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ハイジのパン

ハイジのパン

先日、スイス人ドクターと3日間お遍路をしてから
スイス熱が再燃してきましたがな。

はいじ4 のコピー
スイス熱とはいっても、食べ物です。
子供の頃見たアニメ「アルプスの少女ハイジ」で
溶けたチーズをのせた黒パンが、いかにも美味しそうで、
わしも真似してみました。
あの年代の人達で、真似した人も多いのではないでしょうか。

はいじ3 のコピー
黒パンなんてないから普通の食パンに
雪○プロセスチーズを乗せてレンジにかける
すぐに溶けてしまうので時間を調節しつつ・・・

おお、できたぞ。

食べてみたら

おいしい、やっぱりおいしいぞ!

それからは時々チーズパンを作って食べていました。
でも、本物のドイツパン(ライ麦パン)にラクレットチーズを乗せたのを食べたい
と常に思っていました。

はいじ1 のコピー
ドクターから、社交辞令でしょうが
「スイスに来たら案内するよ~」
と言われて、実際にスイス旅行をしてマイエンフェルトの街に、
更に「ハイジの家」に行って本場のスイス料理を食べたいなあ、
と本気で思うようになりました。

で、家内にそのことを提案してみたら・・・
はいじ2 のコピー

あえなく撃沈されました。
家内はドイツに行ってソーセージを食べてビール飲みたいそうな。
ま、それもいいか。
フランクフルトかな?

閑話休題

例のチーズを乗せたパンを食べたくなって
神戸に行ってドイツパンを売っている店に行ってみたが
なかなか黒パンは売っていません。
売れないからかな??

東梅田のインポート食品を売っている店に入ってみたら、
パン売り場の隅に、おお、パックされたライ麦100%のパンがありましたよ。

ラクレットチーズは・・・さすがにないので
スイス産のエメンタールチーズで代用しましょう。
はいじ5

早速家に帰ってオーブントースターで焼いて食べてみたら
固いライ麦パンに溶けたチーズがよく合います。
ちょっとボソボソしたパンの食感ですが、チーズとの相性はいい。

あのパンだけ食べるのは年寄りには無理なのかもね。

なにはともあれ、子供の頃からの願望がかなえられましたがな。
次は、スイスに行って本場の料理と山の空気を楽しみたいなあ。
家内がついてきてくれんので独りかなあ・・・。
はいじ6

はいじ7




おきらく遍路旅8巡目 46番浄瑠璃寺~51番石手寺、54番延命寺~64番前神寺、66番雲辺寺~70番本山寺

おきらく遍路旅8巡目 
46番浄瑠璃寺~51番石手寺
54番延命寺~64番前神寺
66番雲辺寺~70番本山寺

平成29年11月2日(木)~4日(土)
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11月1日(水)
今日は仕事が終わるや否や荷物かついで自転車こいで
大阪空港(伊丹空港)にすっ飛んでいきました。

そうです。

初、飛行機遍路なのです。
新しい赴任先の豊中が、大阪空港に極めて近いことが判り、
新しい事へのチャレンジをしてみたのです。
不安半分、期待半分でありますがな。
高速バスやJRよりも割高になるのですが、まあいいでしょう。
LCCは関空にしか就航していないしね。
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チケットはあらかじめネットで購入しておいたので
発券機でピピッと購入、そして荷物検査へと進みます。
リュックをトレイに載せて、ウイ~~~ンと進み、X線検査機に入り・・・

あれ?

「すいません、こちらに来てください」
「ゲゲッ・・は、はははい」
「バッテリーとライターが2本入っていますね」
「ライターは・・・はい。2本あります(汗)でも、バッテリーは・・・あったかなあ」
「荷物を開けてください」
「(汗汗)はははい」
ゴソゴソゴソ
「バッテリーはないっすよ」
「ああ、これですね。乾電池式充電器が時々引っかかるのです」
「そうですか。これはいかんですか?」
「ダイジョウブです」
「そうっすか」
「でも、ライターの機内持ち込みは1本だけです。ポケットに入れてください」
「残り1本ば、どうすっとでごわすか?」
「規則で持ち込めないのですよ」
「ほな、あきらめひょ」
「ご協力に感謝します」

そおおおおかあ。ライターは1本、それも手荷物のうちなんやね。
なんか解らんが安全対策のため仕方ないのでしょうね。
それに金剛杖、これは問題ないが、長いケースに入れてくれました。

お次は保安検査のレーンに行く。
手荷物とライターをトレイに上に乗せ・・・・

あれ?

「こちらに来てください」
「(汗汗汗)は、はははい」
「アーミーナイフがありますね」
「は、はははい」
超・小型のアーミーナイフが引っかかった。
「刃物は一切ダメ('ω'乂)なのです」
「はははい。ではどうすれば・・・」
「預け荷物カウンターで預けてください」
ご親切にカウンターまで案内してくれ、
5cmのナイフを20cmくらいの箱に入れて、引換券をくれました。

確かに保安上、ナイフはあかんやろうなあ。
お遍路しているときは、守り刀があったほうがいいと聞いたもので・・・

ひとえにわしの無知からきたトラブルですので、
肯んじて指示、処置に従いました。

よおおおおおおし、次からは失敗しないぞおおおおお。
ベンキョーできましたがな。

今回はANA松山行き1645便に乗ります。
艱難辛苦の上、時間に遅れることなく搭乗ゲートをくぐり、
機内の人になりにけり。

小型のジェット機で、ファーストもビジネスもなく、
皆同じ客室に納まってきます。空席も目立つね。

スッチーさん(最近はCAさん)は3人
皆ベッキーのような髪形をしているのが気になる。気のせいか・・・
それからそれから笑顔が貼り付いていますよ。
目が笑っていません。

そんなことどうでもいいが。

定刻どおり離陸しました。
飛行機に乗るのは20年前に身障者ツアーのスタッフで
アメリカに行ったとき以来です。
離陸のために加速すると、おおおお、Gを感じるねえ。
ちょうど「ガンダム ジ・オリジンⅤ」を観たあとだったので、
ラストシーンのシャアの気分になれました。

機内サービスのドリンクを飲みながら
座席に置かれている雑誌を丁寧に読んでいると、
やがて松山空港への着陸態勢に入りました。早いねえ。
1735、夕闇の松山空港に定刻どおり到着しました。
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空港にはうわさの「お遍路さん着替えコーナー」の表示があったんですが
横目で見て、「JR松山駅前」行きのバスに乗りました。
平日なので、途中から中学生達がドドッと乗ってきて満員ですがな。
大きなキャリーバッグ持った旅行者ならば大変でしたろうに。

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「JR松山駅前バス停」に着いたら、いつものカレーショップ「デリー」に行き
季節メニューの「カキフライカレー」を食べました。
わしねえ、「トルコライスカレー」が好きなんですが、このメニューは
いつ出るのかわからんのです。

駅前の「松山ターミナルホテル」に落ち着き、
明日は早いのでお風呂に入ってさっさと寝ました。



11月2日(木)
JR松山駅前で0630発の久万高原行きバスを待っていると
オヤジ遍路さんがいました。
「おはようございます」
「おはようございます。あの~、今日岩屋寺まで行きたいのですが、今日中に戻って来れますかね?」
「お宿はどこですか?」
「久万中学校の近く・・」
「ああ、それならダイジョウブですよ」
「山道は険しいですか?」
「県道を歩いていけばダイジョウブですよ」

それから翌日歩くであろう三坂峠の崩落の情報を教えました。
「塩ヶ森バス停」で降りて歩くといいことも。

やってきたバスに乗り久万高原を目指す。
わしは
0722「塩ヶ森バス停」で降りて、浄瑠璃寺を目指します。
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本当は三坂峠を降りて坂本屋に行きたかったが
峠道の崩落状況も詳しくわからないし、おまけに平日なので坂本屋は開いていない。

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この道は地元の人達の大切な生活道路のようで
時折軽トラックが通る。
手入れされていないようなミカン畑があるが、
木になっている実を取る事は不偸盗で出来ませんがな。
下に落ちている綺麗なのを拾って食べてみたら熟れていて甘いよ。
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紅葉の始まっている山道を歩くのは楽しいね。
下り道とはいってもゆるやかで歩きやすい。
鼻歌も飛び出しますがな。
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やがて溜池が見えてきました。
水鳥がのんびりと浮かんでいます。絶好調!

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あっという間に里へ出たら、浄瑠璃寺への案内板があちこちに見えます。

0808
46番 浄瑠璃寺着
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まだ紅葉の盛りには少し早いかな?
誰もいない境内にはわしの灯した線香の香りが漂い、読経の声も大きくなります。
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御朱印を頂いて、「鎮魂の皿」も参拝します。


ここから次へはすぐです。
0850
47番 八坂寺着
山門にネコちゃんはいるかな??
いないなあ。
八坂寺にはネコちゃんがよく似合います。が、自分の思ったようにはいません。
石段を登ろうとしたら一匹やってきて、わしの足に擦り寄って去りました。

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実はこの絵は、3巡目のときの風景です。
法事でもあったのかな?退屈した女の子が境内でネコと遊んでいた様子です。

雑誌の撮影かな?カメラマンらしき人と記者らしい人が
遍路人形を入れた写真を撮っていました。

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松山市内を遠望しながら遍路道を歩き、別格文殊院を通り、
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札始め大師堂を横目に順調に進む。

今日は天気もよくて、少し暑いくらいです。時折吹いてくる風が心地よい。
道端や庭先などに植えられている植物に目が行きます。
うう~む。これはセージやろうか。肉料理に使うという・・・
口に含むとほろ苦く、松の葉っぱを噛んだような感じがします。
むしろジンの味に近いかな?
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後で調べてみたらこれはローズマリーだったのです。
ここ松山の道ではこのハーブをよく見かけ、目に付くと摘まんで口に含んでいました。


1014
48番 西林寺着
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川より低い山門をくぐって・・・だいぶ早く着いたなあ。
いつもはここでお弁当を使うのですが、2時間くらい早い。
杖ノ淵の奥之院に行こうかな?と思うのですが、いかん、奥之院納経帳を持ってきていないよ。
まあいいか。

遍路橋付近には、坂本屋さんメンバーの「門前の小僧」さんの店があります。
最近店を閉めて、中をサロンに改修中のこと。
連絡を頂いていたので、門前で錫杖をジャランと鳴らし
「南無大師遍照金剛・・・」
門前の小僧さんが出てきました。

コーヒーのお接待を頂戴し、しばらく四方山話をしましたがな。
三坂峠道の崩落の状況、坂本屋の屋根瓦の葺き替えのこと・・・
時間を忘れて話し込みます。

1200になりました。ではそろそろ出かけますか!
浄土寺を遠望する道のほとりに、「お接待です」とミカンが置いてあります。
通り過ぎようとしたら声がかかりました。
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「ミカン持って行ってください」
「ありがとうございます」
「お先達さんですか。お杖を触らせてください!」
「は、はははい」
「ああ、ありがたい、ありがたい」
わし程度ではご利益もあったもんじゃないので恐縮ですが。


1218
49番 浄土寺着
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駐車場では見落としたが、境内にはダンタイサンがいますよ。
なんか嫌な予感・・・

やはり納経所では納経帳、お軸、判衣が山積みでしたがな。
まあいいか。

ちょうどお昼時だし、どこかで食べようか・・・
おお、ラーメン屋さんがありますよ。
ラーメンライス餃子つきを食べましょうかね。
トンコツ味でなかなか美味しい。

お腹もできたことだし、さて次に行こう。
車道のない遍路道も、地元の人が作ってくれた脇道を通れば安全です。


1317
50番 繁多寺着
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さきほどのダンタイサンのバスがいるが、
もう終わりのようで、山門から出てきますよ。やれやれ。
まだまだまだまだ日は高いよ。

お墓とか住宅街をひたすら進み、


1414
51番 石手寺着
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やはりここの境内は観光客が多い。
一杯引っ掛けた親父さんたちが声高に喋っていたり
子宝安産祈願の夫婦連れがいたり、賑やかな外国人がいたり
札所というイメージとは離れているような気がします。

今夜はここの通夜堂に泊まりたかったが、
明日は今治遍路なので、今治駅前に泊まる事にしています。

バスと路面電車を乗り継ぎ、「JR松山駅」から「しおかぜ26号」に乗り、
1703「今治駅」着
今夜のお宿は駅前の「今治ステーションホテル」
何故か今回、計画の段階でお宿の予約をビジネスホテルばっかりにしてしまいました。
ああ、遍路宿だったら楽しかったろうになあ。

チェックインして早速お洗濯しようと汚れ物抱えてランドリーコーナーに行ったら・・・
オヤジ遍路さんらしき人がタッチの差で使い始めていました。
洗濯機はひとつ。

ああ~・・・まあいいか。

その間にコンビニで買い物してお風呂に入りましょう。
狭いユニットバスに熱い湯を溜めて足をつけてしばらくのんびり。



11月3日(金)
今日は今治の札所を巡る予定です。
0630に駅前のバス停に行ったら、0710の桜井団地行きがあります。
でもなあ~。タクシーだったらワンメーター
えい!タクシーで延命寺に行こう。


0640
54番 延命寺着
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東の空が明るくなってきています。
コンパクトカメラでは東雲(しののめ)の美しさは撮影できんなあ。
納経所正面の休息所に荷物を置いて・・と
「ニャー、ニャー」
あれ?どこで鳴いているのかな?
声はすれども姿は見えず。

境内には誰もいないと思っていたら、
朝イチのクルマヘンロさん達が集まってきました。
わしより後に来て、わしよりもはるかに早くお勤めを終えて納経所の前で
開くのを待っていますよ。

人の事は気にしない、気にしない。

ご朱印を頂いて荷物の所に戻ったら
「ニャー、ニャー」
「どこにいるの?」
建物の裏にいました。
「おはよう」
「ニャー」
「何かほしいのかな?」
「ニャー」
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アンパンのアンコ以外のところをあげたら食べています。
やはり「なにかくれ」やったんですね。
警戒心の強い野良猫のようで、
触ろうとしたら逃げてしまいました。
「バイバイ、またね」
「ニャー」

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不気味?な小僧さんに見送られて今治市内へと進みます。



道の真ん中に長いものが!
銭形の模様があるよ( ̄[] ̄;)
思わず足が止まる。こんな寒い日に、何故?


動かないよ。


動かないよ。


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しばらく観察してみたら、どうも生きていないようです。
亡くなってからそう時間がたっていないようですな。

このおヘビ様は神仏のお使いなのでしょうか。

まあいいや。

大きな墓苑を通り、ここは大谷霊園とあるから浄土真宗なんでしょうね。
戒名に「釈」がついていないか確かめます。
墓苑入り口近くの広い一角は軍人墓です。
戦死して二階級特進しているので、墓碑銘には二等兵や二等水兵とかはないですね。



0805
55番 南光坊着
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境内にはクルマヘンロさんたちのほか、バイク遍路さんもいました。
125ccのカブ!
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お勤めが終わってから、声を掛けてみました。
佐伯からトコトコやってきたそうです。
歩きの願望はあれど、歳だからバイクにしました、と言っていました。
わしもバイク遍路やりたいなあ。


今治の街を抜け、郊外の住宅街を抜けたら


0908
56番 泰山寺着
門前には青年団かな?男集がたくさん集合していましたよ。
今日は何かイベントがあるのか?
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まだここの絵を描いていないなあ。
描くとしたらこの石垣だろうか。

今日は歩き遍路さんたちとはまだ会わないなあ。
田園地帯を横切り、
川を渡ったら


1007
57番 栄福寺着
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境内は、相変わらずクルマヘンロさんたちで賑わっています。
まだこの辺の紅葉は始まっていませんね。

参拝を終えて、門前の土産物屋さんに入ります。
ここで「へんろうどん」を食べるのが最近のお気に入りであります。
店の女将さんによると、この頃はお遍路のお客がさっぱり来ない、
ということでしたが、わしがうどんを食べていると
クルマヘンロさんたちがドドッとやって来て
写経用紙やらお菓子やらを買い込んでいきました。

昔からわしがお店に入ると、後から沢山引き込まれて入ってきます。
少しは売り上げに貢献できたかな??

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お腹もできたし、「犬塚」を通り、いつもの好きな遍路道を鼻歌歌いながら歩きます。
そういえば犬塚は因縁深い場所らしい・・・
カメラのシャッターがおりなかった事もあるしねえ。

今治市街が一望できる場所まで登ってくると、
このあたりは紅葉が始まりかけていて、ところどころ綺麗な景色になっています。

白い山門をくぐり、
一如観音様が迎えてくださいました。
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いい気持ちで参道を登り、途中の御加持水で喉を潤し
絶好調だ!

ガサガサッツ

キャー!

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思い直してみたら、ここはすでに聖域
眷属であるおヘビさまが寒いのに出迎えてくださった、
と思いたい・・・

階段の向こうから賑やかな声が聞こえてくると思ったら
白人の男女が降りてきました。
「おはようごさいます」
「オハヨゴザイマス」

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石段には特徴的な木の実が落ちていました。
この場所なら、これはシキミの実ですな。
中華の香辛料で使われる八角(トウシキミあるいはスターアニス)と
同じ形なので混同しやすいが、これは猛毒なのでご注意。

シキミの実について、以前「御霊水について」で書きました。
http://okirakudojyo.blog93.fc2.com/blog-entry-83.html



1134
58番 仙遊寺着
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境内には歩きのおじさんや白人婦人が藤棚の下で荷物を降ろしています。
ここの通夜堂にも泊まってみたいのですが、
区切り遍路の行程上ここは昼頃到着する場所なんですよね~。
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藤棚の下にいたオヤジ遍路さんと少し喋ります。
彼もわしと同じような行程で、今日は「伊予桜井駅」から「伊予氷見駅」まで
移動するそうです。

仙遊寺の山を急な山道をおっかなびっくり降ります。
この道は砂岩質で滑りやすく、前回ここで足を捻ってしまいました。

下界に降りると、ひたすら田園地帯、住宅地を歩く道

ですが

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いつも気になる、アマチュア無線のアンテナ群
自立タワーやコン柱が建っていて、HFのビームアンテナが設置されていますよ。
局長さんたちのアクティビティは、いかがなもんでしょうかね?
取り外されていて、テレビアンテナだけが取り残されているのもあります。


1344
59番 伊予国分寺着
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鐘楼は修理中なのか、ブルーシートに覆われています。
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桜の葉が絨毯のようになっていて美しい。
ここでも、先ほどのガイジンサンたちが賑やかにしています。


おお、今日は早く予定があがったなあ。
まず、「伊予桜井駅」まで行きましょう。
古い町並みの中にある駅です。
ここは駅前のお店で切符を買うのですが、おじいさんおばあさんがやっているので
後継者がいなくなったら駅に自動販売機を置いてもらわなければいけんでしょうね。

駅には先ほどの歩きのオジサンがいます。
通学スタイルの若者もたくさんいますよ。今日は授業があったのか?部活かな?

1439にやってきた列車には、国分寺で見た賑やかなガイジンサンが乗っています。
え?どこで乗ったのかなあ?
「伊予富田駅」まで引き返して乗ったとしか考えられん。

1459「伊予氷見駅」着
まだまだ時間はあるぞ!ではまず香園寺まで行こうかね。
駅前は宝寿寺が見える参道なんですが、それを横目で見ながら
まっすぐ南に向かってから右に折れます。


1522
61番 香園寺着
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宿坊を閉鎖して、建物を取り壊してしまったので納経所は仮の建物ですね。
それに本堂へは右側の階段を使います。

靴を脱いで上がる時には菅笠をはじめ、被り物は全部とります。
大きな大日如来様に五体投地でご挨拶をしてお勤めしました。
その横では老夫婦が帽子をかぶったまま読経していますが、
自分のお勤めだけで精一杯だったので声も掛けられず・・・

納経所では62番納経所について言われるかと思ったら何も言われず。
そのかわり、わしの後に来た若者にパンフレットを渡していました。
彼はベンチでそれを見ながら悩んでいましたよ。

わしにとっては最初から廻ってきた62番の場所が札所なので
さっさと行くことにします。

1602
62番 宝寿寺着
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心なしかフェンスが増えているような気がする・・・
御本尊があるかないか、霊場会がどうのこうの、
わしは淡々と「この場所」でお勤めします。
御影を200円払って貰います。

さて、もともと宝寿寺のあった場所(一之宮神社納経所)へ行ってみたいと考え
線路の向こうにある森がそうやろうなあ、と思い
行こうとしたのですが踏切が近くにない。
大きく迂回をしなくてはなりません。次回のお楽しみにしておきましょう。


1634
63番 吉祥寺着
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ここが今日の歩きの終点になりますね。
車だったら64番まで行けない事はないがね・・・。
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ご朱印を頂き、今日のお宿は西条の駅前
バスで行こうか列車で行こうか。
JR「伊予氷見駅」1700発の便があるよ。駅は吉祥寺のすぐ近くです。
列車に乗って・・・
1707「伊予西条駅」着
今夜は駅前の「BH玉の屋」さんです。素泊まりなので夕食を買うか
どこかで食べるか・・・わしコンビに弁当ってあまり好きじゃないのです。
でも駅前のあたりは居酒屋さんしかないなあ。
まあいいか、ではホルモン屋にいこうか。
「こんちは~」
「おひとり様は、ちょっと・・」
「さいですか」

ではその隣の店を覗いたら
酔っ払いがたくさんいるので、やめ。

そのまた隣の鶏料理店に入ってカウンターに座って・・・
声もかけてもらえない。
なんかな~、この界隈は。
ご縁がないのかなああああああああああ。

たぶん、そうであろう。
妙に縁のない場所が四国には数箇所あります。
それはそれなりの訳があるのでしょうね。


11月4日(土)
明日は昼から仕事なんで、今日中に引き上げなくてはいけん。
では今日は60番横峰寺しかいけないかな?

0745の石鎚山行きのバスに乗るつもりで用意していたら
友人からLINEがきました。コードネーム「肇さん」
「一緒に車で廻らんかね?」
「おおっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」

それでは、待ち合わせの場所を前神寺にして、先に打っておこう。
まず「伊予西条駅前バス停」から松山行きの特急バスが0645に出るので
それに乗り、「石鎚神社バス停」で降りる。260円
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0706
64番 前神寺着
まだ朝早いので境内には地元の人しかいないよ。
いつもながら本堂はお山を背負っているという雰囲気がします。

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お不動さまにご挨拶してから一円玉を投げたら足元に引っかかってくれました。
なんかいいことあるかな?

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ご朱印を頂いて、迎えの車を待つ間
鐘楼前のベンチに座って大師堂をボ~ッと眺めていました。
この空気感、好きですね。
1日でもここに座っていられるような気がします。

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ふと空を見上げたら、龍神様がおられる。
それは一瞬で、次の瞬間にはいなくなりにけり。

0800に肇さんがやってきて、
「さて、今日はどこを廻ろうかのう?」
「まずは横峰寺、そして・・・できたら雲辺寺、大興寺・・・」
「よかろう」
「おおっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」

横峰寺行きの自動車道は狭い箇所が多く、
大きな車で廻っている人達とすれ違うのは大変です。
特に年配の方はとっさの判断力が衰えているのか
離合ポイントがよくわからないようですね。

艱難辛苦の上
0840
山上駐車場着
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さすがに標高が高いだけあって、紅葉が綺麗ですがな。
落ち葉踏みしめ道を下り、

0848
60番 横峰寺着
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朝早いのに結構な人達が来ていますよ。
山の空気に線香の香りが混じって幽玄な雰囲気です。

では次の雲辺寺に行きましょう。
三角寺は先日奥之院の仙龍寺と併せて行って来ているからパス!
高速道路を使って伊予三島まで一挙に進出

雲辺寺への道路は、台風の影響で一部道路が不通の区間もありましたが、
いくつか道があるので大丈夫です。

標高900mの高所では、紅葉が見事でしたがな。
あたり一面、というわけではないが綺麗なことにはかわりなし。


1120
66番 雲辺寺着
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ここは、大師堂を先に参拝するんだそうな。
ここの大師堂の造りは、高野山奥之院、太龍寺大師堂と同じ造りで
大師堂の回廊を靴を脱いで渡って奥に行くことができる。

それから、靴を脱ぐときは入船のまま置くのだそうな。
靴を履くとき奥之院のお大師さまに尻を向けないようにですと。
ふ~~~~~ん。

本堂の千手観音様には結縁の紐が結んであり、
誰もいなかったので、長い時間握っていることができましたがな。
そのおかげで握っていた手を観音様に引き上げてもらえました。

山を下って

1313
67番 大興寺着
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ダンタイサンらしきバスもいましたが、
それほど混みあってもいません。
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本堂の階に置いてある菊の花が綺麗ですね。
やはり秋は菊の花がよく似合う。

さて、まだ時間がある。
「本山寺まで行けるかな?」
「おう!」

観音寺と神恵院は先日行ったから、ここは飛ばして・・・


1330
70番 本山寺着
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参拝を終えたらパラパラと雨が降ってきましたが、気にならない。

観音寺市内の食堂で遅い昼食を食べてから「観音寺駅」まで移動し、
肇さんに今回のお接待を感謝しつつ列車の人となりにけり。


去年から、父親の葬儀、法要とかで休日が自由にならない日が多く
今年中の8周目満願は無理かな?と思っていたんですが
今回のお接待のお陰で予定していた場所以上を廻ることができました。
もしかしたらうまくいきそうですがな。

これもお遍路で知り合った皆様のお陰であります。

「歩くこと」に固執することなく
その場その場の状況を楽しむのも遍路修行のひとつと考える次第であります。



-おまけ-

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焼山寺の柳水庵の休憩所にスズメバチが巣を作ったので
予防のために仕掛けておいた「スズメバチホイホイ」
「スズメバチが引っかかっていたよ」
と先達同期の友人が写真つきで記事にしてくれていました。

うむ、

仕掛けておいてよかったと、しみじみ思うのです。
スズメバチトラップは女王蜂が一匹で巣を作り始める春先に仕掛けて初めて
効果がある物なのです。

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おきらく遍路旅 通算8周目 12番焼山寺~17番井戸寺

おきらく遍路旅 通算8周目 12番焼山寺~17番井戸寺
平成29年10月27日(金)、28日(土)

旅の醍醐味は、風物もさることながら、人との出会いですね。
毎回毎回素敵な人達との出会いに酔いしれております。
今回は勤務の関係上27(金)、28日(土)のみです。

10月26日(木)
仕事を終えて阪急豊中駅にすっ飛んで行き、梅田で徳島行きの高速バスに乗る。
新しい職場では、いそいそとお遍路に出かけるわしの後姿を見て
「亀仙人」という名前をつけてもらえました。
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台風がまたしてもやってきそうなんですが、
まあ大丈夫でしょう。

今夜のお宿は徳島駅前通の「BH清風荘」
素泊まりのみなので駅前の王将で餃子を食べて英気を養います。
あとは寝るだけ!

