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おきらく道場へようこそ

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「おきらく道場」へようこそ
ながらくHPを放置状態にしていましたが、ブログで復活しました。今後ともよろしくお願いします。

稽古内容
  柔道(少年柔道、審判関係)
  剣道(主に精神的なことばかり・・・あと居合の真似ごと)
  お絵かき
  鯖街道キャンプウオーク(終了しました)

  四国八十八箇所遍路
  西国三十三箇所巡礼

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おきらく遍路修行の旅 13巡目結願 71番弥谷寺~88番大窪寺、60番横峯寺 令和2年6月19・20日、24日

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コロナにおける県をまたいでの規制が6月19日から解除されるとか。
わしはたまたま6月18・19・20日が休みなので
フライングして18日に四国入りしました。
お四国を守護する自粛自警団の諸氏から制裁をうけるかな??
ごめんなさい。

3月から行けなかった分の穴埋めなので、順不同になります。


6月18日(木)
雨はしとしと降っています。梅雨なのであたりまえ。
久々に雨着を着ての遍路です。

今日は弥谷寺麓の「ふれあいパークみの」に泊まるだけの予定でしたが
娘が二人目を妊娠しているので、
金倉寺の訶梨帝母尊(おかるてんさま)にご挨拶にいかねば。
と思いついて、JR「金倉寺駅」で降りて雨の中金倉寺へ行く。
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本堂に住職(副住職?)さまがおられて、安産のお守りの事を訪ねたら
訶梨帝母堂へ案内してくださり、中にあげていただけました。
お供えのザクロジュースを供え、五体投地礼で安産祈願をする。

娘の初産のときも逆子で案じられたのが、直前で正常分娩になったのは
おかるてんさまのおかげ、と感謝しております。
今回もよろしくお願いいたします!
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お供えはザクロなんですが、本邦ではなかなか手に入らず、
お寺では輸入品をお供えしているそうです。

安産のお守りとご祈祷済みのお米も頂戴し、
心満たされ、足は軽い。道隆寺まで行こうかな?

雨の田園、住宅地を歩む。
今日はいつもと違う道を歩こうかな?と思い
少しだけ別の道を選ぶと、葛原正八幡宮さまの正面の道に出た。
ここの石垣が面白い造形ですね。雨に濡れているのもいい。
スマホを取り出すたびに濡れてしまうが、この景色を記録に納めたい気持ちが勝る。
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道すがら、ノウゼンカズラの鮮やかなオレンジ色が目に焼きつく。
実は最初この花の名前がわからなくって、駅でスマホで調べました。
本当に便利な世の中になったものです。

さて道隆寺間近、いつもの家の前を通ります。
錫杖の音高らかに、ゆっくりゆっくり歩く。
家の前を行きすぎてしまい、もういちど引き返して歩く。
お声がかからない。
ああ、今日は御縁がなかったかな?と諦めかけたとき、
家の中からお父さんが傘をさして出てきました。
「おへんろさぁ~ん、雨の中ご苦労様です!」
おおっ南無大師遍照金剛
今日も御利益いっぱいのお地蔵さまを頂けました。

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道隆寺で雨着を脱ごうとしたら、あれ?
いつもの建物がない・・・
工事中でした。何になるのかな?

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「多度津駅」まで歩いて、そこから「みの駅」までローカル線で移動します。
靴が雨に濡れてグショグショいい、列車の冷房が寒く感じました。

「みの駅」で降りて弥谷寺まで約3km、正面の雨に煙る山を目指して進みます。
誰にも出会わない、雨の遍路道です。
「ふれあいパーク里みの」までたどり着いて
荷物を預けようと思いましたが
まあいいや、このまま登りましょう。
弥谷寺駐車場には県外ナンバーの車が数台停まっていますよ。
彼らとはどこかで行き会うかな?

雨の降る石段を登るときには視線は下向きになる。
黙々と登る。
いつもながら札所の階段を登るときはそれほど辛くはない。
本堂近くになると雨脚は益々激しくなり、
破れ笠から雨が滴り落ちてきます。
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本堂から降りるとき、磨崖仏の阿弥陀さまと目が合いました。
なので、左の階段から降りることにします。

大師堂へあがるには靴を脱がなければなりません。
下足場で靴下を脱いで絞ったらビタビタと水が滴る。
裸足になって堂内にあがる。
最近五体投地礼にも慣れてきて、
板の間でも膝小僧が痛くなることが少なくなってきました。
ゆっくりと、穏やかな気持ちでやればよいのだと考えます。

さて御朱印をいただき、下足場まで降りてきて靴下をはき、
靴を取り出していると
下のほうからお寺の犬がワンワンと吼えてきます。
「?」
気にせず靴を穿いて出かけようとしたら・・・・

リュックを忘れていました。
あわてて靴下を脱いで大師堂の中に戻る。

持ち帰ったリュックを背負って
「すまんこってす。ありがとうございます」
と犬にお礼をいったら、すました顔でこっちを見ていました。

お宿にチェックインして早速洗濯は歩き遍路の常識です。
浴衣の下には何も着ていません。
そのまま温泉に直行!
「う゛ぁ゛~、生き返る」

夕食にキンキンに冷えた麦泡般若湯をいただき
洗濯を部屋に干したら、もう轟沈してしまいました。




6月19日(金)
さて今日から県外移動の解禁日です。
乾パンとカロリーメイトの朝食をボソボソ食べて
6時前にお宿を出ます。
弥谷寺から山道を歩きたかったんですが濡れた山道は滑りやすくて危ないので
安全な国道を辿る事にしました。
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道すがら、ビワの実が色づいています。
栽培のビワと違って果肉は少ないが味は変わりません。
種をペッペと吐き出しながら歩く。

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72番出釈迦寺では、描きたかった絵の題材に出会うことができ、
帰ってから早速描きました。
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雨もだんだんと小降りになってきました。
それでも雨着は脱げません。
札所の休憩所でポンチョを脱いで、本堂・大師堂へは濡れながら行きます。

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ちょうど田植えの季節でしょうか。
水田には稲の苗が綺麗に植わっています。
オタマジャクシを見ないのは、まだ孵化していないからか。
やがて訪れる水田とカエルの鳴き声には、激しく郷愁をかきたてられます。

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ヤマモモの木を庭に植えたいのですが、家内に反対されるでしょうねえ。
これ以上木を植えると庭がなくなる・・・

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74番甲山寺の本堂・大師堂にはコロナ撃退の祈願文がありました。
コロナウイルス撃退除災招福祈攸
コロナウイルス撃退除災招福祈攸
コロナウイルス撃退除災招福祈攸

善通寺門前の「三村のパン屋」さんで、念願の「大師モチパン」を買いました。
善通寺生まれの讃岐モチ麦を使った血糖値の上昇を抑えるパンだそうな。
前から気になっていたんですよね~。

パンを齧りながら歩く。

カタパンも買うのを忘れずに・・・

「善通寺駅」から一気に「高松駅」まで移動する。
琴電に乗り、「高松築港駅」から「八栗駅」で降りて
五剣山を見ながらロープウエイ駅に行き、そこから八栗寺へ行く。
紫陽花の花が綺麗ですね。
ここにいたると雨は粉糠雨になっています。
雨着を着るほどではない。

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85番八栗寺
境内は菩提樹の花の香りが満ち満ちていていい気分です。

聖天堂に上がりたかったのですが、
足元が濡れていたので無理に靴下を脱いでまで上がる気にはなれなかったので
お供えのお酒を供えて外からお勤めをしました。
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帰りは山道を降って「八栗駅」まで行き、そこから琴電で「志度駅」まで行きます。
駅を出たら雨があがって青空さえ見えています。
龍神さま、ありがとうございます。
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さて、志度寺の参拝を終えて今夜のお宿は高松駅前のビジネスホテルで
高松まで戻ります。
その前に・・・「琴電塩谷駅」前にあるうどん屋さんに寄っていこうと
電車を降りたら・・・ああっ
うどん屋さんは台湾料理店になっていました。
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がっくりと駅に戻り、次の列車が来るまで呆然と待ちました。

結局高松まで戻ってきて、いつもの「徳島ラーメン」でラーメンライスを食べました。
何故に讃岐で徳島ラーメン?
自分でもよく判りませんがな。



6月20日(土)
コロナの影響で、ホテルの朝食もお弁当だそうで、
でもこのほうが有難い。
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0630から貰えるので、それ持って目の前の「高松築港駅」に行き
駅のベンチで慌しく食べる。
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0647に列車は出発、0724に「長尾駅」に到着

87番長尾寺には多くのクルマヘンロさん達が来ています。
大体夫婦連れが多いね。
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納経所には気になるものが置いてある。
厄除けのためにひとつ買い、厄を祓いました。
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ここから今日はバスで大窪寺に行きます。

近くの「大川バス本社バス停」に行き、0844発のバスに乗るが、
まだ40分くらいあります。
境内のベンチでしばらくボ~ッとしてから、バス停に行くと
老遍路がいました。
関東から来ている78歳、歩きの10巡目
彼は絵描きだそうです。毘沙門天様の見事な絵をスマホ画面で見せてもらいましたが
残念ながらプリントしたものは皆配ってしまい、手元に残っていない。

納め札交換をしたら、
彼はわしのオリジナル納め札を八栗寺で見た、といっていました。
そういえば昨日八栗寺で姿を見かけたような気がする・・・

バスの待ち時間、大窪寺までのバスの車内
色々な話を聞かせていただきました。

「実は私は僧侶なんです」
4年前に6番安楽寺で得度をしたそうです。
恐る恐る費用を聞いてみたら大先達昇補よりは安いようです。

わしは、遍路が行き着いた末に得度をする人を見てきた。
そして彼らから受けた印象は「自己満足」
ただ僧侶の格好をして得意になっている沙弥じゃんか、
自分は決して得度はすまい、と考えていました。

ところが彼は自然体です。
自分自身のために得度したと言っています。
特に親寺に縛られているわけではない。ひたすら自分のための修行
それならば得度しなくても修行はできるじゃん、
いやいや、僧であるかないかで自分の根っこが違う。
心構えが違う。
彼の話を聞いていてそう感じました。
「得度するならば早いほうがいい」
と言われました。

これって、言われるべくして言われたのでしょうか。
四度加行をして阿闍梨にならなければ真言僧とは言えないのではないか?
そう思い込んできました。

ここにきて心が揺らいでいます。

お大師様の引き合わせでしょうか。
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大窪寺では淡々とお勤めを済ませて
やってきたバスに乗り、「JR志度駅」まで行く。
老遍路も一緒です。
1番に戻り、霊山寺に結願報告をしたのちに高野山に行く予定だそうな。

彼は途中の「志度バスストップ」で降りたかったそうですが、
うまく運転手に伝わらなかったようです。
高速バスのチケットを買っていなかったので、
霊山寺に行くならば「JR志度駅」~「板野駅」~「板東駅」の
コースをお勧めしました。

わしは、「JR志度駅」から大坂に帰る。
翌日の日曜日は仕事なのです。

13巡の残りは60番横峯寺のみ。それはまたのちほど・・・



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6月23日(火)
仕事を終えて勇んでお四国へ行く。
列車を乗り継ぎ「伊予西条駅」で降りる。
駅前の「ホテルオレール西条」に2連泊です。
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6月24日(水)
0747発の「ロープウエイ駅・西之川」行きバスに乗る。
登山者らしき人たちが一緒に乗り込んできますね。

「伊予西条駅前」~「ロープウエイ駅」55分1020円
山道を揺られて、ロープウエイ駅に着きました。
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今日のお目当ては、64番前神寺奥之院と、成就社参詣なのです。
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奥之院は7月からの山開き直前なので納経所も閉まっていて天狗様の御朱印は頂けません。
ま、いいか。
早くも蝉の鳴き声が聞こえてきます。
今日は晴れていて、本当に気持ちがいい。
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成就社境内もほとんど人はいません。
登山者は次々と登山道に向かって歩いていきますが、わしは今日は
登山の予定ではないので、また次回・・・
春か秋に登ってみようかと考えております。

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ひとり山麓まで降りてきて、1時間半後のバスを待っていると
麓の土産物屋のおじさんが話しかけてきました。
当節登山客も激減して閑を持て余しているのでしょう。
いろんな話を聴かせてもらえました。
おかげでバス待ちの時間を退屈せずに過ごすことができましたがな。

「ロープウエイ駅」~「横峯登山口バス停」27分610円
横峯登山バスに乗るが、乗客はわしひとりです。
30分くらい揺られて山上駐車場へ。
いつもならば、20分くらいで戻ってこなければバスは出てしまうのですが
今日は「参拝から戻ってくるまで待っています」
おおっありがたや。
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予定にせかされることもなく、ゆっくりとお勤めができます。
ここは本堂・大師堂・聖天堂でお勤めがあるのです。
これで13巡目結願となりました。

余裕を持って駐車場に帰り、下界まで降ります。
「横峯登山口バス停」~「伊予西条駅前」27分620円
しかし次のバスは1544です。
2時間近くあるなああああ。
歩いて下ってもいいのですが、今日は時間を贅沢に使いましょうかね。
山の中のバス停に座り、本を読むことにしました。
ああ、なんとゆったりした時間でしょうか。

予定に追われて慌しく遍路ばかりしているので、
こういう時間を持つのも大切です。

やがてやって来たバスには朝一緒だった登山者も乗っていました。
無事に山登りができたのでしょうね。

連泊のホテルに転がり込み、速攻で洗濯を済ませて
コンビニ弁当と麦泡般若湯をいただいて寝ました。

6月25日(木)
今日は帰るだけの日です。
「伊予西条駅」は目の前なので、0712の列車に乗って早めに帰ってきました。
土日は仕事です。

これで13巡目のお遍路旅も終了
コロナの影響で予定どおりこなせるのか心配でしたが
それは杞憂に終わり、無事に終わることができました。

さて、14巡目は自分にとっては転機になる時期です。
60歳を契機に今の仕事を辞めて四国に移り、
一層お遍路に深く関わって生きていく予定です。
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お遍路イラストまとめ(その1)

コロナによる自粛の嵐が世界を吹き荒れ
「自粛自警団」が正義を振りかざす昨今です。
四国遍路もその例外ではなく、県をまたいだ移動は自警団の弾劾の対象になります。

と、いうわけで過去の画像から漫画にしたものを纏めてみました。

-宿泊編-

これだけ歩き遍路にのめりこんでいる自分ですが、
いかんせん小遣いの範囲でやっている区切り遍路なのです。
なので、一番かさばる宿代を浮かすために
民宿に加えて野宿や通夜堂を楽しくやっています。
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リュックの重量を7kg以内に納めたいので、
軽くて性能のいい野宿用品を揃えることが肝要であると考えます。

野宿でいちばん危険なのはヘビや動物ではなく「人間」であります。

あとは、お風呂に入れないことかな。

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お遍路さんが野宿する有名なポイントでテントを張るけども
地元の人が巡回している事もあるし、
たまには警官が来ることもあります。

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いちばん便利に使っているのがお寺の通夜堂です。
昔はお寺に泊まることは、気味が悪かったのですが
お遍路始めてからは、案外平気になりました。
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御縁が繋がると、地元の人達が大切にしている地蔵堂などにも
泊まる事ができます。
こういうところは安易に不特定多数には教えることはできません。
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歩きのガイジンサンの間では
「ゼンコンヤド」というワードが独り歩きしていて
いつでもどこでも只で泊めてもらえると勘違いしています。
「どこそこで泊めてもらえる」といったネットの情報が
あっという間に世界を駆け巡る、ということになるので注意です。
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-ガイジンさん編-

