「ニャイ~ン(ようお参りでしたニャ)」

門を出て遍路看板に沿って歩こうとしたら
もう1匹白ネコが来ました。
「こんにちは」
「ニャイ~ン」
またもわしの足元に擦り寄って来ました。
「ありがとうございます」
「ニャイ~ン(道中安全にニャ!)」
眷属様のお見送りを受けました。


1135
別格9番 文殊院着
おや、見慣れたお顔が見える・・・おお、
坂本屋メンバーの「門前の小僧」さん!
わざわざ御接待に来てくれています。
ありがとうございます!
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お勤めが済んで、
鐘楼脇でお茶と坊ちゃん団子の御接待をいただきました。
車遍路のWさんにとっては
遍路道での御接待初体験です。
喜んでいただき、わしも嬉しい。
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身も心もほっこりして、出発
途中には衛門三郎の8人の子供たちを祀った
「八つ塚」の標識があります。

「ちょっとこっちへ行って見ます?」
「遠くないですか?」
「いえいえ、すぐそこです」

やがてお地蔵さんを頂いた小ぶりの塚が見えてきました。
もともと古墳だったのが衛門三郎伝説と結びついたのでしょう。
車やバス遍路ではここまで来るのは稀でしょうね。

「わ~、すごい。初めて来ました!」
Wさんは興奮気味で、次々に現れる塚を数えています。

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家と家との隙間にも塚があります。
わし、ここは知らなかったなあ。

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田圃の中に塚が並ぶ景色は
一種独特の和みの雰囲気を醸しだしていて
いつまでもここにいたいという気持ちになります。


札始大師堂着
「ここの中で泊まる事ができるのですよ」
「え?お布団は?畳は?」
「いえいえ、この長いすの上で寝袋で寝るのです」
「へえええええ~」
「それに、ここのトイレが素晴らしいのですよ」



「歩きって楽しい~」

Wさんは歩きの楽しさに目覚めてくれました。
もともと石鎚山登山をされていたそうで、
歩き遍路をしないなんてもったいない!

出発前に子供さんに反対されていたんですって。
このペースならば1日に30kmは軽く歩けるでしょうね。
歩きの楽しさをお友達にも伝えてください。

そろそろお昼時になってきました。
どこかで食べましょうか。
うどん屋がありますよ。覗いてみたら・・・
行列が出来ている。ああ、こおりゃあかん。

ほか弁があるよ。
あそこでお弁当買って次の札所で食べましょうかね。
Wさんはお弁当を持ってきているので
わしとAさんはステーキ弁当と空揚げ弁当の大を頼みます。


1252
48番 西林寺着
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「本当に川より低い所にあるんやねえ」
「無間地獄に落ちるか、落ちないか・・・」

ここでの勤行先達はWさんにやってもらいました。
Wさんも12月に先達研修会に出られるとか。
わしと同期ですね。
それに子年も一緒で千手観音様の御加護を頂いています。
でも彼女はお不動信仰に篤い方で、
不動霊場巡りをしているそうです。

そういえば、
お勤めの最中蝶々やカマキリ、それに鳥などが次々と顕れます。
どなたの御縁でしょうか?

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ご朱印貰って休憩所でお昼にしましょう。
遠足みたいで楽しいですね。
「おやつは500円までです」
Wさんから善通寺のかたパンを頂きました。
硬くて腹持ちのいい携帯食ですね。

バリバリボリボリ
「え?こんなに硬いのにもう食べたの?」

浄土寺方向へ歩くと「遍路橋」があり、
その先に、先ほどの門前の小僧さんが待っていて、
文殊院で撮った記念写真でカレンダーを作ってくれていました。

さすがの早業ですねえ。
それに坂本屋の守り札も頂きました。
重ね重ねありがとうございます。
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遍路道は街中に入り、交通量も多く危険度も増します。
横一列に並んで歩くことはできません。
踏み切りを越えたら山門が見えてきました。


1423
49番 浄土寺着
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旅も後半になってくると疲れが出てきました。
「大丈夫、わしらも疲れてきていますよ」
「ああ、そうなんですか。私だけだと思った」
安心してください。
独りだと疲れても独りですが、
みんなで歩くと疲れは気になりません。
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後半はわしが勤行の先達見習いです。
一生懸命覚えた普礼真言が、いざというときに出てきません(汗)
なんとかWさんのフォローで乗り切ることができました。

「さあ、あと2ヶ寺です」
「ああ、三坂峠から参加すればよかったわ」
「またの機会に!お四国は逃げはしません」
今治の人に四国は逃げない、とは言えませんね。


1506
50番 繁多寺着
「駐車場にアイスクリンの屋台があったら食べるぞ!」
「ええっ、いまの季節、そりゃないでしょう」
「あったら食べたい」
「そうですね」

駐車場には自家用車しかいませんでした。
残念!

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本堂では、
またしても怪しい勤行次第を汗流しながらやりました。
拙い普礼真言は、大金剛輪陀羅尼でお詫びします。

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ゴールまであと少し。
51番までの道は、歩道のほとんどない危険な道なのですが、
ふと見るとテプラで「遍路道」と貼ってあり、脇の路地へと導いています。
それも新しいよ。

細い路地を通リ抜け、この先はどこに行くのか迷っていたら
近くの家から、おじさんがミカンを持って出てきました。
「この先の二階建ての家の裏を左に曲がるといいよ」
彼は危険な遍路道を憂いて、安全な回り道をテプラで
示してくれている人でした。

まだ貼ったばかりなので、この先の案内表示はこれからです。
なんにせよありがたいことです。
松山市内でお大師様にであえました。

小高い墓地を通り過ぎたら51番石手寺まではもうすぐです。
山の上には大師像が見えてきました。

Wさんは「石手寺前バス停」から浄瑠璃時方面のバスに乗って
浄瑠璃寺駐車場に停めてある車で今治に帰ります。
バスは一日数本しかないので時間に余裕がなくなってきた・・・


1557
51番 石手寺着
やった~!ゴールです!
境内では、崔象喜(チェ・サンヒ)さんが待っていてくれました。
彼女が韓国で出版したお遍路本に、
わしがイラストを書いたご縁で今回ここでお会いして、
出版した本をいただきました。

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今回最後のお勤めを万感の思いで、
しかし少し急ぎながら終えました。

Wさんに歩き遍路を楽しんでいただき、
やってよかったと自画自賛です。
バスに間に合うよう、Wさんは急いでバス停に向かいました。

わしはこの晩は石手寺の通夜堂のご厄介になります。
Aさんはこれから徳島まで移動して、
加茂谷のイベントに参加します。すごいエネルギーやね。

通夜堂を見てみたいというAさんと崔さんを連れて通夜堂へ。
あまりに奥まった古い建物なのに興味津々のようです。

彼らと別れ、ここからはわし独りの世界です。
今夜はここで寝るのですが、前回ほど怖くはないね。
札所の有名寺院に妖しいものはいないからです。

納経所の今日の宿泊名簿には外人さんのサインがありました。
そういえば入るときにすれ違ったなあ。風呂に行くのかな?
通夜堂内には外人さんの体臭が残り香として漂っていました。

布団を引っ張り出してきて、自分の陣地を作ったら
もう動きたくなくなってきましたよ。
外は暗い。
汗もかいたんですが、さほど気にならない。
えい、風呂は明日の朝にしましょう。

そうと決めたら買ってきたお弁当を広げ、
ウイスキーの小瓶を飲んだら寝ましょうかね。
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1800
早すぎるかなあ・・・
布団にもぐりこんだら
前後不覚に眠りこけてしまいました。
夜中に外人さんが帰ってきた音がして、
衝立の向こうに行ったようです。
さぞわしのイビキの騒音に悩まされたでしょう。
合掌


11月6日(日)
やはり朝4時に目が覚めました。
まだ空は暗い。
おしっこに行きたい。
ヘッドライトを頭に付けて暗い階段をそろそろと降りてトイレに行きます。
でも気味が悪いとは感じませんね。

昨日汗をたくさんかいたし、
それにわしはお酒を飲むとトイレが遠くなるんですよ。
10時間ぶりの排泄です。爽快そのものですがな。

また暗い中を布団に戻って潜り込んでも
目が覚めてしまいにけり。
スマホの画面をながめながら5時半まで寝たり起きたり・・・
外が白んできた頃起き出して身支度を整え
布団を片付けて通夜堂から出ます。
お世話になりました。

道後温泉で朝風呂と洒落こみましょうかね。
途中のコンビニでコーヒーと肉まんを買って歩きながら食べる。

道後温泉本館は6時に開くんですが
観光客で一杯なので興ざめ・・・
ですからわしは椿湯に行くことにしています。
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ここは地元の人が楽しむところなのです。
6時30分の開店までまだ少しあり、
お年寄りたちが集まってきてお喋りしながら待っています。

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荷物は受付のフロアに置かせてもらえます。
お遍路さんや観光客のためですね。
でも貴重品は自分で持ちましょう。

みかん石鹸つき貸しタオルを借りて湯船に行くと、
さすがに空いています。
朝湯を楽しむお年寄りとしばし湯に浸かる・・・

湯から上がって脱衣場の体重計に乗ったら、
2kg減っていますよ!
果たしてこれは脱水状態なのか本当に減っているのか??

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風呂上りに飲むジュースは格別ですねえええええ。

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さっぱりした身体で歩く朝早い土産物街は人通りもまばらです。
路面電車の「道後温泉駅」のホームで
電車を待っていたら名前を呼ばれました。
おお、崔さんです。御縁があるなあ。

彼女は「JR松山駅」から高知県方面に行くそうです。
わしは大阪方面に帰ります。
路面電車の車内でも色々お話をしました。
「JR松山駅」に着いて切符を買うと、お互い30分以上時間があります。

「モーニングヲタベテイキマセンカ?」
「は、はははい」

ここでも色々とお話をしました。
やはり、面と向かってお話をしなければ人となりは分からないもんですね。
人づてに聞いた評判で判断してはならないと痛感しました。

0816発の特急で岡山まで行き、
新幹線に乗り換えて大阪に帰ってきました。
日曜日を移動だけに費やすのはもったいないなあ、
とは思うのですが、ゆったりとした気分で帰りの列車旅を楽しみたい。
1400に帰ってきて、お洗濯や後片付けをして過ごしました。


今回のおきらく歩き遍路ツアーも
小規模ながら大成功だったと考えます。
一人でもいいから歩き遍路の楽しさを体感してもらったから。
こういった事をこれからコツコツとやっていきたいと考えます。

この先更に、人間関係や企画段階で
色々な障害や問題も発生していくでしょうが
これすべてお大師様から与えられた仕事と考え
前向きにやっていきたいと考えております。
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おきらく鉄っちゃん遍路(通算6巡目)79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺

おきらく鉄っちゃん遍路(通算6巡目)
79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺


平成28年11月1日


実はいま忌中なのです。
父が10月末に90歳の大往生をしまして
12月初旬に49日法要を行います。
ですから忌中の間は神社の参拝が出来ません。

なぜか?
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昔から聞いて知っていたことと、文献などから勉強してみました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昔から喪中は神社の参拝は禁忌であると聞かされていました。
でも、調べてみたら忌中(49日)のことであり、死者を悼み、ひたすら精進
潔斎して供養に努めます。忌が明けてから13ヶ月間の喪中は慶事への参加を控
えて喪に服する。神社仏閣への参拝はかまわない。
だそうです。

神様にとって死は穢れで、仏様はそうではない。なぜ?と聞かれても、神様と
仏様は種類が違うからだとしか言えません。死者を仏弟子として迎えます。
高次元の精神世界には色々あるのです。

神様にとっては「血」⇒「死」⇒「黄泉の国」が穢れであり、黄泉の国が苦手で
あり、黄泉の国は波動が低いそうです。
昔は怪我=死であり、肉体の内部が露出する事態が死に繋がる事が多く、「血」
が死に直結し、女性の生理も穢れにつながるのだそうです。
「こんなの女性差別よ!」と言われるのですが、古代から言われてきた精神世界
の事は、たかだか100年くらいでは変革できないのでしょう。
将来神様のあり方も変わってくる可能性もあるかもしれません。しかし、人間が
神を変わらず敬っていけばの話ですが。

血のつながりの濃い肉親が亡くなると、人の周りに「喪」という物体が覆い、
背部には紐のようなパイプが付いていて、それは黄泉の国の入り口に繋がって
いるそうです。

神様にはそれが見えますので、とても嫌がり苦手とします。ですから喪を纏った
人が境内に来ると逃げていってしまいます。
また神様を守る眷族(けんぞく)達はとても怒り、
遠巻きにして怒っているのです。普段なら顕れる蛇や猫、蝶々などはいません。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて、79番天王寺高照院へ至る三輪鳥居をくぐる事ができるか?

