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「おきらく道場」へようこそ
ながらくHPを放置状態にしていましたが、ブログで復活しました。今後ともよろしくお願いします。

稽古内容
  柔道(少年柔道、審判関係)
  剣道(主に精神的なことばかり・・・あと居合の真似ごと)
  お絵かき
  鯖街道キャンプウオーク(終了しました)

  四国八十八箇所遍路
  西国三十三箇所巡礼

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おきらく遍路旅十巡目結願 権中先達昇補 75番善通寺~88番大窪寺

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平成30年12月7~9日

前にも書いたが先達昇補のお願いに親寺を訪れたら
「なんで?もう先達になっているからいいじゃないか」
と言われ、返答に困った。

そう、自分はなぜ先達になったのか?何故位をあげたいのか。
歩き遍路ツアーを主催しているので先達位は持っていたほうがいい。
ではなぜ位をあげたいのか?

う~~~ん。
やはり凡俗の悲しさ、昨日よりは今日、今日よりは明日と、
日々進歩していたいから・・・かな?

悩みと期待を抱えたまま、講習会は
香川県は善通寺市の善通寺市民会館で開催されます。
過去、会場は善通寺境内の遍照閣で行われるのですが
どうも手狭だったようです。
でも、遍路の減少に伴い先達の数も減少しているはずなんですけど・・・

閑話休題

職場には3ヶ月前から休暇の申請をしておきました。
なので、3連休です。
講習会の後にはお遍路ができるよ。

12月6日(木)
仕事を終えてダッシュで新大阪から新幹線に乗る。
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岡山駅で在来線への乗換えの際、込み合う駅構内では
ビニール袋に包まれた錫杖を持った人がちらほら見られます。
そうだ、今日は新任の先達さんが誕生する日ですね。

お宿の善通寺グランドホテルのロビーには
今日か明日の参加者らしき御刀自様たちがウロウロしています。


12月7日(金)
夜が明けました。
外気はちょっと寒いかな?
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朝の善通寺市内を会場に向かって歩くと、向こうから
迷彩服姿のお父さんが両手に子供の手を引いて出勤してきます。
いかにも駐屯地のある街の風景ですよね。

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早くも市民会館の前にはお遍路さんたちがたむろしています。
知った顔もちらほらいるので彼らと雑談しながら過ごす。

さて、会場に入ったら、最前列の真ん中に陣取ります。
昔から後ろの方でゴソゴソするのは性に合わんのですよ。
話を聞くなら堂々と正面で。
それに居眠り対策になるしね。

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午前の大僧正猊下の話の最中、隣に座っているおっさんが
イビキをかいて寝始めた。
始めは小さなイビキなのだが、ハラハラしながらいると、
更にボリュームが大きくなってきたので肩を叩いて合図する。

居眠りしないくらい聞き応えのある話ならばいいのでしょう。
おっと、
四国八十八箇所霊場会を批判するような発言は厳に慎まねばならん。

今日の課題は便所の問題です。
大ホールが満員になるくらいの参加者の用便問題を解決できる
キャパシティはないのではないか?

で、あるから会場外にある公衆便所をキープしておいた。
講習と講習の間の休み時間はわずか。
おまけに時間超過をしても、情け容赦なく次の開始時間は厳守なので
おしっこ行くのも勝負なのであります。
勝負に敗れた人たちは、講習が始まった後にゴソゴソと会場入りしている。
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艱難辛苦のうえ、無事講習も終了
認定証書も無事受領しました。
知った人達との交流をしばしの間交わしたあと、善通寺へ。

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無事昇補のお礼を本堂、大師堂で済ましました。
大師堂では上にあがらせてもらおうと思ったが、
ひとりの大先達が座ってお勤めをしています。
後姿に犯すべからざる雰囲気を感じたので、
あがるのを遠慮してしまいました。

ホテルに帰り買い込んできたお酒で今日のお祝いを独りする。


12月8日(土)
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天気予報によると今日から寒波の襲来で寒くなるんだって。
ヒートテックを着込んでいるから大丈夫でしょう。
それに手袋も持ってきた!

金倉寺では、本堂・大師堂はもちろんのこと
訶梨帝母堂にお参りをする。
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娘の安産祈願です。
ザクロをお供えしたかったんですが今の季節、それはない。
せめてザクロの干菓子を求めたのですが残念ながらありませんでした。

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胎児は逆子だったんですが、いままで各所の神仏にお願いしていたら
無事になおりました。ありがとうございます。
この上は、安産の祈願を本当に真剣にやりました。
これだけ真剣にお願い事をしたのは初めてじゃないやろうか。

道隆寺の手前では、いつものお地蔵さまを頂きました。
錫杖の音をジャラジャラ高く鳴らしながら
家の前をゆっくり、ゆっくり歩く・・・・
あれ?声がかからないよ。
もういちど戻り、ジャラジャラ門から窺うと、
老婦人が出てきました。
「おはようございます!」
「おはようございます・・・お父さん!」
ご主人が出てこられましたよ。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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道隆寺境内には昨日昇補したのかな?
先達さんたちがちらほらいます。
昇補記念遍路なのでしょう、きっと。わしもそう。

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最近写経を始めました。
いつかやりたい、いつかやりたいと考えていましたが
強い意志がなかったために今の今までやっていませんでした。
先達昇補、十巡目結願を機会としてお大師様が与えてくださった機会でしょうか。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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納経所に奉納した新作「富士松天女」の絵を喜んでくださり
遍路切り絵プラカードをくださいました。
自分の描いた絵を喜んでくださると大層励みになります。

「多度津駅」~「宇多津駅」

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今日はよく晴れています。
きりっとした冷気に青空
わしにとっては絶好のお遍路日和でありますなあ。
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自分の灯した線香の香りが漂い、
読経をしている自分にまとわりついてくると、法楽であります。

なんておだやかな空間なんでしょうか。

空を見ると・・・雲がないので竜神様はおられません。

「宇多津駅」~「八十場駅」

季節はすっかり冬に様変わりして
木々の紅葉は落ち葉となって道の脇に降り積もっていますが
それでもまだまだ札所の境内では見事な紅葉を見ることができます。
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大師堂でお勤めしていたら縁の下で白いものが揺らめいた気がしました。
あとで見てみたらそのような気配はない。なにかな?

「八十場駅」~「高松駅」

高松駅を出て信号待ちをしていたら
お接待で100円をいただきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

さてお腹もすいてきたのでここらで食事をば。
うどんにしようかラーメンにしようか・・・
いままで気になっていた高松駅前の「徳島ラーメン」に入る。
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冷え切った身体に熱いスープが染み渡る。
しみじみと徳島ラーメンを味わったのは初めてではなかろうか。
ライスお替り無料なので2杯食べてしまいました。

「高松築港駅」~「一宮駅」

一宮寺には、今日は正しく山門から入ろうかね。
あまり目立たない生活道路に山門はあるため
車やバスの人たちはもっぱら裏門から入るのが主ですが
やはり山門から入りたい。
境内の外周をグル~ッと廻って、山門が見えてきました。

向かって右側の阿仁王さまにご挨拶をします。
「京都府から来ましたおやっさんと申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
「うむ、入るがよい」

本堂、大師堂でお勤めして納経所に行ったら賑やかな声がします。
よく見ると、三豊市で善根宿をされているKさんでした。
以前、民宿「碧」でのセミナーのときにわしと同部屋になり
夜中にわしのイビキのあまりのうるささに逃げ出し階下の広間で寝た、
というご迷惑をおかけしてしまった思い出がある方です。

思いがけない出会いでした。
三豊市の近くに来たら泊めてください。

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大師堂には写経道場があり、いつでも誰でも500円で写経ができます。
受付のおばさんにお願いして上にあがらせていただく。
まず凍えた指をストーブにかざす。

筆を持って用紙に向き合うと、心が静まってきます。
堂内に流れるかすかな線香の香りと
参詣者が堂内に入るたびにおばさんの鳴らす鐘の音が静かに響く。

奥のお大師さまに祈る参詣者の気持ちが堂内に満ちる。

香りと音と祈りが渾然一体になって
とても心地よい空間を作り出しています。

陶然と筆を進めていると
いつの間にか書き終わっていました。

おばさんがお茶菓子を出してくださいました。
少しの間お話をさせていただくと、
先日先達昇補講習会で聞いた話と同じ内容の話でした。

「自分のためでなく、人にあげることが第一です。そうすれば自然と自分に帰ってくる」

たまたまこの場所に来たのではなく、来るべくして来たのでしょう。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

お芋と飴ちゃんをいただきました。

山門から出て、左の吽仁王さまに
「ありがとうございました」

右に進んで駅の方向に向かって歩くと、
なにやら立派な境内に出ました。
どこかな?なにかな?
おお、一宮神社だっ

初めて訪れましたよ。すごく立派な神社ですねええええ。
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「一宮駅」~「長尾駅」

わしの好きな琴電に揺られて今日の最終場所
長尾寺に着きました。

夕闇の迫る境内には誰もいません。
本堂に上がろうとしたら近所の腰の曲がったおばあさんが、
手摺に縋りながらゆっくりゆっくりと登ってきました。

「わたしは近所なんでいつでも来られる。先におまいりしてください」
「ありがとうございます」

いったい何年分の彼女の祈りがここに篭っているのでしょうか。
あちこちのお堂を丁寧に拝んでいました。

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今日のお宿は門前正面のここ。
宿泊者はわしと、通しうちのおじさん、それに素泊まりのガイジンさんです。
女将さんによるとガイジンサンは和食を好まず、コンビニで好きなものを買って
食べる人も多いようです。
せっかく日本に来たのに和食を楽しまないのはもったいない、と思うのですが
生活習慣に合わないのでしょうかね。
逆の立場だったら、やはり自分もそうなるのか。
たった7日間のアメリカ西海岸ツアーでも米が恋しくなったもんね。
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12月9日(日)
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今日も天気はいいが寒い。
お遍路交流サロンまでは歩くが、
そのあとはバスに乗って大窪寺にいこうか・・
一度楽をすると堕落する自分を感じてしまう。
歩くか、バスか、グルグルと考えが渦巻きます。
悩むわしのあとから、隣の民宿を出発した婦人が歩いています。
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お遍路交流サロンで温かいお茶を頂きながら休みます。
職員の方にお遍路大使認定書の授与について聞かれたが
全部歩いているわけではないので辞退させていただきました。

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やがて婦人も到着されました。
明石から来た彼女はご主人をお遍路に誘ったが、
賛成はしないが反対もしない、なんですって。
うちのカーチャンも「いっておいで」と言うが誘っても頑として来ない。

行きたい人だけ行けばいいんやね。

後日談ですが、高野山にお礼参りに行ったとき、彼女と金堂前で再会しました。
それに、ためになる宿坊情報も教えていただきました。


歩き遍路の話をしていたら、
安易にバスに乗って結願しようという邪念が吹っ飛びました。
何のために歩いているのか?
札所と札所の間の道程が遍路なんじゃなかったのか?

そうです。

歩いていきましょう。
今回も宮崎遍路道の女体山越えではなく、
丁石道を歩む事にします。

今日は日曜なので採石場のトラックもいない。
道にはただ落ち葉が積もっているだけ。

誰にも出会わない。
でも何かの気配に包まれているような感じがします。
猿の経立(ふったち)ではなかろうか?

と思ったら、猿でした。
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猿の経立とは、日本の青森県、岩手県に存在すると言われる妖怪あるいは
魔物で、生物学的な常識の範囲をはるかに越える年齢を重ねたサルやニワトリ
といった動物が変化したものとされる。(ウィキペディア)
でも民俗学者の柳田國男の記述を読むと、どうも山人ではなかろうか
と感じます。
いっとき有名になったヒバゴンも、猿の経立に類する存在ではなかろうかと考えます。

閑話休題

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ああ、、やはり歩いてきてよかった。
冬の清浄な空気と、山の気を存分に浴びて気分がいい。

すると突然銃声が響き渡り、更に
銃口炎がこちらを向いているような気がして
一瞬肝が縮んでしまいました。
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戦場の兵士は、怖かったやろうなあああああ・・・・・・

あとで聞いたら、これは獣よけに定期的に鳴らしているんだそうな。
でもすごい音ですね。

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丁石道を歩くと山門が目の前に見えてきます。
やはり結願は山門を見ないと気分が盛り上がりません。
境内には白衣のダンタイサンもいるが
観光客も多い。
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作務衣を着た僧形のお遍路さんから
「綺麗な白衣ですね」
「は、はあ。ケーホーさんブランドの白衣です」
「ああ、あの人ですか」
背中のお大師様もリュックで擦れて少しばかり汚れてきました。
新調しなくてはいかんかなあ?

ちょうどお昼です。
門前のお土産やさんで「打ち込みうどん」を食べる。
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店内は観光客でいっぱいです。
白衣を着た人は・・・わしくらいかなあ。
今日は時間的余裕があるのでゆっくりと味わって食べる事ができましたがな。

バスの時間まで1時間ほどあるので
門前の「飛猿閣」に行こう。
「こんにちは!」
「あれ、いらっしゃい。ひさしぶりやねえ」
「今回も無事に結願できました」
熱々の甘酒をいただくと、甘くておいしい。
自家製だそうです。
昔々、母親の実家でも台所奥に室(むろ)があり、甘酒を造っていたなあ。
子供の頃は好きではなかったが、今は好物になっています。
冬の寒い日に熱々の甘酒は季節感満点でいいねえ。

おかあさんと、息子さんと三人でストーブを囲んでお話をしました。

「大窪寺バス停」~「志度バスストップ」
高速バスに乗り、大坂まで帰って来ました。

これでおきらく遍路旅十巡目終了!
後半かなり忙しく廻ったんですが、なんとか年内に終わりました。

なぜ自分は昇補したいのか?
答えはまだ出ていません。
この先歩いていたら答えは見つかるのでしょうか。

さて、来年はどうなることやら。
娘の実家での出産があるので思うようにお遍路にいけない。
レンタカーでちゃちゃちゃ~っと廻ってみようか。
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おきらく遍路旅十巡目 55番南光坊~64番前神寺

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11月23日(金祝)
始発の新幹線に乗っていざ、四国へ。
列車を乗り継ぎ0930に今治に到着
今回企画していた「おきらく歩き遍路ツアー」は
今治出発だったんですが初日は参加者はなし。
皆さんそれぞれの予定があって皆、キャンセルです。
ひとりで楽しんで歩こう。
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今日は天気もいいし、風は少し冷たいが
歩いて行くうちに汗ばんでくるでしょう。
今治駅にはしまなみ街道自転車ツアーの人たちが
ファッショナブルなウエアーに身を包んでたむろしています。

まずは南光坊
さすがに連休初日、駐車場にはクルマヘンロサンたちの様々な車がいますよ。
歩きのお仲間は・・・いない。
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南光坊本堂の立て札
大通智勝如来は、大日如来の化身であるので
おん あびらうんけん ばざらだど ばん
と唱えるのが正しい、
と関西先達会の際に南光坊住職が講話されていました。

「いままで自分は南無大通智勝如佛で教えているんだ!」
「私はオンマカビジャニヤジャニャノウピイプウソワカでやっている!」
と言う人はいるでしょうね。

でもまあ、仏様は寛容なので
人間どもがあ~だ、こ~だと叫んでも、
許していただけるんでしょうね、きっと。

今日は雲ひとつない晴天なので、竜神様の姿はない。
旅のお供のラジオは、今日は祝日なので特番で、
岡林信康特集をやっています。
残念ながら彼の全盛期は、
自分はまだ山奥田舎のガキで知るよしもなかった。
なので、後付けの知識しかない。
フォーク全盛期は、そんな感じですね。

この今治遍路道、あっという間に札所に到着するような気がします。
道を知り尽くしてしまってたからか、
本当に札所間の距離が近いのか。

栄福寺で読経をし終わったら、視線を感じました。
徳島のマイフレさんです。
ずっとわしの姿を見ていてくれていました。
「すぐにわかりましたよ。すごいオーラですもん」
「えっ、そんなんじゃないんやけどもなあ・・・・」
しばらく彼と語り合いました。
夏の暑い徳島遍路の際には支援してくださいました。
お大師様の結んでくださる御縁を大切にしていきたいと考えております。
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秋も深まってきているので紅葉を楽しみにしてきたのですが
綺麗なのは札所に植えられている木々だけのような気がします。
今年はこれで終わるのでしょうか。
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仙遊寺まで登ったら標高も上がるので紅葉も違った風情があるのだろうか。
おお、やはり下界よりは綺麗ですねえ。
東屋で声がかかりました。
「上まで行くのですか?」
「はははい」
「この池の鯉が一匹死んでいるんです。お寺の人に伝えて」
「ここの池はお寺の管轄なんですか?」
「そうです」
結局、最後まで伝えるのを忘れてしまいました・・・すいません。
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さすがに山門の紅葉は美しい。
特に出迎えてくれた一如観音様は紅葉を背負って美しいですね。
参道途中の御加持水をペットボトルに入れ・・・
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今日はここの宿坊に泊まります。2年ぶりですかね。
聞けば今日は満員御礼ですって。さすがに連休ですね。
早速洗濯をして温泉に浸かる。
部屋に帰り、湯上りの身体を横たえてしばしまどろむ。
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夕食の精進料理に麦泡般若湯をいただく。
わしのテーブルは歩き遍路さんばかりです。
それも休日区切りの人達なので話が合いやすい。
目の前の方はかなりのベテランさんのようです。
御詠歌の講に入っておられていて、色々レクチャーしていただけました。
わしも御詠歌やってみたいのです。
楽しく語り合ってたら、いつの間にか般若湯の酔いも醒めていました。

食事を終えて、もういちど温泉に入りに行こうかな。
湯船には先ほどの方々が入っていて
そこでも半身浴をしながら語り合いました。
ちょっとのぼせたかな?
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11月24日(土)
朝はお勤めから。
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読経の際、御本尊様を見ていると、視界の上辺りの空気が揺らいでいるような、
そんな感じがしました。

法話では、小山田住職の世界遺産の話など、
興味深いお話を聞かせて頂きました。
途中、時間を気にするクルマヘンロの二人が退出したため、
住職はご機嫌斜めです。そりゃそうですよね。
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朝食は玄米粥なので、腹持ちが悪いので2杯いただきました。
口の中で「ジャリッ」としたので出してみたら小石です。
昔のお米にはよく小石が入っていたなあ。懐かしい。
ここのお米は住職が自ら作り、脱穀精米をしているからなんでしょう。

宿坊を出て山道を下ります。
冷たい空気が気持ちいい。
眺望絶佳、ここの山道は景色がいいので好きです。
麓まで降りてきたら、道の脇にカメラを持ったおじさんがいて声がかかりました。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」
「・・・・あ、いいっすよ」
彼は今治の写真家のようです。
シャッターの音と、巻き上げる仕草から、銀塩カメラですね。
おおっキャノンのF1ですね、懐かしい。
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「目線をください」「心持ち、うつむき加減で」「杖を引いて」
こういった指示で写真を撮られるのは初めてです。
自分がモデルになったような錯覚を覚えました。
名刺を見せてもらうと、
2年前に犬塚付近で写真を撮ってもらった人だと気づきました。

やはりお腹が空いてきたので
いつものパン屋さんに寄ります。
ここのパンはおいしいんですよ。

今日は、「おきらく歩き遍路ツアー」の参加者が参加してくれます。
国分寺で集合してスタートです。
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本堂前では、宿坊で一緒だった自転車スイス人男性遍路さんが読経をしています。
英語版88ガイドブックには、般若心経がローマ字表記されていて
それを読んでいました。
「カンジザイ ボサ ギョージン ハラミタ・・・」
「この意味分りますか?」
「イエ、ゼンゼン。アナタハ?」
「半分くらいかな?」
「Oh!」
昨夜打ち付けた尾てい骨が痛むが、
湿布とロキソニンでごまかす。
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空を見ると、竜神様が一柱おられます。
頑張って歩け!と言っておられるのでしょうか。

「伊予桜井駅」から「伊予小松駅」まで列車で移動します。
駅にも車内にも休日遍路さんたちがいますよ。

今日の参加者は常連のご夫婦です。
夫婦でお遍路できるなんて、羨ましいなあ。
わしのカーチャンは頑としてお遍路を拒否しているもんね・・・
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ご主人は剣道の高段者で、色々剣の道について深い話を聞かせてくださいます。
わしは彼からしたら屁のような段位なので、
拝聴するだけで非常に為になるのです。
話しながら歩いていると、あっという間に次の札所に着く感じです。

香園寺は、宿坊の建物だった所が更地になっていますよ。
何の建物が建つのでしょうか?
本堂内部では、靴を脱ぐので五体投地礼をしたら
昨夜打った尾てい骨あたりがメリメリと痛みますが、
何事もないような風情でやせ我慢をします。

わしは62番遥拝所にはいかないので、
そのまま歩く。
どこかで昼食を・・・と国道沿いを探しながら歩くがどこも車が一杯

62番宝寿寺境内には「境内撮影禁止」の看板はあるが、
半年前に見たコーンは立っていないよ。
「参拝お疲れさまです!」と納経所の人から元気な声がかかる。
あ、いま12時半ですが納経受け付けていますね。
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わしは最初から62番で御朱印を受けています。
だってだって、ここには昔からのお遍路さんたちの祈りが篭っている場所だから。
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「伊予小松駅」駅前にイタリアンレストランがあり、いい匂いがしてくる。
意見がまとまり、ここに入るとほぼ満席
結構有名店のようですね。
「注文を受けてから30分くらいかかりますが、いいですか」
「いいっすよ」
待つ間も色々な話で盛り上がっていたので、そんなに気にならない。
パスタのコシも味も抜群で、いいお店を見つけました♪

吉祥寺門前にはレモンの木があり、色づいた実がたわわに成っています。
例によって地面に落ちている実を捜すと・・・あった。
ガリリと齧ると、そんなにすっぱく感じない。
うう~む、歩いて汗をかいているとレモンの酸味を欲しがるのか??

だんだんと日が傾いてきて西の空に移動してきている。
空気もひんやりとしてきた頃、
丁度いい時間に前神寺に着きました。
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ここでは、お不動様に1円玉を貼り付ける極意を教わりました。
いつも力んで投げつけていたために、全然成功していなかったのです。
手のひらに載せて、軽い気持ちでアンダースローで投げると、
おお、おお!引っ付いたよ!
カンゲキー
嬉しいなあ。
今回のお遍路の収穫は、これに尽きるであろう。

ここで今日の歩き遍路ツアーは解散
明日はそれぞれの予定に従って、それぞれのお宿に移動します。
お疲れさまでした。

わしは伊予西条駅前のビジネスホテルに転がり込んで
熱い浴槽に浸かり、痛い尻を労わる。
その後は恒例般若湯で精神と身体を労わる。
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11月25日(日)

今日はひとりで60番横峰寺行きです。
最近はダレてきて、バスを乗り継いでの参拝です。
「伊予西条駅前バス停」0747発で約30分
「横峰登山口バス停」で降りる。610円
登山バスに乗り換え、横峰寺へ。往復1750円

頂上駐車場に着いたら、いつものごとく
「0910までに戻ってきたら、帰りのバス時間に間に合うよ!」
「ええっ・・・なんとか頑張ります」
いま0850
毎回毎回せわしない参拝になってしまうね。
でも間に合わなかったら、そのときはそのとき。
近くにある光昌寺に行こうか?
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すすすいません。手水場に行かず、
塗香を身体に塗りたくって大師堂~本堂~納経所と廻る。
そのあと聖天堂にお酒のお供えをしてご挨拶していたので
時間はギリギリ

あせっても仕方がないので、少し急ぎながら参道を上がる。
駐車場に着いたら、ちょうどバスが出発しようとしていました。
滑り込みセーフ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

参拝は慌ててするものではないんですけども、ね。
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「横峰登山口バス停」0939発のバスに十分間に合いました。
旅は余裕を持って、楽しく行きたいものですね。

「伊予西条駅前バス停」まで戻ってきたら、
1019発の「しおかぜ12号」に乗れそうです。
さすがに3連休の最終日だけあって乗客は多いね。
岡山から新大阪までの新幹線も混んでいました。

車内では、親子連れから
「八十八箇所ですか?」
「はははい」
「ハチジュウハッカショって、なに?」
「おじいちゃんがいつも行っている、あれよ」

今は仕事があるので休日にしかお遍路ができないが、
休日365日の身分になると平日でも行けるが、
その分何か充実しない部分もあるのだろうか。

さて来月12月7日に先達昇補のあと、88番結願を目指します。
なんとか今年中に十巡目をこなすことができそうです。
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おきらく遍路旅十巡目 71番弥谷寺寺~86番志度寺

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今年も残り少なくなってきました。
おきらく乗り継ぎ遍路旅も半年で一周のペースを維持するために
11月、12月は急ぎがちのスケジュールになってしまいます。
忙しくて大変とかいう気持ちは起きません。
むしろ楽しい。


11月16日(金)
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今日も今日とて始発の列車を乗り継ぎ
8時過ぎに三豊市の「みの駅」で降りる。
相変わらずJR四国は遅延で、15分遅れた。

そのくらいは許容範囲なんですが、
タイトな乗り継ぎ計画を立てると大変ですね。

あたりには晩秋の野焼きのかすかな煙の香りが漂い
子供の頃の懐かしい記憶が蘇る。
景色を十二分に楽しみながら青空の下を歩くのは気持ちがいいね。

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途中名も知らぬスポーツドリンクを買い、喉を潤す。
遍路道沿いで100円という値段設定は、
お遍路さん向けなんでしょうかね、ありがたい。

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弥谷寺は山門から長い石段を登りつめて大師堂本堂へ至るが
その途中に石仏が沢山あり、
そのひとつひとつに挨拶をしながら登る。

今日はお天気もいいのでクルマヘンロさんや
ダンタイサンが沢山来ています。
途中まで車で来ることはできても
百八段の階段は登らなくてはいけないんですよ。
みなさん、大変そう。

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大師堂前で会ったオジサン二人としばらく話し込んでしまいました。
「仏さまの前でお経をあげることを『読経』と言うでしょう」
「ふん、ふん」
「ですから必ず経本を見ながらあげなくてはいけないのです」
「そういえば、法事とか葬式では和尚さまは経本を前にしているなあ」
「でしょ?ですからお経を覚えたといって経本なしでお経を
あげないようにしなくてはいけないのです」
「なるほど」
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出釈迦寺の駐車場の大型バスは大坂からです。
僧侶の方が経頭をされていました。
参加者の先達輪袈裟をしている人から声をかけられ、
金の納札をもらいました。
「ひとりで廻って寂しくないの?」
「・・・え?・・・楽しいですよ」
寂しいとかいう気持ちは今まで意識した事がなかったなあ。
強いて言えば寂しさを楽しんでいたような。
もともと独りで行動するのが好きだし、
お遍路って、誰かと行くものなんかなあ?
これはツアー遍路さんの気持ちなのかな?

