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おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願 87番長尾寺~88番大窪寺

おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願
87番長尾寺~88番大窪寺
平成28年11月26日


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おきらくなお遍路も車1回を含めて通算6巡目を結願いたしました。
車遍路はともかく、
歩きで10回、20回廻られておられる方々からは
何を偉そうに言っているんだ、とお叱りを受けそうですが
とにもかくにもお遍路を始めた当初、
ここまでやるとは考えていませんでした。
なぜ?と聞かれても明確な答えは出てきません。
お大師さまに呼ばれたからか?

ただひとつ言える事は、
歩ける限りは歩いていこうという想いです。


「歩々到着」

禅門に歩々到着という言葉があります。
一歩一歩がそのまま到着であり、
一歩は一歩の脱落であることを意味します。

一歩一歩そのものが全てであり、
古今無く東西なしと感得すれば、
すなわち一歩即一切と感じることができます。

一切の修行が一歩ごとに完結できているのであれば、
他人に自分の修行の成果を示すなどというような
半端な気持ちを顕示する必要などない。

一寸坐れば一寸の仏という語句とも
相通ずるものがあるようです。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
私は歩いた、歩きつづけた、歩きたかったから、
いや歩かなければならなかったから、
いやいや歩かずにはいられなかったから、歩いたのである、
歩きつづけているのである。
きのうも歩いた、きょうも歩いた、
あすも歩かなければならない、
あさってもまた。

木の芽草の芽歩きつづける
はてもない旅のつくつくぼうし
けふはけふの道のたんぽぽさいた
どうしようもないワタシが歩いてをる

-自由律句の俳人、種田山頭火-
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

歩くとはいえ、歩きに拘泥するつもりはありません。
風の向くまま気の向くまま、
何処からか声が降ってくるのに従い
歩き、バスに乗り、列車に乗り、善根の車に乗り
気張らず楽しく、
そして厳しく在家の修行をしていきたいと考えています。

わしには今日と明日しかない。
更に修行を積んでいけば今日も明日もなく、
只今を完結できるようになるだろうか。
それが「歩々到着」の境地だと考えています。



平成28年11月26日(土)
0508
始発で出発、なんばから地下鉄、新幹線を新大阪~岡山~宇多津と順調に乗り継ぎ
高松~高松築港~長尾に着きました。

0945「長尾駅」着
ここから歩いてすぐです。
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0950
87番 長尾寺着
今日は天気もいい土曜日なので
車遍路さんたちが沢山来ていました。
子供連れの家族も来ていて、
お父さんの唱える般若心経に神妙に合わせています。
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手水場わきのベンチで休んでいたら
夫婦連れの歩き遍路さんが来ました。
「おはようございます」
「あっ!おはようございます!」
旦那さんは
「おお、どうもどうも!」
「? おはようございます」
妙に親近感たっぷりに挨拶を返してくれました。
誰かと勘違いしているのかな?

ここから大窪寺まで15kmの歩きです。
天気もいい。
心地よい寒さが肌をさします。

いつもながら
調子の悪い古傷の左足の付け根
でもお遍路歩きになると調子がいい。
気持ちの問題なのか遍路道の場の気に当てられているせいか。
たぶん両方なんでしょう。

ここのところ急に寒くなり
紅葉が急速に進んできています。
さぞかし大窪寺のあたりは紅葉が綺麗なんでしょうね。
期待が膨らみます。

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前山ダム湖のあたりの紅葉・・・は
まあこんなもんかね。
お遍路交流サロンの前には
「お接待中」の看板があるテントが張られていますが
みんな内側を向いていてワイワイやっている。
まあいいや。

館内に入ると歩きのおじさんが1人いて、
お遍路大使の記入事項を書いています。
わしはというと、
純粋の歩き遍路ではないので、これは遠慮しておきました。
虚偽の申告してバッチを貰っても
お大師様がちゃああああんと見ておられます。

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企画展示では、中務茂兵衛コーナーありました。
ここまで歩きとおすのにはどんな心境だったのでしょうか。
また、奥の部屋には都道府県別の地図が表示してあり
そこには納札入れがあります。
わしも在所の京都府に納札を入れさせてもらいました。
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ここから大窪寺までは、
女体山越えもいいのですが、足の調子が心配なので
丁石のある花折峠ルートを辿ります。
次回は車遍路さんの辿る国道3号線コースも辿ってみようかね。

残土処理場へ行き交いするダンプカーの数は多いが
登り勾配の山道は比較的歩きやすい。
鼻歌も飛び出す楽しさですが、期待していた紅葉の景色は
いまひとつですなあ。

道の脇に溜まった落ち葉を蹴散らしながら歩いて行くと
行く手に何か長いものが横たわっている。
枝かなあ?紐かなあ?
近づくにつれて・・・光沢があるよ。

ああっ

寒いのか動きが鈍く、
じっと留まっているような気がします。
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「こんにちは。寒いねえ」
「・・・・・・」
「写真とっていいですか?」
「・・・・・」
写真を撮ったら反転して叢に消えていきました。

まだここは神域ではない。
彼は神仏の眷属だろうか?
それとも只の蛇か?
最近神域で見る蛇は、怖いと思わないようになってきました。
神仏の眷属だと考えるようになってきたからでしょうか。

峠を越える手前に遍路休息所があり、
ここでお昼をいただきましょうかね。
お昼といってもカロリーメイトとお茶だけ・・・
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血糖値のみをあげておきましょう。
大窪寺門前で結願の打ち込みうどんを食べるのが楽しみなんですよ。

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丁石のある峠には落ち葉が厚く積もっていて
晩秋の雰囲気が濃く漂っています。
このあたりは標高が高いので紅葉の季節も早かったんですね。

ここからは降り勾配の道を辿るのですが
紅葉の様子も少しずつ変化してきます。
緑も増えてきます。

行き交う車の音が聞こえてきて、国道3号線と合流した付近には
「旧へんろ道」
の道標が見えてきます。
こういう標識を見ると無意識にそちらに足が向くのは性ですね。

でもね、へんろ道と記したからには道の整備をある程度は
してもらいたいですねえええええ。
まず、分岐点の標識がない。あるいは倒れたか?
山の中の道を登って行ったら墓地に出て、そこで道は終わっていました。
分岐点に戻り、これは道か?というような所を歩く。
草ボウボウ、道は崩れていて
夏にこの道を歩くのは色々な意味で危険です。

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道を見失いかけて
このシールを見つけたときには
ほっと安堵のため息がこぼれましたがな。
道はやがて国道に戻ります。
ズボンに「ひっつき虫」が沢山ついてしまいました。

国道から分かれて県道に入り、
歩いていくとまだ紅葉の美しいポイントもあります。
上と下が黄色で綺麗ですねえ。
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道すがら、
地元の保存会が丁石がある場所を示してくれていて
前々から気になっていたんです。
そのひとつを辿ってみましょう。
標識のすぐそばにあるかと思っていたのですが・・・

またしてもわけのわからない叢に導かれていきました。
あれ?ここでいいんかいなあ・・・
まあいいや。
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道らしきところを進むと、標識がありました。
崖の下を覗いてみると、おお、たしかに丁石の後姿が見えました。
なるほど、これか。
下まで降りては行きませんでしたけどもね。

去年食べた渋柿は既に木からすべて落ちていました。
木守り柿もありません。
もしもまだ実がなっていたら・・・食べるかもしれません。
美味しそうだったんですよ、これ。

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ゴールが近い雰囲気が漂ってきました。
緩やかな坂の向こうに青屋根が見えてきます。
この景色は結願のムードを高めてくれるのですよ。
ああ、やっぱり歩きはいいなああああああ。

歩々到着ですがな。


1430
88番 大窪寺着
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通算6巡目の結願です。
来月12月の行事に備え、11月中に結願したかったので
10月・11月は少し無理をした行程でした。
兎にも角にも6巡目終了です。

今日の大窪寺境内はお遍路さんよりも観光客の方が多いような気がします。
紅葉のスポットなんでしょうね。
ガイコクジンのダンタイサンも沢山います。
でも残念ながら先週に紅葉の盛りは終わったようでした。
ああ、桜の季節といい紅葉といい、タイミングが難しいなあ。

本堂前境内で
「さあ、あっちでパンパンするのよ」
な~んて怪しげな声が聞こえてきます。

案の定ご本尊の前で
子供たちが盛大に拍手を打っていたので
「お寺ではね、パンパンはしないんやよ」
と教えてあげたら
三十台くらいの母親が赤面していました。

物を知らない母親のせいではなく、
きちんと教えなかったお爺ちゃんお婆ちゃんが悪い。
ちゃんと文化は継承しなくてはいけません。

杖が奉納されている所の前で
男性2人連れに声をかけられました。
「あの~、杖って奉納するんですか?」
「歩きですか?車ですか?」
「車です」
「歩いていると杖が自分の大切な連れになってしまい、奉納する気にはなれないのですよ」
「そんなもんですか」
「奉納したいと思う人はしてもいいんです」
「はあ」
「身内のお葬式のとき、お棺に杖を入れてあげると死出の旅立ちに役立ちますよ。その白衣も」
「なるほど!」
その後彼らは杖を持ったまま駐車場に向かっていきました。

納経所で、最後のご朱印を頂きました。
この納経帳にも長いことお世話になりました。
雨の中風の中、暑い日も寒い日もわしに付き合ってくれました。
雨の染みとか少しゆがんだ様にも思い出が沢山詰まっています。
最初に頂いた当て紙も、朱や墨でお化粧されて貫禄一杯です。

気が抜けたら急に足の関節が痛くなってきました。
あわててロキソニンを飲んで、休憩に行きましょう。

おなじみ門前の飛猿閣

「こんにちは~!」

80過ぎのおかあさんが店番をしていました。
「おでんを食べさせてください」
ストーブの前で熱々のおでんを食べます。
毎回ここでゆったりさせていただくのが楽しみ。
おかあさんとの世間話も楽しい。
わしの描いた新作の札所の絵を貰ってもらいました。

記念散華
札所で今年いただける日本遺産記念散華の台紙、
ここのお店にはオリジナル台紙があります。
霊場会発行の台紙は、綺麗やけど少し大型なので飾るのが大変なんですよ。
ここのは丁度いい大きさで、額縁に入れて飾りやすい。
半年前にここでこれ見つけたときに買おうか買うまいかと悩みましたが
今日は迷わず買いです。
散華も2周分揃っているので丁度いい。

お茶を飲みながらお話している間にも参拝を終えた人達が
お店にやってきて、記念散華の台紙を見て
「ああ、こっちのほうが小さくていいわあ~」
と買おうか買うまいか悩んでいました。

それ見ていてわしは、「買いなよ!」なんて
余計なことを言うまいと黙っていました。
わしはお客であって店員ではないからです。

足の痛みも落ち着いてきたことだし、
さてお宿に行きましょう。
おかあさん、また半年後に来ますのでそれまでお元気で・・・


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門前は今日も賑やかです。
わし、門前町の賑わいって大好きなんです。
心がウキウキしてきますよね。

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残念ながら鮮やかな紅葉見物はできませんでした。
「あ!こっちはまだ綺麗やよ!」
「ほんとや!」
紅葉狩りの家族の歓声が聞こえてきます。

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さっきおでんを食べてしまったので夕食に備え
今回は打ち込みうどんは控えておきましょうか。


1530
民宿「八十窪」着
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宿泊5回目の定宿になってきました。
大窪寺門前にはここしかないので、早めに予約を取っておいたのです。
でも常連ぶるのは野暮です。

「こんにちは~!お世話になります!」

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お風呂が沸いているので早速お洗濯とお風呂を済ませます。
まだまだ夕食までには時間があるので
お酒を飲んでひっくり返りながら、
今日撮った写真をスマホに移しました。

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本当はwifi転送できるデジカメが欲しかったのですが
高いので原始的な方法でSDカードからスマホに移し、そこから
facebookへ今日の記事をUPしました。
それやっていたら、酔いに疲れも加わって、いつのまにか爆睡状態

1740
「食事ですよ~!」
の声に目が覚めました。
寝ぼけまなこでヨロヨロと食堂に行ったら
待っているのは名物の結願お赤飯
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同宿者は
おじさん遍路2人、御刀自様遍路1人、夫婦遍路1組それにわしの6人で
久々に賑やかな夕餉です。
みなさん区切りの歩き遍路さんで
結願の喜びを賑やかに語り合っています。

わしは自分の事をひけらかす趣味はないので
話しかけられる他はニコニコみんなの話を聞いていました。
時々お礼参りとか高野山へのルートを尋ねられる分だけ教えましたが
インターネットで予習をしてきた人もいて詳しそうだったので、
自分からは余計なことは言いませんでした。

教えたがりの偉そうに語る人は敬遠されがちなのは
今までの自分の旅の中で経験済みなのです。

1周目は夢中で、
2周目は得意になり
3周目には少し解ってくる。

わしも少しは解ってきたかなあ?自分の事はよくわからん。


夕食を終えて2000に寝ましたが
少し早かったか?夜中に何度も目が覚めてしまいました。
夜中の0時に窓の外を見たら、まだ雨は降っていません。


11月27日(日)
0600に朝食です。
冷たい雨が降っているので気分は高揚しません。
でもこれから歩いてお礼参りに行く人もいるのですよ。

今日の予定としては
門前のバス停から1000発のコミュニテイバスで高速バス停まで行き
1130発の高速バスに乗ってなんばに帰る予定で
チケットも買っていたのですが、気持ちが変わりました。

予定を変えて「JR志度駅」から
岡山廻りで帰ることにしましょう。
前回、志度からも高速バスをキャンセルしてJRで帰ったっけ。

0640発で民宿の車が途中のバス停まで送ってくれるので
それに乗って帰ることにします。
車で10分少々、始発のバス車庫まで送ってもらえました。
0700発、0745「JR志度駅」に着きました。
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高松まで普通列車に乗り、宇多津経由で岡山まで。
そこから新幹線で新大阪に着いたのは1105
昼過ぎに寝ぐらに到着しました。


来週の12月7日は善通寺で研修会
引き続き父親の49日法要と忙しい日々が続きます。
むしろ忙しい方が日常生活の張りとなって時間が充実していますね。
こんなんで、今年もあと僅か。

12月も充実して過ごしましょう。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)81番白峯寺~86番志度寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)81番白峯寺~86番志度寺



平成28年11月12日(土)
今日は0508始発の列車に乗り、
新大阪~岡山~宇多津~八十場と順調に列車旅を楽しみ、
四国に侵入しました。
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0812
「八十場駅」着
ここから白峯寺まで歩きます。

今日は天気も上々、それに寒くないです。
ヒートテックのアンダーシャツを着てきたんですが、汗をかきそう。
天皇寺から白峯寺のある白峰山への遍路道は、標識も少なく
ここ歩いていて正しい道なのか?
と心配になってしまいます。

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電柱に見つけた遍路シールの痕跡を
じっと目を凝らせば矢印の跡が見える。ここだ!
今度油性のマーカーを持ってきて塗りましょうかね。

艱難辛苦の上
見覚えのある高野町界隈にたどり着きました。

ここには番外札所 松浦寺があります。
いつも気になっていたところです。
行こうか・・・行くまいか
迷ったら進めです!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
番外札所 松浦寺遍照院
弘法大師が42歳のときこの地を訪れた際、西の方角より阿弥陀如来が現れ、
まばゆい光を放って辺りを照らしたという。
そこで大師は阿弥陀如来を刻んで本尊とし、堂宇を建立した。
この時、大地が鳴動して大きな丸い石が湧出したので、大師はその石の上で
求聞持法を修し、自像を刻んで安置した。
厄年の者がこれを拝して厄除けとしたことから、『厄除大師』と呼ばれるよう
になった。

またここの地名は「高屋」という。
今は衰退しているという雰囲気が漂うが、由緒正しい寺院である。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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山門の荒れ果てようが痛々しいが
朽ちかけた古寺、という雰囲気も妙にいい味です。
不謹慎である!と怒られるかもしれませんね。
すすすいません。

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ここから山道の車道を通って白峰山に登ります。
わし、こっちの道のほうが好きなんですよ。

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「血の宮」と、別当寺の曼陀羅霊場14番観音寺
忌中のわしは鳥居をくぐることは出来ないので
眷属様に怒られないよう遠くから遥拝のみします。

スカイラインをグネグネ歩くと、
崇徳天皇陵墓へと至る参道に出ます。
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ここから白峯寺まで1.0kmと表示がありますが
どっこい、なかなか骨の折れる参道なんです。
延々と続く石段に、心が折れそうになった事がありました。

五色台はハイカーの登山道として人気の
トレッキングコースなんでしょうね。
お年寄りの夫婦や、夫人達のグループとすれ違ったり
追い越したり。
若者たちが石段を駆け上ってトレーニングをしています。

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今日はなんだか調子がいい。
ダブルストックのお陰か、気候のせいか、お山の霊気か
石段を登るのがそんなに辛くはないよ。

割とすぐに崇徳天皇陵にたどりつきました。
ここでも遥拝のみにします。
今日は上空にカラス様はいないなあ。
やはり眷属はわしから遠ざかっているのでしょうか。


1030
81番 白峯寺着
駐車場は車で一杯です。
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門から出てくる婦人たちはミカンの袋を抱えていますよ。
ああ、納経所前の参道でミカンを売っているんですね。
わしも欲しかったんですが、一袋の量が多すぎる。
御接待で少し置いてないかなあ・・・ない。
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山奥のお寺の紅葉の美しさは言葉に表せません。
もう少し季節がさがればもっと美しくなっているのでしょうね。

大師堂前でオートフォーカスで記念写真を撮ろうと
一生懸命セットしているお父さんがいたので
「もし、シャッターを押して進ぜようかの?」
ついお節介を・・・

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紅葉の美しい境内を歩いていると
目に入る景色すべてが心地よく、
気持ちがゆったりしてきます。
ああ、日本は美しい国やなあああああ。

この気持ちを持ったまま、次に行きます。
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ちょっとこの看板が気になりますが、
今日はハイカーたちが沢山山道を歩いているので
獣たちは寄ってこないでしょう。
それでも金剛杖につけた鈴をボリューム全開で鳴らしながら歩きます。

白峯寺から500mほど山道を歩くと左に灯篭があります。
前々から気になっていたんですが、
この奥に白峯寺奥ノ院があるのです。


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石畳の道を100mくらい下っていくと、
崖のわずかな空間にお堂が建てられていて、
その中に毘沙門天の石仏が安置されていました。
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白峯寺奥ノ院毘沙門窟着
火気厳禁なのでお賽銭、読経のみをします。
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民俗学者の五来重氏によると、瀬戸内の海上に光を放つ流木があったので
引き上げて千手観音を刻んで白峯寺ご本尊とした、という話があり
流木を引き上げたという伝承の場所が白峯寺の海の辺路で、
そこが奥ノ院だそうな。
たしかにここから海が見える(気がする)が、
先の伝承の奥ノ院は相模坊天狗を祀っているので、
ここの奥ノ院とは違うのかな?


今日は本当に調子がいい。
古傷の足の関節は痛み止めも効いていてそんなに痛まない。
登り勾配の道もあるが、あえぎあえぎ登る道でもない。
調子よく歩く。山はいいなあ。

お腹もすいてきたことですし、
閼伽井のベンチでお昼にしましょうかね。
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これは昨夜自分で作ってきた炊き込みご飯のお握りです。
巨大なんで1個食べたら結構お腹に来ます。

登り道を登りきったら車道に出ました。
すぐのところにある接待所には今日は誰もいませんね。
その先にある茶店にフラフラと入ってしまいます。
さっきお握りを食べたばっかりなのに、
頭の中は「何を食べようかな?」で一杯なんです。
親子丼とおでんを頼んでしまいました。

親子丼を待つ間に、ふと目に付いたのは
「八十八ヶ所を徒歩で百回参拝した方の納札」
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おおおおお、すごいですねええええ。
なんでも高知県の農家の方だそうで、すごい早さで歩いて廻るそうな。
何年かかって百回廻ったのかなあ。
わしには到底出来ないよ。

でも歩くことが出来る限りは歩いていきたいと思います。
車だけで百回廻って錦札切るような真似はしたくないなあ。
20回くらいは歩きで廻りたいと願う凡俗のわしです。

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車道から遍路道へと下ると宿泊できる遍路小屋があります。
お茶接待用の屋根の下にはオジサン遍路が2人占拠していて
騒々しくお喋りしていたので、寄るのは遠慮しておきました。


1320
82番 根香寺着
ここの駐車場も満杯で、空き待ちの車が車道を塞いでいたり
混雑しています。いまが秋遍路の真っ最中なのでしょうか。
幸いダンタイサンのバスはいない。
ここの紅葉も来週にはもっと綺麗になっているでしょうね。
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小型犬を連れた婦人がショルダーバッグに犬を入れていて、
大人しく顔だけ出して参拝に付き合っていました。
納経所で並んでいるとき、知らずにいた別の婦人が
顔だけ出している犬に気づき、大層驚いていました。

さて今日のお宿は80番国分寺門前のえびす屋さんです。
白峰台の稜線を歩き、国分寺へ降りる道を降りようか、
このまま鬼無に降りようか、ちょっと迷いましたが
景色もよさそうなので鬼無への車道を降りることにしました。

実はこれが間違いでした。

この道は83番一宮寺への道なので、むしろ80番国分寺から
遠ざかっていくのです。
途中から気が付いたのですがもう遅い。

結構時間をロスしてしまったので
「鬼無駅」から下り列車に乗って「国分駅」まで行きました。
国分寺前を素通りするのは失礼なので
本堂まで行ってご本尊にご挨拶をしてから
本日のお宿の「えびす屋」に到着!
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玄関には、去年わしが差し上げた国分寺の絵が飾られていました。
なんか気恥ずかしいよね・・・
洗濯・乾燥はお接待、お風呂に入ってゆったりしていると、
階下から魚を煮るいい香りが漂ってきて、すきっ腹に沁みます。

今日の同宿者は定年後のおじさんたちが4人です。
通しが1人、あとは区切りです。

区切りの1人は、わしの住む裏京都市の方でした。
世間は狭いですね~。
それから、わしのブログを読んでくださっている方もいて
ちょっと恥ずかしかったんですが、
少しすこしでもわしの記事がお遍路さんたちの情報源となれば・・・と
考えます。
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あいかわらずここの魚の煮付けはタレが絶品で
魚を食べた後もタレをご飯に絡めて食べると
またそれだけでご飯一杯分食べられます。

お遍路仲間の評判では、ここのお宿は
『遍路の予定を無視した予定を押し付ける』
なんて書かれていますが、
それは大きな間違いです。

80番国分寺は開門が0700で、
それ以前には境内には入れないのです。
ですから早立ちのお遍路さんが納経所が開く0700以前に
お勤めして、御朱印を貰おうとしても、無理なのです。

この理由から、女将さんは前日1700までに国分寺を打つことを
お勧めしているのです。
決して遍路予定の押し付けではないのです。

お遍路宿や、札所の評判というのはお遍路さん個人の主観に
基づいた事なので、あくまで本人が経験して評価を決めるべきです。
後述する志度のお宿の件に関しても、わしの経験からの主観です。
今書いた事と矛盾するかもしれませんが
お宿を決めるのは、あくまで本人次第です。

部屋に戻って荷物を整理していて、あっとおどろき。
遍路地図がない!
荷物を全部ひっくり返しても、ない。
きっと根香寺の大師堂脇で下山ルートを検討する際に
遍路地図を引っ張り出して
リュックに入れ忘れてしまったのか。

ああ~

色々考えてみました。
6周目も終わりに近づいて
そろそろ遍路地図も頭に入っていることだし、
もう遍路地図に頼るな、というお告げなのかしらん。

そう考えてはみたものの、やっぱり気になる。
たしか先日おきらく歩き遍路で一緒に歩いた今治のWさんが、
明日87番から車で逆に廻る、と言っていたなあ。
メールでお願いしておこう。
すみませんです。



11月13日(日)
0550
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朝から大飯をいただいて、早めに出発しましょうかね。
通し打ちのお父さんは4時頃出たそうです。
何でも一日4~50kmは歩くと言っていました。
わしにはそんな真似はできませんて。
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まだ国分寺の門は開いていません。

「国分駅」~「高松駅」まで移動して
駅前でコーヒーブレイク
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琴電「高松築港駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」まで移動します。
今日は日曜の朝なので観光客らしい人しか乗っておらず、
車内は空いていますね。

「琴電屋島駅」前にある屋島山上シャトルバスの駅でしばらく待ち、
0845発のバスで屋島山上を目指します。100円なり。

0900
84番 屋島寺着
さすがにここは観光地だけあって参拝以外の観光客も多い。
ひときわ賑やかなのは韓国人のダンタイサンです。
わしが参拝している姿を写真に撮ろうと追っかけてくるが
なんの断りもなく人を撮影するんはマナー違反じゃない?
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わしが嫌がって身をひるがえしたら
(サツエイ ダメナノ?)
という身振りをしました。
あたりまえじゃん!
ちゃんと被写体の許可を得るのは万国共通のマナーです。
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納経所ではわしの新作屋島寺の絵を納めさせていただきました。
「これ、シルクスクリーンですか?」
「い、いえ。パソコンで色塗ったのです」
「?」
「下絵を描いて、パソコンで取り込んで色塗るのです」


駐車場売店に寄ってみると・・・
今年もありました。
金陵酒造の純米新酒「ひやおろし」
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これ、カーチャンが好きなんですよおおおおお。
お遍路三昧の罪滅ぼしに、四国の美味しいお酒を送っています。
2本送りました。
これでよし。

今日は秋晴れのいいお天気なので
色々なイベントをやっていますよ。
屋島ウオークの御刀自さまたちが集まっています。
「○○ちゃん、ほらいくよ」
「わたしは膝が痛いんで、ここで待ってるよ」
「そんなの、せっかく来たのに~」
「そんなに大変じゃない路だって言ってるよ~」
「やっぱりここに居るわ」
姦しくも賑やかです。

シャトルバスで「琴電屋島駅」まで降りてきて
琴電に乗り、2駅先の「琴電八栗駅」まで移動します。
そこから五剣山を眼前に見ながら歩いて行きます。
八栗ケーブルカーに乗ろうか乗ろまいか・・・

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悩んだ末、歩いて登ることにしました。
登山道には大きな鳥居がある。
脇をくぐって・・・
名物草もちの店を横目で見ながら、
更にまた鳥居の脇をくぐり、

おや?

