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おきらく道場へようこそ

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「おきらく道場」へようこそ
ながらくHPを放置状態にしていましたが、ブログで復活しました。今後ともよろしくお願いします。

稽古内容
  柔道(少年柔道、審判関係)
  剣道(主に精神的なことばかり・・・あと居合の真似ごと)
  お絵かき
  鯖街道キャンプウオーク(終了しました)

  四国八十八箇所遍路
  西国三十三箇所巡礼

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突撃レンタカー遍路(通算十一巡目)1番霊山寺~13番大日寺

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承前

正月一日に産まれた二人目の孫のお守りのために
お遍路は控えています。
しかし重度のお四国病に罹患しているために
30日以上遍路をしないと禁断症状で手が震える・・・・


2月16日(土)は、1日だけ休みなので、
孫の所には行けない。

おおっ

お遍路に行こう。
かねてから企画していた
「レンタカー遍路」です。

徳島駅前には色々なレンタカーの店がありますが
一番近いJRのレンタカーを使おう。
以前に使ったことがあるからネット予約手続きも楽にできました。

金曜の晩から徳島入りして
「東横イン徳島駅前」に泊まります。
以前ここには「お遍路さん応援プラン」というのがあったんですが
いまはないなあ。
また復活してくれへんかなあ。
夕食は餃子の全国チェーン店で餃子二人前と炒飯、それに生中!
うまくてうまくて2杯も飲んでしまったよおおおおおお。

ほろ酔い加減でチェックインしてすぐに寝てしまいにけり。


翌朝、徳島駅前のレンタカー事務所に行く。
0900から営業開始なんですが、いま0840
中に人がいるので
「あ、あの~、もうやっていますか?予約の者ですが・・・」
「ああ、いいですよ。2年前に借りた人ですね」
ありがたや、9時前に借りることができました。

カーナビを1番霊山寺にセットして出発!

今日は曇り空で少し肌寒いが
温かい車での移動なので大丈夫!
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結果からいうと1番から13番まで廻ることができました。
こおりゃ、クルマヘンロはいいなあ。
50回、100回なんてのは可能だね。
わしも足腰弱くなってきたら車をメインにして廻ろうかね。

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でもこれだけ早く廻れたので、もしかしたら勤行次第を
すっ飛ばして札所を廻ったのではないか?
という疑念を抱かれたのかもしれない。

しかしながら遍路修行者を標榜している優婆塞の自分としては
仏前の勤行次第を端折ることはできない。

わしがやっているルーティンを掲げますがな。

灯明を灯しながら
「今日ここまで無事安全に健康で来られました。ありがとうございます」
と唱え、線香に火を灯す。

本堂に進み、端っこで

○普礼真言(三遍)

○密厳院発露懺悔文の一部

○祈願文
「納め奉る此の所のご本尊高祖弘法大師を始め当山鎮守総じては
 日本国中大小の神祇に祈願し奉る
 至心発願 天長地久 即身成仏 密厳国土 風雨順時 五穀豊饒
 世界平和 万民豊楽 乃至法界平等利益」

○開経偈

○懺悔文

○三帰(三遍)

○三竟(三遍)

○十善戒(三遍)
 
○発菩提心真言(三遍)

○三摩耶戒真言(三遍)

○般若心経

○ご本尊の真言(三遍)

○光明真言(三遍)

○高祖宝号(三遍)

○大金剛輪陀羅尼

○廻向文

○先祖代々供養の願文

○普礼真言(三遍)

○密厳院発露懺悔文の一部

十三佛真言、延命十句観音経、舎利礼は
省略させていただいております。

十善戒を一息で三遍唱えるよう努めると、
臍下丹田呼吸が意識できるので座禅や立禅のとき役立つ。

先達業務をするときには、ゆっくり唱えるのですが
自分だけの修行の際には早めに唱えていると実感できます。


2番極楽寺の大師堂でお勤めしようとしたら、
後ろでお遍路さんが見つめている気配がしました。
意識して努めて明瞭に普通の速度で勤行したあと振り返ったら
真新しいお杖の歩き遍路さんがおられました。
「勉強させていただきました」
「あ、いえいえ」
「1番で買った勤行次第に書かれていない文言は何ですか?」
「あ、あれは普礼真言とか大金剛輪陀羅尼というものです」
「そうなんですか」
「勤行次第に書かれているとおりに唱えればいいんですよ」
「そうですか」
「そのうちに必要になったら唱えてください」
「ありがとうございます」
「いえいえ、この先、お気をつけて」

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今日は歩き遍路の方々をちらほら見かけます。
それから車遍路さんも多く見かけます。

ですが

勤行次第が早いなあ。
わしより後にやって来て先に終わる。
若者二人連れは本堂で手を合わせただけで、納経所に駆け込む。
重ね印のおじさんは、野球帽をかぶったまま経頭を務めています。

うう~む。

誰にも教わらず自分達だけで始めた車遍路さん、
そのうち勉強してくれるんやろうか。
それともこのまま4周廻って先達になるんやろうか。

仏様は、無作法な人たちを見て
「あいつらけしからん!」
と憤ることを嫌うそうです。

わしは周りの人が見ていることを意識して
きちんとお勤めするようにしております。
これも先達業務と心得ております。
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さて今回の目的
主目的と言っていいでしょう。

「スズメバチホイホイ」
の液交換

足掛け3年のプロジェクトです。
焼山寺への途中の柳水庵の下に地元の人が作った小屋があり
歩き遍路さん達の休息場、宿泊場になっているのですが
4年前にスズメバチが小屋内に巣を作り、危険な状態になっていたので
「鯖街道キャンプウオーク」で培った経験を生かして
スズメバチトラップを仕掛けました。

スズメバチの習性を生かして春先に女王蜂だけを捕獲して
巣を作るのを予防するのです。
幸いトラップを設置してからは巣ができたという報告はありません。

こりゃ、わしが元気なうちはずっとやらねばならんかな?
望むところですがな。

その年の遍路計画により、11番藤井寺から歩いて登るか
自動車で来るか、色々です。
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今回は鴨島から県道43号線から山道を上がって柳水庵まで行きます。
一番心配したのは雪ですが、幸いなし。
行き交う車もなく、山道をそろりそろりと走りました。

標高が上がっていくに従い、空が暗くなり雨粒も落ちてきます。
あれ?雨粒が凍っていないかい?
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無事に液の交換も済み、焼山寺に行けるかな?
えい!行こう。

再び山道をクネクネ降りて
鍋岩のすだち館の所まで来ました。
ここから焼山寺まで登ります。

駐車場に着いたら・・・風に雪が舞っています。
どひゃ~
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今日は頭に被る物を持ってきていないのです。
太龍寺の龍手拭を巻いて山門までの道を歩む。
すれ違う善男善女さんたちも、寒そう。

納経所では、なにやら揉めています。
納経帳を二冊持っている人に対して
それはできません、と納経所の人が言っています。
足腰の弱い人の分を持ってきている人や
代参の人はどうするんでしょうかね?

ここの納経所は厳しいと聞いていたのですが、初めて見ました。

閑話休題
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13番大日寺に5時までに到着できるでしょうか??
気が急いて、ついついアクセルを踏んでしまうのですが
その都度
「法定速度を超過しています」
とナビ子ちゃんが注意してくれます。
「あ、はいはい。ごめんしてちょ」
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心配をよそに、間に合いました。

住職は海外公演のため不在でしたが、
ああ、今日はなんてうまく行った日なのでしょう。
お大師様に今日の旅の無事の御礼言上しました。

今年はレンタカー遍路の予定なのですが
こんなにサクサクいくとは思いませんでした。
これならば年末までに2巡は廻れるでしょう。
しかし自分の基本は歩き遍路であることは肝に銘じなくてはいけません。
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拇趾反張女仏

拇趾反張女仏

渡辺淳一の短編小説です。

若い頃にこの小説を読んで「バビンスキー反射」を勉強しました。
作者は医師であるため、医学的根拠がしっかりしており
医学小説での設定、描写に無理がなく、とても勉強になります。

バビンスキー反射とは、
脊髄損傷や脳溢血などで半身麻痺になった際の脊髄権反射を調べるため、
脚の裏側の外側を踵から趾先に向かって掻き揚げると
健常人ならば趾を縮めますが、
前述の原因で脳や脊髄の中枢の神経が冒されている場合には
拇趾は甲の方に反り返り、やや開き気味になり、
さらに膝が軽く曲がるのです。
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フランスの医師ジョセフ・バビンスキーによってこの反射が19世紀に確認され、
彼の名がつけられました。
彼はスラブ系のフランス人なんかねえ?

閑話休題

赤ちゃんの拇趾にも同じような反応が見られます。

これは、まだ神経系が未発達のためで、
生理的バビンスキー反射といいます。
個人差はありますが遅くとも2歳頃までに消失するようです。
2歳になれば運動陰機能、中枢神経が発達するので、
2歳を過ぎても消失しない場合は、錐体路障害を疑います。

聖母子画にもこのような表現が残されていますね。
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産まれたばかりの孫の拇趾を見たら、おお、跳ね上がっているぞ!



さて本題

この物語では女性のエクスタシーと十一面観音様の関連について描かれています。

奈良法華寺の国宝十一面観音立像の脚
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右足の膝を軽く曲げ、斜め横を向いています。
そして拇趾が反っているのが焦点になっています。

膝を軽く曲げ、拇趾を反らしているのはバビンスキー反射そのものです。
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像にみなぎる緊張感、静から動に移る一瞬を表現したのでしょうか。
中枢神経の異常を表したものではないのではないか。
他の観音立像ではこういった表現はない・・・ように思います。

仏像三十二相八十種好にもこれはありません。
あえて言うなら八十種好 其の二十一に、
「容儀備足:容貌と立ち居振る舞いが美しい」
う~ん、これは苦しいなあ。

ダイナミックな躍動感を現わす仏像は
金剛力士とか四天王のような天部に属する方々で、
如来とか菩薩は静かで落ち着いた雰囲気を表す。
拇趾だけを跳ね上げる表現がなんとも不自然です。


法華寺の十一面観音像のモデルは光明皇后だそうです。
非田院や施薬院などを作り、民の垢も流してやったという
優しく慈しみ深く、美しい人物であったそうな。

仏像を彫った仏師はガンダーラから遣わされた問答師といわれています。
どんな気持ちを込めてこの像を彫ったんでしょうか。



セックスの際に女性がオーガズムを感じるくらいの興奮状態になると
一時的に精神・神経回路が狂い、平常時には絶対起こる事のない
バビンスキー反射が起こると言われています。
これ、自分では確認した事がないのが残念な事です。

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浮世絵にもこの描写があります。
喜多川歌麿「願いの糸口」
花魁が男に背を向け、細めた目で見ている拇趾の先が反り返っています。
生身の人間にも、天女や仏と同じになる瞬間があり、
このときすべての神経が麻痺してしまう。
この瞬間とは、エクスタシーのことか。


美貌の光明皇后に懸想した仏師が、その瞬間を想像しながら
彫ることによってその想いを叶えていたのかもしれません。


二十代の頃にこの物語を読んでからずっとずっと心の中に
バビンスキー反射と拇趾反張女仏が住み着いていました。
そして孫の拇趾を見て、またぞろ出てきたのです。


この考えは仏像を観音菩薩を冒瀆する行為になるかもしれません。
不愉快と感じられた方がおられたら、ひたすら申し訳ありません。

しかし、仏師の想いが仏像の造形に顕れ、
千年を経た今日でもその想いを感じ取ることができると思うと
また格別な気持ちになるのは自分だけでしょうか。


法華寺平成31年春の御本尊御開帳は3月20日~4月7日まで
今度行ってみようと考えております。

おきらく遍路旅 11巡目 76番金倉寺、77番道隆寺

おきらく遍路旅 11巡目 76番金倉寺、77番道隆寺
平成31年1月9日(水)

鬼子母神(訶梨帝母尊、おかるてんさん)は、
法華経の守護神として日蓮宗・法華宗の寺院で祀られることが多く、
「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる東京都の真源寺が有名ですね。
四国八十八箇所霊場76番金倉寺には、
本邦初出現の訶梨帝母尊が祀られております。
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娘が去年の夏に妊娠6ヶ月で結婚式を挙げてから順調にお腹が大きくなり、
年末にむけて出産が近づいてきたのはいいけども、
切迫早産とか逆子とか、入院とかでいろいろ問題が生じました。
男はこういうときは役に立たない。

2年前の息子の嫁さんの出産の際には、
向こうの親御さんたちが色々関わっていて
こちらは手出しできなかった。

娘は実家であるわしの家に帰って出産育児をするんですが、
男は本当に役に立たない。
オロオロしていても邪魔になるだけなので
神仏にお願いに行く事にしよう。

四国遍路の際にも、御本尊さまとお大師様に真剣に真剣にお願いをしていました。
これだけ真剣にお願いしたのは初めてです。
お遍路仲間が訶梨帝母尊のお札を貰ってきてくれました。
ありがたや。

11月に76番金倉寺で最後の安産祈願をして、御加持米を頂いてきました。
その甲斐あって逆子は直前に元に戻り
めでたい事に1月1日に無事出産しました。
初産でしたが、すこぶる安産で関係者から驚かれたそうな。

まことに、めでたし。ありがたや。

お願いをして叶えてもらったら、お礼をするのは至極当然の事です。

今年は単身赴任先からのお遍路を控え、
こまめに家に帰って授乳中のお母さんのご飯を作ってほしいとの、
家内と娘からの願いに応えなくてはならん。

正月休みの帰省を終えて単身赴任先に帰ってきました。
今年は週末歩き遍路は控えなくてはならんなあ。
でもお遍路の虫はずっとうずいています。

1月9日(水)は休みの日です。

そうだ!
安産祈願をした訶梨帝母尊(おかるてんさん)に御礼言上に行かねば!

朝も早よから新大阪から新幹線に乗り、岡山からしおかぜ1号に乗り継ぎ四国へ。
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「金倉寺駅」で降りたら
歩いて5分
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76番金倉寺に来たよ!
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本堂での勤行中、目の前に並ぶグッズが気になってしかたがないなあ。
そのおかげで少し間違えてしまった。
大金剛輪陀羅尼で許していただこう。

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今日は写経したのを持ってきました。
これは、写経したのを読みながら、のほうが正しいんでしょうか?
誰か知っていたら教えてください。

大師堂でのお勤めを終えたら、
訶梨帝母尊堂へいそいそと行き、
「おかるてんさま、無事安産でした。ありがとうございました」
いつもより丁寧に、ゆっくりお勤めしましたがな。
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お札を本堂脇に設置してある箱に納め、
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さて気になっていたものを買おう。
甘酸っぱい香りの「ざくろ香」と「ざくろピンバッチ」を買いました。
ざくろ香入れ、綺麗な色なんですが、
買おうか買うまいか悩んだ末に買いませんでした。
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買わなかったことが後悔の種になっちまった。
今度は買おう。

すべて終えたら
ダンタイサンがどやどやとやって来ました。
正月早々のお遍路ツアーですね。

「妻返しの松?なんのこと?」
「ああ、これはな、乃木将軍が訪ねて来た妻をここで帰したのじゃよ」
「なんでぇ?かわいそう」
「女人禁制やからや!」

なんて会話が聞こえてきます。


さて、
ここで今日の予定は終わりなんですが
歩き遍路の血が騒いでしかたがない。
白衣は着ていないが、杖はついていないが
77番まで歩こう!
5kmちょっとなので1時間と少し。
今日は青空のいいお天気で、空気もキリッとして気持ちがいい。
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それに、重いリュックを背負っていないので
足取りの軽いこと!
出会う人もなく、麦畑の中とか住宅街をフンフンフ~ンと歩くと
やけに郵便局が目に付きます。
「?」
そうだ、四国八十八箇所記念切手セットが販売されているんです。
いつもは土日に歩いているので郵便局は開いていない。
今日は水曜日

またしても目に入ってきた郵便局
迷わず入りました。
「あ、あの~、八十八箇所切手を・・」
「あ、はいはい・・・・すいません」
「えっ?(売り切れか!)」
「香川県の分が売り切れなんです」
「ああ、そうですか。徳島のは?」
「香川県以外のものならあります」
「おおっ、で、では徳島県のをば」
「はい」
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3セット買っちまった。

77番道隆寺門前では、いつもお地蔵さまを頂ける家があります。
この家のお父さんは
お遍路さんの突く杖の鈴とか錫杖の音でお遍路さんの通過を知り
声をかけてくださるのですが
今日のわしはお遍路装束ではない。杖もない。
つとめてゆっくり家の前を行ったり来たり。

今日は御縁を頂戴できませんでした。

やはりきちんとした装束のお遍路さんをやらなくてはなあ。
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77番道隆寺では、大きな犬を連れたお遍路さんと会いました。
ワンちゃんは休憩所に置かれた荷物の脇で大人しく待っています。
納経が終わったわしと目が合いました。
「こんにちは」
「・・・・・」
人懐っこそうな目をしています。
このワンちゃんは、
御本尊様の眷属様たちから認められてここにいるのでしょうか。

ご主人様が帰ってきて、甘え放題です。
わしもお願いして触らせてもらったら手のひらを舐めまわされました。
ほんと人懐こいワンちゃんですね。

76番にいたダンタイサンたちがやってきました。
聞けば彼らも歩いてここまで来たそうな。
門前で皆、お地蔵さまを貰ったんでしょうか?
寒いので白衣を着ている人はセンダツサンだけのようです。

さてここで今日の参拝は終了です。
78番の郷照寺まで行けないこともないが、
今日の目的は安産の御礼です。

なので欲張らずに帰りましょうかね。

今年の次回のお遍路の予定は・・・まだ立たない。
レンタカー遍路かなあ。

おきらく大坂七寺社巡り

5年前に大坂に単身赴任で来てから、四国八十八箇所遍路はもとより、
近畿各地の寺院を西国、新西国、薬師などなどで訪れたり
日常ふと気になってお参りする寺社などなど、
色々な御縁を頂いて参詣する寺社を数えたら7箇所あります。
そこで
「おきらく大坂七寺社巡り」
というものをまとめてみました。
今年一年のお礼を込めて廻ってきました。