お遍路でであったガイジンさんたち。
それぞれの理由で日本の四国に来ていて、
それぞれのポリシーで歩いています。
皆様はどんな出会いがあったでしょうか。
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彼らと意思疎通を図るための共通言語は英語なのですが、
中学英語をきちんとしていれば日常会話には困らないという事がわかりました。
しかし、仏教を説明する事はとても難しい。
テンプルとシュラインの違いしか判らなかった。
ますます勉強せねば。
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彼らはゆっくりと、丁寧に英語を喋ってくれるので聞き取りやすいが
母国語の訛りが入るので時々聞き取れないことがある。
ウィンター⇒ビンター(ドイツ語)
ウエザー⇒ウェザーレン(イタリア語)
その反面、英語が母国語の人の話す英語は早すぎて聞き取れない!
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お花畑な思考かもしれませんが
皆が友達になって語り合って仲良くなれば、
戦争は起きないんじゃあないかと思うこともありました。

志村けんと鉄道員(ぽっぽや)

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コロナに散ったコメディアンの志村けん
彼の著書が本屋にあったので一合二合書棚の前を逡巡した挙句、買った。
彼のイメージは「ドリフターズの新人」というイメージが最後までこびりついていました。
なぜかなあ?
多分全員集合!で荒井注の後釜で登場した時のイメージが強烈だったからか。

それはさておき、
著書の中で映画「鉄道員」に出た時の話、高倉健との共演についての部分を読んだら
はて志村けんが出ていたっけ??
その程度の記憶でした。
早速プライムビデオで観てみました。
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ああ、筑豊から流れてきた炭鉱夫の役で出ていたんですね。
昭和とともに使い捨てられていく男を味わい深く演じていました。
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それはいいんですが、
すっかり「鉄道員」に見入ってしまいました。
ラストで泣きました。
久しぶりに映画を見て泣いたなあ。

3人の雪子ちゃん、いい存在感でした。
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夜を挟んで僅か2日間の出来事だったんですね。
雪子がお父さんを連れて行ってしまったのかなあ?
という感傷が残りました。

霊験について

寺社を訪ねると、そこには

「霊験あらたかな」とか
「○○によく効く」
「御利益がある」
といった評判をよく聞きます。
これは、そのことを信じる、あるいは信じたい
民衆の気持ちが具現化されているのでしょう。

わしの私見ですが
奇跡、喜瑞といったものは、存在すると思います。
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形而上なる精神世界、地球・宇宙の力というものは確かに存在すると思うのですが
形而下では目に見えづらいものなので
人口に膾炙させるためには、
分りやすい表現を使わねばなりません。
仏像がそれにあたります。

お釈迦様は、
苦しみの多いこの世の中をいかに生きるための
哲学を説いたわけです。それが仏教です。
仏像を造って拝みなさいとか、
輪廻転生については説かれていません。

法華経に仏像を作って拝みなさいと書かれてあるのは
釈迦入滅後500年後に編纂されたお経だからです。
方便第二
 若人爲佛故 建立諸形像 刻彫成衆相 皆已成佛道
 或以七寶成 鍮鉐赤白銅 白鑞及鉛錫 鐵木及與泥
 或以膠漆布 嚴飾作佛像 如是諸人等 皆已成佛道

深遠な哲学だけでは
大衆には解りづらいですから、
目に見えるもの、解りやすい現象が必要となってくるのです。

地球は生き物ですから、
地球のエネルギーが噴出している「パワースポット」にいけば、
「気持ちいい」「元気になる」など、
その場のエネルギーの影響を受けます。
そういった場所に神社、寺が建立されていることが多い。
水はパワーの影響を受けやすいそうです。
ですから御霊水や、滝行など水に関連ある事柄が多いのです。
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人によって何も感じない人から、霊的パワーをビシビシ感じる人など
千差万別です。
また、本人の信仰のあるなしで感じる力は倍増したりします。

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わしは霊的なメッセージなどを感じる力はありません。
しかし、力のある人との出会いは結構あります。
家内の親戚にも居ます。
お遍路を続けていくうちに、そのときその場所で
出会うべき人達と出会い、力の顕現を見ます。
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さる札所では、力のある人と一緒に勤行すると、
必ず喜瑞をみることができます。
頭を上に引かれる感覚、鈴の音が聞こえる、灯明が燃えさかる等々・・・
またご本尊さまからのメッセージを媒介してくださる。
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独りでその場所に行っても何も感じないし、起こらない。
今のわしには媒介になる人が必要です。

最近いささか神仏からのメッセージを受け取れるかな?
という境地には至っていますが、まだまだですねええええ。

修行が進むと、より多くの喜瑞を感じられるようになるのでしょうか。

おきらく遍路修行旅13巡目 44番大宝寺~53番圓明寺 令和2年4月3、4日

「新型コロナ感染拡大に伴う・・・」
がテレビでの合言葉となっており、世の中コロナで騒々しい。
自粛自粛と騒がしい。
確かに感染拡大を防ぐためには三密を守り不要不急の外出は避けるべきです。
だが、疫学的基礎知識のない人がテレビの表面的な報道内容を鵜呑みにして
素人がしたり顔でお説教をしてきます。

何が何でもダメ!・・・本当に?

ウイルスと細菌の違いを解っています?
大きさは?マスクでは防護できるのか?
自己を増殖させるシステムの違いについて知っているのかい?
ウイルスの標的細胞については?
PCRって何やるか知っています?

「心配」して郷里から母親が電話してきたので疫学の説明をしたら
「ああ、お前は理屈っぽい・・・」
と言われた。素人にそんな事を言われる筋合いはない。

ちょうど10年前、「トリインフルエンザ」で世間は大騒ぎした。
我々医療従事者は淡々と業務を遂行していたのですが
上官が大騒ぎして詳細な対策案について計画をつくれ、と命令して
社会的隔離の方法、連絡手順、健康管理チェックシート
患者の隔離エリアの設定、配食方法、導線の設定
日本の何処でもそんな計画を立てていないのに、自分の所だけ詳細に作った。

結局空振りに終わり、一安心だったが
その時の経験、知識の蓄積が無駄ではなかった。
今回のコロナ騒動で役立っています。

どうすればいいのか、今の段階で自分に出来ることはなにか?
冷静に判断できるようになりました。

わしが怖いのは集団ヒステリーが起きること
たとえば四国県外の車に嫌がらせしたり、排除しようとしはしないか。

今回の旅も四国の偉い遍路の方々から「四国には来ないで・・」
と後で言われた旅でした。

おっと、こんなことを書くと各方面のお偉いかたがたからの
「ムカツク!」「生意気だ!」「みんな非難しているよ」
炎上の嵐が吹きすさぶ。

剣呑、剣呑

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4月3日(金)
前日松山入りしていたので、
「松山駅前バス停」0650発久万高原行きバスに乗って
「久万中学校前バス停」に行く。
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運行時間が変更になっていて、以前よりも30分遅くなってしまいました。
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44番大宝寺参拝後、門前の「すごうさん」へ行く。
大宝寺の山号は「菅生山」なので、それに由来するのか?
と聞いてみたら、この辺の地名が「菅生」というので、
そこにあるお店で「菅生さん=すごうさん」だそうです。

ここで作っている「やいと饅頭」蓬の葉をたっぷりと皮に使い
程よい甘さの餡を包んで蒸し揚げる名物お菓子で
朝早く行くと、蒸しあがりをいただくことができる。
蓬の香りが鼻をくすぐり、餡の甘さが舌で広がり
「ああ・・・幸せ」なお菓子でした。

「おはようございます~!」
と元気よくお店に入っていくと、まだお目当ての饅頭はない。
「あ、まだできていないっすか?」
「いやあ、もう作るのやめたんですよ」
「ええっ!」

香りと甘さを楽しむ事ができる、
この饅頭、もう楽しむ事ができないのか。

1秒間だけ感傷に浸ったのち、
かねてより約束の絵を渡しました。
わしが描いた四国八十八箇所の絵を、ここの店に置いてくださるというので
A4版に印刷した絵を数枚持ってきたのです。

やいと饅頭の感傷に浸りながら道路を歩いて岩屋寺へ行く。
八丁坂越えは、最初の歩き以来していないなあ。
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道路沿いにある「旧遍路道」の看板に吸い寄せられながら歩む。
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途中の桜の花や、湧き水に心を潤されながら歩む。

朝、30分遅れて出発すると、30分遅れて到着する。
これは当たり前。
しかし歩みを速めると疲労も増して遍路歩きを楽しむ事ができない。
なるようになるさの気持ちでいこう。
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今日も久万高原のお接待所をやっている「カヨちゃん」が迎えにきてくれました。
45番岩屋寺の参拝を済ませて、お迎えの車に乗り込む。
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コロナの影響で、三密を避けるため車の窓は開け放つ。
ちょっと寒いが、それは仕方がない。
久万美術館下の物産館にある喫茶で、親子丼をご馳走になりました。
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食事を終えて並んである土産物を見てみたら、
子供用アンパンマンマスクが売ってありますよ!
早速孫娘たちの分を買いました。
後日送ったら大喜びされたそうで、ジジイカンゲキー。

このあと、「すごうさん」に寄ってしばし世間話
戸を開け放し、2m離れての会話
かよちゃんと女将さんの交わす、
地元の人しか知らない札所の生々しいお話を仕入れることができました。
かなり生々しい・・・・
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かよちゃんのお接待所に移動し、お菓子やらコーヒーをいただく。
寒いが戸は開放されています。
カヨちゃんは長年医療の最前線で活躍されていた方で
医学に関する知識と経験は半端ではない。
コロナについても、そこらへんの半可通よりも的確な知見を持っている。

ここから30分歩いて本日のお宿の「桃李庵」に行く。
今日も久万五郎さんはお元気です。

久万五郎さんはミリタリーマニアで、
わしが来るのを待っていて、いくつか質問を用意していました。

「江田島はいつ行っても見学できるか?」
「ミサイル防空システムで本当に撃ち落す事ができるか?」

などです。
今は見学中止になっていることや、
イージスシステムで管制された短SAMや、更にCIWSなど
自分の知っていることだけ説明しました。

あとはとりとめのないお喋り・・・
コロナによる休業補償の手続きの煩雑さ、
桃李庵開店当初に起きた不思議現象などなど。



4月4日(土)
楽しみにしていた坂本屋の雛祭りも中止になっているので、
三坂峠を降るのはやめて「塩が森バス停」で降りて
そこから浄瑠璃寺まで一気に下ろうと計画していたら
久万五郎さんが浄瑠璃寺まで送ってくださるとか。

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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6時30分くらいに46番浄瑠璃寺に着きました。
いつもは先を急いでいたので余裕がなかったんですが
今日は早朝の境内を散策する事ができました。
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春の花の咲く松山の遍路道を気分よく歩く。
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別格文殊院・・・八塚古墳群

が、ふと気になって
今夜お世話になる石手寺通夜堂・・・果して泊まることができるか?
電話してみたが、出ない。
札始大師堂で休憩したときに電話したら、やっと出た。
「あ、あの~、今夜通夜堂を使わせてもらいたいのですが」
「ああ、住職が閉鎖するように、と言ったんですよ」
「ええっ!」

感傷に浸る間はない。
スマホでホテル宿泊検索をしたら、おお、あったあったよ。
結構あったよ。それに安い。
いつもの4割は安いよ。
やはりこの時期、キャンセルが多いからかなあ。

なんとかJR松山駅前にお宿を確保できました。
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足取りも軽くサクサクと進む。
札所は閑散としていると思いきや、結構車がいますよ。
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各札所の桜を楽しみつつ、
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石手寺に来た。

境内に人は居なさそうに見えて、結構居ます。
大師堂横の鬼子母神様のところには安産を祈願する夫婦が
ひきも切らず訪れています。

久万五郎さんに送ってもらえたおかげで
いま正午です。
この勢いで52、53番をやってしまおうぞ。
「石手寺前バス停」から乗って「JR松山駅前バス停」に移動する・・・
はずが、逆方向に乗ってしまい、途中で気がついて乗りなおす。
時間がたっぷりあるんで慌てない、慌てない。

松山駅前から運転免許センター行きに乗って「片廻バス停」で降りて
52番までテクテク歩く。
人通りが多いか少ないか、それはわからない。

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手水はコロナのお陰で使えない。
この時点ではまだ各札所の対応はマチマチです。
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圓明寺まで歩いて、今回の旅はここまで。
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松山のホテルに帰って寝ました。

4月5日(日)
朝早くの列車に乗って岡山経由で新大阪に帰ってきました。
いずれも列車内もホームも人影はありません。
列車内は絶えず喚起しているし、いわゆる「三密」は保たれていました。
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この先、状況は更に悪化の一歩を辿るのですが・・・

しばらくお遍路もおあずけです。
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「仙台四郎」


「福の神」という言葉を聞いたのはいつごろだったかなあ。
商家に障害者がいると、その店は栄えるという。
ただその言葉しか知らなかった。

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「仙台四郎」とは、
江戸末期から明治にかけて、宮城県仙台市に実在した「人神」の名称です。
「人神」とは、没後にその人物を神として祀る信仰形態で、以下の分類があります。

① 祖霊を神格化して発生したもの

 (天照大御神や大国主神など神話の神々)

② 恨みを残して没し、祟りを恐れて鎮めるために祀るもの 

(菅原道真、崇徳天皇、橘逸勢、平将門)

③ 優れた業績を残した者を死後に神として祀り、業績を後世に伝えるもの 

(豊国大明神の豊臣秀吉、東照大権現の徳川家康)

  また、佐倉惣五郎に代表される義民や竹垣三右衛門・岡村十兵衛に代表される
  善政を敷いた代官、
  お遍路関係では、25番津照寺にある一木神社の一木政利などがある。
  さらに仙台四郎に代表される放浪者を生前から福の神として崇める信仰が生じた。

仙台四郎(芳賀四郎)は知的障害があり会話はほとんどできなかったそうですが、
「四郎自身が選んで訪れる店は繁盛する」
との噂が流布し、売上増を企む店が四郎の気を引こうと厚遇したが、
表面だけの店には寄らなかったそうです。

没後の大正期に入ると、仙台市内のある写真館が
「四郎の写真を飾れば商売繁盛のご利益がある」
と謳って写真販売を始めた。

戦後恐慌以降、繰り返し発生する不景気において四郎のブームが度々発生し、
仙台で信仰され、さらには全国的に知られる福の神として定着したそうな。


彼の事を知ったのは、古書店の店先に200円均一で売られていた
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「開運!えんぎ読本」
の招福の人神として紹介されていたのが妙に気になり
彼の事を書いた
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「福の神になった少年」
を捜し求めて仙台四郎について詳しく知った。

四郎のような人間は、智慧という余計なフィルターがないので
人間の本性を敏感に感じ取ることができるのでしょうね。
教養、地位、財産などに起因する見栄や虚勢などは
時として邪魔になったりする。

「しろばか」と呼ばれていた四郎は毎日ニコニコと街を徘徊するのが好きで
ふらりと寄った商家の店先を掃除したそうな。
そんな四郎を邪険にして追い払う店があれば、
「好きにさせておきなさい」とさせ、さらにはお駄賃や食事を食べさせて
あげた店もあった。
こういった店の人に対する姿勢が繁盛に繋がったのでしょうね。

彼は無垢な魂で人の本性を見抜いていたかもしれん。
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今回のコロナ騒動について、
移動規制、外出自粛など我慢が長期間に渡ると
心の余裕をなくした人たちが正論を振りかざし、
更に投稿に対して揚げ足を取ったり非難したり、
尻馬に乗った輩が炎上させていく。
某県では、県外車の排除が行われたりもしている。