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「旧へんろ道整備復旧」ですと?
そおおおおおおかあ、わしはこれに呼ばれたんやね。

平成28年4月に地元の保存会が整備してくれたそうな。
ありがたや。
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「七曲り道」という名がついていて、
たしかに羊腸の小徑は苔滑らかです(苔はない)
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わしの地元の四国八十八箇所写しがある山に雰囲気がよく似ていて、
自然と顔がほころんできました。
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ああ、いいなあ。この路。
今日のお遍路はこの路を歩くためにきたんやなあ。

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やがて「お迎え大師」さまの下に出てきました。

門前の茶店にはアイスクリンがある!
前回、松山でアイスクリンを食べられなかった思い出が蘇り
参拝前ながら、店先にドッカと腰掛けてアイスクリンをいただきました。
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店の女将さんに七曲り道のことを話したら
小学生の頃には毎日その道を上り下りして通学していたのだそうな。
さぞかし足腰が鍛えられたでしょうねええええええ。

さて門の前にはまたしても鳥居があります。
右の脇を通ろうか、左の脇を通ろうか・・・


1120
85番八栗寺着
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寺域にある神社の眷属様たちに遠慮しながら境内を足早に過ぎる。
蝶々も鳥も虫も来ない。

境内には焼き栗の屋台がありました。
なるほど、八栗寺の縁起にちなんで焼き栗かああ。
鳥居の脇をくぐって大師堂へ急ぐ。

聖天様のご機嫌も気にしつつ、
さっさと納経を済ませ、
八栗寺を後にしました。

ここからまた車道の山道を下り、下界へと出てきます。
今日は車遍路さんたちがひっきりなしに通ります。

琴電「塩屋駅」の前にあるうどんやさんで昼食にしましょう。
最近はいつもここでうどんをいただきます。
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これだけで620円ですよ。
うどんを食べていたら、Wさんからメールが届き
「遍路地図ありましたよ!」

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

ありがたいことです。
12月の善通寺研修会で会った時に渡してもらうことにします。
ありがとうございました。

お腹も出来た事だし
お遍路地図も見つかって
心安らかに志度の町を歩いて行くと
平賀源内の生家や資料館が見えてきます。


1330
志度寺奥ノ院地蔵寺着
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
志度寺を開いた薗子尼が住んでいたので「薗子屋敷」といい、
また「文殊屋敷」とも呼ばれ、志度寺よりも古い寺である。
景行天皇の頃、土佐の海に大魚が居て、舟を襲い人を喰い横暴の限りを尽くした。
日本武尊の子、霊子が悪魚退治を命じられた。
霊子は五百の軍船を造り千数百の兵士を集めて出発したが、
悪魚に舟も兵士も一飲みにされてしまった。勇敢な霊子は体内の軍船に火をつけ、
悪魚を退治したので、褒美に讃岐の国を貰い、国司として善政をしいた。
里人は讃留霊王(さるれおう)と呼び尊敬した。
悪魚のたたりを恐れてお堂を建ておまつりしたのがこの地蔵寺と伝えられている。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

お勤めを済ませて納経所を見ると、閉まっています。
本坊の方に行ってチャイムを鳴らしたら住職が出てきて納経所を開けてくれました。
とても人当たりのいい住職で、
自分自身も歩いてお遍路をしたそうです。

「このあたりに来るお遍路さんは皆、満ち足りた顔をしてにこにこしているので
そんなにお遍路は楽しいのか、と自分も歩いてみましたが、楽しいどころか何て
しんどいものかと実感しました。
ここまで来ると結願近いお遍路さんの顔は、皆満足そうな顔になるのか、と自分で
歩いてみて解った」

大変興味深い話です。
なるほど、結願近くの宿で一緒になるお遍路さんは、もうすぐこの旅も終わりか、
といった安堵感と、旅を振り返り、感慨深い気持ちが入り混じっていることを
感じたものです。
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御接待にお茶をいただきました。

ここからまっすぐ進めば、もう志度寺です。


1359
86番 志度寺着
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鬱蒼とした寺域は紅葉が鮮やか、と思いきや
意外と緑が多いですね。
門の脇では、お寺の方がピンセットで小さな雑草を抜いていました。
なるほど、ここの木々はこういう方々の努力で美しく保たれているのですね。
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それにしても、蚊が多い。
まだまだ温かいからでしょう。
本堂の周りは線香の煙で蚊が近寄ってこないのですが
一歩離れたらたちまち寄って来ます。

案外早く今日の予定が終わってしまいました。
いまから宿に行くのは早すぎるなあ。
本堂脇のベンチに腰掛けてちょっと休憩しましょう。
ここならば蚊が寄ってこない。
温かい日差しでうつらうつら・・・昼寝してしまいました。


1500
そろそろお宿に行こうか。

今日のお宿は志度寺から歩いて3分、「栄荘」
夕食が豪華というので楽しみにしていました。
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洗濯はお接待、乾燥は200円だそうです。
お風呂に入り、本を読んで時間を潰していると、

1720頃
腰の曲がったお婆さんが夕食を知らせに来ました。
今日のお泊りはお遍路さんはわし独り。
4人は工事関係の長期滞在者で、食事はもっと後の時間です。
ここは「海鮮料理いせだ」から料理を持ってくるそうで、美味しそう。
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でも

ご飯がないよ。
ビールを頼んだから、後で持ってきてくれるんでしょうか。
この蕎麦はどうやって食べるんかなあ。

わしとしてはかなりゆっくりと食べたのですが、
最後までご飯は来ませんでした。

お婆さんが忘れてしまったのでしょうか・・・

食事を終えて帳場に行き、
「あの~、ご飯は・・・」
女将さんが出てきて
「あっ!」
不具合に気づいたようです。

お婆さんは少し耄碌しているのだろうか。
「お蕎麦のつゆが来なかったんですが・・・」
「お鍋に入れるのです。お婆ちゃん、教えてあげなきゃだめじゃない!」
「£БдЖ・・・」
お婆さんによると、蕎麦は鍋に入れるのが普通だそうだ。

ええ~~~~っ!

一見のお客さんはそんなこと知りませんよ。
女将さんが
「お握りを・・・」
「今頃それだけ食べてもしゃ~ないやんけ!」

とってもとっても残念な夕食でした。


そのほか細々と不具合な事件が続いたが、
もう書くのはやめておいて、
お遍路さんは早寝早立ちなのでもう寝ます。

途中何度かメールの着信やSNSの書き込み連絡で眠りを破られましたが
21時前には高鼾でした。


11月14日(月)
0430に目が覚めました。
身支度などをして時間を潰し、
0630に朝食
またしても色々あったが、書くのはやめておきます。

さっさと朝食を済ませて
宿泊代を払いに行きました。
昨夜の夕食の件もあったが正規の料金を請求されたので
言われるままに払いましたが、
もうここの栄荘に泊まるのはは遠慮したいなあ。

徹底的に御縁がなかったと思うしかない。

御接待らしきお握りを出されましたが、
敢えて遠慮しておきました。
御接待をお断りしたのは3年前の車接待以来です。

そのままJRの駅まで歩いて行き、普通~快速を乗り継いで岡山まで行き
新幹線で新大阪まで帰ってきました。

どうも志度ではいいことがないなあ。
なにかわしの訪問を妨げている何かがあるのかしらん。

気を取り直して
次は11月26日(土)に87番長尾寺、88番大窪寺を打って
6巡目の結願となります。
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おきらく歩き遍路ツアー第4回 46番浄瑠璃寺~51番石手寺 三坂峠下り

おきらく歩き遍路ツアー4
46番浄瑠璃寺~51番石手寺 三坂峠下り

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平成28年11月5日
今年最後のおきらく歩き遍路ツアーは三坂峠を下り、
快晴の松山市内を楽しく歩きました。

今回の参加者は皆勤賞の東京からのAさん、
今治からのWさん。

Wさんは車で9巡廻っているのですが歩きは初めて。
勇気を振り絞って歩きに参加してくれました。
その一歩を踏み出すのって、
大変なエネルギーが要るものです。
おきらく歩き遍路が歩く契機になってもらいたいと考えています。

皆勤賞のAさんには行動中、
色々至らない点をサポートをしていただきました。
ありがとうございます。


11月5日(土)
0550
夜行バスは「JR松山駅前バス停」に着きます。
まだ夜は明けていない。
身支度をしてコーヒー飲んで落ち着いていると
リュックを背負ったAさんが来ました。
前日飛行機で松山入りしていたそうです。
すごい。
彼もまた重度のお四国病に感染しているのですね。

「おはようございます」
「おはようございます」
「寒いね~」

0630
久万高原行きのバスに乗り込み、三坂峠を目指します。
途中ジャージ姿の学生さんたちが大量に乗り込んできましたが
運動公園でドッと降りて行きました。
バスの車内は久万高原に行く人が数人
杖を持ったお遍路さんもちらほらいます。

Aさんとお遍路の四方山話をしているうちに
あっという間に「三坂峠バス停」に着きました。

0730
下界よりも気温が3~4℃は低いなあ。
Aさんのお握りを持つ手がガタガタ震えています。
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お腹もできたことだし、
装備を再点検して、さあ出発!
ここから坂本屋まで約1時間
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三坂峠の道は綺麗に整備されていて、とても歩きやすいです。
地元の人達が大切にしているのですね。
岩が露出している場所は滑りやすくて危ないのですが
今日は苔が湿っていないので安全です。
雪が積もっているときは危なかったなあ。

こんなに順調でいいの?
と思うほど快調に下り道は続きます。
あっという間に王子社跡の東屋に着くと、
もう少しで坂本屋さんです。
向こうから逆打ちのお遍路さんが上がってきました。
御刀自様の一人旅です。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
この坂を登るのは大変でしょうね。

里の匂いが濃くなってきました。
秋はまだ深まっていないのですが、
秋の山里はいい景色ですねええええ。

0828
坂本屋着
まだ開いていないかなあ・・・・
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おおっ
開店準備中です!
長老のFおかあさんが雨戸を開けていましたよ。
「おはようございます!」
「おはようございます。休んでいきませんか?」
「はい、ぜひ!」
お茶とお茶菓子をいただきました。
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いつきてもここは、ほっとする場所です。
いつまでもいつまでもここにいたいなあ。

でも浄瑠璃寺でもう1人の参加者が待っているので、
後ろ髪引かれる思いで旅立ちます。

棚田を縫うような道を降りて行くと
網掛け石と大師堂が見えてきました。
さっそく本日最初のお参りをしましょう。
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網掛け石、よく見ると溝に一円玉がたくさん供えてありますよ。
この岩は火山弾なのでしょうね。

1003
46番 浄瑠璃寺着
本日のもう1人の参加者、Wさんが今治から車で来て
待っているはず・・・
今日は久々に黄色い旗をリュックにくくりつけて目印にしています。
どこにいるかな?
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本堂でのお勤めの後、お声がかかりました。
「こんにちは。はじめまして」
「今日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
ここからおきらく3人旅の始まりです。
Wさんは車をここに置いて、夕方のバスで戻って来る予定です。

最初から車でお遍路すると
いつかは歩いてみたいと思ってはいても
なかなか一歩を踏み出す勇気が湧かないものです。
わしのおきらく歩き遍路ツアーは、
そういった方たちのお力になれれば、と始めたのです。

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独りで黙々と歩くのもいいのですが、
みんなでワイワイ楽しく歩くのもいいもんです。
1km弱を歩くと


1043
47番 八坂寺着
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「あっというまですね~!」
「楽しく歩いているからですよ」
今日は門前にニャンコはいるでしょうか?
いないなあ。
あ、納経所前で銀ネコちゃんが寝そべっていますよ。

まずはお勤めです。
9周廻っているWさんは家が真言宗で、勤行次第も滑らかです。
また、優れた先達さんから教えを得ていて
普礼真言から始めています。
わしはその姿にいたく感銘を受け、お教えを請うことに。

日帰り列車遍路の際に70番本山寺で見かけた先達さんの唱える
普礼真言に聞きほれていて、自分も唱えたいなあと思っていました。
今日ここで教えていただけたのはお大師様のお導きでしょうか。

また、今日は父親の二七日、義父の十三回忌なのです。
不埒なわしは参列せずお遍路に・・・
でもね、形ばかりの法要に参列するよりも
お遍路をすることが供養になりますよ、とも聞いたので
それを拠り代にして念入りに勤行します。

ご朱印を貰って出てくると、さっきの銀ネコちゃんがいました。
「こんにちは。お参りさせていただきました」
「ニャイ~ン」
わしの足元に擦り寄ってきました。
おお、眷属様は歓迎してくれているのですね。
「ありがとうございます」
「ニャイ~ン(ようお参りでしたニャ)」

門を出て遍路看板に沿って歩こうとしたら
もう1匹白ネコが来ました。
「こんにちは」
「ニャイ~ン」
またもわしの足元に擦り寄って来ました。
「ありがとうございます」
「ニャイ~ン(道中安全にニャ!)」
眷属様のお見送りを受けました。


1135
別格9番 文殊院着
おや、見慣れたお顔が見える・・・おお、
坂本屋メンバーの「門前の小僧」さん!
わざわざ御接待に来てくれています。
ありがとうございます!
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お勤めが済んで、
鐘楼脇でお茶と坊ちゃん団子の御接待をいただきました。
車遍路のWさんにとっては
遍路道での御接待初体験です。
喜んでいただき、わしも嬉しい。
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身も心もほっこりして、出発
途中には衛門三郎の8人の子供たちを祀った
「八つ塚」の標識があります。

「ちょっとこっちへ行って見ます?」
「遠くないですか?」
「いえいえ、すぐそこです」

やがてお地蔵さんを頂いた小ぶりの塚が見えてきました。
もともと古墳だったのが衛門三郎伝説と結びついたのでしょう。
車やバス遍路ではここまで来るのは稀でしょうね。

「わ~、すごい。初めて来ました!」
Wさんは興奮気味で、次々に現れる塚を数えています。

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家と家との隙間にも塚があります。
わし、ここは知らなかったなあ。

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田圃の中に塚が並ぶ景色は
一種独特の和みの雰囲気を醸しだしていて
いつまでもここにいたいという気持ちになります。


札始大師堂着
「ここの中で泊まる事ができるのですよ」
「え?お布団は?畳は?」
「いえいえ、この長いすの上で寝袋で寝るのです」
「へえええええ~」
「それに、ここのトイレが素晴らしいのですよ」



「歩きって楽しい~」

Wさんは歩きの楽しさに目覚めてくれました。
もともと石鎚山登山をされていたそうで、
歩き遍路をしないなんてもったいない!

出発前に子供さんに反対されていたんですって。
このペースならば1日に30kmは軽く歩けるでしょうね。
歩きの楽しさをお友達にも伝えてください。

そろそろお昼時になってきました。
どこかで食べましょうか。
うどん屋がありますよ。覗いてみたら・・・
行列が出来ている。ああ、こおりゃあかん。

ほか弁があるよ。
あそこでお弁当買って次の札所で食べましょうかね。
Wさんはお弁当を持ってきているので
わしとAさんはステーキ弁当と空揚げ弁当の大を頼みます。


1252
48番 西林寺着
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「本当に川より低い所にあるんやねえ」
「無間地獄に落ちるか、落ちないか・・・」

ここでの勤行先達はWさんにやってもらいました。
Wさんも12月に先達研修会に出られるとか。
わしと同期ですね。
それに子年も一緒で千手観音様の御加護を頂いています。
でも彼女はお不動信仰に篤い方で、
不動霊場巡りをしているそうです。

そういえば、
お勤めの最中蝶々やカマキリ、それに鳥などが次々と顕れます。
どなたの御縁でしょうか?

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ご朱印貰って休憩所でお昼にしましょう。
遠足みたいで楽しいですね。
「おやつは500円までです」
Wさんから善通寺のかたパンを頂きました。
硬くて腹持ちのいい携帯食ですね。

バリバリボリボリ
「え?こんなに硬いのにもう食べたの?」

浄土寺方向へ歩くと「遍路橋」があり、
その先に、先ほどの門前の小僧さんが待っていて、
文殊院で撮った記念写真でカレンダーを作ってくれていました。

さすがの早業ですねえ。
それに坂本屋の守り札も頂きました。
重ね重ねありがとうございます。
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遍路道は街中に入り、交通量も多く危険度も増します。
横一列に並んで歩くことはできません。
踏み切りを越えたら山門が見えてきました。


1423
49番 浄土寺着
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旅も後半になってくると疲れが出てきました。
「大丈夫、わしらも疲れてきていますよ」
「ああ、そうなんですか。私だけだと思った」
安心してください。
独りだと疲れても独りですが、
みんなで歩くと疲れは気になりません。
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後半はわしが勤行の先達見習いです。
一生懸命覚えた普礼真言が、いざというときに出てきません(汗)
なんとかWさんのフォローで乗り切ることができました。

「さあ、あと2ヶ寺です」
「ああ、三坂峠から参加すればよかったわ」
「またの機会に!お四国は逃げはしません」
今治の人に四国は逃げない、とは言えませんね。


1506
50番 繁多寺着
「駐車場にアイスクリンの屋台があったら食べるぞ!」
「ええっ、いまの季節、そりゃないでしょう」
「あったら食べたい」
「そうですね」

駐車場には自家用車しかいませんでした。
残念!

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本堂では、
またしても怪しい勤行次第を汗流しながらやりました。
拙い普礼真言は、大金剛輪陀羅尼でお詫びします。

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ゴールまであと少し。
51番までの道は、歩道のほとんどない危険な道なのですが、
ふと見るとテプラで「遍路道」と貼ってあり、脇の路地へと導いています。
それも新しいよ。

細い路地を通リ抜け、この先はどこに行くのか迷っていたら
近くの家から、おじさんがミカンを持って出てきました。
「この先の二階建ての家の裏を左に曲がるといいよ」
彼は危険な遍路道を憂いて、安全な回り道をテプラで
示してくれている人でした。

まだ貼ったばかりなので、この先の案内表示はこれからです。
なんにせよありがたいことです。
松山市内でお大師様にであえました。

小高い墓地を通り過ぎたら51番石手寺まではもうすぐです。
山の上には大師像が見えてきました。

Wさんは「石手寺前バス停」から浄瑠璃時方面のバスに乗って
浄瑠璃寺駐車場に停めてある車で今治に帰ります。
バスは一日数本しかないので時間に余裕がなくなってきた・・・


1557
51番 石手寺着
やった~!ゴールです!
境内では、崔象喜(チェ・サンヒ)さんが待っていてくれました。
彼女が韓国で出版したお遍路本に、
わしがイラストを書いたご縁で今回ここでお会いして、
出版した本をいただきました。

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今回最後のお勤めを万感の思いで、
しかし少し急ぎながら終えました。

Wさんに歩き遍路を楽しんでいただき、
やってよかったと自画自賛です。
バスに間に合うよう、Wさんは急いでバス停に向かいました。

わしはこの晩は石手寺の通夜堂のご厄介になります。
Aさんはこれから徳島まで移動して、
加茂谷のイベントに参加します。すごいエネルギーやね。

通夜堂を見てみたいというAさんと崔さんを連れて通夜堂へ。
あまりに奥まった古い建物なのに興味津々のようです。

彼らと別れ、ここからはわし独りの世界です。
今夜はここで寝るのですが、前回ほど怖くはないね。
札所の有名寺院に妖しいものはいないからです。

納経所の今日の宿泊名簿には外人さんのサインがありました。
そういえば入るときにすれ違ったなあ。風呂に行くのかな?
通夜堂内には外人さんの体臭が残り香として漂っていました。

布団を引っ張り出してきて、自分の陣地を作ったら
もう動きたくなくなってきましたよ。
外は暗い。
汗もかいたんですが、さほど気にならない。
えい、風呂は明日の朝にしましょう。

そうと決めたら買ってきたお弁当を広げ、
ウイスキーの小瓶を飲んだら寝ましょうかね。
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1800
早すぎるかなあ・・・
布団にもぐりこんだら
前後不覚に眠りこけてしまいました。
夜中に外人さんが帰ってきた音がして、
衝立の向こうに行ったようです。
さぞわしのイビキの騒音に悩まされたでしょう。
合掌


11月6日(日)
やはり朝4時に目が覚めました。
まだ空は暗い。
おしっこに行きたい。
ヘッドライトを頭に付けて暗い階段をそろそろと降りてトイレに行きます。
でも気味が悪いとは感じませんね。

昨日汗をたくさんかいたし、
それにわしはお酒を飲むとトイレが遠くなるんですよ。
10時間ぶりの排泄です。爽快そのものですがな。

また暗い中を布団に戻って潜り込んでも
目が覚めてしまいにけり。
スマホの画面をながめながら5時半まで寝たり起きたり・・・
外が白んできた頃起き出して身支度を整え
布団を片付けて通夜堂から出ます。
お世話になりました。

道後温泉で朝風呂と洒落こみましょうかね。
途中のコンビニでコーヒーと肉まんを買って歩きながら食べる。

道後温泉本館は6時に開くんですが
観光客で一杯なので興ざめ・・・
ですからわしは椿湯に行くことにしています。
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ここは地元の人が楽しむところなのです。
6時30分の開店までまだ少しあり、
お年寄りたちが集まってきてお喋りしながら待っています。

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荷物は受付のフロアに置かせてもらえます。
お遍路さんや観光客のためですね。
でも貴重品は自分で持ちましょう。

みかん石鹸つき貸しタオルを借りて湯船に行くと、
さすがに空いています。
朝湯を楽しむお年寄りとしばし湯に浸かる・・・

湯から上がって脱衣場の体重計に乗ったら、
2kg減っていますよ!
果たしてこれは脱水状態なのか本当に減っているのか??

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風呂上りに飲むジュースは格別ですねえええええ。

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さっぱりした身体で歩く朝早い土産物街は人通りもまばらです。
路面電車の「道後温泉駅」のホームで
電車を待っていたら名前を呼ばれました。
おお、崔さんです。御縁があるなあ。

彼女は「JR松山駅」から高知県方面に行くそうです。
わしは大阪方面に帰ります。
路面電車の車内でも色々お話をしました。
「JR松山駅」に着いて切符を買うと、お互い30分以上時間があります。

「モーニングヲタベテイキマセンカ?」
「は、はははい」

ここでも色々とお話をしました。
やはり、面と向かってお話をしなければ人となりは分からないもんですね。
人づてに聞いた評判で判断してはならないと痛感しました。

0816発の特急で岡山まで行き、
新幹線に乗り換えて大阪に帰ってきました。
日曜日を移動だけに費やすのはもったいないなあ、
とは思うのですが、ゆったりとした気分で帰りの列車旅を楽しみたい。
1400に帰ってきて、お洗濯や後片付けをして過ごしました。


今回のおきらく歩き遍路ツアーも
小規模ながら大成功だったと考えます。
一人でもいいから歩き遍路の楽しさを体感してもらったから。
こういった事をこれからコツコツとやっていきたいと考えます。

この先更に、人間関係や企画段階で
色々な障害や問題も発生していくでしょうが
これすべてお大師様から与えられた仕事と考え
前向きにやっていきたいと考えております。
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おきらく鉄っちゃん遍路(通算6巡目)79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺

おきらく鉄っちゃん遍路(通算6巡目)
79番天皇寺、80番国分寺、83番一宮寺


平成28年11月1日


実はいま忌中なのです。
父が10月末に90歳の大往生をしまして
12月初旬に49日法要を行います。
ですから忌中の間は神社の参拝が出来ません。

なぜか?
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昔から聞いて知っていたことと、文献などから勉強してみました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昔から喪中は神社の参拝は禁忌であると聞かされていました。
でも、調べてみたら忌中(49日)のことであり、死者を悼み、ひたすら精進
潔斎して供養に努めます。忌が明けてから13ヶ月間の喪中は慶事への参加を控
えて喪に服する。神社仏閣への参拝はかまわない。
だそうです。

神様にとって死は穢れで、仏様はそうではない。なぜ?と聞かれても、神様と
仏様は種類が違うからだとしか言えません。死者を仏弟子として迎えます。
高次元の精神世界には色々あるのです。

神様にとっては「血」⇒「死」⇒「黄泉の国」が穢れであり、黄泉の国が苦手で
あり、黄泉の国は波動が低いそうです。
昔は怪我=死であり、肉体の内部が露出する事態が死に繋がる事が多く、「血」
が死に直結し、女性の生理も穢れにつながるのだそうです。
「こんなの女性差別よ!」と言われるのですが、古代から言われてきた精神世界
の事は、たかだか100年くらいでは変革できないのでしょう。
将来神様のあり方も変わってくる可能性もあるかもしれません。しかし、人間が
神を変わらず敬っていけばの話ですが。

血のつながりの濃い肉親が亡くなると、人の周りに「喪」という物体が覆い、
背部には紐のようなパイプが付いていて、それは黄泉の国の入り口に繋がって
いるそうです。

神様にはそれが見えますので、とても嫌がり苦手とします。ですから喪を纏った
人が境内に来ると逃げていってしまいます。
また神様を守る眷族(けんぞく)達はとても怒り、
遠巻きにして怒っているのです。普段なら顕れる蛇や猫、蝶々などはいません。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて、79番天王寺高照院へ至る三輪鳥居をくぐる事ができるか?

前回、78番郷照寺のあと、天皇寺へ行く前に訃報が入り
急遽引き返したために行くことがかなわなかった札所を打つため
突撃日帰り鉄っちゃん遍路です。
これも定着してきたなあ。

こんなに慌しくお遍路をする必要はないとは思うのですが
どうしても11月中に6周目結願したいのです。
そう思い込んでいる自分なのです。

0508始発の列車に乗り、「なんば」~「新大阪」~「岡山」~「高松」
やってきました。
高松駅構内には「連絡船うどん」の店がある。
ああ、お腹すいた。食べようか食べまいか・・・

いやまず参拝が先です。
琴電「高松築港駅」まで歩いていき、
琴平行きに乗り「一宮駅」で降ります。
そこから歩いて700m
途中ご出家様に出会いました。
合掌してご挨拶
「おはようございます」
「おはようございます」
なんか縁起よさそう。

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0914
83番 一宮寺着
境内からは不動明王様の真言が朗々と響いてきます。
地元の人でしょうか。老人が一心不乱に唱えています。

その勢いにつられて
わしもいつもより大きめにお勤めしました。

忌中の気を纏っている自分を気にしながらの旅です。
さて、仏様はどう反応されるでしょうか・・・

案に相違して何もありません。
そもそもわしには霊感がないので尚更感じません。
しかし動物の姿をした眷属は顕れませんねええ。

もときた道を戻り「一宮駅」へ、そこから高松築港行きに乗り
「高松築港駅」へ、更に歩いて「JR高松駅」に行きます。
次乗る列車の時間まで15分ある。
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よし、気になっていた「連絡船うどん」を食べよう!
券売機で天ぷらうどん(並)500円を買い、
店内に入ると・・・
無愛想なオバハンが不機嫌そうな顔で無言で券を受け取り
無言で天ぷらうどんをドンと渡されました。
これじゃあ仮に味がよくっても美味しさ半減ですよ!
30秒で食べ終えて店を出ます。

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琴平行き普通列車は平日の昼だけあってガラガラです。
しばしの列車の旅を楽しむ。
クモハは素晴らしい・・・・。
車窓から見える松並木は国分寺でしょうか。

「国分駅」に到着
陸橋を渡って駅を出て道路沿いを歩くこと10分

1050
80番 讃岐国分寺着
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今日も境内の松の緑が鮮やかです。
駐車場には自家用車が溢れ、
お年寄りの車遍路さんたちが次々と境内に吸い込まれていきます。
広い境内には様々な仏さまが祀られており
ご挨拶に忙しいね。

線香の煙が染み付いている大師堂兼納経所で
お勤め、納経を済ませ、山門を出て駅へ。
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来るときに気になっていた沢山の幟は
11月5日に「讃岐国分寺史跡まつり」があるのですね。
たしかにここは史跡の宝庫のようです。
徳光さんのお遍路番組でも紹介されていましたよね。


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次の列車まで40分くらいあります。
季節はいきなり秋になってしまっています。
日陰に入ると寒い。
ホームのベンチで本を読みながら時間つぶしていると
向かいのホームに来たお遍路さんから
「すいません、坂出行きはどちらのホームですか?」
と声がかかりました。
「こちらですよ」
ここに限らず、どのホームが上りか下りか、
はっきり記載されていない所が多い。
松山や高知でも、あわてて陸橋を駆け上った経験が再三あります。

やって来たのは軽装の初老のお父さんです。
「どちらまで?」
「八十場までです」
もともと坂出出身の方で、いまは神戸に住んでいて
最近逆打ち区切り遍路を始めたそうで、
八十場からは昔を偲んで坂出まで歩いて行くそうです。

3駅目の「八十場駅」で降ります。
そこから5分歩くと鳥居が見えてきました。

1210
79番 天皇寺着
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さてこの三輪鳥居をくぐるべきか、脇から入るべきか。
一瞬逡巡した後、駐車場~納経所~本堂に行きました。
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白峯宮の方向を見ないように、足早に通り過ぎました。
霊感の全くないわしには何も感じられません。
これはいいことなのか、悪いことなのか。
いつも来る蝶々は顕れません。

慌てていたせいで、手水舎に行くのを忘れていて
蝋燭を着けかけで戻る。
さっさとお勤めを済ませて、さっさと納経所に行きます。
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どうも失礼しました。

これから八十場を経て坂出まで歩くおじさんと別れて
わしは「八十場駅」に行きます。
途中踏切の向こうから賑々しい持鈴の音が聞こえてきました。
ダンタイの御刀自様たちです。
センダツサンがいないなあ。
ノウキョウチョウの鞄を重そうに持つテンジョウインさんと
ガイドさんだけ。
テンジョウインさんがセンダツをするのかな?