朝も早くから自転車に乗って隣の岡町まで。


原田神社 豊中市
主祭神:須佐之男命(牛頭天王)
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朝早くから様々な人たちが参拝に来ています。
ここはわしの健康を守ってくださる神様がおられます。
何度か健康面で助けていただきました。
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ここでは祓詞(はらえことば)をあげさせていただいています。
祝詞をあげていると日の光が鏡に反射したり、
拝殿の奥からは音がしたりします。

神無月のとき自転車で前を通り過ぎただけで挨拶をしなかったので
留守を守る眷属様の怒りを買い、交差点で大コケしてしまい
幸い車とは接触しなかったんですが右膝を痛めてしまいました。


豊中駅前に自転車を預けて
阪急宝塚線に乗り、「豊中駅」~「箕面駅」で降りる。
歩いて10分


西江寺 箕面市
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日本最初の歓喜天霊場です。高野山真言宗
箕面温泉に入りに来たんですが、そちらに行かず
フラフラとここに引き込まれてしまい、
怖がっていた歓喜天様について副住職様から丁寧に教えて頂いた場所です。
こじんまりとした境内には清浄な空気感があります。

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阿字観、写経などを定期的に行っていて
体験させていただきました。

箕面の瀧まで行きたいのですが、1日仕事になるので
今日は我慢しておいて、次に行きます。


「箕面駅」~「中山寺駅」


中山寺 宝塚市
真言宗中山寺派大本山で、本尊は十一面観音
言わずと知れた西国三十三観音霊場24番札所
ここは安産祈願の観音様で、妊婦さんや子連れの家族で賑わっています。
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本堂までの参道にはエスカレーターが設置してあるお寺です。
今日は西国札所の巻物納経帳を持ってきたので
御朱印を頂いておきましょうかね。


「中山寺駅」~「清荒神駅」


清荒神清澄寺 宝塚市
真言三宝宗の寺院で、本尊は大日如来 摂津国八十八箇所第72番

鎮守社として三宝荒神社があり、
竃(かまど)の神の荒神などを祀る神仏習合から「清荒神清澄寺」の名称がある。
「荒神さん」の愛称で庶民の信仰を集め、本尊よりもこちらのほうが有名ですね。

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「清荒神駅」から1.2kmに200軒近い店が並ぶ門前町を眺めて歩くのも楽しい。
年末の賑わいのなか店をひやかして歩く。

天堂の裏の「荒神影向の榊」では、榊の根元に供えられた賽銭を頂いて、
大事に財布の中にしまっていると必ずお金が増えるといわれています。
で、お金が増えた人は倍返しで返さねばなりません・・・
備え付けの木の棒でお賽銭をたぐりよせるのですが、
皆、そのお賽銭が欲しいので、なかなかゲットできないようです。

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この榊の周辺、あきらかに空気感が違う気がします。
ですから、しばらくこの場所に佇んでいるのが好きなのです。
ついでに、磨いたお賽銭をそっとお供えしておくと
後から来た人が嬉しそうに頂いていくのを眺めています。
お供えした時点で、もうそれはわしのお金ではなく、
神様のものになるんですから・・・



「清荒神駅」~「阪急梅田駅」


北向地蔵尊
梅田の紀伊国屋書店の西側、三番街の一番南側にあたるところ
明治24年に、この付近の畑から自然石に刻まれたお地蔵さんが掘り出され、
信仰の対象となり、当時の地主だった仲谷弥三兵衛氏が世話人となり、
お堂を北向きに建立されたのが由来です。
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昭和44年、阪急三番街が誕生したために、お堂は西へ50メートル移り、
現在の地に鎮座されております。

とにかくここをお参りする人が多い。
普通のサラリーマンや主婦、若い人まで丁寧にお参りをしている。
人々の祈りがたくさん集まった都会の真ん中の聖地です。
お堂を管理している方(たぶんボランティア)が、お参りに来る人たちに
「ようお参りです」
と声をかけておられます。


ウメチカを歩いて泉の広場から地上に出て・・・



太融寺 大阪市北区太融寺町
高野山真言宗の寺院
新西国三十三箇所第2番札所で、新西国巡礼をしていて出会いました。
本尊は十一面観音で、大師堂もありますが
なんといってもここにおられる「一願不動尊」が有名です。
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繁華街、ホテル街のど真ん中ですが、ここだけ空気感が違う。
一日中参詣の人が絶えません。
お百度参りをされている方もいます。
わしはお勤めが済むと、しばらくこの場所に佇んで空気間に浸ります。



地下鉄御堂筋線から「南海難波駅」~「天下茶屋駅」



正圓寺 阿倍野区
通称「天下茶屋の聖天さん」東寺真言宗 本尊は大聖歓喜双身天王
ここは大坂五低山のひとつで、聖天山古墳と呼ばれる古墳だそうな。
天下茶屋駅から懐かしい雰囲気の商店街を歩いて10分くらいのところにあり、
鳥居をくぐると一願不動尊が迎えてくれます。
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夏の台風の影響かな?
屋根にはブルーシートがかけられていますよ。
こじんまりとした境内には大師堂や地蔵堂、その他の堂宇が収まり
平日ながら
参拝者がボチボチと来ています。


天下茶屋駅に戻る前に、もうひとつ好きな場所へ寄っていこう。
番外
波切不動尊
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浄土宗西宝寺にある小さなお不動さんなんですが、
地元の人達の信仰が篤いのが見てとれます。
なぜ浄土宗なのにお不動さん?
なんていう無粋なことは抜きにしましょう。

略縁記によると昭和14年に茶臼山で地面から掘り出され、
西宝寺の境内に安置されたところ
第二次大戦中、空襲にあって近隣は焼け野原になっても、
ここだけ焼け残ったそうです。
神社仏閣ではこういった事が多いようですね。


5年間大坂に住んでいて
有り難い御縁を頂戴した神社仏閣のおかげで
なんとか単身赴任の生活を無事に過ごすことができています。
またこれからも新たな御縁に会うかもしれませんね。
それは偶然ではなく、必然なのでしょうか。

「中陰の花」玄侑宗久

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「中陰の花」玄侑宗久
第125回芥川賞受賞作


わしは本を読むと、気になった箇所や
勉強になる箇所には付箋をつけておく。あとで読み返すときに分りやすいように。
本との出会いは邂逅なんでしょうか。
短編小説で、これだけ付箋がついたものはない。

「おがみやさん」の死をきっかけに、曹洞宗僧侶の主人公が
中陰(あの世とこの世の中間)を見つめなおす。
仏教の教えと霊的現象は別なのですが、
僧侶である作者が修行と体験、勉強で得た境地と
それ以外の事象について科学的根拠を織り交ぜながら
日常の出来事を通して描かれています。

その中で、日頃から疑問に思っていて答えを得られなかった
事柄について、示唆を得たような気がしました。
そのいくつかについて、自分の考えた事も交えて紹介したいと考えます。


(その1)
死後の世界について

極楽は信じれば、ある。信じられなければ、ない。

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そのとおりやんけ。
般若心経の空の心に通じるか。

阿弥陀経には極楽浄土の様子が事細かに説かれている。
あれは「ある」というのが前提になっているのか。

人は死んだらどうなるんか?
仏教では基本的には質量不変の法則で考える。

死ぬと魂はどうなるのか。

魂をコップに入った水とする。
コップの水が蒸発する。
すると水蒸気はしばらくあたりにある。
それが中陰と呼ばれる状態で、この世とあの世の中間

それから水蒸気はどんどん広がり、
空いっぱいに広がっていく。
それをインドではシューニャと呼んだ。

世の中の全てのものは膨らみ広がりつつある。
このシューニャという言葉が中国で「空」という言葉になった。
宇宙が膨張している学説は、これを仮設にして研究されたそうな。

コップの中の水はなくなったけれども、
この地球上からはなくなっていない。

あるけどない、ないけどある。
う~む、般若心経やなあ。

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一休宗純は、
闇夜に湖に船を浮かべて座禅しているとき鵺の鳴き声を聞いて大悟した。
鵺は黒いから見えない。でも声は聞こえる。
あるけどない。ないけどある。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-165.html



魂は微塵という大きさになり、
更に七つに分かれて極微(ごくみ)と呼ばれるものになる。
それが仏教での物質の最小単位で、
それは素粒子と同じ大きさなんですと。

素粒子を構成しているもっと小さなものがあるが、
それ以上は物質ではなくてエネルギーである。
「空」というものを一種のエネルギーとして捉える。

で、エネルギーの状態まで戻る事が「成仏」ということで、
再生可能な状態になって「輪廻」につながる。

仏陀は輪廻の事は語らなかったが
龍樹以降、いつの間にか輪廻思想に取り込まれてしまっているよね。

司馬遼太郎の「十六の話」によると、
お釈迦さまが現代日本の仏教経典を見たら、
「わたしはこんなこと言っていないんだけどもなあ・・・」
と言われるそうです。


(その2)
魂は千里を駆けるといいます。

極楽浄土は十万億土のかなたにあるっていうけれども、
そこまでの距離を四十九日かけて行き着く場合の速度は、
秒速三十万キロだそうな。

つまり光速

千里どころではないなあ。
エネルギーの状態であればそれは可能かもしれんて。

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雨月物語の「菊花の約」にも魂が千里を走り約束を果たした、
という物語を読んだ覚えがある。

すすすると、如来や菩薩はエネルギーの状態なんでしょうか。
凡下にはエネルギーなんて見えないから、
イメージしやすい形にした姿が仏の姿なんでしょうか。



(その3)
あらゆる物質は、分子の中に原子があり、
原子の中では原子核の周りを電子が廻っていて初めて物質化し、
目に見える状態になる。


電子に束縛されていない原子核の中の中性子と陽子は物質化していないので
瞬時にどこへでも移動できる。
そしてその中性子の中に「意識」が宿っている。
なのですべて見える。すべて聞こえるそうな・・・
「虫の知らせ」というのはこの中性子同士の反応だそうな。
魂は・・・


(その4)
憑き物について
霊というのは、何かに気になりだしたら、
そのことにずっと気になっている頭が好きで、住みやすい。
煩悩に囚われている人のことでしょうか。

しかし禅宗の僧侶はいちばん憑きにくいそうな。
パッパッと思考が切り替わってしまう頭は住みにくいんだって。

座禅をしている時に雑念が湧いてきても、右から左へすぐ流す。
悟りの境地に至ったとしても、それすら捨てろと言われる。
全ての事に執着せずに捨て去る。

放下著(ほうげじゃく)とはこのことか。
(臨済宗『五家正宗賛』の趙州和尚の章)
禅宗の僧侶は座禅をしているので頭の切り替えが早いのか。
瞑想をしている人も同じ境地なんでしょうかね。


(その5)
死の直前、光に包まれる。

酸欠状態になると、網膜の中の酸欠に強い細胞の働きが際立ち
光に包まれたような体験をすること・・・
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死ぬとき、どうしてもこの酸欠状態を通過するために
死ぬ前に光に包まれるというのは、ごく自然な科学的現象なのだ。
死ぬ人は光に包まれて恍惚として死んでいく。

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極楽浄土からのお迎えは光り輝いているんかなあ。
内海源助は最後のとき、
光が空から降りかかり恍惚とした気分に陥るのを感じながら命果てた、
と書かれてあったなあ。
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高校のときに限界を超えた激しい稽古でぶっ倒れたとき、
目がチカチカした経験がある。

オウム真理教のやっていた怪しい修行
「水中クンバカ」
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長く息を止めることによって酸欠状態を作り
光に包まれたような体験をさせる。
あれ?でもオウムは水中に入る前に酸素テントに長時間入っていなかったっけ?
でも長時間水の中で極限状態を作っていたか。


(その6)
幻覚について
禅宗の摂心の際には、睡眠が極度に制限され、精神が疲れ果てて
幻覚を見るという。

光が自分の中に入ってきたり、すべてのものと繋がるという体験をする。
それを「悟り」と表現する宗派もあるが、禅宗では
「座禅をしているといろんな幻覚を見るが、そんなものに騙されてはいかん。
あくまでそれは幻覚で、それを乗り越えてまた座るのだ」

鮮烈で美しい光景と、それを否定する言葉
これは禅宗でのみ伝えられているのだろうか。
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弘法大師は虚空蔵求聞持法を百日間百万回唱え
明星が口の中に入ってきた、と伝えられるが
禅宗に言わせると、それも幻覚とされるのか。

中学生の頃、満天の星を眺めていたら
何故自分はここにいるのだろう、自分の存在する意味はなんだろう?
と考え、そうしていると意識が宇宙に吸い込まれたような経験をしました。
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いまでもその時の気持ちを覚えています。
自分と宇宙、宇宙と自分が一体化した、と捉えるのでしょうか。
これって、「さとり」を得た状況と言えるのでしょうか。

それ以後は、そういう気持ちを得た事がありません。
大人になって汚れてしまったからでしょうか。

精神科学では10台の頃は、
世界の中にいる自分の位置を発見するような発達年齢に
なるので、そういうことが起こる可能性が多い、ともされています。

さはさりながら、
成長してからは、時間と空間がなくなったように感じることはあります。
それは物事に集中しているとき。
自分でいうと絵を描いているとき。
描くことに夢中になると時間の概念がなくなる。
これもある意味「さとり」に近い感覚なのでしょうか。

また、山登りをしているときに、麓では雑念だらけなのですが
急坂を登るときには登ることしか考えていない。
いや、考えていることもないのだろうか。なにもない。
自分にとってこれが「徒歩禅」にあたる。
だから歩き遍路はやめられない。


本との邂逅は、ある日突然やってきます。
それは本屋の新書コーナーであったり
古本屋の棚であったり
ネットの書籍紹介であったり
実に様々です。

その出会いを大切にしたいから、予算の都合がつく限り
購入するようにしています。

おきらく遍路旅 高野山お礼参り

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今日は日帰りで高野山お礼参りです。
昨夜は職場の忘年会だったのですが、早めに切り上げたい。
二次会のカラオケで2曲だけ歌わせてもらい
「すんませんっ明日は4時起きで高野山に行きますっ!」

帰って風呂に入り、ただちに寝て
翌日の総員起こしは0400

真っ暗で寒い師走の街に繰り出す。

阪急宝塚線~地下鉄御堂筋線~南海高野線を乗り継ぐ。
早朝のため通勤客はまばらで、無事座る事ができました。
「世界遺産キップ」を購入して、「高野山」行きの急行に乗るが・・・

しかし、「橋本駅」でバスによる代行輸送に乗換え

南海電鉄の高野山ケーブルカー新造のために、
現在「極楽橋駅」~「高野山駅」が運休となっています。
30年11月26日から31年2月28日までの予定だそうな。

へぇ~、そうなの。


今年の夏には台風被害で運休になり、バスの代替輸送を経験しているので
素直に橋本駅からバスに乗りましたが、
状況がよく理解できない老人が長い事駅職員から説明をうけていました。
地理関係のよく判らない人にとっては
繰り返し説明されても納得いかない様子だった。
ガイジンサン達も戸惑ったでしょうね。

手元を見ていると酔いそうな山道をグリグリ回りながらバスは山の上に進む。
錫杖が転がらないように腕でしっかり抱え込むが
つい居眠りをすると手が離れ、あわてて握りなおす。
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今日は大門から奥之院まで歩こうか。
気温表示をみると0.2℃
おお~、寒いなあ
今日はヒートテックの長袖にポロシャツ、その上に
ウインドブレーカーを着てきたら寒くないよ。

その上に白衣を着込んで、さあ行こう。
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朝早いし、平日なので道行く人たちは地元の人たちばかりです。
それに坊主頭率が高いのはあたりまえか。
バイク屋の主人も坊主頭ですねえええええ。

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ただ一軒あるコンビニに入ったら
クリスマスツリーが飾られ、軽快なクリスマスソングが流れていく。
この天空の宗教都市は寛容で、あらゆるものを受け入れている。

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金堂の境内で、知った顔を見ました。向こうも気づきました。
先日、大窪寺への途中、
お遍路交流サロンで出会った明石からの歩き遍路の婦人です。
昨日麓の九度山から慈尊院を経て丁石道を歩いて登ってきたそうです。
「途中柿のお接待はありました?」
「雨が降っていて、気づきませんでした・・・」

彼女からいい情報を聞きました。
高野山のさる宿坊は、歩き遍路さんには宿泊費が約半額になるそうです。
お遍路交流サロンで紹介されたんですって。
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赤バッチ授与の歩き遍路さん対象なので、ここでは明示できません。
あしからずご了承ください。


人気のない境内を抜けて
奥之院へと歩む。手袋をしていても指先がかじかんでくる。
鼻水も垂れているような気がする。
ここで修行をしている人は大変だなあ・・・

おきらく乗り継ぎ遍路をすると年2巡のペースで廻れるが
高野山に行くのは6月と12月になる。
暑い季節か寒い季節になるなあ。
もう3ヶ月ずらしたらいい季節になるのかもしれん。
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そんなことを考えていたら御廟に着いた。
人の姿は見当たらない。
朝早く来てよかったああああああ。
神聖な空気感の貸切です。
しかし大きな声を出して勤行するのは控えます。

金剛峯寺では
納経の折に参与会への入会書類をいただきました。
「あ、あの~、参与会の入会手続きはどこで・・・?」
「ここでできますよ」
「あ、そうですか。会費の納入時期はいつですか?」
「4月です」
「あ、そうですか。では今払うと少しだけ損ですね」
「そうですね。書類だけ持っていってください」
「はい」

門にガイジンサンの一家がいて、
美人の金髪婦人がわしをファインダーに納めようとしている。
「写真をとります?」
「イインデスカ?」
「OK!」
「アリガトゴザイマス・・・(タメイキ)スバラシイ!」
ふ~~ん、この格好はめずらしいんやろね。

今日の予定は終了したので、大門方面に歩いていき
朝寄ったコンビニで肉まんとあんまんで昼食を済ます。
冬の平日、食堂は閉店している所が多い。
まさにコンビニは山上都市のオアシスやね。

大門を出て「大門南駐車場臨時バス停」まで歩き、
5分後に「橋本駅」行きのバスが出るので温かい車内に乗ると
とたんに眠気が襲ってきます。
おかげさまでずっと眠りこけていました。

「橋本駅」~「南海難波駅」の車内も
日差しと暖房のお陰で眠りこけていました。

つくづく大坂に住んでいると高野山には行きやすいなあ、
と感謝です。


自分の願望ですが、
年末年始のお遍路をやってみたいなあ、と考えていますが
家族水入らずの正月も大切にしなくてはならん。
悩ましい所です。


大きなミスをしてしまいました。
13日に先達昇補でお世話になった親寺へ御礼に行き、
18日に高野山に行く予定を立てていたのが
日程を取り違えていました!
あらかじめ連絡していたにもかかわらず、
住職には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
この場をお借りして陳謝いたします。

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おきらく遍路旅十巡目結願 権中先達昇補 75番善通寺~88番大窪寺

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平成30年12月7~9日

前にも書いたが先達昇補のお願いに親寺を訪れたら
「なんで?もう先達になっているからいいじゃないか」
と言われ、返答に困った。

そう、自分はなぜ先達になったのか?何故位をあげたいのか。
歩き遍路ツアーを主催しているので先達位は持っていたほうがいい。
ではなぜ位をあげたいのか?

