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西国四十九薬師巡礼第二番 霊山寺

西国四十九薬師巡礼
第二番 霊山寺

平成29年6月15日(木)
01霊山寺

関西は梅雨入りしたというのに雨が降りません。
梅雨前線は南の海上に停滞したまま登ってこないね。
平日の休日、いいお天気なので部屋でじっとしているのは性に合わん。

西国お薬師様に行こう!
まずは近鉄に急行に乗って「近鉄なんば」から「生駒駅」へ。
各停に乗り換えて「富雄駅」で降ります。

今日は2番の霊山寺に行く予定で、時間があれば3~6あたりまで・・・
駅前から霊山寺へ行くバス便があるはずなんですが

・・・ないよ。

一日の本数が極端に少ない。
ここから歩いて行くか?
やめておこう。
せめて、近くを通る路線に乗って、そこから歩きましょう。
三碓(みつがらす)バス停で降りて、道路沿いに南下します。
個々の地名も、なんか由緒ありそうですね。

02霊山寺
歩き始めたら何やらお堂があります。
おお、お大師さまがおられる。
今日の旅もお大師様のご加護がありますように。

「近畿大学」の看板があります。こんなところに近大が??
田舎の道に不釣り合いな女子大生が二人
後で調べてみたら近大農学部があるようです。
どんなキャンパスライフなんでしょうね。

大きな看板が見えてきました。
駐車場も広く、端のほうにはガソリンスタンドがあります。なぜ?
境内には何故かゴルフの練習場があります。

西国薬師四十九霊場第二番
登美山霊山寺着

03霊山寺
入山料500円はらって境内へ。
バラ園も有名なようで、花見物にお刀自さまたちが来ていました。
ああ、入り口に鳥居があるよ・・・。
神仏混淆なんですね。まだ喪中


(パンフから抜粋)

ここは奈良市中町にある霊山寺真言宗大本山の寺院で、
奈良市の西郊・富雄川沿いにあり、
戦乱に巻き込まれずに古い面影を残しているようです。

天平8(736)年、聖武天皇の勅命により行基が建立し、
バラモン僧菩提僊那が地相がインド霊鷲山に似ているところから
霊山寺と名付けたといわれます。
鎌倉中期に改築された本堂(国宝)には藤原時代作の薬師三尊像が祀られています。

また、世界平和を願い、輪廻転生をテーマに昭和32年に開園したバラ園には
春と秋には世界各地から集められたバラが咲き誇る。


★薬師湯★
小野妹子の息子が薬草を栽培し、それを施湯して民衆の病を治したと伝わる薬師湯で、
現在も薬草を使った薬湯で日々、人々を癒している。


おお、温泉!
入っていこうかなと思ったら、本日休館
残念
04霊山寺

本堂へ至る参道はひんやりとした空気に包まれ
浄化されていくような気がします。
05霊山寺

石段を上り詰めて、本堂へ。
中に入ることができるので靴を脱いであがり、
塗香が置かれていたので身を清め
覚えたての五体投地礼でお勤めをさせていただきました。
06霊山寺

1キロ先の山中に奥の院があり、弁才天が祀られております。
今日は普通の服装なので山歩きは遠慮しておきましょう。

本坊で御朱印をいただいて
さて帰ろうかね。

07霊山寺
数少ないバス便
1116に富雄駅行があり、それまで30分以上あります。
バス停は木陰になっていてベンチに座っていると
涼しい風が渡ってきて心地よいね。

富雄駅から奈良まで移動して
昼から3番~6番が東大寺を中心として密集しているので
行こうと思えば行けるが
来週の楽しみにとっておきましょう。

土日が仕事なので火曜日が休みなのですよ。



おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺
平成29年6月10・11日
善通寺市内一人歩き、傘を忘れて来て暑かったなあ。

6月10日(土)
香川県側はJRを使ったら早く行くことができます。
で、今日は前夜から移動をせず始発に乗って行きます。
夏至が近いので5時でも明るいのはいいね。

ホームで待っていたら、えらいことに気づきました。
菅笠を持ってくるの忘れた!取りに帰ったら始発に間に合わん。

ああっ

前々回の先達納経帳を忘れてきたと思ったら
今回は菅笠を忘れたよ・・・
なんだろうなあ。
まあ、菅笠がなくては歩けないこともなし。
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なんばから地下鉄御堂筋線に乗り新大阪まで行き
新幹線で岡山までひとっ飛び!

岡山から特急しおかぜ1号に乗り瀬戸内海を越えます。
「詫間駅」でローカル線に乗換え、「みの駅」から弥谷寺まで歩く予定なんですが、
いま0816

みの駅まで
0839の観音寺行き列車を待つよりも
ここから歩いていっても
それほど距離は変わらないんじゃない?
そう考え、駅から出ました。

歩こう!

という決意は目の前にいるタクシーを見て霧散・・・
「弥谷寺ふもとまで!」
「あいよっ」
ワンメーターと少し、八丁目大師堂の手前で降ろしてもらいました。
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梅雨晴れの空は、ちょっと蒸し暑いかな?
菅笠を忘れた身で、太陽光から頭を守るのはいつもの龍神手拭い。
日焼けするなあ。

弥谷寺駐車場には中腹駐車場まで登るバス待ちの老人たちがたむろしています。
これくらい歩いて登れば?と思うのですが
バス便があると、どうしてもそれに頼ってしまいますね。

俳句茶屋はまだ開店していません。
昨年、不幸があったと聞き、もしかして閉店しているのではないかと
考えたりもしてしまいます。
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ひんやりとした空気に包まれて石段を登っていきます。
やはりここは霊地だけあって雰囲気が違うのでしょうか。


0853
71番弥谷寺着
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心挫けそうになる108段を登り、更に本堂まで登る。
湿度が高いせいか、汗びっしょりになってきます。
御刀自様の集団があえぎながら登っていますよ。
さすがに姦しくない。
「おはようございます!」
「・・・おはよう・・・まだですかね?」
「この先ですよ!」

眺望絶佳の本堂でお勤めをしていると
御刀自様達もあえぎながらだいぶ遅れて登ってきて
お勤めをし始めたが、わしよりも早く終わっていました。

大師堂まで降りてきて
靴を脱いで中に入ると何だか騒々しい。
駐車場にいた集団かな?
納経所の人を相手に大きな声で喋っていました。
本堂には上がらなかったんですね。

ここは板敷きなので、かねてより勉強してきた五体投地礼をしました。
膝と肘が痛い。
これを108回なんて自分にはできないなあ・・・。
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俳句茶屋に明かりがついていました。
ああ、おじいさん独りで頑張っているんやなあ。
まだ開店準備中らしいのでお邪魔はしませんでした。

山道は日差しを遮ってくれて気持ちがいいね。
家田荘子さんによると、ここはヘビの名所だとか・・・
錫杖を殊更シャクシャクと鳴らしながら歩くが
よく整備された道はそんな事は杞憂だと思わされる。

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竹やぶには筍の姿はもうない。
この道はお遍路さんの往来が多いのでしょうか、
踏みしめられて道がきちんとあります。
両側に咲き乱れている野の花、なんていう花なんでしょうかね。

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下界に出てきて、72番曼陀羅寺に向かう道の曲がり角にある
遍路休息所、草に覆われています。
去年ここには宿泊のできそうな小屋が建てられていましたが
今は跡形もありません。何か問題があったのでしょうか。

ここいらもビワの栽培が盛んなようで
実に袋をかけた風景が見られます。
あきらかに放置されたと思われる小ぶりの実がなっている木から
熟れたビワの実を頂戴して甘い果汁を楽しみます。

我が家の庭にも今年初めてビワの実がなり
家族が楽しそうに収穫している写真を送ってくれました。
20年位前に娘がおやつに食べたビワの種を蒔いて
大切に育ててきたものが、
引越しや枝の切りすぎを乗り越えて見事結実したのです。

単身赴任中のわしは実家にも帰らずお遍路三昧なので
家のビワを味わう事ができないのですが
お遍路中にこうした楽しみもあります。

1024
73番 出釈迦寺着
歩くと行程上、こちらの札所に先に来てしまうのです。


無人販売所に御刀自様たちが群がっていて
何を売っているのか?

後で覗いてみたらビワでした。
1人が買えば皆争って買う、婦人の習性を改めて見させていただきました。
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山門からは遥か霞んだ下界が遠望できます。

今の季節、紫陽花が咲き始めて
あちこちで色々な色や形を楽しむ事ができます。
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曼陀羅寺の裏手にあるうどん屋さん、改修中のようです。
隣にプレハブの建物があるのですが
歩き遍路さんへのうどんお接待はやっているのかな?


1110
72番 曼陀羅寺着
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境内にある休息所で荷物の整理をしながら
中をよく見てみたら流しがあり、畳の間もあります。
ここで通夜ができたら最高なんですけどもね。
でも野宿情報には載っていないので、
宿泊はできないのでしょうね。
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ここから73番までの道は、時々遍路標識を見落とす事があり
間違えると善通寺駐車場の方向に行ってしまいます。
正面の小高い山を目印に進めばいいのですが
農道などに迷い込む事もあります。

国道沿いにあるコイン精米所
ここの自販機が面白い
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三流のコーヒー、ジュース、緑茶が格安で販売されています。
わしはというと、10周年御礼記念50円サイダーを買いました。
四流の緑茶とはどんなものだろうか。
買いたくもあり、買いたくもなし。


1144
74番 甲山寺着
ベンチには婦人の歩き遍路が1人
「こんにちは」
「こんにちは。暑いですね」
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この札所の絵も描かねばならんなあ。
どこにしようか・・・由来からすると、やはりこの毘沙門堂か。

街中を歩き、
75番の門前にある堅パン屋さんが今日のお目当てのひとつです。
いつもは観光客で混雑していて買わずに通り過ぎたのですが
最近、家内の大好物と知って、ご機嫌伺いのお土産に買う事にしました。
幸いに空いています。
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家内の在所の福井県敦賀市にある旧敦賀連隊正面にも堅パンの店があります。
陸軍の携行食として納められていた名残でしょうね。

我が海軍の乾パンは、市中で売られているものよりも大型で
一枚食べると結構お腹が膨れます。
こちらは隊内の売店で観光客のお土産用として市販されています。

閑話休題


1230
75番 善通寺着
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去年の12月に、ここで先達の位を頂いたんやなあ・・・感慨もひとしおです。
観光地なのでお遍路さん以外の観光客が多い。
したがって参拝の作法も「?」と思う人達もいるが
眼に余るような行為をしていなければ黙って見ることにします。
せっかく仏さまとのご縁で善通寺に来ているのですから・・・

お腹が空いてきたんですが
もう少し先まで我慢して金倉寺門前のうどん屋さんで食べよう。
遍路標識に従い、住宅街を進んでいくと
やがて田園地帯に出る。

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遍路標識の灯篭が修理されています。
どこかの篤志家がお金を出して修理してくれたんでしょうね。
ありがたや。


1347
お腹が空いたあああぁぁ。
金倉寺参拝の前に、ちょいと腹ごしらえ。
ご本尊さま、許してチョ

いつものうどん屋にGO!
おや?「極旨中華そば?」
うどんやに・・・?
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「こんちは、うどん一丁!」
「ああ、うどん売り切れなんよ」
ええっ
「そのかわり、ラーメンあるよ。食べてみて」
「・・・じゃ、それもらおう」

数分して出てきた昔ながらの中華そば。
見た目も、味も懐かしい味です。
あっさりしていて、食べやすい。

ズルズルズルズルズルズル

夢中で食べ尽くしてしまいました。
「どう?お味は」
「うん、なかなかのもんやね。ここでお汁もつくってるの?」
「そうやよ」

人気の店なのでお昼過ぎにはうどん玉は売切れてしまう。
今日は来るのが少し遅かったみたいやね。

腹ごしらえもできた事やし、

1402
76番 金倉寺着ここは天台宗のお寺で、
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修行智証大師さまが迎えてくれます。
「中華そばうまかったか?」
「は、はははい」

本堂の横には訶利帝母(かりていも)堂があり、
鬼子母神(きしもじん)さまとも呼ばれ、
子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されてきました。
着飾った親子連れが多く参拝に来ていましたよ。


またここから田園地帯と住宅地を歩き、次の道隆寺へ。
わしのお目当て、道隆寺手前の住宅には、手作りお地蔵さまをくれる
おじいさんがいます。
家の中からお遍路さんを見つけて呼んでくれます。

今日もわしは錫杖の音を殊更大きくたてて
ゆっくりゆっくり歩くのですが
どうもおじいさん電話中のようで声かからず。
これもご縁と思い、通り過ぎようとしたら後ろから近所のお爺さんが
「ちょっと、この家に寄りんさいよ!」
と声がかかりました。
そのタイミングで家の中から
「お遍路さん!」
と声がかかりました。
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リガトウ02
今日貰えたのは、白いお地蔵さまです。
「新しいバージョンにしてみました」
へええええ、そうなんだ。
貰って嬉しいお地蔵さま

伊予西条の大先達さんから託された錦札を貰ってもらいました。
ご縁のある方に差し上げてください、と何枚か錦札を預かっているのですが
いつか自分自身の錦札をあげられるようになりたいなあ。


1520
77番 道隆寺着
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本堂でお勤めが終わった頃に、甲山寺で会った婦人の歩き遍路さんが来ました。
彼女もお地蔵さんを貰えたでしょうか??


今日はもうひとつ目的があります。
それは、四国八十八箇所の版画作家
金盛 弥(かなもりわたる)さんの展覧会に行くこと!
元大阪府副知事もされていた方で、
オフィシャルな存在なので名前を出させていただきます。

高松市内でNPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」のシンポジウムが
開催されていて、記念講演が行われるのです。
時間が間に合えば是非すばらしい版画を拝見させていただこうとおもっていました。
いまから多度津駅まで飛んでいって列車に乗れば
まだ間に合う!

汗だらけの遍路装束のまま列車に乗り高松まで30分少し。
高松駅前のタクシー乗り場に来ました。
「丸亀町レッツホールまで!」
「え?どこそれ?」
ええっ
スマホで調べる。
「あの、高島屋のある通りです!」
「百十四銀行の横・・・」
「ああ、銀行の近くね」
銀行の横まで行ってもらい、そこからは足で稼ぐ。
何しろ初めての場所なんで何がなんやらわからん。
艱難辛苦の上会場にたどり着きました。

受付にはF大先達がいました。
「あの~版画を見たいんですが・・・」
「会場の中に展示してあるんですよ。講演も聴いていって」
「はははい」

椅子が空いていたので座らせていただき
金盛さんの歩き遍路と版画の話を聞かせていただきます。
スライドには八十八箇所の版画が写されています。
(ああ、版画集が出版されていないかなあ・・・)
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講演が終わり、ずうずうしくも金盛さんに近づき
名刺交換をしていただきました。
「あの~、画集を出版されるご予定は・・・」
「自分自身の遍路に区切りがついてから・・・」
「は、はあ。そうですか。楽しみにしています」

版画作家の風景や人物を描く際、余分な線をギリギリまで削ぎ落とす
究極のデフォルメの技法は、何度見ても勉強になります。

版画を堪能してから会場を後にし、
列車に乗って多度津に戻る。
日も暮れかけています。
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今日のお宿は駅前の「ホテルTOYOTA」
別に自動車関連ではないですよね・・・・
この地は少林寺拳法のメッカであるので、フロントには合宿などで宿泊した
子供たちの写真が沢山飾られていました。

駅のコンビニと隣のパン屋さんで食料を買い込み
食べたらさっさと寝ました。


6月11日(日)

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朝イチで起き出して「多度津駅」0549発の高松行きに乗り
0558「宇多津駅」に到着
改札は7時まで無人のようです。
帰りの切符を買おうと思ったんですが、まだ買えません。

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6時だというのに、もう日はこれだけ高くあがっていますね。
駅前にはツアーのバスがいて、ツアー客が三々五々集まっていますよ。
何処に行くんでしょうね?

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アジサイの咲いている街中をゆっくりゆっくり歩いて

0626
78番 郷照寺着
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まだ山門のゲートは閉鎖されています。
ちょっと早すぎたかな??
山門脇の石に腰掛けてしばらく佇む。
マラソンをしている人が走ってきて、山門の前でハアハアしながら待っています。
マラソンコースに郷照寺の参拝が入っているのでしょうか。

0640にお寺の人が車で来て、ゲートが開きました。
ゆっくりゆっくりお勤めをすることができますよ。
地元の人も数人早朝のお参りに来ています。

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ここは浄土教系列の時宗なので、般若心経はあげられないのでは?
とついつい考えてしまいますが
よく調べたら時宗と真言宗が共存している珍しいお寺だそうな。

それに以前、新西国第八番西方院で浄土宗の尼様から
「お釈迦さまは何宗も何経も気にされていませんよ」
と言われて眼から鱗がポロッと落ちていたので
沙弥(しゃみ)以前の遍路修行者なれば、
難しく考える必要もなかろうて。


7時に納経所が開いたのでご朱印を頂きました。
まだ朝早いので美人さんは来ていませんね。ちょっと残念


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門前のお菓子屋さんを覗いてみたら、
できたての名物「地蔵餅」が並べられている!
食い入るように見つめているお遍路さんに気づいたのか
準備中ながら親父さんと女将さんが出てきてくれました。
「い、いいですか?」
「はい、どうぞ」
「こ、このキナコとあんこを二つずつ!」
いやああああ~、今日は縁起がいいなあ。
ここも昼過ぎには売り切れている事が多い。

地蔵餅を大切に抱えて
宇多津駅まで足取りも軽く歩きます。

実は今日はここで終わって朝から帰る計画で動いていました。
わし、一月前から綿密に予定を立てて動いているのです。

しかし

前々回、日帰り五色山昇り降りのとき
先達納経帳を忘れてきてしまいました。
で、今回はそれを取り戻すのです。

もしかしたら最初からこうなる事が予定に入っていたのでしょうか。
何かしら失敗をすると、どこかで帳尻が合うようになっています。
お大師様の掌でうろちょろしているのでしょうか。

前の週に予約しておいた駅前のレンタカー屋さんで車を借りて
0805五色山目指して出発!
まずは麓の天皇寺に行きましょう。

0848
79番 天皇寺着
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まだ喪中なので三輪鳥居はくぐらずに納経所のほうから入り
白峯宮前を足早に通り過ぎる。
派手な化粧の御刀自様2人とドライバーの亭主1人が狭い境内にいました。
どこか参拝が雑だなぁ~という雰囲気が漂っています。
わしより後に始めて先に終わっていました。

納経所では駐車場料金200円の出費を惜しみ、
「いい、車の事を聞かれたら乗って来ていない、と言うのよ!」
と小声で話し合っていました。
何のためのお遍路なんかなあ?
お大師様はお見通しなんですけどもね。

車は快調に五色台目指して進み、
いつもはあえぎながら登る参道を横目で見つつ


0915
81番 白峯寺着
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手水舎の脇には珍しい姿のアジサイの花が咲いています。
見慣れたアジサイの花は丸い形なので、ちょっと代わった印象です。

さてここで、納経帳
持ってきた先達納経帳にご朱印をいただいたあと、
「あ、あの~この前いただいたご朱印と引き換えに、重ね印をいただけませんか?」
「そういうことはしていません」
「そ、そうですか。すいませんでした」
残念な気はしますが、無駄な手間を踏んだとは考えず、
ここの札所とのご縁がひとつ増えたと思えばありがたい。

アジサイの咲き始めた駐車場を後にして五色台を西へ進みます。
車道を通る事により、歩きでは見なかった景色も見えます。
根香寺手前には「禅喝破道場」の入り口が見えます。
禅体験もできるようですね。
いちど行ってみたいなあ。

1000
82番 根香寺着
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駐車場からズンズンと本堂まで進む。
ああ~車で来ると楽だなあ。
でもこんなに楽だと修行にならんなあ。
歩けるうちはなるべく歩きたい。

でもスーパーカブ遍路もやりたい。
車中泊遍路もやりたい。

いろいろやりたくてワクワクしますね。
修行は楽しくやりたい。

納経所では、もう重ね印を求めることもしません。


ここで前々回のリベンジも終わり、どうしようか?
昼の列車で帰る予定なのでまだ時間がありますよ。

では82番奥之院に行きましょう!
五色台を鬼無の方面に降りていきます。
カーナビに従って何も考えずに進みます。
結構距離があったのかな?



1040
82番根香寺奥之院圓通山鷲峰寺着

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ここは天台宗寺院で、本尊は千手千眼観世音菩薩です。
新四国曼荼羅霊場第十三番札所でもあります。

寺伝によれば、奈良時代の天平勝宝6年(754年)
唐僧鑑真鑑真が、お寺がある山がインドの霊鷲山に似ていることから
釈迦如来像を安置し鷲峰寺と名付けたと言われます。
平安時代前期の貞観2年(860年)円珍により智証大師十七檀林の一つとして
清和天皇の勅願寺となりました。
戦国時代の天正年間に長宗我部元親軍の侵攻により伽藍が焼亡し、
仏堂が置かれるのみとなっていたが、江戸時代前期の寛文元年に
高松藩主松平頼重が寺院の復興を命じ、
三井寺の観慶阿闍梨を住持として迎え、伽藍が再建されました。

なぜここが根香寺の奥之院なのか、
民俗学者五来重氏の著書にはここだけ触れられていない。

山門をくぐって長い参道を登っていくと
犬が二匹本坊らしき建物の庭に繋がれています。

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本堂は石段を登った所にあり
森閑とした雰囲気の場所です。

本坊となりの納経所で、インターホンを鳴らして来意を告げます。
愛想のいい奥様が出てきてご朱印を押してくれます。
玄関にはもう一匹の犬が出てきています。
「あの○○ちゃんは、参拝の人が来るとお迎えにくるのよ」
このお寺にいる犬は、捨てられた犬たちだそうな。
来るもの拒まず、去る者追わずだそうです。
彼らはご本尊の眷属なんでしょうか。

天台の小雑誌をいただきました。
後日、読んでみたら「空の心」の中の「不垢不浄」について
解りやすく書いてあってとても勉強になりました。
ご縁やなあ。

12時前に宇多津に帰り着き、
列車の便も順調で、早くに帰り着く事ができました。


後の予定は87・88番を残すのみ。
なんとか6月中に7周目を終えることができそうです。
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おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺
平成29年6月2・3日
雲辺寺境目峠登り降り、疲れた~。
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6月1日(金)
ハービス大阪バス停から2250発の
新居浜行きバスに乗ります。
前の晩からの仕事だったので寝不足で、
バスに乗り込んだとたん眠りこけてしまい、
途中淡路SAのトイレ休憩まで死んだように寝ていたような気がします。
その僅かの時間、熟睡できたようでそれからはよく眠れないような気が
したんですが、結局寝ていたようです。


6月2日(土)
0445
「三島川之江ICバス停」着
夏至も近いせいか、もう空は明るい。半年前にここに来たときは真っ暗だったんですけどね。
紫陽花の花が咲き始めていますよ。
管理棟のトイレで身支度を済ませ、出発
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夜明け近くは電離層の状態も良好でラジオが明瞭に聞こえるので、
退屈せずに歩く事ができます。
コンビニでコーヒーと昼食を買い込み
店先に座って温かいコーヒーをいただきます。

この季節、朝は少し肌寒いような感じですが
歩くにはちょうどいい。
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雲辺寺へ至るゆるやかな国道を歩いて行くと
道端にはビワの木があり、実が熟れています。
いかにもうまそう。

不偸盗、不偸盗

自生している木から実をもいで口に含むと甘い果汁が
口いっぱいに広がるが、いかんせん野生のビワ
種ばかりが目立つね。


0700 
椿堂着
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トイレを使わせていただき、本堂・大師堂でお勤めさせていただきます。
地元の人かな?
駐車場の花壇のお世話をしていました。
「おはようございます」
「おはようございます」

ここから道路の勾配が更に急になってきて
延延続く登り道はキツいね。
目を楽しませてくれるのは里山の景色
水を張られた田圃にいるオタマジャクシ
子供の頃、タモで掬って遊んでいたなあ。
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0825
雲辺寺へ至る道の分岐点に来ました。
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普通の歩き遍路さんは岡田屋さんに泊まり、翌朝佐野から急勾配の山道を登りますが
曼陀峠、境目峠を越えるルートもあります。
勾配は幾分緩やかですが距離が長い。

前回はここから左に進み、曼陀峠を登りました。
人通りも少なく、草ぼうぼうで道なき道になってしまっています。
今の季節、蛇の出没する恐れこれあり。

では今回は右に進んで境目峠を登りましょう。
しかし、この道が安全な道かどうかは知る由もない。
なぜ知る由もないのかは知る由もない。

トンネル手前の道を右に折れて集落の中を進むと
いかにも遍路道らしい山道に案内されます。
いったいどれだけの歩き遍路さんがここを通っているのか。
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「ガサガサッ」

という音に心臓が停止する。
殊更錫杖の遊環をジャラジャラ鳴らしながら歩くが
やはりこの季節、出るものは出る。
しかし姿は見えない。
じゃあ歩かなければいいやんけ、と言われるでしょうが
歩きたい。


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やがて舗装された道路に出る。
この辺りは生活感のある集落があるが
やがてそれもなくなり、林道に変わる。
舗装されていない道は足の裏に優しいね。
鬱蒼とした杉の植林が日を遮り、涼しさすら感じます。

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車の轍の跡は、この道が林業で使われている証拠でしょうか。
携帯ラジオの受信状況も日が昇るにつれて、
電離層が分解されて悪くなってきました。
少しでも受信感度の良い周波数に合わせて番組を聞きます。
NHK四国がよく入りそうな気がしますが、四国放送のほうがよく入ります。

ときおり
「ガサガサッ」
と音がするが、多くはトカゲのようですね。
稜線に沿って道は続き、いきなり視界がよくなります。
太陽の光が当たって、少し暑く感じます。
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眺望絶佳、遠くの山が青くかすんで見える。
「分け入っても分け入っても青い山」(種田山頭火)

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倒木などが行く手をふさぎ、その先は車は入らないのでしょうか。
道が草に覆われてしまいました。

「ああっ」

おっかなびっくり錫杖とストックで草むらを
やたらめったら突っつきながら
そろそろと進む。
永遠にこんな道だったらどうしようか・・・・

ありがたや、また道が始まりました。
それにこの辺は誰かが整備してくれているようです。
路肩が崩れている箇所があり、そこに張られたロープには
土佐のお遍路さんの札がかかっていました。
ありがたや、この方がこの道を保全してくださっているのですね。
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感謝の気持ちで進んでいたら、
1005
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林道の合流点に着きました。
曼陀峠越えもこの地点に出るのです。
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ここからは高原の舗装道路を単調に進むのですが
歩きの人には途中誰にも出会わなかったなあ。
やはり佐野ルートのほうに行くのでしょうかね。
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ロープウエィに乗らず、
車で雲辺寺に行く人はここの道路を通ります。
3台くらいの車が追い抜いていきました。
香川ナンバー、三重ナンバー、岡山ナンバーです。

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佐野ルートから登ってくる合流点に着きました。
ここから雲辺寺までが遠いんですよね~。
やっと山道を登りつめて、もう少し!
と思ったら登り勾配が延々と続き、少し心が折れそうになる道ですね。

お腹が鳴ってきたので
松林のベンチで休憩して山賊むすびを食べることにしましょう。
ふと松の幹を見ると、面白そうな形のキノコが生えていますよ。
これ、食用かなあ?
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食べ応えのあるおにぎりをほおばっていると口が渇く。
持ってきたお茶が底をついたあぁぁぁ
雲辺寺には自販機あったかなあ。ロープウエィ駅にあったかなあ。



1222
66番 雲辺寺着
あああああ、やっと着いたあ。
0500から歩き始めて7時間、21kmといったところか。
山歩きでこれだけ歩くと疲れるなあ。
更に下りの道も延々続く・・・タメイキ

東屋に荷物を置いて、
そういえばお大師様の水飲み場があったなあ。
ありがたいお水をいただきに行こう。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
ペットボトルにも入れさせていただきましょうかね。
ああ、甘露甘露

あ゛~、ちょっと飲みすぎたわい。
ちゃぷちゃぷしたお腹を抱えて
本堂の千手観音様とのご縁の紐を握りしめます。
おお、今日もご縁をいただく事ができました。
南無千手観世音菩薩

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「おたのみなす」を見てみると、見慣れぬナスの石像があり
おじさんが輪っかの中に座って自撮りしていますよ。
このナスの輪っか、半年前に来たときにはなかったよなあ。

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ここは標高900mにあるので下界とは花の季節が違うのでしょうね。
まだ紫陽花の花は咲いていない。
しかし、あちこちに小さな花が咲き乱れていて眼を楽しませてくれます。

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山門前の通夜堂は改装工事のために、今は更地になっていますが
隣に「らく~だハウス」なるものが建っています。
ここで通夜できるんでしょうか?
あとで調べてみたら、これは間伐在で作られた簡易ログハウス会社の商品なんですって。
いいなあ、こういうの。値段もお手ごろ。
わしも庭にこんなの建てて開業しようかしらん。
なにをやるかは、今は秘密


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羅漢さまたちに見送られて下山道へ。
この写真を撮りたいと思うのですが、
しっかりとしたレンズのカメラで露出とかを考えて撮らないと
自分の思うような写真が撮れません。
写真撮影車遍路もいいかもね。

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ここから次の大興寺まで約9kmの下り道
日差しが木で遮られていい気持ちで、
山のエネルギーを分けてもらえるような気がしますね。

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時々下界の見える場所に出ますが、
まだこのあたりは標高の関係で暑いとは感じない。

だんだんと下り勾配が急になって、
階段になっているので歩きにくい事この上ない。
膝がゲラゲラ笑ってきますがな。
こういうとき長めに持つ錫杖は環頭の部分が危険だと思います。

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前に通ったとき、サツキの花が咲いていたのが印象的でしたが
この時期、既に散りはじめていますね。
期待していたほどの景色を楽しめません。

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遥か下界に臨むは観音寺市内か。
琴弾公園の銭形は見えないかなあ・・・

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サツキは散っていましたが
紫陽花が咲きはじめなんですね。
花が少し小さい種類で、満開になったら綺麗やろうなあ。

下界にたどり着きました。
さすがに少し暑いと感じます。
汗が流れてきたなあ。お大師様の水をグビグビ飲みながら歩く。
白藤大師堂を過ぎ、ああ、まだまだゴールには着かない。
ふと、目の前の家の植木が面白い形になっています。
これは船をイメージしているんやね。
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1613
67番 大興寺着
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今日もお地蔵さまが迎えてくれました。
ああ~、今日は久々に30km歩いたああぁぁ。
なまっているなあ。疲れたあぁぁぁ。

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重い足を引きずって階段を登る。


本日のお宿は大興寺近くの「民宿おおひら」
う~ん、おおひら・・大平・・・大平正芳?