前回、78番郷照寺のあと、天皇寺へ行く前に訃報が入り
急遽引き返したために行くことがかなわなかった札所を打つため
突撃日帰り鉄っちゃん遍路です。
これも定着してきたなあ。

こんなに慌しくお遍路をする必要はないとは思うのですが
どうしても11月中に6周目結願したいのです。
そう思い込んでいる自分なのです。

0508始発の列車に乗り、「なんば」~「新大阪」~「岡山」~「高松」
やってきました。
高松駅構内には「連絡船うどん」の店がある。
ああ、お腹すいた。食べようか食べまいか・・・

いやまず参拝が先です。
琴電「高松築港駅」まで歩いていき、
琴平行きに乗り「一宮駅」で降ります。
そこから歩いて700m
途中ご出家様に出会いました。
合掌してご挨拶
「おはようございます」
「おはようございます」
なんか縁起よさそう。

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0914
83番 一宮寺着
境内からは不動明王様の真言が朗々と響いてきます。
地元の人でしょうか。老人が一心不乱に唱えています。

その勢いにつられて
わしもいつもより大きめにお勤めしました。

忌中の気を纏っている自分を気にしながらの旅です。
さて、仏様はどう反応されるでしょうか・・・

案に相違して何もありません。
そもそもわしには霊感がないので尚更感じません。
しかし動物の姿をした眷属は顕れませんねええ。

もときた道を戻り「一宮駅」へ、そこから高松築港行きに乗り
「高松築港駅」へ、更に歩いて「JR高松駅」に行きます。
次乗る列車の時間まで15分ある。
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よし、気になっていた「連絡船うどん」を食べよう!
券売機で天ぷらうどん(並)500円を買い、
店内に入ると・・・
無愛想なオバハンが不機嫌そうな顔で無言で券を受け取り
無言で天ぷらうどんをドンと渡されました。
これじゃあ仮に味がよくっても美味しさ半減ですよ!
30秒で食べ終えて店を出ます。

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琴平行き普通列車は平日の昼だけあってガラガラです。
しばしの列車の旅を楽しむ。
クモハは素晴らしい・・・・。
車窓から見える松並木は国分寺でしょうか。

「国分駅」に到着
陸橋を渡って駅を出て道路沿いを歩くこと10分

1050
80番 讃岐国分寺着
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今日も境内の松の緑が鮮やかです。
駐車場には自家用車が溢れ、
お年寄りの車遍路さんたちが次々と境内に吸い込まれていきます。
広い境内には様々な仏さまが祀られており
ご挨拶に忙しいね。

線香の煙が染み付いている大師堂兼納経所で
お勤め、納経を済ませ、山門を出て駅へ。
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来るときに気になっていた沢山の幟は
11月5日に「讃岐国分寺史跡まつり」があるのですね。
たしかにここは史跡の宝庫のようです。
徳光さんのお遍路番組でも紹介されていましたよね。


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次の列車まで40分くらいあります。
季節はいきなり秋になってしまっています。
日陰に入ると寒い。
ホームのベンチで本を読みながら時間つぶしていると
向かいのホームに来たお遍路さんから
「すいません、坂出行きはどちらのホームですか?」
と声がかかりました。
「こちらですよ」
ここに限らず、どのホームが上りか下りか、
はっきり記載されていない所が多い。
松山や高知でも、あわてて陸橋を駆け上った経験が再三あります。

やって来たのは軽装の初老のお父さんです。
「どちらまで?」
「八十場までです」
もともと坂出出身の方で、いまは神戸に住んでいて
最近逆打ち区切り遍路を始めたそうで、
八十場からは昔を偲んで坂出まで歩いて行くそうです。

3駅目の「八十場駅」で降ります。
そこから5分歩くと鳥居が見えてきました。

1210
79番 天皇寺着
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さてこの三輪鳥居をくぐるべきか、脇から入るべきか。
一瞬逡巡した後、駐車場~納経所~本堂に行きました。
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白峯宮の方向を見ないように、足早に通り過ぎました。
霊感の全くないわしには何も感じられません。
これはいいことなのか、悪いことなのか。
いつも来る蝶々は顕れません。

慌てていたせいで、手水舎に行くのを忘れていて
蝋燭を着けかけで戻る。
さっさとお勤めを済ませて、さっさと納経所に行きます。
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どうも失礼しました。

これから八十場を経て坂出まで歩くおじさんと別れて
わしは「八十場駅」に行きます。
途中踏切の向こうから賑々しい持鈴の音が聞こえてきました。
ダンタイの御刀自様たちです。
センダツサンがいないなあ。
ノウキョウチョウの鞄を重そうに持つテンジョウインさんと
ガイドさんだけ。
テンジョウインさんがセンダツをするのかな?

30分駅で待ち、琴平行きに乗り込み、
「宇多津駅」で岡山行きに乗り換えて
「岡山駅」から新幹線で「新大阪駅」に帰りました。

天候にも恵まれ、順調に日帰り列車遍路は終わりました。
忌中の天皇寺参拝に際し、
突然の質問に対して丁寧に助言をくださった皆様
どうもありがとうございました。
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次は11月5日(土)
三坂峠下りで46番浄瑠璃寺~51番石手寺(通夜堂泊)の
おきらく歩き遍路ツアー4です。
当日参加も歓迎します。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

平成28年10月22日、23日


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今回は丸亀市内を歩きます。

10月21日(金)

仕事を終えてそのまま列車に飛び乗り、
南海本線~地下鉄御堂筋線~新幹線~瀬戸大橋線を乗り継ぎ
「観音寺駅」に着きました。

その日の午後、鳥取県を震源とした強い地震があり
山陽新幹線などに運行の遅れが生じていました。
チケット売り場は変更や払い戻しを受ける乗客でごった返し、
やってくるはずの列車は遅れ、
影響のないだろうと思っていた四国の列車も15分くらい遅れていました。

まあ今夜中に観音寺に着けばいいやと、
あまり焦ることもなく列車の旅を楽しみ
2130頃に「観音寺駅」に到着しました。
その晩のお宿はパークホテル観音寺
素泊りで5980円です。
今夜の夕食はコンビニ弁当ですがな。


10月22日(土)
「観音寺駅」から0518始発の列車に乗って「みの駅」まで行きます。
この季節は夜明け前なので、空は暗い。
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0533「みの駅」に降り立ち、
今日は78番郷照寺まで行きます。
弥谷山を目指してまっすぐに歩いて行けば間違いないのですが
何せ街灯もない道です。
もしかして間違っている道だったらどうしよう?
暗い中で逆打ちなんてわしにはできないよ。

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夜が白々と明けてきました。
「四国第七十一番弥谷寺」の石柱が見えてきました。
目的地は目の前の山かあああ。
「八丁目大師堂」で今回の旅の無事をお大師様にお願いします。
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0630
71番 弥谷寺着
当然のことながら俳句茶屋は閉まっています。
でも中からは明かりが漏れてきているので
お店の人は起きているのでしょう。
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朝早い境内は誰もいない。
長い石段をえっちらおっちら登ると、
やがて心を挫くような108段の階段が現れました。
左足付け根の痛みは、鎮痛剤を飲んで誤魔化しています。
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涼しい朝なのですが、既に汗が流れる。
見晴らしの良い本堂にたどり着いたら先客が2組いました。
歩いている時はそうでもないのですが、
じっと立ってお勤めする時、痛みが気になります。

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もと来た石段を下り、大師堂へ靴を脱いで上がる。
果たして正座は出来るか?
おっかなびっくり正座してみたら、なんとか大丈夫です。
ここは納経所の人に丸見えなので
いい加減なお勤めは出来ません。

次に奥之院である獅子の岩屋へ移動し、
そこでも正座してお勤めします。

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奥之院納経帳にも御朱印をいただきました。
奥之院の御影はなく、そのかわりに紐を結んでくれました。
これ、何ていう名前なのでしょうか。

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石段を下まで降りてきて
まっすぐ行くと歩き遍路道
石仏さんと遍路道の札が出迎えてくれます。
いかにも遍路道といった風情がいいねええええ。
歩むのは、自分ひとり
秋の朝早くの空気は気持ちがいいねえ。
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やがて道は下界に出て、車の多い道路を横切り
我拝師山山麓へと向かう交差点脇に遍路休息所があるのですが、
新たにプレハブの建物があるよ。
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中を覗いてみたら、宿泊も出来そうな内装になっています。
おおお、ここで泊まることができるなあ。
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でも、職業遍路が住み着いたら、
例にもれず閉鎖の憂き目にあうのかなあ・・・

この頃から晴れていた空に雲がかかり始め、
雨がポツポツ落ちてきました。
今日は曇りのはずなんだけどもなあ・・・・

0830
73番 出釈迦寺着
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境内には、見慣れた親子連れ歩き遍路さんがいる。
おや?
もももしや、横峰寺と、岡山からの列車で出会った人ですねええええ。
「こんにちは。また会いましたね!」
「あっ!本当ですね!」
3度目の出会いです。
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岡山は児島の方で、
娘さんの休みに合わせて区切って歩いているそうです。
娘さんは看護師、お父さんは元陸上自衛官だそうです。
何重にもわしと重なる部分のある親子です。
この分だとまたどこかでお会いするでしょうね。
お大師様のお引き合わせに感謝しつつ、
わしは先へ進みます。

丁度この日は地元のお祭りのようで、揃いの衣装を着た人たちが集っています。
歩き遍路にうどんをお接待してくれるお店は、まだ開店していません。

0920
72番 曼荼羅寺着
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境内にもお祭りの幟が立っています。
去年、無人販売ではイチジクが売っていたのですが
今日はミカンが置いてあります。
わし、イチジクの方が好きなんですよ。

納経を終える頃、雨足は益々速くなってきます。
必然的にポンチョのお世話になりますが
今の季節は蒸し暑くならないので有難いですね。
それに今回は平地ばかりなのです。

甲山寺へ至る遍路道では、標識を見失うことが多い。
今回もまた、自動車道から農道へと入る道の標識を見落としてしまいました。
このまま真っ直ぐ行くと善通寺裏の駐車場に出てしまう。
甲山寺の裏山を目指して田圃の中の道を進むと、
やがて遍路道に合流しました。
雨が降って雨着を着て、地図を取り出して見る余裕のない時は
道を失いがちですね。


1030
74番 甲山寺着
境内の休憩所には、先の札所で別れた親子のリュックが置かれている。
どこで追い越されたのだろうか。
わしが少し廻り道をしたせいか?
それとも彼らは順に72番、73番と廻ってきたせいか?

甲山寺を出ると、善通寺までの道路標識と遍路標識は別々の方角を示しています。
どちらを歩いても善通寺に着きますが
道路標識通りに行くと、駐車場の方に行ってしまいます。
前に大雨が降っていて判断力が低下し、道路標識の方に行ってしまいました。
今回は、しっかりと遍路標識通り進みます。

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いつも看板だけ見ていて気になっていた「犬塚」
ちょっと行ってみましょうかね。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鎌倉時代の作で、四方に大日如来を表す梵字が刻まれています。
この塚には、弘法大師の義犬伝説があり、唐に留学していた弘法大師が天竺の国
に行った時、薬草を持ち出されないように、番犬を使って畑を管理していました。
弘法大師は、なかなか手に入らない薬草を何とか手に入れたいと、3粒の種を足
の股の肉を裂いてその中に隠して持ち帰ろうとしました。
ところが1匹の番犬がひどく吠え、問いつめられた弘法大師は盗んでないといい
通し、犬は番人に叩かれて死んでしまいます。かわいそうに思った弘法大師は犬
の死骸を持ち帰り、長安で真言の秘法を施して生き返らせます。薬草とともに犬
も一緒に帰国し、その後、死んだ犬を祀ったという話です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

お大師様と犬の伝説も多いですよね。


かたパンやさんの前には多くの人が群れています。
空いていたら、かたパンを買おうかなと思っていましたが
混んでいたのでやめ。
匂いだけを嗅いで我慢しましょう。

1100
75番 善通寺着
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まずは左の建物の方に行き、ポンチョを脱いで本堂でお勤めをします。
さすがに観光地だけあって遍路ではないダンタイサンが
賑々しく歩いてきます。
参拝のお作法はなっちゃいないけれども
お寺に来て御本尊様とのご縁を結んだだけで
それはそれでいいことなんじゃないかな、
と思うようになりました。


納経を終えて善通寺の街に出ると幟が建っています。
ここでもお祭りか。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
第19回善通寺空海まつり
平成28年11月3日(祝)
空海の父の命日に行われる奉賛行事と伝統芸能を合わせた祭り。
色鮮やかな幟や五色の緞帳(どんちょう)で飾られた境内で佐伯家先祖への
法要が行われ、のど自慢大会、演歌歌手の競演をはじめ、各地区の獅子舞など
郷土芸能が奉納される。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

前回金倉寺への遍路標識を見落としてしまい、
余計に歩いてしまったので
ここでは見落とさないようにしっかり遍路シールを見ながら歩きます。
そろそろお腹が空いてきたので、
金倉寺門前のお気に入りのうどん屋で昼食にしましょう。

そう決めたら
うどんのことで頭が一杯になり、お腹の虫も鳴りはじめました。
ああ、うどん、うどん。

1200
76番 金倉寺着
参拝の前に、うどん、うどん!