う~~~ん。
やはり凡俗の悲しさ、昨日よりは今日、今日よりは明日と、
日々進歩していたいから・・・かな?

悩みと期待を抱えたまま、講習会は
香川県は善通寺市の善通寺市民会館で開催されます。
過去、会場は善通寺境内の遍照閣で行われるのですが
どうも手狭だったようです。
でも、遍路の減少に伴い先達の数も減少しているはずなんですけど・・・

閑話休題

職場には3ヶ月前から休暇の申請をしておきました。
なので、3連休です。
講習会の後にはお遍路ができるよ。

12月6日(木)
仕事を終えてダッシュで新大阪から新幹線に乗る。
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岡山駅で在来線への乗換えの際、込み合う駅構内では
ビニール袋に包まれた錫杖を持った人がちらほら見られます。
そうだ、今日は新任の先達さんが誕生する日ですね。

お宿の善通寺グランドホテルのロビーには
今日か明日の参加者らしき御刀自様たちがウロウロしています。


12月7日(金)
夜が明けました。
外気はちょっと寒いかな?
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朝の善通寺市内を会場に向かって歩くと、向こうから
迷彩服姿のお父さんが両手に子供の手を引いて出勤してきます。
いかにも駐屯地のある街の風景ですよね。

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早くも市民会館の前にはお遍路さんたちがたむろしています。
知った顔もちらほらいるので彼らと雑談しながら過ごす。

さて、会場に入ったら、最前列の真ん中に陣取ります。
昔から後ろの方でゴソゴソするのは性に合わんのですよ。
話を聞くなら堂々と正面で。
それに居眠り対策になるしね。

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午前の大僧正猊下の話の最中、隣に座っているおっさんが
イビキをかいて寝始めた。
始めは小さなイビキなのだが、ハラハラしながらいると、
更にボリュームが大きくなってきたので肩を叩いて合図する。

居眠りしないくらい聞き応えのある話ならばいいのでしょう。
おっと、
四国八十八箇所霊場会を批判するような発言は厳に慎まねばならん。

今日の課題は便所の問題です。
大ホールが満員になるくらいの参加者の用便問題を解決できる
キャパシティはないのではないか?

で、あるから会場外にある公衆便所をキープしておいた。
講習と講習の間の休み時間はわずか。
おまけに時間超過をしても、情け容赦なく次の開始時間は厳守なので
おしっこ行くのも勝負なのであります。
勝負に敗れた人たちは、講習が始まった後にゴソゴソと会場入りしている。
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艱難辛苦のうえ、無事講習も終了
認定証書も無事受領しました。
知った人達との交流をしばしの間交わしたあと、善通寺へ。

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無事昇補のお礼を本堂、大師堂で済ましました。
大師堂では上にあがらせてもらおうと思ったが、
ひとりの大先達が座ってお勤めをしています。
後姿に犯すべからざる雰囲気を感じたので、
あがるのを遠慮してしまいました。

ホテルに帰り買い込んできたお酒で今日のお祝いを独りする。


12月8日(土)
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天気予報によると今日から寒波の襲来で寒くなるんだって。
ヒートテックを着込んでいるから大丈夫でしょう。
それに手袋も持ってきた!

金倉寺では、本堂・大師堂はもちろんのこと
訶梨帝母堂にお参りをする。
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娘の安産祈願です。
ザクロをお供えしたかったんですが今の季節、それはない。
せめてザクロの干菓子を求めたのですが残念ながらありませんでした。

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胎児は逆子だったんですが、いままで各所の神仏にお願いしていたら
無事になおりました。ありがとうございます。
この上は、安産の祈願を本当に真剣にやりました。
これだけ真剣にお願い事をしたのは初めてじゃないやろうか。

道隆寺の手前では、いつものお地蔵さまを頂きました。
錫杖の音をジャラジャラ高く鳴らしながら
家の前をゆっくり、ゆっくり歩く・・・・
あれ?声がかからないよ。
もういちど戻り、ジャラジャラ門から窺うと、
老婦人が出てきました。
「おはようございます!」
「おはようございます・・・お父さん!」
ご主人が出てこられましたよ。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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道隆寺境内には昨日昇補したのかな?
先達さんたちがちらほらいます。
昇補記念遍路なのでしょう、きっと。わしもそう。

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最近写経を始めました。
いつかやりたい、いつかやりたいと考えていましたが
強い意志がなかったために今の今までやっていませんでした。
先達昇補、十巡目結願を機会としてお大師様が与えてくださった機会でしょうか。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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納経所に奉納した新作「富士松天女」の絵を喜んでくださり
遍路切り絵プラカードをくださいました。
自分の描いた絵を喜んでくださると大層励みになります。

「多度津駅」~「宇多津駅」

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今日はよく晴れています。
きりっとした冷気に青空
わしにとっては絶好のお遍路日和でありますなあ。
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自分の灯した線香の香りが漂い、
読経をしている自分にまとわりついてくると、法楽であります。

なんておだやかな空間なんでしょうか。

空を見ると・・・雲がないので竜神様はおられません。

「宇多津駅」~「八十場駅」

季節はすっかり冬に様変わりして
木々の紅葉は落ち葉となって道の脇に降り積もっていますが
それでもまだまだ札所の境内では見事な紅葉を見ることができます。
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大師堂でお勤めしていたら縁の下で白いものが揺らめいた気がしました。
あとで見てみたらそのような気配はない。なにかな?

「八十場駅」~「高松駅」

高松駅を出て信号待ちをしていたら
お接待で100円をいただきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

さてお腹もすいてきたのでここらで食事をば。
うどんにしようかラーメンにしようか・・・
いままで気になっていた高松駅前の「徳島ラーメン」に入る。
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冷え切った身体に熱いスープが染み渡る。
しみじみと徳島ラーメンを味わったのは初めてではなかろうか。
ライスお替り無料なので2杯食べてしまいました。

「高松築港駅」~「一宮駅」

一宮寺には、今日は正しく山門から入ろうかね。
あまり目立たない生活道路に山門はあるため
車やバスの人たちはもっぱら裏門から入るのが主ですが
やはり山門から入りたい。
境内の外周をグル~ッと廻って、山門が見えてきました。

向かって右側の阿仁王さまにご挨拶をします。
「京都府から来ましたおやっさんと申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
「うむ、入るがよい」

本堂、大師堂でお勤めして納経所に行ったら賑やかな声がします。
よく見ると、三豊市で善根宿をされているKさんでした。
以前、民宿「碧」でのセミナーのときにわしと同部屋になり
夜中にわしのイビキのあまりのうるささに逃げ出し階下の広間で寝た、
というご迷惑をおかけしてしまった思い出がある方です。

思いがけない出会いでした。
三豊市の近くに来たら泊めてください。

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大師堂には写経道場があり、いつでも誰でも500円で写経ができます。
受付のおばさんにお願いして上にあがらせていただく。
まず凍えた指をストーブにかざす。

筆を持って用紙に向き合うと、心が静まってきます。
堂内に流れるかすかな線香の香りと
参詣者が堂内に入るたびにおばさんの鳴らす鐘の音が静かに響く。

奥のお大師さまに祈る参詣者の気持ちが堂内に満ちる。

香りと音と祈りが渾然一体になって
とても心地よい空間を作り出しています。

陶然と筆を進めていると
いつの間にか書き終わっていました。

おばさんがお茶菓子を出してくださいました。
少しの間お話をさせていただくと、
先日先達昇補講習会で聞いた話と同じ内容の話でした。

「自分のためでなく、人にあげることが第一です。そうすれば自然と自分に帰ってくる」

たまたまこの場所に来たのではなく、来るべくして来たのでしょう。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

お芋と飴ちゃんをいただきました。

山門から出て、左の吽仁王さまに
「ありがとうございました」

右に進んで駅の方向に向かって歩くと、
なにやら立派な境内に出ました。
どこかな?なにかな?
おお、一宮神社だっ

初めて訪れましたよ。すごく立派な神社ですねええええ。
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「一宮駅」~「長尾駅」

わしの好きな琴電に揺られて今日の最終場所
長尾寺に着きました。

夕闇の迫る境内には誰もいません。
本堂に上がろうとしたら近所の腰の曲がったおばあさんが、
手摺に縋りながらゆっくりゆっくりと登ってきました。

「わたしは近所なんでいつでも来られる。先におまいりしてください」
「ありがとうございます」

いったい何年分の彼女の祈りがここに篭っているのでしょうか。
あちこちのお堂を丁寧に拝んでいました。

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今日のお宿は門前正面のここ。
宿泊者はわしと、通しうちのおじさん、それに素泊まりのガイジンさんです。
女将さんによるとガイジンサンは和食を好まず、コンビニで好きなものを買って
食べる人も多いようです。
せっかく日本に来たのに和食を楽しまないのはもったいない、と思うのですが
生活習慣に合わないのでしょうかね。
逆の立場だったら、やはり自分もそうなるのか。
たった7日間のアメリカ西海岸ツアーでも米が恋しくなったもんね。
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12月9日(日)
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今日も天気はいいが寒い。
お遍路交流サロンまでは歩くが、
そのあとはバスに乗って大窪寺にいこうか・・
一度楽をすると堕落する自分を感じてしまう。
歩くか、バスか、グルグルと考えが渦巻きます。
悩むわしのあとから、隣の民宿を出発した婦人が歩いています。
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お遍路交流サロンで温かいお茶を頂きながら休みます。
職員の方にお遍路大使認定書の授与について聞かれたが
全部歩いているわけではないので辞退させていただきました。

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やがて婦人も到着されました。
明石から来た彼女はご主人をお遍路に誘ったが、
賛成はしないが反対もしない、なんですって。
うちのカーチャンも「いっておいで」と言うが誘っても頑として来ない。

行きたい人だけ行けばいいんやね。

後日談ですが、高野山にお礼参りに行ったとき、彼女と金堂前で再会しました。
それに、ためになる宿坊情報も教えていただきました。


歩き遍路の話をしていたら、
安易にバスに乗って結願しようという邪念が吹っ飛びました。
何のために歩いているのか?
札所と札所の間の道程が遍路なんじゃなかったのか?

そうです。

歩いていきましょう。
今回も宮崎遍路道の女体山越えではなく、
丁石道を歩む事にします。

今日は日曜なので採石場のトラックもいない。
道にはただ落ち葉が積もっているだけ。

誰にも出会わない。
でも何かの気配に包まれているような感じがします。
猿の経立(ふったち)ではなかろうか?

と思ったら、猿でした。
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猿の経立とは、日本の青森県、岩手県に存在すると言われる妖怪あるいは
魔物で、生物学的な常識の範囲をはるかに越える年齢を重ねたサルやニワトリ
といった動物が変化したものとされる。(ウィキペディア)
でも民俗学者の柳田國男の記述を読むと、どうも山人ではなかろうか
と感じます。
いっとき有名になったヒバゴンも、猿の経立に類する存在ではなかろうかと考えます。

閑話休題

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ああ、、やはり歩いてきてよかった。
冬の清浄な空気と、山の気を存分に浴びて気分がいい。

すると突然銃声が響き渡り、更に
銃口炎がこちらを向いているような気がして
一瞬肝が縮んでしまいました。
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戦場の兵士は、怖かったやろうなあああああ・・・・・・

あとで聞いたら、これは獣よけに定期的に鳴らしているんだそうな。
でもすごい音ですね。

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丁石道を歩くと山門が目の前に見えてきます。
やはり結願は山門を見ないと気分が盛り上がりません。
境内には白衣のダンタイサンもいるが
観光客も多い。
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作務衣を着た僧形のお遍路さんから
「綺麗な白衣ですね」
「は、はあ。ケーホーさんブランドの白衣です」
「ああ、あの人ですか」
背中のお大師様もリュックで擦れて少しばかり汚れてきました。
新調しなくてはいかんかなあ?

ちょうどお昼です。
門前のお土産やさんで「打ち込みうどん」を食べる。
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店内は観光客でいっぱいです。
白衣を着た人は・・・わしくらいかなあ。
今日は時間的余裕があるのでゆっくりと味わって食べる事ができましたがな。

バスの時間まで1時間ほどあるので
門前の「飛猿閣」に行こう。
「こんにちは!」
「あれ、いらっしゃい。ひさしぶりやねえ」
「今回も無事に結願できました」
熱々の甘酒をいただくと、甘くておいしい。
自家製だそうです。
昔々、母親の実家でも台所奥に室(むろ)があり、甘酒を造っていたなあ。
子供の頃は好きではなかったが、今は好物になっています。
冬の寒い日に熱々の甘酒は季節感満点でいいねえ。

おかあさんと、息子さんと三人でストーブを囲んでお話をしました。

「大窪寺バス停」~「志度バスストップ」
高速バスに乗り、大坂まで帰って来ました。

これでおきらく遍路旅十巡目終了!
後半かなり忙しく廻ったんですが、なんとか年内に終わりました。

なぜ自分は昇補したいのか?
答えはまだ出ていません。
この先歩いていたら答えは見つかるのでしょうか。

さて、来年はどうなることやら。
娘の実家での出産があるので思うようにお遍路にいけない。
レンタカーでちゃちゃちゃ~っと廻ってみようか。
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おきらく遍路旅十巡目 55番南光坊~64番前神寺

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11月23日(金祝)
始発の新幹線に乗っていざ、四国へ。
列車を乗り継ぎ0930に今治に到着
今回企画していた「おきらく歩き遍路ツアー」は
今治出発だったんですが初日は参加者はなし。
皆さんそれぞれの予定があって皆、キャンセルです。
ひとりで楽しんで歩こう。
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今日は天気もいいし、風は少し冷たいが
歩いて行くうちに汗ばんでくるでしょう。
今治駅にはしまなみ街道自転車ツアーの人たちが
ファッショナブルなウエアーに身を包んでたむろしています。

まずは南光坊
さすがに連休初日、駐車場にはクルマヘンロサンたちの様々な車がいますよ。
歩きのお仲間は・・・いない。
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南光坊本堂の立て札
大通智勝如来は、大日如来の化身であるので
おん あびらうんけん ばざらだど ばん
と唱えるのが正しい、
と関西先達会の際に南光坊住職が講話されていました。

「いままで自分は南無大通智勝如佛で教えているんだ!」
「私はオンマカビジャニヤジャニャノウピイプウソワカでやっている!」
と言う人はいるでしょうね。

でもまあ、仏様は寛容なので
人間どもがあ~だ、こ~だと叫んでも、
許していただけるんでしょうね、きっと。

今日は雲ひとつない晴天なので、竜神様の姿はない。
旅のお供のラジオは、今日は祝日なので特番で、
岡林信康特集をやっています。
残念ながら彼の全盛期は、
自分はまだ山奥田舎のガキで知るよしもなかった。
なので、後付けの知識しかない。
フォーク全盛期は、そんな感じですね。

この今治遍路道、あっという間に札所に到着するような気がします。
道を知り尽くしてしまってたからか、
本当に札所間の距離が近いのか。

栄福寺で読経をし終わったら、視線を感じました。
徳島のマイフレさんです。
ずっとわしの姿を見ていてくれていました。
「すぐにわかりましたよ。すごいオーラですもん」
「えっ、そんなんじゃないんやけどもなあ・・・・」
しばらく彼と語り合いました。
夏の暑い徳島遍路の際には支援してくださいました。
お大師様の結んでくださる御縁を大切にしていきたいと考えております。
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秋も深まってきているので紅葉を楽しみにしてきたのですが
綺麗なのは札所に植えられている木々だけのような気がします。
今年はこれで終わるのでしょうか。
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仙遊寺まで登ったら標高も上がるので紅葉も違った風情があるのだろうか。
おお、やはり下界よりは綺麗ですねえ。
東屋で声がかかりました。
「上まで行くのですか?」
「はははい」
「この池の鯉が一匹死んでいるんです。お寺の人に伝えて」
「ここの池はお寺の管轄なんですか?」
「そうです」
結局、最後まで伝えるのを忘れてしまいました・・・すいません。
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さすがに山門の紅葉は美しい。
特に出迎えてくれた一如観音様は紅葉を背負って美しいですね。
参道途中の御加持水をペットボトルに入れ・・・
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今日はここの宿坊に泊まります。2年ぶりですかね。
聞けば今日は満員御礼ですって。さすがに連休ですね。
早速洗濯をして温泉に浸かる。
部屋に帰り、湯上りの身体を横たえてしばしまどろむ。
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夕食の精進料理に麦泡般若湯をいただく。
わしのテーブルは歩き遍路さんばかりです。
それも休日区切りの人達なので話が合いやすい。
目の前の方はかなりのベテランさんのようです。
御詠歌の講に入っておられていて、色々レクチャーしていただけました。
わしも御詠歌やってみたいのです。
楽しく語り合ってたら、いつの間にか般若湯の酔いも醒めていました。