10月27日(金)
0620
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まだ暗いフロントの窓は閉まっているが、
中ではニャンコが店番をしています。
ニャンコに鍵を返して、チェックアウト!

今回も12番焼山寺への道は、神山から登る逆打ちコースです。
先週スイス人女医さんに進めたコースで、
果たして彼女は無事に辿りつけたのでしょうか??

「徳島駅前バス停」で、
0705発の神山高校行きのバスに乗ります。
今日は平日なのでガラガラだった車内も、高校生が途中のバス停で
次々に乗ってきて満杯になります。
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谷沿いの道をバスに揺られているせいか、皆眠りこけていますよ。

0820
「寄井中バス停」着1000円なり。
ここで降りたが、次の「神山高校前バス停」で降りればよかったあああああ。
まあいいか。次はそこで降りよう。

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焼山寺へ向かう分かれ道の食料品店には
うわさの瓶コーラの自販機があるよ。
先週鴨島での瓶コーラ自販機は売り切れで残念でしたが、ここは大丈夫。
早速100円投入して買いました。
ガラス瓶が唇にあたる感触が、より美味しく感じますね。

元気百倍、焼山寺への道程を歩みます。
今日のお天気は、台風はどこ?と思うような秋晴れの空が気持ちいい。
紅葉はまだ先なんですが、秋の気配が漂う山の舗装道路です。

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「すだち館」を過ぎて旧遍路道に入ると、もうそこは異世界です。
山の気を分けていただけるような感じの木と山肌と岩が出迎えてくれて、
思わず「ふふふふふふふ」と笑い声が出てきます。

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木漏れ日の道を抜けると眺望絶佳の景色が目の前に広がる。
「分け入っても分け入っても青い山」
の世界です。

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石畳の道は滑りやすいので気をつけながら、
昔の旅人もこの道を踏みしめていたんだろうなあ、と思う。

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半年前は草ボウボウだった道には
砂利が敷き詰められて歩きやすくなってきます。
しかし
この道にまた草が生えてきたらどうなるかな??

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急な坂を登りつめると、杖杉庵が見えてきます。
ここで一息つきましょうかね。
裏から登る焼山寺ですが、それでもここまでの標高を登らなくてはならないので
結構疲れてきます。
無人販売所の「すだちジュース」がいつも気になるのですが
まだ買うには至っていません。

気持ちのいい青空に近づいてきたような気分になった頃

1042
12番 焼山寺着
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今日は平日なので参拝者もちらほらです。
わしが本堂にいるときはだれもいなかったので
大きな声で読経をしました。

大師堂でのお勤めを終えて食堂を見てみたら、開いています。
「うどん200円」

おおっ

さっそくうどんを注文して・・・
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おいしいなあ。
ちょうどいい分量ですよ。
麺の太さはうどんと冷麦の中間くらいですかね。
曼陀羅寺裏のうどん屋さんでお接待に食べた麺の太さと同じくらい。

あっという間に食べて
「ああ~、おいしかったああああ」

元気百倍
納経所で元気よくご朱印をいただきました。
「ゆっくりしていってくださいね」
のお言葉に従い、
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ベンチに座ってしばらく山を見ながらボ~ッとします。
5分間くらいボ~ッとして、出発!

下り道は好調また好調
しかし景色を楽しみつつ、
あっという間に「すだち館」に着きました。
駐車場には大型バスが一台います。
ダンタイサンは、近くの食堂で昼食のようです。
この食堂は予約のダンタイサンしか食事できないんですよね~。

神山町営バスは1315発なので、
しばらくすだち館で過しましょうかね。
ここ、女将さんの人柄を慕って近所のおぢさんたちの憩いの場になっています。
お接待のコーヒーをいただきながら
いろいろいろいろ話をしました。

善根宿もやっていたのですが、それじゃ大赤字でしょう。
最近有料になりました。そのほうがいいと思います。
しかし、それでも安い。
こんど泊まりたいですね。

「午前中東京からの3人組の楽しいおじさんが来て、今夜大日寺宿坊に泊まるらしいよ」
「おおっそうですか。それは楽しみです」

バスが来る時間になったのでやってきたバスに乗る。
しかし、よく考えたらここで1時間つぶすよりも
歩いて神山町まで行っても同じ時間じゃないか?

でもね、ここの人達とお喋りするのも楽しいんですよ。

1330「神山町役場前バス停」で降りますが、
徳島駅行きのバスは1440までありません。

いつものとおりに川沿いに県道を歩いていきましょうかね。
この一見無駄に見えるプロセスもまた
楽しいんですよ。

1410頃に「青井夫(あおいぶ)」バス停に着き
そこのベンチに座ってボ~ッとしながら1447のバスを待つ。
この待ち時間もまた旅です。

やってきたバスには、やはり高校生がちらほら。
こんな時間にもう授業終わったの??
「一ノ宮バス停」で降りて、

1530頃
13番 大日寺着
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本日のゴール地点です。
境内には参詣者がちらほら・・・やはり平日だからでしょうね。
ゆっくりゆっくりお勤めをして、納経所で本日のお宿のチェックインをします。
勝手知ったる宿坊に案内され、早速お洗濯をしにいきましょう。
厨房裏にある二漕式洗濯機を使わせてもらいながら
目の前の風景を見ていたら
駐車場からやってきた美人さんから声をかけられました。
近くにある舞踊場から稽古を終えて帰ってきたユナさんです。

「オヒサシブリ!」
「い、いや・・・相変わらずお綺麗ですね」

洗濯を終えて部屋に干したら、次はお風呂です。
熱~いお湯に浸かって今日の疲れを癒して
部屋でゴロゴロ・・・しようかと思ったけども
まだまだ早い時間なので境内に出てしばらくボ~ッとしたり、
写真を撮ってみたり、向かいの一宮神社に参拝に行ったりしていました。
先日父親の喪が明けたので鳥居をくぐっても大丈夫です。

宿坊に戻ったら、玄関で賑やかな声がしておじさん遍路さんたちが
ドドッとやって来ました。
ああ、この方達がすだち館で聞いた人達か・・・

廊下を挟んだ向かいの部屋からは賑やかな声が聞こえてきます。
いきなり部屋に乱入しては失礼なので食事時になるまで待ちましょう。

1730
「お食事ですよ~」
「はいはい~!」

今日の宿坊の参篭者はわしを含めて4人です。
見るからに楽しそうな3人組の方達で
金沢美術工芸大学バレー部の先輩後輩チームだそうです。

皆、人柄のいい方々であっという間に話の輪に入れていただき、
話の弾むこと弾むこと!
東京からやって来て今回は阿波一国を廻る予定ですって。
わし、基本的に独りでお遍路をするのが趣味なんですが
楽しい仲間とワイワイお遍路すると楽しさも倍増でしょうね。

「今日のへんろころがし以上に大変な所はないんでしょうか?」
「あそこはアップダウンが激しいので、あそこ以上に大変な所はないっす」
「そうですか!それ聞いて安心しました!」

酒も飲んでいないのに話に酔い、
部屋に帰ったら急速に眠くなり、あっという間に寝てしまいました。


10月28日(土)
窓の外は雨・・・気持ちが萎えてきそうです。
このままバスで帰ろうかなあ、なんて弱気の虫が出てきました。

「参篭の皆様、朝のお勤めの時間です」

のアナウンスで本堂に向かいます。
椅子を4つ並べてちょこんと座り、待っていると
副住職に続いて住職が入ってきました。

お遍路さんにもわかりやすい真言宗勤行次第でのお勤めが始まります。
お勤めの後は金住職による講話がありました。
金住職と息子さんの数奇な物語に、何度聞いてもわしの目に涙が・・
東京からのおじさん3人組も話に聞き入っていました。

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そのあと階段で恒例の記念撮影
みんないい笑顔です。
わしはお弟子のユナさんにおねだりしてツーショット
エロオヤジ全開ですいません。

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朝食を食べ終わる頃には元気一杯、
朝方の弱気の虫はどこかに行ってしまいました。
元気よく雨着を着込んで出発しましょうかね。
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ポンチョを着込んできたのですが、雨は霧雨になっています。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
足取りも軽く14番への道を歩みます。

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この柿は干し柿用の柿なんですよねええええええええ

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途中の石材店の家先の言葉にいつも元気を分けていただきます。

0820
14番 常楽寺着
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雨がパラパラ降り始めてきました。
足元に気をつけながら岩の上を上り下りします。
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納経所前には子猫が数匹いますよ。
この子猫たちは皆ここで大きくなって、また子供を産むのでしょうか。
そうしたらすごい数になるんやないか。



思いましたがな。


0905
15番 阿波国分寺着
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ここの本堂は改修中で、御本尊は烏枢沙摩明王堂に移動しています。
わしのあとからダンタイサンがやって来て
チリンチリンと賑やかであります。
納経所にはセンダツさんが納経帳やお軸をどっさり積み上げていて
濡れながらしばらく待ちます。
ここは曹洞宗のお寺なので、禅の勉強会のポスターが掲示してありますね。

雨の中
北に向かって遍路道を歩んで行きます。
それほどひどい雨でもないので
雨の中を歩くのも悪くないなあ、と思いながら歩く。

雨も小降りになってきたなか、
0945
16番 観音寺着
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ここでも別のダンタイサンがいました。
どこかのお寺のツアーでしょう、お坊様が導師を務めていました。
どうも禅寺の講のようです。

ガイジンサンの夫婦連れもいました。ニホンゴが堪能のようです。

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雨があがったのでポンチョを小脇に抱え
次に向かいます。
ここ最近、この遍路道は17番から13番まで逆に廻ってくるので
順に廻るのは久しぶりなんです。
また違った風景が見えてきます。

線路を渡り、しばらく歩いて
1039
17番 井戸寺着
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今回はここで終わりです。
今日ここでは法要が営まれているようで、
喪服を着た人達が多く見られます。

また、面影の井戸の水を汲みに来る人もいます。

お大師様に今回の旅の無事のお礼をしてから
井戸寺を後にしました。

「国府(こう)駅」まで歩き、
1116に着いたら丁度徳島行きの列車が出て行ったところです。

ああ~、

でも別に急ぐ旅でもなし、
次は1209
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待合室のベンチで、大日寺宿坊でそっと渡されたお握りを食べながら
ボ~ッとしていたら、お遍路らしきおじさんがやってきました。
「お疲れさまです」
「あの~、12番焼山寺へ行ってこられたんですか?」
「そうです。でも裏からです」
「うらから?」
彼は東京方面から来た区切り遍路さんで、一旦高松から飛行機で帰り、
次回焼山寺へ行く予定だそうな。
11番藤井寺からへんろころがしを登るのに
かなり慎重になっているようです。
昨夜のおじさん3人組みも「へんろころがし」という言葉を
重く捉えているようですね。
ガイドブックも大げさに書きすぎなのかもしれません。
楽しく行きましょうよ。

神山から登って降りるわし推奨のコースをお勧めしておきました。

「徳島駅」まで戻ってきて
高速バスチケットセンターで1400発のチケットを買い
それまで、「びざんの湯」に浸かって疲れ癒した後
王将でビールをくらって
ほろ酔い加減でバスに乗って帰ってきました。
なんとか台風の影響はありませんでした。

次回は初、飛行機で松山入りします。
松山と今治の札所を廻る予定であります。
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おきらく遍路旅(通算8巡目)1番霊山寺~11番藤井寺

おきらく遍路旅(通算8巡目)
1番霊山寺~11番藤井寺
平成29年10月14日~16日
当初の計画では、おきらく歩き遍路ツアーをご要望により急遽開催する事になったのですが
ドタキャンが相次ぎ、最後の一人も前夜にキャンセルの連絡が入り
結局独り遍路になりました。

お宿とかの調整があったならば、後始末に汗をかいたんですが
まあ今回はよしとしましょうかね。
平常心を保つのも修行のうちです。
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でもお大師様のおはからいか、スイス人女性とご縁ができ、
彼女の先達をさせていただきました。
今回の旅行記、はしゃいだ記述も多いかと思いますが
お許しください。


10月13日(金)
仕事を終えてバスに飛び乗り徳島入りして
定宿のサンルート徳島に荷物を降ろし、まず最上階の温泉を楽しむ。
このパターンは決まりになっていますね。

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風呂上りにビールをグググイッと飲み、
「渦潮巻き」と「御座候」をいただきテレビをつけると
ローカル番組で平等寺の番組やってましたよ。
お遍路前に縁起がいいねええええええええええええ


10月14日(土)
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0552「徳島駅」発の列車に乗って「板東駅」に降り立つ。
今日の天気予報は雨のち曇り・・・・
曇り空が広がるが、雨の気配はない。

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板東駅前には歩き遍路さんが必ず寄るお好み屋さんのお接待所があります。
ここの大将は始発の列車が着く時間に合わせて店を開いているそうな。
「おはようございます~!」
「おお、久しぶりやねえ」
わしのことを覚えてくれていましたよ。嬉しいなあ。

コーヒーをいただきながらしばらく世間話をします。
大将は、ここを訪れるお遍路さん達から元気を分けてもらっているので
元気で居られると言っていました。
わしも大将から元気のお裾分けをいただいております。

0700
1番 霊山寺着
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さて、独りで歩こうかね・・・
と思ったら山門を入った所でブロンドの女性と目が合いました。
お互いニッコリ

どこへ行ってどうお参りしたらいいのか迷っている様子だったので、
ついついお節介を・・・
手水鉢の使い方から・・・あれ?きちんとやっているよ。
本堂で灯明(キャンドル)、線香(アロマステイック?実はincense sticks)
の灯し方、消し方などを教えます。
そのあとわしが勤行する後ろでずっと祈っています。
ふ~ん、只者ではないなあ。

「どこから来たのですか?」
「スイスデス」
「何語圏?」
「ドイツゴデス」
「わしねえ、学生の頃ドイツ語の教授が『Bitte』と『vas?』だけ知っていたらいい、と教わったんです」
「ハハハハ、タシカニ」
「日本語できます?」
「ゼンゼン」
「では、『どうも』だけ覚えていってください」
「Ja!」
スイスの人は日常的にドイツ語、フランス語、イタリア語、もちろん英語ができるそうです。
すごいね~。

次に大師堂に・・・なぜ大師堂に行くのか?
あうあう、難しい。
「Forgetter(開祖)にご挨拶を」でなんとか納得してもらえたようです。

「お賽銭(コイン)はスライドしてイン・・・」

ああっなんて語彙が貧困なんやろう!勉強が足りないなあ。
自分の英語力の低さにうんざりします。

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最後に納経所の売店に行くが、彼女は何も買わないと言う。
なぜなら、7日間で1~12番まで廻り、その後高野山に行くそうな。
なるべく荷物は増やしたくないみたいです。

それなら無理強いしまいと、わし自身の納経帳に御朱印を頂いていると
彼女も納経帳を買っていましたよ。場の雰囲気に呑まれたか?
御朱印帳に描かれた墨痕を気に入っていたようです。
売店の人から数珠ブレスレットのお接待を受けて、喜んでいました。

さて次に行きましょう。
必要以上に気を使われるのは好きではないようなので
わしは先行してスタスタ歩く後を、やや離れて歩いてきます。
わしも必要以上に喋る事がでけへんので、このくらいの距離感がいい。


0742
2番 極楽寺着
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彼女は近鉄観光の遍路プランを利用しているようで、
お宿はツーリストが確保しているそうです。
今日は1番~7番歩き、十楽寺宿坊、
明日は8番~11番歩き、鴨島駅裏のホテル
明後日は12番のあと、神山の民宿
そして高野山に行って宿坊遍照光院に2泊するんですって。
そしてスイスに帰る。

ここまで聞くことができました。
恥ずかしながら、わしは今先達をしているし、
彼女も真剣に仏教に向き合っています。
ですので携帯用お鈴を取り出し、鈴の音も冴え冴えと勤行をします。

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「この木は樹齢1200年の長寿です。触れてみてパワーを貰ってください」
「Ja!」
真剣な面持ちで瞑想を始めました。

彼女の仏教のお作法についての知識が高い事が見えたので
「あなたはBuddhistですか?」
「Nein」
しばしばスリランカに行くそうです。
それも瞑想をしに。
え?
「あなたは何をされている人ですか?」
「ビョウインデハタライテイマス」
「お医者さん?」
「セイシンカノドクターデス」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

なるほど。それでスピリチュアルな事柄に造詣があるのですね。
ならば先達としてのお勤めを今以上真剣にやらねば。

「アナタハ『monk』デスカ?」
「なんだと?」
言葉の前後のつながりで、どうやらmonkとは僧侶のことみたいです。
「い、いえわしは只のお遍路です。でも遍路コンシェルジュといえるでしょうね」


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次の金泉寺に行くには草の生い茂った旧遍路道を歩きます。
このあたりはお遍路シールが剥がされていて、
手作り看板に書いてあるニホンゴが読めない人達にとって
道順がわかりにくいでしょうね。


0930
3番 金泉寺着
「ここにはお寺の名前の由来である『Gold Spring』があります」
「『Spring』デハナク『Fountain』デスネ。ワキデル、トイウイミ」
「なななななるほど」

さて次に行きましょう。
後ろから歩いてくるのを意識していると
自然と自分の歩みも速くなってきます。
いつもは時速3kmでちんたら歩いていますが、今日はかなり早いと感じる。

山道を越えると、
3番奥之院の愛染院に来ました。
ここで一休みしましょうかね。
縁側に腰を降ろしたら住職がお茶をお接待してくれました。

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住職は流暢な英語でわしがうまく説明できなかった仏教の解説を
してくれました。
「住職は英語が堪能なんですねええええええ」
「インドに2年ほど行っていたからね」
「へえええええええ」

刷毛書きの御朱印を貰います?と聞いたが
八十八ヶ寺以外の御朱印は貰わないそうです。
ま、そのうち欲しくなったらもらえばええやね。

「さあ、次はわしのお気に入りの有名店でうどんを食べましょう」

萌月の美味しいうどんを食べてもらおうと張り切って行きましたが・・・

ああっ

まだ開いていないよ。
土曜日なので休業日ではないし。
開店前だったんでしょうか。

涙で曇って前が見えない。

ちんたら歩いてくるとちょうど空いている時間なのですが
今日のペースは、やはり速い。

気を取りなおして次行こう。
紅葉の季節にはまだ早い。美しい日本の秋の景色を見せてやりたいなあ。

1030
4番 大日寺着
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境内では先達さんたちがお接待をされていますよ。
88トイレの会の皆様だそうです。

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手水鉢ではカマキリさんが出迎えてくれました。
境内にはダンタイサンがいたので、
彼らの勤行に被らないように時間差でお勤めしました。

杖立てには銀の錫杖がありました。

どの納経所でも、白人女性が来ると親切に対応してくれます。
それに、お接待もいただき、お土産がたくさんできました。

まだまだ空模様も持ちそうです。日頃の行いがいいのか・・・
しかし、おいしいうどんを食べてもらおうと思ったんですが
ここのルートは萌月から7番門前まではうどんやさんがない。

「おなかすきました?」
「イエ、アサカラタクサンタベタノデ」

1100頃
5番 地蔵寺着
「この銀杏の木は樹齢800年だそうです」
「秋が深まると葉が黄色くなり、地面も黄色に染まります」
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わしのお気に入りの絵をプレゼントしました。
「Oh・・・アナタハアーテイスト?」
「いえ、ただのおっさんです」

門前のお土産やさんを覗いてみる。
「ホラ、カキヲウッテイルヨ。コレヲカイナサイ」
「は、はははい」
ここまでの道すがら、わしが柿を拾って食べたら皆渋柿で
わしが吐き出しているのを見ていて笑っていたのです。

「おひとついかが?」
「ダンケ」
ジューシーな柿を食べながら歩く。
「コレハビタミンガホウフナノヨ」
ドクターらしい言い方ですね。

通り過ぎる車からお接待を差し出されて彼女は感激していました。
一緒に歩いていても汚い親父のわしは相手にされないのは当然・・・。
金髪女性が歩いていたら構ってやりたいもんね。

小雨がぱらついてきました。
彼女の足取りも幾分疲れ気味です。
ちょっと休息が必要か?

1246
6番 安楽寺着
おおおおお、すごく早いぞ。
まさかまさかこんなに早く着けるなんてねえ。
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門前の茶店で休みましょうかね。
その前に、参拝をしましょう。
門前で車遍路の親父さんが彼女に話しかけてくる。
「Do You Know TSUYA-DOU?」
「?」

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境内の「身代わり松」が枯れて切られてしまっていますね。
残念

安楽寺の本堂、大師堂は室内なので鈴の音と勤行の声がよく響き渡る。
線香の香りが漂い、自分達の出す音と調和して幽玄な雰囲気になります。
彼女にもこの雰囲気が伝わったでしょうか。

わしはここの宿坊に泊まります。彼女はこの先の7番十楽寺宿坊泊
まだまだまだまだ時間が早いので一緒に7番まで行きます。

そのまえに、門前の茶店でコーヒーブレイクをしましょうかね。
温かい飲み物でほっと一息。
お互い疲れていたんでしょうね。

6番から7番までの道は近いながら曲がりくねっている。
日本語で書かれた看板が、旧遍路道を指し示してくれるので
わしらは迷わず進む事ができるが
漢字で書かれた案内板を読む事ができない人には難しいでしょうね。
「コノミチハ、ムズカシイ」
とも言っていました。


1355
7番 十楽寺着
珍道中も、ここでラストです。
ほかに参拝者もいないので、更に気を込めてお勤めします。
「あ、あの~。一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?」
「イイデスヨ!」
はい、チ~ズ
にやけた顔になっている親父ですいません。
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納経所が宿坊の受付になっているので
そこまでご案内して
チェックインを済ませた後に
「それではこれにて。よい旅を!」
「アリガトウゴザイマシタ!」

門前のうどん屋さんを見たら
お昼を食べていないのに気づき、早速入る。
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名物たらいうどんを注文したら、すぐに出てきました。
熱々のうどんをすくって鼻水垂らしながら食べます。
ああ~、おなかいっぱい。

6番までの道を、のそのそ歩きながら戻り
宿坊に落ち着きました。

早くもお風呂の用意ができているそうで、ありがたや。
洗濯機に濡れた衣服を放り込んで
天然温泉弘法の湯に浸る。
「あ゛あ゛~ヘブン、ヘブン」
おかしな英語ばっかり使っていたので独り言も英語になっちまった。

そういえば彼女、日本の温泉が気に入っていたようで
6番宿坊には温泉がある、と言ったら残念がっていました。

夕食のときは個人宿泊者は3名だったので同じテーブルに。
車遍路満願のご婦人と、
80歳の歩き遍路15周(だったか?)のベテランさん。
「これがほんまの歩き遍路」という本を出されているそうです。
あとは30人くらいの講の団体の方々でした。
先達さんはいないようでしたが、リーダーの方がお世話をされています。

夜のお勤めの際、安楽寺では先祖供養のセレモニーがあります。
供養をしたい人の名前をお札に書くのですが
去年亡くなった父親の名を書きました。
ちょうど翌週は一周忌法要なのです。
ささやかな親孝行・・・



10月15日(日)
今日は朝から小雨が降っています。
0630に大飯食べてから
ポンチョ着込んで出かけましょう。
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0715頃、十楽寺の前を通ったとき宿坊の食堂を見てみたら
昨日のドクターが白人男性と食事をしています。
手を振ったら向こうも気づいて手を振ってくれました。
十楽寺のお勤めは朝なので、食事もそれ終わってから。

0749
民宿「越久田屋」さんに立ち寄ります。
先日ここの親父さんが亡くなられ、偲ぶ会に出られなかったので
門前に独り佇み、親父さんのご冥福を祈り、勤行させていただきました。
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雨の降る御所の地をひたすら歩き

0815
8番 熊谷寺着
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雨に冷えたのか、お腹の調子が悪くなり
納経所のトイレを使わせていただき、本堂へ行く。
かなり雨脚が強くなってきました。

本堂軒下で雨着を脱いでお勤めした後、濡れながら大師堂へ上がってお勤め。
それが終わって納経所へ向かう途中、
ドクターのやってくる姿が見えました。
追いつかれてしまったか。早いね~。

「納経所で待っていますよ」
「キニシナイデ、サキニイッテクダサイ」

では無理に合わせず先に行こう。

雨の田園地帯を南に進み、

0916
9番 法輪寺着
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車遍路がちらほら見えますが、濡れ鼠のわしと違って
みな小ざっぱりとしています。

お気に入りの門前の茶店に入り、鳴門金時大福を食べて一休みしていると
ドクターが門を入っていきます。

参詣を終えて、この先どっちに進んだらいいのか?とキョロキョロしている姿に
店の中から
「ドクター!こっちこっち!」
「Oh!」
一緒にコーヒーを飲んでひとやすみ
また今日もご一緒しましょ。

「これはお米で作ったお菓子です」
「ナカニナニガハイッテイルノカ?」
「豆を甘く煮たものです」
「・・・・・」

さて元気出して行きましょう。

次の札所まで距離がある。
ので、いつものラジオを聴きながら歩く。

黙々と濡れながら歩いて行くと
切幡寺参道の入り口が見えてきました。
雨もあがってきたのでポンチョを脱いでリュックにくくりつけました。

「実は、歩くとき退屈なのでラジオを聴いています」
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と、ドイツ語で怒られました。
コンセントレーション(concentration)という単語が出てきたので、
後で調べてみたら、彼女は歩く事に集中する行をしているようです。
なるほど。ヨガか、徒歩禅か。
おきらくお遍路のわしは少しだらけているのかな?