あれ?閉まっています。

ああっ

今日は「臨時休業」の案内が・・・

ああっ

すきっ腹を抱えてお勤めを済ませ、

では裏のうどん屋に行きましょうかね。
駐車場には車がいっぱい。
入口には並んでいるよ。

ああっ

ここも駄目だ。

どこかないかな?と周りを見渡したら
コンビニの看板がある。
そこで温かい肉まんとコーヒーでも


「店舗募集中」

でした。

ああっ

食べられないとなると、余計お腹がすいてきます。
えい、仕方がない。非常食で凌ぐか。
リュックから乾パンを取り出してポリポリ齧りながら歩きます。
水を飲まなくては乾パンは口が渇いて仕方がない。

一袋を食べ終える頃にはお腹が落着いてきましたがな。
更にお茶を飲めば更に膨張してお腹いっぱいになります。
おそるべし、乾パン。
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傘をさした若者遍路に追い越されました。
杖は突いていません。菅笠も被っていない。
菅笠って結構便利なんですけどもね。

家田荘子さんの著書でも、1周目の歩き遍路さんは老いも若きも
「ダラッ」とした装束で、普段着やジャージに袖なし白衣が多く、
それが回数を重ねていくと上下白の衣装で、それも薄汚れている。
頭には手ぬぐいを巻いています。
と書かれていました。
確かにそのとおりですね。

さて道隆寺手前の民家で、
殊更に杖に着けた鈴をリンリンと鳴らしながら歩きます。
「おへんろさぁ~ん!」

声がかかりました!
今日もお地蔵様を頂きました。
もうすぐ六地蔵ができますね。

1350
77番 道隆寺着
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休憩所には先程の傘をさした歩き遍路さんがいました。

「お地蔵さん貰いました?」
「・・・いえ?」

彼は杖を持っていないので気づかれなかったかな?
一日中お遍路さんの通るのを待っている訳にはいかないねえ。
杖の鈴とか錫杖の音が、気づいてもらえる確率を高めてくれるのでしょう。

ここから「多度津駅」まで1km戻り、
高松行きに乗り「宇多津駅」で降ります。
明日帰る列車の切符を買っておきましょうかね。
郷照寺へ向かう途中にお気に入りのうどん屋さんがあるのですが、
ここも長蛇の列・・・
今日はうどん屋さんには縁がないなあ。
何か街中が浮足立っているような気がします。
どうやらお祭りみたいですね。

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産直市場で今夜の夕食を買い込み
郷照寺へと向かう途中、人出が急に増えてきました。
出店が賑々しく立ち並んでいます。
おお、やっぱりお祭りかあ。
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小雨の降りしきる中、山車が出ています。
人ごみの中を縫うように歩き、


1530
79番 郷照寺着
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雨は霧雨のような感じなので
雨着を着ることなくお勤めができます。
納経所には・・・綺麗なお姉さんはいない。
わしが納経を終わり、リュックをゴソゴソ整理していたら
彼女は奥から出てきましたがな。

ああっ

それはさておき

今日のお宿は善根宿「うたんぐら」
1600きっかりにお宿に着きました。
今夜はわしともう一人。
洗濯用洗剤の差し入れをしました。
外の通りではお囃子や掛け声が賑やかです。
町内の山車が通るたびに奉納を受け取りに来ます。
で、家にはたくさんの祝儀袋が用意されていました。

1730頃、もう一人の宿泊者が到着
早く着きすぎたので、荷物をお宿に預けて
天皇寺まで行ってきたそうです。

63歳の定年遍路さん。
彼は基本野宿、通夜堂、善根宿を利用していると言っていました。
野宿では疲れが溜まると言っていました。
若い野宿遍路さんと比べて年配の人は
たまには畳の上の布団で寝ることが必要なんでしょうな。

その晩は相部屋で眠りましたが
わしのイビキの威力が遺憾なく発揮されたかどうかは
定かではない。


10月23日(日)
0530に朝食をいただきます。
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1000円の代金でこれだけの食事をいただけるのは有難し。
大飯をいただきました。

今日は「宇多津駅」から「国分駅」まで移動して
国分寺、天皇寺を打ってから帰る予定です。

同宿のオヤジさんも「国分駅」まで列車で行くので
2人で朝の宇多津の街を歩いて「宇多津駅」まで歩きます。
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駅のホームで列車を待っていたら携帯電話が鳴りはじめました。
何かな?一抹の不安を感じつつ取ると・・

聞こえてきたのは妹の声

「あ、お兄ちゃん・・・お父さんがさっき亡くなった」

ええっ

岐阜県関市の父が8月に入院していたので、ある程度心構えしていたのですが
いざ現実になると、ちょっとうろたえてしまいます。
享年90歳



さて、どうしようか。
ここから予定通り国分寺まで行ってから帰るか、
すぐに帰るか・・・
5分悩んだ末、帰ることにしました。
せっかくのお連れができたのに残念ですが
ここでお別れです。

高松方面の列車に乗り、坂出から岡山行きに乗り換え
3時間かけて堺市まで戻り、部屋に荷物を放り投げ、

あらかじめ用意してあった葬儀用衣装一式を持ち
3時間かけて岐阜県関市の実家に帰りました。

そこからは
兄貴は喪主、わしは葬儀委員長
お通夜に葬儀、香典の整理などなど
怒涛の数日間でした。
葬儀と前後のレポートは書くべきか、書かないべきか・・・

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おきらく歩き遍路(通算6巡目)68神恵院・69観音寺~70番本山寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)68神恵院・69観音寺~70番本山寺

日帰りお遍路観音寺編

平成28年10月19日(水)

いやいや、自分でもクレイジーだとは思います。
こんなにしてまで四国遍路をすているのは・・・

でもでも

11月中に6周目の結願を迎えるために、
休みの日はすべてお遍路に当てているのです。

前回の三角寺日帰りがうまくいったので
観音寺日帰りも充分に可能なんです。
考えてみたら西国、新西国巡礼も結構遠くまで行っていたもんなあ。

さて、今日も今日とて
0508始発の列車に乗り
新大阪~岡山~観音寺へと列車の旅です。
今日の食事は昨夜作っておいた炊き込みご飯のお握りです。

0826
「観音寺駅」着
10月も半ばだというのに少し暑い。
上着を脱いでリュックに詰め込む。

1.5km歩いて
0850
68神恵院・69観音寺着
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今日も平日なので定年後の車遍路さんたちがたくさんいますよ。
コンクリート造りの神恵院本堂前からいい香りがしてきます。
ああ、キンモクセイかあ・・・
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我が家の庭のキンモクセイは咲いているだろうか。
8月に息子の結婚式で帰ってからご無沙汰しているなあ。
本堂内は自分の声がよく響いて気持ちよくお勤めできます。

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観音寺の方へ移動し、聖観音さまにご挨拶します。
本堂前では2組のご夫婦が記念撮影しています。
わしもこんなことできる日が来るのでしょうか。

「観音寺駅」まで歩いて戻る途中、
目に入ってきたのは呉服屋さんの龍の手ぬぐいです。
わしのお気に入りの太龍寺の龍の手ぬぐいが
製造を終了してしまったので
なんとか龍の手ぬぐいを確保せねば・・・。
意匠は違いますが、龍神様の御加護を受けるために2本買いました。

1015
高松行きのローカル線に乗り、「本山駅」に。
1.2km歩きます。
駅前の一本道を進み、お寺の森が見えてきたら右折する。
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ああ、今は五重の塔が修理中なのでいつもの景色は見えません。
今日見えてきたのは駐車場の3台の大型バス
ああっ
ダンタイサンだ・・・
よけて通る。
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境内はそれはそれは賑やかであります。
杖につけた鈴の音が賑やかです。ギャクウチツアーかな?
杖もまだまっさらだし、持鈴を着けている人もいない。
88番から始めて2回目くらいかなあ。
ツアーでは、一人がつけはじめると皆つける。
30人以上が皆つけると、それはそれはすごい音です。
伊予の某札所で怒られたツアーがいたそうな。

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大師堂で、某ツアーのお勤めが始まりました。
声がかぶるので、彼らが終わるのを待っていたら、
御刀自権中先達さんの勤行次第が実に小気味いい。
携帯用お鈴&木魚を使ってリズムよく勤行次第が進む。
聞き入ってしまいました。
彼らの勤行が終わり、先達さんと目が合ったので
「勉強させていただきました。ありがとうございます」
と挨拶させていただきました。
彼女もにっこり。
この先達さんは、自分のためではなく
お遍路とお四国のために先達をされている人ですね。

納経所はさぞ混んでいると覚悟して行ったら
個人の車遍路さんが2~3組並んでいるのみ。
ストレスなくご朱印をいただきました。
ふと脇を見ると気になるものが・・・
「六文銭」
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本物の寛永通宝です。
もともとコイン好きやし、そのうち使う機会があるので
購入しておきました。1000円なり。

さて「本山駅」に戻ろうかね。
もと来た道を歩きますが、暑いので汗が流れてきます。
ちょうどお昼どきなので駅のうどんを食べようと思っていたら
ん?
閉まっています。
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定休日は火曜日、開店は1030~・・・
今11時過ぎですが、
ああ、閉店してしまっているのですね。

栄枯盛衰

利用者がないとこうなってしまうんですね。
もっと早くから食べておけばよかった!

1121
やって来た高松行きに乗り込む。ギリギリセーフ。
「多度津駅」まで行き、岡山行き特急に乗り換えて帰りました。
乗換えの岡山駅前の郵便局で
先達補任礼録五万円なりを振り込んでおきました。
ところでわしの住民票は京都府なので
関西先達会入会の案内も来ていました。
これ、どうなんでしょうね?
入るべきか、否か
先輩諸氏のご意見を賜りたいと考えています。


この週の週末には71番弥谷寺~78番郷照寺まで行きます。
忙しいが充実した休日です。
休日のために働いているような日々であります。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺
平成28年10月15日(土)、16日(日)

10月14日(金)
2250
「ハービス大阪バス停」発
今回は夜行バスです・・・眠れたか眠れなかったかは不明です。
目が覚めたら翌朝でした。

10月15日(土)
0450
「三島川之江バス停」着
まだ夜は明けておらず、寒い。
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もう上着の要る季節になってきました。
しかし、寒い方が身が引き締まっていいね。

別格の椿堂の方角に向かい、明かりのない道路をトボトボ歩きます。
そんな中、コンビニの明かりを見るとほっとしますね。
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早速肉まんと熱いコーヒーを買って
外で食べます。ほっとしますねえええええ。
わしがあんまりうまそうに食べていたので
一度店を出たおっちゃんが肉まん買って出てきました。

独りで歩くので語る相手もいない。
でもそのほうが気が楽です。
相変わらずラジオがお供、
夜明け前で電離層が活発なせいか、海外の放送もよく入ってきます。

0650
椿堂着

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夜が明けたばかりの堂内は誰もいない。
ご本尊のお地蔵さまに道中の安全を祈願しました。
ベンチに座って本格的に朝食を食べます・・・
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今日は雲辺寺への遍路道は、曼陀峠を通って行こうと計画しています。
民宿岡田屋さんへの看板のあるポイントを左へ。
岡田屋さんの麓から登る道よりは勾配が急ではないが
その分すこし距離が長い。

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好きな里山の道をふんふんふ~んと歩いていたら
うっかりして最初の標識を見落としてしまい、
もと来た道を少し戻る。

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山道、といった風情の遍路道を登る気分はワクワク

だったのですが

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やがて草がボウボウになってきて、道が見えないよ~!
おまけに草がしっとりと濡れていて
長い生き物が潜んではいないか!
金剛杖とストックでやたらめったらつつきながら
多分ここが道であろう山道を進む。
遭難しそう・・・

艱難辛苦の上
道らしきものがありました。それに遍路道の札が!
ああ、ありがたい。
山道でこの札を見つけたときの有難さは尋常ではない。
それにしても曼陀峠越えルートは通る人が少ないのですね。

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整備された農道に出てズボンを見たら
ひっつき虫がいっぱいついていましたがな。
子供の頃、一杯服にくっつけて山で遊んでいたなあ。

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急な勾配も時々あるが、それほどでもなく稜線に出ました。
ここは境目峠です。
馬の背を歩いて行くのは気分がいいですね。
わけのわからん歌を歌いながら歩いてしまいます。

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舗装道路に出てきたらなんか足が痛くなってきました。
やはり山道の方が足に優しいですね。
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昔柔道で痛めた左の股関節が最近調子悪くって
鎮痛剤を飲みながら、だましだまし歩いております。

見慣れた道に出ました。
去年はここまで青息吐息で登ってきたなあ・・・
と考えていたら、修験の装束の人が登ってきました。
「おはようございます!」
「・・・・・・」
すたすた先を行ってしまいにけり。

山道は急に賑やかになっていました。
参拝の車が通る、通る。
ハイキングらしき人もちらほら。
自転車もいるよ。

お寺までこんなに距離があったっけ??
いいかげん疲れてきた頃、道の脇の杉の木が大きくなってきました。

1220
66番雲辺寺着
7時間近く歩いたのかああ。高速バス停から25kmあまり。
久々に歩いたなあ。
足の付け根にガタがきはじめました。これはやばい。
鎮痛剤を飲みながら歩くのは危険と隣り合わせです。

境内にはロープウエイで登ってきた人達が溢れていて、
大層賑やかであります。
お天気もいいので大師堂と山門の間の広場で
賑やかにお弁当を食べている御刀自様たちがいます。

納経所の脇の東屋に装備を降ろして
ご本尊の千手観音様に安全到着のお礼をします。
大師堂へ向かう階段の勾配は相変わらず歩幅にあっていなく
歩きづらいですねええ。
おじさんもつまづいていて、
「ほら、お父さんこんなとこでつまづいて・・歳やね」
「お、おお・・・」
いやいや、おじさん。ここでつまづくのは歳のせいではないよ。

東屋に戻ったら茶色の作務衣の僧形の方がいて、
「すいません、お寺の方ですか?」
と尋ねられました。
またお坊さんに間違えられてしまったよ。
彼は得度だけされた僧侶の方で、
逆打ち5日目だそうです。わしのお遍路装備に興味津々で
あれこれ聞いてきます。
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千手観音の真言について
自分の僧侶用勤行次第を開いて
「ほら、真言宗では『オンバサラタラマキリク』で、『ソワカ』はないでしょ?」
確かにわしも疑問を持っていたことです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あとで調べてみたところ、
「オンバサラタラマキリク」
「オンバサラタラマキリクソワカ」
「ソワカ」を唱えるかは宗派によって違うようです。
唱えても唱えなくてもどちらも正しい。
「ソワカ」とはサンスクリット語で「功徳あれ、成就あれ」という意味です。
願い事の呪文の最後に発することで成就が信じられています。

マントラ(真言)とは、祈りや瞑想の際に唱えます。
マントラの長時間の読呪は、日常言語としての言葉を司る
左脳・言語野の働きを封じる働きがあり、
左脳による言語認識世界から、
右脳による感覚の世界へと研ぎ澄まされた結果でしょうか。

真言は言葉であって言葉ではなくなるのです。

最終的に虚空に入り自我を喪失させ、
神仏の声を聴く所までいくとされます。

これは脳の発達と言ってもいいのではないかと思います。
忘我、三昧、テオファニー(神の顕現)といった高位の精神の世界です。

池口恵観さんが護摩行のあと、感覚が極限まで研ぎ澄まされる、
と言っていたのはこのことなんでしょうね。
また、ご存知の通りお大師さまが虚空蔵求聞持法を行い、
理解力・記憶力を高めました。



勉強させていただきました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


さて、ここから67番大興寺まで山道の下りを10km弱
ズキズキし始めた足の付け根と相談した結果・・・
索道(ロープウエイ)で降りるか!