門前の「すずめ庵」さんには、建物が増えていました。
おお、うどんが食べられるのですね。
「うどんいっちょう!」
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店内には札所の絵が沢山飾られていますよ。
ガイジンサンたちが絵を欲しがるそうです。

ここは天女様に縁の深い札所ということで、
わしも一枚・・・
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すっかり長居してしまいました。でもいいのです。

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曼陀羅寺の本堂前には菊の花が咲き乱れています。
自分も菊の鉢植えをやってみたんですが
なかなかうまくいかないなああああ。
これだけ綺麗に咲かすことができたら楽しいでしょうね。

香りの記憶といえば、子供の頃連れて行かれた菊花展
大河ドラマを題材にした菊人形などなど。
小学生の頃は大河ドラマなんて観ていなかったし、菊の花にも興味なかった。
しかし、歳をくってから菊の香りを嗅ぐと子供の頃の記憶が不意に蘇り、
切ない気持ちになるね。
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善通寺に向かう田園地帯
ふと空を見ると・・・
今日も竜神様が行く手に顕れてくれています。
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無理に龍の形にしていると言われれば、そのとおりかもしれん。
要は、自分がどうとらえているかです。

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善通寺本堂奥にある歓喜天様にご挨拶しに行く。
かねて京都は八坂神社の向かいで買ってきた
「清浄歓喜団」をお供えして願い事をする。
ほんと、いつも聖天様には助けていただき、お世話になっております。
お礼を欠かさないようにしなくてはなりません。

行程の都合上、ここから「善通寺駅」に移動して列車で「高松駅」に行き
「高松築港駅」~「八栗駅」、そこから「八栗ケーブル駅」に行きます。
今日はあちこちで楽しいお喋りや寄り道をしたので
予定が結構押してしまいました。
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17時過ぎのケーブルに乗り、「山上駅」へ。
遅くなったのでお宿に連絡しようと電話番号をプッシュしようとしたら
お宿から電話がきました。
おお、なんとベストタイミング!
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今日のお宿の「岡田屋」さんの女将さんによると、
八栗寺「岡田屋」と、雲辺寺麓の「岡田屋」の
予約間違いをする人がよくあるらしい。
それを心配していたそうです。

最初の歩き遍路の際にここに泊まりました。
収容人員は2名と少ないのですが
料理がおいしいんですよ。
鯖の煮付け、カレイの南蛮漬け、大根の煮付け、どれもおいしい。
天ぷらも揚げたてです。
麦泡般若湯をいただきながら料理を堪能しました。

その途中、もうひとりの宿泊者が到着
二十台の男性です。
色々話していたら、某有名都市銀行の行員さんでした。
まとまった休みが取れるので、区切り遍路をしているそうな。
早慶上理のいずれかの出身で、4年勤めた銀行を辞めて、
次へのステップアップをするんですって。
優秀な人は違うなあ~、と話をしていてつくづく感じました。
明日は結願だそうです。
ハイペースですね。


11月17日(土)
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6時に朝食大飯いただき、
八栗寺境内に行く。
早朝の清浄な空気がピンと張り詰めています。
本堂前にはリュック背負った二人の僧形の尼様かな?が
お勤めされています。
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ゆっくりゆっくりお勤めし、
聖天堂も開いていたので内陣にあがらせてもらいお勤めしました。
前回上がったとき、間違えて護摩堂でお勤めをしてしまった。
本来は納経所の裏を通って聖天堂へ行かねばならんのでした。

五体投地礼をするときに
以前痛めていた右膝がメリメリと痛むが、
我慢我慢

お供えに持ってきた清浄歓喜団のお下がりをいただき
岡田屋さんの女将さんに貰ってもらいました。

今朝は表参道を初めて降ります。
いつもは歩いて登ってくる道、降ると以外に早く降りられました。
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途中にある旧遍路道への入り口が閉鎖されていますが
通れないことはないみたいです。
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出会った地元の人に閉鎖の経緯を訪ねてみたら
遍路道を復旧させた人と、山の持ち主であるお寺との確執だそうな。
喜んで旧遍路道を歩いて登った身としては
このトラブルは浮世の生臭さが満点です。
ああ、残念

今日は志度寺~屋島寺をやって帰るのです。
志度寺への道すがら、以前に泊まった某お宿が閉店していました。
お遍路さんの減少のあおりでしょうか。
この宿ではいいことがなかった。
夕食のご飯を忘れられたり、
蕎麦を鍋に入れる食べ方を教えてもらえなかったり・・・
あと色々あるが、割愛します。
こういった積み重ねも宿泊客の減少に影響しているのでしょうか。

閑話休題

志度寺境内は樹木が生い茂り、秋の雰囲気も深まっています。
樹木の剪定や落ち葉の掃除などは地元のボランティアさんたちがされているそうです。
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屋島寺はいつものシャトルバスであっという間に山上に着きます。
いつも思い出されるのは、中学校の修学旅行で屋島に行った事。
バスの添乗員さんの語る流れるような平家物語那須与一の段
車窓から見える五剣山
懐かしい眺めです。

山上の売店では、カーチャンに送る地酒を買おうか、買うまいか
しばらく悩んで結局やめました。
「ひやおろし」が美味しいんですが・・・
今度買うことにします。今度って、いつ?
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境内には先達のいない小規模のダンタイサンがいました。
手水鉢では柄杓を口につけているオジサンがいたので、
やんわり注意させて頂きました。
手水 のコピー

本堂ではガヤガヤ喋っていて読経したの?
わしより後に来て先に去って行きました。
大師堂では眺めただけでおしまい・・・
やはり、
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(徒然草第52段)
ですね。

今回はここでおしまい!
次は勤労感謝の3連休で今治~伊予西条を歩きます。
おきらく歩き遍路ツアーを企画しましたが、
皆さんお忙しいようで、不参加の返事をくれた人や、梨のつぶての人
色々色々ありましたが、これは続けていく覚悟であります。
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おきらく遍路旅 十巡目 五色台日帰り 平成30年11月13日(火)

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さて、今日も平日に1日だけ休み。土日勤務の代休です。
じっとしているわけにはいかん。
身体の動くうちは、動く事のできる環境にいるうちは、歩く!
言い訳を探して安易な方向に逃げることを戒める。

11月13日
朝、阪急の始発に乗って新大阪に行く。
0600新幹線の始発に乗り、岡山を目指す。
朝食は構内で買ったお結び弁当ですが、
蓋を開けると沢庵の香りが立ち昇り、あわててあたりを見渡すがそこは始発
誰もいないので安心して朝食をいただく。

岡山に着くあたりで夜が明けてきました。
高松行き快速マリンライナーの席もガラガラで、快適な旅を楽しむ事ができます。
旅とは日常から非日常への気分転換で
いままでどれだけこの旅に助けられたことでしょう。
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旅情を味わいつつ、「坂出駅」で降りる。
ここから玉越方面行き路線バスに乗り、五色台麓まで行く。
おや?今年に入って時刻表が変わっているようですね。
最近四国に限らずローカルバスは運営上の影響で、廃線・変更が多いね。
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ここで降りる。
「高野(たかや)」という地名は近くに松浦寺遍照院があり、
高野山にちなんだ縁があるんでしょうかね。

高屋神社が目の前に現れました。
すると道の向かいのお爺さんがわしを呼んでいます。
「おはようございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ」
「?」
こっちに来い、と言っているんでしょうか。
ついて行ったら、納屋からみかんを持って出てきました。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

「ありがとうございます」
「モゴモゴ、モゴモゴ!」

ここから緩やかなスカイラインを歩く。
道の脇には落ち葉が集まり、
風に吹かれてあっちにいったり、こっちにいったり。
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今日は平日なので誰にも出会わないかな?
山々の紅葉は・・・針葉樹林が多いせいか、ポツポツと赤や黄色が見えるのみです。

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崇徳御陵への参道脇に愛媛ナンバーの軽自動車が停まっています。
お遍路シールが貼られているのでお遍路さんかな?
ここに停めて白峯寺まで行っているのでしょうか。

鳥居をくぐり、赤や黄色の草木を眺めながら長い長い石段を登る。
長いとは言え、この参道はちっとも辛くない。
なぜかな?
ここの参道に流れる、満ちる「気」のせいか。

向こうから御刀自様が降りてきました。
「おはようございます!」
「おはようございます」
「歩きですか?お疲れさま」
「あ、はあ。休日遍路です。麓の車はあなたのですか?」
「そうですよ。もう、お遍路が楽しくって。75歳ですのよ」
「そうですか!ではわしも75歳までは元気で歩けますね」
「いつまでも楽しんでください」
「はい、お互いに」

遍路道、特に山道で出会うベテランのお遍路さんたちは
多少の例外はあれど、皆気持ちのいい人たちばかりです。
何周廻ったとか、何日で廻ったとか自分の自慢なんてしない。
ただ、お遍路が楽しいという話題だけ。

石段を登っていると自然と頬が緩んでいるようだ。
崇徳御陵に出たら楽しさはピークに達して、
エヘエヘとにやついてしまいました。
この場は、ニヤつく場ではないのですが、自然とそうなってしまう。
崇徳上皇もお赦しになってくださっていると勝手に思う。
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カラスや鳥の鳴き声、空気感でそう思う。なぜかは分らない。

足取り軽く、81番白峯寺門前に来たら、
おお、お大師様が見事な紅葉を背に出迎えてくださった。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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境内に入ると、そこかしこが見事な紅葉です。
お遍路さんだけでなく、老人会の人たちも紅葉見物に来ています。
きっと休日は大層混雑しているでしょうね。

綺麗な紅葉を目で楽しみ、
お気に入りの伽羅香の香りに包まれてお勤めをするのは
いい気持ちですね~。
五感が喜んでいます。来てよかった。

山門を出たら、先ほどの老人会の人たちがお大師様をバックに記念撮影をしている。
「あ、ほら、あの白い服の人に撮ってもらったら」
(わしのこと?)
「すいません、シャッター押してもらえませんか」
「いいっすよ」
「○○さんの入るところを決めなきゃ!」

「ハイ、撮りますよ~。『コウボウダイシ~』と言ってください」
「????」「コウボウダイシ」
「はい、撮れました」

「ありがとうございました~」
「弘法大師って何?」
「最後の『シ』で笑顔になるでしょ?」
「あっそうかあ」

紅葉に包まれて山道に入る。
昨日の雨もあるが、この道はいつもじめじめしていて滑りやすいね。
何度も歩いている道なので、それほどきついとは思わず
景色を楽しみながら歩くことができます。
しかし季節柄、立ち止まると汗が冷えてきて寒い。
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にぎやかな声が聞こえてきました。
若い人たちの声のようです。ジャージを来た団体です。
地元の中学生の校外学習ですかね。
「こんにちは」
「コンニチハ!」
「こんにちは」
「がんばってください!」
「こんにちは」
「・・・・・・」
みんな、若いね~。若さが羨ましい・・・
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ちょっとした降り道で濡れた石と落ち葉に滑って派手に転んだ。
しかし、頭は菅笠に、背はリュックに救われて
手のひらが汚れただけで何ともないよ。
白いズボンにも汚れはない。
菅笠はヘルメットのように衝撃を吸収してくれるんやね。
リュックはプロテクターの代わりになってくれた。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

気を取り直して起き上がったら、また賑やかな声がする。
さっきの別の班かな?
今度は女子ばっかりの集団です。あ、さっきは男子ばかりやったなあ。
「こんにちは」
「こんにちは!」
「こんにちは」
「(こんにちは・・・)」
「こんにちは」
「・・・・・」
男子に比べて少し元気ないね。お年頃?

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平日なので誰にも出会わないと思いきや、結構出会うね。
平日ならではの人達でしょうか。
それにリタイヤしたような年齢の人にも出会う。

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根香寺も見事な紅葉です。
ここも紅葉狩りの人達が沢山来るのでしょうね。
境内の看板には、「お遍路さんの邪魔にならないように」
と書かれていました。
いったい休日にはどのくらいの観光客が押し寄せるのでしょうかね。

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いま、五色台の札所の絵をまだ描けていません。
綺麗な季節に来なかったからかもしれません。
まさに今がその綺麗な季節です。
絵のネタを、スマホで一生懸命に撮るのですが、カメラの性能の差は否めません。
自分の目に写る光景は切り取ることができません。
あとは、自分のイマジネーションで絵にするしかない。

今日のお遍路は、ここまで。
予定していた時間よりも結構早く終わった・・・が
余分に廻るには時間が足りない。
麓の国分寺はすでに打っているので、今回は行かない。

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鬼無に向かう道路を降りる。
この道路も落ち葉が降り積もっていて秋の風情満点やねえ。
道の両脇に広がる盆栽畠を楽しみつつ、「鬼無駅」に着く。

さて、帰るか・・・
高松から快速マリンライナーに乗り、高松まで。
この間山歩きの疲れで眠りこけていたようです。
あっという間に岡山でした。

7時前に帰ってくることができましたがな。

さて今週末は71番から85番歩きです。
毎週毎週お遍路三昧で、充実しているなああああああ。
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おきらく遍路旅10巡目 12番焼山寺日帰り

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今度の土日は仕事なので木曜日が休みなのです。
なので、夏に残していた12番焼山寺をやろうか!
5日前に65番三角寺と66番雲辺寺の
キツい山登りをやったばかりなのにね・・・

幸い筋肉痛はひいているが、右膝の調子は、いまいち。
まあいいや。

春先は柳水庵近くの小屋へのスズメバチトラップ仕掛けのため
11番から5時間かけて真面目に登る。
秋は神山方面から裏を登って裏から降りる。

11月7日(水)
仕事を終えて徳島行きのバスに乗る。
着いたのは7時過ぎです。
夕食は、何にしようかな・・・・
お宿の「ステーションホテル」の隣の居酒屋の入り口には
「広島産牡蠣」の文字が躍っている。
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「カキのカン蒸し」とシメサバのお寿司を頼んでみようか。
おお、おいしい、おいしいぞ。
特にシメサバがおいしいよ。

自分でシメサバを作ろうと思っても
売り場の人から「野の鯖は鮮度がよくないので作らないほうがいい」といつも言われる。
鯖のあがる漁港近くで買わなくてはいかんのやろうなあ。
いちど新鮮な鯖を買って作ってみたら、ものすごくおいしかったんです。

11月8日(木)
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0705「神山高校行き」バスに乗る。
今日は平日なので高校生が山ほど乗るかと思ったら
徳島駅前から乗ったのは2~3人でした。

途中三々五々高校生が乗ってきて、座席は半分くらい埋まる。
バスは市街地から山間部に入り、約1時間くらいくねくね路を走る。
乗客は皆眠りこけていますね。

「寄居バス停」で降りる。1000円
200m先の「神山高校前バス停」で降りたらよかったなああああ。
高校生達は皆そこで降りています。
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季節は秋
紅葉の様子はどうかなあ?と少しばかり期待しながら山道を歩いたのですが
どうも近年は紅葉が綺麗ではない。
暑い夏から、いきなり冬が来るような感じで
葉の色づく余裕がない。
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それでも時々見られる黄色や赤の葉を楽しみながら登ること1時間
「すだち館」まで来たら、やはり閉店されていて
中はがらんどうです。
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女将さんが身体を壊されて休業になってしまったのです。
ああ、とても残念です。女将さんとのお喋りを楽しみにしていたんですがねえ。

平日ながらも車道をクルマヘンロさんたちの車が行き交う。
徳島ナンバー、他府県ナンバー色々ですね。
車道と遍路道は交わったり離れたりしながら焼山寺を目指す。
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今日もラジオを聴きながら歩くのですが
山道の登り道では、どうも番組が耳に入ってこない。
やはり「登ること」に神経が集中しているからだろうか。
しかし、そこで何かが得られた、感じられたわけではない。
ただ息があがり、足が上がりにくくなっていただけ。
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神山から焼山寺を目指すと頂上はひとつきり。
抜けるような青空が見えてきました。
おお、銀杏の黄色との対比が美しい。
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銀杏の下には自動販売機がベストタイミングで設置されています。
「ベリーマッチ」を買ってみる。これは初めて。
微炭酸のミックスベリー味がおいしいねえ。

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境内では2人の御刀自様が5~6人分の賑やかさを演出しています。
厚く引かれた砂利を踏みしめ、本堂・大師堂にご挨拶する。
風も少なくてお灯明の火も消えない。

さて、ここでの願文は
両家先祖代々菩提と、娘の無事出産です。
これはかなり真剣に長いことお祈りしています。

この季節は、売店は閉店しているのですね。平日だからかな?
ここのうどんは美味しいよね~。
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うどん食べられなかったので、牛様のいるベンチに座って
メロンパンを食べました。
風景をおかずにして食べると倍おいしいっす。

もと来た道を降るが、結構勾配がきついので
膝への負担を気にしつつ、そろりそろりと歩く。
大きい石の転がる遍路路の下りは膝には悪いので、
そこんところは車道を歩く。

今日の旅はこれで終わり?という気持ちと
早く終えたい、と言う気持ちが交互に入れ替わる。
これは旅を楽しんでいるのか楽しめていないのか?

そう考えていたら、すだち館の場所まで降りてきました。
神山町営バス乗り場で時間を見てみたら、まだ1時間以上ある。
いつもはすだち館で女将さんと四方山話をしながらバスを待っていたが
それもならないので、神山まで歩いて降りることにしますかね。

下界近くなってくると、気温もあがってきて暑くなる。
従って汗も出てくる。

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「神山高校前バス停」についたら、徳島行きバスが2分後にやってくる。
おお、間に合った。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

徳島駅前まで眠りこけていました。
途中急カーブや道路の振動、急ブレーキなどで何度か目が覚める。

さて、帰りのバスチケットを確保して
目の前の「びざんの湯」で疲れた脚を労わる。
けっこう疲労していたようです。湯がプチプチと筋肉に染み渡る。
自分ではそうは思わないんですが、
やはり歳をとっているんですかね~。

サウナを何度も出入りして、水分と毒素を出して・・・
カラカラの身体になり温泉を出て、隣の王将へ。
餃子三人前と生ビールでリカバリーをする。
おお、うまい。
何杯でも飲めるような気がするが、一杯でやめておこうかね。

真っ赤な顔でバスに乗り込み、「阪急梅田バス停」まで眠りこけていました。

翌土日は仕事、週明けて火曜日は休みなので五色山日帰りをやろうかな?
それとも身体は持つのか?
知る由もない。
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おきらく遍路旅十巡目 65番三角寺~70番本山寺

おきらく遍路旅十巡目 65番三角寺~70番本山寺
平成30年11月3,4日
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11月3日(土祝)

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今日は三角寺、雲辺寺をやるので朝5時に
三島川之江高速バス停で降りる。

さすがに11月ですね。寒いし、暗い。
朝食と用足しは三角寺に行ってからするか。
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ひたすら、暗闇を進む。
初めての路ならば迷ってしまいそうです。
どこかで鹿の鳴き声がする。
ここで獣が出てきたらどうしようか・・・
金剛杖で素振りをしてみる。

おっかなびっくり山道を登ると、
おお、明りが見えてきました。三角寺に着いた。
でもまだ6時過ぎなので境内は静まり返っています。
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誰もいない本堂、大師堂でお勤めをするとき
自分の灯した線香の香りに包まれる。
いまお気に入りの伽羅の香り。
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お勤めを済ませ、真新しいトイレを気持ちよく使わせていただきます。
昨夜作ってきたお握りで朝食を摂っていると
三々五々クルマヘンロさんたちがやってきました。

歩き遍路さんもやってきて、
東屋に座っているわしのところにやってきて
「すいません、ここから椿堂への路は、どういけばいいのですか?」
「ああ、これはですね、駐車場奥に行くのです」
「?」
「ご一緒しませんか?」
「お願いします」
お遍路黄色本では、ここ三角寺から椿堂への路は判り難いのです。

60歳で定年退職し、通し遍路をしているオジサンです。
ディバックの荷物が小さい。
本当に必要最小限の荷物しかないんですね。
最初のリュックと余分な荷物を送り返したそうな。
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わしも荷物の多さに悩んでいます。
荷物の多さは欲の多さともいわれるが
わしはまだまだ欲多き人間なんやなああああ。

今回、雲辺寺の通夜堂のお世話になるつもりで
必要なもの、必要でないものを吟味したはずなんですが
結局荷物が重くなってしまいました。
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彼は結構歩くのが早く、それに休憩を取りたくないらしい。
椿堂を過ぎた先のお遍路休息所の「しんきん庵」では
信金の従業員さんたちが休日返上でお接待をしています。
温かいコーヒーをいただき、
記念撮影をして頂きました。
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彼は長居を良しとせず、さっさと出発したそうなので
さっさと出発します。
この坂は登り勾配が長く続く国道の路で
彼の早い足取りに合わせて歩く事になりました。
これがいけなかった。

やはり歩きは自分のペースで・・・が大事ですね。
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「境目峠」と「曼陀峠」の分岐点に出ました。
「わしは曼陀峠を行きますが、どうします?」
「私は境目峠を行ってみます」
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曼陀峠への路は、前回は途中から草が生い茂り路がなくなっていました。
今回もそれを覚悟していたのですが、
きちんと草が刈ってあり、気持ちよく歩くことができました。
どなたが整備してくださったのでしょうか。
感謝感激であります。

今日の空はあくまで青く、流れる雲には竜神様の姿も見えます。
そうやって気持ちよく歩いていると・・・
あれ?
足の筋肉がおかしい。
大腿や下腿が左右交互につってきた。
こんなことは久しぶりです。

これだけなまってきているのか?
いやいや、
多分これは自分にとってのオーバーペースなんやろうなあ。
いつもはゆっくりと歩いているのですが、
人のペースにあわせると自分のペースが乱れて筋肉への負荷がかかる。

それから10月にコケて打った右膝もおかしくなってくる。
コケた原因は、いつもお世話になっている「原田大明神」
先日前を通ったとき挨拶をしなかったら
自転車で派手にこけて右膝を打ってしまった。

よく考えたら10月は神無月で、神様は出雲に行っている。
留守を守っていたのは眷族だったんだ!
だから挨拶せずに通り過ぎたら、あんな目にあったんやなあ。
眷属よ、ちょっと手厳しいんでない??