まさに、卑しい人間の本性がもろに現われてくる。
そしてそれを無自覚で、自分は正しいんだと開き直る。

四郎がこのありさまを見たらどう言うだろうか。

「ばやん」


ニコニコして一言だけ。

ああ、教えられるなあ。
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おきらく遍路修行の旅 13巡目 12番焼山寺~17番井戸寺、84番屋島寺

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13巡目も大詰めになりましたがな。
しかしこの段階でなぜか12~17番か?というと
12番焼山寺山道の途中にある柳水庵の遍路休息所にスズメバチトラップを
仕掛けに行かねばならんのです。
そしてその時期は女王蜂が越冬から起きる3月でなくてはならんのです。
ですから焼山寺は春先に真面目に歩いて登るのが年中行事になります。

トラップ液は500ml、それだけ余分な荷物になります。
でもまあ、それもよし。


3月19日(木)
夕方に高速バスで徳島入りする。
さすがに車内には乗客も少ない。
今夜のお宿はアパホテル、宿泊客現象の影響で、当日宿泊予約を入れたら
かなりお安い設定となっていますが、わしがネットで予約を入れた時点では
通常料金・・・フロントで少しゴネてやろうかとも思ったが、やめ。



3月20日(金祝)
「徳島駅」から始発に乗って「鴨島駅」まで行くのがいつもの行動予定なんですが
ダイヤ改正か?5時台の列車がないなあ・・・・
結局6時過ぎのに乗って行く。

う~む、30分のロスや。。。

「鴨島駅」からタクシーで藤井寺まで移動して
いま0700
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ご本尊さまとお大師さまに道中の安全を祈願して、いざ。
今日は連休の初日だけあって、ハイカーの姿がちらほら見えます。
準備体操をしている人たちもいる。
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長戸庵までの登り道は楽しい山歩きですねえええ。
気温もそれほど低くもなく、風も吹いていない。
惜しむらくは鳥のさえずりが少ない事です。

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ほどよく身体が温まった頃に長戸庵着
ハイカーの人たちもここで一休み。
定年後のアドベンチャー遍路おじさんの服装は、やはり軽登山風の服装です。
これが2巡、3巡と進めば白衣率が高くなるのですが
彼らは大概一周で終わるのが残念です。

「樋山石鎚山お鎖」なんだろう?
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とてもとても気になるが、今日の予定には組み込まれていないので
またいずれ・・・いつになるやら。

だんだんと気温もあがってきているはずですが、標高が高くなるに従い
冷たい風が吹いてきます。
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特に「馬の背」は景観もいいが風の通り道にもなっています。
うっすら汗ばんだ身にはちょっときつい。
手袋をつけるまでもないが、やはり寒い。

途中、大雉を打たねばならない事態になり、
やむを得ず道から離れ、急な斜面を下りました。
焼山寺山の大蛇神様、ごめんなさい。

6つのへんろころがしとは言っても
そのうち半分は降り道なので、キツいのは3つの登りのみです。
そう考えると、焼山寺登りも気分的に楽です。
むしろ山登りを楽しむことができるよ。

すると、石畳の降り道の先に柳水庵が見えてきました。
おおおお、順調やああああ。
まずは湧き水で喉を潤す。
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お大師様にご挨拶して、
さて遍路休息所の小屋に行き、スズメバチトラップの液を見ると
ゼリー状になっています。
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中にスズメバチはいるか??
ボトルをさかさまにして振ると、中から大きなスズメバチ2匹と
小型のハチ1匹が出てきました。

おおおお、今年も大成功や!
ひとりほくそ笑み、ボトルを洗い、液を詰め替えて軒下に吊るす。
心ならずも殺生に至った女王蜂の供養をしていると、
ハイカー風の御刀自様が小屋のほうに登ってきました。
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「何をしているんですか?」
「ああ、これはスズメバチの巣ができないように仕掛けをしているのです」
「?」
「3年前からここに毎年設置させていただいています」
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彼女はこの麓の集落の方で、ここの遍路小屋や柳水庵、一本杉庵の
保守整備をされている方だそうです。
焼山寺登りは日頃から楽しんでおられます。
70台ですが健脚ですねえ。

一通りスズメバチの生態とトラップの説明をしました。
ここで遍路小屋に関わりのある人と出会い、お話をできたのはお大師様のお導きか!

これから一本杉庵まで行き、そこから引き返すんですって。
無理のない山歩き行程ですね。

「ここから一緒に歩いていいですか?」
「もちろんです!よろしくお願いします」

自分の母親くらいの人と焼山寺道を歩くことができました。
地元の方なので、色々と焼山寺周辺のお話を聞かせていただきました。

なぜ「すだち庵」が閉店のやむなきに至ったか・・・
生々しいお話もあり、とても興味深い。

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お話をしながら歩くと時間のたつのも早い。
あれ、もう杉を背負ったお大師様が見えてきました。
一本杉庵でも地元のお年寄りの方々がお掃除をされています。
軽トラが停まっているので、車でここまで来られるんですね。

へんろころがしの焼山寺登り、
「自分の脚だけでここまで登ってこられた!」
と考えるお遍路さんがほとんどでしょうが、
いやいや、こういった山の上の庵を保守整備してくださる人の事に
思いを馳せなければならない。
道が崩れたり倒木がふさいでいたり、草が茂っていたり
遍路標識だってそうです。

だれかがこの道を、場所を整備してくださっているのです。

1周で終わらず
できれば2周、3周と遍路道を歩んで、このことに気づき、感謝してください。

御刀自様と別れて、登って降って、集落に出てひたすら降る。
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道の脇にはなにやら柑橘類の実がなっている・・・
何の実かなあ。
ひとついただいて齧ってみたら・・・
う~~~ん、柚子かなあ。でも小さい。
スダチの熟れたやつかなあ・・・?

なんにせよ、口の中に唾液が盛大に湧いてきました。
柳水庵で汲んできた水で口を潤します。

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今年は気候の関係でしょうか、梅桃桜の花を同時に楽しむ事ができます。
終わり近い梅の花からは香りが漂い、
盛りの桃の花は鮮やかな桃色、
早咲きのしだれ桜が咲き始めています。

それにそれにソメイヨシノの蕾の香りが強く渡ってきます。
このツンとする蕾の香り、誰に言っても信じてもらえませんでしたが、
先ほどの御刀自様には解っていただきました。始めて解ってもらえました。

最後のへんろころがし6/6
気分は上々で、単なる登り道です。
前回の焼山寺登りの時には大腿筋が攣ってしまって情けなかったんですが
今回はそんなことはなし!

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やがて駐車場の喧騒が聞こえてきましたがな。
おお、着いた着いた。
いま1230
5時間半で着きました。
でも前回よりも30分遅く登り始めたので、ちょうど30分遅れで到着しました。

健脚5時間、普通6時間、遅脚7時間とは言うものの
きちんと登って来られればいいのです。
速さを競うものではないのですよ。
あ~、楽しかった。

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焼山寺境内にはクルマヘンロさんたちがちらほらいます。
駐車場から本堂までの道程をこぼしこぼし歩く人たち。
階段がキツいらしい。
ああ、そうですね。

おなかがすいたので売店でうどんを、と思ったら閉まっているよ。
ああ・・・コロナの影響がこの山寺にも・・・
そういえば宿坊も閉鎖しているとか。

乾パンとカロリーメイトを齧りながら山道を降る。
今日の目的は、神山の「寄井中バス停」1440発のバスに乗って
13番大日寺まで行く。
2時間弱で焼山寺から神山まで一気に歩いて行くのです。

一瞬ヒッチハイクでショートカットしようかと思いましたが
なんとかなるやろう。
間に合わんかったら、そのときはそのとき!

そんな気持ちで山里の道を早足で飛ぶように歩く。
そんなわしを出迎えてくれたのは神山町のシダレザクラ
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おおお~、見事やなああああああ。
いいものを観られて幸せ。

せかされずに何とかなる、という気持ちで歩いていたら
無事バスの時間10分前に到着できました。
神山名物「瓶コーラの販売機」で一服できる余裕もありました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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5分遅れで来た徳島行きのバスに乗り込み、しばし揺られる。
「一ノ宮札所前バス停」で降ります。

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あらかじめ大日寺の金住職にはメールで連絡しておいたので
本堂から大師堂でお勤めしていたら本坊から住職が手を振っています。
こちらもお勤めの途中ですが、腕をブンブン振って応えます。

最初の計画ではここの宿坊に泊めていただく予定でしたが
コロナの影響で宿坊は臨時休業、隣の「みょうざい旅館」に泊まります。

本坊へ上げて頂き、本日金住職にお会いするのは、
権中先達から中先達への昇補推薦のお願いと、
秋からここの宿坊のお手伝いをするので、その打ち合わせです。

何をするかというと、食事を作るのです。
わしの作る料理なので大したものは作れないのですが、
少しでも金住職と大日寺のお手伝いをしたいのです。

来年息子さんの弘昴さんもアメリカ留学から帰ってきますし、
色々考えると楽しみです。

1時間ばかりお話をして、隣の民宿に転がり込む。
今夜の宿泊はお遍路さん5人、仕事の人3人
お遍路さんは皆歩きのようです。
わしよりも年配みたいですが、それぞれのペースで歩いているようです。

あまり話は進まないので、食事をしたら引き上げましょう。



3月21日(土)
窓の外が白んできたので、身支度して朝の参拝に行きます。
阿波一ノ宮に行き、祝詞をあげて参拝
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大日寺駐車場向こうにある持正院に行き歓喜天様に3拍手で参拝
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最後に大日寺に行きゆっくりとお勤めします。
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見ると、納札入れの上に錦札が数枚置かれています。
一枚頂き、宿に帰ります。

ちょうど朝食が始まる時間になっていてそのまま食堂に入る。
さて錦札は、一人歩きの御刀自様にあげるのです。
喘息持ちで、時折苦しそうな咳をしています。
わしも喘息持ちなので彼女の苦しさはよく判ります。

「道中の安全に、この錦札を持っていてください」

余計なお世話かもしれませんが、貰ってもらいました。
今日は19番立江寺宿坊に泊まるそうです。
強行軍をする彼女を、同宿のお遍路さんたちが途中電車を使うルートを
勧めていました。


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今日は徳島に住む先達同期のK村さんと13番~17番を歩くのです。
彼とは縁が深くて、思いがけない場所で出会ったり
予定を合わせて遍路したり、何かとお世話になっております。

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13番~17番の5箇所巡りは、昔から手頃な日帰り遍路行程で
余裕を持って遍路道歩きを楽しむ事ができます。
K村さんの地元で、知った顔にも出会ったりして・・・
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独りで歩く遍路も自己を見つめる修行ですが
二人以上で楽しく歩く遍路もまた格別です。
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話のネタは尽きず、時間を忘れて歩くと次の札所が見えてきます。
まだ花の季節には早いのですが渡ってくる風に春を感じます。
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あっという間に17番井戸寺に着きましたがな!
ゆっくり歩いても午前中で満願のコースです。
おきらく歩き遍路ツアーには最適ですね!
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ちょうどお昼なのでお寺の裏にあるトンカツ屋さんに入る。
何か意欲的な創作トンカツがあるよ・・・・
チーズがかかっているんですって。
どんなんか食べてみましょう。
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お腹がいっぱいになりにけり。

お腹もくちくなったところで、「国府駅」まで戻る。
今日のわしは、ここから「屋島駅」まで行くのです。
ほんと、穴埋め遍路ですね。
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K村さんはここから車が置いてある13番まで歩いて戻る。
今日は楽しいお遍路をありがとうございました。
次回の予定を組みますので、またご一緒しましょう。

「国府駅」~「徳島駅」~「屋島駅」と普通、特急を乗り継ぐ。
屋島駅前からは屋島山上行きシャトルバスが出るので
時間まで駅舎にいたら、観光ガイドの方が話しかけてきて
お遍路の話を沢山させて頂きました。
ほとんど、わしが喋っていたのですが・・・・

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シャトルバスに乗り、屋島山上へ。
連休の中日だけあって観光客が多いねえ。
もちろん、お遍路さんもいますよ。
そんなんで、屋島寺は大層賑わっております。

参拝が終われば、あとは高松駅前まで琴電で移動し、
駅前の徳島ラーメンでラーメンライスセットを腹に収めて、おしまい。
ホテルに移動して、寝るのみです。


3月22日(日)
今日は帰るのみです。
朝8時30分の大阪行きのバスで帰るのですが、
その前にうどんでも食べていこうかと思ったら・・・・
「コロナの影響で従業員のため9時からです!」
えっ?
仕方がないなああああああ。
コンビニでお握り買ってバスを待ちながら食べる。

やって来たバスに乗って3時間とちょい、
ガラガラの車内では手足を伸ばす事ができました。
無事に大坂に戻ってきました。

次回は4月に久万高原から松山を歩きます。
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安部文殊院参詣

安部文殊院参詣
令和2年3月17日

先週の五色台遍路をしたとき、
民宿で出会った善通寺学僧のO丸さん。
種智院大学三回生で、善通寺の専修学院での修行の仕上げに歩き遍路をしていた。

わしは若い僧侶の方々と宿を共にするのは有難いことで、
日頃から疑問に思っていたことを色々なことを教えて頂きました。

彼は奈良の安部文殊院の御子息だそうです。
そこは奈良大和四寺巡礼(長谷寺、岡寺、室生寺、文殊院)のひとつで、
図らずも最近、西国四十九薬師巡礼で近くの室生寺に参拝していました。
長谷寺と岡寺には西国巡礼で詣でていました。

「ぜひ文殊院へも来てください!」
「は、はははい!」
「私の兄がいまそこにいます」
「ぜぜぜひ!」

このご縁を大切にしたい。
翌週の火曜日、仕事が休みなので近鉄に乗って奈良へGO!
「桜井駅」で降りて駅前の「文殊院行き」バスは・・・1時間後に来る。

1kmと少しなので歩いて行きましょう。

本日天気晴朗なれど風冷たし。

歩くには気持ちがいいよ。
目的地までは緩やかな坂道になっています。
30分くらい歩いて

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文殊院に到着!
こちらは駐車場の入り口見たいやね。
門柱には安部清明の五芒星の晴明紋が見えます。

安倍文殊院(あべもんじゅいん)は、奈良県桜井市にある華厳宗の寺院で、
本尊は文殊菩薩(国宝)
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開基は大化元年(645)安倍倉梯麻呂とされ、日本三文殊に数えられる。
安倍氏の氏寺として、塔頭寺院二十八坊を従え大和十五大寺の一つとして栄えたが、
永禄六年(1563)松永弾正の兵火を受けほとんどが火災で焼失、
寛文五年(1665)に現在の本堂(文殊堂)が再建された。

遣唐使の阿倍仲麻呂や陰陽師として有名な安部清明も、お祀りされている。
また、安倍首相が石燈籠を寄進しているんですって。
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境内の古墳は阿倍仲麻呂のものだと言われています。

華厳宗なのに弘法大師を祀っているので(?)と思ったが、
空海が東大寺の別当になったことがある為、作法や行事に真言宗的に近いそうな。
また、華厳宗では葬式や法事などの仏事は行わないため、
繋がりのある真言宗の僧侶が行うそうな。
ここは華厳宗であって真言宗の寺院のようです。