その前に羅漢さんたちに会いに行きましょう。
どのアングルから撮影したらいいか・・・
悩みながらシャッターを押す。
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雲辺寺ロープウエイ駅から
一気に下界まで降ります。
密かな楽しみは、ここのガイドさんが超絶美人なこと・・・
もちろんわしの好みの話なんですけどもね。

しかし

ああっ

今日は兄ちゃんです。

ああっ
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料金返せ!
とは言いませんよ、別に。

下界の駅に着き、まだ昼食を食べていないことに気づいて
うどん屋さんに入りました。
うどん定食とおでん、1000円です。

そして躊躇なくタクシーを呼んでしまいました。
もう痛いところに神経が集中すると余計に痛いっす。
11月末までに結願をするために、
ほぼ毎週お遍路しなくてはいけないので
リスクは避けなくてはいけない。
でも財布がその都度軽くなっていく。

タクシーを待つ間、駐車場の車をボ~ッと見つめて
ああ、あのどれかに乗せていってもらえたらタクシー代浮くなあ
と思っていました。
今年はギャクウチの年だそうで、順打ちのわしには
ヒッチハイクもうまくいかない年です。

待つこと10分、やってきたタクシーに乗り込む。
運ちゃんによると
今地元ではお祭りの真っ最中であり
街中はあちこち混雑いていると言っていました。


1420
67番大興寺着

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門前のお地蔵さまと彼岸花の取り合わせが好きです。
今は彼岸花の季節からちょっと離れたのですが
そのかわり、なんの花かな?
赤い綺麗な花に囲まれていました。
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急な石段を手すりにしがみついてえっちらおっちら登る・・・
境内には沢山の人達がいます。
法事もあるのでしょうか、黒服の人達もいます。

本堂脇の納経所には長蛇の列です。
まだ時間が早いので人波が引いてから納経しよかな、
と思いましたが、
後から後から参詣者が来るので
列の最後尾に並びました。
じっと立っていると足が痛い・・・ちょっとした苦行ですね。

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境内のベンチで、しばらくボ~ッと境内と人を眺めていました。
ダンタイサンはこの時間には来ないのでしょうか。
車遍路9割に歩きが1割
さてお宿に行こうかと腰を上げたら雲辺寺山道で見た
修験の方が石段を登ってきました。
ああ、彼は山道を下ってきたんですねえええ。

わしが石段を下っているとき、法螺貝の音が聞こえてきました。
次いで大師堂のほうからも・・・
あれ?勤行はしないのかな?
わしには修験の方の作法はようわかりません。

1530
本日のお宿「民宿おおひら」着
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ここはおばあさんが1人でやっているところみたいです。
後継者はいるのかなあ?
この辺のお宿はここしかないので
いつまでもやっていてほしいんですけども・・・

先客は髭を生やしたお父さん。野宿をやっているそうです。
洗濯をして風呂にさっさと入って部屋で足をいたわります。
ロキソニン軟膏を痛むところにごっそり塗って
ひっくり返ってテレビを眺めながら食事まで待ちます。

1800
夕食は、広い食堂の真ん中にテーブルがあります。
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定年おじさん遍路さん2人、車の御刀自さま1人、コミュ苦手そうな女性1人
わしの5人
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福岡ナンバーの車の御刀自さまは
区切りで逆打ちで歩いていたのですが
途中入院してしまい、残りは車で廻っていると言っていましたがな。
山登りが趣味のようで、では雲辺寺を歩いて登れないのは
心残りでしょうねええええええ。

毎回思うのですが今年のギャクウチブーム、
旅行会社に乗せられているように思えて仕方ありません。
御利益3倍なんて誰が言い出したの??
衛門三郎の時代には閏年なんてないっすよ。
あるのは閏月、それも江戸時代の話です。

60年に1度の「丙申」を持ち出したら有難みはありそうですが
それを前面に出していない。

食事を終えて2000に寝ました。


10月16日(日)
今日は帰る日です。
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0600に朝食を食べたら、出かけましょうかね。
まっすぐに観音寺駅を目指して北上
神恵院、観音寺廻ったらいいじゃん、と思うのですが
実は実は
そこは日帰り列車で行ってみようと計画しているのです。

7km歩いて観音寺市内に入る。
今日はお祭りの最終日らしく
なんとなく街中が浮かれている雰囲気です。

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遍路小屋「銭形」隣は善根宿の表示があります。
おお、ここに泊まってみたいなあ。

0830
観音寺駅に着いて、特急しおかぜの指定席を買おうとしたら
満席だそうな。
やっぱりお祭りのせいかなあ。
これ以上ここに留まると、帰る列車は混雑するなあ。
大きな荷物を抱えて混んだ列車は辛い。
自由席が空いている事を祈りつつ、列車を待ちました。
やってきた特急しおかぜ8号自由席になんとか空き席を見つけて
車中の人となりました。
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次回
観音寺日帰りの旅です。
我ながらクレイジーと思うのですが、
下記の私事を考えると、頑張って結願したいっす。




私事ですが
四国八十八箇所霊場会から先達補任通知を頂き
12月7日の善通寺研修会に参加させていただきます。
推薦をいただきました寺院の住職、ありがとうございました。

某SNSでは通知を頂いた方たちが
嬉しそうに、あるいは自慢気に、また御教授をたれたり
それはそれは賑やかでありました。
別に茶化すつもりはありません。
歩きでも車でもバスでも
嬉しい気持ちは真実であるからです。

でもわしの仲間に通知がまだ来ていませんでした。
地域的な関係で郵送の差があるのに加え
申請提出・受理の際にトラブルがあったため、
果たして受理されているのか
心配の種は尽きなかったのです。
彼と一緒になって悩んだために
彼の胸中を察すると、
わしは浮かれているわけにはいかなかったのです。

後日談
少し遅れて、無事仲間にも通知が届いてほっと一安心
善通寺で会えるのを楽しみにしております。



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11月5日(土)
おきらく歩き遍路第4回をやります!
参加者がおひとりでもやります。
一度は歩いてみたい、と思われるかた、おきらくにご連絡ください。
連絡先は
mint0790★yahoo.co.jp(★を@に)

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おきらく歩き遍路(通算6巡目)65番三角寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)65番三角寺

平成28年10月11日(火)

10月の3連休は仕事で身動きできませんでした。
連休明けに1日だけ休みがあったので、
迷うことなくお遍路に行きましょう!
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クレイジーやね。
重度のお四国病やな。
もともとこういった休日には日帰りで西国、新西国巡礼に行っていましたんで
四国に行ってもなんら不思議はない。

朝0508始発に乗って出発!
外はまだ暗く、寒い。
上着を羽織る季節になりましたね。
0625新大阪で新幹線さくら鹿児島行きに乗ります。
もっちろん駅弁も買い込み、旅情満点
秋の彩のお弁当は見た目も綺麗で楽しいね。
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さくら541号は快調に西へと進み、0715岡山に着きました。
0723発特急しおかぜに乗り換えて瀬戸内海を越えれば
そこはお四国

途中「児島駅」から乗ってきた
おじさんと、30台くらいの女性の親子2人連れ・・・
おや?先日「伊予西条駅前バス停」で横峰寺まで一緒に行った2人じゃない?
声をかけたら、向こうも覚えていました。
親子でお遍路、いいなあ。倉敷の人かな?
「今回はどこからですか?」
「雲辺寺からです」
「わしは今日は日帰りで三角寺です」
彼らは観音寺で降りていきました。
どういうコースなのかな?

途中の宇多津、観音寺で下車したい気持ちを抑えつつ
0841伊予三島駅に到着!

さてここで問題
「三角寺口バス停」行きの便は1101しかないよ。
それまで待つか、6km歩いて行くか・・・
これが土曜日ならば歩いて行くのですが、今日は平日の日帰り。
えい!
タクシーを使おう。
駅前のタクシー運ちゃんに
「あの~、三角寺までいくらかかるかのう?」
「2500円くらいかな?」
よし!
それくらいの出費なら大丈夫だ!

タクシーの運ちゃんが言うには、
四国の人は車遍路するときは日帰りが普通らしい。
ここ伊予三島からでも室戸岬は楽勝で日帰りだそうです。
なんと羨ましい事か。

0900
65番三角寺着
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今日は平日なのでお年寄りの車遍路が多いね。
急な階段をえっちらおっちら登っております。

トイレ工事も順調に進んでいるようで、
完工が待ち遠しいっす。
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本堂の脇に
「奥ノ院まで五十八丁」の案内があります。
三角寺奥ノ院・・・奥ノ院?
ああ、仙龍寺かあああああ。
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ふと本堂から少し歩いたらそこに奥ノ院があるような錯覚になっていました。
そう、五十八丁歩かにゃならんのですね。
でも2時間くらいかな?
今度行って奥ノ院納経帳に御朱印貰おう。

護摩壇の近くの桜の花が咲いています。
「狂い咲きだ」
という声が聞こえてきました。
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「狂い咲き」といいますが、
決して狂って咲いたわけではないのです。

以前読んだ桜守さんの話によると、
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
サクラの花芽は夏の間にでき、
葉から花芽に成長抑制物質(休眠ホルモン)が出て、
花芽を硬くして翌年の春まで咲かないようにしているのです。

それが
台風などによって落葉してしまった場合や、
害虫などに葉が食べられてしまい、成長抑制物質が花芽に送られない場合があり、
そこへ小春日和(秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天)
などの暖かい気候が訪れると、
眠りについていない花芽が春が来たと思い込んでしまい、
咲いてしまうのです。これが狂い咲きのメカニズムです。

秋に花開いた所には翌年の春に花はつきませんが、
全部の花芽が狂い咲きするわけではないので、
狂い咲きしたサクラでも翌春に花を楽しめるそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

御朱印をいただき、さあこれからどうするか。
まだまだ時間があるので次行くか??


やめておきましょう。
今日のうちに帰らなくてはならん。

駐車場には車遍路さんがたくさんいます。
ご馳走してもらおうか??
いや、やめておきましょう。
歩き遍路の自分がうずうずしています。
せめて帰り道くらいは歩こうよ。

そうと決めたらまず「三角寺口バス停」まで歩く。
バスの時間はないけど、とりあえず目安ね。
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山道を歩くと、いい気持ちの風もふいて来ます。
歩き遍路にはいい季節になってきましたねえ。
できたら登りも歩いてきたかった。

椿堂に行く方面ではなく、伊予三島駅方面です。
いわゆる逆打ち。
道路の分岐点では
どっちへ行ったらいいのかな?
とりあえず降りの北方向に行けば問題なかろう。

道なりに歩いていったら、西へ西へと道は進んでいく。
スマホの地図アプリで見てみたら、
椿堂方面に流れて行ってしまっている。
あわてて軌道修正
細い農道を踏み分け国道方面に。
やっぱりわしにはギャクウチはまだまだ無理ですね。
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三島川之江IC付近まで来ました。
ふと見ると
ミニ四国八十八箇所の石仏があります。
今度行く予定の天皇寺ですね。
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大分迂回してしまいました。
三島をうろうろ歩きます。
できれば村松大師に行って関大尉の墓参をしたいと考えていたのですが
そんな余裕がない。余裕がないのは自分の心なんですけどもね。
日帰りという縛りが自分の心を縛っています。
ああ・・・開放されたいなあ。

でも途中、真言宗のお寺に出会えましたよ。
高野山真言宗 三皇山定蓮寺
とってもいい表情のお大師様が出迎えてくれました。
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結局10kmくらい歩いてしまいました。
でも無駄ではない回り道だと思います。
道が賑やかになってきたと思ったら
三島神社が目の前に現れました。来週は三島神社のお祭だそうな。

「伊予三島駅」に着いたら
1151発の特急しおかぜ14号岡山行きが1番ホームで待っていました。
間に合わないかな?と思って
窓口で切符を買ってホームに駆け込んだら、
間に合いましたよ。

南無大師遍照金剛

汗かいたあああああ
座席にドカッと座ってお茶を一気飲みしたら
なくなってしまった。
車内販売もない。
あ~、喉渇いたなあ。

1310「岡山駅」着
駅弁を買って新幹線に乗り込む。
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岡山から東行きの車両はいくらでもあるので、
自由席が空いていそうな「ひかり」に乗ります。

今日のお供の本は
「お遍路ガールズ」
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自分探しの旅をするガールズの物語で
夢中になって読んでいたら新大阪にあっという間に着いてしまいました。
まだ読みかけなので、続きはまた今度・・・



最初にも書いたように
西国、新西国巡礼の際にも1日かけて遠方まで行っていました。
四国の東予、香川も日帰りをしようと思えば出来ます。
それが確認できました。
徳島や高知、南予は少し無理がありますが、それは土日で行けばいい。
予算的にはバスのほうが安いのですが
時間的には列車のほうが早い。

これからは日程と相談して
日帰り列車遍路も取り入れてみようかと考えています。
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定蓮寺のお大師さま

おきらく歩き遍路(通算6巡目)52番太山寺~53番円明寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)52番太山寺~53番円明寺

平成28年10月1日(土)、2日(日)


今回は実験を兼ねた旅になりました。
1:大阪から列車で愛媛、香川に入ること。
2:現地でレンタカーを借りること。

それに奥ノ院にも行ってきました。

10月1日(土)
0508南海の始発に乗り、地下鉄を乗り継ぎ「新大阪」へ。
0625の新幹線に乗り「岡山駅」で在来線のしおかぜに乗り換えて
瀬戸内海を越えます。
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バスもいいけども、列車の旅って好きですね。
列車旅といえば、駅弁を忘れることは出来ないのです。
ああ、旅情満点
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「宇多津駅」に着き、徳島行きの列車を切り離し
松山まで行きますが、途中
伊予三島、新居浜、伊予西条、今治など
心に響く駅名が続きます。
右には穏やかな瀬戸内の海が開け、
ああ、旅情満点

1005
「JR松山駅」着
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駅前の1番バス乗り場「運転免許センター」行き1020に
乗ります。
車内は途中の病院に行くお年寄りが沢山いますね。
40分ほど乗ったら「片廻バス停」で降りる。460円なり。

500mほど歩くと一の門が見えてきます。
今日は晴れているけれども蒸し暑い。
更に行くと山門が見えてきて、
更に更に坂道を登り、見事な本堂までたどり着きました。

本堂前には般若心経が書かれた摩尼車があり、
一度回すと一回お経をあげたと同じ功徳があるとか。
でもそれ回したからといって、
本堂・大師堂でのお勤めを省略しないでね!
そこの車遍路のお父さん・・・

さて
奥ノ院案内によると52番太山寺奥ノ院は、
裏山にあると記されています。
しかし、どこをどうやって行ったらいいか・・・
お寺の人はいないかなあ
境内を物色していると、ちょうど地元の人がいました。

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「あ、あの~、奥ノ院にはどう行ったらいいんじゃろう」
「ああ、ほら、大師堂のほうに上がって、右に行ったら登り道があるよ」
「おおっありがとうございます。あそこですね」
「ちょっと遠いよ」

のぞむところですがな!