1044
10番 切幡寺着
「333STEPを登るのです」
「Oh・・・」
コンセントレーションして頑張ってください。
おきらくなわしは自分のペースで登っていくが
彼女は2日目で疲れが出てきたのか、大分後ろを登ってきます。
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艱難辛苦のうえ、本堂までやってきました。
雨がまた降りだしてきます。

御朱印をいただいて出てくると、十楽寺宿坊で彼女と同宿だったという
カリフォルニアからの青年がやってきました。
彼はわしを見て
「アナタハMonkナノデ、イノリデアメヲトメテクダサイ」
「なんだと!わしは僧侶じゃないぞ!」
と言いつつ、怪しげな真言を唱えたら
雨脚が更に強まってしまいました・・・・・

ここから次の札所まで約9km
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吉野川を越えて黙々と歩きます。
途中休憩したとき、明日の予定について話しました。
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彼女、焼山寺登山を、わしに一緒に来てほしいようです。
「いや、わしは明日大阪に帰るんですよ」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ」
「焼山寺は冬に登る事にしているんです。汗かかないもんね」
「ユックリノボレバイイノヨ」
微妙にかみ合わない会話を交わしながら
なんとか一緒に登るべく説得をしますが、わしは応じません。
「いやあ~、わしは57歳ですよ。体力ありません」
「ワタシハ51サイヨ!」
えっそうなんっすか。

なんと言われても明日は大阪に帰ります!

明日雨が降ったら、11番藤井寺裏から遍路ころがしを登るのに
不安を感じ始めているようです。

なので、鴨島駅から徳島駅まで移動して、そこからバスで神山の寄井中まで行き
そこから7.5km車道を登って12番焼山寺へ行くコースを提案しました。
これなら大丈夫でしょう。
それにちょうどお宿は寄井中バス停隣なのです。

疲れが見え始めているのか、
休憩するたびに大きなため息が聞こえてきます。
そうです。お遍路は初日に張り切りすぎると後が持たないのですよ。

1400
11番 藤井寺着
かなり早い到着です。
わしにとっては韋駄天のような行動ですがな。

さあ、ここが本当にラストの勤行です。
本尊、お大師様に今回の旅の安全のお礼をしました。

「もういちど、記念撮影をば・・・」
「Ja!」

山門を出たところで、車遍路のおじさんから
「どこから来たの?」
と日本語で尋ねられて「?」だったので
「スイスからです」
と代わりに答えました。

わしは今日は善根宿「鴨の湯」に泊まる予定でしたが
雨が降って濡れたので急遽駅前の「さくら旅館」を朝に予約しておきました。
ドクターは鴨島駅裏の「セントラルホテル鴨島」です。
どこかな?どこかな?と探しながら駅裏に行くと、おお、ここか。

ホテルの玄関で
「えっあんたたち、藤井寺から歩いてきたんか?」
門前で声かけてきた車遍路のおじさんでした。
え?歩き遍路ならあそこから歩くのって当然やけどな・・・


「もし明日、雨が降っていて徳島駅からバスに乗るつもりならば、0800に鴨島駅に来てください」
「Ja!」

ここでお別れかもしれんので、今日も握手して別れました。

1530
さくらや旅館に着きました。
今日は昼食を食べていないなあ。
「ちょっと食べ物を買ってきます」
「え?今何か食べると夕食を食べられないよ。早めに出してあげるから我慢しなさい」
「そうっすね。では少し寝ます」
洗濯してお風呂を使わせてもらい、ふとんに寄りかかって転寝をしていたら
夕食のお知らせがきました。
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豪華な夕食やなああああ。
ビールもいただき、極楽極楽
今夜の宿泊はわしひとりのようです。
と、思ったらこのあと2人飛び込みが来たようです。
なんでも11番近くの民宿吉野さんが、
外人さんの団体さんで満室のようで、こちらに廻ってきたようです。
宿の人によると、白人は団体で行動しないので亜細亜人じゃないか?
とのこと。なるほど。亜細亜のどこかな?

雨が降って気温も下がり、
今年初めて部屋のエアコンを暖房にして寝ました。


10月16日(月)
今朝も雨です。ドクターはどう決断したかな?
ゆっくり朝食をいただき、0730にお宿を出ました。

朝の鴨島駅でコーヒーを飲みながら佇んでいたら
おお、やはり傘をさしながら彼女はやって来ました。
「おはようございます」
「オハヨウゴザイマス」
0808徳島行きの列車に乗りましょう。
わしは切符を買ったんですが、
彼女はツーリストのフリーチケットを持っていますね。

車内は通勤通学の人で一杯です。
車内は湿気も高く、窓ガラスが曇っていますね。
30分くらいで終点徳島駅に着きます。
車内で、今日の道筋の概略を書いたものを渡しました。
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彼女から、今回の先達のお礼にと、スイスアーミーナイフを頂きました。
おおっ、スイス人からスイスナイフ!ありがたや。

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それから住所を教えてくれ、と言われ住所の交換をしました。
社交辞令かもしれんが、スイスに来たときには私が案内します!
と言っていました。
じつはわし、「ハイジの家」に行ってみたいのです。
もし行くことができたらいいなあ~。

それからお遍路の魅力にハマッてしまったようで
また絶対に来る、と意気込んでいました。

またご縁があったらご一緒しましょう。

徳島駅で降りて、市内のバス乗り場に行く。5番乗り場が神山高校行きがあり
1時間後に出るようです。
これならば今日中に余裕で12番焼山寺行き帰りができます。

わしはこれから大阪行き高速バスのチケットを買って帰るので、
これで本当にお別れです。
固い握手して何度も振り返って手を振ってお別れしました。



今回の旅は、最初に計画していた歩き遍路ツアーが参加者のドタキャンで
なくなってしまったのですが
このような素敵なご縁を得て楽しい楽しい歩き遍路ができました。
これって、最初からお大師様が仕組んでくださったのではないかなあ・・・
と感じることしきりです。

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大阪に帰ってきたら、
印刷屋さんに頼んでいたオリジナルの納札が出来上がっていました。
赤札1000枚です。これで当分持つなあ。

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子供の頃に飲んだもの食べたもの

子供の頃に飲んだもの食べたもの

①ヤギの乳
クララの願い
アルプスの少女ハイジでは、
新鮮なヤギの乳を
「おいしい!」
といって飲んでいましたが
我ら兄弟はそれを醒めた目で見ていました。
山間部の田舎に住んでいたわしは、
近所にヤギを飼っている家がいて、ある日母親がヤギの乳を貰ってきました。
ヤギの乳
焦がしてしまい使われなくなったデコボコの鍋に
泡泡がたって白い毛が浮かんでいる白い液体
臭いは忘れました。
しかし、わしはそれを飲んだ思い出がない・・・

余談
アルプスの少女ハイジが放映される時間になると
我が家は正座して観ていました。
父親は「うちのセバスチャン」なんて意味不明の符丁を使い始め
母親はフランクフルトでのハイジが可愛そうだと涙を流し
妹は物語がラスト近くになってくると「何で終わりなんや!」と本気で怒り、

裏番組の宇宙戦艦ヤマト・・・見たいなんて言えるはずありませんでした。


②蜂ご飯

うおっぷ・・・!
そりゃあなた、蜂の子は栄養満点
田舎の大御馳走ですよ、あなた。
父親が地蜂の大きな巣を取ってきたか、貰ってきたか。
「これは栄養満点なんやぞ!」
と言いながらピンセットで蜂の子をつまみ出して鍋に入れています。
時々口に放り込んでは旨そうに食べていますよ。

昔はトイレはどこの家も汲み取り式
従って蝿もくる。
卵も産む。卵が孵化して蛆虫になる。
当時の子供達は皆、その姿を知っている。

ああ・・・蜂の子と同じ姿やないか。
あれを食べなくてはいけないのか。
夕食が待ち遠しくなかったのは、初めてだ。

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母親が張り切って蜂の子ご飯を炊き上げてくれました。
お茶碗にたっぷりとよそってくれました。
これ岐阜県美濃地方では「へぼ飯」という郷土料理だそうな。
こおりゃ、やばいっす。

うおっぷ

何を食べればいいんやろうか・・・
ご飯を見つめても箸が進まない。
兄も妹も同じ。

うおっぷ

父親の顔がだんだん険しくなってきた。
このままではまずい、食べなくては。

うおっぷ

えづくのを抑えつつ、
ほんのひとくち食べて
「これでいい?」
父親に聞いたら

茶碗が飛んできました。


今なら・・・食べられるかなあ?

うおっぷ

おきらく遍路旅 通算8巡目 19番奥之院取星寺、おきらく遍路塾、かも道~21番太龍寺

おきらく遍路旅 通算8巡目
19番奥之院取星寺、おきらく遍路塾、かも道~21番太龍寺

平成29年9月23・24日

去年先達になった同期で同窓会&先達の勉強会をしよう!
ということになり、先達同期の民宿「碧」の女将さんと、
あれよあれよという間に計画が決まったのですが、
せっかくやるんならば間口を広げていろんな人に参加してもらって
勉強会をしましょうという事になりました。

講師にはF権大先達が名乗り出てくれまして、
告知も彼女が大々的にやってくれたので多数の参加者が集まりました。
なりゆき上「おきらく遍路塾」になってしまいましたが、
「生意気だ!」「けしからん!」と、色々な方々から
クレームが来るんじゃないかと・・・心配なんです。

まあいいか。


9月22日(金)
夜に徳島まで移動しておき、定宿の「サンルート徳島」に転がり込んで
「びざんの湯」に浸かり、英気を養っておきます。


9月23日(土)
今日は朝から気持ちのいい風が吹く日です。でも暑くなりそう。
「徳島駅」を0647発のローカル線に乗り、0721「羽ノ浦駅」で降りる。
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前回行けなかった19番奥之院取星寺に寄って行きます。
地図だとここから2kmくらいか。
駅を降りたら運動帽を被った子供達が沢山歩いています。
赤黄青の鉢巻を巻いています。
「おはよう。今日は運動会?」
「ううん、あした」
「そうか。今日は練習やね」

県道276号線を西へと進む。
前もってGoo地図の画像でイメージトレーニングをしていたので
初めて観る景色には感じません。
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道端にはお不動さまがおられます。
最近、お不動さまのお世話になることが多いので、きちんとご挨拶をします。

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あちこちに彼岸花が咲いています。
ああ、そういえば秋のお彼岸やなああああ。
田圃にも咲き乱れていますよ。

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やがて取星寺への登り口が見えました。
ここは小高い山の上にあり、木々に囲まれた舗装道路を登ります。
朝なんですが気温があがってきたのでしょうか、汗が流れてきました。

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登りつめると展望台があり、「岩脇城跡」とあります。
南北朝時代の砦だそうな。さすがに眺望絶佳
桜の名所でもあるそうです。

境内へと向かう道を進むと、鳥居が見えてきました。
福禄寿をお祭りした立派なお堂があります。
まず、そこでお勤めをして・・・裏手には「大師堂」の案内があり
そのまま進むと、不思議な雰囲気の大師堂がありました。

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空気感が違う。
いささか修行が進んだ成果か?雰囲気の違う場所がわかるようになりました。
子供の頃はよく感じていたのですが、大人になって感じられなくなり
お遍路をし始めてまたその感覚が戻ってきました。

「本堂・納経所」への案内板に沿って進む。
この場所は神仏混淆ですね。お寺とお宮が入り乱れています。
多分明治まではこんな状況があちこちにあったのでしょうね。
これこそが日本人の宗教観なのでしょう。

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本堂には虚空像菩薩さまがおられます。
御真言は、あまり読みなれていなくて長いので
新米先達の身ではスラスラ唱えられず、つっかえてしまいました。
大金剛輪陀羅尼で許していただきましょう。

納経所には誰もおらず、引き出しに御朱印が置かれていて
300円を置いて1枚頂きました。

山を降りて
今日の開催場所である「碧」の女将さんに連絡して
車で迎えに来てもらいました。
途中スーパーに寄り、昼食を仕入れて民宿「碧」に到着

「おきらく遍路塾」は1300開始なので
まだ時間はたっぷりあります。
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会場の広間には座布団がたくさん敷かれて準備万端
早めの昼食をいただいて
ボチボチやってくる参加者の対応をしましょうかね。
一応主催者という立場なんですが、しゃしゃり出る趣味もなし。


わしは受付&会計担当です。
「お釣りはないように!」という
事前の告知がしっかりしているので今のところ釣り銭は発生しません。


宿泊者はお部屋に案内し・・・

ほぼ参加者は出揃ったので
1300
「おきらく遍路塾」開催です。
講師のF権大先達による

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★四国遍路の成り立ちと現代までの変遷
★勤行次第の解説

1520
固い話が続いたのでティータイム
参加者からの差し入れが山ほど集まったので賑やかにお茶をいただき
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自由闊達な質疑応答の時間

皆が疑問に思っている点について講師が適切に解説してくれ、
講師も参加者もこの時間を楽しんでいるのがわかります。
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1700
あっという間に閉会時間
みんなで記念撮影をして解散です。
名残惜しい、このくらいの時間がちょうどいいのかもしれませんね。

お土産は「碧」で採れた規格外スダチのお接待で、つかみ取り自由です。

日帰り参加者が帰った後は
宿泊者7人が残り、しばらく談笑

1830から囲炉裏をかこんで名物蕎麦汁を戴きながら
お遍路塾二次会の始まり
お接待で戴いた麦泡般若湯で身も心も滑らかになり
ざっくばらんなお話に花が咲き、
更に某国営放送の「ブラタモリ高野山編」が始まったので皆で鑑賞

宴は夜半まで続く勢いなのですが
明日は「かも道」登山があるので2130にお開き。

わしの相部屋は善根宿をされているKさん。
車中泊をしながらお遍路されています。
「すいません、わしのイビキが強烈にうるさいんです・・・」
「こっちも同様ですよ」
「早く寝た者勝負ですね」
「そうそう」

ですが、Kさんはわしのイビキのあまりの煩さに
階下に避難されていたようです。

ごめんなさい!


9月24日(日)
0500起床
0600朝食
囲炉裏を囲んでいただく温かいご飯と味噌汁は格別ですね。
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またしても大飯をいただいてしまいます。
今日のお昼として、女将さんが大きなお握りでのお接待です。

0700
女将さんがかも道入り口の一宿寺まで送ってくれます。
2回に分けてのピストン輸送なので
先発したわしは、
境内に居並ぶ西国三十三ヶ所の石仏の由来について説明を・・・
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皆揃い、さあ山登り開始です。
最初の道は少し険しいのですが、皆元気一杯です。
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それに道の途中には見所が沢山あり、
立ち止まって説明を聞くのがいい休憩になるのですよ。

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観音様のいない虚ろな石室を見て何を思う・・・。

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「ここから空海様は鶴林寺まで飛んでいったのです」
「へええ~」

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「こぶし石には空海様の手の跡が残っています」
「意外と小さいんですね」
「あっ私の手と同じサイズ!」
「おお、お揃いですね」

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「にじり岩、通称『にじりん』です(笑)」

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このあたりからは勾配も楽になってきて
景色を満喫しながら進む事ができます。
わしはこのあたりから鼻歌が飛び出してくるので
「鼻歌ロード」と名づけています。

「鼻歌歌ってよ!」
「い、いやあぁ~・・・」

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先日の台風の影響で倒木があちこちにあり、
地元の保存会の方々が整備してくれた跡があり、
この大きな木も後日チェーンソーで処理してくださったそうです。

尾根道を鼻歌フンフン~ンで進むと・・・

0941
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太龍寺へと続く舗装道路に出ました。登り始めて2時間40分
やった~!
かも道楽しいね!
これでみんな「かもラー」です。かも道の楽しさを伝えてください。

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自分の足でたどり着いた山の上の札所は、また格別ですね。
石段を登る足取りも満足感で一杯です。

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山門前で記念撮影
実はこの写真、金剛杖で作った急造の三脚のセルフ写真なので
ちょっとアングルが変なんです・・・すいません。

「北の捨身、行ってみます?」
参加者は何かわからず「・・・???」
「では行ってみましょう!」
南の捨身よりは小規模ですが、岩の上に登る事ができます。
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「誰か登る?」
「・・・・」
「わたしが!」

艱難辛苦の上、境内に到着!
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「ここには龍天井があります」
「あっ本当だ。手拭の図案ですね」
「そうです。みんな、龍手拭を買いましょう」

本堂では副住職様が臨時のご祈祷をされていました。
なので、階下の端っこでお勤めの声が被らないように
鳴り物も控えて静かに読経をする。

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終わった頃に出てこられたのでお願いして記念撮影
それ見ていたほかの人も記念撮影をねだり
テーマパークの記念撮影状態になりました。

高野山奥之院を模した大師堂は、また幽玄な雰囲気が漂っていますね。
F先達が適時適切な解説をしてくれるので
とても解りやすく、楽しい。

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ロープウエー駅へと下る階段のアングルは
絵になるアングルなんで、いずれここの絵を描きたい。
紅葉の頃がいいかなあ。

1km弱先にある南の捨身に行きます。
道沿いには88体の石仏が並んでいて、
かなり急な坂道もあり、みんなあえぎながら登っています。

お大師様が座っている南の捨身
前回はお膝元まで行くことができなかったので今回は行こう!
綱に縋って岩をえっちらおっちら登っていると
皆も登って来ましたよ。
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周りは断崖絶壁、足がすくんでしまい、
思わず大きなお大師さまに縋りつく。
お大師様にハグしたのは初めてやなああああああ。
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後から来たみんなも無意識にお大師様に縋りついていました。
いい思い出になってくれるでしょう。
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ロープウエーに手を振ると、
乗っている人も手を振ってくれました。

ここから「いわや道」を降ることもできるのですが
まだ台風の影響で荒れているそうなので危険ということなので
参加者の大半はロープウエーで下界に降ります。

F先達だけは歩いて降りるので
手を振ってお別れします。
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下界の駅には碧の女将さんが待っていてくれたので
近くの「和喰バス停」まで送ってくれて
5分後にやってきた徳島駅バスに乗り、90分1150円
徳島駅まで帰ってきました。

一緒に乗ってきた善根宿経営Kさんは1番霊山寺に車を置いてあるので
そこまで戻り、車中泊遍路を再開するそうです。

わしは1500発の南海なんば行きのバスチケットを買い、
それまで「びざんの湯」で疲れを癒し、
そのあと麦泡般若湯をいただき、ほろ酔い加減でバスに乗り
眠りこけていたら南海なんばバス停に着いていました。

今回も楽しい旅を満喫できました。

最初は軽い気持ちで先達同期会のノリで計画していたのが
思いもかけず規模の大きいお遍路塾の開催になりました。
わしひとりの力ではこんなことはできません。
お力添えをいただいた皆様に感謝感激です。


参加者の強い要望から、
この後第2回、第3回開催もあるでしょうが
規模が大きくなるに従い、
わし程度の人間が関わる事は無くなるかもしれません。
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ところで
今年3回目のおきらく歩き遍路開催告知です!
ちょっと急で申し訳ありません。
わしが独りで歩こうと思っていたんですが、
希望者の声に応え、急遽開催します。
宿泊は6番安楽寺宿坊ですが、各人で宿泊手続きを行ってください。
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おきらく遍路旅 通算8巡目 先達大会 79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺

おきらく遍路旅 通算8巡目 
先達大会 
79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺
平成29年9月15日(金)

去年先達になってから初めての先達大会です。
昇補の書類記入欄に先達大会への出席欄があるので
出席は必要条件なのか・・・?
よくわからんが、とにかく初なので年休を取って参加しましょう。
今年は香川県高松のレクザムホールです。

気になるのは台風が近づいている事
先達大会の翌日に志度まで廻るつもりなんですが、無理かもしれない。

前の晩に高松に進出して駅前の「エリアワン高松」にチェックインします。
フロントの女性のイントネーションが少し変で、
ああ、大陸からの旅行者対策なんやなあ。

近くのラーメン屋で夕食を済ませ、コンビニで飲み物などを買い込んできます。
連泊なので部屋の冷蔵庫に仕舞いこみ、さて寝ますか。


9月15日(金)
早めに寝たので早めに目が覚める。
0430ですが、何もする事がない。テレビもあまりやってないね。
シャワーを浴びて朝食を食べていたらテレビの画面がいきなり
Jアラートの画面に変わりました。どこのチャンネルも同じ。
またまたつまらない国がつまらない事をしたもんです。
迷惑この上もない。

毎朝楽しみにしていた連続ドラマの「ひよっこ」は中止ですと!
これ観てから出かけようと思っていたんですが、
放映されないのなら、もう出かけましょうかね。

駅前のホテルから高松港へ向かって歩いていると
白衣の人がちらほら見えてきます。
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会場のレクザムホール前には受け付け開始を待つ人達がいますよ。
しばらく公園の石に座っていましたが、
9時前なのに次々と来る人達が吸い込まれていくので
わしも入ってみたら、もう受付が始まっていたので
元気よく近畿ブロックの受付で先達番号を述べて
参加の記念バッチと御供物の焼き菓子をいただいて、会場内へ。
大ホールには既に席を確保している白衣の軍団が多くいますよ。

新米なので後ろの隅っこに席を取り、会場内をうろうろ。
facebook四国八十八箇所グループの知り合い達から声をかけていただきました。
こんなとき、
facebookのをやっててよかった!と実感します。
会場のあちこちでは綺羅星のごとき偉い方々が歓談されています。

席に戻って小さくなって開会を待っていたら
前の席に小さな子供を連れた人がドヤドヤやってきて
ギュウギュウ席を詰め始めたので、その場を離脱して
真ん中あたりの空席に落ち着いたら、後ろからお声がかかりました。
シャクナゲの横峰寺で出会ったM先達夫妻です。
写真を撮ってくださいました。

横の席が空いていたので移動してしばらく喋っていたら
おきらく歩き遍路で何度かご一緒したY先達がやってきて
横に座ってくれました。
初めての場所で知り合いがいるといないとでは気持ちが違いますね。
落ち着いて世間話ができます。

三和会の面々がやってきたのでご挨拶に行ってきます。
H大先達は有名な方なので沢山の人に囲まれているため、
ご挨拶のみして席に戻る。

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このころになると大会場は白衣の軍団で占められますが
白髪の方々が多い。
これは平日開催のためでしょうね。
土日の開催であればもっともっと集まるでしょうが、
収容できる会場がなくなるかもしれない。

1000
先達大会開始
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お鈴の音と共に霊場会のお偉い方々が登壇し、
会長の挨拶に続いて物故者法要が厳かに行われます。
あちこちから数珠を取り出すガサガサという音がひとしきり。

120人あまりの物故者の名を読み上げるだけでも
かなりの時間を要するが、そこは先達さんばかりなので
会場がザワつくこともない。
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法要に続いて功労者表彰、準特任大先達、元老大先達の任命です。
表彰の基準って何でしょうね?
金か?行為か?
新米には知る由もなし。
なぜ知る由もないかは、知る由もなし。

元老大先達の錫杖は黒なんですね。
寺院の住職の中から選任されるそうですが、頭は丸めていない人でした。
得度だけしただけの人では任命されないんでしょうね。

新米のわしにはピンと来ないのですが
特任大先達になりたくて仕方がない人があまたいるんですって。
位人身を極めたいのは人の常なんでしょうかね。

ちょっと早めに午前の部が終わり、昼食タイムになりました。
お弁当を受領しに行かねばならないのですが、
M先達の奥様が皆の分をまとめて受け取りに行ってくれました。
ありがとうございます。
大混雑だったでしょうに・・・

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結構なお弁当でお腹が満たされました。
午後の部までかなりの時間があったので、
またしても会場をうろうろ。
ロビーに三和会の面々がいたのでご挨拶に行き、
お偉い方々に紹介していただき、錦札を頂戴しました。

しかしこれだけ広いと何処に誰がいるのかわかりません。
邂逅できたら幸い、と思わねばなりませんね。
いい加減人の波に疲れて席に戻り、しばし意識を失います。

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午後の部はお遍路歌手の方のステージが行われましたが
ほとんど意識を失っていました。

このあたりになると空席が目立ち始めます。
午前だけでさっさと帰る人が多いようです。
出席者は受付の際に貰うピンバッチが目当てなんでしょうか。
バッチを輪袈裟にジャラジャラつけるのがステイタスと見つけたりか。


次は書家による「弘法大師空海の人と書」講演
三筆といわれる空海の書を熱意を込めて解説してくれるのですが
いまいち凡俗の身にはピンときません。
霊場開創1200年記念事業として甲山寺の大襖46枚に
揮毫した般若心経曼荼羅は、まさにアートですね。
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お経の文字を一生懸命追いながら観ていたので眠気が吹っ飛びました。 

これで今日のスケジュールは終わり!
閉会式があるのですが、すでにガヤガヤと退席し始める人がいます。
ここまで居たのですからせめて閉会式くらい大人しくしていたら?
先達さんなんですから・・・・
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般若心経を唱え、霊場会会長からのご挨拶
やはり62番問題についての話が織り込まれていました。

今日1日お付き合い頂いた人達に御礼をして
会場を後にしました。
まだ時間があるので、高松市内の札所に行けるだけ行きましょう。

琴電「高松築港駅」まで行き、一宮行きに乗ります。
おや?白衣を着た方が居ますよ。
同じ方向に行くのかな?