閑話休題
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まだまだ上り坂は続く。
足の筋肉は痙攣を収縮を繰り返している。
なんとか雲辺寺まで持ってくれないかなあ。

これも修行なんかなあと、だましだまし歩いて行くと
ようやく大きな杉の木に囲まれた参道に着きました。
あああああ、やっと着いたあああああ。
いつもながら雲辺寺を歩いて登ると
到着の際の感激はひとしおです。
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靴を脱いで大師堂の奥に進み、そこで座ってお勤めしようとしたら
膝が痛くて座れない!
ああ、情けなや・・・・

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忸怩たる思いで御朱印をいただき、
御加持水をいただき、
固いフランスパンを水で流し込む。
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隣にはおじいちゃんおばあちゃんに連れられた孫娘がふたり
楽しそうにお握りを食べていました。
ああ、わしもあんなふうに孫を連れて楽しい山登りができるでしょうか。

ロープウエーで登ってくる人たちの持鈴がひっきりなしに聞こえてきます。
あれは、本来山道でこそ禽獣に対して効果を発揮するのもなんですけどもね。

山門の外にあるトイレが新しくなっていますよ。
通夜堂はどこに・・・
裏に廻ってみると扉がある。
開けてみたら、6畳くらいの板の間のみある。
結構狭いなあ。
今夜はここに泊まるつもりだったのですが、まだ午後1時です。
なので、通夜堂で寝るのはやめて、
電話で「青空屋」さんに予約しました。
標高900mの夜を過ごしてみたかったけども、それはまたいずれ。

いま気温は9℃
汗が冷えてきて寒くなってきたので長袖のヒートテックを着ました。

ここから長い長い下り坂の山道です。
膝の調子が気になりますが、
ひたすら降りるしかない。
今回は山道の下りを考えて錫杖は持ってきていません。
富士登山の八角棒です。
こちらの方が安全で、使いやすい。
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急な階段が続くと思えば緩やかな坂道になったり
石が露出していて危ない箇所もあり
ここを逆打ちで登るのは大変やなあ、とつくづく感じます。

いつまで続くこの坂道
いい加減うんざりしてきた頃、眼下に舗装道路が見えてきました。
やれやれ。
ここから「青空屋」まではすぐです。
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これ以上は前に進めましぇ~ん。
弱気の虫に支配されてお宿に転がり込みました。

早速お風呂をいただいて、足の筋肉をいたわる。
自分には珍しく結構長湯をしてしまいました。
洗濯も忘れてはいけない。
屋外の洗濯場には有線でジャズが流れていますよ。
心の余裕があったらここでしばらく音楽を楽しむのだが・・・・
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布団を重ねたところに脚をのせて
通夜堂泊に備えて持ってきたウイスキーを舐めていたら
うとうとしてしまいました。

6時に夕食に起こされて、
大飯をいただき、部屋に帰ったら布団に倒れこんでしまいました。
これだけ疲れたのは久しぶりやなああああ。
そのまま寝てしまいました。



11月4日(日)

朝5時に目が醒めました。
うう~む、10時間くらい寝ていたのか。
そのおかげで脚はリカバーされていました。
しっかり睡眠は大切なんですねええええ。

朝から大飯をいただいて、6時半にお宿を立ちます。
このあたりは畜産農家が多いのか、
堆肥の匂いがかすかに漂っています。
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今日も大興寺門前のお地蔵さまが迎えてくださいます。
朝も早いのですが
クルマヘンロさんたちが沢山来ています。
丁度本堂、大師堂では朝の勤行の最中で、
そっと小さな声でお勤めさせていただきます。
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ここから本山寺まで国道を北へ歩きます。
いつも聴いている携帯ラジオ、どうも音がブツブツと途切れ
そのうちに聴こえなくなる。
ええい!安物を買うとこうなる!
などと憤っていたが、ふと思いついて電池を入れ替えたら
クリアーな音声が蘇りました。
ああ、電池切れだってんですね。ごめんなさい。
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南海放送の「ラジオ遍路・88の音巡り」を聞きながら車の行き交う国道を歩くと
目の前にいつもの五重の塔が見えてきました。
なんかほっとする光景です。
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平成の大修理は、まだ完全には終わっていないようですが
覆いが取り払われて見事なお姿を遠くからでも拝む事ができます。

なんだか本山寺に向かう車が多い・・・
橋のたもとに臨時駐車場ができていますよ。
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きょうは「ひだまり市」の日でした。
今回で6回目だそうで、お天気にも恵まれて
穏やかな賑わいの中に身を置くと、ほっこりとしますね。
さすがに天王寺や東寺の殷賑さとは比ぶべきもないが
これはこれで素敵なイベントですね。
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神恵院、観音寺は納経所新築工事のために更地になっていて
プレハブの建物が神恵院大師堂の脇に建っています。

さて、これで今回の旅は終了!
観音寺駅まで移動して、列車に乗って帰ります。
予定よりも1時間早い列車で帰ることができたので
ねぐらには余裕を持って帰りつくことができましたがな。

今月は
8日(木)に焼山寺日帰り、
13日(火)に五色台日帰り、
などと突撃日帰りお遍路をやります。
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おきらく遍路旅十巡目 41番龍光寺~43番明石寺

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最近神仏についてより深く考えるようになった。
いつも健康面で助けていただいている隣町の原田大明神

用があってこの神社の前を通ったんですが挨拶をしなかった。
すすすると
帰りに交差点で自転車で派手にこけてしまった。
赤信号で横断歩道に突っ込んでしまった。
髭を剃っていたら派手に耳たぶを切ってしまった。
原田大明神さま、ごめんなさああああい。
お酒持って謝りに行きました。

自転車でコケたとき、右の膝を強打してすりむいてしまった。
タイヤもパンクした。
神罰、というのは存在するのでしょうか。
それともこれは眷属からのバチでしょうか。

ああ、足が痛い。
明日のお遍路は歩けるだろうか。


台風の影響で宇和島から卯之町までの歯長峠は崩落のため
お遍路さんにとって危険、という情報が流れていて、
落ち着くまで41番~43番は控えていました。
最近歯長峠道、安全に歩いて越えられる情報が入ってきました
が、今回の旅の予定を組んでしまった後なので、

予定通り新大阪を始発で出発して岡山、松山を経て宇和島に昼前に着きました。
わし、列車の旅も大好きなんですよ。
車窓の景色と、心地よい振動で眠くなります・・
それにしてもJR四国は遅延が多い気がする。
松山と宇和島での乗り継ぎ時間はいずれも1分で、ホームを駆けました。
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「宇和島駅」の2つ先の「務田駅」から歩き始めです。
刈入れの終わった田圃を眺めながら歩いて行くと
41番龍光寺鳥居の前にバスが停まっていますよ。
ああ、バスツアーの季節なんやねええええ。
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膝の痛みも気にならない。
それに背に負った荷物の重さも苦にならない。
なぜか?
この前から持ってきている守り刀のおかげか?
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遍路道や山道では急に荷物が重くなるときがある。
それは魔物や悪霊が取り付くせいだと。
何でもいいので刃物をもつといい、というので
仕事で使う小型のアーミーナイフを持っていたのが、
飛行機で移動するときに持ち込み不可だったので、それ以来持っていない。
飛行機に乗るときには気をつければいいのですが
遍路専用の守り刀を持つのもいいでしょう。
岐阜県関市に帰省したときに小型の肥後守を買ってきました。

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あっというまに今日の歩きは終了
何だか物足りないなあああああああ。
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仏木寺門前の東屋でカロリーメイトの昼食を食べながら
宇和島まで戻るバスを待っていると
今日時々会うスキンヘッドのガイジンサンが来ました。
「チョットイイデスカ?」
「イ、イエス」
「コノサキハトオレナイト、ノウキョウショニカイテアッタノデスガ」
「2~3ニチマエニトオレルヨウニナッタト、ジョウホウヲエマシタ」
「ホントウデスカ!」
「イエス。ニホンゴガジョウズデスネ」
「ニホンゴヲオシエテイマス」
「ソウナンデスカ。デ、ハナガトウゲヲコエマスカ?」
「ウ~~ンドウシヨウカ」
「ワシハ、コレカラバスデウワジママデモドッテ、レッシャデウノマチマデイキマス」
「ソウデスカ」
「ヒッチハイクヲシタラ?」
「オオキナガイジンサンニハ、トマッテクレマセン・・・」
「イヤ、ソコニイル、クルマヘンロサンタチデス。カナラズノセテクレマス」
「ハハハ、ソウデスカ。ウ~~ン・・・・・・・アルクカ!」
「コンヤハドコニトマルノデスカ?」
「アズマヤガアルヨウナノデ、ソコデネマス」

デビッドさん(杖に書いてあった)は、歯長峠目指して国道を歩いて行きました。

オミチヨロシュウ~!

わしはバスに乗って宇和島まで戻り、卯之町まで行く。
まだまだ時間があるので43番明石寺まで行き、ここで終了!
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時々こういう事を考えるのです。
世の中はキャッシュレス化が進み、そのうちこうなるのか?
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今日は駅前の「まつちや」さんに泊まります。
5つの部屋はお遍路さんたちで満室だそうな。
おお、今夜の夕食は楽しくなりそうですね。
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ここの旅館の廊下はお遍路アート館です。
お遍路さんから寄せられた色紙や書、絵画などが飾られています。
どれもこれも味わい深いものばかりなんですよ。
これだけ集まるのは女将さんの人柄によるものなんでしょうね。
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女将さんによると、錦札のベテランさんよりも
歩き1回目の一生懸命な方たちをお世話するのが好きだそうな。
それからわしのような何でもありの遍路さんの事を
「乗り継ぎ遍路」さんと呼んでいました。
女将さんの造語と言っていましたが、ふむ、この言葉妙に気に入りました。

いいお宿です。
次回も寄らせていただきます。その際には絵を持ってきます。
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最終日は帰るだけの予定なのです。
宇和島は遠い。
大坂から移動だけでも半日を費やしてしまう。
0850にバスに乗り、四国を横断して1500に大坂は梅田に帰ってきました。
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11月は、
残りの行程をこなすために、毎週お遍路の予定を入れています。
平日の休みには、日帰り遍路も入れております。
我ながらクレイジーですね。

でも嫌じゃない。
お大師様に呼ばれて、ご先祖さまに後押ししてもらって
来週もお四国に行きます。
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おきらく遍路旅十巡目 44番大宝寺~54番延命寺

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冒頭からおのろけにお付き合いください。
今年娘が結婚して、出産予定は来年の1月
もちろん、実家である裏京都市のわしの家で過ごすのです。
じじいカンゲキー
「お父さん、来年は毎週家に帰ってきて孫の面倒を見てね!」
「えっ・・・うん、まあ・・・あれだ、そりゃそうやな」

ああっ

楽しみの週末遍路がでけへん。
まあいいか。

11週目をこなすには、そうだクルマヘンロしかない。
レンタカー遍路をいっちょうやってみるか。
これならば高速クルマヘンロができるよ。

そうだ来年はレンタカークルマヘンロをしよう。



10月13日(土)


相変わらず夜行バスは寝たのか寝ていないのかよくわからん。
わしの前の席にはさんや袋を掛けた婦人が座っている。
彼女も松山で降りるのならば、わしと同じ行程なのだろうか?

窓の外は夜が白々と明けてきた。
松山市内のJRと市電の交わるダイヤモンドクロスの音と振動を楽しんでいたら
彼女は「大街道」で降りていった。

???

ここから久万高原に行くのかなあ?
それとも道後温泉から始めるのかな?

わしは0550「JR松山駅」で降りた。
ここから久万高原行きのバスに乗るんですが、
「あれ?」
0630発だったはずだけどもなあ・・・0650になっている。
よく見てみたら、
30年9月1日に改正されたんですって!

う~~ん、これでは自分の立てた計画が20分後ろにずれる。
以前だったら綿密に立てていた予定がガラガラと崩れて
計画を立て直すのに少なからぬエネルギーを使った。

まあいいや、
ファジーにいきましょう!
なんとかなるさ。

この「なんとかなるさ」の心境は、お遍路を始めてから得たものです。
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今日はお握りを作って持って来ました。
新米なんだな、こここれが。
昆布とよくあって、お・お・おいしいんだな。
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土曜日の久万高原行きのバスには山登り風の人とか高校生が乗っています。
お遍路さんはわしひとり。
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今朝も大宝寺門前の「すごうさん」が開いています。
「こんにちは~!」
「はいはい」

名物「やいと饅頭」ができたてで笊に並べられて冷ましてあります。
まだ温かいのをひとついただいて口に入れたら
餡がほんのり温かくて、おいしいなあ~。
温かいほうがおいしいが、パックに入れるには冷まさねばならん。
と、いうわけでパックされる前の温かいのを食べさせてもらって、
得した気分です。
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新作の絵を渡したのですが、
「わたし、目が悪いので大きい絵がほしいなあ」
あ、そぉぉかあぁ、はい。
次回A4サイズにプリントしてきます。
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お遍路歩きは久しぶりやなあ。
気候は10月といえども暑い。
汗がしたたるわけではないけども汗がにじんでくる。
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しかし秋の気配は確実に感じる。
秋の野の花が咲き乱れ、空は高い。
足元には山栗が落ちている。
拾って渋皮を剥いて口に入れたら
山遊びをしていた子供の頃の記憶が蘇ってきましたがな。
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岩屋寺本堂で、先達輪袈裟をした人と挨拶を交わした。
同じ年頃でしょうか、わしの輪袈裟を見て
「おお、88トイレの会ですね。僕もです」

それをきっかけに僅かの間に、
彼は岡山から列車で来てレンタカーで遍路しているとか、
今年権中先達に昇補する予定だとか
facebookとかはやっていないとか、
なぜかサクサクと話が進んだ。
レンタカーをどこで借りてどの行程で廻るとかいったことも
無駄な話を挟まずに淡々と語ってくれた。

レンタカー遍路かあぁぁぁ
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門前のお土産屋さんの店先から香ばしい香りが漂っている
焼き芋です!
お姉さんに
「やきいもください!」
「はい!」

ホクホクで喉に詰まりそう、でもおいしい。

さて下りはバス便を使う予定だったんですが
5分ほど乗り遅れてしまった。
朝一番の20分の遅れがでてしまったのか・・・
次の便は17時・・・

しばし途方にくれる、が
札所参拝の善男善女のお情けにすがろうか。

「もし、久万中学校まで乗せてくれんかのう?」
「え?、あ、いいですよ」
「おおっ南無大師遍照金剛」

久々のヒッチハイク遍路です。
もうこうなったら何でもあり遍路やね、わしって。

岩屋寺からスイスイ車は走り
「久万中学校前バス停」に着く。
感謝感激で車を見送っていたら、石鎚登山の御刀自さまが2人
「あなた、バスの時間を知っていて今ここに着いたの?」
「? いえ全然知らんです」
「時刻表ジャストの時間で、ほら今バスが来た・・・」
おおっ本当や!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

実はいつもここで2時間弱時間を潰して
バス便を待っていたんですが
時刻表が変わったのかな?

躊躇することなくバスの乗客となり、
ちょっと早いけども三坂峠入り口近くのお遍路宿「桃李庵」に転がり込む。

玄関に置かれたストーブの温かさが優しく感じます。
それに、かすかな煙の匂いが子供の頃を思い出させてくれて
心が癒されるお宿ですねええええええ。

玄関には、漫画の「空母いぶき」全巻が揃っています。
部屋に持ち込んで寝っころがって読んでいたら
昼間の疲れで眠りこけていました。



10月14日(日)

大飯3杯いただいて0630に宿を立つ。
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この時間だと坂本屋に着くのは0800頃になる。
開店時間より早いお着きになるが、まあいいか。
まだ秋も深まっていない三坂峠を下っていく。

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やはり坂本屋は開いていない・・・が、
車が一台上がってきて当番の人かな?戸を開け始めました。
坂本屋保存会の会長さんだそうです。

「おはようございます」
「休んでいきませんか?」
「はい、ありがとうございます」

今日は地元の小学生の遠足だそうで、
坂本屋がゴールで昼食を食べるんですって。
その準備、というので早めに開けに来たそうです。
まだお湯が沸いていないので缶ジュースを頂いて飲んでいたら
前の道をお遍路さんが中を窺いながら歩いて行く。

「もし、寄っていきなされ」

彼は松山在住の方で、
3周目ながら坂本屋の存在を知らなかったそうです。
会長から坂本屋の歴史や復活、今後の話を聞き、
いたく感銘をうけたようで
「寄付したいけれども、今度はどこを修理するんですか?」
おお、ありがたいことです。
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今日はいいお天気で、暑すぎず、寒すぎず
歩くのにはもってこいの日和です。
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秋の花々が野に、庭に、道端に咲き乱れ
目を楽しませてくれますがな。
気のせいか背に負った荷物も軽く感じます。
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浄瑠璃寺では、昨日のレンタカー遍路さんと会いました。
彼の行動予定を聞いてみたのですが、
色々色々な場所をあちこち廻っているようで
一回聞いただけで頭に入って来ませんでした。
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西林寺の手前の弁当屋さんで「鶏焼きそば弁当」を買い、
向かいのお菓子屋さんで繁多寺聖天様へのお供えのお菓子を買いました。
弁当の袋をぶら下げて西林寺へ。

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参拝を終えて境内休憩所でおいしく頂きました。
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ここでもまたレンタカー遍路さんと会いました。
車ならばもっと先に行っていてもいいはず・・・
不思議なご縁です。

もももしかしたら「来年はレンタカー遍路」と計画していたので
お大師様が引き合わせてくれているのかも。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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食べ終えたお弁当のゴミは、お店まで戻り、引き取っていただき、
国道沿いに歩いたら、西林寺奥之院杖之淵が泉源である水汲み場がありました。
地元の人がポリタンク持って汲みに来ています。
わしもひと口いただいたら、甘露です。
いつもと違う道を歩いたら新しい発見がある。
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浄土寺では桃李庵で一緒だった初老の男性と会いました。
彼はわしより1時間早く立っていたのです。
「あの、桃李庵でご一緒した方でしょね」
「早いですね。もう追いつかれてしまった」
いや、わしは1時間3kmのおきらくペースです。

繁多寺では、本堂、大師堂、聖天堂の順に参拝します。
聖天堂では前回お願いして叶った事のお礼をきちんとしました。
内陣に上がってお勤めの最中、風が吹いてきていました。
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観光客で賑わう石手寺境内
「みなさあぁぁん、ここのご本尊さまは薬師如来様です」
「ここでは、『おんころころせんだりまとうぎそわか』ですよぉ」
「えっ?おんこここころ??」
「ころころだけでもいいですよぉぉ」
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隅っこでお勤めしていたら
桃李庵で一緒だった人がいました。
「すいません、一度、お勤めの様子を見させてくれませんか?」
「えっ?いいいいですけど、ご一緒にされません?」
「いえいえ、自信ないので・・・」
大師堂で、務めてゆっくりと明朗にお勤めをしました。
「こんなんで、いいっすか?」
「ありがとうござます」
「この先、お気をつけて」


いつもの石手寺通夜堂
納経所で手続きして、勝手知ったる道順で奥へ奥へと進む。
今日は台湾の人が泊まるらしいっす。荷物らしきものが置いてありますね。
道後温泉にでもいったのかな?
まず、自分の陣地を確保しておきますがな。
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通夜堂には布団は沢山あるが、シーツがないのが玉に傷
なので、シーツ型のシュラフを持ってきましたがな。
これから道後温泉に入りに行くので、貴重品だけ持っていく。
リュックは布団の中に入れておくと・・・
誰か寝ているような感じになりません?

道後温泉本館は、これから7年間かけて改築するそうな。
で、地元の人達が使っている椿湯が本館の役割をするそうで
入り口がいつもの反対側のほうになっていて、広場になっている。
わし、本館に比べてすいている椿湯に入るのが楽しみだったんですが
これからは混みあうだろうなあああ。
それとも道後温泉の観光客自体が減るんかなあ。

松山の楽しみの一つは、地元のM-Kさんと一杯やる事です。
お風呂上りに待ち合わせて料理の美味しいお店にGO!
地ビールを色々色々堪能させていただきました。
「のぼさんビール」「マドンナビール」「漱石ビール」・・・
あっ「坊ちゃんビール」を飲んでいない。

いい具合に酔いが回り、舌も好い加減に回り始め
ぶっちゃけお遍路トークもメーターがあがってきます。
日頃、ストレスに感じていた事を遠慮なく喋ってしまいます。
こういった会話ができる友人の存在はありがたい。

彼は一流の人で、
何故?と思うような邂逅を経て現在もお付き合いいただいております。
わしは三流の人間なので、せめて一流の人とお付き合いして
その空気に触れていたいと考えているのです。

人との邂逅は、神仏のお導きなのでしょう。
出会うべくして出会い、別れるべくして別れる。
じたばたしてても仕方ないやん。


最近読んだ本に示してありました。
今までお付き合いしていた人達と、なぜかうまくいかなかったり、
急にその場に居るのが窮屈になって逃げ出したくなったりしたことがあります。

これは自分のステージが変わったことを示すサインだそうな。

今ある人間関係と別れて次のステップに進むタイミングで、
両親、兄弟、友人、恋人、夫、妻だったり
それらと別れるのはとても辛いのですが、
新たな自分のために前に進む時期、ということです。

もちろん、今までの関係を100%断ち切る必要はありません。
影響を及ぼさない程度に付き合えばいいのです。

そおおおかあああ。
わしも納得いきました。

数年前に海軍を退職して、次へのステップへの前後に
いままで付き合いのあった人たち3人と急に縁が切れました。
それも突然に相手方から別れてきたのです。
自分でも訳分らなかったのでうろたえ、かなり悩みました。

でもお遍路を始めてから
次々に新しい人たちと知り合いになりました。
それも一流の人たちです。
わしの視界が急に開けてきました。

これがわしにとっての新しいステップなのですね。


そう考えよう。
異論のある方、いつものいちゃもんをつける方
ご意見があったら拝聴いたしますよ。
でも正々堂々とした態度で意見を開陳してくださいね。
お大師様が、天が見ていますよ。


いい気持ちで石手寺へ千鳥足で帰ると、門前から境内は真っ暗
ヘッドライトを頭につけて、通夜堂へ向かいます。
お遍路を始める前の自分ならば、真っ暗な夜のお寺を歩くなんて
気味が悪くって、ようせんかったです。
でも今は「お大師さまと一緒」と考えると
これほど安心できる場所はありません。
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通夜堂の中は、わしひとり。
台湾の人はまだ帰っていないのかな?
布団にもぐり込んでうとうとしたら、階下で戸を開ける音がして
階段を上がる足音がしました。
顔にLEDの明りを向けられて、まぶしい。

「お?う、う~~~ん!」
「・・・ゴメナサイ」

目が覚めてしまいました。
まったく、もう!