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本堂の裏手に登り口がある。
丸太の階段が延々と続いているが、人通りはない。
暑いし、湿気もあります。
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ニョロニョロとしたものが出てこないように・・・
ストックをガサガサさせておっかなびっくり登り道を進みます。
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道の途中、西国三十三ヶ所の写しがありました。
でもよく探さないと石仏が見えないよ。

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峠に着いたら、松山観光港行きの道があります。
ここを下っていったら63番円明寺奥ノ院方面なんですが
一旦太山寺の納経所に戻って御朱印を頂かねばなりません。

かろうじて「奥ノ院」の表示があります。
更に行くとまた分岐があり「経ヶ森」に矢印があるのですが
こっちの方向でいいんでしょうね?
奥ノ院って、経ヶ森にあるんでしたっけ?

心の迷いを抱きつつ、急な山道を歩んでいると
目の前に小さな蝶が顕れ、道を示してくれるように前を飛んでいきます。
「おおっありがたや。この道で正しいのですね」
そう言うと、蝶は草むらに消えていきました。


1145
太山寺奥ノ院着

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経ヶ森山の山頂に着くと、そこは岩がゴロゴロしている場所で
瀬戸内海が一望に出来ます。
やはり海のよく見える所が奥ノ院ですね。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
豊後の国の眞野長者が船で高浜沖を通っているときに
難破しそうになったが、
日頃より篤く信仰していた十一面観音様に皆の無事を祈ると、
不思議なことに暗天の山頂より一筋の光明が輝き、
闇夜の海を照らし出し、
おかげで無事危難を逃れ船団を高浜の岸に寄せることが出来た。
後に山に上がって見ると、そこに小さな草堂があり、
一寸八分の十一面観音様が祀られていたのです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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観音さまの前でお勤めをしていたら、
黄色や紫色のアゲハ蝶が数匹わしの周りをひらひらと
舞っており、そよそよと風もふいてきました。

観音さまに「ようきたな」と迎えられたのでしょうか。
ありがたやああああああ。
以前はそういったことがあったかもしれないんですが
最近意識し始めたら幸せな気分になれます。

いい気持ちで、所によって急な坂道を注意しながら降りました。
幸い長い爬虫類も出現せず
無事に太山寺境内に戻り、
納経所で2冊の納経帳を出して御朱印を貰いました。

さあ次行こう!
下界の国道まで戻り、運転免許センターへの道を北進します。
この界隈には「100円自販機」が沢山あり、
思わず買いすぎてしまいます。
だって暑いんですもの。汗だらだらですがな。
500mlのコーラが100円で買えるんで
ガブガブ飲むとお腹がチャプチャプしてきます。

目標となる愛媛県運転免許センターに着きましたが
奥ノ院に至る道しるべがないですね。
前もってGoogleMAPで調べておいたので
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ここから入るのかな?
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そしてここで曲がる・・・
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まっすぐに進んでいったら
ありましたよ。
こじんまりとした建物がありました。


1318
円明寺奥ノ院着

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
聖武天皇の勅願を受け、当初この地に圓明密寺が建立されたが、
戦国時代に戦火で焼失し、
元和10年(1624年)今の場所に円明寺が再建され、元の跡に
本尊として十一面観世音菩薩を祀る小堂が建てられたそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ここでもお勤めの際に紫色のアゲハチョウがひらひらと舞っていました。
なんとありがたいことか。
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ここから円明寺まで約2km
田圃の中の道を歩いていると、
五穀豊穣を祈る円明寺のお札が建てられていました。
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円明寺付近に行くと、地元の人達が
そろいのTシャツを着て賑やかに秋祭りの準備をしていましたよ。

1409
53番円明寺着

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境内は何かの工事中でした。
わしの好きな手水場脇のススキも縛られていて風情がないなあ・・・
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「伊予和気駅」に移動し、1449発の列車に乗り、
1457「松山駅」に着きました。

そういえばまだ昼食を食べていなかったなあ。
駅前にあるカレーショップに行こう。
ここのトルコライスが好きなんですが・・・あれ?ない。
では焼き豚卵カレーを食べましょう。
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店の人に聞いてみたらトルコライスは期間限定なんですって。
だったら、また行けば食べられる機会もあるはず。

お腹もくちくなったので
今夜のお宿に行くことにしましょう。
駅前の某ビジネスホテルなんですが、
チェックインしようとフロントまで行ったら高校生の集団がいて
引率の先生がチェックインしていました。

長々と手続きしているのをじっと後ろに立って待っていたのですが
足が疲れていたので傍のソファーに座って待っていたのですが
引率の先生が去っても
フロントからは声がかからない。

ん?どうしたのかな?

しばらく待っていても何の声もかからないので
「もし、チェックインなんだけども!」
「え?さっきのダンタイサンだと思いました」
「姿格好を見たら違うのわかりません?」
このあとオバハンのフロント係は言い訳ばかり。
やっぱり安宿に泊まるのは問題ありかな?

ランドリーサービスもなく
近所のコインランドリーに汚れ物を抱えて
お洗濯をしてきました。

やはりお遍路さんはお遍路宿に泊まらなければ
いけませんね。


10月2日(日)
今日は久万高原の44番・45番に行くのですが
レンタカーを使ってみる実験をしました。
駅前にはレンタカーの店が3件ほどあります。
わしはあらかじめオ○ックスレンタカーをネット予約しておきました。
これですと、たとえば松山で借りて徳島で返すことも出来ます。
あまり趣味ではないのですが
高速遍路をやるならばレンタカーで出来るわけです。

まず、0730開店の駅のうどんやさんへ朝食を食べに行き、
肉つけうどんを食べましょう。
冷たいうどんに熱いおつゆをつけてすすりこむ。
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0800
レンタカーGO!
久万高原への道を順調に進みます。
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高度が高いので涼しいのかなと思いきや、
窓を開けると蒸し暑い空気が入ってきて、あわてて閉める。

0908
45番岩屋寺着
ああ、なんか、あっという間に着いてしまいました。
車で移動すると札所から札所までの移動でしか過ぎないので
遍路道の物語がない。
味気ないことこの上ありませんね。

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駐車場で300円払って
本堂までの坂道階段を登るんですが、
この瞬間だけはお遍路しているなあと感じます。

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ここの参道ばかりは
歩きもバスも車もお遍路さんは歩かねばなりません。
汗をかきかき本堂に至ります。
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汗をタラタラ流しながらお勤めしていたら
大師堂の脇から涼しい風が吹いてきました。
お大師様、ありがとうございます。

汗をかいた後は門前のお店でラムネをいただきましょう。
あぁ~おいしいなあ。
店内には錦の納札が沢山沢山飾られていました。


44番大宝寺着
本堂脇の駐車場は狭く、それに日曜なので満杯
わしの脇ではタクシー先達さんが老夫婦を連れてお勤めをしていました。

納経所の女性は、
相変わらずスマホをいじくりながらお仕事をされていました。

さああああ、これで今回の予定は終わり!
松山駅前まで戻りましょうかね。
カーナビによると、松山市内は渋滞と言っていますが
大した渋滞ではないので、順調に戻ることが出来ました。

1220発の特急しおかぜに乗って岡山まで行き
そこから新幹線に乗って1618新大阪に帰りました。
もっちろん旅のお供の駅弁を松山駅で買い、
旅情満点ですがな。
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今回の実験は
今住んでいる堺市から始発で四国に午前中に進出する際には、
愛媛(東予)と香川が丁度の位置かなあと思います。
確かに高速バスの方が安いけれども
列車のほうが早く着く。

今までは高速バス(夜行)ばかりを使ってきたが
仕事の都合で、列車を使ったほうが便利なときもあります。

また、列車を使っての日帰り遍路も可能で、
今度やってみようと思います。

また、レンタカーもありかな?と思うのですが
車遍路の違和感もぬぐいきれないので
これまたケースバイケースですね。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)54番延命寺~64番前神寺

平成28年9月24日(土)、25日(日)

仙遊寺の山門をくぐると遊戯観音さまが出迎えてくれます。
ゆうげ、ゆうぎ、とも読まれ、
右手で身体を支え、飛雲上に坐す姿をされています。
遊戯とは、仏菩薩が自由自在に人を導き、
それによって自ら楽しむこと。
『観音経』に「あるいは悪人に逐われて金剛山より墜落するも、
かの観音の力を念ずれば一毛をも損することあたわず」
とあります。
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そのうぬぼれが須弥山となる
その頑固さが金剛山となる
己を高くすれば落とされる




今回は今治市内の6箇寺を歩き、翌日西条に移動して横峰寺をやる予定です。

9月23日(金)
高速バスの「石鎚ライナー」は、
2250にハービス大阪を出発します。

今回も夜行バスで、周りの方々に鼾で迷惑をかけぬように
一睡もするもんか!と固い決意でバスに乗るが、
気が付いてみたら翌朝になっていましたがな。
横の席のお嬢さんすいません。
後ろの席のお遍路のおじさんすいません。

9月24日(土)
0630「今治駅前バス停」着
お遍路さんの姿もちらほら見えます。
駅のコンビニでコーヒーとお握りを買って一息入れ、
今日の計画をおさらいしましょうかね。
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計画では「今治駅」から「大西駅」まで列車で移動し、
そこから54番延命寺まで歩こうと思っていたんですが
地図をよく見ると「今治駅」から直に延命寺まで行ったほうが距離も近いし
時間も短縮できる。
路線バスで行こうか?
いやしかし、
どのバスに乗ればいいか事前に調べておかなかったので
どこの乗り場で何時に出発するのかもわからん。
こういう所がわしの短所です。

迷うのも嫌だしなあ・・・タクシーで行くか!
「ヘイ!タクシー!」
1200円くらいで着きました。
これくらい、まあいいでしょう。

0706
54番延命寺着
早朝ながら参拝者の車が沢山来ていますね。
秋遍路の季節になってきたのでしょうか。
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さて今回は奥ノ院納経帳を持ってきました。
比較的行きやすい奥ノ院探訪をしてみたいと思います。
ここにある奥ノ院は、
山門から入ってすぐ左手にある薬師堂です。
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54番奥ノ院 近見山圓明寺
本尊は薬師如来です。
圓明寺というのは延命寺の旧称だそうな。
海の見える見晴らしのいい所にあったそうです。

民俗学者の五来重氏によると
開基となる修行者が海の傍の辺地で修行したところが
奥ノ院となったといいます。
そこは岩窟である事が多いが、元の場所が岩窟かどうかは確認できません。
奥ノ院発生の意味には色々ありますが
「海の傍(見えるところ)で修行した」がポイントですね。

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納経所で54番と奥ノ院の御朱印をいただき、
さて次に行こう。

いつもならここからバス停まで歩いていき、
市役所行きに乗るのですが、
このまま今治市街まで歩いて行ってもいいんじゃない?
と迷いが生じました。
どうしようか・・・

えい!迷ったら進めだ!

たった3.5kmの道程です。
納経所脇の遍路道を歩み、広い墓地の中を通り抜けて歩きます。
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沿道の田圃には稲穂がたわわに実っていて、
ああ、秋なんだなあ。
でも暑い。いいかげん涼しくなってこないかなあ。

今治市街に入ると制服や体操服姿の高校生が沢山高校に吸い込まれていく。
今日は土曜日なんですが、部活や補習なのでしょうか。
学生の半分は女子です。思わぬ目の保養をしつつ、
ラジオを聴きながら自動車の多い市街を歩く。

NHK「ラジオ文芸館」の短編小説を聴きながら歩くのが楽しみなのですが
物語の佳境で南光坊に着いてしまいました。
どうしよう・・・立ち止まって物語を最後まで聴こうか聴こまいか。
さほど物語りに没入していなかったので聴くのはやめ!


