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おきらく道場へようこそ

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「おきらく道場」へようこそ
ながらくHPを放置状態にしていましたが、ブログで復活しました。今後ともよろしくお願いします。

稽古内容
  柔道(少年柔道、審判関係)
  剣道(主に精神的なことばかり・・・あと居合の真似ごと)
  お絵かき
  鯖街道キャンプウオーク(終了しました)

  四国八十八箇所遍路
  西国三十三箇所巡礼

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おきらく遍路旅 通算12巡目 太龍寺お掃除隊

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事の発端は
「先達同期会やろう!」
わしと民宿「碧」の女将さんは先達の同期です。
そのほか仲間もたくさんいます。
去年は、新米先達のための勉強会やろうってんで、ワークショップを開催しました。
最初は新米先達だけのつもりが、いろいろな人が集まってくれて盛会でした。

そのうち同期会やろうよ!という意見が出て
7月の遍路閑散期に開催!
翌日は太龍寺参道の清掃作業やろう!とブチあげたんですが、
連絡を入れると不思議と皆都合が悪い。
「この次は是非!」の返事が空しくSNS上を飛び交う。
結局参加者は言いだしっぺのSさん、わし、碧の女将との3名
この先同期会の発願はどうしようか、気弱になりますがな。
でも清掃作業は10人が集まってくれました。

まあ、なにはともあれ


7月6日(土)
朝早起きして大坂から徳島までバスで来て
そこから路線バスで「生名バス停」で降りて
雨があがり曇り空の中、流れ落ちる汗をお供に
鶴林寺へ向けて登る。
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蒸し暑い道中を楽しませてくれるのは路傍の花
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鶴林寺本堂脇に立つお地蔵様の光る白毫(びゃくごう)と視線に
しばし立ち尽くす。
この空気間、いいなあ。
あとで知ったんですが鶴林寺境内に聖天堂があるとか。
知らなかったとはいえ歓喜天様、すまんこってす。
今度はお供えを持ってきます。

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今日は1時間ばかり予定より早く歩くことが出来ました。
大井集落まで降りてきたんですが、お迎えの車を遠慮して
今日のお宿「碧」まで歩いて行くことにします。
約5km
川を見ながらひたすら歩く。
歩くことによって見落としがちな風景が鮮やかに目に入る。
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汗かいてお宿にたどり着きました。
「すすすいません、ビールを飲ませてもらえんかのう?」
着くや否やこんな言葉が出てきました。
五臓六腑にプチプチと染み渡るなああああああ
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もともと酒に弱いわし
一本飲んだらポンコツになってしまった。
部屋でダウンしている間に今夜の参加者Sさんが到着していたようです。

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6時に3人のプチ同期会が始まりました。
いままで見なかったような珍しい料理が並んでいます。
新作料理なんだろうか。

あとでテレビを見て知ったのですが
地元のオクラを使った創作料理だそうな。
どれもおいしかったよ。
夕食の際にもお酒が出て、それも焼酎がドン!とでました。

四方山のお話をしていましたが
だんだん意識がなくなる。
21時にお開きにさせていただきました。。。。


7月7日(日)
今日は七夕なんですねえええええ

窓の外が明るくなってきたので庭に出てみると、
今日は青空が見えています。
梅雨晴れでしょうか。ありがたや。

太龍寺方面の空に目を向けると、竜神様の鱗が雲になっている。
龍神の祝詞をあげさせていただきました。
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掃除用具を碧の車に積んで、
おきらくお掃除隊出発!
民宿坂口屋があったところから山道に入る。
この車道は歩きには縁のない道なので、まったく知らなかった。
離合の危険そうな狭い、急峻な山道を車は進む。
なんでも、ロープウエイの料金がもったいない人がここを進むそうな。

あとで調べてみたら、最初の歩きのときにここを歩いて下っていました。
すっかり忘れていたんですね。わしの記憶力はあてにならない。
最近は、「かも道」を登って「いわや道」を下りているんです。
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駐車場には数台の車がいます。
お掃除隊の人や、参拝の人たちの車ですね。

8時半におきらく清掃隊集合
ここから獲物を担いで約1km山道を登って山門まで行きます。
けっこうきついよねええええええ。
早速汗をかいてしまいました。

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今日の参加者10名が納経所前に集合して
挨拶と作業予定の説明をしていたら
太龍寺副住職が来られて、
護摩堂で朝のお勤めがあるので、中に入ってください、
とのこと。

おおっ南無大師遍照金剛!
ありがたいことです。

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納経所からあがって、龍天井のある廊下を通って護摩堂へ。
龍天井を中から見られるとは、来てよかった。

住職が護摩壇の前に座られ、おごそかな雰囲気の中、
護摩を焚きながらお勤めが始まりました。
配られた塗香を手に塗りたくったのですが、
汗にまみれて練り香になっちまった。

太龍寺からはペットボトルの飲み物をお接待していただき、
リュックは納経所の方が気持ちよく預かってくださいました。
納経所の方がfacebookのわしの記事をいつも読んでくださっているそうで、
またありがたや。

実は今日のお勤め、わしが経頭を務める覚悟で
参拝用具一式を持ってきたので、いつもより少し荷物が多い。
荷物を預けて身軽になって、ロープウエイ駅まで移動します。
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さてここからから南舎心ヶ嶽までの坂道を掃除していきます。
わしは側溝に溜まった土砂の除去
大雨などが降るとあっという間に土砂が溝を埋めてしまいます。
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屈んだ姿勢は腰に負担がかからないか?
なんていう心配をよそに、作業は円滑に進んでいきます。
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竹ぼうき隊は縦一列になって要領よく小石や枝が散らばった道を清めていきます。

道路を横切る側溝のふたをあげたら・・・・
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お遍路を始める前のわしであったら
飛びのいて逃げるのですが、いささか修行ができたのでしょうか、
寺域で出会う蛇には合掌して挨拶ができるようになりました。

やはり及び腰です。

参加者の皆さん、楽しそうにお喋りしながら作業しています。
わしも、土砂除去隊員の竜山荘の管理人さんと
長期滞在のお遍路さんと色々色々話をさせていただきました。
「行」とはなにか?
かなりストイックな話もできました。

先月三豊の「紫雲庵」で出会ったハンドパン奏者といい、
ストイックな雰囲気を纏っている人と続けて出会、話が出来たのは
お大師様のお導きでしょうか。

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ずんずん行程は進み、ついに南舎心ヶ嶽に到達しました。
岩場までの危なっかしい道にも落ち葉は積り、滑りやすい。
独りでは怖くて来られなかったという参加者も
おっかなびっくり岩場に登り、修行大師像に掴まっています。
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ここで記念撮影
実に気持ちのいいお天気です。
お掃除隊のために雨雲を除けてくださったのでしょうか。

眼下は眺望絶佳
ふと空を見上げると龍神様がおられますよ。
「ほら、龍神様が空に・・・」
「え?どこどこ?」
「・・・・・あっ本当だ!」
かなりはっきりしたお姿です。
それに一柱が去ると、また一柱が顕われる。
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なんとも不思議な日です。
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ちょうどお昼時なのでロープウエイ駅近くの広場で持参の巨大お握りを頂く。
山の空気の中でいただく食事は、また格別ですねえええええ。
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午後の予定は、山門から駐車場まで下りながら道を清掃していきます。
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土砂除去隊員が先行してずんずん進んで行ってしまい、
竹ぼうき隊が脇道の「北舎心ヶ嶽」に行ったのに気付かず作業をしていました。
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1400、時間ピッタリに駐車場までの作業が終わりました。
皆、疲れた様子もなく楽しそうでした。
お遍路さんやっていて、こういった掃除をする気分はまた格別です。
休日の1日、この時間があれば何箇所かの札所を廻れるのに
わざわざ参加してくださった清掃隊員のみなさん、
ありがとうございました。

最後に駐車場でメンバーで記念撮影を、と
スマホのタイマーをセットして、
「はい、たいりゅうじ~!」
とそのとき、スマホの前を白いものが横切ったので、もういちどセットして
「たいりゅうじ~~!」
あ、また白いものが横切りました。

わしは最初、何か光の加減かな?と思ったのですが
どうもそれとは違う現象のように感じました。

あとで碧の女将さんも同じ事を言っていました。
あれなんだったんだろうか?
白龍がお見送りにきてくれたのでしょうかね?
なんにせよ、この日は一日龍神様に見守られていたような気がしました。


今回、このイベントの様子を「へんろ新聞」に
載せていただこうと編集部に電話連絡したのですが、
どうにも編集長とのご縁を得られずに残念ながら投稿は諦めることにしました。

そもそもこういった行為は人に知らせるため、
人に認められるためにすることではないので、
ご縁を得られなかったという事は、何か大きな意思が
働いていたのではないかと考えます。


こういった清掃隊作業、これ一回で終わらせてはいけないと考え、
少なくとも年2回は企画したいものです。
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「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」釘無堂(大阪府貝塚市)

「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」探訪
令和元年7月2日(火)
釘無堂(大阪府貝塚市)

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電車に乗っていたとき、向かいの座席に座っていた人が
気になる本を読んでいました。
そっと伺い、スマホで早速調べてamazonで速攻注文
古書の部類に入りそうな古さでした。
昭和37年初版です。
芸術新潮に昭和35年から2年間連載されたものだそうで、
わしの生まれた頃に連載されていたんですねえええええ。

「観光バスの行かない・・・」と銘打ってあるのですが
この頃の観光バスの規模ってどううなんでしょうかね?
古寺巡礼がブームになっていたらしい。
そうすると四国バス遍路もこの頃盛んだったのでしょうか??
でもインフラ整備とか情報の流通の様子は今とは違っていたでしょうね。

時は流れ、還暦間近のわしにとってこの本との邂逅は
どんな意味を持つのか?
いやいや、そんな難しい事を考えなくって
気軽に知らなかった寺院を訪れる楽しみを与えてくれた本
そういう立ち位置でいいんでないの?

関西を主とした23寺院が紹介されていますが、
この中には行ったことのある寺院もある。
新西国や西国薬師のお寺もあるからです。

しかし、知らない所も多い。
まず、目に飛び込んできたのは
「水間の涙痕<釘無堂>」
おお、新西国4番札所の水間寺の1km先にこんな所があるのか。

「なんば駅」から南海電鉄で「貝塚駅」まで行き
そこから水間鉄道に乗り換え「水間観音駅」で降りる。
歩くこと10分
水間寺に着く。ここのお参りは帰りにしよう。
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さらに10分歩くと、住宅街の中に静かに佇んでいます。
浄土宗孝恩寺の一堂で、国宝ですって。

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寺伝によると、
聖武天皇発願で、行基により建立された「行基建立四十九院」の一つとされている。
平安時代初頭までに七堂伽藍が揃っていたが、応仁の乱の戦火に巻き込まれ
大半の建物を焼失、その後豊臣秀吉の紀州攻めで観音堂以外のほぼ全ての建物を焼失した。
この際に、仏像を薬師池に沈めて消失を免れた、という逸話がある。
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唯一兵火を逃れ現存する観音堂は「木積の釘無堂」と呼ばれ、
鎌倉時代の密教建築様式を伝える貴重な文化財として国宝の指定を受けている。
なお「釘無堂」とは建築に際し釘を使用していないとの意味であるが、
伝統工法の木組みを用いた社寺建築では、釘を使用しないのは
必ずしもこの堂に限ったことではないが、何故でしょうね。
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確かにしっかりとした建築で、これぞ日本建築という風情です。
門扉は閉じられていて中を窺う事はできないので
「南無阿弥陀仏」を七回唱えました。
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ここは浄土宗だからです。
いきなり訪ねて拝観したい!と言ってみたかったが
あまりに失礼なので、やめにしておきます。

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村人により守られた19体の仏像は収蔵庫に納められていて
拝観申請をしておかなかったので拝む事かなわず・・・
しかし収蔵庫に陳列されている仏像はあまりありがたい気持ちが湧いてこない。
須弥壇や厨子の中に納められこその仏像ではないか、と思う。
野仏はまたその風情はありますがね。

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境内に咲くオレンジ色の花
クロコスミアというのですが、わしの家にも植えたはず。。。
咲いているかなあ??
LINEで家にいる娘に「咲いてる?」と聞いたら「咲いてるよ!」の
返事がありました。

梅雨の真っ盛りにもかかわらず、この辺は雨もなく
湿度は高いが気温はそれほどでもなく
気持ちのいい参拝が出来ました。

帰りに水間寺へお参りに行ったら、本堂では
多くの僧侶が法要を行っていました。
おお、ありがたや。ご利益を頂戴しましょう。

境内にある「聖観音出現の地」でパワーを充電し
足取りも軽く家路につきました・・・のはずが
途中のなんばで入った回転寿司屋さんで
キンキンに冷えたビールを昼間っから頂いてしまい
千鳥足気味で帰りました。

さて、次はどこの「埋もれた古寺」に行こうかな

おきらく遍路旅通算12巡目 79番天皇寺~83番根香寺 令和元年6月26日(水)

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6月29日、30日の土日は仕事なので
26日(水)、27日(木)が休みになった。
お遍路に行くしかない!平日お遍路はゆっくりと旅ができる。

しかし

G20が大坂で開催される影響で、
大阪市内発着のバスが軒並み運行しないそうな。
ああ、バスではいけないなあ。
では列車でいける一番近いところ・・・
そう、多度津近辺ですね。

五色台山登りは日帰りコースで何度か行っている。
82白峯寺~83根香寺~81国分寺~79天皇寺と廻って
三豊のKさんの善根宿にお世話になろう。
翌日は三豊から71番~78番をやろうか。



6月26日(水)
早起きして阪急の始発に乗り、梅田から新大阪に行く。
まだこの時点では警備体制は厳重ではないような気がする。
岡山から高松への「快速マリンライナー」は通学通勤時間帯で混むので
自由席ではなく指定席を買い、快適な列車旅を楽しむ。
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瀬戸内海を渡り、いざ四国に。

「坂出駅」で降り、駅前バス停で、ことさんバスの王越線に乗り、
「高屋(たかや)バス停」まで行く。
運賃は・・・去年は250円だったはずが350円になってますよ。
バスもひと回り小型になっている。
ローカルバスは栄枯盛衰が激しいね。
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「高屋バス停」から五色台へのスカイランを登り、
途中から崇徳御陵への参拝道を登る。この道好きなんですよねええええ。
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入り口の鳥居をくぐると紫陽花が咲き誇っています。
一株だけ真っ赤に色づいていますよ。
なぜかな?

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ゆるく続く階段道は脚への負担も少ないし
なによりも御陵へと続く道だけあって清浄な空気に満ちているような気がする。
足元に生えてる三つ葉の若葉をつまんで口に含みながら
いい気分で登る。

白峯寺に着いたら住職が境内の木の手入れをされていて、

「歩きですか。お疲れさまです」
「ありがとうございます。ところで今年は紫陽花の花はいまいちですね」
「わかりますか」
「はい。雨が少ないせいでしょうか・・・」
「そうなんですよ。色も大きさもよくないですね」
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「この先山道では猪に気をつけてください」
「あ、はははい。錫杖の音で逃げていかないでしょうか」
「ウリボウには通用しないかもしれません」
「あ、はははい。気をつけていきます」


山門を出たところに「韋駄天」の新しい看板がある。
看板の先にあったのは・・・
おお、これか。
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前から気になっていました。
門の右側におられた小さな像は韋駄天様やったんやね。

白峯寺から五色台の尾根を進むこの道
いつも湿っていて足元が悪いのですが、今日はそうでもない。
木立は下界よりは気温も低く、湿った風も気持ちがいい。

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ゆるやかなアップダウンの山道を歩くのは気持ちがいい。
いい気分のまま車道に出ると
その先にある茶店
お昼前なのでここでいつもの食事を、と思い

「ごめんください」
「ごめんくださぁ~い!!」
「ごめんくださ~い・・・」

返事がないよ。

仕方がない。このまま前に進もう。

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根香寺の紫陽花も、やはりいつものような鮮やかさはないなあ。
人の居ない境内で独りお勤めをする。

この時点で当初の計画よりも1時間早い。
おお、これならば余裕を持って行動できるなあ。

もと来た道を引き返し、さきほどの茶店を覗いたら
おばさんが店先にいたので、食事はやめておいて
アイスキャンデーを買うに留めました。
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余裕を持って・・・と先ほど考えたのですが、
少しでも先に進みたいという気持ちが優先されてしまいました。
これはわしの性格なんでしょうね。

五色台を降りる道は、車道を「一本松」まで進み
急な階段道を下って讃岐国分寺まで行く。
ああ、膝が笑う。
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標高が下がるに従い、気温も高くなってきました。
それに正午を廻っています。暑いのも仕方がないかね。
汗が滝のように流れ、喉が渇いてくるので自販機が目に付くと
飲み物を求めてしまいます。

このあたりは食べ物を売っている店が少ないなあ。
昼食はどうしようか・・・
お腹がすいてしかたない、ということはないので
このまま進もう。
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「国分駅」から「八十場駅」まで列車で移動して
天皇寺まで行く。
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そういえば八十場のトコロテンを食べたのは過去1回しかない。
食べたいなあ、と思うが無理しても食べたくはない。
なぜって、次の列車の時間が気になるから・・・

今日のお宿は、三豊市で善根宿をしているKさんの「紫雲庵」
「詫間駅」まで迎えに来てくれるので
列車には遅れたくないのです。

「八十場駅」~「詫間駅」に行く。
ホームの椅子で待つことしばし、あと1分で観音寺行きが来るとき
向かい側のホームのベンチに忘れ物を発見!
あれは天皇寺で一緒だった若者が持っていた「善楽寺」の文字が入った袋
あっと思っても、どうしようかと考えていたら列車が来た。
もはやどうしようもない。
あの袋の中には納経帳は入っていないだろうなあ、と念じつつ列車に乗る。

列車内は通学の高校生でいっぱいです。
若い連中は賑やかだろうなあと思いましたが
皆眠りこけていて、いたって静かですがな。

空模様があやしくなってきて
「詫間駅」に降りたときは雨が降り始めてきました。
改札をくぐるとKさんが迎えに来てくれていて
スマホを向けられ、ポーズ。
迎えの車に荷物を載せて、もうひとりの宿泊者を迎えに
弥谷寺ふもとの温泉駐車場に行きます。

彼は無銭歩き遍路のハンドパン奏者で、
乞われて演奏をしながら善根宿などを巡っているそうです。
修行僧のような雰囲気を持っていますね。

Kさんは善根宿「紫雲庵」をしている有名人で
外国人の歩き遍路さんを多数お世話しています。
年金生活者ながら、悠々と人生を送っておられます。


いま、老後の資金が2000万足りない・・・と世間では
騒がしく、果たして善根宿が成り立つのか?
と心配症のわしは気を揉んでしまいますが、
Kさんは実に楽しそうにお遍路さんのお世話をしています。
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食事のあとにはハンドパンの演奏を聴かせていただきました。
アジア風の旋律は癒しの音階ですね。心に気持ちよく響く。

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それからはお酒を頂きながら
様々な話で盛り上がり、気がつくと21時前になりました。
お遍路は早寝早起きが基本なので
話は尽きないがお開きとしました。

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寝る前にスマホで明日の天気予報を調べたら
なんと熱帯低気圧が台風に変化するらしい。
そして四国地方は大雨・・・
この時点で明日は引き上げよう!と決心しました。

少しあけた窓の外からは雨の音がする。


6月27日(木)
雨が断続的に降っています。
やはり今日は帰ろう。
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朝食をいただき、7時にお宿を出て「詫間駅」まで送ってもらう。
Kさんはこれから近くの「妙見宮」に行くそうです。
弘法大師が求聞持法をされたところだそうで、洞窟「胎内めぐり」もあるそうで
誘われて心がグラグラッと動きましたが
帰ると決めたら帰るしかない!
それに台風の影響で列車が運休になったら帰れないしね。

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「詫間駅」~「多度津駅」~「岡山駅」
新幹線で「新大阪駅」まで帰ってきました。

さて

G20の厳戒態勢
怪しげな荷物を抱えたお遍路さん、職務質問はあるか?
ボディーチェックはあるか?
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もしもそれを受けたらブログのネタになるなあ?
と期待半分で新大阪駅や梅田駅構内を動いたが
何もなし・・・
確かに警官の姿は多く見られましたが、
警備の警官にオバサンが道を尋ねていましたよ・・・。

無事帰りつきました。
当初の予定はこなせなかったんですが、まあいいか。
お四国は逃げません。

翌月の7月6日はプチ先達同期会、
よく7日は太龍寺参道お掃除イベントです。
興味のある方はご連絡ください。
2太龍寺清掃


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おきらく遍路旅(通算12周目) 13番大日寺~23番薬王寺 令和元年6月15・16日

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前回、お接待で12番焼山寺まで行くことができたので
予定を組み替えて
初日は18~19~23~22
翌日は17~13
の計画で列車移動も入れた行動にしました。

しかしですな、活発な前線の移動により大雨の予報が出ています。
台風のときも雪のときも歩いてきたんで
このくらいの雨は大丈夫です。
靴に防水スプレーをしこたま吹きかけて、準備はよし。

金曜の晩に徳島に移動し
お宿は「はやし別館」
ここは少し古いが手入れが行き届いていて
気持ちよく泊まることができる宿です。


6月15日(土)
0544の海部行き始発列車に乗る。
その前に駅前の外食チェーンで腹ごしらえ。
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夏至が近いので夜は明けている。
まだ雨は降っていないが、空気が少し重いかな?