しばらくしたらもう一人上がってきて
ひとしきりゴソゴソガサガサやっていました。
ああ~、気になって眠れないよ・・・


10月15日(月)

目が覚めたら5時前
おお、結局眠れたんやなああああ。
暗がりでヘッドライトの明りを頼りに装束を改めて
まとめておいた荷物をつかみ、布団を返却して通夜堂を後にしました。
暗く広い室内に、わしの足音がギシッ、ギシッと響く
台湾の人よ、さようなら。

通夜堂脇のトイレは昔懐かしいボットン便所なので
使用は遠慮して、接待所脇の清潔なトイレに行きます。
男性用トイレの中には温水シャワーの設備もあるよ。
使ってみたいが、近くに道後温泉があるので、
使う機会はまだない。

接待所の椅子に座り、前日買ったお握りの朝食を済ませて
門前に出る。
道後温泉本館の前には浴衣姿の観光客がちらほらいて、
自撮りや記念撮影に余念がない。

JR松山駅まで路面電車で移動して、路線バス「運転免許センター行き」に乗り
「片廻バス停」で降りる。
車内は混んでいるかと思ったが、意外と空いていて、ずっと座っていられました。
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太山寺参道は去る台風の影響で崩れたままで
通行止めになっています。
しかし、行けないのは車だけでしょうか。
地元の方々はずんずん上へ登っていきます。
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大師堂の脇にある十一面観音様に会ってきたいなあ。
また今度
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参拝を済ませてもと来た道を戻り「片廻バス停」の時刻表を見たら
おお、ジャストオンタイムでバスがやって来た。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

わずか2区間だったがバス遍路をしました。
「和気バス停」で降りて圓明寺境内へ。
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「伊予和気駅」からローカル線に乗って30分程度
「大西駅」に着きました。
歩いて歩いて延命寺に着く。ここが今回の終着点です。
山門を入って脇のベンチには大きな荷物が置いてある。

お勤めを終わって戻ったら、初老の歩き遍路さんがいました。
大坂は豊中から来た通し歩き6回目だそうです。
わしの今住んでいる所と近いので、
それもあって、しばらくお話をしました。
通し歩きの人は6回目ともなると、自分のポリシーを持っていて
しかしそれを誇示するようなことはなくなります。
只、淡々と・・・

車遍路を見下す事もなく、先達を「赤錫杖」と揶揄する事もなく
今いるのは自分とお大師さま、いやお大師さまじゃあないな。
何かに突き動かされてお遍路している。
その何かは本人にも分らないだろうし、いつか分るときもある。

この旅の終わりにこういう人と逢ったのは
お大師様が
自分を見つめなおす機会を与えてくださったのだろうか。

バスに乗って「今治駅前バス停」で降りる。
岡山行き特急の発車時刻まで3分、
間に合わなかったら、いいや。

緑の窓口で新大阪までの切符を買い、改札で
「間に合うかなあ」
「大丈夫ですよ。1番線です」
階段を駆け上ることもなく、ホームに出て目の前の列車に乗ったら
発車しました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

シートに座ったら、あっという間に眠りこけてしまいました。
目が覚めたら、宇多津のあたり。
とても気持ちがいい。
午後の瀬戸内海を眺めながらゆったりした気分で列車の旅を
楽しむ事ができました。
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平成30年おきらく歩き遍路ツアー

久々におきらく歩き遍路ツアーを企画しました。
過去のツアーはドタキャンが相次ぎ、少しく疲れていましたが、
一念発起して企画しました。
いちどは歩いてみたい方、
きっかけがなかった方、
リピーターの方々、
これをご縁と感じた方はご連絡ください。
2018おきらく遍路ツアー

月をさすゆび

「月をさすゆび」
原作:永福一成 作画:能條純一
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久々に読書感想文

前から気になっていたビッグコミック連載の漫画
西本願寺で輪袈裟と日常勤行聖典を求めたのが縁で
急に読みたくなって全4巻買って読んだ。
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俗人が僧侶になる勉強をして得度をするのが
物語の背骨となっていて、
これに男女の恋愛物語が絡められている。
物語の背景は浄土真宗本願寺派(西本願寺)です。
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わしはお遍路を始めてから真言宗寄りになっていたんですが
父親の死からこちら、葬儀や法要を通して
浄土真宗からの振り戻しが時々ある。
でも仏教を勉強すればするほど、
根っこはひとつに帰着することがわかってくる。
すべてはお釈迦さまから出た言葉
「仏教者」として細かなお作法に拘る必要はない。

真言宗で得度をしたら・・・とよく言われるのですが
今のところそんな気持ちはない。

今、自分のできる環境で、できる範囲で仏教と関わっていけば
そのうち道は指し示されていくでしょう。
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閑話休題

物語の中で色々と教えられる事が多い。

そのなかでも「わかる」ということについて


「わかる」
というのは4つ種類がある。

「わかったことがわかっている」
「わからないことがわかっている」

「わかったということがわからないでいる」
「わからないということもわからないでいる」

前者2つは「知識」でわかる理解
後者2つは「感覚」直感とか体験的なもので、
「わからない」ものが突如として「わかる」ことがある。
これが「さとり」

でもその「さとり」は持続的なものではない。
お釈迦さまは菩提樹の下で悟った法楽に浸っていたんでしょうね。
しかし凡下には
幸いに悟りが訪れても一瞬
でも一瞬だっていいじゃないか。

その一瞬を得るために、
「行」を行う必要がある。
座禅であったり滝行であったり護摩行であったりする。
そのほかスポーツを通したり、武道を通したり
芸術だったり、日常の作務だったり
目の前にあることに誠心誠意向き合うのが「行」だと思う。

わしは「絵」と「徒歩禅」
これをきちんとやっていこうと考えます。
一瞬でも何かを感じられるように。
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おきらく遍路旅十巡目 38番金剛福寺~40番観自在寺

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なにやら太平洋上に強力な台風が発生して着々と北上しています。
雨風が心配されるところですが、まだなんとかなるでしょう。


8月31日(金)
足摺岬は大坂から最も遠いので、夜行バスを使うことなり、
2235発の中村行き「しまんとブルーライナー」


2100に難波OCATに着きました。
ちょっと早かったかな?
待合室で本を読んで暮らそうか
※OCAT(Oaka City Air Terminal):大阪難波にある規模の大きなバスターミナル


隣に若い女性が座っていて、
相方に後悔の繰言や自己否定を繰り返す会話が気になって仕方がない。

みんなでディズニーランドに行くつもりが、
バスの乗車場所を間違えてしまい、ひとり乗り遅れたらしい。
多分大坂梅田と間違えたのでしょう。

パニックになった彼女は近くに住む友達を呼び出し、
一緒にOCATまで来てもらい、
キャンセル待ちの手続きをしてもらって、
次の便の確認もしてもらったようです。

優しい友達は後悔の繰言の聞き役
「わたしいつも皆の迷惑になっている」・・・などなど
わざわざ夜中に来てくれる友達ってありがたいですね。

夜も遅くなってきたので友達は家に帰り、一人残された彼女は
2205にやって来た東京行きのバス乗り場にいきましたが
キャンセルはなく、しおしおと戻ってきました。

隣で呆然と座る姿に、わしは気になって仕方がない。
目頭を押さえている。
心細くなって涙ぐんでいるようです。
おせっかいなわしは、声をかけてあげようかと一瞬考えたが
大きなお世話でしょうか。やめておきました。
やがて2225に来た東京行きにキャンセルがあったらしく、
車中の人となりました。

よかったねえええええ。
ディズニーランドでは仲間が待っていてくれるのでしょうか。


大坂には梅田と難波の大きな高速バス乗り場がある。
梅田はバス会社によって乗り場が4箇所離れた場所にあり、
バス乗り場を間違えて、最悪乗り遅れる可能性があります。
わしも最初の頃バス乗り場に戸惑った事がありました。
その分難波のOCATは各社が乗り入れていて便利です。

他人のことは横に置いておいて、
2235に来たバスに乗ります。

高速バスは「ハービス大坂」「神戸三宮」で乗客を乗せ、
1230に「淡路SA」で休憩をするので、
その度に照明が点き、アナウンスが流れるので眠れない。

眠れたか眠れなかったのか、よくわからん。
でも全く眠れなかったわけではないのでしょう。

9月1日(土)
気がついたら朝5時前、須崎に到着です。
中村駅に着く0655まではうたた寝状態でした。
夜行バスでの移動は、睡眠を犠牲にしなくてはならんので、
負担といえば負担なのですが、お遍路に行く高揚感が勝っていて
それほど気になりませんなあああああ。

「中村駅」から「足摺岬」への路線バスは0820発です。
気持ちのいい風が吹く駅前のベンチで朝食を食べながらバスを待つが

眠い。

眠りこけたらバスに乗り遅れるかもしれん、と言う気持ちが頭を占めて
寝る事もままならん。

今日はお遍路さんの姿は見えません。
旅のお連れになる人はいないなあ。
ひとりでやってきたバスに乗ります。

バスに乗って揺られていたら眠ることできるかな?
なぜか眠くならない。
足摺岬を覆う気のせいかなあ?
遍路旅で気分が高揚しているせいかな?

なにはともあれ
1015
38番 金剛福寺着
門前の池の蓮の花が出迎えてくれました。
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岬から時折吹いてくる風が気持ちいい。
参拝後、いつものお店でいつもの定食を食べる。おいしいよ。
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食事を終えたらすぐにバス停に行き
1103発の宿毛行きバスに乗らねばならんが、まだ5分くらいある。
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バス停前の景色を眺める余裕もあるよ。。

バスの車中、何やら雲行きが怪しくなってきましたがな。
はじめはポツリポツリと降ってきた雨も、「中村駅」を過ぎたあたりから
本降りになってきて、三原の近くでは土砂降りになってきました。
これも台風の影響なんでしょうかね??
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バスの車中、スマホをもてあそんでいたら、
5日に高松で開催される予定の先達大会が中止になった、との情報が入りました。
ああ~、台風が来る真っ只中やもんなああああ。
払い込んだ参加費はどうなるのやろうか。

後日送られてきた案内には、
「今回の参加費は、来年度に繰り越します」
とあったが、来年参加できない人の参加費はどうなるんでしょ?


「寺山口バス停」で降りても雨はやんでいません。
久々にポンチョを引っ張り出して着ます。
靴は・・・防水機能まだあるかなあ?
雷も鳴ってきました。
結構濡れました。
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39番 延光寺着
灯明をつけるとき、結構濡れてしまいました。
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納経所では
「大分濡れましたね。ひどい雨ですねえ」
「はい、台風の影響でしょうか」
「そうでしょうかね」
「5日の先達大会が台風の影響で中止になったようです」
「? あなたの朱印は4つめ、先達は4つ以上でなければなれませんよ」
「・・・・これ、先達納経帳なんです・・・」
「あっ 大変失礼しました」
「いえいえ、先達に見えない自分のほうが問題なのです」
「何周目ですか?」
「はあ、、歩き主体で10周目・・・」
「えっそうなんですか」
「自慢するような事ではないのですが」
「10周目で得た事ってなんですか」
「そうですねえ・・・歩きが偉いとか車がそうじゃないとか、拘らないようになりました」
「なるほど」

雨に濡れながら歩いて行くうちに、雨があがった。
風も吹いてくるが、湿った風なので爽やかではない。
遠くでは雷の音がしている。

さて

コンビニで今夜の食事を買うとしようかね。
でも
わし、コンビニの幕の内とかはあんまり好きじゃない。
衛生上、冷蔵庫に入っているので冷たい。
冷たくてもおいしいものは・・・助六でしょうか。

般若湯は確か宿坊にあったよなあ。

土佐くろしお鉄道「平田駅」では、
宿毛行きの列車が来るまで1時間以上ある。
宿毛まで歩けばいいのか?とも思うがこれは無理でしょう。
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駅舎の中に入って椅子にどっこいしょと座ると、
天井のほうから鳥の雛の声が盛んに聞こえてくる。
時折親鳥が餌を運んできて、雛の声が騒がしくなる。

どこに巣があるのかな?
建物の中、外に出てみて軒下を覗いてみる。
よほど巧みに巣を作ったのでしょう、どこにも見えん。
でも雛の声は聞こえてきます。

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しばらく雛の声に退屈を紛らわせてもらいました。
低く垂れ込めた空をバックにして列車がやって来ました。
「宿毛駅」では、駅舎の売店にあるドブロクがお目当てなのですが、
いっつも売り切れで残念なのです。
ご縁がありましたら・・・買いたいのですが

ああ・・・
店が閉まっていますよ。
それにお酒の陳列棚を覗いてみたら
「冷蔵庫の故障により販売しておりません」
ですって。

つくづく縁がないなあ。

「宿毛駅前バス停」から宇和島行きの路線バスに乗って
「平城札所前バス停」で降りる。

1730
40番 観自在寺着
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この時間なので納経所は閉まっている。
山門で一礼し、ご本尊さまに到着の礼を取る。
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本堂脇の脇には台風の影響で通れなくなっている歩き遍路道情報が掲示されています。
早く復旧したらいいなあ。

今夜はここの宿坊に厄介になります。
もう少し季節が過ごしやすくなったら通夜堂に泊まりたいなあ。
早速お風呂をいただき、洗濯を済ませたら
セルフの麦泡般若湯と、インスタント味噌汁が夕食を賑やかにしてくれます。
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特にすることもないのでさっさと寝ます。
おやすみなさい。


9月2日(日)
今日は、ただ帰る日なのです。
なにしろこの地点は一番遠い所なので、安全に帰るためには
移動のみの日を設定する必要があります。

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朝イチで本堂、大師堂でお勤めして御朱印をいただいたら
門前のバス停に取って返して
0813発の宿毛行きバスに乗ります。
0858に「宿毛駅」に着いて、
0905発の岡山行き特急に乗る予定なのですが
もしも、もしもバスが何らかのアクシデントで遅れたら列車に乗り遅れるなあ・・・
なんて余計な事を考えてしまいます。

これって杞憂なんでしょうね。

そんな心配をよそに
0850に着いたよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

特急南風13号は「宿毛駅」が出発駅なので
自由席はガラガラですがな。
0905定刻どおり出発です。
「高知駅」まではローカル線の旅を楽しみます。
「平田駅」でも停車するなあ。
するとこの駅を起点にしての行動も出来るなあ。

「高知駅」で5分くらい停車するというので、駅弁を買うことにしよう。
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車中の退屈しのぎに持ってきた本は
「紺碧の果てを見よ」
主人公は男性の海軍士官なんですが、作者は女性なので
女性の感性で描かれているような感がする。

1340岡山着
長い列車旅です。でもそんな旅って、嫌いじゃない。
つくづく自分は乗り鉄なんだなあ。

岡山から新幹線で新大阪に帰ってきました。

今回の旅は大半が列車、バスでの移動でした。
歩いたのは「平田駅」から延光寺までのみ。
出会いもなかったのでエピソードも少ない。
単なる旅行の記録です。



8月に結婚した娘が翌年1月に出産します。
もっちろん裏京都市の実家に帰っての出産なので
ジジイのわしとしても、休み毎に帰省しなけりゃならん。
お遍路にうつつをぬかしてばかりもいられん。
少しお遍路はお休みにしようか・・・・

う~~~ん、いっそ、レンタカーで一挙に廻ろうかな?
まあそれもありか。
いろいろ検討しておきましょう。
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娘の結婚式201808吉日

金襴緞子の帯締めながら
花嫁御料はなぜ泣くのだろう


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平成元年産まれの長女が、平成のうちに嫁ぎました。

娘の結婚式では絶対泣くと思っていましたがな。
一昨年の息子の結婚式では、ずっと笑顔でいたのに、最後の花束贈呈で
涙を一生懸命こらえた思い出があるからです。
周囲もわしの涙を期待しています。
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式場は京都市内の八坂神社の近く。
なぜ京都市内?と思ったんですが
婿殿の恩師と友達の居住地の関係だそうです。
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わしの役割は裏京都市からマイクロバスで出席する娘の友人達を
京都市内まで送る添乗員ですがな。
娘の友達、同僚は皆若い女性で、オヤジは浮き浮き。
娘と家内は着物の着付けがあるので朝早く出かけていきました。

今日も暑いので、控えておけばいいのについつい飲み物を飲んでしまいます。
それに式場ではビールやお茶もグイグイ飲める。
したがっておしっこも近くなる。
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着替えから式のリハーサル、記念撮影などなど、式場の係員にせかされて急がされて
本番前から迷宮のような式場をあっちへ行ったりこっちへ連れていかれ、
ミノタウロスになったような気分です。
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この式場は、画家の邸宅を改装したレストラン&結婚式場で
建物の外に出てからまた建物の中に入ったり、木の生い茂る中庭を歩いたり。
え?いまどこ?わしのジャイロも狂ってきました。
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披露宴の始まりですがな。

おしっこにいきたい。
わしの席は披露宴会場の一番奥の卓で、そのまた奥の席です。
満タン膀胱をかかえ、おしっこに行こうとテーブルかき分け出入り口はどこだ?
おお、あの扉か。

ビッタリ閉まった扉の前には門番が控えていて
モーニング着た新婦の父親に向かって
「あと10分しかないので、トイレには行かないでください」
「ええっ!で、でもいきたい」
「後にしてください」

股間を押さえて席に戻れば、新婦の父親の番人(スタッフ)が
「あと10分もあるので、各テーブルを廻ってきてください」
(え?え?え?)
受け持ちによって時間の観念が違う・・・・
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行って来いとビールを差し出され、テーブルの海に向かって進む。
「今日はありがとうございます・・・(おしっこしたい)
脂汗が出てくる。

ああああうううう
わしの陰部神経叢が下腹神経を通して
「はやく排尿させよ」
と命じてきます。

「今日はありがとうございます。新郎のご学友ですか?(おしっこしたい)

「先生、本日はお忙しいなか、ありがとうございます(おしっこしたい)

「○○ちゃん、いつも娘と一緒にいてくれてありがとう(おしっこしたい)

お色直しを終えた新郎新婦が入場してきたので慌てて席に戻る。

おしっこしたい。
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華やかなセレモニー終わり、待ちに待ったご歓談の時間になる。
「今度は頼むからおしっこに行かせて・・・」
「どうぞ・・・」

出入り口をバ~ンと開けて、門番に
「トイレはどこ?」
「こちらです・・・・」
小さなトイレの前には長蛇の列・・・
わし、後ろに並ばれると出ないのです(泣)
断腸の思いでおしっこを諦めて、自分の席に。

ああ、膀胱炎になるか、おもらしをするか。
モーニング姿の新婦の父親は、式次第上、
常にスタッフ(番人)に見張られていて辛いね。
隣の席の孫娘が退屈してチョロチョロし始めるので手を引いて遊ばせる。
これはこれで楽しい。じじいカンゲキー
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おしっこしたい

そのあと、どのタイミングでおしっこに行ったのか記憶が定かでない。
新郎新婦に悪いが、おしっこの思い出だけが強烈に残った。
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それから、

今日の結婚式のため、お遍路に行った際に、神様のおられる神社に参拝し、
ありがたいお神酒のお下がりを頂戴してきていました。
150mlくらいの小さい瓶。

基本、式場への持込みはダメなんでしょうが、華燭の典なので
これくらいなら見逃してくれるかな?
と思って来賓の先生方にさりげなく注いでいたら、
番人達に見つかっていました。

わしの席にやってきて
「すいません、持ち込みは禁止なんです」
「あ・・・はあ。そうですか」
テーブルの下に引込めました。
ま、これはわしのほうが悪い。おとなしく引っこめました。

すると別の番人がやってきて、
「この袋に入れて壁の隅に置いてください」
「あ、はあ」

さらにまた別の番人が来て
「会場を後にするともう戻ってこられませんので、この袋は誰かに託してください」
「あ、はあ(託せっていっても、誰に?家内とは別行動やし)」
ああ~、誰にしようか、グルグル考える。

番人たちは
(新婦の親父が勝手なことをしているのでなんとかしろ!)
と話し合っているんでしょうね。

とどめに最初の番人が来て
「どなたかにプレゼント、という形でならいいです」
「・・・いいです。飲みます」
番人の前で日本酒の瓶を一気飲みしました。

娘の華燭の典に水を差すつもりはさらさらないので
つとめて穏便に、穏便に。

若い彼らはマニュアル通り個々に動いているのでしょうね。
しかし連携はよくない、と思う。


おしっことお酒に気をとられていたのか、
それとも一昨年息子のを経験しているからか、娘からの手紙にも、花束贈呈にも
涙というものは出ませんでした。
隣に立つ家内をチラッと見てみたら、ニコニコしていました。


息子も娘も、結婚式の費用では、おもいっきり親の脛を齧ってくれました。
自分の結婚式のときは親の脛を齧らなかったのですが、
齧らせてあげる脛を持っているだけ幸せと考えることにしましょう。
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おきらく遍路旅十巡目 24番最御崎寺~37番岩本寺

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お盆を前にして帰省もせずお四国に来ました。
でもね、ご先祖様たちと一緒にお遍路に来ていると思ったら、
それも立派な先祖供養であると思います。


8月10日(金)

今回は土佐遍路なので、夜行バスに乗って翌朝高知駅に着く、
という予定でバスチケットを買っていました。

今この季節、高知では「よさこい」真っ最中なので、
お宿はどこもほぼ満杯
いつもの地蔵堂に泊まる事にしました。
汗をかく季節だが、まあいいか。

さて
今日は早く仕事が終わったので、今日中に四国に行こうかなあ。
まだ日が高い。お四国に早く行きたい。

迷う暇はなかった。
気がついたら新大阪駅のホームに立っていました。
買っていたバスチケットはもったいないとは思ったが、まあいいや。
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新幹線に乗ったら、乗車率は200%
ああ、お盆休みかぁ
お土産を抱えた家族連れでごった返っていますねえええええええ。
新大阪から岡山までの1時間弱、ずっと立っていました。

岡山から高知へ向かう「南風17号」は幸い岡山始発なので
真っ先に乗る事が出来ましたがな。
自由席の乗車率は80%くらいかな?快適に乗る事ができました。

1日予定を繰り上げて地蔵堂に向かいます。
「御免駅」でJRから土佐黒潮鉄道に乗り換え、1930頃到着
いつもいつも泊めていただきありがとうございます。
エアコン、風呂、洗濯などは我慢しなくてはいけません。
まずお地蔵ざま、お大師さまにご挨拶をして・・・
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おや?部屋の隅に何かいる。
おお、蜘蛛ですよ・・・手足が長いやつ。
土間にもう一匹いて、脱いだ靴の中にいつの間にか入っていました。
靴を履こうとしてちょっとびっくり。
でもお地蔵さまのお使いなんでしょう。丁重に扱いましょうかね。

外に水道があるので半裸になり真っ暗な中、
身体をぬぐってさっぱりしました。
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暑くて眠られないかなと思っていたら
立秋を過ぎた頃から朝晩が凌ぎやすくなってきたので
一杯飲んだら快眠できました。


注:この地蔵堂は、管理する方が好意で特別に使わせてくださっている場所なので
不特定多数に対して安易に場所は特定できません。ご了承ください。



8月11日(土)
窓の外が白む頃、目が覚めたのでコンビにまで歩いていって
朝食を買い、トイレを使わせていただきました。

朝の時間はたっぷりあるので、
お堂の掃除をして朝のお勤めのあと、座禅をしました。
久しぶりの座禅なので呼吸がうまく整わない。
しばらく座っていたら落ち着いてきました。

やがて友人が迎えに来てくれました。
今日は、海部にある「轟の滝」に行く予定です。
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今日の土佐の空は雨雲がたちこめていて、時折雨が落ちてきます。
そのせいで湿気が高いっすね。

数時間走って
海部まで来ました。
あれ?ここって前回訪れた「城満寺」の近くじゃんか。
おお、大屋根も見えるよ。

道はどんどん山の中に入って行き、離合の大変そうな道になってきたとき
到着!
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空気感が変わってきたことに鈍感な自分でも感じられます。
ここは神域なんやね。
参道に置かれている丁石にはお不動さんが刻まれていますよ。
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濡れた岩に滑らないように気をつけて進むと
目の前に神秘的な光景が現れました。
岩の裂け目の向こうに滝壺があります。
滝まで大分あるのですが、自分の立つ場所にまで
水しぶきが飛んできています。
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なんとも厳かで、張り詰めた空気の場所ですねええええええ。
ああ、来てよかった。
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轟神社が上のほうにあって、
急な石段を登り、拝殿まで行きます。

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神域の気をたっぷりと分けて頂き、元気になったような気がします。
これで今日のお遍路も大丈夫でしょう。
供えたお神酒のお下がりも頂きました。

さて
お遍路を始めましょう。
まずは室戸岬方面に行き、

24番 最御崎寺着
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駐車場にはハイビスカスの花が咲き乱れています。
日本海側の自分の住む所と、明らかに植物分布が違いますね。
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湿気が多く、霞がたなびいています。
まだこの時点では暑くありません。
お盆休みに入ったせいでしょうか、子供連れの家族が多いようですね。
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手水場に、生駒聖天さまの手拭がかけられていて「?」だったんですが、
本堂の奥に聖天堂があったんですねえ。
駐車場にある境内案内の看板で気づきました。
次回は是非参拝しよう。

25番 津照寺着
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鐘楼門にブルーシートがかけられていますよ。
工事中の看板が立てられています。
いつもそうなんですけども、札所の長い階段を登るとき、
そんなに辛くないような気がします。
霊場の気に触れて背中を押してもらえるからでしょうか。
大師堂に降りてくるころには、さすがに汗が噴き出してきました。

26番 金剛頂寺着
今日は駐車場にある貨車を利用した茶店が閉まっていますよ。
アイスクリンを食べたかったが、残念。
道中雨が降っているが、札所に来ると雨があがるのでありがたい。

奈半利の街を過ぎて
神峯寺への坂道を進み、山のてっぺんの神峯神社に行く。
ここは訪れる人はほとんどいないが、神様が居る気が満ちています。
御神水をいただき、導師様の祝詞に合わせて額づく。

神様にお祈りする際の祝詞をきちんと勉強しなくてはいけないなあ、
と感じるようになって来ました。
これは機会なのか。

ここでもお供えしたお神酒のお下がりを頂戴しました。
実は今日頂いたお神酒は、今週末に娘の結婚式があるので
そこで皆々様に飲んでいただこうと考えているのです。

下に降りて

27番 神峯寺着
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納経所では、
お母さんに連れられた小学生の男の子が
「高知県でのへんろころがしは、ここですか?」
とたずねていました。
ノートに記入していたので、夏休みの自由研究かな?
四国の子供たちはお遍路さんについて勉強する機会があっていいですね。
自分が四国に住んでいたらお遍路さんを題材にした自由研究をしていたかな?