30分駅で待ち、琴平行きに乗り込み、
「宇多津駅」で岡山行きに乗り換えて
「岡山駅」から新幹線で「新大阪駅」に帰りました。

天候にも恵まれ、順調に日帰り列車遍路は終わりました。
忌中の天皇寺参拝に際し、
突然の質問に対して丁寧に助言をくださった皆様
どうもありがとうございました。
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次は11月5日(土)
三坂峠下りで46番浄瑠璃寺~51番石手寺(通夜堂泊)の
おきらく歩き遍路ツアー4です。
当日参加も歓迎します。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)71番弥谷寺~78番郷照寺

平成28年10月22日、23日


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今回は丸亀市内を歩きます。

10月21日(金)

仕事を終えてそのまま列車に飛び乗り、
南海本線~地下鉄御堂筋線~新幹線~瀬戸大橋線を乗り継ぎ
「観音寺駅」に着きました。

その日の午後、鳥取県を震源とした強い地震があり
山陽新幹線などに運行の遅れが生じていました。
チケット売り場は変更や払い戻しを受ける乗客でごった返し、
やってくるはずの列車は遅れ、
影響のないだろうと思っていた四国の列車も15分くらい遅れていました。

まあ今夜中に観音寺に着けばいいやと、
あまり焦ることもなく列車の旅を楽しみ
2130頃に「観音寺駅」に到着しました。
その晩のお宿はパークホテル観音寺
素泊りで5980円です。
今夜の夕食はコンビニ弁当ですがな。


10月22日(土)
「観音寺駅」から0518始発の列車に乗って「みの駅」まで行きます。
この季節は夜明け前なので、空は暗い。
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0533「みの駅」に降り立ち、
今日は78番郷照寺まで行きます。
弥谷山を目指してまっすぐに歩いて行けば間違いないのですが
何せ街灯もない道です。
もしかして間違っている道だったらどうしよう?
暗い中で逆打ちなんてわしにはできないよ。

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夜が白々と明けてきました。
「四国第七十一番弥谷寺」の石柱が見えてきました。
目的地は目の前の山かあああ。
「八丁目大師堂」で今回の旅の無事をお大師様にお願いします。
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0630
71番 弥谷寺着
当然のことながら俳句茶屋は閉まっています。
でも中からは明かりが漏れてきているので
お店の人は起きているのでしょう。
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朝早い境内は誰もいない。
長い石段をえっちらおっちら登ると、
やがて心を挫くような108段の階段が現れました。
左足付け根の痛みは、鎮痛剤を飲んで誤魔化しています。
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涼しい朝なのですが、既に汗が流れる。
見晴らしの良い本堂にたどり着いたら先客が2組いました。
歩いている時はそうでもないのですが、
じっと立ってお勤めする時、痛みが気になります。

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もと来た石段を下り、大師堂へ靴を脱いで上がる。
果たして正座は出来るか?
おっかなびっくり正座してみたら、なんとか大丈夫です。
ここは納経所の人に丸見えなので
いい加減なお勤めは出来ません。

次に奥之院である獅子の岩屋へ移動し、
そこでも正座してお勤めします。

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奥之院納経帳にも御朱印をいただきました。
奥之院の御影はなく、そのかわりに紐を結んでくれました。
これ、何ていう名前なのでしょうか。

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石段を下まで降りてきて
まっすぐ行くと歩き遍路道
石仏さんと遍路道の札が出迎えてくれます。
いかにも遍路道といった風情がいいねええええ。
歩むのは、自分ひとり
秋の朝早くの空気は気持ちがいいねえ。
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やがて道は下界に出て、車の多い道路を横切り
我拝師山山麓へと向かう交差点脇に遍路休息所があるのですが、
新たにプレハブの建物があるよ。
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中を覗いてみたら、宿泊も出来そうな内装になっています。
おおお、ここで泊まることができるなあ。
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でも、職業遍路が住み着いたら、
例にもれず閉鎖の憂き目にあうのかなあ・・・

この頃から晴れていた空に雲がかかり始め、
雨がポツポツ落ちてきました。
今日は曇りのはずなんだけどもなあ・・・・

0830
73番 出釈迦寺着
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境内には、見慣れた親子連れ歩き遍路さんがいる。
おや?
もももしや、横峰寺と、岡山からの列車で出会った人ですねええええ。
「こんにちは。また会いましたね!」
「あっ!本当ですね!」
3度目の出会いです。
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岡山は児島の方で、
娘さんの休みに合わせて区切って歩いているそうです。
娘さんは看護師、お父さんは元陸上自衛官だそうです。
何重にもわしと重なる部分のある親子です。
この分だとまたどこかでお会いするでしょうね。
お大師様のお引き合わせに感謝しつつ、
わしは先へ進みます。

丁度この日は地元のお祭りのようで、揃いの衣装を着た人たちが集っています。
歩き遍路にうどんをお接待してくれるお店は、まだ開店していません。

0920
72番 曼荼羅寺着
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境内にもお祭りの幟が立っています。
去年、無人販売ではイチジクが売っていたのですが
今日はミカンが置いてあります。
わし、イチジクの方が好きなんですよ。

納経を終える頃、雨足は益々速くなってきます。
必然的にポンチョのお世話になりますが
今の季節は蒸し暑くならないので有難いですね。
それに今回は平地ばかりなのです。

甲山寺へ至る遍路道では、標識を見失うことが多い。
今回もまた、自動車道から農道へと入る道の標識を見落としてしまいました。
このまま真っ直ぐ行くと善通寺裏の駐車場に出てしまう。
甲山寺の裏山を目指して田圃の中の道を進むと、
やがて遍路道に合流しました。
雨が降って雨着を着て、地図を取り出して見る余裕のない時は
道を失いがちですね。


1030
74番 甲山寺着
境内の休憩所には、先の札所で別れた親子のリュックが置かれている。
どこで追い越されたのだろうか。
わしが少し廻り道をしたせいか?
それとも彼らは順に72番、73番と廻ってきたせいか?

甲山寺を出ると、善通寺までの道路標識と遍路標識は別々の方角を示しています。
どちらを歩いても善通寺に着きますが
道路標識通りに行くと、駐車場の方に行ってしまいます。
前に大雨が降っていて判断力が低下し、道路標識の方に行ってしまいました。
今回は、しっかりと遍路標識通り進みます。

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いつも看板だけ見ていて気になっていた「犬塚」
ちょっと行ってみましょうかね。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鎌倉時代の作で、四方に大日如来を表す梵字が刻まれています。
この塚には、弘法大師の義犬伝説があり、唐に留学していた弘法大師が天竺の国
に行った時、薬草を持ち出されないように、番犬を使って畑を管理していました。
弘法大師は、なかなか手に入らない薬草を何とか手に入れたいと、3粒の種を足
の股の肉を裂いてその中に隠して持ち帰ろうとしました。
ところが1匹の番犬がひどく吠え、問いつめられた弘法大師は盗んでないといい
通し、犬は番人に叩かれて死んでしまいます。かわいそうに思った弘法大師は犬
の死骸を持ち帰り、長安で真言の秘法を施して生き返らせます。薬草とともに犬
も一緒に帰国し、その後、死んだ犬を祀ったという話です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

お大師様と犬の伝説も多いですよね。


かたパンやさんの前には多くの人が群れています。
空いていたら、かたパンを買おうかなと思っていましたが
混んでいたのでやめ。
匂いだけを嗅いで我慢しましょう。

1100
75番 善通寺着
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まずは左の建物の方に行き、ポンチョを脱いで本堂でお勤めをします。
さすがに観光地だけあって遍路ではないダンタイサンが
賑々しく歩いてきます。
参拝のお作法はなっちゃいないけれども
お寺に来て御本尊様とのご縁を結んだだけで
それはそれでいいことなんじゃないかな、
と思うようになりました。


納経を終えて善通寺の街に出ると幟が建っています。
ここでもお祭りか。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
第19回善通寺空海まつり
平成28年11月3日(祝)
空海の父の命日に行われる奉賛行事と伝統芸能を合わせた祭り。
色鮮やかな幟や五色の緞帳(どんちょう)で飾られた境内で佐伯家先祖への
法要が行われ、のど自慢大会、演歌歌手の競演をはじめ、各地区の獅子舞など
郷土芸能が奉納される。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

前回金倉寺への遍路標識を見落としてしまい、
余計に歩いてしまったので
ここでは見落とさないようにしっかり遍路シールを見ながら歩きます。
そろそろお腹が空いてきたので、
金倉寺門前のお気に入りのうどん屋で昼食にしましょう。

そう決めたら
うどんのことで頭が一杯になり、お腹の虫も鳴りはじめました。
ああ、うどん、うどん。

1200
76番 金倉寺着
参拝の前に、うどん、うどん!

あれ?閉まっています。

ああっ

今日は「臨時休業」の案内が・・・

ああっ

すきっ腹を抱えてお勤めを済ませ、

では裏のうどん屋に行きましょうかね。
駐車場には車がいっぱい。
入口には並んでいるよ。

ああっ

ここも駄目だ。

どこかないかな?と周りを見渡したら
コンビニの看板がある。
そこで温かい肉まんとコーヒーでも


「店舗募集中」

でした。

ああっ

食べられないとなると、余計お腹がすいてきます。
えい、仕方がない。非常食で凌ぐか。
リュックから乾パンを取り出してポリポリ齧りながら歩きます。
水を飲まなくては乾パンは口が渇いて仕方がない。

一袋を食べ終える頃にはお腹が落着いてきましたがな。
更にお茶を飲めば更に膨張してお腹いっぱいになります。
おそるべし、乾パン。
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傘をさした若者遍路に追い越されました。
杖は突いていません。菅笠も被っていない。
菅笠って結構便利なんですけどもね。

家田荘子さんの著書でも、1周目の歩き遍路さんは老いも若きも
「ダラッ」とした装束で、普段着やジャージに袖なし白衣が多く、
それが回数を重ねていくと上下白の衣装で、それも薄汚れている。
頭には手ぬぐいを巻いています。
と書かれていました。
確かにそのとおりですね。

さて道隆寺手前の民家で、
殊更に杖に着けた鈴をリンリンと鳴らしながら歩きます。
「おへんろさぁ~ん!」

声がかかりました!
今日もお地蔵様を頂きました。
もうすぐ六地蔵ができますね。

1350
77番 道隆寺着
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休憩所には先程の傘をさした歩き遍路さんがいました。

「お地蔵さん貰いました?」
「・・・いえ?」

彼は杖を持っていないので気づかれなかったかな?
一日中お遍路さんの通るのを待っている訳にはいかないねえ。
杖の鈴とか錫杖の音が、気づいてもらえる確率を高めてくれるのでしょう。

ここから「多度津駅」まで1km戻り、
高松行きに乗り「宇多津駅」で降ります。
明日帰る列車の切符を買っておきましょうかね。
郷照寺へ向かう途中にお気に入りのうどん屋さんがあるのですが、
ここも長蛇の列・・・
今日はうどん屋さんには縁がないなあ。
何か街中が浮足立っているような気がします。
どうやらお祭りみたいですね。

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産直市場で今夜の夕食を買い込み
郷照寺へと向かう途中、人出が急に増えてきました。
出店が賑々しく立ち並んでいます。
おお、やっぱりお祭りかあ。
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小雨の降りしきる中、山車が出ています。
人ごみの中を縫うように歩き、


1530
79番 郷照寺着
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雨は霧雨のような感じなので
雨着を着ることなくお勤めができます。
納経所には・・・綺麗なお姉さんはいない。
わしが納経を終わり、リュックをゴソゴソ整理していたら
彼女は奥から出てきましたがな。

ああっ

それはさておき

今日のお宿は善根宿「うたんぐら」
1600きっかりにお宿に着きました。
今夜はわしともう一人。
洗濯用洗剤の差し入れをしました。
外の通りではお囃子や掛け声が賑やかです。
町内の山車が通るたびに奉納を受け取りに来ます。
で、家にはたくさんの祝儀袋が用意されていました。

1730頃、もう一人の宿泊者が到着
早く着きすぎたので、荷物をお宿に預けて
天皇寺まで行ってきたそうです。

63歳の定年遍路さん。
彼は基本野宿、通夜堂、善根宿を利用していると言っていました。
野宿では疲れが溜まると言っていました。
若い野宿遍路さんと比べて年配の人は
たまには畳の上の布団で寝ることが必要なんでしょうな。

その晩は相部屋で眠りましたが
わしのイビキの威力が遺憾なく発揮されたかどうかは
定かではない。


10月23日(日)
0530に朝食をいただきます。
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1000円の代金でこれだけの食事をいただけるのは有難し。
大飯をいただきました。

今日は「宇多津駅」から「国分駅」まで移動して
国分寺、天皇寺を打ってから帰る予定です。

同宿のオヤジさんも「国分駅」まで列車で行くので
2人で朝の宇多津の街を歩いて「宇多津駅」まで歩きます。
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駅のホームで列車を待っていたら携帯電話が鳴りはじめました。
何かな?一抹の不安を感じつつ取ると・・

聞こえてきたのは妹の声

「あ、お兄ちゃん・・・お父さんがさっき亡くなった」

ええっ

岐阜県関市の父が8月に入院していたので、ある程度心構えしていたのですが
いざ現実になると、ちょっとうろたえてしまいます。
享年90歳



さて、どうしようか。
ここから予定通り国分寺まで行ってから帰るか、
すぐに帰るか・・・
5分悩んだ末、帰ることにしました。
せっかくのお連れができたのに残念ですが
ここでお別れです。

高松方面の列車に乗り、坂出から岡山行きに乗り換え
3時間かけて堺市まで戻り、部屋に荷物を放り投げ、

あらかじめ用意してあった葬儀用衣装一式を持ち
3時間かけて岐阜県関市の実家に帰りました。

そこからは
兄貴は喪主、わしは葬儀委員長
お通夜に葬儀、香典の整理などなど
怒涛の数日間でした。
葬儀と前後のレポートは書くべきか、書かないべきか・・・

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おきらく歩き遍路(通算6巡目)68神恵院・69観音寺~70番本山寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)68神恵院・69観音寺~70番本山寺

日帰りお遍路観音寺編

平成28年10月19日(水)

いやいや、自分でもクレイジーだとは思います。
こんなにしてまで四国遍路をすているのは・・・

でもでも

11月中に6周目の結願を迎えるために、
休みの日はすべてお遍路に当てているのです。

前回の三角寺日帰りがうまくいったので
観音寺日帰りも充分に可能なんです。
考えてみたら西国、新西国巡礼も結構遠くまで行っていたもんなあ。

さて、今日も今日とて
0508始発の列車に乗り
新大阪~岡山~観音寺へと列車の旅です。
今日の食事は昨夜作っておいた炊き込みご飯のお握りです。

0826
「観音寺駅」着
10月も半ばだというのに少し暑い。
上着を脱いでリュックに詰め込む。

1.5km歩いて
0850
68神恵院・69観音寺着
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今日も平日なので定年後の車遍路さんたちがたくさんいますよ。
コンクリート造りの神恵院本堂前からいい香りがしてきます。
ああ、キンモクセイかあ・・・
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我が家の庭のキンモクセイは咲いているだろうか。
8月に息子の結婚式で帰ってからご無沙汰しているなあ。
本堂内は自分の声がよく響いて気持ちよくお勤めできます。

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観音寺の方へ移動し、聖観音さまにご挨拶します。
本堂前では2組のご夫婦が記念撮影しています。
わしもこんなことできる日が来るのでしょうか。

「観音寺駅」まで歩いて戻る途中、
目に入ってきたのは呉服屋さんの龍の手ぬぐいです。
わしのお気に入りの太龍寺の龍の手ぬぐいが
製造を終了してしまったので
なんとか龍の手ぬぐいを確保せねば・・・。
意匠は違いますが、龍神様の御加護を受けるために2本買いました。

1015
高松行きのローカル線に乗り、「本山駅」に。
1.2km歩きます。
駅前の一本道を進み、お寺の森が見えてきたら右折する。
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ああ、今は五重の塔が修理中なのでいつもの景色は見えません。
今日見えてきたのは駐車場の3台の大型バス
ああっ
ダンタイサンだ・・・
よけて通る。
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境内はそれはそれは賑やかであります。
杖につけた鈴の音が賑やかです。ギャクウチツアーかな?
杖もまだまっさらだし、持鈴を着けている人もいない。
88番から始めて2回目くらいかなあ。
ツアーでは、一人がつけはじめると皆つける。
30人以上が皆つけると、それはそれはすごい音です。
伊予の某札所で怒られたツアーがいたそうな。

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大師堂で、某ツアーのお勤めが始まりました。
声がかぶるので、彼らが終わるのを待っていたら、
御刀自権中先達さんの勤行次第が実に小気味いい。
携帯用お鈴&木魚を使ってリズムよく勤行次第が進む。
聞き入ってしまいました。
彼らの勤行が終わり、先達さんと目が合ったので
「勉強させていただきました。ありがとうございます」
と挨拶させていただきました。
彼女もにっこり。
この先達さんは、自分のためではなく
お遍路とお四国のために先達をされている人ですね。

納経所はさぞ混んでいると覚悟して行ったら
個人の車遍路さんが2~3組並んでいるのみ。
ストレスなくご朱印をいただきました。
ふと脇を見ると気になるものが・・・
「六文銭」
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本物の寛永通宝です。
もともとコイン好きやし、そのうち使う機会があるので
購入しておきました。1000円なり。

さて「本山駅」に戻ろうかね。
もと来た道を歩きますが、暑いので汗が流れてきます。
ちょうどお昼どきなので駅のうどんを食べようと思っていたら
ん?
閉まっています。
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定休日は火曜日、開店は1030~・・・
今11時過ぎですが、
ああ、閉店してしまっているのですね。

栄枯盛衰

利用者がないとこうなってしまうんですね。
もっと早くから食べておけばよかった!

1121
やって来た高松行きに乗り込む。ギリギリセーフ。
「多度津駅」まで行き、岡山行き特急に乗り換えて帰りました。
乗換えの岡山駅前の郵便局で
先達補任礼録五万円なりを振り込んでおきました。
ところでわしの住民票は京都府なので
関西先達会入会の案内も来ていました。
これ、どうなんでしょうね?
入るべきか、否か
先輩諸氏のご意見を賜りたいと考えています。


この週の週末には71番弥谷寺~78番郷照寺まで行きます。
忙しいが充実した休日です。
休日のために働いているような日々であります。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺
平成28年10月15日(土)、16日(日)

10月14日(金)
2250
「ハービス大阪バス停」発
今回は夜行バスです・・・眠れたか眠れなかったかは不明です。
目が覚めたら翌朝でした。

10月15日(土)
0450
「三島川之江バス停」着
まだ夜は明けておらず、寒い。
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もう上着の要る季節になってきました。
しかし、寒い方が身が引き締まっていいね。

別格の椿堂の方角に向かい、明かりのない道路をトボトボ歩きます。
そんな中、コンビニの明かりを見るとほっとしますね。
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早速肉まんと熱いコーヒーを買って
外で食べます。ほっとしますねえええええ。
わしがあんまりうまそうに食べていたので
一度店を出たおっちゃんが肉まん買って出てきました。

独りで歩くので語る相手もいない。
でもそのほうが気が楽です。
相変わらずラジオがお供、
夜明け前で電離層が活発なせいか、海外の放送もよく入ってきます。

0650
椿堂着

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夜が明けたばかりの堂内は誰もいない。
ご本尊のお地蔵さまに道中の安全を祈願しました。
ベンチに座って本格的に朝食を食べます・・・
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今日は雲辺寺への遍路道は、曼陀峠を通って行こうと計画しています。
民宿岡田屋さんへの看板のあるポイントを左へ。
岡田屋さんの麓から登る道よりは勾配が急ではないが
その分すこし距離が長い。

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好きな里山の道をふんふんふ~んと歩いていたら
うっかりして最初の標識を見落としてしまい、
もと来た道を少し戻る。

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山道、といった風情の遍路道を登る気分はワクワク

だったのですが

he6-11a-08.jpg
やがて草がボウボウになってきて、道が見えないよ~!
おまけに草がしっとりと濡れていて
長い生き物が潜んではいないか!
金剛杖とストックでやたらめったらつつきながら
多分ここが道であろう山道を進む。
遭難しそう・・・

艱難辛苦の上
道らしきものがありました。それに遍路道の札が!
ああ、ありがたい。
山道でこの札を見つけたときの有難さは尋常ではない。
それにしても曼陀峠越えルートは通る人が少ないのですね。

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整備された農道に出てズボンを見たら
ひっつき虫がいっぱいついていましたがな。
子供の頃、一杯服にくっつけて山で遊んでいたなあ。

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急な勾配も時々あるが、それほどでもなく稜線に出ました。
ここは境目峠です。
馬の背を歩いて行くのは気分がいいですね。
わけのわからん歌を歌いながら歩いてしまいます。

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舗装道路に出てきたらなんか足が痛くなってきました。
やはり山道の方が足に優しいですね。
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昔柔道で痛めた左の股関節が最近調子悪くって
鎮痛剤を飲みながら、だましだまし歩いております。

見慣れた道に出ました。
去年はここまで青息吐息で登ってきたなあ・・・
と考えていたら、修験の装束の人が登ってきました。
「おはようございます!」
「・・・・・・」
すたすた先を行ってしまいにけり。

山道は急に賑やかになっていました。
参拝の車が通る、通る。
ハイキングらしき人もちらほら。
自転車もいるよ。

お寺までこんなに距離があったっけ??
いいかげん疲れてきた頃、道の脇の杉の木が大きくなってきました。

1220
66番雲辺寺着
7時間近く歩いたのかああ。高速バス停から25kmあまり。
久々に歩いたなあ。
足の付け根にガタがきはじめました。これはやばい。
鎮痛剤を飲みながら歩くのは危険と隣り合わせです。

境内にはロープウエイで登ってきた人達が溢れていて、
大層賑やかであります。
お天気もいいので大師堂と山門の間の広場で
賑やかにお弁当を食べている御刀自様たちがいます。

納経所の脇の東屋に装備を降ろして
ご本尊の千手観音様に安全到着のお礼をします。
大師堂へ向かう階段の勾配は相変わらず歩幅にあっていなく
歩きづらいですねええ。
おじさんもつまづいていて、
「ほら、お父さんこんなとこでつまづいて・・歳やね」
「お、おお・・・」
いやいや、おじさん。ここでつまづくのは歳のせいではないよ。

東屋に戻ったら茶色の作務衣の僧形の方がいて、
「すいません、お寺の方ですか?」
と尋ねられました。
またお坊さんに間違えられてしまったよ。
彼は得度だけされた僧侶の方で、
逆打ち5日目だそうです。わしのお遍路装備に興味津々で
あれこれ聞いてきます。
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千手観音の真言について
自分の僧侶用勤行次第を開いて
「ほら、真言宗では『オンバサラタラマキリク』で、『ソワカ』はないでしょ?」
確かにわしも疑問を持っていたことです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あとで調べてみたところ、
「オンバサラタラマキリク」
「オンバサラタラマキリクソワカ」
「ソワカ」を唱えるかは宗派によって違うようです。
唱えても唱えなくてもどちらも正しい。
「ソワカ」とはサンスクリット語で「功徳あれ、成就あれ」という意味です。
願い事の呪文の最後に発することで成就が信じられています。

マントラ(真言)とは、祈りや瞑想の際に唱えます。
マントラの長時間の読呪は、日常言語としての言葉を司る
左脳・言語野の働きを封じる働きがあり、
左脳による言語認識世界から、
右脳による感覚の世界へと研ぎ澄まされた結果でしょうか。

真言は言葉であって言葉ではなくなるのです。

最終的に虚空に入り自我を喪失させ、
神仏の声を聴く所までいくとされます。

これは脳の発達と言ってもいいのではないかと思います。
忘我、三昧、テオファニー(神の顕現)といった高位の精神の世界です。

池口恵観さんが護摩行のあと、感覚が極限まで研ぎ澄まされる、
と言っていたのはこのことなんでしょうね。
また、ご存知の通りお大師さまが虚空蔵求聞持法を行い、
理解力・記憶力を高めました。



勉強させていただきました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


さて、ここから67番大興寺まで山道の下りを10km弱
ズキズキし始めた足の付け根と相談した結果・・・
索道(ロープウエイ)で降りるか!

その前に羅漢さんたちに会いに行きましょう。
どのアングルから撮影したらいいか・・・
悩みながらシャッターを押す。
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雲辺寺ロープウエイ駅から
一気に下界まで降ります。
密かな楽しみは、ここのガイドさんが超絶美人なこと・・・
もちろんわしの好みの話なんですけどもね。

しかし

ああっ

今日は兄ちゃんです。

ああっ
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料金返せ!
とは言いませんよ、別に。

下界の駅に着き、まだ昼食を食べていないことに気づいて
うどん屋さんに入りました。
うどん定食とおでん、1000円です。

そして躊躇なくタクシーを呼んでしまいました。
もう痛いところに神経が集中すると余計に痛いっす。
11月末までに結願をするために、
ほぼ毎週お遍路しなくてはいけないので
リスクは避けなくてはいけない。
でも財布がその都度軽くなっていく。

タクシーを待つ間、駐車場の車をボ~ッと見つめて
ああ、あのどれかに乗せていってもらえたらタクシー代浮くなあ
と思っていました。
今年はギャクウチの年だそうで、順打ちのわしには
ヒッチハイクもうまくいかない年です。

待つこと10分、やってきたタクシーに乗り込む。
運ちゃんによると
今地元ではお祭りの真っ最中であり
街中はあちこち混雑いていると言っていました。


1420
67番大興寺着

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門前のお地蔵さまと彼岸花の取り合わせが好きです。
今は彼岸花の季節からちょっと離れたのですが
そのかわり、なんの花かな?
赤い綺麗な花に囲まれていました。
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急な石段を手すりにしがみついてえっちらおっちら登る・・・
境内には沢山の人達がいます。
法事もあるのでしょうか、黒服の人達もいます。

本堂脇の納経所には長蛇の列です。
まだ時間が早いので人波が引いてから納経しよかな、
と思いましたが、
後から後から参詣者が来るので
列の最後尾に並びました。
じっと立っていると足が痛い・・・ちょっとした苦行ですね。

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境内のベンチで、しばらくボ~ッと境内と人を眺めていました。
ダンタイサンはこの時間には来ないのでしょうか。
車遍路9割に歩きが1割
さてお宿に行こうかと腰を上げたら雲辺寺山道で見た
修験の方が石段を登ってきました。
ああ、彼は山道を下ってきたんですねえええ。

わしが石段を下っているとき、法螺貝の音が聞こえてきました。
次いで大師堂のほうからも・・・
あれ?勤行はしないのかな?
わしには修験の方の作法はようわかりません。

1530
本日のお宿「民宿おおひら」着
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ここはおばあさんが1人でやっているところみたいです。
後継者はいるのかなあ?
この辺のお宿はここしかないので
いつまでもやっていてほしいんですけども・・・

先客は髭を生やしたお父さん。野宿をやっているそうです。
洗濯をして風呂にさっさと入って部屋で足をいたわります。
ロキソニン軟膏を痛むところにごっそり塗って
ひっくり返ってテレビを眺めながら食事まで待ちます。

1800
夕食は、広い食堂の真ん中にテーブルがあります。
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定年おじさん遍路さん2人、車の御刀自さま1人、コミュ苦手そうな女性1人
わしの5人
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福岡ナンバーの車の御刀自さまは
区切りで逆打ちで歩いていたのですが
途中入院してしまい、残りは車で廻っていると言っていましたがな。
山登りが趣味のようで、では雲辺寺を歩いて登れないのは
心残りでしょうねええええええ。

毎回思うのですが今年のギャクウチブーム、
旅行会社に乗せられているように思えて仕方ありません。
御利益3倍なんて誰が言い出したの??
衛門三郎の時代には閏年なんてないっすよ。
あるのは閏月、それも江戸時代の話です。

60年に1度の「丙申」を持ち出したら有難みはありそうですが
それを前面に出していない。

食事を終えて2000に寝ました。


10月16日(日)
今日は帰る日です。
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0600に朝食を食べたら、出かけましょうかね。
まっすぐに観音寺駅を目指して北上
神恵院、観音寺廻ったらいいじゃん、と思うのですが
実は実は
そこは日帰り列車で行ってみようと計画しているのです。

7km歩いて観音寺市内に入る。
今日はお祭りの最終日らしく
なんとなく街中が浮かれている雰囲気です。

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遍路小屋「銭形」隣は善根宿の表示があります。
おお、ここに泊まってみたいなあ。

0830
観音寺駅に着いて、特急しおかぜの指定席を買おうとしたら
満席だそうな。
やっぱりお祭りのせいかなあ。
これ以上ここに留まると、帰る列車は混雑するなあ。
大きな荷物を抱えて混んだ列車は辛い。
自由席が空いている事を祈りつつ、列車を待ちました。
やってきた特急しおかぜ8号自由席になんとか空き席を見つけて
車中の人となりました。
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次回
観音寺日帰りの旅です。
我ながらクレイジーと思うのですが、
下記の私事を考えると、頑張って結願したいっす。




私事ですが
四国八十八箇所霊場会から先達補任通知を頂き
12月7日の善通寺研修会に参加させていただきます。
推薦をいただきました寺院の住職、ありがとうございました。

某SNSでは通知を頂いた方たちが
嬉しそうに、あるいは自慢気に、また御教授をたれたり
それはそれは賑やかでありました。
別に茶化すつもりはありません。
歩きでも車でもバスでも
嬉しい気持ちは真実であるからです。

でもわしの仲間に通知がまだ来ていませんでした。
地域的な関係で郵送の差があるのに加え
申請提出・受理の際にトラブルがあったため、
果たして受理されているのか
心配の種は尽きなかったのです。
彼と一緒になって悩んだために
彼の胸中を察すると、
わしは浮かれているわけにはいかなかったのです。

後日談
少し遅れて、無事仲間にも通知が届いてほっと一安心
善通寺で会えるのを楽しみにしております。



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11月5日(土)
おきらく歩き遍路第4回をやります!
参加者がおひとりでもやります。
一度は歩いてみたい、と思われるかた、おきらくにご連絡ください。
連絡先は
mint0790★yahoo.co.jp(★を@に)

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おきらく歩き遍路(通算6巡目)65番三角寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)65番三角寺

平成28年10月11日(火)

10月の3連休は仕事で身動きできませんでした。
連休明けに1日だけ休みがあったので、
迷うことなくお遍路に行きましょう!
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クレイジーやね。
重度のお四国病やな。
もともとこういった休日には日帰りで西国、新西国巡礼に行っていましたんで
四国に行ってもなんら不思議はない。

朝0508始発に乗って出発!
外はまだ暗く、寒い。
上着を羽織る季節になりましたね。
0625新大阪で新幹線さくら鹿児島行きに乗ります。
もっちろん駅弁も買い込み、旅情満点
秋の彩のお弁当は見た目も綺麗で楽しいね。
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さくら541号は快調に西へと進み、0715岡山に着きました。
0723発特急しおかぜに乗り換えて瀬戸内海を越えれば
そこはお四国

途中「児島駅」から乗ってきた
おじさんと、30台くらいの女性の親子2人連れ・・・
おや?先日「伊予西条駅前バス停」で横峰寺まで一緒に行った2人じゃない?
声をかけたら、向こうも覚えていました。
親子でお遍路、いいなあ。倉敷の人かな?
「今回はどこからですか?」
「雲辺寺からです」
「わしは今日は日帰りで三角寺です」
彼らは観音寺で降りていきました。
どういうコースなのかな?