今日の宿泊はわしひとり。
完全なシーズンオフになっているんですね。
ちょっと寂しいが
洗濯機とお風呂を占有できるんでいいっすね。

風呂を使ってさっぱりしたら
畳んだ布団の上に足を乗せて寝転がり、足をいたわる。

夕食時は広い食堂に女将さんと二人です。
気になっていた「大平さん」について聞いてみました。
やはり、故大平元首相の地元だそうな。
大平姓はこのへんは多いんですって。
記念館があるのですが、今は維持管理が大変なんだそうです。

なるほどおおおお。
最近石原慎太郎の書いた田中角栄伝「天才」を読んだので
彼の盟友の大平正芳についてアンテナが立っていたんですよ。

目の前に置かれたおひつを空にして
さて、寝ましょうか。
おやすみなさい。



6月4日(日)
夜が明けて窓から光が差し込んでくると自然に眼が覚める。
窓を開けるとひんやりとした気持ちのいい空気が流れ込んでくる。
朝食は0600から。
またしても朝から大飯をいただき、出発します。
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最近は67番大興寺から直接70番本山寺まで行くことにしています。
遍路標識はないのですが、国道5号線沿いに6.5km歩きます。
今朝も四国放送は受信状況は良好(RS59です!)
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0756
いつもはここから五重の塔が見えてくるのですが
今は工事用の覆いが見えてきます。
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70番 本山寺着
境内には車遍路さんたちがちらほら。

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五重の塔修復の瓦寄進がありました。
わしもひとくち乗せていただきましょう。
願意成就です。

半年前、納経所で六文銭を買いました。
何故か買わなくてはならないという思いに引かれ・・・
その翌週父親が亡くなり、三途の川の渡し賃を渡す事ができました。

今日は買う気持ちは起きないので、買わず。

歩いて20分の「本山駅」に行き、
すぐにやって来た列車に乗り「観音寺駅」まで行きます。
1.5km歩いて
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0925
68番 神恵院
69番 観音寺 着
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境内には姦しい声が響き渡っている。
御刀自さまたちの車遍路です。元気ですねぇ。

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楠木の根元にあるベンチに荷物を降ろして
参拝をしましょうかね。
境内に二箇所札所があるので結構忙しい。
あっちへ行って、こっちへ行って・・・
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御刀自様たちは、いったいいつお勤めをしているんでしょう?


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境内で老人会のお接待が神恵院大師堂の前で行われています。

オヤジ遍路には声がかからないのでそのまま通り過ぎて行き
気づいた人から
「同行二人さん、待って!」
と声をかけられていました。

賑やかな車遍路の御刀自様たちは
お参りもそこそこに接待所のほうに走って行き、
ワイワイキャーキャー騒がしい。
夫婦連れ車遍路も、
婦人の方が接待所に興味を示して吸い込まれていく。

老人会の呼び込みのお爺さんとカウンターに座るお婆さんたちは、
どちらも自分たちのお喋りに夢中でお遍路さんの呼び込みには
熱心ではないようだ。

ただ1人リーダーらしきお爺さんが
「ちょっと、お遍路さんに積極的に声をかけてもらわなきゃ・・・」
と声をかけているが
他のお爺さんたちは知らん顔をしている。


お遍路はお接待を受けるときには断ってはいけないので、
有難く受けますが、
自分からお接待を望むことはない・・・と思います。
従って、お接待の声がかからなければ、
自分からノコノコ覗きに行くことはない。
特にストイックなオヤジ遍路さんは、そう。

独りで歩いているお遍路さんと、
車やバス遍路の人達とは気持ちが違う。
歩きはお接待を受ける頻度が多く、それを受ける心持も変わってくる。

わしもスルーされてしまったので、縁がなかったとあきらめ、
荷物の所に戻り、境内の写真を撮ったついでに接待所を撮ったら
リーダーの人に気づかれて呼び込まれてしまいました。

「声がかからなかったんですが、いいんですか?」
多少のアイロニーを込めて答える。
(ああ、わしのいけないところやなあ)

覗き込むとお婆さんたちが色々勧めてくれる。
でもスルーされたわしは素直さ100%でお接待を受ける事は
できませんでした。
(これもわしのいけないところや)

袋一杯に入ったトマトを無理やり渡され
「こんな大きなもの、持って歩けませんよ」
「リュックに入れたらいいやろう」
汁がこぼれるんですけどもね。

彼らの主目的は老人会のコミュニケーションだそうな。
だから自分たちのお喋りに夢中になっているんでしょうね。

そういえば76番志度寺境内の老人会のお接待でもスルーされたっけ。
老人会のお接待には要注意です。



いつも気になっている観音寺本堂奥の茶店
今日はここに入ってカキ氷を食べよう!
おや、店先には緋毛氈の縁台があります。
ここで食べよう!

座ってふと本堂のほうを見ると、傘の緋色が本堂と裏の山の緑と重なって
すばらしい景色になっています。

これだ!

旅に出かけると、時々心が惹かれる風景に出会う事ができます。
今日はここの景色に出会えました。
帰ったら即、描いてみよう!
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で、描いてみたんですが
う~~~~ん、腕が未熟のために思うように描けません。
もっと精進が必要ということでしょう。

想いを残したまま「観音寺駅」まで戻り
そこから特急「しおかぜ号」に乗って帰りました。

今回、人との出会いはなかったんですが
すばらしい景色と出会えました。

おきらくお遍路旅7巡目も大詰めになってきました。
次回は善通寺から丸亀界隈をうろつきます。
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ここからは読むと不快と思う方はスルーしてください。



わしのおきらく歩き遍路について悪口を言いふらしている男がいる。
あろうことか得度をしている先達
曰く、
「女連れで遍路をして宿坊に泊まってけしからん!」

え?

確かに参加者には女性もあり、みんなで宿坊に泊まるが
男女の部屋は別々で、団体行動だし
けじめは守っているつもりです。
しかし、悪意を持って見るとこう見えるらしい。
さらに、この悪口を信じてしまう人もいる。

なぜこのような気持ちになるのか?
嫉妬か?
私にしきりと接近してきた男なので
どういう気持ちでこのような事を言うのか理解に苦しむ。

こいつをとっちめてやろうかとも思いましたが
頭のおかしい人に何言っても通じません。
かえってはぐらかされるか、逆恨みされるのがおちです。

人の悪口を言って回る人は、誰の悪口でも言います。
ですから、廻りまわって誰にも相手にされなくなります。

放置しておきましょう。

お遍路に関わるとおかしな連中が多いことに気づかされ、
また嫌でも絡んでくる輩も多い。

少しヘコみましたが、
今までどおり「おきらく歩き遍路ツアー」は
挫けずに開催していくつもりです。

おきらくお遍路旅(通算7巡目)81番白峯寺、82番根香寺


おきらくお遍路旅(通算7巡目)81番白峯寺、82番根香寺
突撃日帰り五色山山歩き遍路

平成29年5月29日(火)
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早起きして0508始発の電車に乗り、
新幹線、しおかぜ1号を乗り継ぎ、香川県は「坂出駅」まで来ました。
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facebookの位置情報データで、
わしが宇多津付近に居るのがバレて地元の人からメールが届きました。
悪い事でけんなあ。

あ、それから
☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆

facebookの友達申請は、必ずメッセージを添えてお願いします。
前々からお願いしている事なんですが、
全然守ってもらえません。
知らない人からいきなり友達申請着ても戸惑うのみです。
本人は「そんな固い事言うなよ!」と軽い気持ちしか持たないのでしょう。
そういう人に限って
プロフィールの写真が自分自身でなかったり、情報が何もなかったり
タイムラインには何も書かれていなかったり、シェアだけだったり・・・
日本語がまったく通じない人もいます。
だんだんfacebookも荒れてきたんだろうか。
mixiも最終的には有象無象の輩によって衰退してしまいました。

☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆▽☆☆☆☆☆

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閑話休題

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「坂出駅バス停」1番乗り場から0825発の大崎行きに乗り、
0845「高屋バス停」で降ります。350円だったかな?

坂出駅前のバス停にいたおじさんも、リュックを背負って
わしの前を歩いていきます。軽装備なのでハイカーなんでしょうね。
ここから真っ直ぐに五色山を目指します。
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目の前には高屋神社と新四国曼陀羅霊場14番観音寺もあります。
まだ曼陀羅霊場には御縁がありません。
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鳥居の手前で装束を整えて、いざ。
今日は暑くなってくるそうなんですが、まだ涼しい。
日陰などはかなり涼しいですね。
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途中、湧き水があるのですが、
これ、飲めるのでしょうか?
飲むのはやめておきます。
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四体の石仏がおられまして、
左端はお大師様かなあ。菅笠を手に持っておられます。

道路をオリーブグリーンの車両が数台登っていきます。
荷台には迷彩服の若者が乗っていますよ。
冷房も暖房もなく、大変ですね。

自動車道路をしばらく歩いていくと、道路拡張工事の区間が始まり、
その手前に崇徳天皇御陵への参道があります。
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東屋でいっぷくしていたら
お爺さんがハアハア息を切らせて登ってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
「地元の方ですか?いつも登っているのですか?」
「ああ、時々登っているんじゃよ」
「いいお山が近くにあっていいですね」
「そうじゃなあ」
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階段には草が生え始めています。
このまま放置していたら、草ぼうぼうになってしまうんですが
そうでもないので、
地元の人達が整備しているんでしょうね。
上からは老夫婦が降りてきます。
いいハイキングコースなんでしょうね。
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足元の草を見たら、ミツバですよ。
一枚採って口に含むと、栽培物にはない強い香りが口に広がります。

五色台への登り道は国分寺の奥からと、高屋から御陵への道があり
どちらも階段が長く、きついのですが
こちらは神域といった雰囲気が強く、登り道も苦になりません。
むしろ楽しいですね。
最近はこの経路で登る事が多い。


0947
崇徳天皇御陵着
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絶好調なので1時間で着いてしまいました。
山頂付近の空気は涼しくていいですね。
まだ喪をひきずっているので、失礼のないように遥拝のみです。

駐車場までの参道にはアジサイが沢山植えられています。
花の季節になったら綺麗でしょうね。
ふと目の前を小さな蛇が横切っていきます。

ビクッ

としましたが、彼は眷属なのでしょうか。
「こんにちは」
とご挨拶する余裕がありました。
ヤマカガシかな?



0950
81番 白峯寺着
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新緑が美しいですね。
秋に来たら、また違った美しさがあるのでしょう。

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本堂でお勤めしていたら、錫杖の音がしたので先達さんが来たのかな?
と思ったら、僧侶の方がお遍路さんを3人くらい
引き連れて来られました。
鳴金錫杖を使っておられたので真言宗の方かな??

大師堂でのお勤めを終えて納経所に行くが・・・

あっ

納経帳が違う・・・
間違えて奥の院納経帳を持ってきてしまった!

ああっ

どうしようか。
とりあえず、ご朱印を書いたものをくれましたので
それをどうしようか・・・
先達納経帳にそれを貼るか、貼ったら体裁悪いしなあ。
もう一回ここに来るか。
悩ましいなあ。
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悩みを抱えたまま山門を出ます。
歩き遍路道へと進む途中、何か小さい像が目に入りました。
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これは何様でしょうか?
童子像に見えるが、何でしょう?
どなたかご存知の方教えてください。

82番根香寺への遍路道は山道を進みます。
さすがにこの標高だと木陰は涼しさを感じます。

陸上自衛隊演習場の金網が見えてきたら
何かいい匂いがしてきました。
話し声も聞こえる。
野戦炊飯車からの匂いかぁ。
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奥には丸刈りの若者が沢山いて、注意事項を聞いています。
「わかったか?」
「はい!」
返事の声が大きいので、多分彼らは新隊員訓練中の新兵さんでしょう。
すると今日は射撃訓練かな?
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またしばらく山道を歩いていると
「パーン」
「パーン」
と散発的な音が聞こえてきました。
ああ、あれは89式小銃での零点規正(ぜろてんきせい)射撃ですね。
この暑い季節に大変ですね。
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昔の自分の事を思い出したのは一瞬
あとは山の美しさと山歩きの楽しさに没入しました。
ここの丁石のお地蔵さん、好きですね~。
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ちょうどお昼の時間に自動車道に出ました。
いつもの食堂に寄ります。
今日は何食べようかな?
おや?英語で説明が書かれたメニューがあります。
ガイコクジンお遍路さんが増えたせいでしょうかね~。

今日はカツ丼を頼みましょう。
水が大きなペットボトルに入ったまま出てきました。
ここからコップについて飲みたいだけ飲む事ができます。

店のおばさんとガイコクジン遍路さんのことを聞いたら
文化が違うので困る事が多い・・・と言っていました。
座敷に上がるのはいいんですが
テーブルの上に座られて困ったそうです。

世界遺産にはならなくてもいい、
なったら世界中からゴチャゴチャやってきて、
ここのような小さな食堂は困るんですって。
確かにそのとおり。
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あずきアイスを買って食べながら歩きます。
暑い日はこれがいちばんですね~。

根香寺まで500mのところにある休憩所前のテントには
誰もいません。
ハーブティーのサーバーがあるので有難くいただきます。
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崇徳天皇遥拝小祠があり、元の祠はこの先100mにあるようなのですが、
今は荒廃していると書かれていました。
このあたりには、崇徳天皇に関わる史跡が数多くありますね。


1225
82番 根香寺着
今日のような平日の暑い日には、お遍路さんの姿はあまり見られません。
駐車場にも1台のみ。
従って貸し切り状態で境内を歩きます。
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以前、中国からの巡礼団がここで五体投地の礼を取っていたのが印象的でした。
自分も礼法を勉強してきて、
ここでやってみようと考えていたんですが
本堂前の石畳がデコボコで痛そうなので
あっさりと諦めて、いつもの立ったままの普礼真言で勘弁していただきます。
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納経所で、書いたご朱印を貰うときに
「あの~、次回これを持ってきますんで、重ね印もらう事ができるでしょうか?」
「さぁ~、やったことがないので、聞いておきますね」
「は、はははい」
なるようにしかならんね。

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自動車道へ出る手前で、いきなり叢がガサガサッとして
大きなシマヘビが通り過ぎました。
いきなり大きな奴が顕れると
心臓が止まってしまいますがな。

ハアハア


自動車道をアップダウンしながら歩き、一本松から急な山道を下ります。
この山道、丸太の階段がキツいんですよねえ。
膝がゲラゲラと笑ってきます。

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目を楽しませてくれるのは鈴なりのビワの実
熟れた頃にもういっぺん登ろうかなあ。

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それから山道は綺麗に草刈がされています。
結構急な坂道なのに大変でしょうね。
ありがとうございます。

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急な山道を下るということは、急に標高が下がるということ。
だんだんと暑くなってきました。
下界に降りてくると、かなり暑い。
30℃はあるんじゃなかろうか。

アスファルト道のかなたには、逃げ水も見えるよ。
真夏か!
あっという間に汗だくになる。

納経帳があったら、国分寺に寄るのですが、
遥拝のみでお許しを願い、「国分駅」にまっしぐら。
駅の自販機で冷たい飲み物を買い、一気飲みします。

15分くらいしたら坂出行きがやってきたのでそれに乗り、
「坂出駅」で岡山行きマリンライナーに乗換え
岡山に向かいました。
山歩きの疲れがどっと押し寄せ、眠りこけていたらしい。

あっという間に岡山に着き、新幹線で新大阪まで。
地下鉄御堂筋線、南海電鉄に乗換え、帰ってきたのは1900でした・・・

日帰り遍路としては理想的行程でしたが
納経帳を忘れたのは痛恨の極みでした!
根香寺ではお遍路マップを忘れてきたこともあり、
気を抜いてはいけない山だと思い知りました。

次回は週末に雲辺寺登りです。
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門徒物知らず

「門徒物知らず」について

昨年亡くなった父親の新盆について、やるんかやらんのか?
という話を家内にしたら
「そういうのを『門徒物知らず』っていうんやよ」
「?」
またしても家内に教えられました。
作務衣の着用についても色々教えられる事が多いです。


「門徒もの知らず、法華骨なし、禅宗銭なし、浄土情なし」
と、
浄土真宗の信者を、他宗の仏教信者が「仏教の作法を知らない」
と批判する際に使われる言葉です。


確かに浄土真宗の仏事はシンプルですね。
しかし、何宗がシンプルで何宗が決まりごとが多いかすら
解らない人が大半だと思います。
自分が見てきたお作法が宗派を知らずに
全てだと思い込んでいるのではないでしょうか。

s-門徒ものしらず

阿弥陀仏一仏に帰依をして、他の神仏を顧みないために、
土地の神仏に関わる儀礼や風習にも関心を持たず、
死者儀礼などに関わる習俗にも従わない浄土真宗門徒の姿を、
他宗の立場から「物知らず」と揶揄されました。

本来は「門徒物忌みせず」という言葉でしたが、それが
誤って伝えられたものであるという説明が
法話などで語られることがあります。


調べてみると、
歎異抄第七条に、

「念仏者は無碍の一道なり。そのいはれいかんとならば、信心の
行者には天神・地祇も敬伏し、魔界・外道も障碍することなし」

とあります。

(阿弥陀仏の本願を信じて念仏する人は、何ものにも碍えられることなく、
生と死を超える唯一の大道を往くものです。
なぜならば、阿弥陀仏のみ名を称えつつ生きる信心の行者に対して、
天地の善神たちは尊敬し、信伏していきます。人の心を乱し、
さとりのさまたげをなすという悪魔も、仏教以外の宗教も、
念仏者の歩みをさまたげ、まどわすことはできません)



ということで、昔から門徒の人は日の良し悪しや方角の良し悪しを
問題にせず、諸神他仏を祀らず、霊や魔のたたりを恐れず、厄払い
や祈願祈祷、占い等を頼まず、ただ念仏の一道に立って毅然として
生きてきたのです。


昨年父親が亡くなり、今年は初盆ということになりますが
さて浄土真宗には初盆というものが存在するのか?
という疑問が湧き上がり、最初のような会話になりました。
自分は門徒という気持ちが薄いので、行事等についても暗く
むしろ家内の祖母や叔母は禅宗の曹洞宗なので
その仏事が賑々しく行われており、そちらの印象が強いのです。

お盆という行事は仏教のものではなく、日本で独自に発展したもので、
仏教の心を味わうには伝統的な意味で必要な行事でありますが、
霊魂が帰ってくると言う考え方は仏教には無いので、
浄土真宗ではそのような考え方につながるお盆での特別なことは
しないそうで、新盆でも同じことです。

ただし、お盆の行事は、宗教行事というよりも地方独自の民族行事とも
なっており、日本全国一律の作法があるのではなく、地方ごとに、
その土地の特産物などを取り入れた独自の飾りつけも残っています。

ですから、
土地の風習に従ってやりたいようにやればいいのか
という、極めて曖昧な結論に至ったわけであります。

おきらくお遍路旅(通算7巡目)60番横峰寺、65番三角寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)60番横峰寺、65番三角寺

平成29年5月13日(土)、14日(日)

ご縁を沢山いただいた楽しい旅でした。


5月12日(金)
「ハービス大阪高速バスターミナル」を2250発の石鎚ライナーに乗りこみます。
連休あけなのでさほど混雑はしていませんね。
雨雲が西日本を覆っているので
夜半から雨が降り出して、明日午前中は雨の予報です。
ああ、どうなるんかいなあ。

5月13日(土)
0540「伊予西条駅前バスターミナル」着
さほど強くないのですが、雨が降っています。
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晴れていたら妙雲寺方面の横峰登山道入り口までタクシーで移動して
山登りしようと考えていたのですが、雨に濡れた岩場は危ないのでやめ!


横峰寺登山口~石鎚山ロープウエイ方面に行く西之川行き路線バスは
0745発の2番乗り場です。
コーヒーとお握りをコンビニで買ってきてバス乗り場でくつろいでいたら
三々五々お遍路さんや山登り装束の人達が集まってきます。
彼らは掲示された路線図と時刻表とにらめっこしているので
「横峰寺行きは、ここの乗り場、0745発で、610円です」
声をかけさせていただきました。
「『横峰寺登山口バス停』で登山バスに乗り換えるのです」
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北海道から来たおじさんと話が弾み、
バスの時間まで1時間くらい喋っていました。
なんでも奥さんと夫婦喧嘩した勢いで四国までお遍路に来たそうです。
う~~ん、そういうのもありなんですね。
半分くらい廻って一旦家に戻り、
その後再開して来ているそうです。
歩きはバスツアー遍路よりも割高だと言っていました。
そうでしょうね。
通しも区切りも歩きは金がかかる。
贅沢な旅です。

時間になってバスが来ました。
石鎚山登山者、お遍路さんたちがドヤドヤ乗り込む。
30分くらい山道を走り「横峰寺登山口バス停」でお遍路さんたちは降り
登山バスの往復券を買って横峰寺行のマイクロバスは出発!
雨降りの朝早くなので対向車はほとんどいない。
雨はあがったようなんですが霧が濃いねえ。
路面も濡れています。

30分ほどして0940山上駐車場に到着
「帰りの伊予西条行きバスが1037発なんで、
それに合わせるために1010に出発します」
「(全員)ええ~っ、それは無理ですよおおぉぉ」
バスのみんなは、奥之院星ヶ森参拝希望なんです。

北海道のおじさん、バス酔いしたらしく、顔色が悪い。

新緑美しい横峰寺までの道を下っていくと、
どこかで見た顔がいます。
facebook「四国八十八箇所グループ」の知り合いのM先達夫妻です。
奥様に記念撮影をしていただきました。
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0850
60番 横峰寺着
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お目当ては境内に広がるシャクナゲの花
運のいいことに満開です。これから散っていくんでしょうが
花の盛りに参詣できた事は幸せです。
晴天もいいでしょうが、雨上がりの靄がかかっている境内も幻想的です。
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ここは、手水場まで遠いのでチョンボして塗香を使わせていただきました。
去年ここで塗香を分けていただいた人のが、バニラの香りで
わしも甘い香りの塗香を買い求め、早速使ってみました。
全身いい香りで気持ちがいいね。
60番横峰寺


境内の霊気に触れたからでしょうか、
勤行の声の調子がいつもと違う。
腹の底から出ているようないい気分です。
何の鳥かなあ?さえずる声が引っ切りなしに聞こえてきますよ。


いい気持ちで、納経所の前を通り、山門から出て
山道を歩く事500m
60番奥之院星ヶ森遥拝所着
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残念ながら石鎚山は雲のかなたで拝む事は叶いませんでしたが
それでもあたりに漂う靄は、霊場に来たという感じがして、
パワーを分けてもらえるような気がします。

足取りも軽く山道を降りていると
お連れの人達も登ってきます。
北海道のおじさん、
「わし登るの遅いんだけども、バスに間に合うかな?」
「大丈夫です!お山の霊気で元気で登れます!」

納経所脇で、山道を歩きで登ってきた若者に
「山道どうでした?」
「濡れていて危なかったですね~」
「そうですか・・・」
また細かい雨が降り出してきました。
歩いて下山するのはよしておこう・・・・

納経所で
奥之院納経帳と先達納経帳、二冊にご朱印をいただき
元気に山上駐車場まで戻る。

駐車場には、行きに乗ってきたマイクロバスがいました。
1010に出発予定でしたが誰も戻ってこないので、そのままいたようです。
「4人とも星ヶ森まで行ったので、全員戻ってきます」
「では待ちます」
みんな揃うまで待ってくれるようです。
こういうファジーなとことがいいですね。

駐車場売店でアイスクリンを食べて待っていると
名物のヤマガラが来て、机に置かれたひまわりの種をついばみに来ています。
店の人に教えられて、わしも手に種を乗せて待っていましたが
隣の子供の掌には来るのですが
怖そうなオッサンのわしには来ず・・・・

心を空にしてじっと待っていたら、
ヤマガラがそばに来ました・・・
もうすぐや!

そのときスマホが鳴り出し、夢破れる。
着信の主は、先達同期のWさん。

伊予西条駅近くには三和会のH大先達様の治療院があり、
彼から昼食のお招きを受けているのです。
バス乗換え所までWさんが迎えに来てくれるということで、
その連絡です。

お連れが次々と戻ってきて、
4人揃ってマイクロバスに乗り込み、下界へ下ります。
そのうち女性の方が先達さんで、中折れ式の錫杖を使っていました。
わしもこれ、四天王寺門前で見つけて欲しかったんですが
接続部の金属のせいでかなり重く、
それに「お大師様(杖)を折ってはいけない」と言われていたので
列車などの持ち運びには便利やなあと思いつつ、買うのをためらっていたのです。

北海道のおじさん、もともと体調が悪かったのかな?
またも車の中で気分悪そうにしていました。
バス乗換え所にある「京屋」さんで座り込んでしまい
その後そこに宿泊したようです。
そう。無理して身体を壊してはどうしようもないので、
休息が必要なときは休むべきですね。

ちょうどWさんの迎えの車が来たのでわしは乗り込み
マイクロバスの皆さんとはお別れ。

まだ昼食時間まで間があるので
行きたかった61番香園寺奥之院白滝まで連れて行ってもらいました。
車が3台くらい停まっていて、今日はここで何かあるのかな?
という雰囲気でした。
お堂の扉が開けられていてお不動さまを拝む事ができます。
珍しい蝶がわしらの周りを舞っていました。
歓迎されているのでしょうか。
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ご朱印を頂いてから白滝まで行き、滝の上のお不動さまに真言でご挨拶します。
後姿を撮ってもらったのですが
太龍寺の手拭を巻いていた頭髪はペッタリ張り付いていて
お気に入りのモヒカンヘアーも形もなし・・・・
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Wさんの車で伊予西条駅前まで移動して、近くにある
H大先達の治療院まで行き、隣にある料理屋「かんもん」で
お昼をご馳走になりました。
「かんもん」の由来は、横峰寺は伊予の関所寺で、
麓にあるこの地で善根宿をやっていたからだとか・・・
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お遍路の匂いが色濃く漂う店内のカウンターには
地元の常連さんがおられる。
H大先達のお勧め魚料理を美味しくいただき、
それにそれに昼間からキンキンに冷えた麦泡般若湯を頂きました。
すきっ腹にしみわたる美味しさといったら
阿弥陀経に説かれている極楽浄土のようです。

気さくなH大先達の人柄に巻き込まれて
常連の方と一緒に出来上がってしまい、
ついつい、いい気分になってくだらない事ばっかりを
喋ってしまいました。
みなさん、すいません。

酒に弱いわしは普通1杯で出来上がってしまうのですが、
場の雰囲気に酔いしれ、3杯も呑んでしまいました。
こんな事初めてじゃないやろうか。
また伊予西条に来たときには精進潔斎しますので
ここの関所に寄らせてください。

それから、ご縁のあった人にあげるようにと、
H大先達から錦の札を託していただきました。
無駄にしないように大切に使わせていただきます。

真昼間から大酒くらって、
何故かそれでもベロベロにならずに駅まで送ってもらい
伊予三島行きの特急になだれ込む。

座席に座ったとたん意識が途切れ、

「まもなく、伊予三島~」

のアナウンスで目が覚めました。
誰が起こしてくれたのでしょうか。
何かの本で読んだのですが、これは守護霊様が起こしてくれるそうです。
ヨロヨロとホームに降り立つ。
階段を登る足もおぼつかない。あかんオヤジや。

今日は早く予定が終わったので
伊予三島に来たら必ず寄る、関行男中佐のお墓に参詣に行きます。
製紙工場に囲まれて立っている村松大師の隣にお墓はあります。
まだ足元がおぼつかないので、タクシーで行く事にしようかね。
「村松大師まで!」
「あ?ああ、工場の中にあるやつね」

まずお大師様にご挨拶します。
地元で大切にされている大師堂のようですね。

今日は向かいにある小さなお店が開いていたので
お供えのお菓子を買いましょう。
お酒は今朝コンビニで買った生絞り日本酒があります。
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墓前には新しい花が手向けられ、お供えも供えられています。
いつもお墓参りの人がきているのですね。
お菓子の袋を開け、お酒の蓋を開けて供えます。
墓前に座り般若心経をあげさせてもらいました。

神風特別攻撃隊敷島隊散華の10月25日にお参りしたいなあと思うのですが
こればっかりは如意にはいかず。今年は水曜日や・・・。

だいぶ酔いも醒めてきました。
工場の通りまで出てきてバス停を見たら3分後に三島駅までの便がくる。
おおっ

おかげで歩かずにお宿近くまで来たよ。

本日のお宿は「大成荘」
去年宿泊して以来のお気に入りとなりました。
建て替えられたばかりの綺麗な小さなお宿です。
定員3人なので、気配りも行き届いています。
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ここはなにより食事が美味しいんです。
今日は区切りの定年後のおじさん2人とわしの3人です。
宿の女将さんと4人で楽しく食事をしながら語り合う。
女将さんは西国三十三箇所巡礼を満願されたばかりで、
その話でも盛り上がりました。
わしの家の近くには西国29番松尾寺があり、
2月に行ったら雪が深くて大変だった、という話も。
H大先達から託された錦札を女将さんに貰っていただきました。

明日の朝食は0630だそうで、
さっさと部屋に引っ込んでお供え物の御下がりのお酒をいただき、
2000に寝ました。



5月14日(日)
0430に目が覚めました。ゴソゴソ身づくろいしていたら
0600頃に「朝食ができましたよ」
おおっ!30分早いなあ、ありがたい。
おじさんの1人は今日は雲辺寺を越えて、「民宿青空屋」泊だそうで
かなり早く朝食抜きで出発していました。
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わしはお宿の正面にある「三島口バス停」から0700発に乗るので
余裕で朝食を楽しみます。
ここは朝食も美味しい。
何よりもお味噌汁が美味しいよ。
それに厚焼きの卵焼きも絶品です。
朝から3杯お替りしてしまいました。
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0703にやってきたバスに乗り込みます。
女将さんが手を振って見送ってくれました。
ありがとうございます。また今度泊まらせてください。

「三島口バス停」~「三角寺口バス停」400円なり。
バスの中はチリンチリンと鈴の音がします。
お遍路さんが乗っているのですね。
0820「三角寺口バス停」で降りたのは登山姿の婦人2人
お遍路さんは降りません。椿堂方面に行くのかね?