今日はここまで。
ねぐらの地蔵堂に落ち着きます。
さすがに今日は汗をかきました。
夏場に2日連続で風呂なしは耐えられないので
ちょっと遠出をして、入浴施設のある街に行き汗を流した後
駅前のコインランドリーに洗濯物を放り込み、その間に夕食を食べました。
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「しらす丼」
これ、土佐の名物なんですって。
鎌倉で生しらす丼を食べたが、土佐にも生しらす丼はあるんでしょうか?
あったら食べてみたい。

洗濯と食事の終了時間と、列車の発車時間の関係が非常にタイトで
間に合うか?と少しだけ心配したが

「焦っても仕方がない」

という開き直りが必要ですね。
その気持ちを持つようになってからは、
却って円滑に乗り継ぎとか行動が出来るようになりました。

地蔵堂に戻り、2日目の夜を無事に過ごすことができました。
お地蔵さまありがとうございます。


8月12日(日)
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今日は高知市内の札所廻りです。
空模様はどんよりとしていて、
列車に乗ったとたんに大雨が降ってきましたがな。
「のいち駅」で降りて迎えを待つ。
今日はよさこいの真っ最中なので、
市内の繁華街には入らないように行動します。

28番 大日寺着
まだ朝早いので本堂は閉まっていて中には上がる事ができません。
雨がパラついていますが、気になるほどでもない。
境内には桔梗が咲いています。タカサゴユリとのコントラストがいいね。
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雨があがった。行く手の空には1/4サイズの虹が見えます。
縁起がいいなあ。
そういえば土佐遍路のとき、虹を見る確立が高い。


29番 土佐国分寺着
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手水場の天井には、滑車があるよ。
そうかあ、昔はここの井戸から水を汲んで手水を使っていたんですね。


30番 善楽寺着
納経所では住職様が優しい笑顔で迎えてくださいました。
ここは色々なオリジナル商品があって楽しいですね。


それほど混雑していない市内を五台山に進み


31番 竹林寺着
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豪華客船が入港しているのでしょうか、
外国人観光客が境内に沢山いました。
白人に混じって大陸系の人もいますが、ハイソな人達なんでしょうか、
ワイワイとうるさくありません。

ここの本堂の奥には聖天堂があり、
かねてから用意してきた「清浄歓喜団」をお供えし、
堂内に靴脱いで上がる事が出来るので
五体投地礼でお勤めをすることができました。

お盆の入りなので、法要のための人が沢山来ていて
彼らをお迎えするために住職が傘を差して出ていました。


海の方へ向かって次にいきます。

32番 禅師峰寺着
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駐車場にはタクシーがいて、リュック背負った白人のおじさんが降りてきました。
タクシーはそのまま帰っていくのでおじさんは歩くんでしょうかね。

納経所では、おじさんが種崎渡船のルートと橋のルートの違いを
さかんに訪ねていましたが、納経所の人が困っていましたので
わしがインチキ英語で
パブリックフェリーは只で、便数も多い。
それにブリッジを歩くと遠回りだよ、と教えてあげました。

ここから桂浜を通り、海岸線に沿って宇佐の方に行く。
天気も悪いがお盆休みもあるのでしょう、家族連れの海水浴客が多いねえ。

36番 青龍寺着
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長い石段も苦にならん。
本堂、大師堂にご挨拶したあと、山門近くにある聖天堂にご挨拶しました。
ここでも「清浄歓喜団」をお供えし
お下がりを納経所の感じのいいお母さんに貰ってもらいました。

高岡市内で昼食を買いに、スーパーマーケットに行きました。
ここで食べたかった「土佐巻き」を2種類買います。
食べ比べですね。
漁師町が近いので、味はいいはず。
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早速食べてみます。
ひとつはニンニクが効いていて、知っている土佐巻きで、
もうひとつは生姜と葱が入っています。
ポン酢タレで食べるとどちらも抜群においしいよ。

自分でも作ってみようかなと思うのですが
カツオのたたきの鮮度が大切なんやろうなあ。
土佐で食べるから美味しいのかもしれん。

それから鯖寿司も買ってみます。
京都の古道「鯖街道」の「鯖の棒寿司」とはまた違った味わいがあります。


35番 清滝寺着
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今日は境内には誰もいません。
貸し切りですがな。
納経所では、住職さんでしょうか、
清滝寺の歴史と参道の状況について詳しく説明してくださいました。

ここから一気に四万十市に向かいます。
さすがに高速道路は交通量が多いね。
窪川の街も帰省か観光の車で混雑しているみたいです。

37番 岩本寺着
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門前のお店ではかき氷をやっていて、親子連れが楽しそうに食べています。
わしも食べたいなあああ。

ここの聖天様にお参りがしたかったんです。
そもそも聖天様を意識し始めたのはここだったので、
やっとお参りできた事の感謝と、お参りしなかった事をお詫びしました。
清浄歓喜団のお下がりは、わしがいただくことにします。

元来た道を戻り、
34番 種間寺着
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お参りを済ませたら、門の外で小学生の男の子から声がかかりました。
お遍路さんに関するアンケートですって。
ここでも夏休みの自由研究です。
お父さんも付き合ってくれていて、小さい妹がお接待のお茶をくれました。
いいですね、こういうの。

アンケートをどう纏めて、どんな結果を出すのでしょうか。

今夜のお宿は33番雪蹊寺門前の「高知屋」さんです。
よさこいの期間なのですが、旅に出る前に連絡してみたら宿泊OK!
かねてから泊まってみたかったお宿なのです。

今日の宿泊者は、おへんろ2人、よさこいの鳴子(踊り子)たちです。
キャンピングカーの家族連れもいました。
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通された部屋の窓からは雪蹊寺が見えますよ。
クーラーの効いた部屋で極楽極楽
お風呂を頂いて、洗濯はしてくださるそうで、更に極楽

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1800からの食事は、カツオのたたきが美味しいね。
甘めのポン酢がよく合っています。
添えられたニンニクは角切りにされています。
ミョウガも添えられていて色々な味が混ざりあい美味しいねええええ。

大飯3杯食べて精進落しのビールを頂いていたら
遅れて到着したお遍路さんが食堂にやってきました。
奈良からの区切り遍路さんです。
彼と給仕の女将さんと話が弾み、つい長居をしてしまい、
それに自分が食べようと思っていた清浄歓喜団を女将さんにあげてしまいました。
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食後はいい気持ちで外に出て、
暮れかけている雪蹊寺の境内を散歩しました。
宿坊とか門前のお宿に泊まると
夕方や早朝に境内を散策できるのでいいですね。

明日は帰る予定だけなので、ちょっと夜更かしして2130に寝ました。


8月13日(月)
今日も休みを頂いているのですが、帰るだけの予定です。
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0630に朝食をいただき、
0700に雪蹊寺を参拝して御朱印をいただき、
今回の旅はおしまいです。

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ふと空を見上げると、秋の空か?と思うような雲が浮かんでおります。
まだまだ暑い日が続きますが、確実に秋はやってきているのですね。
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0930「高知駅前高速バス停」から大坂梅田行きバスに乗り
5時間かけて大坂まで戻ってきました。

あと38・39番を廻ると土佐は終わりであります。
今回は神様とのご縁を多く頂く事ができました。
自分は神様よりも仏さまが好きだと思っていたのですが
そんな自分でも神様はちゃあああんと見てくださっていることに気づき
きちんと神様とも向き合って行きたいと考えております。
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おきらく遍路旅十巡目 18番恩山寺~22番平等寺

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平成30年8月3,4日

前回の民宿「碧」で座禅のワークショップ参加の際に
20番鶴林寺と23番薬王寺をやったので、
今回は18番恩山寺、19番立江寺、21番太龍寺、22番平等寺をやる計画です。
12番焼山寺は、涼しくなったら登ることにしよう。

8月2日(木)
阪急宝塚線に乗って「阪急梅田駅」に行く途中、
大きな龍神様が(無事に行けよ)と見送ってくださっている。
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長いことその姿を留めていてくれました。
1640阪急梅田発の高速バスに乗って徳島へ。
バスの中は乗客も少なく、夕方なので冷房がよく効いていて心地よいねえ。

徳島に着き、いつものお宿にチェックインして、さて夕食は何にしようかな?
前回同様にカレーが食べたくなった。暑い日には辛いカレーかな??
駅前の店に入り、辛さ「5」を頼んだら、「普通」の12倍なんですって!
それにライスも倍を頼んだら・・・
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吹き出る汗を拭き拭き、ピッチャーの水を全部飲む勢いで食べました。
満腹感を感じるのは、食物を摂取して血糖値が上がり、8分後に満腹中枢を刺激する。
勝負はそれまでだっ

なんとか食べ終えました。
最近小食になってきているので、無茶は出来んなぁ~。
喉の辺りまでカレーが詰まっているような気がします。
ヨロヨロとホテルに帰り、そのまま寝てしまいました。


8月3日(金)
4時頃目が覚めました。睡眠は充分に取れたような気がします。
朝シャワーで身を清めて装束を改め、いざ出発

朝食は・・・お腹が空いていません。
昨夜の巨大カレーのせいですね。
まだカレーがお腹に残っているような感じです。

今日は湿気もあるような気がして朝から暑い。
0544「徳島駅」発のローカルに乗り込む。
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車窓からは稲穂が風に揺れているのが見えます。
今日は平日なので学生さんたちが乗り込んできます・・・が
夏休みではなかったっけ?
夏期講習か、部活か?

途中ドドッと乗ってきて、ドドッと降りていきます。
大学生らしき集団は阿波赤石で降りていく。何かがあるのかな?

0646「新野駅」着
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ここから平等寺まで歩きます。約2km
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稲穂の写真を撮ろうとしたんですが、列車内の冷房で冷やされたカメラレンズが曇っているよ。
田を渡る風は息苦しいほどです。

0710
22番 平等寺着
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境内にはお遍路さんが2人
車遍路さんと歩きかな?リュック背負った軽装の人です。

本堂までの階段を登ると汗が吹き出してくる。
信心が足りないせいでしょうか、本堂でのお勤めの際には風は渡ってきません。
巡拝順路を降りてきて、開放感溢れる大師堂でお勤めするが風はなし。

ああ、信心がたらん。

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門前にある御加持水の無人販売には、2種類ある。
前ならばお遍路バージョンを買っていたのですが、
今日は値段と量の関連で通常のやつを買う。
水分補充が今日の重要課題だからです。

大根峠を目指して山間の田園地帯を歩くのですが、
今日は何故か身体が重い。おまけに肩も痛い。
今回の荷物には野宿用品が入っていないので軽いはずだが・・・
魔よけの刃物を持ってきていないせいか?

水のお接待がある休憩所で水道水を飲んでみるが
生ぬるいなあ。

やがて山道に入ると少しは空気感が違うよ。
向かい風も時折吹いてきます。

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遍路小屋があるので少し休ませてもらいましょうか。
背の高い小屋と青竹のコントラストがいい風景です。

大根峠の遍路道はよく整備されていて歩きやすい。
でも登り道なので汗が噴き出してきます。
もう衣装は上から下までぐっしょり濡れています。
汗には塩分、ミネラルが含まれているので汗と一緒に失われているんやなあ。

梅干をしゃぶりながら、麦茶を飲みます。

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よよようやく、峠に至りました。
結構疲れたなあ。空気が涼しい気がする。
ここからは下りなので楽・・・と思うが階段を下るのは結構疲れます。
道の脇には小川が流れていて、飲みたいなあと思うが飲める場所がない。

人の住む領域が近づいてくると気温も上がってきます。
棚田には稲が実り、
ふとみると山百合(かな?)が目に入る。
これ見ると夏も深まってきたなあ、と思うのです。
気になってあとで調べてみたら「カノコユリ」というそうな。
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阿瀬比の集落に出ました。
ここから、いわや道遍路道を登ると太龍寺に至ります。
でも今日はロープウエーで登る予定なんですよ。
無理は禁物・・・ってんで。

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近くの「阿瀬比バス停」を見てみたら、
10分後にロープウエー駅方面に行く便があるよ!
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

バス停のベンチに座って待つ。
日陰がなくて暑いが、菅笠があるのでまあ大丈夫でしょう。
木のベンチには汗で尻の跡がつきました。

0940に来たバスに乗り込んだら、平等寺にいた軽装の人が乗っていますよ。
彼は大根峠越えを避け、平等寺からバス停のあるところまで歩いてから
バスに乗ったんでしょうかね。
暑いからね~。

「和喰下バス停」で降りて、彼と一緒にロープウエー駅まで歩く。
なんでもタイ在住(日本人!)で、休暇を取ってお遍路に来ているということです。
今回は徳島のホテルを基点にして徳島の札所を廻っているとか。
彼によると今年の日本の暑さは異常だそうです。

山麓駅に着いたら、あと5分でロープウエーが出るようです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

乗客は彼とわしの2人のみ。
ガイドさんもリラックスして要点のみを喋っています。
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車内にはエアコンがなく暑いかなあと思いきや、
開けられた窓から涼しい風が入ってきて気分爽快

10分ほどの空の旅を楽しみ、


1019
21番 太龍寺着
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本堂の中では法要が行われているようです。
おおっ、ラッキーです。
法要のご利益のおこぼれを頂戴しながらお勤めします。
大師堂では回廊を渡って裏の大師廟でお勤めしました。

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納経所で御朱印を頂いた後、
今日お世話になる「碧」に連絡を入れます。
「もしもし、いま太龍寺の納経所です」
「えっ?早いですね」
「これからカモ道下ります」
「では12時半頃一宿寺ですね」

「そうなりますか」
実はこの日、1330から四国放送の記者の方が
「ラジオ遍路・88の音巡り」
の収録のために碧に来るそうで、
その際お遍路さんの声も聞きたい、というのです。

間に合えば収録に参加させていただけるんですが
焦って慌てて行動しても仕方がない。
淡々と行動していたら、どうやら間に合いそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

さて同行の彼は、太龍寺道を降りて水井橋を渡り鶴林寺へ。
わしはかも道を降りて一宿寺へ。
分岐点でお別れします。

かも道を下るのは初めてですねえええ。
登りの辛さがない分、余計にかも道を楽しむ事ができます。

フンフンフ~ンと鼻歌交じりで稜線を降る、降る。

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道が崩れている場所がある。大雨の影響か?
それに雨で流された葉や枝が道に堆積していますよ。

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途中一箇所だけシダの繁る道もあります。
ここの景色を撮るには・・・
低いアングルでしゃがみ込んで撮ってみました。

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石室が見えてきました。
かも道にひっそりと佇んでいます。
中に誰もいないのも、崩れてしまったものも、痕跡すらないのも
これもまた時代の流れなのでしょうか。

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「白の道」に出る。石灰岩地は足が滑りやすくて注意が必要です。
今回のお杖も、ここに合わせて富士登山の八角棒を持ってきました。
ここは石灰岩の地形なので、地下には鍾乳洞があるのか?

「こぶし石」、「にじり石」を過ぎて
お大師さまの像のある休憩所で休憩
山を渡る風が心地いい。
いやあああ~、かも道はいいねええええええ。

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「青の道」は竹の青が綺麗です。
しかし急な坂道を降るので、
積もった竹の葉で滑らないように注意が必要です。

下界が近づいてきました。
一宿寺の屋根が見えてきましたよ。

1214
やれやれ、早く着いたなあ。
下り坂で足がガクガクしているよ。
水掛け不動さまと、おやすみ大師にご挨拶していると
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ギョッ!幕の奥に人がいる!
おそるおそる覗いてみたら・・・
「ハァ~イ!」
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迎えの車が来てくれたので乗り、民宿「碧」に到着
ずいぶんと早いチェックインになったなあ。
まずは濡れた衣装を脱いでシャワーを楽しむ。
冷房の効いた室内でひっくり返っていました。

1330に階下で、
放送局の人が到着したような声が聞こえてきました。
呼ばれたら行く、という段取りなのでそのまま寝転んで待つ。
最初は民宿の取材をされているようです。

やがて呼ばれたので広間に降りていくと
そこには四国放送局の人が1人います。
ラジオ局なので、当然カメラの人はいない。
レコーダーひとつの軽装です。

挨拶を交わして、早速打ち合わせがはじまりました。
色々な質問が来るのでそれに答えていきます。
本番の際によどみなく会話が出来るための準備なのですね。

「では、お願いします」
「はははい」

以前韓国のテレビ局の人にインタビューされたときは
しどろもどろでしたが、
今回はリハーサルをしているのですらすら話すことが出来ました。

いやあ、
お遍路中、時々ラジオでこの番組を聴いていましたが
まさか自分が出演するとは考えてもいませんでした。
碧さん、呼んでくださってありがとうございます。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

しかし、放送される8月19日は娘の結婚式の関係で家に帰っていて
お遍路どころではなく、聴くことができません。
後でオンデマンドで聴くことができるかな?


8月4日(土)
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0600朝食、0645に車で送ってもらい

0655
19番 立江寺着
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本堂でのお勤めのときにお寺の鐘が響きました。
何回撞いていたのかな?
明け六つなので6回なんかな?

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納経所では、「関所寺の印」を頂きましたがな。
そういえば、昨日の太龍寺では金龍の御朱印を押してもらうのを忘れた!
まあいいや、次回のお楽しみということで。

ここから赤橋を渡って恩山寺まで歩きます。
既に暑い。
しかしながら、この時間は向かい風が吹いて来て心地よいね。
衣装はすでに汗でぐっしょりになっています。

この道を逆に歩くのは初めてです。弦巻坂を通りたい。
遍路案内を見落とさないように注意しながら歩くのですが
暑さで集中できへん・・・。

この辺は大きな案内板が設置してあるので
なんとか旧遍路道に入ることが出来ました。
竹林に覆われた弦巻坂はいい景色ですねええええ。
いちばん竹林の美しい季節ではないかと思うほどです。

畜産場を抜けると、駐車場を経て

0825
18番 恩山寺着
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お大師様が迎えてくださりました。

手水場では、無作法ながら首と顔に水をバシャバシャかけさせていただきました。
ああ~、気持ちがいいなあ。
お大師さま、ありがとう。

本堂でのお勤めを終えて階段を降りていくと、
上下白衣のダンタイサンがやってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
「・・・あれ?」
三和会の方々でした。
そういえば去年もここで会ったよなあ。
ここでのご縁があるのでしょうか。

今回の予定はここで終わりです。

徳島まで移動してから、高速バスで帰る予定です。
さてJR「小松島駅」まで歩くか・・・
「恩山寺バス停」を覗くと、30分後に徳島行きがあるよ・・・

おおっ
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

でもねえ、日陰の全くないこの停留所で30分じっとしているのは辛い。
どうせ暑い想いをするなら、バス路線に沿って歩くとしますか・・・
だいたい10分くらい歩くと次の停留所があるよ。

3つ目くらいの停留所に来ました。バスが来るまで5~6分
ここでバスを待とうかね。
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田圃にはタニシがたくさんいます。農薬をあまり使っていないんでしょうね。
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農作業をしていたおばあさんからお接待を300円頂きました。
「暑いから、たいへんやねぇ~」
「南無大師遍照金剛 ありがとうございます」
「お気をつけて」

やってきたバスに乗るのですが、ズボンも汗で濡れているので
シートを濡らしてしまうことに罪悪感を感じますがな。

1030頃に「徳島駅前バス停」に着く。
高速バスチケットセンターで、
1200発の阪急梅田行きチケットが買えました。

さて時間があるので温泉に行って汗を流そう。
「びざんの湯」
今日は営業していますよ。
早速入るのですが、今日はもっぱら冷水泉に浸かってばかりいました。
気持ちいいですね~。
冷水泉は屋外にあるので水浴びをしている気分満点ですがな。

実は太龍寺の後、那賀川で水浴びをしたくて仕方がなかったんです。
いつか夏の歩き遍路の際に、川遊びをしたいと考えているのです。
それができるのはいつか・・・

お風呂のあとは精進落しのビールは定番であります。
今回は餃子を頂きながらキンキンに冷えたビールのうまいこと。

余裕を持ってバスに乗り込み、爆睡状態で
目が覚めればそこは阪急梅田バスターミナル

今回も無事に終了しました。

気象庁も警告する生命の危険がある暑さの中で
なぜ歩き遍路なんてするの?
なんででしょうね?
それはお大師様に呼ばれたから!

今回碧に宿泊したお陰でラジオの収録にも呼んでいただきました。
これをご縁という他なにがあるのでしょうか。

次回は土佐遍路であります。
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おきらく遍路旅10巡目 1番霊山寺~17番井戸寺

おきらく遍路旅10巡目 1番霊山寺~17番井戸寺
平成30年7月14~16日
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7月の豪雨で西日本をはじめ、四国も甚大な被害にあい、
多くの方々が避難生活をされている中更に猛暑が襲い、被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

海の日の三連休は被災地の邪魔にならないように
比較的被害の少なかった徳島の札所を巡る事にしました。

こんなときにお気楽に遍路なんて!
という意見もあるでしょうが、
お四国に少しでもお金を落とすことも復興支援であるかと考えます。

今回から10巡目
少しは進歩しなくては、と心に言い聞かせています。
まず心がける事
①灯明、線香を立てるときに無事健康に巡拝できる感謝の意を唱える事
②お勤めの最後の願文にわしと家内の先祖代々の菩提を願う事
これは特別なことではなく、
勤行次第にも影響を与えるものではありません。
先祖の方々がおられて今日の自分がある。
それを身に沁みることが大切と考えます。

さて

7月13日(金)
うだるような暑さの中、仕事を終えて「JR大坂バスターミナル」に向かうが、
忘れ物をしたのに気づく。
それは汗取りのステテコ
大汗かくので、汗がズボンに絡み付いてあせもの原因になるからです。
ああ、どうしようか・・・
大阪駅の北口にはヨドバシカメラのビルがあり、そこの7階にはユニクロがあるよ。
そこに立ち寄ってお洒落な柄のステテコを買いました。やれやれ。

1630発のバスに乗り込む。
乗ったとたん眠りこけるのはいつものとおり。

1900に「徳島駅前バスターミナル」に着く。
徳島市内は阿波踊りの熱気が充満しているような気がしますね。
お囃子の音が聞こえてくるような気がする。
「徳島ステーションホテル」にチェックインして、
夕食を食べに外に出る。

何を食べようか?と考えるまでもなく頭の中では
「インドカレー、インドカレー」
の言葉が渦巻いている。
暑いので、カレーを欲するのは自然の摂理でしょうか。
カレー のコピー

駅ビル5階にあるインド料理店に飛び込み、
辛さのレベルをいつもより3つあげたチキンカレーを頼みました。
おお、辛い。辛いがおいしい。

セブンイレブンで翌日の食事を買い、発券機で
「発車オーライネット」で予約しておいた来月のバスチケットを発券しようとしたら・・・・・
「お取り扱いできません」

ええっ!

何度やってもだめ。
スマホで調べてみたら、セブンイレブンでは取り扱いできないとか。
ええっ!予約チケットの購入期限は明日の14日までやぞ!

頭をグルグル回転させて考え、
そうや、高速バスセンターに行ったらいいかも。
隣に高速バス営業所があるのですが、受付カウンターは既に終了している。
挫けずに、自動発券機があるので、予約番号を入れてみたら・・・

おおっ

買えましたよ。
これで8月の土佐遍路もうまくいくよ。

色々汗をかいてしまったのでホテルに帰り、汗を流して
早めに眠りました。



7月14日(土)
天気予報を見るまでもなく、今日の最高気温予想を見ても仕方ない。
麦茶と潰し梅干をしこたま持って、いざ。

今朝も朝食は「松屋」のソーセージエッグダブルで、とろろ付きを選ぶ。
暑いときはネバネバメニューがいいとか。

「徳島駅」0552発の高松行き普通に乗りこみ、
0606に「板東駅」到着
駅構内には誰もいない。
蝉の声が聞こえてくる中、歩き始めます。

0624
1番 霊山寺着
境内には既にクルマヘンロさんたちが集まっています。
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本堂の扉はまだ閉まっています。
時間がたっぷりあるので閉まった扉の前で10巡目のご挨拶をしながら
お勤めをし、続いて大師堂でも旅の安全を祈願します。

本堂前に戻り、0650頃だろうか、
ジャラジャラした遍路婦人が本堂の扉を開けて中に入って行き
妙な節回しで般若心経をあげはじめました。
扉を半開きのままにしているので、あとから来た人たちが続々入っていく。
いいんかなあ~?

わしは納経所が始まるまで外で待ち、ご朱印をいただきました。
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本堂の隅に「鯉の餌」があるのを見つけて、買ってみました。
池まで行き、餌をパラパラまいてみたが、鯉たちの反応が鈍い。
まだ寝ている時間なのかなあ?
しばらくしたら大きな鯉が寄ってきて、パクリ、パクリ。
次第に鯉たちの反応が活発になってきて
餌の撒かれたところに集まってきますよ。

しばらく鯉に遊んでもらったあと、次に行きましょうかね。

道路脇にある桃の木には袋かけされた実が成っていますが
地面に沢山落ちています。豪雨の影響か?
かなり痛んだ1つを拾い、ポケットに入れる。
これは不偸盗にあたらないやろう。


0740
2番 極楽寺着
すでに駐車場には車が数台停まっています。
1番で一緒だった人たちにやかあらん。

本堂は深い木立に日が遮られて涼しいですよ。
お勤めの間、どこからか風も吹いてきて気持ちがいい。
ありがたや。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

気持ちよく荷物を背負って、次に行こう。
ポケットからさっき拾った桃を取り出してかぶりついたら

「甘い!やっぱり甘いぞ!」
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表面は傷ついてグズグズですが、甘みは強く
店頭の高級品と比較しても遜色ないっす。

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田圃の味わい深い遍路道があるのですが、ここを歩くと境内に入ってしまう。
なので、今回は初めて道路を歩いて山門から入ることにします。

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3番 金泉寺着
だんだん気温があがって来ました。
テントの張ってある休憩所にリュックを降ろして
白い屋根の下で灯明、香炉で火をつける・・・・
あっしまった、感謝の言葉を唱えながらやるんだった。
いかんなあ~。

大師堂前では、きちんと感謝の言葉を唱え・・・
帰りに山門を見ると、桜の枝が広がっている。
ああ、桜の季節にこのアングルで見ると綺麗やろうねええええええええ。
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自動販売機が目に付くと、つい引き寄せられてしまいます。
今回は無意識に麦茶を買ってしまう。
昨夜コンビニで買った潰し梅干を口に含み、塩味と酸味を楽しみながら歩く。

今回は歩きながらラジオを聴くのは、やめ。
去年スイスの女医さんに「コンセントレーション!」と怒られたもんね。
歩くことに集中しましょう。

徒歩禅、徒歩禅

しっかし、次から次へと頭には雑念が浮かんでくるねえ。

遍路道は田圃道や山中に入ってみたり、変化があって楽しい。
途中の山道には大きな柑橘系の実がたわわに成っています。
これは持ち主不在になって久しいやつなので、
ソフトボール大の実をひとつ頂きます。

厚い皮を歯でむくと、いい香りがして唾が湧き出てきます。
さあいよいよ中の実をガブリと

あ゛あ゛あ゛う゛う゛う゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛

すっぱ~~~~~~~!