「一宮駅」で降りると先ほどの人も降りてきて、
地図を見ながら一宮寺への方向を探しています。
車遍路かな?
「こんにちは。一宮寺までですか?」
声を掛けさせていただきました。
秋田から先達大会に来られている方で75歳
春と秋にすべて歩いて廻って15回だそうな。
すごいね~。ウオーキングクラブに所属していて
四国遍路以外にも日本中を歩いて廻っているんですって。

83番 一宮寺着
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でも

権中先達なのですが、賽銭は投げ銭をしているし、
輪袈裟をせず経本も持たずにお勤めをしています。
読経も勤行次第どおりでなく、わしよりもかなり早く済んでいました。

誰とも交わらずにここまで到達しているんですね。
遍路宿や宿坊には泊まらず、ホテル泊がメインなので他の遍路さんとの交流はないそうです。

こういう人の存在を間近で見たのは初めてで、色々考えさせられます。
わし、人と出会うのが好きでお遍路やっているのです。
それに人と出会い、教え教えられながら自分を高めていきたいと考えます。

時間切れで今日は一宮寺しか行けませんでした。
琴電に乗って「高松築港駅」まで帰りましょうかね。

いつも気になっていた駅構内の地ビールの店、「Beer Pub Station」今日は寄っていこう!

「イラシャイマセ!」

おや?イントネーションが・・・・
「エールをグラスでください!」
「ハイ、コトチャンエールデス!」
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うどん用小麦で作られているんですって。
700円とちょっとお高いが、軽い口当たりと爽やかな喉越しで一気にいけるよ!
「どこの国の方ですか?」
「香港デス!」
「ああ、大陸のアクセントと少し違っていると思った」
「ソウデス!ゼンゼンチガイマスヨ!」
やけに強調していました。そんなもんかね。

赤い顔をしてJR高松駅横のスーパーマーケットに行き
今夜の夕食を買い込みホテルに戻り、
お風呂で疲れを癒して食事をしたら急速に眠くなってきました。
今日は歩いていないけれども気疲れしたんやねえええええ。
7時頃に眠ってしまいました。


9月16日(土)
さて、台風の進路はいかに?
今日宿泊予定だった志度の民宿には昨日にキャンセルの連絡を入れておきました。

今日このまま真っ直ぐに帰るのはもったいない。
JRで帰るのですが、その途中にある札所くらいには寄っていきましょう。
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ホテルを出ると小雨が降っています。
このくらいならば雨着を着なくても大丈夫でしょう。

高松駅のコンビには0630でなければ開店しません。
温かいコーヒーも飲めないよ。
朝食を用意していなかったので、ホームのベンチに座って
リュックから乾パンを出して自販機の冷えたコーヒーでモソモソ朝食を済ます。

「高松駅」0613発「国分駅」0628着

0636
80番 讃岐国分寺着
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まだ国分寺の門は開かれていません。
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閉じられた門の前で、熱心にお祈りしている人が居ました。
色あせた金剛杖を携えているので、お遍路に行った事がある人なのでしょう。
わしがリュックを下ろしていると声がかかりました。
「通しですか?」
「いえ、区切りなんですが台風が来るので引き上げます」
「ここのご本尊の千手観音様は霊験あらたかで、私の弟の癌が治ったのです」
「なるほど。私の守護仏は千手観音様です」
「是非御本尊様の力を感じてください」
「はい」
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残念ながら凡俗の身なれば御本尊様の力は感じられませんでした。
でも大師堂で結縁の紐に縋ったら
お大師様に引き上げていただけました。

小雨は降っていますがいい気分で「国分駅」まで戻り
次の列車に乗って「八十場駅」まで移動して

0800
79番 天皇寺着
やはり誰もいません。
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雨の降る境内でひとりお勤めをして納経所でご朱印を貰い
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三輪鳥居を見たら、その先に五色山の崇徳院の御陵が見える。
ああ、こういった配置なんですね。
初めて気づいてしばらく感慨に浸る。
本当にこの場所は白峯宮が主人公なんですね。
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さて帰ろうか。
「八十場駅」から「坂出駅」まで移動し、そこから快速マリンライナーに乗って
瀬戸内海を渡ります。
台風が来たらここは運行規制がかかるんでしょうかね。
台風が接近してきたときは早めに帰るに限るなあ。

岡山から新幹線で新大阪まで行き、地下鉄御堂筋線~南海本線を乗り継いで
帰ってきました。
当初の予定よりだいぶ計画が狂ってしまいましたが
まあいいや。
お四国は逃げやしません。
今回の目的は先達大会出席なのです。
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私事ですが、10月から、今住んでいる堺市西区から職場の配置転換で
豊中市に移ります。
まだ勤務のシフトがわからないので、10月のお遍路計画は保留
秋のお遍路シーズンの予定が決まらないんですが
多分どこかには行ける筈・・・
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おきらく遍路旅 通算8周目 65番三角寺、68番神恵院・69番観音寺

おきらく遍路旅 通算8周目
65番三角寺、68番神恵院・69番観音寺
平成29年9月2日(土)


8巡目の乱れ打ちもここまでくると訳わからなくなってきますがな。
今年の夏はあまりに暑いので山登りは控えていたんですが
平地も暑い。
汗だくになって歩いていましたが
この頃やっと朝晩涼しくなってきましたがな。

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9月1日(金)
2250大阪駅前ハービス大阪高速バス停発松山行きに乗り込む。
前の晩寝不足だったので、すぐに寝落ちするかと思ったら
なかなか眠れない・・・ような気がする。


9月2日(土)
0445
「三島川之江着です」のアナウンスと同時に車内の明かりがついて起こされた。
わしはここで降りるので問題ないけれども、
終点今治で降りる人には辛いよね。
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なにはともあれまだ暗い高速バス停で装束を整え、
お握りを齧りながら山に向かって歩きます。
まだ暗いので、ヘッドライトを持ってくればよかったなあ~、と少し後悔
後悔しているうちに夜が明けてきて明るくなりましたがな。
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このコースは時々登るのですが、時々間違える道なのです。
今回も間違えた。ミカン畑の道の分岐点で標識を見落とした。
進む道がなんとなく荒れてきて、ついには無くなってしまったのです。
おまけに、雰囲気が暗い。

あ~あ。

迷ったら、引き返す。
たいしたロスではないからいいけどもね。

初秋の山道の朝は涼しくて気持ちいいね。
これぞ山道!という遍路道を登りきったら道が平坦になってきました。

0627
65番 三角寺着
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当然、誰もいません。駐車場は静まり返っています。
長い急な階段を一気に上がる・・・のではなく
山登りの疲れをかみしめながら手摺にすがって登ります。
ヨロヨロ

山門にある梵鐘を撞きたいが、朝早くなのでやめておきます。
でもこんな山寺だからご近所からは文句はこないか・・・。

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東屋に荷物を降ろし、温度計を見ると18℃
もうこんな気温の季節なんやね。
隣には清潔なトイレが新築されています。
ここのトイレを使うのが楽しみで、高速バス停のトイレは遠慮していたのです。

まず本堂からお勤めしましょう。

あっ

経本がない!

しまったあああああああ忘れたああああああ

ごめんなさい。
経本なしでお勤めします。
これじゃ納経の意味はなくなるのですが・・・・

それにお線香も補充するのを忘れてしまいました。
いかんなあ。足りなくなったら塗香で許してもらえるかなあ。

今回の落ち度を大金剛輪陀羅尼で許してもらえるでしょうか・・・


本堂の横には奥之院への案内を記した石柱が建っています。
ここから行ってみようか。

お勤めを終えたら0640
まだ納経所は開く時間ではないので
トイレに行こう!
杉の香りも清清しい個室に座り、用を足します。
ああ、気持ちがいいねえ。
5分ほど楽しむことができました。

納経所を見たら、7時前ながら開いているようです。
「あの~、いいでしょうか・・・」
「はい、どうぞ」
「あの~、本堂脇の奥之院への道は通れるでしょうか?」
「ああ、あそこの道は夏は草が多くてお勧めではないですね」
「はあ、そうなんですか」

では、いつもの道を行こうかね。
今日の計画は
三角寺~奥之院~三角寺~「三角寺口バス停」~「伊予三島駅」です。

まだ駐車場には参詣者はいない。
椿堂への道を歩んでいく。道の左には三島の街が遠望できて
その先には瀬戸内海が広がっています。この景色、いいねえ。

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しばらく進むと、奥之院への分岐点に出る。
看板が古くなっていて、文字が薄くなっています。
奥之院へ至る道は複数あるんですが、いつもこの道を歩んでいます。
そのうち三角寺本堂横からの山道を歩いてみたい。秋か冬かな?

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標高490mの堀切峠を越えたら下り勾配になります。
この道をまた登って戻ってくる事を思うと、ちょっとうんざりもします。
遥か下にはダム湖が見え隠れしていて、あそこまで降りるんですねえ。

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歩くときには無心に・・・と力説する人もいますが
わしはラジオを聞きながら歩いています。いいじゃん!
でも、太陽も高く上がってきて電離層も消滅する。
それに山間の道なれば、ラジオの電波が届かなくなる。
イヤホンからは雑音しか聞こえなくなってきました。

そうだ、スマホでラジオ聴けるなあ。
「らじるらじる」で聞いてみたらクリアーに聞こえてきました。
でもスマホの電池の消耗が激しいのでやめておきました。
山の中は、ただでさえ位置情報確認電波の発信のために電池を消耗するのです。

山登りの時にはラジオが入らないので歩きに専念することができ、
これがわしの目指す「徒歩禅」のありかたなんです。
が、しょうもないことばかり頭に浮かんできます。煩悩の固まりやね。

山の中の道は、鳥の声と風の音しか聞こえないが
時折車の音がして県外ナンバーが走り去っていく。
ボートを牽引した車もいるよ。


0900
奥之院仙龍寺の看板が見えてきました。
ここまで6.5km約2時間
わしのペースだとこんなもんかね。
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65番奥之院 仙龍寺着
鈍感なわしでも、このあたりは空気が違うのがわかる。
最後の階段をヨロヨロ登っていくと、
「四国別格霊場開創50周年」の幟が立っています。
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そおかあ。50周年かぁ。
今日持ってきている納経帳は奥之院用で、
別格50周年記念とは縁がないなあ。

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本堂正面の観音様とお不動さまの前では檀家の人らしき人が
住職らしき人となにか飾りつけをしています。

手水場の水があまりに冷たかったので、丁度いたお寺の方に
「この水は飲んでもいいですか?」
「いいですよ。これはお不動さまの所から湧いているのですよ」
「そうですか」
手と口を清めた後に、手で掬って飲んでみたら甘露甘露
今までの疲れが癒されるような美味しさでした。

靴を脱いで本堂に上がり絨毯に導かれてご本尊のお大師様まで行きます。
納経所で納経帳を預かっていただき、
わしひとり、座ってお勤めをしました。
そういえば最近、座ってお勤めしていないなあ。
膝が痛いの足首が痛いのとなんだかんだ言い訳しています。
いかんいかん。

気持ちのいい場所なので、ついつい長居をしたくなるなあ。
0920
もと来た道を帰りましょうかね。
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渇水の影響のみられるダム湖には、ボートが浮かんでいて
釣りをする姿が見えます。
いいねえええええ。深山幽谷で1日を過すっていうのは。
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峠までは、このゆるやかな登り勾配の道を歩きます。
幸いなのは向かい風が時折吹いてくること。
県道319号線の分岐点に来ました。
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ここから県道に沿って川之江まで行く方がいいのだろうか?
一瞬考えたのですが、バスの路線と停留所の調査が出来ていなかったので
元来た道を戻るのが無難でしょう。

ちなみにこのあたりのバス路線は、ないに等しいので利用できません。

登り勾配の道を、ただひたすら歩きます。
またしてもくだらないことばかりが頭に浮かびますが
仙龍寺の霊気に触れたせいか、後ろ向きな思考は浮かびませんね。
これからの自分についての思考が浮かんできます。

さほど苦にもならず堀切峠を越え、あとは下り勾配で絶好調
山の向こうから梵鐘の音が聞こえてきました。もう少し!

1130
三角寺まで戻ってきました。
門前の自販機で御加持水を買い、一息つきます。
この時間になると駐車場には車が沢山いますね。
秋遍路の季節の始まりといったところでしょうか。

ここから山の舗装道路を下って
1205
「三角寺口バス停」に着きます。
三島駅前行きは1252なので、少し時間がある。
バス停前には小さな雑貨屋さんがあり、
おばあさんがのんびりと店番をしています。
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そこでパンを2つ買い、椅子を貸してくれたので店先で食べながら
ゆったりとした気分でバスを待ちます。
まだ暑いですが、秋の気配が漂い始めた山里のバス停前で
時間を潰すのもいいねえ。
一人旅は寂しいけれども、寂しさを楽しむのも贅沢です。

時間通りにやってきたバスに乗り、三島の街へ下ります。
20分くらいで終点の「伊予三島駅」に着きました。
まだまだ日は高いので、計画の観音寺まで行きましょうかね。

普通列車に乗って「観音寺駅」まで。
実は観音寺にお宿をとろうと思っていたんですが、翌日の3日(日)に
「日本学生トライアスロン選手権大会」が観音寺で開催されるために
お宿はどこも満杯だったので、三島のお気に入りの宿をとったのです。

観音寺駅前は、さぞかし賑やかだろうと思ったら・・・
意外にひっそりとしていますよ。
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コースと思われる場所には色鮮やかな幟が翻っています。


1427
68番 神恵院、69番 観音寺着
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駐車場には大型バスが1台
あっダンタイサンだっ!
ここは納経所は2箇所分なので混雑は2倍だッ

色々考えても仕方がない。
まずは観音寺本堂の方に行こうかね。
ダンタイサンは観音寺大師堂前にいる。
先達さんがお遍路さんたちに
「大きな楠でしょう。何故こういうところに楠があるかというと、仏像の材料になるからなんですよ」
なるほど。そういう見方もあるのですね。

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さて前回とても気に入った絵が描けた観音寺
絵のヒントとなった茶店に描けた絵を謹呈しようと思ったら・・・

あっ

持ってくるの忘れた!

あ~あ、今回も忘れ物多いなあ。

また今度!

神恵院、大師堂も淡々とお勤めが終わり
納経所へ行くと、空いています。
おお、よかったよかった。

もと来た道を戻り・・・
「観音寺駅」を1539発のしおかぜ15号に乗って
1553「伊予三島駅」着 770円

今日の予定はこれでおしまい!
合計20kmくらいしか歩いていないんですが、
山道だったので足の筋肉が張っています。
今夜は足をいたわろう。

今日のお宿は伊予三島駅近くの「大成荘」
ここ、お気に入りなんですよ。3回目です。
80近いお母さんが1人でやっているので宿泊者は3名と少ないが
料理が美味しいんですよ。

今日の宿泊者は3名。
わしとベルギー人と、オジサン遍路さん。
わし以外は素泊まりだそうです。
なぜかというと、その日に予約を入れても
お母さんが食材を買い物に行く時間に間に合わないと
食事ができないのです。
これは仕方のない事

幸い近くにコンビニがあるのでそこで食べ物を買えばいいんですがね。

部屋に通されたら早速服を全部脱いで浴衣に着替え、洗濯物を抱えて洗濯機にダッシュ!
ベルギーからのお遍路さんがわしの行動を見て
「ハヤイネ~!」
「クイック!クイック!」
お風呂にGO!

「あ゛あ゛~」
湯船に浸かって極楽極楽
疲れがとれるわい・・・

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風呂から上がった勢いで
「すんません、ビールを1本」
夕食までまだ時間があるのでグイグイいけますよ。

初めの1杯は夢中で、次の1杯は味わい、その後は惰性ですかな・・・

そろそろ洗濯も終わったようなので、真っ赤な顔をしてヨロヨロと洗濯場に向かうと
女将さんがオジサン遍路の洗濯物を持ってやってきました。
「いや~朝晩すずしくなりましたねぇ」
「ほんと、そうですねえ」
しばらくお喋りをしてから洗濯物を持って部屋に上がり、干す。

酔いが回ってきたので布団を丸めて背中に当てて
テレビを眺めながらウトウト・・・

「夕食ですよ・・・」

の声に起こされて、ヨロヨロと食堂に降ります。
今夜の食堂はわしひとり。
ちょっと寂しいが、女将さんが話し相手になってくれます。
この女将さんとの会話が楽しいのです。

季節柄、お盆の行事の話になり、
ここは三角寺の檀家さんなんですって。
でも何か行事があるときには車がなければ大変ですよね。

「お盆とかの行事で親類縁者が集まると、何もしない男衆達の食事や酒のお世話で
毎日毎日大変でね・・・」
「そりゃ大変だ。『口に使われる』というやつですね」
「そうなの・・・」
「お盆で皆が集まった時には、わしが買い物から後片付けまで全部やるんっすよ」
「えっ・・・ほんとに?」
本当です。

ここの食事は本当においしい。
写真を撮るのを忘れてしまったくらいです。
わしの茶碗が空になりかけると、すぐによそってくれるので
またしても大飯をいただいてしまいました。

酔っ払ったうえに大飯いただいて
部屋に帰ったらもう寝るだけですがな。
1915におやすみなさい。



9月3日(日)
ぐっすり眠りこけていて、0500に目が覚めました。
10時間近くも眠っていたんですねえ。

味噌汁のいい香りが漂ってきます。
0600に朝食をいただきに食堂へ・・・

「おはようございます!」
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厚焼き卵焼きがおいしそう。
おや、イチジクがあるよ。
民宿の庭で採れたものですって。

自家製のラッキョウと梅干もわしの好みにぴったりです。
これだけでご飯がいけます。

またしても朝から大飯をいただいてしまいました。
お遍路に来て沢山歩いて体重減るかと思いきや、
体重増えてしまいます。

素泊まりのオジサンは早立ちしていきました。
今日は三角寺~雲辺寺~大興寺とハードスケジュールです。
なんでも、民宿青空屋がこの日休業で、
大興寺横の民宿大平屋しか宿が取れなかったからだそうな。

ベルギー人さんは今日は岡田屋さん泊なのでまだゆっくりしています。

わしは今日、「三島川之江IC高速バス停」0817発で帰ります。
もう少し他の所へ行けるか?
と思うが今回はこれまでにしておきましょう。
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民宿の正面に「三島口バス停」があり、
0700発のバスがあります。それに乗って「一貫田バス停」まで行き、
1.5km歩いて「三島川之江IC高速バス停」に着く。

時間より少し遅れてJRバスがやってきました。
おや?いつものカラーリングでないね。
乗ってみると昼間だというのに3列シートで
リクライニングも、今までと違う。
「グランドリーム号」というバスですって。
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すこぶる乗り心地がいい。

バスの車中で読む本は
「エール!!栄冠は君に輝く」
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帰りの車中で読むには丁度いい頁数ですがな。
こういった青春小説を読むと若い頃の気持ちが蘇ってきて
時折切なくなるが、元気ももらえます。

本を読み終えた頃、大阪なんばOCATに到着
今回の旅も終わり。
足がガクガクです。

再来週は高松で先達大会
その後は何箇所か巡るつもりであります。
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アームレスリング選手権

日常の風景
平成29年8月26日(土)、27日(日)
裏京都市から堺市に単身赴任して3年経ちました。
やりたい放題やっているが、あまり家を留守にする事はできんなああああ。
60になったら今の仕事をやめて家に帰ろうか、と考えるこの頃。

去年は息子が結婚して初孫!
父親が亡くなり、葬儀
そしてお遍路では先達になった。
色々あった年でした。

今年は父の一周忌とお盆


なにはともあれ家族のご機嫌伺いに裏京都市の家に帰ろう。
今回は楽しみにしていたイベントがあるのですよ。



平成元年産まれの長女は、去年の弟の結婚に少なからずショックを受けていたみたいです。
それが原因かどうかわからんが、
今年の初めから職場の先輩の紹介でお付き合いをはじめたようです。
高校の教師でレスリングのコーチ
専修大学でレスリングをしていたようで日本代表にもなったそうな。

わしと家内は臨床検査技師、娘と息子は看護師、息子の嫁は作業療法士と
我が家は医療関係者ばっかり集まったので
久々の格闘技系の人材です。
何度か我が家に来て食事をしているが、差し向かいで酒を飲んでいない。
それに彼氏はわしと腕相撲をしたいと言っているようです。

まさかまさか格闘技の現役選手と腕相撲やっても勝てるはずがないですがな。
力比べはお付き合い程度に・・・するのが年齢相応でしょうね。
特に日頃からウエイトトレーニングしているわけではない。
かえって肘と肩を壊してしまう。

ただ
仕事でペットボトルの処理をするときに、足で踏んで潰さずに
手で握りつぶす事は意識してやっています。
筋力鍛錬は末梢から、というのを聞いたからです。
これは筋肉の衰えを防ぐためなのです。

夕方、レスリング教室が終わって彼氏がやって来ました。
「お望みの腕相撲をやろう」
「え!やってもらえますか!」
勝てる気はしませんでした。
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レディー、ゴー!










うおぉぉぉぉぉっ








ダ~ッ!










自分でも信じられない結果でした。
左右ともにわしの完全勝利
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レスリングは体重制ですからね。
わしが勝てたのは彼が軽い階級だからかな?
それに使う筋肉も違うしね。

彼氏はショックを隠しきれないようでした。

でも

「わしに勝ったら結婚を許す」

のような傲慢なオヤジではありたくなかったので
最初からそう言う気はなかったのですよ。
本人の気持ちを尊重します。
早く娘にプロポーズしてくれんかなあ。女性を待たせたらあかんよ。
結婚は本人同士の気持ちが一番大切なんです。

勝負の後は夕食タイム
今回はわしの得意料理「海軍カレー」とポテトサラダです。
辛いものが苦手と聞いていたのですが
両方ともお替りしてたいらげてくれました。

食後は念願のお酒タイム
ジントニックを飲んでもらいました。
わし、家内の実家に最初に挨拶に行ったとき、オヤジさんから
酒をしこたま飲まされて潰れてしまったのです。

ですから彼氏には酒を無理強いしたくない。
ひたすら手酌で飲んでもらいました。
息子とも酒を飲んだことがなかったなあ。
なんか嬉しい。




帰省するとすることがたくさんあります。
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7月に摘んで干しておいたドクダミを取り込みます。
これはお茶代わりに飲むのですが、毒消しとして昔から用いられています。
息子のアトピーもこれで治ったような気がしますよ。
あちこち需要があるので毎年作らねばなりません。
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東京神田の古書店から本が届いていました。
1974年6月号の別冊少女コミック
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お目当ては掲載されている萩尾望都の「まんがABC」
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萩尾望都の本音が赤裸々に語られたレアな作品で、
作品集には掲載されていない幻の作品です。
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昔妹がスクラップしていたんですが、どこかにいってしまった。
「お兄ちゃんに貸したはずやけどもなあ」
わしが失くしたかもしれんと思っているようじゃ。
先日お盆で会った時にも言われました。

癪なのでネットで検索したら僥倖でヒットしたんでポチッと買っておきました。
どうだ!これなら文句ないやろう!
でも、古書なので結構値が張りました。
10月の父親の一周忌に持っていく予定です。



さて、翌日はカーチャン孝行のために食事に行きましょうかね。
娘も一緒に来ます。彼氏とはデートせんの?
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隣町にあるちょっと有名な料理屋さんに行って
うなぎ御膳を食べてきました。
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結構なお値段でしたが、うむ、なかなかの味です。
窓の外には川が見えて、川鵜が数羽いるのが見えて、
時々水に潜って魚を取っているようです。
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そのあとは近くの温泉に行ってゆったり。

9月はお遍路関連の行事が目白押しで帰省できないので
せいぜいカーチャン孝行をさせていただきました。

さて、娘の結婚式はいつになるのでしょうね?