さてここで、帰りの便を見る。
伊予三島駅行きは、0955ですって。
ここから三角寺まで2.6kmの登り道
どのくらいかかるんやったっけ??
まあいいや。間に合わないと思ったら、伊予三島駅まで歩いて降りよう。

歌を歌いながら三角寺までの道路を上がっていきます。
さすがに今年は筍が見られないなあ。
今年は不作か?

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道路にはモリアオガエルが二匹、
ひっついたまま。
「写真とっていいですか?」
撮影を許可していただきました。
やがてひっついたまま飛び跳ねて去って行きました。

途中イタドリを荷台一杯に括りつけたおじさんとすれ違いました。
イタドリって高知県でしか食べられないと聞いていたんですが
ここは土佐北街道なんで土佐文化の影響があるのかな?

三角寺参拝の車に、ひっきりなしに追い越されます。
今日は少し蒸し暑い。汗がダラダラ流れてきます。

0805
65番 三角寺着
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ここの階段は急ですね。
気をつけて上り下りしなくては足を滑らせてしまいます。
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トイレが新築されていますね。新しいトイレは気持ちいいね。
東屋に荷物を置いて本堂へ。

いい気持ちでお勤めを終えた頃、ダンタイサンもやって来ました。
僧侶の方が導師のようで、お勤めを聞かせていただこうと
全身を耳にしていましたが真言宗のお坊様ではないようで
静かな勤行次第でした。

納経所ではダンタイサンの納経の真っ最中で
しばらく待ちました。
納経を終えて東屋に戻ったら、
お宿で一緒で早立ちしたおじさんがいました。
わしはバスでショートカットしたんで、その分早く着いたのです。

今、この時点で0830
0855のバスに間に合うか??
下り道なのでやってみるか?
リュックのベルトをしっかり身体に固定して
駆け足開始!
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わっせわっせ、ジャランジャランと錫杖を揺らしながら走る。
駆け足したのは何年ぶりか。
無理したら足に悪いので途中で立ち止まりを繰り返しつつ
0850に「三角寺口バス停」に着きました!時間にして20分

行きは登りながら40分かかったので、単純にいうと半分の時間で駆け降りたのですね。
おお~、まだ5分あるよ。
バス停近くのタバコ屋前に自販機がある。
現代の御霊水、コーラで喉を潤す。
ああ~、甘露、甘露
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ローカルバスは、たいがい遅れてやってくるもんですが
0855時間通りにバスは来ました。乗客はわしひとり。
汗に濡れた身体で座席にへたり込む。

終点「伊予三島駅前」まで420円なり。
駅に着いたら、
ちょうど岡山行きの特急があったので切符を買って乗り込み
多度津で四国とお別れ!
四国よまた来月!

新幹線へのトランジットで岡山駅で降り、
かねてより食べたかった「ドミグラ丼」を食べに行きました。
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20年位前に食べたっきりで、懐かしい味ですねえ。
隣の人が「エビカツ丼」を食べていました。
気になるなあ~。今度食べよう。
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今日は三角寺までなので、無理せずに帰りました。
次回は三島川之江まで夜行バスで来て雲辺寺に登る予定です。

今回は歩きの時間が僅かだったのですが
多くの方とのご縁をいただき、楽しく有意義な旅ができました。
四国巡拝回数が増すごとに、有縁の皆様との出会いがあり、
益々お四国に来るのが楽しくなってきています。
今後もどんな出会いがあるか。
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おきらくお遍路旅(通算7巡目)54番延命寺~64番前神寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)54番延命寺~64番前神寺
平成29年5月3日(水)、4日(木)

世間は大型連休(GWとは表現されなくなったね)
わしは仕事の関係で2日間しか休みがありまへん。
しかしめげることなく、お四国に行きます。
だれか助けて~
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5月2日(火)
仕事が終わって汗を流し、南海電鉄~地下鉄御堂筋線を乗り継ぎ、梅田で降りて
「ハービス大阪高速バスターミナル」到着。夜行便なので余裕をもって行くことができます。
しかし眠いね。
なんばとか梅田の駅構内は連休後半に入るため、帰省や行楽の人達でごったがえしています。
高速バス乗り場には大きな荷物を持った人達が大勢いて、
次々に来るバスに吸い込まれていきます。
宇和島行きのバスが6両編成で、特に混んでいたのが印象的でした。
何か宇和島でイベントがあるのかな?

2250発「いしづちライナー」に乗って夜の道を一路今治へ。



5月3日(水)
0500「三島川之江IC」着アナウンスで目が覚める。
おしっこにいきたいが、今治まで我慢しよう。

0630
ちょっと早めに「今治駅前」に着きました。
早朝なのにジャージ姿の学生や、行楽客で賑わっています。
駅のコンビニで朝食とコーヒーを仕込み、ついでにトイレに行って身支度をします。

0700
駅前にお遍路仲間の先達同期、Wさんが迎えに来てくれました。
今回、時間の許す限り車でお接待してくださいます。

0710
54番 延命寺着
朝早くだというのに車遍路さんたちがたくさん来ていますね。
山門のツツジが美しいこと!
しかし・・・写真を撮るのを忘れてしまいました。
なぜか?
それは車の中にリュックを置いてきたのでカメラが手元にない!
だったらスマホで撮ればいいやんけ!
そうなんですけどもね~。

さて、2人とも新米先達
勤行の先達をどっちがやるか?
「どうぞ、やってください」
「いえいえ、いいです」
「いえいえ」
「いえいえ」
こんなこと言っていては埒があかないのでわしがします。
微妙に勤行次第が違うのに気づきます。
ああ、いちどどこかで勉強会に参加したいなあ。

という気持ちを抱きつつ、

次いこう!

車の少ない早朝の今治市内をスルスルと車で走り、

0730頃かな?
55番 南光坊着
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この絵の写真は桜満開の時にWさんに撮って送ってもらったのです。
季節の花の満開の時にドンピシャで遍路できるといいんですが、そうもいかん。

さてここではお目当てがありまして、
納経所の方に先達納経帳へ揮毫をいただくこと。

しかしながら

気に入った人にしか書いてくれないそうで、誰にでも書いてもらえないんですって。
そこで南光坊常連のWさんの口添えもあり、無事に書いていただけました。
京都府なんで山城の国なんですが、わしの家のある裏京都市は日本海側で
若狭とも丹後とも違う、面倒くさい土地なので、山城で妥当でしょうね。
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わしの描いた絵を奉納させていただいたら
なんと「握り観音様」と「ただいま遍路中」、それに「四国八十八霊場四季の花」という本まで頂きました。
ありがとうございます。絵を描くときの参考にさせていただきます。
御縁を結んでいただいたWさんに感謝です。

ちょうど納経所の混雑が済んで、
わしらがいるときだけほかの人がいなくて、気兼ねせずにお話ができました。

あっまたここも写真を撮り忘れている。
まあいいや。

今治を南に進み、

0815頃かな?
56番 泰山寺着

老若男女の集う本堂でお勤めし、
大師堂で納め札を入れようとしたら、納め札入れの上にラッピングされた錦札が置いてあるよ。
「錦の札が置いてあるね」
「中に入れてないから、御縁のある方持って行ってください、という意味ですよ」
「ですね」
「持っていきます?」
「どうしようかな・・・あ、裏に千手観音様がおられる」
わしの守護仏は千手観音様なのです。
観音様との御縁かな?ありがたくいただくことにします。
たとえ置いてあっても、
いままでこんなことはしなかったんですけどもね。

次行こう。
車中、いろいろ喋りました。
新米ながら先達になり、この世界に足を踏み入れると
色々な事がわかったり、教えてもらったりします。
それは嫌な事だったり、目からウロコのような事だったり。
先達とはいえ、所詮人間の世界をそのまま引きずっているので
必ずしも清らかではないですね。


0840
57番 栄福寺着
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車のお接待のおかげで、当初の計画よりもかなり早く予定をこなすことができました。
さてここのお寺の絵を描く際に、何を主題にしようかなあ。
花の季節、花の季節・・・
どんな花が咲いているのでしょうね。

花よりも、筍に目が行ってしまいます。
今年は筍があまり出ない年だと言われていますが、なかなかどうして。
駐車場向かいの竹林にはニョキニョキと出ていますよ。

ここでWさんの車お接待は終わり。
仙遊寺までの遍路道は歩いて行きたいんですよ。
Wさんは今日は横峰寺の花祭りに行かれるそうです。
ありがとうございました。

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栄福寺から仙遊寺までの遍路道も好きなんですよねえええええ。
今の季節は新緑も美しい。
のどかな里を歩いていると、向こうから大きなカメラを持ったおじさんが歩いてきました。
「おはようございます」
「おはようございます。すいません、写真を撮らせてもらっていいですか?」
「あ、こんなんでよければ」
「先達さんですか?雰囲気が全然違いますね」
「え?そそそうなんですか?」
彼の求めに応じて色々なポーズ・アングルで写真を撮っていただきました。
モデルになったのは初めての経験です。
松山のカメラマンで、いまや昔になってしまった銀塩の白黒写真で撮ってもらいました。
どんな写真になっているのか、見てみたいですねえええええええ。

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犬塚を過ぎて溜池を左に見ながら遍路道を歩む。
春のこの道は、歩き遍路にとっては至福のひと時を得られる道です。

コンクリートの階段を登ると自動車道に出る。
この先の遍路道沿いに内海源助の墓があるんですが、
彼の墓がもうひとつある、と聞いていたのでどこやろうか?と思い
わざと自動車道を通ったが見当たらない。
山門近くにあると聞いたんですが、誰か知りませんか?
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目に沁みいるような緑と光の中
ちらほらと歩き遍路さんとすれ違う。
車はひっきりなしに通る。四国ナンバーが大多数ですが、九州や関東ナンバーも結構いますね。

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山門が見えてきました。
ここも緑とのコントラストが美しいですね。
ここまで登ってくるとうっすらと汗ばんできました。
山門をくぐると、きれいな遊戯観音様が出迎えてくれます。

えっちらおっちら階段を登り
御加持水をありがたくいただいていると、女性遍路さんが降りてきました。
あれ?
崔象喜さんです。
西林寺の柴燈護摩に参加されていたと聞いていたので、
その流れで今治を廻っているのでしょうか。
一緒に記念撮影
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1010
58番仙遊寺着

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石段をあがりきると修行大師様の背中が出迎えてくれます。
「前へ進め」
と言ってくれているような気がします。

気持ちのいい境内の雰囲気を満喫しつつ、
本堂の千手観音様を拝みながらお勤めしていると気分がよくなってきますね。

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がけ崩れで壊れたお大師様は宝塔になっていました。
なにはともあれ、修復できてよかった。
もとのお大師様はどこかな?と境内をうろうろしていたら
駐車場の子安観音様が目に入り、そのお姿に見入ってしまいました。
仏様は見上げるお姿が美しいと思います。
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もときた道を戻り、東屋でちょっと早い昼食をいただきましょうかね。
今日は時間がたっぷりとあるので道草をたくさん食べられるので、幸せ。

この山は、作礼山ハイキングコースになっていて道がよく整備されています。
眼下には今治の街が一望でき、いい景色です。



この山は砂岩の山なんですかね?
坂道は砂が多く、滑りやすい。
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おっかなびっくり下っていたら、ついに足を滑らせ転倒してしまい
右足首を捻ってしまいました。こりゃヤバい!
しばらく座り込んで捻挫の様子をみていましたが、幸いにそれほどでもない。
しかし、リュックの中の救急用品の中には湿布を入れていなかった。
最近、筋肉痛や関節痛に縁がなかったので油断していました。
無理せずに歩いて宿まで行きつければいいのですが・・・。

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里山あたりでは、道の真ん中に筍がニョッキリ顔を出しています。
ああ、掘って食べたいなあ。
まだ今年は初物の筍を食べていません。食べて寿命を75日伸ばしたい。

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下界に降りてくると吉祥禅寺の花が目に飛び込んできました。
何の花かなあ。白が綺麗ですね。
臨済宗妙心寺派の、ツバキで有名な花の寺です。

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目につくのは、新しいデザインの遍路シールです。
誰が作って貼ってくれているんでしょうか?
どうしてもシールは日焼けして色褪せてしまうので、
定期的に貼りなおさねばなりません。
歩き遍路にはとてもありがたい道標です。

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気になる看板が立っています。
何の発掘なんでしょうかね?
しばらくそこに立って眺めてみましたが、それらしいものは見当たりません。
気になるなああああああ。

住宅街の面白くない道を進みます。
途中、お気に入りのパン屋さんがあるんで、パンを少々買いましょう。
お接待のチョコレートと飴をもらいました。
店先のベンチに座ってもういちど昼食を食べます。
これじゃ、汗かいて歩いても痩せないかなあ。

さらに歩いていると車が停まり、
「お昼食べましたか?これ、稲荷寿司なんですが」
とお接待をいただきました。
チラシ寿司入りの大きなお稲荷さんです。
ありがたく頂戴して、食べながら歩きます。

するとまた車が停まって
「国分寺まで、あと少しじゃ!」
と缶コーヒーをいただきました。

この道を「本日のお接待ストリート」と名付けようか。


1310
59番 伊予国分寺着
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隣の春日神社では幟が立ち、幔幕が張ってあります。何かあるのでしょうか?
こちらのほうが気になってしまいました。
相変わらず鳥居の外からの遥拝で許してもらいます。
順調にお勤めを終えて御朱印をいただき、階段を下りる・・・
あっしまった!
握手大師様と握手するのを忘れてしまった!
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ここから「伊予桜井駅」まで歩いて列車に乗り「伊予小松駅」まで移動します。
今日はまだ時間があるので焦らず慌てず、
ゆるゆると、いくぞなもし。

「伊予桜井駅」に着き、観音寺行を待っていると
どうも特急が遅れているようで、普通も発車番線も時間も表示通りではありません。
なんかJR四国の特急っていつも時間通りに運行していない印象が多いですね。

2番線でいつ来るかわからない列車を待っていたら、
駅舎のほうにお遍路さんがやってきて時刻表とにらめっこしています。
「どちらまでいくんですか?」
「岡山」
「それではこっちのホームです」
たぶん、次の列車まで30分くらいあるので、しばらく老遍路さんとお話ししました。

今年70の、もと中学校の体育(水泳)の先生で
姫路の近くにお住まいだそうです。(すいません、はっきり住所を覚えていませんでした)
定年後に始めたお遍路は、身体を壊されたり、仕事などで忙しくて
1番霊山寺からここまでの道程が長かったようです。
そして土日祝以外は孫の保育園の送迎などで忙しいそうです。

わしもそのうち孫の面倒を見させてもらえるのかなあ、とちょっぴり楽しみです。

彼は今日はここでいったん家に帰り、次回は横峰寺へ行く予定なのですが
どうやって行こうか、思案中だったので
わしのいつもの登山バスを使うルートをお勧めしました。

10分ほど遅れてやってきた普通列車に乗ってわしは「伊予小松駅」まで
老遍路さんは「壬生川駅」で特急に乗り換えて岡山まで。

1508
「伊予小松駅」で降りるのは初めてで、駅前から右に進むと
宝寿寺門前の道が真っ直ぐに続いています。
この景色は初めてですね。
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1512
61番 宝寿寺着
さて当節問題となっている霊場会と宝寿寺の関係
お遍路さんにとっては、どっちかに帰結してもらいたいんですが

過去四国八十八か所の札所は時代の流れに翻弄されて変遷を繰り返していました。
長曽我部の兵火によって焼かれ廃寺になったり、明治の廃仏毀釈によって分離されたり、
財政難で版木を売ったり、本当に色々あります。
平成になって解決した札所もありますね。

ここの納経所問題では
色々な人が色々な立場で意見を開陳しているので、
わしもかなり悩みました。
まっさらな先達納経帳にどちらの御朱印をいただくか、です。
結局自分の意志で決めなくてはいけません。

お遍路さんにとって札所はあくまで札所なんです。
人々の祈りが積み重なったお寺にやってきて祈りを捧げたいのです。、
住職に会いに来ているわけではないのです。
そんな意味で、わしは今、祈りの場所としての宝寿寺にやってきました。

納経所では数冊の納経帳を持ってきているテンジョウインサンかな?が
61番にある納経所と62番の話を納経所の人と声高に喋っていました。

お勤めを終えて御朱印をいただきに納経所へ。
わしは今までここで皆が言っているような不愉快な思いをした経験はありません。
ですから今日もごく普通に御朱印をいただきました。
御朱印300円、御影は有料で200円です。

ここに来る前に、知り合いのお遍路さんからの情報で
御朱印は500円だ!という話を聞いていたのですが
おそらく御朱印代金と御影代金あわせて500円だということですね。
話のもとになった人がお遍路ビギナーだったので、よく知らずに噂を流してしまったのでしょう。
百聞は一見にしかず、です。

なにはともあれ
御朱印をいただきました。

ここから今日のお宿の「ビジネス旅館小松」まですぐです。
道沿いに薬局はないか・・・湿布を買いたいよ。
あっあった!

ああっ

閉まっている。

しゃーないなあ~。
まあいいや。
ビジネス旅館小松は、最近改装されたようで、古いほうの玄関に道順の貼り紙がしてありました。
角を曲がってすぐ。
店先におじさんが座っていて、笑顔で迎えてくれました。
フロントにはかわいい女の子がいて、思い切って
「あの~、足を捻ってしまい、湿布があったらわけてもらえんかのう?」
「あ、はい。ちょっと待っててくださいね」
「おおっ!ありがとうございます」

新築間もないようで綺麗な室内で部屋数も多い。
早めに着いたおかげでお風呂、洗濯も早々と済ます事ができまして、
部屋で足に湿布を貼ってからしばらく寝転がっていました。

1800に夕食
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広い食堂には食事が沢山並んでいます。盛況ですね。15人くらいでしょうか。
ここは肉屋さんだそうで、すき焼きが有名と聞いていましたが
今日はシャブシャブです。

わしのテーブルは千葉からの通し打ちおじさん
区切りのおじさん3人、それとわし。
区切りのうち、横浜からのおじさんは
先輩顔で皆さんにあれこれレクチャーしています。
区切りの2周目のようで、
今回は逆に歩いていてそれが自慢のようです。



「宿に荷物を預けて『かおんじ』の裏から登って横峰寺まで2~3時間ってとこだね。
それから同じ道を降りてきて『かおんじ』まで出てくるんだよ。
遍路道と違って面白くない道だけどね」

(え?「こうおんじ」の事か?)

「62番の『おかげ』だったっけ?僕はもういらないので断っているんだ。
だってもう沢山持っているからね」
(え?御影「おすがた」のことか?88枚貰っているから、もういらないってか?)

突っ込みどころ満載の会話でしたが黙って聞いていました。


まさに
1周目は夢中で
2周目は得意になり
3周目は少し分ってくる
ですな。

どこの宿でも2周目の人は同じような傾向にあるのが興味深い。
わしも2周目は得意になっていたんでしょうね。
それ思うと少し恥ずかしい。
ですから横浜のおじさんには突っ込まずに聞いていました。
時々わしが適時適切にアドバイスを入れるので
(あれ?この若造、だいぶ廻っているのかな?)
という感じになってきたところで、わしは食事を切り上げて
部屋に帰りました。

5月4日(木)
残念ながら今日はもう帰らねばなりません。
0430起床、トイレが込み合う前にさっさと用を済ませ、
洗濯物を取り込んで、
0600朝食
昨日の横浜のおじさん、幾分か丁寧な口調でわしに話しかけてきます。
それをサラッと受け流し、
大飯2杯を10分で掻き込み、ごちそうさま!
0615に出発しました。
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宿の前の讃岐街道を西に1.6kmくらい歩いて

0637
61番 香園寺着
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駐車場にはスタンプラリーのおじさんが2人来ていました。
建物前の巨大香炉に灯明と線香を供え、階段を上がってみたら
本堂の扉が開いていたので靴を脱いで入らせていただき、
たったひとり、御本尊様の前で正座して勤行する。
開けられた扉からは鶯の声が聞こえてきます。

0700に納経所が開いたので早速ご朱印をいただきますが、
その際に62番納経所についての説明を丁寧に受けました。

スタンプラリーのおじさん、納経所の人に
「おまいりはされましたか?」
「お、おぉ、おぉ」
嘘つけ!

問題の62番礼拝所に行ってみました。
プレハブの建物で、
中には真新しい十一面観世音菩薩さまがお大師様とおられました。
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「62番にはもう行かれましたか?」
「はい。先日貰いました」
ご朱印を半紙に書いたのを頂き、
「これを上から貼ってください」
「はははい」
ご朱印と御影、記念の名刺ケースをいただきました。
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この納経所問題、なんとかならないかなあ~。

讃岐街道を東に進み、次の吉祥寺を目指します。
吉祥寺へ向かう道の途中に番外霊場「水大師堂」がありました。
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地元の人達の水場として、昔から大切にされている所のようです。
伊予三芳にある「臼井のご来迎」と同じような雰囲気ですね。
わしもお水を1杯頂きました。

0830
63番 吉祥寺着
s-63番吉祥寺

だいぶんと予定よりも早いなあ。
この分だと時間が余るなあ・・・と考えつつ
お勤めします。
早くも境内には車遍路さんや歩き遍路さんが集まってきています。
本堂でスマホを見ながらお勤めしている人がいました。
スマホの画面に般若心経が表示されているようです。

なあああるほどおおおお。
こういうのもありかもね。
昔は木簡、そして紙、いまは電子媒体
将来はどうなるんでしょうね。

今回最後の札所、前神寺に向かう途中、
バス停のベンチにこんなのがありました。面白いね~。
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いかにもお四国らしいです。

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石鎚神社の大きな鳥居が見えてきました。
あと少し。
喪中の身なれば、遥拝だけで勘弁させていただきましょう。
「お遍路さん、持っていきんさい」
おばあさんから声がかかりました。
「これは何ですか?」
「甘夏やよ。お大師様へのお供えやからたんと持って行き」
「あ、いえ。ふたつで結構です。ありがとうございます!」
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大きな甘夏をかかえて歩いて行くと、

0923
64番 前神寺着
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門前の紫蘭(シラン)の花が綺麗ですね。
お墓の入り口には職業遍路の老人が座り込んで喜捨を求めています。

前神寺の境内に入ったら、車椅子の子がいました。
子といいながらも、20代くらいかな?
(ああ、あの子に錦の札を・・・)
とっさにそう頭に浮かびましたが、すぐには行動できませんでした。

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今の季節、わしの好きなシャガの花が咲いています。
シャガんで撮るといいアングルで写真が撮れます。

本堂へ行ってお勤めしようとしたら
親子三代の参拝者の方がいて、皆お賽銭を投げ入れています。
お婆ちゃんも、お父さんお母さんもです。
高校生くらいの男の子に、そっと
「お賽銭はね、投げずにそっと差し入れるんですよ。お金を投げつけられたら嫌でしょ?」
「あ?ああ、うん」
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大師堂では、さっきの車椅子の子が待っていました。
先ほどの子のお兄ちゃんのようで、肢体が不自由のようです。
そう思ったら、迷わず錦の札を取り出して、
傍にいるおばあちゃんに
「これ、私が貰った錦札なんですけど、この子に貰ってもらえませんか?」
「あ、ありがとうございます。いいんですか?」
「ええ。わしなんかが持っているよりも、功徳があると思うんです」
本人の手に握らせてあげました。
彼の目がありがとうと言いました。

昨日泰山寺大師堂で貰った錦のお札は、わしの手の中で前神寺大師堂まで運ばれ
車椅子の子に渡りました。
おそらくお大師様が導いてくださったと考えます。
わしは普通ならば、納め札入れの上に置いてあれど錦札は取らないんです。
それに誰かに貰った錦札をあげる事もないんです。

大師堂ではさっきの高校生くらいの子が
お賽銭を、賽銭箱にそっと差し入れていました。
「よくできました!」
彼と目が合うとニコッと笑いました。

いつかわしも貰った人が有難いと思う、
幸せになるような錦札を持ちたいと願うのですが
このペースでお遍路しているとあと40年以上はかかるやろうなあ。

納経所を出たら、先ほどの職業遍路の事が気になる。
これまた無意識に、お接待で貰った缶コーヒー、甘夏、
それにお宿で貰った昼食をひとまとめにして、
そっくりあげてしまいました。

物乞いをしている職業遍路は普段は無視しているんやけどもなあ・・・


今日の前神寺は、わしにとって不思議な空間でした。


気分は上々!
足も痛まないし、「石鎚山駅」まで足取りも軽く行けました。
丁度7分後に観音寺行きが来ます。
5月の風を楽しみながら無人駅のホームで待ちます。
のんびりと列車がやってきます。
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次の「伊予西条駅」で特急に乗り換えるのですが
1時間くらいあります。
しばらく駅前で時間を潰します。
世間は連休の真っ最中、駅前は家族連れで大賑わい。
何処に行くんでしょうね?
おまけに大陸の人達も沢山いて、ピッチュピッチュと賑やかです。

駅舎のパン屋さんでパンを買いこんできて
ホームでのんびりと食べましょうかね。
いい風がホームを渡る。ああ、旅情満点

今までにないほどゆったりとした旅ができたのは
前半車のお接待があったからです。
今治のWさん、ありがとうございました。


それに今回も素敵な出会いがありました。
お大師様ありがとうございました。

IMG_1112 のコピー

2017年おきらく歩き遍路ツア~その2 11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

2017年おきらく歩き遍路ツア~その2
11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

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春は桜と藤の花
歩き遍路するんですから、美しい景色を愛でながら歩きましょう。
11番藤井寺の藤を見て、17番井戸寺~13番大日寺を逆に歩いて山や田園地帯を楽しみ、
そして大日寺宿坊泊

今回の参加は、皆勤のAさん、東京は新宿バスタの職員です。
それと京都からのNさん。前回参加されて、今回はご主人を誘ってきてくれました。
ご主人は剣道七段の先生です。
おきらく新米先達のわしを含めて合計4人です。

さて今年の藤の開花状況は、どどどうでしょうか。
去年は連休明けに行ったら既に散っていました。
今年は万全を期して連休前に行ってみよう。
日本海側のわしの家の庭の藤の花も咲き始めています。
この分ならば咲いているでしょう。

例によって金曜の晩からバスに乗って徳島入りをしておきます。
お宿は定宿のサンルート徳島
明日に備えてさっさと寝ることにしようかね。


4月22日(土)0800
「鴨島駅」集合
みんな時間よりも早く集合してくれました。
それでは藤井寺目指して出発しましょう。
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今日のお天気の予報は上々のようです。
朝は少し肌寒いが、それすら肌に心地よい。

駅から真っ直ぐに進み、突き当りを右に曲がり、団地に出たら左に曲がり
道なりに歩くと、11番藤井寺です。
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シャガの花が美しい。
山寺にはシャガがよく似合う。シャガんで写真を撮ります。

ああ、藤の花が咲いていなかったらどうしようか
参加者に満足してもらえなかったらどうしよう

ああっ

心は千々に乱れつつ、
やがて11番藤井寺の山門が見えてきました。
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0917
11番 藤井寺着
紫の花は・・・
見えない。






ああっ





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咲き始めでした。
これから綺麗に咲くのですね。
ここで挫けてはいけない。

来年は連休の初日に企画しよう!

藤の花よ、それまで待っていてください。
参加者の皆には、そのかわりと言っては何ですが、
わしの描いた藤の花の絵を配る・・・
せめて絵でご勘弁ください。


本堂横の焼山寺登り口ではロケをやっていました。
タレントが2名、「ここが焼山寺への登り道です!」
な~んて喋りながらビデオカメラに収まっています。
本当に最後まで登るんかいね?

次に
境内にアメリカ人らしきダンタイサンがやってきました。
50台くらいの年齢かな?
これから焼山寺目指してのトレッキングツアーだそうです。
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本堂では、ローマ字で書かれたハンニャシンギョウを皆で読んでいました。
結構統制の取れたダンタイサンでした。

Aさんが、わしの描いた藤井寺の絵を彼らにプレゼントしに行きました。
引っ込み思案のわしには真似が出来ない。
さすが新宿バスタの職員、行動力とコミュニケーション力は抜群ですね。

門前のお店には
鳴門金時芋を蒸かしたのが売っていますよ。
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みんなで一袋ずつ買って食べながら歩く。
わしのお芋がコロンと地面に落ちた!
「3秒ルール」発動で素早く拾って口に入れましたがな。
ちょっとジャリジャリしたが気にならない。


藤井寺を後にして
1020発徳島行きのワンマンカーに乗り、「国府(こう)駅」に向かいます。
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車窓からは駅に植えられた藤の花が満開なのが見えます。
藤井寺は山間の谷間なので日当たりが悪いのでしょうかね?