「徳島駅」を出て、
「地蔵橋駅」で降りて弁天山に行こうかなと
考えたのですが、雨も降り始めて
あまり乗り気にならなくてやめました。

いつもの「南小松島駅」で降りて歩き始める。
田園地帯を歩いて行くと、田植えの済んだ田の中に
ピンクの物体がある。
ああ、これが今問題になっているジャンボタニシの卵かあ。
稲の苗を食べてしまうのが問題になっていますが、
もともと食用のために台湾から持ち込んだのが大繁殖したそうで
人間の勝手な都合で悪者にされたりする。


この季節、目を楽しませてくれるのはアジサイの花です。
わし、個人的にはガクアジサイが好きですね。
雨露に濡れたアジサイの花の写真を撮りたいのですが
ポンチョを着た状態ではスマホを引っ張り出して撮るのは
結構面倒だし、濡れてしまうのでなかなか撮れない。
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小雨になったときにいいアングルに出会えたとき
なんとか写真を撮ることができます。
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18番恩山寺から牛舎を抜けて弦巻坂の竹林は絶好の
撮影ポイントなんですが、雨で撮影する気力なし・・・。

道の脇に生えているビワの木には実がたわわになっています。
栽培されたものではないので実は小さく果肉も少ないのですが
味はまさしくビワです。
もいでは食べ、もいでは食べ
口の中はビワの甘い味で一杯になり、心も満たされる。

前回、マーチの歩調で歩いたらグングン進む事ができたので
今日もマーチで進む。
しかしレパートリーが少ないので
「抜刀隊」と「軍艦マーチ」の
ヘビーローテーションになってしまう。

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白鷺橋の手前で小糠雨になってきました。
おお、竜神様ありがとうございます。

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立江寺門前で
「雨の中大変ですねえ」
「いえいえ、参詣の時には雨があがるのです。竜神様のお陰で!」
「まあ、どこにおられるのですか?」
「う~~ん、このあたりかな?」
「すばらしいですねえ!」

合掌

「立江駅」に着いて切符を買おうかな・・・
あれ?券売機がない。
踏み切り警報機の音が聞こえてきて阿南行きの列車が来たので慌てて乗り込む。
車掌が車内にいたので「日和佐駅」までの切符を買いました。
「阿南で待ち合わせが1時間以上ありますよ」
「大丈夫です」
ダイヤ改正で、列車の本数が少なくなっているようです・・・
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何もない駅のホームで時間を潰すのも旅の醍醐味です。
文庫本を読んだりスマホをいじったり、ボ~ッとしたりして過ごす。

やってきた海部行きに乗り、
「日和佐駅」に着いたら、雨があがって青空さえ見えています。

おおっ


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それに今日はお大師様の誕生日
薬王寺では誕生日の法要も行われています。
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この晴れ間は
お大師様と竜神様のご利益か!

南無大師遍照金剛

南無八大竜王


次の列車まで1時間くらいあるので
いつもの門前のセルフうどん屋さんに行く。
ここでは自分で麺をゆがくのです。
うどんの大とかき揚げ、アジフライ、卵の天麩羅を食べて540円
安いですね~。

駅前の道の駅には足湯もあるのですが
靴も靴下も雨で濡れているので、脱ぐのが面倒なのでやめにしました。

「日和佐駅」で切符を買おうとしたら、券売機がなくなっているよ・・・
小銭を確認して列車に乗り
「日和佐駅」から「新野駅」に移動
雨脚が強くなってきました。

ああ、竜神様

一緒に降りたお遍路らしいお爺さんが、あさっての方向に行くので
「そっちじゃないですよ!」
「ニホンゴワカリマセン」
あり?日本人じゃないのね。
「Where are you from?」
「タイワン」
ああ、そうなんですね。

先導して歩く。
かなり雨脚が激しくなってきて、靴の中にも浸透してくる。
ああ、防水スプレーが全然効いていないよ。
台湾のおじいさんは傘をさしている。濡れるやろうなああああ。

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靴をグジュグジュ鳴らしながら山門をくぐって
本堂への石段をあがると、
やはりここでも法要がおこなわれている。

南無大師遍照金剛一万遍読誦会

だそうです。
本当は上がって混ぜていただきたいのですが
上から下までずぶ濡れのわしは、本堂の軒下で
南無大師遍照金剛の唱和に混ぜていただく。

濡れたまま御朱印をいただき、
「新野駅」まで戻る。
途中ゴロゴロと雷鳴が聞こえてくるねええええええ
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「新野駅」構内で気づいてのですが、
トイレが閉鎖されています。管理が大変だったからかな?
それから・・・ここも券売機がなくなっています。
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今日は17番井戸寺門前の民宿に泊まる予定なので
「新野駅」~「徳島駅」~「府中駅」と移動するのですが
「徳島駅」で乗換えがある。
整理券での乗換え、面倒くさいなあ。

「徳島駅」で一旦降りよう。
精算所の前には長蛇の列です。
ローカル駅で券売機を廃止した影響なんでしょうね。

改めて「徳島駅」~「府中駅」の切符を買って
阿波池田行きに乗り「府中駅」で降りる。

雨があがっていますよ。
いい気分で歩き、17番井戸寺に到着
いま17時過ぎなので納経所は閉まっています。

閉まっている本堂大師堂に到着の挨拶のみして
門前のお宿「おんやど松本屋」に行く。
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今夜はわし独りなので夕食がないそうな。
濡れた靴を脱ぐのが面倒くさいので、荷物を預かってもらい
近くの食堂に行く。

先達同期のK村さんから教えてもらったとんかつ屋か、焼肉屋か・・・
そういえば焼肉ってここ数年食べていないなあ。
では焼肉を食べよう!
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90分食べ放題なんですが、やっぱり若いときほど食べられないなあ。
それにご飯を食べ過ぎた。
結局40分くらいでギブアップしました。
ああ、お腹が苦しい。

ヨロヨロとお宿に戻り、靴下を脱いだら足がふやけて白くなっていました。
小指の爪が剥がれそうになっていますが、痛くもないよ。

洗濯はお接待でしてくださるので
お風呂にゆっくりと浸かり、
延べてある布団に横たわったら疲れで眠りこけてしまいました。



6月16日(日)
窓の外が白々と明けてきて目が覚めました。
ああ~よく眠れました。
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窓の外は青空が見えています。
いい気分で日課の立禅をする。
朝食は6時、独りで食堂に座ると、目の前の景色は素晴らしい。
宿坊に泊まっているようやね。
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ゆっくりと食事を楽しみ、お宿を出てもまだ7時前なので
境内でのんびり時間を過ごす。
早朝の境内は空気が澄んでいていい気分です。
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本堂の扉はまだ閉じられていますが、お勤めをしましょう。

7時に御朱印をいただき、阿波五箇所巡りを始めましょうかね。
途中コンビニでお供えのお酒とお菓子を買う。
これは、観音寺手前の江之島神社正面の千輻寺にある聖天堂と、
大日寺先にある持正院の聖天様へのお供えです。
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日曜の朝、観音寺にはクルマヘンロさんが数組来ています。
歩き遍路さんもやってきました。
お互い挨拶を交わし、それぞれの方向に進んでいく。

観音寺から国分寺の道は見通しのよい田園地帯で
それに天気もいいし、気持ちのいい風も吹いている。
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歩くには気持ちのいい日です。
空を見ても今日は竜神様は見えないなあ。

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阿波国分寺に着いたら、仮本堂前の納札入れの上に
錦札が置かれていました。
後から来た夫婦連れが、
慣れないながらもきちんとお勤めされていたので
錦札の事を教えました。

彼らは錦札の意味を知らなかったようで
「もしよろしければ、お持ちになられては・・・」
「いいんですか?」

阿波国分寺は曹洞宗、道の向かいにある興禅寺は臨済宗です。
それも妙心寺派ですよ。
妙心寺開山の無相大師関山慧玄さまは、
わしの故郷の近くの美濃伊深に大悟後、隠棲されていたのです。
エゲンさファンのわしなので、素通りするのは失礼です。
ご挨拶させていただきました。

すぐに常楽寺に着きます。
境内からは何やら賑やかな声が聞こえてきますよ。
老人会のウオーキングのようですね。
リュックを背負ったお年寄りがたくさんいます。

納経所に入ったら、子猫が一緒について入ってきました。
わしの足にまとわりついてきて可愛らしい。
「どうします?このネコちゃん」
「あ、あとで出しておきます」
「いいっすよ、一緒に出ますよ」
ネコちゃんを抱いてベンチに行き、しばらく遊んでもらう。
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14番常楽寺から13番大日寺へ向かう道は、
新緑のいい香りが漂っています。
それにいつも見ている石版の置かれている家のご主人に
挨拶をさせてもらいました。
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この言葉にいつも元気付けられています。

この道は訳分らんが雰囲気がいい。
どう説明したらいいのか判らんが、空気自体が気持ちがいい。
住んでいる人たちの気持ちが現れているのか。
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13番大日寺境内は、参詣者で賑わっています。
小さい子供連れの家族が2組いて、賑やかです。

ベンチにリュックを置いて、駐車場向こうの持正院に行く。
ここは真言宗醍醐派のお寺で御本尊は歓喜天様なのです。

御神酒をお供えして
鐘を2回撞き3拍手、歓喜天真言、願文、3拍手・・・
だったっけな?

お供えのお下がりを頂戴して大日寺へ戻る。

法事でもあるのかな?喪服の人たちが集まっています。
金住職は今日は不在なので、副住職がされているのでしょう。
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御朱印を頂いたら、ちょうど徳島駅行きのバスが来る時間です。
「一宮札所前バス停」で乗り込み、
「徳島駅前バス停」で降りる。410円です。

梅田行き1200発のバスに乗り、
お下がりのお酒を飲みながら居眠りしていたら
1400に梅田に着きました。なんだか早いなあ?
渋滞がなかったせいかな?

まあいいや。

今回は雨には降られましたが
弘法大師生誕法要の場に居られてご利益の御裾分けを頂きました。

次回は6月26日(水)、27日(木)と変則な休日なんですが
G20が大坂で行われる影響でバスが使えないので
列車で香川県の札所へ行きましょう。
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おきらく遍路旅 通算12巡目 1番霊山寺~12番焼山寺 令和元年6月1日、2日

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11巡目はレンタカー遍路であっけなく、
そして物足りない気持ちを抱えて結願しました。

12巡目は満を持しての歩き遍路です。ワクワク
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5月31日、徳島駅前のステーションホテルにチェックイン
到着したら、フロントマンが
わしの名前が印刷された用紙をサッと出して
「お久しぶりですね!」
おお、
わしの事を覚えてもらっていたのか・・・
ホテルマンの営業テクニックなのでしょうが、
自分の名前と顔を覚えて貰うということは
いい気分になれますね。

いい気分のままホテル隣の居酒屋へ行く。
ここも時々利用している所です。
何がお気に入りかというと、シメサバの握り寿司です。
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いまの季節、多分冷凍品やろうなぁ~。
でもおいしい。
わしもシメサバ作ったら冷凍しておこうかなあ。

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阿波の国でも骨付き鶏が食べられます。
地域最安値という触れ込みなんですって。おいしいよ!

チョーシに乗って注文しすぎて、
会計のとき少し後悔し、反省しました。



6月1日(土)
0548に「徳島駅」を出発して「板東駅」に着きます。
駅にはリュックと金剛杖が数組置かれていて、
おじさんが番をしています。あとから来るのかな??

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朝まだ早い1番霊山寺境内にはちらほらお遍路さんや
地元の人達が来ています。
本堂の扉は閉まっていますが、扉の前で12巡目のお勤めをします。
大師堂では旅の安全をお願いして、
しばらく境内で佇む。

1番さんは、ここからお遍路を始める人が大半で
装束やさんや袋、金剛杖も真新しい。
初心を思い出さねばいかんなあ。

先週高野山奥之院で教えていただいたとおり
周りの邪魔にならないように、そっと勤行しました。
そっと唱えると、腹まで吸い込んだ息を長く吐き出すことができて
息継ぎの間隔が長くなり、
滑らかに唱えることができるようになりました。

足取りも軽く歩き始めましょう。
今日のお天気は、まずまずですがな。
ちょっと暑いが、爽やかな風も渡ってきます。
追い風なのが玉に瑕ですが、立ち止まれば背中で風を受けられる。

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いつもの事なんですが、歩き遍路中に空を見上げると
今日も龍神さまがおられる。
吉野川が流れているからでしょうか。
「こんなの龍神じゃないけど」
と言われる方もいるでしょうが、わしには龍神さまに見えるのです。
人に押し付けることはしません。

行く手の安全と煩悩の消滅を祈願し、祝詞をあげる。
基本、祝詞をあげてから写真を撮るので
お姿が多少崩れてしまうのは仕方がない。

今日は札所の駐車場にはクルマヘンロさんたちが多いね。
ほとんどが夫婦連れです。
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元旦に産まれた孫の世話に明け暮れているうち、
いつの間にか春は過ぎ、
初夏といっていいほどの季節になっている。
ありあまる日光と適度な降雨のおかげで
草木の生長は目を見張るものがありますがな。

「旧遍路道」と銘打ってある道は、地元の方々の努力によって
整備されてはいるでしょうが、
やはり草の伸びる速度は速い。
ともすれば膝丈くらいにまで伸びている。

旧遍路道を気分よく歩く


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錫杖の「錫錫!」という魔よけの音が空しく響く。

ああ~、これが夏真っ盛りだとどうなるか。
水田でオタマジャクシからカエルに成長し、
そのカエルを餌にするヘビも
うようよ存在する。

わしの育った岐阜県の濃尾平野は昭和40年代当時は一面水田で
カエルを捕って遊んでいると、それを狙うヘビが必ず顔を出したもんです。
水田=カエル=ヘビ
これは切っても切れない深い繋がりがあるのです。

ああ、でも里山付近を歩く歩き遍路はやめられない。
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いまわしが持っている
へんろみち保存協会の遍路地図、2013年版なんですが
道筋にあるお宿やお店も6年間の間に栄枯盛衰が激しい。
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「萌月」はご主人が亡くなられて閉店されたそうです。
ご冥福をお祈りします。

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遍路地図には当然載っていない地元のおいしい店
これは口コミや自分で発見したものもあるが
前回まであった店がなくなっているとがっかり。
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人気パン店などは
日によって売り切れていたり、沢山あったり。
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いろいろですな。

朝7時から絶好調で歩き続けていると、
以外にハイペースで歩いている事に気づく。
どうも2時間くらい早い。
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立禅の効果なのか、たまたま調子が良かったのか。
このままでいくとお宿に早く着きすぎてしまう。
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7番十楽寺を過ぎて今日のお宿の
「越久田屋(おくだや)」さん前に来たのは1430

荷物を預かってもらってもう少し歩こうかと考えていたら
作務衣を来た女性が歩いてきた。
越久田屋さんの新・女将さんのようです。

快く荷物を預かってくださったので
身も心も軽く、更に歩き続ける。

「御所の湯」から先に行った所にある運動場から、
ドリルの音が聞こえてきました。
小学生達が練習しているようです。

太鼓のリズムを聴いていると、身体が自然と反応してきますよ。
約70cmの歩幅の早足行進になってくる。
坂道でもグイグイ進む事ができます。
おお、疲れて歩き方がダレてきたらこれをやろう。

堂々歩調を取って進むと、
8番熊谷寺が見えてきました。
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本堂で今日時々見かけていた母子連れの御刀自様から
「納札をいただけないでしょうか・・・?」
「え?あ、はははい。こんなのでよければ」

まだまだ時間はある。
ここから2km先に次の札所があるよ。

迷わず行くことにする。
緩やかな下り勾配なので疲れることはない。
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やがて遠景に9番法輪寺が見えてくる。
この景色、好きですねえええええええ。

いま1630
門前のお店は店仕舞いしているので
草餅は、ない。

参拝を終えてお宿に電話したら、まもなく迎えの車がきました。
ありがたや、ありがたや。
車内で女将さんの話を聞いていたら、
昨年亡くなった先代越久田屋さんの跡を継いだのは
なんと愛染院の住職夫婦なんですって。
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途中のスーパーマーケットに寄ってもらい
今夜の夕食と明日の朝食を買い込む。

ここのお宿は素泊まりのみなのです。
4000円

お宿に転がり込んで、早速汗を流して洗濯をする。
「御所の湯」までの送迎があるのですが、今日はお宿のシャワーで済ます。
同宿者は3名なんですが、一緒になる機会もない。
サロンを覗いてみると、先代の残した色々な物は
綺麗に片付けられていて、ガランとしています。
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独り夕食を黙々食べる。
ビールは・・・まだ早い。夜に飲もう。

しばらく部屋で寝転がっていたら日が暮れたので
ビール持ってサロンに行ったら愛染院住職がおられたので
しばらく付き合って頂きました。

住職はストイックに修行に打ち込んでこられた方で
虚空蔵求聞持法を三度されたそうです。
「悟られたとお伺いしましたが、どういうものなんでしょう?」
「・・・・言葉では、なかなか」
「そうでしょうね・・・すいません」

話題を変えて、お遍路をやっていると時々疑問に感じる
お作法や、勤行次第などについてあれこれ質問し、
具体的、あるいは抽象的な教えをいただきました。

結局、こうだと思い込んで相手にもそれを求めるのは野暮、
ということに落ち着きました。

わしが得た結論は、
宗教に関する疑問点は、先輩信者にではなく、
僧侶の方から教えていただくのがよい。
真言宗ならば四度加行を納めた方で、
得度だけして加行をしていない人のは、お勧めできません。

充実した夜を過ごすことができて、よく眠れました。



6月2日(日)
相変わらず夜明け前に目が覚めました。
荷物の整理をしていたら窓の外が明るくなってきたので
庭に出て立禅をする。
朝の空気と鳥のさえずりが心地よい。

昨日買っておいた食料をモソモソ食べ、
7時に車で10番切幡寺の駐車場まで送っていただきました。
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今日は11番藤井寺まで行って帰ろうかと考えていましたが、
徳島在住の先達同期のK村さんから連絡があり
藤井寺から車で12番焼山寺まで送ってくださるとのこと!
ありがたや、ありがたや。
焼山寺山登りは、
再来週に5時間汗かいて登ろうと計画していたのです。

足取りも軽く吉野川方面に向かう。
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お接待のビワに癒され・・・
潜水橋を対向車に気をつけながら渡る。

11時前には藤井寺に到着しました。
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空は、曇り空で
時々雨が落ちてくるなあ。もう梅雨か??