食事を終えて、もういちど温泉に入りに行こうかな。
湯船には先ほどの方々が入っていて
そこでも半身浴をしながら語り合いました。
ちょっとのぼせたかな?
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11月24日(土)
朝はお勤めから。
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読経の際、御本尊様を見ていると、視界の上辺りの空気が揺らいでいるような、
そんな感じがしました。

法話では、小山田住職の世界遺産の話など、
興味深いお話を聞かせて頂きました。
途中、時間を気にするクルマヘンロの二人が退出したため、
住職はご機嫌斜めです。そりゃそうですよね。
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朝食は玄米粥なので、腹持ちが悪いので2杯いただきました。
口の中で「ジャリッ」としたので出してみたら小石です。
昔のお米にはよく小石が入っていたなあ。懐かしい。
ここのお米は住職が自ら作り、脱穀精米をしているからなんでしょう。

宿坊を出て山道を下ります。
冷たい空気が気持ちいい。
眺望絶佳、ここの山道は景色がいいので好きです。
麓まで降りてきたら、道の脇にカメラを持ったおじさんがいて声がかかりました。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」
「・・・・あ、いいっすよ」
彼は今治の写真家のようです。
シャッターの音と、巻き上げる仕草から、銀塩カメラですね。
おおっキャノンのF1ですね、懐かしい。
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「目線をください」「心持ち、うつむき加減で」「杖を引いて」
こういった指示で写真を撮られるのは初めてです。
自分がモデルになったような錯覚を覚えました。
名刺を見せてもらうと、
2年前に犬塚付近で写真を撮ってもらった人だと気づきました。

やはりお腹が空いてきたので
いつものパン屋さんに寄ります。
ここのパンはおいしいんですよ。

今日は、「おきらく歩き遍路ツアー」の参加者が参加してくれます。
国分寺で集合してスタートです。
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本堂前では、宿坊で一緒だった自転車スイス人男性遍路さんが読経をしています。
英語版88ガイドブックには、般若心経がローマ字表記されていて
それを読んでいました。
「カンジザイ ボサ ギョージン ハラミタ・・・」
「この意味分りますか?」
「イエ、ゼンゼン。アナタハ?」
「半分くらいかな?」
「Oh!」
昨夜打ち付けた尾てい骨が痛むが、
湿布とロキソニンでごまかす。
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空を見ると、竜神様が一柱おられます。
頑張って歩け!と言っておられるのでしょうか。

「伊予桜井駅」から「伊予小松駅」まで列車で移動します。
駅にも車内にも休日遍路さんたちがいますよ。

今日の参加者は常連のご夫婦です。
夫婦でお遍路できるなんて、羨ましいなあ。
わしのカーチャンは頑としてお遍路を拒否しているもんね・・・
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ご主人は剣道の高段者で、色々剣の道について深い話を聞かせてくださいます。
わしは彼からしたら屁のような段位なので、
拝聴するだけで非常に為になるのです。
話しながら歩いていると、あっという間に次の札所に着く感じです。

香園寺は、宿坊の建物だった所が更地になっていますよ。
何の建物が建つのでしょうか?
本堂内部では、靴を脱ぐので五体投地礼をしたら
昨夜打った尾てい骨あたりがメリメリと痛みますが、
何事もないような風情でやせ我慢をします。

わしは62番遥拝所にはいかないので、
そのまま歩く。
どこかで昼食を・・・と国道沿いを探しながら歩くがどこも車が一杯

62番宝寿寺境内には「境内撮影禁止」の看板はあるが、
半年前に見たコーンは立っていないよ。
「参拝お疲れさまです!」と納経所の人から元気な声がかかる。
あ、いま12時半ですが納経受け付けていますね。
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わしは最初から62番で御朱印を受けています。
だってだって、ここには昔からのお遍路さんたちの祈りが篭っている場所だから。
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「伊予小松駅」駅前にイタリアンレストランがあり、いい匂いがしてくる。
意見がまとまり、ここに入るとほぼ満席
結構有名店のようですね。
「注文を受けてから30分くらいかかりますが、いいですか」
「いいっすよ」
待つ間も色々な話で盛り上がっていたので、そんなに気にならない。
パスタのコシも味も抜群で、いいお店を見つけました♪

吉祥寺門前にはレモンの木があり、色づいた実がたわわに成っています。
例によって地面に落ちている実を捜すと・・・あった。
ガリリと齧ると、そんなにすっぱく感じない。
うう~む、歩いて汗をかいているとレモンの酸味を欲しがるのか??

だんだんと日が傾いてきて西の空に移動してきている。
空気もひんやりとしてきた頃、
丁度いい時間に前神寺に着きました。
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ここでは、お不動様に1円玉を貼り付ける極意を教わりました。
いつも力んで投げつけていたために、全然成功していなかったのです。
手のひらに載せて、軽い気持ちでアンダースローで投げると、
おお、おお!引っ付いたよ!
カンゲキー
嬉しいなあ。
今回のお遍路の収穫は、これに尽きるであろう。

ここで今日の歩き遍路ツアーは解散
明日はそれぞれの予定に従って、それぞれのお宿に移動します。
お疲れさまでした。

わしは伊予西条駅前のビジネスホテルに転がり込んで
熱い浴槽に浸かり、痛い尻を労わる。
その後は恒例般若湯で精神と身体を労わる。
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11月25日(日)

今日はひとりで60番横峰寺行きです。
最近はダレてきて、バスを乗り継いでの参拝です。
「伊予西条駅前バス停」0747発で約30分
「横峰登山口バス停」で降りる。610円
登山バスに乗り換え、横峰寺へ。往復1750円

頂上駐車場に着いたら、いつものごとく
「0910までに戻ってきたら、帰りのバス時間に間に合うよ!」
「ええっ・・・なんとか頑張ります」
いま0850
毎回毎回せわしない参拝になってしまうね。
でも間に合わなかったら、そのときはそのとき。
近くにある光昌寺に行こうか?
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すすすいません。手水場に行かず、
塗香を身体に塗りたくって大師堂~本堂~納経所と廻る。
そのあと聖天堂にお酒のお供えをしてご挨拶していたので
時間はギリギリ

あせっても仕方がないので、少し急ぎながら参道を上がる。
駐車場に着いたら、ちょうどバスが出発しようとしていました。
滑り込みセーフ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

参拝は慌ててするものではないんですけども、ね。
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「横峰登山口バス停」0939発のバスに十分間に合いました。
旅は余裕を持って、楽しく行きたいものですね。

「伊予西条駅前バス停」まで戻ってきたら、
1019発の「しおかぜ12号」に乗れそうです。
さすがに3連休の最終日だけあって乗客は多いね。
岡山から新大阪までの新幹線も混んでいました。

車内では、親子連れから
「八十八箇所ですか?」
「はははい」
「ハチジュウハッカショって、なに?」
「おじいちゃんがいつも行っている、あれよ」

今は仕事があるので休日にしかお遍路ができないが、
休日365日の身分になると平日でも行けるが、
その分何か充実しない部分もあるのだろうか。

さて来月12月7日に先達昇補のあと、88番結願を目指します。
なんとか今年中に十巡目をこなすことができそうです。
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おきらく遍路旅十巡目 71番弥谷寺寺~86番志度寺

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今年も残り少なくなってきました。
おきらく乗り継ぎ遍路旅も半年で一周のペースを維持するために
11月、12月は急ぎがちのスケジュールになってしまいます。
忙しくて大変とかいう気持ちは起きません。
むしろ楽しい。


11月16日(金)
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今日も今日とて始発の列車を乗り継ぎ
8時過ぎに三豊市の「みの駅」で降りる。
相変わらずJR四国は遅延で、15分遅れた。

そのくらいは許容範囲なんですが、
タイトな乗り継ぎ計画を立てると大変ですね。

あたりには晩秋の野焼きのかすかな煙の香りが漂い
子供の頃の懐かしい記憶が蘇る。
景色を十二分に楽しみながら青空の下を歩くのは気持ちがいいね。

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途中名も知らぬスポーツドリンクを買い、喉を潤す。
遍路道沿いで100円という値段設定は、
お遍路さん向けなんでしょうかね、ありがたい。

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弥谷寺は山門から長い石段を登りつめて大師堂本堂へ至るが
その途中に石仏が沢山あり、
そのひとつひとつに挨拶をしながら登る。

今日はお天気もいいのでクルマヘンロさんや
ダンタイサンが沢山来ています。
途中まで車で来ることはできても
百八段の階段は登らなくてはいけないんですよ。
みなさん、大変そう。

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大師堂前で会ったオジサン二人としばらく話し込んでしまいました。
「仏さまの前でお経をあげることを『読経』と言うでしょう」
「ふん、ふん」
「ですから必ず経本を見ながらあげなくてはいけないのです」
「そういえば、法事とか葬式では和尚さまは経本を前にしているなあ」
「でしょ?ですからお経を覚えたといって経本なしでお経を
あげないようにしなくてはいけないのです」
「なるほど」
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出釈迦寺の駐車場の大型バスは大坂からです。
僧侶の方が経頭をされていました。
参加者の先達輪袈裟をしている人から声をかけられ、
金の納札をもらいました。
「ひとりで廻って寂しくないの?」
「・・・え?・・・楽しいですよ」
寂しいとかいう気持ちは今まで意識した事がなかったなあ。
強いて言えば寂しさを楽しんでいたような。
もともと独りで行動するのが好きだし、
お遍路って、誰かと行くものなんかなあ?
これはツアー遍路さんの気持ちなのかな?

門前の「すずめ庵」さんには、建物が増えていました。
おお、うどんが食べられるのですね。
「うどんいっちょう!」
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店内には札所の絵が沢山飾られていますよ。
ガイジンサンたちが絵を欲しがるそうです。

ここは天女様に縁の深い札所ということで、
わしも一枚・・・
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すっかり長居してしまいました。でもいいのです。

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曼陀羅寺の本堂前には菊の花が咲き乱れています。
自分も菊の鉢植えをやってみたんですが
なかなかうまくいかないなああああ。
これだけ綺麗に咲かすことができたら楽しいでしょうね。

香りの記憶といえば、子供の頃連れて行かれた菊花展
大河ドラマを題材にした菊人形などなど。
小学生の頃は大河ドラマなんて観ていなかったし、菊の花にも興味なかった。
しかし、歳をくってから菊の香りを嗅ぐと子供の頃の記憶が不意に蘇り、
切ない気持ちになるね。
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善通寺に向かう田園地帯
ふと空を見ると・・・
今日も竜神様が行く手に顕れてくれています。
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無理に龍の形にしていると言われれば、そのとおりかもしれん。
要は、自分がどうとらえているかです。

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善通寺本堂奥にある歓喜天様にご挨拶しに行く。
かねて京都は八坂神社の向かいで買ってきた
「清浄歓喜団」をお供えして願い事をする。
ほんと、いつも聖天様には助けていただき、お世話になっております。
お礼を欠かさないようにしなくてはなりません。

行程の都合上、ここから「善通寺駅」に移動して列車で「高松駅」に行き
「高松築港駅」~「八栗駅」、そこから「八栗ケーブル駅」に行きます。
今日はあちこちで楽しいお喋りや寄り道をしたので
予定が結構押してしまいました。
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17時過ぎのケーブルに乗り、「山上駅」へ。
遅くなったのでお宿に連絡しようと電話番号をプッシュしようとしたら
お宿から電話がきました。
おお、なんとベストタイミング!
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今日のお宿の「岡田屋」さんの女将さんによると、
八栗寺「岡田屋」と、雲辺寺麓の「岡田屋」の
予約間違いをする人がよくあるらしい。
それを心配していたそうです。

最初の歩き遍路の際にここに泊まりました。
収容人員は2名と少ないのですが
料理がおいしいんですよ。
鯖の煮付け、カレイの南蛮漬け、大根の煮付け、どれもおいしい。
天ぷらも揚げたてです。
麦泡般若湯をいただきながら料理を堪能しました。

その途中、もうひとりの宿泊者が到着
二十台の男性です。
色々話していたら、某有名都市銀行の行員さんでした。
まとまった休みが取れるので、区切り遍路をしているそうな。
早慶上理のいずれかの出身で、4年勤めた銀行を辞めて、
次へのステップアップをするんですって。
優秀な人は違うなあ~、と話をしていてつくづく感じました。
明日は結願だそうです。
ハイペースですね。


11月17日(土)
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6時に朝食大飯いただき、
八栗寺境内に行く。
早朝の清浄な空気がピンと張り詰めています。
本堂前にはリュック背負った二人の僧形の尼様かな?が
お勤めされています。
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ゆっくりゆっくりお勤めし、
聖天堂も開いていたので内陣にあがらせてもらいお勤めしました。
前回上がったとき、間違えて護摩堂でお勤めをしてしまった。
本来は納経所の裏を通って聖天堂へ行かねばならんのでした。

五体投地礼をするときに
以前痛めていた右膝がメリメリと痛むが、
我慢我慢

お供えに持ってきた清浄歓喜団のお下がりをいただき
岡田屋さんの女将さんに貰ってもらいました。

今朝は表参道を初めて降ります。
いつもは歩いて登ってくる道、降ると以外に早く降りられました。
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途中にある旧遍路道への入り口が閉鎖されていますが
通れないことはないみたいです。
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出会った地元の人に閉鎖の経緯を訪ねてみたら
遍路道を復旧させた人と、山の持ち主であるお寺との確執だそうな。
喜んで旧遍路道を歩いて登った身としては
このトラブルは浮世の生臭さが満点です。
ああ、残念

今日は志度寺~屋島寺をやって帰るのです。
志度寺への道すがら、以前に泊まった某お宿が閉店していました。
お遍路さんの減少のあおりでしょうか。
この宿ではいいことがなかった。
夕食のご飯を忘れられたり、
蕎麦を鍋に入れる食べ方を教えてもらえなかったり・・・
あと色々あるが、割愛します。
こういった積み重ねも宿泊客の減少に影響しているのでしょうか。

閑話休題

志度寺境内は樹木が生い茂り、秋の雰囲気も深まっています。
樹木の剪定や落ち葉の掃除などは地元のボランティアさんたちがされているそうです。
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屋島寺はいつものシャトルバスであっという間に山上に着きます。
いつも思い出されるのは、中学校の修学旅行で屋島に行った事。
バスの添乗員さんの語る流れるような平家物語那須与一の段
車窓から見える五剣山
懐かしい眺めです。

山上の売店では、カーチャンに送る地酒を買おうか、買うまいか
しばらく悩んで結局やめました。
「ひやおろし」が美味しいんですが・・・
今度買うことにします。今度って、いつ?
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境内には先達のいない小規模のダンタイサンがいました。
手水鉢では柄杓を口につけているオジサンがいたので、
やんわり注意させて頂きました。
手水 のコピー

本堂ではガヤガヤ喋っていて読経したの?
わしより後に来て先に去って行きました。
大師堂では眺めただけでおしまい・・・
やはり、
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(徒然草第52段)
ですね。

今回はここでおしまい!
次は勤労感謝の3連休で今治~伊予西条を歩きます。
おきらく歩き遍路ツアーを企画しましたが、
皆さんお忙しいようで、不参加の返事をくれた人や、梨のつぶての人
色々色々ありましたが、これは続けていく覚悟であります。
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おきらく遍路旅 十巡目 五色台日帰り 平成30年11月13日(火)

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さて、今日も平日に1日だけ休み。土日勤務の代休です。
じっとしているわけにはいかん。
身体の動くうちは、動く事のできる環境にいるうちは、歩く!
言い訳を探して安易な方向に逃げることを戒める。

11月13日
朝、阪急の始発に乗って新大阪に行く。
0600新幹線の始発に乗り、岡山を目指す。
朝食は構内で買ったお結び弁当ですが、
蓋を開けると沢庵の香りが立ち昇り、あわててあたりを見渡すがそこは始発
誰もいないので安心して朝食をいただく。

岡山に着くあたりで夜が明けてきました。
高松行き快速マリンライナーの席もガラガラで、快適な旅を楽しむ事ができます。
旅とは日常から非日常への気分転換で
いままでどれだけこの旅に助けられたことでしょう。
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旅情を味わいつつ、「坂出駅」で降りる。
ここから玉越方面行き路線バスに乗り、五色台麓まで行く。
おや?今年に入って時刻表が変わっているようですね。
最近四国に限らずローカルバスは運営上の影響で、廃線・変更が多いね。
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ここで降りる。
「高野(たかや)」という地名は近くに松浦寺遍照院があり、
高野山にちなんだ縁があるんでしょうかね。

高屋神社が目の前に現れました。
すると道の向かいのお爺さんがわしを呼んでいます。
「おはようございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ」
「?」
こっちに来い、と言っているんでしょうか。
ついて行ったら、納屋からみかんを持って出てきました。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

「ありがとうございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ!」

ここから緩やかなスカイラインを歩く。
道の脇には落ち葉が集まり、
風に吹かれてあっちにいったり、こっちにいったり。
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今日は平日なので誰にも出会わないかな?
山々の紅葉は・・・針葉樹林が多いせいか、ポツポツと赤や黄色が見えるのみです。

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崇徳御陵への参道脇に愛媛ナンバーの軽自動車が停まっています。
お遍路シールが貼られているのでお遍路さんかな?
ここに停めて白峯寺まで行っているのでしょうか。