ふ~~~ん、な事も多いが、
拝観料を払って本堂へ。
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納経所で、
「あ、あの~、ここにO丸様というお方はおみえでしょうか?」
「はい、いますよ。いま作業中なので呼んできます」
「ありがとうございます!」
「それまで本堂でお参りしていてください」

靴を脱いで本堂に上がれば国宝のご本尊文殊菩薩さまがおられる。
五体投地礼で丁寧に心を込めてお勤めさせていただく。
最近いささかコツを掴んできたので、五体投地の際に膝が痛くないよ。

お勤めを終えたら若い僧侶の方がみえました。
「あの、O丸さまのお兄様ですか?」
「はい?」
「じじ実は先週香川県のお遍路宿で御舎弟さまとご一緒しました」
「・・・?・・・えっ、そうですか!」
「立派な学僧さまで、いろいろ教えていただけました」
「そうなんですか」

善通寺の専修学院の修行は厳しく、何人もいた同級生は皆脱落して
彼だけが残ってやり通したそうです。
なああるほど、さもありなん。
彼の柔道で潰れた耳を見て、強い意志の持ち主だと思っていました。

お兄様もこのようなご縁で、
文殊院を尋ねてきた人(遍路)には初めてだそうで
感慨深いと言われていました。

他の参詣者も本堂内に来られたので、
案内と解説をしていただく事にしました。
文殊院と阿部氏の関係、御本尊様の由緒などを滑舌よく語ってくれます・・・が
なんか高座で語ってくれているような感じです。
オチのない落語を聴いているような・・・・
あとで聞いてみたら落語もされているそうです。

もひとつ気になったこと。
彼のお話を聴いているとき、御本尊さまに灯されている灯明の炎が片方だけ
ゆらゆら燃え始めたこと。
ご本尊さまとのチャンネルが開いたのでしょうか。

この現象については、四国遍路の際に導師様とか眷属様に実際に
この現象が起きていること見させてもらったことがあります。

なにはともあれ、有難いことであります。

このあと、個人的に話を少々させて頂きました。
僧侶と修行、位階について。
「わしはよく僧侶になれ、といわれるのですが正座ができないので、ならないのです」
「私も正座は苦手ですね」
「わしは1時間と持たないのです」
「それは私も同じです。ただ、我慢しようとおもわず、あきらめることです」
「えっ?・・・・・」
「我慢しようと思うと辛いので、あきらめてしまうと、せいせいするのです」
「・・・うう~む・・・放下著ですか」
「まあ、そうですね」

「何事も極端にすぎると辛くなります」
「そうですね」
「ですから、中道がいいんですが、いちばん難しい」
「わしは四国遍路しているときだけは十善戒をまもろうとしています」
「ははは、それでいのです」

「出家僧と在家の間にいるのが中道かもしれません」
「たしかに、先達は僧と遍路の間に立っている存在ですもんね」
「遍路修行をきちんと積まれれば、また道が見えてくるでしょう」
「そうありたいものです。ありがとうございます」
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納経所にはICカードの読み取り機があります。
「こここれは、もしかしてカード決済機ですか?」
「そうです。もともとお寺というのは、最先端でなくてはならないのです」
「なるほど。いつのまにか形骸化してしまっていたのですね」

彼は自分の息子のような年齢ですが、
きちんと修行を積まれた僧侶の方と話すのは勉強になりました。


放下著(ほうげじゃく):臨済宗の教えで、「放下」とは投げ捨てる、の意味で、
煩悩妄想はいうに及ばず、仏や悟りまでも捨て去る、すべての執着をもたず、一切をさっぱりと
棄て去ること。全くの無一物に徹することは至難の業であります。



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このあとお抹茶と落雁をいただきました。

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次に弁天堂があり、そこで「魔除けおさめ札」7枚つづりをいただき、
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「○○がありませんように」と唱えながらお堂の周りを7回廻ります。
自分にとって、(何がありませんように)かな・・・

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少し寒いながらもよいお天気で
気持ちのいい参拝が出来ました。
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帰り道にはわしの好きな古墳で締めくくりましたがな。
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今日のこのご縁は、とても有難いものでありました。
これぞ、お大師様の繋いでくださったご縁でありましょうか。

おきらく遍路修行の旅 13巡目 76番金倉寺~83番根香寺

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13巡目も大詰めを迎えていますが、穴埋め遍路っぽくなっています。
ですからいよいよ結願、という気持ちが起きないかもです。

土日が仕事なので水木と休みです。


3月11日(水)

始発の新幹線で新大阪~岡山~坂出と移動します。
岡山からは、やはり学生の姿はなく、車内はサラリーマン達のみです。

「坂出駅前バス停」で、五色台方面のバスに乗ります。
0840発の玉越方面行きに乗る事だけ考えていましたが、
0820に「玉越行き」と表示されたバスが突然目の前に来ました。
2~3秒躊躇しましたが運転手さんに

「た、高屋に行きますか?」
「行きますよ」

慌ててバスの車内に。
予定どおり「高屋バス停」で降りる。360円ですが、
去年より値上げしているような気がします。
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五色台を望みながらスカイラインを歩く。
朝の空気は寒いが、登り道なので汗ばむ身体に冷たい空気が心地よい。
緩やかな道を登っていくと、眺望絶佳
遥かに瀬戸大橋の橋梁が見えます。
眼下の谷間には溜池を囲んで田園が広がる。
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鶯の声は聞こえないが、名も知らぬ鳥のさえずり
開きかけた桜の蕾、足元には水仙が群がって咲き誇っています。

ああ、この法楽

やがて白峯御陵への参道入口に来ます。
誰もいない。
緩やかな勾配の道を登っていきます。
まだ冬の気配を纏っている参道には草も生えていない。
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国分寺裏から真っ直ぐに登る遍路道の急勾配には泣かされるんですが
こっちの道は疲れない。
むしろ浮き浮きした気持ちになれます。

鼻歌歌いながら登ると、あっというまに白峯御陵に着きました。
ここの玉砂利に足を踏み入れると、いつも烏の鳴き声一声が聞こえます。
毎回毎回そうなので、眷属様のお出迎えなのかしらん。

御陵近くまで行くのは恐れ多いので、階段前で遥拝のみ。

梅雨時に来ると紫陽花が綺麗な参道を進み、
白峯寺へ着きました。

この札所も心地よい気が満ちているような気がします。
散々山を登ってきたのに本堂への階段が苦ではない。

なぜか?
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ご本尊の千手観音様の御利益でしょうか。
わしは子年なので、守り本尊さまなのです。今年は還暦で厄年なんです。
千手観音さんに助けていただいております。
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白峯寺から五色台の上を走る遍路道を根香寺へ歩くんですが
最初はいつもじめじめして滑りやすい。
この道は雰囲気が暗い、と言われる方もいますが
わしは陸上自衛隊演習場を過ぎたあたりからの道は気持ちよくて好きです。
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一瞬演習場からスカイラインへ出てみようかと考えましたが
やはり山道を歩きました。山道の気持ちよさが勝った。

最近雨が降ったのでしょうか、積もった落ち葉がぬかるんで
靴が盛大に汚れてしまいました。
やはりこういった事があるのでハイキングシューズよりも
トレッキングシューズが最適ですね。
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五色台山上の真ん中あたりに茶店があります。
いつもこの辺でお昼時になるので今日も寄っていこうかね。

・・・カツ丼
・・・・・を食べました。

さて、次に進もう。
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坂を下って遍路小屋にあるお接待のハーブティーで喉を潤し、
根香寺の駐車場が見えてきました。
駐車場には大型バスが2台

春はお遍路さんのシーズンやねえ。
ツアー客には本堂への階段はさぞ辛かろうて。
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いま12時半です。
結構早く進んでいる気がします。
ギリギリの予定で行動すると心の余裕がなくなるんで
余裕を持って行動できるようにしているつもりですが、
時々起きるアクシデントにも慌てず対処できるように修行を積みたいです。
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1時間ほど歩いて「一本松」から下界に降ります。
ここの擬似木材で固められた降り道は膝泣かせですねええええ
段差が急すぎるし、歩幅に合っていない。
長いダブルストックが必要ですね。
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道脇のあちこちに石が積み重ねられています。
ケルンのつもりなんでしょうか?
ここはハイキングコースなので、最初に誰かが作ると、後の人も
作るのでしょうか?

ふと後ろから人の気配がする。
脇に寄ったら、クロスカントリー風のランナーが駆け下りてきます。
こんな急な道を走って降りる?
わしにはとてもできん。膝が壊れてしまうよ。
彼は天狗様なんでしょうか。

下界に降りてきたら少し気温が高く、温かく感じます。
国分寺への曲がり道で、賑やかな3人連れ遍路さんがやって来ました。
2人は尼僧さん?深編笠を被っておられます。
ひとりは若い男性で、尼僧さんから盛んに世話を焼かれています。

いま3時過ぎ、これから五色台に登るとすると、どこに泊まるのかな?
禅喝破道場?
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国分寺に到着、ゆったりと参拝できました。
ダンタイサンも二組・・・根香寺にいたバスかな??

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ここのご本尊さまは霊験あらたかな千手観音さまで、
以前地元の方から癌平癒のお話を聞かせて頂きました。

残念ながらわしには何も感じられません。

大師堂も、とても霊気が強いお大師さまがおられるのですが
わしには何も見えないし、感じない。
しかし、結縁の綱があるので握って御宝号を唱えたら、
お大師さまとの御縁をいただけました!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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さて今日のお宿は
国分寺門前の「えびす屋」で、ほぼ定宿です。
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新型コロナとやらの影響で宿泊客のキャンセルが相次いでいるのですが
歩き遍路さんにはそういったのはいないと思います。

今日はわしと3名の若いお坊さんだそうです。
ん?
さっきすれ違ったのも3人のお坊さん??
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夕食のときにやって来た彼らに
「あの~、もももしかして、五色台登り口ですれ違いませんでした?」
「ああ、あのときの人ですか」
「えっ?もう降りてきたのですか?」
「サポート車が白峯寺まで来ていて、そこから国分寺まで降りてきたのです」
「ああ~、なるほど」

2人の指導の尼僧様は善通寺の方で、男性は種智院大学3回生で高野山専修学院の学僧さまで
卒業前のお遍路修行に来ているそうです。
どうりで若いわけだああああああ。
それにしても専修学院で1年間の修行をされてきたんですね。すごい。

有難いことに僧侶の方々と食事を共にすることができ、
この機会に疑問に思っていたことを色々教えていただきました。
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尼様は紺の作務衣を着て歩いておられたので、作務衣とお遍路装束について訪ねてみたら
やはり、拘っておられないようです。

「作務衣は作業服なのでお遍路装束ではない!」

と偉い優婆塞(うばそく)が声高に議論していたんですが、
修行を積んだ阿闍梨様は、そんなに拘っておられません。

どの方に聞いても作務衣を着てお遍路することには拘りはありません。
その上に白衣を着ればなおよし、くらいです。

信仰上の疑問点は、きちんと修行を積んだ僧侶の方に聞くのが一番です。
在家の優婆塞や、出家だけした沙弥(しゃみ)の言う事は、あてになりません。

更に興味深かったことは、
本来理趣教は、きちんと修行した者に師僧から伝えられるのですが
現代はネットや訳本の氾濫で修行をしていないものまで理趣教に触れる機会が溢れている。
これもある意味危険なことでしょうね。




優婆塞:男性在家信者、女性は優婆夷(うばい) 
     出家修行者は、在家信者の生活習慣などについて、聞かれれば懇切に教えますが、
     積極的にあれこれ制限・指導することはありません。

沙 弥:僧に属してはいるが、具足戒をまだ授けられず、僧伽の正式な構成員となっていない。
     男性であれば沙弥、女性であれば沙弥尼と呼ばれる。
     また、修行の足りない僧として沙弥、あるいは愚僧と自称する。




若い学僧の耳は潰れていた。
「失礼ながら柔道、レスリング、ラグビーをされていましたか?」
「わかりますか?中高と柔道をやっていました」
彼の耳をみれば、どれだけ一生懸命柔道と向き合っていたかがわかる。
わしは潰れた耳の人を見るのが好きだ。
娘の婿殿もレスリングで潰れた耳をしている。だから婿殿が好きです。

彼は奈良県の有名な寺院の御子息だそうな。
今度訪ねてみよう。



3月12日(木)
6時30分に朝食をいただき、45分にお宿を出発する。
お坊様たちはサポート車が迎えにきて白峯寺から始めるそうです。
道中ご安全に・・・
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「国分駅」~「八十場駅」と移動して天皇寺に行く。
7時を少し回った時間なので境内には誰にもいないよ。
昨日よりも寒い気がする。
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「八十場駅」まで戻って、そこから「金倉寺駅」まで列車移動する。
今日はここから金倉寺~道隆寺~郷照寺まで行く計画です。

金倉寺門前のうどん屋さん・・・は
まだ開いていない。そりゃ~そうやね。

朝早いがダンタイサンが二組境内にやってきました。
納経所はさぞかし混むでしょう・・・でも気にしません。
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ここは天台宗の札所なんですね。
大師堂には弘法大師、智証大師、縁行者さまたちがおられます。

更に更に
訶梨帝母尊堂への参拝は欠かせません。
娘と孫娘たちが大変お世話になっています。
おかるてんさんのお香を身体になすりつけ、
ザクロはないのでザクロジュースをお供えして皆の無事のお礼を言上しました。
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お下がりのザクロジュースを有難くいただいてから納経所に行くと、
まだまだダンタイサンの納経帳がフルヘッヘンドでしたが
個人の受付もしていただきました。

本堂ではダンタイサン達が大きな数珠玉をバチバチバチバチいわせています。
先達さんが
「あまり一人がずっと鳴らしていないように、あとの人が待っていますよ!」
しかして鳴らす御刀自様は何処吹く風、延々と鳴らしています。
やれやれ。
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国道をはさんだ向かい側にあるうどんやさんは・・・
やはりまだ開いていない。

田園地帯、住宅地を足元も軽く歩くと
道隆寺手前の民家の前に来ました。

殊更に錫杖をジャラジャラ鳴らしながらゆっくりゆっくり歩く



玄関には人の気配はない。
あきらめて通り過ぎようとしたら、近所の人がわしを見つけて
「○○さぁ~ん、お遍路さんですよ!」
とわざわざ家の奥に行ってお母さんを呼んでくれました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今日もお地蔵さまを頂く事ができました。
歩き遍路しか貰えない手作り地蔵さまです。
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道隆寺門前にも大型バスが・・・・
しかし納経所混雑のピークは過ぎています。やれやれ。
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ここから「多度津駅」まで歩き、列車で「宇多津駅」に移動する。
駅のパン屋さんで甘いパンやらカレーパンを買って
ホームでの待ち時間に昼食を摂る。

「宇多津駅」で降りて郷照寺に歩く途中の有名うどん屋は列が出来ています。
お昼近くなんで仕方がないでしょうね。

郷照寺に着いたら、先達同期のK村さんからメールが来ました。
「いま五色台です!」
彼も今日は休みなんですね。
こっちに来るそうで、郷照寺でお勤めをしていたら、
K村さんがやってきました。ほんと、御縁がよく繋がります。
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わしはここで予定終了、「宇多津駅」から引き上げる予定です。
その前に一緒に昼食でも、というんですが生憎いま正午

どこも一杯やろうなあああああ、と思いきや
例の有名店前の駐車場が一台分空いていますよ!
それに行列が途切れています。
ダッシュで店内に入れば、2人分の座るところがあった!