境内で頂いた藤の種は順調に育っていて
いずれ鉢植えで花を咲かせたいと企んでいます。

車でやってきたK村さんと合流して
神山方面から焼山寺へと進む。
雨が降り始めました。
このくらいの雨ならば雨着は必要ないでしょう。
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思いがけず12番まで廻ることができました。
お遍路を続けていくと色々な人と知り合いになることができ、
その御縁を大切にしていると
思いがけず、いい事があるもんです。

自分がしてもらって嬉しかった事は
ほかの人にもしてあげられる自分になりたいものです。

徳島駅まで送っていただき、帰りのバスチケットを買い、
近くのラーメン屋で遅い昼食をいただきました。
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次回は13番大日寺から23番薬王寺です。
多分梅雨に入っているでしょうが
雨着を着て歩くことにします。
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突撃高速レンタカー遍路(通算11巡目結願)66番雲辺寺~88番大窪寺

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レンタカー遍路も大詰めになりました。
それにしても車で廻ると早いなあ。



5月10日(金)
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仕事を終えて列車に飛び乗り、「三島川之江駅」に夕方着く。
日が長くなってきているので、まだ明るいよ。
今夜のお宿は「ホテルリブマックス伊予三島」
お遍路さんプラン4500円朝食付きです。
チェックインの時に納経帳のコピーを撮られました。

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近くに大きなショッピングセンターがあり、
そこで飲み物などを買い、そして道の向こうにホカ弁屋を見つけたので
スペシャル弁当とカレールウを買いました。
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景気づけに一杯やって、さっさと寝ます。


5月11日(土)
オリックスレンタカーは8時開店なので
ホテルの朝食を食べる事ができます。
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ビュッフェ形式なので並べられているおかずをついつい
取り過ぎてしまうが、全部食べられる。

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今回は伊予三島でレンタカーを借りて徳島で返す計画ですがな。
車種は小型車の他は特に選んでいない。
今日は本田の車内が広い軽自動車です。
これならば車中泊ができるなあああああああ。

車は66番雲辺寺を目指して進む。
佐野の民宿岡田屋さんの先の県道から山に入って曼陀峠まで登り
雲辺寺山の稜線を走る。
大きな荷物の歩き遍路さん達がちらほら見えます。
山登りご苦労様です、とお接待をしたかったが
何も用意してきていなかったああああああ。

駐車場から1kmくらいは歩きです。
森閑とした空気は心がジャブジャブと洗われる気がします。

山門から入ると、大師堂が先に見える・・・ので
先にお参りする。
ここは高野山と同じ構造なので回廊を廻って奥まで行けます。
板敷きに座ると膝小僧が痛い。

納経所では弘法大師号記念バッチがあるので早速買う。
「おたのみなす」御朱印を白衣に貰おうと、脱いだら
あっしまった。これはお大師様を背負っている
「恵峰ブランド」の白衣だった。

参道を駐車場に降りていくと、
向こうから見慣れた作務衣のお遍路さんが歩いてきますよ。
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彼にはあちこちでよく会うのですよ。
お大師様のお引き合わせでしょうか。

次の札所に向かい車を走らせる。
「大興寺」と道順を示す看板が山中の道に建っています。
こんな山道でええんかいな?と思うが
カーナビよりも道標の方が信じられる事が多い。
迷わず進んだら、人里に出て大興寺に着きました。
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本堂脇の納経所に大きな荷物を持った兄ちゃんが急ぎ足でやってきました。
不吉な兆しが・・・
荷物の中から白衣、掛け軸、納経帳がザクザク出てくる。
やがて境内にはチリンチリンと賑やかな一団がやってきました。

ああっ

納経所は混みあうやろうなあ。
しかしお勤めを端折るわけにはいいません。
でも気が散ってしかたない。
修行が足らんなあああああああ
納経所は人員を増やして対応してくれたので事もなし!

次の札所に急ぐ。
何故急ぐかは知る由もない。
何故知る由もないかは、知る由もない。
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神恵院、観音寺には観光客かお遍路さんか、どっちだろうか。
家族連れが数組います。
ここは観光地なので、観光客も多い札所ですね。
椅子を置いて座り、観音経をあげている老遍路さんもいます。
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納経所では何事もなく、よかった。次に行こう。
今日の昼食用に買っておいたパンをホテルのお宿の冷蔵庫に
忘れてきた事に気づいたがな。
仕方がありませんなあ。
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弥谷寺寺の大師堂では、ダンタイサンが鐘や錫杖の音も賑やかに
お勤めをしています。
わしは奥のほうに行って座ってお勤めをします。
最後の五体投地礼をしていたら、
先ほどのダンタイサンの御刀自様たちがやってきて見ている。
「あれは何をしているのかしら」
「五体投地というのよ」
「こうやってね、仏さまの足をおしいだくように・・・」

彼女らの輪袈裟を見たら「三和会」
あれ?また三和会の人たちに会いました。
よくこの人たちに会いますねえ。
H大先達にお声をかけさせていただきました。
大先達の紹介で、御刀自様たちと納札の交換をする。
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出釈迦寺門前の「すずめ庵」

おや?


前回のときにあったうどんの建物がないよ・・・
店内は何やら慌しい雰囲気で、いまは留守のよう・・・
おかみさんが帰ってきました。
聞いてみたら、移転するそうです。
何処へ?何故?
聞くのは野暮な雰囲気が漂っています。

とりもあえず、
ワラビ餅とお接待のコロッケが昼食代わりになりにけり。

甲山寺に行ったら、何故か三和会の一団が来ました?
???
同じルートを辿れば曼陀羅寺、出釈迦寺のいずれかで出会っているんですが
ルートが違うのかな?

H大先達がわしを呼んでいます。
行ってみると、
「あなたの納札を欲しいと言う人がいるので交換してもらえん?」
「あ、はははい。喜んで」
先ほど交換しなかった人たちが欲しいと言っていたそうな。
どんどんどんどん納札がなくなっていく・・・・

ちょっと余分に持ってきてはいるものの
こおりゃ、88番まで持つかな?

75・76・77は先達昇補と正月の参拝で既に来ているので
78番まで飛ばします。

丸亀市内を通り、宇多津の町に入り、郷照寺まで・・・
ここで問題発生
カーナビのナビ子ちゃんの案内どおり走ったら
狭い狭い間道を指し示す。
それでもナビ子ちゃんの言うとおり走ったら、

あっ

ここは78番郷照寺の裏口だ!
駐車場もなく、狭い路を転回して表通りに戻り、
知った道を見つけて記憶どおり山門のある場所に着きました。

ナビ子ちゃんどおり走るとこんな目にあいます。
確か32番禅師峰寺では、
トンネルの真ん中が目的地だと言われたなあ。
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次は天皇寺へ向かう。
だんだん時間が押してきて、五色台の82番根香寺まで行けるかなあ??
まあいいや。
間に合わなかったら、そのとき考えましょう。
スカイラインを登っていくと、お遍路さんらしき車が
ゆっくりゆっくり走っています。
こちらも安全運転を心がけてその後をついていきますが、
後ろにつけてくるわしが気になるようで、路側帯に寄って
「さきにいけ」です。

はいはい、お先に行かせていただきます。
札所で一緒になるんですけどもね。

団塊の世代らしきクルマヘンロさんたちは、大概勤行が早く終わる。
10秒で終わる人もいれば1分で終わる人もいる。
「真言宗在家勤行次第」か、
1番でもらうパンフレットどおりやったらどうかな~、と考えてしまいます。

さてここで問題発生
納札と蝋燭、線香が足りなくなってきました。
納札は思いもかけず交換のため消耗したのはいいとして、
用意する蝋燭線香の数を誤ったのは汗顔の至りであります。

短時間にこれだけの札所を廻るのは家内の母親を連れて車で廻った以来です。
なので、準備に甘さがあった!
反省!

お気に入りの伽羅香、明日の分がないなあ。
どこかで買わねば。

千々に乱れる心と共に、五色台山上を走り
根香寺駐車場に着いたのは1645
間に合ったあああああああ
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納経所で
「す、すいません。先にいただけますか・・・」
「はい、いいですよ」

根香寺からは、鬼無の方面に向けて山を下る。
30分くらいかなあ、1735に本日のお宿
「えびすや」に到着!

「こんばんは、お世話になります!」
「まあまあ、お久しぶり!」
「魚の煮つけを楽しみにしていました!」
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今晩の同宿は、定年後の通し遍路さんたちばかり5人
話は弾む弾む
ここまで来れば、初心者などとは言えないんですが
やはり一周目なんで、彼らには分らないことや知らない事も多い。

でも年齢を重ねた親爺さんなので、
素直に人のいう事を聞かない人もいる。


特に気になるのは、ここの民宿の評価
どうもよくない噂もある。
歩き遍路の行程に口出ししすぎるとか・・・

なぜか?

それはね、70番国分寺の門の開閉時間にある。
国分寺は朝7時に開門、夕方5時にビッタリ閉まり、
先にお勤めができないのです。

69番から歩いてくるお遍路さんには
5時の閉門前に納経を済ませてほしい。
でないと、翌朝せっかく6時に朝食食べて早立ちして
71~72番を打とうとしても時間のロスが出る。

そういう親切心から電話予約を入れた際に
「国分寺には5時前に必ず着いてね!」
という言葉が入る。
初めてのお遍路さんにはその言葉の意味がわからず
「いちいちうるさいなあ!」
と感じるのです。


ギリギリに着きそうな人には宿のオヤジさんが車で迎えに来てくれる。

ありがたいじゃあないですか。

でも地形的、時間的な事は自分で実感してみなくちゃ分らない。
「通しで歩きたいのに余計な事しやがって!」
な~んて言う人もいる。

ここまで歩いてお遍路をしてきた人たちだから、
四国の人たちの親切を受け入れることができるんですけどもね。

もしかして悪い噂を流しているのは歩き遍路ではないのかもしれん。

わしは悪口を吹き込まれている可能性のある人たちに
「みなさん、ここの悪口を聞くこともあるかもしれませんが、自分の目で見て
歩いて体験して、女将さんのアドバイスがどうだったか考えてみてください!」

これも先達の仕事だと考えます。



5月19日(日)
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朝5時前に目が覚めたので、国分寺門前に行き立禅をする。
清浄な空気の中で行うのは気持ちがいい。
背中で早朝散歩の人たちの気配がする。
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宿に戻り、朝食を終えて0630にお宿を出て、
門が開くまでしばらく佇む。
するとお遍路さんや地元の散歩の人たちがやってきて
結構賑やかで楽しいのです。

アシナガバチが飛んでいて、おじさんが叩き殺してしまいます。
「あ、あ・・・門前で殺生をしないで・・・」
「あぁ? う、うん。そうやなあ」
「でも害虫やからな」
ハチは害虫じゃあないよ。

閑話休題

一宮寺へ行く。
ナビ子ちゃんは、いままで通った事のない道を案内してくれる。
確かにクルマヘンロをしていないので、知らない道なのは当たり前

一宮寺では大師堂の中で写経をさせてもらおうと楽しみにしていましたが
朝早いので開いていません。残念!

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屋島寺へと向かうスカイラインは麓の料金所が廃止されていて、
山上の駐車場で払うようになっています。

八栗寺へは、ケーブルカーを使ってみよう。
わし、ケーブルカーって好きなんですよ。
いままでは「さる」理由でこれには乗りたくなかったんですが
いまは大丈夫です。

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新緑の美しい八栗寺境内を進むと、正面に聖天堂が見えてきます。
買っておいたお神酒を持って聖天堂内陣に上がらせてもらう。
五体投地ができる所では必ずさせていただいております。
さて、なにを祈願したのでしょうか・・・

ここまで来たら結願までカウントダウン
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志度寺で手持ちの蝋燭・線香が切れたので納経所で買う。
クルマヘンロの際には、思いがけず沢山の札所を廻ることが出来るので
多いと思うくらい用意しなくてはならないなあ。

それに納札も多めに持ってくると出番がなく
必要な分だけ持ってくると多くの人達と交換の機会がある。
うまくいかんなあ。

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長尾寺の納経所には、名物甘納豆入りおはぎが置いてある。
2個入りで丁度いい。早速買って食べます。
もっと食べたいが、大窪寺で打ち込みうどんが食べられなくなるので、
我慢我慢

今日はお遍路交流館に寄るのは遠慮しておきます。
旧遍路道沿いに行こうか、県道沿いに行こうか迷いましたが
車の走りやすさを考えて県道を進みました。


11巡目の結願です。
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打ち込みうどん食べて帰るとします。
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徳島駅前のオリックスレンタカーに車を返して
梅田行きの高速バスに乗って帰りました・・・・

さて
11巡目は計画によりレンタカーを使いました。
レンタカー営業所の拠点を確保できたし、
車での遍路道も順調に進む事ができました。

でも

札所と札所の間での物語がない。
出会いが極端に少ない。

やはり歩けるうちは歩いた方がいいなあああああ
と感じました。
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おきらくレンタカー遍路(通算11巡目)37番岩本寺~43番明石寺 令和元年5月11・12日

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風も爽やかな五月、今日も突撃レンタカー遍路
金曜の晩に高知まで来てホテルで明日に備えます。

5月11日(土)
朝も早くから目が覚め、明け行く景色を眺めながら立禅をします。
開け放たれた窓から入る朝の冷気を胸いっぱいに吸い込み
臍下丹田に落とし込む。
お正月から始めたこの習慣、15分までできるようになりました。

いい気分で0630
ホテルの朝食を食べに行きます。
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歩き遍路と違い、早出しなくてもいいので、余裕を持って食べる事ができます
バイキングは、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。
昼食いらんかな??

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0800ホテル横のトヨタレンタカーで予約の車を受け取る。
受け取りの際の手続きなんかで、10分くらいかかる。
この時間を考慮に入れていなかったなあ。
グーグルマップで計画した距離と時間、これはピュアな時間なんですねえ。
したがって道路の混雑状況とか
休憩時間を考慮に入れていなかった。
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これは前回の阿波クルマヘンロで失敗していたんですが
学習していなかった。

まあいいや。焦っても仕方がない。
それにいまは春の交通安全週間の真っ盛りで
あちこちにネズミ捕りの猫たちがいますよ。

四万十行きの高速道路に乗り、快調に走る。
わしは勤めて遅い車の後を走ることにしています。
制限速度どおりに走っているので問題はないはず・・・
イラチの土佐ドライバー達は
「早く行け!」
といわんばかりにしていますが、
煽ってきたら返り討ちにあわせてやろうと待ち構えていますが、
彼らもネズミ捕りの現場を見ているので無理はしないようですがな。

窪川に着き、カーナビのナビ子ちゃんの指示通り路を走ったら
今日の最初の目的の37番岩本寺に問題なく着きました。
五体の御本尊さまもさることながら
大師堂前の歓喜天様に持ってきたお酒と甘いものをお供えし、
お下がりを有り難く頂戴する。
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勤行中、幡が一流だけはためいていましたがな。

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納経所ではいま話題の弘法大師諡号授与1100年記念バッチがありました。
9番法輪寺
17番井戸寺
30番善楽寺
37番岩本寺
45番岩屋寺
58番仙遊寺
66番雲辺寺
83番一宮寺
で、扱っているそうです。なぜこの8カ寺?
だれか教えていただけませんか?
なにはともあれ、集める事にしましょう。

それから御詠歌札も頂きました。
配布期間は、2019年5月1日~2021年12月31日の2年8ヵ月です。
ああ、また中途半端な場所で貰ってしまいましたなあ・・・
まあいいか。

納経所を出たら婦人達が何やら賑やかに喋っています。
「これお接待よ!」
「落雁ですって!」
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お喋りの嵐が去ったあとで、わしもひとついただきました。
本堂でお供えしてあるのを見たなあ。そのお下がりですね。

車は一路足摺岬へ向けて走る。
足摺岬スカイラインは曲がりくねっていますが
道が広いので離合に神経を使わなくていいね。
でも海が見えないと、贅沢は言わんことです。

駐車場に着いて飲み物を買おうと自販機にお金を入れたら
リュックを背負った白人青年が汗をかきながらやってきたので
「お接待です。好きなのを選んで」
「アリガトゴザイマス」
本当にこの頃は外国人歩き遍路が多いねえ。

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今日は5月の土曜日ですが境内には参詣者が少ない。
なぜでしょうか?
10連休に集中したからか?