「国府駅」から17番井戸寺まで1.5km
歩き遍路ツアーの始まりです。
Nさん夫婦は、車でお遍路をしているのですが
歩けるところは歩いていて、従って13番から17番までは歩いているそうです。
でも逆に歩くのは初めてで、
順と逆では景色も違います。
ともすれば遍路シールも見落としてしまいます。
やはり逆打ちは難しいね。

1100
17番 井戸寺着
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Nさん夫妻は、京都からここまで車で来て、駐車場に車を置かせてもらい、
今日の歩き遍路をします。
もちろん、井戸寺には話を通しています。

さて

先達としての勤行は2度目です。
まだまだ慣れないのでキンチョーしますねええええ。
お鈴と木魚のタイミングはこれでいいのか
般若心経の唱え方は間違っていまいか?
煩悩まみれですがな。

大金剛輪陀羅尼でお許しを願います。


山門におられる仁王様は、ご本尊の秘書の役割をされています。
ですからまず山門を入るとき、右の阿仁王さまに
「○○から来ました○○と申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
とお願いし、
「うむ」
と許された人はご本尊さまに会いにいけます。

で、
参拝を終えて山門を出るときに
左の吽仁王さまに
「お取次ぎありがとうございました」
「うむ」
とご挨拶をして出ます。

お寺によっては山門がないところもあります。
また、遍路道によっては山門を入らずに境内に入ってしまうところもあります。
なので、ご本尊さまへのご挨拶の気持ちを持っていれば
それほどうるさく拘る必要はないと考えます。

井戸を覗き、自分の姿が写っているのを確認して
さあ次に行きましょう。

田圃の中の遍路道を逆に進むと
見事に咲いた藤の花が目に飛び込んできました。
まさに満開!
綺麗に手入れされているのが分ります。
思わず立ち止まり、みんなで記念撮影
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そろそろお昼の時間ですねええええ。
どこかで昼食を・・・
Nさんによると、16番観音寺の近くにお遍路さん休息所があって
お接待をしてくれるいい場所があるというのです。
わしもいつも横目で見て通り過ぎていたのですが
お声がかからないので入ったことなかったのです。

で、
お接待所の前に行ってみると・・・
どうもお留守のようです。
母屋にも人の気配がない。残念!
また今度

昼食は後に回して、


1212
16番 観音寺着

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「かんおんじ」と「かんのんじ」
どっちがどっち?
先達経典を調べてみたら
16番は「かんおんじ」
69番は「かんのんじ」のようです。

ここの本堂でお勤めしていたら、蝶がひらひらと飛んできました。
また、大師堂でも同じく蝶が来て・・・
歓迎してくださっているんでしょうね。ありがたや。

この寺には弘法大師の筆跡を刻印したと伝えられる
光明真言の印版を宝蔵してあり、
白衣の襟に光明真言を押していただけます。
「どうですか?しますか?」わしが説明していたら、納経所の人が
「判ですか。住職しか光明真言の判を押せないので、呼びます」
「おいくらですか?」
「1枚1500円です」
「2人で3000円・・・1人分でいいです」
住職(副住職か?)が出てきて判を押してくれたんですが、
ロンゲで今風の若者が袈裟を着ているといった風情でした。

この判、ダンタイサンにはお勧めではないやろうなあ。
だってだって、まず白衣を脱がなくてはならん。
そして判を押して乾かす。
バス1台分の人が我も我もと希望したらすごく時間がかかるので、
紹介されていないんじゃないやろうか。
ですからこの光明真言の判、知る人ぞ知るといったお勧めですよ。
ご利益は、巡拝に着用している白衣の場合は道中を守っていただける。
納経用の白衣の場合は納棺すると無事冥土に辿りつけるといわれます。

備え付けのドライヤーで乾かすが
すぐにリュックを背負うと追い紐に摺れて滲む恐れこれあり。
ですから杖に引っ掛けて持って歩きます。
田圃を渡る風にひらひらと白衣が舞う。
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国分寺までは、大屋根が遠望できるのでそれを目印にしながら
細い道や用水路沿いの道を歩いて行くと、
修理中の本堂が見えてきました。
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1315
15番 阿波国分寺着

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ここの本堂は修理中で、ご本尊様は烏瑟沙摩明王堂におられます。
戦国の頃、長宗我部元親の兵火で伽藍を焼かれた際に、
ご本尊は焼け残った烏瑟沙摩明王堂に
長いこと安置されていそうです。

いままたご本尊は烏瑟沙摩明王堂におられます。

ここは江戸時代に蜂須賀家が復興した際に曹洞宗寺院になっていますが
どうも禅寺の匂いがしない。
たとえば11番藤井寺とか33番雪蹊寺は臨済宗寺院で
境内とか住職からは禅寺の匂いがプンプンしてくるんですけども、ね。

境内の石に座って昼食をいただきましょうかね。
天気もよくなってきて暑いくらいです。
Nさんの様子を見てみると、ちょっと疲れてきているみたいです。
でも行程は半分以上は消化しています。
ボチボチ行きましょう。

14番常楽寺の手前に奥之院慈眼寺があります。
ちょっとここに寄っていきたいのです。
「ちょっとだけ登りますからね」
「・・・・」
「ほんと、この階段を登るだけですから」
「・・・・・」
ほんとすぐに着きました。
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わしが本堂で勤行している間、他の人達は境内を見物しています。
般若心経も佳境にはいったとき、
大師堂奥で
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「ダダダダダダッ」
と音がして白い何かが飛び出して来ました。
「おわ~っ」
「ギャ~~ッ!」
突然の事にみんなは驚いていますが、
不思議とわしの心は揺らぎませんでした。
ネコのようですね。板の上を走ったので大きな音が出たのでしょう。

奥之院から常楽寺まではすぐでしたが、
うっかりわしは見落としてしまい、
別の道を行ってしまう所でしたがな。
「ドンマイです!」


1413
14番 常楽寺着
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「ここのデコボコ、低くなっていると思いません?」
「う~~~ん、どうかなあ?」
「言われてみると、そんな気もするが・・・」
「初めて見た時はもっと隆起があったような気がするが」
結局、どうなんでしょうね?
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1匹のネコが大師堂の横から現れた。
「あ!さっきのネコや!」
奥之院からやってきたのでしょうか?
それとも別のネコか?

「あっネコちゃんや~!」
小さな子供が走って追っかけたのでどこかに行ってしまったが、
果たしてあのネコ様は奥之院からきていたのか?
兎にも角にも、ご本尊さまの眷属の出迎えをうけたことになるのでしょうね。
アララギ大師 のコピー
わしの好きなアララギ大師
お大師様が糖尿病患者をこのイチイ(アララギ)の木で救ったとか。
しかしアルカロイドを含むので素人治療は厳禁ですね。

さあ元気を出して最後の札所に向かいましょう。
Aさんが、疲れの色が濃くなってきたNさんの話し相手になってくれて
マシンガントークで盛り上げてくれています。
わしはNさんのご主人と剣道の修行についてのお話をする。
居合いのお話も聴くことができましたよ。
稽古方法について教えてくれました。
早速やってみましょう。
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ガヤガヤ喋りながら歩いていたら


1525
13番 大日寺着
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おお~、計画よりも早めに到着できましたがな。
早速しあわせ観音様の前で記念撮影!
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バスツアーのテンジョウインサンにシャッターを押してもらいました。
境内には
引敷を腰につけた修験者風の茶髪の権大先達さんが
仲間を率いて朗々と勤行されていました。
「あの腰に巻いている毛皮は魔よけのためだろうか?」
「あれは引敷(ひっしき)といって山中で腰を降ろしたとき汚れないためのものです」
「ああ~、前回あなたが腰に巻いていた・・・」
「そうです。わしは布で引敷の替わりを作っているんですよ」


納経所には、参拝者が列を成しています。
1人でこなしているので時間がかかっているようです。
金住職はおられないのかな?

納経が終わり、
Aさんはここから徳島まで戻り、そこからバスで新宿まで帰るという
ハードなスケジュールです。
Nさん夫妻は、井戸寺に置いた車を取りに行くので、
タクシーを呼んでAさんを駅に送りがてら、一緒に行きました。

わしは納経所が一段落するまで待って、
宿坊のチェックインをして、
Nさん夫妻の荷物を部屋まで運んでからお茶を飲んで一息ついていると
金住職が部屋までやってきました。
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ハグをされてどぎまぎ・・・
でも嬉しいなあ。


先日、金住職の息子さんが高野山の専修学院に入学されたのですが
インフルエンザが発生し、学級閉鎖となったらしい。
で、息子さんが再び戻ってきて5日間の母子の時間になったのです。
あとから息子さんも部屋に来てくれたのですが
僅かの時間ですが、高野山での日々は
すっかり彼の面差しを変えていて、修行僧の雰囲気を醸しだして
いい顔になっていました。

明日、学級閉鎖も終わり高野山に再び登るというので
今夜は母子で神山温泉に行って水いらず・・・。
ゆっくりしてきてくださいね!

汗で汚れた衣服を洗濯していたら、Nさん夫妻も戻ってきたので
部屋に落ち着いてもらい
お風呂を頂き、しばらく寝っ転がって寛いでいました。

1750に食事の案内があり、
食堂に行くと、今夜の同宿人は、
おきらく遍路御一行さまの3人と、オランダからのカップル、歩きのおじさんの
計6人です。
わしが音頭を取り、食前の言葉を唱え始めたら
みんなも一緒になって唱えてくださいました。

オランダ人にこの意味を聞かれちまった。
「Thanks for the food・・・(汗)」
「Oh! very nice!」

あっ彼女、ユカタの袷が逆や・・・
どうやって説明するか
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「Wear with left side up・・・Kimono's rule(でいいのか?)」
「OK!」
ああっ自分の英語能力が低い!

なにはともあれ
楽しく皆で夕食をいただき、部屋に戻ります。
しかしまだ7時前です。
なにもすることがない。

お隣の夫婦の部屋に押しかけて
いろんなことを喋ったり教わったりしました。

お四国に来る人は何故来るのか?
それは皆呼ばれて来るのです。
呼ばれていない人は、誘われても来ない。
行きたいと思っていても行かない。

お四国には昔からの人々の祈りが満ち満ちていて
人を癒すエネルギーがあるのです。

こういったことについては意見の一致したところです。

それから興味深かったのは
伊勢神宮では、自分の事をお願いしてはいけないということ。
大きな事をお願いしなくてはならない。
世界平和や国家安康とか・・・
自分自身のことは、別の場所があるのでそこでしなさいと。

21時までこういったお話に付き合っていただき、
では寝ましょう!




4月23日(日)
夜明けとともに目が覚める。
玄関の戸をそっと開けて外に出て、境内の空気を楽しむ。
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まだ日の昇る前の東の空は茜色に染まっています。
ひんやりとした朝の気配が漂い、心地よい。
向かいの一宮神社にも行くが、喪中の身なれば、
鳥居の前で遥拝だけさせていただきました。

0545に宿坊内に鐘の音が鳴り、朝のお勤めの始まりを告げます。
装束を整えて本堂に向かいます。
正座の苦手なわしは椅子を使うと、皆それに習います。
オランダ人も来るかな?
おお、来た来た。椅子を勧めます。
副住職、住職が入室して、厳かに朝の勤行が始まります。
勤行次第は宿坊によって色々ありますが、
ここはお遍路さんの行う勤行次第でやってくれるので
お遍路さんにとっては唱和しやすい。

さて金住職の講話
なぜ韓国からここに来て住職をしているか、
なぜ息子さんがアメリカに行っているのか、
今年から高野山に登ってること、
それまでの事をお話してくださいました。
わしは何度も聞いているお話ですが、住職のご苦労を思うと
聞く前から目頭が熱くなってきます。
ただ惜しむらくは、オランダ人にはこの話が通じなかったことです。

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お勤めの後は恒例、住職を囲んでの記念撮影
facebookに毎日アップされているのですが、
不特定多数の方が見るブログなれば顔写真はモザイクを入れさせてもらいました。

今日のわしの予定はバス、列車を乗り継ぎ
86番志度寺まで行く予定なのです。
土日月と3日間休みをいただいていて、残りの2日はどこいこうか?
色々悩んだ末に、86番~84番を廻っておこうと計画を立てました。
以前のフェリー遍路で83番と80番を打っていたので
高松近辺は87、88番を残して廻っておく事にしたのです。
あ、あと五色山も残っていますよね。

「一宮札所前バス停」0727発のバスの時間が気になり
朝食をゆっくり食べる心の余裕がありません。
時間は充分にあるはずなんですが、
このへんがわしの心の限界なんでしょうね。
でも2杯お替りをしました。

Nさん夫妻は、今日は12番焼山寺に行くそうです。
杖杉庵まで車で行って、そこから歩いて往復する予定です。
これでも曲がりなりにも「焼山寺を歩いて登る」事になるのです。
「11番から歩かねばならん!」な~んて固いこと言わずに
心を自由にしてお遍路しましょ!

心に余裕のないわしは、金住職に慌しくご挨拶をして
大日寺宿坊を後にしてバス停へ。
結局しばらくバス停で佇んでいました。

0727にやってきたバスに乗るが、
どうもこの時間に来た路線は、国府駅廻りではないようです。

ああっ

でもなんら問題はなし。
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「蔵本駅」から乗ればいいんですがな。
「医学部前バス停」で降りて、「蔵本駅」まですぐです。
この駅も無人駅なんですね。
四国で気をつけなくてはいけないのは、無人駅が多く、
それにICカードを使えない駅も存在することなんです。
列車での移動がわかっているときには
あらかじめ切符を買っておくようにしていて、
昨日鴨島駅で「国府駅」~「志度駅」を買っておいたのです。

「蔵本駅」~「佐古駅」で高松行きに乗り換えて
1時間ばかり車窓の新緑の景色を楽しんでいたら、
いつのまにかウトウト
しかし乗り過ごすこともなく、東かがわ市の「造田駅」で降ります。
時間があるので先の「志度駅」まで行かず、
86番奥之院の玉泉寺に行きたいのです。

ここも藤棚があって綺麗なので楽しみです。

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86番奥之院玉泉寺着
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俗称「日切地蔵」
こじんまりとして、しかしまとまった風情の心落ち着く札所です。

しかし

ああっ

藤の花は咲き始めです。

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長尾寺の住職が隠居したらここに入るといった隠居寺だそうな。
また、長尾寺と志度寺の山号が同じ補陀落山なので、
広大な志度寺の一院が玉泉寺として独立した、と民俗学者の五来重が考察しています。

住職は他出されていて不在で、お参りに見えていた婦人が
納経所に書いて置いてあるご朱印を出してくださいました。
また、近所のお爺さんが境内の補修をしていました。
ここは地元の人達に大切にされているお寺なんでしょうな。
とても気持ちのいい空間です。

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更に海岸方向に向かい北上すると
途中、地蔵堂お遍路休息所があります。
今日はまだ歩き遍路さんとは出会わないなあ。

1207
86番 志度寺着
青い空に甍がよく映えて札所の雰囲気がよく出ています。
境内の新緑が美しい。
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春の日曜日ですが、あまりお遍路さんの姿がないね。
今の季節は徳島あたりが混雑しているんでしょうか。

本堂では高齢の権大先達の女性二人がお参りしています。

志度寺を出て、どこかで食事を・・・と思うのですが
遍路道沿いには触手が伸びるような食べ物屋さんはない。
そのうち「琴電志度駅」に着いたので
ちょうどやってきた列車が来たので
車窓の海の景色を楽しみながらしばらく乗り、
「塩釜駅」で降ります。

この駅近くにあるうどん屋さんはお気に入りの店です。

安いしコシがあって、それにタルタルソース無料なんで、
わしはかき揚げにタルタルソースたっぷりかけて食べるのが好きなんです。

ちょっと食べ過ぎたかな?
お腹が重い。
重いお腹を引きずりながら、八栗寺を目指して海沿いの村を歩く。
今日は逆に歩いているので、街並みの記憶とか遍路シールを頼りに
目の前にそびえる五剣山を目指して歩きます。

新緑の季節のいま、
広葉樹の多い山々はうるうると盛り上がり、
生命の息吹が溢れんばかりに満ち満ちています。
青い空とのコントラストと相まって実に気持ちがいい。
いつもながらここは好きな道です。
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坂道を汗かきながら歩いていると
歩き遍路さんが次々と降りてきます。
やはり定年後の方が多い。
「こんにちは!」
「いやあ~、登りもきついが下りもきついね~」
「がんばってください!」
おいじさんは痛む膝をかばいながらジグザグに降りていきます。


1400
85番 八栗寺着
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まだここは裏口なんですがね。
ふと五剣山のひとつの頂を見上げると、小屋がある。
あれは社かな?
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あそこまで登ってみたいという誘惑が頭をよぎるが、
そうとう険しい山道を登らなくてはいけんやろうなあ。

ま、そのうち。

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今日は本当に新緑が青空に映えて美しい。目に沁みるようです。

申し訳ないが、先に大師堂でお勤めさせていただきます。
そして本堂まで行ってお勤めします。
なぜ?
なぜなんでしょうね?
すまんこってす。

あまりに暑くなってきたので、
門前の店でアイスクリンを食べよう・・・と思ったら
今日は閉まっています。
ああ・・・残念!

今日も旧遍路道「七曲り道」を通りましょう。
下りには少し傾斜がきついかもしれませんが、石仏に挨拶しながら
楽しく下っていたら、あっというまにロープウェイ駅に出ました。
駅前の茶店で何か飲もうかな?
と思ったのですが、
ここの駅前には長く居たくなかったので早々に下界まで降ります。

「琴電八栗駅」から列車に乗って「琴電屋島駅」に行き
そこから屋島山頂行きのバスに乗ります。
次のバスまでしばらく時間があったので
待合ベンチにボ~ッと座って時間を潰しました。
お遍路中は、せっかちなわしでも待ち時間にボ~~ッとできるんですよ。

やってきたバスには10人くらいのお客が乗り込んできました。
お遍路は、わしだけかな?
サイクリングヘルメットを被った人も乗ってきました。
中国人も乗ってきて、発車間際なのに運転手に延々と何か尋ね始めたので
少し発車時間が遅れました。
普通の日本人ならばこういったことはしないやろうなあ。


1555
84番 屋島寺着
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駐車場からお寺までは観光客が沢山いますね。
しかし本堂大師堂はほとんど人はいない。

84屋島寺 のコピー
本堂で勤行していたら、隣の三十台くらいの男性が拍手を打って
お祈りを始めた。
勤行中ながら、彼のお祈りの終わりを待って
「すいません、お寺では拍手はうたないのですよ」
「え?そ、そうなんですか?すいません」
何度も言うのですがこれは彼の責任ではなく、親、そのまた親の責任です。
最近は団塊の世代もきちんとした作法ができない。
きちんと教えるのが親の、年寄りの義務なのです。

実はわしもきちんとした作法を親から教えてもらっていない。
自分で全部勉強してきたのです。
どうもわしの父親は神仏にはあまり興味がなかったようです。
唯物論者なのでしょうかね。神頼みもしなかった。
正月に孫が大集合したとき、みんなで近所の鎮守に初詣に行っても
独りいつも留守番していたなあ。

なにはともあれ、
先達の位をいただいたのですから、札所にあっては観光客と言えど
間違った作法を見た場合には、そっと教えてあげなくてはいかんと
考えるのです。


錫杖を突く突かんとか、作務衣を着る着てはいかんとか
偉い先達たちが基本的なことで喧嘩腰で、あるいは無責任に
喋りあっているのを見ると疑問を感じてきます。
やはり人間は煩悩の滓からは逃れられないのでしょうか。


閑話休題


バス乗り場に戻ってきて
最終バスまであと1時間、またしてもボ~ッとしていると
先ほどのサイクリングヘルメットの人が声をかけてきました。
「今日はどこまでですか?」
彼は自転車遍路さんだったのです。
遍路装束は上から下まで見当たらないので、
お遍路さんには見えなかったのは当然ですね。

関東から長期休暇をもらい、2週目を自転車で逆打ちで廻るそうです。
テント野宿がメインだそうで、わしもやってみたいなあ。
スペインのサンチャゴ巡礼経験者で、
facebookをしているので友達申請を交わして
お遍路話をしていたらバスの時間になりました。

「琴電屋島駅」で彼と別れてホームで列車を待っていたら
外人さんの若者が寄ってきて
高松に行きたいが、切符はいくらか?
と聞いてきた。
あと2分で列車が来る!彼をつれて切符販売機まで走り
高松までの切符を代わりに買う。

やってきた列車に乗るが、「瓦町駅」での乗換えがある。
ちょうどわしも同じルートなので一緒に行くことにします。
「Where are you from?」
「Itary」
おおっイタリア人かあ。わし、イタリア人と会うのははじめてですがな。
海外旅行をする欧米人は英語は一通りできるようですね。
言葉が近いせいでしょうか。
たとえば英語とドイツ語フランス語は、
鹿児島弁、大阪弁と標準語ほどは違わないと聞きました。


Youは何しにニッポンに?
山登りに来たそうです。世界中の山に登るのが趣味だそうで
明日、剣山に登るそうです。
高松駅前のホテルに宿泊していて、JR伊予富田駅まで行くのに
チケットを買いたいんですって。

またしても自分の語彙の少なさを嘆く。
でも今はスマホという便利グッズがあるので、単語はなんとかなります。

「瓦町駅」で高松築港行きに乗り換えて、終点の「高松築港駅」で降り、
JR「高松駅」まで行き、インフォメーションセンターまで彼を送り
そこで別れました。
彼はカルロスという名前です。

あとは在来線、新幹線に乗って快調に堺まで帰ってきましたがな。

今回の旅は日本人以外の人とのコミュニケーションに
四苦八苦したような経験をしました。
オヘンロ文化も世界遺産を目指すのならば
少なくとも英語くらいはできたほうが便利やなあと思いました。


今回のおきらく歩き遍路ツアーはこれで終了!
たとえ参加者が1人であってもこの企画は続けて行きます。
車遍路の方々に、歩き遍路の楽しさを知ってもらいたいと考えています。
歩くことによって体感できる事って多いじゃありませんか。

次回は多分秋
三坂峠下りから松山市内、あるいは
今治市内歩きを企画したいなあと
考えています。
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金剛山登山

金剛山登山
平成29年4月18日(火)

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南海天下茶屋駅構内には、わしを誘惑する看板が多い。
「高野山」「金剛山」「水間観音」

高野山はお遍路の結願毎に行かせていただいております。
水間観音を訪れた勢いで新西国巡礼が始まりました。
あとは金剛山のみ。

関西ではなじみ深い山だけに、一年を通じて登山者でにぎわい、
その数は富士山についで多いとか。

ええっ

関東にいた頃に、富士登山後の勢いで高尾山に行ってみたら
その人出の多さに辟易したものです。

行ってみたいが、人ごみの中を登る趣味はない。
さて、どうするか。

土日の仕事が入ると翌火曜日は休みになります。
では、平日に行ってみようかね。
前日まで低気圧の関係で風雨が吹き荒れていたんですが
どうやら関西から去って行ってくれたみたいです。

0600に荷物を背負って出かけましょう。
新調したばかりのトレッキングシューズの履き初めです。
ちょっとばっかり奮発したこの靴、防水機能はどうでしょうか。

南海「天下茶屋駅」で高野線に乗換え、「河内長野駅」で降ります。
駅前の南海バスの3番乗り場で「金剛山ロープウェイ駅行き」に乗ります。
乗り場にはリュックを背負った団塊の世代おやじさんたちがいますよ。
金剛山行きなんでしょうね。

新西国巡礼で、観心寺に行った時に乗った路線ですね。
観心寺を横目で見ながら、さらにバスは山の中の道を進む。
30分ばかりか。

0735
「金剛山登山口バス停」で降りる。
団塊の世代たちは降りないよ。
更に先の「ロープウェイ前バス停」まで行き、
ロープウェイに乗って金剛山山頂まで行くのでしょうね。
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すでにここは標高が高いので、まだ桜の花も満開です。
それに少し寒い。
山登りには、少し寒いくらいが好きですね。
登山口には茶店が数軒あり、ついつい覗いてみたくなるのですが
やめておきます。

たくさんの登山者がいると思いきや、目の前には誰もいない。
鈴の音がして、後ろには2人くらいいました。
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ここからが登山口だ!
という看板もなく、ここでいいんかいなあ?
と思いつつ山道を登っていくと、
「千早城跡」
の分岐案内板があって、階段が続いています。
ちょっと急な階段なんですが、ここを行けばいいんでしょう。
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後ろから来た人はまっすぐ道を歩いていきますね。
持ってきた地図を見ると、ルートは2つあるみたいです。

途中から石段に変わり、それも自分の歩幅に合っていないので
登りづらいなあ。
なんてボヤきながら登っていくと

0757
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神社の境内に出ました。
おお、ここが千早城跡かあああ
生憎天候がいまひとつなので、眼下の眺望は望めません。

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本丸跡に千早神社があり、
八幡大菩薩を祀って鎮守として創建したものであったが、
後に楠木正成、楠木正行を合祀されたそうです。

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喪中の身なれば、鳥居の外で遥拝のみでお許しいただきます。

神社脇の山道を進んでいくと
正成の三男の正儀の墓があり、
1680年建立ながら、菊水の紋章がはっきりと見えます。
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楠公首塚の説もありますが、
わしとしては観心寺にある首塚のほうが納得いくような気がします。

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登山道には江戸時代に作られた十三仏が
町石として登山者を見守っております。
黙って通り過ぎることはできません。
それぞれの御真言を唱えつつ進みます。

有名な登山道は、道が整備されているんですが、
階段になっていると、かえって登りにくいものですね。
前述したように、自分の歩幅に合っていない。
かえって疲れるような気がします。
こんな道が延々と続きます。
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この頃になると軽装の老人たちがすたすたと登ってきたり、
降りてきたりします。
金剛山登山を日課にしているような風情であります。

のそのそと登っているわしは、
道の脇によけて休みながらやり過ごします。

登山道の中間地点の尾根にはトイレと
登山道保全のための杉の材木が置かれています。
それに町石の番外もあるよ・・・
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今日は天候は回復してくるとの予報なんですが
霧が深くなってきて、時折パラパラと雨も降ってきました。
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雨着を着ようか着まいか・・・
本降りになったら着ることにして、そのまま歩きます。

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九合目の立て札が見えてきて、もうすぐでゴール!
「近道」と「楽な道」
どっちを行こうか。
どっちを行ってもゴールだから「楽な道」をいこうかね。

0915
ゴールはいきなりやってきました。
平坦な場所に建物の屋根が見えてきました。
転法輪寺、葛城神社社務所、売店などがあります。
雨が降っているので広場の屋根の下でパンを出して食べていたら
ハトが2羽やってきて足元をうろうろし始めました。
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ああ、多分登山客が餌付けをしているんやろうなあ、
と思いながらパンをちぎって投げてやったら
取り合いしながらつついています。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
転法輪寺は
葛城修験道の根本道場でもあり、
修験道の開祖役小角が祖神一言主大神を鎮守とし、
法起大菩薩を祀る金剛山寺(転法輪寺)を建立して
神仏習合の霊山としたのが開創と伝承される。
明治の神仏分離により一言主大神を祭神とする葛木神社のみが残され、
金剛山寺(転法輪寺)は廃寺となったが、地元の金剛山講によって
転法輪寺の復興が強力に要望され、真言宗醍醐派に属する葛城修験道
大本山として昭和36年に転法輪寺が再興された。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

いつも思うのですが、
明治の廃仏毀釈令は古来の日本人の神仏混淆を切り捨ててしまい、
それによって途絶えてしまった日本人の祈りの文化も多いと思います。
明治維新とか大東亜戦争のような時代の変わり目を境に
古いものを悪、新しいものを善と
極端に考えを変えようとする日本人の悪い所があると思うのです。

閑話休題

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社務所では、登山回数を証明するところがあり
百回以上登山する人はざらにいるようですね。
登りに出会った老人たちはそういった人達なのでしょうか。
そして売店においてある八角の金剛杖、
触手が伸びて仕方なかったのですが、これ以上金剛杖が増えてもなあ・・・
買うのをやめました。

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少し上にある葛城神社が金剛山の最高点(1125m)だそうで
喪中のわしは鳥居の外から遥拝させていただきました。

ここから下り坂です。
「ロープウェイ金剛山駅」まで行って、
気分が乗れば乗って降りようかな、と思ってたのですが、
「本日強風のため運休」
だそうです。
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あっそうなの。

そんなに強い風が吹いているとは思わんけどもね。
安全規定に従って運休しているんでしょう。
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山のかなたを見れば青空が見えてきています。
多分昼過ぎには運行できるでしょう。

金剛山キャンプ場を横切り、かなり急な道を降ります。
今朝バスで一緒だった団塊のおやじさんたちは
ロープウェイが運休なのでどうしたんやろうか?
こんな急な坂道を登ってきたんやろうかねえ。
途中すれ違いもしなかったので、登ってこなかったんでしょうか。

「念仏坂」というらしいです。
なにか出るのかな?
この坂を登るには、かなり大変なことと思います。
爪先に負荷を感じながらストックを長めに持って降りていくと
ちらほら登山の人達とすれ違うようになってきました。

平日だけあって団塊の世代が多い。
御刀自様の団体が道一杯になってえっちらおちら登ってきます。
多分ロープウェイを当てにしてきたんでしょうね。
頑張って最後まで登ってチョーダイね。

急な下りって、登りよりも体力を使いますよね。
30分くらいでしょうか。結構疲れました。

1050
「ロープウェイ前バス停」到着
広いロータリーには
富田林行きの金剛バスと
河内長野行きの南海バスがあります。
南海バスは1044にタッチの差で出ました。
次の便は1144です。
でも急ぐ必要もない。いいお天気になってきて、日差しが暑いくらい。

トイレの外には靴を洗う場所があり、たわしも置いてあります。
わしも靴の泥を洗わせていただきました。
新品の靴は見事に水をはじいてくれました。
これならば雨の中のお遍路でも大丈夫です。

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汗に濡れた手拭を洗って干しながら昼食をいただいて
ボ~ッと春の山里を楽しみます。

1140にやってきた南海バス、何かガラガラと音がする。
運転手さんが降りてきて、
「すいません、故障したようです。代わりの便を呼んだんで少し待ってください・・・」

ええっ!

でもまあいいや。
急ぐ旅でもなし。

ゆっくりトイレに行って着替えていたら運転手さんが走ってきて
「すいません、行ける所まで行って乗り換えてもらいます・・」
「はいはい」

故障の警報音が鳴り響くバスに揺られて山道を降ります。
ゆっくりゆっくり走っていたら警報音も収まり
このまま終点の河内長野駅まで行くことになりました。

無事に南海なんば行きに乗り、
座席に座って疲れでうとうとしていたら、
列車が停まりました。
「この先の踏み切りで人が入り込み、危険物を置いた恐れがあるので警察の検証を受けています・・・」

ええっ!

列車はゆっくり動いたり停止したり
延々と続くかと思いきや、事件は解決したようで順調に動き始めました。
ロープウェイ運休、バスの故障、列車の事件といい
今日は何かあるんかいね?