途中の宇多津、観音寺で下車したい気持ちを抑えつつ
0841伊予三島駅に到着!

さてここで問題
「三角寺口バス停」行きの便は1101しかないよ。
それまで待つか、6km歩いて行くか・・・
これが土曜日ならば歩いて行くのですが、今日は平日の日帰り。
えい!
タクシーを使おう。
駅前のタクシー運ちゃんに
「あの~、三角寺までいくらかかるかのう?」
「2500円くらいかな?」
よし!
それくらいの出費なら大丈夫だ!

タクシーの運ちゃんが言うには、
四国の人は車遍路するときは日帰りが普通らしい。
ここ伊予三島からでも室戸岬は楽勝で日帰りだそうです。
なんと羨ましい事か。

0900
65番三角寺着
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今日は平日なのでお年寄りの車遍路が多いね。
急な階段をえっちらおっちら登っております。

トイレ工事も順調に進んでいるようで、
完工が待ち遠しいっす。
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本堂の脇に
「奥ノ院まで五十八丁」の案内があります。
三角寺奥ノ院・・・奥ノ院?
ああ、仙龍寺かあああああ。
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ふと本堂から少し歩いたらそこに奥ノ院があるような錯覚になっていました。
そう、五十八丁歩かにゃならんのですね。
でも2時間くらいかな?
今度行って奥ノ院納経帳に御朱印貰おう。

護摩壇の近くの桜の花が咲いています。
「狂い咲きだ」
という声が聞こえてきました。
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「狂い咲き」といいますが、
決して狂って咲いたわけではないのです。

以前読んだ桜守さんの話によると、
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
サクラの花芽は夏の間にでき、
葉から花芽に成長抑制物質(休眠ホルモン)が出て、
花芽を硬くして翌年の春まで咲かないようにしているのです。

それが
台風などによって落葉してしまった場合や、
害虫などに葉が食べられてしまい、成長抑制物質が花芽に送られない場合があり、
そこへ小春日和(秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天)
などの暖かい気候が訪れると、
眠りについていない花芽が春が来たと思い込んでしまい、
咲いてしまうのです。これが狂い咲きのメカニズムです。

秋に花開いた所には翌年の春に花はつきませんが、
全部の花芽が狂い咲きするわけではないので、
狂い咲きしたサクラでも翌春に花を楽しめるそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

御朱印をいただき、さあこれからどうするか。
まだまだ時間があるので次行くか??


やめておきましょう。
今日のうちに帰らなくてはならん。

駐車場には車遍路さんがたくさんいます。
ご馳走してもらおうか??
いや、やめておきましょう。
歩き遍路の自分がうずうずしています。
せめて帰り道くらいは歩こうよ。

そうと決めたらまず「三角寺口バス停」まで歩く。
バスの時間はないけど、とりあえず目安ね。
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山道を歩くと、いい気持ちの風もふいて来ます。
歩き遍路にはいい季節になってきましたねえ。
できたら登りも歩いてきたかった。

椿堂に行く方面ではなく、伊予三島駅方面です。
いわゆる逆打ち。
道路の分岐点では
どっちへ行ったらいいのかな?
とりあえず降りの北方向に行けば問題なかろう。

道なりに歩いていったら、西へ西へと道は進んでいく。
スマホの地図アプリで見てみたら、
椿堂方面に流れて行ってしまっている。
あわてて軌道修正
細い農道を踏み分け国道方面に。
やっぱりわしにはギャクウチはまだまだ無理ですね。
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三島川之江IC付近まで来ました。
ふと見ると
ミニ四国八十八箇所の石仏があります。
今度行く予定の天皇寺ですね。
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大分迂回してしまいました。
三島をうろうろ歩きます。
できれば村松大師に行って関大尉の墓参をしたいと考えていたのですが
そんな余裕がない。余裕がないのは自分の心なんですけどもね。
日帰りという縛りが自分の心を縛っています。
ああ・・・開放されたいなあ。

でも途中、真言宗のお寺に出会えましたよ。
高野山真言宗 三皇山定蓮寺
とってもいい表情のお大師様が出迎えてくれました。
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結局10kmくらい歩いてしまいました。
でも無駄ではない回り道だと思います。
道が賑やかになってきたと思ったら
三島神社が目の前に現れました。来週は三島神社のお祭だそうな。

「伊予三島駅」に着いたら
1151発の特急しおかぜ14号岡山行きが1番ホームで待っていました。
間に合わないかな?と思って
窓口で切符を買ってホームに駆け込んだら、
間に合いましたよ。

南無大師遍照金剛

汗かいたあああああ
座席にドカッと座ってお茶を一気飲みしたら
なくなってしまった。
車内販売もない。
あ~、喉渇いたなあ。

1310「岡山駅」着
駅弁を買って新幹線に乗り込む。
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岡山から東行きの車両はいくらでもあるので、
自由席が空いていそうな「ひかり」に乗ります。

今日のお供の本は
「お遍路ガールズ」
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自分探しの旅をするガールズの物語で
夢中になって読んでいたら新大阪にあっという間に着いてしまいました。
まだ読みかけなので、続きはまた今度・・・



最初にも書いたように
西国、新西国巡礼の際にも1日かけて遠方まで行っていました。
四国の東予、香川も日帰りをしようと思えば出来ます。
それが確認できました。
徳島や高知、南予は少し無理がありますが、それは土日で行けばいい。
予算的にはバスのほうが安いのですが
時間的には列車のほうが早い。

これからは日程と相談して
日帰り列車遍路も取り入れてみようかと考えています。
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定蓮寺のお大師さま

おきらく歩き遍路(通算6巡目)52番太山寺~53番円明寺


おきらく歩き遍路(通算6巡目)52番太山寺~53番円明寺

平成28年10月1日(土)、2日(日)


今回は実験を兼ねた旅になりました。
1:大阪から列車で愛媛、香川に入ること。
2:現地でレンタカーを借りること。

それに奥ノ院にも行ってきました。

10月1日(土)
0508南海の始発に乗り、地下鉄を乗り継ぎ「新大阪」へ。
0625の新幹線に乗り「岡山駅」で在来線のしおかぜに乗り換えて
瀬戸内海を越えます。
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バスもいいけども、列車の旅って好きですね。
列車旅といえば、駅弁を忘れることは出来ないのです。
ああ、旅情満点
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「宇多津駅」に着き、徳島行きの列車を切り離し
松山まで行きますが、途中
伊予三島、新居浜、伊予西条、今治など
心に響く駅名が続きます。
右には穏やかな瀬戸内の海が開け、
ああ、旅情満点

1005
「JR松山駅」着
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駅前の1番バス乗り場「運転免許センター」行き1020に
乗ります。
車内は途中の病院に行くお年寄りが沢山いますね。
40分ほど乗ったら「片廻バス停」で降りる。460円なり。

500mほど歩くと一の門が見えてきます。
今日は晴れているけれども蒸し暑い。
更に行くと山門が見えてきて、
更に更に坂道を登り、見事な本堂までたどり着きました。

本堂前には般若心経が書かれた摩尼車があり、
一度回すと一回お経をあげたと同じ功徳があるとか。
でもそれ回したからといって、
本堂・大師堂でのお勤めを省略しないでね!
そこの車遍路のお父さん・・・

さて
奥ノ院案内によると52番太山寺奥ノ院は、
裏山にあると記されています。
しかし、どこをどうやって行ったらいいか・・・
お寺の人はいないかなあ
境内を物色していると、ちょうど地元の人がいました。

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「あ、あの~、奥ノ院にはどう行ったらいいんじゃろう」
「ああ、ほら、大師堂のほうに上がって、右に行ったら登り道があるよ」
「おおっありがとうございます。あそこですね」
「ちょっと遠いよ」

のぞむところですがな!

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本堂の裏手に登り口がある。
丸太の階段が延々と続いているが、人通りはない。
暑いし、湿気もあります。
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ニョロニョロとしたものが出てこないように・・・
ストックをガサガサさせておっかなびっくり登り道を進みます。
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道の途中、西国三十三ヶ所の写しがありました。
でもよく探さないと石仏が見えないよ。

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峠に着いたら、松山観光港行きの道があります。
ここを下っていったら63番円明寺奥ノ院方面なんですが
一旦太山寺の納経所に戻って御朱印を頂かねばなりません。

かろうじて「奥ノ院」の表示があります。
更に行くとまた分岐があり「経ヶ森」に矢印があるのですが
こっちの方向でいいんでしょうね?
奥ノ院って、経ヶ森にあるんでしたっけ?

心の迷いを抱きつつ、急な山道を歩んでいると
目の前に小さな蝶が顕れ、道を示してくれるように前を飛んでいきます。
「おおっありがたや。この道で正しいのですね」
そう言うと、蝶は草むらに消えていきました。


1145
太山寺奥ノ院着

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経ヶ森山の山頂に着くと、そこは岩がゴロゴロしている場所で
瀬戸内海が一望に出来ます。
やはり海のよく見える所が奥ノ院ですね。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
豊後の国の眞野長者が船で高浜沖を通っているときに
難破しそうになったが、
日頃より篤く信仰していた十一面観音様に皆の無事を祈ると、
不思議なことに暗天の山頂より一筋の光明が輝き、
闇夜の海を照らし出し、
おかげで無事危難を逃れ船団を高浜の岸に寄せることが出来た。
後に山に上がって見ると、そこに小さな草堂があり、
一寸八分の十一面観音様が祀られていたのです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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観音さまの前でお勤めをしていたら、
黄色や紫色のアゲハ蝶が数匹わしの周りをひらひらと
舞っており、そよそよと風もふいてきました。

観音さまに「ようきたな」と迎えられたのでしょうか。
ありがたやああああああ。
以前はそういったことがあったかもしれないんですが
最近意識し始めたら幸せな気分になれます。

いい気持ちで、所によって急な坂道を注意しながら降りました。
幸い長い爬虫類も出現せず
無事に太山寺境内に戻り、
納経所で2冊の納経帳を出して御朱印を貰いました。

さあ次行こう!
下界の国道まで戻り、運転免許センターへの道を北進します。
この界隈には「100円自販機」が沢山あり、
思わず買いすぎてしまいます。
だって暑いんですもの。汗だらだらですがな。
500mlのコーラが100円で買えるんで
ガブガブ飲むとお腹がチャプチャプしてきます。

目標となる愛媛県運転免許センターに着きましたが
奥ノ院に至る道しるべがないですね。
前もってGoogleMAPで調べておいたので
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ここから入るのかな?
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そしてここで曲がる・・・
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まっすぐに進んでいったら
ありましたよ。
こじんまりとした建物がありました。


1318
円明寺奥ノ院着

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
聖武天皇の勅願を受け、当初この地に圓明密寺が建立されたが、
戦国時代に戦火で焼失し、
元和10年(1624年)今の場所に円明寺が再建され、元の跡に
本尊として十一面観世音菩薩を祀る小堂が建てられたそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ここでもお勤めの際に紫色のアゲハチョウがひらひらと舞っていました。
なんとありがたいことか。
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ここから円明寺まで約2km
田圃の中の道を歩いていると、
五穀豊穣を祈る円明寺のお札が建てられていました。
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円明寺付近に行くと、地元の人達が
そろいのTシャツを着て賑やかに秋祭りの準備をしていましたよ。

1409
53番円明寺着

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境内は何かの工事中でした。
わしの好きな手水場脇のススキも縛られていて風情がないなあ・・・
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「伊予和気駅」に移動し、1449発の列車に乗り、
1457「松山駅」に着きました。

そういえばまだ昼食を食べていなかったなあ。
駅前にあるカレーショップに行こう。
ここのトルコライスが好きなんですが・・・あれ?ない。
では焼き豚卵カレーを食べましょう。
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店の人に聞いてみたらトルコライスは期間限定なんですって。
だったら、また行けば食べられる機会もあるはず。

お腹もくちくなったので
今夜のお宿に行くことにしましょう。
駅前の某ビジネスホテルなんですが、
チェックインしようとフロントまで行ったら高校生の集団がいて
引率の先生がチェックインしていました。

長々と手続きしているのをじっと後ろに立って待っていたのですが
足が疲れていたので傍のソファーに座って待っていたのですが
引率の先生が去っても
フロントからは声がかからない。

ん?どうしたのかな?

しばらく待っていても何の声もかからないので
「もし、チェックインなんだけども!」
「え?さっきのダンタイサンだと思いました」
「姿格好を見たら違うのわかりません?」
このあとオバハンのフロント係は言い訳ばかり。
やっぱり安宿に泊まるのは問題ありかな?

ランドリーサービスもなく
近所のコインランドリーに汚れ物を抱えて
お洗濯をしてきました。

やはりお遍路さんはお遍路宿に泊まらなければ
いけませんね。


10月2日(日)
今日は久万高原の44番・45番に行くのですが
レンタカーを使ってみる実験をしました。
駅前にはレンタカーの店が3件ほどあります。
わしはあらかじめオ○ックスレンタカーをネット予約しておきました。
これですと、たとえば松山で借りて徳島で返すことも出来ます。
あまり趣味ではないのですが
高速遍路をやるならばレンタカーで出来るわけです。

まず、0730開店の駅のうどんやさんへ朝食を食べに行き、
肉つけうどんを食べましょう。
冷たいうどんに熱いおつゆをつけてすすりこむ。
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0800
レンタカーGO!
久万高原への道を順調に進みます。
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高度が高いので涼しいのかなと思いきや、
窓を開けると蒸し暑い空気が入ってきて、あわてて閉める。

0908
45番岩屋寺着
ああ、なんか、あっという間に着いてしまいました。
車で移動すると札所から札所までの移動でしか過ぎないので
遍路道の物語がない。
味気ないことこの上ありませんね。

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駐車場で300円払って
本堂までの坂道階段を登るんですが、
この瞬間だけはお遍路しているなあと感じます。

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ここの参道ばかりは
歩きもバスも車もお遍路さんは歩かねばなりません。
汗をかきかき本堂に至ります。
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汗をタラタラ流しながらお勤めしていたら
大師堂の脇から涼しい風が吹いてきました。
お大師様、ありがとうございます。

汗をかいた後は門前のお店でラムネをいただきましょう。
あぁ~おいしいなあ。
店内には錦の納札が沢山沢山飾られていました。


44番大宝寺着
本堂脇の駐車場は狭く、それに日曜なので満杯
わしの脇ではタクシー先達さんが老夫婦を連れてお勤めをしていました。

納経所の女性は、
相変わらずスマホをいじくりながらお仕事をされていました。

さああああ、これで今回の予定は終わり!
松山駅前まで戻りましょうかね。
カーナビによると、松山市内は渋滞と言っていますが
大した渋滞ではないので、順調に戻ることが出来ました。

1220発の特急しおかぜに乗って岡山まで行き
そこから新幹線に乗って1618新大阪に帰りました。
もっちろん旅のお供の駅弁を松山駅で買い、
旅情満点ですがな。
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今回の実験は
今住んでいる堺市から始発で四国に午前中に進出する際には、
愛媛(東予)と香川が丁度の位置かなあと思います。
確かに高速バスの方が安いけれども
列車のほうが早く着く。

今までは高速バス(夜行)ばかりを使ってきたが
仕事の都合で、列車を使ったほうが便利なときもあります。

また、列車を使っての日帰り遍路も可能で、
今度やってみようと思います。

また、レンタカーもありかな?と思うのですが
車遍路の違和感もぬぐいきれないので
これまたケースバイケースですね。
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おきらく歩き遍路(通算6巡目)54番延命寺~64番前神寺

平成28年9月24日(土)、25日(日)

仙遊寺の山門をくぐると遊戯観音さまが出迎えてくれます。
ゆうげ、ゆうぎ、とも読まれ、
右手で身体を支え、飛雲上に坐す姿をされています。
遊戯とは、仏菩薩が自由自在に人を導き、
それによって自ら楽しむこと。
『観音経』に「あるいは悪人に逐われて金剛山より墜落するも、
かの観音の力を念ずれば一毛をも損することあたわず」
とあります。
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そのうぬぼれが須弥山となる
その頑固さが金剛山となる
己を高くすれば落とされる




今回は今治市内の6箇寺を歩き、翌日西条に移動して横峰寺をやる予定です。

9月23日(金)
高速バスの「石鎚ライナー」は、
2250にハービス大阪を出発します。

今回も夜行バスで、周りの方々に鼾で迷惑をかけぬように
一睡もするもんか!と固い決意でバスに乗るが、
気が付いてみたら翌朝になっていましたがな。
横の席のお嬢さんすいません。
後ろの席のお遍路のおじさんすいません。

9月24日(土)
0630「今治駅前バス停」着
お遍路さんの姿もちらほら見えます。
駅のコンビニでコーヒーとお握りを買って一息入れ、
今日の計画をおさらいしましょうかね。
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計画では「今治駅」から「大西駅」まで列車で移動し、
そこから54番延命寺まで歩こうと思っていたんですが
地図をよく見ると「今治駅」から直に延命寺まで行ったほうが距離も近いし
時間も短縮できる。
路線バスで行こうか?
いやしかし、
どのバスに乗ればいいか事前に調べておかなかったので
どこの乗り場で何時に出発するのかもわからん。
こういう所がわしの短所です。

迷うのも嫌だしなあ・・・タクシーで行くか!
「ヘイ!タクシー!」
1200円くらいで着きました。
これくらい、まあいいでしょう。

0706
54番延命寺着
早朝ながら参拝者の車が沢山来ていますね。
秋遍路の季節になってきたのでしょうか。
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さて今回は奥ノ院納経帳を持ってきました。
比較的行きやすい奥ノ院探訪をしてみたいと思います。
ここにある奥ノ院は、
山門から入ってすぐ左手にある薬師堂です。
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54番奥ノ院 近見山圓明寺
本尊は薬師如来です。
圓明寺というのは延命寺の旧称だそうな。
海の見える見晴らしのいい所にあったそうです。

民俗学者の五来重氏によると
開基となる修行者が海の傍の辺地で修行したところが
奥ノ院となったといいます。
そこは岩窟である事が多いが、元の場所が岩窟かどうかは確認できません。
奥ノ院発生の意味には色々ありますが
「海の傍(見えるところ)で修行した」がポイントですね。

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納経所で54番と奥ノ院の御朱印をいただき、
さて次に行こう。

いつもならここからバス停まで歩いていき、
市役所行きに乗るのですが、
このまま今治市街まで歩いて行ってもいいんじゃない?
と迷いが生じました。
どうしようか・・・

えい!迷ったら進めだ!

たった3.5kmの道程です。
納経所脇の遍路道を歩み、広い墓地の中を通り抜けて歩きます。
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沿道の田圃には稲穂がたわわに実っていて、
ああ、秋なんだなあ。
でも暑い。いいかげん涼しくなってこないかなあ。

今治市街に入ると制服や体操服姿の高校生が沢山高校に吸い込まれていく。
今日は土曜日なんですが、部活や補習なのでしょうか。
学生の半分は女子です。思わぬ目の保養をしつつ、
ラジオを聴きながら自動車の多い市街を歩く。

NHK「ラジオ文芸館」の短編小説を聴きながら歩くのが楽しみなのですが
物語の佳境で南光坊に着いてしまいました。
どうしよう・・・立ち止まって物語を最後まで聴こうか聴こまいか。
さほど物語りに没入していなかったので聴くのはやめ!


0824
55番南光坊着
久々に山門から入るなあ。
ふと見たら、山門の前に「今治市戦災の碑」が建っています。
迂闊にもこの碑の存在には気がつかなかった。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
墓碑銘によると、
昭和20年、今治市は4月・5月・8月の3度にわたり空襲を受け、
市民をはじめ県内外からの動員学徒など、
愛媛県下で最も多くの人たちが犠牲となった。
この記憶を風化させないために
平成20年に建立されたと記されています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

心配していた膝と股関節の古傷の調子もよく、
テクテクと歩くことが出来ます。
季節の変わり目になると柔道で痛めた傷が痛むのですよ。
でもお四国病院に来るとさほど痛くもなし、ありがたし。

今治の街を南西の方向に3km歩くと
0940
56番泰山寺着
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いい風が吹いて来ますね。
鐘楼脇のベンチに荷物を降ろして鐘を撞かせて頂きました。
今日は納経所にはワンちゃんがいません。
「モモ 10歳」と張り紙がしてありました。
結構歳なんですねえ。今日はお休み?

階段を降りて右手の道を行くと5分くらいで
56番奥ノ院石鉄山龍泉寺
に着きます。
ここは本堂の上に掲げられているコテ絵が有名なんですね。
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本堂脇に「納経所」と掲示してありますが人の気配なし。
脇に家があるので
「すいませ~ん」

老婦人が出てきたので
「すいません、お納経はいずこで?」
「はい、はい。やりますよ」
彼女がここのお寺の住職様でした。

本堂まで行ってご朱印を貰う際に、
ふと壁を見ていたらなにやら模様があります。
墨絵のように見えますが、いまいち意匠がはっきりわからない。
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「あの~、この壁の模様は何かの絵ですか?」
「ああ、これはね、戦争中に白いと目立つから塗り潰しなさいと言われたのですよ」
「ほほ~、そうなんですか。では梵鐘も出征されたのですか?」
「そうなんですよ。でも無事に復員してきました」
「そうなんですかああ」
先の南光坊門前の碑といい、戦争とは人を愚かにするものですね。
特に負け戦というのは心の余裕も奪ってしまいます。

ご朱印を頂いたら、
「お時間があるならコーヒーの接待をしますよ」
おおっ!ありがとうございます!
小さな喫茶室があり、
そこは地元の人達の憩いの場になっているようです。
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龍泉寺はその山号にもあるように
修験道信仰により成り立っているそうで、
本尊の十一面観音のほかに弘法大師、役行者、
醍醐派の修験道を始めた聖法理源大師、石鎚大神
などをまつっています。

住職は、最初はお寺から離れていたんですが
祖霊の方々からお寺を守るように言われ、
お寺に戻ってきたそうです。
こういったお話は
池口恵観さんのお話と通じるものがあると思いました。

お接待のチョコレートを沢山頂き、元気に出発しましょう!
蒼社川に向かって歩くと、小さな遍路墓や道標がたくさんあり
遍路道を歩いている風情を楽しむことができます。
途中の名古屋ラーメンの店、いつも気になる。
入りたい・・・でも開店前なんですよね~。
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栄福寺に至る堤防には綺麗な彼岸花が咲いています。
この花を嫌う人もいますが、わしは好きだなあ。

おじいちゃんと孫娘2人が犬の散歩で向こうから歩いてきます。
お姉ちゃんがわしに気づき、
「こんにちは!」
「こんにちは!」
お姉ちゃんは妹に、
「ほら、お遍路さんよ!」
と挨拶をさせようとします。
四国の遍路道沿いの子供たちのこういった姿は
昔から引き継がれてきて、
そしてこの先も引き継いでいくのでしょうね。

わしがお四国を好きなのも、こういった所かもしれません。

3km歩いて
1105
57番栄福寺着
やはり駐車場にはたくさんの車が来ていて、
子供さんを連れての車遍路さんもいます。
お寺の境内ではしゃぎ回っている子供たち。
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お寺は楽しい所、という気持ちを持ってもらえたら
煩く言う必要はないと思うのですよ。
お線香の香りとお寺の景色が記憶に結びついてくれたらいいのです。

脳内で匂いを感じる所と記憶を司る所は近接していて
匂いと記憶は密接に結びついています。(プルースト効果)

わしも子供の頃、
初詣は毎年西国三十三ヶ所結願寺の谷汲山華厳寺で、
線香の香りと初詣というハレの場所の厳かで楽しい記憶が刷り込まれていて
お寺に行くと線香の香りが初詣の思い出を蘇らせてくれます。

お腹が空いてきたので
門前のお店でうどんでも食べましょうかね。
前回もここで「おへんろうどん」を食べたのです。
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とろろ昆布とわかめが入っていて、
なぜおへんろの名がついているのでしょうね?
店の人に聞いてみたんですが
まあ、食べやすいものに「おへんろ」の名をつけてみた・・・
という答えでした。

うどん食べていたら野宿の逆打ちの若者が入ってきました。
いかにも野宿遍路といったパワフルさが
身体全体から滲み出てくる風貌で、
アイスクリンを美味しそうに食べて颯爽と次に行きました。

わしも次に行こう!
犬塚を通り過ぎ、溜池脇の道を通り
山道を登っていきます。
この遍路道はよく整備されていて気持ちいいですね。

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内海源助の墓を通り過ぎて自動車道に出ると
道脇に彼岸花がずらりと咲き誇っています。
彼岸花に寄ってくるのか、アゲハチョウがひらひら
わしの前を舞っていくのが見えました。
もももしかしてお寺さんがわしのことを歓迎してくれているのかな?
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ママチャリ夫婦連れ遍路さんも坂道は自転車を押しながら、
それでもわしの歩みよりは早く坂道を登っていきます。


2.5km歩いて
1213
58番仙遊寺着
山門には白い仁王様が出迎えてくれます。
ママチャリも山門脇に置かれていましたがな。
遊戯観音さま、滝観観音さまは
相変わらずいいお顔をされていますねえ。
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汗をかきかき登って来たので途中の御加持水をかけつけ3杯、
水筒にもいただきました。
でもこの辺、蚊が多いですね~。
殺生をするわけにはいかないので追い払うが、数が半端じゃない。

艱難辛苦の上本堂まで登って来たら
お大師様の後姿が出迎えてくれました。
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先日の台風の大雨で崩れた土砂によって
無残に足だけになってしまったお大師様
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藤棚の脇には土砂から掘り出された残骸が置かれていました。
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それ見た後なので、納経所で僅かながら復興のための
喜捨をさせていただきました。

次の国分寺まで降りの山道から始まります。
家田荘子さんは「蛇が出そう・・・」と怖がる道なのですが、
道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい。
ここ一帯の遍路道は作礼山ウオーキングコースになっていて
常に整備がされているのでしょうね。
岩山の道から臨む今治の景色は絶景です。

山道を降りて広大な墓地へ入ります。
「大谷霊園」と名がついているので浄土真宗系でしょうか。
墓石にも「南無阿弥陀仏」と刻まれています。

また、軍人墓の区画は別になっていて
先が尖っている特徴的な墓石が立ち並んでいます。
戦死後、階級が特進したのでしょうね、
陸軍二等兵や海軍三等水兵の墓碑銘はありません。
この墓の形は一般的に「神道型」と呼ばれるそうです。

住宅地に入ると、あまり面白くないですね。
家の中にある遍路道を淡々と進むのみです。
やはりこんなときはラジオがお供です。

6.2km歩いて
1430
59番伊予国分寺着
おおおおお、最初の予定ではここに1645に到着の予定でした。
やはり今治駅から直接延命寺に移動して歩き始めたのがよかったのか?
久しぶりのガチの歩きで気分が高揚していたのかな?
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握手大師さまにお願い事をひとつだけして本堂へ。
何をお願いしたのかは秘密

ここに集う人達は皆大きな声で勤行をしているので
声が重なってしまい、大変です。
なので彼らの終わる頃を見計らい、お勤めしました。

その中の年配の夫婦連れが、
せっかく朗々と勤行しているのに、
お賽銭を投げ込んでいるのが残念ですね。

国分寺から「伊予桜井駅」まで歩き、
列車に乗って「伊予西条駅」まで移動して民宿に泊まります。

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明日の運動会の準備万端ってところでしょうか。

今日歩いた距離は20km弱でした。
これくらいの距離ならば歩き遍路の1日としては
楽に歩ける範囲でしょうね。

当初の計画ではこの駅では1754発に乗る予定で
発券所である駅前の商店がもし閉まっていたらどうしよう、
というので事前に大阪のJR緑の窓口で「伊予桜井→伊予西条」の
切符を買っておいたのです・・・

そんな杞憂も無駄でした。
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1555発の伊予西条行きに乗り、1627に無事着きました。
今日のお宿は「にぎたつ旅館」
西条での定宿になっていて、
女将さんにも顔を覚えてもらっています。

ここは、日曜日に宿泊すると夕食は出ないので予約の際には注意が必要です。
でも今日は土曜日、安心です。
「夕食にビール1本つけてください!」

勝手知ったるお宿で早速洗濯、入浴を済ませ1800の夕食を待ちます。
ちょうど相撲中継がやっているので退屈しませんね。
明日の千秋楽を待たずして大関豪栄道の優勝が決まりました。
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夕食には餃子がついていました。
今日の宿泊者はわしのほかにワゴン車のダンタイサンと歩き1人
でも食事はわしひとりだけでした。
いつもの自分にはビール中瓶1本は多いのですが
今日は五臓六腑に染み渡るような美味しさでグイグイいけました。

すっかりいい気持ちで部屋に帰り、
お遍路は早寝早立ちが基本と、布団を延べていい気持ちで
寝ていたらいきなり扉が開かれて
ダンタイサンの御刀自さまが入ってきて夢が破られました。

「・・・んあ、あぁ・・・・?」
「あら、部屋が違うのね!」

ドアを半開きのままで出て行きました。
隣の部屋の男性のセンダツサンの部屋に用があったみたいです。
壁越しに聞こえる喋り声が気になって眠れない・・・
と思ったんですが、あとは意識がない。
わしの鼾も向こうの部屋に聞こえていたでしょうね、きっと。




9月25日(日)
0530に目が覚めました。

今朝は0630に朝食をお願いしていたので、それまでに
洗濯物を取り込んで、身支度を素早く済ませます。
トイレに行こうと思ったらダンタイサンの御刀自さまが
30分近く戸を半開きにしたままトイレで粘っているので
階下に降りていって別のトイレを探しました。

0620頃階下が騒がしくなったので
窓から下を見たら大型ワゴンに御刀自様たちの御一行が
笈摺を着て乗り込んでいました。
ナンバープレートが白だったので
何かの講なのかな?