もと来た道を北上しますが、この時点で60分近く遅れています。
原因は何なのでしょう?
道路は渋滞もなく、制限速度を遵守して・・・
何かしらの積み重ねがあるんでしょうね。

勤行次第については
「南無大師遍照金剛」だけ唱えて納経所へGO!
なんていう横着なことは決してしません。

普禮真言、密厳院発露懺悔文、祈願文、
開経偈、懺悔文、
三帰文(三返)、三竟文(三返)、十善戒(三返)
発菩提心真言(三返)、三摩耶戒真言(三返)
般若心経、御本尊真言(三返)、光明真言(三返)、御宝号(三返)
大金剛輪陀羅尼、回向文
普禮真言、密厳院発露懺悔文

先達業務をするときには努めてゆっくり唱えるのですが
独りのときは結構高速です。大峰回峰行者の如し。

札所の滞在時間は15分に設定してありますが
色々なアクシデントや出会いなどがあるともっと伸びてしまいますがな。
でもクルマヘンロは出会いが少ないので問題ない・・・か。

五月の爽やかな空気の中で、ナビ子ちゃんの示すとおりに車を走らせて行くと
問題なく次の札所に着く。

途中真念庵を通り過ぎる。
建て替えのための費用が集まらず困っているらしい。
FBで寄付金の振込み先を案内してくれているので、
帰ったら早速寄付させてもらいましょう。

果たしてツアー遍路、クルマヘンロさんたちは
真念、中務、宮崎遍路標識の恩恵をうけているのか?
と考えてしまいます。
山中で路を失いかけたとき、標識やシールを見つけて
「南無大師遍照金剛!」と唱えた経験はないやろうなあ。
彼らが恩恵を受けていない真念はどう映っているのでしょうか。

こんなこと書くとまた
「おまえの上から目線はウザい!」
と書かれるでしょうね。
これ書く人は多分クルマヘンロで何十週も廻って
貫禄つけている人やろうねえ。
おっと、また毒を吐いてしまいました。
何処の誰が悪口書いているのかは、IP抜きしているのでわかるのですよ。念のため。
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龍光寺では納経所の住職と納経帳の修繕について
かなり突っ込んでいた話をしていたら、
おや?
納経料を払ったっけ?
どうもあやしい。
次来た時にご供物を持ってこよう。

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仏木寺の手水鉢には色鮮やかな紅葉の青葉が活けられています。
思わず見とれる。
本堂では光明真言の際に印を切っている婦人がいます。
同じ事をする知人がいるので、その関係者かな?
と思って見ていたら、お声がかかりました。

FBの四国八十八箇所グループの方で、
わしを知っている、と言われました。ありがたや。
わしと同じく医療従事者で、共通の知人がいるようです。
御本尊大日如来さまのお引き合わせかあ。

歯長峠の道路は台風で崩落して長いこと通行不可だったのですが
事前の情報では通行止めにはなっていない。
一部対面通行状態になっていますが、問題ないな。
何箇所か崩落箇所があり、復旧工事がいまも行われている。
あっしまった。
写真を撮るの忘れたああああ。

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明石寺に着いたときは1645
うう~ん、当初の計画では1523に着くことになっています。
でも納経所の開いている時間内に着いたんですから、
よしとしましょうよ。
焦って速度超過をして事故を起こしたりネズミ捕りに捕まったりしたら
楽しい旅も台無しですもんね。

先に納経所へ行こうかと思ったのですが、
いつもは「さる」理由で長蛇の列ができている納経所も
今日は混んでいません。
なので、先に高速勤行を済ませます。

今回のお遍路予定はここまで!
お大師様に道中無事のお礼をしました。

門前のお店で名物卵かけご飯を食べようかな?と思いましたが
今夜は松山でおいしいものを食べる予定なので我慢我慢


高速道路に乗って松山を目指して進み、
約70分の行程で、松山市内で降ります。
市内はさすがに混んでいますが、渋滞で動けないほどではない。
1800頃にJR松山駅近くのトヨタレンタカー松山営業所着

ああ~、疲れたあ。
歩きとはまた違った疲労感があります。
10時間、387.5km
少し欲張りすぎたかな?

大手町駅付近のホテルにチェックインして
ベッドにひっくり返る。
当初の計画では、このあと道後温泉「椿の湯」に行ってから
地元の友達と会食をする予定でしたが
時間オーバー気味なので残念ながらお流れ。
おまけに温泉に行く元気もなし・・・

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空を見上げたら龍神様たちがおられる。
今回の旅の安全をありがとうございます!

ヨロヨロと駅まで行き、お馴染みの「デリー」に行ってカレーを食べます。
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カレーを堪能してもまだ足りない・・・
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改札脇の店で天麩羅蕎麦を食べました。
関西の蕎麦つゆと違って、少し濃い味が蕎麦とよく合っておいしい。


さて、ここで今回の旅は終了
明日の日曜は朝から帰るだけの予定なのです。
もったいない!
と思うのですが、
松山と今治~伊予西条~伊予三島までの予定は既に終わっているのです。
無理して行動をしても仕方がない。
クルマヘンロでカツカツの予定だったから、
このくらいの無駄な日程があってもいいじゃない?

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わしはトラベルはできても、ジャーニーができない。
心の余裕を持つ事が必要なんでしょうね。
この先定年になって休日365日になっても
この性格はなおらないのか?

今度の土日は
伊予三島から66番雲辺寺~88番大窪寺11巡目結願です。
駆け足で進めてきたお遍路旅も次回でおしまい。
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突撃車遍路 土佐の国 24番最御崎寺~36番青龍寺 平成31年4月20・21日

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土佐遍路では、導師の存在がわしを導いてくださいます。
修行というものは、独りではできない。
ある程度の段階までは導いてもらわなければ
我流になってしまったり、誤った方向に行ってしまったり
妙なものに取り付かれてしまうからです。

「守破離」

のうち、わしはまだまだ「守」の段階です。


4月20日(土)
24番最御崎寺は、いつもお大師様に引いて頂ける場所です。
本堂でお勤めしようとしたら、
目の前に琵琶を持った女性がおられる。

「す、すいません・・・黒田さんですか?」
「はい」
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土佐琵琶奏者の黒田月水さんでした!
去年の先達大会で琵琶演奏をする予定でしたが
台風で大会自体が中止になり、残念な思いをしたんです。

「今年こそ、演奏を聴かせてください!」

写真を撮らせていただきました。


そのあと大師堂へ行ったら僧侶によるお勤めが始まり、
またまたラッキー!
結縁の綱を握っていたら、確かにお大師様に引いていただきました。

独りで来て独りでお勤めしても何もないところでも
神仏との媒体となる人が居ることで
自分にもお裾分けがあります。
この先自分独りで来ても神仏からのサインが受け取れるように
修行しなくてはいけないなあ。
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今日は朝からいいお天気で、気温も高い。
桜の季節を過ぎて、木々も新緑の季節を迎えようとしているいま、
生命の躍動感が満ち満ちております。
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路傍に咲いている花の名前、知らないものばかりで
自分の浅学さを思い知らされますがな。
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神峯寺へ行くときは、時間がある限り神峯神社へ行きます。
ここは参詣者も少なく、貸切ですがな。
御神水で喉をうるおす。
鼻の奥がツンとなるような清浄な空気感がたまらない。

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神峯寺のお水場では、
玉になった水が水面を転がる液滴現象が見られます。
液滴現象と霊水、その効果(御利益)について
まだまだ勉強しなくてはいけないなあ。

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大日寺、ここでも色々な霊験を感じさせていただいています。
今回も本堂内陣にあがらせていただき、
五体投地礼をして大日如来さまにご挨拶していたら
勤行の間中灯明の炎が上に大きくあがっていた、
と言われた。

わしは無心になっていたので、
そういったことには気づいていませんでした。

門前のお遍路用品店が休息所になっていますね。

大日寺から国分寺までの道程、ここは必ず迷います。
歩きならばシールの標識に従って歩けばいいんですが
車だとあちこち迷う。
またまた時間を余分に食ってしまいました。
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そのおかげか?
善楽寺でお勤めが終わったとき、
土佐一宮神社の方から太鼓の音が聞こえてきました。
急いで行ってみると、まさに結婚式が始まるところでした。
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神社における神様からの「歓迎のサイン」のひとつに
「慶事が始まる」があります。
幸せのお裾分けをいただいた、ということでしょうか。

厳かな雰囲気を味わう事ができましたがな。

今日はいいことが多いなあ。

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今回の目的のひとつ、竹林寺奥之院「船岡堂」参りです。
いつも奥之院納経帳を忘れてきていて残念な思いをしていたので
今回は忘れずに持って来ました!

比較的ゆっくりとした行程だったので
どこまで廻れるか?
と思っていたんですが、
当初の予定通り32番禅師峰寺まで廻ることが出来ました。
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ここの香炉は4時半に閉じられるので、
78番金倉寺で買った塗香「ザクロ香」を使いましょうかね。

今日のお宿は33番雪蹊寺門前の「高知屋」さんです。
実は当初は某地蔵堂に泊まる予定だったんですが、
最近妙な人がそこに寝泊りしていて問題になっている、というので
そこに泊まるのはやめてお宿探しをしました。
朝早く、無理かな~と思い高知屋さんに電話してみたら

宿泊OK!
おおっ
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

人気の高知屋さんは満員の事が多いのです。
お遍路シーズンやし土曜日やもんなあ。

今日は歩きのおじさん2人、車のおじさん2人、おじいさん1人、それにわし。
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相変わらずここのカツオのたたきは美味しいなあ。
ちょっと甘めの味付けがいい。

歩き2度目らしいおじさんたちは、自分達の世界でお喋りしています。
わしは今回はクルマヘンロなんで黙って聞いていますが、
クルマヘンロを見下した雰囲気なんで、
わしが会話の中でカミングアウトしたら、
気分を悪くしたような表情になってしまいました。

歩き2度目を自慢する彼らも未熟ですが、
自分の経歴をカミングアウトするわしもそれ以上に未熟やねえええええ。


4月21日(日)
またしても早朝に目が覚めました。
夜が白々と明けてきたので、日課の立禅をやってから
雪蹊寺境内に行き、独りお勤めを済ませました。
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6時に朝食を大飯2杯半たべてから、
お宿を後にして雪蹊寺境内のベンチで朝の空気を楽しむ。

6時25分頃、お年寄りが集まってきました。
なにかな?と思っていたら
納経所からおばあさんがラジカセを持って出てきました。
ああ、ラジオ体操なんやね。
皆、楽しそうにやっていますよ。
わしも混ぜてもらおうかと思いましたが、引っ込み思案なんで遠慮しました。

ラジオ体操が終わり、納経所に戻ったおばあさんから
「お遍路さん、納経しますよ!」
と声をかけて頂きました。

今日も朝からありがたいですねええええええ。
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今日は33~36までの予定です。

朝早いので35番清滝寺に先に行こうかね。
ここの参道はクルマヘンロにとっては屈指の難所です。
参道の門柱の前で停車して
道中安全を祈る。

ありがたいことに車に出会わないまま上につきました。
境内には誰もいませんよ。
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本堂横の子安地蔵さまの泉へ行くと、
ここでも液滴現象が見られます。
ありがたい水をひとくちすくっていただくと、甘露甘露

降りも何事もなし。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛


次は宇佐に向かって南下します。
今日も暑いね~、海水浴できるかな?
スカイラインを登り、先に奥之院に行かせていただきます。
ここも前から来たかったんですよね~。
鳥居の扁額には「不動明王」と記されています。
神仏混淆ですね。

気持ちのいい木立の路を進むと、
海を臨む断崖の頂上らしき所にお堂が見えてきました。

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おお、やっとここに来ることができました。
靴を脱いで石畳を進み、
不動明王様の前に額づき・・・

ああっ

脚に石が食い込んで痛い
何度か脚の位置を変えて座るが、どうやっても痛い。
覚悟を決めて痛いまま勤行を続けました。

足は痛かったが気持ちのいい場所ですねえええええ。
来てよかった。

路を戻って36番青龍寺へ。
体操服を着た高校生達がいますよ。明徳義塾の生徒かな?
石段を走って昇り降りしていました。
朝青龍もこの石段でトレーニングしたとか・・・
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駐車場前で大きな話し声が聞こえてきたので覗いたら
仏さまを彫っている人がいました。
掌に乗るお大師様のお顔がよかったので
つい買いたい気持ちが湧いてきたのですが、我慢我慢

海岸に沿って進み、仁淀川を渡ってこのまま行けば
山際に34番奥之院があるのですが、それは次の機会に。

花はまだ咲いていない「あじさいロード」を進み
34番種間寺に来ました。
今日はここで終了なんです。

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門前にはアイスクリンの屋台があるよ。
ちょっと覗くと、抹茶やイチゴ味もあって美味しそう。
参詣者はもれなく買って食べていますよ。
歩きのおじさんが横に座って美味しそうに食べています。
わしはクルマヘンロの引け目もあって遠慮しておきました。

広い本堂内陣に上がる事ができるので上がらせていただき、
今回の旅の安全のお礼をしましたがな。

午前中に予定を終えることができました。
さて帰ろうかね。
高知駅で、高速バスの状況を聞いてみたら、午後の便はみな満席です。
なので、JRの切符を買って特急南風⇒新幹線で帰りますかね。

バスだと約6000円で5時間、
列車だと約10000円で3時間半です。

早く帰って落ち着きたいので列車のほうがいいかなあ。
また、特急南風号は高知駅発なんで、自由席でも充分座れます。
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駅弁も買ってきて、旅情を十二分に堪能しました

しかし

岡山駅で列車から降りようとしたら、
何故か派手に転んで膝と掌を強打しました。
幸い何ともなかったんですが、こんなこと初めてです。
何かを連れてきてしまったんでしょうか?
その後は何ともなかったんで岡山で落としたのかなあ??

まだまだ分らないことだらけのわしです。

このあと教えて頂きました。
突然の驚く事が起きたときには、何かが落ちた、
ということです。
何か憑いていたものが岡山駅で落ちた、ということです。


次回は連休明けに37番~43番です。
松山では道後温泉に入ろうかなあ?どうしようかなあ?
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おきらくレンタカー遍路 通算11巡目 44番大宝寺~65番三角寺

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孫のお守りもひと段落したところで、
お遍路の再開です。
今年前半の11巡目はクルマヘンロの予定で、
それはもう急いで急いでお遍路しています。
こんなんでいいのか?と自問自答しつつ・・・


札所間の移動計画を立てるときにはグーグルマップで距離と時間を計算して
行動予定を綿密に立てるのですが、綿密すぎて、モデルケースすぎて
渋滞やアクシデントなどの予定の遅延を考慮に入れていませんでした。

なので

大幅な遅れが生じてしまったときには
心が千々に乱れそうになりますが、

「なんとかなるさ」
「焦ったってしかたがないよ」

と自分に言い聞かせていました。

次回からは余裕を持った計画にしましょう。
それに不動心を持てるように精進します。



4月10日(水)
土・日が仕事なので、水・木と平日2日間の休みなのです。

朝8時
オリックスレンタカー松山駅前店に行きます。
ネットで予約しておいたので手続きは迅速ですがな。
松山駅前店で借りて、伊予三島の四国中央店で返すという便利なものです。

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今日の空模様は生憎の雨ですが、
清めの雨と考えたらありがたい雨です。ちょっと寒い。

久万高原を目指してひたすら高度を上げて行きます。
標高が上がるに従い、もやがかかっていくのがライブで実感できますね。

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小雨煙る大宝寺
門前のお店で「やいと饅頭」を買おうと思いましたが
平日の早朝、お店の電気は灯いていませんでした。残念!

気を取り直して、
岩屋寺参道のヨモギ入り大判焼きを買おうかと思ったら
ここも本日閉店中!ああっ更に残念

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今日札所で見るのは年配の夫婦連れが多いですね。
休日よりも平日のほうが人出が少なくて落ち着いています。
でも賑やかなほうがいいような気もして、アンビバレンツであります。

久万高原から三坂峠の専用道路を走り、
「塩ヶ森バス停」から、細い道路を下って浄瑠璃寺へ一気に下る。
レンタカーのカーナビは使い込まれていて
タッチパネルの反応がイマイチで
目的地を入力するのに手間取りますが、まあこんなもんでしょう。

浄瑠璃寺の裏手に駐車場があるので
本堂裏手から境内に入ると、シャガが群生していました。
思わず見とれる。
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本堂からはお香の香りが漂ってきて、
子供の頃、春の遠足で行っていた山寺のシャガとお香の香りの記憶が
蘇ってきます。
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松山の札所と桜見物を楽しみながら車は進む。
場所によっては盛りが過ぎていたり満開だったり、
更に変わった桜を見ることも出来て楽しいです。
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お寺は建造された当時は鮮やかに彩色されていたのでしょうが、
現在の建物は古く、くすんだ色合いですが
花が鮮やかに彩ってくれます。
やはり絵にするならば花の札所ですね。

昼食はコンビニで買ったお握りとサンドイッチ
車中で食べます。趣ないなぁ~。
計画は余裕を持って立てなくては・・・・
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それでも繁多寺の聖天宮への参拝は欠かせません。
ちゃんとお供えのお酒を買ってきましたよ。
お勤めの後にはお下がりを頂戴して、今夜いただきましょう。
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カーナビに従って走ると、
52番太山寺には今までと違った経路で札所に着きます。
あ、逆の方向からなんだぁ。
昨年の台風で崩落した参道は半ば復旧していて本堂まで進む事ができます。
不謹慎にも、納経所脇の遥拝所のほうが良かったなんて思ってしまいます。
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犬を連れた観光気分の老夫婦が一緒でしたが
さすがに山門をくぐらせることはなかったようで
ワンちゃんは手水舎のあたりでお留守番をしていました。
ダンナは奥さんの記念撮影を撮るのに夢中で
お勤めは忘れがちですね・・・・

久々に境内の場所まで登って来られたので、
大師堂脇の十一面観音様の石仏にお会いする事ができました。
52番太山寺
「久々にお会いできて嬉しいです」
「そうか、そうか」
この表情と雰囲気が大好きなのですよ。

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圓明寺の境内の桜はいま盛りで、
特に大師堂から見る修行大師像と桜の枝は絶品です・・・が、
このアングルの写真を撮り忘れてしまったがな。

いま午後3時
さあここから今治まで移動して仙遊寺まで行く予定なのですが
果たして間に合うのか?
焦る自分がまだ居ます。
そんな自分に
「あせらんでもええやんか」
と語りかけて、車を走らせる。

午後4時に54番延命寺に着きましたがな。
まあ、廻れるところまで廻ろうかね。
時間がなくっても、勤行次第を手抜きしては「自分は遍路修行者」と標榜できない。
しかしながら少しだけ早めに唱える。
本堂にはゴザが敷いてあるのでそこに座る、と
目の前にご本尊のお不動様の横顔が見えるよ。
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わしにはそう見えました。

お不動様から
「よう来たな」
とお言葉をかけていただいたような気がします。

南光坊の山門の桜は残念ながら盛りを過ぎていました。
手水舎で近所のおばあさんから
「どこから来なすった」
「は、はい。大坂からです。いつもお参りですか?」
「わたしは毎日来とるよ。こないと落ち着かないんでな」
「それは羨ましいですね」
彼女は柄杓を口につけていたが、お大師さまもお許しになっているのでしょう。

次の泰山寺で本日の打ち止めとしましょうか。
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「すいません、このあとお勤めしますので御朱印を頂戴できますか?」
「はいはい」
もう筆を洗っていましたが、重ね印のみなのでご迷惑はかけなかった・・・

と思う。

境内には白人のおじさんがいました。
「コンヤハドコニトマリマスカ?」
「エキマエノホテルデス」
「オキヲツケテ」
「エキニイクノナラ、ノセテイッテクダサイ」
「スイマセン、アノヤマノウエマデイクノデス」
「OH!」

ヤマノウエノ仙遊寺を目指して進む。
春だから空がまだ明るいのがありがたいね。
山ツツジの咲き乱れる車道を登っていきます。
5時半に仙遊寺宿坊に到着しました!

