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突撃お接待車遍路(通算6巡目)24番最御崎寺~37番岩本寺

突撃お接待車遍路(通算6巡目)
24番最御崎寺~37番岩本寺

平成28年8月13日~14日


最近土佐の国は、友達が車をお接待してくれるので
すこぶる順調に廻ることができます。

車で廻ると?
「それはいかん!」

と、また言われそうなんですが、
わしのお遍路はなんでもありです。

「歩かねばならん!」と
歩きに執着しすぎると、かえって視野が狭くなる。
心を自由にしたほうが得られるものも多いと思う。


今回の旅の前後には
自分の意識が変わった出来事がありました。

「寺男カルテット」のメンバーの一人が紹介していた
「成功している人は なぜ神社に行くのか?」
という精神世界の本を土佐遍路が終わってから読んでみた。
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するといくつかの疑問の答えが得られました。
この本の内容については記述を避けますが、
読むべくして読んだ、あるいは、
読む事があらかじめ決められていた
ということになります。

土佐遍路は毎回精神世界において
新しい発見や自分自身の意識の改革がみられます。
これはお大師様が与えてくれた修行の道場での
機会なのでしょうか。



8月12日(金)
今回の予定は急に立ててしまったので
高速バスチケットが取れませんでした。
なので、新幹線と在来線を乗り継いで岡山から四国に入ります。
幸い座席指定は取れたので一安心です。

今年から山の日ができたので、
お盆休みと併せて帰省客が多く、お土産を抱えた帰省者で
指定席もほぼ満員です。

2145に高知駅に着いたら
雨が降っていたのかな?少し濡れていて湿気が多い。
それに、
よさこいの最終日のようで、派手な衣装の人たちが
夜中の市内をうろついています。
ああ、それで駅前のホテルが軒並み予約が取れなかったんですね。
タクシーに乗ってはりまや橋の先の
ホテル日航高知旭ロイヤルに移動して、さっさと寝ます。

8月13日(土)
まだ外は暗いですね。
オリンピック柔道の中継を見ながら迎えを待っていると、
0500
コードネーム「弁天様」の車がやってきました。
最近この方のお世話になりっぱなしです。
何も夏の暑い盛り、それもお盆の日に土佐遍路に来なくても・・・
と自分でも思うのですが、
弁天様はきちんと付き合ってくれます。感謝!
コンビニでコーヒーを仕入れ
まずは朝日に向かい室戸岬を目指します。



0715
24番 最御崎寺
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雨が降っていた形跡があります。
更に細かい雨がポツリポツリと落ちてきます。
気温が下がっていいんじゃないかと思いますが
日が照ってきたら湿度も上がるでしょうね。
朝早いのに車遍路さんたちが3~4組来ています。

さあ次行きましょう。
25番 津照寺
気温も上がってきました。
見上げる階段の先に本堂がある。
早くも弁天様はへばり気味です。
わしはというと、先日の鶴林寺、太龍寺の山登りのおかげで
暑いけれども、
こんなもんかなと平常心らしきものを保つことができています。
苦行も無駄ではなかったんですね。

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地元の小学生の描いた絵が目を和ませてくれます。
作意のない絵というのは巧拙以前に力があっていい。

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納経所正面に大きな岩がありました。
案内板も建てられていないので気になって調べてみました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「お釜岩」
江戸初期に行われた室戸港の造営に由来しています。
港の入口にお釜岩といわれた大きな岩があり、
人夫3000人で砕こうとしたが砕けず、
工事は暗礁に乗り上げました。
普請奉行の一木権兵衛という土木家が海神に、
この工事が成功したら一命を捧げると祈ったら、
巨岩が砕け改修工事は無事終了したそうです。
そして海神との約束を果たすために一木は自刃しました。
道の左に入ると一木権兵衛が奉られる「一木神社」があります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



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26番金剛頂寺の境内には
親子連れが二組
いずれも小さなお子さんがきちんと白衣を着て
親と一緒にお参りをしていました。
小さいころからお寺に来るのはいい事ですね。

わしは子供のころ
初詣は西国三十三箇所結願寺の谷汲山華厳寺でした。
お正月はいつも谷汲さんの境内の線香の香りの中にいたので
線香の香りを嗅ぐとお正月の雰囲気が蘇ります。

彼らの心に四国の札所は心の中に
どう印象付けられるのでしょうね。


奈半利の町の道の駅で昼食を仕入れます。
ここのお寿司は美味しいんですよおおお。
サバやアジ、アマダイの押し寿司や
野沢菜寿司、助六など目移りしますね。
わしは迷いに迷い、
アマダイの押し寿司とイカ焼きそばを買いました。
これは道中車の中で食べるのですよ。


真っ縦を軽自動車、それもエアコンを効かせながら登ると
エンジンがあえぎ始めました。
そこでエアコンを切ると登坂パワーが上がるが
室内温度があがる。窓を開けても風は入ってこない。
でも、歩きの人の暑さに比べると大事ではない。

27番神峯寺
やはり山頂は少し気温が低いようです。
長い階段も苦にならない。
しかしアブがあちこちにいて寄ってくるのが
難点といえば難点です。

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名水の湧く手水場では綺麗なアゲハチョウが
ずっとそばにいてくれました。
参拝の際に蝶が現れるのは、
神仏の眷属が歓迎してくれているそうです。

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安芸の町の、とある場所に地蔵堂があり、
綺麗で水道・トイレがあります。
ここは地元の人達が大切にしている所で
お大師様、お地蔵さま、お不動さまの石仏が祭られてあり
中に入ると気持ちのいい雰囲気がします。
ここのお祓いをしている方に宿泊の許可をいただいたので
こんど泊まってみましょうかね。

買ってきた昼食を車内で食べながら大日寺方面に進む。

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28番大日寺の本堂は中に入る事ができるので
靴を脱いでご本尊さまの前に座り、お勤めをします。
その最中、そよと風が渡り、鈴の鳴る音が聞こえました。
何かとても気持ちがよかった。

お勤めの後、弁天さまによるとご本尊さまが
「暑い中、ようきたな」
と迎えてくださったそうだ。

こうした喜瑞について
「単なる風だ」
「気のせいだ」
と思う人にはそう思っていただいて結構なんです。


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自分と神様、仏さまとの
チャンネルが開いたと考えると
それはとても素敵な事と思いません?
神様仏様とは眼に見えるものではありません。
森羅万象の真理なのです。
それを人間に解りやすく形にしたのが仏像です。

理屈で全てが説明できると考えるのは人間の驕りというものです。
心穏やかに帰依すれば神様仏様は語りかけてくれるでしょう。
その顕れのひとつに
不思議と風がふいてくる時があります。

最近般若心経をあげるときは
無心にあげることが出来るようになって来ました。
もちろん、雑念の入る事の方が多いのですが
集中できる場があると、余計な思念が入らないのでいいですね。
土佐の大日寺本堂はそういった場のひとつになってきました。
どこでも集中できるように修行しなくてはなりません。


神仏からの力を仲介してくれる人が傍にいてくれると
凡人でも恩恵を受け力を感じる事ができます。
ただしここで気をつけなければいけないのは
いいものも悪いものも寄ってくる可能性があるということ。
変なのが寄って来たら避けてもらいましょう。


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29番国分寺、30番善楽寺、31番竹林寺をサクサク進んで、
海の方へ行く。


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32番禅師峰寺の駐車場では、
30台くらいの夫婦が赤錫杖を突きながら車から降りてきました。
それだけだったらそれで済んだんですが、
石段を先行した旦那が本堂だけに灯明・線香を一人分供えて
5秒くらい口の中で唱えてそれで終わり!
遅れてやってきた奥さんが
「もう帰るの?」
と何もせず旦那を追いかけ
錫杖を響かせながら納経所に急いでいきましたとさ。

なんじゃこりゃ?

これについてわしが憤っていたら弁天さまが
「何に対して憤っているのか?」
「何もしない先達がけしからん!」
「彼らがあなたに対して何かしたのか?」
「偉そうにしているスタンプラリー遍路がいる!」
「彼らは偉そうにしていたか?」

他人の事に対してあれこれ言うのは筋違い
放置しておけばいいのでは?
とたしなめられました。

確かに自分は「先達はこうあるべきだ!」
と勝手にハードルを上げているのかもしれませんね。
ろくにお勤めをしなくたっていいじゃないか。
ジャラジャラした衣装を身に纏い
自分たちの為だけに法螺貝吹いて
練り歩く大先達集団がいたって
いいじゃないか。
車で100回廻って嬉しそうに錦札切っている人がいたって
放っておけばいいやんか。

そうお大師さまに言われたような気がしました。

彼らが何を目指そうが、どこに行こうとしているのか
そんなことは大きなお世話です。
先達とは何か?
これからも考えていこうと思います。

納経所が閉まる時間になってきたので今日はここまで!

今夜のお宿は34番種間寺の通夜堂です。
エアコンの効いたホテルもいいけど
何もない通夜堂もまたいいもんです。

「あの~、通夜堂をお借りしたいのですが・・・」
「あ、先客が一人いますので、その人に聞いてみますね」
「は、はい」

先客は和歌山のおじさん遍路でした。
「どうぞどうぞ。旅は道連れですから」
「ありがとうございます。お邪魔します」

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和歌山からの区切り遍路さんです。
62歳だったかな?
さっそくシャワーを浴びながら洗濯をさせてもらいました。
盥に汗まみれの服を入れ、足でジャブジャブ踏みながら洗う。
洗った後は手で絞って干すのですが
絞りが不十分だとポタポタ雫が落ちてきます。
外に出てもういちどはたいて水気を切ります。

室内には扇風機がひとつ。
窓を全開にしても風が通らないので
屋外よりも暑いなあ。
外に出てみたら田圃から渡ってくる風が気持ちいい。

彼は初めてのお遍路さんなので、
わしは尋ねられたことには先輩面して教えてあげます。
でも聞かれもしない事について、
教えたがりにはなりたくないので
もっぱら彼の話を聞くのみです。

駐車場脇のトイレに行くと
ネコちゃんが寝そべっていました。

「ニャ~」

おお、遊んでもらえるかな?
「こんばんは。あそんでもらってもいい?」
「ニャ~」
ころりんと横たわったのでしばらく触らせてもらいました。
癒されるねえええええ。
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けっこう毛だらけになってしまいました。
彼(雄です)はここのご本尊の眷属なのでしょうか。
参拝と通夜堂宿泊を迎えてもらえたのかな?

お遍路は早寝早起きが基本です。
8時過ぎに電気を消して
「すいません。。わしのイビキがうるさいのですいません」
「おたがいさまですよ」

しかし、暑い。
扇風機の風も爽やかとはいいがたい。
うとうとしたらスマホにメールが入って起こされる。
併せておじさんのイビキが聞こえてきます。
こおりゃ、今夜は眠れないかな?
と思っていたら10時過ぎからの意識がない。


8月14日(日)
5時前に眼が覚めました。
おじさんも目が覚めていたようで、わしがトイレに行っている間に
部屋の電気がついていました。

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朝の境内を少しお散歩して
ご本尊さまとお大師様にご挨拶しました。
門にある修行大師像の足元に、
昨日のネコちゃんがいました。
今まで札所で出会って遊んでもらったネコちゃんたちは
仏さまの眷属だったんですね。

7時に迎えの車が来ます。
それまで部屋の掃除を念入りにさせていただきました。

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おじさんは今日も元気に出発していきました。
暑いですが、お元気で!

今日は弁天さまの知り合いの大学生も一緒に来ました。
高知大学の教育学部の学生さんで
お遍路を卒論の題材にしようと考えているそうです。
通しのバス遍路で結願したそうですが
お遍路を題材にするのならば、一度でいいから歩いて欲しいと思います。

手始めに最御崎寺から金剛頂寺を歩いてみては・・・
という話になったら
じゃあ、企画してよ!
という話になり、いずれやらねばならんかな?

昨夜は遅くまで飲み会をしていたそうで
後部座席で爆睡をしていました。
午前中は、たいがい寝ていました。
若いっていいねえ~。

まず33番雪蹊寺に行きましょう。
早朝ながら家族連れの車遍路さんがちらほらいます。

今日は道路の混雑状況を考えて
いきなり37番岩本寺まで行き、そこから逆に高知駅まで帰って来ます。
わしの帰りの列車が高知駅を1718発なのですよ。

四万十町までの高速道路は、まったく混雑していません。
サクサク進み、岩本寺に到着!

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本堂で、はじめてマリリンモンローさんを見つける事が
できました。
入り口近くだったんですね。
本堂でのお勤めの後は宿坊の中にある
奥の院、矢負い地蔵さまを拝ませていただき、
奥ノ院納経帳にもご朱印を頂きます。

納経所から出てきたら、本堂から琵琶の妙なる音色が聞こえてきました。
「もももしや?」
と思い、駆けつけてみれば
土佐琵琶奏者が琵琶演奏奉納しながら廻っておられる
黒田月水さんでした。
「門前の小僧」さんがブログで紹介されていて
自分も聴いてみたいなあ~、と思っていたのです。

高く低く、強く優しく、腹に染み入る
演奏と歌が本堂に響き渡り
参詣者たちも足を止めて聴き入っていました。

演奏が終わり、
拍手しようか合掌しようか迷い、合掌して演奏に感謝したら
後ろの人が盛大に拍手したのを契機に皆が拍手しました。

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あまりの感動にミーハーさながら声をかけてしまいました。
「あの~、坂本屋さんの小僧さんの記事を見ました!」
突然話しかけてきたオヤジにも、快く答えていただけました。
気さくな笑顔が素敵です。

この先重い琵琶をかついで青龍寺まで歩かれるのは
大変でしょうね。お気をつけて。

思わぬ邂逅に心を満たされて
高速道路を高岡まで戻り、
35番清滝寺へ向かいます。
ここの参道は狭く、急なので車遍路さんにとっては
屈指の難コースでしょう。

山道の入り口の結界の前で
「南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」
を唱えました。そのおかげで
特に問題なく登る事ができました。

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お寺からはもうひとつ、降り専用の道があるので、
一方通行にしたらと思うのですが
途中の民家の生活道路でもあるので
それもできんかな?
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ここから高岡の町を南下して
塚時峠のトンネルを通ったら海が見えます。

宇佐大橋を渡り、海水浴客で賑わう宇佐湾を横目で見ながら
36番青龍寺へ着きます。
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手前の駐車場は有料なので、奥の無料の方へ入ります。
ここは海抜が低いので暑いね~。
太陽も中天近くにあります。
長い石段を登る際にも汗が流れ落ちてきます。

夏の暑い時期にお遍路をすると
暑さに意識の大半が持っていかれてしまい、
境内でゆっくりと時を過すということができませんね。
さっさと車に戻り、エアコン全開にしてほっとひといき。
ああ~、極楽やああああ。
歩きの遍路さんもほとんど見かけない。
なので、
後ろめたい気分も味わうことなく車で進む事ができます。

ここで今回の予定は終了なのですが
竹林寺に寄って文殊菩薩さまに
大学の卒論成就をお願いに行きました。
五台山へ向かう途中、大型バスが2台・・・
外国人さんの団体かな?

境内の売店で学業成就祈願をお願いしたら
お盆の間は受付は郵送のみの対応となっていました。
なので、お参りのみにしましょう。
本堂の脇に行って3人で文殊菩薩さまに
学業成就を念入りにお願いしてきました。

「祈る」という人間の想いが積み重なることで
神仏の力も強まるそうです。
わしは神仏はお願いをするものではなく
お礼をしにいくものと考えていましたが
お願いの念も必要な事だということを知りました。

人が訪れなくなると、神仏の力も衰えてしまい
廃れてしまう神社仏閣もあるそうです。


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お勤めの間、先の団体バスから多数の大陸からの老若男女が
賑やかにやってきて、本堂で手を合わせる事もなく
大声でわめきちらかして去って行きました。
香炉周辺がちょっと邪魔だったけども
納経所に大挙して行くわけではないので
わしはさほど気にはなりませんでした。
心境の変化なのでしょうか?

それから、
近頃話題の「ポケモンGO」
賛否両論ですね。
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わしとしては参拝の邪魔さえしなければ、
お寺とのご縁が出来て
札所に来てくれる人が多くなればいいんじゃないかな?
これは一過性のブームなんで
青筋立てて怒るような事でもないような気がします。

善通寺でのAKBコンサートも然り。
昔からお寺はエンターテイメントと関係が深かったんですよね。


このあとうどんを食べてから高知駅裏にある
「ぽかぽか温泉」まで送ってもらい
そこでお別れしました。
弁天さまには真夏の暑い中、
お付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもいつも無理言いましてすいませんです。

ゆっくり入浴して
1718発の特急南風で岡山まで行き、
そこから新幹線で新大阪まで戻ってきました。

おかげさまで土佐遍路は九割がた終わり、
次回は足摺岬からです。
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歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山

歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山
平成28年8月4日

季節は夏真っ盛りであります。
暑いです。暑いです。
こんな日は冷房の効いた部屋で本でも読んで暮らしたいです。

でもそんなことできない心と身体になってしまいました。
暇があるならどこかに行こう!

そう、歩き4巡目の結願報告に高野山に行かねば!
いつもながら、堺市に住んでいる幸運を噛みしめます。
なんたって南海高野線があるもんね。
これに乗って極楽橋まで一気に行けます。

今朝も早起きして朝6時に出かけましょう。
南海「天下茶屋駅」で
「高野山・世界遺産きっぷ」を買います。
極楽橋駅まで、そこからケーブルカー、更に高野山内のバスフリー乗車券が
セットになっていて、お得なんですよ。
あとは提携のお土産屋さんの割引や
霊宝館・金堂・根本大塔・金剛峯寺拝観割引もあります。
わしは特急ではなく普通の券を買ったので
2860円です。
特急こうや号もいいんですが、今日は特に急ぐ旅でもなし。
ゆるゆる、いくぞなもし。

急行の車内は夏休みの部活、あるいは夏期講習に行く高校生がちらほら
それに高野山にいく外人くらいでしょうか。

橋本で乗換え、列車は山の中を進む。
レールをきしませながらくねくねと高度を稼いで行きます

極楽橋駅に着いたら、なんとなく下界よりは涼しいかな?
でも蝉の声が暑さを増しているような気がする。
そんな中、涼感を演出してくれるのは
ケーブルカー駅への通路に飾られた風鈴です。
風がないので風鈴は鳴っていないのですが
一斉に鳴ったらどんなんでしょうね。
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ケーブルカー、バスを乗り継ぎ高野山山上へ。
女人堂で降りましょうかね。
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朝早いので誰もいない。境内を掃除している人が一人のみ。
装束を着替えてお勤めさせていただきます。
ちなみに、今日持ってきたのは
四天王寺門前の「大阪総合芸術」で買った傘入れです。
これ、ちょっとした巡礼に便利ですよ。
荷物も入るし。
今日は奥の院の納経帳も持ってきました。
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お勤めが終わったら、外人さんの僧侶がやってきました。
高野山ですから外人さんの修行者がいても不思議ではない。

奥の院の方向に道を下っていくんですが、
何か蝉の鳴き声も下界で聞く声と違うような気がします。
種が違うのか?
気のせいなのか?

ポツポツすれ違うのは外人(白人)観光客のみ。
朝も早くから歩き回っているんですね。
東洋人観光客はいない。

みな、杖を突いて白衣に菅傘のわしの姿を見つめています。
「May I Take a Picture?」
と聞かれたら
「OK,sure!」
と答えようと思ったがお声がかからない・・・

奥の院への道は鬱蒼とした杉木立なので
更に気温が低く、時折渡ってくる風が気持ちいい。

平日だけあって道は空いていますね。
お遍路さんの姿も見えない。

外人集団を追い越したとき
日本人のガイドさんの声が聞こえてきました。
「He is pilgrim・・・88temples・・・」
ちゃんと知っていますねえええ。


2016kouya04.jpg
御廟所手前の橋のたもとに白衣の集団がいて
記念撮影をしています。
これが今日初めて見たお遍路さんたちです。

最近何かと話題になっている
「ポケモンGO」
やはりここでは禁止でしょうね。
なんたって聖域ですから。
それくらいの分別は持ち合わせてもらいたいですね。
2016kouya05.jpg

御廟所正面では善男善女が厳かに祈っていて、
八十八箇所のそれとは雰囲気がまた違うような気がします。

5周目結願の報告と道中無事の御礼を済ませ
燈籠堂地下へ、お大師様のお姿を拝みに行きました。
さて、今回はお姿を拝む事ができるでしょうか?
じっとじっと精神を集中して・・・

おお、ぼんやりと座っておられるお姿が見えました。
これは自分の信仰心が具現化しているものでしょうか。

「見える」「見えない」
「え?どこどこ?」「わからん」
結構賑やかであります。

納経所で八十八箇所納経帳と奥の院納経帳に
ご朱印を頂きました。

帰り道の参道は、幾分人が増えてきたような感じです。
外国人は、やはり白人ばかりです。
英語ばかりとは限りません。ドイツ語も聞こえてきました。

下界よりは5℃くらい涼しいとはいえ、暑い。
大汗をかいていました。
白衣もTシャツも汗びっしょり。

金峯山寺、金堂をお参りして
さて帰ろうかな・・・ありゃ、高野山駅行きのバスには
まだ1時間あるよ。
では昼食を食べていきましょうかね。
いざ探すと、食事できる所がないよ。
結構歩いてお土産屋さん街まできました。
そこでコロッケ定食を食べ・・・

やって来たバスに乗って高野山駅に行きました。
涼しい風が吹いて来ますね~。
ここからまた暑い下界に戻らなくてはいけんのやね。

高野山は日本有数のパワースポットですねえええ。
辛き事の多い日常から離れて
生きる力を貰ってきましたよ。

ケーブルカーを降りると特急と急行がホームで待っていました。
急行の車内は空いています。
天下茶屋駅までの1時間ほどの車内では、
本を読んでいたんですが、いつのまにか
居眠りをしていました。

実は家内の母親と行った突撃車遍路のお礼参りを
まだしていません。
彼女も行きたいと言っているのですが
体調がすぐれないとか時間がないとか連れがいないとか
グチャグチャ言っているので
また無理やり連れて行こうか・・・
それとも縁がないと割り切るか、どうしようか。



2016kouya06.jpg
天下茶屋では、わしの行きつけの美容室があります。
実はこの日、夕方から予約を入れていました。
「今度、高野山の帰りなので巡礼の姿で来るよ!」
「わ~、楽しみ!」
な~んて言ってしまいました。
でも、早めに帰ってきてしまい、それに汗だくの服が気持ち悪かったので
ねぐらに帰りシャワーを浴びて着替え
爽やか(?)な格好で行きました。
「あれ?普通の服装ですね?」
「楽しみにしていたのに~!」
なんて言われてしまいました。
ああ、覚えてくれていたんですね。すまんこってす。
お遍路装束って、珍しいんですね。
今度はきっちり着てきます・・・・つもり。




おきらく歩き遍路 第3回 20番鶴林寺~22番平等寺 かも道コース

おきらく歩き遍路 第3回
20番鶴林寺~22番平等寺 かも道コース




熱い(?)要請を受けて、おきらく歩き遍路も3回目を迎えました。
今回は無謀にも暑い盛りに遍路ころがしの鶴林寺と太龍寺を
登りました。
これはもはや「おきらく」とは言えない行でした。
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平成28年7月30日(土)
この日は「南海なんばバス停」0700発に乗り
1000に「徳島駅前バスターミナル」到着

すでに熱い。
どうしてみても熱い。どこに行っても熱い。

少しだけ後悔の念が打ち寄せています。
なんでこんなツアーを企画しちまったんでしょう。
前に停まったバスからは参加者のAさんが降りてきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「暑いね~~~~~」
「暑い・・・」

コンビニで昼食を買い込んで、勝浦線5番乗り場でたたずんでいると
今回の先達さんのYさんが来ました。
皆、遠くから来ているので遍路装束の用意は
それぞれ工夫をこらしています。
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1120
やってきたバスに乗って出発!
鶴林寺までの車窓にいつもは歩き遍路さんの姿が見えるのですが
今日は見えませんねええええ。

1216
「生名バス停」着
県道から脇道に入ってくるバス停は、
鶴林寺登りのためのバス停でしょうね。
記念撮影してから出発
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すでに汗が滴り落ちてきました。
前を行く2人はわしよりも一回り若い。
しかしそんなこと言い訳にもならん。
わしよりも年取っていて健脚のお遍路さんはあまたいる。