ぶっかけ天麩羅うどんをいただきました。
麺が太くてシコシコしておいしい。
時節柄、子供連れの人が多いような気がします。
店を出ると、また列ができていました。

パンとうどんで腹が満ちて、さて帰ろうかね。
「宇多津駅」まで送ってもらい、サンポートリレー号とマリンライナーを
乗り継ぎ、ひかり号で新大阪に帰ってきました。
今回も無事終わりました。

次回は翌週に焼山寺登りです。なぜいま?
それは、春になる前に柳水庵東屋にスズメバチトラプを仕掛けるためです。
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おきらく遍路修行の旅 13巡目 65番三角寺~67番大興寺 令和2年3月7・8日

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半年で一周する遍路予定計画は、昨年余分に多く廻った影響で、
2か月ほど前倒しで進んでいます。
ここに至ってはガツガツと廻らず、余裕をもってお遍路をするように心掛けることにします。
しかし、そうはいっても従来どおりガツガツとやってしまうのかなあ。

3月7日(金)
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新大阪始発の新幹線に乗って岡山駅に着くと、
四国方面のホームに夜行列車が居座っていて「遅延」の文字が電光掲示板に見える。

おや?またしても四国行きが遅れているのかなあ?
通勤通学の足である「快速マリンライナー」の発車ホームが変更されている。
いかん、「特急しおかぜ1号」も遅延するのか?
不安を抱えたわしは、とりあえず発車するマリンライナーに乗り込んだ。
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車内はいつもは通勤通学客でごったがえしているのに、座席に座れるよ。
なぜか?
それは学生がいないから。
新型コロナウイルスの影響で軒並み休校になっているせいです。
卒業式も無観客状態で実施されるし、入学式の開催も危ぶまれています。

それはさておき、
このままマリンライナーで「坂出駅」まで行って松山方面行に乗り換えるか悩んでいたら
車内乗り換え案内で、
「松山方面に行きたい人は『児島駅』で特急しおかぜに乗り換えです!」
とアナウンスがあった。
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おおっ遅延はないようだ。
「児島駅」で降りてしばらく待ち、やってきた「特急しおかぜ1号」に乗り
瀬戸内海を渡り、無事に「観音寺駅」に着きました。
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駅前の「観音寺市コミュニティバス停」から0852発の五郷高室線マイクロバスに乗る。
あらかじめ運転手さんにお遍路さんということを告げておくと
「谷上教育センター」手前の遍路道で降ろしてくれます。

ここから雲辺寺ロープウエイ駅まで約4kmの山道を歩いて登る。
のどかな山の集落を歩いていくと、
もう春なのかなあ?鶯の声も聞こえてきます。
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しかし気温が冷たい。手がかじかんでくる。
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寒いながらも登り路だと身体が温まってきて、さらにうっすらと汗ばんできます。
汗で濡れた服のまま雲辺寺山頂にいくと汗が冷えて寒いやろうなあああああ。
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ロープウエイに乗ったら、目の前に座っている女性から声がかかった。
「歩き遍路ですか?」
「あ、はあ」
「もう何周も廻っているんですよね?」
「あ、はあ・・いささか」

輪袈裟の「権中先達」の印を見たら少なくとも6周は廻っているのが分かるはず。。。

皆が分るという訳ではない。

始めたばかりのお遍路さんはよほど勉強していなければ
「先達」の存在とか、何周廻ると資格を得るのか、
そんなことは知ったこっちゃない。

現に昨年弥谷寺で、お遍路ビギナーのおじさんから
「もう般若心経覚えたか?」なんて言われました。

知らぬとは恐ろしいことで
彼らもお遍路の経験を積んだら初心の頃の失礼と思われる発言について気づくでしょうね。

ついでだから、歩き遍路の印である赤バッチについても気づく人はほとんどいない。
ツアー、車遍路さんは当然赤バッチについて知らない。
50周100周廻っても知らないだろう。
「そんなこと知っているけど」
とむきになって言う人もたまにはいるでしょうね。

また、アドベンチャー歩き遍路のおじさんたちは一周廻ってそれでおしまいなので
赤バッチをもらってもそれで四国には来ないし、
更に歩きを何回もする人は少ない。

ですからごくまれに「あ、赤バッチの先達さんですね」といわれると嬉しい。

まあ、歩きでも車でもツアーでも、
どれが偉くて偉くないかを論ずるのはナンセンスです。
大切なのは、いかに真摯にお遍路に向き合うか、です。

顔つき、姿かたちが違って見えます。
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閑話休題


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やはり雲辺寺境内の日陰になる部分は白い。
気温0℃ですって!
おお、寒い寒い。
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本堂の扉も閉まっています。石造りの千手観音様を拝めないのは残念至極であります。

下界に降りてきたら、少しは暖かいですね。
ここから67番大興寺まで約10km、歩いて降ります。
昼食の時間を省略するため、乾パンをポケットに入れて齧りながら歩く。
時々喉が詰まるので水が必要です。
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住宅街の道路をひたすら歩くのはつまらないですねええええええ。
こんな時は携帯ラジオがお供です。
電波の伝搬状況とかで聴くことのできる局は限られますが、
それでも思いがけず興味深い番組で出会えるので楽しい。
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いい加減疲れてきたころに67番大興寺に着く。
駐車場には大型バスが到着し、大きなカバンを抱えた人が小走りに駆けていく。

さてさて、混雑を避けて大師堂からお勤めをしようかね。
本堂のお勤めも済んだころ、もう一組ダンタイサンがやってきました。
その様子を境内のベンチに腰掛けて眺める。
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なぜ眺めていたか?

それは時間が余ってしまったから・・・・
計画ではここから500m離れた「大興寺口バス停」からコミュニテイバスに乗って「豊浜駅」
まで行く予定なんですが、まだ2時間余りある。
時間がないよりもあったほうがいい。

さてどうしようかな?
じゃあ少し歩くか!
先へ先へ、バス停を眺めながら国道を歩くが、コミュニテイバスは住民の多い路線を走るために
時々路線が脇道にそれてしまう。
(あれ?バス停がなくなった・・・)
時々心配になってスマホの地図アプリとにらめっこしながら歩く。

足が疲れてきた。
バス停を国道上に再び発見してひと安心

もうこの辺でバスを待つか・・・あと30分
バス停わきにしゃがんでぼ~っとしていたら、
向かいのお店の人から有難いお接待をいただきました。
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

時刻どおりやってきたバスに乗ってJR「豊浜駅」に行き
そこから「伊予三島」まで移動する。

今夜のお宿は伊予三島の民宿「大成」です。
ここは3部屋しかないのですが、女将さんと料理がとてもいいところです。
わしは、なるべくここに泊まれるように予定を組んでいるのです。

今夜の宿泊は、歩きのわしともう一人、素泊まりの車遍路さんです。
しかし、夕食の時間になっても、歩き遍路さんは来ません。
せっかく用意した食事が無駄になってしまいました。
人に迷惑をかけては遍路の意味がありません。
また、社会人としても常識外れの所業であります。
予約をすっぽかす人は満願してもご利益はない、と断言します。

今日は真面目に歩いたので美味しい夕食と僅かの麦泡般若湯を頂いたら
猛烈に眠くなってきて、8時前に寝てしまいました。
途中おしっこに一度起きたのみで翌朝5時まで眠りこけ・・・・



3月8日(土)

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6時半に朝食を頂きました。
車遍路さんは既に出発したようであります。

ここの卵焼きが美味しいんですよ!

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また次回の宿泊を約して、
お宿向かいの「三島口バス停」0747発のバスに乗って
「三角寺口」バス停で降りる。
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ここから山道を歩いて1時間です。
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山里に咲く梅の花の香りを楽しみつつ、
心地よい冷気の中を歩いて登ると汗ばんできます。
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さて帰りのバスは1252なので、3時間ほどある。
三角寺でゆっくりゆっくり過ごそうかね。
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ここの弁天様はとても強い力、と聞きますが
凡人のわしには何も感じられない。悲しきかな、悲しきかな。

日陰だと寒いので、日の当たる大師堂脇の濡れ縁に座り込み、
じっとしていると眠気がやってきてうつらうつら・・・・
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なんとも心地よい時間を過ごすことができました。

あとは予定どおり「寺山口バス停」まで降りて「伊予三島駅」へ行き、
列車に乗って岡山~新大阪と無事に帰ってきました。
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いつもは外国人観光客でごった返す新大阪駅も、土曜日というのに閑散としていました。
この状況はいつまで続くのでしょうか?

次回は五色台、善通寺市内遍路です。
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お気楽遍路修行の旅 13巡目 54番延命寺~64番前神寺 令和2年2月4~6日

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2月4日(火)

今日は新大阪駅始発に乗り、いつものごとく岡山経由でお四国に入国する。

そして

今治駅で降りて、駅前バス停2番乗り場で大三島行き急行バスに乗る。
今回は大三島にある大山祇神社に行くのです。

今治の札所、55番南光坊の由来を辿ると、大山祇神社に行き着く。

それも、南光坊隣にあるのは別宮であって、本宮は大三島にある。
小説「神様の御用人」を読んでいると、大山祇神社関係が登場する頻度が多くなる。
それもそのはず、

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
2600年前、神武天皇御東征にさきがけて、大山積大神の子孫小千命が先駆者として
伊予国に渡り、芸予海峡の要衡である大三島を神地と定め鎮祭したことにはじまると伝
えられます。

御祭神は大山積大神で天照大神の兄神に当り、天孫瓊々杵尊御降臨に際し、御子女神木
花開耶姫命を皇妃として国を奉られたわが国建国の大神で、山幸神(山林・鉱山の神)、
和多志神(航海の神)、大水上神(地水、稲作の神)、塩筒神(陸上・海上交通の知識神)、
事勝国勝長狭神(戦勝の神)が祀られ、地神・海神兼備の大霊神として日本の国土全体を
守護し給う神なのです。

古代より日本国総鎮守と尊称され、朝廷を初め国民の崇敬は各時代を通して尊崇篤く、
伊予国一の宮に定められました。
明治以降は国幣大社に列せられ四国で唯一の大社として尊崇されております。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

そんなすごい神社が今治の先、大三島にありながら訪れませんでした。
今の心境でいう「縁がなかった」からでしょうか。

平日に3連休を頂いたので、今治遍路の前に大三島に行ってみようぞ。
うん、そうしようそうしよう。
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「今治駅前バス停」から急行バスに乗って約1時間、「大山祇神社バス停」で降りる。
おお、ここか。
平日ながら参拝者、観光客の姿がちらほら見られます。
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境内には樹齢2600年と伝えられる大楠がどっしりと構えています。
神様とのチャンネルを開くことができる人は、もうこのあたりからビンビンと
感じるんでしょうが、およそ凡人のわしには見事に何も感じられません。
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悲しきかな、悲しきかな、悲しきかな・・・・

それでも本殿では祝詞をきちんとあげて六親眷属の平穏無事をお願いします。

本殿の右から出て、今日のお目当てである「東円坊」方面に歩く。
くねくねとした農道を歩んでいくと、足場が組まれた建設現場に出ました。
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どうやら本堂を立て直しているようです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
神仏習合の時代、大山祇神社の別当寺として24坊が建てられ、大山祇神社の本地仏
である大通智勝仏を本尊として祀っておりました。
神々は仏や菩薩が色々な姿で現れた化身「垂迹身」である、とされ大山積神の本地仏が
大通智勝仏でした。

今では、南光坊と東円坊の2坊だけが残ります。

今治にある大山祇神社別宮と南光坊の由来については、お遍路さんたちの人口に膾炙し
ているため割愛します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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東円坊は、南光坊の奥之院として解釈されていますが、ちょっと苦しい解釈かな?
南光坊は別宮の別当寺、東円坊は本宮の別当寺として位置づけられています。
無理に奥之院を設定する必要はない・・・と考えながら歩いていたら

「大山祇神社奥之院」の看板があり、行ってみました。
「生樹の御門」をくぐって、奥之院へ。御本尊は阿弥陀如来です。

さて帰りのバスまでしばし時間がある。
昼食を食べましょうかね。

ここは魚が美味しいということなんですが、神社前の店は行列ができています。
ですので駐車場近くの土産物屋奥のレストランで「漁師丼」をいただきました。
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この間にも観光バスが到着して老人たちがドヤドヤと降りてきます。
レストラン内もダンタイサン用の食事の用意ができていますがな。

バスに乗って「今治駅前バス停」まで帰ってきまして、
今日宿泊の駅前のBHにリュックを預かってもらい、身軽になり3kmくらい歩いて
54番延命寺まで行きました。
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冬の遍路道は静かで、冬の空気が満ち満ちています。
晴れた空を仰ぐが、今日は龍神様のお姿はいない。
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延命寺本堂の板塀には何もおられない。
いつだったか、ここにお不動様の横顔が見えたのですが・・・・
今日は神様のところに行ってきたから、お不動様は出てこられないのかな?

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もと来た道を戻り、55番南光坊に来ました。
おっと、その前に大山祇神社別宮を参拝し・・・

大通智勝仏の御真言は「おんあびらうんけんばざらだどばん」です!

なぜ大日如来の御真言か?
これは大通智勝仏は大日如来の化身であるからです。
関西先達会の時に南光坊住職がそう説明されていました。


閑話休題

高野山別院の案内板に引かれて、ついふらふらと行くと。。。
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今日はここまで。
あたりの気温も急に下がってきました。
お宿にチェックインして夕食に行こう。
ご当地B級グルメを食べに行きたいんですが、駅前からはちょっと遠いなあ。
仕方がない、ファミレスに行くことにします。
温かいご飯が食べたい。
コンビニのレンジで温めたものは味気ないのです。
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2月5日(水)
6時にホテルを出る。
駅前のコンビニで朝食を買い、食べながら歩く。
買ったのは「お赤飯」と「わかめご飯」お握り。
これ、お遍路最初のときに買った食料です。

以来、何を買おうかな~?と迷ったときには必ず買います。
ゲン担ぎというわけではないのですが・・・・
あ、あとおやつにはスニッカーズです。
これも変わらない。

今治駅前から56番泰山寺までは民家の間を通るんですが
あたりは暗いので遍路シールが見えない。

この道は少なくとも10回は歩いているので、
なんとか周囲の雰囲気で道が判るようになってきています。

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夜明けの境内には近所の方が朝のお参りに来ています。
寺社は、こういう素朴な信仰心に支えられているんですね。

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栄枯盛衰世の習い、といえばそうなんですが
お四国は、どんどん過疎化しているような気がして仕方がない。
わしも四国に移住したいと考えているのですが
家内から強行に却下されています。うう~む。

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川は寒風が吹いているのですが、菜の花が咲いています。
いやが上にも春はもうそこまで来ているのでしょうか。

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57番栄福寺境内にも誰もいない。
納経所にもいない。呼び鈴を押してしばらく待つ。
こんな寒い冬の朝に来る酔狂な遍路はいないんでしょうねえええ。

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朝の冬の遍路道を黙々と歩く。
しかし今年は暖冬なので雪の姿はない。
遍路をやっているときに雪が積もっているのを見たのは
内子から久万高原への道だけだったか。
舞い散るのを見たことはあったが・・・

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わしのお気に入りの風景は、これ。
歩き遍路の醍醐味です。

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内海源介の墓も、いつもどおり佇んでいる。
彼が昇天するとき光に包まれたというのは、単に酸欠の際の影響であると、以前に書いた。
目の細胞は酸欠の際に最後まで働きを失わないから・・・・

な~んて理屈をつけながら墓を見た。
これも歩き遍路の醍醐味

わざわざ車を停めて遍路道を下って墓を見に来るクルマヘンロも僅かにいるかも?
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仙遊寺山門をくぐり、石段を登って御加持水で喉を潤していたら、
降りてくる参詣者がわしを見つめている。
「?」
「以前お会いしませんでしたか?」
「え?もしかして地元の写真家の方ですか?」
「そうです。しかし、恰好いいですね~!」

(え?ななな何がかなあ?)