今日の宿泊者はダンタイサンもいて忙しそうです。
チェックインは、ほぼセルフ状態で勝手にやりました。
今日は「不動」の間です。

夕食まで30分あるので早速温泉に入りに行ったら、ぬるい。
先客が水を入れすぎたのかな?
熱いお湯を足したが、まだぬるかったなあ。

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夕食はお馴染み玄米ご飯の精進料理
わしの周囲は歩き遍路さん、区切りのご夫婦さんたちなどなど。
今回はクルマヘンロなので、ずっと黙って食べていました。

高野山の宿坊は、どこに泊まったらいいのか?
という話題になったのですが、
誰も明確な説明ができない雰囲気になっていたので
仕方ないので宿坊の案内所の場所とか、わしが泊まってよかった宿坊
ネットでの予約も出来る宿坊などのお話をさせていただきました。

「何回も廻っているんですか?」
「はぁ、いささか・・・」

瓶ビール一本を頂き、グイグイ喉に流し込むと酔いが廻る廻る。
しばらく歩きの皆さんとお遍路談義をしてから
千鳥足で部屋に戻る。
部屋に戻ったら、繁多寺聖天様のお下がりの御酒が待っています。
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独り二次会をしながら御影と納め札の整理などをしましたが、
酔った手元がおぼつかないなあ。

ここの宿坊には部屋にテレビがないので、眠くなったらさっさと寝ますかね。
本来宿坊とは修行者の宿泊場所であって
ホテルではないから、当然といえば、当然

おやすみなさい。



4月11日(木)
5時前に目が醒めました。
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身支度を済ませて、まだまだ時間があるので窓を開けて
今治の夜明け前の風景を見ながら「立禅」をしばらくやっていました。
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そのあと夜が明けてきたので境内に出て
朝の空気を満喫しながら大師堂でお勤めしてきました。
境内の霊気が五感をプチプチと刺激してくれます。

初老の遍路修行者の方が仙遊寺に住み込みで修行されていて
境内の掃除をされています。食事の際もお手伝いしていました。
わしの将来の姿を見るようです。

宿坊に戻ると朝のお勤めのために参篭者が玄関に来ています。
「本堂へは、どう行けばいいのかのう?」
「こちらです」
「あ、靴はいらんのか・・・」

10分前なのに既に本堂に来ている人もいます。


朝のお勤めは、理趣経から始まり、皆で般若心経をあげ、
そのあとの小山田住職の法話へと続きます。
いつもながら四国遍路を世界遺産へ、の熱い思いを語ってくださいました。

62番問題についても語ってくれました。
「先達さんがいるので、気を悪くしないでくださいね」
とわしのほうを見ながら小山田住職が実際に観て聴いてきた宝寿寺住職との話を語りました。

わし、住職の考えと同じなので別段何も思いません。
お勤めが終わってそれを伝えようとしましたが
参篭の婦人が熱心に住職に語りかけていましたので
話はできませんでした・・・

朝食は熱い玄米粥です。
一杯ではお腹がすくのでお替りをお願いしたら
あちこちからお替りのリクエストが飛び出し、職員さん忙しそうでした。

さて今日は、昨日廻れなかった栄福寺さんを廻ってから、
といっても山を降りて国分寺まで行く途中なんで
問題ないっす。
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納経所には白川住職がおられたので
「映画の続編の予定はないですか?エンディングが気になって」
「そうですね~、他の企画はあるんですが」
「期待しています」
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伊予国分寺の横には立派な神社があり
ん?脇屋義助・・・なんで新田義貞の弟がここに?
いつも気になっていました。
自分が不勉強だったに過ぎませんが調べてみました。
確かにここは新田氏の脇屋義助没の地だったのです。
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新田次郎の小説「新田義貞」を読んでからの義貞ファンでした。
足利尊氏よりも不器用で世渡りは下手なのですが、好きですね。
その弟の脇屋義助も兄に従い従軍し
兄が越前で戦死してからも南朝方の武将として各地を転戦し
伊予の国で病没した、ということです。

祀られている神社を初めて参拝しました。
隣の札所の殷賑に比べて、石段にも落ち葉が降り積もっております。

自分の持っている歴史上の知識が現実と結びつくと
また感慨深いものですねえ。

ここからは壬生川を越えて伊予小松に至り
香園寺に着きました。
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広い本堂内はわしひとり。
朗々と勤行の声が響き渡る。

色々と取沙汰されている62番宝寿寺境内は人もなし。
手水を使っていたら納経所から

「こんにちは!」

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観音堂の扉が開いていてご本尊の十一面観音様の御開帳をやっています。
ああ、仙遊寺で小山田住職の言われていたことは本当でした。
ご本尊は実際に存在していたんですね。
大師堂も戸が開け放たれていて、お大師様のお膝元まで進んで
お勤めが出来ました。
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納経所で御開帳のお礼を述べたら、
職員の方がご本尊様の足元まで案内してくださいました。

見るからに年代を経たお姿
これが本物とかレプリカとか、色々な意見が出ると思いますが
わしにとってこの場所は、長い年月をかけて人の祈りが篭った場所です。
あれこれ言うのは野暮じゃありませんか。

自分の目で観て、聴いて、会ってみて
それから自分自身で判断するほうがいいでしょう。
人の噂というのは無責任なものです。
必ず当人の主観が混じりこんでいるからです。

宝寿寺でちょっといい気分になって車を走らせ吉祥寺を済ませ
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前神寺へ。
あっしまった!
一円玉が切れている・・・
お不動様に一円玉を貼り付けるのは、次の機会にするか。
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大師堂でお勤めを終わり鐘楼堂前のベンチに座って空を見上げたら
竜神様がおられる。

この場所で竜神様の顕現を拝する確立がかなり高い。
竜神の祝詞をあげてご挨拶をしましょう。

納経所でそのことを述べると、
「ここは明治に移築された場所ですが、昔から水脈の枯れたことがなく、確かに
竜神様がおられるのでしょうね」

なあああああるほどおおおおおおお。

わしの住む家も、「真名井の清水」という銘水の伏流水の上にあり、
銘水が神格化された神社も近くにある。
流域の商店は栄えていて、きっと竜神様がおられるのでしょう。


閑話休題


さあこれから横峰寺まで行こう。
上の原バス乗り場まで登り、そこから登山バスに乗ります。
何故バスに乗るのか、
それはバス運賃1750円のほうが、
平野林道維持管理費1850円よりも安くて、
狭隘な山道を離合に神経すり減らしながら運転するよりも
居眠りしながらバスに乗って行くほうがいいから・・・

乗客は5人
自転車の夫婦と普段着のおじさんが2人、それとわし。
揺られ揺られて30分、山上駐車場に着きました。
「12時頃に発車しますので、それまでに帰ってきてください」

おおっ

いつもならば滞在20分しかなくって大忙しなのに
今日は倍の40分あるぞ!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

それでも早足で本堂へ急ぐ。
今日は晴天ながら寒いなあ。吐く息が白いですよ。

歩きながら塗香を身体に塗りたくり・・・
塗るのは76番金倉寺で買ったザクロ香であります。

ザクロの香りに包まれて、
まず大師堂でお勤めします。
絶好調で本堂、納経所と突撃しました。

剣を持ったお大師様と目が合いました。
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あ、はははい。

聖天堂でご挨拶できるほど時間に余裕がありましたがな。
お供えの甘いものは、スニッカーズです・・・
(聖天様は甘いものが好物なのです)

山上駐車場に駆け戻ると、10分以上時間があります。
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ヤマガラに遊んでもらいました。
手のひらにヒマワリの種を乗せてしばらく佇むと・・・
二羽飛んで来て餌をついばんでくれました。
楽しいなあ。
自転車の奥さんがこっちを見ていたので、おいでおいでをして
彼女の手のひらに餌を乗せてやると、
ヤマガラが来てついばんでいました。

バスに乗って上の原バス乗り場まで戻ってきて、
待合室のベンチに座り昼食のサンドイッチを食べようとしたら
首輪をした犬ちゃんがやってきて、手元をじっと見つめている。
「犬ちゃんに餌をあげていいですか?」
「ハハハハ、いいよ」
「そうっすか。はい、どうぞお食べ」
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一切れあげたらあっという間に食べてしまい、また見つめてくる。
結局ほとんどあげてしまいにけり。
わしのお昼がなくなってしまった。どこかでまた買わねば。

なおも身体をすりつけてくるワンちゃんと別れて車に乗り下界へ進む。
さて、予定ではここから伊予三島へ移動して65番三角寺まで行く。

十分行けるよ。

高速道路に乗って一路三島川之江ICまでひとっ走り!
カーナビのナビ子ちゃんの案内で
三角寺に無事到着!
駐車場料金200円を払って石段を登り、山門をくぐると
おお、桃源郷のごとき咲き誇る桜
うっとり見つめながら境内を歩む。
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大師堂では今回の旅の安全のお礼言上をしました。
慣れないクルマヘンロで、わかりにくい道順や危なっかしい対向車など
色々危ないこともありましたが
お大師様と竜神様の御加護で無事44番から65番まで廻ることができました。

伊予三島駅近くにオリックスレンタカー四国中央店があり、
ガソリンを入れて無事返却できました。
これだけ走っても11リットルしか消費していないよ。
総計何キロ走ったんやろうなあ。あとで調べてみよう。


2日間の行程を振り返ると
しみじみクルマヘンロは早いなあ、と痛感しました。
これを続けていたら錦札も夢ではない。
しかし、出会いが極端に少ない。
遍路修行者のわしにとって歩きの方が修行になるなああああああ。

こんなことを考えながら、
11巡目は5月一杯かけてクルマヘンロをこなす予定であります。
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おきらくレンタカー遍路 通算11巡目

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わしは「遍路修行者」である。
お遍路をすることによって神仏の息吹に触れ
そのお陰にあずかり、いささか心を養う事ができました。
先達になったのは、たまたまその過程でのことです。

ですから自己紹介に
「自分は四国八十八箇所霊場会公認先達!」
と書くのは遠慮させていただいています。

閑話休題


今年の元旦に娘が実家で孫を産んでくれたので
しばらくは毎週帰省して、おさんどんに精を出していました。
授乳中の食事は何がいいか?
一生懸命勉強すると、根菜類がいいというので
季節の根菜を使った料理作りに精を出していました。
娘以外にも家内とか娘のダンナもモリモリ食べてくれて
鍋一杯作った煮物は、あっという間に完食・・・


赤ちゃんも3ヶ月を迎えると、母子ともに落ち着いてきました。
なので、爺ちゃんのお遍路も解禁ですね。

お遍路は、1年で2周するペースを守りたいので、
正月からの3か月分のブランクを取り戻すには、車を使おうか・・・
以前別格記念散華を頂くためにレンタカーを使ったことがあります。
車中泊もやった。

よし、レンタカー遍路をやろう。
そうと決まったら計画をガンガン立てる。

グーグルマップで札所から札所までの距離と時間が分るのが
便利ですね。

今回の目的は、
23番薬王寺の桜と瑜祇塔を観たかった。
ずっとネットで日和佐の桜の開花状況を調べていたら
おお、
もうすぐ咲くよ。
五部咲きですが、仕事の休みにあわせると今が一番です。

時間に追われ、人との出会いも少ないクルマヘンロなので
勤行に集中しましょう。



3月30日(土)

0900徳島駅前レンタカーを出発
空模様は午後から雨
西に進むにつれて雲が厚くたれこめています。

1000
23番薬王寺の桜は五部咲きです。
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門前に屋台が出ていますが、人出はまだない。
ここで一週間粘れば、いい写真が撮れたでしょうね。
まあ、そういう行動は定年後の楽しみに取っておきましょう。

22番平等寺の境内では賑やかな子供たちの声がします。
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お勤めを終えて御朱印を貰ったら雨が降ってきました。
お接待テントの可愛い子供たちからお接待をいただきました。
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21太龍寺へは、雨の中ロープウエィを使いました。
バスが2台、ダンタイサンたちがどっと乗ってきて
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それはそれは賑やかであります。

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勤行中は、雨があがりました。
帰りは、やはり雨の中

20番鶴林寺への山道は雨の中
危ないのでヘッドライトはつけたまま。
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雨に煙る境内は幽玄な雰囲気を醸しだしています。

道路を歩き遍路さん達が雨着を着て歩んでいるよ。
彼らに水しぶきをかけないように気をつけて・・・

19番立江寺の手水舎の脇には見事な山桜が咲いています。
と、思いきや利休梅だそうです。
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ふ~~~ん。初めて見ました。
お勤めを終えて駐車場に向かうと、雨が降ってくる。

18番恩山寺境内には白人の歩き遍路女性が
大師堂に佇んでいる。
今夜はどこに泊まるのかな?
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徳島方面に向かう国道55号線が渋滞していました。
脇道を知らないので、仕方がない。
計画に遅れが生じますが、焦っても仕方がないね。
四国ラジオの放送を聞きながら進みましょう。

14番常楽寺に着いたのは予定より1時間遅れ。
でも空は明るくなってきました。
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境内にはネコちゃんはいませんね。雨が降っているからか?

15番国分寺の写真を撮り忘れてしまったよ。
大師堂の香炉は雨のため蓋がしてあります。
でも相変わらず勤行中は雨はあがっています。

16番観音寺では、雨雲は去って青空さえ出ています。
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さあ、今1640
予定の17番までいけるかな?

心配しても仕方がないね。
そんな気持ちで運転していたら
1650に
17番井戸寺に到着しました。
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先に御朱印を頂いておきましょう。すみません。
本堂も1700に戸を閉めるそうなので、ギリギリ間に合いました。
お陰を込めて、腹のそこから声を出して勤行させていただきました。

ああ、おかげさまで本日の予定は完了!
神仏、お大師様に本日の無事と天候のお礼をしました。

徳島駅前に車を返しに行き、1815のバスに乗って帰りました。
すべからず、事もなし。
ありがたや、ありがたや。

今回の旅でつくづく感謝したのは
移動中は雨に降られても、境内に入って勤行の最中には
雨がやんでいたこと。
勤行が終わり、納経所に行くときから降り始めたことがあったが
おおむね濡れずに済みました。
これがすべての札所で起きた。

いくら鈍感なわしでもこれは只事ではないと気づく。

このときの雨は清めの雨と言われるそうな。
眷属様たちがされると聞きました。

お遍路を始めた頃は、修行が足りなくて
神仏からのサインに気づかなかったり、
そもそもサインそのものが存在しませんでした。

2周3周と修行を重ねていくうちに、「?」と思う事象に気づく。
更に気づきを教えてくれる人と出会ったり、
確実に修行の成果が現れてきました。
これが冒頭で述べた、自分は「遍路修行者」なのだ、
と感じるゆえんであります。

風、音、空気感、動物や昆虫、更には雨などなど、
世の中に満ち溢れている神仏からのメッセージを
僅かながらでも感じられるようになってきたのは、
完歩ではないながら、歩き遍路修行を続けてきた賜物であると考えます。

誤解なきように、
歩いても、ツアーでも、車でも修行者として向き合う心がけ次第で
手段は関係ないのです。
歩いても修行は進まない人もいるし、車でも徳の高い人もいる。
でも、歩いた方が確実に修行はできます。

自分はこの先も
「遍路修行者」でありつづけたいと考えています。
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厄神明王詣り

厄神明王詣り
平成31年3月7日
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西国24番札所の中山寺は、今住んでいる豊中から阪急に乗って
「中山寺駅」まですぐです。
なので、時々詣りに行っているのです。
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春間近、梅の便りがやってきました。
中山寺には梅林があり、梅の香りに誘われてフラフラと梅林に足を踏み入る。
まだ3分咲で盛りではないが、見物の人もちらほらいます。

ふとみると「奥之院」への立て札が目に入りました。
この文字に弱い・・・・
遍路修行者の血がザワザワと騒ぎ
フラフラと路を進んでいき、遂には山頂の奥之院に行ってしまいました。
18町の山道は・・・気持ちいいぞ!
全身の細胞が喜び
お遍路禁断症状が癒されていきました。

その日は満ち足りた気分で山歩きを終えましたが、
灯明、線香など参拝用具を持ってきていなかった。
次の週、今度はきちんと奥之院詣でに行きましょう。



いうことで3月7日(木)の朝
阪急宝塚線に乗り「中山寺駅」に来ました。
生憎曇り空で少し寒いのですが大丈夫
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梅も満開で、馥郁たる香りに包まれています。
いい気分やあああああああああ。

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奥之院への登り路は、
初めは住宅地の横を登ります。
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次第に山道になり、人界を離れていくに従い空気感が変わってきます。
そうです。ここは中山寺奥之院へ向かう信仰の道なのです。

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路には石仏が一町ごとに立っているような気がする。
よく見ると四国八十八箇所御本尊と、お大師さまのようです。
観音様ばかりだと西国三十三ヶ所か?
と思うのですが
虚空像菩薩、薬師如来、不動明王達がおられるので
多分四国なのでしょう。でも88体あるかなあ?