鶴林寺道の前半は急坂で、さすがに遍路ころがしです。
途中のわらぶき屋根の休憩所には仮設トイレがありますが
この暑さ、扉を開けたらどんなだろうか・・・

今回は写真を撮る必要はなさそうです。
皆がカメラを持ってきているから。
でもわしの見苦しい写真が増えるのは少しく問題です。

歩幅にあわせた勾配の石段を登りきると
名水が湧き出しています。
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水分を充分に用意してきていますが
ここはこのお水をたらふく頂戴して元気を補充しましょう。

やがて自動車の音が聞こえ始め
自動車道を横切る遍路道になります。
あと少しです。
石畳の道を更に登っていくと

1400
20番鶴林寺
今夜のお宿を提供してくれるIさんが山門下で待っていました。
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4人で記念撮影をしましょう。
三脚がない?
いえいえ、杖が3本あればできますよ。
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he6-5a-07.jpg
本堂までの長い階段は、不思議と辛くありません。
なぜか?
ここはパワースポットだからかもしれませんね。
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本堂にはまだ紫陽花が綺麗な花を咲かせていますね。
荷物を全部おろしたら身が軽いこと。

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白衣まで汗でびっしょり染み渡り、
それでも余った雫が垂れてきます。
背中のお大師様も濡れて張り付いています。
なんて暑苦しいんだ。

今回のY先達様の朗々とした読経が響き渡り
それにあわせて男共の声も気持ちよくハモります。

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大師堂隣の納経所ではIさんが私たちのお勤めの様子を
宣伝をしてくれているので、少し恥ずかしいね。

he6-5a-12.jpg
かも道への案内(?)板の横で記念撮影
ここで贅沢を言うと
鶴林寺の境内には自動販売機がないんですよね~。
ちょっとがっかりします。
ここに自販機を置いたら結構買う人がいるんじゃないでしょうか・・・


今日の山登りはここまで。
Iさんの車に乗って下界に向かいます。
みんな下着まで汗べったりなので
新聞紙を座席に敷いて乗ることにしましょう。

加茂谷集落にあるIさんの家でまず汗を流して
濡れた衣服を洗濯機に放り込み
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車で15分くらいの店に買出しに出かけます。
食材はもちろんのことですが
今夜の般若湯を選ぶのにも真剣そのものです。
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食事は自炊なのです。
五合炊き炊飯器のリミット一杯にお米を放り込み
スイッチ投入
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今夜のメニューはカレーです。
調理は不肖このわし。
なんかキャンプみたいで楽しいね。
「鯖街道キャンプウオーク」以来です。

「一滴の水にも大地の恵みを感じ、
   一粒の米にも万民の労苦を思い、
        ありがたくいただきます」

「かんぱ~い」
「お疲れさま!」
「いただきま~す」
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般若湯をいただきながらカレーをがっつく。
Iさん手作りの胡瓜の漬物もよくあいます。
この晩はみんなで熱くお遍路や加茂谷プロジェクトなどについて
熱く語り合いましたがな。

野郎共3人は2階の部屋で雑魚寝
窓からは涼しい風が入ってきて寝苦しくなく
昼間の疲れもあって
あっという間に爆睡してしまいました。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ここで注意してもらいたいのは
Iさんの家は、善根宿でも民宿でもありません。
友達の家に泊まらせていただいている、
ただそれだけです。
この記事を読んで「善根宿だ!」と連絡を取らないでいただきたい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




7月31日(日)
朝5時前に目が覚めてしまいました。
窓の外はすでに明るい。
草履をつっかけて朝の散歩としゃれこみましょうか。
庭で水やりしていたIさんに、近所を案内してもらいました。
印象的だったのは「皇子神社」
祀られているのが安徳天皇だそうです。
安徳天皇にまつわる伝承はあちこちにありますね。
ここもそのひとつです。

それに安徳天皇は実は女性で、18歳になったときに
名乗った十八女(さかり)といい、行宮のあった所が
ここの地名になっているそうです。

なるほど、興味深いですね。
地域に親しみ、伝承に思いを馳せ、次に伝える。
いいですね、大切な事です。

お宿に帰るとご飯の炊けている香りがしてきました。
今朝のご飯は炊き込みご飯です。
食器を使う手間を省いてお握りにします。
「あっちっち」
炊きたてのご飯を握るのは大変ですね。
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山盛りのお握りと地元産のトマト、茹でウインナー、
それに漬物の豪華朝食です。

昼食用のお握りも作っておきましょうかね。

0730
支度ができた所で出発しましょう。
今日はかも道のガイドをIさんがしてくれます。
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このかも道、昔は太龍寺へのメインルートであり、
隆盛を極めていたのですが、
鶴林寺から水井橋を渡って太龍寺に行く
最短ルートが開かれてから衰退していたのが
最近地元の有志たちの尽力で復活しました。

南北朝時代の町石あり、三十三観音を祀った石室ありの、
大変歴史的にも貴重な遍路道であります。
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しかし水井橋より3km余計に歩かねばならず、
時間的余裕があり、かも道に興味のある歩き遍路さんたちしか
歩いてもらえないのが難点です。

たくさんの人達にかも道の楽しさを知ってもらえるために
地元の人達が努力しております。
これ読んで興味を持たれた方、ぜひ登ってみてください。

最初の急坂を越えるとあとは
なだらかな尾根道伝いに太龍寺に至ります。
鼻歌も飛び出すくらいの楽しい道ですよ。

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十八女橋からは30分歩いて登り道の一宿寺までは
自動販売機が一台だけあり
今日の水分補給はここで行うといいでしょう。
太龍寺納経所には自販機があるので
そこまで持つだけの量を買います。
さて、何を買うか
麦茶でしょうね~。

一宿寺は、
太龍寺で修行をする修行者たちが泊まってから、
かも道を登って行ったため、この名があるそうです。
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境内にはかも道に置かれていた
西国三十三観音の石仏が移設されています。
ですからかも道沿いには安置されていた石室だけが
空しく残されています。
なんとか石室を修理して石仏を元の所に戻してもらえんでしょうかね?

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綺麗な竹やぶの急坂をえっちらおちら登ります。
まだ朝早く、暑くもないので昨日ほど辛くはない。

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途中に見所がたくさんあり
その都度ツアーの歩みが止まるので幸いです。
ここの石室はほぼ完全な状態で残っております。

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しかし、だんだんとわしは遅れがちになる。
「もっとゆっくり登っておくれんかな、もし」
などとは口が裂けても言えません。
ガイドのIさんもゆっくり登ってくれているからです。

休憩ポイントでも

一旦座り込むと、立ち上がるのが困難になってきますんで
立ったまま休むのが理にかなっています。


リュックに入っているボトルを
取り出す元気もなくなってきました。
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眺望絶佳の景色を充分に楽しむ余裕もなくなってきましたがな。
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ガレ場を注意しながら進むと
「こぶし石」や「にじり石」が現れ、それぞれの由来を
ガイドのIさんが自分の想いを混ぜながら語ってくれます。

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そこが終わると馬の背を越え、あとはなだらかな稜線を辿る
ルートになりますんで、
わしも皆になんとかついていくことができますよ。
つい鼻歌もでる・・・ことはない。

1000
21番太龍寺
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駐車場から500mの急坂を登ってこなくてはいけないので
車の方々もあえぎあえぎ登ってきます。

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山門をくぐってすぐの経堂が開いていました。
今日は掃除の日で、めったに中を見られないのでラッキーです。
一切経が収められているそうです。

納経所の脇に自動販売機が置かれています。
お勤めをした後に頂こうと誓っていましたが
喉の調子を整えるべく、命の水を頂く事にしました。

みんなコーラが大好きなことがわかりました。
赤いのや、黒いのを美味しそうに一気飲みする。

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喉の調子も絶好調
本堂では朗々と真言宗勤行次第が響き渡ります。
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その勢いのまま大師堂に行きました。
回廊を廻って奥のほうに行き、高野山と同じ造りの
大師堂前でお勤めしました。
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納経所には副住職さんがおられて
一緒に記念撮影をさせていただきました。
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わしの好きな太龍寺の龍の手ぬぐい、製造中止になったそうで
実に残念であります。
また復活させてもらえんでしょうか・・・
お遍路の最中、太龍寺手ぬぐいを被っている人同士
話が弾むんですよ。

ここで

ロープウェー下山組といわや道下山組に分かれます。
ツアーを時間通りに導くために、
自分が通った事のない道は冒険できないのです。
わしとY先達はロープウェー駅に行きます。
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ここの売店で、太龍寺手ぬぐいを発見!早速購入しました。

ガイドのIさんとAさんは舎心ヶ嶽を越えていわや道を下ります。
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わしらは1100発のロープウェーに乗って下界の駅まで行き
そこから「和喰東バス停」まで20分歩きます。
次のバスまで1時間あるので
近くの喫茶店に行きコーヒーでも飲んで休憩しましょう。
ここはカレーの名店で
隣の人が美味しそうに食べているのを横目で見る・・・

更に隣のコンビニで飲み物を買います。
アイスキャンデーを買ったら当たりがでたよ!
なんて縁起がいいんでしょうか。
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バス停では朝作ってきた炊き込みご飯のお握りを食べます。
歩いていると昼食をあまり食べる事がないのですが
待ち時間があるときには食べる事にしています。

1120に来たバスに乗り、
1130「阿瀬比バス停」で降ります。
近くの遍路小屋では、いわや道グループが待っていて、
ここでツアーが合流しました。
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なるほど、
いわや道を辿ると1時間半以内で阿瀬比まで降りてくることが
出来るのですね。
次回はこの道を歩くとしましょう。

道沿いの自動販売機で、またまたコーラを補充して
大根峠目指して進みます。
たいした標高ではないのですが
丸太の階段道なので結構辛くなってきます。
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またしてもわしだけ遅れがちになる。
せっかく乾き始めた衣装が濡れてきました。

大根峠に着いたときには汗だく・・・
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でもね、もうここからは下り道のみです。
日差しは厳しくなってきましたが
幸いに向かい風が吹いています。
無駄話に加わる余裕も出てきましたよ。
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下界に下りてきたところに遍路小屋がありました。
相変わらずアバンギャルドな建物ですねええええ。
遍路小屋に来たならば、そこで休まねばなりませんね。
すっかりぬるくなったお茶で喉を潤します。
朝飲んだ水分が汗で全部出てしまったのではないでしょうか。
これはデトックスではないでしょうか。
心と身体にいいデトックスですね。
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風を受けながら稲穂の実る田圃の中の道を歩きます。
いちばん暑い時間帯なんですが、
この旅のクライマックスが近づいているので
皆の足取りも軽い。

はや、次のおきらく歩き遍路のプランが飛び出してきます。
おお~、みんなやる気満点ですね。

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田圃の真ん中にお遍路さんのための給水所があります。
冷たい水が出てくる事を期待していたのですが
ややぬるい水でした。
しばらく出しっぱなしにしても、ややぬるい水


1400
22番平等寺
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予定表どおりです。
五色の旗が山門まで伸びてきています。
早速握ってご本尊さまのご利益にあずかれますように・・・
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ここのご本尊さまはオープンで撮影可なんで
お勤めの姿と一緒に写真に納まっていただきました。

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ここの大師堂もまたオープンな雰囲気で
好きな場所のひとつです。

最後のお勤めをさせてただき、
お大師様に今回の旅の無事終了の御礼をしました。

山門を出た所に現代の霊泉がありました。
またしてもここでコーラ軍団がご利益を頂戴しましたがな。
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余談ですが、
「コーラを飲むと骨が溶ける」
のは都市伝説です。
in vitro(イン・ビトロ)と
in vivo(イン・ビボ)の違いを理解していれば
納得いく話です。

in vitroとは「試験管内反応」の事を言い、
試験管にコーラと骨を入れたら炭酸の作用で溶けます。

in vivoは「生体内反応」で、
身体に取り込まれたコーラの炭酸は唾液や胆汁で中和されてしまい、
骨が溶ける事はありません。

でもね、自分の信じ込んでいた事が間違いだって事を
認めるのは柔軟な思考を持っていないと
なかなか出来ませんね。


閑話休題


ここからJR「新野(あらたの)駅」まで20分歩き
そこで解散です。
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1549発の徳島行きに乗って
「阿南駅」で降りる人、「徳島駅」まで行く人
三々五々別れていきます。
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かも道ガイドのIさん、道中の写真を沢山撮っていただき
ありがとうございました。
撮った写真は刻々とネットにUPしてくれていました。
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AさんとIさんは「阿南駅」で降りて、
Aさんは明日も薬王寺まで歩くそうです。

わしとY先達は「徳島駅」まで行き、駅前の「びざんの湯」で
汗を流し、濡れた衣服を着替え、
そこから高速バスで、あるいはJRでそれぞれ帰りました。

お疲れさまでした!

今回、計画の段階でこの季節にこのコースは無謀だなあと
考えていました。
歩きだけをやりたい人達にとっては
少々敷居の高い設定になってしまった事は
反省すべき事項です。

また、自分自身体力の低下を嫌というほど実感しました。
こういったコースは自分のペースで登る事が大切やなあ、
と反省すべき事項は山ほどありました。

行動中、次回のおきらく歩き遍路に対する要望が
結構出ました。
第1回から今回まで通して参加者の調整やドタキャンの頻発、
お宿との調整などなど、疲れる事が多かったので
当分開催は控えたいなあと弱気になっていたのが本音です。

でも、次回開催の熱い要望に応えるべく、
秋に三坂峠下りを計画しようかなぁ
とも考え始めています。

開催するかどうかは、知る由もない。
なぜ知る由もないかは、
知る由もない。

12番焼山寺突撃日帰り遍路

おきらく遍路通算6周目
12番焼山寺突撃日帰り遍路 平成28年7月27日

土曜日に急遽夜中までの仕事が入り、休日がなくなりました。
その代わりに27日の水曜日に休みになったので
躊躇なく焼山寺に行こう!
と考えてしまいました。
我ながらクレイジーだと思います。


6周目は、おきらく歩き遍路をやっている影響で、
巡打ちに穴あきが出来ているので、
その補完をしなくてはいけんのです。
でも、この暑い季節に焼山寺とは・・・


7月26日(火)
「日帰り」と言っても前の晩に徳島入りをしておかねばなりません。
夜中に「阿波観光ホテル」に入り、明日に備えてすぐ寝ました。

7月27日(水)
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「徳島駅前バス停」の「神山線乗り場」から
0705発の神山高校行きに乗りました。
さすがに夏休みに入ってだけあって学生さんが乗っていない。
途中2名乗ったきり、あとは病院に通院のお年寄りのみ。
新童学寺トンネルを越える頃には乗客は神山高校生2人とわし。
鮎喰川沿いのくねくねした道をバスは走る。

バスの車中で
8月の土佐遍路の予定を急に思いつき
スマホとにらめっこして宿の予約や
交通手段を調べていたら酔ってしまいました。
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0815
「寄井中バス停」着 1000円なり。
さあここから焼山寺まで7km歩こう。
標高700mまで登ります。
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11番から登るのと比べると、
山をふたつ越えなくていいんですが
それでも700m
それに暑いしね。

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鮎のいそうな川ですね。でも釣り人はいない。
ここはポイントではないのかな?

寄井の集落には人の影もない。
高齢化が進んでいるのでしょうか。
神山町でよく見かけるのは道沿いに植えられた枝垂桜です。
春にここを通ったときには綺麗でしたね。
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すだち館を過ぎて、いよいよ山道に入ります。
だんだん気温も上がってきました。
一歩一歩歩くたびに汗が噴き出してきます。
すでに手ぬぐいもびっしょりになっていて
絞る事ができます。

だいたいこの季節、
それも平日に焼山寺に歩いて登るような酔狂人は
あまりいないやろうなあ。

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歩き遍路道の表示があると、
そちらの方が険しい山道なのに
ついついそちらを選択するのは性でしょうか。

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さすがに山道は空気がひんやりとしています。
ときおり渡る風が心地よい。
でも汗は容赦なく流れ出ていき、
水分補給が欠かせません。

旧遍路道から自動車道に出ると
勾配は楽になりますが暑さが増します。
杖杉庵手前の無人販売に「すだちジュース」が売ってありました。
買おうか、買おまいか、一瞬悩んだのです。
なぜか?
今日はリュックの中にウエストポーチも全部しまいこんでいたのです。
お金を出すには装備をおろさねばなりません。
そんな気力もないほど暑さで疲れていました。
結局買いませんでした。

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杖杉庵まで来て
衛門三郎さんとお大師様の邂逅像を見ながらドタッと一休み。
水筒の水の残りは僅かですが
全部飲み切らないように気をつけねば。
先ほどの無人販売の所まで戻る気力もなし。

ここまでくればゴールまであと少し。
今日も山歩きのお供である携帯ラジオ
AMはNHKしか入らないので
夏休み子供科学相談を聞いていました。
「なぜツバメは前の年の巣をそのまま使わないの?」
「なぜ人間は冬眠しないの?」
「地球が滅んでもゴキブリは生き残るって本当?」
などなど。
子供の鋭いピュアな質問に偉い学者の先生が答えるのですが
時々ごまかすような答えをしたり、
難しすぎる学術用語を使ったりしています。

わしは歩きながら
「ごまかすな!」
「それじゃ子供はわからんぞ!」
と突っ込みを入れます。
怪しいお遍路さんだと思われるでしょうね。
でも安心してください。誰にも出会わなかったから・・・・

艱難辛苦の上
1042
12番焼山寺
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山門の階段下に自販機があります。
この設置場所、ベストチョイスだと思います。
無意識にポカリスエットのボタンを押していました。
一気飲みすると
細胞にプチプチ染み渡っていくような感覚がしました。
ああ、おいしい。

頭から爪先まで雨に濡れたようにぐっしょり濡れていました。
これ、ぜんぶ汗かああああああ。ああ~、気持ち悪い。
納経所横の休息所にリュックを「ベチャ」と置いて
本堂に向かいました。

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車遍路さん夫婦がいて、
「おリン」を打ちながら朗々と読経する声が響いていました。
真っ白な地下足袋を履いて、本格的スタイルです。
わしの読経をかぶせて邪魔するのが憚られるので
先に大師堂へ行ってお勤めさせていただきました。

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納経所では大きなアブに出迎えていただきました。
何匹もいるようで、お寺の人がハエ叩きで追っ払っていました。
「おねがいします」
「今日は何名様ですか?」
「わしひとりです」
「何で来ましたか?」
「・・・歩きですが」
「そうですか。お疲れさまです」
駐車場から距離があるのでそこから来るだけでも
汗べったりになるでしょうね。

少し雨が降ってきました。
気温が下がったような気がします。

自販機でペプシストロングを買い、
一気飲みして、さて帰りましょうか。
ああ、ゲップがすごい。

帰りはすだち館近くの「焼山寺バス停」1315発のバスに乗ります。
いま11寺過ぎ。
3km下りなので余裕です。

山道を軽快に下りますが、ここで問題発生

石畳が雨で濡れて
気をつけないと滑るようになったのです。
下りの山道では
今使っている富士登山の五尺の八角金剛杖が役立ちます。
長く持つ事で下り道が安定するのですよ。

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12時近くにすだち館に着きました。
バスの時間までまだ1時間近くあります。
初めてすだち館に入ってみました。

アイスクリームとシソジュースを飲みました。
いずれも100円
今日はダンタイサンも歩きも来ません。
女将さんと1時間くらい世間話をしました。
梅干の漬け方や新ショウガの食べ方、山菜の天ぷらの話などなど。

初めて知ったのですが、ここは善根宿もしているのですね。
廃校の教員住宅をお宿にしているそうです。食事つき。
いいなあ、こういうところ。
今度泊まってみよう。

1315に来たコニュミティバスに乗り、
寄井中まで10分くらい。250円です。

寄井中から徳島行きの便は1430です。
1時間以上あったので先のバス停まで歩く事にします。
幸い向かい風なので気持ちよく歩く事ができました。
途中の工房からお母さんが出てきてお接待に
お茶をいただきました。ありがとう。

神山役場前の道路に何かいる・・・

キャ~ッ

動かない。
死んでいるのかな?
でも首を動かしている。

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どうやら怪我をしているようです。
車に轢かれたのかな?

今年初めて蛇をみましたがな。
山道で見なかったのは幸いなりけり。

結局2kmくらい歩いて、
「青井夫バス停」(なんと読むのかな?)
まで行きました。
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途中に番外の善覚寺大師堂というのがありました。
しかし、気力尽き果てていたわしは
そこまで行く気にはなれず・・・
今度必ず行きます。

バス停で遅い昼食を食べていたら驟雨があり、
その間は気温が下がっていたのですが
雨があがると蒸し暑さが倍増してしまいました。

1438
やってきたバスに乗り徳島駅前まで行ったのですが
冷房の効いたバスの車内で汗で濡れた服が冷えて
何とも気持ちのいいものではありませんでした。

1540に「徳島駅前バス停」に着いたら
8月の土佐遍路のためにJRの切符を買っておきました。
ちょうどお盆の季節なのでバス便が売り切れていたんです・・・
でも新幹線と特急南風の指定席は無事取れましたよ!

次回の段取りも済んで、さてお風呂に入りましょう。
いつもの「びざんの湯」に行き、天然温泉で疲れを癒して
濡れた衣服を全部替え、
食事に行きました。
ビールの美味しい事!

1800発の便でなんばに帰ったのですが
今日は帰ったらすぐに濡れた衣服の洗濯をせにゃなりません。
眠かったのですが放置しておいたら臭くなるんで
これは省略できないのです。

明後日の土日は
「おきらく歩き遍路ツアー3」
鶴林寺、太龍寺の遍路ころがしですがな。
本当に遍路漬けの日々です。
これもまたよしかな。








歩き遍路通算6周目 8番熊谷寺~10番切幡寺、18番恩山寺、19番立江寺、23番薬王寺

おきらく遍路通算6周目

平成28年7月18日~19日
8番熊谷寺~10番切幡寺、
18番恩山寺、19番立江寺、23番薬王寺

「おきらく歩き遍路ツアー」で取りこぼしたり
すっ飛ばしたりした所の散華を補完する旅です。

土日が仕事だったので海の日の3連休ならず・・・
その代わり18(月)19(火)に休みをいただき徳島方面に出発


7月18日(月)海の日
朝4時半に起きて急いで荷物をつかんで
始発の電車に乗り、なんばへ。
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0630なんば発徳島行きのバスに乗ります。
南海なんばバス停は改修工事のために
なんばパークスの1階に移動しています。
ここは場外馬券売り場の近くという事もあり、
たむろしている人達は雰囲気が違いますね。
それにネタあわせをしている若手芸人もいます。

始発なので乗客もちらほら。
ちょっと寝不足で頭がボ~ッとしていましたが
1時間くらいうたた寝したらすっきりしました。

0930「徳島駅前バス停」に到着
ここから徳島バス「鍛冶屋橋行き」に乗り、
6番安楽寺近くまで行きます。
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バス内は、ショッピングセンターや
博物館の「あすたむらんど」へ行く
学生さんたちが多く乗っていて賑やかでした。

1時間くらいバスに揺られて
「東原バス停」で降ります。
今日、梅雨が明けたそうです。
むっとするような空気に包まれながら、歩くとしましょうかね。
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道の向こうには安楽寺が見えます。
駐車場のトイレを使わせてもらい、顔を洗いました。
三連休の最後の日だけあって車遍路さんが沢山来ていますね。
バス遍路さんはシーズンではないのかな?