彼から見たら、お遍路装束が格好いいと見えたのですって。
確かに、お遍路始めた頃と比べて、容姿と纏っている空気感は違うと思う。

色々ジャラジャラとつけてはいるし、柿渋塗った傘は破れかけているし。
傷のいった錫杖突いているし・・・・

そういえば最近お接待に会わなくなった。
何故かと尋ねてみたら
「お遍路姿に隙がないからですよ、きっと」
と言われたことがある。

最初の頃と今のわし、さらにこの先のわし、どのくらい変わっていくのでしょう。

今回は後ろ姿の写真を撮っていただきました。
福田恵峰さんオリジナルの白衣です。

仙遊寺境内にあった大師堂横の建物がなくなり、できた広場では、護摩を焚いた跡がありました。
さらにその奥にはバスケットのゴールが鎮座しています。
住職のお孫さんたちが使うのでしょう。

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納経所では、豆まきの時に撒いた福豆をいただきました。
「車の中で食べてください」
「い、いえ。わしは歩きなんで・・・歩きながら食べます」

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ここの山道も好きな道です。
滑りやすいのが悩みですが・・・

下界に降りてきて、おなじみのパン屋さんでお昼のパンを買おうと思いきや、
「本日臨時休業」

ああっ

このまま閉店にならねばいいんですが。
最近あちこちのお気に入りの店などがなくなっているので気になる。
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「伊予桜井駅」から「伊予小松駅」を列車で移動し
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駅前の門前道を62番宝寿寺を目指す。
最近、宝寿寺が四国八十八ヵ所霊場会に復帰したとか。
86番志度寺が買い取ったとか、色々言われているが、わしにとっては
最初から宝寿寺が62番札所です。納経帳にもここの御朱印しか押されていません。

なぜって、この場所には過去幾千幾万の巡礼者の祈りが籠っているのですから。
唯一残念なのは本堂に向かってお勤めしたいということです。
それもそのうち復活してくれないかなあ。

納経所で300円払う。
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道沿いにあるラーメン屋さんで昼食を摂る。

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61番香園寺第2駐車場には閉じられた建物がポツンと佇んでいます。
愚かな人間の性を、十一面観音さまはどう見ておられるのでしょうか。

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本堂にはわしの孫くらいの子供を連れた親子連れがいます。
ここは子安大師さまがおられたんだっけ。
このくらいの子供を見かけると、ついつい目を細めてしまう爺のわしなのです。

やがて誰もいなくなった本堂

大日如来の正面にぬかづき、家内安全の祈りを捧げる。
すると、以前土佐の神峰神社で感じたのと同じような耳鳴りが脳の奥に伝わってきます。
違うのは神社ではシャープな感じ、ここでは温かみを感じる耳鳴りです。

正座をしていたら足腰が痛んできたので
椅子に座らせていただき、しばらく瞑想状態になりました。

ああ、だんだん神仏からのサインを受け止められるようになってきたんかなあ。
神仏からのサインは、受けようと身構えていたらなかなか感じません。
あるとき突然とやってきます。
その突然とは、作為のない作為の状態でしょうか。

「すべてを帰依します」

という心の状態でしょうか。
邪心があったらあかんのやろうね。


今夜のお宿は「ビジネスホテル小松」
肉屋さんの経営しているお宿です。
以前にも泊まったのですが、ここを起点にして60番横峰寺を目指して連泊するといいことがあります。

なぜって?
それはね、最初の日の夕食はしゃぶしゃぶ。
翌日の夕食はすき焼きなんです。
わしまだここには連泊していないのですきやきにはありついていないのですよ。
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今日の宿泊者はわしと、年配の御刀自さま。
聞けばわしの母親と同年代のようです。
明日は横峰寺に歩いて登ると言っていました。

今、横峰登山バスは冬季の休業期間なので歩きで登るのはしかたがないとしても、
80歳を超えてなお歩いてお遍路するのは大したものです。

今夜はいささか疲れていて、お酒を飲む気分ではないので夕食を終えたら部屋に帰って
さっさと寝ました・・・・


2月6日(木)
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お宿を6時半に出て、
63番吉祥寺へ歩きます。まだ空は暗い。
国道沿いにしばらく進むと、やがて着きました。

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手水舎脇の水槽に氷が張っていますよ。
今年一番の寒さかもしれません。

ライターで燈明に火をつけようとするのですが外気温が低いためガスの圧が低く
なかなか点きません。
おまけに手がかじかんでいるのでうまく扱えず、時間がかかってしまいました。

ここから64番前神寺までは国道を離れて山沿いの遍路道を歩んでいくと、
地元の道行く人たちから、しきりに挨拶をされます。
やはり遍路道を歩むお遍路さんは、日常の風景なんでしょうねえええええ。
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今日は一円玉をいささか用意してきました。
シュワッチ、ペタリの成功率は33.3%といったところでしょうか。
めでたし、めでたし。
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鐘楼堂から大師堂上空を望むが、今日は曇り。
残念ながら龍神さまは顕れませんでした。


今回の予定はこれまで!
まだ朝なんで、もうひと頑張りすれば65番三角寺にも行けるのでしょうが
あまりガツガツと先を急ぐのはやめにしました。
心に余裕をもつ、というのが13週目の願いなのです。

そのおかげで、大阪のねぐらに着いたのは午後3時で、
心豊かに旅の余韻に浸ることができましたがな。


今月のお遍路はこれでおしまい!
2月後半は孫とのひな祭りを楽しむことにします。

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おきらく遍路修行の旅 13巡目 18番恩山寺~22番平等寺 令和2年1月31日~2月1日

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自分にとって遍路とは
札所に行くまでが遍路なんだと強く感じます。
遍路道にこそ修行の場が存在している。

色々考えながら、色々思いながら、色々感じながら歩く。
高尚な事は思い浮かばず、つまらない事ばかり心に浮かぶ。
これは自分の本質を知るのにいい機会です。

山を登っているときは登る事しか考えなくなる。
これは一種の禅定状態である。
やがて山頂に至ると視界が広がり、認識も広がる。
やがて浮かんでくる思考も前向きなことになる。

ああ、法楽であります。

お遍路旅を重ねてくると色々な課題が自分に与えられる。
徳島駅前の初めて利用したホテルでは、フロントへの入り口が分りにくかったり
フロントウーマンの対応が素人臭くて一方的だったり
これにいちいちイラつく自分がいる。
心乱れる自分に向き合う必要がある。十善戒を思い出せ!
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真っ暗な遍路道は冷たい風が吹いていて寒い。
目の前がはっきり見えない道を進んでいく。
道しるべを見落としがちになり、
今までの経験をもとに道を辿る。

次第に明るさを増してくる東の空は自分に進む道を
おぼろげながら示してくれます。
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すっかり明るくなったところで札所に着く。
誰もいない早朝の境内は空気が澄み切っていて、しかし神社のようなクールさはない。

気温が低すぎてライターの火がつきにくい。
いちばん短い蝋燭を使っているのでお勤めの間に燃え尽きてくれる。
いまお気に入りの線香は伽羅の香りです。
風向きによっていい香りが漂ってきて、これまた法楽
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山道を歩くと色づいた柑橘の実がなっている。
しかし種類が多すぎて何の実かよくわかりません。
地面に落ちた実を拾って食べようかと思ったら固くて、大きい。
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門前街はまだ開いていない。
気になるお菓子屋さんもまだです。
毎回固定してしまっている遍路計画では、ここを通る時間は朝早い。
いつか少し時間をずらして歩く余裕を持ちたいなあ。
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今回の計画は
 徳島駅始発
  ↓JR
 南小松島駅
  ↓歩き
 18番恩山寺
  ↓歩き
 19番立江寺
 立江駅
  ↓JR
 南小松島駅
  ↓バス
 生名
  ↓歩き
 20番鶴林寺
  ↓歩き
 21番太龍寺
  ↓ロープウエイ
 民宿碧

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鶴林寺へ向かう山を見れば、抜けるような青空
だんだんと気温もあがってきました。
でも寒いですね。
鼻水が垂れてくるので手鼻をかむ。
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山登りをするときは小幅で歩くのが疲れなくていい。
前半の登り道は傾斜が緩やかなので疲れにくく、軽快に登ることができます。
しかし、調子に乗らず淡々と登り、後半の急坂に備える。
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ほとんど意識することもなく石畳の遍路道に出る。
ここまでくれば、もうひといき。

山門をくぐったら賑やかな音楽が聞こえてきました。
工事車両が来ていて、作業員さんたちが昼休みにゲームをしていた音でした。

本堂の右横には大きなお地蔵さまが立っておられ、
じっとこちらを見ています。
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またしてもお地蔵さまの目につかまり、しばらくそこに佇んでいました。
突然強い風が吹き渡り、木々の梢が激しく鳴る。
ああ、この空間・・・・

チョコレートとカロリーメイトをお茶で流し込んでいると
汗が冷えて冷えて寒い。
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早々に太龍寺へ向けて急なくだり坂を歩む。
ここでも丁石地蔵さんが出迎えてくれます。

今日は遍路道では誰にも出会わない。
ガイジン遍路さんもシーズンオフなんでしょうか。

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集落に出て、今日は橋を渡って真っ直ぐ太龍寺を目指します。
迂回してのカモ道もいいんですが、今日は太龍寺を越す予定なのでまっすぐ行く。
この登り道も、前半は緩やかな登り道で、
ほんと上までこの道だったらいいなあ、と思う。
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が、そうはいかない。
後半からは丸太階段の道が延々と続く。
階段の道は自分の歩幅に合わないと辛い。
いつの間にか登ることだけに神経が集中しています。
雑念が次第に消えていき、下衆な想いが散っていく。

そうしたら車道との合流点に出ました。
おお、あとひと息です。
脚の疲労も心地よく感じる。
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リュックを降ろすと汗で濡れた背中が冷えるので背負ったまま
お勤めをします。
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本来、「背負ったもの」を降ろしてお勤めをするのがよいそうです。
でも今日は許してください・・・
手もかじかんでいてうまく動かない。
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よく見たら白く細かいものが舞っています。
おお、雪か。
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今年は暖冬なのですが、
一年のうち一番寒い時期ですもんねええええええ。
もっと雪があってもいいはずなんですが、今年はこれくらいでしょうか。

降りはロープウエイで、下界では今夜お世話になる民宿「碧」の女将さんが
迎えに来てくれています。ありがとうございます。

お宿に着いて温かいお風呂をいただき、
般若湯をいただいたらコロンと寝てしまいました。
山をふたつ登ったので疲れていたんでしょう。
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翌朝はワンちゃんの「あけび」くんと遊んで
平等寺まで送ってもらいました。
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先週晋山式と初会式が華々しく行われた境内は
いつもの平等寺に戻っています。
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かねてから行きたかった裏山の白水山にある
ミニ八十八ヶ所へ行ってみました。
よく整備のされている参道には点々と御本尊様の石仏がおられます。
40番まで来てみたら・・・
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おや?道はどこか?
先週の大嵐のせいか?道がわからなくなっています。
あたりをつけてこの道か?
下ってみたら石仏の姿は一向に見えません。
竹薮の道を下っていくと。墓地に出ました。
ああ~、間違ったんやなあ。
今更後戻りできん。
下界まで降りてみたらお寺から1kmくらい離れたところにでました。

次回来たときは逆打ちしてみましょうかね。

JR「新野駅」まで歩き、そこから「徳島駅」まで戻る。
高速バスチケットを買い、時間までに昼食を・・・
と思ったら、またしても修行になった。

なぜか、自動券売機にお札が通らず、やっと通ってボタンを押したら
「すいません、それ売り切れなんです・・・」
「えっ」

あきらめてハンバーグの美味しい店に行ったら今日に限って
「できるまで20分以上かかります・・・」
「えっ」

あとは、11時開店の店ばかり・・・
ああ、平常心を保つのに苦労しました。

今回の旅は最初と最後に心乱される事象があった。
「平常心を保て!」
というお告げなのでしょうか。
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おきらく遍路修行旅 13巡目 38番金剛福寺~43番明石寺 令和2年1月26・27日

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1月は年末年始の連勤の代わりの休みが多い。
なので、今月2回目のお四国行きです。来週末にも予定しています。
ちょっと飛ばしすぎかなあ~?

どこかで休みを取らないと、気持ちも予算も足りなくなる・・・
その分お四国以外のところに行くか?
いや、孫の相手をしにいくか・・・?

閑話休題


1月25日(土)
この日は午後に仕事明けなのでダッシュで新大阪駅に走る!
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新幹線~特急南風号~特急あしずり号を乗り継いで中村までなだれ込む。
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駅弁食べながら6時間の列車の旅を楽しみましたがな。

日の暮れた小雨降る中村駅前のホテルに転がり込む。
今夜の夕食はコンビニ弁当をモソモソ食べてさっさと寝ます。


1月26日(日)
今日は8時20分の足摺岬行きの路線バスに乗るので
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朝食はホテルで食べる事ができます。
ご飯をお替りして・・・

さて今日のお天気は、曇り
中村駅前で龍神の祝詞をあげてご挨拶をします。
「どうか雨にあいませんように」

路線バスには日曜日なので地元の人達はあまり乗ってきませんね。
なぜか?
それは病院がお休みだから!

車内には若いお遍路姿の若者がいます。
あまり人と関わりになりたくない雰囲気の人のようで、声はかけない。
彼、どこで降りたらいいのかキョロキョロしていますが、余計なお節介はしない。
この先延光寺まで一緒でしたが、彼から接触を避けてきたので
お節介はやめておきました。
バスの揺れが心地よく、眠気が襲ってきてしばしまどろむ。

38番金剛福寺には参詣者はまばらで、
観光客らしき親子連れが二組

今日の気温は春先の暖かさですね~。
本当に節分前の気候やろうかと疑ってしまいます。

ここのご本尊さまはとても力が強いと聞いていますが、
修行の足りないわしにはご本尊さまからのサインが届かない。
わずかに本堂前に立つと軽い耳鳴りがする程度ですがな。
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門前でいつもの鯖漁師漬け定食をいただき、宿毛行きのバスに乗り込む。
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バスに揺られる事2時間と少し、
「寺山口バス停」で降りる。
そこから歩いて39番延光寺に到着
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ほんと、この季節はお遍路閑期ですね。
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ここから宿毛まで2時間かけて歩いて行けばいいんですが、
わしは土佐くろしお鉄道の「平田駅」まで戻り、
1時間時間を潰し、やってきた列車で「宿毛駅」に着く。

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宿毛の駅で何が悲しいかって、
駅舎にあった地場産品のお店がなくなっていたこと。
ここはね、三原のドブロクを各種置いていたんですよおおおおお。
ここで数本かって家に送って飲んでいたんですよ。
家内は「私はドブロクっていまいち!」
とは言いながら、家に帰ったときには空の酒瓶が数本転がっていました・・・

宇和島行きのバスに乗り、「城辺営業所バス停」で降りる。
地元の友達が家に泊めてくれるのです。
温泉に連れて行ってもらい、そのあと居酒屋で一杯飲む。
彼とは同い年なので共通の話題があって話が弾む。
お遍路長いことやっていると、友達が増えてきて旅の楽しさも増すね。


1月27日(月)
今日の予報は何処を見ても降水確率は終日90%
久々の雨遍路です。ポンチョのお世話になるかな?