閑話休題

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勾配は思ったよりもきつくなく、馬の背などもあり
鼻歌交じりで登ることができ、
ウオーキングのシニア達と数多く行き交う。
「おはようございます」
「おはようございます」


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鶯の声も聞こえてきて、気分が高揚してきます。
おもわず顔がにやついてくるのがわかる。
この雰囲気・・・は
地元の八十八箇所写しの山の雰囲気に似ているような。

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路傍の石仏に真言を唱えながら気持ちよく山道を歩んでいると
うっすらと汗さえにじんできました。

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霊地の空気感が濃くなってきたところには
お不動さんが祭られている水場がありました。
「厄神明王聖徳太子のお修業場」
とある。

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その上には、宇多天皇が自ら岩に彫ったとされる
衣冠束帯姿の天神像があります。

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奥之院拝殿に到着
朱が鮮やかですね。
ここのご本尊さまは厄神明王さまです。

近くにある門戸厄神東光寺につたわる伝説によると、
嵯峨天皇が夢の中であらゆる魔を倒し厄を祓う不動明王と
愛染明王が合体した明王を感得し、
空海にこの仏尊に祈願をするように命じたという。

三体の厄神明王像を作成し、高野山の天野大社には国家安泰を願った像、
京都の石清水八幡宮には天皇家安泰を願った像、
東光寺には国民安泰を願った像が奉納されましたが、
現存するのは東光寺のものだけですって。

納経所は10時からということで、しばらくベンチに座って待ちましょう。
納経所の外にはスタンプ台があり、
シニアのハイカーたちが登拝回数を競っている様子でした。
回数に応じて表彰や記念品授与があるらしいです。

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10時に納経所が開いて、若い僧侶からご朱印をいただきました。
「あ、あの~、ここの厄神明王さまのご真言はないんでしょうか?」
「そうですねえ・・・『南無厄神明王』ですね」
なるほど。

本堂の左手の大悲水を頂きペットボトルに入れ・・・お土産にしましょう。

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清荒神への道標の通り山を下ります。
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結構急な路ですねえ。
足を取られないように木につかまりながら
そろりそろりと降りる。

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すると道路に出ました。
工事中の個所もありますが、このまま下界までこの道かな?
と思ったらまた山道に入ります。

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道標がはっきり示されていない場所もあって
結構悩みながら進みます。
スマホの地図にはこの山道は示されていないんですよ。

まあいいか。
迷ってもまだ昼前だし、眼下には民家も見える。
と、腹をくくったらなんとなく道に出ました。
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砂岩帯で滑りやすい箇所にはロープが張ってありましたがな。
こういった道も楽しからずや。

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浄土宗大林寺境内に出ました。
ここまで来ると人里という感じでゴールも間近ですね。

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清荒神駐車場に出て、さてここで帰るのは野暮です。
荒神様にお詣りをしてきましょう。

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平日ながら善男善女が境内に集っております。
相変わらず犬連れの年寄りが見られますね。
どうもワンちゃんは眷属に怒られているような風情で
拝殿に行くのを嫌がっていますが
そんなこと知らない団塊の世代の老人たちは無理やりリードを
引きずってズンズン進んでいきます。
ワンちゃん可哀そうに・・・・

何やらテレビの取材が来ているようで、
賑やかしい集団が本堂の方に移動していきました。

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門前町でたい焼きと駅前でコロッケを買って今日の昼食にしました。

実質4時間程度の山歩きだったんですが
心地よく疲れを覚え、その日はよく眠ることができましたがな。

今後も手持無沙汰の休日にはここに登って英気を養うことにします。

立禅と 「ひかりの魔女」

「ひかりの魔女」山本甲士
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巻き込まれ型の小説を得意とするこの作者の物語は
多くの示俊を含んでいてためになります。

表題の小説からは「立禅」を学びました。

立禅(りつぜん)は その名称どおり、立って行う禅で、
瞑想法、気功法になるでしょうかね。

誰でも実践できるシンプルな健身法で、特別の器具も必要なく
ただ立っているだけ。あとはやる気です。

仏教も本質的には立禅を主体として托鉢に始まり、
歩行、沈思、四念処と立禅に依って成り立つそうです。

お釈迦さまが沙羅双樹の下で座って瞑想により大悟されたため
座禅だけがクローズアップされているのですが、
それは立つ・歩く・座る・臥するの中の一形態なのです。

立禅ありて座禅あり、徒歩禅ありて臥禅あり。

わしは座禅の入り口を垣間見た程度であるし、
歩き遍路を通して自分に見合った徒歩禅を行っているが、
まだまだです。

さて立禅とは、
人間の内的パワーを強化し、爆発的な気を養成する。
心身を一つにまとめ、人間の持つ潜在能力を掘り起こす。
本能を覚醒させることで、動物的な反応や動きも可能にする。
武道や武術でも応用できそうですね。

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実践の方法ですが、
両足を肩幅に開き、内股気味で、ひざを軽く曲げる。
上から見下ろして、ひざがつま先より前に出ないくらい。

かかとの下に紙3枚分くらい敷くくらい浮かせ、
足親指の付け根付近に重心を置く。
両腕は顔の高さにあり、大きなボールを抱えるように
両手掌の間は拳1個半空ける円をつくり、指先は開いたまま下にたらす。
頭は天から吊り下げられている感覚で、
視線は半眼のまま、地面と平行でまっすぐ前

心穏やかに自然な呼吸を行う。

肩の力を抜いてリラックスするのが肝心です。
ふくらはぎが緊張してきて、下半身を鍛えるのみならず
両手両足と体幹部の連携機能を向上させて気の力を蓄える・・・

だ・・・・そうなんですが、

5分でも10分でもいいんです。
最初は3分でもかなりキツい。
武術の稽古として行う場合は最低15分必要なんですと。


自然な呼吸というのは、鼻で吸って口から出す、
丹田呼吸法を行います。

ここでお遍路の勤行の際に身につけた呼吸法が役に立ちました。
「十善戒」を三度、一息で唱えるために色々やってみたのですが
下腹に息を溜めてから丹田を意識しながら長く呼気とともに吐き出すと、
一気に三度唱える事ができる。
下腹に意識が向かないと、途中で息が途切れる。

これが臍下丹田呼吸法だったんだあ。

今年の正月に立禅を知って
最初は3分から始めました。
無理は禁物、3分でも脚がプルプルしてきましたが、
そのうち1分、また1分と増やして
2月の終わりの今は10分間できるようになりました。

心なしか階段の昇り降りも以前よりは楽になったような??
それに駅ではエスカレーターを使わなくなりました。
このさき続けていけば、どんな境地に至ることができるのでしょうか。

頭が天に向かって引き上げられているような感じになる、
というのですが・・・
それはいつだろうか。

確かに先日車遍路をしたとき、10番切幡寺の333段の階段では
息切れすることなく一気に登ることができました。
まあ、リュック背負って歩いて切幡寺まで来た訳ではないので
疲れていないといえば、疲れていない。

この検証は焼山寺登りでしてみる事にします。

突撃レンタカー遍路(通算十一巡目)1番霊山寺~13番大日寺

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承前

正月一日に産まれた二人目の孫のお守りのために
お遍路は控えています。
しかし重度のお四国病に罹患しているために
30日以上遍路をしないと禁断症状で手が震える・・・・


2月16日(土)は、1日だけ休みなので、
孫の所には行けない。

おおっ

お遍路に行こう。
かねてから企画していた
「レンタカー遍路」です。

徳島駅前には色々なレンタカーの店がありますが
一番近いJRのレンタカーを使おう。
以前に使ったことがあるからネット予約手続きも楽にできました。

金曜の晩から徳島入りして
「東横イン徳島駅前」に泊まります。
以前ここには「お遍路さん応援プラン」というのがあったんですが
いまはないなあ。
また復活してくれへんかなあ。
夕食は餃子の全国チェーン店で餃子二人前と炒飯、それに生中!
うまくてうまくて2杯も飲んでしまったよおおおおおお。

ほろ酔い加減でチェックインしてすぐに寝てしまいにけり。


翌朝、徳島駅前のレンタカー事務所に行く。
0900から営業開始なんですが、いま0840
中に人がいるので
「あ、あの~、もうやっていますか?予約の者ですが・・・」
「ああ、いいですよ。2年前に借りた人ですね」
ありがたや、9時前に借りることができました。

カーナビを1番霊山寺にセットして出発!

今日は曇り空で少し肌寒いが
温かい車での移動なので大丈夫!
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結果からいうと1番から13番まで廻ることができました。
こおりゃ、クルマヘンロはいいなあ。
50回、100回なんてのは可能だね。
わしも足腰弱くなってきたら車をメインにして廻ろうかね。

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でもこれだけ早く廻れたので、もしかしたら勤行次第を
すっ飛ばして札所を廻ったのではないか?
という疑念を抱かれたのかもしれない。

しかしながら遍路修行者を標榜している優婆塞の自分としては
仏前の勤行次第を端折ることはできない。

わしがやっているルーティンを掲げますがな。

灯明を灯しながら
「今日ここまで無事安全に健康で来られました。ありがとうございます」
と唱え、線香に火を灯す。

本堂に進み、端っこで

○普礼真言(三遍)

○密厳院発露懺悔文の一部

○祈願文
「納め奉る此の所のご本尊高祖弘法大師を始め当山鎮守総じては
 日本国中大小の神祇に祈願し奉る
 至心発願 天長地久 即身成仏 密厳国土 風雨順時 五穀豊饒
 世界平和 万民豊楽 乃至法界平等利益」

○開経偈

○懺悔文

○三帰(三遍)

○三竟(三遍)

○十善戒(三遍)
 
○発菩提心真言(三遍)

○三摩耶戒真言(三遍)

○般若心経

○ご本尊の真言(三遍)

○光明真言(三遍)

○高祖宝号(三遍)

○大金剛輪陀羅尼

○廻向文

○先祖代々供養の願文

○普礼真言(三遍)

○密厳院発露懺悔文の一部

十三佛真言、延命十句観音経、舎利礼は
省略させていただいております。

十善戒を一息で三遍唱えるよう努めると、
臍下丹田呼吸が意識できるので座禅や立禅のとき役立つ。

先達業務をするときには、ゆっくり唱えるのですが
自分だけの修行の際には早めに唱えていると実感できます。


2番極楽寺の大師堂でお勤めしようとしたら、
後ろでお遍路さんが見つめている気配がしました。
意識して努めて明瞭に普通の速度で勤行したあと振り返ったら
真新しいお杖の歩き遍路さんがおられました。
「勉強させていただきました」
「あ、いえいえ」
「1番で買った勤行次第に書かれていない文言は何ですか?」
「あ、あれは普礼真言とか大金剛輪陀羅尼というものです」
「そうなんですか」
「勤行次第に書かれているとおりに唱えればいいんですよ」
「そうですか」
「そのうちに必要になったら唱えてください」
「ありがとうございます」
「いえいえ、この先、お気をつけて」

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今日は歩き遍路の方々をちらほら見かけます。
それから車遍路さんも多く見かけます。

ですが

勤行次第が早いなあ。
わしより後にやって来て先に終わる。
若者二人連れは本堂で手を合わせただけで、納経所に駆け込む。
重ね印のおじさんは、野球帽をかぶったまま経頭を務めています。

うう~む。

誰にも教わらず自分達だけで始めた車遍路さん、
そのうち勉強してくれるんやろうか。
それともこのまま4周廻って先達になるんやろうか。

仏様は、無作法な人たちを見て
「あいつらけしからん!」
と憤ることを嫌うそうです。

わしは周りの人が見ていることを意識して
きちんとお勤めするようにしております。
これも先達業務と心得ております。
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さて今回の目的
主目的と言っていいでしょう。

「スズメバチホイホイ」
の液交換

足掛け3年のプロジェクトです。
焼山寺への途中の柳水庵の下に地元の人が作った小屋があり
歩き遍路さん達の休息場、宿泊場になっているのですが
4年前にスズメバチが小屋内に巣を作り、危険な状態になっていたので
「鯖街道キャンプウオーク」で培った経験を生かして
スズメバチトラップを仕掛けました。

スズメバチの習性を生かして春先に女王蜂だけを捕獲して
巣を作るのを予防するのです。
幸いトラップを設置してからは巣ができたという報告はありません。

こりゃ、わしが元気なうちはずっとやらねばならんかな?
望むところですがな。

その年の遍路計画により、11番藤井寺から歩いて登るか
自動車で来るか、色々です。
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今回は鴨島から県道43号線から山道を上がって柳水庵まで行きます。
一番心配したのは雪ですが、幸いなし。
行き交う車もなく、山道をそろりそろりと走りました。

標高が上がっていくに従い、空が暗くなり雨粒も落ちてきます。
あれ?雨粒が凍っていないかい?
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無事に液の交換も済み、焼山寺に行けるかな?
えい!行こう。

再び山道をクネクネ降りて
鍋岩のすだち館の所まで来ました。
ここから焼山寺まで登ります。

駐車場に着いたら・・・風に雪が舞っています。
どひゃ~
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今日は頭に被る物を持ってきていないのです。
太龍寺の龍手拭を巻いて山門までの道を歩む。
すれ違う善男善女さんたちも、寒そう。

納経所では、なにやら揉めています。
納経帳を二冊持っている人に対して
それはできません、と納経所の人が言っています。
足腰の弱い人の分を持ってきている人や
代参の人はどうするんでしょうかね?

ここの納経所は厳しいと聞いていたのですが、初めて見ました。

閑話休題
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13番大日寺に5時までに到着できるでしょうか??
気が急いて、ついついアクセルを踏んでしまうのですが
その都度
「法定速度を超過しています」
とナビ子ちゃんが注意してくれます。
「あ、はいはい。ごめんしてちょ」
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心配をよそに、間に合いました。

住職は海外公演のため不在でしたが、
ああ、今日はなんてうまく行った日なのでしょう。
お大師様に今日の旅の無事の御礼言上しました。

今年はレンタカー遍路の予定なのですが
こんなにサクサクいくとは思いませんでした。
これならば年末までに2巡は廻れるでしょう。
しかし自分の基本は歩き遍路であることは肝に銘じなくてはいけません。
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拇趾反張女仏

拇趾反張女仏

渡辺淳一の短編小説です。

若い頃にこの小説を読んで「バビンスキー反射」を勉強しました。
作者は医師であるため、医学的根拠がしっかりしており
医学小説での設定、描写に無理がなく、とても勉強になります。

バビンスキー反射とは、
脊髄損傷や脳溢血などで半身麻痺になった際の脊髄権反射を調べるため、
脚の裏側の外側を踵から趾先に向かって掻き揚げると
健常人ならば趾を縮めますが、
前述の原因で脳や脊髄の中枢の神経が冒されている場合には
拇趾は甲の方に反り返り、やや開き気味になり、
さらに膝が軽く曲がるのです。
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フランスの医師ジョセフ・バビンスキーによってこの反射が19世紀に確認され、
彼の名がつけられました。
彼はスラブ系のフランス人なんかねえ?

閑話休題

赤ちゃんの拇趾にも同じような反応が見られます。

これは、まだ神経系が未発達のためで、
生理的バビンスキー反射といいます。
個人差はありますが遅くとも2歳頃までに消失するようです。
2歳になれば運動陰機能、中枢神経が発達するので、
2歳を過ぎても消失しない場合は、錐体路障害を疑います。

聖母子画にもこのような表現が残されていますね。
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産まれたばかりの孫の拇趾を見たら、おお、跳ね上がっているぞ!



さて本題

この物語では女性のエクスタシーと十一面観音様の関連について描かれています。

奈良法華寺の国宝十一面観音立像の脚
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右足の膝を軽く曲げ、斜め横を向いています。
そして拇趾が反っているのが焦点になっています。

膝を軽く曲げ、拇趾を反らしているのはバビンスキー反射そのものです。
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像にみなぎる緊張感、静から動に移る一瞬を表現したのでしょうか。
中枢神経の異常を表したものではないのではないか。
他の観音立像ではこういった表現はない・・・ように思います。

仏像三十二相八十種好にもこれはありません。
あえて言うなら八十種好 其の二十一に、
「容儀備足:容貌と立ち居振る舞いが美しい」
う~ん、これは苦しいなあ。

ダイナミックな躍動感を現わす仏像は
金剛力士とか四天王のような天部に属する方々で、
如来とか菩薩は静かで落ち着いた雰囲気を表す。
拇趾だけを跳ね上げる表現がなんとも不自然です。


法華寺の十一面観音像のモデルは光明皇后だそうです。
非田院や施薬院などを作り、民の垢も流してやったという
優しく慈しみ深く、美しい人物であったそうな。

仏像を彫った仏師はガンダーラから遣わされた問答師といわれています。
どんな気持ちを込めてこの像を彫ったんでしょうか。



セックスの際に女性がオーガズムを感じるくらいの興奮状態になると
一時的に精神・神経回路が狂い、平常時には絶対起こる事のない
バビンスキー反射が起こると言われています。
これ、自分では確認した事がないのが残念な事です。

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浮世絵にもこの描写があります。
喜多川歌麿「願いの糸口」
花魁が男に背を向け、細めた目で見ている拇趾の先が反り返っています。
生身の人間にも、天女や仏と同じになる瞬間があり、
このときすべての神経が麻痺してしまう。
この瞬間とは、エクスタシーのことか。


美貌の光明皇后に懸想した仏師が、その瞬間を想像しながら
彫ることによってその想いを叶えていたのかもしれません。


二十代の頃にこの物語を読んでからずっとずっと心の中に
バビンスキー反射と拇趾反張女仏が住み着いていました。
そして孫の拇趾を見て、またぞろ出てきたのです。


この考えは仏像を観音菩薩を冒瀆する行為になるかもしれません。
不愉快と感じられた方がおられたら、ひたすら申し訳ありません。

しかし、仏師の想いが仏像の造形に顕れ、
千年を経た今日でもその想いを感じ取ることができると思うと
また格別な気持ちになるのは自分だけでしょうか。


法華寺平成31年春の御本尊御開帳は3月20日~4月7日まで
今度行ってみようと考えております。

おきらく遍路旅 11巡目 76番金倉寺、77番道隆寺

おきらく遍路旅 11巡目 76番金倉寺、77番道隆寺
平成31年1月9日(水)

鬼子母神(訶梨帝母尊、おかるてんさん)は、
法華経の守護神として日蓮宗・法華宗の寺院で祀られることが多く、
「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる東京都の真源寺が有名ですね。
四国八十八箇所霊場76番金倉寺には、
本邦初出現の訶梨帝母尊が祀られております。
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娘が去年の夏に妊娠6ヶ月で結婚式を挙げてから順調にお腹が大きくなり、
年末にむけて出産が近づいてきたのはいいけども、
切迫早産とか逆子とか、入院とかでいろいろ問題が生じました。
男はこういうときは役に立たない。

2年前の息子の嫁さんの出産の際には、
向こうの親御さんたちが色々関わっていて
こちらは手出しできなかった。

娘は実家であるわしの家に帰って出産育児をするんですが、
男は本当に役に立たない。
オロオロしていても邪魔になるだけなので
神仏にお願いに行く事にしよう。

四国遍路の際にも、御本尊さまとお大師様に真剣に真剣にお願いをしていました。
これだけ真剣にお願いしたのは初めてです。
お遍路仲間が訶梨帝母尊のお札を貰ってきてくれました。
ありがたや。

11月に76番金倉寺で最後の安産祈願をして、御加持米を頂いてきました。
その甲斐あって逆子は直前に元に戻り
めでたい事に1月1日に無事出産しました。
初産でしたが、すこぶる安産で関係者から驚かれたそうな。

まことに、めでたし。ありがたや。

お願いをして叶えてもらったら、お礼をするのは至極当然の事です。

今年は単身赴任先からのお遍路を控え、
こまめに家に帰って授乳中のお母さんのご飯を作ってほしいとの、
家内と娘からの願いに応えなくてはならん。

正月休みの帰省を終えて単身赴任先に帰ってきました。
今年は週末歩き遍路は控えなくてはならんなあ。
でもお遍路の虫はずっとうずいています。

1月9日(水)は休みの日です。

そうだ!
安産祈願をした訶梨帝母尊(おかるてんさん)に御礼言上に行かねば!