うお~、暑い暑い。
頭がボ~ッとしてきますがな。
まず、腹ごしらえをしましょうかね。
7番十楽寺門前のうどん屋さんに入ります。
ここ、いつも通りかかるときには閉まっていたんで
一度入りたかったのです。
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暑いが名物の「たらいうどん」を注文します。
うどんの食感が讃岐のそれとは違うんですね。

熱気のこもるアスファルトの道をヨロヨロ歩いて行くと
真念の石碑が建っています。
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これは「真念」の文字がはっきり見えますね。
拓本をとりたいなああああ。

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ずらりと並ぶ仏さまが迎えてくれます。
地元の人達に大切にされていますね。
夏の昼下がり、道行く人は我独り。


1248
8番 熊谷寺
緑濃い山門が迎えてくれました。
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春と秋の景色も綺麗でしたが、
蝉の鳴き声の聞こえる暑い夏の日の山門もまた
味わい深いですね。

やはり駐車場には自家用車が沢山来ています。
駐車場からは誰でも歩いて登らねばなりません。
真っ白な白衣を着た人達が汗をかきかき石段を登っています。
おきばりください。

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大師堂への石段を、まだ咲いている紫陽花の花が彩っています。
前を行くお年寄りの足には少しきついかもしれませんね。

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今回は山門に目が行きます。
参拝を済ませて帰るときに、山門と向こうの里と山の景色がいいなあ。
これぞ札所の景色、と感じました。

熱気の立ち昇る田圃の道を歩いて行くと、
路傍の草が風にそよいでいます。
しかし涼しくない。なぜか?
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この時間遍路道を巡打ちで歩くと、追い風になっているようです。
時々立ち止まると風がふいているのが体感できるんですが
歩き始めると風速と同じになって風がなくなります。
追い風だと少しは楽なのになあ。

流れる汗とともに歩いて行くと
かなたに法輪寺が見えます。
ほんとうにここは田圃の中のお寺ですね。
昔の札所もこういった風景の所が多かったんじゃないでしょうか。
今回、ここの風景を描きたかったので
念入りに記録を撮りました。
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夏の空と田圃の中の札所です。


1400
9番法輪寺
門前の茶店には「カキ氷」の旗が・・・
まずは参拝をしましょう。
お勤めの間にも、「何食べようかな?」
煩悩の塊です。
煩悩を払うために、地面に座ってお勤めします。
小石が足の甲に食い込み、煩悩を払ってくれます。

ご朱印をいただき、
足は自然に茶店に・・・
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「カキ氷ちょーだい!」
「今日は暑いねえ」
「梅雨があけたそうです」
開け放たれた窓から風が流れ込んでくる。
冷房の風よりも優しく、夏を感じさせてくれます。
田圃から吹いてくる風とカキ氷
昭和の夏ですね。

店内に掲げられている御朱印の掛け軸
真ん中にいるのは阿弥陀さまです。
女将さんによると、御宗旨は浄土真宗だそうです。
真言宗のお寺の門前には浄土真宗の有名茶店
お四国の懐の深さ、広さを思うのでした。


カキ氷食べて元気一杯
さて次に行きますかね。
今日は次の切幡寺で終わりです。
ひたすら西へ向かって歩くのみ。
相変わらず追い風です。

途中にあるお接待所に置いてあるポットには
冷たいお茶が入っています。ありがたいなあああ。
2杯いただきました。

今回の旅の目的のもうひとつ。
門前の巡拝用品店で数珠を買う事です。
以前、遍路宿に泊まったとき
般若心経と八十八ヵ所のご本尊が刻まれた黒檀の数珠を
見せてもらい、それが欲しくて欲しくて・・・
しかし、結構値が張るのでお小遣いをためておき
いざ買いに来たのです。
もしかして売り切れていないかな?
との杞憂は無駄でした。

ありましたよおおおおおおお。
買いましたよおおおおおおお。

数珠を見てにっこり。
来年から使わせていただきましょう。


1520
10番切幡寺
333段の石段をひたすら登ります。
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木々に囲まれているせいか、気温が少し低いような気がします。
いつも333段の階段の数を数えながら登るのですが
途中で数がわからなくなってしまうのが悩みの常です。
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今回ここの奥の院を訪ねました。
境内にあるので行きやすいのです。
しかし表示がなく、どこが奥の院かな?
納経所で尋ねようとしたら
姦しい御刀自様3人組が占拠していて
「あら~、法輪寺のご朱印がないわあ」
「え?あなた忘れたの?」
「あっ私のもないわぁ」
「ええ?ちゃんと参拝したよね!」
「わたしも参拝したわぁああ」
「ええ?ここの前は法輪寺よね?」
「ちゃんと参拝したわぁ」
「わたしのもないわ!」
「参拝したはずよね!」
納経所の御刀自様も巻き込んでのエンドレス言い合いが
しばらく続きました。
法輪寺でもこの勢いでお喋りばっかりしていて
納経所に行くのを忘れたんでしょ?

ようやく
「帰りに寄りましょう」
という結論に至るまで待つこと5分

ようやく
「あの~、奥の院へはどう行けば・・」
「塔の奥に行けばありますよ」

本堂の脇、石段を登って不動堂へ行き、
更にその上に行くと多宝塔があり、あれ?どこかな?
もしやもしやと
裏手に廻ると猪よけのフェンスの扉の向こうに
山道があります。
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奥の院の匂いがぷんぷんしてきます。
お遍路さんもほとんど訪れないやろうなああああ、
と思う山道を登ると
白い建物があります。

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切幡寺奥の院「八祖大師堂」
インドから中国を経て日本へと密教を伝えた正統の八人の祖師を祀っています。

第一祖 龍猛菩薩(りゅうみょうぼさつ)
第二祖 龍智菩薩(りゅうちぼさつ)
第三祖 金剛智三蔵(こんごうちさんぞう)
第四祖 不空三蔵(ふくうさんぞう)
第五祖 善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう)
第六祖 一行阿闍梨(いちぎょうあじゃり)
第七祖 恵果阿闍梨(けいかあじゃり)
第八祖 弘法大師

七祖、八祖くらいしかわからん・・・
勉強しなくちゃ。

納経所まで降りてきて、
無事に奥の院納経帳にもご朱印をいただきました。

今日はここまで!
山門駐車場まで降りてきてへたり込んだらもう動く気力なし。
民宿「越久田(おくだ)屋」さんに電話を入れる。
「あの~切旗寺駐車場まで迎えに来て・・・」

ここは素泊まりのみですが
結構遠い所までの送り迎えをしてくれるお宿です。
天然温泉「御所湯」まですぐなのでお風呂もそこです。

チェックインして宿泊費4000円を払い、
汗で汚れた服を脱いで出しておくと洗濯してくれます。

早速温泉まで連れて行ってもらいます。
車中、
「あの~ここの地名の『御所』とは、かしこきあたりのお方由来ですか?」
「土御門上皇由来とか・・・」
「ふ~~ん」
あとで調べてみましょう。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
御鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して起こした承久の乱に連座し
はじめ土佐に配流されたが、のち阿波に移され、ここに守護が御所を
作って厚遇したためにこの地名が残ったそうな。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

温泉に浸かり、汗を流して体重計に乗ってみたら
出発前より3kg減っている。
やった~!



思うのはぬか喜び。
これは単に脱水状態なのです。

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館内のレストランで失われた水分の補充を行いました。
うぅ~~ん、夏はやはりこれやね。
過剰に水分の補充を行い、お宿に帰りました。
今日の宿泊者は、わしと自転車遍路さんの2人

遅く到着した自転車遍路さんがお風呂から帰ってきてから
談話室で語ろうかなと思って待っていましたが
眠くて眠くてたまらなくなり、
部屋に帰って寝てしまいました。

昼間に暑さにやられて少し熱中症気味だったんかなあ。
死んだように寝てしまいました。



7月19日(火)
本日は列車&バス遍路で、薬王寺~立江寺~恩山寺の逆周りです。
暑い日は無理しない。
0645にお宿の車で「鴨島駅」まで送ってもらいました。

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「鴨島駅」~「徳島駅」~「阿南駅」~「日和佐駅」
通勤通学の人達にもまれながらの列車旅です。
お遍路装束はわしひとりなんですが、
徳島の人達は、日頃からお遍路さんの姿を見慣れているので
ジロジロ見られる事もなく、空気みたいな存在でした。

1045に「日和佐駅」に着き、
華やかな幟が立ち並ぶ道の駅の中を歩いて薬王寺へ。
ついつい立ち寄りたくなるのですが、ぐっとこらえます。

1053
23番薬王寺
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瑜祇塔に足場が組まれています。
修理中かな?レアな光景です。
本当はここの桜満開の写真を撮りたいなあと思っています。
来年こそは!

上から下から蝉の声が降ってくる境内にはわしひとり。
蝉の声に負けぬように
大きな声でお勤めさせてもらいました。

さて昼食を、先ほどの道の駅でしようかと道路を歩いていたら
つい、目に入ったうどん屋さんに入ってしまいました。
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冷やしうどん大とコロッケ、アジフライ合計550円
フライは揚げたてでないので食感が悪かった・・・

「日和佐駅」構内には風が吹き抜けて
日陰は気持ちがいいね。
夏の日もこんな日ばっかりだと過しやすい。
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やってきたワンマンローカル線に乗って「立江駅」まで。
ローカル路線は鉄道系のカードが使えないのが難点です。

「立江駅」から200m歩くと

1324
19番立江寺
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親孝行な息子が老婦人を連れてお遍路をしていました。
でも暑さでお婆さんの足がよろけがちでしたね。
お気をつけて

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立江寺から200m歩いて
白鷺橋ほとりにある「立江小学校前バス停」から
恩山寺を目指します。
8分ほどバスに揺られて
「恩山寺前バス停」で降ります。

坂道を歩いて登っていくと、
道の脇に遍路シールと石段があります。
もしかしてこれは旧遍路道?
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一瞬登ってみたかったけれども
藪が深く、長い生き物が出そうなのでやめておきました。

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今日も糜爛樹の幹は鮮やかです。
つい、樹皮を掻きとりたくなりますが、やめておきます。
旧遍路道は地元の人達が整備しているのでしょうか
きちんと草刈されていて歩きやすい。


1420
18番恩山寺
平日はお年寄りの車遍路が多いですね。
休みの日はダンタイサンや高速車遍路さんたちが多く
お年寄りにとっては平日がゆっくりと参拝できるのでしょうね。

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お大師様に今回の旅の無事を感謝して
帰路に着きます。
「恩山寺前バス停」~「小松島高校前バス停」
そこから500m歩いて「南小松島駅」に行きます。
駅構内売店で、
駅前にある名水の泉を教えくれたので
早速行って見ました。
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地元の人がポリタンク持って汲みに来ていました。
水筒に汲んで飲んでみたら冷たくて寒露寒露

1539「南小松駅」~1603「徳島駅」
1800のバスに乗るのでまだ時間があります。
「びざんの湯」に浸かり、汗を流して
駅前王将で夕食を食べました。
本当は骨付き鶏の店に行きたかったのですが
開店時間までまだまだあったので諦めたのです。

1800発の難波行きバスに乗ったら
知らぬ間に寝てしまっていました。
暑い中の移動は体力が奪われていたんでしょうね。

来週は焼山寺に行こうと思います。
我ながらクレイジーな計画やなあ、と思いますが
止められません。
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西国四十九薬師巡拝 三十番多禰寺

西国四十九薬師巡礼

30多禰寺00

平成28年6月20日
息子の結婚式の準備で、双方の家族の顔合わせのため
裏京都市の実家に帰省してきました。
無事それも終了し、さて何をするでもなし・・・暇をもてあましてしまいました。
それなら地元のお寺に行こうかな。
西国29番松尾寺もいいけども、近くに有名なお寺もあります。
醫王山多禰寺(たねじ)です。そうか、ここは西国薬師霊場なんやね。

では行くか!
ただでさえ田舎の裏京都市の、更に山の中に向かって車を走らせます。
途中、有名なアジサイ園があり、車が次々と吸い込まれていきますが
横目でそれを眺めて・・・
「多禰寺」の看板に沿って更に山奥に入ります。
梅雨の晴れ間、蒸し暑さが際立つ山の中
訪れるのはわしひとり、と思ったらタクシーが一台やってきて、
カメラを携えたオジサンが一人降りてきました。
確かガイドブックには、「駅からタクシーで12分」
料金はどのくらいなんでしょうね?
松尾寺といい多禰寺といい、交通の便は必ずしもよくない。


西国薬師第三十番札所である多禰寺は、
多禰山の中腹に位置し、裏京都市内最古の寺で、
御開基は聖徳太子の異母弟・麻呂子親王、
用明天皇勅願所の格調高いお寺です。
30多禰寺01

仁王門には仁王さまの写真のみがいます。
東大寺の次に大きいと言われる実物は重要文化財なので、
宝物館におられるそうです。

30多禰寺02
アジサイの綺麗な参道を歩いて行くと本堂が見えます。
30年くらい昔、ここまで職場の遠足で歩いてきた事があるんですが
残念ながらそのときの記憶がありません。
初めてここを訪れたような印象です。

30多禰寺03
屋根の形は独特の形状で、積雪から守る形状だそうで
松尾寺も同じような形をしています。

ここは真言宗東寺派の寺院で、
いつもの真言宗勤行次第で朗々とお勤めができます。
ご本尊のお薬師様へのお勤めを終えて、
さてお大師さまはどこかな?
う~~ん、見当たらないなあ。

本堂の向かい側に納経所兼寺務所があり、
「あの~、西国薬師のお納経帳はないでしょうか・・・」
「ありますよ」
「おおっ、く・ください」
西国薬師の納経帳は、バインダー式なのです。
西国薬師納経帳
この形式は、納経帳を忘れてきても安心ですね。
この瞬間から、「西国薬師霊場」巡拝が始まりました。
30多禰寺04

さきほどのタクシーのおじさんは写真を撮るのが主みたいで
お参りはしているのか、していないのか・・・

納経帳も買ったし、さて帰ろうか。
道の分岐点に気になる看板がある。
「八十八ヵ所地蔵巡り」
すごく気になりますが、
入り口まで行ってみたら草深き山道でした。

またの機会に・・・です。

西国薬師
西国薬師巡礼は、平成元年に結成された比較的新しい霊場で、
札所が近畿一円に分布していています。
訪れるのには結構手間がかかりそうですが
ボチボチ行ってみましょうかね。

歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願 83番一宮寺~88番大窪寺

歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願
83番一宮寺~88番大窪寺

通算5巡目の結願です。今回は休みを申請したら通ったので
金土日3日間の旅になります。
いつも慌しい日程なのですが、
せめて結願の日は余裕を持っていきたいですね。

6月30日(木)
仕事を終えたらダッシュで南海なんば高速バス停に行き、
1800発の高松行きに乗り込みます。
日中暑かったので疲れもあり、
うとうとしていたら高松市内に入っていました。

2146
高松駅前バスターミナル着
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今夜のお宿は高松駅前のホテルエリアワン高松です。
ロビーには外国人がわやわやいて、観光地を熱心に調べていました。


7月1日(金)
今日から7月です。まだ梅雨は明けていませんが、
少なくとも3日間は晴れです。
ありがたいのですが、気温が高く蒸し暑いですね。

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琴電「高松築港駅」0600発の始発に乗って
「一宮駅」を目指します。
朝早いのですが学生さんがちらほら見え、
駅から降りて一宮寺までの1kmくらい歩くなか、
時々挨拶をしてくれます。

0634
83番一宮寺着
ここの門は駐車場からの入り口ですね。
いったんここをくぐり、山門のほうに行って入りなおします。
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納経所が開くまでには時間があるので
ゆっくり丁寧にお勤めしましょうかね。
手水場ではお大師様の手から水をいただきましょう。
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地元の人でしょうか、お参りの人がちらほらやってきます。
それに3人連れの車遍路さんもやってきて
朝の境内にお勤めの声と線香の香りが漂います。

7時に納経所が開くと同時にご朱印を戴き、
「一宮駅」に戻ります。
ここでも通学途中の学生さんたちから
挨拶を貰いました。いいですね~。

「一宮駅」から「瓦町駅」まで、
そこから長尾線に乗換え「花園駅」で降ります。

今回、高松市にお住まいの川東さんを訪問するのが目的です。
「四国霊場奥の院納経帳」を作成された方です。
四国遍路をしていると、時折奥の院に出会う事があります。
最初は八十八箇所霊場を廻る事で精一杯だったのですが
やがて別格、そして奥の院の事に
思いを廻らせる余裕がでてきました。

民俗学者である五来重さんの「四国遍路の寺上・下」には
奥の院の成立と変遷についてとても興味深く書かれてあり
巡拝回数を重ねる毎に
奥の院に対する興味が増してきていたのです。

事前に連絡して訪問を伝えておいたので、
朝早くにもかかわらず、気持ちよく対応していただき感謝です。
「四国霊場奥の院納経帳」2500円
「奥の院道指南」1000円
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お茶を出していただき、
色々な興味深いお話を聞くことが出来ました。

写真撮影と掲載を許可していただきました。
奥の院にとどまらず、四国遍路の研究をされている方で
豊富な知識はもちろん、実際に現地調査などをされて
その幅広い学識には深みと説得力があり、
知識だけでの教えたがりの輩とは格が違います。

一日中でもそのお話を拝聴していたかったのですが
先を急ぐわしは、後ろ髪引かれる思いでその場を後にしました。

そのまま遍路道を歩いていけばいいのですが
今日は暑すぎる・・・
無理するのは、やめ。
「花園駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」
と移動して屋島の麓まで来ました。
駅前から屋島山上行きのシャトルバスに乗り
約10分100円の旅です。
車窓からは五剣山が見えます。
中学校の修学旅行で屋島に来たとき、この景色を見たなあ、
と思い出に浸っていました。

平日の屋島山上駐車場はガラガラ
観光客もまばらですがな。

1010
84番八島寺着
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今回はタヌキ様を主題に写真を撮りましょうかね。

本堂ではガヤガヤ喋っている婦人たちがいます。
「線香は3本・・」「納め札に名前と日付を書く・・」
観光客か、お遍路さんか?
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参拝を終えてシャトルバスの帰り便を待つ間
風が吹き抜ける売店前のベンチで
先に貰った「奥の院道指南」を熟読していたら
車から降りてきた車遍路の中先達さんが声をかけて来ました。

「道がわからないの?赤い門の向こうから降りるんだよ」
「あ・・・はあ。ありがとうございます」
「本当にわかっているの?」
「ありがとうございます」
「わかってる?・・・わかるよね・・」

そういい残して去っていきました。
遍路初心者に見えたんでしょうかね。
それもまたよし。

「琴電屋島駅」まで降りてきて「八栗駅」まで移動します。
車内は適度に冷房が効いていて気持ちいいね~。
揺られる事わずか4分
歩きゃいいやんけ、と思われますが今日はちょっと急ぐんですよ。

「八栗駅」から歩いて2km
八栗ケーブル駅まで来ました。
12時ですねえ。
お腹も空いてきたのですが、昼食は先のうどんやと決めているので
ここではカキ氷をいただきましょうかね。
心に余裕のないわしは、発車時間が気になるあまり
クリーム金時を一挙に流し込むと、キ~ンと頭痛がして
しばらく絶句してしまいました。
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赤いケーブルカーに乗り、急な斜面を登ります。
紅葉の季節には綺麗・・・なんかな?

1205
85番八栗寺着
山の上だけあって下界よりは幾分涼しいような気がします。
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境内の菩提樹には実がついていますね。
これ、実ですよね?

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下りは緩やかな山道を降ります。
山上駐車場は特になく、ケーブルカーを使わない車遍路さんは
道の両側に沢山路上駐車しています。

この道は春夏秋冬好きな道です。
暑いときは木々の木陰を渡る風が涼しい・・・が
追い風で歩いているので風を満喫できないのが残念です。
時々立ち止まり、風を楽しむ。

下界に下りてくると熱風が吹いて来ます。
しかしその中に潮の香りがしてくるのが
旅情をかき立ててくれますね。

「塩窯駅」まで来ました。
お目当ての駅前うどん屋さんです。
お昼を過ぎたので天ぷらの数は少なかったんですが
それでも掻揚げをゲットし、チラシ寿司と一緒に食べました。
タルタルソース、オーロラソースかけ放題
これで550円なり。満足満足
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「塩釜駅」~「琴電志度駅」と移動します。
駅から志度寺へ向かう途中、
ナビと取っ組んでいる逆打ちさんとすれ違いました。
現代はナビがあるからいいけども、なかった頃は大変でしたでしょうね。


1407
86番志度寺着
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境内は鬱蒼とした森の風情です。
なにやら蝉の声も聞こえてきます。
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暑い人のいない境内で一人お勤めをしていたら
何か頭がボ~ッとしてきました。
ありゃ?熱中症かなあ。
水分をこまめに摂っているんですが、のぼせたような感じです。
こここれはまずい。

ここから長尾寺まで歩いていこうと計画していましたが
無理して身体を壊したらいかん。
列車で行こうかね。
ちょっと回り道になりますが
「琴電志度駅」~「瓦町駅」~「長尾駅」
で行きましょう。
1時間くらい揺られる車内で目をつむっていたら眠っていました。
僅かの間でも熟睡できると疲れがとれるような気がします。

1630
87番長尾寺着
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やはり境内にはほとんど参拝者はいません。
この時間になると、幾分暑さも和らいできたような気がします。
納経所横の売店も休業していますね。

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本日のお宿は、門前のあづまや旅館です。
「こんにちは~。お世話になります」
「あれ、着きましたか。遅いので電話しようと思っていたんよ」
宿泊者は、わしひとり。
夏場はシーズンオフなんやね。
部屋に落ち着いたら、ウエルカムアイスクリームを頂きました。
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こういったサービスは嬉しいねえええ。
さっそくお風呂と洗濯を使わせていただき、
6時の夕食まで宿においてある漫画を読んでくつろぐ。

暑さでのぼせた体調も、この頃にはすっかりよくなっています。
無理せず早めの休息が大事ですね。

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夕食はわしひとり。
話し相手がいなくて少し寂しかったですが
大飯三杯頂いてさっさと寝る事にします。


7月2日(土)
今日もいいお天気で、窓を開けるとすでに暑い兆しがします。
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朝食の卵がやけに大きい。
「この卵はね、双子卵なんよ」
「へええええええええ、最初から双子ってわかるんですね」
「ここの名物で、いつも買いに行くんよ」
「あっ本当や。双子や」
「縁起いいんやよ」
「そうですねえええええ」
それに味噌汁にお餅も入っています。益々縁起いいねえ。
大飯三杯頂き、出発しましょう。

0700
女将さんの見送りをうけつつ、結願寺へ向けて歩きます。
やはり蝉の声が聞こえてきますね。
もう梅雨が明けたんかなあ。

山間の田園地帯をひたすら歩きます。
田圃には背の伸びた稲が揺れていますが、カエルの鳴き声が聞こえてきません。
何故かな?水が少ないせいかな?

0820
おへんろ交流サロン着
もうすでに開いています。
館員さんがわしのことを覚えていてくれました。
今は純粋な歩き遍路をしていないので、遍路大使の申請は遠慮させていただき、
かねてより持参の札所の絵を持ってきたので納めさせていただきました。

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今の展示の目玉は、納め札を納めた俵と古い納め札です。
歴史的にも価値があるものですね。
しばらく四方山話をさせていただいていましたが
入館者がチラホラやってきたので出発する事にしました。

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今回は花折れ峠の旧遍路道を歩む事にします。
途中の山道があり、遍路道っぽいのですが
旧遍路道の道路は、残土処理場へ行き交うダンプカーが危ないので
山道を整備した道だそうです。
前回そこを通ったら勾配の急な事!