鳥居をくぐり、赤や黄色の草木を眺めながら長い長い石段を登る。
長いとは言え、この参道はちっとも辛くない。
なぜかな?
ここの参道に流れる、満ちる「気」のせいか。

向こうから御刀自様が降りてきました。
「おはようございます!」
「おはようございます」
「歩きですか?お疲れさま」
「あ、はあ。休日遍路です。麓の車はあなたのですか?」
「そうですよ。もう、お遍路が楽しくって。75歳ですのよ」
「そうですか!ではわしも75歳までは元気で歩けますね」
「いつまでも楽しんでください」
「はい、お互いに」

遍路道、特に山道で出会うベテランのお遍路さんたちは
多少の例外はあれど、皆気持ちのいい人たちばかりです。
何周廻ったとか、何日で廻ったとか自分の自慢なんてしない。
ただ、お遍路が楽しいという話題だけ。

石段を登っていると自然と頬が緩んでいるようだ。
崇徳御陵に出たら楽しさはピークに達して、
エヘエヘとにやついてしまいました。
この場は、ニヤつく場ではないのですが、自然とそうなってしまう。
崇徳上皇もお赦しになってくださっていると勝手に思う。
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カラスや鳥の鳴き声、空気感でそう思う。なぜかは分らない。

足取り軽く、81番白峯寺門前に来たら、
おお、お大師様が見事な紅葉を背に出迎えてくださった。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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境内に入ると、そこかしこが見事な紅葉です。
お遍路さんだけでなく、老人会の人たちも紅葉見物に来ています。
きっと休日は大層混雑しているでしょうね。

綺麗な紅葉を目で楽しみ、
お気に入りの伽羅香の香りに包まれてお勤めをするのは
いい気持ちですね~。
五感が喜んでいます。来てよかった。

山門を出たら、先ほどの老人会の人たちがお大師様をバックに記念撮影をしている。
「あ、ほら、あの白い服の人に撮ってもらったら」
(わしのこと?)
「すいません、シャッター押してもらえませんか」
「いいっすよ」
「○○さんの入るところを決めなきゃ!」

「ハイ、撮りますよ~。『コウボウダイシ~』と言ってください」
「????」「コウボウダイシ」
「はい、撮れました」

「ありがとうございました~」
「弘法大師って何?」
「最後の『シ』で笑顔になるでしょ?」
「あっそうかあ」

紅葉に包まれて山道に入る。
昨日の雨もあるが、この道はいつもじめじめしていて滑りやすいね。
何度も歩いている道なので、それほどきついとは思わず
景色を楽しみながら歩くことができます。
しかし季節柄、立ち止まると汗が冷えてきて寒い。
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にぎやかな声が聞こえてきました。
若い人たちの声のようです。ジャージを来た団体です。
地元の中学生の校外学習ですかね。
「こんにちは」
「コンニチハ!」
「こんにちは」
「がんばってください!」
「こんにちは」
「・・・・・・」
みんな、若いね~。若さが羨ましい・・・
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ちょっとした降り道で濡れた石と落ち葉に滑って派手に転んだ。
しかし、頭は菅笠に、背はリュックに救われて
手のひらが汚れただけで何ともないよ。
白いズボンにも汚れはない。
菅笠はヘルメットのように衝撃を吸収してくれるんやね。
リュックはプロテクターの代わりになってくれた。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

気を取り直して起き上がったら、また賑やかな声がする。
さっきの別の班かな?
今度は女子ばっかりの集団です。あ、さっきは男子ばかりやったなあ。
「こんにちは」
「こんにちは!」
「こんにちは」
「(こんにちは・・・)」
「こんにちは」
「・・・・・」
男子に比べて少し元気ないね。お年頃?

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平日なので誰にも出会わないと思いきや、結構出会うね。
平日ならではの人達でしょうか。
それにリタイヤしたような年齢の人にも出会う。

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根香寺も見事な紅葉です。
ここも紅葉狩りの人達が沢山来るのでしょうね。
境内の看板には、「お遍路さんの邪魔にならないように」
と書かれていました。
いったい休日にはどのくらいの観光客が押し寄せるのでしょうかね。

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いま、五色台の札所の絵をまだ描けていません。
綺麗な季節に来なかったからかもしれません。
まさに今がその綺麗な季節です。
絵のネタを、スマホで一生懸命に撮るのですが、カメラの性能の差は否めません。
自分の目に写る光景は切り取ることができません。
あとは、自分のイマジネーションで絵にするしかない。

今日のお遍路は、ここまで。
予定していた時間よりも結構早く終わった・・・が
余分に廻るには時間が足りない。
麓の国分寺はすでに打っているので、今回は行かない。

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鬼無に向かう道路を降りる。
この道路も落ち葉が降り積もっていて秋の風情満点やねえ。
道の両脇に広がる盆栽畠を楽しみつつ、「鬼無駅」に着く。

さて、帰るか・・・
高松から快速マリンライナーに乗り、高松まで。
この間山歩きの疲れで眠りこけていたようです。
あっという間に岡山でした。

7時前に帰ってくることができましたがな。

さて今週末は71番から85番歩きです。
毎週毎週お遍路三昧で、充実しているなああああああ。
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おきらく遍路旅10巡目 12番焼山寺日帰り

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今度の土日は仕事なので木曜日が休みなのです。
なので、夏に残していた12番焼山寺をやろうか!
5日前に65番三角寺と66番雲辺寺の
キツい山登りをやったばかりなのにね・・・

幸い筋肉痛はひいているが、右膝の調子は、いまいち。
まあいいや。

春先は柳水庵近くの小屋へのスズメバチトラップ仕掛けのため
11番から5時間かけて真面目に登る。
秋は神山方面から裏を登って裏から降りる。

11月7日(水)
仕事を終えて徳島行きのバスに乗る。
着いたのは7時過ぎです。
夕食は、何にしようかな・・・・
お宿の「ステーションホテル」の隣の居酒屋の入り口には
「広島産牡蠣」の文字が躍っている。
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「カキのカン蒸し」とシメサバのお寿司を頼んでみようか。
おお、おいしい、おいしいぞ。
特にシメサバがおいしいよ。

自分でシメサバを作ろうと思っても
売り場の人から「野の鯖は鮮度がよくないので作らないほうがいい」といつも言われる。
鯖のあがる漁港近くで買わなくてはいかんのやろうなあ。
いちど新鮮な鯖を買って作ってみたら、ものすごくおいしかったんです。

11月8日(木)
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0705「神山高校行き」バスに乗る。
今日は平日なので高校生が山ほど乗るかと思ったら
徳島駅前から乗ったのは2~3人でした。

途中三々五々高校生が乗ってきて、座席は半分くらい埋まる。
バスは市街地から山間部に入り、約1時間くらいくねくね路を走る。
乗客は皆眠りこけていますね。

「寄居バス停」で降りる。1000円
200m先の「神山高校前バス停」で降りたらよかったなああああ。
高校生達は皆そこで降りています。
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季節は秋
紅葉の様子はどうかなあ?と少しばかり期待しながら山道を歩いたのですが
どうも近年は紅葉が綺麗ではない。
暑い夏から、いきなり冬が来るような感じで
葉の色づく余裕がない。
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それでも時々見られる黄色や赤の葉を楽しみながら登ること1時間
「すだち館」まで来たら、やはり閉店されていて
中はがらんどうです。
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女将さんが身体を壊されて休業になってしまったのです。
ああ、とても残念です。女将さんとのお喋りを楽しみにしていたんですがねえ。

平日ながらも車道をクルマヘンロさんたちの車が行き交う。
徳島ナンバー、他府県ナンバー色々ですね。
車道と遍路道は交わったり離れたりしながら焼山寺を目指す。
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今日もラジオを聴きながら歩くのですが
山道の登り道では、どうも番組が耳に入ってこない。
やはり「登ること」に神経が集中しているからだろうか。
しかし、そこで何かが得られた、感じられたわけではない。
ただ息があがり、足が上がりにくくなっていただけ。
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神山から焼山寺を目指すと頂上はひとつきり。
抜けるような青空が見えてきました。
おお、銀杏の黄色との対比が美しい。
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銀杏の下には自動販売機がベストタイミングで設置されています。
「ベリーマッチ」を買ってみる。これは初めて。
微炭酸のミックスベリー味がおいしいねえ。

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境内では2人の御刀自様が5~6人分の賑やかさを演出しています。
厚く引かれた砂利を踏みしめ、本堂・大師堂にご挨拶する。
風も少なくてお灯明の火も消えない。

さて、ここでの願文は
両家先祖代々菩提と、娘の無事出産です。
これはかなり真剣に長いことお祈りしています。

この季節は、売店は閉店しているのですね。平日だからかな?
ここのうどんは美味しいよね~。
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うどん食べられなかったので、牛様のいるベンチに座って
メロンパンを食べました。
風景をおかずにして食べると倍おいしいっす。

もと来た道を降るが、結構勾配がきついので
膝への負担を気にしつつ、そろりそろりと歩く。
大きい石の転がる遍路路の下りは膝には悪いので、
そこんところは車道を歩く。

今日の旅はこれで終わり?という気持ちと
早く終えたい、と言う気持ちが交互に入れ替わる。
これは旅を楽しんでいるのか楽しめていないのか?

そう考えていたら、すだち館の場所まで降りてきました。
神山町営バス乗り場で時間を見てみたら、まだ1時間以上ある。
いつもはすだち館で女将さんと四方山話をしながらバスを待っていたが
それもならないので、神山まで歩いて降りることにしますかね。

下界近くなってくると、気温もあがってきて暑くなる。
従って汗も出てくる。

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「神山高校前バス停」についたら、徳島行きバスが2分後にやってくる。
おお、間に合った。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

徳島駅前まで眠りこけていました。
途中急カーブや道路の振動、急ブレーキなどで何度か目が覚める。

さて、帰りのバスチケットを確保して
目の前の「びざんの湯」で疲れた脚を労わる。
けっこう疲労していたようです。湯がプチプチと筋肉に染み渡る。
自分ではそうは思わないんですが、
やはり歳をとっているんですかね~。

サウナを何度も出入りして、水分と毒素を出して・・・
カラカラの身体になり温泉を出て、隣の王将へ。
餃子三人前と生ビールでリカバリーをする。
おお、うまい。
何杯でも飲めるような気がするが、一杯でやめておこうかね。

真っ赤な顔でバスに乗り込み、「阪急梅田バス停」まで眠りこけていました。

翌土日は仕事、週明けて火曜日は休みなので五色山日帰りをやろうかな?
それとも身体は持つのか?
知る由もない。
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おきらく遍路旅十巡目 65番三角寺~70番本山寺

おきらく遍路旅十巡目 65番三角寺~70番本山寺
平成30年11月3,4日
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11月3日(土祝)

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今日は三角寺、雲辺寺をやるので朝5時に
三島川之江高速バス停で降りる。

さすがに11月ですね。寒いし、暗い。
朝食と用足しは三角寺に行ってからするか。
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ひたすら、暗闇を進む。
初めての路ならば迷ってしまいそうです。
どこかで鹿の鳴き声がする。
ここで獣が出てきたらどうしようか・・・
金剛杖で素振りをしてみる。

おっかなびっくり山道を登ると、
おお、明りが見えてきました。三角寺に着いた。
でもまだ6時過ぎなので境内は静まり返っています。
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誰もいない本堂、大師堂でお勤めをするとき
自分の灯した線香の香りに包まれる。
いまお気に入りの伽羅の香り。
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お勤めを済ませ、真新しいトイレを気持ちよく使わせていただきます。
昨夜作ってきたお握りで朝食を摂っていると
三々五々クルマヘンロさんたちがやってきました。

歩き遍路さんもやってきて、
東屋に座っているわしのところにやってきて
「すいません、ここから椿堂への路は、どういけばいいのですか?」
「ああ、これはですね、駐車場奥に行くのです」
「?」
「ご一緒しませんか?」
「お願いします」
お遍路黄色本では、ここ三角寺から椿堂への路は判り難いのです。

60歳で定年退職し、通し遍路をしているオジサンです。
ディバックの荷物が小さい。
本当に必要最小限の荷物しかないんですね。
最初のリュックと余分な荷物を送り返したそうな。
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わしも荷物の多さに悩んでいます。
荷物の多さは欲の多さともいわれるが
わしはまだまだ欲多き人間なんやなああああ。

今回、雲辺寺の通夜堂のお世話になるつもりで
必要なもの、必要でないものを吟味したはずなんですが
結局荷物が重くなってしまいました。
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彼は結構歩くのが早く、それに休憩を取りたくないらしい。
椿堂を過ぎた先のお遍路休息所の「しんきん庵」では
信金の従業員さんたちが休日返上でお接待をしています。
温かいコーヒーをいただき、
記念撮影をして頂きました。
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彼は長居を良しとせず、さっさと出発したそうなので
さっさと出発します。
この坂は登り勾配が長く続く国道の路で
彼の早い足取りに合わせて歩く事になりました。
これがいけなかった。

やはり歩きは自分のペースで・・・が大事ですね。
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「境目峠」と「曼陀峠」の分岐点に出ました。
「わしは曼陀峠を行きますが、どうします?」
「私は境目峠を行ってみます」
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曼陀峠への路は、前回は途中から草が生い茂り路がなくなっていました。
今回もそれを覚悟していたのですが、
きちんと草が刈ってあり、気持ちよく歩くことができました。
どなたが整備してくださったのでしょうか。
感謝感激であります。

今日の空はあくまで青く、流れる雲には竜神様の姿も見えます。
そうやって気持ちよく歩いていると・・・
あれ?
足の筋肉がおかしい。
大腿や下腿が左右交互につってきた。
こんなことは久しぶりです。

これだけなまってきているのか?
いやいや、
多分これは自分にとってのオーバーペースなんやろうなあ。
いつもはゆっくりと歩いているのですが、
人のペースにあわせると自分のペースが乱れて筋肉への負荷がかかる。

それから10月にコケて打った右膝もおかしくなってくる。
コケた原因は、いつもお世話になっている「原田大明神」
先日前を通ったとき挨拶をしなかったら
自転車で派手にこけて右膝を打ってしまった。

よく考えたら10月は神無月で、神様は出雲に行っている。
留守を守っていたのは眷族だったんだ!
だから挨拶せずに通り過ぎたら、あんな目にあったんやなあ。
眷属よ、ちょっと手厳しいんでない??

閑話休題
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まだまだ上り坂は続く。
足の筋肉は痙攣を収縮を繰り返している。
なんとか雲辺寺まで持ってくれないかなあ。

これも修行なんかなあと、だましだまし歩いて行くと
ようやく大きな杉の木に囲まれた参道に着きました。
あああああ、やっと着いたあああああ。
いつもながら雲辺寺を歩いて登ると
到着の際の感激はひとしおです。
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靴を脱いで大師堂の奥に進み、そこで座ってお勤めしようとしたら
膝が痛くて座れない!
ああ、情けなや・・・・

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忸怩たる思いで御朱印をいただき、
御加持水をいただき、
固いフランスパンを水で流し込む。
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隣にはおじいちゃんおばあちゃんに連れられた孫娘がふたり
楽しそうにお握りを食べていました。
ああ、わしもあんなふうに孫を連れて楽しい山登りができるでしょうか。

ロープウエーで登ってくる人たちの持鈴がひっきりなしに聞こえてきます。
あれは、本来山道でこそ禽獣に対して効果を発揮するのもなんですけどもね。

山門の外にあるトイレが新しくなっていますよ。
通夜堂はどこに・・・
裏に廻ってみると扉がある。
開けてみたら、6畳くらいの板の間のみある。
結構狭いなあ。
今夜はここに泊まるつもりだったのですが、まだ午後1時です。
なので、通夜堂で寝るのはやめて、
電話で「青空屋」さんに予約しました。
標高900mの夜を過ごしてみたかったけども、それはまたいずれ。

いま気温は9℃
汗が冷えてきて寒くなってきたので長袖のヒートテックを着ました。

ここから長い長い下り坂の山道です。
膝の調子が気になりますが、
ひたすら降りるしかない。
今回は山道の下りを考えて錫杖は持ってきていません。
富士登山の八角棒です。
こちらの方が安全で、使いやすい。
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急な階段が続くと思えば緩やかな坂道になったり
石が露出していて危ない箇所もあり
ここを逆打ちで登るのは大変やなあ、とつくづく感じます。

いつまで続くこの坂道
いい加減うんざりしてきた頃、眼下に舗装道路が見えてきました。
やれやれ。
ここから「青空屋」まではすぐです。
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これ以上は前に進めましぇ~ん。
弱気の虫に支配されてお宿に転がり込みました。

早速お風呂をいただいて、足の筋肉をいたわる。
自分には珍しく結構長湯をしてしまいました。
洗濯も忘れてはいけない。
屋外の洗濯場には有線でジャズが流れていますよ。
心の余裕があったらここでしばらく音楽を楽しむのだが・・・・
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布団を重ねたところに脚をのせて
通夜堂泊に備えて持ってきたウイスキーを舐めていたら
うとうとしてしまいました。

6時に夕食に起こされて、
大飯をいただき、部屋に帰ったら布団に倒れこんでしまいました。
これだけ疲れたのは久しぶりやなああああ。
そのまま寝てしまいました。



11月4日(日)