朝も早よから新大阪から新幹線に乗り、岡山からしおかぜ1号に乗り継ぎ四国へ。
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「金倉寺駅」で降りたら
歩いて5分
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76番金倉寺に来たよ!
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本堂での勤行中、目の前に並ぶグッズが気になってしかたがないなあ。
そのおかげで少し間違えてしまった。
大金剛輪陀羅尼で許していただこう。

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今日は写経したのを持ってきました。
これは、写経したのを読みながら、のほうが正しいんでしょうか?
誰か知っていたら教えてください。

大師堂でのお勤めを終えたら、
訶梨帝母尊堂へいそいそと行き、
「おかるてんさま、無事安産でした。ありがとうございました」
いつもより丁寧に、ゆっくりお勤めしましたがな。
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お札を本堂脇に設置してある箱に納め、
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さて気になっていたものを買おう。
甘酸っぱい香りの「ざくろ香」と「ざくろピンバッチ」を買いました。
ざくろ香入れ、綺麗な色なんですが、
買おうか買うまいか悩んだ末に買いませんでした。
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買わなかったことが後悔の種になっちまった。
今度は買おう。

すべて終えたら
ダンタイサンがどやどやとやって来ました。
正月早々のお遍路ツアーですね。

「妻返しの松?なんのこと?」
「ああ、これはな、乃木将軍が訪ねて来た妻をここで帰したのじゃよ」
「なんでぇ?かわいそう」
「女人禁制やからや!」

なんて会話が聞こえてきます。


さて、
ここで今日の予定は終わりなんですが
歩き遍路の血が騒いでしかたがない。
白衣は着ていないが、杖はついていないが
77番まで歩こう!
5kmちょっとなので1時間と少し。
今日は青空のいいお天気で、空気もキリッとして気持ちがいい。
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それに、重いリュックを背負っていないので
足取りの軽いこと!
出会う人もなく、麦畑の中とか住宅街をフンフンフ~ンと歩くと
やけに郵便局が目に付きます。
「?」
そうだ、四国八十八箇所記念切手セットが販売されているんです。
いつもは土日に歩いているので郵便局は開いていない。
今日は水曜日

またしても目に入ってきた郵便局
迷わず入りました。
「あ、あの~、八十八箇所切手を・・」
「あ、はいはい・・・・すいません」
「えっ?(売り切れか!)」
「香川県の分が売り切れなんです」
「ああ、そうですか。徳島のは?」
「香川県以外のものならあります」
「おおっ、で、では徳島県のをば」
「はい」
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3セット買っちまった。

77番道隆寺門前では、いつもお地蔵さまを頂ける家があります。
この家のお父さんは
お遍路さんの突く杖の鈴とか錫杖の音でお遍路さんの通過を知り
声をかけてくださるのですが
今日のわしはお遍路装束ではない。杖もない。
つとめてゆっくり家の前を行ったり来たり。

今日は御縁を頂戴できませんでした。

やはりきちんとした装束のお遍路さんをやらなくてはなあ。
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77番道隆寺では、大きな犬を連れたお遍路さんと会いました。
ワンちゃんは休憩所に置かれた荷物の脇で大人しく待っています。
納経が終わったわしと目が合いました。
「こんにちは」
「・・・・・」
人懐っこそうな目をしています。
このワンちゃんは、
御本尊様の眷属様たちから認められてここにいるのでしょうか。

ご主人様が帰ってきて、甘え放題です。
わしもお願いして触らせてもらったら手のひらを舐めまわされました。
ほんと人懐こいワンちゃんですね。

76番にいたダンタイサンたちがやってきました。
聞けば彼らも歩いてここまで来たそうな。
門前で皆、お地蔵さまを貰ったんでしょうか?
寒いので白衣を着ている人はセンダツサンだけのようです。

さてここで今日の参拝は終了です。
78番の郷照寺まで行けないこともないが、
今日の目的は安産の御礼です。

なので欲張らずに帰りましょうかね。

今年の次回のお遍路の予定は・・・まだ立たない。
レンタカー遍路かなあ。

おきらく大坂七寺社巡り

5年前に大坂に単身赴任で来てから、四国八十八箇所遍路はもとより、
近畿各地の寺院を西国、新西国、薬師などなどで訪れたり
日常ふと気になってお参りする寺社などなど、
色々な御縁を頂いて参詣する寺社を数えたら7箇所あります。
そこで
「おきらく大坂七寺社巡り」
というものをまとめてみました。
今年一年のお礼を込めて廻ってきました。


朝も早くから自転車に乗って隣の岡町まで。


原田神社 豊中市
主祭神:須佐之男命(牛頭天王)
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朝早くから様々な人たちが参拝に来ています。
ここはわしの健康を守ってくださる神様がおられます。
何度か健康面で助けていただきました。
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ここでは祓詞(はらえことば)をあげさせていただいています。
祝詞をあげていると日の光が鏡に反射したり、
拝殿の奥からは音がしたりします。

神無月のとき自転車で前を通り過ぎただけで挨拶をしなかったので
留守を守る眷属様の怒りを買い、交差点で大コケしてしまい
幸い車とは接触しなかったんですが右膝を痛めてしまいました。


豊中駅前に自転車を預けて
阪急宝塚線に乗り、「豊中駅」~「箕面駅」で降りる。
歩いて10分


西江寺 箕面市
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日本最初の歓喜天霊場です。高野山真言宗
箕面温泉に入りに来たんですが、そちらに行かず
フラフラとここに引き込まれてしまい、
怖がっていた歓喜天様について副住職様から丁寧に教えて頂いた場所です。
こじんまりとした境内には清浄な空気感があります。

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阿字観、写経などを定期的に行っていて
体験させていただきました。

箕面の瀧まで行きたいのですが、1日仕事になるので
今日は我慢しておいて、次に行きます。


「箕面駅」~「中山寺駅」


中山寺 宝塚市
真言宗中山寺派大本山で、本尊は十一面観音
言わずと知れた西国三十三観音霊場24番札所
ここは安産祈願の観音様で、妊婦さんや子連れの家族で賑わっています。
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本堂までの参道にはエスカレーターが設置してあるお寺です。
今日は西国札所の巻物納経帳を持ってきたので
御朱印を頂いておきましょうかね。


「中山寺駅」~「清荒神駅」


清荒神清澄寺 宝塚市
真言三宝宗の寺院で、本尊は大日如来 摂津国八十八箇所第72番

鎮守社として三宝荒神社があり、
竃(かまど)の神の荒神などを祀る神仏習合から「清荒神清澄寺」の名称がある。
「荒神さん」の愛称で庶民の信仰を集め、本尊よりもこちらのほうが有名ですね。

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「清荒神駅」から1.2kmに200軒近い店が並ぶ門前町を眺めて歩くのも楽しい。
年末の賑わいのなか店をひやかして歩く。

天堂の裏の「荒神影向の榊」では、榊の根元に供えられた賽銭を頂いて、
大事に財布の中にしまっていると必ずお金が増えるといわれています。
で、お金が増えた人は倍返しで返さねばなりません・・・
備え付けの木の棒でお賽銭をたぐりよせるのですが、
皆、そのお賽銭が欲しいので、なかなかゲットできないようです。

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この榊の周辺、あきらかに空気感が違う気がします。
ですから、しばらくこの場所に佇んでいるのが好きなのです。
ついでに、磨いたお賽銭をそっとお供えしておくと
後から来た人が嬉しそうに頂いていくのを眺めています。
お供えした時点で、もうそれはわしのお金ではなく、
神様のものになるんですから・・・



「清荒神駅」~「阪急梅田駅」


北向地蔵尊
梅田の紀伊国屋書店の西側、三番街の一番南側にあたるところ
明治24年に、この付近の畑から自然石に刻まれたお地蔵さんが掘り出され、
信仰の対象となり、当時の地主だった仲谷弥三兵衛氏が世話人となり、
お堂を北向きに建立されたのが由来です。
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昭和44年、阪急三番街が誕生したために、お堂は西へ50メートル移り、
現在の地に鎮座されております。

とにかくここをお参りする人が多い。
普通のサラリーマンや主婦、若い人まで丁寧にお参りをしている。
人々の祈りがたくさん集まった都会の真ん中の聖地です。
お堂を管理している方(たぶんボランティア)が、お参りに来る人たちに
「ようお参りです」
と声をかけておられます。


ウメチカを歩いて泉の広場から地上に出て・・・



太融寺 大阪市北区太融寺町
高野山真言宗の寺院
新西国三十三箇所第2番札所で、新西国巡礼をしていて出会いました。
本尊は十一面観音で、大師堂もありますが
なんといってもここにおられる「一願不動尊」が有名です。
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繁華街、ホテル街のど真ん中ですが、ここだけ空気感が違う。
一日中参詣の人が絶えません。
お百度参りをされている方もいます。
わしはお勤めが済むと、しばらくこの場所に佇んで空気間に浸ります。



地下鉄御堂筋線から「南海難波駅」~「天下茶屋駅」



正圓寺 阿倍野区
通称「天下茶屋の聖天さん」東寺真言宗 本尊は大聖歓喜双身天王
ここは大坂五低山のひとつで、聖天山古墳と呼ばれる古墳だそうな。
天下茶屋駅から懐かしい雰囲気の商店街を歩いて10分くらいのところにあり、
鳥居をくぐると一願不動尊が迎えてくれます。
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夏の台風の影響かな?
屋根にはブルーシートがかけられていますよ。
こじんまりとした境内には大師堂や地蔵堂、その他の堂宇が収まり
平日ながら
参拝者がボチボチと来ています。


天下茶屋駅に戻る前に、もうひとつ好きな場所へ寄っていこう。
番外
波切不動尊
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浄土宗西宝寺にある小さなお不動さんなんですが、
地元の人達の信仰が篤いのが見てとれます。
なぜ浄土宗なのにお不動さん?
なんていう無粋なことは抜きにしましょう。

略縁記によると昭和14年に茶臼山で地面から掘り出され、
西宝寺の境内に安置されたところ
第二次大戦中、空襲にあって近隣は焼け野原になっても、
ここだけ焼け残ったそうです。
神社仏閣ではこういった事が多いようですね。


5年間大坂に住んでいて
有り難い御縁を頂戴した神社仏閣のおかげで
なんとか単身赴任の生活を無事に過ごすことができています。
またこれからも新たな御縁に会うかもしれませんね。
それは偶然ではなく、必然なのでしょうか。

「中陰の花」玄侑宗久

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「中陰の花」玄侑宗久
第125回芥川賞受賞作


わしは本を読むと、気になった箇所や
勉強になる箇所には付箋をつけておく。あとで読み返すときに分りやすいように。
本との出会いは邂逅なんでしょうか。
短編小説で、これだけ付箋がついたものはない。

「おがみやさん」の死をきっかけに、曹洞宗僧侶の主人公が
中陰(あの世とこの世の中間)を見つめなおす。
仏教の教えと霊的現象は別なのですが、
僧侶である作者が修行と体験、勉強で得た境地と
それ以外の事象について科学的根拠を織り交ぜながら
日常の出来事を通して描かれています。

その中で、日頃から疑問に思っていて答えを得られなかった
事柄について、示唆を得たような気がしました。
そのいくつかについて、自分の考えた事も交えて紹介したいと考えます。


(その1)
死後の世界について

極楽は信じれば、ある。信じられなければ、ない。

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そのとおりやんけ。
般若心経の空の心に通じるか。

阿弥陀経には極楽浄土の様子が事細かに説かれている。
あれは「ある」というのが前提になっているのか。

人は死んだらどうなるんか?
仏教では基本的には質量不変の法則で考える。

死ぬと魂はどうなるのか。

魂をコップに入った水とする。
コップの水が蒸発する。
すると水蒸気はしばらくあたりにある。
それが中陰と呼ばれる状態で、この世とあの世の中間

それから水蒸気はどんどん広がり、
空いっぱいに広がっていく。
それをインドではシューニャと呼んだ。

世の中の全てのものは膨らみ広がりつつある。
このシューニャという言葉が中国で「空」という言葉になった。
宇宙が膨張している学説は、これを仮設にして研究されたそうな。

コップの中の水はなくなったけれども、
この地球上からはなくなっていない。

あるけどない、ないけどある。
う~む、般若心経やなあ。

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一休宗純は、
闇夜に湖に船を浮かべて座禅しているとき鵺の鳴き声を聞いて大悟した。
鵺は黒いから見えない。でも声は聞こえる。
あるけどない。ないけどある。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-165.html



魂は微塵という大きさになり、
更に七つに分かれて極微(ごくみ)と呼ばれるものになる。
それが仏教での物質の最小単位で、
それは素粒子と同じ大きさなんですと。

素粒子を構成しているもっと小さなものがあるが、
それ以上は物質ではなくてエネルギーである。
「空」というものを一種のエネルギーとして捉える。

で、エネルギーの状態まで戻る事が「成仏」ということで、
再生可能な状態になって「輪廻」につながる。

仏陀は輪廻の事は語らなかったが
龍樹以降、いつの間にか輪廻思想に取り込まれてしまっているよね。

司馬遼太郎の「十六の話」によると、
お釈迦さまが現代日本の仏教経典を見たら、
「わたしはこんなこと言っていないんだけどもなあ・・・」
と言われるそうです。


(その2)
魂は千里を駆けるといいます。

極楽浄土は十万億土のかなたにあるっていうけれども、
そこまでの距離を四十九日かけて行き着く場合の速度は、
秒速三十万キロだそうな。

つまり光速

千里どころではないなあ。
エネルギーの状態であればそれは可能かもしれんて。

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雨月物語の「菊花の約」にも魂が千里を走り約束を果たした、
という物語を読んだ覚えがある。

すすすると、如来や菩薩はエネルギーの状態なんでしょうか。
凡下にはエネルギーなんて見えないから、
イメージしやすい形にした姿が仏の姿なんでしょうか。



(その3)
あらゆる物質は、分子の中に原子があり、
原子の中では原子核の周りを電子が廻っていて初めて物質化し、
目に見える状態になる。


電子に束縛されていない原子核の中の中性子と陽子は物質化していないので
瞬時にどこへでも移動できる。
そしてその中性子の中に「意識」が宿っている。
なのですべて見える。すべて聞こえるそうな・・・
「虫の知らせ」というのはこの中性子同士の反応だそうな。
魂は・・・


(その4)
憑き物について
霊というのは、何かに気になりだしたら、
そのことにずっと気になっている頭が好きで、住みやすい。
煩悩に囚われている人のことでしょうか。

しかし禅宗の僧侶はいちばん憑きにくいそうな。
パッパッと思考が切り替わってしまう頭は住みにくいんだって。

座禅をしている時に雑念が湧いてきても、右から左へすぐ流す。
悟りの境地に至ったとしても、それすら捨てろと言われる。
全ての事に執着せずに捨て去る。

放下著(ほうげじゃく)とはこのことか。
(臨済宗『五家正宗賛』の趙州和尚の章)
禅宗の僧侶は座禅をしているので頭の切り替えが早いのか。
瞑想をしている人も同じ境地なんでしょうかね。


(その5)
死の直前、光に包まれる。

酸欠状態になると、網膜の中の酸欠に強い細胞の働きが際立ち
光に包まれたような体験をすること・・・
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死ぬとき、どうしてもこの酸欠状態を通過するために
死ぬ前に光に包まれるというのは、ごく自然な科学的現象なのだ。
死ぬ人は光に包まれて恍惚として死んでいく。

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極楽浄土からのお迎えは光り輝いているんかなあ。
内海源助は最後のとき、
光が空から降りかかり恍惚とした気分に陥るのを感じながら命果てた、
と書かれてあったなあ。
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高校のときに限界を超えた激しい稽古でぶっ倒れたとき、
目がチカチカした経験がある。

オウム真理教のやっていた怪しい修行
「水中クンバカ」
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長く息を止めることによって酸欠状態を作り
光に包まれたような体験をさせる。
あれ?でもオウムは水中に入る前に酸素テントに長時間入っていなかったっけ?
でも長時間水の中で極限状態を作っていたか。


(その6)
幻覚について
禅宗の摂心の際には、睡眠が極度に制限され、精神が疲れ果てて
幻覚を見るという。

光が自分の中に入ってきたり、すべてのものと繋がるという体験をする。
それを「悟り」と表現する宗派もあるが、禅宗では
「座禅をしているといろんな幻覚を見るが、そんなものに騙されてはいかん。
あくまでそれは幻覚で、それを乗り越えてまた座るのだ」

鮮烈で美しい光景と、それを否定する言葉
これは禅宗でのみ伝えられているのだろうか。
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弘法大師は虚空蔵求聞持法を百日間百万回唱え
明星が口の中に入ってきた、と伝えられるが
禅宗に言わせると、それも幻覚とされるのか。

中学生の頃、満天の星を眺めていたら
何故自分はここにいるのだろう、自分の存在する意味はなんだろう?
と考え、そうしていると意識が宇宙に吸い込まれたような経験をしました。
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いまでもその時の気持ちを覚えています。
自分と宇宙、宇宙と自分が一体化した、と捉えるのでしょうか。
これって、「さとり」を得た状況と言えるのでしょうか。

それ以後は、そういう気持ちを得た事がありません。
大人になって汚れてしまったからでしょうか。

精神科学では10台の頃は、
世界の中にいる自分の位置を発見するような発達年齢に
なるので、そういうことが起こる可能性が多い、ともされています。

さはさりながら、
成長してからは、時間と空間がなくなったように感じることはあります。
それは物事に集中しているとき。
自分でいうと絵を描いているとき。
描くことに夢中になると時間の概念がなくなる。
これもある意味「さとり」に近い感覚なのでしょうか。

また、山登りをしているときに、麓では雑念だらけなのですが
急坂を登るときには登ることしか考えていない。
いや、考えていることもないのだろうか。なにもない。
自分にとってこれが「徒歩禅」にあたる。
だから歩き遍路はやめられない。