今回はダンプカーに気をつけながら勾配のある道を歩きます。
またしても追い風らしく、
木や草が風に靡いているのですが
わしには風が感じられません。
立ち止まってみると風が心地よい。

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残土処理場を過ぎると車の行き来もなくなり、
普段は車も通らないような道になるので、
のんきに道の真ん中を歩く事ができます。

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丁石に沿って歩くので、見える限りの丁石は確認しながら歩きます。
長い年月の遍路道の変遷に伴い、確認できなくなったものもあります。
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まだ今はアジサイの季節なんやねえ。
この暑さでは、つい真夏になってしまったような錯覚を覚えます。

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途中の休憩所に座り込んで休んでいると
鶯の声も聞こえてきます。
蝉の声と鶯の声、両方聞こえてくるのはちょっと面白いですね。

山道が終わり、国道と合流したとたん、風情のないアスファルト道になり
照り返しも相まって暑さが倍増してきます。
そろそろ水筒のお茶も残り少なくなってきました。

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残り三十丁を超えた所で集落があり、
蕎麦屋の駐車場に自販機がある!
さて、何を飲もうかな・・・
梅ソーダがあるよ。
確か、梅酒は暑気あたり対策に昔から飲まれていたなあ。
買って飲んでみたら、気分的に元気になったような気がしました。

さあここから最後の道程です。
国道から別れ、旧遍路道を歩みます。
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看板には丁石があると示されていますが
草深い中、何が出現するかわからないので確認するのはやめておきます。
去年の秋に、渋柿を食べた柿の木があります。
もう間違って食べないぞ。

ゆるい坂を上り詰めた所に
山門が見えました。
おお、大窪寺や!
やはりこの道程は結願のコースですねええええええ。
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1210
88番大窪寺着
5巡目の結願です!
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もう5巡目・・・まだ5巡目
自分にとってこれは通過点に過ぎないのでしょうか。
しかしここに至ったのは自分独りだけの力ではありません。
お大師様と、お四国の人達と、自分をとりまく人達の
力添えがあったからなのです。
今後も益々精進していきます。
本堂、大師堂で念入りにお勤めさせていただきました。

納経所でご朱印を頂き、さてどうしようか。
まずは腹ごしらえをしましょうか。
老舗の「八十八庵」に飛び込み、
「打ち込みうどん!」
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暑い暑い日なんですが、これ食べなきゃ結願の気分を味わえない。
自分にとってのルーティンなのです。
幸い背中には扇風機の風が当たってくれます。
熱々のうどんをゆっくり、かみしめて食べます。
しかし、思ったほど汗だくにはなりませんね。
暑い日には熱い物を食べたり飲んだりするほうがいいのかもしれません。

腹ごしらえが済んだら、
次は門前の「飛猿閣」に行きます。
ここのお母さんに会いに行くため。
「こんにちは~!」
「あれ、ひさしぶりやね」
顔を覚えてくれていました。嬉しいなあ。
83歳のお母さんは今日も元気です。
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店先には愛知からの観光バスが3台停まっていて
ギャクウチツアーのダンタイサンが沢山来ていました。
店の2階で装束を調えてから参詣に出て行きます。
装束や必要品で、さぞ儲かるやろうと思っていたら、
なぜか旅行会社が最初から用意してきているそうで、
単に場所を提供しているだけですって・・・
儲けもないのになぜ?と凡俗は考えてしまいますが
そこはそれ、こういった無償の行為が後々返ってくるのでしょうね。

それから日本遺産認定記念散華台紙のコンパクト版が売ってありました。
思わず手が出そうになりましたが、雲辺寺で大きいほうを買っていたので
遠慮しておきました。

いつもお母さんからお接待を頂戴し、
恐縮至極であります。
しばらく雑談をしてから、本日のお宿に行きます。

1400
民宿「八十窪」の前まで来たら
「今日泊まる人かいね?」
「はははい。もういいですか?」
「いいですよ」
おおっ有難い。
チェックインしたら、もうお風呂に入れるそうです。
洗濯物を洗濯機に放り込み、お風呂で汗を流します。
ああ~、極楽極楽。
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部屋ではクーラーを効かせて、寝転がり幸せを噛み締めていました。
するとスマホが鳴り始めました。
誰から?と思って応答すると
facebookの友達が大窪寺に来ていて
お接待の品を持ってきてくれていました。

ヨロヨロと起き上がり、浴衣を脱いで着替え外にでました。
倉敷からのお遍路さんで、
般若心経入りのベンリー首巻タオルをいただきました。感謝!
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先達申請手続きのために四国に来ていて、
12月の先達講習会での再会を約して別れました。

宿に戻り、またしても寝転がっていたら眠り込んでしまい、
5時半の食事の案内まで意識を失っていましたがな。

今日も宿泊のお遍路さんはわしひとり。
もう1人は仕事での宿泊者でした。
いまは遍路のシーズンオフなんでしょうかね。
それでも八十窪名物、結願赤飯をおいしく頂く事ができました。
それに精進落としに缶ビールを1本・・・
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ここのお母さんは飛猿閣のお母さんと同級生です。
最近からだの調子が思わしくないようで心配です。
それでも食堂に出て来られて、食後の雑談をしばらくしました。
「今度は年末にまた来ます。それまでお元気でね!」


食事を終えたらすることもない。
テレビをしばらく眺めて、9時前に寝ました。


7月3日(日)
今日は単に帰るだけの日です。
7時に朝食を食べて、8寺に宿を後にしました。
門前からコミュニテイバスに乗って高速バス乗り場に行くんですが
1000発なのです。
さて何をしようか・・・
しばらく大窪寺境内の大師堂前の藤棚の下のベンチに座り込み
風に当たりながら参詣者の様子をウオッチングしていましたが
何か物足りない・・・・

そう、奥の院に行こうか、行くまいか。
昨日女体山越えコースを辿ると下りの途中にある。
悩む理由は、少し腰が痛かったのです。
でもね、
せっかく奥の院納経帳を手に入れて、目の前に奥の院があり
時間もある。

迷ったら進め、です。
行こう。
800m山道を登ります。

これ結構キツいんですよ。
それに暑い。
すぐに汗ダラダラになってきました。

心配していた腰は、登るに従って気にならなくなってきました。
山の霊気のおかげでしょうかね。
絶好調です。

参道は、綺麗に掃き清められています。
地元の人が掃除してくれているんでしょうか。
奥の院に着きました。
he5-10c-02.jpg
いつも思うのですが、ここの建物地味すぎやしませんか。
大きなお世話なんでしょうが
何とかならないでしょうか。

汗を拭き拭き山を降りて、納経帳を持って納経所へ!
「すいません、奥の院のご朱印ください!」
「おお、奥の院ですか!」
引き出しの中から奥の院用を取り出していました。

ああ、これで思い残す事はない。
6周目からボチボチ奥の院のご朱印も集めようかね。

he5-10c-03.jpg
まだ時間があるので藤棚の下で汗を乾かしていたら
鐘の音がひっきりなしに聞こえてきます。
子供がいたずらしているのかな?
と思って鐘楼を見てみたら、ダンタイサンが
列を成して1人ずつ鐘を撞いていました。
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ふ~~~ん、やっぱり皆、撞きたいんかね?

大師堂の下にはお砂踏み場があり、その前には
先ほどのダンタイサンがいました。
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なるほど、勉強になるなあ。
模範としたいです。

1000に来たバスに乗り込み、
「志度高速バスストップ」まで行きます。500円なり。
1132の大阪行きの高速バスに乗るのですが、
高速道を上を熱風が吹き抜けています。
待合室の囲いの中は風が通らないので蒸し風呂状態
外に出て、わずかの日陰で立ちすくむのですが
正午近いので日影がどんどんなくなっていきます。
限界近くなったとき、バスがやって来ました。
やれやれ。
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これで通算5巡目のお遍路が終わりました。
重度の「お四国病」に感染しているわし。
7月中旬には次の日程を組んでいます。
今年中に6周目を終えて、12月の先達講習会を終え
来年からは区切りよく1番から始めたいなあ、
と考えている自分です。

これからもよろしくお願い申し上げます。

併せて
「おきらく歩き遍路3」
7月30日(土)~31日(日)開催です。
興味のある方はメールください。
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新西国巡礼 33番瑠璃寺 満願

瑠璃寺01

平成28年6月28日(火)

昨年、水間観音さまに引かれて始まった
新西国巡礼も、いよいよ満願を迎える事になりました。
33番南光坊瑠璃寺は姫路の向こう、佐用町にあります。
朝0508南海の始発に乗り込み南海なんばを経て新大阪駅に向かいます。
またしても新幹線に飛び乗り一路姫路駅へ。

姫路城を見る余裕もなく
姫路駅前バス停4番乗り場の「山崎行き」0700発に乗り
1時間15分揺られて終点「山崎バス停」まで行きます。
そこで「千種行き」に乗り換えて更に30分

実はここで大失態に気づきました。
納経帳を忘れてきたのに気づきました。

ああっ

ここから戻るのにはもう遅い。
まあいいや、納経所でお願いしてご朱印を紙に書いてもらい
それを貼り付けましょう。
あちこちの納経所でも、納経帳を持っていない人用に
そういったのがあるのを時々見かけます。
ああ~、満願の旅で納経帳を忘れるわし。
こんなのもわしです。自分を受け止めよう。

バスはどんどんどんどん山奥に入っていきます。
最初高校生が沢山居た車内は、わしひとり。
運転手さんが話しかけてきました。
「どちらまで?」
「はあ、船越まで・・・」
「ああ、お寺に行くんですね」
「そうです。新西国巡礼もここで満願なんです」
「へえ~、そうなんですか・・・」
「次はどこに行こうかな?」
「私は小豆島の札所に行っているんですよ。あそこはいいですよ」
「面白そうですね」
「今度はそこに行ったらいいですよ」

誰もいない「船越バス停」に到着

33番 瑠璃寺
瑠璃寺02

あたりは森閑とした雰囲気で、空気がひんやりしています。
カエルの鳴き声も聞こえてきます。
カジカガエルかな?
奥にはモンキーセンターもあるようです。
昆虫館もあるようですが、今は閉まっています。

瑠璃寺03
仁王門が迎えてくれました。
ここから本坊まで約1kmの参道を歩いていきます。
杉並木の山道はこれから聖域に入るという雰囲気満点です。
瑠璃寺04



瑠璃寺05
門前の店が見えてきましたが
なんとなく寂れています。
人の気配がしません。

瑠璃寺06
門では小僧さん人形が出迎えてくれましたが
くもの巣を纏っています。
ここが本堂かと思いきや、大師堂ですと書いてありました。

瑠璃寺07
ではこの上かな?と思い裏に廻って階段を登っていったら
不動堂でした。隣は聖天堂です。

きちんとお参りしてから、引き返して橋を渡り、
川の向かい側の道路を30mくらい登ったら苔むした石段がありました。
瑠璃寺08
ここを登ると金堂があり、「ここだ!」
蝋燭とお線香を立ててお勤めしていたら
本尊のご真言が「おんあみりたていせいからうん」
???
ここは千手観音様だったはず・・・
金堂を出たら更に石段があり、
「本堂はこちら」と表示されています。
そうですか。この奥ですか。

瑠璃寺09
石段を上り詰めた所に大きな建物がありました。
ここが本堂ですね。
改めてお勤めをしました。
瑠璃寺10
ここで新西国巡礼も満願ということで、感無量です。
苔に足をとられないように慎重に石段を降りました。

さて大師堂に戻り、最後のお勤めをします。
ここは高野山真言宗なので、大師堂が立派です。
内に上がれそうなので靴を脱いで、それでも板の間に座って
奥のお大師様に満願の報告をしました。

ここで初めて人に出会いました。
リュックを背負ったおじいさんです。
彼も巡拝者なのかな?
納経所には寄っていかなかった雰囲気です。

さて納経帳を忘れた迂闊なわし。
恐る恐る納経所に行ってみたら人の気配なく、張り紙がしてあります。
瑠璃寺11
おおおおお、今日はお留守ですか。
その代わり三方の上にご朱印が置いてあります。
なるほど。
納経帳持って来ていても忘れても結果は同じ事やったんですね。
お大師様の手のひらでもがいていたわし。

兎にも角にも300円を三方の上に置いて
ご朱印を戴き、これで満願完了!

足取りも軽く参道を戻ります。
その際、2台の車とすれ違いました。
明らかに参詣者のようです。
こんな平日にもやはり参詣者は来るのですね。

大師堂の前にいたおじいさんはゆっくりゆっくり歩いているので
途中で追い越しました。
バス停までたどり着きましたが1時間近くあります。
近くに阿弥陀堂があり、
ここで休ませていただきましょう。
瑠璃寺12

瑠璃寺13
お大師様の額が掲げられ、「十楽寺」と書かれているので
よく見たら「穴栗新四国霊場」の第7番札所のようです。
いいなあ、ここ全部廻ってみたいです。

さきほどのおじいさんは仁王門内に置かれた椅子に座っています。
同じバスを待っているのかな?
わしは本を読む事にします。
今日持ってきているのは森村誠一の「忠臣蔵」
そうです。先週行った赤穂の花岳寺の影響で忠臣蔵に興味が出ているのです。
上下巻の結構ボリュームがある本なのですが、
物語に没頭してしまい、今日は下巻なのです。
読んでいるうちに、
おじいさんはやって来た佐用町コミュニティバスに乗って行きました。

わしは神姫バスに乗り、山崎に戻ります。
行きに乗ってきたバスの折り返し運行なので
運転手さんと世間話しながら山崎まで戻ります。
山崎から高速バスに乗って三宮まで行った方が効率的だよ、
と教えてもらえました。

「山崎バス停」で調べたら1時間おきに三宮行きがあります。
1850円也
1200発の便にはまだ40分くらいあるので
腹ごしらえをと思い、近辺をうろうろしても何もない・・・
目に付いた喫茶店に飛び込みました。
趣味のよさそうな内装です。
まるで横浜にあるような喫茶店の雰囲気ですね。
横浜というよりむしろ神戸かな?

ダンディなマスターがいました。
英語の先生をされていたそうです。
オムライスをお願いしました。
香り高いコーヒーと、スパイスが効いたオムライス、サラダのセットです。
うろうろしていたせいで、30分しか時間がないよ。
しかしながら色々な事を喋る事ができました。
魅力的なマスターともっと喋りたかったのですが、
よほどの事がないと、もうここには来る事はないでしょう。
一期一会の感傷が旅の醍醐味なんでしょうかね。

高速バスに乗って三宮まで帰る途中のバスの中で
赤穂浪士が吉良邸に討ち入りました。


1年に渡って旅をした新西国巡礼もこれで終了
昭和の始めに人気投票で選定された札所ですが
いずれも由緒の正しい見所のある所ばかりでした。
それにパワースポットが多いようで、
元気を分けていただいたような感じがします。
仕事や人間関係で悩む事が多かっただけに、
札所を訪れる事は心の癒しになりました。

さて次は・・・
「西国薬師巡礼」「摂津国八十八ヶ所巡礼」もあります。
「小豆島八十八ヵ所遍路」もしてみたいなあ。
なんにせよ、四国遍路と平行してこれらをやっていきたいです。


新西国巡礼 30番金剛城寺、31番花岳寺、32番斑鳩寺

金剛城寺00

平成28年6月14日(火)
今日は梅雨の晴れ間でいい天気ですが、気温が高く湿度も高い。
汗対策と着替えを万全にして出かけます。

30番金剛城寺だけ行ければいいなあ。
今日は姫路の向こうまで行くので、新大阪から新幹線を使います。
ちょっと高めですが、新幹線の旅を楽しみましょう。
朝食の駅弁を買い込み、早速車内で食べます。
旅情満点ですね~。
真っ白な姫路城を横目で見ながら「姫路駅」到着

「姫路駅」から播但線に乗換え「福崎駅」で降ります。
ここからバス等の便はありません。
駅からまっすぐに平坦な道を4km歩きます。
まだ朝なのでそれほど暑くないよ。風も吹いてきます。
山に囲まれたのどかな農村地帯を歩くこと50分
金剛城寺への看板が見えてきました。あと少し!

金剛城寺01
山裾にお寺の大屋根が見えてくるとホッとしますね。
山奥育ちの、わしの原風景か。

金剛城寺02
駐車場に一台車が停められてあり、
婦人が山門をくぐっていました。
そのほかには訪れる人もなし。
右に「七種山金剛城寺」と彫られた石碑があります。


30番 金剛城寺着
金剛城寺03
立派な山門をアジサイの花が彩っています。
山門の足元には紙が敷かれています。
ツバメの巣でもあるのかな?
紙には「御用の方は本坊まで」と書かれていました。

本堂は残念ながら閉められていて、そっと戸をあけて中を覗いてみたら
誰もいませんでしたが、黙って上がるのは憚られるので
外に立ってお勤めをしました。

お勤めを終わり、本堂の左手に行ってみたら
立派な四国八十八箇所がありましたよ!
そうか、ここは高野山真言宗のお寺だったんでした。
金剛城寺04

納経所は本堂の右奥に行った本坊にあり、
先ほどの婦人が住職と法要の打ち合わせをしていました。
話好きの人らしく、わしにも色々話しかけてきます。

わしが四国、西国、新西国の巡礼をしている事も
聞き出されてしまいました。
「若いのに、偉いわぁ~!」
ま、まあそんなに若くないが、彼女からしたら若いんでしょうね。
わしと同じくらいの歳の息子さんがいるようですし・・・
「どうしてそれだけ廻っているの?誰かの供養?」


山門を出て、ここからまた駅まで歩きましょう。
道をテクテク歩いていたら
先ほどの婦人の乗った車が停まりました。
「駅まで行くんでしょ?乗りませんか?」
おおっ
南無大師遍照金剛
これはありがたい。
車中、彼女のマシンガントークも苦にならない。
あっという間に「福崎駅」に着く。
「お大師さまのご縁をいただきまして、ありがとうございました」
1時間早く駅に着くことができました。

ホームに入ったら、ちょうど姫路行きの列車が入ってきました。
南無大師遍照金剛

「姫路駅」で降りて赤穂線に乗換え「播州赤穂駅」に行きますが、
乗り継ぎ時間が30分ちょっとあるので
腹ごしらえしましょう。
駅構内にある吉野家には、「麦とろ御膳」があります。
美味しそうだったので、迷わず注文して
つるつるっとあっという間に食べられました。

吉野家の横には「御座候」があるよ!
あんこを2つ買って食べながらホームに上がります。

やってきた列車に乗って30分
お腹もくちくなり、列車の揺れに身を任せていると
眠くなってきます・・・
終点が赤穂なので問題なし。寝てしまいました。
目が覚めたら終点で、寝ぼけ眼で列車を降ります。
「播州赤穂駅」に着きました。

31番花岳寺は赤穂にあり、そこは浅野家の菩提寺です。
と、いうことは・・・
「忠臣蔵」ワールド。
花岳寺05
駅の階段には四十七士が出迎えてくれます。
街のいたるところに忠臣蔵があり、気分を盛り上げてくれます。

実はわし、忠臣蔵はあまり興味がなかったのです。
大河ドラマでは視聴率をあげるために
定期的に忠臣蔵を題材に取り上げたり
12月になると必ず忠臣蔵が放映されたり・・・
物語については知っていますが
興味がないので小説も読んでいませんでした。

こんなわしでも、大通りを歩いて行くうちに忠臣蔵ワールドに
引き込まれ、花岳寺境内に入るころには
どっぷりと浸っていました。
おそるべし、播州赤穂

31番 花岳寺着
花岳寺01
ここの山門は、赤穂城の塩屋総門を明治の初年に
ここに移したものだそうです。

花岳寺04
曹洞宗の寺院で、なんとなく禅寺の匂いがしますねえええ。
本堂の天井には虎の絵が描かれています。
これは撮影しても差し支えないでしょう。
花岳寺02

本堂横の納経所で御朱印を貰い、
更に拝観料400円払って宝物館のエリアに入りましょう。
忠臣蔵に興味のないわしがグングン引き込まれています。
大石家の守り本尊である小さな千手観音様が奥に安置され
その周りを四十七士の木造が取り囲んでいます。

展示品には吉良上野介を刺した刀などもありました。
おおおおお。つい見とれてしまいます。

花岳寺03
義士墓があり、ここは撮影可なのですが、外から撮る・・・
浅野内匠頭長矩公を囲み、義士の墓が並びます。
東京の泉岳寺が彼らの墓所ですが、ここには遺髪が納められています。
横須賀に住んでいたころ、京浜急行の終点に「泉岳寺駅」があり
ここに赤穂浪士の墓がある、とは知っていましたが
行かなかった・・・今は後悔

思わぬ観光ができて
心が満足しました。

「播州赤穂駅」から赤穂線登りで「網干駅」に移動します。
車内では、
お四国でラジオ聞きながら歩いている時に、
「その日の吉良上野介」という新解釈の短編小説を聞きながら歩き、
ちょっとだけ興味を覚えた事もあったなあ、と思い返していました。
帰ったら忠臣蔵の小説探して読んでみましょうかね。
その日の吉良上野介


「網干駅」界隈には「太子」という地名や会社名が目に付きます。
駅前からバスの便がありますが、生憎1時間以上待たないと、ない。
歩こうかどうしようか・・・えい、タクシーを奮発しよう。
明日は給料日だし・・・。
乗るのは太子タクシーです。

5分ほど走ったら斑鳩寺の看板が見えてきました。
大きな山門ですね。


32番斑鳩寺着

斑鳩寺01
おじさんが2人山門前の石碑で延々記念写真を繰り返していたので
石碑の撮影は、やめにして境内に入ります。

斑鳩寺02
その昔、聖徳太子は播磨国揖保郡の土地360町歩を受領し、
この地に来て斑鳩莊と名付け、
伽藍を建設したと伝えられ、これが斑鳩寺の創始とされています。
なるほど、「斑鳩」とか「太子」の名が多いはずです。

最初は奈良法隆寺の支院でしたが火災消失後再建された際に
天台宗になったそうです。
当時殷賑を極めた様子が境内の雰囲気からわかります。
本堂でお勤めするのは、わしひとり。
記念撮影をしていたおじさん2人も境内に入ってきましたが
お勤めする様子もなし。

斑鳩寺03
納経所は奥の本坊です。
平日は御朱印を貰いに来る人も少ないのでしょうか。
インターホンを押し、出てくるのをしばし待ちました。

さてここから駅まで戻るのです・・・が
やはりバス便がない。
歩くか!
真昼の炎天下、汗をかきながら歩きました。
四国遍路の時には汗をかいて歩くのが大前提の装束で歩くのですが
西国・新西国は普段着で来ているので
汗だくになるのが気になります。
シャツの着替えを持ってきてはいるんですけどもね。

ああ~、暑かった。
「網干駅」から「姫路駅」まで移動し、そこから新幹線に乗り
「新大阪」まで帰ってきました。


今日は姫路を起点にして3箇所廻る事ができました。
結願まで残り1箇所!
さて次はどこの札所巡りしようか・・・
楽しみでもあります。

新西国巡礼 二十九番 酒見寺、羅漢寺(五百羅漢)

新西国巡礼
羅漢寺00
平成28年6月9日(木)
今日は兵庫県加西市まで行きます。片道2時間はかかります。
JRの新快速に乗って加古川まで来て、
「粟生駅」で北条鉄道に乗り換え、「北条町駅」で降ります。
小雨がぱらついてきました。
旧西国街道である古いたたずまいの街中を15分ほど歩くと
山門が見えてきました。
酒見寺01


二十九番 酒見寺着

高野山真言宗の寺院で、
仁王門をくぐると参道が本堂まで続き、
参道の両側には弘法大師入定千五百年を記念して
建てられたという21対の飾り灯篭が立ち並んでいます。
酒見寺02

酒見寺は三代将軍家光より御朱印寺となったといわれており、
灯篭などに三つ葉葵の紋章が付けられています。
歴代徳川将軍の位牌が護摩堂に祀られているようです。

本道の裏には御影堂がひっそりと建っています。
四国八十八箇所札所以外はお大師さまに詣でる人は少ないのかな?