朝5時に目が醒めました。
うう~む、10時間くらい寝ていたのか。
そのおかげで脚はリカバーされていました。
しっかり睡眠は大切なんですねええええ。

朝から大飯をいただいて、6時半にお宿を立ちます。
このあたりは畜産農家が多いのか、
堆肥の匂いがかすかに漂っています。
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今日も大興寺門前のお地蔵さまが迎えてくださいます。
朝も早いのですが
クルマヘンロさんたちが沢山来ています。
丁度本堂、大師堂では朝の勤行の最中で、
そっと小さな声でお勤めさせていただきます。
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ここから本山寺まで国道を北へ歩きます。
いつも聴いている携帯ラジオ、どうも音がブツブツと途切れ
そのうちに聴こえなくなる。
ええい!安物を買うとこうなる!
などと憤っていたが、ふと思いついて電池を入れ替えたら
クリアーな音声が蘇りました。
ああ、電池切れだってんですね。ごめんなさい。
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南海放送の「ラジオ遍路・88の音巡り」を聞きながら車の行き交う国道を歩くと
目の前にいつもの五重の塔が見えてきました。
なんかほっとする光景です。
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平成の大修理は、まだ完全には終わっていないようですが
覆いが取り払われて見事なお姿を遠くからでも拝む事ができます。

なんだか本山寺に向かう車が多い・・・
橋のたもとに臨時駐車場ができていますよ。
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きょうは「ひだまり市」の日でした。
今回で6回目だそうで、お天気にも恵まれて
穏やかな賑わいの中に身を置くと、ほっこりとしますね。
さすがに天王寺や東寺の殷賑さとは比ぶべきもないが
これはこれで素敵なイベントですね。
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神恵院、観音寺は納経所新築工事のために更地になっていて
プレハブの建物が神恵院大師堂の脇に建っています。

さて、これで今回の旅は終了!
観音寺駅まで移動して、列車に乗って帰ります。
予定よりも1時間早い列車で帰ることができたので
ねぐらには余裕を持って帰りつくことができましたがな。

今月は
8日(木)に焼山寺日帰り、
13日(火)に五色台日帰り、
などと突撃日帰りお遍路をやります。
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おきらく遍路旅十巡目 41番龍光寺~43番明石寺

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最近神仏についてより深く考えるようになった。
いつも健康面で助けていただいている隣町の原田大明神

用があってこの神社の前を通ったんですが挨拶をしなかった。
すすすると
帰りに交差点で自転車で派手にこけてしまった。
赤信号で横断歩道に突っ込んでしまった。
髭を剃っていたら派手に耳たぶを切ってしまった。
原田大明神さま、ごめんなさああああい。
お酒持って謝りに行きました。

自転車でコケたとき、右の膝を強打してすりむいてしまった。
タイヤもパンクした。
神罰、というのは存在するのでしょうか。
それともこれは眷属からのバチでしょうか。

ああ、足が痛い。
明日のお遍路は歩けるだろうか。


台風の影響で宇和島から卯之町までの歯長峠は崩落のため
お遍路さんにとって危険、という情報が流れていて、
落ち着くまで41番~43番は控えていました。
最近歯長峠道、安全に歩いて越えられる情報が入ってきました
が、今回の旅の予定を組んでしまった後なので、

予定通り新大阪を始発で出発して岡山、松山を経て宇和島に昼前に着きました。
わし、列車の旅も大好きなんですよ。
車窓の景色と、心地よい振動で眠くなります・・
それにしてもJR四国は遅延が多い気がする。
松山と宇和島での乗り継ぎ時間はいずれも1分で、ホームを駆けました。
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「宇和島駅」の2つ先の「務田駅」から歩き始めです。
刈入れの終わった田圃を眺めながら歩いて行くと
41番龍光寺鳥居の前にバスが停まっていますよ。
ああ、バスツアーの季節なんやねええええ。
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膝の痛みも気にならない。
それに背に負った荷物の重さも苦にならない。
なぜか?
この前から持ってきている守り刀のおかげか?
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遍路道や山道では急に荷物が重くなるときがある。
それは魔物や悪霊が取り付くせいだと。
何でもいいので刃物をもつといい、というので
仕事で使う小型のアーミーナイフを持っていたのが、
飛行機で移動するときに持ち込み不可だったので、それ以来持っていない。
飛行機に乗るときには気をつければいいのですが
遍路専用の守り刀を持つのもいいでしょう。
岐阜県関市に帰省したときに小型の肥後守を買ってきました。

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あっというまに今日の歩きは終了
何だか物足りないなあああああああ。
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仏木寺門前の東屋でカロリーメイトの昼食を食べながら
宇和島まで戻るバスを待っていると
今日時々会うスキンヘッドのガイジンサンが来ました。
「チョットイイデスカ?」
「イ、イエス」
「コノサキハトオレナイト、ノウキョウショニカイテアッタノデスガ」
「2~3ニチマエニトオレルヨウニナッタト、ジョウホウヲエマシタ」
「ホントウデスカ!」
「イエス。ニホンゴガジョウズデスネ」
「ニホンゴヲオシエテイマス」
「ソウナンデスカ。デ、ハナガトウゲヲコエマスカ?」
「ウ~~ンドウシヨウカ」
「ワシハ、コレカラバスデウワジママデモドッテ、レッシャデウノマチマデイキマス」
「ソウデスカ」
「ヒッチハイクヲシタラ?」
「オオキナガイジンサンニハ、トマッテクレマセン・・・」
「イヤ、ソコニイル、クルマヘンロサンタチデス。カナラズノセテクレマス」
「ハハハ、ソウデスカ。ウ~~ン・・・・・・・アルクカ!」
「コンヤハドコニトマルノデスカ?」
「アズマヤガアルヨウナノデ、ソコデネマス」

デビッドさん(杖に書いてあった)は、歯長峠目指して国道を歩いて行きました。

オミチヨロシュウ~!

わしはバスに乗って宇和島まで戻り、卯之町まで行く。
まだまだ時間があるので43番明石寺まで行き、ここで終了!
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時々こういう事を考えるのです。
世の中はキャッシュレス化が進み、そのうちこうなるのか?
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今日は駅前の「まつちや」さんに泊まります。
5つの部屋はお遍路さんたちで満室だそうな。
おお、今夜の夕食は楽しくなりそうですね。
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ここの旅館の廊下はお遍路アート館です。
お遍路さんから寄せられた色紙や書、絵画などが飾られています。
どれもこれも味わい深いものばかりなんですよ。
これだけ集まるのは女将さんの人柄によるものなんでしょうね。
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女将さんによると、錦札のベテランさんよりも
歩き1回目の一生懸命な方たちをお世話するのが好きだそうな。
それからわしのような何でもありの遍路さんの事を
「乗り継ぎ遍路」さんと呼んでいました。
女将さんの造語と言っていましたが、ふむ、この言葉妙に気に入りました。

いいお宿です。
次回も寄らせていただきます。その際には絵を持ってきます。
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最終日は帰るだけの予定なのです。
宇和島は遠い。
大坂から移動だけでも半日を費やしてしまう。
0850にバスに乗り、四国を横断して1500に大坂は梅田に帰ってきました。
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11月は、
残りの行程をこなすために、毎週お遍路の予定を入れています。
平日の休みには、日帰り遍路も入れております。
我ながらクレイジーですね。

でも嫌じゃない。
お大師様に呼ばれて、ご先祖さまに後押ししてもらって
来週もお四国に行きます。
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おきらく遍路旅十巡目 44番大宝寺~54番延命寺

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冒頭からおのろけにお付き合いください。
今年娘が結婚して、出産予定は来年の1月
もちろん、実家である裏京都市のわしの家で過ごすのです。
じじいカンゲキー
「お父さん、来年は毎週家に帰ってきて孫の面倒を見てね!」
「えっ・・・うん、まあ・・・あれだ、そりゃそうやな」

ああっ

楽しみの週末遍路がでけへん。
まあいいか。

11週目をこなすには、そうだクルマヘンロしかない。
レンタカー遍路をいっちょうやってみるか。
これならば高速クルマヘンロができるよ。

そうだ来年はレンタカークルマヘンロをしよう。



10月13日(土)


相変わらず夜行バスは寝たのか寝ていないのかよくわからん。
わしの前の席にはさんや袋を掛けた婦人が座っている。
彼女も松山で降りるのならば、わしと同じ行程なのだろうか?

窓の外は夜が白々と明けてきた。
松山市内のJRと市電の交わるダイヤモンドクロスの音と振動を楽しんでいたら
彼女は「大街道」で降りていった。

???

ここから久万高原に行くのかなあ?
それとも道後温泉から始めるのかな?

わしは0550「JR松山駅」で降りた。
ここから久万高原行きのバスに乗るんですが、
「あれ?」
0630発だったはずだけどもなあ・・・0650になっている。
よく見てみたら、
30年9月1日に改正されたんですって!

う~~ん、これでは自分の立てた計画が20分後ろにずれる。
以前だったら綿密に立てていた予定がガラガラと崩れて
計画を立て直すのに少なからぬエネルギーを使った。

まあいいや、
ファジーにいきましょう!
なんとかなるさ。

この「なんとかなるさ」の心境は、お遍路を始めてから得たものです。
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今日はお握りを作って持って来ました。
新米なんだな、こここれが。
昆布とよくあって、お・お・おいしいんだな。
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土曜日の久万高原行きのバスには山登り風の人とか高校生が乗っています。
お遍路さんはわしひとり。
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今朝も大宝寺門前の「すごうさん」が開いています。
「こんにちは~!」
「はいはい」

名物「やいと饅頭」ができたてで笊に並べられて冷ましてあります。
まだ温かいのをひとついただいて口に入れたら
餡がほんのり温かくて、おいしいなあ~。
温かいほうがおいしいが、パックに入れるには冷まさねばならん。
と、いうわけでパックされる前の温かいのを食べさせてもらって、
得した気分です。
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新作の絵を渡したのですが、
「わたし、目が悪いので大きい絵がほしいなあ」
あ、そぉぉかあぁ、はい。
次回A4サイズにプリントしてきます。
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お遍路歩きは久しぶりやなあ。
気候は10月といえども暑い。
汗がしたたるわけではないけども汗がにじんでくる。
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しかし秋の気配は確実に感じる。
秋の野の花が咲き乱れ、空は高い。
足元には山栗が落ちている。
拾って渋皮を剥いて口に入れたら
山遊びをしていた子供の頃の記憶が蘇ってきましたがな。
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岩屋寺本堂で、先達輪袈裟をした人と挨拶を交わした。
同じ年頃でしょうか、わしの輪袈裟を見て
「おお、88トイレの会ですね。僕もです」

それをきっかけに僅かの間に、
彼は岡山から列車で来てレンタカーで遍路しているとか、
今年権中先達に昇補する予定だとか
facebookとかはやっていないとか、
なぜかサクサクと話が進んだ。
レンタカーをどこで借りてどの行程で廻るとかいったことも
無駄な話を挟まずに淡々と語ってくれた。

レンタカー遍路かあぁぁぁ
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門前のお土産屋さんの店先から香ばしい香りが漂っている
焼き芋です!
お姉さんに
「やきいもください!」
「はい!」

ホクホクで喉に詰まりそう、でもおいしい。

さて下りはバス便を使う予定だったんですが
5分ほど乗り遅れてしまった。
朝一番の20分の遅れがでてしまったのか・・・
次の便は17時・・・

しばし途方にくれる、が
札所参拝の善男善女のお情けにすがろうか。

「もし、久万中学校まで乗せてくれんかのう?」
「え?、あ、いいですよ」
「おおっ南無大師遍照金剛」

久々のヒッチハイク遍路です。
もうこうなったら何でもあり遍路やね、わしって。

岩屋寺からスイスイ車は走り
「久万中学校前バス停」に着く。
感謝感激で車を見送っていたら、石鎚登山の御刀自さまが2人
「あなた、バスの時間を知っていて今ここに着いたの?」
「? いえ全然知らんです」
「時刻表ジャストの時間で、ほら今バスが来た・・・」
おおっ本当や!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

実はいつもここで2時間弱時間を潰して
バス便を待っていたんですが
時刻表が変わったのかな?

躊躇することなくバスの乗客となり、
ちょっと早いけども三坂峠入り口近くのお遍路宿「桃李庵」に転がり込む。

玄関に置かれたストーブの温かさが優しく感じます。
それに、かすかな煙の匂いが子供の頃を思い出させてくれて
心が癒されるお宿ですねええええええ。

玄関には、漫画の「空母いぶき」全巻が揃っています。
部屋に持ち込んで寝っころがって読んでいたら
昼間の疲れで眠りこけていました。



10月14日(日)

大飯3杯いただいて0630に宿を立つ。
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この時間だと坂本屋に着くのは0800頃になる。
開店時間より早いお着きになるが、まあいいか。
まだ秋も深まっていない三坂峠を下っていく。

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やはり坂本屋は開いていない・・・が、
車が一台上がってきて当番の人かな?戸を開け始めました。
坂本屋保存会の会長さんだそうです。

「おはようございます」
「休んでいきませんか?」
「はい、ありがとうございます」

今日は地元の小学生の遠足だそうで、
坂本屋がゴールで昼食を食べるんですって。
その準備、というので早めに開けに来たそうです。
まだお湯が沸いていないので缶ジュースを頂いて飲んでいたら
前の道をお遍路さんが中を窺いながら歩いて行く。

「もし、寄っていきなされ」

彼は松山在住の方で、
3周目ながら坂本屋の存在を知らなかったそうです。
会長から坂本屋の歴史や復活、今後の話を聞き、
いたく感銘をうけたようで
「寄付したいけれども、今度はどこを修理するんですか?」
おお、ありがたいことです。
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今日はいいお天気で、暑すぎず、寒すぎず
歩くのにはもってこいの日和です。
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秋の花々が野に、庭に、道端に咲き乱れ
目を楽しませてくれますがな。
気のせいか背に負った荷物も軽く感じます。
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浄瑠璃寺では、昨日のレンタカー遍路さんと会いました。
彼の行動予定を聞いてみたのですが、
色々色々な場所をあちこち廻っているようで
一回聞いただけで頭に入って来ませんでした。
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西林寺の手前の弁当屋さんで「鶏焼きそば弁当」を買い、
向かいのお菓子屋さんで繁多寺聖天様へのお供えのお菓子を買いました。
弁当の袋をぶら下げて西林寺へ。

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参拝を終えて境内休憩所でおいしく頂きました。
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ここでもまたレンタカー遍路さんと会いました。
車ならばもっと先に行っていてもいいはず・・・
不思議なご縁です。

もももしかしたら「来年はレンタカー遍路」と計画していたので
お大師様が引き合わせてくれているのかも。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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食べ終えたお弁当のゴミは、お店まで戻り、引き取っていただき、
国道沿いに歩いたら、西林寺奥之院杖之淵が泉源である水汲み場がありました。
地元の人がポリタンク持って汲みに来ています。
わしもひと口いただいたら、甘露です。
いつもと違う道を歩いたら新しい発見がある。
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浄土寺では桃李庵で一緒だった初老の男性と会いました。
彼はわしより1時間早く立っていたのです。
「あの、桃李庵でご一緒した方でしょね」
「早いですね。もう追いつかれてしまった」
いや、わしは1時間3kmのおきらくペースです。

繁多寺では、本堂、大師堂、聖天堂の順に参拝します。
聖天堂では前回お願いして叶った事のお礼をきちんとしました。
内陣に上がってお勤めの最中、風が吹いてきていました。
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観光客で賑わう石手寺境内
「みなさあぁぁん、ここのご本尊さまは薬師如来様です」
「ここでは、『おんころころせんだりまとうぎそわか』ですよぉ」
「えっ?おんこここころ??」
「ころころだけでもいいですよぉぉ」
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隅っこでお勤めしていたら
桃李庵で一緒だった人がいました。
「すいません、一度、お勤めの様子を見させてくれませんか?」
「えっ?いいいいですけど、ご一緒にされません?」
「いえいえ、自信ないので・・・」
大師堂で、務めてゆっくりと明朗にお勤めをしました。
「こんなんで、いいっすか?」
「ありがとうござます」
「この先、お気をつけて」


いつもの石手寺通夜堂
納経所で手続きして、勝手知ったる道順で奥へ奥へと進む。
今日は台湾の人が泊まるらしいっす。荷物らしきものが置いてありますね。
道後温泉にでもいったのかな?
まず、自分の陣地を確保しておきますがな。
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通夜堂には布団は沢山あるが、シーツがないのが玉に傷
なので、シーツ型のシュラフを持ってきましたがな。
これから道後温泉に入りに行くので、貴重品だけ持っていく。
リュックは布団の中に入れておくと・・・
誰か寝ているような感じになりません?

道後温泉本館は、これから7年間かけて改築するそうな。
で、地元の人達が使っている椿湯が本館の役割をするそうで
入り口がいつもの反対側のほうになっていて、広場になっている。
わし、本館に比べてすいている椿湯に入るのが楽しみだったんですが
これからは混みあうだろうなあああ。
それとも道後温泉の観光客自体が減るんかなあ。

松山の楽しみの一つは、地元のM-Kさんと一杯やる事です。
お風呂上りに待ち合わせて料理の美味しいお店にGO!
地ビールを色々色々堪能させていただきました。
「のぼさんビール」「マドンナビール」「漱石ビール」・・・
あっ「坊ちゃんビール」を飲んでいない。

いい具合に酔いが回り、舌も好い加減に回り始め
ぶっちゃけお遍路トークもメーターがあがってきます。
日頃、ストレスに感じていた事を遠慮なく喋ってしまいます。
こういった会話ができる友人の存在はありがたい。

彼は一流の人で、
何故?と思うような邂逅を経て現在もお付き合いいただいております。
わしは三流の人間なので、せめて一流の人とお付き合いして
その空気に触れていたいと考えているのです。

人との邂逅は、神仏のお導きなのでしょう。
出会うべくして出会い、別れるべくして別れる。
じたばたしてても仕方ないやん。


最近読んだ本に示してありました。
今までお付き合いしていた人達と、なぜかうまくいかなかったり、
急にその場に居るのが窮屈になって逃げ出したくなったりしたことがあります。

これは自分のステージが変わったことを示すサインだそうな。

今ある人間関係と別れて次のステップに進むタイミングで、
両親、兄弟、友人、恋人、夫、妻だったり
それらと別れるのはとても辛いのですが、
新たな自分のために前に進む時期、ということです。

もちろん、今までの関係を100%断ち切る必要はありません。
影響を及ぼさない程度に付き合えばいいのです。

そおおおかあああ。
わしも納得いきました。

数年前に海軍を退職して、次へのステップへの前後に
いままで付き合いのあった人たち3人と急に縁が切れました。
それも突然に相手方から別れてきたのです。
自分でも訳分らなかったのでうろたえ、かなり悩みました。

でもお遍路を始めてから
次々に新しい人たちと知り合いになりました。
それも一流の人たちです。
わしの視界が急に開けてきました。

これがわしにとっての新しいステップなのですね。


そう考えよう。
異論のある方、いつものいちゃもんをつける方
ご意見があったら拝聴いたしますよ。
でも正々堂々とした態度で意見を開陳してくださいね。
お大師様が、天が見ていますよ。


いい気持ちで石手寺へ千鳥足で帰ると、門前から境内は真っ暗
ヘッドライトを頭につけて、通夜堂へ向かいます。
お遍路を始める前の自分ならば、真っ暗な夜のお寺を歩くなんて
気味が悪くって、ようせんかったです。
でも今は「お大師さまと一緒」と考えると
これほど安心できる場所はありません。
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通夜堂の中は、わしひとり。
台湾の人はまだ帰っていないのかな?
布団にもぐり込んでうとうとしたら、階下で戸を開ける音がして
階段を上がる足音がしました。
顔にLEDの明りを向けられて、まぶしい。

「お?う、う~~~ん!」
「・・・ゴメナサイ」

目が覚めてしまいました。
まったく、もう!