と思わずにはおられませんでしたがな。

でも金剛山登山自体は極めて快調絶好調でした。
感想としては、登りやすい山ですね。
レジャーとしては最適の山だと思います。ですから登山者も多いのでしょうね。
有意義な休日を過ごすことができて金剛山に感謝です。



おきらくお遍路旅(通算7巡目) 44番大宝寺~53番円明寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)
44番大宝寺~53番円明寺
平成29年4月1日(土)~3日(月)

今回は土日に加え、月曜に休みをいただきまして、3日間歩けます。
金曜の晩、2300発の夜行バスで松山を目指します。
相変わらずわしの座席の周辺の方々、申し訳ありません。
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4月1日(土)
0530「松山駅前バス停」着
春だというのにこの寒さはどうでしょう。
これだと松山の桜の満開はまだ先になるかもしれん。
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久万高原行きのバス停にはお遍路さんたちがちらほら集まってきます。
「おはようございます」
「おはようございます」
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バスの車内で「久万高原線1日乗り放題切符」1200円を買い、
0630にバスは発車します。
昨夜の寝不足(?)のせいで眠たい。
うつらうつらするが、カーブで車体が左右に揺れると膝に乗せた荷物が
落ちそうになるし錫杖が転がりそうになり
熟睡はできませんがな。

0735
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「久万営業所バス停」で、お遍路さん達はドヤドヤ降りる。
久万の街は、現在「くままちひな祭り」の真っ最中です。
年々賑やかになっているようで
道すがら綺麗にお雛さまが飾られております。
しみじみ見ながら歩いたのは初めてですがな。

0754
44番 大宝寺着
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寺域が発する波動のせいか、石柱の写真がブレてしまいました。
境内には誰もいません。
大師堂で結願の紐を握り、今回の旅の安全と、
個人的祈願を一心にお祈りしていたら
身体がふわふわしてきてお大師様に引いていただくことができました。

参拝後、門前の「すごうさんの店」でひとやすみ。
柚子種黒焼きの「ゆずっ粉」と「やいと饅頭」を買いました。
お接待のコーヒーをいただき、女将さんとしばらく喋る。

さてそろそろ出発しましょうかね。
久万高原は下界よりも気温が低く、朝の空気もひんやりしていますが
歩くには丁度いいんですよ。
12号線に沿って約9kmを登っていきます。
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途中の峠御堂トンネルは歩道の幅が狭いので
ちょっと怖いね。通る車も怖いでしょう。

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ふるさと村の先から石畳のある遍路道へ入り、お不動さまを拝んでから
古岩屋荘へ出てきます。
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前回はここでバス待ちをして岩屋寺まで行ったのですが
今回はどんどん前に進みましょう。

1120
45番 岩屋寺着
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割と早く着いてしまったよ。
「久万営業所バス停」から「岩屋寺口バス停」へ行くのは1100発の
便があるんですが、それを待つよりも歩いていった方が断然いい。
次回からはひたすら歩くことにしましょう。
しかし、八丁坂ルートをとる時にはもう少し時間を見ておくべきでしょうね。

長い石段も苦にならない。
鼻歌歌いながら登ります。

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山門の外に一旦出て、わざわざ山門くぐって境内に入ります。
境内から法螺貝の音が朗々と響いてきました。
周りの空気がピンと張りつめたような雰囲気です。
景色と空気と音が一体になった瞬間です。
これがヘタな法螺貝だとこうはいきません。

誰が吹いているのか・・・
地下足袋を履いた大先達さんです。
勤行の様子もキリッとされていて、見ほれてしまいます。
思わず合掌して御礼をしました。
「ありがとうございました」

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錦のお札を頂き
「私も最初は先達初心者でした。これからも頑張ってください」
という言葉までいただきました。やはりオーラを持った方は
人格も練れているようです。

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ほっこりしたところで
休憩所で昼食をいただきましょう。
今朝買ってきたお握りと、やいと饅頭です。
日差しがポカポカと暖かい。

隣のベンチには八丁坂を越えてきた歩き遍路さん。
どうやら膝をやらかしたようで、
階段を降りる様子が辛そうです。
今日は46番門前の長珍屋さん泊だそうで
バスに乗り三坂峠の「塩ヶ森バス停」で降りて46番へ行くことをお勧めしました。

「岩屋寺口バス停」から1245発のバスに乗って
「久万営業所バス停」に戻ります。500円なり。
この区間は乗り放題切符は使えないそうです・・・

今日のお宿は三坂峠入り口近くの「桃李庵」
ここから約6kmの登り勾配の道程です。
時間的に余裕があるので、のそのそ歩いて行きますか!

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ふと見ると、ラーメン屋があります。
ちょうど頭の中には(ラーメン食べたい)思考が渦巻いていたので
躊躇なく店に入ります。
お昼時のピークを過ぎていたのか、案外空いていましたよ。
「どの味がお勧めですか?」
「味噌ラーメンが売りです」
「では味噌ラーメンと餃子!」
食べすぎではないの?と頭の隅で声が聞こえましたが、無視

コップの水を一気飲みし、水差しから3杯ついで飲む。
結構汗をかいていたんですね。

やってきた味噌ラーメン、徳島ラーメン風かな?
それに餃子がおいしい!

ズルズルとラーメンをむさぼっていたら
お客さんが続々と入ってきて、やがて店内は満員になりました。
いつもの事なんですが、わしが入るとその店は満員になるのです。
食事時以外の時間でもです。
誰かに言われたのですが、こういう客を引く人間がいるんですって。
本当にわし?
よくわからん。

おいしいラーメンを食べて
気分は上々、軽い足取りで歩いていたら、

1450「桃李庵」着
ちょっと早く着きすぎたかなあ。
ここはお遍路初心者の時にお世話になったお宿で、
歩き遍路以外は宿泊させないという徹底したお遍路宿です。
歩き遍路の親父さんと可愛らしい奥さんの2人でやっています。

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玄関をくぐるとストーブの炎が暖かい。
ほっとするような優しい気分になれます。
早速お洗濯をさせてもらい、しばらく親父さんと喋ります。
親父さんの好きな国防の話題がわしとよく合うので
小気味のいい会話を楽しむことができます。

今夜の宿泊はわしと定年後のオジさん遍路2人
あまり多くを語る方々ではなく、
夕食のとき喋っているのはわしと親父さんだけ。
食事を終えたらさっさと部屋に引っ込んでしまったので
わしと親父さんの2人してお酒を飲みながら楽しく喋りました。

わしは既にビール一本飲んでいたので
お接待の茶碗二杯のお酒でも飲みすぎた・・・

ヨロヨロと部屋に帰り、布団に倒れこむ。
盛大にイビキをかいただろうなあ。
隣の部屋のオジさん、すいません。



4月2日(日)
0600食事です。
今日は三坂峠の接待所「坂本屋」の開店時間に合わせての出発なので
ちょっとだけゆったりした朝なのです。
玄関のストーブの前に座って同宿者の出発を見送り、
0700出発
霜の降りている道路を三坂峠の降り口まで約30分
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松山駅からの久万高原行きのバスの停留所が、
去年までは「三坂峠バス停」があったのですがルート変更により
桃李庵近くの「横道バス停」からになってしまいました。
松山駅からバスに乗って三坂峠下りをしようとすると、
30分余計に歩かねばなりません。


閑話休題


いつもの急な山道を降ります。
ちょっとぬかるんでいる場所もありますが、
よく手入れされている道で歩きやすいですね。

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眼下には松山の街並みを望むことができます。
今日はお天気がよく、いつも見える山の霞もない。

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里山の風景が濃くなってきた頃
早咲きの桜とか椿の花々が迎えてくれます。

0820坂本屋着
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まだ開店していないかな?と思ったら既に開いていますよ。
ちょうど「門前の小僧さん」も到着されて、再開を喜びます。
今日の坂本屋さんのお目当ては、
お雛祭りです。
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古式ゆかしい内裏雛と屏風、古民家の坂本屋と雰囲気がぴったりと
あっています。
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屏風には達筆で何と書いてあるのでしょう?

三々五々当番の方々も集まってこられて
坂本屋名物の大判焼きと草餅も到着しました。
ありがたく頂戴します。まだ温かいよ。
おいしいなあ。
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元気を分けていただき、後ろ髪引かれる思いを振り切り先を目指します。
緩い下り道を歩いていくと、網掛け大師さまに出ました。
四国はこうした小規模な札所があちこちにあって楽しいですね。
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1004 
45番 浄瑠璃寺着
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まだここの境内の花は咲いていない。
このあたりから、5人の歩き遍路グループと前後するようになりました。
1日だけの歩きかな?それとも数日間のツアーかな?
先達さんはいますが個々で銘々お勤めをしていました。

勤行中、ご本尊さまとわしの間を鳥がサッと横切りました。
歓迎されていたのかな?

納経所で御朱印をいただいた後、
本堂裏の「鎮魂の皿」供養塔にお参りに行ってきました。
憂いを帯びたるり観音さまのお顔が印象的です。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「鎮魂の皿」について、
「門前の小僧さん」のブログより引用を許していただきました。
http://jh5swz.exblog.jp/24222472/

 太平洋戦争で亡くなった地元久谷出身者の慰霊のため、郷土史家相原熊太郎が
遺族の家を一軒一軒訪ねて巡り、戦死者の人となりを四行詩にまとめ、それを皿
に焼付け、準備は整ったが多額の建設費用が集まらず計画は頓挫、300枚の皿
は寺の床下に入れ置かれ、爾来25年、人々の記憶から忘れ去られていた・・・
 昭和49年、NHKの遍路番組取材班が床下から皿を発見し、撮影、編集し全
国放送され大きな反響を呼んだ。放映を見た地元の診療所三好かつみ先生が寺と
諮り、この慰霊塔建設に尽力された。
 仏教の六道にヒントを得て、六角の塔の六面の壁面に300枚の皿をはめ込む
ことに苦労を重ね完成させた。地元の石材彫刻店 相原誠一さんは、るり観音を
刻み塔の上部に安置した。       
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

みなさん、浄瑠璃寺に参拝の際には、是非この場所にお立ち寄りください。



1040
46番 八坂寺着

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今日は名物の寺ニャンコちゃんたちはいません。
彼らは御本尊様の眷属なのでしょうか。

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駐車場の桜が満開で、それは見事な眺めでしたがな。
これはソメイヨシノではないやろうなあああ。

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途中、別格文殊院に寄ったけれども
境内がダンタイサンのツアーに占拠されていたので遥拝のみに。

八つ塚への標識を左に見つつ、
札始め大師堂でトイレ休憩をします。
ほんと、ここのトイレは素晴らしい。

大師堂の中で勤行させていただきました。途中、外が賑やかになってきて
ガラッと戸が開き、そしてすぐに閉じられ声が遠ざかっていきました。
歩きツアーの人たちかな?

そろそろお昼です。お腹もすいてきたので西林寺手前の
ホカ弁屋さんに寄ります。確か去年のおきらくツアー三坂峠下りの時も
ここで買ったなあ。
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今日もステーキ弁当を買いました。
安くて美味しいんですよ!

弁当ぶらさげて西林寺へ。
両脇を支えられておばあさんがゆっくりゆっくり橋を渡っていくのが見えます。
桜が二分咲きくらいなのが残念ですねええぇ。


1230
47番 西林寺着
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お勤めを終えて納経所に向かうと
テンジョウインっぽいおじさんが駐車場から直接納経所に急いでいます。
納経帳とお軸、判衣の大荷物を見て、納経は少し待つのを覚悟していたら、
「お1人ですか?先にどうぞ」

おおっ
ありがとうございます!

境内にダンタイサンの姿が見えないので
「納経所係専用車」で本隊から離れてご朱印貰う人なんでしょうね。
多分、文殊院で見たダンタイサンの関係者にやかあらん。

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境内の休息所で買ってきたお弁当をいただき、
ほっと一息。
さてこのゴミをどうしようか?
どこかにゴミ箱があったら捨てさせていただこうと、
リュックにぶら下げて歩く。

丈の淵にある奥の院にも行ってみたかったんですが
また今度にしましょう。
なんか空模様が怪しくなってきました。
風も冷たくなってきたし。
先を急ごう。

遍路橋を渡り、道なりに歩いたつもりでも、
ちょっと横にずれてしまい、
八幡神社正面に出てしまったので100m戻って

1345
49番 浄土寺着
桃李庵で一緒だったオヤジさんがいて、電話で今夜のお宿の確保をしていました。
やがて賑やかに歩き遍路の一団もやってきました。
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この頃からポツリポツリと雨が降ってきたので、
雨具を着ようか着まいか悩ましい所です。
歩き遍路が集まって
「雨が降ってきましたね」
「雨着を着ようかどうしようか?」
「着たらやむので、おまじないに着ようか?」
結局ポンチョを引っ張り出して着込み、次へ。

八幡神社を過ぎた頃に雨はやんでしまいました。
道端で雨着を脱いでリュックに結んでおこう。

49番浄土寺から50番繁多寺までの道程は
歩道のない車道の遍路道しかないので
歩行者も自動車も気を使って歩かなくてはなりません。

でも去年の11月にここを通ったとき、
地元の方が脇道を作ってくれていて、大いに助かりました。
そのときは作りはじめで、標識もまだなかったのですが
半年たった今、立派に標識や、ペイントで矢印が描かれていて
とても解りやすくなっています。
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矢印に沿って歩いていると、自転車のお爺さんが停まって
「この先は、そこの倉庫を左じゃよ」
と親切に教えてくれました。ありがとうございます。

1415
50番 繁多寺着
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更に寒くなってきました。駐車場にはアイスクリン屋さんもいない。
境内には桜が見事に咲いています。
この桜を見物するために親子連れが来ていますよ。
親子でお花見、いいですね。
わしもそのうち孫を連れて・・・・
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納経所を出たあたりから再び雨が降ってきて
段々激しくなってきました。
仕方なく、山門でポンチョを着込みます。

冷たい雨風に打たれて歩くと気持ちもトーンダウンしてきました。
靴から雨が染み込んでくるのが分るので気持ちが悪いことこの上なし!
正面の山にお大師様が見えてきたので
本日のゴール近しです。気力を振り絞り歩く。
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と、スマホにメール着信音が続けて2通
雨着を着込んでいるので、
奥の奥に仕舞いこんでいるスマホを取り出す気もおきない。
通話着信音が鳴り出した。
軒下に移動し、雨着をまくって寒さでかじかんだ手でスマホを取り出した時点で
着信音がとまる。
どうやらクルマヘンロの知人からです。
松山参りに来ているので会いたい、というのです。

石手寺前駐車場で落ち合うことを約束する。


1515
51番 石手寺着
朝0700から歩き始めて20kmを8時間ちょっと
下り勾配の道中だったんで、
道草食いながら、ゆるゆる歩いてもこの時間に着く事ができました。
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相変わらず境内は観光客で賑やかですがな。
ただちょっと残念なのは
白人観光客が大師堂でわしの所作をビデオで撮影し始めた事です。
カメラに気づき、ちょっと嫌だったわしは、
その場から逃げだしました。
他人を撮影するときには、必ず被写体に許可を得るのが
万国共通のマナーだと考えます。

納経所で通夜堂の宿泊を頼み、宿帳に記入したら
先客が1名
いま、道後温泉に入りにいっているようです。
わしもお風呂に行きたいのですが、友人との待ち合わせがあるので
時間まで布団の上で写真の整理とかfacebookへの投稿をしていました。

スマホいじりに飽きて
石手寺正面コンビニに行ってコーヒーを飲んで時間を潰す。
やがて車でやってきた友人から
お土産に、と日本酒を手渡されました。
(ああっ荷物が重くなるなぁ)

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道後温泉の「椿の湯」まで車に乗せていってもらい
今日の疲れと汗を流しました。
特に足の疲れが結構溜まっていたので
半身浴を念入りにして、風呂上りにはマッサージ機で凝りをほぐしました。

椿の湯正面にあるお店の看板に目を奪われ、そこに入る。
「鯛めし」を食べようと思ったのですがメニューに
「宇和島さつま汁」というものがありますよ。
これを食べてみましょう。
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おろした魚をあぶって味噌と混ぜて更にあぶり、だし汁でのばしたものを
麦飯にかけて食べる、薩摩とは関係ない宇和島の料理だそうです。
味噌の味がちょっと強いかな?
めずらしい料理をいただきました。

バスに乗って石出寺まで帰ろうかね。「石手寺前バス停」で降りる。
いい気持ちで通夜堂に戻ったら、同室の人も帰っていました。
名古屋からの区切り打ちのオジさん遍路
挨拶と、出身地を交換し合った後は、話が続かない。
広い部屋のあっちとこっちに離れて、話すこともなく日が落ちてきた。
これじゃ、お酒を酌み交わすという雰囲気ではないね。

通夜堂の布団は不潔な宿泊者のもたらす南京虫がいるよ・・・と
某民宿の人が言っていたので少し気になっていたが
布団にもぐりこんでみてもなんともない。
もしかしたらわしのことを南京虫が避けているのかもしれない。

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お供に持ってきたニッカウ井スキーの小瓶
ひとくち含んで喉に流し込むとお腹が熱くなる。
身体も熱くなってくる。
瞼が自然と閉じてきて高いびき・・・

2000
満タンの膀胱に夢を破られる。
頭にライトをつけて屋外のトイレまでヨロヨロ行く。
通夜堂外のトイレは古めかしすぎて落下の恐れこれあり。
本坊の庭を横切って水洗トイレまで行く。
昔は夜のお寺が怖かったのだが
お遍路始めてからは不思議と怖くない。
仏さまの近くに居るという安堵感だろうか。

トイレの中をよく観察してみたら
シャワールームがありました。
それもお湯が出そうな感じです。

おおっ

これはいい。でも道後温泉に入りに行く時間があればそちらを
選択したいなあ。

部屋に帰って布団にもぐりこむが今夜は特に寒く、
酔いの醒めた身体を毛布でしっかりとくるんでいなければ寒さで目が覚めそうだ。

0010
ふと目覚めると、屋根裏からか、階下からか
トタトタトタトタ・・・・
何かが走る音がする。
誰かが玄関の戸を閉め忘れたため、猫が入ってきたのか

それとも


少しおしっこがしたかったが我慢して目をつむったら
また寝込んでいたようだ。

次に目が覚めたのは夜明け間近
膀胱は満タン
頭にライトをつけてゆっくりゆっくり階下に下りる。
玄関の戸が少し開いていた。
同室者が開けっ放しにしたのか

それとも




4月3日(月)
窓の外が明るくなってきたので身支度をはじめ、
通夜堂を後にします。
早朝の境内には地元の方がちらほら。
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近くのコンビニで朝食とコーヒーをいただきましょう。
イートインコーナー、0700からしか開店しないそうなのですが
わざわざ開けてくれました。
ありがとうございます。

朝の道後温泉本館の前には浴衣姿の人が溢れているかと思いきや、
あんまりいませんね。
そうか、今日は平日なんですね。

土産物屋街を通り抜けて路面電車の駅まで行き、
電車に乗って「JR松山駅」まで行きます。
ついでにJR窓口で帰りの切符も買っておこうかね。

路面バスの「運転免許センター」行きのバスは0745発
バス待ちをしていたら
昨日見かけた歩き遍路さんのグループの方が来ました。
「おはようございます」
「おはようございます」
彼らは千葉から来られた方だそうで、
先達さんは地元で歩き遍路の講演会をされて、
それに応募した人達が
数日間の交通機関利用の歩き遍路ツアーをされていて、
今回は33番雪蹊寺からだそうです。
わしも小規模ながら歩き遍路ツアーをしているので
相通じるものがあります。

今日は平日なので、免許センターに行く人や
通勤の人達でバスは満員です。
ただでさえ大荷物の歩き遍路さんたちが乗ると、もうバスの中は
身動きできない状態です。

「片廻バス停」でドヤドヤとお遍路軍団が降ります。470円なり。
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ここから太山寺まで1km少し。
わしも彼らにくっついて歩いていきます。
「あの~、みなさんの後姿をブログに載せてもらっていいですか?」
「はい、どうぞ」
一の門前の菜の花が綺麗ですね。
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0826
52番 太山寺着
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今日は抜けるような青空が広がり、朝の空気が気持ちいい。
自然と頬が緩んできます。
ここから本堂までは更に坂道を登っていかねばなりません。
沿道の家の人達が参道を綺麗に掃除してくれています。

「おはようございます」
「おはようございます。今日は晴れてよかったですね」
「そうですね」

使い慣れた線香蝋燭入れの中で、お線香が少なからず折れてしまっています。
頭陀袋に入れて歩いていると
歩く振動で折れてしまうのは仕方のないことですね。
比較的長いものを3本集めて火を灯す。

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納経所を出て、駐車場トイレを使わせてもらったあとに
入り口の輪袈裟掛けを見ると
置いてきぼりを食った輪袈裟がひとつ・・・
十夜ヶ橋のバッチが着いています。
持ち主にとっては思い出が詰まっているだろうになあ。

独りで歩くほうが身軽で納経もサクサク済み、先のグループよりも先に次を目指しますが
わしの歩みはのそのそしているので、やがて追いつかれてしまいました。
先達さんによると、ツアーの1人が風邪気味で松山で受診してから
列車で追いついてくるため、
53番近くの「伊予和気駅」0943着に合わせて急いでいるらしい。
そして今治から54番延命寺~57番仙遊寺宿坊泊です。
ああ、できればご一緒したいという気になります。

0935
53番 円明寺着
歩きのツアーの方々は風のように参拝しご朱印を貰い、
あっという間に去って行きました。
電車に間に合うといいですね!
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わしは自分のペースで参拝し、大師堂で今回の旅の無事を
お大師様に感謝しました。


さて帰りましょうか。
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「伊予和気駅」に着いたら、お遍路さんの姿はない。
間に合ったのですね。よかったよかった。

1041発の高松行きを待つ間に
お遍路装束を納めて整理します。
今日はいいお天気で暖かいですね~。
ローカル駅で呑気に列車を待つ気分は最高ですねええええ。
ずいぶんと贅沢な気分です。

やってきた列車の中は学生さんたちがいます。
まだ春休みなんでしょうね。
このあと新学期、昔の自分はこの季節、何をしていたんでしたっけ?
どんな気持ちで過していたんでしたでしょう。
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「今治駅」で降りて、特急へのトランジットの時間があります。
売店で駅弁を買ってきて食べました。
やはり、鯛めしでしょう。
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特急しおかぜ16号に乗り、岡山~新大阪と順調に帰ってきました。



今回、ちょっと気づいたことなんですが
錫杖を突いて歩いてみると、他の歩き遍路さんたちとの距離感が
少し開いているような気がしました。
わしはそんな気はないのですが、
宿でも道中でも、向こうからはあんまり語りかけてきません。
たまたま人付き合いが苦手な遍路さんたちだったのかもしれませんが、
やはり何か違和感を感じました。

自分が先達になる前は、
歩きの先達さんには会ったことがなかったので
何も知らずに車やバスツアーの「赤錫杖」を嫌っていました。

歩いていても車でもツアーでも、
一般のお遍路さんから見たら同じ「赤錫杖」なんでしょうか。

自分自身まだこの立場について整理ができていないので
もう少し歩いてみて考えてみようと思います。
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2017年 第2回 おきらく歩き遍路ツアー

2017年 第2回
おきらく歩き遍路ツアー
4月22日(土)

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「一度は歩いてみたい」

と思われている方は多いと思います。

「でも体力が・・・」
「ひとりじゃ不安・・・」

二の足を踏む方も多いでしょう。
そんな方々に、
半日程度で歩き遍路を楽しくできる日程を組みました。

参加費用は無料
宿坊宿泊費と、おやつ(500円)だけ自分持ちです。

これを見て興味のある方、
書き込みまたはメールください。
mint0790★yahoo.co.jp (★を@に変えて)

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山道みたいでも平地です。
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西国薬師四十九霊場巡礼 1番薬師寺、15番家原寺

1薬師寺15家原寺
平成29年3月28日(火)
今日は土日勤務の振り替え休みなので、病院に定期受診に行ってきました。
この歳になると病気の一つや二つ引き連れて、
一病息災でやっていきたいと考えています。

昨年冬から痛んでいた古傷の左足付け根の関節痛
春が来たと同時にピタリとおさまりました。
「先生、足の痛みがなくなりました」
「そうですか、季節・気圧の影響でしょうね」
「四国遍路しているときは不思議と痛まないのです」
「それはお大師様のおかげでしょう」
「私もそう思います!」

受診が早く終わったし、お天気もいい。
どこか行こうか。
抜け目なくリュックには参拝用具一式が入っています。

南海電車に飛び乗り、まずは「南海なんば駅」まで行きます。
そこから近鉄に乗り換えて急行で「大和西大寺駅」まで行き、そこから
ローカル線に乗り換えて「西ノ京駅」で降ります。
01薬師寺01
おお、ホームに「薬師寺」の石柱が建っていますよ。
石柱のあった所に駅ができたのでしょうか。

01薬師寺02
改札をくぐると参道が始まります。
すでに梅の花は散ってしまっていますが、
それでもほのかに梅の香りがしますよ。

1番 薬師寺
01薬師寺03
薬師寺は広大な寺域を持ち、地図を見ておかなくては何処に行ったらいいか
分らなくなりますよ。

薬師寺はわしにとって特別な思い入れがあるお寺です。
「中1コース」を読んでいた頃に、
当時の薬師寺館長の高田好胤師が、
般若心経について連載をしていて毎月楽しみに読んでいたもんです。
思えば仏教に親しんだ初めての機会であったともいえます。
ですから常々薬師寺に一度行ってみたいなあ、と思っていました。

足の痛みもあり、
四国遍路以外にあちこち歩き廻ることは控えていたのですが、
お大師様のおかげで調子もよくなり、
遠出も億劫ではなくなってきて、最初の場所が薬師寺です。

01薬師寺04
「おお、あれが西塔か」
朱も鮮やかな裳階をつけた三重塔、凍れる音楽とも呼ばれるのも
納得できる造形美です。
01薬師寺05
残念ながら国宝東塔は解体修理中です。
後々の世まで伝えるためには必要な作業でしょうね。

本堂の薬師如来様にご挨拶し、大講堂でご朱印を頂戴します。
売店で吉野葛のお菓子を試食して、血糖値を少し上げておきましょうかね。

玄奘三蔵院伽藍のほうで、シルクロードの絵画展をやっているんで、観ておきたい。
絵画展見学込みの拝観料を払っていたので、中に入ると、
藍銅鉱絵の具を用いた碧の色がすごい。
引き込まれるような空の色です。

眼の保養をして外に出ると、ニャンコが芝生に横たわっていて
ニャイ~ンと愛想をふりまいています。
この猫はお寺のネコのようで
仏さま、眷属におつかえしているネコなんでしょうね。

薬師寺の空気を十二分に身体に染み渡らせて
「西ノ京駅」から「大和西大寺駅」まで戻ります。
朝から何も食べていなかったなあ。どこかで何か食べようか。
血液検査のため、昨夜から何も食べていなかったのです。
吉野葛のお菓子のかけらだけでは持ちません。

大和西大寺駅構内には、ちょっとした食料品街があり、
乗換えのための人の流れの多さがわかります。
何を食べようか、散々迷った挙句
お握り屋さんで握りたてお握りをいただきました。

さて、帰ろうかね。
「大和西大寺駅」から急行、地下鉄を乗り継いで南海「天下茶屋駅」まで来て
そこから住んでいるところに帰ってきても、まだ日は高い。
まだまだどこかに行きたいなあ。
それでは、近所にある札所に行きましょう。

自転車で3kmくらいのところに
15番家原寺(えばらじ)があります。
あまりに近所なので、そのうちそのうち、と思っていると
結局行かないことになってしまう。それではいけんので、
行くことにします。

15家原寺01
ここ家原寺は、西国薬師霊場巡礼を知る前に
何度か参拝に来ていた真言宗寺院です。
写真は最初にここに来た頃に撮ったもので、
ご本尊が文書菩薩様なので、学業成就のお寺として有名な所です。
受験生は願いを書いたハンカチをピンで留めるのです。

ここは704年(慶雲元年)に行基菩薩が生まれた場所で
生家を寺に改めたのに始まるとされます。

15家原寺02
本堂の横に薬師堂があり、薬師巡礼はここで参拝します。
ご朱印を頂き、バインダーに留めてこれで終了!


最近仏旗について色々ご縁があり、
いささか勉強させていただきました。
これは薬師寺境内に掲げられている旧仏旗です。
仏旗01

去年四国88番大窪寺で、
五色幕の色について先達さんが説明していたのを聴き
それをブログに乗せたら
「それは違う!」
といった意見を貰いました。
調べてみたら仏旗には2種類あり、
それぞれ色の持つ意味も違っていたのです。
仏旗03

指摘した人の不勉強と、わしの不勉強の両方だったのです。
世の中のことには何にでも意味があり、
何も考えることをせずに受け入れていることのなんと多いことか。

仏旗02
お遍路をしていく中でいつも見かける五色幕や仏旗
その色に込められた意味を知ることが、
今後の修行の役に立ってくれることと考えます。
仏旗04

おきらく遍路旅 通算7巡目 24番最御崎寺~37番岩本寺

おきらく遍路旅 通算7巡目
24番最御崎寺~37番岩本寺
平成29年3月11、12日

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土佐は歩き遍路中に御縁によって知り合いになった方が
車でお接待をしてくださいます。
「それはいかん!」
と言われる方もいますが、
わしは基本的になんでもありのお遍路修行をしています。

土佐では、ご縁をいただいている方々の教示・交流を通し
自分の精神性がより高次元に進むことができ、
なんと言われようが省略するわけにはいかないからです。
まさに「修行の道場」です。

「自分にも興味ある!紹介してください!」
「いっしょに連れて行って!」
と言われる事もあるんですが、
申し訳ありません。これは私自身の修行で、
今は自分の事でいっぱいいっぱいなんですよ。

確かな御縁があれば必ずお誘いがあるはずです。
興味本位の方、ごめんなさい。御遠慮願います。



今回、かなり毒を吐いている記述が多く
それについて不愉快になる方もおられるとは思いますが
これは自分が勉強し、思索した結果であり
ご意見のある方はメールを頂戴できれば幸甚です。




3月10日(金)
今日も仕事を終えて駅まですっ飛んで行きます。
足取りはルンルン状態で宙を飛んでいるような気分ですがな。

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明日から3連休だけあって新幹線の駅は大賑わいです。
切符売り場は長蛇の列で、前もって買っておけばよかったなあ。
新幹線、特急南風を乗り継ぎ、
2130に高知駅前に降り立ちます。
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発泡スチロール製の土佐三傑が出迎えてくれました。
さすがに夜は寒いね。
駅前の「高知ホテル」にチェックインして、惰眠をむさぼります。



3月11日(土)
0400起床、
0500迎えの車がホテル前に来てくれました。
まだ暗い高知の街を出発し、室戸目指してひたすら走り、
0645
きらメッセでちょっと休憩
キリッとするような冷たい気持ちのいい風が吹いてきます。
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0730
24番 最御崎寺着

今日の室戸の海は静かで、波の音が聴こえてきません。
こんな静かな室戸岬は初めてです。

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札所には、御本尊様やお大師様との結縁の紐が付けられているところがあります。
いままでわしは、単に握ってそれでおしまい!でした。
今回、
「周りに誰もいないときに、一心に念じてしばらく握ってみてください」
と教えられ、

大師堂で結縁の紐を握って
「南無大師遍照金剛南無大師遍照金剛南無大師遍照金剛・・・」
静かに唱えます。
周りには誰もいない。静寂のなか数刻
ホワ~ッとした、ふわふわとした気分になってきて
紐が上から曳かれるような感覚になってきました。
気がついたら前かがみになってきて紐が額に引っ付いていました。

おお、これか!