真言宗勤行次第にのっとってお勤めも終わり、
納経所はどこかな?
本坊の方へ行ってみました。
こうやくんに出迎えられました。
納経所らしき所でインターホンを押しても返答なし。
電話を入れてみても応答なし・・・
ああ、どうしようかな。
二度来るには遠すぎる。
隣の酒見神社(現在の住吉神社)に詣でてこようかね。
拍手を打とうとしたら、携帯が鳴りました。
酒見寺からの応答でした。
「いま、どちらですか?」
「住吉神社です。今そちらに行きます!」
こんな雨の日の朝っぱらから御朱印を貰いに来る酔狂人は
あまりいないんでしょうね。
無事御朱印をいただきました。
酒見寺03

雨がひどくなってきましたが
ここまで来たら有名な五百羅漢を見に行こう。

酒見寺裏の小学校の校庭に沿って進むと
五百羅漢のある羅漢寺があります。
北条石仏、加西の石仏などとも呼ばれ、
大分県耶馬渓山、山梨県吉沢の羅漢と共に全国的に知られている
有名な石仏だそうです。

こじんまりとした天台宗の寺院で、本尊は薬師如来様です。
志納金を払い、
小雨の降る羅漢寺の境内細道を進むと、
目の前には物言わぬ石仏が立ち並んでいます。
羅漢寺01

「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」

決して巧緻ではなく、素朴な手法で刻まれた石仏は、
いつ、誰が何のために刻まれたのかはわからないらしい。
昔に戦や飢饉で無残な死を遂げた人たちを縁故の人、
篤信家の人々がやむにやまれぬ信仰心から、
霊を供養したものなのでしょうか。
案内にかかれた文章を読みながら
雨に濡れる石仏を見ていました。
羅漢寺02

そういえば、まだ朝食を食べていなかった。
「北条町駅」の正面にあるショッピングセンターで
お弁当を買って朝昼兼用の食事をしました。
帰りの列車旅を楽しんでいると、東へ向かう車窓が明るくなってきました。
大阪の街の空は青空さえ見えていて、蒸し暑い。

これからは梅雨空の巡礼になるでしょうね。

歩き遍路4巡目(通算5巡目)71番弥谷寺~82番根香寺

歩き遍路4巡目(通算5巡目)71番弥谷寺~82番根香寺

平成28年
6月3日(金)
1825「なんばOCAT」発、2305に「観音寺駅前バス停」に到着
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今夜の宿はBH白梅本館です。
素泊まりで4300円也
夜も遅いので軽く湯船に浸かってさっさと寝ます。

6月4日(土)
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0601「JR観音寺駅」発
そろそろ梅雨に入る予報が出ていて、朝焼けが出ていますね。
今日1日だけでも持ってくれないかなあ。

0610「みの駅」着
ここから弥谷寺まで3km歩くのですが、
どこで遍路道と合流するのかな?
遍路地図の写真を撮っておいて確認しながら歩くことにします。
he5-9a-03.jpg

0653
弥谷寺麓の八丁目大師堂に着きました。
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気温はそんなに高くないのですが、汗が滲み出てきます。
駐車場まで上がると、すでに数台の自家用車が来ています。

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俳句茶屋は、まだ朝早いので開店していませんね。
この季節は新緑が美しいですね。
秋の紅葉もいいんですが、
生命力に満ち溢れている青葉の方が好きです。

石仏の並ぶ石段をえっちらおっちら登り、
最後の百八段の階段を上ります。
he5-9a-06.jpg

0710
71番 弥谷寺着
前回は9月で、台風の名残のあった季節に来たっけなあ。
まだ雨は降ってきませんが、
いつ降りだしてもおかしくないですね。
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大師堂では岩窟の正面まで進んで行き、
座ってお勤めができました。


出釈迦寺までの山道には草が茂っていて
杖で道をガサガサつつきながら歩きます。
幸いにまだ今年は蛇には出会っていません。
he5-9a-08.jpg

このあたりは琵琶を栽培している農家が多いですね。
大好きな果物なので食べたいが、
不偸盗に背くのでできません。
自生の木がありましたので、つまんで食べましたが
実が小さすぎて、あまり味わえないですね。

0850
72番 出釈迦寺着
奥之院まで登って行きたいのですが、
時間の都合上遥拝だけで我慢しておきます。
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この辺に宿泊したら
朝の気持ちのいい時間に登る事ができますが・・・
また、今度

納経所で
「納経帳を見るとだいぶ廻っていますね。
お経をあげる様子を見させてもらったら
しっかりした様子なので、先達になりませんか?」
と声がかかりました。
「ありがとございます。しかし、既に13番大日寺で推薦を頂いているんです」
「ああ、そうですか。そうでしょうね」
ここの札所は先達の枠を多く持っておられ、
納経所では数多くの方が推薦のお声掛けを頂いているそうです。
わしだけに声がかかった訳ではないのですが
お声掛けいただけたことは嬉しいです。

he5-9a-10.jpg
門前には琵琶の無人販売があり、
躊躇なく買ってしまいました。
さて、どこで食べようかね?

曼荼羅寺裏のうどん屋さんでうどんを振舞って貰おうかなあ~、
と思いましたが時間も早いので遠慮しておきました。

裏から入るのは失礼なので表に廻ります。
門前の駐車場が整備されていますね。


0920
73番 曼荼羅寺着

he5-9a-11.jpg
手水場に咲くアジサイが綺麗ですね。
西国札所にもアジサイの綺麗な所がたくさんありますねえええ。
今度見に行ってみようか。
本堂前には白人の夫婦(歩きかな?)が
オジサン遍路と話し込んでいます。
今年は歩き、それもギャクウチの外人さんが多いですね。


2.2km歩いて次に向かいます。
門前を左に進む道を選んだのですが、
途中で標識を見失ってしまいました。
しかし川沿いに歩けば自然と到着できます。

0950
74番 甲山寺着
ここでも今日は老若男女のギャクウチ車遍路さんが沢山います。
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心なしか皆読経の声が小さいですね。
大きければいいという訳でもないが・・・
それに極端に短い人もいます。

善通寺まで1.6km、
前回は雨の中、遍路道に沿わずに駐車場の方向に歩いてしまいましたが
今回はちゃんと歩きの道順を歩きました。
すると、かたパン屋の通りに出る事ができました。
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さすがに店先には行列ができていますね。
東院と西院の間に出ました。


1030
75番 善通寺着
左側に廻って本堂のある東院に行く。
ここは観光地なので観光客のダンタイサンが多くいます。

he5-9a-14.jpg
善通寺本堂の線香立ては寝かせて置くというのは
初めて知りました。いままで気にしていませんでしたがな。
何故か?
多数の参詣者による、香炉の混雑を避けるためなのかな?

わしの宗旨の浄土真宗では、線香は2つに折って寝かせます。
本来お香は粉末状なので立てるのは間違い、という意味からです。


閑話休題


he5-9a-15.jpg
大師堂のある西院に行きます。
ここは観光ではなく、参詣の人が多いので
本堂の賑わいとはまた違った雰囲気ですね。

善通寺から金倉寺へ向かう道の重要な分岐点で
遍路シールが欠落していて逆の方向に行ってしまいました。
シールを持っている方、貼ってください。
わしも作って貼りたいのですが
いろいろ法令とかの問題もありますんで、
やめておきます。

そろそろお昼時ですな。
わしのお気に入り、金倉寺門前のうどん屋さんに行きます。
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衣が黄色く着色された天ぷら、わしは筍が好きです。
これだけで440円です。
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あとで聞いた話では、ここって行列ができる店らしいですね。
運よくいつも空いている時に来ているみたいです。


1200
76番 金倉寺着
空を見ると・・・小雨がパラついてきましたかな?
でもまだまだいけそうです。
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本堂ではパチパチパチパチという大きな数珠を回す音が聞こえてきます。

つぎの札所まで3.9km
田園地帯を横切っていくと、田圃の端に古い石碑が建っています。
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古い道標にはこんぴらさん、善通寺、金倉寺への道筋が記されています。
このあたりはこういった名所がたくさんあるんですね。
四国外のものにとっては羨ましい土地柄です。

道隆寺の近くで楽しみにしていたのは
手作りのお地蔵さん
前回は気づいてもらえなかったので
杖の鈴の音を殊更高らかに鳴らしながら遍路道を歩きます。
その甲斐(?)あってか
家の前にたまたまお爺さんが出てきました。
「こんにちは!」
「あ、お遍路さんちょっと待っててください!」
「はい!」
家の中に入っていってお地蔵さんを持ってきました。
「今回も会えて嬉しいです」
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これで三個目です。
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持参の道隆寺の絵を貰っていただきました。
「いつまでもお元気で!」


1315
77番 道隆寺着
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本堂、大師堂で気持ちよくお勤めをし、納経所に向かうとき、
駐車場から不吉な音が聞こえてきました。
そう、ギャクウチのダンタイサンです。
ああっ、急がねば。
タッチの差で納経を終えたら、
テンジョウインさんが2人、大荷物を抱えて駆け込んできました。
ああ、よかったあああ。

次は「多度津駅」から列車に乗って「宇多津駅」に移動します。
自分の計画では、
ここは1420に終わる予定でしたが1時間ほど早い。
どうしようかな?
「八十場駅」まで行ってみよう。
「八十場駅では、ICカード使えますか?」
「使えますよ」

「坂出駅」で乗換え、「八十場駅」に着いたのは1430
ここから5分歩いて天皇寺です。


1435
79番 天皇寺着
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朱の鳥居が緑に映えて綺麗ですねえ。
ここの絵も描かなくちゃなあ。
雨が降り始めてきたので、早めにお勤めを済ませます。
大師堂と紅葉の新緑のコントラストが綺麗ですね。
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「八十場駅」から「宇多津駅」まで戻り、そこから郷照寺方面に歩きます。
途中にある「おか泉」でうどんを食べましょうかね。
ここも県外車の多い有名店みたいですが
この時間は割と空いていて、生醤油うどんを堪能しました。
「お遍路一人で歩いているんですか?」
「は、はははい」
「よかったら店のHPに写真を載せたいのですが・・・」
「いえいえ、前回載せていただきました」


1550
78番 郷照寺着
門前にあるお菓子屋さんは、残念ながら売り切れていました。
また今度買いに来ます。
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境内にはお爺ちゃんお婆ちゃんが孫2人連れて巡拝中でした。
全部孫連れで廻っているのかな?

残念ながら納経所には美人の女将さんはいませんでしたが、
日本遺産認定記念散華の台紙を買いました。3000円です。
「8」のつく札所で販売していますが、次は大窪寺しかないし、
あすこで買うのもなあ・・・というのでここで買っておきました。

今日のお宿は郷照寺先にある
善根宿「うたんぐら」です。
ここは有名な善根宿で、海外の人も多く泊まるようです。
わしが着いたとき、先客は1人、37歳の韓国人Sさんでした。
早速お洗濯とシャワーを浴びさせてもらい、
夕食を買いにSさんと宇多津の町に傘をさして出かけました。

15分くらい歩いた先にショッピングセンターがあり
色々話しながら歩きました。
Sさんは貿易の仕事をしていて、日本滞在が長く
流暢な日本語を喋ってくれるので会話が弾みます。

宿に帰ったらもう1人到着していました。
57歳のバックパッカー(日本人)で、
仕事をしてお金をためて
世界中を旅している羨ましい人です。
四国も4周目の野宿主体の通し遍路です。
こういう人生もあるんですね。
昨日はSさんとお宿が一緒だったそうです。

お弁当を食べながら色々喋りました。
お互いに顔を見ながら話し合うのが大切ですね。
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これから韓国に帰って出版の仕事をすると言っていました。
自身の歩き遍路記を書いてもらいたいですね。

今夜の宿泊者は合計10人、
わしら3人以外は
うたんぐら常連の方の率いる日本人2人アメリカ人5人
特別に夕食のおもてなしを受けて賑やかに会食していました。

夕食後はご主人を交えて四方山話に花が咲きました。
女性陣が早々と就寝したので
男衆も寝る事にしますかね。
2段ベッドがある広い部屋に男3人
「ほんっとにすいません、わしのイビキはうるさいのです・・・」

「ボクのもうるさいですよ」

「では、早く寝た人の勝ちやね」

夜半に雨が激しくなってきました。
明日は雨の中を歩くのか・・・


6月5日(日)
7人様は、本山寺五重塔平成大修理現場見学会に行くため、
朝早く車で出て行きました。
6時に朝食を頂いて1000円払って
わしは0615に出発!
出発前に記念撮影
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今日はですね、
国分寺バスターミナルから1400発の便を予約しています。
雨で歩きの速度が鈍るので、
どこをどうショートカットしようかなあ・・・

と、考えながら「宇多津駅」まで戻り、
0653発の列車に乗り、「八十場駅」に来ました。
天皇寺は昨日来たので、五台山にはどう登ろうか・・・
降りしきる雨をホームで眺めて
0.5秒逡巡してからタクシーを呼びました。
「白峯寺まで!」
「あいよっ」
わしの足で歩くと2時間かかるところを15分くらいで到着
これで大分時間を稼ぐ事ができました。

0700
81番 白峯寺着
早朝なのに駐車場にはかなりの車が来ていましたね。
ポンチョを着て石段を上がり、本堂に。
雨降りの日は灯明、線香に火が点けにくいよね。
香炉は屋根があるのが多いが、灯明立てはそれがない。
オバハンがもたもたしていると
後ろで濡れながら待つ事になる。

ここから五台山の峰沿いに暗い山道を歩く事にします。
雨は少し弱まってきましたが
足元が濡れてぬかるんで歩きにくい。
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歩きの途中、NHKラジオ討論を聴いていたのですが
参議院各党代表者による消費税引き上げ再度延期について
野党はアベノミクス失敗を喜んでいるような感じがしていて、
消費税をこの先どうすればいいのか理解に苦しみます。
野党は無責任な事ばかり叫んでいますが
責任与党になってみたらどうか?と考えます。
民主党は与党になって政治がヨレヨレになってしまったでしょう?
その反省もない。

閑話休題
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根香寺手前の遍路小屋を覗いてみたら
白人の若者が2人いましたよ。雨を避けて滞在しているようです
「おはようございます」
「コメイン?」
「??」
「Come In?」
「ああ、、、No Through」
トイレも水もロフトもあるのでここは野宿にはいいよね

0925
82番 根香寺着
駐車場に不吉なバスが停まっているなああああああ。
石段が雨で濡れていて滑りやすい。
杖を突きながら慎重に上り下りします。
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ここは本堂と大師堂が離れているために
ポンチョを脱いだり着たりを繰り返さなければいけません。
足元がすっかり濡れてしまい、
二重に履いている靴下がグチョグチョですね。

ダンタイサンの姿が見えませんねえ。
納経所にも山ほどの納経帳もありませんね。
どこにいるのかな?
余計な心配ばっかりしています。

もと来た道を戻り、国分寺まで降ります。
途中、歩きのダンタイサンとすれ違いました。
ああ、歩き遍路ツアーかあ。
さきほどのバスは彼らのサポートバスですね。
「おはようございます!」
「おはようございます」
「おはようございまず!」
「おはようございます!がんばって!」
「おはようございます!」
忙しく挨拶を交わしました。

一本松から急な階段道を降ります。
雨は霧雨になってきました。
あたりは靄が立ち込めています。
滑らないように・・・滑らないように注意しつつ
木の丸太の階段を降りる・・・

ズルッ

あ~あ、ズボンが汚れちまったい。
白いズボンを拘って履いているので多少の汚れは
覚悟の上です!


1208
80番 讃岐国分寺着
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傘の花の咲く境内を進みます。
ポンチョを着て歩く歩き遍路はわしだけ。
本堂でお勤めを終えたら
ほとんど雨は降っていないので、脱いだまま大師堂に行く。
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大師堂内の納経所では個人の車遍路さんたちが
長蛇の列を作っていますよ。
一人で何冊もの納経帳や判衣を持っている人もいて
時間がかかりそうでしたが
今回はここで終わりなので特に気にもなりません。

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大き目の溜池の向こうにFOOT BUSの高速バス乗り場があり
そこまで歩いて行くと、
1225でした。
かなり早く着いたなあ。
「あの~、1400発の便を予約しているんですが、早めのに変更可能ですか?」
「あ、できますよ」
「お願いします!」
1300発の便に変更して、
待合室で衣装を替えます。
靴についた土が床にこぼれてしまい、汚してしまいました。
すすすみませんでした。
うたんぐらでいただいたお握りを食べながらバスを待ちました。

この便は、国分寺バスターミナル発なんですね。
1250に車中の人となり、南海なんばバスターミナルに帰りました。

ここまでは予定どおり。
次回は7月頭に結願の旅です。
頑張って行きましょう。




新西国巡礼 27番鶴林寺、28番光明寺

新西国巡礼

鶴林寺00
平成28年5月31日(火)
朝6時にねぐらを出発して南海~JR~山陽電鉄を乗り継いで
「尾上の松駅」に着いたのは9時
朝は霧がかかっていて寒いかな?
と思っていたら晴天で気温もぐんぐん上昇してきました。

鶴林寺01
駅前のロータリーで地図の看板とにらめっこしていたら
草花の手入れをしていたお爺さんに
「どこに行きなさる?」
「はい、鶴林寺さんへ」
「左に折れて新幹線の高架下を歩いて信号を左に曲がったらすぐじゃ」
「ありがとうございます!」
「15分くらいかな」
汗をかきかき歩いて行くと、こんもりした森が見えました。
公園になっているようです。
「国宝 鶴林寺」の案内板がありました。

27番 鶴林寺着
鶴林寺02
拝観料500円を払って仁王門をくぐります。
「あの~、不勉強ですいません。ここの宗派は・・・」
「みな、天台宗ですよ」
「は、はい」
『みな』とは、ここら一帯の事かな?
新西国には浄土宗真言宗天台宗和宗修験道いろいろあるもんね。

鶴林寺03
本堂、太子堂は国宝です。
薬師三尊像がおられる新薬師堂へまず行く。
大きな薬師三尊像です。
でも写真を撮るのはご法度ですがな。
十二神将のなかにウインクする像があるとか・・・
しまった、見落とした。

鶴林寺04
「法華一石一字塔」
がありました。
裏に回ると「ふりきり石」というのがあります。
マニ車がパワーストーンで、ふりきりたい思いを短冊に記してから
狭い門をくぐり、マニ車を回して祈る。
わしもとらわれている思いをふりきるために
一心に車を回しました。
ふりきれたかなあ?

「ようおまいりでした」の声に見送られて山門を後にし、
もと来た道を戻り、
「尾上の松駅」から「山陽明石駅」まで戻ります。
「JR明石駅」から「加古川駅」に戻り、
更に加古川線に乗り換え「滝野駅」を目指します。
一両編成のワンマン車内に、
「新西国法話巡礼」の本を開いているお年寄りがいました。
おお、道中ご一緒できるのかな?と思っていたら
途中の「粟生駅」で降りていきました。
多分客番の浄土寺に行くのでしょうね。

乗客の少なくなった列車に揺られ、
「滝野駅」で降ります。
昼のな~~~んにもないローカルの駅前
風が吹いているだけです。
光明寺01

駅前にタクシーは停まっていますが
歩いていきましょうかね。
駅からお寺の駐車場まで1.5kmの山道を歩きます。
日差しは容赦なく照りつけてきます。
住宅街を抜けると石柱が迎えてくれます。ここから山道です。
光明寺02
しかし、山の車道を歩くときはちょうど木陰もあり
乾燥した風が吹いてくるので涼しいですね。

汗をダラダラながしつつ、
駐車場に到着しました。
平日ながら数台の車が駐車されていましたよ。
光明寺03


28番 光明寺着
光明寺04
急な勾配の参道を登っていくと
多聞院、遍照院、大慈院、花蔵院などの塔頭が立ち並んでいます。
納経所は一番手前の多聞院です。

更に進むと仁王門があり、ここをくぐると
本堂のある寺域に入ります。
鐘楼があったのでお参りの前に、鐘をつかせていただきました。
光明寺05

南北朝の頃、
足利直義が足利尊氏と対立した観応の擾乱の際に、
直義方の石塔頼房らが光明寺に陣を敷いたそうです。

誰も来ないと思いきや、
結構参詣者とすれ違います。
有名なところなんでしょうか。
歩きはわしだけ。

御朱印をいただきに多聞院へ降りていきます。
多聞院の傍に
役の行者様の石像があるんですが、見逃してしまいました。

もと来た道を駅まで歩いて山を降ります。
下りなので汗をかかないかなと思ったら
結構汗をかきましたね。

帰りは天王寺によって
あべ地下商店街で串カツを食べて帰りました。

新西国巡礼も残り5ヶ寺を残すのみとなりました。
結願後はどうしようかな?
と考えるようになってきましたがな。

新西国巡礼 25番太山寺・26番伽耶院・客番浄土寺

新西国巡礼
太山寺00

4月26日(火)
今日は朝から神戸行きの電車に乗って
「三宮駅」から神戸市営地下鉄に乗って
「伊川谷駅」で降りて
そこから神姫バスに乗り「太山寺バス停」で降ります。
バス停のほかに何もないところです。

第25番 太山寺着

太山寺01
古い山門が出迎えてくれました。
新西国の石柱が立っていますね。昭和の始めに建てられたのでしょう。

藤原鎌足の息子、定恵和尚開山とされます。
元正天皇の勅願寺として皇族を始め一般民衆の信仰を集めたそうです。
南北朝時代には支院四十一坊、末寺八ヶ寺、末社六ヶ社があったのですが
その後衰退しましたが、
なお今も隆象院、成就院、遍照院、安養院、歓喜院が参道に
立ち並んでいます。

太山寺02
本堂はシンプルですが規模が大きく、
神戸市で唯一の国宝なんですね。
広い境内は静寂が包み、厳かな気分にさせられてきます。

太山寺03
奥之院へ行って見ました。
藤の花が美しい。
赤く塗られた閼伽井橋を渡ると、稲荷社、地蔵堂がありました。
ここの空気は明らかに違う。
奥之院とはかくあるのでしょうか。
今は出ていないのですが、霊水が湧き出ていたそうです。
眼病平癒のお礼札が置かれていました。



5月21日(土)

今日は休みの日に四国に行かない日です。
なぜかって?
伸びてきた髪を切る予約を土曜日に入れたのです。
日中は時間が出来たので、
兵庫県三木市にある26番伽耶院と
小野市の客番浄土寺に行く予定を立てました。

実は先週の火曜日に途中まで行ったのですが、
伽耶院行きのバスが土日のみ運行になっていて、
空しく引き返しました。
でもそのかわりに宝塚のFBのマイフレさんのお店に
行くことができましたよ。
これはこちらに行きなさい、というお大師さまのお導きでしょうか。

今回は仕切りなおしなのです
朝早く「南海なんば駅」に着き
地下街を歩いて「阪神なんば駅」で阪神線に乗り
「尼崎駅」~「新開地駅」
神戸電鉄に乗換え「緑が丘駅」で降りて
神姫バスで「伽耶院口」で降ります。
乗り継ぎが楽しいですね。

伽耶院01
神姫バスでおそるおそるPASUMOを通してみたら・・・
使えましたよ!

バスの車内は2人のみ。
三木グリーンピア行きなのですが、閉鎖されたために
「伽耶院口バス停」が終着です。
もう一人の男性乗客もそこで降りました。
リュックを背負っているので
「もしかして、新西国巡りですか?」
「そうです」
おおっ
山門まで500m
色々話しながら歩きました。
父親の死をきっかけに西国、更に新西国巡りを始めたそうです。
自分から語ってくれました。
誰かに喋りたかったのかもしれませんね。
「今日はどこまで行くんですか?」
「客番の浄土寺まで」
「おお、一緒ですね」
お連れができました。

わしは自分の四国遍路の話がメインです。
でも「四国遍路してみません?」
とは言いませんでした。
こればっかりはお大師さまに呼ばれなければ行きませんしね。


今日は暑い。
日差しが夏並みですね。
しかし湿度が低いので木陰になると涼しく、いい風も吹いてきます。


26番 伽耶院
ここは修験宗の寺院です。

伽耶院02
山門が見えてきました。
仁王さまは朽ちていて、上半身は無くなっていました。
伽耶院03
いつの時代のなのでしょうか。
秀吉の中国攻めの際に、焼け残った残片なのだそうです。
堂宇もことごとく焼けてしまい、
現在はその後のものだそうです。

伽耶院04
ここは本坊、納経所の入り口で、もう少し道なりに行くと、
中門が見えました。
伽耶院05
人の通ったような痕跡が見えませんね。
参詣者は本坊の奥から行くのでしょうね。
青芝を踏んで歩くのは贅沢な気がします。

伽耶院06
「黄金水」と呼ばれている小さな池があり、
冬には水面が虹色や金色に輝くといわれています。
これは池にヒカリモが繁殖し、太陽光を反射して
金色や虹色に輝くそうですが、いまはなんの光もありません。
ただカエルが鳴くのみ。

伽耶院07
入山料は看板のごとく
「草引き十本」
2人して十本ずつ抜きました。
伽耶院08

本堂は土足のまま入ることが出来ます。
床に鳥の糞があちこち落ちています。
天井を見ると、ツバメの巣があります。
伽耶院09

御本尊は毘沙門天立像
「真言は、『おんべいしらまんだやそわか』です」
「??」
彼は曹洞宗だそうで、真言には縁がないのでしょう。
般若心経をあげるのも、わしだけ。

糞のない場所を選んで板の間に正座し
てお勤めをしました。
境内には目を引くような石像が並んでいます。
伽耶院10

納経所まで戻り、ふと見ると
「毎月第3土曜日写経・写佛会」
おおお・・・今日は第3土曜日やああああ。
心がグラグラ動きます。
が、次を急ぐ。

「伽耶院口バス停」に戻ったらまだ20分以上あります。
バス停の向こうに酒屋さんがありました。
フラフラと店内に入ると
新酒がある。
試飲もできるようです。
純米と大吟醸の新酒を買ってしまいました。
これはカーチャンに送ろうかね。

すきっ腹に意地汚く飲んだので酔っ払っちまったよ。

1026
やってきたバスに乗って
「緑が丘駅」に戻ると、次の客番浄土寺のある
「小野駅」行きは1115
40分くらいありました。
ここは田舎町の駅前なので寂れていますねえええええ。
弁当屋さんを覗いてみたら
地味な色合いの弁当ばかり・・・
ミンチカツ弁当を買って駅のホームで食べたら、
これが美味しかった。いい味付けで美味しいねえ。
またここに来る事があるやろうか・・・。
縁があったらまた来てここのお弁当を食べましょう。


今日は本当に暑いが、湿度が低いので木陰は涼しい。
駅のホームにたたずみ、旅情を味わいます。
今日は春美ママの書いた「女へんろ元気旅」を持ってきているので
列車内とか待ち時間に読む。
hon-onna-henro.jpg
いつも笑顔を絶やさず、人との縁を大切にする彼女の人生遍路物語は
少なからずわしの心に染み渡ってきます。
些細な人間関係に
意固地になっている自分の心の狭さを思い知らせてくれます。