しばらくしたらもう一人上がってきて
ひとしきりゴソゴソガサガサやっていました。
ああ~、気になって眠れないよ・・・


10月15日(月)

目が覚めたら5時前
おお、結局眠れたんやなああああ。
暗がりでヘッドライトの明りを頼りに装束を改めて
まとめておいた荷物をつかみ、布団を返却して通夜堂を後にしました。
暗く広い室内に、わしの足音がギシッ、ギシッと響く
台湾の人よ、さようなら。

通夜堂脇のトイレは昔懐かしいボットン便所なので
使用は遠慮して、接待所脇の清潔なトイレに行きます。
男性用トイレの中には温水シャワーの設備もあるよ。
使ってみたいが、近くに道後温泉があるので、
使う機会はまだない。

接待所の椅子に座り、前日買ったお握りの朝食を済ませて
門前に出る。
道後温泉本館の前には浴衣姿の観光客がちらほらいて、
自撮りや記念撮影に余念がない。

JR松山駅まで路面電車で移動して、路線バス「運転免許センター行き」に乗り
「片廻バス停」で降りる。
車内は混んでいるかと思ったが、意外と空いていて、ずっと座っていられました。
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太山寺参道は去る台風の影響で崩れたままで
通行止めになっています。
しかし、行けないのは車だけでしょうか。
地元の方々はずんずん上へ登っていきます。
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大師堂の脇にある十一面観音様に会ってきたいなあ。
また今度
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参拝を済ませてもと来た道を戻り「片廻バス停」の時刻表を見たら
おお、ジャストオンタイムでバスがやって来た。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

わずか2区間だったがバス遍路をしました。
「和気バス停」で降りて圓明寺境内へ。
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「伊予和気駅」からローカル線に乗って30分程度
「大西駅」に着きました。
歩いて歩いて延命寺に着く。ここが今回の終着点です。
山門を入って脇のベンチには大きな荷物が置いてある。

お勤めを終わって戻ったら、初老の歩き遍路さんがいました。
大坂は豊中から来た通し歩き6回目だそうです。
わしの今住んでいる所と近いので、
それもあって、しばらくお話をしました。
通し歩きの人は6回目ともなると、自分のポリシーを持っていて
しかしそれを誇示するようなことはなくなります。
只、淡々と・・・

車遍路を見下す事もなく、先達を「赤錫杖」と揶揄する事もなく
今いるのは自分とお大師さま、いやお大師さまじゃあないな。
何かに突き動かされてお遍路している。
その何かは本人にも分らないだろうし、いつか分るときもある。

この旅の終わりにこういう人と逢ったのは
お大師様が
自分を見つめなおす機会を与えてくださったのだろうか。

バスに乗って「今治駅前バス停」で降りる。
岡山行き特急の発車時刻まで3分、
間に合わなかったら、いいや。

緑の窓口で新大阪までの切符を買い、改札で
「間に合うかなあ」
「大丈夫ですよ。1番線です」
階段を駆け上ることもなく、ホームに出て目の前の列車に乗ったら
発車しました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

シートに座ったら、あっという間に眠りこけてしまいました。
目が覚めたら、宇多津のあたり。
とても気持ちがいい。
午後の瀬戸内海を眺めながらゆったりした気分で列車の旅を
楽しむ事ができました。
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平成30年おきらく歩き遍路ツアー

久々におきらく歩き遍路ツアーを企画しました。
過去のツアーはドタキャンが相次ぎ、少しく疲れていましたが、
一念発起して企画しました。
いちどは歩いてみたい方、
きっかけがなかった方、
リピーターの方々、
これをご縁と感じた方はご連絡ください。
2018おきらく遍路ツアー

月をさすゆび

「月をさすゆび」
原作:永福一成 作画:能條純一
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久々に読書感想文

前から気になっていたビッグコミック連載の漫画
西本願寺で輪袈裟と日常勤行聖典を求めたのが縁で
急に読みたくなって全4巻買って読んだ。
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俗人が僧侶になる勉強をして得度をするのが
物語の背骨となっていて、
これに男女の恋愛物語が絡められている。
物語の背景は浄土真宗本願寺派(西本願寺)です。
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わしはお遍路を始めてから真言宗寄りになっていたんですが
父親の死からこちら、葬儀や法要を通して
浄土真宗からの振り戻しが時々ある。
でも仏教を勉強すればするほど、
根っこはひとつに帰着することがわかってくる。
すべてはお釈迦さまから出た言葉
「仏教者」として細かなお作法に拘る必要はない。

真言宗で得度をしたら・・・とよく言われるのですが
今のところそんな気持ちはない。

今、自分のできる環境で、できる範囲で仏教と関わっていけば
そのうち道は指し示されていくでしょう。
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閑話休題

物語の中で色々と教えられる事が多い。

そのなかでも「わかる」ということについて


「わかる」
というのは4つ種類がある。

「わかったことがわかっている」
「わからないことがわかっている」

「わかったということがわからないでいる」
「わからないということもわからないでいる」

前者2つは「知識」でわかる理解
後者2つは「感覚」直感とか体験的なもので、
「わからない」ものが突如として「わかる」ことがある。
これが「さとり」

でもその「さとり」は持続的なものではない。
お釈迦さまは菩提樹の下で悟った法楽に浸っていたんでしょうね。
しかし凡下には
幸いに悟りが訪れても一瞬
でも一瞬だっていいじゃないか。

その一瞬を得るために、
「行」を行う必要がある。
座禅であったり滝行であったり護摩行であったりする。
そのほかスポーツを通したり、武道を通したり
芸術だったり、日常の作務だったり
目の前にあることに誠心誠意向き合うのが「行」だと思う。

わしは「絵」と「徒歩禅」
これをきちんとやっていこうと考えます。
一瞬でも何かを感じられるように。
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おきらく遍路旅十巡目 38番金剛福寺~40番観自在寺

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なにやら太平洋上に強力な台風が発生して着々と北上しています。
雨風が心配されるところですが、まだなんとかなるでしょう。


8月31日(金)
足摺岬は大坂から最も遠いので、夜行バスを使うことなり、
2235発の中村行き「しまんとブルーライナー」


2100に難波OCATに着きました。
ちょっと早かったかな?
待合室で本を読んで暮らそうか
※OCAT(Oaka City Air Terminal):大阪難波にある規模の大きなバスターミナル


隣に若い女性が座っていて、
相方に後悔の繰言や自己否定を繰り返す会話が気になって仕方がない。

みんなでディズニーランドに行くつもりが、
バスの乗車場所を間違えてしまい、ひとり乗り遅れたらしい。
多分大坂梅田と間違えたのでしょう。

パニックになった彼女は近くに住む友達を呼び出し、
一緒にOCATまで来てもらい、
キャンセル待ちの手続きをしてもらって、
次の便の確認もしてもらったようです。

優しい友達は後悔の繰言の聞き役
「わたしいつも皆の迷惑になっている」・・・などなど
わざわざ夜中に来てくれる友達ってありがたいですね。

夜も遅くなってきたので友達は家に帰り、一人残された彼女は
2205にやって来た東京行きのバス乗り場にいきましたが
キャンセルはなく、しおしおと戻ってきました。

隣で呆然と座る姿に、わしは気になって仕方がない。
目頭を押さえている。
心細くなって涙ぐんでいるようです。
おせっかいなわしは、声をかけてあげようかと一瞬考えたが
大きなお世話でしょうか。やめておきました。
やがて2225に来た東京行きにキャンセルがあったらしく、
車中の人となりました。

よかったねえええええ。
ディズニーランドでは仲間が待っていてくれるのでしょうか。


大坂には梅田と難波の大きな高速バス乗り場がある。
梅田はバス会社によって乗り場が4箇所離れた場所にあり、
バス乗り場を間違えて、最悪乗り遅れる可能性があります。
わしも最初の頃バス乗り場に戸惑った事がありました。
その分難波のOCATは各社が乗り入れていて便利です。

他人のことは横に置いておいて、
2235に来たバスに乗ります。

高速バスは「ハービス大坂」「神戸三宮」で乗客を乗せ、
1230に「淡路SA」で休憩をするので、
その度に照明が点き、アナウンスが流れるので眠れない。

眠れたか眠れなかったのか、よくわからん。
でも全く眠れなかったわけではないのでしょう。

9月1日(土)
気がついたら朝5時前、須崎に到着です。
中村駅に着く0655まではうたた寝状態でした。
夜行バスでの移動は、睡眠を犠牲にしなくてはならんので、
負担といえば負担なのですが、お遍路に行く高揚感が勝っていて
それほど気になりませんなあああああ。

「中村駅」から「足摺岬」への路線バスは0820発です。
気持ちのいい風が吹く駅前のベンチで朝食を食べながらバスを待つが

眠い。

眠りこけたらバスに乗り遅れるかもしれん、と言う気持ちが頭を占めて
寝る事もままならん。

今日はお遍路さんの姿は見えません。
旅のお連れになる人はいないなあ。
ひとりでやってきたバスに乗ります。

バスに乗って揺られていたら眠ることできるかな?
なぜか眠くならない。
足摺岬を覆う気のせいかなあ?
遍路旅で気分が高揚しているせいかな?

なにはともあれ
1015
38番 金剛福寺着
門前の池の蓮の花が出迎えてくれました。
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岬から時折吹いてくる風が気持ちいい。
参拝後、いつものお店でいつもの定食を食べる。おいしいよ。
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食事を終えたらすぐにバス停に行き
1103発の宿毛行きバスに乗らねばならんが、まだ5分くらいある。
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バス停前の景色を眺める余裕もあるよ。。

バスの車中、何やら雲行きが怪しくなってきましたがな。
はじめはポツリポツリと降ってきた雨も、「中村駅」を過ぎたあたりから
本降りになってきて、三原の近くでは土砂降りになってきました。
これも台風の影響なんでしょうかね??
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バスの車中、スマホをもてあそんでいたら、
5日に高松で開催される予定の先達大会が中止になった、との情報が入りました。
ああ~、台風が来る真っ只中やもんなああああ。
払い込んだ参加費はどうなるのやろうか。

後日送られてきた案内には、
「今回の参加費は、来年度に繰り越します」
とあったが、来年参加できない人の参加費はどうなるんでしょ?


「寺山口バス停」で降りても雨はやんでいません。
久々にポンチョを引っ張り出して着ます。
靴は・・・防水機能まだあるかなあ?
雷も鳴ってきました。
結構濡れました。
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39番 延光寺着
灯明をつけるとき、結構濡れてしまいました。
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納経所では
「大分濡れましたね。ひどい雨ですねえ」
「はい、台風の影響でしょうか」
「そうでしょうかね」
「5日の先達大会が台風の影響で中止になったようです」
「? あなたの朱印は4つめ、先達は4つ以上でなければなれませんよ」
「・・・・これ、先達納経帳なんです・・・」
「あっ 大変失礼しました」
「いえいえ、先達に見えない自分のほうが問題なのです」
「何周目ですか?」
「はあ、、歩き主体で10周目・・・」
「えっそうなんですか」
「自慢するような事ではないのですが」
「10周目で得た事ってなんですか」
「そうですねえ・・・歩きが偉いとか車がそうじゃないとか、拘らないようになりました」
「なるほど」

雨に濡れながら歩いて行くうちに、雨があがった。
風も吹いてくるが、湿った風なので爽やかではない。
遠くでは雷の音がしている。

さて

コンビニで今夜の食事を買うとしようかね。
でも
わし、コンビニの幕の内とかはあんまり好きじゃない。
衛生上、冷蔵庫に入っているので冷たい。
冷たくてもおいしいものは・・・助六でしょうか。

般若湯は確か宿坊にあったよなあ。

土佐くろしお鉄道「平田駅」では、
宿毛行きの列車が来るまで1時間以上ある。
宿毛まで歩けばいいのか?とも思うがこれは無理でしょう。
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駅舎の中に入って椅子にどっこいしょと座ると、
天井のほうから鳥の雛の声が盛んに聞こえてくる。
時折親鳥が餌を運んできて、雛の声が騒がしくなる。

どこに巣があるのかな?
建物の中、外に出てみて軒下を覗いてみる。
よほど巧みに巣を作ったのでしょう、どこにも見えん。
でも雛の声は聞こえてきます。

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しばらく雛の声に退屈を紛らわせてもらいました。
低く垂れ込めた空をバックにして列車がやって来ました。
「宿毛駅」では、駅舎の売店にあるドブロクがお目当てなのですが、
いっつも売り切れで残念なのです。
ご縁がありましたら・・・買いたいのですが

ああ・・・
店が閉まっていますよ。
それにお酒の陳列棚を覗いてみたら
「冷蔵庫の故障により販売しておりません」
ですって。

つくづく縁がないなあ。

「宿毛駅前バス停」から宇和島行きの路線バスに乗って
「平城札所前バス停」で降りる。

1730
40番 観自在寺着
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この時間なので納経所は閉まっている。
山門で一礼し、ご本尊さまに到着の礼を取る。
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本堂脇の脇には台風の影響で通れなくなっている歩き遍路道情報が掲示されています。
早く復旧したらいいなあ。

今夜はここの宿坊に厄介になります。
もう少し季節が過ごしやすくなったら通夜堂に泊まりたいなあ。
早速お風呂をいただき、洗濯を済ませたら
セルフの麦泡般若湯と、インスタント味噌汁が夕食を賑やかにしてくれます。
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特にすることもないのでさっさと寝ます。
おやすみなさい。


9月2日(日)
今日は、ただ帰る日なのです。
なにしろこの地点は一番遠い所なので、安全に帰るためには
移動のみの日を設定する必要があります。

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朝イチで本堂、大師堂でお勤めして御朱印をいただいたら
門前のバス停に取って返して
0813発の宿毛行きバスに乗ります。
0858に「宿毛駅」に着いて、
0905発の岡山行き特急に乗る予定なのですが
もしも、もしもバスが何らかのアクシデントで遅れたら列車に乗り遅れるなあ・・・
なんて余計な事を考えてしまいます。

これって杞憂なんでしょうね。

そんな心配をよそに
0850に着いたよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

特急南風13号は「宿毛駅」が出発駅なので
自由席はガラガラですがな。
0905定刻どおり出発です。
「高知駅」まではローカル線の旅を楽しみます。
「平田駅」でも停車するなあ。
するとこの駅を起点にしての行動も出来るなあ。

「高知駅」で5分くらい停車するというので、駅弁を買うことにしよう。
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車中の退屈しのぎに持ってきた本は
「紺碧の果てを見よ」
主人公は男性の海軍士官なんですが、作者は女性なので
女性の感性で描かれているような感がする。

1340岡山着
長い列車旅です。でもそんな旅って、嫌いじゃない。
つくづく自分は乗り鉄なんだなあ。

岡山から新幹線で新大阪に帰ってきました。

今回の旅は大半が列車、バスでの移動でした。
歩いたのは「平田駅」から延光寺までのみ。
出会いもなかったのでエピソードも少ない。
単なる旅行の記録です。



8月に結婚した娘が翌年1月に出産します。
もっちろん裏京都市の実家に帰っての出産なので
ジジイのわしとしても、休み毎に帰省しなけりゃならん。
お遍路にうつつをぬかしてばかりもいられん。
少しお遍路はお休みにしようか・・・・

う~~~ん、いっそ、レンタカーで一挙に廻ろうかな?
まあそれもありか。
いろいろ検討しておきましょう。
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娘の結婚式201808吉日

金襴緞子の帯締めながら
花嫁御料はなぜ泣くのだろう


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平成元年産まれの長女が、平成のうちに嫁ぎました。

娘の結婚式では絶対泣くと思っていましたがな。
一昨年の息子の結婚式では、ずっと笑顔でいたのに、最後の花束贈呈で
涙を一生懸命こらえた思い出があるからです。
周囲もわしの涙を期待しています。
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式場は京都市内の八坂神社の近く。
なぜ京都市内?と思ったんですが
婿殿の恩師と友達の居住地の関係だそうです。
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わしの役割は裏京都市からマイクロバスで出席する娘の友人達を
京都市内まで送る添乗員ですがな。
娘の友達、同僚は皆若い女性で、オヤジは浮き浮き。
娘と家内は着物の着付けがあるので朝早く出かけていきました。