「ようきたな」と、お大師様との有難い御縁を頂戴しました。


0820
25番 津照寺着
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誰もいない石段を延々登り、息切れしたころに
本堂に着きます。
ここも眺望絶佳
土佐の海を見渡すことができます。

それに、桜の蕾の薫がしてきました。
これって、わしだけが感じているのでしょうか?
誰に言っても「そんな匂いはしない!」
と言われてしまいます。
でもね、もうすぐ桜が咲くころ、ほんわかと漂ってくるんですよ。
うす~い下肥のような薫りです。

大師堂に降りてきて、結縁の紐を握って・・・・
何も起きません。
(まだか、まだか!)
雑念だらけではいかんなあ・・・。

一心にお願いをしなくてはいけないそうです。
ああ、まだまだわしは煩悩まみれやなあ。
結局この日は、結縁の奇瑞は起きませんでした。


0900
26番 金剛頂寺着
山門脇から懐かしい香りが漂ってきました。
それは、薪を燃やす煙の香りで、子供のころの冬の風景が思い出されます。
「プルースト効果」ですね。
お接待のふかし芋を作っているそうです。
残念ながらまだふかしあがっていません。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
プルースト効果とは、
ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象です。
フランスの文豪マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の
主人公が作中で同様の体験をすることから、こう呼ばれます。

嗅覚は脳のなかでも原始的な感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているので、
より本能的な情動と結びつきやすいんです。
そういった意味で、情緒的な思い出ほど匂いと密接な関係があります。
鼻→嗅上皮→嗅細胞(嗅毛)→嗅球→大脳辺縁系
大脳辺縁系は食欲などの本能的な行動や、喜怒哀楽などの感情を司る所です。
嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びついており、
これは五感の中で嗅覚だけが持つ特徴です。
つまり、香りは本能的な行動や感情に直接作用する、と言い換える事が出来ます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

お寺の線香の香りも、子供のころ楽しみだった初詣の記憶を
呼び覚まさせてくれます。
ですから四国遍路の最中は、
いつも初詣の時のうきうきした気持ちなのです。


閑話休題


今日は3連休だけあって
国道を走る車の量も多いよね。
しかし、この車はいったいどこに行くのでしょうか?
観光地?ショッピング?里帰り?


1020
27番 神峯寺着
真っ縦も、車で登ればあっという間ですがな。
上の神峯神社にも行きたかったが
喪中なので遠慮しておきます。

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いつ来てもここの空気は気持ちがいいですね。
特に大師堂
空に近づいたような気がします。

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本堂の裏にはピンク色の花が咲いています。
ボケの花かな?山桜かな?



安芸で昼食をしましょうかね。
有名なうどん屋さんがあり、いつも混雑しているそうですが
お昼前に行けば席は空いているでしょう。
空いていましたよ。

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わしは冷のぶっかけを頼みました。
コシが強くておいしいねえ。
ユズのタレをかけると尚おいしい。

お腹も出来たところで次行こう。


1315
28番 大日寺着
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土日は本堂の中に入れるそうなので
靴を脱いであがらせていただきます。
ここの御本尊様も力が強いそうなのですが、わしにはとんとわかりません。
うう~む、まだまだ修行が足りません。

ここから国分寺まで、車遍路さんはナビがなければ難しい道程です。
歩きだと遍路シールがあるのでわかりやすいが
ちょっと複雑な道路なので迷いやすい。

わしは遍路地図を見ながらナビゲートするんですが
目標物と実際の距離感が判りづらいのです。

艱難辛苦の上

1410 
29番 土佐国分寺着
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山門の脇にも駐車場があり、今回はここを使わせていただきます。
「ほら、あそこに『酒絶ち地蔵』があります」
「えっ!そんなのがあるんかいな?」
そういった会話をしていると、賑やかな集団がやってきて
酒絶ち地蔵堂の前で、ひとしきり盛り上がっています。
「なんて読むのかな?」
「酒やめられるかな?」
「無理や!」
「お参りしてこい」

今日の旅の目的の一つに
門前の「扇屋」で謹製の納め札を買うこと。
7周目残りの緑札と、8周目の赤札です。
先達経典には7周目から赤札、と書かれているのですが
ここに至っては赤とか緑とか、別に気にならなくなりました。
これ見よがしに赤札を切っている車遍路さんを見ると
人に見せるためにお遍路やっているのかなぁ?と考えてしまいます。

またまた次への道程もわかりにくい。
助手席で地図をにらみ続けていると、気持ち悪くなってきますがな。
こりゃいかん。

1450
30番 善楽寺着
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駐車場が混んでいる割には境内には人影がない。
何かな?と思ったらお彼岸のお墓参りだ!
札所も檀家さんを多く持つ所はお墓も大きい。
従って今の季節はお墓参りの人が多く訪れているんですね。

ここの納経所で売っている輪袈裟止めを買うのも目的のひとつです。
金色の三鈷杵型で、3500円

高知の街中を通り過ぎ、五台山が目の前に見えてきます。
植物園に行く家族連れも多いですね。


1530
31番 竹林寺着
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明日、高知港に豪華客船が入港するそうで、
その前に竹林寺を参拝できてよかったああああ
去年は大陸からの観光客が大挙して押し寄せて
お勤めの邪魔だったからなあ。

そういえば、31番奥之院船岡堂が五重塔近くにある。
しまった、奥之院納経帳を持ってきていない。
まあいいや、今度にしましょう。


海に向かって車は走り
1615
32番 禅師峰寺着
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ここは1630以降は蝋燭線香は灯す事ができんので、
何とか間に合いました。
32番禅師峰寺 のコピー

そろそろ時間が気になってきました。
今日のお宿は種間寺の通夜堂
少しくらいは歩いて通夜堂にたどりつきたい。
小細工と言えば小細工、こだわりと言えばこだわり。

車を降りて、荷物を背負って歩きはじめます。
「純粋な歩き遍路でなければ通夜堂は使ってはいかん!」
本当にダメだと解釈されておられる方、お叱りの御意見をください。
謹んでお受けいたします。


1730
34番 種間寺着
種間寺の門におられるお大師様に
「すいません。純粋の歩き遍路ではありませんが、いいですか?」
「おう、ゆっくり休めや」
と、言われたか言われなかったか・・・・

もし断られたときにはテントを張らせてもらおうと
ツェルトとシート、寝袋を持ってきているので荷物が重い。

豈図らんや(あにはからんや)

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今日の宿泊はわしひとり
ありがたや。
温水シャワーで今日の汗を流し、
夕食の食パンをジュースで流し込みました。
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今日買った納め札と輪袈裟止めです。
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なんやかんやでお金が飛んでいきますがな。

荷物の整理をしたら、
することもないので1900に寝ました。


3月19日(日)
0400に眼が覚めます。それでも9時間眠っていましたがな。
明日の春分の日は朝から仕事なので
今日中に帰らなくてはいけません。

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朝の空気はすがすがしいよね。
通夜堂を念入りに掃除します。

夜明けの境内で独りお勤めさせていただき、
そのあとしばらく境内を散策
0700に納経所が開いて、早速ご朱印をいただきます。
「昨夜はお世話になりました」
「いえいえ」
「温かいシャワーと、清潔なシーツの布団は最高です!」
「いえいえ」

お迎えが来たので
そのまま雪蹊寺に戻ります。

0750
33番 雪蹊寺着
朝早い境内には、すでに車遍路さんがちらほら。
本堂でお勤めしていたら、後ろでおじさん遍路さんが
大きな声で、不思議な節回しでお経を唱え始めたので
テンポが少し乱れてしまいました。
う~~ん、不動心はまだ得られていないなあ。

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今まで気づかなかったが
入り口の脇に
山本玄峰老師の胸像がありました。

ここは臨済宗妙心寺派の寺院で
前にも書いたが、妙心寺開基の無相大師関山慧玄さまは
京の大徳寺で大悟したあと、美濃の伊深に草庵を結んで隠棲しています。
そこはわしの産まれ故郷の近くで、子供の頃「エゲン坊」の物語が
何故か大好きで何度も何度も読んでいました。

ですからお遍路でありながら、浄土真宗門徒でありながら
禅宗、それも臨済宗が好きなんですよ。

わしの傾倒する一休宗純(とんち一休ではない)も臨済宗ですよね。


閑話休題

さて次は高岡の町に進み、清滝寺に行きます。
相変わらず山を登る車道は狭く、
「南無大師遍照金剛、どうか無事の通行をお願いします」
と唱えて道に入ります。
離合ポイントを確認しつつおっかなびっくり進むと
向こうから白いクラウンが来た!
大概年寄り車遍路は大きな車に乗っています。
それに離合ポイントは考慮に入れておらず、
「お前がゆずれ」
と言わんばかりの顔をしています。
一台だけならなんとかなるが、後ろに車が続いていると
こおりゃ、やっかいです。

もう一本道があるので、登りと降りを一方通行にしてもらえんやろうか?
だめかなあ。

歩いて登ればこんなことで悩まなくてもいい。


0845
35番 清滝寺着

今日もいいお天気で気持ちがいい。
山桜の花も咲いていますよ。
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山上の駐車場は車で一杯ですね。
お彼岸なので、本堂で何かの行事が行われているようです。
納経所にも、行事に参加される信者の方が沢山並んでいます。
ですので、ここでの納経はいささか時間がかかりました。
しかし、今日はいいお天気
全然気になりません。
わしの後ろに並んでいたおじいさんの納経帳は真っ赤
徳島の方で、特に阿波の札所は隙間なく赤です。

下りの山道は・・・割と順調でした。
高岡の町を横切り、海の方へいく。

1000
36番 青龍寺着
まだ桜は咲いていない。
長い石段をえっちらおっちら登ります。
さすがに本堂は空気が違いますね。

納経を終えて山門から出たら、犬連れの家族遍路が来ました。
「ペット禁止」の立て札が大きく建てられているので
留守番の人が犬を連れて大人しく待っています。
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「○○ちゃんは、家族同様だ!」
「参拝につれてきて何処が悪い!」

と言ってペットを神社仏閣に連れてくる人がいますが、

申し訳ない、

あくまでペットは畜生で、人間ではなく穢れの対象なのです。
眷属である神獣は、畜生が嫌いなのですよ。
これはどうすることもできない決まりなのです。

勉強すればするほど、
神社仏閣には古来からの決まりごとやしきたりが厳然と存在し、
何百年も続いた決まりごとを、
たかだか戦後生まれの人が変えていいわけありません。

この頃神社仏閣は時代に迎合して「ペットOKですよ~」
という所もあるにはありますが
やはりだめです。

ある札所で、ペットが石段や建物におしっこをかけ、
注意したお寺の人に逆切れした参拝者がいて、
そのせいで「ペット禁止」とわざわざ表示せざるを得なくなった札所がありました。


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帰りに恵果大阿闍梨堂にもご挨拶し、青龍寺を後にします。

さて

高岡の町まで戻り、須崎から高速道路に乗って四万十町まで行きます。
さすがに三連休だけあり、上り下りの車線には車が多く見られます。


1145
37番 岩本寺着
駐車場は門前の「お遍路さんの駅」正面だけでなく、
道路を少し奥に行けばバスが何台も駐車できる広い駐車場があり、
そこに停めて、少し歩いて岩本寺に行けばいいのです。
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山門の階段には、雛祭りに描かれたのでしょうか、
可愛らしい絵が飾られていて眼を楽しませてくれます。
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境内の奥を列車が通り過ぎる音がします。
境内はまずまずの賑わいです。

先ほどの青龍寺で述べた犬の話
ここはペット禁止と書かれていないからかな?
結構犬連れの遍路が多い。

横浜ナンバーの赤いスポーツカーから中年の夫婦が小型犬を連れて
境内に入ってきました。
わしは気づかなかったが、
手水場で、柄杓から水を犬に飲ませていたそうです。
なんだこりゃ?
常識を疑うなあ。

もしもよその犬が使った柄杓、
自分だったら使うかい?

こんな遍路を続けるためにはるばる横浜から来ているのでしょうか。
見たくない遍路を見てしまいました。
この先犬を連れて堂々と境内に入り、手水場で水を飲ませるのか?
何も教えてもらっていないのか?勉強していないのか?


これは後日談なのですが
いつも行く美容室のスタイリストさんがお遍路をしていて、
お遍路話で盛り上がりました。
彼女は最初バスツアーに参加し
勤行次第とかお作法を一通り学んでいます。
その後、車遍路から始めた友達と一緒に車で廻ることになったのですが、
その人は最初から車で始めたので
勤行次第も糞もあったもんではなく、
何も唱えないそうです。

我流で何も知らないまま行程を重ねていると、
自分なりのやり方で凝り固まってしまい
人のいう事を素直に聞けなくなってしまうらしい。

そしてそして恐ろしいのは、そんな人が4回廻って先達になること。
お遍路さんに正しいお作法を教えることができないのです。

なぜ暗記していても教本を見ながらお経を唱えるのか?
ご朱印の本当のの意味は?
白衣の、菅笠の、金剛杖に込められた意味は?
般若心経が教える「こだわらない心」とは?

自分自身のステイタス向上のみのために四国を廻り
誰も導かない、導けないダイセンダツさんができてしまう。

誰かに注意されたら逆ギレすることなく、
望むらくは謙虚な心に戻って
勤行次第やお作法、
マナーやルールをきちんと学んで
きちんと実践してもらいたいものです。


色々ありましたが
帰り道はきわめてスムーズです。
高速道路を通って高知ICまで行き、高知駅に帰ってきたのは1350
おおっ
これは1413発の特急南風18号に乗れるぞ!
早速切符売り場で購入済みの1713発南風24号の切符を
変更してもらいます。続いて岡山からの新幹線指定席も・・・

南風号は高知発なので、
指定席は買う必要はない。
自由席の方がガラガラですがな。
1641岡山着、
1738新大阪着
無事に帰り着くことができました。
翌日は朝から仕事
もう一日休みがあったら、もっとゆったりした行程で廻れたかもしれませんね。
奥之院参拝も・・・
またそれはいずれ行くことにしましょう。

前述したように土佐遍路は
本来の自分の歩き遍路からは外れているのですが
導師の導きもあり、スピリチュアルな体験、成長ができる
得がたい行程となっています。

また、自分自身の思索について間違っている所もあるので
それを指摘してくださることもあり、
とても有難いのです。

わしの土佐車遍路について
色々御批判とか御意見とか言われることもあるのですが
これはわしにとってはずすことの出来ないのです。

悪しからずご了承ください。

次回は4月の初めに久万高原~三坂峠~松山市内を「歩き」ます。
桜の花は綺麗に咲いているかなあ。
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ツアーや車遍路の方で、歩きに興味のある方
誰でも無理なく歩くことのできる行程ですので
4月の新年度の予定が決まりましたら万障繰り合わせてメールにてご連絡ください。

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柳水庵遍路休息所スズメバチトラップ設置

柳水庵遍路休息所スズメバチトラップ設置
13番奥之院建治寺


龍門窟

歩き遍路さんが焼山寺へんろころがしを半分終わって
柳水庵近くの休息所でひとやすみ、あるいはそこで宿泊する人にとって
スズメバチの存在は厄介なものです。
一昨年にスズメバチの巣ができて危険!という貼紙がありました。

お節介なわしは、歩き遍路さんが無事に休むことが出来るように、
去年からスズメバチトラップを仕掛けています。

「鯖街道キャンプウオーク」に関わってから
山小屋に巣食うスズメバチの駆除作業をしていたので、
その知識と経験が役に立ちました。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-141.html
一度お節介をしたからには、
途中で日和ってはいけません。毎年やります。

このトラップを設置するタイミングは、
一匹だけ越冬した女王蜂が巣作りを始める初春です。
なぜこの季節にトラップを仕掛けるか、
スズメバチの生態を楽しく学習できる小説に
百田 尚樹の「風の中のマリア」を読むとよくわかります。
興味のある方、是非読んみてください。面白いですよ!

さて、徳島へは前日の夜に「南海なんば高速バスターミナル」
1820発のバスに乗り、徳島入りをしておきます。
車中、旅の期待感でワクワクですね。
2100に「徳島駅前バス停」に着いて、
定宿の「サンルート徳島」で温泉に浸る。


平成29年3月15日
今朝はゆっくりできるので、ホテルの朝食バイキングを楽しみます。
昼食分も食べたのかもしれません。お腹一杯!

駅前のバスチケットセンターで帰りのバスチケットを確保し
0900に駅レンタカーに行き、予約しておいた車を受け取ります。
ここで注意しなくてはいけないことは、
飛び込みで行くと、車がないことがあります。
事実わしのあとに来店した人は、車がないと言われていました。

今日の車は「スズキワゴンR」
小回りの効く、このくらいが丁度いいのです。
カーナビに柳水庵の住所をブチ込んで、出発!
ラジオを聴きながら鮎喰川に沿って走っていると、
右手に13番大日寺が見えます。
「帰りに寄らせていただきます~!」
と叫びながら通り過ぎます。

どんどんどんどん道は山道になってきます。
菅笠をかぶったお遍路さんの姿がちらほら見えてきました。
焼山寺越えをしてきた歩き遍路さんなんですね。
(おつかれさま)と目礼をします。
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神山町の阿川梅の里は、梅の花が綺麗に咲いていますね。
ついつい脇見運転をしてしまいますが
狭い山道、いきなり現れる対向車にも注意しなくてはなりません。

どんどんどんどん標高があがり
急な坂道もあり、ワゴンRも大変そうです。

走ること1時間と少し
1015
柳水庵下の遍路休息所に到着!
赤錫杖をついた歩き遍路さんも来ました。
「こんにちは」
「こんにちは」

さてさて、去年仕掛けたスズメバチトラップの様子は・・・
女王蜂は捕れていませんねえええええ。
誘引口あたりに小さな巣が引っ付いていました。
これはドロバチの巣かな?
空になっている巣を取り除き、誘引液を出してボトルを洗い、
持ってきた新しい誘引液を入れました。
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その様子を見ていた先達さんから
「それはなんですか?」
と声がかかりました。
「ああ、これはスズメバチ駆除用のトラップです」
「えっ、ここにスズメバチの巣があるのですか?」
いきなり彼の腰が引けました。
「ああ、今の季節にはないですよ。女王蜂を今のうちに捕えておけば巣はできません」
「ああ、そうなんですか(ホッ)」
スズメバチの生態を説明して
このトラップの設置理由を説明しました。
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彼は広島県の方で、銀の納め札をいただきました。
いままで車遍路だけだったのですが、60歳になったので
歩き遍路を始めたそうです。
ああ、羨ましい。わしも早く定年になって思う様遍路したいなあ。

こう喋っている間も、歩き遍路さんたちが柳水庵から降りてきます。
春ですねえええええ。お遍路さんの季節ですねええええええ。
ああ、わしも歩きたい!
うずうずしてきましたがな。

「では、この先お気をつけて!」

もと来た道を下ります。

今回、時間があれば寄ってみたかった札所があります。
13番奥之院建治寺です。
ちょうど帰り道の途中にあるのです。
奥之院参拝を、ぼちぼちやっていますので今回はここに行こうかね。

道路脇に大きな看板が建っているのでわかりやすい。
細い山道をくねくね登り、
1109
13番奥之院建治寺着
駐車場には誰もいません。貸切ですがな。
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役行者開基で、金剛蔵王権現さまがご本尊で、
四国三十六不動霊場の札所にもなっています。
本堂は、中に自由に入れるので靴を脱いであがらせていただき、
ご真言の「おんばざらくしゃあらんじゃうん」を
つっかえつっかえ唱えます。
拙いお勤めを、
最後の大金剛輪陀羅尼でお許し願いました。
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大師堂の脇に龍門窟への歩道が続いています。
ロープを掴んでおっかなびっくり登ってみると
岩窟の入り口があります。
懐中電灯を納経所で貸していただけるとのことで、
引き返して納経所へ。
「あの~、懐中電灯をお貸し願えませんでしょうか?」
「はい。ですがその白衣が汚れますがいいですか?」
「はい!」
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岩窟の入り口まで戻り、懐中電灯を片手におっかなびっくり入る。
ここは行者が3年近くかけて独りで彫った修行場だそうです。
入り口近くは天井が低い。
しゃがんだ姿勢でそろそろ進む。
向こう側が明るいですね。
中ごろから天井が少し高くなってきますが、
暗くて狭い空間は不安です。
自分にとって洞窟探検は苦手なんだなあと感じ始めてきました。
この分だと慈眼寺の穴禅定は無理かなあ・・・
30mくらい進むと、そこに祭壇があり、
しかし何様が祀られているのか
迂闊にもわかりませんでした・・・
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案に相違して白衣は汚れていませんでした。
もし汚れても、
汚れたまま、ずっと着ていようと思っていたんですが。

鎖場のある滝行場へは、歩き遍路道を下っていかねばならないので、
今回はやめておいて、またいつか来ることにします。

建治寺を後にして、国道に出ます。
しばらく走ったら13番大日寺の駐車場が見えてきました。
車を停めて、すごい風が強く吹く中を歩いて大日寺へ。
納経所を覗いて見たら金住職はいないなあ。
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まあいいやと本堂に行ったら、
大きな覆いがかけられていて屋根の修理中でした。
そういえば去年末に住職から屋根の修理の話を聞いていたなあ。

大師堂でのお勤めを終えて納経所に行ったら
丁度金住職が交代の時間で出てこられました。
おおっ!大ラッキー!
わしも金住職も大喜び。
後から納経所に来られた方に写真を撮っていただけました!
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大満足な日程を終えて徳島駅まで戻り、
レンタカーを返して1500発のバスでなんばに戻りました。

徳島駅前で、ちょっと残念な事がありました。
それは去年からアジア系の女性が駅前で
「アジアの子供たちのための募金」
をしています。結構しつこい。
警察からの許可証を見せてくれたのですが、
警察ってそんなことへの許可証を出したっけ?
募金の様子を写真に撮らせてもらってもいいですか?と聞いたら
とたんに「NO!」と顔を隠して怒りはじめました。
え?いいことしているのに何故?

変ですね。

ググッて調べてみたら、どうも怪しい人達でした。
間違いだったらいいんですが・・・

わし思うんですが、募金活動全体に言える事。
一日中街頭に立って声をからしているよりも
同じ時間を使って一生懸命働き、
そのお金をチャリティーすればいいんでないの?
募金活動をすることに自己陶酔していない?
そう思っていました。

閑話休題

予定通り高速バスに乗り、
なんばの駅前に着たら道路が渋滞しています。
窓の外からは太鼓の音が聞こえてきました。
「?」
たくさんの華やかな幟が林立しています。
ああ、大相撲かあ。
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南海難波駅前の大阪府立体育館では大相撲三月場所が開催されているんですね。
18時過ぎなんで、丁度終わった頃ですね。
稀勢の里フィーバーですごい人出です。
ま、これも春の大阪の風物詩でしょうか。

今日は色々とあって充実した一日でした。
自分としては休日はボ~ッとするよりも
忙しい方がいいですね。

さて今週末は土日と土佐遍路を楽しんできます!



おきらく歩き遍路 通算7巡目 20番鶴林寺~21番太龍寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目
20番鶴林寺~21番太龍寺
阿波遍路道のへんろころがし2連発の旅です。
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平成29年2月25日(土)
今日は朝から
0630「南海なんば1F高速バス停」から出発して
0930「徳島駅前バス停」に到着

ここから徳島市バス勝浦線で鶴林寺ふもとまで一直線
朝食がいい加減だったので、駅前コンビニでお握りを買い込んで
バス停脇のベンチで貪り食う。
と、同時にお遍路装束に着替え
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1010に来たバスに乗り、約1時間揺られ、
1106道の駅「ひなの里勝浦」前で降りると、
駐車場の車が多い。720円なり。
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雛人形のイベントをやっているようですね。
わしは、あんまり興味がないので食堂に行って、また何か食べようかね。
食べてばっかしや。
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ここにも由緒ありそうな雛人形が飾られています。
買うといくらくらいするんやろうね。

ランチを食べてひといき。
さてここから星の岩屋に行こうか、鶴林寺に行こうか。
実は星の岩屋は奥之院ではないのですね。
奥之院の納経帳を持ってきていたのですが、今回は出番がなさそう。
星の岩屋はやめておいて、
19番立江寺の奥の院星取寺は、今度の予定に入れましょう。

「生名バス停」まで歩き、さあ鶴林寺登りの始まり。
今日もストックを持ってきました。
錫杖とあわせてダブルストックです。
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去年の夏に、おきらく歩き遍路ツアー中級編をここでやって
泡吹いた思い出があります。
やはり山歩きは自分のペースで、が鉄則ですね。
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登り口には、金剛杖が置いてあります。
地元の方たちが作ってくれているのですね。
いかにも製材所で作ったっぽい仕上がりがいい。
大概歩き遍路さんは自分の杖を持っているので
これはトレッカー用でしょうか。

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いつも目に入るのは
舗装道路に刻まれた犬の足跡
これは犬でしょうね、うん。
何処から来て何処へ行ったのでしょうか・・・

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一歩一歩山道を踏みしめつつ登る。
まだ鶯の鳴き声は聞こえない。
聞こえるのはわしの荒い息づかいと錫杖の音
6つの遊環は六道を現わし、煩悩を払うために鳴らすそうな。
錫杖経

山登りのときはいいけども、下りの時はどういう按配になるか
7巡目は錫杖の使い勝手を自分なりに検証をしてみます。

鶴林寺の標高570m登りの道は、
水呑み大師とか、休憩所が所々にあり、
自分のペースで登るのにはそれほどきつくはない。

通夜堂跡が見えたらもうすぐ到着です。駐車場が見えてきました。
1300
20番 鶴林寺着
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約1時間半といったところでしょうか。
車遍路さんが二組いるのみ。
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本道の裏には伝説のご本尊が降臨された杉の巨木があります。
鶴林寺境内をしみじみ見るのは初めてですね。
本堂の周辺あちこちうろつき回ってみました。

大師堂では何かの法要をしているらしく、
お勤めをしていたら
いきなり正面の扉が開いて人々が出てきてびっくり。

歩きの下り道には
相変わらず「かも道は危険です・・・」
の看板が立ったままです。早く撤去してくれへんかなぁ。

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下り道は急なのですが、階段の木をこのように配置してくれると
膝への負担が軽減されていいですね。
今日は気候もよくなってきているので
左足付け根の具合は絶好調です。
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下り勾配が急な箇所は、杖の先端を持って長く使わなくてはいけないのですが
杖頭部の塔の部分が少し危険な感じがします。
長い長い下り道に飽きてきた頃
大井の集落に出てきましたがな。

1434
東屋に到着
今日はここまで!
東屋のソファーに座ったら、もう動く気がしなくなり
今日のお宿「碧」に連絡しました。
このお宿は送り迎えが手厚くて有難いです。
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迎えの車を待つこと10分少々
ソファーを日の当たる場所に移動させて、引っくり返っていたら
日差しがポカポカ暖かくって気持ちがいいねえええぇぇ
ちょっと眠りこけてしまいました。

やってきた車に起こされ、いざ!

ちょっとその前に
気になっていた「お松大権現」へ寄ってもらいます。
割と近くにあるんですよね。
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日本三大怪猫伝
(肥前佐賀藩の鍋島化け猫騒動、岡崎の化け猫、阿波のお松大権現)
のひとつだそうで、
境内のしだれ梅が満開なので見たくて連れて来てもらいました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お松大権現

江戸時代、奉行の不当な裁きを不服として直訴処刑された「お松」という
女性の愛猫が妖怪変化となり、奉行の家を代々崇り続け仇を討ったとの伝
説が残されています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

境内はネコ、ネコ、ネコ
鳥居の下の敷石にもネコの足跡がありますよ。
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これはコンクリに印されたものではないはず。
ネコ不動さまもいました。

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おお、噂に違わぬ見事なしだれ梅です。
絵馬の奉納された下にはネコが寝そべり、親子連れが触りたがっています。

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お松大権現の化け猫の由来の書かれた建物の中に飾ってあるのは
宮田雅之画伯の切り絵
化け猫の由来よりも、この妖しくも色気のある切り絵に見入ってしまいます。

おネコ様たちが立ち並ぶ境内を後にして
今日のお宿の「碧」に到着!
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ちょっと早かったかな?
まあいいや。
歩き遍路は4時前にはお宿に着いてその日の疲れを癒すべし、
とお遍路本に書かれてありました。

今はいろんな意味でシーズンオフなので
宿泊は、わしひとりです。
部屋に備え付けのユニットバスに満々とお湯を張り
ゆっくり湯に浸かると、極楽極楽

湯上りの火照った身体をベッドに横たえると
眠気が・・・
6時前まで眠りこけていました。

食堂に下りていくといい香りがしてきます。
今夜は「蕎麦米汁」です。
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つみれの入ったけんちん汁みたいなのに、蕎麦の実が入っています。
昔ここら辺は米が取れなかったので、蕎麦の実を米代わりに煮込んだ雑炊です。
これ、美味しいんですよね~。
掬っては食べ掬っては食べ、何杯も食べてしまいます。
それに冷酒とよく合う。
フキノトウの天麩羅も、かすかにほろ苦い味わいが春を感じさせてくれます。
そのあとに出てきたご飯もお腹に入らないほどです。
でも2杯お替りしました。

他のお遍路仲間がいないのが残念でしたが、
今夜は女将さんがお酒とお話の相手をしてくれましたよ。
彼女はわしと先達同期で、善通寺で一緒に研修を受けたんですよ。

同期の気軽さで、
お遍路にまつわる色々な話を楽しくさせていただきました。



2月26日(日)
碧の朝は、庭の犬の声で目が覚めました。
「あさごはんちょうだい~」か
「かまって~」
なのか、何か甘えたような声でした。

0600
朝食は、味噌汁とサンマの干物
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シンプルなメニューがたまらなく美味しい。
それにそれに、愛知県の本場赤味噌に柚子を入れたもの。
これだけでご飯が何杯も食べられますよ。
甘さ加減もちょうどいい。
これで五平餅を作ったらいいんでないの?

囲炉裏の左側にあるのは今日の昼食
大きなお握りです。

0700
今日はかも道を辿って太龍寺に行くので
一宿寺まで送ってくれます。

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いざ出発!の後姿を撮ってもらいました。
若干ガニ股ですね・・・。

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一宿寺では、おやすみ大師さまがまだ眠っておられるので、
そっと参拝をします。

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熊笹の生い茂る山道の入り口は、山登りの気分満点
蛇はまだいないが、獣よけに錫杖をゆすって登ります。
錫杖1本だけならシャン・・・・・シャン・・・・・シャン
の調子ですが、左手にはストックを持っているので
シャン・ドス・シャン・ドスになる。
どうでもいいか。

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かも道を保存する方々によって
道が安全に、綺麗に整備されています。
一口に整備といっても、わざわざ機材を背負って登らなくてはいけません。
ハードなボランテイアですね。ありがとうございます。

そうそう、今日は
「遍路とおもてなしのネットワーク」主催の
「おもてなし遍路道ウォーク」が四国の遍路道で一斉に開催され、
遍路道を歩いて道の状況を点検するのが目的だそうです。

ここ太龍寺の界隈は
水井橋から太龍寺へのグループと、太龍寺からいわや道~大根峠~平等寺の
2つのグループが歩くんですって。かも道はないのですね。
碧の女将さんは、後者のルートをロープウエー山麓駅9時集合で
歩くと言っていました。
わしが太龍寺までたどり着いた頃に山頂で会えるかな?