2017年お盆の行事

今年の夏は昨年10月に亡くなった父親の初盆です。
何気に「初盆」という言葉を使ったが
我が家は浄土真宗本願寺派(西本願寺)なので、
お盆という行事は本来ないのです。
「門徒物知らず」の我が家に於いては母をはじめ兄も暗中模索状態です。

父親は生前から神仏が嫌いなようで、
初詣に西国三十三ヶ所結願所の谷汲山華厳寺に行く以外はどこにも行かず
神仏に詣でる作法などはきちんと教えてもらわなかったような気がします。
母親の実家は神道で、もとより仏事には詳しくありません。

父親の本家では、父親が亡くなる1ヶ月前に伯母が亡くなっており、
諸々の仏事は本家のやる事を真似すればええんや、
という考えになっていました。
そうやろうね。それが妥当です。

葬儀からこっち、わしなりに仏教と浄土真宗、お盆(盂蘭盆会)について勉強し、
この歳になって初めてきちんと浄土真宗と向き合いました。

わが国では仏教伝来以前から死者の霊がこの世に戻ってくると信じられ、
それが仏教の盂蘭盆会の時期と重なり、先祖の霊を家に迎えてお供えや
読経など供養をしてあの世へ帰すという行事として定着したようです。
ですから、本来のお盆(盂蘭盆会)とは異なる行事が、あたりまえの様に行われています。

浄土真宗の教えに生きた門徒は、迷いの世から解き放たれ、極楽浄土におられるのですから、
お盆の時だけ帰ってきて、子孫の供養をうけるような事はありません。
「盆棚」「迎え火」「送り火」「精霊流し」などはないのです。

とゆうてもお盆にご先祖を敬う行事が無意味ではありません。
一族皆揃って仏前にひざまずいて先祖や亡き人を偲びつつ、
賜った生命の尊さを確認するのは意義のあることです。

我が家は土地の風習に従って盆提灯を飾りました。
迎え火が提灯に置き換わった岐阜県の風習である、と民族学者が言っていました。
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みんなが集まって亡くなった個人の事を賑やかに話し合うことは
何よりの供養ではないだろうか。

若い頃読んだ徒然草の三十段に、

亡くなった人の事を覚えている人のいるうちはいいが
その人たちもいなくなってしまうと、もう知った人もいなくなり、
墓参りする人も絶えてしまうと、墓は苔むして
訪れるのは夕べの嵐、夜の月だけとなってしまう。

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なんという無常観でしょう。


ですから墓がどうとか永代供養がどうとか言っても
故人を知らない人は心から拝んでくれるだろうか。
わしも顔も知らない祖父や祖母の墓に詣でても、形ばかり手を合わせていただけでした。



閑話休題





8月10日(木)
単身赴任先の堺市から、仕事が終わり荷物を抱えて1700から列車を乗り継ぎます。
南海線~地下鉄御堂筋線~新幹線~名鉄羽島線~高速バス八幡線
わし、乗り鉄なんでこういうの好きなんですよ。
2100に母親が独り暮らしている岐阜県関市の実家に着きました。

まず、父の仏壇にお供えを供えて
真言宗の数珠を繰って般若心経をあげます。浄土真宗で般若心経・・・?
いいやんけ。仏様は気にしてはいません。

母親は四国八十八箇所を歩きたかったそうですが
生前父親がお遍路に興味を示さなかったために行くことが叶わなかったんです。
いずれわしが連れて行かねば。


8月11日(金)
朝から母親が細々とした家の用事を言ってくるので汗をかきながらこなす。
今日の昼食は?という話になったとき、鮎が食べたくなりました。
わし、毎年夏になると鮎が無性に食べたくなるんですよ。
亡き父親は鮎つりが大好きで、毎年鮎をたらふく食べていました。

「鮎を食べに行こう!」

近くに住んでいる兄がやってきたので、
あらかじめ調べておいた岐阜県関市洞戸の板取川沿いにあるヤナ場の鮎料理店に
ドライブがてら行こうかね。

中学校の教員だった父親の転勤に伴い
岐阜県の山奥を転々としていて、ここも1年間暮らした場所なので、
懐かしい・・・かな?
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日照時間4時間という村の川原に沿ってキャンプ場が多く、
三連休の初日ということもあり、大変な賑わいです。
沢山ある鮎料理店も満員!
受付だけ済ませてしばらく川原を散歩しつつ順番を待ちます。
昔は夏休みには毎日ここの川原で遊んでいたなあ。涼しい風が吹きわたる。

待った甲斐がありました。
鮎の煮浸し、小鮎の南蛮漬けに始まり
空揚げ、刺身に続いて
塩焼きと鮎が続きます。まだ鮎が動いているのを目の前で焼くのです。
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「あっ動いてる動いてる!」

周りの席から子供の叫び声が聞こえてきます。
こんなに鮎を食べたのは初めてで大満足!
〆の鮎雑炊が出る頃には鮎でお腹が一杯になっていますよ。

大満足して店を出たら、
道を車がひっきりなしに通る。
こんな山奥でなにかな?と思ったら、この近くに「モネの池」があったのです。

なんと!
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岐阜県関市板取にある「名もなき池(通称モネの池)」です。
この池は、SNSで急速に広がり、多くの人たちが押し寄せてきました。
いい村おこしになったでしょう。
道の両側には大きな駐車場があり、地元の人が稼いでいますよ。
まさか「モネ饅頭」や「モネ煎餅」はないやろうなあ。
と思ったら喫茶店には「モーネングセット」があるよ。

ちなみに、向かいの山を越えた方角の岐阜県関市下之保には「平成村」があり
元号が平成に代わった時に大いに賑わっていました。
そこもわしの故郷のひとつです。

故郷は山ばっかりや。

ドライブの帰りに夕食の食材、ビール、明日の作業のために草刈機の部品などを買い、
家に戻りました。

食事担当は、わし。

父親の好物だった鰻丼を作り、仏前に供えます。
去年亡くなる前、最後に食べたのが鰻なのです。

この晩は母親と兄とわしの3人で語りながらお酒を飲む。
葬儀の際に父親のお棺に入れた物は、わしが四国遍路で貰ってきた判衣と金剛杖、それに本山寺で買った六文銭
判衣を着せようとしたら浄土真宗の坊さんが嫌がったので足元に掛けるだけにしました。
それからそれから、わしが江田島の幹部候補生学校で被っていた部隊識別帽を入れたなあ、
孫達は折鶴を沢山折って入れたなあ、

なあんてことを夜遅くまで喋っていましたがな。



8月12日(土)
特にお盆といっても何もする事はない。
朝早くに庭の花を採ってきて仏壇に供え、盆提灯を飾りました。

朝食を済ますと家の庭と裏にある畑の草刈り作業が待っていました。
お盆の時期に集まる人達は、墓参りの他は何もする事もなくゴロゴロというのが定番ですが
今日はそうもいかん。
労働力なのです。

畑は兄が毎週末に手入れに来ているのですが
それでも夏草の勢いはものすごく、ジャングルになってしまっている。
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父親の着ていた作業服に身体を押し込んで草刈機を始動する。おお、動いた。
蒸し暑い屋外で草刈機を無心に動かしていると汗が滝のように流れます。
ちょっとボ~ッとしてきます。
しかしなんとかお昼前に終わりましたよ。

お茶を飲んでも飲んでも喉が渇く。
どんだけ汗が流れたのか。

昼食時には妹夫婦が末っ子1人連れてやってきました。
末っ子といっても大学3年、それに兄の嫁も来ました。
あっというまに大人7人が食卓に揃い、チラシ寿司と冷麦で賑やかな昼食になりました。
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わしら兄妹3人揃うと話のネタは尽きず、午後一杯は食堂の椅子に座ってダラダラお喋りしました。
10月の一周忌、11月の本願寺での納骨の予定も決まりました。
身体を動かすことなく昼食、おやつ、夕食と食べ続けたので
せっかく減量しているのに体重増えたやろうなあ・・・
夕食はわしの作った「海軍カレー」ですがな。

賑やかに皆で喋っているので亡き父親も喜んでいるでしょう。
認知症の時期が10年と長かったが90歳の大往生なので
楽しい思い出ばかりが残ります。

また、今まで知らなかった母親の実家の事も、今だからこそ聞かせてもらいました。
母親の母親の実家は大きな呉服屋だったそうで、花嫁衣裳は持参してきたそうな。

「まだある?」
「あるよ」
「見せて!」
「ええっ、見るんかいね・・・」

嫁入り道具の桐箪笥から、打掛と帯が60年ぶりに出てきました。
なるほど、いい品物は長持ちするなあ。
これ、孫の花嫁衣裳にならんかなあ・・・なんて考えます。
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8月13日(日)
わしの滞在最終日、わしの予定に合わせて兄と妹の家族が昼に集まってくれました。
仕事の都合で全員とはいかなくても、大人数です。
椅子が足りませんやね。

そうそう、忘れてはいけない「お盆玉」
まだ学生が3人いるのでオヂサンの務めとしてあげなくてはいけませんね。

そして嬉しかったのは、甥っ子達がプラモデルを作っていること。
ほんの僅かの時間でしたが、
ひさびさにプラモデルの話ができましたがな。
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実は、この場面には兄の長男しかいなかったが、妹の長男の話も別に聞いていたので
架空の場面をコラボさせていただきました。

久々の実家で里心がついてしまい、もっと長く居たいなあ、という思いを残しつつも
帰らねばなりません。
兄の息子が新岐阜駅まで車で送ってくれました。
甥っ子は大学院でバイオを勉強しているし、姪っ子は薬学部に行っているので
わしとは理系の話が共通項で、なんとか話についていくことができましたがな。
若い人と話すのはいいねえ。

お年頃の姪っ子は、自分の親父と喋るのは嫌がっても
叔父さんと喋るのは問題ないようでした。

このまま堺市の単身赴任先に帰ります。
今回わしの家族は勤務の都合上合流できませんでしたが
10月の一周忌には皆揃うでしょう。
その時にはひ孫の顔を見せてあげられます。

それまで、お楽しみに・・・

おきらく遍路旅 通算8周目 18番恩山寺、奥之院金磯弁才天~23番薬王寺


おきらく遍路旅 通算8周目
18番恩山寺、奥之院金磯弁才天~23番薬王寺
平成29年8月5日(土)

夏が来て毎日蒸し暑いし、台風は発生して九州四国に近づいてきますが
今日も今日とてお遍路に行きます。

8月4日は自分の57歳の誕生日です。
仲間からお誕生日メッセージがたんときました。
皆様ありがとうございます。

夜のうちに徳島へ移動しておき、定宿の「サンルート徳島」にチェックイン
今夜は「びざんの湯」には入る気がしなくて、そのまま寝ました。

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8月5日(土)
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朝から暑いね~。湿気も多い。
しかしながら徳島の街は阿波踊りを控えて熱気が渦巻いているような気がしますよ。
そのせいで余計に暑いかも?

0545発の阿南行きローカル列車に乗り、「阿波赤石駅」で降ります。
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今日はまず、18番恩山寺奥之院の金磯弁才天に行く予定ですがな。
小松島市金磯町の海岸線にあり、もとは島だったそうな。

小松島も阿波踊りで沸き返っているような気がします。
自販機の飲み物も阿波踊り。
一本飲んで景気をつけましょうかね。
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あらかじめ道順を調べておいたのですが
河口近くの複雑な地形で、橋がいくつもあり現在位置を確認して渡るんですが

駅で降りて橋を渡って・・・・
順調に歩いていったつもりなんですが
道路に掲げられている表示を見て「あれ?」
このままいくと阿南に行ってしまう。
スマホで位置を確認すると、最初に渡る橋を間違えてしまったあああああ
逆方向に進んでいました。

すでに蒸し暑いので汗をどっさりかいてます。
道を引き返し、振り出しに戻る。かなりの時間のロスになっちまった。
気を取り直して「正しい」橋を渡り金磯町に入る。

いちど道を間違えると、
ほんまにこの道でええんかいなあ?と疑心暗鬼になります。
おへんろシールがあるわけでもなし、奥之院巡りは難儀ですねええええ。
道に沿って歩く事数十分
「南小松島駅」の看板が見えてきました。

ああっ
行き過ぎた!
またやらかしてしまった。

何故かこの地では何度も方位を失ってしまう。
ここはわしのジャイロが狂う原因がどこかにあるのか?
以前「南小松島駅」から降りて恩山寺に行くとき、
方位を完全に見失ってしまった経験があります。
恐るべし、南小松島

海岸線に沿って引き返す。
おお、こんなところに競輪場があるんやね。
日新四国工場の門にいた警備員さんに
「あの~、弁天さんへは、こっちでええですやろか?」
「ああ?コンビニはまだ開いてないよ」
「いえ、金磯弁財天様です」
「ああ、それならこの道をまっすぐや」
「ありがとうございます」

多少不安はあったものの
海岸線を西に向かって歩くとそれらしい雰囲気になってきました。
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車両通行止めの遊歩道と東屋が見えてきて、
やがて昔は島であったろう、こんもりと盛り上がった岬が見えてきました。
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おお

艱難辛苦の上たどりつきましたがな。
当初の計画では0646にここに到達するんでしたが
今0746
きっちり1時間のロスです。
今後の計画の変更を余儀なくされそうですなあ。

18番恩山寺奥之院金磯弁才天着he8-2a-07a.jpg

地元の人の信仰を集めているのでしょうか、
朝早いのに散歩がてら参詣に来る人が多い。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
境内にある縁起を記した碑より抜粋

僧空海が恩山寺に於て修行の砌り東方海上の離島に龍燈をみとめ、
船で島に行くと一柱の女神を拝しました。
空海はその女神と一晩法話を交わし、東天の白む頃、
女神は「我は太古よりこの海域を守護いたす弁財天なり」
と宣い白龍と化して海中に入られました。
空海は慎みて此の地に弁才天を鎮祭しました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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民俗学者の五来重によると、ここはもと島であり、
辺路という海岸を巡る信仰としては最も典型的な場所にあり、
最初は薬師如来を祀っていたそうですが、
いつのまにか弁才天になっているとか・・・
でもこの場所は弁財天がしっくりくるような気がします。

こじんまりとした本堂があります。
彫刻はなかなか凝ったもので、これは浦島太郎かな?
屋根の修理中のようです。
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境内にはアコウの木が数本自生しています。
自然分布では北限と紹介されている貴重な木で、
幹からたくさんの気根を出しているのがわかります。
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境内には霊気が漂っているのかいないのかわかりませんが
清々しい気分になりにけり。

さて次の恩山寺を目指して歩きましょう。
遥か向こうに見える山を目指して行けばいいのですが、今日は気温も湿度も高い。
汗が「ボタボタ」流れてくるのがわかります。
河口の田園地帯は日を遮るものもなし。
時折稲穂を渡る風に一息つくが、田圃の中は暑いものなんだなあ、
とつくづく感じます。
頭がボ~ッとしてきました。こりゃあいかん。
汗といっても水ではない。貴重な体液が流れて出ていくのです。
失われた電解質を補充すべく塩飴を舐めながら麦茶を飲みヨロヨロ歩く。


0904
18番 恩山寺着
仁王門が見えてきました。
おや?仁王門の屋根が綺麗になっていますよ。
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雑草が綺麗に取り払われています。
個人的には草ボウボウの屋根のたたずまいが好きなんですけど、ね。

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糜爛樹の脇の旧遍路道をいつも登るのですが、
今日はなぜか道路を行く気分になり、アスファルト道を歩いて行くと
駐車場に愛媛ナンバーのジャンボタクシーが駐車していますよ。

もしや?

と思って道を歩いて行くと、白装束の一団が降りてきました。
見知った顔を見つけて
「おはようございます!」
「おお、おはようございます」
H大先達の率いる三和会の皆さんでした。
10人ほどの皆さんに紹介していただき、納札の交換・・・
次から次へと納札が飛び交う。
H大先達さんからは錦札をいただきました。

ああっ

わしのオリジナル納札は5枚しかない。
あとは、すいません。扇屋さん謹製の納札でご勘弁ください。
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皆さん錚々たるベテランお遍路さんで、こちらが恐縮します。
水を2本とお握りのお接待をいただきました。
ありがとうございます。

元気百倍
本堂に行ってお勤めします。
実は半年前にここで輪袈裟入れを落としたみたいで
納経所で、もしやと尋ねてみたんですが、やはりありませんでした。

さて

次の立江寺、歩いていこうか・・それとも。
最寄の「恩山寺前バス停」で確認しておいた立江行きバスの時刻は1002
おお、ちょうどやねえ。
ちょっと体力に自信がなくなってきたので
無理せずにバスで行くことにします。

やってきたバスには判衣を着た御刀自様がひとり。
立江寺まで行くのかな?
バスの車内は冷房が効いていて汗びっしょりの服が冷えて寒い。
それに座席が濡れてしまいました。ごめんなさい。

「立江小学校前バス停」で降りたのはわしだけ。御刀自様はどこまで行くのかな?
立江餅を売っているお菓子屋さんを横目で眺めつつ・・・

1019
19番 立江寺着
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バスを使っても当初の計画よりも遅れているなあ。
山門脇のベンチに座ると、汗でベンチがべっとりと濡れる。
ごめんなさい。

暑い中、お遍路ではない家族連れが参拝していますよ。
お盆が近いなあ。夏とお寺と参詣者は日本の風物やね。

計画ではこのあと19奥之院取星寺まで3km歩いて行き
そこから4km先の「羽ノ浦駅」まで行き、列車で薬王寺のある「日和佐駅」まで行く予定なんですが
今回は暑いから無理せずに、取星寺は次回の冬にしようかな。

「立江駅」に行き、1121の阿南行き列車を待つことにします。
結構時間があるので、風の良く通る駅のホームで白衣を脱いで乾かす事にしましょう。
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貰ったお握りを食べながらしばらく駅でボ~ッとする。
こういう時間を持つのは贅沢なことなんやなあ、とも思います。

やってきた列車に乗って1140「阿南駅」に着き、40分ほど駅で待ってから
1223発の海部行きに乗って「日和佐駅」まで行きます。

途中田井ノ浜の海水浴場が見えますが、
今日は台風の影響で遊泳禁止になっていて、
「せっかく来たのになあ~」といった風情の人たちが
白波の立つ海を見つめていました。
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1301「日和佐駅」着
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ついさっきまで雨が降っていた雰囲気で、地面と空気が湿っています。
列車内の冷房で冷えたカメラのレンズがたちまち曇ってしまいました。
海水浴の人達でしょうか、道の駅には沢山の人がいますよ。
お遍路装束が珍しいのかなあ、視線を感じつつ、
目の前の薬王寺を目指します。


1315
23番 薬王寺着
ここも厄除けで有名なお寺なので親子連れの参詣者が多く見られます。
湿度が高いので階段を上がっていくと汗が噴き出してきて
せっかく乾いた衣服も濡れてしまいますね。
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白衣を着た車遍路さんたちも、ちらほら見られます。
車ならばこの先室戸岬まで行くのかな?

立江でお握りを1個食べたので、そんなにお腹は空いていないが
門前のうどん屋さんで遅い昼食にしますか。
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とろろたぬき冷やしうどんをいただきます。
冷たいのでツルツルッと食べやすい。

「日和佐駅」に行き、風に吹かれて目の前の日和佐城を眺めながら
またしてもボ~~~ッとする。
この「ボ~~ッ」がおきらく遍路旅の醍醐味です。
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1421発の列車を待って乗り、1444「新野駅」着、2km歩いて


1520
22番 平等寺着
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今回の旅の終着地です。
アジサイと紅葉の入った手水鉢を見て女性3人連れが
「きゃ~、きれい」
「センスいいよね~!」
何日くらいのサイクルで中身を替えているんでしょうかね。
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納経所には「宿泊できます」の張り紙が。
「ここは素泊まりですか?」
「食事も出ますよ」
宿坊ではなく、民泊なんですって。
「シームレス民泊」だとか。
そうなんですかあ。今度泊まってみたいなあ。

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今日のお宿は門前脇の「山茶花」です。
いつも素通りしてしまうので、気になっていたお宿だったのです。

「こんにちは~!」

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わしが一番乗りで、広い部屋に通していただきました。4人ぐらいは相部屋で泊まれそう。
早速洗濯とお風呂を使わせていただきます。
テーブルには冷水の入ったポットが置いてあるのが嬉しいなあ。
さっそくグビグビ飲ませていただきます。

廊下の本棚には鍼灸整体カイロの本が沢山あります。
ここはもともと鍼灸院を隣でやっていたんですって。
今はやる人がいないそうで・・・

夕食まで寝っ転がってテレビを眺めて時間を潰す。
6時の夕食に食堂に集まってきたのは4人
オヤジさん2人に大学生、それにわし。
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大学生の彼は夏休みに歩いて廻る予定ですって。いいなあ。
オジサンの一人は初めてのようです。杖が新しい。
もうひとりのオジサンは何回か廻っていて、バス列車を効率よく使っているようです。
わしと意見が一致したのは歩きに固執しなくて楽しく廻るということ。

聞かれもしなかったので自分が先達だということは黙っていました。

通しの歩き遍路さんたちにとって心配なのは台風5号の進路で、
このままの日程でいくと室戸岬の手前あたりで足止めされてしまうようです。
無理して歩くよりも民宿で1日骨休めしてもいいのかもね。

美味しい食事で腹が満たされ、しばらくワイワイ喋ったあと
部屋に戻ってさっさと寝ました。


8月6日(日)
今日は帰るだけの日です。
朝食を6時にいただき、さっさと出発しました。
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平等寺のミニ八十八箇所巡りにも興味があったのですが
朝からこの暑さ、汗だくになるので半年後に巡ることにしておきましょう。

「新野駅」まで歩き、0731発徳島行きに乗り
0818「徳島駅」で降りて
駅前バスセンターで大阪なんば行きバスを調べたら
0845発が買えたので、それに乗って四国を後にしました。
幸い台風の影響はまだなく、帰りは順調です。

暑い暑い夏のお遍路は暑さとの勝負ですね。
無理して熱中症になったら元も子もなし。
テキトーに無理なく歩く事が肝心です。

8月のお遍路はこれでおしまい。
来週は父親の初盆で帰省します。
浄土真宗なので初盆といったものはないのですが
兄弟家族が集まって亡き父の思い出を語る、といったとこでしょうか。

9月は先達大会やお遍路勉強会で予定満載なので
それまではお四国はお預けです。
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他人への批判

s-他人への批判

最近わしのブログも色々な人が見に来てくださり、ありがたいことです。
しかし
時々無責任な書き込みを匿名で書いてくることがあります。
言いたいことがあれば堂々としてきなさいよ。
コソコソしている発言は削除します。

20年前に始めたパソコン通信から始まり
掲示板には同好の志が集まり、
共有するテーマについて熱く語り合ってきました。
意見を交換しつつ、
お互い認識を深め合うのを楽しんでいましたが
そこには炎上も発生していた。

人が集まればそれだけ価値観もあり、
意見の合わないこともあるが
あくまで相手の価値観を尊重するべきです。
自分の価値観が至高のものだと思い込み
他者を一方的に批判したり
それを押し付ける輩が時々出現する。
また、人と会話ができないような程度の人間も多数いる。

その存在は
ともすれば馴れ合いに陥りがちなコミュニティに
スパイス的な刺激を与えてくれる。
どう荒れるのか?どんな決着を見るのか?
悪趣味ながらも楽しみにしてもいた。

炎上して荒れる事はあるがそれは一時
会話が成り立たなく、悪口の言い合いになったり、非難の応酬になったり。
結果、後ろ足で砂をかけたり、
被害者意識だけを抱えてコミュニティから消えていく。

そんな連中をチャット、掲示板、mixi、
そして今はfacebook、ツイッターと延々山ほど見てきました。

インターネットの普及で、
誰もが自由に意見を発信することができるようになった。
本来意見を発表する価値のない輩が巷に溢れかえり、
覚悟のない無責任な発信を繰り返す。

自分の意見を開陳するときは、きちんと勉強して自分で考えて
そして覚悟を持って行うべきです。
わしはSNSやブログでは覚悟を持って自分の意見を書いています。
当然異論もあるでしょう。
意見は受けます。
しかし、何処の誰か解らないような人の意見は受け付けません。

実名で参加するSNSもあるが、
匿名で書き込むことができる場所では
無責任な、卑怯な書き込みをする者のなんと多いことか。

ネットでしか社会との関わりを持てない者だけかと思いきや
最近はいい歳をした年寄りもこの傾向があるのは嘆かわしい。

意見を開陳するときには覚悟を持って行ってもらいたい。
天知る地知る人ぞ知る。

お天道様がちゃんと見ていますよ。
s-不動明王呪

おきらく遍路旅 通算8巡目 38番金剛福寺~53番円明寺

おきらく遍路旅 通算8巡目 38番金剛福寺~53番円明寺
平成29年7月14日~17日
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無我夢中で歩いてきたお遍路旅も8巡目に入りました。
ここまで来れたのは自分ひとりだけの力ではありません。
「気力」「体力」「財力」「家族の協力」の4力に加えて
お四国に関わる皆様のお陰であります。
改めて感謝申し上げます。


海の日の連休に1日休みを加えて4連休いただきました。
では、いちばん遠い足摺岬から効率よく廻ろうかね。


7月13日(木)
2230
なんばOCATから夜行バスで土佐は中村を目指します。
数日前から風邪かな?喉の調子が悪いのですが
龍角散トローチなめて、なんとかなるやろう。

7月14日(金)
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ここは「道の駅あぐり」
早朝の窪川は霧に包まれています。
今日のお天気は曇りのち晴れ・・・気温も高そうです。


0630
「中村駅前バス停」着
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時折り涼しげな風が吹いては来ますが、やはり暑いね。
売店でコーヒーを買い、昨晩買ったお握りを食べ、
風の通るベンチで本を読んで時間を潰します。
今日の旅のお供は「君の膵臓を食べたい」
映画化されてもうすぐ上映されるので、観に行こう。

0820
足摺岬行きのバスがやって来ました。
オジサン遍路さんも1人乗り込んできます。
駅前の民宿に泊まっていたのですって。

今日は平日なので、乗客はお買い物や病院受診のお年寄り達で、
バスの乗り降りはお年寄りのペースや時間に合わせて行われます。

御崎めぐりのバスは足摺岬を進み

1005
「足摺岬バス停」に到着しました。1900円
バス停の正面にある食堂の鯖の漁師漬け定食を楽しみにしていたんですが

ああっ

シャッターが閉じられている。
シーズンオフの平日やもんなあ。

まあいいや。


38番 金剛福寺着
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山門前の出来立ての池にはハスの花が咲いています。
今後、もっともっと綺麗に咲くのでしょうね。楽しみです。

境内の大きな池には鯉が泳ぎ、よくみるとオタマジャクシもいますよ。
カエルになって賑やかな声を聞かせてくれるのでしょうね。

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今回のお供は使い慣れた八角の金剛杖
山登りには錫杖は使いづらいんです。
それに手に汗をかくと滑ってしまう。
ですから用途に応じて使い分ける事にします。

暑いのに車遍路のお年寄り達が来ています。
熱中症にご注意!