口いっぱい含んでしまったのであわてて吐き出す。
なんだか口の端がシンジンしますよ。

唾だらけの口を持て余しながら歩くと
別格愛染院が見えてきました。
住職様が庭木の手入れをされています。

「休んでいかれませんか?」
「ありがとうございます」

冷たいお茶で口の中を清めます。

「いやあ~、さっきすっぱい実を食べてしまいました」
「ああ、肥料とかをやらないと甘くならないですね」

博学の住職様に色々なお話を聞かせていただきました。
奥様からスイカの切り身をいただき、かぶりつくと甘い。
酸っぱい思いをした後なんで、余計に甘いですよ。

そのあと、自家製のミントとセージのお茶をいただきました。
「苦いでしょ?」
「いや、センブリよりは苦くない・・・」
しばらくドクダミ茶の効用について話が弾みました。

愛染院を後にして、お気に入りのうどん屋「萌月」
開いているかな~?

・・・・まだ開いていない。10時前だしね~。
しゃーない、次回はもう少し後の時間に計画しよう。

山間の道の先にはお寺の大屋根が見えてくる。
この景色、お気に入りです。
それに今の時間は向かい風で気持ちがいいなあ。
この風はどこから吹いてくるのか?

西方浄土ではないなあ。瑠璃光浄土か?
この先には大日如来さまがおられるから、密厳浄土か?


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4番 大日寺着
駐車場には更に多くの車が集まっています。
さすがにこの時期はダンタイサンのバスはいない。
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山門の修理が終わったのですね。綺麗になっています。
本堂、大師堂での読経の際には風が吹きぬけていきます。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

あっ
また灯明、線香を灯す際に感謝の言葉を忘れた!
大金剛輪陀羅尼でカンベンしてちょ。

次の札所までは下り坂なのでいいんですが、
今度は追い風なので暑さが身体にまとわりついてくる。
時々立ち止まり、風を受けて涼むのですが、それもいっときのこと。
ああ~、暑いなあ。

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途中にある評判の
「FUJIMURAベーカリー」
この前は閉まっていましたが・・・おお、開いているよ。
窓から覗き込んだら店員さんと目が合った。
店内に入ろう。

店内には美味しそうなパンが陳列されている。
どれにしようか迷うくらいです。
バゲットのサンドイッチとクリームパンを買いましょう。

五百羅漢を過ぎて、
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5番 地蔵寺着
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大銀杏の木陰のベンチに荷物を置き
本堂、大師堂でお勤めしていたら密厳浄土からの風が吹いてきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

ベンチに戻り、買ってきたバゲットにかぶりついた。
おお、美味しいぞ!
卵とハム、野菜の取り合わせがベストマッチングです。
「うまっ」
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独り言が思わず出ました。
クリームパンのカスタードクリームもトロリとして甘すぎず
美味しいなあ。

満足していたら、白人の若者が来ました。

「Hi!Where are you from?」
「USA!」

そこまではよかったが、彼の米語が流暢で早口で理解できん・・・
ネイティブの会話が聞き取りにくいのは初めてです。
デンマークやドイツの人たちは丁寧に英語を喋ってくれるので解りやすかった。

このわけわからん会話の中で「Pioneer」だけは理解してもらえた。
スマホで「先達」を検索したらこの単語が出てきたのです。

今まで先達を「コンシエルジュ concierge」と表現していたが、これは仏語で、
意味が違っていたようです。
「Pioneer」よりもむしろ「Leader」か、「Guide」のほうがしっくりくるかもしれんね。

彼に暑い日は麦茶と梅干を買うといいよ、と教えてあげました。
ジャパンの伝統的な暑さ対策です。
彼はコンビニで買うと言っていました。


閑話休題


門前の売店には確かアイスキャンデーがあったはず。
門を出て売店に走ったら、アイスはあるがおじさんがいない。

ああっ

ちょうどお昼時だしなあ。どこかで食事をしているのかしらん。
しばらく待ったが来ないので、お金だけ置いてアイスを買おうかと考えていたら
おじさんが走ってきました。暑い中、すいません。
「イチゴ味を!」
「今日も暑いね~。37℃はあるんかいなあ」
「体温と同じくらいやね」
アイスをかじりながらまた歩く。

暑いよ~、暑いよ~・・・
気温はうなぎのぼりに上がっていく。

足取りも遅くなってきました。
コンビニが目の端に入ると、遍路道をそれて店内に入り
クーラーの冷気を楽しみながら麦茶とアイスを買って食べながら歩きます。

アスファルトの道も暑いが、
青い稲の田圃もムッとしたような熱気を纏っています。
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藤棚の下にベンチがあるのでよっこいしょ、と座る。ふ~~~。
目の前には弁天堂があるよ。周りの水が枯れています。
最初から水をたたえる構造ではないのかな?

更に歩く。
何を考えながら歩いたんだろうなあ。
もう訳わからんようになってきました。
2時間以上歩いて、ようやく

14時頃・・・
6番 安楽寺着
ああ~、本堂の中は涼しいなあ。
ここに納経所があるからです。

大師堂の中はさすがにクーラーはない。
締め切った室内は蒸し暑く、汗がしたたってきます。

さて、今夜はここの宿坊のお世話になるのですが、まだ早すぎる。
玄関で荷物を預かってもらうことにしましょう。

身軽になったところで
足取りもヨロヨロと次の札所まで行く。
幸い1kmちょっとなので大丈夫です。

1500
7番 十楽寺着
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ここでのお目当ては、最近始めた愛染明王さまの御朱印を白衣に頂くこと。
今着ている、お大師さま像を背負っている白衣は印を押すものではないので、
最初に着ていた白衣を持ってきているのですよ。

本堂、大師堂、愛染明王堂、それに海軍十三期飛行予備学生慰霊碑のお不動さまに
特に丁寧にお勤めしてから納経所に行って御朱印を頂戴しました。
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元来た道をヨロヨロと戻る。
1545くらいかな?
宿坊にチェックインして部屋に通されたら、早速洗濯に走る。
歩きの人が洗濯に来ていました。

「いやぁ~、今日は暑かったですね~」
「本当ですねぇ~」

洗濯機に塩を吹いた衣装を放り込み、そのまま「大師の湯」へ直行
頭から冷たい水をかぶると生き返りますがな!
天然温泉の浴槽もいいが、あまり長湯して身体を温める事は避ける。
なぜって、汗が引かなくなるから・・・

部屋に戻り、疲れた身体を畳の上に横たえてしばらくじっとしている。
起き上がりたくない、動きたくない。
クーラーの効いた部屋で身体を休める事に専念する。
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今回からリュックとさんや袋を新調しました。
汗を吸い込んでリュックが腐ってきたのですよ。
それから「いっぽ一歩堂」で見つけた黒のさんや袋

実は、明日の夜は
鴨島温泉の善根宿に泊まる予定でした。
しかし、今日のこの有様では、クーラーのない所で安眠を得る事は難しいやろうなあ。
予定変更をして鴨島駅前の民宿を予約しました。

1800に夕食の館内放送が入り、
ヨロヨロと起き上がって食堂に行くと、
自分の席には5人の個人遍路さんたちが座っています。
その中の1人、おじさんは既に食べ始めています。
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「あ・・・ここは食前のお言葉があるのですよ」
「うん?そう?」

残りの人はここの仕来りを知らないらしく

「うん・・たぶんそうなんじゃないかな?」

自信なげに言うのですが、おじさんは構わず食べ続けている。

やがて役僧の方が法衣を纏って登場し、
「食前の言葉を唱えます」

「・・・えっ!ほんまや。どないしょ」
おじさん、あわてて食べかけのお膳にパンフレットをかけて隠しました。

おごそかに食前の言葉を唱え、いざ。
おじさんはビールを頼んでグイグイ飲んでいます。
話をしてみると、先達同期のようです。
先達番号がわしと3つ違いの人みたいです。
京都から来たんですって。
臨済宗の方で、藤井寺で推薦を受けたとか。
わしは臨済宗妙心寺派開祖の寒山慧玄に私淑しているので、
それらの話で勝手に盛り上がりました。

食事をしながらテーブルの席に着いた人の手首を観察してみる。
すると、歩き遍路はわしと、洗濯場で一緒だった人と、そのお連れの人のようです。
なぜって、日に焼けた手には時計の跡が白く、くっきり残っているからです。

わしもビール飲みたかったが、夜のお勤めに差し障るといかんので
ぐっとこらえます。

大飯三杯いただいて、さっさと部屋に帰る。
部屋で再びひっくり返ってから1845に玄関ロビーに行くと
台湾人かな?二人連れの人が御供養のための申込書を説明を受けながら書いていました。

1900からお勤めの始まりです。
安楽寺の夜のお勤めの「楠供養」、賛否両論あれども、他の宿坊では体験できないので
一度は経験しておくといいんじゃないかと考えます。

約1時間の華やかなお勤めが全て終わり、
部屋に戻ってテレビをつけたが面白くないので
もう寝る事にします。



7月15日(日)
朝0400に目が覚めました。
さすがに外はもう明るくなってきています。
ちょっと散歩をしましょうかね。
安楽寺境内にある仏様などに丁寧にご挨拶して廻り、
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空を見上げると一筋の飛行機雲が空を切り裂いています。
上空の湿度は高いんやろうなああああああ。

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本堂前の水盤から流れ落ちる水は、玉になって転がっていきます。
これは「液滴現象」というそうで、よく、御霊水ではこのような現象を見かけます。
弘法の湯からの水が流れているから
このような現象が起きるのですかね。

0630の朝食時間の5分前に食堂に行くと、
すでに三三五五集まってきています。
朝は揃って食前の言葉はないので、それぞれ食べ始めます。
今朝は暑くなる前に出発したいので、大飯2杯を5分で終了しました!

昨日7番は参拝していたので遥拝のみで先へ進む。
朝早いので渡ってくる風が気持ちがいい。
しかし喉が渇いてくるので昨日買っておいた麦茶を飲むが
ついついガブ飲みをしてしまう。
富士登山のとき勉強したのは、一度に飲む量は90mlがいいそうです。

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ここら辺はタバコの栽培をしているんですね。
地面に落ちている乾いた葉の匂いを嗅いでみるが
タバコの匂いはしない。

ああ、水がなくなった。自販機は・・・ないかなあ。
水道から水を汲んだらいいんですが、勝手に蛇口をひねることはできん。
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熊谷寺の山門が見えてきたところで、民家の庭から

「おはようございます。ごくろうさんです」

おかあさんから声がかかりました。

「すすすいません。水をいただけませんか」
「はい、いいですよ」

庭先に立って待っていました。
やけに長いなあ。

おかあさんが出てきました。
「これ、梅干うちで去年漬けたやつ」
小さなパックに入った赤い梅干が3つぶ

唾が出てきました。
「いま、食べていいですか」
「どうぞ、どうぞ」

ああ~、心地よいすっぱさと塩味です。
「わしも毎年漬けていたんですが、最近やっていないなあ」
「塩加減はどのくらいにしてるの?」
「・・・そうですね、決まりどおり20%です」
「うちはね、13%で減塩にしているのよ」
「なるほど、それで食べやすいんですね」

喋りながら梅干を全部食べてしまっていました。

「・・・あら、もう少しあげましょうか?」
「いえ、もう充分補充できました。ごちそうさまでした」

休憩して水分塩分補給が出来たので足取りも軽く

0808
8番 熊谷寺着
駐車場には、はやクルマヘンロさんたちの車がいますよ。
木立に囲まれた参道は涼しい。
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ふと目に入ったのは、葉に張り付いているカタツムリ
妙にこの絵が気に入りました。

本堂では、宿坊で一緒だった2人連れの男性がお勤めしています。
わしが寄り道している間に追い越されたのかな?
この人たちの装束は上から下まで古式に則った格好です。
御詠歌らしき歌声も聞こえてきます。

「歩くの早いですね。もしかしてお寺の方ですか?」
「いえ、いえ。普通の人です」

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納経所脇の自販機には、やはり現代の御加持水が販売しているので
買って飲んでしまいます。

ここから次の札所までは距離もさほどなく、
それに遠景でお寺が見えるので気分的には楽です。

まだ午前中なので吹いてくる風も涼しい。
今回はラジオを聴いていないので、やはり頭の中に浮かぶ考えはさまざまです。


0920
9番 法輪寺着
親子連れのクルマヘンロさんが来ています。
この暑い日に、子供さんも大変でしょう。
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本堂でまた感謝の言葉を唱えるのを忘れ、大師堂で取り返しました。

さてここでのお目当ては、門前の茶店
「かき氷」の幟を見つけていましたので早速飛び込む。

先ほどの二人連れが、冷やしたらいうどんを食べていましたよ。
わしは「かき氷!」
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かき氷を食べるときは冷房の効いていない所で食べると
その有難味が増します。
「ああおいしかった。ごちそうさま」
草餅を1個お接待でいただきました。

だんだん気温があがってきましたよ。
もうすでに服は汗でべったりしています。
ステテコを履いていてよかった。

途中、浄土真宗の円光寺の掲示板に
色々と気になるお言葉が掲示してあります。
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わし、お寺の掲示板には時々こうしたお言葉に出会えるので
意識的に覗くことにしています。

途中にはいつものお接待所があり、お茶が置いてあります。
熱いお茶かな?
注いでいたら冷たいお茶でした。おいしいぞ!
思わず3杯飲んでしまいました。

さっきから「ニャー」「ニャー」声がする。
ネコちゃんがこっちに来ました。
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「遊ぶかい?」
「ニャー」

膝に乗せてあげてコチョコチョしてあげたらゴロゴロと喉をならします。
暑い日にネコを膝に乗せていると、人間もネコも暑くないかい?

「もういい?」
「まだニャ」

結構長いこと遊んでもらっていました。

「もう行くわ」
「ニャ?」
「さよなら~」

手と膝にはネコの毛がいっぱいついています。
指の匂いを嗅ぐと、ネコ臭い。
どこか手を洗うところはないかなあ・・・
田圃の用水で洗いました。

休み休み歩くのですが、昨日の疲れも残っているのかなあ、
頭がボ~ッとしてきて身体がだるくなってきます。
今回、野宿の可能性も考えてツェルト、寝袋、蚊帳、マットなどを持ってきていたのです。
この重さもばかにならない。
ああ、もうこの辺でやめておいたほうが無難なのかなあ

そんなことを考えていたらスマホの着信音がします。
徳島在住の先達同期Kさんからです。
「いま、夜勤明けなんですが、どこ歩いていますか?」

おおっ南無大師遍照金剛!

車と昼食のお接待をしてくださるそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

10番切幡寺門前の土産物屋さんの前でへたり込んで待つ。

Kさんの車がやってきました。
作業療法士の方で、仕事を終えて駆けつけてくださったのです。
ああ~、仲間っていいですねえええええええええええ。

「切幡寺は、まだですか?」
「まだっす」

では333段の階段をワープして境内に。


10番 切幡寺着
ミンミンと蝉しぐれが降る中、お勤めをします。
Kさんは仕事帰りなので参拝用品を持ってきていないからと言って
藤棚の下で待ってくれています。すまんこってす。

車お接待がなければ
果たしてヨレた足腰で333段の階段を無事に登れたでしょうか。
でけんことはないのでしょうが、相当体力が消耗したでしょうねええええ。
四捨五入したら60歳の身なれば、季節に応じた参拝方法を考えなければならんね。

「さてお昼にしますか?それとも11番へ?」
「は、はい。11番へ・・・」
「レッツゴー!」
「おー!」


11時頃
11番 藤井寺着
駐車場にはクルマヘンロさんたちの車が数台停まっています。
そのなかには、かなりのシャコタンのスポーツカーがいます。

「あの車で焼山寺に登るつもりやろうか」
「大丈夫かねえ」

本堂、大師堂でお勤めしたあと、弁天堂に行こうと振り向いたら
Kさんがわしの後姿を撮影していたみたいです。
自分の後姿なんて、自分以外の人に撮ってもらわなければわからんもんねえ。
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こんな感じなんですね。

「では昼食に行きましょうか」
「はははい」
「うどんか、ラーメンか、どちら?」
「すべて帰依いたします」
「ではラーメンに」

地元の美味しい店を網羅している方なので、どこに連れていってもらっても
満足できる事間違いなし。

有名ラーメン店に連れて行ってもらいました。
餃子の無料券をいただき、トンコツラーメンとライス(大)を頼みます。
まず、水をしこたま飲み、ひといき。
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おいしい、やっぱりおいしいぞ!
夢中ですすりこみました。
わし、ラーメンを食べるときには必ずライスを食べたいのですよ。
若い頃読んだ漫画の「男おいどん」でラーメンライスのファンになったのです。
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「ありがとうございました。このまま17番で降ろしていただければ・・・」
「いいですよ。むしろ家に近いから」
「おおっ」

13時頃
17番 井戸寺着
「どうもありがとうございました!」
「いえいえ、またお声掛けください」
「よろしくお願いします」
Kさんはこれから家に帰って寝ます。
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まだ時間は早い。しかしこれから気温はどんどん上がってきます。
だけども、16番観音寺くらいまでは行けるやろうなあ。
すっかり重く感じられるリュックを担いで、16番目指して逆打ちルートで歩みます。
コンビニでアイスキャンデーを買ってむさぼり食う。

途中自販機があると、必ず買ってしまいますねえええええ。
それも一気飲みしてしまう。
リュックにはバックアップの水があるので不安はないのですがね。

14時頃
16番 観音寺着
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ワゴン車に乗ったダンタイサンが来ています。
先達さんが二人いて、経頭とお鈴の役割をそれぞれしていますね。
手水の向かい側にある椅子に腰かけると、

「ふぅ~~~」

と声が出てきます。
「この暑いのに、ごくろうさんやねぇ」
御刀自遍路さんに声をかけてもらいました。
「は、はぁ~」
今日も昨日以上の暑さだとか。
自分は何を好き好んでこんな暑い思いをしているんでしょうね。

わからん。

大体暑い日も寒い日も雨の日も風の日もお四国を廻っているので、
たまたま今日は暑い日、ということでしょうね。
最初の歩きの時、四万十が気温40℃の時に室戸岬目指して歩いた経験があるので
暑い日の対処はできるような気がします。

さて、戻るか。「府中駅」まで歩いて戻る。
またコンビニでアイスキャンデーを買った。

1544「府中駅」~1601「鴨島駅」
今日のお宿は駅前通りの「さくら旅館」です。
去年の10月にもここに泊まったのですが、その時もほぼ飛び込み状態でした。

ここは古いが部屋数が多く、規模の多い遍路宿だったのでしょうが
いまやお遍路の数も減り、それにダンタイサンは泊まらないだろうなあ。

さっそくお風呂と洗濯をしましょう。
今日はわしだけなんで、洗濯機の取り合いもしなくてもいい。

風呂上がりの体をクーラーの効いた部屋に横たえる。
鴨嶋温泉の無料宿泊所ではこのような極楽を味わうわけにはいかないやろうなあ。
少なくとも真夏は野宿はやめておこう。
冬はなんとかなるんですけどもね。

1800に夕食のため食堂に降りると
一人分の食事が並んでいます。
配膳は若主人がしてくれて、彼とお遍路とお遍路宿の将来について語り合いました。
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ビールを飲もうかという誘惑もあったのですが
今日はなんだかその気にならず、早めに寝てしまいました。



7月16日(月)
0600に食事を頼んでおいたので、さっさと食べてさっさと出かけます。
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「鴨嶋駅」0630発の列車に乗って「府中駅」0647着、そこから13番まで歩く予定です。
駅にはオジサン遍路さんがいました。

「おはようございます。どちらまで?」
「立江駅で降りて、鶴林寺の向こうまで・・・」

オジサン、連日の暑さで少し元気がないようです。

「梅干を持っています?よかったらこれ、どうぞ」

と、自分用に買っておいた潰し梅干をあげてしまいました。
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やってきた列車に乗り、しばらく車窓の景色を眺めていましたが
切符を確認しようと思ったら、小銭入れがない!
リュックとさんや袋、体中のポケットを探したがない・・・・
ああ、「鴨嶋駅」で落としたか。
不幸中の幸い、カードとか万札が入った財布はちゃんとさんや袋にある。

車掌さんに訳を言って「石井駅」で降りて、10分後に来る折り返しの列車で鴨嶋へ・・・
と考えていたら駅前にはタクシーがいる。

「すいません!鴨嶋まで!」

「石井駅」から「鴨嶋駅」までタクシーで3000円弱かかりました。
列車を待てばええやん、とも思ったのですが、なにせ気が気ではない。

「鴨嶋駅」に着いたら駅員さんに
「すいません!財布が落ちていませんでしたか!」
向かいのホームにいたオジサンが財布を拾ってこちらに投げてくれました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 

ちょうど0704発の列車もやってきました。
ああ~、よかったよかった。
しっかし、なんでこんなミスをしたんやろうなああああああ。
財布落としたのは初めてです。

0723「府中駅」着
仕切り直しです。予定より時間が若干ずれてしまった。
それはそれでええやんか、という心境になっているこの頃ですがな。
17、16番は昨日のうちに廻っておいたので、15番国分寺まで一直線です。

大きく立派な「大御和神社」に拝礼をして、
道の向かいを見たら真言宗の寺院があります。「千輻寺」
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門の中をそっと窺ったら、大師堂がある・・・おや?
聖天堂でした。

おおっ!

ここにも歓喜天さまがおられますよ。

お供えの甘いものがなくて失礼しましたが、ご挨拶をさせていただきました。

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田んぼの中の道を歩いていくと
国分寺の大屋根が見えてきます。
昔、大きな建物の無かった時代には、お寺の大屋根が近郷近在の人たちの目印になったのでしょう。
もちろん、お遍路さんたちにも。

0830
15番 讃岐国分寺着
まだ本堂は修理中で、烏枢沙摩明王堂にご本尊様はおいでになります。
大師堂に行くと、自転車遍路らしき女性がやってきました。
彼女、焼山寺へは神山から自転車で登ったのかなあ。

わし、自転車遍路だけはやる気にはなれない。
平地ならばまだしも、起伏のある道や、山道は体力を消耗してしまうからなあ。

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山門に戻ってきたら、昨日のKさんが出勤前に立ち寄ってくださり、
お接待のお茶をいただきました。
ありがたや~。
ここから次へは、1kmちょっとしかないので
気分的にかなり楽です。
しかし、途中の店でアイスキャンデーを買おうと期待していたのに
まだ店が開いていなかったので、がっかり。

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自販機で御加持水を飲むか。
お釣りのレバーにはカエルが休憩しているので邪魔しないように。

0915
14番 常楽寺着
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境内にたくさんいる猫ちゃんたちは・・・
暑いので日の当たるところにはいないなあ。

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本堂、大師堂でお勤めしてご朱印をいただいてベンチに戻る途中
老遍路さんから声がかかった。
「おはようございます」
「おはようございます。暑いですね」

フィンランド在住20年の日本人画家だそうです。
1年に1度、通しの四国遍路をされるとのこと、
これが楽しみで楽しみで・・・と言われていました。
本当に楽しそうに語ってくれる。
わざわざ暑い季節に日本に来るそうな。

彼はレストランなどの壁画を描かれていて、その様子をスマホで見せて頂きました。
わしはお気楽なアマチュアなんで、同じ土俵で絵を語る事はできません。

「自分はデッサンとかの絵の基礎をやっていないので・・・」
「いや、かえってしなかったほうがよかったかも。自分の作風ができあがるから」
「ほええぇぇぇ。そ、そんなもんなんですか」

思わぬお言葉をいただきました。
画家の方から、こういった言葉をいただけると
悩みながら、気後れしながら描いている自分の絵に指針をいただいたような気になります。

もしかしたら、この方と出会うために列車に遅れたのかもなあ。
すべての出会いには意味があり、必然であると考えるのです。

結構長話をしてしまいました。
「この先、お気をつけて」

リュック背負って、門を出る。
門前のかき氷の屋台は・・・ないなあ。
最初の歩き遍路の際にここで冷たいかき氷を食べた思い出が強くよみがえる。

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いままで気にせずに通り過ぎていた、児童擁護施設「常楽園」
先月、関西先達会に参加した際に常楽寺住職のお話で、
ここの施設の話を聴かせていただきました。
親と一緒に暮らすことのできない子供たちをここで預かっている。
口先で福祉福祉と唱えても、実際に行動に移すことはなかなかできん。
まさに住職は大慈悲の心を持たれ、実践されているのですね。



1019
13番 大日寺着
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ああ、暑さが本格的にならんうちにゴールに着けました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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ご朱印をいただいたあと、
金住職とお弟子さんのユナさんが稽古場からわざわざ来てくださり、
本坊から跡取りの弘昴さんも出てきてくださり、記念撮影!