1200
「小野駅」着
「ここから1時間歩くのですね」
「そうなんですよ。あっ、バス停がありますよ」
「どれどれ、本当だ。1215分っていうのがある。ラッキー!」
「・・・・これ、日曜日のみ運行ですねえ」
「ああ~」
結局歩くことになりました。
でも2人で話をしながら歩くと道程も苦にならない。

もうすぐ新西国巡礼も終わりが見えてきました。
さて、次の目標は・・・という話になり
「神仏霊場150箇所巡拝」の話を聞きました。
http://shinbutsureijou.net/
興味深々です。
ここでの出会いは
神仏のお導きでしょうか。

1240
客番 浄土寺
ここは真言宗高野山派の寺院です。
かなり広い寺域です。
浄土寺01

土曜日というのに人っ子一人いませんねえ。
石段をあがるとき、
「参拝の方は歓喜院まで」
と書いてあったのが目に入ります・・・
本堂に行ったら閉められいていて、13時まで昼休みのようで、
時間になるまで境内を見物して歩きました。
裏山には四国八十八箇所の写しがあります。
全部廻るのには30分かかるらしいので、やめておきましょうかね。
浄土寺02

浄土寺03

時間が来ても誰も来ないので、
参道の脇にある歓喜院まで降りてみます。
どうやらお寺の人はここに住んでおられるようです。

ピンポ~ン ピンポ~ン
「ごめんくださ~~い」「すいませ~~~ん」

2人で待っていたら、歓喜院の建物を工事中の人が
副住職さんを呼んできてくださいました。

「すぐに行きますので本堂に行っていてください」
「は、はははい」
本堂まで戻り、待っている間に
浄土寺04
ふと見ると、縁が修理してあります。
ずいぶんと細かい修繕がしてありますね。宮大工の仕事でしょうか。
住職らしき方がやってきました。

靴を脱いで本堂内に入り、
拝観料500円と納経料300円を払い
ご本尊の前に座り、真言宗勤行次第を朗々と唱える。
お連れもわしの後ろに座っているようです。

本堂は天井のない造りで、
見上げると東大寺の大仏殿のような雰囲気がします。
阿弥陀三尊立像は快慶作だそうです。
5.3mの阿弥陀如来は見上げるとその荘厳さに心をうばわれ、
しばらく見とれていました。
浄土寺05

心洗われて本堂を後にし、
さて、引き上げるとしましょうかね。
彼は裏山の四国八十八箇所に興味を持ったようで
「ここをお参りしてきますわ」
「おお、いいですね。ではお気をつけて」
お互いのご縁に感謝しつつ、握手して別れました。
四国八十八箇所にも来てくれるかな?
浄土寺06

帰りの道程は独り暑い中を汗かいて歩きました。
独りで歩くと途端に歩みが遅くなり、
列車の時間ギリギリになりそうだったので走ってしまいました。
ああ~、暑い暑い。
飛び乗った列車の中で汗を拭き拭き・・・

今日はここまで。
1700に天下茶屋の美容室に予約を入れていたので
その時間に振り回されていました。
なんとか時間前にたどり着いたのですが、
忙しい一日でした。
おっと、このあと1900から人と会う約束をしていました。
今日は予定を入れすぎたかなあ。
忙しくしてしまうのが自分の性でしょうか。

読書感想文2016年5月

読書感想文2016年5月


久々に読書感想文です。


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「島へ免許を取りに行く」
星野博美

40歳を超えた作者が長崎県の五島にある島で合宿免許場で
悪戦苦闘しながら教習を受ける物語です。
この物語の最終目的は「免許を取る」という
明確な目標に向かって進むので、結末は解っているのですが
そのプロセスを楽しむ物語なのです。
目的が簡単に得られては物語にはならない。

若い頃ならばともかく、
歳をとった人ならば
自分の自覚とは別に、反射神経は衰え
記憶力も減退し、
その分意固地になり頑固になる。

こういった自分自身との戦いなんですね。
作者の力量によって読者を飽きさせることなく、
物語に没入させてくれます。

それに、自分自身の教習中の追体験を知らず知らずのうちにしている。
「あ、こういうこともあったなあ」
「うんうん、わかるわかる」
読んでいて思わずニヤリと笑ったり
辛かった思い出も蘇ってきます。

確かに車に乗ると視点、思考回路も変わる。
この変化にまず頭を切り替えなくてはならない。
それをするのが第一歩なんですね。

また、自動車は人間の能力を超えた存在なので
いちいち原理を理解しようとしていては
前に進めないこともある。
「これは、こうなんだ」
と割り切らなくてはいけない。

若い頃はわりあい頭が軟らかいので
すんなり受け入れられますが
頭が固くなってきた年齢だと大変でしょうね。

常に新しいことにチャレンジすることは
脳が活性化されていいことです。
でも、それに踏み出すきっかけや勇気、気力を振り絞るのは
大変なんですけどもね。
作者はそれをやってのけたのはすごい。
わしも見習わなければ。




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「翼はいつまでも」

川上健一
この作者の書く青春小説には、いつも惹きつけられます。
決して若い頃に書いた物語ではないのに
若者の躍動感に満ち溢れています。
いったいどうやってこの気持ちを引き出したんでしょうか?

ビートルズ黎明期の田舎の中学生が主人公です。
このころの先生といったら
自分たちの価値観を子供たちに押し付けるのが仕事なんじゃないかと
思ったくらい上から目線でしたね。
深夜放送を聴くのは不良だ。
ギターをやるのは不良だ。
不純異性交遊はいけない!
大人は自分たちの理解の範疇を超えるのはすべて否定していましたね。

でも中学生は、ちょうど大人からの押し付けに対して
反発を覚えながらも、
しかし自分の無力さも感じているので
自分たちの世界の中で悩んだり反発したり
ささやかな発見に興奮したりしている年代でしたね。

現代のように情報が氾濫していないので
限られた世界のことしか知らない。
それが世界の全てでした。

親に内緒の一人旅っていうのは大冒険ですね。
何もなくても、何もおきなくても得るものも多かった。

不幸(?)なことにわしの父親は中学校の校長でした。
息子たちの上に君臨していましたね。
あれダメこれダメ、何でもダメだった思い出があります。
そのダメだったことを、
大人になってから取り戻した事の何と多かったことか。
でも少年時代に経験しなくては
その瑞々しさは得られないでしょうね。

作者の川上健一氏は、
若い頃体験できたんでしょうか。
いい歳こいたオヤジが
読んでいてワクワクするような、
物語が終わって欲しくない気持ちにさせられたんですから。


おきらく歩き遍路 第2回 11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺

おきらく歩き遍路 第2回
11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺


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おきらく歩き遍路ツアーも
第2回を開催することができました。
告知から開催まで1ヶ月しかなかったのですが、
これは11番藤井寺の藤の花の見物が主眼でした。
さてさて咲いているでしょうか。

リピーター1名、
車・ツアー遍路さん3人が手をあげてくれました。
先達は前回と同じくK権大先達様
ツアコンのわしを含めて計6人です。
それに加え、地元徳島の方が1名、
日中だけの参加をしてくれました。

歩きがほぼ初めての人がこれだけ参加してくれると
おきらく歩き遍路ツアーを企画した甲斐があります。



5月7日(土)
わしは徳島駅前の定宿に前泊しまして、
早朝JR「徳島駅」~「鴨島駅」0730着
he6-2a-02.jpg
田植えの始まった鴨島町の道を南下します。
景色を眺めながらも
藤の花の開花状況で頭が一杯であります。

今回は各ポイントで参加者が合流してきます。
最初はわしひとり。

40分ほど歩き、
0815
11番 藤井寺着
ああ、藤の花の鮮やかな紫色が見えるか見えるか
ドキドキしながら駐車場から
門をくぐると・・・

ああっ



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すでに花の盛りは終わっていました。
ヘナヘナとくずれおちる。

嘆いていても仕方があ~りませんじゃないですか。
来年へのリベンジを誓い、
わしの描いた絵を納経所に納めさせていただきました。
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それ見ていた老婦人が、わしを追いかけてきて
「あの~、私にも絵を貰えないでしょうか」
「えっ?あんな絵でもいいんですか?」
好き勝手に描いている自分の絵を見て
喜んでいただけることは、
本当に幸せなことですがな。


神戸からK先達が、友人と一緒に少し遅れて鴨島駅に到着し
タクシーで藤井寺までやってきます。

しばらく時間があるので鐘楼に腰掛け、
藤棚を眺めていました。
たとえ花の盛りを過ぎても、
目を閉じれば満開の藤の花がわしを楽しませてくれます。

門前の茶屋では、おばあさんが2人店番をしていて
お喋りに花が咲いていますが、
時々口喧嘩に変化しています。
彼女らにとっては日常的なんでしょうね。

0915
K先達が、友人とやってきました。
「すまんこってす・・・藤の花が・・・」
「ああ、でも少しだけ花がありますね」

he6-2a-05.jpg
お勤めをする2人の後姿を撮らせていただきました。
大きなカメラをぶら下げたおじさんがやってきて、
やはり2人の後姿を撮っていました。
よい被写体なのでしょうが、断ってから撮りましょうね。

失意(?)のわしらは歩いて鴨島駅へ。
途中、昼食を道沿いのスーパーで買い込み、
ついでに今夜の歩き遍路研究会用のおつまみも。

「鴨島駅」に着いて、早めの昼食をかき込んでいたら
参加者の1人であるTさんが高松から来てくれました。
車でここまで送ってもらったそうです。
お遍路姿の人達はすぐに打ち解けて話が出来ますね。

1058「鴨島駅」~1115「府中駅」
「府中駅」には3人が待っていました。
松山からMさん、東京からリピーターのAさん、
それに地元徳島のKさん。
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「府中(こう)駅って、難読駅名やね」
「初めてこの駅に降りる人は『さて、どう読むでしょう?』って投稿するよね」

男性3人、女性4人、合計7人の
歩き遍路ツアー開始です。
初参加の4人は、歩くのはほぼ初めてです。
不安一杯の表情をしていますが、大丈夫です!
楽しく行きましょう。

お互いに簡単な自己紹介をして、さあ出発です。
「府中駅」から17番~13番への今年流行の「逆打ち」です。

he6-2a-09.jpg
K先達もこのルートの逆打ちには慣れておらず、
「あれ?こっちだっけ」
「う~ん多分こっちでいいんじゃない?」
「ほら、ここで踏み切りを渡る・・・」
「あっへんろシールがあった!」
わやわや喋りながらご一行さまは進みます。

1210
17番 井戸寺着
「ここで記念写真を撮りたいですねえ」
「でも誰もいないよ」
ま、写真はあとで。
本堂に行ってお勤めをします。
前回は男4人が「寺男カルテット」を結成しましたが
今回は男3人、女3人なので
「そうやなあああ、無理に言えばハイファイセットか、サーカスかなあ」
最初なので声もまだ小さく、
ハーモニーも生じないのでK先達のプルプルもない。

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「みんな井戸を覗きましょう。顔が映りましたか?」
「この水も飲んでいいんですよ」
「お腹壊さないかなあ」
「腹いっぱい飲めば壊しますよ」

帰りに山門でどうしても集合写真を撮りたかったので
門の脇でカードゲームに熱中している少年にお願いして
撮ってもらいました。
次回からは三脚を用意した方がいいのかなあ。

he6-2a-11.jpg
先達さんより前にダッシュして
カメラを構えると、すかさずポーズを取ってくれるが
皆まだ若干ポーズがぎこちない。

今日もいい天気です。
竜神様は先週暴れまわっていたので、お疲れなのでしょう。
そのかわり気温があがってきました。
25℃はあるんでないでしょうか。

1306
16番 観音寺着
「おおお、逆から見る観音寺は初めてだなあ」
そうです。
逆に打つと風景もまた見慣れないものになるのです。
その分新鮮でしょ?
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逆打ちの風景は暗い、という話になりました。
巡打ちだと札所に向かって風景が広がるのですが
逆だとそれが狭まるのが理由だそうです。
どうなんでしょうかね。
わしは板東真砂子の「死国」で初めて四国遍路の逆打ちを知りました。
死んだ子の年齢だけ逆に打つと蘇る、
そんな暗いイメージが心の奥に染み付いています。

閑話休題

ハイファイセットのフォーメーションをどうしようかな。
女子3人、男子3人で並ぶのがいいのかなあ。
ツアコンのわしは、灯明、線香などをさっさと灯して
先達さんの立ち位置を誘導すべく場所を選定しておきます。
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今回の参加者の女子は大人しい方が多く、
コーラスが発生しないなあ・・・

バイパスに出て、15番国分寺目指して南下します。
参加者の方々も打ち解けてきて
ガヤガヤ喋りながら歩くことができます。
そう、今回は女子会なのです。
お喋りを楽しんでください。
時間も距離も短く感じますよ。

今日は暑いので水分補給をこまめにすることが大切です。
道端に自販機があれば活用します。
「普段飲まないような物のボタンを押してしまうんですよね」
「そうそう。ピーチネクターなんて普段飲まないもんね」
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「あっこの自販機、ポイントがつく!」
「えっどれどれ?」
婦人たちはポイントに敏感と見つけたりか。

「あっ、向こうの方に見える大屋根は国分寺やね」
「そうかああ、あれを目指して歩けばいいんですね」
「そうそう。昔はそうだったのですが、
今は他の建物が高すぎて目立たなくなってしまったのです」

1415
15番 阿波国分寺着
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先達さんは花木魚を持ってきていなかったので
みんなで先達さんに合わせて般若心経をあげます。
わしは、つい早く唱えてしまい、
調子を狂わせてしまいがちになってしまいます。
そんなとき、先達さんは指揮者のように腕を振りながら
調子を合わせてくれました。
すまんこってす。

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最初からぶっ通しで歩いてきたので、皆疲れてきたかな。
「どうですか、疲れましたか?」
「・・大丈夫ですよ!」
「0.5秒の迷いがありましたね。ここで休憩しましょう」
境内の石に腰掛けて休憩!
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さすが女子会、休憩時間にはお菓子が飛び交います。
おやつは500円まで、と決まりがあるのです。
男共だけだとこうはいかないやろうなあ。
華やかでいいですねええええええ。

次の札所まではすぐです。
でも道沿いには色々見所がありますよ。
綺麗な犬が沢山います。
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「え~~っ何匹いるの?」
「ここは、ブリーダーをやっているようですね」
しばらく足が止まってしまいました。

また、
道沿いに「14番奥の院」の看板があり
「行ってみますか?」
「いきたい!」
「いきたい!奥之院初めてです!」
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境内では白ネコが出迎えてくれます。
「こんにちは」
「ニャイ~ン」

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「ここではご本尊様の御真言だけあげていきましょう」
「はい」

下ると、すぐ常楽寺の入り口に着きます。

1518
14番 常楽寺着
「ほら、ここのお寺なんていったっけなあ、でこぼこのお寺・・」
「えっ?でこぼこのお寺?」
「常楽寺ですがな」
「あ、それそれ」
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「アララギ大師の木の皮を剥いで飲んだら糖尿病治るかな?」
「えっあんた糖尿病なの?」
みんなアララギ大師さまの写真を撮っています。
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途中時々、先達さんによる巡拝のお作法とか心得のレクチャーがあります。
ここでは数珠のお作法です。
「右手は仏さま、左手は自分・・」
みんな自分の数珠を繰りながら熱心に説明を聞きます。
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しかし途中から話が脱線してきます。
みんなの話が盛り上がっているのでわしは先に納経所へ。
ここでも白ネコちゃんが玄関前にいますよ。
わしが納経所に入ったらネコちゃんも入ってきて
「ニャイ~~ン」
「写真撮ってもいいですか?」
「どうぞ!」
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やがて婦人たちが納経所にやってきました。
ネコちゃんを見せようと思ったんですが
奥に引っ込んでしまいました。

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徳島のKさんが、家に伝わる古い納経帳を持ってきて見せてくれました。
そこには「開創1100年記念」スタンプが押してありましたがな。
これは文化財やねええええええ。

「門の前にはカキ氷屋さんが・・・」
「そうそう!あれ好きなんですよねええ」
「特に浴衣着た綺麗なお姉さんが・・・」
「それかい!」
今日は出ていません。夏になったら出ているかなああ。
14門前
こういうお店です。


皆の疲れも出てき出したかなあ?
表情も心なしか疲れているが、それでも喋りながら歩いていると
時間が早く過ぎるようです。
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「ほら、あの先に見えているのが今日泊まる大日寺宿坊ですよ!」
「がんばって歩きましょう」
「おお~・・」

1630
13番 大日寺着
今日のゴールです!
皆さん、お疲れさまでした。

本堂、大師堂でのお勤めにも思いが込み上げてきます。
「記念撮影しましょ!」
「どこでしましょう」
「そりゃ、しあわせ観音の前でしょう!」
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三脚がないので、すいません。杖立てを拝借してしまいました。

「お揃いの白衣を撮りましょう!」
「どっち向きに立ったらいいの?」
「首だけ後ろに向けて・・・」
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ワーワーキャーキャー騒がしい集団ですいません。

お寺の方が出てきて、
「あんたら、今日泊まる人達か?」
「は、はははい!」
「玄関から入って」

宿坊の玄関には、騒ぎを聞きつけていたのでしょう、
金住職が出迎えてくれていました。
いきなりK先達と熱い抱擁を交わしています。

通されたのは大部屋2つ。
これなら何人参加者が増えてもよかったかな?
でも食事の用意もあるから飛び入りはあかんやろうなあ。
ふすまを隔てて男子と女子が納まります。
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お茶を金住職自ら持ってきてくれて、
さっそく楽しいお喋りが始まりました。

歩き遍路経験者の男子2人は、手際よくお風呂、洗濯を済ませ、
女子4人も6時の夕食までにお風呂を使うことができました。

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夕食は綺麗な朱色の塗り椀に美味しい山海料理です。
先達さんのお導きで、食前の言葉を皆で唱えてます。

住職も加わり、ビールを頂いたら五臓六腑に沁み渡ること!
「あぁ~、いやいやいやいやいやぁ~~~!」
すっかり宴会気分になりました。
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前年徳島で行われた日韓交流歌舞楽「友」の
DVDを見せていただき、
阿波踊りとのコラボや華麗な舞にみんなうっとり。
昇華された芸術は、人の心をつかむものなんです。

宿泊の方は他に3人おられたのですが
騒々しい連中で申し訳ありませんでした・・・・・

食後は部屋に戻って歩き遍路事後研究会が開催されました。
「歩いてどうでした?」
「意外と歩けるもんですね~」
「次回は参加しますか?」
「はい!是非!」
あとはガールズトーク・・・
話は尽きませんが歩き遍路は早寝早起きが基本です。
他の宿泊の方もおられます。
10時前に消灯しましょう。
わしのイビキがうるさいでしょうが、すんません。


5月8日(日)
5時前に目が覚めてしまう。
夜の明けた境内に出てみると、ひんやりとした空気が心地よい。
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境内にひとりたたずみ、
たくさんの人達とご縁に支えられて
ここまで来られたことの幸せに浸りました。

0545
「ドン・ドン」という太鼓の音が響き渡ります。
参篭者は本堂に集まり、

0600
朝のお勤めが始まりました。
馴染んでいる真言宗勤行次第に従って行なってもらえるので、
参篭者も馴染みやすい。
厳かな雰囲気でお勤めが終わり、
金住職の法話が始まりました。

彼女が今、どうしてこの場所に立って話をしているか、
それから始まりました。

「がまんの先にはいいことが待っている」
そのとおりです。
住職の苦労に比べれば自分の悩みなど、
本当に些細な事に思えてくるのです。

急死した前住職の旦那様、離れてアメリカで過ごす一人息子さん、
運命に翻弄されても周りに支えられて踏ん張る金住職
この話を聞くのは2度目ですが、目頭が熱くなってきました。
本堂内には鼻をすする音があちこちから聴こえてきます。

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お勤めの後は恒例の記念撮影なんですが
みんな目が赤いよ・・・
でもいい表情です。
ここの宿坊にしてよかった。

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朝食の食前の言葉、元気に唱えます。
他の宿泊者の方も釣られておられます。
合掌
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今日はここで解散、あとは自由行動です。
「一宮札所前バス停」から0830発の市営バスに乗って
「府中駅バス停」で降りて眉山越えをして先に進む人、
「徳島駅前バス停」まで行ってそこから帰る人、
どうぞみなさんお気をつけて。
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わしは帰りの大阪行きのバスを待っていたら
80歳の老婦人遍路さんと一緒になりました。
倉敷から来たそうで、
独りで2巡目のお遍路を楽しんでおられました。
いくつになっても、お大師さまから呼ばれて来る事ができるんですね。
わしも何歳までできるかな?



おきらく歩き遍路ツアーも調子に乗って2回目を迎えました。
参加者は集まるだろうか?と心配でしたが
幸いに早々と参加を表明していただきました。
それに歩きが初めての方にも参加いただき、
歩きの楽しさを感じていただきました。
何より嬉しいのは「また参加したい!」と言っていただけたことです。


「歩きの楽しさを知ってもらう」
この趣旨に共感いただき、
前回に引き続き先達を引き受けていただいたK先達様
ありがとうございました。
いつもいつも頼りにしております。

年間、それほど頻繁に開催できるとは思ってはいませんが
今回の参加者の声に元気づけられて
今後も頑張ってやっていきたいと考えておりますので
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。




それから私事で恐縮なんですが、
四国八十八箇所公認先達の申請のための推薦を
金住職から頂くのも今回の大事な目的でした。

このようなツアーを企画実行する上で、
やはり先達の資格は必要と考えていたからです。

持参の顔写真と住民票、申請用紙に記入捺印して申請手続き完了!
これからは13番大日寺を親寺として、微力ながら
大日寺様、国中寺様、そして四国遍路のために務めさせていただきます。
おっと、講習会はまだ善通寺で12月なんです。
全てはそれから、それから・・・

先達申請
イラストのように、
ひたすら硬くなって勝手に畏まっているのはわしだけです。
金住職には本当に気さくに、快く推薦をしていただけました。
感謝感激です。

それにわしの事を
「芸術に守られて四国を巡っている」
と言っていただきました。
好きで描き散らしている絵をそのように評価していただいたのは
金住職が初めてでした。
彼女はわしのお師匠さまです。

四国遍路をする中で、
本当に沢山のご縁を頂戴しました。
今までのご縁も、これからのご縁も大切にして前に進みたいと
考えております。

歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺

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歩き遍路4周目(通算5周)54番延命寺~70番本山寺


今回は連休中に5日間の休みを頂き、
たっぷりと遍路旅をすることができました。
その中で出会った人たちのキーワードは
「55歳」
なかなかに意義深い年代のようです。


平成28年4月28日(木)
仕事が終わってから、
大阪駅前ハービス大阪バス乗り場に行き、
2250発の今治行の夜行バスに乗りました。
自分のイビキがどれほど周りに
迷惑をかけているかは、知るよしもない。
なぜ知るよしもないかは、知るよしもない。

4月29日(金)
0700「今治駅前バス停」に着きました。
同じバスには老夫婦のお遍路さんが乗っていましたが、
今日は何処まで行くのかな?