わしもそのうちこういった小規模の団体を連れて行きたいと
考えているんですけどもね・・・

0630に朝食を頂いて、
「伊予西条駅前バス停」から0747発の石鎚山ロープウエィ行きバスに
乗る予定なんですが、もう1人の宿泊者が、
0720発のバスに乗るので急ぎます!
と言って早立ちしたよ、と女将さんが言うので

そんなバスあったかなあ?
と思いながらも、もしそれに乗る事ができたらラッキー!と
思い、ちょっと早いんですがお宿を出ました。

「伊予西条駅前バス停」に着いて、
横峰寺登山口~石鎚山ロープウエイに行く西之川行き路線の時刻表を見てみても
0747発が始発ですよ・・・

まあいいや。コーヒーでも飲んで待とう。
待合室にいた登山姿の女性が会釈してくるので
登山の人かな?
行ってみたかった石鎚山登山について聞いてみようと

「すいません、石鎚山に登るのですか?」
「明日です。今日は横峰寺までです」

それをきっかけに少しお話しました。ナンパじゃないよ~!
40歳代くらいか、彼女はバスツアー遍路に参加しているが、
今治には知り合いがいるので、
ここ周辺は自分ひとりで廻ってみたかったそうです。

「ひとりで歩いて廻ると、病み付きになりますよ」

色々とお遍路とか石鎚山登山の話を聞いていたら、
定刻にバスがやってきました。
ほかにもお遍路装束の老婦人とか登山スタイルに杖と傘を持った親子連れ
それから石鎚山登山の若者たち。
30分のバスの車内は登山者とお遍路さんたちで満員です。

0814
「横峰寺参拝口バス停」着
お遍路さんたちは610円払って、
参拝マイクロバスの乗り場に移動します。
往復1750円、何人かは帰りは横峰寺からは歩いて香園寺まで降ります。

マイクロバスの運転手さんは陽気なおっちゃんで、
バスの所要時間、帰りの発車時間
乗り継ぎのバスの時間を大きな声で案内してくれます。

わしの後ろに座った老婦人は
62番宝寿寺近くの民宿「鈴」の女将さん。
82歳の大先達さんです。
横峰寺登山の際には、
このお宿に荷物を預けて登山するのに便利だそうです。

0850に山頂駐車場に着いたのですが、
帰り便は0910に出るんですって・・・
こおりゃ大変だぁ。
なぜそんなに急ぐかというと、
「横峰寺登山口バス停」から0939に
「伊予西条駅前バス停」行きが通るのです。
それを逃すと1229までバスがない。
それにあわせるために参拝客を急がせるのだそうですが
ちょっとこれはキツいね。

停留所でお話をした女性は星が森遥拝所まで行くので
帰りは歩いて下ろうかな?と言っていました。
親子連れは最初から下りは歩きです。
わしは彼女と二人で急いで坂道を下る。
彼女はそんなに急ぐ必要もないのですが、なぜか付き合ってくれます。

0855
60番横峰寺着
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横峰寺境内に駐車場から進入した参詣者は手水を使うために
納経所まで降りなくてはいけません。
わしはチョンボのために塗香を持って来ていました、が
彼女も抜かりなく持って来ていました。
さすがバス遍路さんやね。
「私の使ってみます?」
「はい。お願いします」
甘い香りがしてきました。バニラかなあ?
これ、彼女のこだわりの一品だそうな。
わしも甘い香りのやつを探してみようかなあ。

仕方なく(?)塗香を使わなくてはならない場合は
使ったらいいのですが、
高速遍路をするために塗香で手水を省いたり、
灯明や線香も塗香で省いてしまう人達がいると聞きました。
これって、どうだろうねええええ?

お勤めも彼女と一緒になり、
ちょっと早めですがきっちりと勤行しました。
星が森に行く彼女と別れ、駐車場に戻る。

でも、バスは0915発なのでもう行ってしまったかなあ。
と思ったら、
丁度駐車場から出てくる所でしたがな。ラッキー!
車中の人になるが、すでに2人乗っていました。
山ガールみたいな格好をした2人連れでしたが
お勤めの時間が早かったんやなあ・・・。

運転手さんは0939までに下に降りようと一生懸命
「いや、間に合わなかったら、間に合わないまでのこと」
「いや、間に合わせてみせます!」
今日は日曜日なので車も多い。
この山道での離合に慣れていないドライバーさんたちばかりです。
無理しないように・・・・・

努力(?)の甲斐あって、
0935に「上の原乗換え所」に着きました!
そして、わざわざ「横峰寺登山口バス停」まで
マイクロバスを廻してくれました。

無事にやってきたバスの車中の人になりました。
折り返し運転してきたバスの運転手さんが
「帰りは1人だけ?」
「は、はい。そうです」
1006に「伊予西条駅前バス停」に戻ってきました。

さて、今日は1405発の高速バスで帰る予定なのです。
4時間もあるなあ・・・。
温泉で汗を流すのもよし、もう少し札所を廻るのもよし

う~~ん

札所廻りしよう!
時間を有効に使うために
ちょっと奮発してタクシーを使おう。
「香園寺まで!」
「あいよっ」
伊予氷見、伊予小松の道をスイスイと走り、

1030
61番香園寺着
ここは安産祈願の子安大師をおまつりしてある所で
赤ちゃんを抱いた人とか、少しお腹の出た妊婦さんが多いですね。
今日26日は「戌の日」なので、うなずける。
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それとなぜか
犬連れの人がやたら多くて、これも関係あるのだろうか。
小型犬がリードいっぱい走り回り、
砂利の上に糞をするので飼い主があわてて拾い
小さな子供にじゃれ付いて大泣きされたり、
境内はそれは賑やかであります。

それに反して大聖堂の中はあまり人もおらず、
境内の賑わいはお遍路さん以外の参詣者なんですね。

伊予小松の町を歩いていると、中学校の運動会の声が聞こえてきました。
この辺の地域の人にとっては、
小学校中学校の運動会は大きなイベントなんでしょうね。

1.5km歩いて
1106
62番宝寿寺着
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前回工事中だったのは、
本堂の前に新しく納経所を設けたのですね。
ここは灯明と線香を立てるところが一箇所なので
お勤めもサクサクいきます。

国道に沿って1.5kmで
1149
63番吉祥寺着
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ここの塀の外に植えてあるレモンの実、
去年の10月頃熟れて下に落ちていたやつを
皮ごと全部食べてしまいました。
今の時期はまだ青いなあ。
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お寺を出たら雨がぱらついてきました。
今日は曇りの天気予報のはずだったんだけどもなあ・・・
でも雨具を着るまでもない。

さて次の札所まで行く余裕があるでしょうか。
ギリギリの予定であせりたくない。
帰りの高速バスの時間1405だけが気になる。

まあいいや、間に合わなかったらタクシーで伊予西条まで行こう。
そう開き直ると足取りも軽い。

3.3km歩いて
1230
64番前神寺着
雨のせいか、参詣者はひとりもなく、
雨のそぼ降る本堂で独りお勤めしましたがな。
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歩いて500mの所に「石鎚山駅」があり、
1307発の列車に乗りたい。
そんなに焦らなくても1250に駅に着くことができました。
焦っても焦らなくても結果は同じなんですね。

駅には夫婦のお遍路さん、
通し逆打ちの威勢のいいおじさんがいました。
やって来た列車に乗り「伊予西条駅」に
1311着
予定通りやねえ。

バスの待合室で濡れた上着を着替えてリュックの中に押し込み
杖と菅笠を袋にいれて帰り支度が出来ました。

1405発のバスに乗り、ハービス大阪1900着の
5時間のバスの旅は、ほとんど寝ていました。
多分鼾がうるさかったのかなあ・・・
すいません。

これで次回は三角寺から始められます。
実は、大阪から三角寺日帰りというのを企画しています。
予定では実施可能なんですが、
やってみないとわからない。
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◇お知らせ◇
お気楽歩き遍路ツアー4 三坂峠下り
希望者があれば実施したいと思います。
興味のある方はご一報ください。

s-2016お気楽歩き遍路4

おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺

おきらく歩き遍路通算6巡目 38番金剛福寺~43番明石寺
平成28年9月16日~19日


人と出会う旅
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台風16号が刻々と四国に近づいてきます。
秋雨前線も刺激されて活発に雨を降らせています。
さて、今回の旅はどうなるでしょう。


9月16日(金)
2230なんばOCAT発の夜行バスで
四万十市の中村を目指します。
わしの盛大な鼾のせいで
周囲の方々の眠りを妨げないように努力したいのですが
人智の範疇を超えた出来事は避けることは出来ない。

誰か鼾止めの真言を知らないでしょうか。
知ってたらそっと教えてください。



9月17日(土)
0630高速「中村駅前バス停」到着
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雨こそ降っていないがどんよりとした雲の下
湿気の高い空気がまとわりつく。
朝早いが駅の待合室周辺には高校生らしき集団がいます。
ジャージ姿なので何かの試合なのだろうか。

足摺岬息行きのバスは0820発なので時間はたっぷりとあり、
昨日買っておいたお握りとコーヒーで朝食を済ます。

待合室の中は風が通らず、外に出ると少しですが風が渡ってくるので
ベンチに腰掛けて本を読んで過しましょうかね。
今回のお供は、三浦しおん「神去なあなあ夜話」
前作「神去なあなあ日常」の後日譚です。
拾遺集なので前作のような物語に太い筋はないが、
なかなか楽しんで読むことの出来る本です。

物語に熱中していると時間が経つのが早いね。
足摺岬行きのバス停にはお遍路さん達が集まってきます。
「中村駅」の改札から出てくる人、逆に乗っていく人
歩いて行く人歩いて来る人
お遍路さんにとって足摺岬への要の場所でしょうか。

0820にやって来たバスに乗り込むはお遍路さん3人
それに足摺岬観光の女性1人
「足摺岬バス停」まで1900円なり。

空模様はいまひとつになってきて、
雨が降ったりやんだり、時には豪雨になったり、
竜神様が暴れまわっているようですね。

途中足摺岬の根元の辺りのバス停で
夫婦連れのお遍路さんが雨に降り込められて乗ってきました。
小さなリュックひとつの軽装なので
ハイキング遍路さんでしょう。

バスの運転手さんは
なかなかサービスがよくて、
高知西南方面の時刻表を配布してくれたり
途中の観光案内をしてくれます。
わしは後部座席に座っていたので話は全部聞こえなかったのですが
それでも土佐清水市の街中にある
鰹のたたきや、サバの美味しい店の紹介はしっかり聞こえてきました。


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土佐清水港にある珍しい「唐船島(とうせんじま)」の由来も
初めて聞きました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昭和21年の南海地震で、土佐清水港の東方奥にある小島、唐船島が隆起した。
地震の前と後に水準測量によって隆起量を知ることは難しいが、唐船島では
貝類の付着等によって明らかになった。
両潮位線の間隔は80cmあり、周辺の隆起量の順位の決定に貴重な資料となり、
国の天然記念物に指定されています。
(高知県教育委員会資料より抜粋)

また、この島名の由来は、
応仁2年(1468)前関白一条教房郷の土佐下向以来、土佐清水港は当時中国
に派遣された船の中継基地となり、唐(中国)からの船が多数寄港していたこと
によるそうです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

岬めぐりのバスは足摺岬の西側の細い道を走り
展望台のあるところまで着ました。
「今から5分間ここで停車しますので記念撮影してください」
おおっ
なんとサービス精神満点でしょうか。
運行表どおりに走ると乗客のいない停留所をスルーするので
時間が余るため、時間調整が必要なのですが
展望台のあるところでそれをしてくれるとは!
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まだまだ台風の影響はなく、
西方浄土まで晴れ渡った空と海を堪能できました。


1005
38番金剛福寺着
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雨は降っていませんが風が吹いて来ます。
本堂、大師堂でお勤めさせてもらっている間、
右側から風が吹いて来ますが
これは千手観音様、お大師様がわしを迎えてくれているわけではなく、
単なる台風の影響の風です(と思う)

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本堂から大師堂へ向かう途中の池のほとりの岩に
草木が張り付いています。
これって、人為的に苗を植えたものでしょうか?
それとも自然に種が根付いたものなんでしょうか?
こういったものに興味が湧くようになったのは
自分が歳取ったせいでしょうかね?
(年末には爺ちゃんになるもんなあ・・・閑話休題)

現在1030、帰りのバスは1103発なので
ここで昼食にしましょうかね。
門前のお土産屋さんの2階で「鰹たたき定食」を食べました。
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薬味がどっさり乗っていて
鰹の味があまりわからなかったなあ・・・
でも美味しかったよ。

バス停方面の食堂には〆サバ定食もあった。
今度食べてみよう。

やがてやってきた「中村駅」経由「宿毛駅」行きのバスに乗り込みます。
バス停で待っていたお遍路のおじさんと乗り込みます。
彼と意気投合して色々喋りました。
71歳埼玉から来ているSさん。
四国だけでなく、秩父、板東、知多などあちこちの霊場巡礼をしている人です。
今回通しの四国遍路旅は出発前に
家族からあまりいい顔をされなかったそうで、
心配する家族に毎日消息を電話やメールで知らせなくてはいけないそうです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「巡礼」と「遍路」の違いについて
巡礼とは参拝のために霊場を旅をしながら廻ることです。
有名なのは西国三十三箇所です。西国・板東・秩父を合わせて「日本百観音」
といわれています。

巡礼の中に遍路は含まれるのですが、特に弘法大師の足跡を辿って参拝すること
を遍路といいます。

遍路の語源は、その昔四国で修行する人達は海岸沿いを巡り、海のかなたの世界
へ渡ることを願っていました。海辺の道や土地を表す言葉「辺地(へち)」
「辺路(へじ)」は、「偏禮」「邊路」と変わりその後「遍路」と変化していき
ました。

ですから四国遍路、四国巡礼という言葉はあっても西国遍路とは言わないのです。
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閑話休題

Sさんは逆打ちをされているそうで、
色々な苦労話を楽しく聞いているうちに中村駅に着きました。
まだ今日のお宿が決まっていないSさんに、
列車で窪川まで行き、37番岩本寺の宿坊に泊まることをお勧めしました。
なぜか?食事が美味しいからです!

途中豪雨が降りだしてきましたが、
10分くらいでまたもとの青空になります。
今日の空模様はこんな感じでしょうね。

わしはそのままバスに乗り、
39番延光寺近くの「寺山口バス停」で降りました。
「足摺岬バス停」からここまで2600円です。

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「寺山口バス停」から歩くこと20分
沿道の田圃には黄金色の稲穂が揺れています。
畦には彼岸花が咲いていますね。
もうそんな季節か・・・
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39番延光寺着
門前の駐車場には大型バスが1台・・・
うう~む。

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境内には白衣の集団が唱える般若心経が高く低く聞こえてきましたがな。
広島県の大師講の御一行様で、統制の取れている一団のようです。

幸い納経所は空いていましたがな。

ここから1.5km歩いて、
土佐くろしお鉄道中村・宿毛線「平田駅」まで行きます。
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空は青空、夏の雲と秋の雲の境目のようですね。

「平田駅」~「宿毛駅」まで行き、
「宿毛駅前バス停」から宇和島行きバスで「平城札所バス停」に行き
40番観自在寺宿坊に泊まる予定です。

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「平田駅」で列車を待っていたら
足摺岬のバス車中で一緒だった
もう1人のお遍路さんがやってきました。
東京から来たKさん。

休暇を使って通しで歩いていて、
日程中に行けるところまで行くそうです。
「今日はぜんぜん歩かなかったので歩きを入れました」
どこからどこまで歩いたのは聞き漏らしたのですが
「今日のお宿は決まっていますか?」
「いえ、まだです」
「ならば観自在寺宿坊にしたら?素泊まり4000円」
「宿坊に泊まるのは初めてです」
早速宿坊に電話したらOK!

彼は英語で書かれた四国遍路ガイドを持っていました。
ガイジン遍路さんたちがよく持っている、あれです。
「も、もしかしたら日系の方ですか?」
「いえ、日本人ですよ」
英語の勉強のためだとか。すごいですね~。

ちょっと見せてもらったら
結構詳しくお宿とか札所情報も載っていましたよ。
そおおかあ、
これ持っていればガイジンさんもニホンゴ解らなくたって
シコクヘンロは大丈夫ですね。

1558にやって来たロ~カル列車に乗り、
1607、あっという間に宿毛に着きました。
「宿毛って、難読地名のひとつですよね」
「ああ、そうですね。でもわしは近藤勇を捕らえた土佐の侍が
宿毛出身ということでなぜか高校の頃から知っていました」
「なるほど」

不思議とわしは四国とは色々な物語で縁があったみたいです。
「死国」で四国遍路と逆打ちを
「竜馬がゆく」で土佐の風景を
「板東捕虜収容所」で板東の風土を
お遍路始めてからは「てんやわんや」「花へんろ」などなど。

豪雨の降る「宿毛駅」に着きました。
実はここの売店で夕食を買おうと思っていたのです。
それに三原村のどぶろくも売っているのでついでに・・・

勇んで売店を見たら、ほとんど目ぼしい物は売り切れ!
どぶろくも、弁当もない。
ああ~、あてがはずれにけり。
仕方ない、
土佐鶴のワンカップとじゃこ天、パン2個を今夜の夕食にしようか。

ご健啖なわしは、それでも足りない。
バスの発車時間1652までまだ時間がある。
雨もやんできたので
駅前をウロウロしていたら弁当屋さんがあった!
中に入ってみたら、ショーケースはガラガラ
ここも売り切れですねえええええ。

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隣にあるラーメン屋さんに入って
「何がお勧めですか?」
「そうねえ、味噌ラーメンが一番出るかな」
ラーメンライスを頂きました。
次の機会にはどこの店に入ろうかな?

やってきたバスに乗り、松尾峠を横目で見ながら約30分
1727「平城札所前バス停」に着きました。770円なり。

40番観自在寺着
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四国遍路の関所寺、
よこしまな遍路はここの門から入れない・・・
今回も無事に入れました。

本日のお宿の観自在寺宿坊
今日は満員だそうです。
ですからKさんはラッキーだったんですね。

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宿帳に記載してお代を払うか払わないうちに
入浴洗濯を済ませてしまい、
あとは部屋に寝っころがってジャコ天を食べながら土佐鶴を飲みますがな。

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今日は土曜日
テレビは何をやっているかなあ・・・ああ眠たい。
夜行バスの車中ではよく眠れなかったもんなあ(何言ってるんや)
早く洗濯・乾燥が終わらないかなぁ・・・
瞼がくっつくのを我慢しつつ、1時間

おお、やっと乾燥が終わった。
ホカホカした洗濯物を抱えて部屋に戻り、明日の身支度を済ませたところで
もう限界
布団にもぐりこんで眠りこけてしまいました。



9月18日(日)
おはようございます。
4時に目が覚めました。
テレビをつけたらパラリンピックをやっていて、
しばらく眺めながらお茶などを飲んでいたら
夜が明けてきましたがな。

朝食はパン2個とお茶

納経所が開く7時にリュック担いで宿坊から出ました。
朝早いのに多くの参拝者がきています。
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納経所も込み合っていますね。
ふと見ると、美髭の御出家様がおられます。
どこかでみたような・・・

おお、そうだ。
facebookの「四国八十八箇所」グループでお見かけしていたなあ。

勇気を出して、
「あの~、すいません。もしや徳島の御住職ではありませんか?」
「そうです。Hと申します」
「おおっ!わ、わたしはfacebookの四国八十八箇所グループの絵描き遍路です」
「ああ、そうですか。いつもあなたの絵を楽しく見させてもらっております」
「えっ知ってくださっているのですか?」

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有難い錦札を頂戴しました。
わしは、持ってきた絵を貰っていただきました。
「綺麗な絵ですねえ。嬉しいですね」
な~んてありがたいお言葉も頂戴しました。

四国八十八箇所準特任大先達の方なのに
初対面のわしにも丁寧な対応をしてくださり、
「実るほど頭の垂れる稲穂かな」
を体現されているお方でした。

観自在寺御本尊の薬師如来様のお導きです。

ほくほくして門前街を降りて行くと、
体操服の小学生の団体が次々とやってきました。
「おやよ~ございま~す!」
「おはようございます!」
元気のいい挨拶ですね。
今日は運動会なのでしょうか。
雨が降らないといいなあ。

いい気分で「平城札所前バス停」に行き、
0747発の宇和島行特急バスに乗り、
0848「宇和島駅前バス停」着
1400円なり。

0939発の列車まで、
待ち時間が暫くあったのでコーヒーを飲んでゆったりしていたら、
リュックを背負った白人青年が駅の発車表示板とにらめっこしています。
ついついお節介ながら
「Where are you want to go?」
「ウノマチ」
では次の特急やね。
「You take next express in track 1」
「1?」
「Yes!」
彼はフランス人で、貰った納め札には「Piere ピエレ」と
書かれています。
日本人は「ピエール」と読んでしまいますが、
本国では「ピエレ」と読むのでしょうか・・・。
もしかしたらこれは名字かもしれん。
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何はともあれ彼は0934発1番線の特急に乗り込んでいきました。

わしらは3番線から0939発窪川行に乗り、
「務田駅」で降ります。220円なり。
この路線名物なんでしょうか、「ホビートレイン」
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イベントを色々企画していて今回のテーマは「かっぱ列車」
車内はかっぱまみれですがな。
子供さんが喜ぶのはいいとして、
大きなカメラをぶら下げた大人たちも多く乗り込んできて車内外で
写真を撮りまくっています。
次に来た時にはどんなイベントをやっているかな?