帰りのバスは1103に出るので時間がある。
昼食を食べましょう。
山門前のお土産屋さんは開いているので2階の食堂に行きます。
すでにオジサンは参拝を終えて食堂にいました。
それに歩きの若者がいます。
鰹たたき定食を頼みます。
食堂の女将さんはわしの事を覚えていてくれていて
「あ、あの絵をくれた人ね」
嬉しいなあ。新作の札所絵を貰ってもらいました。

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三人とも鰹のたたきを頼んでいるようで
美味しくいただくことにしましょう。

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1103やって来たバスに乗り、まずは「中村駅前バス停」を目指します。
歩きの若者は足摺岬の西側の遍路道を歩いていきます。
暑いけどきをつけてね~。
バスの中ではオジサンと色々喋る事ができました。
名古屋から来た人で、
1年に1回区切り打ちをしているそうです。
年に1度のお遍路旅、さぞ楽しみでしょうね。

1155
中村駅で5分くらいの休憩時間があるのでトイレに行き、
そのついでに売店で今日の夕食を買おうかな。
でも今日は暑いので痛むかな・・・?
やめておきましょう。

1200に同じバスは宿毛行きになり、三原方面に進みます。
車中、オジサンに三原村のドブロクの話をしたら
大層興味を持っていただき、
宿毛駅売店で運がよければドブロクを買う事ができます!
という話をしました。

1346
「寺山口バス停」着
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足摺岬からここまで2600円です。
ここから1.5km歩いて

1400
39番 延光寺着
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あっ、オジサンの傘の向き、逆や。
写真を見た人に指摘されて初めて気がついたんですが
一緒に並んで歩くとき、そんなの気づかないなあ。
でも見落としたのはわしのミスです。

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新作の絵を納経所に納めさせていただきました。

ここから1kmちょっと歩いて「平田駅」まで戻りますが、
もはや夏の空
気温もぐんぐん上がっていきます。

駅の近くのコンビニでアイスキャンデーを買ってかじると、うまい。
アイスクリームよりもアイスキャンデーやね。
今日はこれしか歩いていないんですが
汗をたっぷりかいてずいぶんと歩いた気分になります。

1558に宿毛行きの列車に乗ります。
1時間くらい待ち時間があるので
駅舎でオジサンと世間話をしました。
このオジサン、海外旅行のプロで、
ヨーロッパやアジアの各国を旅行されていて、
その話を聞かせてもらうだけで何日もかかりそうです。
楽しい話を聞いていたら列車がやってきました。

1607
「宿毛駅」着250円
お目当ては駅の売店のドブロク!
しかし

ああっ

売店が閉まっていますよ。
今日は平日なんで早めに閉まっているらしい。
棚にはドブロクが並んでいるのが見えますが・・・
残念!

近くのコンビニで明日の朝食を買い、
和風レストランでちょっと早めの夕食を食べました。
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1652発の宇和島行きバスに乗り
1727「平城札所前バス停」で降ります。810円
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ここから40番観自在寺まではすぐ。
門前町を登っていくと、山門が見えます。
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今夜はここの宿坊にお世話になります。
手水場向こうの通夜堂を覗いてみたら1人寝ていますよ。
ここの宿坊は素泊まりのみで食事は自分持ちです。4000円

風呂、洗濯はできるので早速使わせてもらい、
おお、麦泡般若湯もあるよ。
セルフなのでコインを投入して部屋で一人酒盛り開始!

酔っ払って早速寝ました。


7月15日(土)
窓の外が明るくなってきて目が覚めました。
今日もいいお天気のようですね。
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東雲(しののめ)の誰もいない境内に出て
本堂と大師堂で独りきりでお勤めをします。
境内は空気が澄み渡っていて気持ちがいいね。

部屋に戻り朝食をモソモソ食べた後
0645に宿坊を後にして納経所が開くのを待つ。
この頃になると車遍路の家族が2組来て、
お勤めもそこそこに納経所が開くのを待っています。

納経所のOさんがやってきて本堂を開けてくれました。
「おはようございます。蜂さされはもう大丈夫ですか?」
「ああ、ここに跡が残っているでしょ?」
「なるほど赤くなっていますね」
「ところで、痩せたねぇ~」
「えへえへ、そう見えますか?」

宇和島行きのバスが0711に門前のバス停から出るので
あまり長居はできません。
ご朱印を頂いたらバス停に急ぎます。

やってきたバスに乗ったら、高校生軍団が乗っていました。
2人掛けの座席を1人分の荷物で占拠していますよ。
もちろん、優先席も・・・
津島で老婆が乗ってきました。
車内を見渡して・・・座るところがありません。
みんな知らん顔をしているよ。
わしは大荷物を膝に抱えて座っていたので
「こちらに座りませんか?」
とお誘いしました。

バスの座席は君達の占有物ではないよ。
こんなことは学校で勉強する以前の問題です。

バスは宇和島市内に入り、
宇和島東高校前で彼らはドドッと降りて行きました。

0820
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「宇和島駅前バス停」着1400円
今日も暑そうですねえええええ。
時間があるので目の前の別格龍光院に行きましょう。
ここは41番龍光寺の奥之院なのですから
奥之院納経帳を握りしめて参拝に行きましょうかね。

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いつもながら境内へと登る階段は天に登って行く様な感じです。
いいお天気だとなおさらそう感じるね。

駅舎のコンビニで今日の昼食を買いに行ったついでに
アイスキャンデーを見てみたら、久々にこれ見つけましたよ。
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暑い日にはこれが一番!
待合室に座って食べながら0939発の窪川行き列車を待つ



婦人の団体旅行のご一行さまがドヤドヤとやってきて
あっという間に待合室の椅子を占拠し始めました。
それぞれ荷物を自分の脇の椅子においてベチャベチャ
姦しいったらありゃしない。
先に座っていたおばあさんの両側に陣取って喋り倒し
追い出してしまうじゃありませんか。

ああ、先の宇和島東高校生といい、
人への配慮ができない人たちばかりなんでしょうか。

0939
窪川行きの列車に乗ったら時間通りに動かない
「ただいま、倒木の影響で発車が遅れております」

ええっ

まあいいや。そう急ぐ旅でもなし。
結局10分遅れで発車しました。

1005
10分遅れで「務田駅」に到着
ホームに下りると反対車線の列車を待っていた婦人に
「電車が来ないんですけど、何かあったんでしょうか・・・」
「あ、ああ。倒木の影響で10分遅れているようです」
「そうですか」

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ここから1.8km歩いて龍光寺まで。
道の両側には稲が青々と茂っていて、葉からは
むせ返るような気を発しています。
田圃によってはすでに稲穂がついているものや
ついていないものもある。
色々な品種をタイミングを変えて植えているんですね。

1040
41番 龍光寺着

やはり当初の計画よりも10分遅れて到着です。
参拝者は数組います。
暑いとはいえ三連休なので心なしかお遍路さんは多いような気がします。

前回納経所では優しげなご婦人からお接待を受けたので
今日は新作「龍光寺大師堂から臨んだ里の風景」を持ってきたので
渡そうと思い持ってきたのですが
残念(?)なことに納経所には御住職様でした。
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また半年後に来ます!

国道沿いにトボトボと歩きます。
今日は時々向かい風が吹いて来るので暑いながらも極楽極楽
ああ、西方浄土からの風ぢゃ。

月並みな言葉なんですが暑い。
じっとしていても暑いのに、荷物を背負って歩くので尚暑い。
道沿いに自動販売機を見つけると迷うことなく買ってしまう。
その日その時身体が欲している飲み物を無意識に選んでしまいます。
普段飲む事もないような種類です。

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歩道には地元の学生達が植えた季節の花が咲いています。
コスモス街道かな?
ちらほら咲きはじめですかね。

1140
42番 仏木寺着
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手水場で手を清めていたら本堂の方から綺麗なご婦人方がやってきました。
先達さんたちです。中先達様もいる。
そのうちの1人から「愛媛の姫てまり」を頂きました。
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「幸せになりますように」
「もうこれ貰って幸せです」
「まあ~、ホホホホホ」
わしのおニューの赤札と弁天さま、仏木寺の絵を貰ってもらいました。
名称未設定 2 のコピー

ああ、こういった出会いはほっこりするなああああああ。

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駐車場でカブ遍路のバイクを見つけましたよ。
この荷物であればテント泊かなあ?
わしもやりたい。何日で廻れるかなあ?
・・・夢は果てしなく広がる。

次の43番明石寺まで11km、歯長峠を越える道です。

実はここから宇和島駅までバスで戻り、列車で卯之町まで行き
それから明石寺に行くルートも計画しているんですが、
でもそれだと列車の待ち時間もあり、
歩いて行くルートと到着時間は同じなのですよ。

よほど暑くて歩くのが大変だと思ったとき
バス列車で行こうと考えていたのですが
割と涼しい風が向かい風で吹いています。

これなら歩いて行けるな!
10秒悩んで決定しました。



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風に向かって歯長峠を目指して歩きます。
最初は整備された旧遍路道を登っていくので楽しいね~。
それに山の中は木々のお陰で気温が低い。
それでも休憩のたびに水筒のお茶をグビグビ飲んでしまう。
自販機のある場所までこの水分を残しておかねばなりません。

頃良いところで自動車道に出ました。
緩やかなアスファルトの道を登っていくのですが
もう昼過ぎなので木陰が少ないなあ。
木陰を求めて道の右に行ったり左に行ったり・・・

今日は歯長隧道を通る事にします。
一車線しかないトンネル内は車が来ると怖いね。

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後で知った事なんですが、
「歯長峠は心霊スポット」

ええっ?

ほんまか?

隧道の中なのか、山道の方なのか??
わしが通るのは昼ばっかりなのでそういった体験はない。
知らぬが仏・・・とは言うが
知ってしまったらひたすら気になるなあ。
次回は何処を通ろうか??

隧道を出たところに東屋があり、そこで昼食をいただきます。
水分補給もするが、残りが心もとなくなってきたんで
ちょっとだけ遠慮しながらお握りを渇いた口の中で咀嚼します。

東屋の先には旧遍路道があり、迷わず進む。
シダの緑が多く、登り道とはちょっと違う風景です。
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遍路道がなくなると、日を遮るもののない車道に出ます。
夏の車道は暑くて辛いね。

肱川にかかる橋のたもとに遍路墓と地蔵堂がある東屋があり、
道の向かい側には・・・おお、自販機がある。
早速自販機に駆け寄り、御加持水をいただきましょう。
東屋に行くのも億劫だったので
横の石段に腰掛けて一気飲みをする。

東屋には自転車ツアラーらしき男がひとり。
じっとこちらを見ているが、
わざわざ東屋まで行って声をかける気にもならない。
お遍路さんだったら行ったかな?

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水分補給ができたので、ここから卯之町まで退屈な車道を歩きます。
道沿いに、導引大師とか、交通安全大師さんがおられるので
挨拶しつつ歩きます。
それにしても、暑い。
自動販売機を見ると、ついつい寄って買ってしまいます。
今日はいったいどのくらい飲んだか?

実はここ最近、奥歯の歯肉が痛い。
放っておいたら歯槽膿漏になるかもしれん、と
歯磨きの際には特に念を入れて歯肉を刺激しているのですが
暑さのせいか、ズキズキしてきているのです。
ただひたすら歩いているだけなので
気になったらとことん気になる。

道端にレモンバームの葉っぱがあったので
噛みながら奥歯の奥に押し込んでみたら、結構塩梅がいい。
殺菌作用はあるそうなんですが、鎮痛作用もあるのかな?

いいかげん疲れてきた頃、
道路に明石寺への案内板が見えてきました。
ひっそりと明石寺奥之院白王権現の祠があります。
神仏分離の影響でしょうか。訪れる人もいないようです。

1510
43番 明石寺着
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やはり計画よりも10分遅れて到着
どうでもいいか・・・

ご朱印をいただきに納経所に行くと、
列ができています。
よほど1人で沢山お願いしている人がいるのだろうか。
でもよく見てみると
納経所の方は身体の調子が悪いのでしょうか
何度も位置を変えながら、筆を持ち替えながら書いています。
職業柄顔色とか姿勢を確認してみます。
どうも腰と右手が具合悪そうです。

わしはご朱印を押してもらうだけなのですぐに済みました。

ここから「卯之町駅」まで歩き、列車で松山まで行きます。
お目当ては駅前の洋食屋さんで美味しい料理を食べる事
開いているかな~?
と期待しつつ、駅前広場に行くと、
店のあるビルにシートがかけられていますよ・・・・

あれ?

このビルは解体されるそうです。

ええっ

このビル、新しくなるのかなあ?
新しくなったらまた洋食屋さんも入るのかなあ?

心を残しつつ、特急宇和海22号の指定券を買って
ホームで待っていると
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騒々しくオジサン3人が陸橋を渡って降りてきました。

「あ~、なんちゅう階段やぁ!」
「わしらに運動させるなや!」
「死んでまうわ!」

(死ねや・・・)

思わず毒づいてしまいました。
駅の階段くらいでガタガタいうなや!

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ふと目の前の線路の継ぎ目を見たら、
盛り上がっているような気がしません?
それだけ暑いのか・・・

1622にやってきた列車に乗ると
指定席にオジサン3人も乗ってきました。
「空いているからすわってもいいんや!」
「そうやそうや!」

発車してすぐにやって来た車掌にとがめられ、
「わかっとるわい!」
捨て台詞残して自由席に去っていきました。

指定席に座るわしは
汗だくの身体、せめて上着だけは着替えたのですが
ズボンと下着も濡れているので
座席を汚してしまいました・・・すいません。

眠りこけていたら
1726に松山駅に着きました。
夏なので当然まだ明るい。
駅前から500mくらい、路面電車の「大手町駅」近くの
松山シティホテルが今日のお宿です。

ホテル前の駐車場には自家用車がぎっしり
フロントは混雑していました。
いわゆる安ホテルなんですが、連休のせいでしょうか。
有名ホテルのスタッフと違い、あたふたと来客の対応をしていますよ。
従って間違いも多い。

やっと自分の番になり、
2泊分の宿泊費を前払いし、ランドリーの位置を確認して
自分の部屋に飛び込みました。
早速シャワーを浴びて汗を流し、リュックに洗濯物を入れて
ランドリーに行きました。
夏はリュックも洗わないと臭ってくるんです。

洗濯が終わる間にJR松山駅に行き
明日の久万高原周遊切符と、翌々日の帰りの列車の切符を買っておきました。
さて今夜の夕食は・・・
駅前のカレーショップ「デリー」
今の一押しは「ロコモコカレー」890円
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目玉焼きとハンバーグが乗っています。
以前「トルコライスカレー」があって気に入っていたんですが
季節限定メニューのようですね。

半年後に来たときには何があるかな?

コンビニで明日の朝食と昼食、今夜飲むオリオンビールを買ったら
福引があったので引いたらビールが当たりました。
ラッキー!
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ホテルに帰り
洗濯物を部屋中に干した後ビールをいただき、さっさと寝ましたがな。



7月16日(日)
今日は日曜日かあ。
ちょっと曜日感覚が希薄になってきています。
通しの歩き遍路さんは曜日感覚がなくなってくるんでしょうか。

0630
「JR松山駅前バス停」から久万高原行きに乗ります。
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ここから乗る人は登山スタイルかお遍路さんが多いですね。
今日の空模様は・・・雲が多いなあ。

バスに乗る事1時間
カーブの多い山道を、荷物がでんぐり返らないようにしっかり抱えます。

0740
「久万中学校前バス停」で降ります。
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麓から見たように、雲が多い。
それに気温が下界よりも低いですねえ。今日は歩きやすいか?
町が飾り付けで賑やかですね。
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「久万山御用木まつり」ですか。どんなお祭りなんでしょうね?

0800
44番 大宝寺着
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今日は朝から駐車場が車で一杯です。
大きな声で節をつけて勤行している人
南無大師遍照金剛だけの人
色々います。

参拝を終えて、門前のお店「とうべや」に寄ります。
ここのお目当ては「やいと饅頭」
つぶ餡を蓬入りの皮で包んで蒸し揚げた香り高い饅頭です。
昼食用なのですが、ここでひとついただきます。
お接待のお茶をいただき、店のお母さんと少し世間話をします。


ここから岩屋寺まで2時間と少し、
高原の道を楽しみましょう。

日陰に入ると涼しく、風が吹いてくると更に涼しい。
さりながら夏の日は汗が流れます。
休憩のたびにグビグビ飲んでしまうので飲み物が足りなくなってきました。

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この道のトンネルも、歩道が曖昧なので危険ですね。
頼りは金剛杖とリュックに括りつけた反射板ですがな。

トンネルから出たら、崖から涼しげな雰囲気がします。
ああ、水が流れているんですね。そこだけ草が茂っていますね。
口をつけて飲もうとしたんですが
なかなか難しい。
手に掬っても流れて落ちる。
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隣を見たら排水溝から勢いよく流れていますよ。
これは飲みやすい。
口を近づけて飲んでみたら、これはうまい!
甘露やなあああああああ
こうやって飲んだのは3年前に室戸岬で飲んだ以来や。

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沿道にはまだまだアジサイが綺麗に咲いています。
アジサイ街道と呼ぶべきか。

古岩屋荘が見えてきました。あと少しです。
東屋では地元の人たちが野菜を売っていますよ。
大きなスイカが850円
買って切って食べたいなあ。
残りは歩き遍路さんのお接待用に残したら・・・
と考えていたんですが

車の家族連れがドドッとやって来て買う人買わない人
ガヤガヤワイワイと店先を占拠してお遍路さんの入る隙間もなし
話の長い人達のようで一向に店先が空かないので、
スイカは諦めて次に行きましょう。

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農家の家の前に無人販売があります。
トマト1袋100円
1袋買って食べながら歩き、全部食べたらお腹が一杯になりましたよ。

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狭いトンネルを通ったら
岩屋寺への門前街が見えてきました。
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ところで昨日からの歯肉の痛み・・・茶畑があり
新芽を一枚だけ頂戴して噛んでみました。
爽やかなお茶の味が広がり
奥歯に押し込むと、またしても痛みが薄れたような気がします。

1200
45番 岩屋寺着
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ここは歩きも車も15分間参道を歩いて登らねばなりません。
お喋りな奥さんがいて、
旦那相手にマシンガントークを発射していましたが
参道を登るに従って発射速度が落ちてきています。

本堂下の階段には
「ところてんのお接待をしています」
と案内をしている人が立っています。
檀家さんのお接待講でしょうか。

本堂、大師堂でお勤めしてご朱印を貰った後
子供達の案内でお接待所まで行きました。

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見晴らしのいい休憩所で酢醤油のかかった
ところてんをいただきます。
実は、ところてんを食べるのは初めてなんじゃないやろうか。
でもね、暑さで疲れた身体に酢醤油とおろし生姜がかかった
ところてんが心地よく吸い込まれていきます。

うまいなあ~。

ここでも納め札と絵をもらってもらいました。

「岩屋寺口バス停」から帰りのバスは1245です。
しばらく時間があるので、汗だくの白衣を乾かしましょうかね。
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バス停の中には風も通るので
ボケ~ッとしながら身体を乾かします。

やってきたバスに乗り込むと、クーラーの効いている車内は極楽
ついつい眠りこけていて
目が覚めたら久万営業所でした。

さてここから松山行きのバスに乗って松山まで帰るのですが
1511発なんです。2時間弱ある。
どうしようか。どうしようもない。スケッチブックも持ってきていない。
本を読んで暮らそう。
「君の膵臓を食べたい」もクライマックス
物語に引き込まれて、切なくも楽しい結末でした。

先のバスで一緒だった登山姿の中年夫婦もやってきました。
彼ら、伊予西条から石鎚山に登ってきたのですって。
でも足がつってしまい、
久万高原の方へ緩やかな尾根伝いに降りてきたそうです。
お宿は伊予西条なので松山から列車で伊予西条まで帰る予定です。

ふ~~ん、石鎚山登山ルートを全然理解していないわしには
いまいち実感できないのですよ。

バスが松山の町に入ってきたら、交通渋滞に巻き込まれました。
運転手さんも到着時刻の遅延をアナウンスしています。
今夜は松山市在住の「門前の小僧さん」とビアガーデンで一杯やる予定で、
待ち合わせ時間を1800から1900に変更してもらいました。
「大手町バス停」というのがあるので、ここで降ります。

連泊のお宿について慌ただしくランドリーで洗濯し
洗濯の間シャワーを浴びて今日の汗汗汗を流しました。
明日の朝食は、朝買えばいいか。

今夜の待ち合わせ場所は「松山市駅」
実はわし、恥ずかしながら「JR松山駅」界隈しか知らないのですよ。
「大手町駅」から2駅で「松山市駅」着160円
おお、なんかここは賑やかそうな所です。
松山市の繁華街と見つけたりか。

待ち合わせ場所の切符売り場で待っていると
「門前の小僧」氏がやってきました。
三坂峠の「坂本屋」スタッフです。
最初のお遍路で冬の三坂峠下りの時、奇なる御縁をいただき
親しくお付き合いさせていただいています。

今夜は伊予鉄高島屋の屋上ビアガーデンでビアパーティーです。
入り口で料金を払ったら、飲み放題食べ放題であります。
日の落ちた松山市内は涼しい風が吹いてきて
汗をかきながら飲む、という感じではなくいい心地です。

日頃からメールのやり取りはしているのですが、
直に会うのは半年ぶりです。
余人の目と耳を気にすることなく、
日頃から滓のように溜まっている事柄を遠慮なく喋り合いました。

言いたいことを言ったら結構すっきりしました。
付き合っていただき、どうもありがとうございます。

9時過ぎにお開きとして、
お宿に帰って寝ました。

7月17日(月)
カーテンを開けっぱなしにして寝たので
朝の光で目が覚めました。

今日は52番と53番を廻りましょうかね。
46番~51番廻りは、おきらく歩き遍路ツアーのためにとっておきましょう。
愛媛国体の開催中はお宿の確保が大変なので11月にしようかなあ。

JR松山駅のコンビニでパンとコーヒーを買ってついばみ、
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「JR松山駅前バス停」から0745発の運転免許センター行に乗り30分揺られて
0815「片廻バス停」で降ります。

バス乗り場の表示には『太山寺へは「片廻バス停」下車徒歩5分』と書いてあったが
5分で行けるかなあ??
最初の門まで5分なら何とかわかる。

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橋には「太山寺川」と書いてあります。
初めて知りました。水源はどこでしょうか。

0820
52番 太山寺着
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まだここは山門なので更にここから坂道の参道を登らねばならん。
駐車場は車が満杯です。
朝からこんなに参詣者が来ているの?

本堂に行ってみても2組の車遍路さんしかいないよ。
するとあれは法事とかお寺の行事があるのでしょうか。

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大師堂の奥から呼ばれているような気がして
行ってみたら十一面観音様がおられました。
とてもいいお顔をされていますよ。

お勤めの後、納経所まで降りて行き、御朱印を貰った後
駐車場のトイレを使っていたら、車遍路さんがちらほらやって来るんですが
満杯の駐車場に難儀し空きスペースを探してウロウロしている車に
手水場手前に数台停まることのできるスペースがあるのを教えてあげました。
でもあそこは正規の駐車場ではないのかなあ・・・?
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さて次に行こう。

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塀の上に鎮座まします弁天様に見送られ・・・
次の円明寺まで国道の歩道を2.7km
風は追い風、暑い暑い暑い暑い

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この界隈の自動販売機は100円が多くてありがたい。
有名メーカー品じゃなくても、有害でなければいいんです。
普段飲まないような種類を思う存分飲むことができます。
クリームソーダ、フルーツオレ、コーヒー牛乳などなど・・・
懐かしい味もありますよ。

お腹がちゃぽちゃぽいってるが、おしっこは出ない。
全部汗になって出ていくんでしょうね。
それに皮膚からの不感蒸泄(ふかんじょうせつ)

とにかく水分補給は大切です。

当初の計画では1120に53番円明寺に着くと計画していました。
あれ?
もう見えてきたよ。
時間の計算を間違えていたなあ。
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0943
53番 円明寺着

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駐車場にはバイク遍路が3台
それもカブをはじめとした実用バイクですよ。
それも堅実な小型二輪のバイクです。
思わず近寄り
「こんにちは!バイク遍路ですか!」
「歩いて廻っているんですか」
「はい。このカブは何ccですか?」
「110です。これくらいなければ坂がきつくって・・」
「なるほど。野宿ですか?」
「いや、荷物が多くなるので旅館です」
「なるほど。あとで写真を撮らせていただいていいですか?」
「どうぞ」

今回のお遍路旅もここで終わり
気合を入れてお勤めをしました。

御朱印を貰い、駐車場で写真を撮らせてもらっていると
バイク遍路さんたちが戻ってきました。
「バイクの写真を撮らせていただきました」
「あなた、お寺の方ですか?」
「いえ、只のおきらく遍路です」
「えっ、そうなんですか。お経が尋常ではなかった」
「ヴぇ?そそそうなんですか?」
「尋常じゃなかった」「そうそう」「お坊さんかと思った」
「は、はぁ」
自分がどう見られているのか自分にはわからんもんです。

それはさておき
歩いて3分の「伊予和気駅」まで行き、
帰りは列車です。

時間どりを間違えていて、2時間くらい早く済んでしまいました。
まあ、来た列車に乗ればいいんです。
40分くらい待ち時間があったので
お遍路装束を納めましょう。
ズボンと下着が汗で濡れていたのでトイレに行って着替えます。
汲み取りのボットン便所なので細心の注意が必要・・・・

伊予西条行のローカル線に乗って2時間弱
「伊予西条駅」に着きました。
ここから特急「しおかぜ20号」の指定席を買っていたんですが
早く着いたので「しおかぜ16号」に替えてもらいましょう。
運よく指定席の空きがありました。

ここから岡山まで行き、新幹線で順調に帰ることができました。

8巡目の最初は乱れ打ちになってしまいましたが
4日間というまとまった休みをいただいたので効率よく廻りたいと考えて
この計画にしました。
大汗をかいて日焼けしながら歩いたので
さぞかし痩せたやろうと思いきや、プラスマイナス0でした!