本との邂逅は、ある日突然やってきます。
それは本屋の新書コーナーであったり
古本屋の棚であったり
ネットの書籍紹介であったり
実に様々です。

その出会いを大切にしたいから、予算の都合がつく限り
購入するようにしています。

おきらく遍路旅 高野山お礼参り

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今日は日帰りで高野山お礼参りです。
昨夜は職場の忘年会だったのですが、早めに切り上げたい。
二次会のカラオケで2曲だけ歌わせてもらい
「すんませんっ明日は4時起きで高野山に行きますっ!」

帰って風呂に入り、ただちに寝て
翌日の総員起こしは0400

真っ暗で寒い師走の街に繰り出す。

阪急宝塚線~地下鉄御堂筋線~南海高野線を乗り継ぐ。
早朝のため通勤客はまばらで、無事座る事ができました。
「世界遺産キップ」を購入して、「高野山」行きの急行に乗るが・・・

しかし、「橋本駅」でバスによる代行輸送に乗換え

南海電鉄の高野山ケーブルカー新造のために、
現在「極楽橋駅」~「高野山駅」が運休となっています。
30年11月26日から31年2月28日までの予定だそうな。

へぇ~、そうなの。


今年の夏には台風被害で運休になり、バスの代替輸送を経験しているので
素直に橋本駅からバスに乗りましたが、
状況がよく理解できない老人が長い事駅職員から説明をうけていました。
地理関係のよく判らない人にとっては
繰り返し説明されても納得いかない様子だった。
ガイジンサン達も戸惑ったでしょうね。

手元を見ていると酔いそうな山道をグリグリ回りながらバスは山の上に進む。
錫杖が転がらないように腕でしっかり抱え込むが
つい居眠りをすると手が離れ、あわてて握りなおす。
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今日は大門から奥之院まで歩こうか。
気温表示をみると0.2℃
おお~、寒いなあ
今日はヒートテックの長袖にポロシャツ、その上に
ウインドブレーカーを着てきたら寒くないよ。

その上に白衣を着込んで、さあ行こう。
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朝早いし、平日なので道行く人たちは地元の人たちばかりです。
それに坊主頭率が高いのはあたりまえか。
バイク屋の主人も坊主頭ですねえええええ。

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ただ一軒あるコンビニに入ったら
クリスマスツリーが飾られ、軽快なクリスマスソングが流れていく。
この天空の宗教都市は寛容で、あらゆるものを受け入れている。

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金堂の境内で、知った顔を見ました。向こうも気づきました。
先日、大窪寺への途中、
お遍路交流サロンで出会った明石からの歩き遍路の婦人です。
昨日麓の九度山から慈尊院を経て丁石道を歩いて登ってきたそうです。
「途中柿のお接待はありました?」
「雨が降っていて、気づきませんでした・・・」

彼女からいい情報を聞きました。
高野山のさる宿坊は、歩き遍路さんには宿泊費が約半額になるそうです。
お遍路交流サロンで紹介されたんですって。
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赤バッチ授与の歩き遍路さん対象なので、ここでは明示できません。
あしからずご了承ください。


人気のない境内を抜けて
奥之院へと歩む。手袋をしていても指先がかじかんでくる。
鼻水も垂れているような気がする。
ここで修行をしている人は大変だなあ・・・

おきらく乗り継ぎ遍路をすると年2巡のペースで廻れるが
高野山に行くのは6月と12月になる。
暑い季節か寒い季節になるなあ。
もう3ヶ月ずらしたらいい季節になるのかもしれん。
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そんなことを考えていたら御廟に着いた。
人の姿は見当たらない。
朝早く来てよかったああああああ。
神聖な空気感の貸切です。
しかし大きな声を出して勤行するのは控えます。

金剛峯寺では
納経の折に参与会への入会書類をいただきました。
「あ、あの~、参与会の入会手続きはどこで・・・?」
「ここでできますよ」
「あ、そうですか。会費の納入時期はいつですか?」
「4月です」
「あ、そうですか。では今払うと少しだけ損ですね」
「そうですね。書類だけ持っていってください」
「はい」

門にガイジンサンの一家がいて、
美人の金髪婦人がわしをファインダーに納めようとしている。
「写真をとります?」
「イインデスカ?」
「OK!」
「アリガトゴザイマス・・・(タメイキ)スバラシイ!」
ふ~~ん、この格好はめずらしいんやろね。

今日の予定は終了したので、大門方面に歩いていき
朝寄ったコンビニで肉まんとあんまんで昼食を済ます。
冬の平日、食堂は閉店している所が多い。
まさにコンビニは山上都市のオアシスやね。

大門を出て「大門南駐車場臨時バス停」まで歩き、
5分後に「橋本駅」行きのバスが出るので温かい車内に乗ると
とたんに眠気が襲ってきます。
おかげさまでずっと眠りこけていました。

「橋本駅」~「南海難波駅」の車内も
日差しと暖房のお陰で眠りこけていました。

つくづく大坂に住んでいると高野山には行きやすいなあ、
と感謝です。


自分の願望ですが、
年末年始のお遍路をやってみたいなあ、と考えていますが
家族水入らずの正月も大切にしなくてはならん。
悩ましい所です。


大きなミスをしてしまいました。
13日に先達昇補でお世話になった親寺へ御礼に行き、
18日に高野山に行く予定を立てていたのが
日程を取り違えていました!
あらかじめ連絡していたにもかかわらず、
住職には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
この場をお借りして陳謝いたします。

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おきらく遍路旅十巡目結願 権中先達昇補 75番善通寺~88番大窪寺

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平成30年12月7~9日

前にも書いたが先達昇補のお願いに親寺を訪れたら
「なんで?もう先達になっているからいいじゃないか」
と言われ、返答に困った。

そう、自分はなぜ先達になったのか?何故位をあげたいのか。
歩き遍路ツアーを主催しているので先達位は持っていたほうがいい。
ではなぜ位をあげたいのか?

う~~~ん。
やはり凡俗の悲しさ、昨日よりは今日、今日よりは明日と、
日々進歩していたいから・・・かな?

悩みと期待を抱えたまま、講習会は
香川県は善通寺市の善通寺市民会館で開催されます。
過去、会場は善通寺境内の遍照閣で行われるのですが
どうも手狭だったようです。
でも、遍路の減少に伴い先達の数も減少しているはずなんですけど・・・

閑話休題

職場には3ヶ月前から休暇の申請をしておきました。
なので、3連休です。
講習会の後にはお遍路ができるよ。

12月6日(木)
仕事を終えてダッシュで新大阪から新幹線に乗る。
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岡山駅で在来線への乗換えの際、込み合う駅構内では
ビニール袋に包まれた錫杖を持った人がちらほら見られます。
そうだ、今日は新任の先達さんが誕生する日ですね。

お宿の善通寺グランドホテルのロビーには
今日か明日の参加者らしき御刀自様たちがウロウロしています。


12月7日(金)
夜が明けました。
外気はちょっと寒いかな?
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朝の善通寺市内を会場に向かって歩くと、向こうから
迷彩服姿のお父さんが両手に子供の手を引いて出勤してきます。
いかにも駐屯地のある街の風景ですよね。

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早くも市民会館の前にはお遍路さんたちがたむろしています。
知った顔もちらほらいるので彼らと雑談しながら過ごす。

さて、会場に入ったら、最前列の真ん中に陣取ります。
昔から後ろの方でゴソゴソするのは性に合わんのですよ。
話を聞くなら堂々と正面で。
それに居眠り対策になるしね。

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午前の大僧正猊下の話の最中、隣に座っているおっさんが
イビキをかいて寝始めた。
始めは小さなイビキなのだが、ハラハラしながらいると、
更にボリュームが大きくなってきたので肩を叩いて合図する。

居眠りしないくらい聞き応えのある話ならばいいのでしょう。
おっと、
四国八十八箇所霊場会を批判するような発言は厳に慎まねばならん。

今日の課題は便所の問題です。
大ホールが満員になるくらいの参加者の用便問題を解決できる
キャパシティはないのではないか?

で、あるから会場外にある公衆便所をキープしておいた。
講習と講習の間の休み時間はわずか。
おまけに時間超過をしても、情け容赦なく次の開始時間は厳守なので
おしっこ行くのも勝負なのであります。
勝負に敗れた人たちは、講習が始まった後にゴソゴソと会場入りしている。
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艱難辛苦のうえ、無事講習も終了
認定証書も無事受領しました。
知った人達との交流をしばしの間交わしたあと、善通寺へ。

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無事昇補のお礼を本堂、大師堂で済ましました。
大師堂では上にあがらせてもらおうと思ったが、
ひとりの大先達が座ってお勤めをしています。
後姿に犯すべからざる雰囲気を感じたので、
あがるのを遠慮してしまいました。

ホテルに帰り買い込んできたお酒で今日のお祝いを独りする。


12月8日(土)
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天気予報によると今日から寒波の襲来で寒くなるんだって。
ヒートテックを着込んでいるから大丈夫でしょう。
それに手袋も持ってきた!

金倉寺では、本堂・大師堂はもちろんのこと
訶梨帝母堂にお参りをする。
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娘の安産祈願です。
ザクロをお供えしたかったんですが今の季節、それはない。
せめてザクロの干菓子を求めたのですが残念ながらありませんでした。

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胎児は逆子だったんですが、いままで各所の神仏にお願いしていたら
無事になおりました。ありがとうございます。
この上は、安産の祈願を本当に真剣にやりました。
これだけ真剣にお願い事をしたのは初めてじゃないやろうか。

道隆寺の手前では、いつものお地蔵さまを頂きました。
錫杖の音をジャラジャラ高く鳴らしながら
家の前をゆっくり、ゆっくり歩く・・・・
あれ?声がかからないよ。
もういちど戻り、ジャラジャラ門から窺うと、
老婦人が出てきました。
「おはようございます!」
「おはようございます・・・お父さん!」
ご主人が出てこられましたよ。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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道隆寺境内には昨日昇補したのかな?
先達さんたちがちらほらいます。
昇補記念遍路なのでしょう、きっと。わしもそう。

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最近写経を始めました。
いつかやりたい、いつかやりたいと考えていましたが
強い意志がなかったために今の今までやっていませんでした。
先達昇補、十巡目結願を機会としてお大師様が与えてくださった機会でしょうか。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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納経所に奉納した新作「富士松天女」の絵を喜んでくださり
遍路切り絵プラカードをくださいました。
自分の描いた絵を喜んでくださると大層励みになります。

「多度津駅」~「宇多津駅」

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今日はよく晴れています。
きりっとした冷気に青空
わしにとっては絶好のお遍路日和でありますなあ。
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自分の灯した線香の香りが漂い、
読経をしている自分にまとわりついてくると、法楽であります。

なんておだやかな空間なんでしょうか。

空を見ると・・・雲がないので竜神様はおられません。

「宇多津駅」~「八十場駅」

季節はすっかり冬に様変わりして
木々の紅葉は落ち葉となって道の脇に降り積もっていますが
それでもまだまだ札所の境内では見事な紅葉を見ることができます。
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大師堂でお勤めしていたら縁の下で白いものが揺らめいた気がしました。
あとで見てみたらそのような気配はない。なにかな?

「八十場駅」~「高松駅」

高松駅を出て信号待ちをしていたら
お接待で100円をいただきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

さてお腹もすいてきたのでここらで食事をば。
うどんにしようかラーメンにしようか・・・
いままで気になっていた高松駅前の「徳島ラーメン」に入る。
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冷え切った身体に熱いスープが染み渡る。
しみじみと徳島ラーメンを味わったのは初めてではなかろうか。
ライスお替り無料なので2杯食べてしまいました。

「高松築港駅」~「一宮駅」

一宮寺には、今日は正しく山門から入ろうかね。
あまり目立たない生活道路に山門はあるため
車やバスの人たちはもっぱら裏門から入るのが主ですが
やはり山門から入りたい。
境内の外周をグル~ッと廻って、山門が見えてきました。

向かって右側の阿仁王さまにご挨拶をします。
「京都府から来ましたおやっさんと申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
「うむ、入るがよい」

本堂、大師堂でお勤めして納経所に行ったら賑やかな声がします。
よく見ると、三豊市で善根宿をされているKさんでした。
以前、民宿「碧」でのセミナーのときにわしと同部屋になり
夜中にわしのイビキのあまりのうるささに逃げ出し階下の広間で寝た、
というご迷惑をおかけしてしまった思い出がある方です。

思いがけない出会いでした。
三豊市の近くに来たら泊めてください。

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大師堂には写経道場があり、いつでも誰でも500円で写経ができます。
受付のおばさんにお願いして上にあがらせていただく。
まず凍えた指をストーブにかざす。

筆を持って用紙に向き合うと、心が静まってきます。
堂内に流れるかすかな線香の香りと
参詣者が堂内に入るたびにおばさんの鳴らす鐘の音が静かに響く。

奥のお大師さまに祈る参詣者の気持ちが堂内に満ちる。

香りと音と祈りが渾然一体になって
とても心地よい空間を作り出しています。

陶然と筆を進めていると
いつの間にか書き終わっていました。

おばさんがお茶菓子を出してくださいました。
少しの間お話をさせていただくと、
先日先達昇補講習会で聞いた話と同じ内容の話でした。

「自分のためでなく、人にあげることが第一です。そうすれば自然と自分に帰ってくる」

たまたまこの場所に来たのではなく、来るべくして来たのでしょう。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

お芋と飴ちゃんをいただきました。

山門から出て、左の吽仁王さまに
「ありがとうございました」

右に進んで駅の方向に向かって歩くと、
なにやら立派な境内に出ました。
どこかな?なにかな?
おお、一宮神社だっ

初めて訪れましたよ。すごく立派な神社ですねええええ。
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「一宮駅」~「長尾駅」

わしの好きな琴電に揺られて今日の最終場所
長尾寺に着きました。

夕闇の迫る境内には誰もいません。
本堂に上がろうとしたら近所の腰の曲がったおばあさんが、
手摺に縋りながらゆっくりゆっくりと登ってきました。

「わたしは近所なんでいつでも来られる。先におまいりしてください」
「ありがとうございます」

いったい何年分の彼女の祈りがここに篭っているのでしょうか。
あちこちのお堂を丁寧に拝んでいました。

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今日のお宿は門前正面のここ。
宿泊者はわしと、通しうちのおじさん、それに素泊まりのガイジンさんです。
女将さんによるとガイジンサンは和食を好まず、コンビニで好きなものを買って
食べる人も多いようです。
せっかく日本に来たのに和食を楽しまないのはもったいない、と思うのですが
生活習慣に合わないのでしょうかね。
逆の立場だったら、やはり自分もそうなるのか。
たった7日間のアメリカ西海岸ツアーでも米が恋しくなったもんね。
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12月9日(日)
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今日も天気はいいが寒い。
お遍路交流サロンまでは歩くが、
そのあとはバスに乗って大窪寺にいこうか・・
一度楽をすると堕落する自分を感じてしまう。
歩くか、バスか、グルグルと考えが渦巻きます。
悩むわしのあとから、隣の民宿を出発した婦人が歩いています。
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お遍路交流サロンで温かいお茶を頂きながら休みます。
職員の方にお遍路大使認定書の授与について聞かれたが
全部歩いているわけではないので辞退させていただきました。

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やがて婦人も到着されました。
明石から来た彼女はご主人をお遍路に誘ったが、
賛成はしないが反対もしない、なんですって。
うちのカーチャンも「いっておいで」と言うが誘っても頑として来ない。

行きたい人だけ行けばいいんやね。

後日談ですが、高野山にお礼参りに行ったとき、彼女と金堂前で再会しました。
それに、ためになる宿坊情報も教えていただきました。


歩き遍路の話をしていたら、
安易にバスに乗って結願しようという邪念が吹っ飛びました。
何のために歩いているのか?
札所と札所の間の道程が遍路なんじゃなかったのか?

そうです。

歩いていきましょう。
今回も宮崎遍路道の女体山越えではなく、
丁石道を歩む事にします。

今日は日曜なので採石場のトラックもいない。
道にはただ落ち葉が積もっているだけ。

誰にも出会わない。
でも何かの気配に包まれているような感じがします。
猿の経立(ふったち)ではなかろうか?

と思ったら、猿でした。
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猿の経立とは、日本の青森県、岩手県に存在すると言われる妖怪あるいは
魔物で、生物学的な常識の範囲をはるかに越える年齢を重ねたサルやニワトリ
といった動物が変化したものとされる。(ウィキペディア)
でも民俗学者の柳田國男の記述を読むと、どうも山人ではなかろうか
と感じます。
いっとき有名になったヒバゴンも、猿の経立に類する存在ではなかろうかと考えます。

閑話休題

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ああ、、やはり歩いてきてよかった。
冬の清浄な空気と、山の気を存分に浴びて気分がいい。

すると突然銃声が響き渡り、更に
銃口炎がこちらを向いているような気がして
一瞬肝が縮んでしまいました。
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戦場の兵士は、怖かったやろうなあああああ・・・・・・

あとで聞いたら、これは獣よけに定期的に鳴らしているんだそうな。
でもすごい音ですね。

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丁石道を歩くと山門が目の前に見えてきます。
やはり結願は山門を見ないと気分が盛り上がりません。
境内には白衣のダンタイサンもいるが
観光客も多い。
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作務衣を着た僧形のお遍路さんから
「綺麗な白衣ですね」
「は、はあ。ケーホーさんブランドの白衣です」
「ああ、あの人ですか」
背中のお大師様もリュックで擦れて少しばかり汚れてきました。
新調しなくてはいかんかなあ?

ちょうどお昼です。
門前のお土産やさんで「打ち込みうどん」を食べる。
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店内は観光客でいっぱいです。
白衣を着た人は・・・わしくらいかなあ。
今日は時間的余裕があるのでゆっくりと味わって食べる事ができましたがな。

バスの時間まで1時間ほどあるので
門前の「飛猿閣」に行こう。
「こんにちは!」
「あれ、いらっしゃい。ひさしぶりやねえ」
「今回も無事に結願できました」
熱々の甘酒をいただくと、甘くておいしい。
自家製だそうです。
昔々、母親の実家でも台所奥に室(むろ)があり、甘酒を造っていたなあ。
子供の頃は好きではなかったが、今は好物になっています。
冬の寒い日に熱々の甘酒は季節感満点でいいねえ。

おかあさんと、息子さんと三人でストーブを囲んでお話をしました。

「大窪寺バス停」~「志度バスストップ」
高速バスに乗り、大坂まで帰って来ました。

これでおきらく遍路旅十巡目終了!
後半かなり忙しく廻ったんですが、なんとか年内に終わりました。

なぜ自分は昇補したいのか?
答えはまだ出ていません。
この先歩いていたら答えは見つかるのでしょうか。

さて、来年はどうなることやら。
娘の実家での出産があるので思うようにお遍路にいけない。
レンタカーでちゃちゃちゃ~っと廻ってみようか。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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