0824
55番南光坊着
久々に山門から入るなあ。
ふと見たら、山門の前に「今治市戦災の碑」が建っています。
迂闊にもこの碑の存在には気がつかなかった。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
墓碑銘によると、
昭和20年、今治市は4月・5月・8月の3度にわたり空襲を受け、
市民をはじめ県内外からの動員学徒など、
愛媛県下で最も多くの人たちが犠牲となった。
この記憶を風化させないために
平成20年に建立されたと記されています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

心配していた膝と股関節の古傷の調子もよく、
テクテクと歩くことが出来ます。
季節の変わり目になると柔道で痛めた傷が痛むのですよ。
でもお四国病院に来るとさほど痛くもなし、ありがたし。

今治の街を南西の方向に3km歩くと
0940
56番泰山寺着
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いい風が吹いて来ますね。
鐘楼脇のベンチに荷物を降ろして鐘を撞かせて頂きました。
今日は納経所にはワンちゃんがいません。
「モモ 10歳」と張り紙がしてありました。
結構歳なんですねえ。今日はお休み?

階段を降りて右手の道を行くと5分くらいで
56番奥ノ院石鉄山龍泉寺
に着きます。
ここは本堂の上に掲げられているコテ絵が有名なんですね。
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本堂脇に「納経所」と掲示してありますが人の気配なし。
脇に家があるので
「すいませ~ん」

老婦人が出てきたので
「すいません、お納経はいずこで?」
「はい、はい。やりますよ」
彼女がここのお寺の住職様でした。

本堂まで行ってご朱印を貰う際に、
ふと壁を見ていたらなにやら模様があります。
墨絵のように見えますが、いまいち意匠がはっきりわからない。
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「あの~、この壁の模様は何かの絵ですか?」
「ああ、これはね、戦争中に白いと目立つから塗り潰しなさいと言われたのですよ」
「ほほ~、そうなんですか。では梵鐘も出征されたのですか?」
「そうなんですよ。でも無事に復員してきました」
「そうなんですかああ」
先の南光坊門前の碑といい、戦争とは人を愚かにするものですね。
特に負け戦というのは心の余裕も奪ってしまいます。

ご朱印を頂いたら、
「お時間があるならコーヒーの接待をしますよ」
おおっ!ありがとうございます!
小さな喫茶室があり、
そこは地元の人達の憩いの場になっているようです。
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龍泉寺はその山号にもあるように
修験道信仰により成り立っているそうで、
本尊の十一面観音のほかに弘法大師、役行者、
醍醐派の修験道を始めた聖法理源大師、石鎚大神
などをまつっています。

住職は、最初はお寺から離れていたんですが
祖霊の方々からお寺を守るように言われ、
お寺に戻ってきたそうです。
こういったお話は
池口恵観さんのお話と通じるものがあると思いました。

お接待のチョコレートを沢山頂き、元気に出発しましょう!
蒼社川に向かって歩くと、小さな遍路墓や道標がたくさんあり
遍路道を歩いている風情を楽しむことができます。
途中の名古屋ラーメンの店、いつも気になる。
入りたい・・・でも開店前なんですよね~。
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栄福寺に至る堤防には綺麗な彼岸花が咲いています。
この花を嫌う人もいますが、わしは好きだなあ。

おじいちゃんと孫娘2人が犬の散歩で向こうから歩いてきます。
お姉ちゃんがわしに気づき、
「こんにちは!」
「こんにちは!」
お姉ちゃんは妹に、
「ほら、お遍路さんよ!」
と挨拶をさせようとします。
四国の遍路道沿いの子供たちのこういった姿は
昔から引き継がれてきて、
そしてこの先も引き継いでいくのでしょうね。

わしがお四国を好きなのも、こういった所かもしれません。

3km歩いて
1105
57番栄福寺着
やはり駐車場にはたくさんの車が来ていて、
子供さんを連れての車遍路さんもいます。
お寺の境内ではしゃぎ回っている子供たち。
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お寺は楽しい所、という気持ちを持ってもらえたら
煩く言う必要はないと思うのですよ。
お線香の香りとお寺の景色が記憶に結びついてくれたらいいのです。

脳内で匂いを感じる所と記憶を司る所は近接していて
匂いと記憶は密接に結びついています。(プルースト効果)

わしも子供の頃、
初詣は毎年西国三十三ヶ所結願寺の谷汲山華厳寺で、
線香の香りと初詣というハレの場所の厳かで楽しい記憶が刷り込まれていて
お寺に行くと線香の香りが初詣の思い出を蘇らせてくれます。

お腹が空いてきたので
門前のお店でうどんでも食べましょうかね。
前回もここで「おへんろうどん」を食べたのです。
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とろろ昆布とわかめが入っていて、
なぜおへんろの名がついているのでしょうね?
店の人に聞いてみたんですが
まあ、食べやすいものに「おへんろ」の名をつけてみた・・・
という答えでした。

うどん食べていたら野宿の逆打ちの若者が入ってきました。
いかにも野宿遍路といったパワフルさが
身体全体から滲み出てくる風貌で、
アイスクリンを美味しそうに食べて颯爽と次に行きました。

わしも次に行こう!
犬塚を通り過ぎ、溜池脇の道を通り
山道を登っていきます。
この遍路道はよく整備されていて気持ちいいですね。

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内海源助の墓を通り過ぎて自動車道に出ると
道脇に彼岸花がずらりと咲き誇っています。
彼岸花に寄ってくるのか、アゲハチョウがひらひら
わしの前を舞っていくのが見えました。
もももしかしてお寺さんがわしのことを歓迎してくれているのかな?
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ママチャリ夫婦連れ遍路さんも坂道は自転車を押しながら、
それでもわしの歩みよりは早く坂道を登っていきます。


2.5km歩いて
1213
58番仙遊寺着
山門には白い仁王様が出迎えてくれます。
ママチャリも山門脇に置かれていましたがな。
遊戯観音さま、滝観観音さまは
相変わらずいいお顔をされていますねえ。
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汗をかきかき登って来たので途中の御加持水をかけつけ3杯、
水筒にもいただきました。
でもこの辺、蚊が多いですね~。
殺生をするわけにはいかないので追い払うが、数が半端じゃない。

艱難辛苦の上本堂まで登って来たら
お大師様の後姿が出迎えてくれました。
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先日の台風の大雨で崩れた土砂によって
無残に足だけになってしまったお大師様
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藤棚の脇には土砂から掘り出された残骸が置かれていました。
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それ見た後なので、納経所で僅かながら復興のための
喜捨をさせていただきました。

次の国分寺まで降りの山道から始まります。
家田荘子さんは「蛇が出そう・・・」と怖がる道なのですが、
道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい。
ここ一帯の遍路道は作礼山ウオーキングコースになっていて
常に整備がされているのでしょうね。
岩山の道から臨む今治の景色は絶景です。

山道を降りて広大な墓地へ入ります。
「大谷霊園」と名がついているので浄土真宗系でしょうか。
墓石にも「南無阿弥陀仏」と刻まれています。

また、軍人墓の区画は別になっていて
先が尖っている特徴的な墓石が立ち並んでいます。
戦死後、階級が特進したのでしょうね、
陸軍二等兵や海軍三等水兵の墓碑銘はありません。
この墓の形は一般的に「神道型」と呼ばれるそうです。

住宅地に入ると、あまり面白くないですね。
家の中にある遍路道を淡々と進むのみです。
やはりこんなときはラジオがお供です。

6.2km歩いて
1430
59番伊予国分寺着
おおおおお、最初の予定ではここに1645に到着の予定でした。
やはり今治駅から直接延命寺に移動して歩き始めたのがよかったのか?
久しぶりのガチの歩きで気分が高揚していたのかな?
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握手大師さまにお願い事をひとつだけして本堂へ。
何をお願いしたのかは秘密

ここに集う人達は皆大きな声で勤行をしているので
声が重なってしまい、大変です。
なので彼らの終わる頃を見計らい、お勤めしました。

その中の年配の夫婦連れが、
せっかく朗々と勤行しているのに、
お賽銭を投げ込んでいるのが残念ですね。

国分寺から「伊予桜井駅」まで歩き、
列車に乗って「伊予西条駅」まで移動して民宿に泊まります。

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明日の運動会の準備万端ってところでしょうか。

今日歩いた距離は20km弱でした。
これくらいの距離ならば歩き遍路の1日としては
楽に歩ける範囲でしょうね。

当初の計画ではこの駅では1754発に乗る予定で
発券所である駅前の商店がもし閉まっていたらどうしよう、
というので事前に大阪のJR緑の窓口で「伊予桜井→伊予西条」の
切符を買っておいたのです・・・

そんな杞憂も無駄でした。
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1555発の伊予西条行きに乗り、1627に無事着きました。
今日のお宿は「にぎたつ旅館」
西条での定宿になっていて、
女将さんにも顔を覚えてもらっています。

ここは、日曜日に宿泊すると夕食は出ないので予約の際には注意が必要です。
でも今日は土曜日、安心です。
「夕食にビール1本つけてください!」

勝手知ったるお宿で早速洗濯、入浴を済ませ1800の夕食を待ちます。
ちょうど相撲中継がやっているので退屈しませんね。
明日の千秋楽を待たずして大関豪栄道の優勝が決まりました。
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夕食には餃子がついていました。
今日の宿泊者はわしのほかにワゴン車のダンタイサンと歩き1人
でも食事はわしひとりだけでした。
いつもの自分にはビール中瓶1本は多いのですが
今日は五臓六腑に染み渡るような美味しさでグイグイいけました。

すっかりいい気持ちで部屋に帰り、
お遍路は早寝早立ちが基本と、布団を延べていい気持ちで
寝ていたらいきなり扉が開かれて
ダンタイサンの御刀自さまが入ってきて夢が破られました。

「・・・んあ、あぁ・・・・?」
「あら、部屋が違うのね!」

ドアを半開きのままで出て行きました。
隣の部屋の男性のセンダツサンの部屋に用があったみたいです。
壁越しに聞こえる喋り声が気になって眠れない・・・
と思ったんですが、あとは意識がない。
わしの鼾も向こうの部屋に聞こえていたでしょうね、きっと。




9月25日(日)
0530に目が覚めました。

今朝は0630に朝食をお願いしていたので、それまでに
洗濯物を取り込んで、身支度を素早く済ませます。
トイレに行こうと思ったらダンタイサンの御刀自さまが
30分近く戸を半開きにしたままトイレで粘っているので
階下に降りていって別のトイレを探しました。

0620頃階下が騒がしくなったので
窓から下を見たら大型ワゴンに御刀自様たちの御一行が
笈摺を着て乗り込んでいました。
ナンバープレートが白だったので
何かの講なのかな?

わしもそのうちこういった小規模の団体を連れて行きたいと
考えているんですけどもね・・・

0630に朝食を頂いて、
「伊予西条駅前バス停」から0747発の石鎚山ロープウエィ行きバスに
乗る予定なんですが、もう1人の宿泊者が、
0720発のバスに乗るので急ぎます!
と言って早立ちしたよ、と女将さんが言うので

そんなバスあったかなあ?
と思いながらも、もしそれに乗る事ができたらラッキー!と
思い、ちょっと早いんですがお宿を出ました。

「伊予西条駅前バス停」に着いて、
横峰寺登山口~石鎚山ロープウエイに行く西之川行き路線の時刻表を見てみても
0747発が始発ですよ・・・

まあいいや。コーヒーでも飲んで待とう。
待合室にいた登山姿の女性が会釈してくるので
登山の人かな?
行ってみたかった石鎚山登山について聞いてみようと

「すいません、石鎚山に登るのですか?」
「明日です。今日は横峰寺までです」

それをきっかけに少しお話しました。ナンパじゃないよ~!
40歳代くらいか、彼女はバスツアー遍路に参加しているが、
今治には知り合いがいるので、
ここ周辺は自分ひとりで廻ってみたかったそうです。

「ひとりで歩いて廻ると、病み付きになりますよ」

色々とお遍路とか石鎚山登山の話を聞いていたら、
定刻にバスがやってきました。
ほかにもお遍路装束の老婦人とか登山スタイルに杖と傘を持った親子連れ
それから石鎚山登山の若者たち。
30分のバスの車内は登山者とお遍路さんたちで満員です。

0814
「横峰寺参拝口バス停」着
お遍路さんたちは610円払って、
参拝マイクロバスの乗り場に移動します。
往復1750円、何人かは帰りは横峰寺からは歩いて香園寺まで降ります。

マイクロバスの運転手さんは陽気なおっちゃんで、
バスの所要時間、帰りの発車時間
乗り継ぎのバスの時間を大きな声で案内してくれます。

わしの後ろに座った老婦人は
62番宝寿寺近くの民宿「鈴」の女将さん。
82歳の大先達さんです。
横峰寺登山の際には、
このお宿に荷物を預けて登山するのに便利だそうです。

0850に山頂駐車場に着いたのですが、
帰り便は0910に出るんですって・・・
こおりゃ大変だぁ。
なぜそんなに急ぐかというと、
「横峰寺登山口バス停」から0939に
「伊予西条駅前バス停」行きが通るのです。
それを逃すと1229までバスがない。
それにあわせるために参拝客を急がせるのだそうですが
ちょっとこれはキツいね。

停留所でお話をした女性は星が森遥拝所まで行くので
帰りは歩いて下ろうかな?と言っていました。
親子連れは最初から下りは歩きです。
わしは彼女と二人で急いで坂道を下る。
彼女はそんなに急ぐ必要もないのですが、なぜか付き合ってくれます。

0855
60番横峰寺着
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横峰寺境内に駐車場から進入した参詣者は手水を使うために
納経所まで降りなくてはいけません。
わしはチョンボのために塗香を持って来ていました、が
彼女も抜かりなく持って来ていました。
さすがバス遍路さんやね。
「私の使ってみます?」
「はい。お願いします」
甘い香りがしてきました。バニラかなあ?
これ、彼女のこだわりの一品だそうな。
わしも甘い香りのやつを探してみようかなあ。

仕方なく(?)塗香を使わなくてはならない場合は
使ったらいいのですが、
高速遍路をするために塗香で手水を省いたり、
灯明や線香も塗香で省いてしまう人達がいると聞きました。
これって、どうだろうねええええ?