次回は・・・阿波の札所後半を8月の暑い盛りにやろうと思います。
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借りてきた言葉でなく自分の言葉で想いを伝えよう

自分の言葉01


最近SNSでは
人の記事のシェアばかりの人とか
偉人の言葉の羅列しかない発信を多く見ます。
それもいい歳をしたオジサン連中に目立ちます。

いい言葉を載せて皆に紹介したいという気持ち、
あるいは自分はこんな言葉を知っているんだぞ、
という自慢もあるかもしれません。

引用も、いいでしょう。
でも一旦自分の身体の中に入れて
そして自分にとってこの言葉はどういう意味を持つのだろうか
自分はどう感じるのか、
そういった文章を載せると内容が豊かになると考えます。


以前はわしも
自分が感銘を受けた偉人の言葉や語録を
得々として絵に載せていました。

ある日、わしの師僧とあがめる人から
「これは何処からか借りてきた言葉だね」
「は、はあ。好きな言葉なので・・・」
「自分の言葉で書きなさい」
「は、はははい」

それ以来、一旦自分の人生経験や
感性のフィルターを通して言葉を紡いできました。
まだまだ推敲の必要性はありますが
今の自分の言葉です。

自分の言葉02
本を読んでなるほどなあと思ったこと

自分の言葉03
昔親に言われてずっと守ってきた事などなど・・・

ちょっと考える時間を設けると楽しいですよ。

目下の目標は、今度は自分で文字を書けるように稽古中です。

おきらく遍路旅通算7巡目御礼 高野山奥之院参拝 西国薬師巡礼十番龍泉院、十一番高室院

おきらく遍路旅通算7巡目御礼 
高野山奥之院参拝
西国薬師巡礼十番龍泉院、十一番高室院

平成29年6月28日(水)
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7巡目も無事に終わったのでお礼参りに高野山へ。
南海天下茶屋駅で「世界遺産切符」を買い
1003発の特急こうや号で一路高野山へGO!

梅雨時の平日のこうや号の乗客は少ないが
わしの指定された席がない!
それはオバハン二人連れが四人分席を対面にして占拠していたから!
「あら、ごめんなさいね・・・」


閑話休題


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窓の外は小雨が降りしきっています。
今日は雨に塗れるのを覚悟した高野山行きなんです。
それに雨の日はお大師様が高野山にお帰りになられているとか。

「極楽寺駅」からケーブルカーに乗り替える。
標高が高いせいか、涼しく感じます。
ガイジンさんたちも沢山乗ってきました。
目の前の人たちの喋るのはフランス語かな?
親子連れです。学校はどうしたんだろう。

「高野山駅」からは奥之院行きのバスに乗ります。
今日は西国三十九薬師霊場参りも兼ねているんですよ。
高野山には二箇所あって、
まずは「高野山警察前バス停」で降りて
すぐ傍の龍泉院に行きます。

幸い雨があがっていますよ。
お大師様は出かけになったのでしょうか。

いまここで13番大日寺金昴先住職の
息子さんが専修学院で修行しているんですね。
飛び級で入学をした大学を1年休学して頑張っています。
でも心無い輩にとって彼らを誹謗中傷するタネは尽きません。

わしは超現実主義者で
歴史的捏造や度の過ぎた謝罪要求とかには納得行きませんし
憤りも感じます。

でもそれが金住職の責任なの?
彼女が何をしたというの?
日韓友好の懸け橋になろうと努力しているじゃないの。

文句があるなら正々堂々と直接言いに行きなさいよ。

お遍路をしていて知り合いになった韓国の人たちは皆いい人ですよ。
疑問点を話し合ったこともあります。
それらのプロセスを踏まえて
お互いに友達になったら色々な問題は解決できると思います。


閑話休題


十番 龍泉院
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承平の頃(931年頃)開かれ、弘法大師の高弟真雅僧正が阿字観をされたそうな。
毛利元就、佐々木高綱、楠正成等の帰依が篤かったそうです。
境内の真ん中にある紅葉の木が見事で
淡い緑の葉が空気に溶け込んでいて癒されます。


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西国薬師巡りはわしだけか?と思ったら
婦人が一人わしの後から来ていました。

ご朱印をいただき、奥之院方面に向かって下り勾配の道を歩きます。
だんだんと人通りが増えてきました。
どこかの講か、お揃いの白衣と輪袈裟の一団や、
大きなリュックを背負った白人二人連れ、
または親子連れなどなど・・・
何処でも見かける大陸の人たちの姿は見えません。

彼らにとっては宗教都市観光はまだメジャーではないのかも。
共産党は宗教を麻薬だと禁止していたので、
高野山のような聖地には興味がないのかも。
しかしそのうち、うじゃうじゃやってくるのかもしれません。

お腹がすいてきたなあ。
ゴマ豆腐の看板を見たら空腹を感じてきました。
そういえば朝6時に食パンを食べたっきりです。
でもでも、奥之院参拝してからです。

消防署の隣にあるのが

十一番高室院
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門を入ると納経所がドンと目に入ります。
と、いうか宿坊の玄関ですね。
本堂はどこか・・・境内をうろうろして、多分ここでしょう。
灯明立ても香炉もないが、まあここでしょうね。
お勤めが終わる頃、先ほどの婦人も境内に来ました。

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納経所に行ったら、尼僧さんが出てきて
本堂の中まで案内してくれました。

ここは最初に納経所を訪れ、そこから本堂に案内されて
お薬師様の前でお勤めをする所なんですって。

ですからわしは2回お薬師様の前でお勤めをすることができました。

「あの~、ここの宿坊はいつも満員なんですか?」
「何かの行事がある以外は空いていますよ」

ここに宿泊してみたいなあ~、という気持ちがしました。
インターネットで予約ができる宿坊もあるのですが
それは宿坊の本質から外れているのではないか?
というご意見をいただきました。
なるほど。そんな考えもあるのね。

でも、世界遺産に登録されたらそうもいかんと思うが
世界遺産登録は高野山の総意ではないような感じもしました。

すきっ腹を抱えていざ奥之院へ。
上下白衣に菅笠、赤錫杖を突いて歩く姿は
高野山でも異質なんかしらん。
すれ違う人の視線を感じます。
なので、みっともない姿は見せられません。

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参道は人の姿もまばらで、空気が更にひんやりとしています。
ここの絵も描かなくてはいかんなあ、と思いつつ
スマホで撮影しようと思うんですが
なかなかいいアングルに巡りあえません。
もっといいカメラを持ってきてじっくり撮影せにゃならんなあ。

御廟所の前には善男善女が祈りを捧げています。



空気をつんざく拍手の音
三十台の男性が神妙な面持ちで祈っていました・・・
祈った後、
「私は歩きで四国を廻り、最後に弘法大師にお礼を・・・」
と連れの人に喋っています。

ここで黙っていては先達の位を頂いた意味がない。
そっと脇に連れて行って
「お寺では拍手は打たないのです。これから気をつけてくださいね」
そっと言ったら、びっくりして
「あ、は、はい」
いままでのお四国の巡礼の記憶が走馬灯のように蘇っていたような表情でした。
誰も教えてやってくれなかったんでしょうかね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
拍手(かしわで)とは両手を合わせ、左右に開いた後に再び合わせる行為を指す。
音を出す理由は、神への感謝や喜びを表すため、
願いをかなえるために「神を呼び出す」ために、
邪気を祓うためといわれる。

なぜ仏さまの前では拍手を打たないのか?
それは仏様は呼び出さなくても既におられるから

「死」について穢れを嫌う神様と
「死」は佛弟子への一歩とする仏さま、
ペットは「畜生」なので連れて参拝をすると眷属が怒るなど
これをしっかり教えるのは親の世代なんですが、
親自体これを知らない。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


納経所では、先達納経帳のどこに御朱印を頂くのか?
金剛峯寺の御朱印の場所と併せて聞いてみたら、
係の人によって答えがまちまちでした。

奥之院の場所は問題なく最初の空白頁なんですが
金剛峯寺は奥之院の裏の頁と、いちばん後ろの頁という意見がありました。
いちばん後ろの訳は、奥之院の裏頁に朱肉を押すと、
向かいの弘法大師の御尊像に朱がついて汚れるから、
と独り言のように言っていました。

さて金剛峯寺に行こうと思ったら雨がパラパラ降ってきました。
それに13時を回っています。
ちょっと時間がなくなってきたかな?

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中の橋方面に行き、そこからバスに乗って行きましょうかね。
こちらに出てきたのは初めてです。
賑やかなバスのダンタイサン達とすれ違いました。
単なる観光と、お遍路ツアーのダンタイサンです。

バスの時間まで若干あったので何か食べようか・・・と
思ったんですが
ファストフード店はなく、できるのを待っていたら
バスに乗り遅れるかな?と思い、
自販機のアイスクリームで血糖値をあげるに留まりました。

実は帰りの大阪南海天下茶屋駅にある美容室で
1530の予約を入れているんですよ。
それに合わせて帰りたい・・・の気持ちで頭がいっぱいになり
列車の時間をスマホで調べたら
金剛峯寺には行く時間が捻出できん。
仕方ない、次回にしましょう。ごめんなさい。

高野山駅行きのバスが来て、1337に出発、
「高野山駅」からロープウエー駅で降りて
1408発の橋本行き、橋本駅で南海なんば行き急行に乗り換え
「すいません・・・30分遅れます」
の電話を美容室に入れて
1555に「天下茶屋駅」着
「すんません、遅れました!」
錫杖入りの杖袋と菅傘入りの傘袋、白ズボン、頭には龍の手拭いを巻いた
変なお客が美容室に飛び込んできました。
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30分遅れの整髪の最中は
お遍路さんや神社仏閣の参拝についての話で盛り上がりました。


すっ飛ばしてしまった金剛峯寺
また今度平日の休みの日に高野山に行きましょうかね。

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おきらく遍路旅通算7巡目結願 87番長尾寺、88番大窪寺

おきらく遍路旅通算7巡目結願
87番長尾寺、88番大窪寺
29年6月24日(土)

7巡目は、先達を頂いてから初めてのお遍路でした。
気持ちも新たに赤錫杖をシャクシャク突いて歩いてみて
色々考えました。
気づいた事もありました。

「先達さん」にはお遍路さんからは、あまり声がかからない事。
本当に本当に微妙な感覚なんですが、わしは感じました。
何か薄い結界のようなものがあります。
ですからお宿では
「わしは先達でな!」
とは決して言いませんでした。
なぜって、カミングアウトする前と後では空気が微妙に変わるんです。

わしは観光気分や、自己顕示欲を満たすために
先達をいただいたわけではないので
これも仕方がない事なのかなあ?と
せめて後ろ指を指されないように精進していきたいと考えます。



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それから趣味で描いている絵について

画境の変化・・・といったらおこがましいのですが
仏さまの絵が描けるようになってきました。
以前は仏画などは、恐れ多くて描く事ができませんでした。
でも最近は、気になった仏さまを
ごく自然に描く事ができるようになりました。

これは修行の上での成り行きか?
肩肘張らずに描いていこうと考えます。


今まではペイントソフトでCGで札所の絵を描いていましたが
「水彩色鉛筆」というのを知りました。
これはプロのイラストレーターさんから教えていただいたのです。
奮発して画材を買い込んできて
描いてみたらこれが楽しいですね~!

柔らかい表現ができるようになりました。
心に飛び込んでくる風景を、
自分の感じるままに表現できるのは嬉しいですね。

惜しむらくは絵の基礎を学んでこなかった事。
せめていいものを沢山観て心の引き出しを増やしていき、
自分の絵の肥やしにしていきたいと考えます。


前置きが長くなってしまいました。

6月24日(土)
今日は結願です。日帰りなのです。
何故日帰りかというと、88番門前の民宿「八十窪」さんが
この日は宿泊者を受けていなかったから。
名物女将さんが最近身体の調子が悪く、
切り盛りを娘さんに任せているのです。
で、この日は娘さんの用事があり、民宿はお休み。

しゃ~~ないなあ。では日帰りにするか!

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今日も今日とて0508の南海始発で新大阪へ。
岡山からしおかぜ1号に乗換え、
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更に宇多津でサンポート号に乗り換えて高松へ。
琴電「高松築港駅」から長尾行きに乗り、「長尾駅」で降りる。
0926です。
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駅前を左に進んで
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0930
87番 長尾寺着
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梅雨時期の境内には参拝者の姿はまばらです。
ベンチには歩き遍路さんらしきおじさんが休んでいます。

今日の空模様は・・・なんとか夕方まで持ちそうな予報です。
でも湿度が高くて蒸し暑いですね。

ここからおへんろ交流館までは3kmとちょっと。
歩いていると汗がたらたら出てきて白衣がビチョビチョになってきました。
旧遍路道への分かれ道の前にはおじさん遍路さんが
道順を確かめています。
教えてやろうかなと思ったんですが、
わしを避けるように視線を逸らしたので
お節介はやめておいて、旧遍路道をすたすた歩いていきます。
道端の仏さまにご挨拶したとき、横目で後ろを見たら
おじさんの姿が見えます。

前山ダムまでの道沿いにはビワの実が多く見られますが、
自然に生えた木なので実が小さい。
それに熟れすぎて落ちる時期でしなびている。
でも甘みが凝縮されていています。
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1100
お遍路交流サロンに到着
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今日はここからバスに乗ってみようかと考えています。
大窪寺行きの便は1146
それまでサロンで休憩しましょうかね。

訪れたときはわしひとり。
館員の人としばらく雑談していたら
さきほどのおじさんも到着

独りの歩き遍路さんは、やはりシャイでストイックですね。
わしたちの座っているところには来ず、奥の展示室に行ってしまい
かなり長い時間出てきませんでした。
出てきたら、入り口近くに行って展示を見ているので
「こちらでお茶でも飲みませんか?」
と声かけさせていただきました。

おじさんしばらく逡巡していましたが、
やってきて端っこに座りました。
館員の方からお遍路大使認定書とバッチをいただき、ニッコリ
わしは純粋な歩き遍路ではないので遠慮しておきましょう。
嘘ついてもらって貰っても、お大師様にはお見通しですから・・・

そろそろバスの時間なのでおいとましましょうかね。
おじさんは今日は大窪寺目前の多和のお宿に泊まるそうです。
明日は結願、という計画なのですね。
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6分遅れてさぬき市コミュニティバスが来ました。
乗客はお爺さんが1人
曲がりくねった山道をバスがぐんぐん走るので
スマホを見ていたら酔いそうになってしまいました。
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お爺さんは多和で降り、
1215
「大窪寺バス停」で降ります。
ああ~、なんかあっけないなあ。
帰りのバス便は1330と、1550です。
これならば1330のに乗れるのですが、
帰りのバスの切符は高速志度から1732発の便を買っているのですよ。

ゆるゆると、いくぞなもし。

88番 大窪寺着
大窪寺境内は、この時期やはり人は少ない。
本堂前広場のベンチには大きな荷物が3つ。
ああ、通しの野宿の人達かなぁ。

大師堂では7巡目の無事結願の報告と御礼をし、
次回8巡目の決意を聞いていただきました。

納経所には若者が3人、もじゃもじゃの頭の人もいます。
髭面の人もいます。
汚れた衣服に彼らの旅の思い出が染み込んでいるような気がしますね。

わしも納経を終えてベンチに戻って荷物を整理していたら
「あの納経所の人、そっけないよな~」
「せめて『お疲れさま』くらいあってもいいよな~」
の会話が聞こえてきました。
なるほど、実はわしも同感です。
せっかく結願した人が来ているのですから、
それくらいの言葉を口にしても減るわけでもなし。
ビジネスになってしまっているのですかね。

さて、大窪寺門前といったら、打ち込みうどん!
門前正面の店にGO!
三人の若者達にもお勧めしておきました。
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蒸し暑い日なので熱いうどんはどうかな?と
思ったのですが、うまい。
熱いがうまいので夢中で食べてしまいました。

すっかり満足して店を出ると、
浴衣を着た美人さんと、彼氏がいます。
二天門の前で撮影会をしていて、ついついわしはその様子を
撮ってしまいました。ごめんなさい。
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ちょっと民宿「八十窪」に寄って行こう。
今日は泊まらないけども、女将さんがいたらご挨拶を・・・
いましたよ。
一人で留守番をしていました。
「こんにちは!おげんきですか?」
「ああ、ああ。なんとかね」
昭和7年産まれの女将さんの健康を祈り
伊予西条の大先達さんから預かっている錦札を貰ってもらいました。

さてさて、いま1300
帰ろうと思えば1330のバスに乗れるのですが、
高速バスは志度を1732発
時間が持たないよ。
仕方ない、ここで時間をつぶすか・・・

バス停奥の東屋で本を開いたら、先ほどの3人がうどんを食べ終えて
やって来ました。
「どう?うどん美味しかった?」
「うまかったっす!」
愛媛、神戸、東京から来ていて、
道中意気投合して歩いてきたそうな。
「なにか変わった事ありましたか?」
「もののありがたさ」
「感謝の気持ち」
おお~、いいっすねえええええ。
ちゃんと掴んできたねえ。

訳知り顔の団塊の世代は
「自分探し?逃げてるだけだ!」
「甘えるんじゃない!俺の若いころは・・・」
すぐにこう言う。

あんたどれだけの人間なんだね。
古い事も、新しい事も出来ないじゃないか。
パソコンできないし、着物も着付けられないじゃん・・・

お遍路をして
自分が見つけられる人は残念ながら殆どいない。
でも野宿を繰り返し、自分の足で歩く事で
いかに今まで恵まれた環境で居たことを体感し
そこから物のありがたさ、人の優しさを知る。

得がたい体験です。

彼らいい顔をしていました。
わしも話の中に加えてもらいたかったが
彼らはいままでの旅の思い出の総括に浸っている最中です。
その邪魔をするのは野暮です。

やがて1330のバスが来ました。
彼らの背中に

「お疲れさま!またいつか四国に来てくださいね!」
「はい!」

爽やかに彼らは去って行きました。


まだまだ時間のあるわしは
仁王門門前のお土産屋さん「飛猿閣」に行こうかね。
ここの女将さんも八十窪の女将さんと同級生です。
女将さんの健康を祈り、錦札を貰ってもらいました。
きょうは娘さんも居て、三人でお茶を頂きながら
いろんなお話をさせていただきました。
それから新作の絵も貰ってもらいました。

その間、車遍路さんたちが店を覗きに来る。
そのたびに
「結願おめでとうございます」
一声かけて接客をしています。

これですよ。

この声かけによって、
訪れたお遍路さんの気持ちが和み、
結願の気分も噛み締めることができるのです。
まったく納経所の人にも見習ってもらいたいです。

閑話休題

バス停で待つこと2時間50分
本もたっぷり読めましたああああぁぁぁ。
こういう時間も貴重で必要です。
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1550にバスに乗り込み「志度バスストップ」まで。
さぬきコミュニティバスは土日祝は一律500円です。
平日はいったいいくらなんだ?
でもワンコインと思えば、気にもならない。
バスに揺られていたら、いつの間にか寝ていました。
「志度バスストップ」で降りて高速道路への階段を登る。

高速バス停で30分待つが、その間に雨が降り始めました。
ああ、お遍路が終わってから雨が降り始めました。
ありがたやありがたや。

バスに乗りこみ、眠りこけてしまうだろうと思ったら
さきほど寝たせいか、眠れない。
本を眺めて時間を潰す。
列車の旅は退屈しないんですが、バス旅は退屈なんですよね。

2018
なんばOCATに到着
降りるとき、お遍路さんがいるのに気づきました。
あれ?
若者のひとりじゃん。
「おお、このバスに乗ったの?」
「高松まで出て、バスチケットを買ったんです」
「今夜はどこまで?」
「大阪に祖母がいるんです」
「おばあさん、たくましくなった孫の姿を見て喜ぶよ」
「そうっすか?自分では何も変わっていないんですよ」
「自分では気づかないもんやよ」
27歳、これからの人生に期待します。
いつの日かまた2周目のために四国に来てください。

最後の結願の日に若者達に会えたことに感謝します。
そして来月からは8周目が始まります。
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西国四十九薬師霊場巡礼 三番般若寺、四番興福寺東金堂、五番元興寺、六番新薬師寺 西国三十三観音巡礼九番南円堂

西国四十九薬師霊場巡礼
三番般若寺、四番興福寺東金堂、五番元興寺、六番新薬師寺
西国三十三観音巡礼九番南円堂

平成29年6月20日(火)
01般若寺

今日も今日とて平日の休日には札所巡りに行きましょう。
今日は近鉄奈良駅周辺の札所
先週からの続きであります。
奈良の地図

朝早く出てきたので、近鉄奈良駅に着いたのは7時過ぎです。
出勤、通学の人達が多く見られます。
まだこの時間は観光客は少ない。
駅前のすき屋で朝定食を食べましょうかね。

腹ごしらえも完了し、まずは北のほうにある般若寺に行きましょう。
幸いにバスの便は数多くあり、
駅前2番バス停「青山住宅行き」に乗り、210円区間で
「般若寺バス停」で降りる。
般若寺の看板に従って歩くと、
重厚な山門があります。重要文化財だそうで、ここからは入れません。
脇に廻って・・・あれ?
まだ開いていませんよ。9時からかあ・・・・

ああっ

まだ1時間半くらいある。
しゃーない、振り出しに戻ろう。
幸いに奈良駅行きのバス便はたくさんあります。
途中の興福寺前で降りて、
四番東金堂へ・・・

あれ?

ここも9時からかああああ。
向こうには南円堂があり、を見ると開いています。
西国札所である南円堂は参拝・ご朱印は7時から開いているのですね。
ではそちらからお参りしよう。
03南円堂

出勤前の人達が参拝していますよ。
04南円堂

西国三十三箇所先達納経帳は巻物なので、開いてご朱印いただき、乾かしてまた巻く。
これ結構面倒くさいよね。
面倒くさいなんて言っちゃ罰が当たるかな?

まだ9時まで時間がある。
では五番元興寺に行くか。
猿沢の池を横目で見ながら・・・
05元興寺

ほほ~、これが音に聞く猿沢の池かあ。
何のことはない池ですねええ。
興福寺五重の塔が水面に映る絶景とか・・・
今立っている反対側に行かねばこの景色はみられないということか。

猿沢池七不思議
澄まず濁らず出ず入らず蛙はわかず藻は生えず魚が七分に水三分

なんだこりゃ?