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0719「今治駅」発の
JR予讃線松山行きに乗って
0731「大西駅」に移動します。
最初「大西バス停」からバスで延命寺近くまで行こうと思いましたが、
0918発のバスを待つよりも
延命寺まで歩いたほうが断然早い。

よし歩いて行こう!
連休初日の空は青く、吹く風も気持ちがいい。
いつもこんな気候だといいんですけどもね。

今回から、さんや袋を廃止して、
大きいウエストバッグを腰の前に吊るして歩きます。
納経用具一式を入れると重いので
カラビナを使ってリュックの甥紐に吊るします。
それに財布や携帯も用途別に分けて格納できて便利です。

連休だけあって
歩き遍路さんの姿がちらほら見えます。
今年流行の逆打ちとすれ違ったり、
巡打ちを追い越したり、追い越されたり。


0824
54番 延命寺着
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おおおお、最初の計画よりも1時間近く早く着いたよ。
山門のツツジが綺麗に咲き誇っています。
駐車場には車遍路さんたちが沢山来ています。

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本堂の賽銭箱の横には畳が一畳敷かれていて、
そこに上がらせてもらい、お勤めをしました。
どこもこんな感じで座ることができたらいいなあ。
贅沢でしょうか。

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納経所が改修中で、仮のプレハブが建っていました。
ここの札所の改修工事計画は順調に進んでいるようですね。

「桜ヶ丘団地前バス停」からバスで南光坊方面に行ったのですが
今治駅方向に行ってしまい、
結局歩いてもバスに乗っても時間的には同じような感じでした。


1010
55番 南光坊着
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ここも車遍路さんが多くいたのですが、
納経所はさほど混雑もしていません。
小規模な大型タクシー遍路さんのダンタイさんもいましたが
時間的にブッキングしませんでした。やれやれ。
ここの奥之院は、大三島の東光坊というらしいです。

計画よりも早く進んでいるので
ここからは歩いて行こうかね。
もともと1時間3キロのゆったりペースで計画していましたが
天気がいいのでサクサク歩けるような気がします。


1053
56番 泰山寺着
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本堂の前では、
朗々と節をつけてお経をあげているお年寄りたちがいました。
真言宗の檀家の人たちなのかな?
大師堂でお勤めしている時に、風向きの加減で
線香のいい香りが自分の方にやってきて
ゆったりとした気分になります。

お経を「観て」「読んで」「聴いて」「感じる」といった
四つの功徳に加えて「香ぐ」功徳もあるような気分になります。

さて前から気になっていた
奥ノ院龍泉寺に行ってみることにしました。
すぐ近くなので行こうと思えばいつでも行けたんですが
縁がなかったのかな?
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いい雰囲気の小規模なお寺です。こういうの好きやなあ。
本堂正面のコテ絵の十一面観音菩薩が有名だそうです。
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田園地帯の遍路道を進みます。
最近はラジオを聴きながら歩いているので
退屈しません。
「修行中だ!けしからん!」
と言われるのかもしれませんが、
NHKばかり聴いているので結構勉強になるんですよ・・・
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蒼社川手前の休息所で昼食のパンをいただきました。
甘いアンパンとホットケーキパンだったので、
お腹は膨れたが、なんか物足りない気がしました。

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永福寺に向かう道沿いには春の花が咲き乱れて
いい香りがしてきます。
この写真の紫蘭には香りはないのですが・・・

1245
57番 栄福寺着
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映画「僕は坊さん」の舞台なのは、
お遍路さんの間ではあまりにも有名ですよね。
映画のシーンを追体験しつつ、境内を歩きます。
おお、これが黄色のカブか。
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門前の土産物屋を覗いたら、
「お遍路うどん」「田舎そば」があるよ。
う~~ん、どっちにしようかな。
しばらく悩みましたが、田舎そばにしました。
わし、そばのほうが好きなんですよ。
牛蒡と人参が入った素朴な温かいそばが美味しいなあ。

ここのお土産屋さんは札所の駐車場の近くではないので
車遍路さんはあまり覗いていかないらしいです。
ダンタイサンは近くのバス駐車場から歩いて通り過ぎるのですが
時間にせかされていると、お店を覗くこともできないらしいです。
「いっそ、店の前に駐車場を作ったら?」
無理かなぁ

身体が温まりました。
さて、出かけるとしますかね。
かなりゆっくり歩いても大丈夫です。

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犬塚です。
以前、ここでカメラのシャッターがおりなかったんですが
最近は大丈夫です。

春の早い時期にここを通ると、
古い梅の木が花で迎えてくれますが、
今の時期は葉が茂っています。

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ため池を左に見ながら歩く山道は、
遍路気分を盛り上げてくれます。

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内海源介の墓は、草で覆われようとしていますが
地元の人達が整備してくれているのでしょうか。

眼下に今治の街を望みながら坂道を登ると
山門が見えてきました。
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わしの好きな瀧見観音様がおいでになる。

急な参道を手すりを頼りに登ると
大師の御加持水があります。
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甘露の御水を1杯・・・2杯いただき
元気が出ましたがな。

最後の階段を登りきると、
八十八箇所のご本尊に囲まれたお大師さまの後姿が
出迎えてくれます。
「ようきたな」


1410
58番 仙遊寺着

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本堂前の藤棚は5部咲きといったところでしょうかね。
11番藤井寺の藤の花の開花状況ばかりが気になります。
連休最後の5月7日におきらく歩き遍路2の目玉なのです・・・

今夜はここの宿坊にお世話になります。
ちょっと早いかな?と思ったのですが
1430に宿坊の玄関に立ちました。

「ちょっと早いですが、いいでしょうか?」
「はい、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます」

通されたお部屋の名前は・・・
なんと有難い。

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300円払って作務衣を借りました。
お風呂の時間にはまだ早いので、
それまで洗濯をして、乾燥機が終わるまでの時間
スケッチブック持って境内に出ました。
鐘楼にもたれてお大師様を描いていたら
チビッ子2人が絵を覗き込んできました。

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小1と、保育園(年中かな?)の子供さんたちで
このあと
「君たちも何か絵を描くかい?」
「うん」
「せっかくだからお地蔵様を描いたら?」
お兄ちゃんは「お地蔵様の後姿」を描きました。
つまり、光背の輪郭ですね。
弟君は、お母さんの顔を描いていました。

1600に、洗濯の乾燥が終わり、お風呂も用意できたので
天然温泉に入りに行きました。
窓の外は眺望絶佳、でも眼鏡を外していたので
絶景は堪能できませんでした・・・・。

宿坊なので、部屋にはテレビはありません。
食事まではまだ時間があるので
食堂に置かれた本や雑誌を見ていました。
その中で特に心惹かれたのは、
「絵手紙四国八十八ヶ所筆墨巡礼」です。
うまく描こうとせずに、心のままに描く気持ちが
大切ですと繰り返し述べられていました。

1800夕食です。
この日の宿泊者は20人で、大半は車遍路さんたちです。
歩きのオヤジ4人はひとつのテーブルで食べます。
なんと3人が55歳で、残りは72歳です。
車遍路をしていたのが、
歩きたくて歩き遍路始めた人達ばかりです。
当節流行の逆打ちの人もいる。
歩きの最初が逆打ちとは、さぞ大変でしょうね。
55歳なので当然仕事があるので、
休みを使って廻っている人達です。

「いつか歩きで廻りたい」
と車遍路さんたちは必ず言いますが
実際に行動に移すことのできる人は少ない。
「気力」「体力」「財力」「家族の協力」
が揃わないとできないんですね。
今回そういう55歳の人達と宿坊で出会いました。

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食事は精進料理で、ここの名物だそうです。
軟らかく炊いた玄米ご飯と、薄味の山菜を主体とした料理です。
大飯喰らいのわしとしては、
玄米飯を3杯お替りしても、少し物足りない気持ちがしました。

食事が終わったら何もすることはない。
さっさと寝てしまうことにしました。


4月30日(土)
朝早く目が覚めると、まだ外は暗い。
今朝は0600から朝のお勤めがあります。
それまで荷物とかの整理や身づくろいをしながら待機します。
0545に、ちょっと早いかな?と思いつつ
本堂に行ってみたら、既に1組の夫婦が来ていました。

やがで続々と宿泊者が集まってきて、最後に
赤ちゃんを抱いた副住職さんが入ってこられました。
お勤めの間中、赤ちゃんはむずかることもなく、
大人しくしていましたねえ。
小さい頃からこういった環境になじむことが
大事なんでしょうかね。

住職さんの法話も面白い。
四国遍路に対する並々ならぬ情熱を持ったお方ですね。
お勤めのあと、わしは先日遊んでもらった坊やたちのことを
お爺さんである住職さんに話したところ
とても喜んでおられました。

さて今朝の朝食は
玄米おかゆです。
ああああああ、足りないなあと思いつつも、
早く出発したいので、お替りもせずにさっさと食べ終わり、
0705に宿坊を後にしました。

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朝の気持ちのいい空気に包まれながら山道を下ります。
すると、後ろから人の気配がしてきました。
見ると、同宿の歩き最年長72歳のお父さんが
風のような速さで追いついてきて、
あっという間に過ぎ去っていきました。
天狗様の化身ではないのだろうか?


下界に降りて家並みが増えてきた頃、
香ばしい香りがしてきました。
パン屋さんです。
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パン屋さんは朝が早いので、既に開店しています。
今日の昼食を買っていこうかね。
おお、カレーパンもあるよ。


0852
59番 伊予国分寺着

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さっそくお大師様と握手させていただきます。
境内には先の天狗様がいて、
参拝を終えて次に行くところでした。

ここから西条までは「伊予桜井駅」からJRで移動します。
当初の予定よりも1時間くらい早めに着いているので
さぞかし次に早く行けるだろうなああああ、と
皮算用していました。
0911発の列車に乗れるかな?



歩いている目の前を、列車が走り去って行きました。
あああああああ、
うまくいかんなあ。
まあいいや。
次の0946発に乗ればええやんけ。

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ローカル線の無人駅で、ボ~~~ッと列車を待つのって
いいと思いません?
わし、こういう旅の空気が大好きです。
バス・列車の旅と歩き遍路の旅が同時にできるなんて
幸せですねええええ。

1015に「伊予西条駅」に着きました。
駅前のバス停から、西之川行きに乗ります。
石鎚山登山者のよく利用する便なのですが、
本数が少ない・・・・
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運よく1027の便に乗ることができました。27分610円

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「石鎚山登山口バス停」で降りて「上の原乗換え所バス停」から
マイクロバス30分往復1750円です。
今の季節はダンタイサンが少ないらしく、
わし独りの貸切でマイクロバスは発車します。

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1120横峰寺山頂駐車場に到着しました。
「帰りもバスを乗り継いで帰るのなら、
ここに1210までに帰ってきてね」
「は、はははい!」
駐車場から60番まで歩いて片道10分で行くことができますが
時間を切られると、わしは気が気ではない。
天狗様のように参道を駆け下りていく。


1128
60番 横峰寺着
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シャクナゲの花が咲いていますが、満開ではないようですね。
もう少し時間が必要のようです。
花の満開の時期に札所を訪れるのは難しいですね。

本堂の左に手水鉢・・・らしきものがあり
水をたたえています(雨水かな?)
お大師さま、大日如来さま、ごめんなさい。
これで手水を使わせていただきました。
ああそうや、塗香を持って来ていたんだっけ。

あわただしいのはいかんなあああああ。

帰りの坂道も飛ぶように登りました。
すれ違った老夫婦に
「もし、あとどのくらいあるのかのう?」
「そうですねえ、半分くらいでしょうか」
「ええっまだそんなにあるんかいな」
「わたしゃ、もう行けんよ・・・」
このくらいの坂道、どうってことないけども車の人にとっては
大変な難行苦行のようです。
ダンタイサンの中にもこの参道の坂道に根を上げたり
毒づいている人がいますね。

1150
山頂駐車場に戻りました。
「ただいま!」
「えっ、もう帰ってきたんかいな!」
運転手さんは昼食中でした。わしが早すぎたのか。
それじゃあ、というので
休息所のアイスクリンでも食べようとしたら、
店の人が電話中で中々終わりそうにないので
アイスクリンはあきらめてベンチで休んでいました。

1200
10分早くバスは出発しました。
順調に山道を下り、
1215「上の原乗換え所バス停」に着きました。
ここから伊予西条駅行きは、
1229を逃すと1544まで便はありません。
今回は順調やなああああ。
前はここから歩いて下界まで降りたっけなあ。
それもまた楽しかった。

バスの待ち時間に、朝買い込んできたパンを食べました。

今日の予定は西条の街まででしたが、
まだまだ時間がある。
よし!次に行こう。逆打ちコースです。

1300に「伊予西条駅前バス停」に着いたら、
丁度松山行き特急バスが来ました。
「あの~、石鎚神社前バス停には停まりますか?」
「停まりますよ」
「おおっ」
5分ほど乗ったら、すぐに「石鎚神社前バス停」到着しました。
ここから300mくらい歩いて


64番 前神寺着
いつもこの札所は、日程の最終場所だったので、
あわただしく廻っていたような気がします。
今日はゆっくりとした気分で楽しみましょう。

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鐘楼には石鎚神社の提灯も吊ってありますね。
ここは本当に石鎚山と関係深いお寺なんですね。
本堂も山を背負った神社という雰囲気です。

ここからは、国道に沿って逆に進みます。
逆打ちの気分ですね。
しかし今日は暑い。汗が顔をつたってきます。
自販機を見つけると、つい買って飲んでしまいます。
でもおしっこは出ない。


1426
63番 吉祥寺着
連休の期間というのはダンタイサンは来ないのでしょうか。
いるのは車遍路さんばかり。
春に始まった逆打ちツアーは今頃土佐を廻っているのでしょうか。
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1500
62番 宝寿寺着
おおっ本堂が工事中ですよ。
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ここからどうやって香園寺まで行けばいいのかな?
逆打ちは難しいねえ。
リュックにしまい込んでいた遍路地図を引っ張り出して眺める。
遍路標識が見えないと分りにくいね。

道路際で町内の立札修理をしているおじいさんがふたり。
「もし、香園寺へはこの先へいったらいいんですか?」
「ああ?行き過ぎておるぞ」
「ええっ」
「いや、ちがうよ。このさきじゃよ」
「そうですか」
「ああ、あっちかと思ったんじゃがのう」

目の前に森が見えてきました。
多分それが目的地なのでしょう。


1531
61番 香園寺着
おおおお、ここまで来ることができました。
今日は調子がいいなあ。
大聖堂にはわし独り。
読経の声が堂内に響いて心地よいね。

納経所では絵を奉納させていただきました。
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各札所で奉納する絵は、文字の入っていないやつです。

境内にはお土産やさんが1軒あり、
アイスクリンを買って食べました。
ああああああ、美味しいねえ。
アイスクリンは後口がべたつかなくっていいですね。

国道に出たらバス停があり、西条方面行きを見てみたら
あと3分で来ます。おおおお、いいねえ。
2分遅れで来たバスに乗ったら運転手さんが
「西条駅まで行くのかね?」
「はい」
「これは大回りで西条駅に行くので、この後すぐ来るのに乗ったほうがいい」
「は、はははい」
待つこと数分、やってきた「新居浜行き」に乗り
西条駅前で降ります。

喉が渇いていたので駅前のコンビニに飲み物を買いに行ったら
無意識にビールを籠に入れていました。


1635
今日のお宿は駅前近くの「にぎたつ屋」旅館です。
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ここに泊まるのは3度目ですが、
食事がなく、素泊まりのみでした。
今回は二食付きです。
初めて知ったのですが日曜日は夕食がないそうです。

今日は同宿者は3人です。
お風呂は順番待ちです。
その間、部屋においてある漫画の本を読んで時間を潰します。
当然ビールもすきっ腹に飲んでしまったので酔いも回ります。

洗濯機も順番待ちなので、
汚れ物を持参のネットに入れて洗濯機の横に置いておいたら
女将さんが洗っておいてくれました。

お風呂が空いたので汗を流して疲れを取ります。
やっぱり汗をかいた日は入浴は必要ですねええええええ。
精神衛生上いいと思います。
風呂なしの野宿遍路が疲れる原因はこのへんにもあるのではと思います。

1800に夕食です。
ここで夕食を食べるのは初めてですねえ。
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今日の同宿者は
おそろしく勢いのいい中年女性と、初老の男性
何か話が微妙に噛み合わないなあ。
相性の問題でしょうか。
話も弾まないまま、食事を終えて寝ることにしました。


5月1日(日)
0600に朝食を食べて、
0644「伊予西条駅」~0704「伊予三島駅」と移動します。
バス便もないし、三角寺まで歩いていこうかね。

遍路標識を見つけてそれに沿って歩き、
街並みを抜けたら、山裾に公園があります。
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そうか、ここが戸川公園ですか。
野宿ポイントにもなっている所ですね。

遍路標識に沿って歩いて行くと、山道に入ります。
あれ?こんな道を歩いて登ったっけ?
険しい山道で、顎が上がります。
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旧遍路道のようですね。
途中3人の初老のお遍路さんたちと出会い、追い越しました。

いつもは自動車道を上がって三角寺まで来ていたんだなあ。
どちらかというと、山道の方が疲れるけれども楽しいね。


0930
65番 三角寺着
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三角寺駐車場は自家用車で満杯です。
もももしかしたら、
次の雲辺寺までご馳走してもらえるかな?
なんて浅ましい考えを持っていたのですが、
逆打ちの車ばっかり。

よし、歩いていくかね。
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三島の街を眼下に眺めながら高台の道を歩く。
気持ちいいねえええええええ。

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途中に休憩所兼善根宿があったのですが、
寝るところがなくなっています。
何か問題があって撤去されたのでしょうか。
残念なことです。

1115
椿堂に着きました。
ここも心和む別格霊場です。
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リュックを降ろしてしばし休ませていただきました。
今日の昼食は、カロリーメイトです。

国道に降りて、農協前のバス停の時刻表を見てみたら・・・
平日は夕方1本のみ、日祝日運休
あ~あ。
では歩こうかね。

登り勾配の道が延々と続くのはきついね。
それに汗がダラダラ流れてきます。
今日は出来たら雲辺寺まで行きたいのですが、
だんだんと気持ちが萎えてきましたよ。

1330
バス善根宿を越えてトンネルをくぐったあたりで
力尽きました。
走る車に親指を出してにっこり笑っても
走り去ってしまうばかり。
いよいよ歩いての雲辺寺行きを覚悟した瞬間
お大師様が現れました。
一台の車が停まってくれました。
中にはおじさんが一人。
「すすすいません。雲辺寺まで行きたいのですが」
「いいですよ」
おおっ南無大師遍照金剛

伊予は大島の方で、島四国巡りとは馴染みが深いそうです。
四国八十八箇所は、今日から始めるそうです。
それも逆打ちの88番から。
年齢を聞いてみると、なんとわしと同じ55歳
今回は55歳の人と出会うなあ。

会社員の方で、55歳で給料カットされ、
職務内容はそんなに変わらず。
しかしその反面残業が減ったり、休みが取りやすくなったりで、
念願のお遍路に来られたという訳です。

今までに出会った55歳の方たちも同じような環境なのかなぁ。
職務内容が変わらないのに給与が減るのは
勤労意欲が減退するんじゃあないのかなあ。
わしも54歳で定年になって再就職したのですが
国の政策の恩恵で給与に関しては恵まれています。

彼はお遍路に出る前にネットで色々勉強されていて
遍路の基礎知識については色々とご存知です。
それに実家が真言宗だそうで、勤行次第についても自然と
身についているようです。
細かな疑問点を持っている所については、
わしの知っている限りの範囲で話しながら解決しました。

そうこうしているうちに・・・
「88番に行かれるんですよね?」
「えっ!・・・66番雲辺寺です。左側の山の上・・・」
「あ、そうでしたか。すいません。よく知らないもので」
「すいません(恐縮)もし何でしたら観音寺市内の駅まででも結構ですが」
「いや、大丈夫です。送っていきますよ」
「真に申し訳ありません」
来た道を25km引き返し、
「山麓ロープウエー駅」まで送ってもらえました。
この方は、わしにとって本当にお大師さまです。

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おかげをもちまして
無事にロープウエーに乗って雲辺寺山頂までひとっ跳び!
中には20人近い老若男女のお遍路さんで賑やかであります。
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1408
66番 雲辺寺着
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今のわしの体力で歩いて登ったら、
きっと1600頃だったんでしょうね。
雲辺寺の登りは、決して無理をしないようにしています。

わしの守り本尊様である千手観音様に見とれながら拝んでいたら
わしの目の前に御本尊様と繋がる紐があり、
御刀自様たちが次から次へとわしの前にやってきて
紐を握りしめに来る。あんまり次から次へと来るので
もももしかしたらダンタイサンか?

確かにダンタイサンだった。

そして納経所にはテンジョウインさんが大仕事をしていた。

ああっ

と思ったら、隣が個人様用納経所になっていました。やれやれ。
日本遺産認定記念散華ピンバッチもあったので、
ついつい買ってしまいます。
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帰りのロープウエー山上駅で、
タクシーを呼んでおいてもらいました。
今日のお宿は伊予西条の「にぎたつ旅館」に連泊なのです。
予定以上に行程が進んでしまったので戻らねばならないのです。
山頂駅から山麓駅に戻る間にタクシーが来てくれて、
最寄りの「豊浜駅」に行きます。

ここの駅前で今日イベントがあったらしく、後片付けをしていましたね。
駅を満開のツツジの花が囲んでいて、綺麗ですね。
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ここは普通しか停まらない駅で、松山方面の列車を待つと1時間くらいある。
では逆の「観音寺駅」まで行き、そこから特急で「伊予西条」まで行けば
お金はかかるが余裕を持って早くお宿に着くことができますよ。

1618
「伊予西条駅」に到着し、駅前のコンビニで夕食を買い込みます。
今日は日曜なので食事はないそうです。

「ただいま~」
にぎたつ旅館に着いたら、
お風呂もすぐに入れるとのこと、
「お湯が熱いので水でぬるくして入ってください」
「はい」
さっそく入りに行きましたが、本当にお湯が熱い。
どうみても50℃以上あるよ。
溢れるほど水を入れたがまだ熱い。
我慢して入りました。ハードな修行ですね。

風呂上りのほてった身体のまま洗濯をします。
洗濯機は全自動と二槽式があり、わしは二槽式を使います。
こっちの方が自分の好みで出来るし、時間も短縮できます。
10分くらいで終わりましたよ。

若い人たちは二槽式は見たことないし、
亭主関白のオヤジさんは洗濯機を使ったことないので猶更使えない。
わしは昔から二槽式で自分でやっていたからむしろ望ましい。

洗濯干してすべて終えて、さてビールを頂きましょうかね。
この頃お宿でビールを飲むようになってしまいました。
不飲酒戒は、特に課していないので、まあいいでしょう。
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酔っ払って早く寝ようと思ったが、大河ドラマを見ていたら
眠気が失せてしまい、なかなか寝付けなくて困りました。


5月2日(月)
今日はプライベートで高知県「いの町」に行きます。
別にお遍路とは関係なくて、知り合いに用事があり、
終日「いの町」の予定です。

0800伊予西条駅前に迎えの車が来てくれます。
それまでコーヒーでも飲もうとパン屋さんに入ったら、
「しこく88パン」があったので、
朝食を食べたばかりなのに、つい買いました。
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高知県とはいっても、伊予西条から車で30分です。
近年石鎚山系の寒風山に長いトンネルが開通したので、
大変便利になったそうです。

大川村とかいの町は、村おこし町おこしに力を入れていて
特産品の開発とか一生懸命になっている人達がいます。
わしがこの日会いに行った人も、55歳
55歳頑張っていますねえ。
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道の駅では山菜ごはんとかイタドリの煮付なんかを
食べました。
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わしも岐阜県の日照時間5時間の山奥生まれ育ちで
こういうところは親近感があります。
わし個人的には山奥に住みたいのですが
家族が絶対に着いてきてくれないので、無理なんですよね~。

用事が予定より早く済み、
12時に西条に戻ってくることができました。
さて、どうしようかな?
迷うことはない。次の札所にGO!

「伊予西条駅」から「観音寺駅」まで特急に乗りましょう。
観音寺市内の大興寺~本山寺~観音寺・神恵院のコースで行こうか。
完全に次回の遍路の予定でした。
効率を考え、必要に応じてタクシーを使うことにします。

まずは大興寺までタクシーで行きます。
運転手さんは、
翌日からダンタイサンの納経取り係りの仕事だそうです。
40人分の納経帳・お軸・判衣を抱えて
バスとは離れて車で先行するんですって。
交通事情とか納経所の混雑具合などで、昼食の暇もないほど忙しいそうです。
重い荷物を抱えて駐車場から納経所まで走るので
ぶっ倒れそうになる、と言っていました。
こういった人たちに支えられてバスツアーは成り立っているのですね。


1335
67番 大興寺着
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本堂では白人の女の子2人が英語らしき言葉で
お経をあげています。
般若心経の英訳かな??

納経を終えて山門に下ってきたら
先程の女の子2人がオジサン遍路達に何か尋ねていましたが
「わしゃ、わからんわからん」という感じであしらわれていました。

山門外のお地蔵様の傍で、荷物を整えていたら
先程の女の子が寄ってきました。
雲辺寺に行きたいのですって。
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う~~ん、彼女ら、今夜のお宿はどこにするのでしょうね。
まさか、雲辺寺の通夜堂?