最初は急坂なので、息がはずんで身体が温まってきます。
やはり夏に歩くもんじゃあないなあ。山は冬がいちば一番!

いつもながら、かも道は観音様を安置してあった石室とか
最古の丁石、お大師様由来の史跡が沢山あって楽しい道です。
できれば歩き遍路の方々、ここを辿って太龍寺に行ってください。

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弘法大師がここから鶴林寺に飛んでいったという伝説が残る。
う~~ん、幽体離脱の類やろうか
物理的には無理、でも「天の浮舟」ってのもあったなあ。
なんて想いを巡らせるのも楽しい。

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へんろみち保存協会謹製の新しい道標が建てられていました。
この道も徐々にメジャーになってきているのですね。

ガレ場を越えると、尾根道に出る。
もうここに至ったら気分は最高潮!
わけのわからない歌を大声で歌いながら歩きます。

かも道最高!
カモ~ン、カモラー、イエィ!


と、


目の前に何か落ちている。
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これは何のうんこかな?

鹿のはポロポロとしているし、熊のはもっと太い・・・

錫杖をひときわ大きく鳴らしながら進む。


0856
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太龍寺への道と合流しました。
登り始めて約2時間
これくらいのペースが自分の身の丈に合っていますね。

さらにここから400m自動車道を登ると

0906
21番 太龍寺着
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(これはロープウエー駅からの展望です)
山門をくぐったら、トレッカーのおじさんたちが5~6人いました。
どこから登ってきたのかな?これから何処まで行くのかな?

広い境内を本堂方面に行くと、
ロープウエー駅方面から賑やかな声が聞こえてきました。
遍路とおもてなしのネットワークの面々かな?
お揃いの上着を着ています。
あ、碧の女将さんもいました!
「写真をば、撮らせてください」
「はい!」
本人の許可を頂いて写真を掲載させていただきました。
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納経を済ませ、早速お目当ての龍天井デザインの手拭いを買う。
これ、去年製造中止と聞いてショックだったんですよ。
この手拭いが気に入っていて、
雨の日も風の日も暑い日も寒い日もずっとずっと頭に巻いて一緒でした。
そのおかげで汗が染み付き、洗っても匂うようになってしまい、
替えが必要だったのです。

今年になって龍天井手拭い復活と聞いて勇んでやってきたのです。
4枚大人買いしました。1400円なり。

今まで旅の安全を守ってくれた古い手拭い、
ゴミ箱に捨てるのはあまりに失礼と考え、
「あ、あの~、今まで使っていたやつ、御焚きあげとかしていただけるのでしょうか」
「はいはい、しますよ」
「おおっ、お願いします!おいくらですか?」
「お金は要りませんよ」
「おおっ」
先日碧で洗濯し、今日は別の手拭を巻いていたので、
包んでいた龍手拭を恭しく差し出しました。

目的を達成できて気分は上々!
早速新しい龍を頭に巻き、足取りも軽く南の捨身への道を歩みます。

おもてなしネットワーク御一行様は、既に出発していて影もない。

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結構急な坂道もあるが、八十八体の石仏の並ぶいい景色です。
15分ほど歩くと、岩の上に求聞持修行大師像がおられます。
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お膝元に行くには鎖を掴んで行かなくてはならん。
足に力が入らないときが時々あるので、
やはり無理はしません。
後姿の遥拝のみでお許しください。

降りは「いわや道」を辿ります。
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この道も古い丁石のある由緒ある遍路道で、
地元の保存会の方々により、わかりやすい道標が立てられています。

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しかし、このような恐ろしげな看板もあります。
物見遊山の気持ちでは辿れないのでしょうか。
気持ちを引き締めて行きましょうかね。

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苔むした丁石が歴史を感じさせてくれます。
自分のほかには誰もなし。
先行したおもてなしネットワーク隊の足跡は確認できます。

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後半あたりは急な坂道が続き、落ち葉の堆積が滑りやすくて危険ですが
ロープが張ってあるのでいざとなればこれを掴んでいけばいい。
相変わらず錫杖を突いて急坂を下るのは危険かなあ。

1120
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下界に出てきました。この棚田の風景、
山と渓谷社の「四国八十八ヶ所を歩く」に掲載されている風景やなあ、
と感慨深く見ながら歩く。

1130
阿瀬比遍路小屋着
近くの「阿瀬比バス停」から徳島行きは1220です。
それまで遍路小屋で昼食を食べましょう。
お宿で貰った大きなお握りにかぶりつく。
日向は暖かいが、小屋の中は寒い、寒い。

まだ時間があるので
ちょっとその辺を探索してみたら
「道の駅わじき」で、
先行していたおもてなしネットワーク御一行様が昼食をしていました。
結構近くを歩いていたんですね。

1220に来たバスに乗り、
1400頃に「徳島駅前バス停」に着きました。
1800発の高速バスを予約していましたが、1500発の便に変更してもらい
いつもの「びざんの湯」に入り、餃子を食べてビールを飲み
いい気分で高速バスに乗り込み、今回の旅はこれで終わり。

今回は阿波遍路道のへんろころがしを2日に分けて歩きました。
このくらいの山歩き計画の方が疲労感も心地よいですね。
そしてそして太龍寺の手拭のストックもできました。
やれうれしや。

次回は3月半ばに土佐一国巡りをします!
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それから告知です。
2017年おきらく歩き遍路ツアーⅡ
藤井寺の藤見物&大日寺宿坊宿泊ツアーです。
参加ご希望の方はメールください。
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路 
通算7巡目 38番金剛福寺~43番明石寺


平成29年2月17日(金)
前日16日の深夜宿毛行きの高速バスに揺られて中村まで。
ああ~、よく眠れたあぁぁ・・・周りの人ごめんなさい。

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0705
今朝の中村駅前は、明け方の雨に濡れています。
いまは・・・ほとんど降っていませんね。
それよりも気温が高い。
3月下旬くらいの暖かさではないかね。
今日は平日なので、待合室はバスや列車で通学する高校生たちの
ざわめきで賑やかであります。

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0820にやってきた「足摺岬行き」に乗る。
きょうは平日だからか、お遍路さんの姿はない。
そのかわり、足摺岬観光らしき初老の男性が2人います。
そして、土佐清水界隈では通院&買い物のお年寄りたち。
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♪岬巡りのバスは走る~
足摺岬行きのバスに乗っていると、
いつも「岬めぐり」の歌詞が口から出てきます。
わしの青春ソングやね。
若い頃の気持ちが蘇ってきて切なくなります。

この歌は恋人に死に別れた歌やろうね。
「悲しみ深く胸に沈めたら」「もっと愛したかった」
単に別れたのならば、
この歌詞は未練たらしすぎるじゃあないですか。

同じ時期ヒットした「精霊流し」は夜の風がしっとりと香ってきますが、
「岬めぐり」はそれでも春間近の風が吹いてきそうな雰囲気です。
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閑話休題


1005
「足摺岬バス停」着 1900円なり。
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38番 金剛福寺着
2月の平日の足摺岬は観光客もまばらです。
海からは寒い風が吹いてきます。
ここのご本尊千手観音様からは「力」が出ていると時々聞きますが、
修行の足りないわしには何も感じられません。
いつか感じられる日が来るでしょうか。

ご朱印をいただき、
門前の食堂で早めの昼食をいただきましょうかね。
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まえから気になっていた食堂のメニュー
「清水サバの漁師漬け定食」1350円
わしサバが好きなんですよね~。
焼くよりも生か酢〆が好きです。

最初に味噌汁をひとくち。おいしい。
口の中一杯にうまみが広がります。
続いてサバの漁師漬けをいただく。
今朝清水で取れて活け締めした新鮮なサバだそうです。
濃すぎず薄すぎずのタレがよく絡んでいますし、
歯ざわりもプリプリしていておいしい。
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気になったのは2切れ添えられていたカツオ
竜田揚げのようですが、一口食べたらこれまたおいしい!
なんだこのおいしさは?只事ではない。
これだけでひとつの定食ができますよ。

あんまりおいしいおいしいと食べていたら
女将さんが作り方を教えてくれました。
カツオの切り身に塩コショウを振り、
そのあとニンニクをおろしたものを刷り込むのが要だそうです。

ああ、おいしい。
自分でも作ってみよう。

1103のバス時間を気にして急いで食べたのが心残りですねえ。
次のバスは1303なので、次回はもっとゆっくりした計画にして
ここの料理を楽しみたいです。

一緒に乗った足摺岬観光の初老の男性は
中浜万次郎の里で降りて行きました。
彼のゆったりとした表情から、
旅をのんびり楽しんでいるなあ、という気持ちがわかります。
わしもそういう旅がしたい。

1155「中村駅前バス停」着、出発まで10分あるので
トイレに行き、駅の売店で今夜の夕食を買いました。
平日だけあってお弁当の種類も数も多い。
鯛めし弁当とパンを買いました。
バスに戻ってリュックの底に押し込んだんですが、潰れないかなあ?

同じバスでしばらく揺られ
1340「寺山口バス停」で降りる。2500円なり。
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空は曇り空、雨はないが風が冷たく感じられてきます。
門前に昔あった民宿「へんくつ屋」跡には
花壇が作られてあり、柘植の木が亀の形に整えられていますよ。
面白いなあ~。
「こんにちは。いい枝振りの木ですね」
「あ、ああ。はははは」
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1400
39番 延光寺着
本堂の前には歩きのおじさんが一人
杖立てには使い込んで短くなった杖がひとつ。
握りには紐が巻いてあり、自分もこうしていたなあ・・・と感慨深い。
39番延光寺 のコピー

本堂でお勤め済んだとき、
「すいません、自分の読経姿の写真を撮ってもらえませんか?」
「あ、はい。いいですよ」
自分のお勤めの姿の写真なんてめったに撮らないもんですよね。
わしは「おきらく遍路隊」の時に、
自分の写真を沢山撮ってもらいました。
でも自分の姿を見るのはあまり趣味ではないです。

大師堂から納経所へ行くとき、ふと見たら杖立てに杖が残っています。
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あれ?

さっきの人のじゃない?
忘れていったのかなあ?もう門の外にも姿が見えない。
あれだけ使い込んだ杖だのに、忘れたら困るのになあ・・・
それとも関係ない別の人の杖でしょうか?

納経所でご朱印をいただき、赤亀さんの写真を撮っていたら
先ほどの彼があわてて戻ってきました。
ああ、やっぱり彼の杖だったんですね。
よかったよかった。

わしはここから「平田駅」まで行きます。
天気は晴れたり曇ったり。
1時間くらい歩いて、駅の近くのコンビニでコーヒー買って休憩です。
それから千円札が不足してきたのでATMで9千円おろしました。
手数料は若干取られましたが、まあいいか。

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ここのコンビニの休憩所は、夏季には冷房の風がふいてくるのです。
でもこの場所は日差しを遮るものがないので、
暑かったり涼しかったり・・・
冬季の今は揚げ物の匂いが吹いてきます。

「平田駅」の待合室で、
1558分の列車が来るまで本を読んで暮らします。
列車とかバスの待ち時間に、わしには本は必需品ですね。
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やがてやって来た1両編成のローカル列車には高校生が満載です。
受験の季節、あるいはもうすぐ春休み、
彼らには今の季節がいちばん色々あるのかもね。

2駅揺られて
1607「宿毛駅」着
駅舎の売店には地元の特産品が売ってあります。お目当ては三原のどぶろく。
日によって残っていたり売り切れていたり。
今日はありました!
醸造元によって色々な銘柄がありますが、試飲できんので
適当に2本選んで実家に送りました。
リュックに入れて自分で飲みたいんですが、重いですからね。
実家に帰ってみると空瓶が転がっているのは、いつものことです。


1652の宇和島行きバスに乗るんですが、まだ時間があります。
近くのうどん屋さんに行ってみたら、
揚げ物も冷めていて少なく、ご飯物も売り切れ。
なんかやる気のなさそうな品揃えです。
おまけに「従業員用食事」と表示された豪華な食事が
隣の卓に並べられています。
なんじゃこれは?

もうここでは食べないことにしましょうかね。

バス停で待っていたらやってきたお年寄りから
「ああ、お遍路さんや。ご苦労様です。どこから?」
「はあ、大阪からです」
「わしも昔堺にいたんじゃ」
「はあ、そうですか。近くですね」
といった会話をしていたら、バスが来ました。

1652発の宇和島行きバスに乗り、
1727「平城札所前バス停」降りる。
明日の朝のバス時間の確認をしておこうかね。
おお、明日は土曜日なので0711発の便がある!
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1730
40番 観自在寺着
今夜はここの宿坊のお世話になります。
もう納経所も本堂も閉まっている時間なので
本堂を遥拝し「本日のお宿をお借りします」

何度も泊まっているので勝手知ったる、といったところでしょうか。
素泊まりのみ4000円
優しそうな奥さんが出てきて色々お世話してくれました。

前回と変わっているところ
セルフコーナーにインスタント味噌汁がある!100円
これで味気ない弁当の夕食にも花が添えられるものです。

潰れていないか心配だった鯛めし弁当とパンは
ほぼ原型をとどめていました。
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今日の宿泊は、わしとご婦人の2人。
ご婦人は区切りで走って廻っているそうです。
すすすごいね~。
そんなにわしと歳はかわらないんですが、元気ですね。
旦那さんはどうしているんでしょうね。
おっと、これは余計なお世話です。


2月18日(土)
ちょっと固くなったお握りとパンで朝食を済ませ
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0640に本堂大師堂でお勤めをします。
梅の季節なんですね~。観音様と梅
いい景色です。
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納経所が開いて職員のOさんがやって来ました。
「あ、糖尿病やったっけ?」
「いやいや、ちゃんと薬でコントロールしています!」
お接待のチョコレートを有難くいただきました。

同宿のマラソン遍路さんもやってきました。
お互い記念撮影をして・・・
「今日は何処まで?」
「明石寺までです!」
「わしはバスを使うので先に着いてしまうでしょうね」
「どこかで追いつくかもしれませんね」
「そうですね」
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本当に最小限度の装備しかないようなリュックですね。
断捨離の極地ですねえ。
わしは削っても削っても物が増えてきてしまいます。

「荷物が多いのは欲が多いからである」
確かにそうでしょうね。

多くの欲を抱えたまま
0711発のバスに乗ります。

昨夜はよく寝たと思ったんですが、バスに揺られていると
つい、うとうととしてしまいますね。
0815
「宇和島駅前バス停」着
さて、ここから「務田駅」まで行きたいのですが
列車は0939の便しかない。バス便も土日の休校日はこの時間運休です。
時間が余るなあ~~。

今日の主眼は歯長峠越えなんです。
足の具合を考慮して、時間的余裕を多く確保しておきたい。
多少の予算をケチってもしかたがないので、タクシーに乗ります。
「龍光寺まで!」
「あいよっ!」

0900
41番 龍光寺着
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いつもながら、ここの札所では身なりを整えてお勤めに臨みます。
そして礼儀正しく納経帳を差し出す・・・

あにはからんや

納経所には優しそうな奥様
おまけにここでは、ひとつ教えていただきました。
去年頂いた公認先達専用の納経帳
紙の質のせいか、筆にたっぷりと墨を含んで墨書すると
裏に染みる事があるようです。
いままで使っていた納経帳ではそんなことはなかったんですが。



袋とじになっている間に新聞紙を挟んでおいたらいい、
と言われて、他のページにも挟んでいただけました。

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納経もらう側としては、下からの僅かな滲みも気にならんのですが
書く方からすれば、綺麗に書こうとするとき
滲みは気になるのです。

いい事を教えていただきました。

鐘楼脇のベンチで装備を身に着けていたら
奥様が出て来て有難いお菓子のお接待をいただきました。
ありがとうございます。
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わしの天女の絵を差し上げたら
「まあ~、綺麗。今風の女の子天女様ですね」
「い、いや、ははは。わしの頭に住んでいる女性が絵になって顕れてくるのです」
「まあ~、ほほほ」
(赤面)

龍光寺から仏木寺までの道は山合いの風が吹きっさらす道程です。
強くあるいは弱く、常に風が吹いているような気がします。
お供の携帯ラジオを聴くのですが、昼間のAMは、いまいち受信状態が悪い。
風と、通り過ぎる車の爆音も加わって途切れがちなんですが
それでも興味深い内容だったので一生懸命聴いていました。
スタジオジブリの鈴木プロデューサーのインタビューだったんですよ・・・

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歩道には、地元の人が植えたチューリップが芽を出しています。
いつ頃満開になるんでしょうね。

1005
41番 仏木寺着
当初の予定より2時間近く早く着くことができました。
バスとタクシーのおかげです。
こうなると気持ちに余裕のあること、あること。

門前には大型バスが停まり、ダンタイサンがお参りを終えて戻ってくる所です。
やれ、ありがたや。

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境内には、やはり梅の花が上品に咲いています。
それに、本堂の奥からご詠歌のような声が聞こえてきました。
御詠歌講の集まりでもあるんかいな?

お勤めが終わってからお寺の人に聞いてみたら
一里先から毎日やってきて
裏の神社さんに参拝に来て謡を納めておられる方だそうです。
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お接待でいただいたチョコレートを食べていっぷく。


1032
さて、今日のハイライトの歯長峠にとりかかりましょう。
今までは暗く長いトンネルを通って歩き、
山のほうは歩いていないんです。
バス電車歩き遍路をするようになってからは尚更
今日は気合入れて計画しました。

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やはり里山の道はいいよね~。
梅の花も咲いています。
一枝頂戴して、錫杖に結んで、独り悦に浸る。
前にもこんなことやったなあ。確か横峰寺を下るとき。
錫錫と鳴る遊環の音と、ほのかに漂ってくる梅の香り。

錫杖の6つの遊環は六道を現わし、
人間の煩悩の夢を醒ますために撞き鳴らす。
確かにこんなとき一瞬だけ煩悩から解き放たれているような気になります。
いいなあ、これだからお遍路はやめられません。
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石畳の敷かれた遍路道に入る。
人の気配はもちろんなし。
漂ってくるのはお山の霊気のみですがな。
霊気にさらされているおかげで、左足の付け根の痛みはほとんどない。

自動車道と交わった所に四駆車が停まっていて
わしが遍路標識に従って山道に入ろうとすると、声がかかりました。
「おへんろさん、そっちの山道を行くと、30分くらい遠回りになるよ」
「ありがとうございます。でも、歯長峠のまだ歩いたことがないので、こちらにいきます」
「そうかね」


「苦をとるか楽をとるか、胸先三寸の分れ道」



この山道は高圧電線の鉄塔の保守整備の道も兼ねているようです。
しかし

ああっ

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ど、どうしようか。
確か横峰寺下りのときもこんな表示があり、
通ってみたらさほどでもなかった記憶があるよ。
でもどういう状況かはわからん。
ま、行ってみて無理だったら引き返しましょう。

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鎖が張ってある急坂を登ること10分弱
ああ、ここかあ。
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確かに崖道が大規模に崩落していますよ。
でも道は半分くらい無事そうです。

行くぞ!

でもリスクは自分持ちです。
何かあっても自己責任です。
他者に責任転嫁せざる覚悟のある者のみ、渡るべし。

ここ越えたらあとは馬の背とか、なだらかな登り道で
気分は上々!

1200
歯長峠着
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ベテラン歩き遍路さんたちにとっては、単なる峠なんですが
初めて来たわしにとっては、感慨深い場所ですね。
足も痛くないよ。

ちょうどお昼です。
宇和島駅前で買ってきたお弁当を食べることにしましょう。
風はちと寒いが、眺望絶佳
気分よすぎます。
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子供の頃、家族で村の鉄塔のある山に山登りに連れて行ってもらいました。
昔見た景色と同じような、鉄塔のある風景を見ると、
飯盒で炊いたご飯や缶詰の味、香りなどが
フラッシュバックのように蘇ります。
ああ、この場所に呼ばれたのかな・・・
そんな気がしました。

見送り大師さまのおられるここは、
パワースポットなのではないだろうか。
しばらくボ~ッツと座っていました。

足取りも軽く下界へと降ります。
今日も山道のためにストックを1本余分に持ってきたのですが
急な坂道を下る時には錫杖は不便だと思います。
それに輪頂の部分が危険だと感じました。

下界の道に入ると、一気に景色は味気なく感じます。
道のところどころに安置されてある見守り大師さまが救いですね。


1400
43番奥之院 白王権現
小さな祠がひっそりと建っていました。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『宇和旧記』に「十八、九の娘が、軽々と大石を両腕に抱き歩いていたが、
当所まで来たとき夜が明けてしまったので、そのまま置き去ってしまった。
その女は観音の化身か龍女か、その石を白王権現と崇め、祠を奉った」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


1425
43番 明石寺着
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境内から「ドン ドン」という太鼓の音が聞こえてきました。
何かな?と思って行ってみると何もないよ。
建物の中で鳴らしていたんでしょうか?

納経所で奥之院のご朱印を頂こうと思ったのですが
ここではやっていないそうです。残念


さあさあ、ここで今回の旅は終了です。
もう1日廻れば?と思うのですが余裕を持って行動したい。


「卯之町駅」まで歩いて行き、
駅前のレストラン「ステーション」で美味しいランチをいただきましょう・・・
と思ったら休憩時間でした。

残念!

では松山に行こうかね。
1516発の特急宇和海20号にちょうど乗れます。
あいかわらず自由席はガラガラ・・・快適な旅です。
疲れも出たのか本も読まずにウトウト

1622
特急は4分遅れで松山に着きました。
同じホームに停車している
1628発の岡山行き特急しおかぜ26号に乗ります。

自由席の乗車口には列が出来ています。
扉が開いて乗り込み、自分の席を確保してから、
お弁当を買いに車外に出る。
しおかぜ号は車内販売がないからです。
喉が渇いているし、お腹も減っているんですよ。

駅弁屋さんは、完売で何もなし。
キオスクのコンビニに入って適当なものを掴んでレジに行ったら
時間がかかっちまった。

列車に戻ったら、

ああっ

扉が閉まっている。

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ミゼラブルにも列車は出て行きました。


ああっ
ぐるぐるといろんな想いが駆け巡る


え~え~、そうですとも。
たとえ特急宇和海の松山到着が4分遅れて連絡時間が無くなってしまった事や、
特急しおかぜには車内販売&飲み物がないとか、
駅の売店では学生とサラリーマンがノロノロと支払いをしていたとか
あ~、それはすべていい訳
自分が列車の発車時刻をきちんと把握しておかなかったためです。

乗り遅れたのは通行止めの歯長峠越えをしたバチをかぶったからでしょうか。


突っ立っていても仕方がない。
早急に自分を建て直し、駅員さんに事情を話しました。
早速列車に連絡を取ってくれ、
結果と対処方法を携帯に電話するから待っててくれ、というので
駅から出てまずはコーヒー飲んで気を落ち着ける。

手に持っていたお弁当を食べて、一息
更に駅前のカレーショップでハヤシ&カレーを食べて一息
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携帯に連絡があって駅事務室に呼ばれました。
うまくいったようです。荷物も車掌さんが確保してくれていました。
次の1737発しおかぜ28号に乗り、
荷物は宇多津でしおかぜといしづちを切り離す時に
ホームで駅員が持っているから受け取って欲しい
ということでした。

おおっ

日本の国鉄、もといJRはすごい。
世界一と言っても過言ではないでしょう。

1737発の列車に乗って気分は軽く東へと進みます。
日の暮れた宇多津の駅ホームには荷物を持った駅員さんの姿が見えます。
「ありがとうございます!」
駅員さんに握手を求めて再び車内の人になりました。
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無事に帰ってきたわしの荷物
ねぐらに帰り着いたのは2300を回ってから。
でも翌日は日曜なのでゆっくりできます。
すべてがうまくいきました。


この旅での出来事には
何か意味があるのだろうか?

起きたトラブルは、
あらかじめ決まっていたことなのか。
余裕を1日分取っておいたことが幸いしました。
最悪の場合、翌日に対応できるからです。
それも予定されていた?

自分を振り返ってみると、
毎週毎週暇さえあればお遍路三昧のわし。
行程を急ぐあまり無理な計画を立てがちになっています。

車遍路さんはあっというまに数多く廻る事ができ、
どうしても歩きだと水をあけられてしまいます。
それに対抗して焦る気持ちもあったのかもしれませんね。
人は人、自分は自分じゃないか。

それにもっと自分の家族、親の所にも行きなさい、
というお告げかもしれませんね。


これに懲りて、ガツガツ四国遍路せず、
親孝行家族孝行をしたいと考えます。




とは言いつつも・・・
次はね、2月25,26日に鶴林寺・太龍寺に行きます!
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 80番讃岐国分寺、83番一宮寺

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四国以外のお遍路さんが四国に来るために
大鳴門橋、明石海峡大橋の開通により容易になりました。
更にはLCCを使えば関東などから来るお遍路さんには
更に便利になっています。

江戸時代は、お遍路さん達は大阪から船に乗って淡路島に渡り、
鳴門海峡を越えて、鳴門の撫養港に上陸して一番札所に向かいました。

瀬戸内といえど船旅はいつも快適、というわけではなかったでしょう。


ここんところ仕事のない土日は四国に来ています。
自分の性でしょうか、
何をすることもなく土日をダラダラ過ごすことが苦痛になってきました。
難儀な性格やなあ。

お遍路年間計画の中で、2月4・5日が空白になってしまい、
★高野山に行こうか
★金剛山に行こうか
★当麻寺で写佛をしようか
★岐阜の実家に行こうか
★裏京都市の家に帰ろうか
★(四国に行こうか)
紙に書き出して、それぞれの実行の可否を書き出して悩んでいました。

あまりグズグズと悩んでいると宿泊先の確保とか
チケットの確保にも支障が出てきます。

悩みに悩んで
えい!四国に行こう!
結局四国やね。

でも、ただ行くのでは面白くない。
色々な実験を兼ねての四国行き計画を立てました。
前々から海路を辿りたかった。
フェリーで四国に上陸、なんて素敵じゃないですか。

もともと海の男(!)
だったので船乗りの血が騒ぐときがあります。
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2月4日(土)
南海本線に2時間弱乗って0738「和歌山市駅」に到着
和歌山港線に乗り換えて0815に「和歌山港駅」に着くんですが
0830にフェリーが出航するんです。
チケットもまだ買っていないし、フェリー乗り場の地理もわからん。
地理不案内なわしにとって、この時間がギリギリに感じます。

待ち時間の不安に耐え切れず、「和歌山市駅」で降りてタクシーに乗りました。
「フェリー乗り場まで!」
普通の人は、慌てず騒がず0815着の
列車に乗るでしょうね。
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努力(?)の甲斐あって8時前に「和歌山港フェリー乗り場」に着きました。
チケットは自販機があって徳島まで片道2000円、すぐに買えました。
まだまだ時間があるので、ちょっと南海「和歌山港駅」を探検してこよう。

ああ、すぐ近くにあったよ。
「和歌山港駅」出口から専用の通路があり
ぐんぐん進むとフェリー乗り場まで一直線です。
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そこにも乗船チケットの自販機がありました。
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よし!