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朝まだ早い40番観自在寺の境内に咲く梅の香りを楽しむ。
そういえばここの通夜堂は閉鎖になったそうです。
どうしても、という人には宿坊の一角を2000円で提供するんですって。
通夜堂をあてにしていた野宿ガイジン遍路さんたちは困惑するでしょう。

札所前の「平城札所前バス停」から宇和島行きバスに乗る。
今日は平日なので通学の高校生の姿が見えるが朝早いので満席ではない。

テスト期間なのかな?
膝の上にノートを開いているが、いつの間にか眠りこけている。

今日は平日なので仏木寺方面行きのバス便が沢山あります。
「務田バス停」まで行って、そこから歩くんですが・・・
すごい風です。
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幸い雨は霧雨くらいで雨具を着るまでもない。
しかし半端ではない風です。
41番龍光寺までの道は、遮るもののない田園地帯なのでもろに風を受ける。
菅笠は風の影響を受けやすい。
手で押さえていてもミシミシたわんでいて、五徳が剥がれそう!

あたり一面風の音が響き渡る。
何だこの感覚は??
そう、春の嵐やなあああ。
まだ節分前なのに。今年の雪はもう見られないかな?

龍光寺の納経所には久々に奥様がおられました。
「お身体のお加減はいかがですか?」
「脚はいいんですが、あちこちにガタがきて」
「わしも今年還暦なんで、あちこち痛いです」

駐車場のトイレを使って出たら、
いつもは気にしていなかった遍路道案内板が気になった。
墓地の方に上がっていく道です。
いつもは正面の参道を通って鳥居の方まで行くのですが
今日はこっちに行ってみよう!
どんどん山の上に上がっていきます。
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おお、遍路道やねえ。
でも雨で濡れていて足元がすこぶる悪い。
なんどか足をとられて転びそうになります。靴が泥だらけ!
遍路道に浮かれて気分よく歩くと、国道に出ました。

ここから仏木寺までの道は追い風です。
菅笠を風に煽られることもなく、快調快調
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42番仏木寺ではゆっくりゆっくりお勤めをしました。

さてここから歯長峠を越えようか・・・
でも交通案内で「歯長峠は崩落の恐れあるので注意」が見えた。

ああ~、心が折れた。

ちょうどバス便があるので
「仏木寺バス停」~「森ヶ鼻バス停」で降りて800m歩き
JR「務田駅」から「宇和島駅」まで行く!

よく考えたら仏木寺から「務田駅」まで直接歩いてもよかったんですがね。
まあいいや、今後の参考になる。

「務田駅」に着いて、列車を待つ。
・・・・列車到着時間になっても来ない・・・?
う~ん、
おそらくこの強風のなか、倒木の可能性もある。
実際に、駅の先の線路上に竹の木が倒れている。これもいかんなあ。

20分待ったが列車が来ないので諦めて500m先の「務田バス停」に行き、
バスで宇和島まで行くことにします。
ちょうど霧雨になり、バス停には屋根もないので近くの民家の軒下で
雨宿りしながら待つこと15分、バスは予定どおり来ました。
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「宇和島駅」に来たら、風は更に強く吹き荒れていて
いろんなものが飛んできますがな。
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駅舎の自動ドアは手動になっていて、すこぶる不便です。
どうやったら開くのか悪戦苦闘している人がいますよ。

予土線は、倒木の影響で30分の遅延だそうです。
これから行く卯之町までの路線は今のところ大丈夫です。
駅舎のパン屋さんで・・・ありゃ?閉店しているよ。
コンビニでパンを買い、待合室で昼食を食べる。

待合の時間も、ホームには轟音が響き渡り、風が吹きぬける。
その都度色んなものが飛んで来てヘルメットを被った駅職員さんが回収して廻る。
列車の遅延も仕方ないなあ、とすこぶる平常心で嵐を見ていました。

特急宇和海に乗って「卯之町駅」に着きました。
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このころから細かい雨が降り始め、ふれあいの森方向から明石寺を目指す山道
から雨脚が激しくなってきましたが、木が雨を遮ってくれるので
ポンチョを着るほどでもなし、

43番明石寺本堂に着いてお勤めを始めたら雨が切れ、
雲の隙間から日が差してきました。
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ありがたや、ありがたや。

納経後、龍神の祝詞をあげてお礼言上しました。
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今日のお宿は駅前の「まつちや」さん
ここのお宿の廊下には、宿泊のお遍路さん達から寄せられた
書や絵画、彫刻などが飾られています。
前回泊まったときに、わしも「明石寺の絵を持ってきます」
と約束したので、リュックの底に濡れないように包んで持ってきていました。
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女将さんに喜んで頂き、わしも嬉しい。
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今夜は3人の宿泊者
九州からの旅行者の女の子と、連泊の仕事の人と、わし。

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今夜の夕食はボリューム満点で
鍋焼きうどんだけでも充分な量です。
女の子は全部食べきれなかったようです。
見てみると、そっとお握りを作っておかずにかけられていたラップで包んでいました。
明日の食事にするのかな??

彼女は20代でしょうか?
「お遍路って、なんですか?」
うう~む、お遍路宿ながら、お遍路を知らない人がいても仕方ないかな?
わしも20代の頃はお遍路さんのことを知らなかったもんなあ。
ここで「お遍路さん」というワードに触れたことが何かのきっかけになればいいなあ。

部屋に帰る前に踊り場においてあった本をとると
昭和62年講談社発行のお遍路ガイド本です。
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各札所の写真と説明書きが興味深い。
そおおおかああああ、30年以上前の八十八ヶ所の風景はこんなんだったのかあ。
62番宝寿寺の本堂って初めて見た。
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この本、欲しいなあ。
帰ったら古本サイトで検索してみよう。


1月28日(火)
今日は帰るだけの日です。
卯之町バスセンターから、大坂梅田(ハービス大坂)まで
およそ6時間のバスの旅でした。


今回は余裕を持って行動できたので、心にも余裕が出来て
あまり焦らずにお遍路を楽しむ事が出来ました。

さて、今週末は鶴林寺・太龍寺山越え、
その翌週は平日3連休で大山祇神社参拝、今治~西条遍路です。
毎週毎週お遍路なので、この先は少し休もうかなあ。。。。
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おきらく遍路修行の旅 13巡目 24番最御崎寺~36番青龍寺 令和弐年1月18日~20日

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お遍路を始めた頃と今を見つめなおすと、
いささか心境や認識の変化が見られ、
それが主観、客観で確認できる事は幸せなことであります。

今感じられるのは、龍神さまの存在と、御霊水の存在
「そこになにかがおられる」
と感じることが、たまにある。
今の修行の程度からすればこれくらいですが、心地よい。

遍路修行の回数を進めていくうちに、
自分を導いてくれる人との出会いは、必然とも言っていい。


昨年末に、わしの大切な身内の一人の具合が悪くなり、
土佐にいる導師様にお祓いをしてもらう事になりました。
お祓いというと否定的な意見を持つ人が多いが、
わしの家内の家系にお祓いを行う人がいて、
案外すんなりと受け入れてもらいました。

土佐遍路の際に導師と呼べる方とご縁を結ばせていただき、
水行などの修行をさせていただいております。

今回はお祓いをしていただくための土佐入りです。
土日月と休みをいただけたので
金曜の晩に高知駅前のホテル入りし万全の準備で備えます。


1月18日(土)
朝は冷水で身体を清め、0700に出発!
ちょっと遠くて時間はかかるが、23番薬王寺まで行き
厄年のわしは薬師如来様にお祈りしてきました。
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朝の太平洋は少し暗くて白波が立っているのが見えます。
最御崎寺では打ち寄せる波の音が聞こえません。
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ここの大師堂のお大師さまとは、
いつも結縁の綱を通してご縁を頂いております。
ご縁をいただけるお大師様は、今のところここだけ。

津照寺、金剛頂寺を廻って、
いよいよ導師さまのお宅でお祓いを受けます。

海のものと山のもの、清めの塩をお供えし、
灯明の炎を見ていると、神様仏様が降りてこられる瞬間がわかる。

神様と仏様の両方の勤行をするのでかなり長い。
正座をしていたので、途中から脚の感覚がなくなってきたよ・・・
えい、これしきのこと、大切な身内のためを思えばなんともない。

一緒に自宅の厄払いもして頂きました。
わしの家は龍脈の上に建っているので大吉なんですが、
それでもお祓いはうけたほうがいいと思った。

無事終わり、よい結果になったとのお言葉をいただきました。
ありがたや、ありがたや。
お供えのお下がりもいただき、
いい気分で高知駅前のホテルに帰り、お酒をいただいて眠ります。


1月19日(日)
今日は単独で35・36番を歩く予定でしたが、
導師の眷属さんが27番神峯寺の上にある神峯神社に御神水を汲みに行くので
札所巡りも一緒に、ということでお接待して頂きます。

高知駅前のホテルから
35番清滝寺から36番青龍寺へと廻ってから反転、奈半利へと向かう。
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神峯寺へ行く人は多いが、その上にある神峯神社に行く人は少ない。
ここの神様は力の強い神様で、めったな事でお願いはできないそうな。
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たしかにここの鳥居をくぐると鼻の奥がツンとするような感覚になる。
今日は耳の奥が痛い。
気圧の関係かと思い、耳抜きをするがそんなことでは治まらなかった。
この感じ、どこかで・・・ああそうだ。
沖縄の戦跡を訪れた際に感じたものと同じだ。
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御神水をポリタンクに沢山汲み、山を降りる。
修行の足りないわしには辛い場所ですねえ。
神様と仏様の「気」の違いを感じる。
神様はクールで、仏様は、ほわっと温かい。

沢山汲んだ水を導師様の家や信者さんの家々に配って廻り
ホテルに帰る前に28番大日寺に寄る。
ここの本堂の中にあがらせてもらい、大日如来様と向き合うと
何かしらサインをいただけるのです。
それもわし独りだけでは無理で、媒体となる人が必要なのです。
今回は灯明の炎のサインをいただけました。
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ああ、ありがたい。

わしは感じる力が備わっていない、とこぼすと
導師の眷属さんが、
「気づいている事に気づかないだけだよ」と言われた。
人によって気づき方、感じ方が違う。
気づいている自分に気づく事が今後の課題と見つけたりか。


今回の予定は無事終了!
明日は帰るだけの日程になりました。
いつもは予定にせかされるように慌しく廻るのですが
こんな時間的に余裕のある旅は初めてです。
余裕があるのであたりの景色を楽しむことが出来ました。
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昨年の夏に、高知の奥之院巡りの際に29~35まで廻っていたので
次は足摺岬から始められます。
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おきらく遍路旅 13巡目 1番霊山寺~11番藤井寺 令和元年12月24・25日

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12巡目が11月中に終了したので年末のお遍路はどうしようかな~、
と考えていましたが
今年の年末年始3連勤なので、24・25日のクリスマスが
休みになりました。

お四国にいこかいこまいか躊躇する事しばし、
結局13巡目を始めることにしました。


12月24日(火)
徳島駅前の「サンルート徳島」に前泊し、
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朝早く起きて駅前の定食屋さんでがっつり朝食を食べて
「徳島駅」始発で「板東駅」に向かう予定だ!
1番線の列車に乗り順調に出発!

ところが車内のアナウンス

「次は府中(こう)~」

おや?

あっしまった!
池田方面行きに乗っちまった!
「府中駅」で飛び降り、さてどうしようか。
1番霊山寺を7時に出発する予定が崩れる・・・
タクシーを使おうか。しかし朝早すぎてどこのタクシー会社も営業時間外

しかたがない。やりなおし!
「府中駅」⇒「佐古駅」⇒「板東駅」と乗り継ぎ、
艱難辛苦の上霊山寺にたどりつきました。
当初の予定から30分のロスですがな。
まあいいや。なんとかかるでしょう。

お遍路始めて得た心境は「あせらないこと」です。
これだけは成長できたような気がします。

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誰もいない本堂手前の灯明台に蝋燭をたてようとしたら、
先生、たくさん空いていますから本堂内に立ててください」
と地元の人らしき信者さんから声がかかった。
「ヴぇ?せ、せせ先生?わしはそんな大層な者じゃないっす!」
「いえいえ、御姿をみればわかりますよ」

うう~む。

単なる優婆塞で、修行道半ばのわしとしては
「先生」と呼ばれることには激しく抵抗がある。
「先生」という言葉には魔力がある。
先達さんを「先生」と呼ぶ習慣があるそうですが、
そう呼ばれると胸をそらす人と、一層謙虚になる人がいますね。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

「わたしってお遍路では先生ってよばれているのよ!」
自慢する人がいる。あ~、あほらし。
先生と呼ばれるほどの馬鹿じゃなし!

そんなことを考えながら
冬枯れの遍路道を黙々と歩く。
12月の平日は、お遍路シーズン真っ盛りですがな。
出会う人もなし。
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札所に着いてもクルマヘンロさんの老夫婦が一組いるかいないか・・・
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空はやや曇り空です。
龍神様はおられるかな、と見上げても今日はおられません。
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何も考えず、誰にも出会わないと歩調は速くなるのかもしれません。
黙々黙々と歩むのみ。
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3番奥之院愛染院でいつもお茶をいただいて一休みするのですが
今日は先を急ぐ、急ぐ。
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5番地蔵寺を目前の場所に、とってもおいしいパン屋さんがあります。
調理パンも菓子パンも、どこにでもあるようなパンなのに妙においしい。
本格的に修行をしてきた人が作っているんでしょうか。
アップルパイのシナモンの具合が丁度よかったり、
カスタードクリームが上品な味だったり。

今日のラッキー
平日なので11時少し過ぎでも、棚に豊富にパンが並んでいました。
いつもは土日なので同じ時間でも半分くらいはなくなっている。
それも人気商品はいち早くなくなっています。

うきうきした気分であれにしようかこれにしようか、楽しく買い物ができました。
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買ったパン3つを大切に抱え、
地蔵寺は大銀杏下のベンチに腰かけて楽しくいただきました。
少しばかり吹く風は冷たいのですが、ヒートテックの長袖のおかげで気にならん。
このヒートテックは屋外で働く人のための優れものです。

さて地蔵寺山門を出てすぐにあるお店は・・・やはりやっていません。
そうでしょうねええええ。一日居てもお客さんがほとんど来ないんでしょうから。
ここの干し芋を密かに期待していたんで、ちょっとばかり残念

日が高くなるに従い気温も上がってきて少し汗ばんできました。
で、白衣とヒートテックの間に着ていた厚手のポロシャツを脱ぐ。
これも屋外作業員が冬に着るやつなんで、かなり温かい。

歩きながら考えていたこと。

年が明けた1月には、正月のほかに平日に3連休が2回もある。
最初の3連休は室戸岬からの土佐遍路で決定しているのですが、
次の3連休はどうしようかなああああああああ。

足摺岬から卯之町まで行けるかなあああああ。
あ~だこ~だ、色々考えながら歩くのは楽しい。
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そうしていたら6番安楽寺の山門が見えてきました。
最初の頃はここの宿坊に泊まるのを楽しみにしていたんですが、
最近は時間が早すぎて持て余してしまう。
誰かを連れて歩くときにはここを紹介すると喜んでもらえます。
独り歩きばかりだけじゃなくって真面目に先達業務をしなくては。

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この季節、どこも新春を迎える準備をしています。
7番十楽寺では副住職(?)が奥様(?)と植木の剪定やら枝集めをしています。
わしがお勤めを終えて納経所に向かうと奥様が熊手を置いて納経所にやってきました。
「あの~、休憩用ベンチの横に自動販売機があったんですが、無くなっていますね」
「そう。撤去したんですよ・・・」
「ほかの札所でも自販機がなくなっているところを見かけたんですが、そういった流れなんですかね?」
「いや~、そうでもないとは思うんですが・・・」

そうですか。

さてここから
今夜のお宿の越久田屋さんに向かうのです。お宿に荷物を預かってもらい
更に8番・9番へと進む予定なんですが
遍路道標識通り進んでいたら・・・

ありゃ、越久田屋さんを過ぎてしまっていました。
お宿は遍路道と平行に西に進む道路沿いにあり、
どこかで遍路道をはずれなくてはいけなかったが
歩みが絶好調だったので、ついつい先へと進んでいました。

まあいいや。
このまま8番熊谷寺まで行きましょうぞ。
なんだか今日は荷物も軽い。
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フンフンフ~ンと熊谷寺の階段を上る。境内に流れている御詠歌の響きが心地よい。
「お寺と御詠歌」は、
子供の頃に初詣に行っていた西国三十三箇所結願寺の谷汲山華厳寺に流れる
御詠歌の響きが心に刻まれていて、なんだか懐かしい響きです。
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山門から一気に下って9番法輪寺までは下り勾配と、
遠景にお寺の屋根が見えるので気持ちも楽です。

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ああ、15時に着いてしまった。
たしか、前回の時には16時過ぎだった。
それに前回よりもスタートが30分遅かったのに、なぜか大幅に早く着いた。
足取りが軽かったせいかな?
この勢いだと10番切幡寺まで行けるか?とも考えたが調子に乗って歩くと消耗するので
ここでやめておこう。

うん、やめておこう。

ゆっくりと参拝を終えて、門前のお店に入る。
「こんにちは~。まだやってます?」
「はい、はい」
名物草餅をいただく。コーヒーをお接待で出してもらえました。
「今日はお遍路さんは来ました?」
「いやぁ~、今日は3人やねぇ」
暖かいストーブのそばでしばらく休む。今日は30kmくらい歩いたかな?