ここからバイパスを経て
本山寺まで歩いて行き、そのあと観音寺・神恵院に行きます。
わしは、この道程をいつも使います。
いつもと違うのは、今日は晴れていること。
いつも雨なんですよねえええええ。

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90分歩いて、見えてきたのは工事中の五重塔
シートにすっぽり包まれています。
何年後に新しい姿を見ることができるのでしょうか。


1530
70番 本山寺着
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馬頭観音御前立の特別拝観があるそうです。
五重塔修理のための喜捨を集めるためなんでしょうね。
次を急ぐので拝観は遠慮させていただきました。

門前の駐車場には職業遍路の老人が座っていました。
いつもは無視するんですが、何故か今日は
残っていた食料を全部あげてきました。
乾パン1袋、カロリーメイト2箱、キャラメル1箱
「こんなに沢山・・・ありがとうございます」
なぜそんな気持ちになったのかな?
よくわかりません。

ここから観音寺まで歩くと納経所の時間に間に合わないので
またしてもタクシーを呼ぶ。
贅沢なことをしてしまいました。


1610
68番 観音寺
69番 神恵院着

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時間を気にするわしは、果たして間に合うのかどうか
いっそ納経だけ先にしようかしまいか、
煩悩の塊になりつつお勤めしていたら、
余裕で間に合いました。
どうも時間に追われると焦る性格は直りそうにありません。

無事に納経済ませて「観音寺駅」まで戻り
特急に乗って「伊予三島駅」に帰ってきました。
今夜のお宿は駅近くの「大成(おおなる)」旅館です。
駅に着いたのが1700過ぎになり、
わしの携帯に心配した女将さんから電話が入りました。
「いま、駅前からそっちに向かって歩いているところです」

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旅館に着いたのは1730過ぎでした。
部屋数3つのこじんまりしたお宿で、
今日は満杯の3人様
既に先客2名は宿に着いていて
わしの入浴洗濯もすんなり済み、
1800の食事時間に間に合いました。

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女将さんの作る料理は美味しい家庭料理で、
味も量も大満足のいいお宿です。
煮魚のタレをご飯にかけて食べたら最高!
またしても今夜もビールをいただいてしまいました。
普段はこんなに飲まないんですけどもねえ・・・・

同宿者2人は60歳以上のおじさん、
ひとりは初めて、もう1人は
「わしは2回目でな!」
と自慢そうに喋るので黙って聞いていましたがな。

日が暮れて、女将さんが部屋の雨戸を閉めに来ました。
このあたりは3月から9月は、時々強い風の吹く地方だそうで、
「やまじ風」というそうです。
夏暑く、冬寒い四国でも特異的な地形だそうです。

夜半にふと目覚めたら、雨戸をたたいて突風が吹く音が
聞こえていました。


5月3日(火)
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今日は「三島川之江IC高速バス停」1157発のバスで帰ります。
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朝食もたっぷりです。厚いだし巻き卵が美味しいねえ。

午前中時間があるので、
恒例の村松大師に参詣に行きます。
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隣の墓地には関行男さんのお墓があり
時間が許す限り墓参をするようにしています。
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途中のコンビニで買い求めたお酒を供え、
今の日本の礎を築いた彼に感謝の念を示しました。
墓標には花や供物が供えられており、
墓参者の多さを物語っていました。

村松大師から高速バス停までは2kmほどで、
あっという間に着いてしまいます。
バスの時間まで3時間以上あります。
本を読んだり、旅のイラストを描きながら時間を潰していると
なにやら高速道路のほうが騒々しい。
事故があったらしい。
東行きの車線が通行止めになっているらしい。
こここれはまずいなああああ。
バスは下道を走るでしょうが、予定が変わるだろうなあ。
後で知ったんですが、
やまじ風の影響で車が横転したらしい。
すさまじいね。

もももしかしたら明石大橋と鳴門大橋も通行止めになったら・・・
そんな心配事が頭をよぎります。

心配をよそに、事故が復旧したらしく
交通規制も解除されました。
やれやれ一安心です。
バスも15分遅れでやってきました。
風は強いが大橋二つも無事に渡り切ることができ、
無事になんばOCATに帰ってくることができました。

今年の連休は、幸いに5日の休みをいただき、
あちこち廻ることができました。
今回の旅のキーワードは「55歳」です。
世の中の55歳よ、守護仏の千手観音様の御加護を頂き、
色々なことに挑戦しましょう!


息つく間もなく、5月7・8日は
おきらく歩き遍路ツアー2です。
11番藤井寺の藤の花、まだ咲いているかなあ・・・



















新西国霊場巡拝(その5)

新西国霊場巡拝(その5)
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平成二十八年四月二十一日

【神戸編】

摩耶山には過去
2度行く手を阻まれてしまいました。

神戸三宮から18系統の循環バスに乗って
「摩耶ケーブル下駅」まで行くんですが
最初は火曜日に行きました。
そしたら火曜日は休業日
おまけに雨も降っていました。

次の機会は木曜日に行ってみました。
すると、強風で運行休止
桜の花びらも散りに散って、またしても雨

ああ、つくづく摩耶山には縁がないなあ・・・


3度目の正直の本日は午後から強い雨だそうです。
ああっ
またあかんかなあ。
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朝イチでケーブルカー乗り場に行きました。
チケット売り場の窓口で
「なるべくお早く戻ってきてきださいね」
「えっ?すすすると午後から運休になる可能性もあり?」
「そうなるかもわからないです」
「わかりました。ではダッシュでお参りしてきます」

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雨の平日、乗客はほとんどいない。
眼下の景色は雨に煙っています。
ケーブルカーに乗ること5分
「虹の駅」でロープウェーに乗り換える。
「星の駅」まで5分
雨もそれほどひどくはない。
よし、この調子ならば大丈夫だ!

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さすがに摩耶山頂は気温が若干低く、寒く感じます。
ここは日本三大夜景のデートスポットだそうです。
小雨降る平日の昼間から歩いている酔狂人は、わしひとり。

舗装された道を500mくらい歩いたら、
おお
二十二番 摩耶山 天上寺
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ついにやって来ました。
感慨もひとしおですなあああ。

おお、やっぱりあった
「軍艦摩耶之碑」
確か「火垂るの墓」の少年の父親は重巡摩耶の艦長だったか。
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通称「女人高野・仏母の寺」で、
妊婦の安産祈願・腹帯授与をわが国では初めて行った所だそうです。
高野山真言宗のお寺なので勤行次第はいつものとおり。
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「中に入れます」と書かれていますが
どこから入るのかな?
朝も早いので戸は閉められている。
靴を脱いで回廊をひとまわり・・・
多分ここだろうなあと思う戸をそっと開けて中に入ると
御本尊は十一面観世音菩薩様、
御前立の7体の観音様たちが
圧巻の美しさで迎えてくれました。

写真を撮れないので目に焼き付けましょう。
また、須弥壇の裏には四国八十八箇所のお砂ふみがあり、
有難く廻らせていただきました。

「雨の中ようお参りです」
納経所で言われて、来てよかったああと思います。
高い山の上にある寺院は、
山全体がパワースポットだと思います。
身体に精気がみなぎるような気がしますがな。

満足してロープウエー駅に帰ると、
賑やかな声が聞こえてきます。
ジャージを着た中学生の集団です。
遠足かな?みんな雨着を着ています。
せっかくの遠足なのに雨ですねえ。

「星の駅」「虹の駅」、
途中のロープウエー・ケーブルカーには
中学生たちが満載です。
午後から雨がひどくなって運休になったら
帰りはどうするのかなあと
余計な心配をしていました。

バスの乗り継ぎも順調で三宮まで戻ってきました。
今は1100
まだ行けるなあ。
よし次行こう!

神戸市営地下鉄海岸線に乗って「中央市場前」で降りる。
雨の降る中300m歩いたら
右手に大仏様が見えました。

二十三番 宝積山 能福寺
天台宗寺院です。
それに平清盛公菩提所なんだそうです。
そうか、神戸(福原)は平家ゆかりの港町ですねえ。
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大きな大仏様は戦時中金属の供出の為に出征されて
今あるのは戦後に再建されたものだそうです。

それに平相国廟もありますよ。
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足元の石畳には雨水が溜まって池のようです。
今日はトレッキングシューズを履いてきたので大丈夫なんですが
風も吹いていて折り畳み傘がおちょこになりそうです。

まだまだ時間があるよ。次に行こう!
西へ500m歩き、「JR兵庫駅」へ行く。
ここから明石行の普通列車に乗り「須磨駅」で降ります。
目の前に須磨の海が広がる。
須磨駅は海岸のすぐ側なんですねえええ。

駅舎内にコロッケ屋さんがあって
揚げたてアツアツのコロッケとメンチカツを買って食べながら歩く。
傘さしながら歩き食べしていたら
手が油だらけになっちまったよ。
s-コロッケ


二十四番 上野山 須磨寺着
ここはやはり源平合戦と縁の深い場所だそうです。
「一の谷の戦に敗れし平家の公達あわれ・・・」
の小学校唱歌「青葉の笛」にもありますね。
無冠の大夫敦盛と熊谷直実の銅像も建っています。
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雨が降っているのに境内には
次々と参詣者が訪れてきて、熱心にお参りしています。

わしが知らなかっただけで、
ここは有名なところなんでしょうね。
新西国札所巡礼を始めなければ訪れもしなかったかもしれません。
弘法大師、伝教大師、役小角、聖徳太子様々たちの
お導きなんでしょう。

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本堂の横には立派な大師堂があり、
綺麗な白いお大師様が照明に照らされて更に神々しく見えます。
雨以外の天気の日に参詣したいところですね。

ここで本日の新西国巡礼は終了しました。
今日は雨ながら3か所を廻ることができました。
いつも思うのですが
寺院の建つ場所はパワースポットが多く
力を頂いて元気を分けてもらいました。
また明日から頑張れます。






お互い干渉するなかれ

四国遍路をして描いた絵に、
自分の想う言葉を載せています。
借りてきた言葉でなく、自分の想った言葉

ひとりよがりかなあと感じる時もありますが、
書いた時の気持ちを大切にしたいと思っています。
s-61番香園寺 のコピー

「お遍路は、歩きでなくてはいけない!」

「車は邪道だ」

「昔は車なんてなかったから歩くしかなかった。今は車を使うのが正しい」


時々こんなことが聴こえてきます
お互いを意識していたり、
引け目を感じていたり
優越感を感じているせいでしょう。

民宿の夕食の際に、歩きと車の人は話がかみ合わず
自然と離れてしまいます。
みんな一緒に楽しく喋れないかなあ。

別に歩きでも車でもバスツアーでもいいじゃん。
自分がいかに真摯にお四国と向き合うかです。
s-77番道隆寺 のコピー

歩きでも碌にお勤めしない人もいれば
車でも見習いたいような素晴らしい人もいます。
バスツアーの人達の真剣な祈りの姿勢
s-88番大窪寺 のコピー

してはいけないのは、
お互いに干渉しあうことです。
歩きと車は別物と考えたほうがいいのでしょう。

ですから、干渉しあう事自体ナンセンスだと思います。

車で百回廻って錦の札を切っている人

錦の札を貰った人が
「ありがたい」と
思えばそれでいいのだと教えられました。
これこそが般若心経のとらわれない心だと思いますよ。

おきらく歩き遍路 第1回 1番霊山寺~7番十楽寺

おきらく歩き遍路 第1回

1番霊山寺~7番十楽寺
おきらく歩き遍路1


車やバスの人達は、「いつか自分も歩きたい」と言います。
ではいつ?と尋ねると
「・・・うにゃうにゃ・・・そのうち」
そんならいっちょうやるかね!

という動機で歩き遍路ツアーを企画しました。
まず、
楽で楽しい1番~6番あたりを歩こうという計画です。
facebook中心に告知をしたら、
最初、車遍路さんも声を上げてくれましたが次々脱落し、
結局歩き遍路経験者ばかりになりました。
まあいいや。
最初からうまくいかんもんです。


4月2日(土)
1番霊山寺に0800集合の予定なので、
わしは前日徳島駅前の定宿、サンルート徳島に入り、
「びざんの湯」に浸かって翌日に備えました。
参加者の1人、岡山のYさんも近くのホテルに泊まりました。

朝、0640発の列車を徳島駅1番ホームで待っていると、
白衣に赤錫杖のYさんがやってきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
早速名刺代わりの納め札を交換
わしより10歳以上若いのに、権中先達です。
わしも見習って益々精進せねば。
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0703「板東駅」着
しばらくYさんと世間話をしながら待ちます。
0729
前夜フェリーで高松入りした
K先達、Sさん、東京から来たAさんたちが
列車で到着しました。

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「おはようございます!」
「眠れましたか?」
「いやあ~・・・」

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駅舎の中で装束を調えて、いざ出発です。
今日は天気もよさそうで、それに寒くない。
龍神様のおでましもなさそうです。

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いつも独りで歩いているので、
これだけの人数で固まって歩く経験は初めてです。

0750
1番霊山寺着
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ここで皆さんの記念写真を撮りましょう。
ほんと、ダンタイサン気分やね。
お寺の方に撮っていただく。

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先達さんに従ってお勤めをするのは
1~5番のバスツアー体験以来です。
最初は皆、声も揃わずぎこちない。
ぎこちないまま本堂・大師堂を終え、
納経は個人で行います。

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境内ではお接待が行われていて、ジュースのお接待をいただきました。

門前街のお店を冷やかしながら、
先へと進みます。
5人が団子になってお互いの自己紹介をしながら歩きます。
話をしながら歩くとあっという間ですね。

0835
2番極楽寺着
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ベテラン先達のKさんが、札所の縁起や
見所をよどみなく説明してくれるので勉強になります。

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「仏足石は、数珠を持った左手でなぞってください」
「は、はははい」
「右手は仏様、左手は自分です」
「は、はははい」
ひとりがすると、みんながやります。
このへんがダンタイサン気分です。

抱き地蔵様(おもかる地蔵様)
「お地蔵様を持ち上げてみて重ければ願いが叶いにくく、
軽ければ願いが叶いやすいんですよ」
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「じゃあやってみよう、みよう」
「重いってどういうことなんですか?」
「それは、自分の心次第ですよ」
もうすっかりダンタイサン気分で大騒ぎ。

「長命杉の綱を握ってあやかりましょう」
「はい!」
「はい!」
またしてもダンタイサンです。
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「カメラを向けるとこっちを見てしまうんですね」
「あ、はい。じゃあ向かないようにします」

納経所前は、思わず休みたくなるような雰囲気満点で
ついつい腰を降ろしてしまうんです。
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「トイレに行きたい人は行ってください」
「はい」
「あ、ついでにボクも・・・」
すっかりテンジョウインさん気分です。

「山門から出るんですよ!」
「は、はははい」
「写真を・・・」
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お墓の中の道を進む。
このへんの道は遍路初心者には、
いかにも遍路道を歩いているという
雰囲気を味わうことができるのでお勧めですね。

徳島は今、桜が満開です。
所によっては満開ではない木もありますが、
それでも綺麗な桜を見ながら歩く気分は最高ですね。
ワイワイ喋りながら歩くとあっという間に次に着く。

1030
3番金泉寺着
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ここはお寺の横から境内に侵入します。
いつ見ても多宝塔の赤と山の緑のコントラストが美しいですね。
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杖立てに立てられた参加者の杖は、
いずれも一癖ありそうなのばかりですね。

さて本堂でのお勤めの最中
なんか先達さんの様子がおかしい。
肩が震えています。
感動しているのでしょうか・・・?

K先達は、普段は御刀自様達のツアーの先達が多く
男4人に囲まれての先達は初めてだそうです。
この頃になると、男4人の声が揃い、
それに声の高低のパートも出来つつあって
ダークダックスかイル・ディーヴォか、
ハーモニーができています。
男共も悪乗りしているようで、高く低く、声明のようなんです。
それを背中から感じるK先達は、
感動(笑い?)に耐えられなくなっているようです。
ファイト!
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「ここの大師堂は中に入れるのですよ」
こう言ったK先達は、自らの墓穴を掘りました。

堂内は、声明の声が響くこと響くこと。
4人の男共は自らの奏でるハーモニーに陶然としていますが
それに耐えるK先達もまた、修行なのです。

K先達オリジナル白衣を着ている参加者が多かったので
わざわざ後姿を撮っていただきました。
これだけお大師様バックプリント白衣が揃うのは珍しいですね。
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納経の後、遍路道沿いのうどん屋「萌月」さんに
K先達に
「わかめうどん5人前!」
と電話連絡を入れてもらいました。
わかめを戻す時間と、うどんを茹でる時間がかかるので
3番から連絡を入れると丁度いいのです。
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気分が盛り上がる里山の遍路道を進むと、
愛染院が見えてきました。
「奥之院の納経はしますか?」
「しません」
ここはお参りだけで済ませます。
お接待所の中では地元の方々が集まって
楽しそうに般若湯をいただいてました。
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車遍路では絶対に通らないような遍路道、
途中色々な石碑が建っていたり、
鶯の声もあちこちから聞こえてきます。
ああ、今日は本当にいい日です。

1140
やがて先にうどん屋の幟が見えてきました。
「営業中」としか書いていないので、「何屋さんかな?」
と見落とす人もいるんじゃないかなあ・・・

ドヤドヤと騒々しい5人が店内になだれ込む。
前もって連絡しておいたので
マクドナルド並みの早さでうどんが出て来ましたよ。
わかめうどん500円です。
朝食が早かった人は、お腹がすいていたのでしょう、
物も言わず、すすりこむ音だけが店内に響きます。
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お腹が出来たところで、
遅まきながら名刺交換ならぬ納め札交換が始まりました。
「みなさん、1215に出発です!」
「は~い」

1238
4番大日寺着
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本堂の正面にある桜の花が見事です。
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さて、今回結成した奇跡の男性ヴォーカルユニットの
名前をどうしようか?
お宿に着くまでに案を考えておいてください。

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駐車場の売店では
おいしそうな干し芋を売っています。
わかめうどん1杯ではわしのお腹が納得していなかったので
「250円の袋をひとつ!」

歩きながら食べると、美味しいこと!
鳴門金時で作った干し芋の甘みが上品です。
それに適度な歯ごたえが、
子供の頃におやつで食べた干し芋を思い出します。
「みなさん、おひとついかが?」
「さっきから、おいしそうで食べたかったんですよ」
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わしとK先達との後姿、
実はモグモグ食べながら歩いているんですよ。

5番地蔵寺までは下り坂であっという間です。
「五百羅漢は行きますか?」
「やめておきましょう」
「はい」
と、思ったら五百羅漢堂の桜が見事です。
「桜を見て行きましょう!」
「そうしましょう!」
満開の桜と歴史的建造物の対比は最高ですね。
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1350
5番地蔵寺着
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先達さんを囲むように並ぶ
寺男カルテット(仮称)も完成の域に達し
先達さんもこの威力にも、どうにか慣れてきました。

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納経のあと、わしの楽しみは、門前の売店です。
またしてもダンタイサンのように覗き込む。
「ニンジンでも買って齧りながら歩きますか・・・」
「馬か・・・」
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おおっ

ういろうがあるよ。欲しいなあ。
買おうか買うまいか、どうしようかなあと悩んでいたら、
「ああ、丁度5つ、それもひとつずつ包んであるよ。
私たちのためにあるようなういろうですねえ」
周りから声がしました。
「ええい!しゃああああないなあ」
買ってみんなで食べました。
名古屋のういろうとは違った歯ごたえと甘みがおいしいね。
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もにゅもにゅ食べながら5人が歩く。
この頃になってくると、疲れが出てきた人もいます。
普段はもっと早く歩く人もいるのですが
今日はゆっくりとしたペースで歩いてもらっています。

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途中の神社の大楠に目が奪われます。
樹齢500年でしたっけ?
道行く人を惹きつけるものがありますね。

「ここで休んでいきますか?」
遍路小屋で休むことにします。
「ああ~、このままお尻があがらなくなってしまいそうだあ~」
弱気な発言も飛び出します。
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さあ、もうひとふんばりです!
独りで歩くと弱気の虫と闘うのが大変ですが
皆と歩くと元気が出ますね。
計画していた行程よりも早く歩くことが出来ます。

おお、山門がみえてきました。
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1533
6番安楽寺着
疲れが蓄積してきたのでしょう、
寺男カルテット(仮称)の声明も
心なしか不揃いで元気がない。
今日はここで終わりにしようか・・・・
皆に相談すると、
「7番まで行く!」
おお、やる気満々やねええええええええ。
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門前の茶店でアイスクリームを食べて栄養補給しましょう。
カメラを向けるとすかさずポーズを取るノリのよさ。
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6番~7番は距離も僅かなので最後の気力を絞って楽しく歩きましょう。
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1630
7番十楽寺着
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本堂前で
「さあ、セミファイナルステージです」
皆の背筋が伸びました。
朗々と声明が始まると、先達さんの肩もプルプル震えます。
先達さん、ファイト!
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わしもいいかげん疲れていたので、
お尻の引敷きもずれてきています。ああ~。
「みなさん、いよいよファイナルステージです!」
この先、このカルテットで声明できる機会はないかもしれません。
皆、万感の思いを込めた声が大師堂前に響き渡る。
先達さんの肩のプルプルも最高潮!

今夜のお宿は7番と8番の中間にある「越久田屋」さん
あらかじめ電話連絡を入れておいたので
駐車場に迎えに来てくれます。
車を待つ間、
わしは独り「第十三期予備学生戦没者慰霊碑」の前に行き
額づいて祈りを捧げました。

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今日のお宿の越久田(おくだ)屋さん着
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ここは素泊まりのみなんですが、
近所の「御所温泉」まで送迎してくれます。
今日は温かかったので汗もかきました。
足も疲れています。
皆、湯に浸かって陶然とした表情です・・・・

夕食は温泉内のレストランで豪華定食をいただきました。
帰りにコンビニに寄って
今夜の反省会のお酒とおつまみを買い、お宿に戻ります。
さあ、これから楽しい反省会&お遍路勉強会です。

1日歩いている間に
いいかげん会話をし尽くした感じなのですが
それでも自分の思うこと、感じたこと、していることを
熱く語り合いました。

Aさんは40番観自在寺からの宿毛街道中道の復元作業に
携わっていて、パンフレットをもらいました。

Sさんからは「第9回お遍路交流サロン関西」のご案内

みんな色々な形でお四国と関わっているのですね。

わしは次回のおきらく歩き遍路の告知をしました。
皆さん、興味を示してくれましたが
仕事の都合をつけなくてはいけないので
お返事はいったん保留です。

「お四国病」について
人それぞれ感じ方もあるんですね。
他人から言われるのが嫌な方とか、自嘲的に茶化して言う人
わしは別に何とも思っていません。
むしろ胸張って「お四国病です」と言っています。

それにK先達さんから
参拝のお作法をきちんと教えてもらい、
たいへん勉強になりました。
バスツアーのダンタイサンは、先達さんがいるので
かえってきちんとお作法や由緒を教えてもらっていますが
自分たちで車で始めた人は直接指導を受ける機会がない。
また独りで歩きを始めた人も同様ですね。

間違えてしまったらそのまま自己流になってしまう。
そういうのを見かけたら、どこでどうやって
訂正してあげるか、そのままにしておくか。
そういった問題についても語り合いました。

「Kさん、お四国で庵主さんになってくださいよ」
「そうそう」
「わたしら4人が寺男でお遣えしますよ」
「そこで宿坊やりましょう」
「またまたまたまた・・・私で遊ばないでよ」
「いやあ~、結構本気」
「庵主さんやったら自分がお遍路できないもん」
「その間の留守は寺男が守りますよ」
「もう!」

話は尽きないのですが、前日寝不足の方もいたので
2100にお開き!
寝ましょう。
男2人ずつの相部屋なのですが、わしの部屋はイビキ部屋です。
隣の部屋に聞こえはしないかと心配ですが
気にしないで寝ましたがな。

4月3日(日)
空模様があやしいが、
この日は、それぞれの予定があり
別行動です。
K先達、Yさん、Sさんはこのまま8番~11番まで行きます。
Aさんは鴨島駅から東京へ帰ります。
わしは焼山寺の柳水庵下の通夜堂に
スズメバチ駆除用のトラップを仕掛けに行きました。
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今回、
おきらくな歩き遍路ツアーを企画したところ
各方面の皆様のご協力で
楽しいメンバーが集ってくださり、
ベテラン先達様の案内もあって
笑いの絶えない楽しい歩き遍路をすることができました。
参加者の皆さんから
「こんな楽しい歩き遍路は初めてでした」
と言っていただき、やってよかったと改めて感じました。

この成功に気をよくして
次回は5月の連休明けに11番藤井寺の藤を見つつ、
17番~13番を逆に歩くツアーを計画しました。
おきらく歩き遍路2

今季はこれで終わり、次回があるとしたら秋にしようかと思います。
興味のある方はぜひご参加ください。

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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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