次は慌てず騒がず行けるぞ。

出航15分前までは乗船できないので
待合室のテレビを眺めて暮らす。
NHKの朝ドラ「べっぴんさん」を観ます。
最近朝ドラを観ているんですよ。
ちょうどさくらが失恋した回でした。
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やがて乗船の時間になり、船上の人となりにけり。
ひとわたり船内を巡視したのち、椅子席に落ち着く。
足元からは細かな振動が伝わってきて心地よいですねえぇぇぇ。
そういえばまだ朝食を食べていなかった。
早速売店で「南海弁当」を買ってきて食べました。
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窓の外には青い海と空が見える。
デッキに上がって心地よい風を楽しんでいると、
海の男だったときの血が身体の芯でワサワサと騒いできました。

視界に入るのは空と海
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

海の旅はいいなあぁぁぁ。
心と身体がジャブジャブと洗われます。


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1035
やがてフェリーはすべるように徳島港に入港しました。
両舷微速・・・停止 後進一杯!
もやい取り作業を見ていました。

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桟橋の前には徳島駅行きのバスが待っています。
バス停を探すまでもなかったねえ。
「徳島駅」まで約20分、210円なり。

「徳島駅」からはJRで高松まで行きます。
1131発特急うずしお12号の指定席切符を買って・・・
「窓際の席を」
「窓際は売り切れました・・・」
「で、では通路側を」
発車まで20分あるので
駅構内の蕎麦屋「れもん」に行きますかね。
ここの十割蕎麦は美味しいんですよ。
そこに鮎の甘露煮を入れる。これまたおいしい。
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時間より早く特急うずしおは1番ホームに2両編成で入ってきました。
1両は自由席、もう1両は半分指定席、残りは自由席
乗車してみたら、自由席はガラガラですよ。
却って指定席の方が混んでいます。
では自由席に座ろうかね。
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特急の指定席買って、自由席に座ってやったぜぇ~
ワイルドだろぉ~。
と、独りごちる。
検札の時に何か言われないかと怯える小さいわし。

2両編成特急は板野を過ぎ、大阪のトンネルを抜けて北を目指す。
窓からの日差しがポカポカ暖かい。半分寝ていましたが、
志度を過ぎたあたりから五剣山が見えてきました。

1234「高松駅」着
さあああああ、こっからどこ行こうか?
実は特に予定を決めていないんです。
決めてあるのは今夜のお宿、高松駅の近くです。

巡拝用品一式は持って来ているので、何処へとなりと。

ぢゃあ、国分寺へ行こう。
隣のホームの坂出行き普通に乗る。
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見慣れた景色を眺めながら、「国分駅」で降ります。
しっかし、今日は暖かいねえ。それよりも暑いくらいです。
コートを着てきたんですが汗が出る。

1315
80番 讃岐国分寺着
なんだろうか、境内には参詣者の影がない。
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2月の土曜日、完全なるお遍路シーズンオフですね。
リュックから白衣とさんや袋を引っ張り出して着る。

自由なお遍路旅なんで、時間にも余裕があります。
前々から行きたかった国分寺跡の公園に行ってみました。
いつもなら先を急ぐため、見に行く心の余裕がなかったのです。
国分寺の敷地の裏は広い公園になっています。
お寺の模型が見えてきました。
おお、これか!
かなり広大な規模のお寺だったんですね。
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わしとしては礎石が残っている今の様態の方が
昔を偲ぶことができて趣き深いです。

「国分駅」から「高松駅」に戻り、ちょっと歩いて
「高松築港駅」に行き、琴電に乗って「一宮駅」まで行きます。
そこから1kmくらい歩いて

1500
83番 一宮寺着
ここには親父さん遍路がひとり。
軽装なので車かな?
「すいません、写真とってもらえますか?」
「いいですよ」
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一宮寺で何が印象に残るかというと、
手水舎のお大師様
両手の中から湧いてくるお水を頂戴するのは
ありがたくて、もったいなくて・・・
なかなかいいアングルが決まりませんでした。


もと来た道を戻り、「一宮駅」~「高松築港駅」
いま、1540
ここから屋島寺へ行こうか、行くまいか。
たとえ行ったにせよ納経時間には間に合わない可能性大

よし!
今日はここまで。

国分寺と一宮寺を打っておくと、
次回は天皇寺から五色台を経て屋島寺まで一気に行くことができます。

明日の朝、ジャンボフェリー乗り場までのシャトルバスがあるという。
駅前のバス停8番だそうで、そこまで確認に行ってみます。
たしかに、ここが乗り場ですね。
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駅の脇にある食料品店で、今夜の食事をたんと買い込み、ホテルに。
今夜のお宿は
「ビジネスホテル・パレス高松」です。
何のことはないビジネスホテルです。安いです。4300円なり。

お弁当を食べてビールを流し込んだら
もう極楽ですがな。
おやすみなさい。

2月5日(日)
今日は朝から天気予報どおり雨です。
0500に起床して身支度を整えます。
0530にお宿を出て、
雨の降る暗い高松駅前バスターミナル目指して歩く。

高松駅の7○レブンでコーヒーを、
と思ったらまだ開いていません。
ここは0630からしか開店せんようです。

0530に8番バス乗り場に行ってみたら
もうシャトルバスが待っていましたよ。
早速乗り込む。これは無料だそうです。ありがたや~。
0600にバスは出発しました。
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フェリーの出航時間は0615
ああっ、バスはちゃんと時間前に到着するやろうか
チケットを買わなければならん・・・そんな時間あるか?
0610にジャンボフェリー乗り場に到着しました。
飛び降りてチケット売り場を探す。
ああ、あったよ。
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1990円なり。急いで買い、乗り場に急ぐ。
やれやれ、船上の人となることが出来ました。
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でもね、他の人達も沢山いたんですが、
わしのようにあたふたしていないような気がします。


そこで思い出しました。

般若心経の一節

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凡人は先々に起こるだろうことを心配して、
余計な取り越し苦労をして恐れる。
心にこだわりがなければ恐れることはない。

わしはいつも時間が気になってハラハラ、ビクビクしています。
ついつい時間よりも早く早くと行動し
時間ギリギリだと気持ちに余裕がなくなり、落ち着きをなくしてしまう。

フェリー会社は、間に合わないような時間設定をするわけないやんけ。
最悪、間に合わなければ、それでもいいやんけ。
どーんと構えていればいいのです。

いつもこういう心境にならねば。
自己改革の道は険しいねえええ。


さてジャンボフェリー
「ジャンボ」と名がついているだけあって
キャビンは広いですねえええ。
4階あるよ。
子供連れにも楽しめるようなキッズスペースもある。
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売店の横に軽食コーナーがあったので
きつねうどんを食べました。
うどん県のうどんと銘打ってあるだけに、なかなかの味です。
七味とうがらしを沢山ブチ込んで食べたので汗が出てきました。

食べ終わってキャビンの椅子に座っても暑い、暑い。
汗を拭き拭き、本でも読んで暮らします。

出航して1時間くらいかな?
「ジャンボフェリーの歌」が流れてきました。
あれ?もう神戸?
と思ったら小豆島でした。
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デッキに出て雨に煙る小豆島の山並みを眺めていたら
そうや、ここは小豆島八十八箇所があるんやあああああ。
小豆島霊場が、おいでおいでと誘っているような気がします。
ここ歩いてみたいなあ。
いつになることか。

ここでも乗客の昇降が結構ありました。

約4時間のクルーズの間中、外は雨なので視界も悪いし、
オープンデッキにも出られません。
本を読んでいたんですが、いつの間にか寝ていました。

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1045神戸港入港
今回の旅の上がりはここです。
ここのフェリー乗り場は大きな規模ですね。
なにやら社会実験をしているようで、ビブスをつけた人達が
あちこちにいました。

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やはり入り口前にはバス停があり、
神戸三宮行きのバスが待っていましたが
フェリーからの乗客で満員になってしまいました。
「神戸三宮バス停」まで約20分で210円なり。
今日は軽装なんですが、
大きなリュックと杖を抱えていたら満員のバスは辛いなあ。

バス停のすぐ傍は、阪神三宮駅への入り口があります。
阪神電鉄に乗ってなんばまで帰りました。

今回の旅はフェリーを楽しむ旅でした。
列車の駅とフェリー乗り場、連絡バスの位置関係などを確認でき、
今後の旅の役に立つと考えられます。
効率を考えると、やはり高速バス、あるいは列車のほうが推奨されます。

でも旅は楽しむもの
退職して時間的余裕ができたら
船旅を楽しみつつお遍路をしていきたいと考えています。
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おきらく歩き遍路 通算7巡目 12番焼山寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 
12番焼山寺

平成29年1月28日(土)
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今は春節なんですねぇ
日本では旧暦が廃れてしまったが、お隣の韓国、中国では
重要な旧正月で、7日間の休みがあります。

日本への観光客が倍増!
色々と関わりました。


1月27日(金)
仕事が終わって荷物を担いで「南海なんば1Fバスターミナル」へ。
今夜は徳島行き1820発なので、少し時間があります。
食事にでも行こうかね。
千日前通りの回転寿司「赤垣屋」に行きます。
ここはネタがいいので好きです。

鱈の白子などを堪能していたら8人さんのダンタイサンがカウンターにドドッと
入ってきました。
お店が彼らにガイコクジン専用のメニュー表を出していたので
「ああ、今夜は春節イブ・・・」と独りごちていました。
どうやら半島の人達のようです。三世代で日本旅行なんですね。
寿司を食べるのは初めてのようで、なかなか生魚には手が出ません。
わしの隣に座った夫人は、湯飲みに湯を入れてそのまま。

お節介なわしは、
「この粉末茶を入れるんですよ」
とゼスチャーで教えてあげたら、そのお作法が
燎原の火のように8人に伝わっていきました。

別に対馬の仏像盗難や釜山の少女像には腹が立つが
個人としては日本のいいところを、日本人のいいところを
感じてもらって旅行を楽しんでもらいたいじゃあないですか。
それが相互理解に役立ってほしい。

調理されている煮アナゴや卵焼きばかり食べているので
美味しいネタを教えてあげようかなと思ったが
そこまでは、お節介が過ぎますね。

バスの時間が来たので乗り場に行き、一路徳島に。
お宿は定宿になっている「ルートイン徳島」
11階の「びざんの湯」に早速行きます。
宿泊者は入湯無料なんですよ。

エレベーターホールに賑やかな集団がいます。
ああ、あれは大陸の人達やな。子供が1人だから・・・
ピッチュピッチュと鳥のさえずるような
賑やかな声が温泉にも入ってきました。
(ちゃんと入湯できるんかいな)
湯に浸かりながら観察していました。
親子連れはちゃんと身体を洗ってから入るようです。
(おお、ちゃんとできるやんけ)
でもお父さんが腰にタオルを巻いたまま入ろうとしました。
「タオルを湯に入れたらダメよ。こう、頭に載せると粋です」
とゼスチャーで教えたら
「サンキュー!」
と返事が返ってきました。

今夜のお節介はこれまでにして、部屋に帰って寝ようかね。
早く寝ようと思っていたんですが、今夜はジブリの「耳をすませば」を
やっているんで、ついつい観てしまいます。

1月28日(土)
さて今日の焼山寺は、どうやって登ろうか?
寒いしなあ、左足の付け根もまだちょっと痛い。
へんろころがし6/6は、無理かな?
では2/6の裏から登って裏から降りるコースでいこう!

お握りで朝食の際に「ロキソプロフェン(ロキソニンのゾロゾロ品)」を
飲むのを忘れないように!

「徳島駅前バス停」4番乗り場から「神山高校」行きに乗り、
「寄井中バス停」で降りて、「すだち館」~「杖杉庵」を経て
焼山寺へ至る行程です。
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4番乗り場でバスを待っていると
笈摺を着て杖を持った男性がいる。
「おはようございます。どちらまで?」
「?? I'm from BEIJING」
(ああ、春節)

あまり会話が弾まないので別々に座って待っていたら
老婦人が来て
「阿南の勝浦行きに乗りたいのじゃが、どこかいのう?」
「ええっ?わし、徳島の人じゃないんですよ」
といいつつも、一緒にバス乗り場を探す。彼女は目が悪いらしく
バス停の文字がよく見えないらしい。

あちこち走り回った挙句、
自分たちの乗る4番乗り場の隣の5番というのがわかりました。
兄弟の四十九日法要に参列するそうで、
バスが来るまで彼女の身の上話を聞きます。

0710に来たバスの車中の人になり神山を目指します。
車窓には見慣れた大日寺や鮎喰川の景色が見えます。
1時間近く乗って「寄井中バス停」着1000円なり。

さきほどの大陸の人も降りましたが、
彼は風景の写真を撮り撮りゆっくり歩いているので
わしは先にさっさと行きます。
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本当に今日はお天気がよくて暖かいねえ。
日陰は寒いのですが日向はぽかぽかしています。
気持ちがいいねえ。

山を歩くときには金剛杖につけた鈴を盛大に鳴らして
蛇・動物よけにしているのですが、
今回は錫杖の遊環をシャクシャク鳴らして歩きます。
今朝もラジオを聴きながら歩いているのですが
アナウンサーの声に混じって
なにやら鳴き声が混じっています。
「?」
猿だ!
一瞬彼と目が合いました。

去る者は、追わず・・・
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ゆるやかな山間の舗装道路を登っていくと、やがて「すだち館」のある
「お遍路駅」に着きました。0907
トイレ休憩をして、一枚Tシャツを脱ぎます。結構汗をかいていますね。
ヒートテックの長袖と、白衣のみになります。
1月とは思えない薄着ですね。

谷間のカーブにある
昔はおへんろさん休息所だった食堂から
「おへんろさ~ん!」
声がかかり、
おばあさんからアメちゃんを沢山もらいました。
ありがとうございます。
「これから山を越えて行きなさるんやろう、ご苦労様です」
「あ、いえ。足が痛くなったら戻ろうかと・・・」
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ここから勾配は急になります。
舗装道路は好きじゃないですね。
旧遍路道があれば、迷わずそこを選びます。
裏から登るといえども、やはりそこは焼山寺、へんろころがしですね。
でも山歩きが大好きなので目に入る風景全てが心地よい。

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足関節の痛みはほとんどない。
ロキソプロフェンのお世話になっているのも併せて
山の霊気にさらされているせいでしょうか。
それに気分が高揚している。
これだったら11番から登っても大丈夫だったかな?
な~んて軽い気持ちになるが、
人生折り返しを過ぎた身体は大事にしましょう。
完全によくなったらへんろころがし6/6をきっちりやります。

0950
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急坂の先に杖杉庵が見えてきました。
この辺は雪が降ったんですね。しかしそれほどではないようです。

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衛門三郎とお大師様のショット
今日はこんなアングルから撮ってみました。
51番石手寺でもらった衛門三郎石手寺解釈物語を読んでいると
この両者の関係もまた違った感慨を覚えます。

ちょっとだけ休憩して、更に登ります。
舗装道路の横に旧遍路道がありますが
迷わず遍路道の山道を歩みます。
斜面に白いものが・・・何かな?
近寄ってみたら氷ですよ。ここだけ何故かな?
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空が近くなってきて焼山寺の雰囲気が近づいてきました。
いつもの道に道路工事中の看板が立っているので、
焼山寺駐車場方面の道を行きます。
迂回したため、
ちょっとだけ時間を食ったかな?(5分くらい・・・)

1035
12番 焼山寺着
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ああ~、空が青いなあ。
境内には人の影がない。
「おおっ焼山寺貸し切りか!」
とぬか喜びしていたら続々と車遍路さんたちがやってきました。
お勤め、納経を終え、自販機でお馴染みコーラを買ってきて
ベンチでパンを齧っていたら
5~6人のダンタイサンがやってきて
記念写真を頼まれましたがな。
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さて、帰ろうか
山門できらびやかな作務衣を着たダイセンダツサンと
挨拶を交わしました。

最近某SNSで作務衣を着る着ないの論争があったんですが
昔からわしは部屋着とか寝巻きに作務衣を着ていました。
それ来てどこかに行こうとしたら、家内に
「それはお寺での作業服で、外出のときの服ではないよ」
と言われていて、一応着用についての基礎知識を持っていたんです。

最初から結論を持っていたわしは、
偉い方々が着用について論争していたのを
(えっ?そんなことも知らなかったの?)と
醒めた目で見ていたんですよ。
確かにお遍路さんが綺麗な作務衣を着ていたらベテランらしく
格好よく見えるんですが
(それは作業服ですよ・・・)
と思っていました。

わしはというと、まだまだ遍路経験も少ないヒヨッコですが
白の上下で歩くように務めています。
これ、昔バドミントンの試合用に買ったナイキの白です。
素材・縫製がしっかりしていて20年前のなんですが、
ゴムの入れ替えとかをして重宝して着ています。

閑話休題

歩き遍路の標識に従って山門から右の方に歩いていきます。
すると、登りの時に工事中の看板のあった道に出ます。
どうやら舗装工事をするようですね。
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ユンボが道をふさいでいて、横でおじさんが一服していました。
「こんにちは。お疲れさまです」

降りの道はサクサクと。
降雪もないし凍結もない。足元はすこぶる安全です。

1200
すだち館着
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帰りはここの近くの神山町営バス「焼山寺バス停」から1315発に乗ります。
まだ1時間以上あるので今日もすだち館に寄らせてもらいます。
「こんにちは~!なにか温かい物をください」
葛湯をいただきました。
それから美味しそうな干し柿も・・・

1時間ばかり女将さんとお喋りをしました。
日頃から人の話の聞き役ばかりしているのでしょうね、
彼女は、わしが聞き役に回ると、
ずっと色んなことを喋ってくれました。

ここは女将さんの人柄を慕う人達が集まってくる
居心地のいい善根宿のようです。
しかし、仏さまのような女将さんの親切につけ込んで
長逗留する不心得者もいるようですね。
それでも邪険に出来ない人柄は、やはり仏さまのような人なんでしょう。

ここでとてもいいことを教えてもらいました。
「柿ヘタ虫」の害について。
わしの家の庭には、娘が子供の頃柿の苗を貰ってきたのを植えたら
大きな木になり、干し柿用の大きな実が成るようになったのですが
ここ数年熟れる前に全部落ちてしまうのです。
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すだち館には美味しそうな干し柿が沢山吊ってあるので
そのことについて聞いてみたら
「ああ、それは柿ヘタ虫のせいやね。農協で農薬を買ったらいい」
と、たちどころに答えが返ってきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

早速家に帰ったらやってみます。8月に噴霧するといいそうです。
こういう人との出会いが歩き遍路の魅力ですねえええええええ。

また寄らしていただきます。
いつまでもお元気で。

1315に来たバスに乗って終点「神山町役場前バス停」で降ります。250円なり。
徳島行きのバスまで1時間以上あるので
しばらく鮎喰川に沿って歩くことにします。
道の駅「温泉の里神山」を越えた所に気になっていた番外札所があるのです。

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鍬持大師総本坊 吉祥院
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
伝説によると、ここは山々の中の大きな湖のせいで土地が狭く、僅かな土地を耕
して暮らしていた。
この地を巡錫された弘法大師が湖の水を抜いて干拓することを発願されて庵を建
て般若菩薩を刻み、安置したのがここの始まりだそうです。
その後朽ち果てていたのを阿波上人が再建され、聖法法親王により吉祥院の院号
を賜ったそうです。
その後長宗家部氏の兵火に焼かれ廃絶していたたのを、平成14年に復興し、未
だ再建途上だそうです。

大同元年に弘法大師が安芸の宮島で灯された霊火が、分火を許され、本堂内陣の
金燈篭に安置されてあるそうです。
午前8時から午後5時まで拝観できるのですが、住職不在時は庫裏にて保管され
ているそうで、この日は生憎不在で観る事かないませんでした。

また納経も版のものがあり、住職不在時は本堂前に置いてあるという事ですが、
この日は置いてなかった・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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吉祥院への参詣の念願かなって足取りも軽く「青井夫バス停」まで歩き
バス停前のベンチで帰りの装束に着替えます。
今日は錫杖の先にキャップをかぶせてきたのです。
直径3cmに合うゴムキャップを探すのは大変でしたが、いい塩梅です。
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1438にやって来たバスに乗って「徳島駅前バス停」まで。930円なり。

1800発のバスで大阪に帰るので、2時間くらいあるよ。
目の前にある「びざんの湯」に行こう!
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1時間くらいゆったりと湯に浸かり、サウナを楽しみ
そのあとはビールを堪能しました。

そのおかげで帰りのバスの車中では意識が飛んでいて
目が覚めたら大阪市内でした。

いやあ~、今日はなんて充実した1日だったことでしょうか。
足の調子もよく、お四国は病を癒してくれますねええええ。

「焼山寺に裏から登って裏から降りる、へんろころがし2/6」コース
これおきらく歩き遍路ツアーでできるかもね。

さて、次回は鶴林寺、太龍寺をやらねば。
IMG_0633 のコピー

おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

平成29年1月14日(土)

急に思い立ってのお遍路行です。
もはや休日に何もなさずにはおられなくなってしまいました。

今期一番の寒波がやってきているというのというのですが
まあ四国地方は温かいので大丈夫でしょう。
わしの家のある裏京都市は日本海側なので冬は寒く雪も多い。
太平洋側で少し雪が降ると
「雪が3cm積もった!」「交通機関が麻痺!」
なんて騒いでいるのを鼻で笑っています。

しかし大鳴門橋や明石海峡大橋の交通規制を考慮に入れて
一日で切り上げる計画を急遽立てました。
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1月13日(金)
今日も仕事が終わったら
用意しておいた荷物を担いで「南海なんば駅1Fバスターミナル」
から1830発の徳島行きに飛び乗ります。
まだ今は低気圧の影響もなく、バスは快調に進みます。
相変わらずバス内では爆睡のわし。

2030に徳島着、コンビニで翌朝の朝食を買い込んで
今夜はAPAホテルに宿泊です。
素泊まり5100円
フロントでWifiのID、パスワードを渡されますが
今のところ必要はない。

部屋に落ち着いて風呂を使い、
テレビを眺めていたら、明日の朝食分を食べてしまっていました。
つくづく、口卑しいわしですなあああ。
六根清浄


1月14日(土)
まだ夜も明けやらぬ0530
ホテルを出ます。冬の冷気が肌を刺す。
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駅前のコンビニで熱いコーヒーとお握りを買い、
掌で温もりを感じながら駅に入る。
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0540発の阿南行きに乗り、「南小松島駅」で降ります。
ああ~、寒いなあ。
なるべく荷物がかさばらないよう、
衣服は色々考えています。
ヒートテックのアンダーウエアーにジャージを着込んで
下にはパッチ、
手袋をして歩いていると次第に温かくなってきます。
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やがて空が白んできました。
暁~曙~東雲と、だんだん空が明るくなって・・・
あれ?
歩く方角の左が東なのかな?
逆なんでないの?
暗い中を歩いているので、
もしや道の方角を間違えているんかなあ?
いまいち東西南北と遍路道を把握できていないなあ。

しかし
見慣れた道を確認した時に
自分の方角認識がいい加減なことを確認できました。
目指す恩山寺は、北東の方向なんです。


-方角の間違い-

お先達同期の歩き遍路Oさんから適切なるご指摘を頂きました。

南小松島駅から見て恩山寺は南南西になるので
今の季節の日の出は東南東の方から。
歩いている左方向から日が登ります。
北東に進むと小松島港方向に行ってしまいます。

そのとおり!
Oさん、ありがとうございました。
わしの頭のジャイロコンパスが狂っていました。
あすこはジャイロが狂う磁場が発生しているのか?

ジャイロ

遍路道を確認できた途端に歩みは軽くなります。
今日も錫杖を突いて歩くのですが
早朝の家並みをシャンシャン音をさせて歩くのは迷惑なので
輪っかの部分を蛍光紐で固定しておきます。
これは、金剛杖を突いているときでも鈴は街中では鳴らさなかったのと同じです。
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恩山寺への参道近くなって
山間の道になってきたら、道路が凍結していました。
おお~、この辺は日照とか風の関係で気温が低いんでしょうね。
何も考えずに歩いていたらツルッと滑ります。
おお、危うし、危うし。

0700
18番 恩山寺着
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糜爛樹の写真を撮ろうと思ったのですが、
まだ暗く、露出不足の写真しか撮れません。
いつかこの樹を主題にした絵を描いてみたいと思うのです。

寒い早朝の境内はまだ参詣者もいない。
賑やかな声が聞こえてくるのは本坊の方からです。
家族の方でしょうか。

梵鐘を撞かせてもらいましょうかね。
静謐な空気の中に殷々たる音が響き渡ります。

納経所に行ったら
「寒いのに、早くから大変ですね」
「は、はぁ。でも気持ちが引き締まっていいですね」
「暗い中を歩いていましたね」
「えっ?見ていたんですか?」
「出勤途中車から・・・」
「ああ、そうだったのですか」
「お気をつけて」
「ありがとうございます」

今日は牛舎のほうから遍路道に入ります。
弦巻坂の遍路道は竹林のなかの美しい道です。
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山と渓谷社の遍路本にもこの構図があったなあ。
やはりプロの写真家はいいアングル知っていますね。

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弦巻坂から里に降りると道は凍っています。
気づかなかったけれどもこの道は秋になると
彼岸花が咲き乱れる道になるんですね。

だんだんと温かくなってきたような気がします。
でも風がふくと体感温度が低下します。
「NHKラジオ文芸館」を聴きながら歩いていたら
立江寺へ左折する道を見落としてしまいました。

目の前には「立江寺奥之院」への看板が建っています。
あれ?
こんなのあったっけ?
行き過ぎていたのです。

やれやれ。
戻って赤い欄干が綺麗な白鷺橋を渡ります。
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幸いに白鷺は現れませんね。
罪多きわしは仏罰を恐れています。

もしや、
行き過ぎたのは奥之院を参拝しなさいというお告げか?


0830
19番 立江寺着
門前の「立江餅」を買おうかな?と思ったんですが
まだ朝早いので開店していません。残念ですねええええええ。

山門脇のベンチに荷物をよっこらしょと置いて
トイレに行っている間に
にわかに境内が賑やかになってきました。
ああっ
ダンタイサンだ・・・

手水場には白衣を着た善男善女が満ち溢れ
順番を待ってごった返していますがな。
わしは大人しくその後ろで待っていると
権大先達さんが
「あ、ごめんなさいね。待っててくれるんですか」
「いえいえ、どうぞお先に」
こういうのは気持ちの問題ですね。
ちょっとした配慮でいい気持ちになります。

先達さんは、列の後ろの人達に塗香を配りはじめました。
なるほど。こういう使い方は見習わねば。

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本堂は混雑しているので
わしは大師堂へ先に行くことにします。
こういう要領もいいと思います。
いたずらに勤行の声をかぶらせないための方便です。

大師堂脇の売店も、あわてて開店準備をしていますよ。
ダンタイサン達の購買力の高さにあわせたのでしょう。

本堂に行くとまだ勤行の最中なので
先達さんの勤行次第を勉強させていただきます。
携帯用お鈴と木魚を使っているので
わしにとってはとても参考になります。

納経所では納経帳の山は既に片付けられており
きわめて円滑にご朱印を頂戴できました。

ここから「立江駅」まで500mくらい歩いて行きます。
駅が近づいたとき、ローカル列車らしきものが走るのが見えました。
嫌な予感がするなあ・・・・
駅舎で時刻表を見てみたら、まさに自分の乗りたい便が出た後でした。

ああっ

まあいいや。
過ぎたことを考えても仕方がない。
次の列車まで1時間ほどありますが、楽しく待ちましょう。
しかし、寒いね~。
ホームは日が当たっているんですが風が吹きっさらしで余計寒い。
寒さに縮こまってスマホをいじくっていたら
後からきた老人が開いていた駅舎の扉を閉めました。
そうか、扉を閉めれば風が吹き抜けないなあ。
案外簡単なことに気づきませんでした。

デジカメで撮った写真をスマホに移してfacebookに投稿すると、
結構レスポンスがあって
それに書き込みしていたら暇つぶしになりました。
やがて列車の時刻になりました。
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「立江」~「阿南」~「日和佐」と乗換え
1045
「日和佐駅」に到着
今日は寒いながらもいいお天気で
気持ちのいい青空です。

1055
23番 薬王寺着
薬王寺は厄除けで有名なので、参詣者がたくさんいますよ。
he7-2a-12.jpg
おまけに門前の屋台
いいですねえええええ。
神社仏閣と門前の屋台って、なんかワクワクしません?

わし、子供の頃の初詣は西国三十三番の谷汲山華厳寺でした。
多くの店が立ち並び、賑やかな門前の景色と
食べ物の匂いとお線香の香りが
強烈に脳の海馬付近に刻みつけられているのです。
ですからこういう景色を見ると妙に切なくて、楽しい。
(これを「プルースト効果」といいます)


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本堂へと至る石段には一円玉が置かれてあり、
踏まないように登るのが大変です。
「おかあさん、おかねがいっぱい!」
「拾うんじゃありません!」
こんな会話も聞こえてきます。

帰りにりんごあめ買ったよ~!
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参詣を終えて、今1110
次の列車は1208
昼食でも食べましょうか!
道路向かい側にあるセルフうどんの店に入ります。
ここは自分でゆがいて温めるシステムですね。
「大」のうどんをゆがき、アジフライとメンチカツ、いなりずし・・・
多いかなあ?
ついついたくさん取ってしまいます。

大はうどん玉何個分なのかなあ?
結構食べでがあります。

でも全部平気で食べてしまいにけり。
う~~~ん、お腹一杯

「日和佐駅」のホームに行ってみたら、貸し切り列車が停車して
ぞろぞろと老若男女が出てきました。
厄除けの参詣者なんでしょうが、
お父さんたちは既に出来上がっていて千鳥足
大声で騒ぎながら移動しています。平和やね~。

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ホームは寒いので道の駅にある足湯に入ってのんびり・・・
と思ったら先ほどの出来上がったお父さんのうち二人が
「おおっおおっおっおっ、足湯がある!」

「こりゃ、ぜひ入ろう!みんなも来い!」

「いや、まずはお参りが先でしょう!行きますよ!」

「わしはお参りよりも足湯のほうがいいわい!」

行きましょう、わしは行かんの押し問答がうるさいなあ。
多分酔っ払っているから階段を上がるのが嫌だったんでしょう。

「あ゛~、気持ちがいいなあ゛」
「ちょっとぬるくないかい?」

道行く他人にもやたらと声をかけています。
隣のわし・・・には声がかかりません。
多分無精ひげをはやした人相の悪いお遍路さんが
機嫌悪そうな顔で睨んでいるからでしょう。
酔っていても剣呑な雰囲気に気づいたのか?
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閑話休題


列車の時間になったので足を拭いて
駅のホームに行きました。
足がふわふわして気持ちがいいね。

徳島行きの列車に乗って20分少し
「新野駅」で降ります。
2km少し歩いて
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1300
22番 平等寺着
境内は、ほぼ貸切状態です。
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あとから来た初老の車遍路さん、
キャップを被ったまま
お賽銭をチャリンと放り投げて
口の中でモゴモゴ数秒唱えてから
大師堂へ足早に去って行きました。

自分は勤行中なんで途中でやめられず、
というて走って追っかけて注意するタイミングもないまま
さっさと納経所でご朱印貰って行ってしまいました。

彼はこのまま結願するんでしょうか?
それとも誰かが教えてくれるのでしょうか?
本人のプライドを傷つけないようにそっと教えてあげるのが
先達さんのお仕事なんでしょうね。


納経所で、
「再興第二回 平等寺本尊初会式」のパンフを頂きました。
1月22日(日)
ああ~、この日は仕事なんですよねええええええええええ。
なんとかならんか、といわれても
なんともならんのですよ。

そういえば納経所に
平等寺謹製の輪袈裟と麻の白衣が売ってありました。
先日おきらく歩き遍路ツアーで参加者の方が着ていたやつ。

値段を見てびっくり。
諭吉さんが1人だけでは足りないよ。
わしも欲しいと思っていたんですが
きっぱりとその未練はなくなりました。

午後になると段々風が強くなり、寒くなってきました。
「新野駅」まで戻り
1444の徳島行きに乗り、1605「徳島駅」着
その間爆睡していたようです。
列車を降りる際にボ~ッとしていましたよ。

1800発の南海なんば行き高速バスに乗るので
時間はたっぷりあります。

駅前の「びざんの湯」に直行!
あ゛~~、生き返るうううううう。
錆色に濁ったお湯が身体に染み渡ります。
目にも沁みる。

次はサウナです。
汗をかきかき
勤行次第を唱えていると3分くらい、
ちょうどいい。
ほてった身体は屋外に出て寒風に身をさらします。
ホテルの11階にあるので風がすごいよ。
おまけに雪が舞ってきました。
帰りのバスの運行は大丈夫かな?

サウナに3回入ったら水分がだいぶ出てしまいました。
さて出ようか。

お風呂のあとはビールを飲もう!
その前に、高速バスセンターに行き
「あの~、天候によるバス便の欠航とかはないですか?」
「速度規制はありますが、欠航はないですよ」
「そうですか!」

徳島駅前の「ひら井」で
いつもの骨付き鶏を食べます。
ビールによく合うねええええ。
グイグイいけますよ。
あ~、生きててよかったあ。
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バスは予定通り発車しました。
さぞかし高いびきで寝ると思っていたら、
列車で寝ていたので眠くはなく、ずっと起きていました。
車内の照明が暗く、スポットライトもつかないので本を読めない。
結構退屈していました。
大鳴門橋や明石海峡大橋ではさぞかし風が強いと思ったら
それほど強風ではなくて
雪も降っていませんでした。

それよりも南海電車の駅からねぐらに戻る道程が寒くて寒くて
芯まで冷えてしまいました。


さて、1月はこれで2週連続でお遍路してしまいました。
翌週の土日は仕事
月末は・・・どうしようかなあ。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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