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「務田駅」から田圃の道を1.8km歩いていくなか、
眼前に広がる空はどんよりとした雲を多くはらみ、
湿気を含んだ風が吹いてきます。
今にも雨が降りそう・・・


41番龍光寺着

ここでも右側から吹いてくる風は台風の影響の風で
稲荷神社から吹いてくる風などではない。
車遍路さんたちが多く訪れています。
勤行次第も様々で、短い人もいれば長い人もいます。
納経所でお説教されないように
気合を入れて服装容疑を整えて臨みましたが、
今日も窓口は優しそうなご婦人でした。

Kさんとここで別れて次に行きます。
参拝を終えて鳥居へ向かう途中に昨日のダンタイサンの
バスがやってきました。
ぞろぞろとお遍路さんたちが吐き出され、参道を登ってきます。
3人揃いの作務衣を着た夫人のセンダツサンは
愛想よく挨拶をしてくれました。
次々と来るダンタイサンにも元気に挨拶をします・・・

Tシャツを着たおっさんのセンダツサン2人に挨拶したら
反り返って上から目線を送ってきただけ。
なんじゃこりゃ。
子供も元気に挨拶するのになあ。
これはセンダツサン以前の人間性の問題ですね。

蒸し暑い風の吹く道路沿いを歩くこと1時間

42番仏木寺着
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山門で地元の先達Nさんがわしを出迎えてくれました。
facebookで
「仏木寺に行くよ!」
とつぶやいていたのを見てくれていたのです。
ありがとうございます。

さきほどのダンタイサンも来ていましたが、
納経所のピークを過ぎていたのでお勤めと納経はすんなりと済みました。

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納経所のある建物の柱の表面が炭化していたので
「ここは火災にあったのですか?」
「いえ、これは防腐の為表面を焼いているのです」
ふ~~~ん。
家内の実家のある福井県でも壁板を焼いてあるのは知っていますが
柱をこんなに焦がすんですねえ。


軽トラで来ていたNさんに、おそるおそる
「あの~、次の明石寺まで乗せていってもらえんかのう?」
「いいですよ!」
おおっ南無大師遍照金剛
激しく雨が降り出してきましたが、軽トラはずんずん進む。

歯長峠をあっという間に過ぎて


43番明石寺着
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雨脚は更に激しくなり、本堂・大師堂でのお勤めの際
かなり濡れてしまいました。
でもこれがポンチョを着て濡れそぼったお勤めならば
テンション下がっていただろうなあ

納経所では、
並べられていた三宝を濡れないように片付けるのに大忙しでした。
ここは室内に入って納経を貰う造りではないので
雨には弱いのですね。

ここまで送ってくれたN先達にお礼をするため、
JR卯之町駅前にある洋食屋さんの
「ステーション」でランチを頂くことにしました。
ここ、今年の2月に入ってすっかりお気に入りになったのです。

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なぜここに?
と思うような本格的な味の店です。
こじんまりとした店内では
シェフが1人で注文取り、調理、皿の上げ下げ、レジなど、
何でも忙しそうにこなしていました。

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ランチは3種類選ぶことができます。
わしはチキンのグリルを頼みました。
この写真にサラダが付きます。
800円とリーズナブルで美味しい。
スパイスで香ばしくあぶられた肉汁が溶け出してきて、
舌が溶けそうです。

お腹もできたところで
N先達とはお別れです。
「おきらく歩き遍路ツアー、龍光寺~明石寺コースはどう?」
「おお、いいですねえ」
夢は果てしなく広がります。

やってきた特急宇和海に乗り、「松山駅」に行きます。
さてここで問題・・・
明日の天候はどうなんでしょうか。
雨に濡れて歩くのは一向に構わないのですが、
帰りの便が運休になってしまうとアウトです。

安全策を取って朝早く帰るか・・・
松山駅前のJRバスセンターに行ってチケットの変更をお願いして
0800発の便にしてもらいました。
休日を使って区切り遍路をしている以上
帰りを確保しておくことは仕方がないでしょうね。

今日のお宿は松山城堀端にある「APAホテル」
ホテル内のレストランで夕食をと思ったら
ディナーバイキングが2500円ですと。
ちょっと高いなあ。

幸いホテルの前にコンビニがあるので
そこで買ってきたやつで我慢するか・・・
ランドリーサービスで洗濯をしている間に買い物に行って
お風呂に入り、今回の旅の疲れを癒しました。


翌日は0800松山発~1330なんばOCAT着で
とても安全な旅でした。

今回の旅は、
移動の都度出会いがあり、
色々な話を聞かせてもらうことができましたがな。
出会った2人のお遍路さんは歩きに固執せず、
列車・バスを適時使って旅を楽しんでいる人達でした。
今まで出会った歩きオンリーの人と比べると少し雰囲気が違っていましたね。
旅を楽しんでいる。
苦行的、求道的に歩き続ける人もそれは立派なんですが
心にゆとりを持って四国遍路を楽しむのもいいんではないかと
最近とみに思うのです。

今回久万高原に行くことができませんでした。
さて、いつ行こうかな??
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泉岳寺と赤穂義士

高輪泉岳寺01

平成28年9月10日
萬松山 泉岳寺

今年の6月に播州赤穂の花岳寺を参詣して以来
赤穂義士のことが気になること再三
忠臣蔵の世界に引き込まれてしまいました。
呼ばれたのでしょうか。
小説を何冊か買い求めて読み、更にドラマなどを観ました。

横須賀にいたとき、京浜急行の東京行きの行き先に「泉岳寺」と
表示されていたのですが、特に気にもなりませんでした。
その時には縁がなかったのでしょうね。

忠臣蔵にはまってからは、
時々横浜に行く機会があるので、いつか泉岳寺に行こう!
と思っていました。

で、

今回の参詣です。
新大阪を6時発の新幹線に乗って横浜に行き、
用事が終わって京急で「泉岳寺駅」まで行きます。
都営地下鉄に連絡しているので駅は地下
さすがに駅構内には泉岳寺までの案内板が随所にあり、
四十七志の名を刻んだ扁額も架けられていました。
高輪泉岳寺02

まだまだ暑い高輪の参道を歩いて行くと
門前にはおみやげ屋さんが数件並んでいます。
高輪泉岳寺03

山門は文化財でしょうか、
通行は出来ず、脇が参拝用順路になっています。
拝観料がいるのかな?
と思ったのですが
そのまま境内に入ることが出来ました。
高輪泉岳寺04
正面には本堂があり、
脇には赤穂義士の墓所の案内板が大きく立っていますが
まずはご本尊さまにお勤めをします。
禅宗(曹洞宗)なので釈迦如来です。
お線香一束100円也。

勤行が済んで本堂左手の墓所に行く。
途中、
吉良上野介の首級を洗った「首洗い井戸」があります。
高輪泉岳寺05

墓所の入り口で線香を買うと、
半端ではない量の束に火をつけてくれました。
「何本あるのですか?」
「100本です」
高輪泉岳寺06b
なるほど、墓所には47柱、
それに浅野長矩と長矩夫人である瑶泉院のも併せて49
2本ずつ手向けたらちょうどいいなあ、
と考えつつ、丁寧に1柱ずつ参詣しました。
高輪泉岳寺06
訪れていた外人さんは何を思うのか?
わざわざここに参詣しに来る人達は
当然赤穂義士の由来は知っているのでしょうね。
女性二人連れのお母さんが娘に
由来を教えながら歩いていました。

さてわしがここで特に気になっていたのは
寺坂吉右衛門
高輪泉岳寺07
池宮彰一郎の「最後の忠臣蔵」を読み、更にドラマを観て、
彼のことがとても気になったのです。
大石内蔵助や堀部安兵衛など、メジャーな人物よりも
歴史の片隅にひっそりと生きた人に
脚光が当たった物語や人物が好きです。

新撰組の吉村寛一郎とか、
アイドルではAKBの大堀恵とか・・・
壬生義士伝 - 00hr 42min 12sec
大堀恵

閑話休題

寺坂吉右衛門の戒名は切腹せずに天寿を全うしたので
他の義士の戒名についている「刃」の文字がありません。
それにここにあるのは墓に見えても彼の供養塔だそうな。

さてお線香を2本ずつ手向けながら残り10柱になってきたら・・・
あれ?足りないよおおおお。
本当に100本あったのかなあ?
失礼ながら最後の5柱には1本ずつになってしまいました。

宝物館には赤穂義士由来の品々が展示してあり
真贋定か否かはさておき、
大変興味深く見ることができました。
外に出てみたらNHKの腕章をしている人からアンケートを求められました。
なんでも年末に「歴史秘話ヒストリア」で忠臣蔵特集をするそうです。
大石内蔵助に対する想いとか、
四十七志で気になる人とか・・・
わしは「寺坂吉右衛門」と書きました。

参詣もとどこおりなく済んだので
ご朱印をいただきに行きましょうかね。
高輪泉岳寺08
納経所の壁には気になるおみやげ物が売ってありますが
荷物になるのでやめておきましょう。
あくまで目的は御朱印です。
高輪泉岳寺09

これで赤穂義士に関するわしの想いは一区切りついたのではないかと
考えます。
しかしながら一過性のブームに終わらせず
この物語に込められた意義については今後も勉強を続けていきたい。
高輪泉岳寺10

「行きたい」
「してみたい」
と頭に思い浮かぶのは必然であり
それを実行するかしないかも、また必然なのだと考えます。

この先後悔のなきよう
金と時間と気力の続く限り実行していきたいと考えております。

突撃お接待車遍路(通算6巡目)24番最御崎寺~37番岩本寺

突撃お接待車遍路(通算6巡目)
24番最御崎寺~37番岩本寺

平成28年8月13日~14日


最近土佐の国は、友達が車をお接待してくれるので
すこぶる順調に廻ることができます。

車で廻ると?
「それはいかん!」

と、また言われそうなんですが、
わしのお遍路はなんでもありです。

「歩かねばならん!」と
歩きに執着しすぎると、かえって視野が狭くなる。
心を自由にしたほうが得られるものも多いと思う。


今回の旅の前後には
自分の意識が変わった出来事がありました。

「寺男カルテット」のメンバーの一人が紹介していた
「成功している人は なぜ神社に行くのか?」
という精神世界の本を土佐遍路が終わってから読んでみた。
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するといくつかの疑問の答えが得られました。
この本の内容については記述を避けますが、
読むべくして読んだ、あるいは、
読む事があらかじめ決められていた
ということになります。

土佐遍路は毎回精神世界において
新しい発見や自分自身の意識の改革がみられます。
これはお大師様が与えてくれた修行の道場での
機会なのでしょうか。



8月12日(金)
今回の予定は急に立ててしまったので
高速バスチケットが取れませんでした。
なので、新幹線と在来線を乗り継いで岡山から四国に入ります。
幸い座席指定は取れたので一安心です。

今年から山の日ができたので、
お盆休みと併せて帰省客が多く、お土産を抱えた帰省者で
指定席もほぼ満員です。

2145に高知駅に着いたら
雨が降っていたのかな?少し濡れていて湿気が多い。
それに、
よさこいの最終日のようで、派手な衣装の人たちが
夜中の市内をうろついています。
ああ、それで駅前のホテルが軒並み予約が取れなかったんですね。
タクシーに乗ってはりまや橋の先の
ホテル日航高知旭ロイヤルに移動して、さっさと寝ます。

8月13日(土)
まだ外は暗いですね。
オリンピック柔道の中継を見ながら迎えを待っていると、
0500
コードネーム「弁天様」の車がやってきました。
最近この方のお世話になりっぱなしです。
何も夏の暑い盛り、それもお盆の日に土佐遍路に来なくても・・・
と自分でも思うのですが、
弁天様はきちんと付き合ってくれます。感謝!
コンビニでコーヒーを仕入れ
まずは朝日に向かい室戸岬を目指します。



0715
24番 最御崎寺
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雨が降っていた形跡があります。
更に細かい雨がポツリポツリと落ちてきます。
気温が下がっていいんじゃないかと思いますが
日が照ってきたら湿度も上がるでしょうね。
朝早いのに車遍路さんたちが3~4組来ています。

さあ次行きましょう。
25番 津照寺
気温も上がってきました。
見上げる階段の先に本堂がある。
早くも弁天様はへばり気味です。
わしはというと、先日の鶴林寺、太龍寺の山登りのおかげで
暑いけれども、
こんなもんかなと平常心らしきものを保つことができています。
苦行も無駄ではなかったんですね。

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地元の小学生の描いた絵が目を和ませてくれます。
作意のない絵というのは巧拙以前に力があっていい。

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納経所正面に大きな岩がありました。
案内板も建てられていないので気になって調べてみました。

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「お釜岩」
江戸初期に行われた室戸港の造営に由来しています。
港の入口にお釜岩といわれた大きな岩があり、
人夫3000人で砕こうとしたが砕けず、
工事は暗礁に乗り上げました。
普請奉行の一木権兵衛という土木家が海神に、
この工事が成功したら一命を捧げると祈ったら、
巨岩が砕け改修工事は無事終了したそうです。
そして海神との約束を果たすために一木は自刃しました。
道の左に入ると一木権兵衛が奉られる「一木神社」があります。
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26番金剛頂寺の境内には
親子連れが二組
いずれも小さなお子さんがきちんと白衣を着て
親と一緒にお参りをしていました。
小さいころからお寺に来るのはいい事ですね。

わしは子供のころ
初詣は西国三十三箇所結願寺の谷汲山華厳寺でした。
お正月はいつも谷汲さんの境内の線香の香りの中にいたので
線香の香りを嗅ぐとお正月の雰囲気が蘇ります。

彼らの心に四国の札所は心の中に
どう印象付けられるのでしょうね。


奈半利の町の道の駅で昼食を仕入れます。
ここのお寿司は美味しいんですよおおお。
サバやアジ、アマダイの押し寿司や
野沢菜寿司、助六など目移りしますね。
わしは迷いに迷い、
アマダイの押し寿司とイカ焼きそばを買いました。
これは道中車の中で食べるのですよ。


真っ縦を軽自動車、それもエアコンを効かせながら登ると
エンジンがあえぎ始めました。
そこでエアコンを切ると登坂パワーが上がるが
室内温度があがる。窓を開けても風は入ってこない。
でも、歩きの人の暑さに比べると大事ではない。

27番神峯寺
やはり山頂は少し気温が低いようです。
長い階段も苦にならない。
しかしアブがあちこちにいて寄ってくるのが
難点といえば難点です。

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名水の湧く手水場では綺麗なアゲハチョウが
ずっとそばにいてくれました。
参拝の際に蝶が現れるのは、
神仏の眷属が歓迎してくれているそうです。

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安芸の町の、とある場所に地蔵堂があり、
綺麗で水道・トイレがあります。
ここは地元の人達が大切にしている所で
お大師様、お地蔵さま、お不動さまの石仏が祭られてあり
中に入ると気持ちのいい雰囲気がします。
ここのお祓いをしている方に宿泊の許可をいただいたので
こんど泊まってみましょうかね。

買ってきた昼食を車内で食べながら大日寺方面に進む。

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28番大日寺の本堂は中に入る事ができるので
靴を脱いでご本尊さまの前に座り、お勤めをします。
その最中、そよと風が渡り、鈴の鳴る音が聞こえました。
何かとても気持ちがよかった。

お勤めの後、弁天さまによるとご本尊さまが
「暑い中、ようきたな」
と迎えてくださったそうだ。

こうした喜瑞について
「単なる風だ」
「気のせいだ」
と思う人にはそう思っていただいて結構なんです。


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自分と神様、仏さまとの
チャンネルが開いたと考えると
それはとても素敵な事と思いません?
神様仏様とは眼に見えるものではありません。
森羅万象の真理なのです。
それを人間に解りやすく形にしたのが仏像です。

理屈で全てが説明できると考えるのは人間の驕りというものです。
心穏やかに帰依すれば神様仏様は語りかけてくれるでしょう。
その顕れのひとつに
不思議と風がふいてくる時があります。

最近般若心経をあげるときは
無心にあげることが出来るようになって来ました。
もちろん、雑念の入る事の方が多いのですが
集中できる場があると、余計な思念が入らないのでいいですね。
土佐の大日寺本堂はそういった場のひとつになってきました。
どこでも集中できるように修行しなくてはなりません。


神仏からの力を仲介してくれる人が傍にいてくれると
凡人でも恩恵を受け力を感じる事ができます。
ただしここで気をつけなければいけないのは
いいものも悪いものも寄ってくる可能性があるということ。
変なのが寄って来たら避けてもらいましょう。


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29番国分寺、30番善楽寺、31番竹林寺をサクサク進んで、
海の方へ行く。


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32番禅師峰寺の駐車場では、
30台くらいの夫婦が赤錫杖を突きながら車から降りてきました。
それだけだったらそれで済んだんですが、
石段を先行した旦那が本堂だけに灯明・線香を一人分供えて
5秒くらい口の中で唱えてそれで終わり!
遅れてやってきた奥さんが
「もう帰るの?」
と何もせず旦那を追いかけ
錫杖を響かせながら納経所に急いでいきましたとさ。

なんじゃこりゃ?

これについてわしが憤っていたら弁天さまが
「何に対して憤っているのか?」
「何もしない先達がけしからん!」
「彼らがあなたに対して何かしたのか?」
「偉そうにしているスタンプラリー遍路がいる!」
「彼らは偉そうにしていたか?」

他人の事に対してあれこれ言うのは筋違い
放置しておけばいいのでは?
とたしなめられました。

確かに自分は「先達はこうあるべきだ!」
と勝手にハードルを上げているのかもしれませんね。
ろくにお勤めをしなくたっていいじゃないか。
ジャラジャラした衣装を身に纏い
自分たちの為だけに法螺貝吹いて
練り歩く大先達集団がいたって
いいじゃないか。
車で100回廻って嬉しそうに錦札切っている人がいたって
放っておけばいいやんか。

そうお大師さまに言われたような気がしました。

彼らが何を目指そうが、どこに行こうとしているのか
そんなことは大きなお世話です。
先達とは何か?
これからも考えていこうと思います。

納経所が閉まる時間になってきたので今日はここまで!

今夜のお宿は34番種間寺の通夜堂です。
エアコンの効いたホテルもいいけど
何もない通夜堂もまたいいもんです。

「あの~、通夜堂をお借りしたいのですが・・・」
「あ、先客が一人いますので、その人に聞いてみますね」
「は、はい」

先客は和歌山のおじさん遍路でした。
「どうぞどうぞ。旅は道連れですから」
「ありがとうございます。お邪魔します」

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和歌山からの区切り遍路さんです。
62歳だったかな?
さっそくシャワーを浴びながら洗濯をさせてもらいました。
盥に汗まみれの服を入れ、足でジャブジャブ踏みながら洗う。
洗った後は手で絞って干すのですが
絞りが不十分だとポタポタ雫が落ちてきます。
外に出てもういちどはたいて水気を切ります。

室内には扇風機がひとつ。
窓を全開にしても風が通らないので
屋外よりも暑いなあ。
外に出てみたら田圃から渡ってくる風が気持ちいい。

彼は初めてのお遍路さんなので、
わしは尋ねられたことには先輩面して教えてあげます。
でも聞かれもしない事について、
教えたがりにはなりたくないので
もっぱら彼の話を聞くのみです。

駐車場脇のトイレに行くと
ネコちゃんが寝そべっていました。

「ニャ~」

おお、遊んでもらえるかな?
「こんばんは。あそんでもらってもいい?」
「ニャ~」
ころりんと横たわったのでしばらく触らせてもらいました。
癒されるねえええええ。
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けっこう毛だらけになってしまいました。
彼(雄です)はここのご本尊の眷属なのでしょうか。
参拝と通夜堂宿泊を迎えてもらえたのかな?

お遍路は早寝早起きが基本です。
8時過ぎに電気を消して
「すいません。。わしのイビキがうるさいのですいません」
「おたがいさまですよ」

しかし、暑い。
扇風機の風も爽やかとはいいがたい。
うとうとしたらスマホにメールが入って起こされる。
併せておじさんのイビキが聞こえてきます。
こおりゃ、今夜は眠れないかな?
と思っていたら10時過ぎからの意識がない。


8月14日(日)
5時前に眼が覚めました。
おじさんも目が覚めていたようで、わしがトイレに行っている間に
部屋の電気がついていました。

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朝の境内を少しお散歩して
ご本尊さまとお大師様にご挨拶しました。
門にある修行大師像の足元に、
昨日のネコちゃんがいました。
今まで札所で出会って遊んでもらったネコちゃんたちは
仏さまの眷属だったんですね。

7時に迎えの車が来ます。
それまで部屋の掃除を念入りにさせていただきました。

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おじさんは今日も元気に出発していきました。
暑いですが、お元気で!

今日は弁天さまの知り合いの大学生も一緒に来ました。
高知大学の教育学部の学生さんで
お遍路を卒論の題材にしようと考えているそうです。
通しのバス遍路で結願したそうですが
お遍路を題材にするのならば、一度でいいから歩いて欲しいと思います。

手始めに最御崎寺から金剛頂寺を歩いてみては・・・
という話になったら
じゃあ、企画してよ!
という話になり、いずれやらねばならんかな?

昨夜は遅くまで飲み会をしていたそうで
後部座席で爆睡をしていました。
午前中は、たいがい寝ていました。
若いっていいねえ~。

まず33番雪蹊寺に行きましょう。
早朝ながら家族連れの車遍路さんがちらほらいます。

今日は道路の混雑状況を考えて
いきなり37番岩本寺まで行き、そこから逆に高知駅まで帰って来ます。
わしの帰りの列車が高知駅を1718発なのですよ。

四万十町までの高速道路は、まったく混雑していません。
サクサク進み、岩本寺に到着!

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本堂で、はじめてマリリンモンローさんを見つける事が
できました。
入り口近くだったんですね。
本堂でのお勤めの後は宿坊の中にある
奥の院、矢負い地蔵さまを拝ませていただき、
奥ノ院納経帳にもご朱印を頂きます。

納経所から出てきたら、本堂から琵琶の妙なる音色が聞こえてきました。
「もももしや?」
と思い、駆けつけてみれば
土佐琵琶奏者が琵琶演奏奉納しながら廻っておられる
黒田月水さんでした。
「門前の小僧」さんがブログで紹介されていて
自分も聴いてみたいなあ~、と思っていたのです。

高く低く、強く優しく、腹に染み入る
演奏と歌が本堂に響き渡り
参詣者たちも足を止めて聴き入っていました。

演奏が終わり、
拍手しようか合掌しようか迷い、合掌して演奏に感謝したら
後ろの人が盛大に拍手したのを契機に皆が拍手しました。

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あまりの感動にミーハーさながら声をかけてしまいました。
「あの~、坂本屋さんの小僧さんの記事を見ました!」
突然話しかけてきたオヤジにも、快く答えていただけました。
気さくな笑顔が素敵です。

この先重い琵琶をかついで青龍寺まで歩かれるのは
大変でしょうね。お気をつけて。

思わぬ邂逅に心を満たされて
高速道路を高岡まで戻り、
35番清滝寺へ向かいます。
ここの参道は狭く、急なので車遍路さんにとっては
屈指の難コースでしょう。

山道の入り口の結界の前で
「南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛」
を唱えました。そのおかげで
特に問題なく登る事ができました。

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お寺からはもうひとつ、降り専用の道があるので、
一方通行にしたらと思うのですが
途中の民家の生活道路でもあるので
それもできんかな?
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ここから高岡の町を南下して
塚時峠のトンネルを通ったら海が見えます。

宇佐大橋を渡り、海水浴客で賑わう宇佐湾を横目で見ながら
36番青龍寺へ着きます。
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手前の駐車場は有料なので、奥の無料の方へ入ります。
ここは海抜が低いので暑いね~。
太陽も中天近くにあります。
長い石段を登る際にも汗が流れ落ちてきます。

夏の暑い時期にお遍路をすると
暑さに意識の大半が持っていかれてしまい、
境内でゆっくりと時を過すということができませんね。
さっさと車に戻り、エアコン全開にしてほっとひといき。
ああ~、極楽やああああ。
歩きの遍路さんもほとんど見かけない。
なので、
後ろめたい気分も味わうことなく車で進む事ができます。

ここで今回の予定は終了なのですが
竹林寺に寄って文殊菩薩さまに
大学の卒論成就をお願いに行きました。
五台山へ向かう途中、大型バスが2台・・・
外国人さんの団体かな?

境内の売店で学業成就祈願をお願いしたら
お盆の間は受付は郵送のみの対応となっていました。
なので、お参りのみにしましょう。
本堂の脇に行って3人で文殊菩薩さまに
学業成就を念入りにお願いしてきました。

「祈る」という人間の想いが積み重なることで
神仏の力も強まるそうです。
わしは神仏はお願いをするものではなく
お礼をしにいくものと考えていましたが
お願いの念も必要な事だということを知りました。

人が訪れなくなると、神仏の力も衰えてしまい
廃れてしまう神社仏閣もあるそうです。


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お勤めの間、先の団体バスから多数の大陸からの老若男女が
賑やかにやってきて、本堂で手を合わせる事もなく
大声でわめきちらかして去って行きました。
香炉周辺がちょっと邪魔だったけども
納経所に大挙して行くわけではないので
わしはさほど気にはなりませんでした。
心境の変化なのでしょうか?

それから、
近頃話題の「ポケモンGO」
賛否両論ですね。
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わしとしては参拝の邪魔さえしなければ、
お寺とのご縁が出来て
札所に来てくれる人が多くなればいいんじゃないかな?
これは一過性のブームなんで
青筋立てて怒るような事でもないような気がします。

善通寺でのAKBコンサートも然り。
昔からお寺はエンターテイメントと関係が深かったんですよね。


このあとうどんを食べてから高知駅裏にある
「ぽかぽか温泉」まで送ってもらい
そこでお別れしました。
弁天さまには真夏の暑い中、
お付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもいつも無理言いましてすいませんです。

ゆっくり入浴して
1718発の特急南風で岡山まで行き、
そこから新幹線で新大阪まで戻ってきました。

おかげさまで土佐遍路は九割がた終わり、
次回は足摺岬からです。
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歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山

歩き遍路4巡目(通算5巡) 高野山
平成28年8月4日

季節は夏真っ盛りであります。
暑いです。暑いです。
こんな日は冷房の効いた部屋で本でも読んで暮らしたいです。

でもそんなことできない心と身体になってしまいました。
暇があるならどこかに行こう!

そう、歩き4巡目の結願報告に高野山に行かねば!
いつもながら、堺市に住んでいる幸運を噛みしめます。
なんたって南海高野線があるもんね。
これに乗って極楽橋まで一気に行けます。

今朝も早起きして朝6時に出かけましょう。
南海「天下茶屋駅」で
「高野山・世界遺産きっぷ」を買います。
極楽橋駅まで、そこからケーブルカー、更に高野山内のバスフリー乗車券が
セットになっていて、お得なんですよ。
あとは提携のお土産屋さんの割引や
霊宝館・金堂・根本大塔・金剛峯寺拝観割引もあります。
わしは特急ではなく普通の券を買ったので
2860円です。
特急こうや号もいいんですが、今日は特に急ぐ旅でもなし。
ゆるゆる、いくぞなもし。

急行の車内は夏休みの部活、あるいは夏期講習に行く高校生がちらほら
それに高野山にいく外人くらいでしょうか。

橋本で乗換え、列車は山の中を進む。
レールをきしませながらくねくねと高度を稼いで行きます

極楽橋駅に着いたら、なんとなく下界よりは涼しいかな?
でも蝉の声が暑さを増しているような気がする。
そんな中、涼感を演出してくれるのは
ケーブルカー駅への通路に飾られた風鈴です。
風がないので風鈴は鳴っていないのですが
一斉に鳴ったらどんなんでしょうね。
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ケーブルカー、バスを乗り継ぎ高野山山上へ。
女人堂で降りましょうかね。
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朝早いので誰もいない。境内を掃除している人が一人のみ。
装束を着替えてお勤めさせていただきます。
ちなみに、今日持ってきたのは
四天王寺門前の「大阪総合芸術」で買った傘入れです。
これ、ちょっとした巡礼に便利ですよ。
荷物も入るし。
今日は奥の院の納経帳も持ってきました。
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お勤めが終わったら、外人さんの僧侶がやってきました。
高野山ですから外人さんの修行者がいても不思議ではない。

奥の院の方向に道を下っていくんですが、
何か蝉の鳴き声も下界で聞く声と違うような気がします。
種が違うのか?
気のせいなのか?