弘昴さんから、
関西では珍しいドクターペッパーの白と、プロテインバーを頂きました。
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神戸のコストコで買ってきたんですって。アメリカンな弘昴さんらしいです。
いやぁ~、白ペッパーは横須賀にいた頃によく飲んだなあ。
懐かしい味です。

ユナさんが、
「ヒルゴハンタベマシタカ?」
「お宿で貰ったお握りを食べます」
「オチャヲモッテキマスネ~」
「あ、ありがとうございます」

縁側の縁台に座っていたら、女性の歩き遍路さんが座りに来ました。
「こんにちは。暑いですね」
「本当に」
東京から区切りで来ている方で、今回が2回目
暑いけども歩き遍路が楽しくて仕方がないそうです。
昨日は11番藤井寺門前の「民宿吉野」に泊まられ、
歩き遍路さん達と楽しく過ごされたそうです。

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ユナさんと弘昴さんがお茶と果物を2人分持ってきてくださり
彼女と一緒に頂きました。

わしは「さくら旅館」で頂いたお握りの昼食を頂きながら
金住職と弘昴さんの物語を語って聞かせると、
「まるで、映画のようなお話・・・」
と驚いていましたがな。
大日寺で起きた物語の真実を、もっと沢山の人達に知ってもらいたい。

ここで今回の旅は終了です。
毎回毎回、色々な魅力ある人たちとの出会いが楽しくて、
お遍路記の題材には事欠きません。
お遍路をする中で出会う人たちとの交流を通じて
自分の修行も一歩一歩進んでくれているような気がします。

路線バスに乗って「一の宮札所前バス停」~「徳島駅前バス停」まで行くのですが、
途中、知的障碍者の子供の団体が乗ってきました。
遠足なんでしょうか。
お世話をしているのは若い男女4人
彼らの様子を観ていると、皆笑顔で楽しそうに対応しています。
勝手に降車ボタンを押したり、奇声をあげたり、バスの中は賑やかであります。

わしも過去、「身体障碍者アメリカ西海岸ツアー」に2度ほど
スタッフのボランティアで参加したことがあり
1週間の旅の中で、自分の心根の限界を嫌というほど思い知らされました。
わしには福祉は無理だと・・・・
その反面、福祉センターの方々の背には「天使の羽」が生えているのが見えました。

いま、目の前にいる若者の背中にも「天使の羽」が生えているのが見えます。
そのことを目の前に立っている彼らに喋ったら
「え、そう?そうかなあ~」
と事もなげに呟いていました。
やはり彼らは羽の自覚がない分本物なんでしょう。

「徳島駅前バスターミナル」に1200に着きました。

暑い

暑い

高速バスセンターで1430発のチケットを買い、
汗を流すべく駅前ホテル11階の天然温泉に行ったら・・・
改装工事中で、昼の時間帯はやっていない・・・ガ~ン。

タクシーに乗って
「近くの温泉まで!」
1000円くらいの距離で、駅裏方向の温泉に行きましたがな。

暑い時期なんで、長風呂は出来ん。
汗をかきつくしているのでサウナは危険なので入らないようにしよう。
1時間くらいで早めに出ました。

駅前に戻り、なぜかまたカレーを食べたくなり、有名カレーチェーンに入り
やはり辛さ5倍のカレーを食べました。
カレー のコピー

カレー屋でビールを飲まなかったことが後悔の種になった。
3日間ビールを飲むのを我慢していたんで、是非飲みたい。
隣の有名餃子チェーン店で
ジョッキで生をグビグビ飲んで満足
ちょうどやってきた大阪駅行の高速バスに
赤い顔して乗り込んだらあっという間に夢の中に引きずり込まれましたがな。


10巡目記念(?)歩き遍路第1回は無事終了しました。
残った12番は、冬に登ることにします。

いつもいつも魅力ある人たちとの出会いと御縁に支えられて
楽しくお遍路をさせていただいております。
今後ともよろしくお願いいたします。

さらなる自分自身の向上のため、また歩いて行こうと考えております。
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おきらく遍路旅 番外編 坐禅体験

おきらく遍路旅 番外編
坐禅体験
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坐禅というものに、前々から興味があり
きちんとやってみたいという気持ちが強くありました。
しかし、自分にとってなかなか敷居が高く、
禅寺の門をくぐるきっかけがありませんでした。

わしのお遍路の定宿である民宿「碧」で以前
真言宗の瞑想法「阿字観」のワークショップに参加させていただき、
作法についてきちんと教えていただきました。

その後、今住んでいる近くにある箕面市の西江寺で阿字観をやっているのを
見つけて参加させていただくようになりました。
坐禅と阿字観は瞑想法という意味では同じです。
阿字観を入り口として、次は座禅を学びたい。

今回「碧」で坐禅のワークショップが開催されるとのことで
告知を見てすぐに参加表明させていただきました。
坐禅に加えて食作法もやってくださる。
これも是非体験したかったのです。

お遍路をしている途中、
根香寺手前にある宿泊施設「禅喝破道場」がいつも気になる。
ここでは希望者に坐禅、食作法を教えてくださるらしいが、
なかなか足が向かなかった。

で、いつもの「碧」でならば、気軽に行ける!



6月23日(土)
大坂梅田を0700発の高速バスに乗って
0927徳島駅前バス停に着きます。
空模様は・・・曇り空です。

今日はまず、19番鶴林寺に行っておこう。
5番乗り場の1100勝浦行きに乗る予定ですが、
まだ1時間以上ありますよ。
コンビニに行って昼食を買い込んできてベンチで待つ。
気になる飲み物を買ってきて口に含んでみると
「・・・・?」
うう~む。次は買うか?買わないか?
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カメラを取り出して・・・あっ
SDカードを入れてくるの忘れた!
あ~あ、今日はスマホで撮影しましょうかね。
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雨がポツポツ降り始めました。
天気予報では・・・曇り!
なんて野暮なことは言わない、言わない。今は梅雨なんだから。

1100にやって来たバスに乗り、日赤病院、小松島を経て勝浦まで走る。
その間、雨が降っていたり、やんでいたり。
1210「生名バス停」に着く。740円

雨がパラパラ降っているのでポンチョを取り出して着込む。
今日は菅笠と錫杖は持ってきていないのですよ。
お遍路はついでで、座禅がメインなのでお遍路装束は白衣だけなんです。
でも雨の日はやっぱり菅笠があると便利ですよね。
後悔してもはじまらない。
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鶴林寺への登り道は雨に濡れた木々や花が楽しませてくれます。
ミカンの木には、小さな青い実がついています。

登り道を登っていくと身体が汗ばんできて
ポンチョの中が暑苦しくなってきますが、脱ぐ事はできません。
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蒸し暑い気持ちを和ませてくれるのは
路の脇に咲いているガクアジサイの花です。
日本の梅雨は風情があっていいですねえ。

更に登ると地面に赤い実がたくさん落ちています。
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おおっヤマモモだ!
特に熟れているのを拾って口に含むと

甘い!やっぱり甘いぞ!

その場にしゃがんで全部食べたい気持ちを抑えて
次に進む。
お茶の木もあるので若葉を口に含むと
ほろ苦い味が口の中に広がる。

ビワの木は・・・ないかなあ。

季節の景色と味を十二分に楽しみつつ
緩やかな階段を登り、「水呑み大師」で水をいただく。

更に登っていくと雨が小降りになってきました。
しかし、
あたりは靄に包まれていて、
下界は一面乳白色で水井橋とか、かも道といった絶景は何も見えません。
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山道を歩くのは気持ちがいいですね。
息があがってくる場所もあるのですが
瞑想の呼吸法を学んだあとでは、
呼吸管理も前よりはうまく出来ているような気がします。


1330
20番 鶴林寺着
駐車場には3台の車が停まっています。
山門をくぐったら、雨がやんでいますよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

手水場に行ったら、犬連れの男性が犬に水を飲ませています。
(おおっ?柄杓で犬に水を飲ませている?けしからん!)
という気持ちで近づいていくと、
こんなもので水を与えていました。
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ペットショップで売っている携帯用の水飲みです。
こういった犬連れ参拝者は初めて見ました。
「こんにちは。行儀のいいワンちゃんですね。こういう方は初めて見ました」
「い、いやあ。これはマナーだと思い・・・」
わしが手水を使い、大師堂脇でポンチョを脱いで本堂への階段を登ろうとしたら
彼らは階段の下で手を合わせている。

無意識に彼らのところに戻り
「本堂に登ってお参りしませんか?」
「いえ、犬連れなので遠慮しておきます」
「・・・・そうですか。でも、このワンちゃんならば大丈夫だと思います」
「そうなんですかねえ」
「仏様は気にしないけれども、眷属さまたちが嫌がって怒るんですよ」
「なるほど」
「このワンちゃんを見ると、眷属さまたちは嫌がっていないように見えます」
しゃがんでワンちゃんに手を合わせたら、じっと見つめてきました。
「ほめてもらえたね。でもやっぱりやめておきます」
「そうですか。この先お気をつけて」
わし、犬連れの参拝者にこんなこと言ったのは初めてです。

どこの神社仏閣でも、四国遍路でも
チョビチョビ犬を連れて参拝している人たちがいますが
キャンキャン騒いでるのをよく見ます。
たぶんあれは眷属さまたちに怒られているのでしょうね・・・

「うちの○○ちゃんは家族同然よ!」

なんていうのが常套句ですが、畜生はあくまで畜生です。
そのへんを理解しているか、していないかで参拝者の心構えも変わってきます。
今回のことで、参拝差し支えないワンちゃんもいるのだなあと思いました。
そういえば別格西山広隆寺にも案内犬がいるなあ。

閑話休題

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靄にけむる本堂で1人お勤めをしました。
前回は大きなお地蔵さまの目につかまって立ちすくんでしまいましたが
今日は特になにもなし・・・

大師堂まで降りてお勤めをしていたら
目の端を白い服を着た人(?)が横切りました。
納経所の人に
「白い服を来た人が通りましたっけ?」
「いえ、誰も白い服は着てないですね」
「そうですか」
お大師様からのメッセージがあったのかな?
あのワンちゃんのことと関連あるのかな?

想いを残しつつ、手水場脇の下り道へ行く。
雨で濡れた苔むした石段は危険やねえええええ。
ストックの力を借りておっかなびっくり下ります。
またポツポツ降っているような気がしますが
深い木立が雨を遮ってくれるので、雨着を着ずに歩くことにします。

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豊かな水をたたえた小滝で水を掬って飲んでみたら
甘露甘露
ペットボトルを空にして水を一杯詰め込みました。


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下界に降りてきて、1440に水井集落に出てきました。
ここの東屋で遅い昼食を食べながら、
「碧」の女将さんにお迎えの電話連絡をして
しばらくボ~ッと待っていましたがな。

雨が下着まで染み込んでいて、座っていた椅子が濡れていますよ。
今の季節ならばいいのですが、冬に濡れると体温が急速に奪われて危険ですね。

迎えの車がやって来ました。
車内には、今回のワークショップ参加者の女性が乗っています。
彼女は愛知から夜行バスで徳島駅まで来て、
平等寺~太龍寺を登ってきたそうです。わしと逆のコースやね。
やはり雨に濡れています。

ここから近くのスーパーマーケットに行き、今夜の食事を仕入れます。
ワークショップは1930開始なのです。
これは、仕事を終えてから参加しやすいように設定されているのですって。

お宿に着いたら、早速濡れた服を着替えて備え付けの籠に入れたら
女将さんが洗濯してくださります。
風呂に浸かって一息ついて
広間に降りてちょっと調べ物・・・

へんろ地図で、
今の自分のやっている「おきらくへんろ旅」の行程では、
どのくらい歩いているのか。
ページを繰りながら、結構細かい作業ですね。
列車、バス、お接待の車に依存している部分が多いので
大して歩いていないんだろうなあ。

合計300kmくらいでした。2割弱しか歩いていないのか。
山道が多い。これだけが救いか。
これでは「自分は歩き遍路である!」と胸張って言えないよね。
今は回数をこなすだけに気持ちが行ってしまっているので、
もっとしっかり歩き遍路に向き合わねば。

1800に買ってきたお弁当を食べ、そして
参加者がボチボチ集まってきたので雑談していると
本日の講師の方が到着されました。
四国最古の曹洞宗寺院である城満寺の住職様とお弟子さんが、
坐禅と朝食の準備物件を持ってきたので
運び込みのお手伝いをします。

1930
時間になったので坐禅のワークショップを始めます。
住職は40前後の、とてもおだやかな表情をされた方ですが、
禅僧の雰囲気を身に纏った風情です。
後ろに控える20台のお弟子さんは、立ち居振る舞いもまだ修行途上といった風情です。
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お二人の裾捌きとか歩き方を見ていると
お茶とか、剣の所作に通じる隙のない所作で、
見ていて引き込まれてしまいます。

挨拶の後、早速明日の本番の前に
坐禅の形を少しやりましょうか、ということで
まず座りかた、姿勢、印形、呼吸法について教わり、
次いで壁に向かい、結跏趺坐は出来ないので半跏趺坐の姿勢を取ります。
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部屋が暗くなって、目の前にあるのは白い壁
次から次へと雑念が浮かんでくるので流していく。

あっという間に15分が経ち、レクチャーが終わりました。
姿勢とか呼吸は
阿字観をやってきているので、割とすんなりと入れたような気がします。

「さて、いかがでした?」

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銘々に感想などを述べ、
そのあとは禅宗のお話をわかり易く話してくださる。
曹洞宗なので、修行は横浜の総持寺だったそうです。
昔、「ファンシイダンス」という映画を観て、
この禅寺での修行の描写は本当のことかと
思っていたら、ほぼ事実なんだと教えられ、「へぇ~」
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住職はとても話し上手なかたで、参加者はついつい引き込まれていき、
あっというまに2200になってしまいました。

「明日のお勤めは、何時にしましょうか?お寺では5時からなんです」
「えっと・・・6時でもかまいませんか?」
「では6時からはじめましょう」
「(一同)よろしくお願いします」

一同部屋に引き上げて明日に備えます。皆相部屋なのですが、
わしは女将のご配慮で一人部屋をあてがってもらいました。
何故か?
それはわしのイビキが騒音公害だからです・・・
以前同室の方が逃げ出したくらいなんです。



6月24日(日)
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0500に目覚め、余裕を持って身づくろいを済ます。
0550に広間に入ると、もう皆さん集まってきていますよ。
やる気満々ですねええええええ。

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厨房では早くからお弟子さんが朝食の準備をしている。
これを典座というのかは不勉強な身にはわからない。

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さて、住職とお弟子さんが部屋に入られ、いよいよ坐禅の始まりです。
写真を撮りたいところですが、自分の行で精一杯
最初から撮るつもりもなかったので
スマホは電源を切って鞄に入れ、隅に置いておく。
写真撮影は「碧」のご主人です。

昨夜教えていただいたとおり、面壁、半跏趺坐で座る。
お鈴の音で始まり。
五感に静寂が染み渡る。
やはり様々な雑念が浮かんでくるが、それを流す。
目をつむると寝てしまうというので、開いたままにするのですが、
半眼にしてみる。
呼吸は鼻でする。臍下丹田を意識して呼吸する。

坐禅の前に住職が
「警策を希望する方は合掌してください」
と言われたので、体験してみたい、という気持ちがありました。
しかし、心が揺れたり、集中が途切れたりしたときにやってもらおうとしていたんですが、
そんな気持ちは何処へやら、瞑想状態がとても心地いいんです。

いつのまにか40分くらいが経ってしまい、
お鈴の音がしました。
初めての坐禅終了

阿字観と同じような心持ちのよさです。

あとで皆から、
「おやっさんが最初に合掌してくれると思ってたのに!」
「その次は私が合掌しようと待っていた・・・」
と言われました。
皆の警策を受けてみたいという願望を薄々気づいていたのですが、
瞑想状態に酔いしれていたのでそんなことを考える余地はなかった、
というのが本当のところです。

後にSNSで
「警策はわざと受けるものではない。坊主も参加者も真面目にやるべきだ」
とのお叱りを受けました。

すすすいません。
でもね、これは行を終えた後のフリートークなんですよ。
最初、警策を受ける体験を期待していましたが
実際に座ってみると、そんな気持ちは起きてきません。
皆も、同じような気持ちだったようで
そういった心の流れを皆で楽しく話し合っただけなのです。

あくまで相手は在家者なので、出家者に対する修行ではないからです。
禅を広めたい、という住職の広いお心から発せられた言葉なのです。
警策を受けてみたい、という在家の願望も
「善きかな、善きかな」の広いお気持ちでおられたのでしょう。
それに気づくか気づかないかは修行次第だと考えます。

お釈迦さまは中道を歩まれて悟りに至りました。
ガチガチの心になると、見えてくるものも見えなくなります。
とらわれない心を持つ事が肝要と考えます。



閑話休題


さて次は粥行の食作法です。
禅宗では食事も修業で、細かなお作法にも意味があり、
それを正確に実践していくのが行であります。

城満寺では、色々な所で座禅のワークショップを開催されているようですが
食作法については過去数回しかされていないそうな。
食事を供するには場所が必要なんですね。
ですから今回、
敷居の低い「碧」で食作法をしていただけるのは、
本当に稀でありがたいことです。

正面に座られている住職の説明を一字一句聞き漏らさないように、
神経を集中させて食事に向き合います。
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目の前に置かれている食器の包みを見つめて、
次は何をするのか?
勇み足をしないよう、気をつけて・・・

食事の偈文を唱えるとき、住職の鳴らす槌の音と、その道具が気になる。
展鉢の偈、念誦と続く。

匙の置き方、箸の置き方、椀の持ち方
細かく決まりがあって、初めての者には緊張しまくりです。
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お粥、梅干、沢庵をよそってもらい、これ以上いらなかったら右手を上げて合図する。
いりゴマのふりかけ?なんだこれは?
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「これ以上いらなかったら合図してください」
供するお弟子さんに言われて慌てて右手を上げる。

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匙でお粥をすくい、ひと口ごとに匙を置き
口中で租借した後、お粥が喉、胃へと収まっていくのを意識しながら、感じながらいただく。
塩味のついていないお粥、こんなにも甘かったのか。
いつも食べているお米と違い、おいしくもありがたくもある。

香の物を食べるのはいつか?ふりかけは?
住職の食べているのをちらちら見ながら食べる。

実は昔
「食う寝る坐る永平寺修行記」という本を読んでいたので
食作法について少しだけ知っていたのが役立ちました。

たくあんは音を立てずに噛む。
えっ?そんなことできるの?
顎に余計力が入ります。

たくあんの一切れは最後に椀をぬぐうために取っておくはず・・・

いりゴマを摺ったふりかけをかけてみる。
おお、これはおいしいぞ。
一度に全部かけたらどうなるか・・・

おかわりの合図があるのですが、
もう胸がいっぱいでお替りする気力が湧きません。
皆も同じ気持ちのようで、1人以外はお替りせず。

住職は残りのお粥を全部片付けてくださいました。

最後に「折水の偈」で、お湯が配られます。
いったいどのくらい注いでもらったらいいのか?
これでお椀を洗うんやったなあ・・・。

住職がわしのお椀に残っているたくあん一切れチラッと見て
「言うのを忘れていましたが、最後にたくあんを使ってお椀を洗います」
皆に一瞬動揺の気が流れたのを感じた住職は
「大丈夫です。匙で洗えばいいのです」

ああ、本を読んでおいてよかった。
しかし、椀にお湯を入れていただき、
洗いに使ったたくあんは、いつ食べたらいいのか?
悩みに悩んだ末、粥のお椀を洗った後に食べてしまいました。

これが正しいのかそうでないのか、わからん。
お湯にはお粥が溶けていて濁っている。
ここでお湯を飲みすぎると、
香の物とふりかけの椀を洗うお湯が足りなくなる。

ああ、ちょっと飲みすぎたか。
残った梅干の種は、どうするのか。

「最後に残ったお湯を集めに廻るので梅干の種と一緒に捨ててください」

えっ、お湯は全部飲まなくてもいいのね。


最後に布で椀の水気を拭き、重ねて包む。
洗わないんですね。衛生的にはどうなんでしょ?
昔、家内の実家でも食事は箱膳で食べていて、
やはり拭くだけで格納していたと聞きました。
脂っこい料理を食べなかったから、
お湯ですすいでぬぐうだけでよかったのでしょうか。

最後に皆で般若心経をあげて終わります。

いやぁ~、こんなに緊張した食事は初めてです。
食べたのか食べなかったのかわかりません。
所作のいちいちに深い意味が含まれていて、
それを理解して実践する事が修行なんですね。

禅の教えの、ほんの入り口を垣間見れたような気がします。
でもこれだけで「これが曹洞宗だ!」と語る事はできません。

参加者皆、緊張していたんでしょうね。
食事が終わると、場の空気が一気に緩んだような気がします。
わしもカチコチになっていた身体と心をほぐします。

あ゛あ゛~

疲れたが、いい体験が出来て心が満たされています。
このワークショップに参加させてもらえたご縁に感謝です。
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さて、今回のワークショップはこれでおしまい。
住職とお弟子さんをお見送りし、
参加者は三々五々解散していきます。

わしは、このあと女将さんが海部にある城満寺へ連れて行ってくれるというので
もう2人の参加希望者と一緒に1時間半くらいのドライブです。
無理に札所を廻ることなく、
たまには遍路道から外れた名所を見物するのもいいもんです。

その前に・・・ちょっと腹ごしらえ。
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車は山間の集落へと進み、人里はなれた修行場、といった雰囲気が漂っています。
わし、禅宗寺院の庭が好きなんです。
枯山水の風情もいいし、何かしら空気感がピリッとしているのですよ。

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ここ城満寺は、配置がなんとなく平等寺さんに似ています。
でも禅宗の香り高い場所ですね。

本堂の中に上がらせていただき、
板の間で釈迦如来さまに五体投地で礼をさせていただくが、
やはり膝が痛い。修行が足りないなあああ。

お勤めが終わって本堂の周りを廻っていたら、
東司(とうす=便所)がありました。
おそるおそる覗いてみたら・・・そこは清浄な空間です。

この東司を見ただけで、禅寺での修行の大変さがわかりました。
自分にはここで修行はできない・・・しみじみ感じました。

ずっと具合が悪かった先代住職が急に亡くなられたとか、
住職が慌しくされていたので邪魔になるのを避け、
長居を遠慮して次へ行きます。
思えば前住職の具合が悪かったのに、敢えてワークショップを中止せず
開催してくださった住職さまに感謝します。

車を走らせ、近くにある「浪切不動尊」に着きます。
えっこんなところにあるの?というような山間にひっそりとあります。
ここは境内一面苔が綺麗に生えていて
只で見せていただくのはもったいないような風情です。
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ここも弘法大師にご縁のある霊場で
灯明杉というのがあり、
昔お大師さまが落ちそうな大岩に立てたお箸が杉の大木となり、岩を押さえているそうな。
そして杉の間を通って向こうにあるお堂に行くとき、邪な人は挟まって通れないとか。
煩悩まみれのわしはどうか?
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おお、通れました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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さてその次は、旧遍路道八坂八浜のひとつ、松坂隧道
ここはアジサイロードで有名だそうです。
なるほどアジサイの花が沿道に咲き乱れていて豪華ですねええええ。
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今回のゴールは薬王寺です。
駐車場で先達同期の方にばったり出会いましたがな。

今日はここ、「日和佐駅」から列車で帰るのですが、
まだ時間があるので23番薬王寺を参拝し
門前のうどん屋さんでうどんを食べましょう。

ここで「碧」の女将さんとはお別れ。
色々とありがとうございました。
また次回のワークショップをよろしくお願いします。

1230発の徳島行きに乗るのはわしと愛知から来た参加者の女性
この方は過去「おきらく遍路塾」で一緒だった人で、
先達の同期ということも解りました。

1時間半くらいの車中、歩き遍路仲間同士のトークで盛り上がりました。
あぶない話も、少々
なんでも、12番焼山寺登山をする際に、
女性の1人遍路を狙ってスケベなオヂサンガイドが現れて
長戸庵まで身体を触りながら押し付けガイドをするそうです。
けしからんなあ。
彼女も最初の焼山寺でそういう目にあってトラウマになっているとか。