お勤めも彼女と一緒になり、
ちょっと早めですがきっちりと勤行しました。
星が森に行く彼女と別れ、駐車場に戻る。

でも、バスは0915発なのでもう行ってしまったかなあ。
と思ったら、
丁度駐車場から出てくる所でしたがな。ラッキー!
車中の人になるが、すでに2人乗っていました。
山ガールみたいな格好をした2人連れでしたが
お勤めの時間が早かったんやなあ・・・。

運転手さんは0939までに下に降りようと一生懸命
「いや、間に合わなかったら、間に合わないまでのこと」
「いや、間に合わせてみせます!」
今日は日曜日なので車も多い。
この山道での離合に慣れていないドライバーさんたちばかりです。
無理しないように・・・・・

努力(?)の甲斐あって、
0935に「上の原乗換え所」に着きました!
そして、わざわざ「横峰寺登山口バス停」まで
マイクロバスを廻してくれました。

無事にやってきたバスの車中の人になりました。
折り返し運転してきたバスの運転手さんが
「帰りは1人だけ?」
「は、はい。そうです」
1006に「伊予西条駅前バス停」に戻ってきました。

さて、今日は1405発の高速バスで帰る予定なのです。
4時間もあるなあ・・・。
温泉で汗を流すのもよし、もう少し札所を廻るのもよし

う~~ん

札所廻りしよう!
時間を有効に使うために
ちょっと奮発してタクシーを使おう。
「香園寺まで!」
「あいよっ」
伊予氷見、伊予小松の道をスイスイと走り、

1030
61番香園寺着
ここは安産祈願の子安大師をおまつりしてある所で
赤ちゃんを抱いた人とか、少しお腹の出た妊婦さんが多いですね。
今日26日は「戌の日」なので、うなずける。
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それとなぜか
犬連れの人がやたら多くて、これも関係あるのだろうか。
小型犬がリードいっぱい走り回り、
砂利の上に糞をするので飼い主があわてて拾い
小さな子供にじゃれ付いて大泣きされたり、
境内はそれは賑やかであります。

それに反して大聖堂の中はあまり人もおらず、
境内の賑わいはお遍路さん以外の参詣者なんですね。

伊予小松の町を歩いていると、中学校の運動会の声が聞こえてきました。
この辺の地域の人にとっては、
小学校中学校の運動会は大きなイベントなんでしょうね。

1.5km歩いて
1106
62番宝寿寺着
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前回工事中だったのは、
本堂の前に新しく納経所を設けたのですね。
ここは灯明と線香を立てるところが一箇所なので
お勤めもサクサクいきます。

国道に沿って1.5kmで
1149
63番吉祥寺着
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ここの塀の外に植えてあるレモンの実、
去年の10月頃熟れて下に落ちていたやつを
皮ごと全部食べてしまいました。
今の時期はまだ青いなあ。
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お寺を出たら雨がぱらついてきました。
今日は曇りの天気予報のはずだったんだけどもなあ・・・
でも雨具を着るまでもない。

さて次の札所まで行く余裕があるでしょうか。
ギリギリの予定であせりたくない。
帰りの高速バスの時間1405だけが気になる。

まあいいや、間に合わなかったらタクシーで伊予西条まで行こう。
そう開き直ると足取りも軽い。

3.3km歩いて
1230
64番前神寺着
雨のせいか、参詣者はひとりもなく、
雨のそぼ降る本堂で独りお勤めしましたがな。
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歩いて500mの所に「石鎚山駅」があり、
1307発の列車に乗りたい。
そんなに焦らなくても1250に駅に着くことができました。
焦っても焦らなくても結果は同じなんですね。

駅には夫婦のお遍路さん、
通し逆打ちの威勢のいいおじさんがいました。
やって来た列車に乗り「伊予西条駅」に
1311着
予定通りやねえ。

バスの待合室で濡れた上着を着替えてリュックの中に押し込み
杖と菅笠を袋にいれて帰り支度が出来ました。

1405発のバスに乗り、ハービス大阪1900着の
5時間のバスの旅は、ほとんど寝ていました。
多分鼾がうるさかったのかなあ・・・
すいません。

これで次回は三角寺から始められます。
実は、大阪から三角寺日帰りというのを企画しています。
予定では実施可能なんですが、
やってみないとわからない。
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◇お知らせ◇
お気楽歩き遍路ツアー4 三坂峠下り
希望者があれば実施したいと思います。
興味のある方はご一報ください。

s-2016お気楽歩き遍路4

おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺
平成28年9月16日~19日


人と出会う旅
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台風16号が刻々と四国に近づいてきます。
秋雨前線も刺激されて活発に雨を降らせています。
さて、今回の旅はどうなるでしょう。


9月16日(金)
2230なんばOCAT発の夜行バスで
四万十市の中村を目指します。
わしの盛大な鼾のせいで
周囲の方々の眠りを妨げないように努力したいのですが
人智の範疇を超えた出来事は避けることは出来ない。

誰か鼾止めの真言を知らないでしょうか。
知ってたらそっと教えてください。



9月17日(土)
0630高速「中村駅前バス停」到着
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雨こそ降っていないがどんよりとした雲の下
湿気の高い空気がまとわりつく。
朝早いが駅の待合室周辺には高校生らしき集団がいます。
ジャージ姿なので何かの試合なのだろうか。

足摺岬息行きのバスは0820発なので時間はたっぷりとあり、
昨日買っておいたお握りとコーヒーで朝食を済ます。

待合室の中は風が通らず、外に出ると少しですが風が渡ってくるので
ベンチに腰掛けて本を読んで過しましょうかね。
今回のお供は、三浦しおん「神去なあなあ夜話」
前作「神去なあなあ日常」の後日譚です。
拾遺集なので前作のような物語に太い筋はないが、
なかなか楽しんで読むことの出来る本です。

物語に熱中していると時間が経つのが早いね。
足摺岬行きのバス停にはお遍路さん達が集まってきます。
「中村駅」の改札から出てくる人、逆に乗っていく人
歩いて行く人歩いて来る人
お遍路さんにとって足摺岬への要の場所でしょうか。

0820にやって来たバスに乗り込むはお遍路さん3人
それに足摺岬観光の女性1人
「足摺岬バス停」まで1900円なり。

空模様はいまひとつになってきて、
雨が降ったりやんだり、時には豪雨になったり、
竜神様が暴れまわっているようですね。

途中足摺岬の根元の辺りのバス停で
夫婦連れのお遍路さんが雨に降り込められて乗ってきました。
小さなリュックひとつの軽装なので
ハイキング遍路さんでしょう。

バスの運転手さんは
なかなかサービスがよくて、
高知西南方面の時刻表を配布してくれたり
途中の観光案内をしてくれます。
わしは後部座席に座っていたので話は全部聞こえなかったのですが
それでも土佐清水市の街中にある
鰹のたたきや、サバの美味しい店の紹介はしっかり聞こえてきました。


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土佐清水港にある珍しい「唐船島(とうせんじま)」の由来も
初めて聞きました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昭和21年の南海地震で、土佐清水港の東方奥にある小島、唐船島が隆起した。
地震の前と後に水準測量によって隆起量を知ることは難しいが、唐船島では
貝類の付着等によって明らかになった。
両潮位線の間隔は80cmあり、周辺の隆起量の順位の決定に貴重な資料となり、
国の天然記念物に指定されています。
(高知県教育委員会資料より抜粋)

また、この島名の由来は、
応仁2年(1468)前関白一条教房郷の土佐下向以来、土佐清水港は当時中国
に派遣された船の中継基地となり、唐(中国)からの船が多数寄港していたこと
によるそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

岬めぐりのバスは足摺岬の西側の細い道を走り
展望台のあるところまで着ました。
「今から5分間ここで停車しますので記念撮影してください」
おおっ
なんとサービス精神満点でしょうか。
運行表どおりに走ると乗客のいない停留所をスルーするので
時間が余るため、時間調整が必要なのですが
展望台のあるところでそれをしてくれるとは!
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まだまだ台風の影響はなく、
西方浄土まで晴れ渡った空と海を堪能できました。


1005
38番金剛福寺着
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雨は降っていませんが風が吹いて来ます。
本堂、大師堂でお勤めさせてもらっている間、
右側から風が吹いて来ますが
これは千手観音様、お大師様がわしを迎えてくれているわけではなく、
単なる台風の影響の風です(と思う)

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本堂から大師堂へ向かう途中の池のほとりの岩に
草木が張り付いています。
これって、人為的に苗を植えたものでしょうか?
それとも自然に種が根付いたものなんでしょうか?
こういったものに興味が湧くようになったのは
自分が歳取ったせいでしょうかね?
(年末には爺ちゃんになるもんなあ・・・閑話休題)

現在1030、帰りのバスは1103発なので
ここで昼食にしましょうかね。
門前のお土産屋さんの2階で「鰹たたき定食」を食べました。
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薬味がどっさり乗っていて
鰹の味があまりわからなかったなあ・・・
でも美味しかったよ。

バス停方面の食堂には〆サバ定食もあった。
今度食べてみよう。

やがてやってきた「中村駅」経由「宿毛駅」行きのバスに乗り込みます。
バス停で待っていたお遍路のおじさんと乗り込みます。
彼と意気投合して色々喋りました。
71歳埼玉から来ているSさん。
四国だけでなく、秩父、板東、知多などあちこちの霊場巡礼をしている人です。
今回通しの四国遍路旅は出発前に
家族からあまりいい顔をされなかったそうで、
心配する家族に毎日消息を電話やメールで知らせなくてはいけないそうです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「巡礼」と「遍路」の違いについて
巡礼とは参拝のために霊場を旅をしながら廻ることです。
有名なのは西国三十三箇所です。西国・板東・秩父を合わせて「日本百観音」
といわれています。

巡礼の中に遍路は含まれるのですが、特に弘法大師の足跡を辿って参拝すること
を遍路といいます。

遍路の語源は、その昔四国で修行する人達は海岸沿いを巡り、海のかなたの世界
へ渡ることを願っていました。海辺の道や土地を表す言葉「辺地(へち)」
「辺路(へじ)」は、「偏禮」「邊路」と変わりその後「遍路」と変化していき
ました。

ですから四国遍路、四国巡礼という言葉はあっても西国遍路とは言わないのです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

閑話休題

Sさんは逆打ちをされているそうで、
色々な苦労話を楽しく聞いているうちに中村駅に着きました。
まだ今日のお宿が決まっていないSさんに、
列車で窪川まで行き、37番岩本寺の宿坊に泊まることをお勧めしました。
なぜか?食事が美味しいからです!

途中豪雨が降りだしてきましたが、
10分くらいでまたもとの青空になります。
今日の空模様はこんな感じでしょうね。

わしはそのままバスに乗り、
39番延光寺近くの「寺山口バス停」で降りました。
「足摺岬バス停」からここまで2600円です。

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「寺山口バス停」から歩くこと20分
沿道の田圃には黄金色の稲穂が揺れています。
畦には彼岸花が咲いていますね。
もうそんな季節か・・・
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39番延光寺着
門前の駐車場には大型バスが1台・・・
うう~む。

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境内には白衣の集団が唱える般若心経が高く低く聞こえてきましたがな。
広島県の大師講の御一行様で、統制の取れている一団のようです。

幸い納経所は空いていましたがな。

ここから1.5km歩いて、
土佐くろしお鉄道中村・宿毛線「平田駅」まで行きます。
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空は青空、夏の雲と秋の雲の境目のようですね。

「平田駅」~「宿毛駅」まで行き、
「宿毛駅前バス停」から宇和島行きバスで「平城札所バス停」に行き
40番観自在寺宿坊に泊まる予定です。

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「平田駅」で列車を待っていたら
足摺岬のバス車中で一緒だった
もう1人のお遍路さんがやってきました。
東京から来たKさん。

休暇を使って通しで歩いていて、
日程中に行けるところまで行くそうです。
「今日はぜんぜん歩かなかったので歩きを入れました」
どこからどこまで歩いたのは聞き漏らしたのですが
「今日のお宿は決まっていますか?」
「いえ、まだです」
「ならば観自在寺宿坊にしたら?素泊まり4000円」
「宿坊に泊まるのは初めてです」
早速宿坊に電話したらOK!

彼は英語で書かれた四国遍路ガイドを持っていました。
ガイジン遍路さんたちがよく持っている、あれです。
「も、もしかしたら日系の方ですか?」
「いえ、日本人ですよ」
英語の勉強のためだとか。すごいですね~。

ちょっと見せてもらったら
結構詳しくお宿とか札所情報も載っていましたよ。
そおおかあ、
これ持っていればガイジンさんもニホンゴ解らなくたって
シコクヘンロは大丈夫ですね。

1558にやって来たロ~カル列車に乗り、
1607、あっという間に宿毛に着きました。
「宿毛って、難読地名のひとつですよね」
「ああ、そうですね。でもわしは近藤勇を捕らえた土佐の侍が
宿毛出身ということでなぜか高校の頃から知っていました」
「なるほど」

不思議とわしは四国とは色々な物語で縁があったみたいです。
「死国」で四国遍路と逆打ちを
「竜馬がゆく」で土佐の風景を
「板東捕虜収容所」で板東の風土を
お遍路始めてからは「てんやわんや」「花へんろ」などなど。

豪雨の降る「宿毛駅」に着きました。
実はここの売店で夕食を買おうと思っていたのです。
それに三原村のどぶろくも売っているのでついでに・・・

勇んで売店を見たら、ほとんど目ぼしい物は売り切れ!
どぶろくも、弁当もない。
ああ~、あてがはずれにけり。
仕方ない、
土佐鶴のワンカップとじゃこ天、パン2個を今夜の夕食にしようか。

ご健啖なわしは、それでも足りない。
バスの発車時間1652までまだ時間がある。
雨もやんできたので
駅前をウロウロしていたら弁当屋さんがあった!
中に入ってみたら、ショーケースはガラガラ
ここも売り切れですねえええええ。

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隣にあるラーメン屋さんに入って
「何がお勧めですか?」
「そうねえ、味噌ラーメンが一番出るかな」
ラーメンライスを頂きました。
次の機会にはどこの店に入ろうかな?