ポツポツすれ違うのは外人(白人)観光客のみ。
朝も早くから歩き回っているんですね。
東洋人観光客はいない。

みな、杖を突いて白衣に菅傘のわしの姿を見つめています。
「May I Take a Picture?」
と聞かれたら
「OK,sure!」
と答えようと思ったがお声がかからない・・・

奥の院への道は鬱蒼とした杉木立なので
更に気温が低く、時折渡ってくる風が気持ちいい。

平日だけあって道は空いていますね。
お遍路さんの姿も見えない。

外人集団を追い越したとき
日本人のガイドさんの声が聞こえてきました。
「He is pilgrim・・・88temples・・・」
ちゃんと知っていますねえええ。


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御廟所手前の橋のたもとに白衣の集団がいて
記念撮影をしています。
これが今日初めて見たお遍路さんたちです。

最近何かと話題になっている
「ポケモンGO」
やはりここでは禁止でしょうね。
なんたって聖域ですから。
それくらいの分別は持ち合わせてもらいたいですね。
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御廟所正面では善男善女が厳かに祈っていて、
八十八箇所のそれとは雰囲気がまた違うような気がします。

5周目結願の報告と道中無事の御礼を済ませ
燈籠堂地下へ、お大師様のお姿を拝みに行きました。
さて、今回はお姿を拝む事ができるでしょうか?
じっとじっと精神を集中して・・・

おお、ぼんやりと座っておられるお姿が見えました。
これは自分の信仰心が具現化しているものでしょうか。

「見える」「見えない」
「え?どこどこ?」「わからん」
結構賑やかであります。

納経所で八十八箇所納経帳と奥の院納経帳に
ご朱印を頂きました。

帰り道の参道は、幾分人が増えてきたような感じです。
外国人は、やはり白人ばかりです。
英語ばかりとは限りません。ドイツ語も聞こえてきました。

下界よりは5℃くらい涼しいとはいえ、暑い。
大汗をかいていました。
白衣もTシャツも汗びっしょり。

金峯山寺、金堂をお参りして
さて帰ろうかな・・・ありゃ、高野山駅行きのバスには
まだ1時間あるよ。
では昼食を食べていきましょうかね。
いざ探すと、食事できる所がないよ。
結構歩いてお土産屋さん街まできました。
そこでコロッケ定食を食べ・・・

やって来たバスに乗って高野山駅に行きました。
涼しい風が吹いて来ますね~。
ここからまた暑い下界に戻らなくてはいけんのやね。

高野山は日本有数のパワースポットですねえええ。
辛き事の多い日常から離れて
生きる力を貰ってきましたよ。

ケーブルカーを降りると特急と急行がホームで待っていました。
急行の車内は空いています。
天下茶屋駅までの1時間ほどの車内では、
本を読んでいたんですが、いつのまにか
居眠りをしていました。

実は家内の母親と行った突撃車遍路のお礼参りを
まだしていません。
彼女も行きたいと言っているのですが
体調がすぐれないとか時間がないとか連れがいないとか
グチャグチャ言っているので
また無理やり連れて行こうか・・・
それとも縁がないと割り切るか、どうしようか。



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天下茶屋では、わしの行きつけの美容室があります。
実はこの日、夕方から予約を入れていました。
「今度、高野山の帰りなので巡礼の姿で来るよ!」
「わ~、楽しみ!」
な~んて言ってしまいました。
でも、早めに帰ってきてしまい、それに汗だくの服が気持ち悪かったので
ねぐらに帰りシャワーを浴びて着替え
爽やか(?)な格好で行きました。
「あれ?普通の服装ですね?」
「楽しみにしていたのに~!」
なんて言われてしまいました。
ああ、覚えてくれていたんですね。すまんこってす。
お遍路装束って、珍しいんですね。
今度はきっちり着てきます・・・・つもり。




おきらく歩き遍路 第3回 20番鶴林寺~22番平等寺 かも道コース

おきらく歩き遍路 第3回
20番鶴林寺~22番平等寺 かも道コース




熱い(?)要請を受けて、おきらく歩き遍路も3回目を迎えました。
今回は無謀にも暑い盛りに遍路ころがしの鶴林寺と太龍寺を
登りました。
これはもはや「おきらく」とは言えない行でした。
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平成28年7月30日(土)
この日は「南海なんばバス停」0700発に乗り
1000に「徳島駅前バスターミナル」到着

すでに熱い。
どうしてみても熱い。どこに行っても熱い。

少しだけ後悔の念が打ち寄せています。
なんでこんなツアーを企画しちまったんでしょう。
前に停まったバスからは参加者のAさんが降りてきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「暑いね~~~~~」
「暑い・・・」

コンビニで昼食を買い込んで、勝浦線5番乗り場でたたずんでいると
今回の先達さんのYさんが来ました。
皆、遠くから来ているので遍路装束の用意は
それぞれ工夫をこらしています。
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1120
やってきたバスに乗って出発!
鶴林寺までの車窓にいつもは歩き遍路さんの姿が見えるのですが
今日は見えませんねええええ。

1216
「生名バス停」着
県道から脇道に入ってくるバス停は、
鶴林寺登りのためのバス停でしょうね。
記念撮影してから出発
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すでに汗が滴り落ちてきました。
前を行く2人はわしよりも一回り若い。
しかしそんなこと言い訳にもならん。
わしよりも年取っていて健脚のお遍路さんはあまたいる。

鶴林寺道の前半は急坂で、さすがに遍路ころがしです。
途中のわらぶき屋根の休憩所には仮設トイレがありますが
この暑さ、扉を開けたらどんなだろうか・・・

今回は写真を撮る必要はなさそうです。
皆がカメラを持ってきているから。
でもわしの見苦しい写真が増えるのは少しく問題です。

歩幅にあわせた勾配の石段を登りきると
名水が湧き出しています。
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水分を充分に用意してきていますが
ここはこのお水をたらふく頂戴して元気を補充しましょう。

やがて自動車の音が聞こえ始め
自動車道を横切る遍路道になります。
あと少しです。
石畳の道を更に登っていくと

1400
20番鶴林寺
今夜のお宿を提供してくれるIさんが山門下で待っていました。
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4人で記念撮影をしましょう。
三脚がない?
いえいえ、杖が3本あればできますよ。
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本堂までの長い階段は、不思議と辛くありません。
なぜか?
ここはパワースポットだからかもしれませんね。
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本堂にはまだ紫陽花が綺麗な花を咲かせていますね。
荷物を全部おろしたら身が軽いこと。

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白衣まで汗でびっしょり染み渡り、
それでも余った雫が垂れてきます。
背中のお大師様も濡れて張り付いています。
なんて暑苦しいんだ。

今回のY先達様の朗々とした読経が響き渡り
それにあわせて男共の声も気持ちよくハモります。

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大師堂隣の納経所ではIさんが私たちのお勤めの様子を
宣伝をしてくれているので、少し恥ずかしいね。

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かも道への案内(?)板の横で記念撮影
ここで贅沢を言うと
鶴林寺の境内には自動販売機がないんですよね~。
ちょっとがっかりします。
ここに自販機を置いたら結構買う人がいるんじゃないでしょうか・・・


今日の山登りはここまで。
Iさんの車に乗って下界に向かいます。
みんな下着まで汗べったりなので
新聞紙を座席に敷いて乗ることにしましょう。

加茂谷集落にあるIさんの家でまず汗を流して
濡れた衣服を洗濯機に放り込み
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車で15分くらいの店に買出しに出かけます。
食材はもちろんのことですが
今夜の般若湯を選ぶのにも真剣そのものです。
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食事は自炊なのです。
五合炊き炊飯器のリミット一杯にお米を放り込み
スイッチ投入
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今夜のメニューはカレーです。
調理は不肖このわし。
なんかキャンプみたいで楽しいね。
「鯖街道キャンプウオーク」以来です。

「一滴の水にも大地の恵みを感じ、
   一粒の米にも万民の労苦を思い、
        ありがたくいただきます」

「かんぱ~い」
「お疲れさま!」
「いただきま~す」
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般若湯をいただきながらカレーをがっつく。
Iさん手作りの胡瓜の漬物もよくあいます。
この晩はみんなで熱くお遍路や加茂谷プロジェクトなどについて
熱く語り合いましたがな。

野郎共3人は2階の部屋で雑魚寝
窓からは涼しい風が入ってきて寝苦しくなく
昼間の疲れもあって
あっという間に爆睡してしまいました。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ここで注意してもらいたいのは
Iさんの家は、善根宿でも民宿でもありません。
友達の家に泊まらせていただいている、
ただそれだけです。
この記事を読んで「善根宿だ!」と連絡を取らないでいただきたい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




7月31日(日)
朝5時前に目が覚めてしまいました。
窓の外はすでに明るい。
草履をつっかけて朝の散歩としゃれこみましょうか。
庭で水やりしていたIさんに、近所を案内してもらいました。
印象的だったのは「皇子神社」
祀られているのが安徳天皇だそうです。
安徳天皇にまつわる伝承はあちこちにありますね。
ここもそのひとつです。

それに安徳天皇は実は女性で、18歳になったときに
名乗った十八女(さかり)といい、行宮のあった所が
ここの地名になっているそうです。

なるほど、興味深いですね。
地域に親しみ、伝承に思いを馳せ、次に伝える。
いいですね、大切な事です。

お宿に帰るとご飯の炊けている香りがしてきました。
今朝のご飯は炊き込みご飯です。
食器を使う手間を省いてお握りにします。
「あっちっち」
炊きたてのご飯を握るのは大変ですね。
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山盛りのお握りと地元産のトマト、茹でウインナー、
それに漬物の豪華朝食です。

昼食用のお握りも作っておきましょうかね。

0730
支度ができた所で出発しましょう。
今日はかも道のガイドをIさんがしてくれます。
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このかも道、昔は太龍寺へのメインルートであり、
隆盛を極めていたのですが、
鶴林寺から水井橋を渡って太龍寺に行く
最短ルートが開かれてから衰退していたのが
最近地元の有志たちの尽力で復活しました。

南北朝時代の町石あり、三十三観音を祀った石室ありの、
大変歴史的にも貴重な遍路道であります。
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しかし水井橋より3km余計に歩かねばならず、
時間的余裕があり、かも道に興味のある歩き遍路さんたちしか
歩いてもらえないのが難点です。

たくさんの人達にかも道の楽しさを知ってもらえるために
地元の人達が努力しております。
これ読んで興味を持たれた方、ぜひ登ってみてください。

最初の急坂を越えるとあとは
なだらかな尾根道伝いに太龍寺に至ります。
鼻歌も飛び出すくらいの楽しい道ですよ。

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十八女橋からは30分歩いて登り道の一宿寺までは
自動販売機が一台だけあり
今日の水分補給はここで行うといいでしょう。
太龍寺納経所には自販機があるので
そこまで持つだけの量を買います。
さて、何を買うか
麦茶でしょうね~。

一宿寺は、
太龍寺で修行をする修行者たちが泊まってから、
かも道を登って行ったため、この名があるそうです。
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境内にはかも道に置かれていた
西国三十三観音の石仏が移設されています。
ですからかも道沿いには安置されていた石室だけが
空しく残されています。
なんとか石室を修理して石仏を元の所に戻してもらえんでしょうかね?

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綺麗な竹やぶの急坂をえっちらおちら登ります。
まだ朝早く、暑くもないので昨日ほど辛くはない。

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途中に見所がたくさんあり
その都度ツアーの歩みが止まるので幸いです。
ここの石室はほぼ完全な状態で残っております。

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しかし、だんだんとわしは遅れがちになる。
「もっとゆっくり登っておくれんかな、もし」
などとは口が裂けても言えません。
ガイドのIさんもゆっくり登ってくれているからです。

休憩ポイントでも

一旦座り込むと、立ち上がるのが困難になってきますんで
立ったまま休むのが理にかなっています。


リュックに入っているボトルを
取り出す元気もなくなってきました。
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眺望絶佳の景色を充分に楽しむ余裕もなくなってきましたがな。
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ガレ場を注意しながら進むと
「こぶし石」や「にじり石」が現れ、それぞれの由来を
ガイドのIさんが自分の想いを混ぜながら語ってくれます。

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そこが終わると馬の背を越え、あとはなだらかな稜線を辿る
ルートになりますんで、
わしも皆になんとかついていくことができますよ。
つい鼻歌もでる・・・ことはない。

1000
21番太龍寺
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駐車場から500mの急坂を登ってこなくてはいけないので
車の方々もあえぎあえぎ登ってきます。

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山門をくぐってすぐの経堂が開いていました。
今日は掃除の日で、めったに中を見られないのでラッキーです。
一切経が収められているそうです。

納経所の脇に自動販売機が置かれています。
お勤めをした後に頂こうと誓っていましたが
喉の調子を整えるべく、命の水を頂く事にしました。

みんなコーラが大好きなことがわかりました。
赤いのや、黒いのを美味しそうに一気飲みする。

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喉の調子も絶好調
本堂では朗々と真言宗勤行次第が響き渡ります。
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その勢いのまま大師堂に行きました。
回廊を廻って奥のほうに行き、高野山と同じ造りの
大師堂前でお勤めしました。
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納経所には副住職さんがおられて
一緒に記念撮影をさせていただきました。
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わしの好きな太龍寺の龍の手ぬぐい、製造中止になったそうで
実に残念であります。
また復活させてもらえんでしょうか・・・
お遍路の最中、太龍寺手ぬぐいを被っている人同士
話が弾むんですよ。

ここで

ロープウェー下山組といわや道下山組に分かれます。
ツアーを時間通りに導くために、
自分が通った事のない道は冒険できないのです。
わしとY先達はロープウェー駅に行きます。
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ここの売店で、太龍寺手ぬぐいを発見!早速購入しました。

ガイドのIさんとAさんは舎心ヶ嶽を越えていわや道を下ります。
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わしらは1100発のロープウェーに乗って下界の駅まで行き
そこから「和喰東バス停」まで20分歩きます。
次のバスまで1時間あるので
近くの喫茶店に行きコーヒーでも飲んで休憩しましょう。
ここはカレーの名店で
隣の人が美味しそうに食べているのを横目で見る・・・

更に隣のコンビニで飲み物を買います。
アイスキャンデーを買ったら当たりがでたよ!
なんて縁起がいいんでしょうか。
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バス停では朝作ってきた炊き込みご飯のお握りを食べます。
歩いていると昼食をあまり食べる事がないのですが
待ち時間があるときには食べる事にしています。

1120に来たバスに乗り、
1130「阿瀬比バス停」で降ります。
近くの遍路小屋では、いわや道グループが待っていて、
ここでツアーが合流しました。
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なるほど、
いわや道を辿ると1時間半以内で阿瀬比まで降りてくることが
出来るのですね。
次回はこの道を歩くとしましょう。

道沿いの自動販売機で、またまたコーラを補充して
大根峠目指して進みます。
たいした標高ではないのですが
丸太の階段道なので結構辛くなってきます。
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またしてもわしだけ遅れがちになる。
せっかく乾き始めた衣装が濡れてきました。

大根峠に着いたときには汗だく・・・
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でもね、もうここからは下り道のみです。
日差しは厳しくなってきましたが
幸いに向かい風が吹いています。
無駄話に加わる余裕も出てきましたよ。
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下界に下りてきたところに遍路小屋がありました。
相変わらずアバンギャルドな建物ですねええええ。
遍路小屋に来たならば、そこで休まねばなりませんね。
すっかりぬるくなったお茶で喉を潤します。
朝飲んだ水分が汗で全部出てしまったのではないでしょうか。
これはデトックスではないでしょうか。
心と身体にいいデトックスですね。
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風を受けながら稲穂の実る田圃の中の道を歩きます。
いちばん暑い時間帯なんですが、
この旅のクライマックスが近づいているので
皆の足取りも軽い。

はや、次のおきらく歩き遍路のプランが飛び出してきます。
おお~、みんなやる気満点ですね。

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田圃の真ん中にお遍路さんのための給水所があります。
冷たい水が出てくる事を期待していたのですが
ややぬるい水でした。
しばらく出しっぱなしにしても、ややぬるい水


1400
22番平等寺
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予定表どおりです。
五色の旗が山門まで伸びてきています。
早速握ってご本尊さまのご利益にあずかれますように・・・
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ここのご本尊さまはオープンで撮影可なんで
お勤めの姿と一緒に写真に納まっていただきました。

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ここの大師堂もまたオープンな雰囲気で
好きな場所のひとつです。

最後のお勤めをさせてただき、
お大師様に今回の旅の無事終了の御礼をしました。

山門を出た所に現代の霊泉がありました。
またしてもここでコーラ軍団がご利益を頂戴しましたがな。
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余談ですが、
「コーラを飲むと骨が溶ける」
のは都市伝説です。
in vitro(イン・ビトロ)と
in vivo(イン・ビボ)の違いを理解していれば
納得いく話です。

in vitroとは「試験管内反応」の事を言い、
試験管にコーラと骨を入れたら炭酸の作用で溶けます。

in vivoは「生体内反応」で、
身体に取り込まれたコーラの炭酸は唾液や胆汁で中和されてしまい、
骨が溶ける事はありません。

でもね、自分の信じ込んでいた事が間違いだって事を
認めるのは柔軟な思考を持っていないと
なかなか出来ませんね。


閑話休題


ここからJR「新野(あらたの)駅」まで20分歩き
そこで解散です。
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1549発の徳島行きに乗って
「阿南駅」で降りる人、「徳島駅」まで行く人
三々五々別れていきます。
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かも道ガイドのIさん、道中の写真を沢山撮っていただき
ありがとうございました。
撮った写真は刻々とネットにUPしてくれていました。
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AさんとIさんは「阿南駅」で降りて、
Aさんは明日も薬王寺まで歩くそうです。

わしとY先達は「徳島駅」まで行き、駅前の「びざんの湯」で
汗を流し、濡れた衣服を着替え、
そこから高速バスで、あるいはJRでそれぞれ帰りました。

お疲れさまでした!

今回、計画の段階でこの季節にこのコースは無謀だなあと
考えていました。
歩きだけをやりたい人達にとっては
少々敷居の高い設定になってしまった事は
反省すべき事項です。

また、自分自身体力の低下を嫌というほど実感しました。
こういったコースは自分のペースで登る事が大切やなあ、
と反省すべき事項は山ほどありました。

行動中、次回のおきらく歩き遍路に対する要望が
結構出ました。
第1回から今回まで通して参加者の調整やドタキャンの頻発、
お宿との調整などなど、疲れる事が多かったので
当分開催は控えたいなあと弱気になっていたのが本音です。

でも、次回開催の熱い要望に応えるべく、
秋に三坂峠下りを計画しようかなぁ
とも考え始めています。

開催するかどうかは、知る由もない。
なぜ知る由もないかは、
知る由もない。

12番焼山寺突撃日帰り遍路

おきらく遍路通算6周目
12番焼山寺突撃日帰り遍路 平成28年7月27日

土曜日に急遽夜中までの仕事が入り、休日がなくなりました。
その代わりに27日の水曜日に休みになったので
躊躇なく焼山寺に行こう!
と考えてしまいました。
我ながらクレイジーだと思います。


6周目は、おきらく歩き遍路をやっている影響で、
巡打ちに穴あきが出来ているので、
その補完をしなくてはいけんのです。
でも、この暑い季節に焼山寺とは・・・


7月26日(火)
「日帰り」と言っても前の晩に徳島入りをしておかねばなりません。
夜中に「阿波観光ホテル」に入り、明日に備えてすぐ寝ました。

7月27日(水)
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「徳島駅前バス停」の「神山線乗り場」から
0705発の神山高校行きに乗りました。
さすがに夏休みに入ってだけあって学生さんが乗っていない。
途中2名乗ったきり、あとは病院に通院のお年寄りのみ。
新童学寺トンネルを越える頃には乗客は神山高校生2人とわし。
鮎喰川沿いのくねくねした道をバスは走る。

バスの車中で
8月の土佐遍路の予定を急に思いつき
スマホとにらめっこして宿の予約や
交通手段を調べていたら酔ってしまいました。
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0815
「寄井中バス停」着 1000円なり。
さあここから焼山寺まで7km歩こう。
標高700mまで登ります。
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11番から登るのと比べると、
山をふたつ越えなくていいんですが
それでも700m
それに暑いしね。

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鮎のいそうな川ですね。でも釣り人はいない。
ここはポイントではないのかな?

寄井の集落には人の影もない。
高齢化が進んでいるのでしょうか。
神山町でよく見かけるのは道沿いに植えられた枝垂桜です。
春にここを通ったときには綺麗でしたね。
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すだち館を過ぎて、いよいよ山道に入ります。
だんだん気温も上がってきました。
一歩一歩歩くたびに汗が噴き出してきます。
すでに手ぬぐいもびっしょりになっていて
絞る事ができます。

だいたいこの季節、
それも平日に焼山寺に歩いて登るような酔狂人は
あまりいないやろうなあ。

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歩き遍路道の表示があると、
そちらの方が険しい山道なのに
ついついそちらを選択するのは性でしょうか。

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さすがに山道は空気がひんやりとしています。
ときおり渡る風が心地よい。
でも汗は容赦なく流れ出ていき、
水分補給が欠かせません。

旧遍路道から自動車道に出ると
勾配は楽になりますが暑さが増します。
杖杉庵手前の無人販売に「すだちジュース」が売ってありました。
買おうか、買おまいか、一瞬悩んだのです。
なぜか?
今日はリュックの中にウエストポーチも全部しまいこんでいたのです。
お金を出すには装備をおろさねばなりません。
そんな気力もないほど暑さで疲れていました。
結局買いませんでした。

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杖杉庵まで来て
衛門三郎さんとお大師様の邂逅像を見ながらドタッと一休み。
水筒の水の残りは僅かですが
全部飲み切らないように気をつけねば。
先ほどの無人販売の所まで戻る気力もなし。

ここまでくればゴールまであと少し。
今日も山歩きのお供である携帯ラジオ
AMはNHKしか入らないので
夏休み子供科学相談を聞いていました。
「なぜツバメは前の年の巣をそのまま使わないの?」
「なぜ人間は冬眠しないの?」
「地球が滅んでもゴキブリは生き残るって本当?」
などなど。
子供の鋭いピュアな質問に偉い学者の先生が答えるのですが
時々ごまかすような答えをしたり、
難しすぎる学術用語を使ったりしています。

わしは歩きながら
「ごまかすな!」
「それじゃ子供はわからんぞ!」
と突っ込みを入れます。
怪しいお遍路さんだと思われるでしょうね。
でも安心してください。誰にも出会わなかったから・・・・

艱難辛苦の上
1042
12番焼山寺
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山門の階段下に自販機があります。
この設置場所、ベストチョイスだと思います。
無意識にポカリスエットのボタンを押していました。
一気飲みすると
細胞にプチプチ染み渡っていくような感覚がしました。
ああ、おいしい。

頭から爪先まで雨に濡れたようにぐっしょり濡れていました。
これ、ぜんぶ汗かああああああ。ああ~、気持ち悪い。
納経所横の休息所にリュックを「ベチャ」と置いて
本堂に向かいました。

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車遍路さん夫婦がいて、
「おリン」を打ちながら朗々と読経する声が響いていました。
真っ白な地下足袋を履いて、本格的スタイルです。
わしの読経をかぶせて邪魔するのが憚られるので
先に大師堂へ行ってお勤めさせていただきました。

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納経所では大きなアブに出迎えていただきました。
何匹もいるようで、お寺の人がハエ叩きで追っ払っていました。
「おねがいします」
「今日は何名様ですか?」
「わしひとりです」
「何で来ましたか?」
「・・・歩きですが」
「そうですか。お疲れさまです」
駐車場から距離があるのでそこから来るだけでも
汗べったりになるでしょうね。

少し雨が降ってきました。
気温が下がったような気がします。

自販機でペプシストロングを買い、
一気飲みして、さて帰りましょうか。
ああ、ゲップがすごい。

帰りはすだち館近くの「焼山寺バス停」1315発のバスに乗ります。
いま11寺過ぎ。
3km下りなので余裕です。

山道を軽快に下りますが、ここで問題発生

石畳が雨で濡れて
気をつけないと滑るようになったのです。
下りの山道では
今使っている富士登山の五尺の八角金剛杖が役立ちます。
長く持つ事で下り道が安定するのですよ。

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12時近くにすだち館に着きました。
バスの時間までまだ1時間近くあります。
初めてすだち館に入ってみました。

アイスクリームとシソジュースを飲みました。
いずれも100円
今日はダンタイサンも歩きも来ません。
女将さんと1時間くらい世間話をしました。
梅干の漬け方や新ショウガの食べ方、山菜の天ぷらの話などなど。

初めて知ったのですが、ここは善根宿もしているのですね。
廃校の教員住宅をお宿にしているそうです。食事つき。
いいなあ、こういうところ。
今度泊まってみよう。

1315に来たコニュミティバスに乗り、
寄井中まで10分くらい。250円です。

寄井中から徳島行きの便は1430です。
1時間以上あったので先のバス停まで歩く事にします。
幸い向かい風なので気持ちよく歩く事ができました。
途中の工房からお母さんが出てきてお接待に
お茶をいただきました。ありがとう。

神山役場前の道路に何かいる・・・

キャ~ッ

動かない。
死んでいるのかな?
でも首を動かしている。

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どうやら怪我をしているようです。
車に轢かれたのかな?

今年初めて蛇をみましたがな。
山道で見なかったのは幸いなりけり。

結局2kmくらい歩いて、
「青井夫バス停」(なんと読むのかな?)
まで行きました。
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途中に番外の善覚寺大師堂というのがありました。
しかし、気力尽き果てていたわしは
そこまで行く気にはなれず・・・
今度必ず行きます。

バス停で遅い昼食を食べていたら驟雨があり、
その間は気温が下がっていたのですが
雨があがると蒸し暑さが倍増してしまいました。

1438
やってきたバスに乗り徳島駅前まで行ったのですが
冷房の効いたバスの車内で汗で濡れた服が冷えて
何とも気持ちのいいものではありませんでした。

1540に「徳島駅前バス停」に着いたら
8月の土佐遍路のためにJRの切符を買っておきました。
ちょうどお盆の季節なのでバス便が売り切れていたんです・・・
でも新幹線と特急南風の指定席は無事取れましたよ!

次回の段取りも済んで、さてお風呂に入りましょう。
いつもの「びざんの湯」に行き、天然温泉で疲れを癒して
濡れた衣服を全部替え、
食事に行きました。
ビールの美味しい事!

1800発の便でなんばに帰ったのですが
今日は帰ったらすぐに濡れた衣服の洗濯をせにゃなりません。
眠かったのですが放置しておいたら臭くなるんで
これは省略できないのです。

明後日の土日は
「おきらく歩き遍路ツアー3」
鶴林寺、太龍寺の遍路ころがしですがな。
本当に遍路漬けの日々です。
これもまたよしかな。








歩き遍路通算6周目 8番熊谷寺~10番切幡寺、18番恩山寺、19番立江寺、23番薬王寺

おきらく遍路通算6周目

平成28年7月18日~19日
8番熊谷寺~10番切幡寺、
18番恩山寺、19番立江寺、23番薬王寺

「おきらく歩き遍路ツアー」で取りこぼしたり
すっ飛ばしたりした所の散華を補完する旅です。

土日が仕事だったので海の日の3連休ならず・・・
その代わり18(月)19(火)に休みをいただき徳島方面に出発


7月18日(月)海の日
朝4時半に起きて急いで荷物をつかんで
始発の電車に乗り、なんばへ。
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0630なんば発徳島行きのバスに乗ります。
南海なんばバス停は改修工事のために
なんばパークスの1階に移動しています。
ここは場外馬券売り場の近くという事もあり、
たむろしている人達は雰囲気が違いますね。
それにネタあわせをしている若手芸人もいます。

始発なので乗客もちらほら。
ちょっと寝不足で頭がボ~ッとしていましたが
1時間くらいうたた寝したらすっきりしました。

0930「徳島駅前バス停」に到着
ここから徳島バス「鍛冶屋橋行き」に乗り、
6番安楽寺近くまで行きます。
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バス内は、ショッピングセンターや
博物館の「あすたむらんど」へ行く
学生さんたちが多く乗っていて賑やかでした。

1時間くらいバスに揺られて
「東原バス停」で降ります。
今日、梅雨が明けたそうです。
むっとするような空気に包まれながら、歩くとしましょうかね。
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道の向こうには安楽寺が見えます。
駐車場のトイレを使わせてもらい、顔を洗いました。
三連休の最後の日だけあって車遍路さんが沢山来ていますね。
バス遍路さんはシーズンではないのかな?

うお~、暑い暑い。
頭がボ~ッとしてきますがな。
まず、腹ごしらえをしましょうかね。
7番十楽寺門前のうどん屋さんに入ります。
ここ、いつも通りかかるときには閉まっていたんで
一度入りたかったのです。
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暑いが名物の「たらいうどん」を注文します。
うどんの食感が讃岐のそれとは違うんですね。

熱気のこもるアスファルトの道をヨロヨロ歩いて行くと
真念の石碑が建っています。
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これは「真念」の文字がはっきり見えますね。
拓本をとりたいなああああ。

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ずらりと並ぶ仏さまが迎えてくれます。
地元の人達に大切にされていますね。
夏の昼下がり、道行く人は我独り。


1248
8番 熊谷寺
緑濃い山門が迎えてくれました。
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春と秋の景色も綺麗でしたが、
蝉の鳴き声の聞こえる暑い夏の日の山門もまた
味わい深いですね。

やはり駐車場には自家用車が沢山来ています。
駐車場からは誰でも歩いて登らねばなりません。
真っ白な白衣を着た人達が汗をかきかき石段を登っています。
おきばりください。

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大師堂への石段を、まだ咲いている紫陽花の花が彩っています。
前を行くお年寄りの足には少しきついかもしれませんね。

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今回は山門に目が行きます。
参拝を済ませて帰るときに、山門と向こうの里と山の景色がいいなあ。
これぞ札所の景色、と感じました。

熱気の立ち昇る田圃の道を歩いて行くと、
路傍の草が風にそよいでいます。
しかし涼しくない。なぜか?
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この時間遍路道を巡打ちで歩くと、追い風になっているようです。
時々立ち止まると風がふいているのが体感できるんですが
歩き始めると風速と同じになって風がなくなります。
追い風だと少しは楽なのになあ。

流れる汗とともに歩いて行くと
かなたに法輪寺が見えます。
ほんとうにここは田圃の中のお寺ですね。
昔の札所もこういった風景の所が多かったんじゃないでしょうか。
今回、ここの風景を描きたかったので
念入りに記録を撮りました。
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夏の空と田圃の中の札所です。


1400
9番法輪寺
門前の茶店には「カキ氷」の旗が・・・
まずは参拝をしましょう。
お勤めの間にも、「何食べようかな?」
煩悩の塊です。
煩悩を払うために、地面に座ってお勤めします。
小石が足の甲に食い込み、煩悩を払ってくれます。

ご朱印をいただき、
足は自然に茶店に・・・
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「カキ氷ちょーだい!」
「今日は暑いねえ」
「梅雨があけたそうです」
開け放たれた窓から風が流れ込んでくる。
冷房の風よりも優しく、夏を感じさせてくれます。
田圃から吹いてくる風とカキ氷
昭和の夏ですね。

店内に掲げられている御朱印の掛け軸
真ん中にいるのは阿弥陀さまです。
女将さんによると、御宗旨は浄土真宗だそうです。
真言宗のお寺の門前には浄土真宗の有名茶店
お四国の懐の深さ、広さを思うのでした。


カキ氷食べて元気一杯
さて次に行きますかね。
今日は次の切幡寺で終わりです。
ひたすら西へ向かって歩くのみ。
相変わらず追い風です。

途中にあるお接待所に置いてあるポットには
冷たいお茶が入っています。ありがたいなあああ。
2杯いただきました。

今回の旅の目的のもうひとつ。
門前の巡拝用品店で数珠を買う事です。
以前、遍路宿に泊まったとき
般若心経と八十八ヵ所のご本尊が刻まれた黒檀の数珠を
見せてもらい、それが欲しくて欲しくて・・・
しかし、結構値が張るのでお小遣いをためておき
いざ買いに来たのです。
もしかして売り切れていないかな?
との杞憂は無駄でした。

ありましたよおおおおおおお。
買いましたよおおおおおおお。

数珠を見てにっこり。
来年から使わせていただきましょう。


1520
10番切幡寺
333段の石段をひたすら登ります。
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木々に囲まれているせいか、気温が少し低いような気がします。
いつも333段の階段の数を数えながら登るのですが
途中で数がわからなくなってしまうのが悩みの常です。
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今回ここの奥の院を訪ねました。
境内にあるので行きやすいのです。
しかし表示がなく、どこが奥の院かな?
納経所で尋ねようとしたら
姦しい御刀自様3人組が占拠していて
「あら~、法輪寺のご朱印がないわあ」
「え?あなた忘れたの?」
「あっ私のもないわぁ」
「ええ?ちゃんと参拝したよね!」
「わたしも参拝したわぁああ」
「ええ?ここの前は法輪寺よね?」
「ちゃんと参拝したわぁ」
「わたしのもないわ!」
「参拝したはずよね!」
納経所の御刀自様も巻き込んでのエンドレス言い合いが
しばらく続きました。
法輪寺でもこの勢いでお喋りばっかりしていて
納経所に行くのを忘れたんでしょ?