古い古い景観を保つ街並みを歩いて行くと、元興寺に着きました。

ああっ

またしても9時から開門かあぁ

あと30分ある。
では近くの公園で時間を潰そうかね。
日は高く上がり、蒸し暑ささえ感じます。
花の終わった藤棚の下の椅子に座って本を読んで過ごし、

9時になるかならないうちに門をくぐります。
入山料400円なり。


五番元興寺

06元興寺
受付で納経帳を預かってくれて、ご朱印代金もそこで払います。

07元興寺
まずは本堂にお参りをします。
本堂前にはハスの花が並べられていて、花の季節には綺麗な景色でしょうね。

本尊は阿弥陀如来で、曼陀羅を背負っておられます。
ここは真言立宗の寺院なので、
いつもの真言宗勤行次第でお勤めして、、

08元興寺
境内には石塔が並び、何の花かなあ?綺麗に咲き誇っていますよ。
収蔵庫の1階にお薬師さんがおられ、そちらでお勤めします。
誰もいない部屋に自分の声が響きます。
その他沢山の仏様たちがおられて、
その人達にもご挨拶しつつ、収蔵庫を出る。

受付で納経帳を受け取り、
さて何処に行こうか。
新薬師寺まで3kmくらいか。歩けば1時間くらいで行けるな。
貰った地図を見ながら東へ進む。
だんだんと暑くなってきて蒸し暑さが増す。
しかし時折ふいてくる涼風にほっと一息。

通りに時々ある茶店の「氷」の幟に心奪われるが
目的地に着くまでは我慢しましょうね。

「新薬師寺」へは看板が建っているので迷うことなく歩けます。
大通りから小路に入ると風景は一気に変わり
古色蒼然たる築地塀
09新薬師寺
京都に比べてこうした景色が多い奈良の都の方が好きですね。
それに田園風景の中にひっそりと佇んでいるのもたまらなく好きです。
10新薬師寺


六番新薬師寺
東門は閉じられていますね。参拝者は奥の南門から・・・

11新薬師寺
寺院は南向きに建てられている、と最近知りました。
大陸の思想である君子南面の影響なのでしょうか。

しかし、もっと調べたら東向きの寺院もあります。
それは浄土宗系の西方浄土に至る、という信仰から東向きに建立されている。

でも浄土は西方だけではないけどもね。
東方にはお薬師さまの瑠璃光浄土・・・南にも、北にも。


閑話休題


駐車場には切り返しに苦労している婦人の車があり
その原因は駐車場入り口に停めてある警察のバイク
バイクのおじさんに違反切符を切っています。
駐車場の車の運行を阻害していると知っていたら
どければいいのにね。
14新薬師寺


閑話休題


12新薬師寺
境内に入ると、何か空気が変わったような気がしました。
新薬師寺というと、あの有名な広大な薬師寺の境内を思い浮かべますが
こじんまりとして、連想はできません。
新薬師寺の「新」とは薬師如来の霊験新(あらたか)な、
という意味なのだそうです。

ほほ~と独りごちながら本堂に入ると
薄暗い中でライトアップされた仏像群が眼に入ります。
真ん中に大きな薬師如来、その回りを十二神将が取り囲みます。
その姿に圧倒されて、しばらく立ちすくむ。

我に返って、まずお薬師さまの前でお勤めをしたあと、
十二神将をおひとりずつ巡る。
ここで、十二神将には干支の守り神となっていたんですね。
恥ずかしながら初めて知りました。

13a新薬師寺
堂内の納経所では十二神将の絵葉書が売られていたので、
家族の分を買いました。
ちょっと舞い上がっていたのでしょうか、
孫の干支である伐折羅(バサラ)大将のを買うのを忘れていた!
このバサラ大将、中2のとき、図画工作のとき木彫レリーフで彫り、
家に持ち帰ったら父親がずっと居間に飾っていたのです。
今はあるかな?
バサラ大将

さて次は・・・興福寺東金堂へ行こうかね。
2kmくらい歩いて途中の停留所でバスに乗り、
興福寺まで行きます。
この時間になると外国人観光客が溢れていて
公園には鹿がたくさんいて写真を撮っていますが
鹿せんべいのことを知らないのかな?
あげている人は少ない。

お手本(?)を示してやろうかと、
150円払ってせんべいを買うや否や、鹿が目ざとく見つけて
わしに突進してきました。
あっという間に鹿に取り囲まれます。
その姿を外国人が見て写真を撮り始めました。
まあこれくらいはいいやね。

取り巻く外国人に鹿せんべいをあげながら
興福寺境内に入ります。

めざす東金堂はすぐ目の前。

四番興福寺東金堂
15東金堂

拝観料を払って金堂に入ります。
中国人カップルも中にいますが、わけわからんやろうなあぁ~。
わしひとり朗々と勤行しました。

納経所は東金堂の前の建物です。
中金堂復興のための寄進瓦の勧請もやっていました。
台湾人かなあ、漢字で名前を書いていました。

観光地はもういいや。


近鉄奈良駅前まで戻り、般若寺へ行きましょう。
バス停前のコンビニでお茶とサンドイッチを買い、
わずかな待ち時間に立って食べる。

時間を待たずにバスが来て
「般若寺バス停」で降ります。道をはさんで
ミリタリーショップがあるよ・・・
気になるなあ。入りたいなあ・・・・

16般若寺
まず、参拝です。
緑濃い受付から入ると、コスモスが咲いています。
18般若寺
今の季節?
早咲きコスモスという種類だそうですね。
ここは関西花の寺25カ所霊場会の17番として有名な所で、
季節を通して花が咲き乱れているそうです。

おや?鐘楼に面白い看板がありますよ。
これ使って記念撮影する人がいるんでしょうね。
17般若寺

ここも真言立宗なので勤行次第はいつものとおり、
ご本尊様は文殊菩薩さまです。
さてお薬師様は・・・
十三重石宝塔の前にお薬師さまが立たれていて、
その前に礼拝所があり、そこでお勤めします。
19般若寺

目の前の景色を見ていると、
信仰の中心がお薬師さまでなくて
十三重石塔のような気がしますね。

なにはともあれ
今日のお薬師様の巡礼はこれで終わり。
結構あちこち歩き回りましたが
なかなか満足のいくいい巡礼旅でした。

西国四十九薬師巡礼第二番 霊山寺

西国四十九薬師巡礼
第二番 霊山寺

平成29年6月15日(木)
01霊山寺

関西は梅雨入りしたというのに雨が降りません。
梅雨前線は南の海上に停滞したまま登ってこないね。
平日の休日、いいお天気なので部屋でじっとしているのは性に合わん。

西国お薬師様に行こう!
まずは近鉄に急行に乗って「近鉄なんば」から「生駒駅」へ。
各停に乗り換えて「富雄駅」で降ります。

今日は2番の霊山寺に行く予定で、時間があれば3~6あたりまで・・・
駅前から霊山寺へ行くバス便があるはずなんですが

・・・ないよ。

一日の本数が極端に少ない。
ここから歩いて行くか?
やめておこう。
せめて、近くを通る路線に乗って、そこから歩きましょう。
三碓(みつがらす)バス停で降りて、道路沿いに南下します。
個々の地名も、なんか由緒ありそうですね。

02霊山寺
歩き始めたら何やらお堂があります。
おお、お大師さまがおられる。
今日の旅もお大師様のご加護がありますように。

「近畿大学」の看板があります。こんなところに近大が??
田舎の道に不釣り合いな女子大生が二人
後で調べてみたら近大農学部があるようです。
どんなキャンパスライフなんでしょうね。

大きな看板が見えてきました。
駐車場も広く、端のほうにはガソリンスタンドがあります。なぜ?
境内には何故かゴルフの練習場があります。

西国薬師四十九霊場第二番
登美山霊山寺着

03霊山寺
入山料500円はらって境内へ。
バラ園も有名なようで、花見物にお刀自さまたちが来ていました。
ああ、入り口に鳥居があるよ・・・。
神仏混淆なんですね。まだ喪中


(パンフから抜粋)

ここは奈良市中町にある霊山寺真言宗大本山の寺院で、
奈良市の西郊・富雄川沿いにあり、
戦乱に巻き込まれずに古い面影を残しているようです。

天平8(736)年、聖武天皇の勅命により行基が建立し、
バラモン僧菩提僊那が地相がインド霊鷲山に似ているところから
霊山寺と名付けたといわれます。
鎌倉中期に改築された本堂(国宝)には藤原時代作の薬師三尊像が祀られています。

また、世界平和を願い、輪廻転生をテーマに昭和32年に開園したバラ園には
春と秋には世界各地から集められたバラが咲き誇る。


★薬師湯★
小野妹子の息子が薬草を栽培し、それを施湯して民衆の病を治したと伝わる薬師湯で、
現在も薬草を使った薬湯で日々、人々を癒している。


おお、温泉!
入っていこうかなと思ったら、本日休館
残念
04霊山寺

本堂へ至る参道はひんやりとした空気に包まれ
浄化されていくような気がします。
05霊山寺

石段を上り詰めて、本堂へ。
中に入ることができるので靴を脱いであがり、
塗香が置かれていたので身を清め
覚えたての五体投地礼でお勤めをさせていただきました。
06霊山寺

1キロ先の山中に奥の院があり、弁才天が祀られております。
今日は普通の服装なので山歩きは遠慮しておきましょう。

本坊で御朱印をいただいて
さて帰ろうかね。

07霊山寺
数少ないバス便
1116に富雄駅行があり、それまで30分以上あります。
バス停は木陰になっていてベンチに座っていると
涼しい風が渡ってきて心地よいね。

富雄駅から奈良まで移動して
昼から3番~6番が東大寺を中心として密集しているので
行こうと思えば行けるが
来週の楽しみにとっておきましょう。

土日が仕事なので火曜日が休みなのですよ。



おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺
平成29年6月10・11日
善通寺市内一人歩き、傘を忘れて来て暑かったなあ。

6月10日(土)
香川県側はJRを使ったら早く行くことができます。
で、今日は前夜から移動をせず始発に乗って行きます。
夏至が近いので5時でも明るいのはいいね。

ホームで待っていたら、えらいことに気づきました。
菅笠を持ってくるの忘れた!取りに帰ったら始発に間に合わん。

ああっ

前々回の先達納経帳を忘れてきたと思ったら
今回は菅笠を忘れたよ・・・
なんだろうなあ。
まあ、菅笠がなくては歩けないこともなし。
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なんばから地下鉄御堂筋線に乗り新大阪まで行き
新幹線で岡山までひとっ飛び!

岡山から特急しおかぜ1号に乗り瀬戸内海を越えます。
「詫間駅」でローカル線に乗換え、「みの駅」から弥谷寺まで歩く予定なんですが、
いま0816

みの駅まで
0839の観音寺行き列車を待つよりも
ここから歩いていっても
それほど距離は変わらないんじゃない?
そう考え、駅から出ました。

歩こう!

という決意は目の前にいるタクシーを見て霧散・・・
「弥谷寺ふもとまで!」
「あいよっ」
ワンメーターと少し、八丁目大師堂の手前で降ろしてもらいました。
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梅雨晴れの空は、ちょっと蒸し暑いかな?
菅笠を忘れた身で、太陽光から頭を守るのはいつもの龍神手拭い。
日焼けするなあ。

弥谷寺駐車場には中腹駐車場まで登るバス待ちの老人たちがたむろしています。
これくらい歩いて登れば?と思うのですが
バス便があると、どうしてもそれに頼ってしまいますね。

俳句茶屋はまだ開店していません。
昨年、不幸があったと聞き、もしかして閉店しているのではないかと
考えたりもしてしまいます。
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ひんやりとした空気に包まれて石段を登っていきます。
やはりここは霊地だけあって雰囲気が違うのでしょうか。


0853
71番弥谷寺着
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心挫けそうになる108段を登り、更に本堂まで登る。
湿度が高いせいか、汗びっしょりになってきます。
御刀自様の集団があえぎながら登っていますよ。
さすがに姦しくない。
「おはようございます!」
「・・・おはよう・・・まだですかね?」
「この先ですよ!」

眺望絶佳の本堂でお勤めをしていると
御刀自様達もあえぎながらだいぶ遅れて登ってきて
お勤めをし始めたが、わしよりも早く終わっていました。

大師堂まで降りてきて
靴を脱いで中に入ると何だか騒々しい。
駐車場にいた集団かな?
納経所の人を相手に大きな声で喋っていました。
本堂には上がらなかったんですね。

ここは板敷きなので、かねてより勉強してきた五体投地礼をしました。
膝と肘が痛い。
これを108回なんて自分にはできないなあ・・・。
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俳句茶屋に明かりがついていました。
ああ、おじいさん独りで頑張っているんやなあ。
まだ開店準備中らしいのでお邪魔はしませんでした。

山道は日差しを遮ってくれて気持ちがいいね。
家田荘子さんによると、ここはヘビの名所だとか・・・
錫杖を殊更シャクシャクと鳴らしながら歩くが
よく整備された道はそんな事は杞憂だと思わされる。

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竹やぶには筍の姿はもうない。
この道はお遍路さんの往来が多いのでしょうか、
踏みしめられて道がきちんとあります。
両側に咲き乱れている野の花、なんていう花なんでしょうかね。

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下界に出てきて、72番曼陀羅寺に向かう道の曲がり角にある
遍路休息所、草に覆われています。
去年ここには宿泊のできそうな小屋が建てられていましたが
今は跡形もありません。何か問題があったのでしょうか。

ここいらもビワの栽培が盛んなようで
実に袋をかけた風景が見られます。
あきらかに放置されたと思われる小ぶりの実がなっている木から
熟れたビワの実を頂戴して甘い果汁を楽しみます。

我が家の庭にも今年初めてビワの実がなり
家族が楽しそうに収穫している写真を送ってくれました。
20年位前に娘がおやつに食べたビワの種を蒔いて
大切に育ててきたものが、
引越しや枝の切りすぎを乗り越えて見事結実したのです。

単身赴任中のわしは実家にも帰らずお遍路三昧なので
家のビワを味わう事ができないのですが
お遍路中にこうした楽しみもあります。

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73番 出釈迦寺着
歩くと行程上、こちらの札所に先に来てしまうのです。


無人販売所に御刀自様たちが群がっていて
何を売っているのか?

後で覗いてみたらビワでした。
1人が買えば皆争って買う、婦人の習性を改めて見させていただきました。
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山門からは遥か霞んだ下界が遠望できます。

今の季節、紫陽花が咲き始めて
あちこちで色々な色や形を楽しむ事ができます。
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曼陀羅寺の裏手にあるうどん屋さん、改修中のようです。
隣にプレハブの建物があるのですが
歩き遍路さんへのうどんお接待はやっているのかな?


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72番 曼陀羅寺着
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境内にある休息所で荷物の整理をしながら
中をよく見てみたら流しがあり、畳の間もあります。
ここで通夜ができたら最高なんですけどもね。
でも野宿情報には載っていないので、
宿泊はできないのでしょうね。
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ここから73番までの道は、時々遍路標識を見落とす事があり
間違えると善通寺駐車場の方向に行ってしまいます。
正面の小高い山を目印に進めばいいのですが
農道などに迷い込む事もあります。

国道沿いにあるコイン精米所
ここの自販機が面白い
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三流のコーヒー、ジュース、緑茶が格安で販売されています。
わしはというと、10周年御礼記念50円サイダーを買いました。
四流の緑茶とはどんなものだろうか。
買いたくもあり、買いたくもなし。


1144
74番 甲山寺着
ベンチには婦人の歩き遍路が1人
「こんにちは」
「こんにちは。暑いですね」
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この札所の絵も描かねばならんなあ。
どこにしようか・・・由来からすると、やはりこの毘沙門堂か。

街中を歩き、
75番の門前にある堅パン屋さんが今日のお目当てのひとつです。
いつもは観光客で混雑していて買わずに通り過ぎたのですが
最近、家内の大好物と知って、ご機嫌伺いのお土産に買う事にしました。
幸いに空いています。
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家内の在所の福井県敦賀市にある旧敦賀連隊正面にも堅パンの店があります。
陸軍の携行食として納められていた名残でしょうね。

我が海軍の乾パンは、市中で売られているものよりも大型で
一枚食べると結構お腹が膨れます。
こちらは隊内の売店で観光客のお土産用として市販されています。

閑話休題


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75番 善通寺着
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去年の12月に、ここで先達の位を頂いたんやなあ・・・感慨もひとしおです。
観光地なのでお遍路さん以外の観光客が多い。
したがって参拝の作法も「?」と思う人達もいるが
眼に余るような行為をしていなければ黙って見ることにします。
せっかく仏さまとのご縁で善通寺に来ているのですから・・・

お腹が空いてきたんですが
もう少し先まで我慢して金倉寺門前のうどん屋さんで食べよう。
遍路標識に従い、住宅街を進んでいくと
やがて田園地帯に出る。

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遍路標識の灯篭が修理されています。
どこかの篤志家がお金を出して修理してくれたんでしょうね。
ありがたや。


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お腹が空いたあああぁぁ。
金倉寺参拝の前に、ちょいと腹ごしらえ。
ご本尊さま、許してチョ

いつものうどん屋にGO!
おや?「極旨中華そば?」
うどんやに・・・?
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「こんちは、うどん一丁!」
「ああ、うどん売り切れなんよ」
ええっ
「そのかわり、ラーメンあるよ。食べてみて」
「・・・じゃ、それもらおう」

数分して出てきた昔ながらの中華そば。
見た目も、味も懐かしい味です。
あっさりしていて、食べやすい。

ズルズルズルズルズルズル

夢中で食べ尽くしてしまいました。
「どう?お味は」
「うん、なかなかのもんやね。ここでお汁もつくってるの?」
「そうやよ」

人気の店なのでお昼過ぎにはうどん玉は売切れてしまう。
今日は来るのが少し遅かったみたいやね。

腹ごしらえもできた事やし、

1402
76番 金倉寺着ここは天台宗のお寺で、
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修行智証大師さまが迎えてくれます。
「中華そばうまかったか?」
「は、はははい」

本堂の横には訶利帝母(かりていも)堂があり、
鬼子母神(きしもじん)さまとも呼ばれ、
子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されてきました。
着飾った親子連れが多く参拝に来ていましたよ。


またここから田園地帯と住宅地を歩き、次の道隆寺へ。
わしのお目当て、道隆寺手前の住宅には、手作りお地蔵さまをくれる
おじいさんがいます。
家の中からお遍路さんを見つけて呼んでくれます。

今日もわしは錫杖の音を殊更大きくたてて
ゆっくりゆっくり歩くのですが
どうもおじいさん電話中のようで声かからず。
これもご縁と思い、通り過ぎようとしたら後ろから近所のお爺さんが
「ちょっと、この家に寄りんさいよ!」
と声がかかりました。
そのタイミングで家の中から
「お遍路さん!」
と声がかかりました。
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リガトウ02
今日貰えたのは、白いお地蔵さまです。
「新しいバージョンにしてみました」
へええええ、そうなんだ。
貰って嬉しいお地蔵さま

伊予西条の大先達さんから託された錦札を貰ってもらいました。
ご縁のある方に差し上げてください、と何枚か錦札を預かっているのですが
いつか自分自身の錦札をあげられるようになりたいなあ。


1520
77番 道隆寺着
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本堂でお勤めが終わった頃に、甲山寺で会った婦人の歩き遍路さんが来ました。
彼女もお地蔵さんを貰えたでしょうか??


今日はもうひとつ目的があります。
それは、四国八十八箇所の版画作家
金盛 弥(かなもりわたる)さんの展覧会に行くこと!
元大阪府副知事もされていた方で、
オフィシャルな存在なので名前を出させていただきます。

高松市内でNPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」のシンポジウムが
開催されていて、記念講演が行われるのです。
時間が間に合えば是非すばらしい版画を拝見させていただこうとおもっていました。
いまから多度津駅まで飛んでいって列車に乗れば
まだ間に合う!

汗だらけの遍路装束のまま列車に乗り高松まで30分少し。
高松駅前のタクシー乗り場に来ました。
「丸亀町レッツホールまで!」
「え?どこそれ?」
ええっ
スマホで調べる。
「あの、高島屋のある通りです!」
「百十四銀行の横・・・」
「ああ、銀行の近くね」
銀行の横まで行ってもらい、そこからは足で稼ぐ。
何しろ初めての場所なんで何がなんやらわからん。
艱難辛苦の上会場にたどり着きました。

受付にはF大先達がいました。
「あの~版画を見たいんですが・・・」
「会場の中に展示してあるんですよ。講演も聴いていって」
「はははい」

椅子が空いていたので座らせていただき
金盛さんの歩き遍路と版画の話を聞かせていただきます。
スライドには八十八箇所の版画が写されています。
(ああ、版画集が出版されていないかなあ・・・)
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講演が終わり、ずうずうしくも金盛さんに近づき
名刺交換をしていただきました。
「あの~、画集を出版されるご予定は・・・」
「自分自身の遍路に区切りがついてから・・・」
「は、はあ。そうですか。楽しみにしています」

版画作家の風景や人物を描く際、余分な線をギリギリまで削ぎ落とす
究極のデフォルメの技法は、何度見ても勉強になります。

版画を堪能してから会場を後にし、
列車に乗って多度津に戻る。
日も暮れかけています。
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今日のお宿は駅前の「ホテルTOYOTA」
別に自動車関連ではないですよね・・・・
この地は少林寺拳法のメッカであるので、フロントには合宿などで宿泊した
子供たちの写真が沢山飾られていました。

駅のコンビニと隣のパン屋さんで食料を買い込み
食べたらさっさと寝ました。


6月11日(日)

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朝イチで起き出して「多度津駅」0549発の高松行きに乗り
0558「宇多津駅」に到着
改札は7時まで無人のようです。
帰りの切符を買おうと思ったんですが、まだ買えません。

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6時だというのに、もう日はこれだけ高くあがっていますね。
駅前にはツアーのバスがいて、ツアー客が三々五々集まっていますよ。
何処に行くんでしょうね?

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アジサイの咲いている街中をゆっくりゆっくり歩いて

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78番 郷照寺着
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まだ山門のゲートは閉鎖されています。
ちょっと早すぎたかな??
山門脇の石に腰掛けてしばらく佇む。
マラソンをしている人が走ってきて、山門の前でハアハアしながら待っています。
マラソンコースに郷照寺の参拝が入っているのでしょうか。

0640にお寺の人が車で来て、ゲートが開きました。
ゆっくりゆっくりお勤めをすることができますよ。
地元の人も数人早朝のお参りに来ています。

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ここは浄土教系列の時宗なので、般若心経はあげられないのでは?
とついつい考えてしまいますが
よく調べたら時宗と真言宗が共存している珍しいお寺だそうな。

それに以前、新西国第八番西方院で浄土宗の尼様から
「お釈迦さまは何宗も何経も気にされていませんよ」
と言われて眼から鱗がポロッと落ちていたので
沙弥(しゃみ)以前の遍路修行者なれば、
難しく考える必要もなかろうて。


7時に納経所が開いたのでご朱印を頂きました。
まだ朝早いので美人さんは来ていませんね。ちょっと残念


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門前のお菓子屋さんを覗いてみたら、
できたての名物「地蔵餅」が並べられている!
食い入るように見つめているお遍路さんに気づいたのか
準備中ながら親父さんと女将さんが出てきてくれました。
「い、いいですか?」
「はい、どうぞ」
「こ、このキナコとあんこを二つずつ!」
いやああああ~、今日は縁起がいいなあ。
ここも昼過ぎには売り切れている事が多い。

地蔵餅を大切に抱えて
宇多津駅まで足取りも軽く歩きます。

実は今日はここで終わって朝から帰る計画で動いていました。
わし、一月前から綿密に予定を立てて動いているのです。

しかし

前々回、日帰り五色山昇り降りのとき
先達納経帳を忘れてきてしまいました。
で、今回はそれを取り戻すのです。

もしかしたら最初からこうなる事が予定に入っていたのでしょうか。
何かしら失敗をすると、どこかで帳尻が合うようになっています。
お大師様の掌でうろちょろしているのでしょうか。

前の週に予約しておいた駅前のレンタカー屋さんで車を借りて
0805五色山目指して出発!
まずは麓の天皇寺に行きましょう。

0848
79番 天皇寺着
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まだ喪中なので三輪鳥居はくぐらずに納経所のほうから入り
白峯宮前を足早に通り過ぎる。
派手な化粧の御刀自様2人とドライバーの亭主1人が狭い境内にいました。
どこか参拝が雑だなぁ~という雰囲気が漂っています。
わしより後に始めて先に終わっていました。

納経所では駐車場料金200円の出費を惜しみ、
「いい、車の事を聞かれたら乗って来ていない、と言うのよ!」
と小声で話し合っていました。
何のためのお遍路なんかなあ?
お大師様はお見通しなんですけどもね。

車は快調に五色台目指して進み、
いつもはあえぎながら登る参道を横目で見つつ


0915
81番 白峯寺着
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手水舎の脇には珍しい姿のアジサイの花が咲いています。
見慣れたアジサイの花は丸い形なので、ちょっと代わった印象です。

さてここで、納経帳
持ってきた先達納経帳にご朱印をいただいたあと、
「あ、あの~この前いただいたご朱印と引き換えに、重ね印をいただけませんか?」
「そういうことはしていません」
「そ、そうですか。すいませんでした」
残念な気はしますが、無駄な手間を踏んだとは考えず、
ここの札所とのご縁がひとつ増えたと思えばありがたい。

アジサイの咲き始めた駐車場を後にして五色台を西へ進みます。
車道を通る事により、歩きでは見なかった景色も見えます。
根香寺手前には「禅喝破道場」の入り口が見えます。
禅体験もできるようですね。
いちど行ってみたいなあ。

1000
82番 根香寺着
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駐車場からズンズンと本堂まで進む。
ああ~車で来ると楽だなあ。
でもこんなに楽だと修行にならんなあ。
歩けるうちはなるべく歩きたい。

でもスーパーカブ遍路もやりたい。
車中泊遍路もやりたい。

いろいろやりたくてワクワクしますね。
修行は楽しくやりたい。

納経所では、もう重ね印を求めることもしません。


ここで前々回のリベンジも終わり、どうしようか?
昼の列車で帰る予定なのでまだ時間がありますよ。

では82番奥之院に行きましょう!
五色台を鬼無の方面に降りていきます。
カーナビに従って何も考えずに進みます。
結構距離があったのかな?



1040
82番根香寺奥之院圓通山鷲峰寺着

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ここは天台宗寺院で、本尊は千手千眼観世音菩薩です。
新四国曼荼羅霊場第十三番札所でもあります。

寺伝によれば、奈良時代の天平勝宝6年(754年)
唐僧鑑真鑑真が、お寺がある山がインドの霊鷲山に似ていることから
釈迦如来像を安置し鷲峰寺と名付けたと言われます。
平安時代前期の貞観2年(860年)円珍により智証大師十七檀林の一つとして
清和天皇の勅願寺となりました。
戦国時代の天正年間に長宗我部元親軍の侵攻により伽藍が焼亡し、
仏堂が置かれるのみとなっていたが、江戸時代前期の寛文元年に
高松藩主松平頼重が寺院の復興を命じ、
三井寺の観慶阿闍梨を住持として迎え、伽藍が再建されました。

なぜここが根香寺の奥之院なのか、
民俗学者五来重氏の著書にはここだけ触れられていない。

山門をくぐって長い参道を登っていくと
犬が二匹本坊らしき建物の庭に繋がれています。

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本堂は石段を登った所にあり
森閑とした雰囲気の場所です。

本坊となりの納経所で、インターホンを鳴らして来意を告げます。
愛想のいい奥様が出てきてご朱印を押してくれます。
玄関にはもう一匹の犬が出てきています。
「あの○○ちゃんは、参拝の人が来るとお迎えにくるのよ」
このお寺にいる犬は、捨てられた犬たちだそうな。
来るもの拒まず、去る者追わずだそうです。
彼らはご本尊の眷属なんでしょうか。

天台の小雑誌をいただきました。
後日、読んでみたら「空の心」の中の「不垢不浄」について
解りやすく書いてあってとても勉強になりました。
ご縁やなあ。

12時前に宇多津に帰り着き、
列車の便も順調で、早くに帰り着く事ができました。


後の予定は87・88番を残すのみ。
なんとか6月中に7周目を終えることができそうです。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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