やってきたバスに乗り、松尾峠を横目で見ながら約30分
1727「平城札所前バス停」に着きました。770円なり。

40番観自在寺着
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四国遍路の関所寺、
よこしまな遍路はここの門から入れない・・・
今回も無事に入れました。

本日のお宿の観自在寺宿坊
今日は満員だそうです。
ですからKさんはラッキーだったんですね。

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宿帳に記載してお代を払うか払わないうちに
入浴洗濯を済ませてしまい、
あとは部屋に寝っころがってジャコ天を食べながら土佐鶴を飲みますがな。

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今日は土曜日
テレビは何をやっているかなあ・・・ああ眠たい。
夜行バスの車中ではよく眠れなかったもんなあ(何言ってるんや)
早く洗濯・乾燥が終わらないかなぁ・・・
瞼がくっつくのを我慢しつつ、1時間

おお、やっと乾燥が終わった。
ホカホカした洗濯物を抱えて部屋に戻り、明日の身支度を済ませたところで
もう限界
布団にもぐりこんで眠りこけてしまいました。



9月18日(日)
おはようございます。
4時に目が覚めました。
テレビをつけたらパラリンピックをやっていて、
しばらく眺めながらお茶などを飲んでいたら
夜が明けてきましたがな。

朝食はパン2個とお茶

納経所が開く7時にリュック担いで宿坊から出ました。
朝早いのに多くの参拝者がきています。
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納経所も込み合っていますね。
ふと見ると、美髭の御出家様がおられます。
どこかでみたような・・・

おお、そうだ。
facebookの「四国八十八箇所」グループでお見かけしていたなあ。

勇気を出して、
「あの~、すいません。もしや徳島の御住職ではありませんか?」
「そうです。Hと申します」
「おおっ!わ、わたしはfacebookの四国八十八箇所グループの絵描き遍路です」
「ああ、そうですか。いつもあなたの絵を楽しく見させてもらっております」
「えっ知ってくださっているのですか?」

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有難い錦札を頂戴しました。
わしは、持ってきた絵を貰っていただきました。
「綺麗な絵ですねえ。嬉しいですね」
な~んてありがたいお言葉も頂戴しました。

四国八十八箇所準特任大先達の方なのに
初対面のわしにも丁寧な対応をしてくださり、
「実るほど頭の垂れる稲穂かな」
を体現されているお方でした。

観自在寺御本尊の薬師如来様のお導きです。

ほくほくして門前街を降りて行くと、
体操服の小学生の団体が次々とやってきました。
「おやよ~ございま~す!」
「おはようございます!」
元気のいい挨拶ですね。
今日は運動会なのでしょうか。
雨が降らないといいなあ。

いい気分で「平城札所前バス停」に行き、
0747発の宇和島行特急バスに乗り、
0848「宇和島駅前バス停」着
1400円なり。

0939発の列車まで、
待ち時間が暫くあったのでコーヒーを飲んでゆったりしていたら、
リュックを背負った白人青年が駅の発車表示板とにらめっこしています。
ついついお節介ながら
「Where are you want to go?」
「ウノマチ」
では次の特急やね。
「You take next express in track 1」
「1?」
「Yes!」
彼はフランス人で、貰った納め札には「Piere ピエレ」と
書かれています。
日本人は「ピエール」と読んでしまいますが、
本国では「ピエレ」と読むのでしょうか・・・。
もしかしたらこれは名字かもしれん。
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何はともあれ彼は0934発1番線の特急に乗り込んでいきました。

わしらは3番線から0939発窪川行に乗り、
「務田駅」で降ります。220円なり。
この路線名物なんでしょうか、「ホビートレイン」
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イベントを色々企画していて今回のテーマは「かっぱ列車」
車内はかっぱまみれですがな。
子供さんが喜ぶのはいいとして、
大きなカメラをぶら下げた大人たちも多く乗り込んできて車内外で
写真を撮りまくっています。
次に来た時にはどんなイベントをやっているかな?

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「務田駅」から田圃の道を1.8km歩いていくなか、
眼前に広がる空はどんよりとした雲を多くはらみ、
湿気を含んだ風が吹いてきます。
今にも雨が降りそう・・・


41番龍光寺着

ここでも右側から吹いてくる風は台風の影響の風で
稲荷神社から吹いてくる風などではない。
車遍路さんたちが多く訪れています。
勤行次第も様々で、短い人もいれば長い人もいます。
納経所でお説教されないように
気合を入れて服装容疑を整えて臨みましたが、
今日も窓口は優しそうなご婦人でした。

Kさんとここで別れて次に行きます。
参拝を終えて鳥居へ向かう途中に昨日のダンタイサンの
バスがやってきました。
ぞろぞろとお遍路さんたちが吐き出され、参道を登ってきます。
3人揃いの作務衣を着た夫人のセンダツサンは
愛想よく挨拶をしてくれました。
次々と来るダンタイサンにも元気に挨拶をします・・・

Tシャツを着たおっさんのセンダツサン2人に挨拶したら
反り返って上から目線を送ってきただけ。
なんじゃこりゃ。
子供も元気に挨拶するのになあ。
これはセンダツサン以前の人間性の問題ですね。

蒸し暑い風の吹く道路沿いを歩くこと1時間

42番仏木寺着
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山門で地元の先達Nさんがわしを出迎えてくれました。
facebookで
「仏木寺に行くよ!」
とつぶやいていたのを見てくれていたのです。
ありがとうございます。

さきほどのダンタイサンも来ていましたが、
納経所のピークを過ぎていたのでお勤めと納経はすんなりと済みました。

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納経所のある建物の柱の表面が炭化していたので
「ここは火災にあったのですか?」
「いえ、これは防腐の為表面を焼いているのです」
ふ~~~ん。
家内の実家のある福井県でも壁板を焼いてあるのは知っていますが
柱をこんなに焦がすんですねえ。


軽トラで来ていたNさんに、おそるおそる
「あの~、次の明石寺まで乗せていってもらえんかのう?」
「いいですよ!」
おおっ南無大師遍照金剛
激しく雨が降り出してきましたが、軽トラはずんずん進む。

歯長峠をあっという間に過ぎて


43番明石寺着
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雨脚は更に激しくなり、本堂・大師堂でのお勤めの際
かなり濡れてしまいました。
でもこれがポンチョを着て濡れそぼったお勤めならば
テンション下がっていただろうなあ

納経所では、
並べられていた三宝を濡れないように片付けるのに大忙しでした。
ここは室内に入って納経を貰う造りではないので
雨には弱いのですね。

ここまで送ってくれたN先達にお礼をするため、
JR卯之町駅前にある洋食屋さんの
「ステーション」でランチを頂くことにしました。
ここ、今年の2月に入ってすっかりお気に入りになったのです。

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なぜここに?
と思うような本格的な味の店です。
こじんまりとした店内では
シェフが1人で注文取り、調理、皿の上げ下げ、レジなど、
何でも忙しそうにこなしていました。

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ランチは3種類選ぶことができます。
わしはチキンのグリルを頼みました。
この写真にサラダが付きます。
800円とリーズナブルで美味しい。
スパイスで香ばしくあぶられた肉汁が溶け出してきて、
舌が溶けそうです。

お腹もできたところで
N先達とはお別れです。
「おきらく歩き遍路ツアー、龍光寺~明石寺コースはどう?」
「おお、いいですねえ」
夢は果てしなく広がります。

やってきた特急宇和海に乗り、「松山駅」に行きます。
さてここで問題・・・
明日の天候はどうなんでしょうか。
雨に濡れて歩くのは一向に構わないのですが、
帰りの便が運休になってしまうとアウトです。

安全策を取って朝早く帰るか・・・
松山駅前のJRバスセンターに行ってチケットの変更をお願いして
0800発の便にしてもらいました。
休日を使って区切り遍路をしている以上
帰りを確保しておくことは仕方がないでしょうね。

今日のお宿は松山城堀端にある「APAホテル」
ホテル内のレストランで夕食をと思ったら
ディナーバイキングが2500円ですと。
ちょっと高いなあ。

幸いホテルの前にコンビニがあるので
そこで買ってきたやつで我慢するか・・・
ランドリーサービスで洗濯をしている間に買い物に行って
お風呂に入り、今回の旅の疲れを癒しました。


翌日は0800松山発~1330なんばOCAT着で
とても安全な旅でした。

今回の旅は、
移動の都度出会いがあり、
色々な話を聞かせてもらうことができましたがな。
出会った2人のお遍路さんは歩きに固執せず、
列車・バスを適時使って旅を楽しんでいる人達でした。
今まで出会った歩きオンリーの人と比べると少し雰囲気が違っていましたね。
旅を楽しんでいる。
苦行的、求道的に歩き続ける人もそれは立派なんですが
心にゆとりを持って四国遍路を楽しむのもいいんではないかと
最近とみに思うのです。

今回久万高原に行くことができませんでした。
さて、いつ行こうかな??
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泉岳寺と赤穂義士

高輪泉岳寺01

平成28年9月10日
萬松山 泉岳寺

今年の6月に播州赤穂の花岳寺を参詣して以来
赤穂義士のことが気になること再三
忠臣蔵の世界に引き込まれてしまいました。
呼ばれたのでしょうか。
小説を何冊か買い求めて読み、更にドラマなどを観ました。

横須賀にいたとき、京浜急行の東京行きの行き先に「泉岳寺」と
表示されていたのですが、特に気にもなりませんでした。
その時には縁がなかったのでしょうね。

忠臣蔵にはまってからは、
時々横浜に行く機会があるので、いつか泉岳寺に行こう!
と思っていました。

で、

今回の参詣です。
新大阪を6時発の新幹線に乗って横浜に行き、
用事が終わって京急で「泉岳寺駅」まで行きます。
都営地下鉄に連絡しているので駅は地下
さすがに駅構内には泉岳寺までの案内板が随所にあり、
四十七志の名を刻んだ扁額も架けられていました。
高輪泉岳寺02

まだまだ暑い高輪の参道を歩いて行くと
門前にはおみやげ屋さんが数件並んでいます。
高輪泉岳寺03

山門は文化財でしょうか、
通行は出来ず、脇が参拝用順路になっています。
拝観料がいるのかな?
と思ったのですが
そのまま境内に入ることが出来ました。
高輪泉岳寺04
正面には本堂があり、
脇には赤穂義士の墓所の案内板が大きく立っていますが
まずはご本尊さまにお勤めをします。
禅宗(曹洞宗)なので釈迦如来です。
お線香一束100円也。

勤行が済んで本堂左手の墓所に行く。
途中、
吉良上野介の首級を洗った「首洗い井戸」があります。
高輪泉岳寺05

墓所の入り口で線香を買うと、
半端ではない量の束に火をつけてくれました。
「何本あるのですか?」
「100本です」
高輪泉岳寺06b
なるほど、墓所には47柱、
それに浅野長矩と長矩夫人である瑶泉院のも併せて49
2本ずつ手向けたらちょうどいいなあ、
と考えつつ、丁寧に1柱ずつ参詣しました。
高輪泉岳寺06
訪れていた外人さんは何を思うのか?
わざわざここに参詣しに来る人達は
当然赤穂義士の由来は知っているのでしょうね。
女性二人連れのお母さんが娘に
由来を教えながら歩いていました。

さてわしがここで特に気になっていたのは
寺坂吉右衛門
高輪泉岳寺07
池宮彰一郎の「最後の忠臣蔵」を読み、更にドラマを観て、
彼のことがとても気になったのです。
大石内蔵助や堀部安兵衛など、メジャーな人物よりも
歴史の片隅にひっそりと生きた人に
脚光が当たった物語や人物が好きです。

新撰組の吉村寛一郎とか、
アイドルではAKBの大堀恵とか・・・
壬生義士伝 - 00hr 42min 12sec
大堀恵

閑話休題

寺坂吉右衛門の戒名は切腹せずに天寿を全うしたので
他の義士の戒名についている「刃」の文字がありません。
それにここにあるのは墓に見えても彼の供養塔だそうな。

さてお線香を2本ずつ手向けながら残り10柱になってきたら・・・
あれ?足りないよおおおお。
本当に100本あったのかなあ?
失礼ながら最後の5柱には1本ずつになってしまいました。

宝物館には赤穂義士由来の品々が展示してあり
真贋定か否かはさておき、
大変興味深く見ることができました。
外に出てみたらNHKの腕章をしている人からアンケートを求められました。
なんでも年末に「歴史秘話ヒストリア」で忠臣蔵特集をするそうです。
大石内蔵助に対する想いとか、
四十七志で気になる人とか・・・
わしは「寺坂吉右衛門」と書きました。

参詣もとどこおりなく済んだので
ご朱印をいただきに行きましょうかね。
高輪泉岳寺08
納経所の壁には気になるおみやげ物が売ってありますが
荷物になるのでやめておきましょう。
あくまで目的は御朱印です。
高輪泉岳寺09

これで赤穂義士に関するわしの想いは一区切りついたのではないかと
考えます。
しかしながら一過性のブームに終わらせず
この物語に込められた意義については今後も勉強を続けていきたい。
高輪泉岳寺10

「行きたい」
「してみたい」
と頭に思い浮かぶのは必然であり
それを実行するかしないかも、また必然なのだと考えます。

この先後悔のなきよう
金と時間と気力の続く限り実行していきたいと考えております。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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