ようやく
「帰りに寄りましょう」
という結論に至るまで待つこと5分

ようやく
「あの~、奥の院へはどう行けば・・」
「塔の奥に行けばありますよ」

本堂の脇、石段を登って不動堂へ行き、
更にその上に行くと多宝塔があり、あれ?どこかな?
もしやもしやと
裏手に廻ると猪よけのフェンスの扉の向こうに
山道があります。
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奥の院の匂いがぷんぷんしてきます。
お遍路さんもほとんど訪れないやろうなああああ、
と思う山道を登ると
白い建物があります。

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切幡寺奥の院「八祖大師堂」
インドから中国を経て日本へと密教を伝えた正統の八人の祖師を祀っています。

第一祖 龍猛菩薩(りゅうみょうぼさつ)
第二祖 龍智菩薩(りゅうちぼさつ)
第三祖 金剛智三蔵(こんごうちさんぞう)
第四祖 不空三蔵(ふくうさんぞう)
第五祖 善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう)
第六祖 一行阿闍梨(いちぎょうあじゃり)
第七祖 恵果阿闍梨(けいかあじゃり)
第八祖 弘法大師

七祖、八祖くらいしかわからん・・・
勉強しなくちゃ。

納経所まで降りてきて、
無事に奥の院納経帳にもご朱印をいただきました。

今日はここまで!
山門駐車場まで降りてきてへたり込んだらもう動く気力なし。
民宿「越久田(おくだ)屋」さんに電話を入れる。
「あの~切旗寺駐車場まで迎えに来て・・・」

ここは素泊まりのみですが
結構遠い所までの送り迎えをしてくれるお宿です。
天然温泉「御所湯」まですぐなのでお風呂もそこです。

チェックインして宿泊費4000円を払い、
汗で汚れた服を脱いで出しておくと洗濯してくれます。

早速温泉まで連れて行ってもらいます。
車中、
「あの~ここの地名の『御所』とは、かしこきあたりのお方由来ですか?」
「土御門上皇由来とか・・・」
「ふ~~ん」
あとで調べてみましょう。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
御鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して起こした承久の乱に連座し
はじめ土佐に配流されたが、のち阿波に移され、ここに守護が御所を
作って厚遇したためにこの地名が残ったそうな。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

温泉に浸かり、汗を流して体重計に乗ってみたら
出発前より3kg減っている。
やった~!



思うのはぬか喜び。
これは単に脱水状態なのです。

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館内のレストランで失われた水分の補充を行いました。
うぅ~~ん、夏はやはりこれやね。
過剰に水分の補充を行い、お宿に帰りました。
今日の宿泊者は、わしと自転車遍路さんの2人

遅く到着した自転車遍路さんがお風呂から帰ってきてから
談話室で語ろうかなと思って待っていましたが
眠くて眠くてたまらなくなり、
部屋に帰って寝てしまいました。

昼間に暑さにやられて少し熱中症気味だったんかなあ。
死んだように寝てしまいました。



7月19日(火)
本日は列車&バス遍路で、薬王寺~立江寺~恩山寺の逆周りです。
暑い日は無理しない。
0645にお宿の車で「鴨島駅」まで送ってもらいました。

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「鴨島駅」~「徳島駅」~「阿南駅」~「日和佐駅」
通勤通学の人達にもまれながらの列車旅です。
お遍路装束はわしひとりなんですが、
徳島の人達は、日頃からお遍路さんの姿を見慣れているので
ジロジロ見られる事もなく、空気みたいな存在でした。

1045に「日和佐駅」に着き、
華やかな幟が立ち並ぶ道の駅の中を歩いて薬王寺へ。
ついつい立ち寄りたくなるのですが、ぐっとこらえます。

1053
23番薬王寺
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瑜祇塔に足場が組まれています。
修理中かな?レアな光景です。
本当はここの桜満開の写真を撮りたいなあと思っています。
来年こそは!

上から下から蝉の声が降ってくる境内にはわしひとり。
蝉の声に負けぬように
大きな声でお勤めさせてもらいました。

さて昼食を、先ほどの道の駅でしようかと道路を歩いていたら
つい、目に入ったうどん屋さんに入ってしまいました。
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冷やしうどん大とコロッケ、アジフライ合計550円
フライは揚げたてでないので食感が悪かった・・・

「日和佐駅」構内には風が吹き抜けて
日陰は気持ちがいいね。
夏の日もこんな日ばっかりだと過しやすい。
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やってきたワンマンローカル線に乗って「立江駅」まで。
ローカル路線は鉄道系のカードが使えないのが難点です。

「立江駅」から200m歩くと

1324
19番立江寺
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親孝行な息子が老婦人を連れてお遍路をしていました。
でも暑さでお婆さんの足がよろけがちでしたね。
お気をつけて

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立江寺から200m歩いて
白鷺橋ほとりにある「立江小学校前バス停」から
恩山寺を目指します。
8分ほどバスに揺られて
「恩山寺前バス停」で降ります。

坂道を歩いて登っていくと、
道の脇に遍路シールと石段があります。
もしかしてこれは旧遍路道?
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一瞬登ってみたかったけれども
藪が深く、長い生き物が出そうなのでやめておきました。

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今日も糜爛樹の幹は鮮やかです。
つい、樹皮を掻きとりたくなりますが、やめておきます。
旧遍路道は地元の人達が整備しているのでしょうか
きちんと草刈されていて歩きやすい。


1420
18番恩山寺
平日はお年寄りの車遍路が多いですね。
休みの日はダンタイサンや高速車遍路さんたちが多く
お年寄りにとっては平日がゆっくりと参拝できるのでしょうね。

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お大師様に今回の旅の無事を感謝して
帰路に着きます。
「恩山寺前バス停」~「小松島高校前バス停」
そこから500m歩いて「南小松島駅」に行きます。
駅構内売店で、
駅前にある名水の泉を教えくれたので
早速行って見ました。
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地元の人がポリタンク持って汲みに来ていました。
水筒に汲んで飲んでみたら冷たくて寒露寒露

1539「南小松駅」~1603「徳島駅」
1800のバスに乗るのでまだ時間があります。
「びざんの湯」に浸かり、汗を流して
駅前王将で夕食を食べました。
本当は骨付き鶏の店に行きたかったのですが
開店時間までまだまだあったので諦めたのです。

1800発の難波行きバスに乗ったら
知らぬ間に寝てしまっていました。
暑い中の移動は体力が奪われていたんでしょうね。

来週は焼山寺に行こうと思います。
我ながらクレイジーな計画やなあ、と思いますが
止められません。
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西国四十九薬師巡拝 三十番多禰寺

西国四十九薬師巡礼

30多禰寺00

平成28年6月20日
息子の結婚式の準備で、双方の家族の顔合わせのため
裏京都市の実家に帰省してきました。
無事それも終了し、さて何をするでもなし・・・暇をもてあましてしまいました。
それなら地元のお寺に行こうかな。
西国29番松尾寺もいいけども、近くに有名なお寺もあります。
醫王山多禰寺(たねじ)です。そうか、ここは西国薬師霊場なんやね。

では行くか!
ただでさえ田舎の裏京都市の、更に山の中に向かって車を走らせます。
途中、有名なアジサイ園があり、車が次々と吸い込まれていきますが
横目でそれを眺めて・・・
「多禰寺」の看板に沿って更に山奥に入ります。
梅雨の晴れ間、蒸し暑さが際立つ山の中
訪れるのはわしひとり、と思ったらタクシーが一台やってきて、
カメラを携えたオジサンが一人降りてきました。
確かガイドブックには、「駅からタクシーで12分」
料金はどのくらいなんでしょうね?
松尾寺といい多禰寺といい、交通の便は必ずしもよくない。


西国薬師第三十番札所である多禰寺は、
多禰山の中腹に位置し、裏京都市内最古の寺で、
御開基は聖徳太子の異母弟・麻呂子親王、
用明天皇勅願所の格調高いお寺です。
30多禰寺01

仁王門には仁王さまの写真のみがいます。
東大寺の次に大きいと言われる実物は重要文化財なので、
宝物館におられるそうです。

30多禰寺02
アジサイの綺麗な参道を歩いて行くと本堂が見えます。
30年くらい昔、ここまで職場の遠足で歩いてきた事があるんですが
残念ながらそのときの記憶がありません。
初めてここを訪れたような印象です。

30多禰寺03
屋根の形は独特の形状で、積雪から守る形状だそうで
松尾寺も同じような形をしています。

ここは真言宗東寺派の寺院で、
いつもの真言宗勤行次第で朗々とお勤めができます。
ご本尊のお薬師様へのお勤めを終えて、
さてお大師さまはどこかな?
う~~ん、見当たらないなあ。

本堂の向かい側に納経所兼寺務所があり、
「あの~、西国薬師のお納経帳はないでしょうか・・・」
「ありますよ」
「おおっ、く・ください」
西国薬師の納経帳は、バインダー式なのです。
西国薬師納経帳
この形式は、納経帳を忘れてきても安心ですね。
この瞬間から、「西国薬師霊場」巡拝が始まりました。
30多禰寺04

さきほどのタクシーのおじさんは写真を撮るのが主みたいで
お参りはしているのか、していないのか・・・

納経帳も買ったし、さて帰ろうか。
道の分岐点に気になる看板がある。
「八十八ヵ所地蔵巡り」
すごく気になりますが、
入り口まで行ってみたら草深き山道でした。

またの機会に・・・です。

西国薬師
西国薬師巡礼は、平成元年に結成された比較的新しい霊場で、
札所が近畿一円に分布していています。
訪れるのには結構手間がかかりそうですが
ボチボチ行ってみましょうかね。

歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願 83番一宮寺~88番大窪寺

歩き遍路4巡目(通算5巡目)結願
83番一宮寺~88番大窪寺

通算5巡目の結願です。今回は休みを申請したら通ったので
金土日3日間の旅になります。
いつも慌しい日程なのですが、
せめて結願の日は余裕を持っていきたいですね。

6月30日(木)
仕事を終えたらダッシュで南海なんば高速バス停に行き、
1800発の高松行きに乗り込みます。
日中暑かったので疲れもあり、
うとうとしていたら高松市内に入っていました。

2146
高松駅前バスターミナル着
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今夜のお宿は高松駅前のホテルエリアワン高松です。
ロビーには外国人がわやわやいて、観光地を熱心に調べていました。


7月1日(金)
今日から7月です。まだ梅雨は明けていませんが、
少なくとも3日間は晴れです。
ありがたいのですが、気温が高く蒸し暑いですね。

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琴電「高松築港駅」0600発の始発に乗って
「一宮駅」を目指します。
朝早いのですが学生さんがちらほら見え、
駅から降りて一宮寺までの1kmくらい歩くなか、
時々挨拶をしてくれます。

0634
83番一宮寺着
ここの門は駐車場からの入り口ですね。
いったんここをくぐり、山門のほうに行って入りなおします。
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納経所が開くまでには時間があるので
ゆっくり丁寧にお勤めしましょうかね。
手水場ではお大師様の手から水をいただきましょう。
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地元の人でしょうか、お参りの人がちらほらやってきます。
それに3人連れの車遍路さんもやってきて
朝の境内にお勤めの声と線香の香りが漂います。

7時に納経所が開くと同時にご朱印を戴き、
「一宮駅」に戻ります。
ここでも通学途中の学生さんたちから
挨拶を貰いました。いいですね~。

「一宮駅」から「瓦町駅」まで、
そこから長尾線に乗換え「花園駅」で降ります。

今回、高松市にお住まいの川東さんを訪問するのが目的です。
「四国霊場奥の院納経帳」を作成された方です。
四国遍路をしていると、時折奥の院に出会う事があります。
最初は八十八箇所霊場を廻る事で精一杯だったのですが
やがて別格、そして奥の院の事に
思いを廻らせる余裕がでてきました。

民俗学者である五来重さんの「四国遍路の寺上・下」には
奥の院の成立と変遷についてとても興味深く書かれてあり
巡拝回数を重ねる毎に
奥の院に対する興味が増してきていたのです。

事前に連絡して訪問を伝えておいたので、
朝早くにもかかわらず、気持ちよく対応していただき感謝です。
「四国霊場奥の院納経帳」2500円
「奥の院道指南」1000円
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お茶を出していただき、
色々な興味深いお話を聞くことが出来ました。

写真撮影と掲載を許可していただきました。
奥の院にとどまらず、四国遍路の研究をされている方で
豊富な知識はもちろん、実際に現地調査などをされて
その幅広い学識には深みと説得力があり、
知識だけでの教えたがりの輩とは格が違います。

一日中でもそのお話を拝聴していたかったのですが
先を急ぐわしは、後ろ髪引かれる思いでその場を後にしました。

そのまま遍路道を歩いていけばいいのですが
今日は暑すぎる・・・
無理するのは、やめ。
「花園駅」~「瓦町駅」~「琴電屋島駅」
と移動して屋島の麓まで来ました。
駅前から屋島山上行きのシャトルバスに乗り
約10分100円の旅です。
車窓からは五剣山が見えます。
中学校の修学旅行で屋島に来たとき、この景色を見たなあ、
と思い出に浸っていました。

平日の屋島山上駐車場はガラガラ
観光客もまばらですがな。

1010
84番八島寺着
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今回はタヌキ様を主題に写真を撮りましょうかね。

本堂ではガヤガヤ喋っている婦人たちがいます。
「線香は3本・・」「納め札に名前と日付を書く・・」
観光客か、お遍路さんか?
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参拝を終えてシャトルバスの帰り便を待つ間
風が吹き抜ける売店前のベンチで
先に貰った「奥の院道指南」を熟読していたら
車から降りてきた車遍路の中先達さんが声をかけて来ました。

「道がわからないの?赤い門の向こうから降りるんだよ」
「あ・・・はあ。ありがとうございます」
「本当にわかっているの?」
「ありがとうございます」
「わかってる?・・・わかるよね・・」

そういい残して去っていきました。
遍路初心者に見えたんでしょうかね。
それもまたよし。

「琴電屋島駅」まで降りてきて「八栗駅」まで移動します。
車内は適度に冷房が効いていて気持ちいいね~。
揺られる事わずか4分
歩きゃいいやんけ、と思われますが今日はちょっと急ぐんですよ。

「八栗駅」から歩いて2km
八栗ケーブル駅まで来ました。
12時ですねえ。
お腹も空いてきたのですが、昼食は先のうどんやと決めているので
ここではカキ氷をいただきましょうかね。
心に余裕のないわしは、発車時間が気になるあまり
クリーム金時を一挙に流し込むと、キ~ンと頭痛がして
しばらく絶句してしまいました。
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赤いケーブルカーに乗り、急な斜面を登ります。
紅葉の季節には綺麗・・・なんかな?

1205
85番八栗寺着
山の上だけあって下界よりは幾分涼しいような気がします。
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境内の菩提樹には実がついていますね。
これ、実ですよね?

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下りは緩やかな山道を降ります。
山上駐車場は特になく、ケーブルカーを使わない車遍路さんは
道の両側に沢山路上駐車しています。

この道は春夏秋冬好きな道です。
暑いときは木々の木陰を渡る風が涼しい・・・が
追い風で歩いているので風を満喫できないのが残念です。
時々立ち止まり、風を楽しむ。

下界に下りてくると熱風が吹いて来ます。
しかしその中に潮の香りがしてくるのが
旅情をかき立ててくれますね。

「塩窯駅」まで来ました。
お目当ての駅前うどん屋さんです。
お昼を過ぎたので天ぷらの数は少なかったんですが
それでも掻揚げをゲットし、チラシ寿司と一緒に食べました。
タルタルソース、オーロラソースかけ放題
これで550円なり。満足満足
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「塩釜駅」~「琴電志度駅」と移動します。
駅から志度寺へ向かう途中、
ナビと取っ組んでいる逆打ちさんとすれ違いました。
現代はナビがあるからいいけども、なかった頃は大変でしたでしょうね。


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86番志度寺着
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境内は鬱蒼とした森の風情です。
なにやら蝉の声も聞こえてきます。
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暑い人のいない境内で一人お勤めをしていたら
何か頭がボ~ッとしてきました。
ありゃ?熱中症かなあ。
水分をこまめに摂っているんですが、のぼせたような感じです。
こここれはまずい。

ここから長尾寺まで歩いていこうと計画していましたが
無理して身体を壊したらいかん。
列車で行こうかね。
ちょっと回り道になりますが
「琴電志度駅」~「瓦町駅」~「長尾駅」
で行きましょう。
1時間くらい揺られる車内で目をつむっていたら眠っていました。
僅かの間でも熟睡できると疲れがとれるような気がします。

1630
87番長尾寺着
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やはり境内にはほとんど参拝者はいません。
この時間になると、幾分暑さも和らいできたような気がします。
納経所横の売店も休業していますね。

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本日のお宿は、門前のあづまや旅館です。
「こんにちは~。お世話になります」
「あれ、着きましたか。遅いので電話しようと思っていたんよ」
宿泊者は、わしひとり。
夏場はシーズンオフなんやね。
部屋に落ち着いたら、ウエルカムアイスクリームを頂きました。
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こういったサービスは嬉しいねえええ。
さっそくお風呂と洗濯を使わせていただき、
6時の夕食まで宿においてある漫画を読んでくつろぐ。

暑さでのぼせた体調も、この頃にはすっかりよくなっています。
無理せず早めの休息が大事ですね。

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夕食はわしひとり。
話し相手がいなくて少し寂しかったですが
大飯三杯頂いてさっさと寝る事にします。


7月2日(土)
今日もいいお天気で、窓を開けるとすでに暑い兆しがします。
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朝食の卵がやけに大きい。
「この卵はね、双子卵なんよ」
「へええええええええ、最初から双子ってわかるんですね」
「ここの名物で、いつも買いに行くんよ」
「あっ本当や。双子や」
「縁起いいんやよ」
「そうですねえええええ」
それに味噌汁にお餅も入っています。益々縁起いいねえ。
大飯三杯頂き、出発しましょう。

0700
女将さんの見送りをうけつつ、結願寺へ向けて歩きます。
やはり蝉の声が聞こえてきますね。
もう梅雨が明けたんかなあ。

山間の田園地帯をひたすら歩きます。
田圃には背の伸びた稲が揺れていますが、カエルの鳴き声が聞こえてきません。
何故かな?水が少ないせいかな?

0820
おへんろ交流サロン着
もうすでに開いています。
館員さんがわしのことを覚えていてくれました。
今は純粋な歩き遍路をしていないので、遍路大使の申請は遠慮させていただき、
かねてより持参の札所の絵を持ってきたので納めさせていただきました。

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今の展示の目玉は、納め札を納めた俵と古い納め札です。
歴史的にも価値があるものですね。
しばらく四方山話をさせていただいていましたが
入館者がチラホラやってきたので出発する事にしました。

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今回は花折れ峠の旧遍路道を歩む事にします。
途中の山道があり、遍路道っぽいのですが
旧遍路道の道路は、残土処理場へ行き交うダンプカーが危ないので
山道を整備した道だそうです。
前回そこを通ったら勾配の急な事!

今回はダンプカーに気をつけながら勾配のある道を歩きます。
またしても追い風らしく、
木や草が風に靡いているのですが
わしには風が感じられません。
立ち止まってみると風が心地よい。

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残土処理場を過ぎると車の行き来もなくなり、
普段は車も通らないような道になるので、
のんきに道の真ん中を歩く事ができます。

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丁石に沿って歩くので、見える限りの丁石は確認しながら歩きます。
長い年月の遍路道の変遷に伴い、確認できなくなったものもあります。
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まだ今はアジサイの季節なんやねえ。
この暑さでは、つい真夏になってしまったような錯覚を覚えます。

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途中の休憩所に座り込んで休んでいると
鶯の声も聞こえてきます。
蝉の声と鶯の声、両方聞こえてくるのはちょっと面白いですね。

山道が終わり、国道と合流したとたん、風情のないアスファルト道になり
照り返しも相まって暑さが倍増してきます。
そろそろ水筒のお茶も残り少なくなってきました。

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残り三十丁を超えた所で集落があり、
蕎麦屋の駐車場に自販機がある!
さて、何を飲もうかな・・・
梅ソーダがあるよ。
確か、梅酒は暑気あたり対策に昔から飲まれていたなあ。
買って飲んでみたら、気分的に元気になったような気がしました。

さあここから最後の道程です。
国道から別れ、旧遍路道を歩みます。
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看板には丁石があると示されていますが
草深い中、何が出現するかわからないので確認するのはやめておきます。
去年の秋に、渋柿を食べた柿の木があります。
もう間違って食べないぞ。

ゆるい坂を上り詰めた所に
山門が見えました。
おお、大窪寺や!
やはりこの道程は結願のコースですねええええええ。
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1210
88番大窪寺着
5巡目の結願です!
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もう5巡目・・・まだ5巡目
自分にとってこれは通過点に過ぎないのでしょうか。
しかしここに至ったのは自分独りだけの力ではありません。
お大師様と、お四国の人達と、自分をとりまく人達の
力添えがあったからなのです。
今後も益々精進していきます。
本堂、大師堂で念入りにお勤めさせていただきました。

納経所でご朱印を頂き、さてどうしようか。
まずは腹ごしらえをしましょうか。
老舗の「八十八庵」に飛び込み、
「打ち込みうどん!」
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暑い暑い日なんですが、これ食べなきゃ結願の気分を味わえない。
自分にとってのルーティンなのです。
幸い背中には扇風機の風が当たってくれます。
熱々のうどんをゆっくり、かみしめて食べます。
しかし、思ったほど汗だくにはなりませんね。
暑い日には熱い物を食べたり飲んだりするほうがいいのかもしれません。

腹ごしらえが済んだら、
次は門前の「飛猿閣」に行きます。
ここのお母さんに会いに行くため。
「こんにちは~!」
「あれ、ひさしぶりやね」
顔を覚えてくれていました。嬉しいなあ。
83歳のお母さんは今日も元気です。
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店先には愛知からの観光バスが3台停まっていて
ギャクウチツアーのダンタイサンが沢山来ていました。
店の2階で装束を調えてから参詣に出て行きます。
装束や必要品で、さぞ儲かるやろうと思っていたら、
なぜか旅行会社が最初から用意してきているそうで、
単に場所を提供しているだけですって・・・
儲けもないのになぜ?と凡俗は考えてしまいますが
そこはそれ、こういった無償の行為が後々返ってくるのでしょうね。

それから日本遺産認定記念散華台紙のコンパクト版が売ってありました。
思わず手が出そうになりましたが、雲辺寺で大きいほうを買っていたので
遠慮しておきました。

いつもお母さんからお接待を頂戴し、
恐縮至極であります。
しばらく雑談をしてから、本日のお宿に行きます。

1400
民宿「八十窪」の前まで来たら
「今日泊まる人かいね?」
「はははい。もういいですか?」
「いいですよ」
おおっ有難い。
チェックインしたら、もうお風呂に入れるそうです。
洗濯物を洗濯機に放り込み、お風呂で汗を流します。
ああ~、極楽極楽。
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部屋ではクーラーを効かせて、寝転がり幸せを噛み締めていました。
するとスマホが鳴り始めました。
誰から?と思って応答すると
facebookの友達が大窪寺に来ていて
お接待の品を持ってきてくれていました。

ヨロヨロと起き上がり、浴衣を脱いで着替え外にでました。
倉敷からのお遍路さんで、
般若心経入りのベンリー首巻タオルをいただきました。感謝!
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先達申請手続きのために四国に来ていて、
12月の先達講習会での再会を約して別れました。

宿に戻り、またしても寝転がっていたら眠り込んでしまい、
5時半の食事の案内まで意識を失っていましたがな。

今日も宿泊のお遍路さんはわしひとり。
もう1人は仕事での宿泊者でした。
いまは遍路のシーズンオフなんでしょうかね。
それでも八十窪名物、結願赤飯をおいしく頂く事ができました。
それに精進落としに缶ビールを1本・・・
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ここのお母さんは飛猿閣のお母さんと同級生です。
最近からだの調子が思わしくないようで心配です。
それでも食堂に出て来られて、食後の雑談をしばらくしました。
「今度は年末にまた来ます。それまでお元気でね!」


食事を終えたらすることもない。
テレビをしばらく眺めて、9時前に寝ました。


7月3日(日)
今日は単に帰るだけの日です。
7時に朝食を食べて、8寺に宿を後にしました。
門前からコミュニテイバスに乗って高速バス乗り場に行くんですが
1000発なのです。
さて何をしようか・・・
しばらく大窪寺境内の大師堂前の藤棚の下のベンチに座り込み
風に当たりながら参詣者の様子をウオッチングしていましたが
何か物足りない・・・・

そう、奥の院に行こうか、行くまいか。
昨日女体山越えコースを辿ると下りの途中にある。
悩む理由は、少し腰が痛かったのです。
でもね、
せっかく奥の院納経帳を手に入れて、目の前に奥の院があり
時間もある。

迷ったら進め、です。
行こう。
800m山道を登ります。

これ結構キツいんですよ。
それに暑い。
すぐに汗ダラダラになってきました。

心配していた腰は、登るに従って気にならなくなってきました。
山の霊気のおかげでしょうかね。
絶好調です。

参道は、綺麗に掃き清められています。
地元の人が掃除してくれているんでしょうか。
奥の院に着きました。
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いつも思うのですが、ここの建物地味すぎやしませんか。
大きなお世話なんでしょうが
何とかならないでしょうか。

汗を拭き拭き山を降りて、納経帳を持って納経所へ!
「すいません、奥の院のご朱印ください!」
「おお、奥の院ですか!」
引き出しの中から奥の院用を取り出していました。

ああ、これで思い残す事はない。
6周目からボチボチ奥の院のご朱印も集めようかね。

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まだ時間があるので藤棚の下で汗を乾かしていたら
鐘の音がひっきりなしに聞こえてきます。
子供がいたずらしているのかな?
と思って鐘楼を見てみたら、ダンタイサンが
列を成して1人ずつ鐘を撞いていました。
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ふ~~~ん、やっぱり皆、撞きたいんかね?

大師堂の下にはお砂踏み場があり、その前には
先ほどのダンタイサンがいました。
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なるほど、勉強になるなあ。
模範としたいです。

1000に来たバスに乗り込み、
「志度高速バスストップ」まで行きます。500円なり。
1132の大阪行きの高速バスに乗るのですが、
高速道を上を熱風が吹き抜けています。
待合室の囲いの中は風が通らないので蒸し風呂状態
外に出て、わずかの日陰で立ちすくむのですが
正午近いので日影がどんどんなくなっていきます。
限界近くなったとき、バスがやって来ました。
やれやれ。
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これで通算5巡目のお遍路が終わりました。
重度の「お四国病」に感染しているわし。
7月中旬には次の日程を組んでいます。
今年中に6周目を終えて、12月の先達講習会を終え
来年からは区切りよく1番から始めたいなあ、
と考えている自分です。

これからもよろしくお願い申し上げます。

併せて
「おきらく歩き遍路3」
7月30日(土)~31日(日)開催です。
興味のある方はメールください。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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