わしはオッサンなのでそういう目にはあわないが
確か87番から88番の間にも女性についてくるオッサンの話を聞きました。

お遍路の国際化も大いにいいが、
旅のリスクも必ずついてまわる、ということを特に女性の一人旅の人に
心得ておいてもらいたいですね。

色々話をしていたら、「徳島駅」に到着!
高速バスでわしは1430発大阪行き
彼女は1515名古屋行きです。
次回の再開を約して解散しました。


さて今回の総括
自分が四国遍路を重ねていくうちに、
真言宗よりもむしろ禅宗、それも臨済宗に心惹かれていきました。
とても自分には禅宗の本格的な修行はできませんが、在家の修行者として
自分のできる行を通じて今よりも高い場所に精神を持っていけたらなあ、
と願います。

今の自分に出来るのは「徒歩禅」
とにかく歩くことに集中する。
特に山登りの際には五感が研ぎ澄まされてきている瞬間がたまにあります。
その瞬間が多くなるよう、願うのです。

瞑想の方法である坐禅、阿字観の実践について、
「碧」の開催してくださるワークショップに参加させていただき、
それらの扉の前に立つ事ができたので、
今後は更に精進できる気持ちがします。

また、今回の城満寺や22番札所平等寺、また箕面の西江寺など
敷居が高く見られがちの瞑想体験を
誰でも気軽に体験できるエントリーの場として開いてくださっています。
これは有り難いことです。

いきなり「修行はこうでなくてはならん!」という人ばっかり居ては
誰も集まりません。
お寺本来の姿は、誰でも気軽に集まる場であるべきです。

幸いわしは有り難い御縁を頂戴して
修行を行える場を段階的に与えられているような気がしています。
このご縁を大事に、今後も精進していきたいと考えます。
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おきらく遍路旅 9巡目結願 83番一宮寺~88番大窪寺

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歩き+バス+列車のおきらく遍路旅も
9巡目を結願しました。
半年で1周のペースでお遍路をしていて、
今回は6月一杯で結願できるかな?と考えていたのですが
焦らずやっていたら、何のことはない、結局結願できました。

何事も流れのままに、慌てず焦らずやっていけば
どこかで誰かが助けてくれます。
ありがたいことです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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6月15日(金)
日曜が仕事なのでこの日は休み
大坂豊中の始発に乗り新幹線経由で高松を目指します。



昨夜に山陽新幹線の人身事故のニュースが気になる。
0330にネットの路線情報を見てみたら、
山陽新幹線上下線とも運行見合わせになっています。

ああっ

在来線で行こうか・・・バス便もあるが・・・
かなりのロスやなあ。えい、しかたがない!
腹をくくって0400に再度路線情報を見てみたら

おおっ

山陽新幹線運転再開になっています!
なんとありがたや。神仏かご先祖さまが四国に呼んでくださったのです。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

0507阪急の始発に乗り、新大阪に。
昨夜からの運休により、混んでいると思ったが、
全く混んでいない。

予定通りサクサク岡山~宇多津~高松・・・へ。
高松0808到着が3分遅れた。
この3分の遅れが痛かった・・・・
JR「高松駅」から琴電「高松築港駅」まで歩いて5分
0815発の志度行きに乗り遅れました。その差1分

この1分が積もり積もって・・・・ああっ
今回は列車&路線バス遍路なんです。
あんまりタイトな計画立てるもんじゃないなあ。

「高松築港駅」で次の列車を待つ間に
計画の組みなおしを考えていたら、オジサン遍路がやってきました。
「おはようございます」
「おはようございます」
埼玉から来た歩きバス列車遍路さんです。
わしと遍路の方法が同じなので話が合いました。

わしの今日の予定は85番八栗寺~84番屋島寺~83番一宮寺
そのあと伊予西条まで戻って知り合いと呑む、という次第です。

本当はですね、今回は石鎚に登ろうと思っていたんですよ。
でも雨なのでやめて、高松近辺をやろうと計画しなおしたのです。

閑話休題

オジサンは「潟元駅」で降りて、屋島寺へ歩いて登ります。
「またどこかで」
わしは予定を入れ替え、2つ先の「八栗駅」で降りて五剣山目指して歩きます。
梅雨時で、いつ雨が降るかわかりませんが、
幸いに今日は曇り空で、少し涼しい。

いい気分で坂道を登り
八栗ロープウエイ駅に来ました。今日はこれに乗っていこうか。
人の好き嫌いの激しいわしは、
ここに来たくない感情に捉われていたのですが
もう今は大丈夫です。
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人とは適当に付き合えばいいのですが、
それがまだできないわしは修行が足りません。

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乗る前にトイレに行ったら、駐車場脇の自販機に御加持水がありました。
迷わず買って一気飲み。
ゲップをしながら車中の人に。
たくさんの幼稚園児も先生に引率されて乗ってきました。
遠足なんでしょうか。車内は賑やかです。
自分にも孫が出来たので、小さな子供達のはしゃぐ声がほほえましい。
子供や孫のいない歳の頃は、単なる騒音にしか聞こえなかったんです。
人って勝手なものですね。

乗る事5分くらい、
あっというまに山頂駅に着きました。

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鳥居と紫陽花に出迎えられて境内に入ります。
相変わらず新緑が目にまぶしい。
その様子を写真撮影していたオジサンがいて、
撮影の邪魔をしないように立ち止まっていたら、
「行け」と手で示したので先に行く。すぐにシャッター音が聞こえた。
お遍路さんの歩く風景も撮りたかったんでしょうね。

0955
85番 八栗寺着
リュックをベンチに降ろすと何か甘い香りが漂っている。
なにかな?
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頭を見たら菩提樹の花が咲いています。
ああ、これかああああああ
法楽であります。

本堂へお参りして、聖天堂に行きます。
見てみたら「納経所横の建物から中に入れます」
さっそく行ってみる。
なるほど、畳敷きの聖天堂に上がれます。
が、納経所を挟んで聖天堂が二つあるということですね。

昨日買っておいた最中(モーダカ)をお供えして
五体投地礼からお勤めをしました。
広い室内にはわしひとり。自分の声が室内に響いていい気持ちです。
お供えのお下がりを押し頂き、納経所ではご本尊の他に
聖天様の御朱印もいただく。

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今日6月15日は弘法大師様の誕生日なんですね。
「いろは祭り」とか「青葉祭り」と呼ばれているそうな。
大師堂では甘茶が配られていたり、
堂内に上がってお勤めできたりしています。
さきほどの園児たちが大師堂に並んで座って
「なむだいしへんじょ~こんご~」
と唱えています。
そうかあああ、仏教系の幼稚園なんですね。

帰りもケーブルカーで下ります。
行き違いの列車には、ダンタイサンで満員です。

「八栗駅」まで歩き、そこから「琴電屋島駅」で降ります。
よく見たら、鉄道系カードが使えるようになっているので、
いつも使うカードで元気に「ピピッ」とタッチする。
でも降りるとき車掌さんが慣れていないようで、
関東系のPASUMOを知らないのかな?
トンチンカンな対応をしてくれるが、まあそれもありです。
笑って受け流す。

ここからことでんバスに乗って屋島山上まで行くのですが、
まだ40分くらい時間がある。
なので、近所の食料品店に行ってお弁当を買います。
「お弁当は・・・あります?」
「これ。あと1個だけあった」
「おおっ!ではそれを」
「これから歩いて登るの?」
「い、いえ。バスで・・・」
「この先のスカイラインから登る人多いよ」
「へぇ~。スカイライン歩けるの?」
「歩けるよ」

今度歩いてみよう。歩いて怒られないかな?

駅の待合室でお弁当を食べる。
まだまだ時間があるので持ってきた本でも読むかね。
今日のお供はトネ・コーケンの「スーパーカブ」
女子高生とスーパーカブの物語が新鮮で楽しめる。

夢中で読んでいたらバスの時刻になりましたがな。
1145
バスに乗って10分あまり。100円です。
誰か道路を歩いているお遍路さんいるかな?
いないなあ。

1158
84番 屋島寺着
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駐車場にはダンタイサンの大型バスがいますよ。
境内は、金曜日なので年配の観光客が多いね。
ダンタイサンの般若心経と被らないように少し待ちます。

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ここもアジサイの花が綺麗ですね。
アジサイの花は雨が似合うのか、それとも今日のような天気が似合うのか。
個人的には傘とアジサイが似合うと思う。

下りのバスの時間まで50分くらいあるので
売店軒下のベンチで時間を潰す。
広い駐車場を眺めていても、ほとんど車はいない。
さっきの本を取り出して読もうかね。

1305発のバスが来たので乗り込み、下界へ。
車窓から自転車で登ってくる人が見えます。
また、「歩行者に注意」という看板も立っているので
ここの道路は歩いて登れるのかなあ???

「琴電屋島駅」に着き、やってきた列車に乗り込み
「一宮駅」目指して進む。
実は最初に計画していた運行計画よりも1時間オーバーしています。

この分だと、「高松駅」1450発「伊予西条駅」行きの特急列車を
1550発に遅らせなくてはならないなあああああああ、
と考えていました。
今夜は1830から伊予西条で呑む約束をしているので、
その予定を気にしすぎている感があります。

なにはともあれ、
まずは83番を打たなくてはならん。
「一宮駅」を降りると、田圃と住宅地の向こうに大屋根が見えます。
それを目指して歩くこと10分

1418
83番 一宮寺着
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今日も裏門から入ってしまいました。すまんこってす。
境内には歩きの遍路がひとり。
「こんにちは」
「こんにちは」
本堂では、わしより後に来て先に終えて納経所に行っていました。
どうでもいいか。
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さて、伊予西条までの移動の開始です。

「一宮駅」まで歩いて列車に乗り
「高松築港」で降りて5分歩き
JR「高松駅」から特急いしづち17号松山行きに乗ります。

すでに列車はホームにいますが、発車まで30分以上あります。
時間があるのでホームにある「連絡船うどん」を食べよう。
冷やしぶっかけを掻き込み、一息つく。

列車に乗り、ガラガラの席に座りスマホの充電を始めたら、眠気が襲ってきました。
なにしろ、今朝は3時半起きでしたから。
うとうとしているとやがて発車
列車の振動は眠気を誘うね。
またしてもうとうとしていたら、「伊予三島駅」「新居浜駅」と進み
1721に「伊予西条駅」に到着しました。

今日のお宿は駅前の「ホテルオレール西条」
チェックインするや否や、服を脱ぎ捨てて
ランドリーサービスコーナーに飛んでいって
汗だらけの服を洗濯をします。
時間が足りない!
あんまり焦っていたんで、洗剤を入れるのを忘れていました!

表示を見たら32分で洗濯終了するというので
約束の時間にはギリギリ間に合うよ。
洗濯の間に自分の身を洗う。
汗が身体に張り付いて気持ち悪かったので、お湯を浴びると生き返るね。

水だけの洗濯が終わった洗濯物を部屋に掛けて、
では出かけようかね。

西条駅前から歩いて10分くらいの居酒屋が今夜の宴会場です。
店に入ると既に常連さんたちがカウンターにたむろしていますよ。

しばらく待っていたら、大先達がやってきました。
実はですね、1年前にここで大先達と呑んだ時に、
一緒に居た常連さんの1人に、わしの描いた絵のリクエストを受けていたのです。
で、今回はその絵を持ってきて渡すのです。

絵はともかく、周りの常連さんは気のいい人たちばかりで
大騒ぎしながら楽しく飲むことができましたがな。

わし、普段からビールはジョッキ1杯が限度なんですが
場の雰囲気に酔い、あっという間に3杯飲んでしまいました。

大騒ぎしながらも大先達からは、
修行のための色々とためになる話を聞かせていただきました。
勤行の作法とか、心構えなどなど。

納め札の色について
白札は、まっさらな気持ちで、
緑札は、青息吐息で、
赤札は、赤っ恥かきながら
勉強と修行を重ねて

銀札になるといぶし銀になり、
金札は光り輝き、
錦札になると様々な物を含んできらめき
お遍路さんたちを導くものだそうです。
決して自分自身が偉ぶるためのお札ではない。

確かに今のわしは恥をかきながら修行の最中であります。

こういった事を教えていただく事はとても大切な事なんですよ。
御縁に感謝です。

明日もお遍路の予定を考慮していただき、
夜9時にはお開きです。
結構呑んだのに足元もしっかりと岐路を辿る事ができました。
帰ったら、爆睡


6月16日(土)
0400起床
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「伊予西条駅」0459発の特急しおかぜ2号岡山行きに乗り、
「宇多津駅」で乗り換えて
0645「高松駅」着
歩いて「高松築港駅」まで行き、0707発長尾行きに乗り、
0748「長尾駅」着

0755
87番 長尾駅着
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まだ境内には誰もいません。
お勤めの最後の願文を唱える際に、昨夜教えていただいた
自分と家内の家の「先祖代々菩提のため」を加えました。
わしが今この場所に居て勤行できる事の意味を考えるに、
六親眷属を初め、御先祖の皆様の御加護があってのこと、と考えます。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今日のうちに大坂に引き上げるので88番まではバスで行きます。
「大川バス本社バス停」まで歩いて5分
ベンチには昨日琴電で一緒だったオジサン遍路さんがいました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「また、ご一緒できますね」

0844に来たバスに乗り、0913「大窪寺バス停」で降ります。
0915
88番 大窪寺着
バス停から山門まで廻りますが、生憎山門は修理中でくぐること叶わず
横を回って境内へ。
手水を使い、本堂に行きます。
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それぞれのペースでお勤めをしますが、
オジサンはお賽銭を投げ銭をしています・・・

大師堂へ向かう途中、
「若い者が生意気なことを言うようで申し訳ありません」
「?」
「お賽銭は投げ銭をしないようにお願いします」
「あ?ああ、そうなんですね。最後に教えてもらってよかった」
南無大師遍照金剛
わしの気持ちが通じてよかったっす。

境内には先達錫杖をついた老夫婦が2人、
馬鹿に早いお勤めをさっさと済ませて納経所に入っていきます。
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昨夜の大先達との話でもあったのですが、
自分達だけで誰にも教わらずに車遍路や歩き遍路を重ねた
お遍路さんや先達さんは、
基本的なお作法を知らずに回数を重ねていく。
どこかできちんと勉強しなければいけない。
自分達の装束、所作の意味を知っておかねばならない。
そういった勉強の場が必要だなあ。
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幸い今、わしらは定期的に勉強会を開く場があるので
それをきちんとやっていかねば、と思うのです。
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そういったことを考えつつ
納経所で9巡目の御朱印をいただき、結願!

いつもながら結願は感慨深いものですね。
回数を重ねるに従い、有り難い御縁を頂いております。
これもお大師様のお導きと感謝しております。

さて

恒例の「打ち込みうどん」を食べることにします。
今0935、
1000のバスの時間までに食べるのです。
大丈夫です。
現役の時代には朝食を30秒で食べていました。

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同行のオジサンは早食いに自信ないそうで、写真を撮りに行きました。

店の人に
「10時発のバスの時間までに・・・」
「ええっ?大丈夫?」
「ダイジョウブです。いつも食べていますから」

0945にやってきた熱々のうどんを
アフアフ汗かきながらすすりこむ。

おいしい、やっぱりおいしいぞ!
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8分で食べ終わりました。
たまにはゆっくり食べたいなああああああああああ。

バスの時間までまだ5分以上もあります。
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バスに乗り、オジサンは、「大川バス本社バス停」で降りて琴電で高松まで行き
そこから高野山へ行くそうです。
わしは「志度バスストップ」で降りて
1132発の高速バスで大坂梅田に帰るのです。
「お気をつけて!」
「またどこかで会いましょう!」

せめて次回からは余裕を持ったお遍路をしよう



いつもいつも考えるのですが
結局慌しいお遍路になってしまいます。
これはわしの性分なのでしょうか・・・・・

慌しいながらも楽しいお遍路なので、まあいいか。

翌7月からは、十巡目が始まります。
今後ともよろしくお願いいたします!
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四国八十八箇所霊場公認 関西先達会研修会並びに親睦会

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2年前に善通寺での新任先達研修会の際に
関西先達会入会の案内をしていたので、
あまり深く考えずに入会しました。

その後、先輩先達さんや、ブログなどで見聞きすると
あまり得にならないとか、揉め事がある会だとか・・・
ええ~、そうなんかなあ。
でも自分の目で実際に観て聴いて、そして判断しようと思いました。

昨年は会費の払い込み時期が遅れて参加できなかったので
今年こそは参加しよう。

6月10日は日曜なんで参加しやすい。
前日は箕面の西江寺さんで阿字観をやってきて、今日は四天王寺で先達会
やはり毎週お寺とは縁があるなあ。

阪急豊中駅から宝塚線に乗って梅田に行き、
地下鉄御堂筋線に乗換え天王寺駅で降ります。
そこから歩いて10分くらい。
四天王寺に到着!

広大な寺域の端のほうに本坊五智光院があり、ビギナーのわしは迷いそう。
白衣を着た人がちらほらいるので、その人たちの後をついていきます。
要所要所に案内板があるのでわかりやすいよ。
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入り口で下足袋をもらい、中に入る。
結構広い会場なんですが、座布団が隙間なく敷かれている。
いつものことながら前はガラガラで、
みんな後ろや隅っこにへばりついて動かない。
まん前に座る事にしよう。
やがて会場は満杯になって盛会の様子です。


(記載してあるのは予定の時間で、実際は早めに進行しています)
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0930
会長のお言葉で開会し、御法楽を皆で行います。
会計報告、監査報告に続き、来賓の霊場会住職のご紹介
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1030
四国八十八箇所霊場会会長74番甲山寺住職のご挨拶

1100
55番南光坊住職による「大通智勝仏について」の話はとても興味深い。
ご本尊の真言はなにか?
いつも唱える「南無大通智勝仏」は御宝号であって、
御真言は「オンアビラウンケンバザラダドバン」で、
大日如来を拝むのと同じでいいそうな。
なぜなぜ?
と聞かれると、ああ、きちんと説明できない・・・
もう少し勉強しておきます。
「オンマカビジャニヤジャニヤノウビイブゥソワカ」
というのもあるが、これは仏の正式名であって、これを唱えると
他の仏様も正式名の長い名前で唱えなくてはならんそうな。
ますますわからん。
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1120
さて次は、五智光院に移動して
会員の物故者法要が行われます。
またしても前席が空いているので座ったら、
隣は研修会で隣に座っておられた大先達の方でした。
霊場会住職達の唱える理趣経のもと、
物故者遺族の方たちから焼香をし、続いて参加者が焼香する。
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理趣経が終わると般若心経を皆で唱えて法要は終わり、
続いて参加者全員で記念撮影です。
わしの隣は大峰山の行者の方で、
火の粉で焼け焦げた長い白衣が印象的でした。
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弁当券と引き換えに、今日のお昼をいただき
会場でいただきます。
今日は隣の席の大先達さまとご縁をいただきました。
京都市内の方で、西国三十三観音巡礼を50回以上廻られているそうです。
すごいっすね~。
西国札所は札所間が遠く離れているので大変なんですよね~。
わしはまだ1周しかしていない・・・呼ばれていないのかな?
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1300
来賓の紹介、関西先達会役員紹介

1330
午後は38番金剛福寺住職による「通夜と葬式」

会員によるお遍路体験談

14番常楽寺住職による「如来様について」
如来様の話もさることながら、
常楽寺がされている児童擁護施設の話が興味深かったっす。
あとで調べてみたら、そこは社会福祉法人「常楽園」で、
そういえばお遍路路の途中にあった建物だぁ!
最近読んだ有川 浩の小説「明日の子供たち」の気分が残っていたので
常楽寺さんの高い志に感銘を受けました。

そのあとは39番延光寺長老と、64番前神寺住職による挨拶とお話
サクサクと予定が進み

最後に関西先達会副会長による御法楽を皆で行い
今日の予定は終了!
1500前に終わりました。
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今日いただいたものは、お接待の柿の葉寿司と
物故者法要のお餅です。帰って食べよう。
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それに今年度の霊場会の予定もお知らせしてもらったのはありがたかったです。
先達大会の日程や、先達新任と昇補の日程、開催場所などなど・・・

玄関を出て帰ろうとしたら常楽寺住職がおられたので
ご挨拶がてら、境内のネコちゃんたちの話をしました。
あれは野良猫で、志高い住職の徳を慕って境内に住んでいるそうです。
どんどん増えるので避妊手術をしたいのですが、
逃げていってしまう・・・と言っていました。



初めて参加した関西先達会、有意義に過ごす事ができました。
人に聞いていた評判とは違うねえ。
とっても為になりました。
やはり自分で体験しなくてはいけないっすねえ。
先輩先達諸氏からは、
「新米が何を知ったように言っているんだ」
と言われるのは、重々承知しております。
大金剛輪陀羅尼でお詫び申し上げます。
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阿字観in西江寺

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久々にお遍路、帰省以外での週末を過しました。
翌日の10日(日)に、関西先達会総会が四天王寺で行われるので
四国や帰省の予定を入れなかったのです。
で、土曜日は暇
しかしボ~~~ッとしているわけではない。

いつもの、箕面の聖天さまの西江寺に行きます。
ここで1500から「阿字観」が行われるのです。
この間参拝したとき、ヨガ、写経会、阿字観などなど、
色々行事をされている予定表を見つけて、早速来たのです。
予約不要、参加費500円です。

実はこの場所で1300からヨガをやっているのですが
ヨガの参加者って女性限定が多いんじゃありません?
なんかオッサンには敷居が高い。

ので、ヨガは遠慮しておいて
阿字観のみにしよう。

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今日はいいお天気ですねええええ。
下界は暑いが箕面に来ると木陰がたまらなく爽やかです。
まず、本堂で歓喜天さまにお酒をお供えして
いつものごとく五体投地でお勤めを始めました。
途中、風が吹きこんでくる。

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そのあと大黒天尊、お大師さま、弁天さまにご挨拶してから
東屋に行って早速お下がりのお酒を頂く。
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今日のお供えのお酒は、梅酒です。
少量ながら、お酒が回っていい気持ち。

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空を見ると、竜がいるような・・・気がする。

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1455になると、ヨガが終わったらしく、人が出てきました。
本坊に行き、あがらせていただきましょう。
ヨガの参加者には男性が1人いますよ・・・。

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阿字観は10人くらいの参加者です。
ヨガからの流れの人は半分くらい。

法衣を着た住職がみえました。
「きちんとした阿字観がご希望の人は、どこか厳しいお寺へどうぞ・・・」

おおっ?

フランクな住職ですねえええええ
だれでも気軽に瞑想体験ができるように
敷居を低くされています。

座り方も、銘々キツくならない程度の座り方で。

わしは以前平等寺の副住職から教わったとおりの姿勢で座る。
半跏趺坐で尻の下に2つに折った座布団を敷き
法界定印を結ぶ。
ジャージにポロシャツ、そこに輪袈裟をかけて数珠を持つ。

参加者は銘々の服装、銘々の姿勢で座る。
まず、呼吸を整えます。
正面に座る住職が、解り易い大きさで息を吐く。
参加者はそれに合わせて呼吸を繰り返す。

住職の合図により、

今度は吐く息に「阿」の音を合わせる。
住職の腹に響く声、ヨガ参加者の高い声、
わしは自分のキーがわからずにしばらく迷走していました。
キーが整わないと息も続かない。

いつのまにか肩に力が入っていました。

自分のキーで

わしにとってはいつもの読経の声が「阿」のキーでした。
やっと自分の声になりました。
すると息が長くなってくる。

知らず知らずのうちに呼吸の事しか考えていませんでした。

本坊の中は、高く低く「阿」のコーラスが響き渡ります。
静寂のなかに声明が漂っているような気分です。

やがて鈴が2つ鳴り、
「阿」の発声をやめて、瞑想にもどる。

色々な考えが浮かんでくる。
浮かんでくる考えを「流す」
完全な瞑想状態を得る事は難しい。

いつの間にか時間になりました。

皆、足を伸ばしてストレッチをする。
腕を頭の上に上げて、それを顔~胸~腹~脚~爪先へと移動し
溜まった物を排出する。

リラックスしたあと、住職とのフリートークです。
何度も参加している人が多いので
あまり質問がない。
なので、初参加のわしが聞いてみた。

「あの~、聖天さまに呼ばれてここに来たのですが、あちこちの聖天さまを拝んでもいいのでしょうか」
「かまいませんよ!」

「それから、お供えのお酒とか甘いお菓子は、お下がりをすぐに頂いてもいいのでしょうか?」
「いいですよ。多すぎて食べられなかったら納経所に言って下さい」

わしが聖天さまについて聞いていたら、ヨガのインストラクターさんが
「聖天さまにはミカンはだめですか?」
「柑橘類が苦手なのです」
「甘~いミカンでは?」
「・・・うう~~~~ん」
これは宿題ということで・・・

瞑想について、四国に行かねば出来なかったのですが
近くにいい場所が見つかってよかった。
これは歓喜天さまが呼んで下さったのでしょう。
ありがたや、ありがたや。
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今後も時間を調整して参加させていただく事にしましょう。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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