今日も暑いので、控えておけばいいのについつい飲み物を飲んでしまいます。
それに式場ではビールやお茶もグイグイ飲める。
したがっておしっこも近くなる。
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着替えから式のリハーサル、記念撮影などなど、式場の係員にせかされて急がされて
本番前から迷宮のような式場をあっちへ行ったりこっちへ連れていかれ、
ミノタウロスになったような気分です。
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この式場は、画家の邸宅を改装したレストラン&結婚式場で
建物の外に出てからまた建物の中に入ったり、木の生い茂る中庭を歩いたり。
え?いまどこ?わしのジャイロも狂ってきました。
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披露宴の始まりですがな。

おしっこにいきたい。
わしの席は披露宴会場の一番奥の卓で、そのまた奥の席です。
満タン膀胱をかかえ、おしっこに行こうとテーブルかき分け出入り口はどこだ?
おお、あの扉か。

ビッタリ閉まった扉の前には門番が控えていて
モーニング着た新婦の父親に向かって
「あと10分しかないので、トイレには行かないでください」
「ええっ!で、でもいきたい」
「後にしてください」

股間を押さえて席に戻れば、新婦の父親の番人(スタッフ)が
「あと10分もあるので、各テーブルを廻ってきてください」
(え?え?え?)
受け持ちによって時間の観念が違う・・・・
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行って来いとビールを差し出され、テーブルの海に向かって進む。
「今日はありがとうございます・・・(おしっこしたい)
脂汗が出てくる。

ああああうううう
わしの陰部神経叢が下腹神経を通して
「はやく排尿させよ」
と命じてきます。

「今日はありがとうございます。新郎のご学友ですか?(おしっこしたい)

「先生、本日はお忙しいなか、ありがとうございます(おしっこしたい)

「○○ちゃん、いつも娘と一緒にいてくれてありがとう(おしっこしたい)

お色直しを終えた新郎新婦が入場してきたので慌てて席に戻る。

おしっこしたい。
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華やかなセレモニー終わり、待ちに待ったご歓談の時間になる。
「今度は頼むからおしっこに行かせて・・・」
「どうぞ・・・」

出入り口をバ~ンと開けて、門番に
「トイレはどこ?」
「こちらです・・・・」
小さなトイレの前には長蛇の列・・・
わし、後ろに並ばれると出ないのです(泣)
断腸の思いでおしっこを諦めて、自分の席に。

ああ、膀胱炎になるか、おもらしをするか。
モーニング姿の新婦の父親は、式次第上、
常にスタッフ(番人)に見張られていて辛いね。
隣の席の孫娘が退屈してチョロチョロし始めるので手を引いて遊ばせる。
これはこれで楽しい。じじいカンゲキー
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おしっこしたい

そのあと、どのタイミングでおしっこに行ったのか記憶が定かでない。
新郎新婦に悪いが、おしっこの思い出だけが強烈に残った。
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それから、

今日の結婚式のため、お遍路に行った際に、神様のおられる神社に参拝し、
ありがたいお神酒のお下がりを頂戴してきていました。
150mlくらいの小さい瓶。

基本、式場への持込みはダメなんでしょうが、華燭の典なので
これくらいなら見逃してくれるかな?
と思って来賓の先生方にさりげなく注いでいたら、
番人達に見つかっていました。

わしの席にやってきて
「すいません、持ち込みは禁止なんです」
「あ・・・はあ。そうですか」
テーブルの下に引込めました。
ま、これはわしのほうが悪い。おとなしく引っこめました。

すると別の番人がやってきて、
「この袋に入れて壁の隅に置いてください」
「あ、はあ」

さらにまた別の番人が来て
「会場を後にするともう戻ってこられませんので、この袋は誰かに託してください」
「あ、はあ(託せっていっても、誰に?家内とは別行動やし)」
ああ~、誰にしようか、グルグル考える。

番人たちは
(新婦の親父が勝手なことをしているのでなんとかしろ!)
と話し合っているんでしょうね。

とどめに最初の番人が来て
「どなたかにプレゼント、という形でならいいです」
「・・・いいです。飲みます」
番人の前で日本酒の瓶を一気飲みしました。

娘の華燭の典に水を差すつもりはさらさらないので
つとめて穏便に、穏便に。

若い彼らはマニュアル通り個々に動いているのでしょうね。
しかし連携はよくない、と思う。


おしっことお酒に気をとられていたのか、
それとも一昨年息子のを経験しているからか、娘からの手紙にも、花束贈呈にも
涙というものは出ませんでした。
隣に立つ家内をチラッと見てみたら、ニコニコしていました。


息子も娘も、結婚式の費用では、おもいっきり親の脛を齧ってくれました。
自分の結婚式のときは親の脛を齧らなかったのですが、
齧らせてあげる脛を持っているだけ幸せと考えることにしましょう。
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おきらく遍路旅十巡目 24番最御崎寺~37番岩本寺

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お盆を前にして帰省もせずお四国に来ました。
でもね、ご先祖様たちと一緒にお遍路に来ていると思ったら、
それも立派な先祖供養であると思います。


8月10日(金)

今回は土佐遍路なので、夜行バスに乗って翌朝高知駅に着く、
という予定でバスチケットを買っていました。

今この季節、高知では「よさこい」真っ最中なので、
お宿はどこもほぼ満杯
いつもの地蔵堂に泊まる事にしました。
汗をかく季節だが、まあいいか。

さて
今日は早く仕事が終わったので、今日中に四国に行こうかなあ。
まだ日が高い。お四国に早く行きたい。

迷う暇はなかった。
気がついたら新大阪駅のホームに立っていました。
買っていたバスチケットはもったいないとは思ったが、まあいいや。
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新幹線に乗ったら、乗車率は200%
ああ、お盆休みかぁ
お土産を抱えた家族連れでごった返っていますねえええええええ。
新大阪から岡山までの1時間弱、ずっと立っていました。

岡山から高知へ向かう「南風17号」は幸い岡山始発なので
真っ先に乗る事が出来ましたがな。
自由席の乗車率は80%くらいかな?快適に乗る事ができました。

1日予定を繰り上げて地蔵堂に向かいます。
「御免駅」でJRから土佐黒潮鉄道に乗り換え、1930頃到着
いつもいつも泊めていただきありがとうございます。
エアコン、風呂、洗濯などは我慢しなくてはいけません。
まずお地蔵ざま、お大師さまにご挨拶をして・・・
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おや?部屋の隅に何かいる。
おお、蜘蛛ですよ・・・手足が長いやつ。
土間にもう一匹いて、脱いだ靴の中にいつの間にか入っていました。
靴を履こうとしてちょっとびっくり。
でもお地蔵さまのお使いなんでしょう。丁重に扱いましょうかね。

外に水道があるので半裸になり真っ暗な中、
身体をぬぐってさっぱりしました。
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暑くて眠られないかなと思っていたら
立秋を過ぎた頃から朝晩が凌ぎやすくなってきたので
一杯飲んだら快眠できました。


注:この地蔵堂は、管理する方が好意で特別に使わせてくださっている場所なので
不特定多数に対して安易に場所は特定できません。ご了承ください。



8月11日(土)
窓の外が白む頃、目が覚めたのでコンビにまで歩いていって
朝食を買い、トイレを使わせていただきました。

朝の時間はたっぷりあるので、
お堂の掃除をして朝のお勤めのあと、座禅をしました。
久しぶりの座禅なので呼吸がうまく整わない。
しばらく座っていたら落ち着いてきました。

やがて友人が迎えに来てくれました。
今日は、海部にある「轟の滝」に行く予定です。
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今日の土佐の空は雨雲がたちこめていて、時折雨が落ちてきます。
そのせいで湿気が高いっすね。

数時間走って
海部まで来ました。
あれ?ここって前回訪れた「城満寺」の近くじゃんか。
おお、大屋根も見えるよ。

道はどんどん山の中に入って行き、離合の大変そうな道になってきたとき
到着!
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空気感が変わってきたことに鈍感な自分でも感じられます。
ここは神域なんやね。
参道に置かれている丁石にはお不動さんが刻まれていますよ。
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濡れた岩に滑らないように気をつけて進むと
目の前に神秘的な光景が現れました。
岩の裂け目の向こうに滝壺があります。
滝まで大分あるのですが、自分の立つ場所にまで
水しぶきが飛んできています。
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なんとも厳かで、張り詰めた空気の場所ですねええええええ。
ああ、来てよかった。
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轟神社が上のほうにあって、
急な石段を登り、拝殿まで行きます。

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神域の気をたっぷりと分けて頂き、元気になったような気がします。
これで今日のお遍路も大丈夫でしょう。
供えたお神酒のお下がりも頂きました。

さて
お遍路を始めましょう。
まずは室戸岬方面に行き、

24番 最御崎寺着
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駐車場にはハイビスカスの花が咲き乱れています。
日本海側の自分の住む所と、明らかに植物分布が違いますね。
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湿気が多く、霞がたなびいています。
まだこの時点では暑くありません。
お盆休みに入ったせいでしょうか、子供連れの家族が多いようですね。
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手水場に、生駒聖天さまの手拭がかけられていて「?」だったんですが、
本堂の奥に聖天堂があったんですねえ。
駐車場にある境内案内の看板で気づきました。
次回は是非参拝しよう。

25番 津照寺着
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鐘楼門にブルーシートがかけられていますよ。
工事中の看板が立てられています。
いつもそうなんですけども、札所の長い階段を登るとき、
そんなに辛くないような気がします。
霊場の気に触れて背中を押してもらえるからでしょうか。
大師堂に降りてくるころには、さすがに汗が噴き出してきました。

26番 金剛頂寺着
今日は駐車場にある貨車を利用した茶店が閉まっていますよ。
アイスクリンを食べたかったが、残念。
道中雨が降っているが、札所に来ると雨があがるのでありがたい。

奈半利の街を過ぎて
神峯寺への坂道を進み、山のてっぺんの神峯神社に行く。
ここは訪れる人はほとんどいないが、神様が居る気が満ちています。
御神水をいただき、導師様の祝詞に合わせて額づく。

神様にお祈りする際の祝詞をきちんと勉強しなくてはいけないなあ、
と感じるようになって来ました。
これは機会なのか。

ここでもお供えしたお神酒のお下がりを頂戴しました。
実は今日頂いたお神酒は、今週末に娘の結婚式があるので
そこで皆々様に飲んでいただこうと考えているのです。

下に降りて

27番 神峯寺着
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納経所では、
お母さんに連れられた小学生の男の子が
「高知県でのへんろころがしは、ここですか?」
とたずねていました。
ノートに記入していたので、夏休みの自由研究かな?
四国の子供たちはお遍路さんについて勉強する機会があっていいですね。
自分が四国に住んでいたらお遍路さんを題材にした自由研究をしていたかな?

今日はここまで。
ねぐらの地蔵堂に落ち着きます。
さすがに今日は汗をかきました。
夏場に2日連続で風呂なしは耐えられないので
ちょっと遠出をして、入浴施設のある街に行き汗を流した後
駅前のコインランドリーに洗濯物を放り込み、その間に夕食を食べました。
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「しらす丼」
これ、土佐の名物なんですって。
鎌倉で生しらす丼を食べたが、土佐にも生しらす丼はあるんでしょうか?
あったら食べてみたい。

洗濯と食事の終了時間と、列車の発車時間の関係が非常にタイトで
間に合うか?と少しだけ心配したが

「焦っても仕方がない」

という開き直りが必要ですね。
その気持ちを持つようになってからは、
却って円滑に乗り継ぎとか行動が出来るようになりました。

地蔵堂に戻り、2日目の夜を無事に過ごすことができました。
お地蔵さまありがとうございます。


8月12日(日)
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今日は高知市内の札所廻りです。
空模様はどんよりとしていて、
列車に乗ったとたんに大雨が降ってきましたがな。
「のいち駅」で降りて迎えを待つ。
今日はよさこいの真っ最中なので、
市内の繁華街には入らないように行動します。

28番 大日寺着
まだ朝早いので本堂は閉まっていて中には上がる事ができません。
雨がパラついていますが、気になるほどでもない。
境内には桔梗が咲いています。タカサゴユリとのコントラストがいいね。
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雨があがった。行く手の空には1/4サイズの虹が見えます。
縁起がいいなあ。
そういえば土佐遍路のとき、虹を見る確立が高い。


29番 土佐国分寺着
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手水場の天井には、滑車があるよ。
そうかあ、昔はここの井戸から水を汲んで手水を使っていたんですね。


30番 善楽寺着
納経所では住職様が優しい笑顔で迎えてくださいました。
ここは色々なオリジナル商品があって楽しいですね。


それほど混雑していない市内を五台山に進み


31番 竹林寺着
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豪華客船が入港しているのでしょうか、
外国人観光客が境内に沢山いました。
白人に混じって大陸系の人もいますが、ハイソな人達なんでしょうか、
ワイワイとうるさくありません。

ここの本堂の奥には聖天堂があり、
かねてから用意してきた「清浄歓喜団」をお供えし、
堂内に靴脱いで上がる事が出来るので
五体投地礼でお勤めをすることができました。

お盆の入りなので、法要のための人が沢山来ていて
彼らをお迎えするために住職が傘を差して出ていました。


海の方へ向かって次にいきます。

32番 禅師峰寺着
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駐車場にはタクシーがいて、リュック背負った白人のおじさんが降りてきました。
タクシーはそのまま帰っていくのでおじさんは歩くんでしょうかね。

納経所では、おじさんが種崎渡船のルートと橋のルートの違いを
さかんに訪ねていましたが、納経所の人が困っていましたので
わしがインチキ英語で
パブリックフェリーは只で、便数も多い。
それにブリッジを歩くと遠回りだよ、と教えてあげました。

ここから桂浜を通り、海岸線に沿って宇佐の方に行く。
天気も悪いがお盆休みもあるのでしょう、家族連れの海水浴客が多いねえ。

36番 青龍寺着
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長い石段も苦にならん。
本堂、大師堂にご挨拶したあと、山門近くにある聖天堂にご挨拶しました。
ここでも「清浄歓喜団」をお供えし
お下がりを納経所の感じのいいお母さんに貰ってもらいました。

高岡市内で昼食を買いに、スーパーマーケットに行きました。
ここで食べたかった「土佐巻き」を2種類買います。
食べ比べですね。
漁師町が近いので、味はいいはず。
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早速食べてみます。
ひとつはニンニクが効いていて、知っている土佐巻きで、
もうひとつは生姜と葱が入っています。
ポン酢タレで食べるとどちらも抜群においしいよ。

自分でも作ってみようかなと思うのですが
カツオのたたきの鮮度が大切なんやろうなあ。
土佐で食べるから美味しいのかもしれん。

それから鯖寿司も買ってみます。
京都の古道「鯖街道」の「鯖の棒寿司」とはまた違った味わいがあります。


35番 清滝寺着
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今日は境内には誰もいません。
貸し切りですがな。
納経所では、住職さんでしょうか、
清滝寺の歴史と参道の状況について詳しく説明してくださいました。

ここから一気に四万十市に向かいます。
さすがに高速道路は交通量が多いね。
窪川の街も帰省か観光の車で混雑しているみたいです。

37番 岩本寺着
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門前のお店ではかき氷をやっていて、親子連れが楽しそうに食べています。
わしも食べたいなあああ。

ここの聖天様にお参りがしたかったんです。
そもそも聖天様を意識し始めたのはここだったので、
やっとお参りできた事の感謝と、お参りしなかった事をお詫びしました。
清浄歓喜団のお下がりは、わしがいただくことにします。

元来た道を戻り、
34番 種間寺着
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お参りを済ませたら、門の外で小学生の男の子から声がかかりました。
お遍路さんに関するアンケートですって。
ここでも夏休みの自由研究です。
お父さんも付き合ってくれていて、小さい妹がお接待のお茶をくれました。
いいですね、こういうの。

アンケートをどう纏めて、どんな結果を出すのでしょうか。

今夜のお宿は33番雪蹊寺門前の「高知屋」さんです。
よさこいの期間なのですが、旅に出る前に連絡してみたら宿泊OK!
かねてから泊まってみたかったお宿なのです。

今日の宿泊者は、おへんろ2人、よさこいの鳴子(踊り子)たちです。
キャンピングカーの家族連れもいました。
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通された部屋の窓からは雪蹊寺が見えますよ。
クーラーの効いた部屋で極楽極楽
お風呂を頂いて、洗濯はしてくださるそうで、更に極楽

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1800からの食事は、カツオのたたきが美味しいね。
甘めのポン酢がよく合っています。
添えられたニンニクは角切りにされています。
ミョウガも添えられていて色々な味が混ざりあい美味しいねええええ。

大飯3杯食べて精進落しのビールを頂いていたら
遅れて到着したお遍路さんが食堂にやってきました。
奈良からの区切り遍路さんです。
彼と給仕の女将さんと話が弾み、つい長居をしてしまい、
それに自分が食べようと思っていた清浄歓喜団を女将さんにあげてしまいました。
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食後はいい気持ちで外に出て、
暮れかけている雪蹊寺の境内を散歩しました。
宿坊とか門前のお宿に泊まると
夕方や早朝に境内を散策できるのでいいですね。

明日は帰る予定だけなので、ちょっと夜更かしして2130に寝ました。


8月13日(月)
今日も休みを頂いているのですが、帰るだけの予定です。
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0630に朝食をいただき、
0700に雪蹊寺を参拝して御朱印をいただき、
今回の旅はおしまいです。

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ふと空を見上げると、秋の空か?と思うような雲が浮かんでおります。
まだまだ暑い日が続きますが、確実に秋はやってきているのですね。
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0930「高知駅前高速バス停」から大坂梅田行きバスに乗り
5時間かけて大坂まで戻ってきました。

あと38・39番を廻ると土佐は終わりであります。
今回は神様とのご縁を多く頂く事ができました。
自分は神様よりも仏さまが好きだと思っていたのですが
そんな自分でも神様はちゃあああんと見てくださっていることに気づき
きちんと神様とも向き合って行きたいと考えております。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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