お宿の越久田屋さんに電話すると、門前まで迎えに来てくれました。
今日は御主人が来てくださいました。3番奥之院愛染院住職です。
色々あって越久田屋さんの管理人を奥様とやっておられるのです。
住職のお迎えなんてもったいないんですが、以前の越久田屋さんも送迎サービスをされていたので
それを受け継がれておられます。

いつもは近くの温泉「御所湯」へ送ってくださるのですが、
わしはお宿のシャワーのみで十分なのでそのままお宿へ。
道すがらの食料品店に寄ってもらって今夜と明日の朝の食料と麦泡般若湯を買い込む。
越久田屋さんは素泊まりのみのお宿なのです。で、4000円

シャワーを浴びて洗濯をし、麦泡般若湯を流し込みながら夕食をいただき、
何もすることがないのでスマホをいじりながら眠りにつきましたがな。


12月25日(水)
今日はクリスマス(キリストのミサという意味)です。
イエス・キリストの産まれた日だそうですが、聖書にはその記載はどこにもない。
ローマ人が征服地に住むゲルマンの冬至祭にひっかけてこの日を制定したとか・・・

閑話休題

朝食に買っておいたパンをモソモソ食べて・・・
0640に住職に車で10番切幡寺駐車場まで送ってもらいましたがな。
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まだ薄暗い中を333段の階段を登り・・・本堂が見えてきました。
今朝も貸切です。
瑞兆はあいにくと顕われない。

今日のお天気は曇り、ですが昨日よりは暖かいような気がします。
11番に向かって10kmひたすら歩く。
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昔この中州(善入寺島)には多数の農民が住んでいたそうですが吉野川の氾濫で被害が絶えないために
大正期になって住民を他に移住させ、今は広い畑だけになっています。
いまはネギの収穫時期のようで、朝早くから農家の方が忙しそうに働いています。

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収穫風景を眺めながら沈下橋を渡り、鴨嶋の町を藤井寺目指して歩く。
今日は瓶コーラの自動販売機には在庫があるよ。
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飲んだら飲んだだけおしっこがしたくなってくる。
夏場は汗になって出ていくのでさほど苦にはならんが、
冬場はそうはいかない。しかし冬季の脱水にも注意せんといかん。
あいにく道すがらにはトイレが見当たらない。
仕方ない、藤井寺まで我慢するか・・・
寺域が近くなってくる場所では立ちションはご法度です。
それ以外の場所でも同様(のはず)なんですが、女性お遍路さんは大変やろうなあ。
解剖学的には男性よりも女性の膀胱の方が大きい。

閑話休題

ささ、今回の旅のゴール、11番藤井寺に到着!
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本堂のあと、大師堂で今回の旅の安全のお礼と、御先祖様の回向、三人の孫の健康を祈願していたら
隣で声高に読経していたおじいさんの願文が途中で涙声になってきました。
あれは後悔でしょうか懺悔でしょうか切なる願いなのでしょうか
鬼気迫る雰囲気がビシバシ迫ってきたので、自分の祈願は遠慮してその場を離れました。

納経所に行ったら先客がひとり、そしてわし、あとにもうひとり。
ご朱印を押す住職が
「ああ、今日は誰もこなかったけど、先生方がたてつづけに来られましたなあ」
え?またここでも「先生」と呼ばれた。
ここの住職は臨済宗の老僧で、人のことを伊達や皮肉で「先生」と呼ぶお方ではない。


1番の本堂で先生と呼ばれ、最後の11番でも先生と呼ばれた。
いったい何の意味があるのでしょう?

ただ言えることは、わしは先生と呼ばれて得意になることはない。
また先生と呼ばれる器の人間でもない。

懺悔懺悔六根清浄、
煩悩にまみれた自分自身を反省しなくてはならん。
13巡目のはじまりは、この気持ちから始まる。
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クリスマス考

2019クリスマス01
12月に入りクリスマスの季節が近づくと
テレビやラジオ、あるいは街や商店ではクリスマスソングが流れる。
「自分はキリスト教徒ではない」
と思っていても、何故か心が浮き立つ。
これはなんだろう?

子供の頃に刻まれた記憶が呼び覚まされるのでしょう。
小学校低学年のうちは、クリスマスになると父親が子供たちのために
ケーキを買って帰ってくれた。
夕食の時には、暗くした部屋で蝋燭に火を灯したケーキを真ん中において
クリスマスのレコードをかけてくれた。

うきうきと楽しかったなあ。
クリスマスソングとケーキの記憶は楽しい行事として心に深く刻まれました。
2019クリスマス02

子供だったからクリスマスとはなにか?
なんて考えた事もなかった。
バタークリームケーキの上に載っているバラの花とかチョコレート、
何だか分らない赤いゼリーみたいなものを兄弟で取り合いをした。
バタークリームケーキを食べ過ぎると吐く、というが
吐くほど食べてみたいと思ったもんです。

父の転勤、引越しを繰り返すたびにこの行事はなくなってしまった。
「クリスマスのケーキ・・・」というと
「何故そんな事をしなければならん!」一喝された。

中学生になった兄はしたり顔でうなずく。
まだ幼い妹は泣きそうな顔をしているので
二人で駄菓子屋に行って安いショートケーキを買ってきて二人で食べた。
2019クリスマス03

クリスマスは楽しく、苦い思い出が交錯したまま大人になった。

結婚して子供ができると
保育所でクリスマスは賑やかな行事となって華やかに復活しました。
保護者会でサンタコスもやりましたがな。
家ではケーキとローストチキンを作って食べました。

クリスマスプレゼントも悩みながら買いました。
子供たちがサンタさんへのお礼の手紙を書いたというので
航空書簡でフィンランドのサンタさん宛てに出したら
本当に返事が返ってきました。
なので子供たちにとってサンタさんは今も実在します。

長々と書きましたが
何故か心浮き立つ季節です。
そんなのもありかな?

おきらく遍路旅 12巡目 高野山 令和元年12月12日(木)

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12巡目の御礼参りに高野山に行ってきました。
大阪に住んでいるうちは、高野山には必ず行くようにしています。

さて今日は阪急宝塚線の始発に乗って
メトロ御堂筋線を乗り継ぎ南海難波駅に来ました。

高野山行にはお得な「世界遺産切符」を買って
「橋本駅」行の急行に乗り込む。

今日は平日なので学生さんたちが多いね。
「橋本駅」で「極楽寺駅」行の普通列車に乗り換え、うねうねした山間を進む。
今日のお天気は・・・雲が多い。いや、霧か??

「極楽寺駅」から綺麗なケーブルカーに乗る。この色はエンジ色かな?
車内には10人程度しかいない。皆老人ですねええええ。

「高野山駅」からバスに乗る。それほど寒くないなあ。ありがたや。
でも空気がピンと張っているような気がします。
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「女人堂バス停」で降ります。これもいつもの自分の決まりです。
装束を改めて、まず女人堂のご本尊にご挨拶をします。
おや?
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なるほど、勉強になるなあ。
世の中は自分の知らないことで溢れています。

まだ人気のない主要道路を独り歩く。
この空気感、いいですね。
錫杖の環の音のみ。

奥之院入口にも誰もいない。手水舎の冷たい水で身を清める。
参道両脇の灯篭には灯が燈っていて幻想的な眺めであります。
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時々すれ違うのは一人旅の外国人
カメラを抱えて珍しそうに供養塔を眺めています。
彼らには聖域の空気感は伝わっているでしょうか??

御廟橋(無明の橋)を渡ると右手に
「四国八十八箇所霊場会公認先達物故者供養塔」があります。
わしも先達の端くれ、死んだらここに来させていただけるのでしょうか?

わしは浄土真宗門徒なので墓はなし。でもここにあるので安心?
それから参与会の物故者供養塔もあるとか?
それはどこにあるのかな?探さねば。

奥之院御廟の戸は閉まっていて、中から勤行の声が聞こえてきます。
扉の前で御刀自さまが佇んでいるので、
ご案内して御廟まで導く。
彼女は正面で結跏趺坐を始めました。
わしは壁際の荷物置き?で半跏趺坐で静かに勤行を始めました。

静かな、静かな御廟の前は心地よい。

半眼に閉じられた視界からは灯明の光しか見えない。

願文に先祖代々菩提、孫たちの無事、今回特に息子の嫁の病気平癒を祈願したとき
雲が晴れて一瞬光が射しましたがな。

南無大師返照金剛 南無大師返照金剛 南無大師返照金剛

燈籠堂地下への階段を下り、お大師様の近くへ行く。
祭壇の奥をじっと見つめると、くっきりとお大師様のお姿が見える・・・・
こんなにはっきりとした姿だったっけ??

一番最初にこの場所に来たとき、ぼんやりと人の形らしきものしか見えなかったが
今日は”見えすぎ”る。
設定が変わったのかと思うほどでした。

いささかお大師様との御縁が深くなったのかと感激しました。
さきほどの結跏趺坐の御刀自さまもやってきたので、
余計な事とは思いながらもお大師様のお姿の話をさせていただきました。
彼女も「見える」と言っていました。

御廟橋へ歩いて行くと、橋の向こうのカメラがわしのほうを向いています。
ああ、カメラマンさんがわしを風景の一部にして写真を撮っているんやなあ。
橋を渡るとカメラマンのおじさんが頭を下げてきました。
「すいません、写真を撮らせていただきました」
「こんなんでよかったですか?」
「いやいや、こんな風景はめったにお目にかかることができないので有りがたいです」
「そうですか。お役にたててよかったです」


帰りの奥之院参道には参拝者の数が増えていました。
老若男女、日本人、白人・・・中国人はいないねえ。

主要道路に出て金剛峯寺に向かって歩く。気温は少し上がったか。
左手に法然・親鸞聖人ゆかりの熊谷寺という看板が見える。
門徒のわしとしては行かねばなるまい。
ご本尊様は、やはり阿弥陀如来ですね。
熱いお茶の接待をいただき、身体が温まります。
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小腹が空いたなあ。
目に付いた食堂に入る。11時前なので店内には外人さん夫婦のみ。
上手に箸を使ってうどんを食べていました。
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立ち並ぶ仏具とかお土産の店をひやかしながら・・・
今日の目的のひとつ、
「小田原坊 高室院」に入ります。

西国薬師霊場巡礼のご縁があって、ここの宿坊に泊まったとき
無意識に父親の回向をお願いしていました。
そのときに肝心の命日を間違えてしまった!
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高室院から年に一度、葉書がくるので間違いがずっと気になっていました。
ご本尊さまへのお供えを添えて命日の訂正をお願いしました。

心も軽くなって金剛峯寺へ。
納経所では参与会員への線香をいただきました。
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さて、帰るとするか。
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日帰り高野山もいいけれども、九度山から歩いて登るのもいいよね。
次はいつ歩いてここまで登って来られるんでしょうか。
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おきらく遍路旅 12巡目結願 60番横峯寺、87番長尾寺・88番大窪寺 令和元年11月13・14日

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12巡目も結願を迎えました。
回数を重ねていくうちに、実に多くの人たちに助けられているのかを実感し
感謝の気持ちを持ち、謙虚な気持ちで廻っていることが多くなりました。

また、トラブルなどで時間的に余裕がないと感じた時などは
「まあなんとかなるさ」
と焦ることなく心穏やかに、平常心を保って行動していたら
却ってうまく予定が進むことが出来る機会が増えてきました。

完全な歩き遍路ではないのですが、歩くべき所は修行の気持ちで歩いております。
歩けば歩くほど、わずかずつではありますが、
四国に満ち満ちている神仏やお大師様の息吹を感じられるようになってきました。
更にそれが四国以外でも感じられるようになってきたことは嬉しい限りです。


11月12日(火)
「ハービス大阪高速バス乗り場」2250発のいしづちライナーに乗り込む。
今回はちょっと座席の選択を誤り、3列シートながら通路の狭い席を選んでしまいました。
夜中におしっこに行こうとしたんですが、座席の間を潜り抜けるようにして悪戦苦闘してトイレに行きましたがな。
またしても寝ているのか寝ていないのかよくわからん。
寝不足なのか、そうでないのか。


11月13日(水)
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予定よりも早くバスが「伊予西条駅前」に到着しました。
いま0545
夜明け前の伊予西条駅前は街灯の明かりだけが煌々と灯っています。
空には大きな満月が見下ろしております。
寒いかな?と思いましたが幸いにそれほど寒くはありません。
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道路向こうのコンビニで朝食と暖かい飲み物を・・・
メガサイズのコーヒーがあったので頼んだら、こおりゃMサイズの3倍はあるんじゃないかな?
飲みごたえがありますねえええ。熱いコーヒーで身体が温まる。

0747に石鎚山行のバスが来ます。
大きなリュックを背負った人が三々五々集まってきますが、彼らは石鎚山登山なんでしょうね。
まだ雪はないのでしょうか?
いつか行きたい行きたいと思いながら、遍路計画が先に立ってなかなか実現しない。
前神寺の奥之院の奥前神寺にも行かなければいけんがなあ。

「横峯寺登山口バス停」で降りて登山バス乗り場に行くと、
バス会社の人が道を登ってくるわしたちの人数を確認しています。
「すぐに出ますから!」
「はははい」
往復チケットを急いで買って車中へ。

伊予西条駅からバスで来た人は、帰りのバスの時間までに間に合うように
フルスピードで蛇行している山道を運行してくれるのです。
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なので、しっかり掴まっていないと大変です。
おまけに寝不足のままスマホなどを見ていると車酔いしてしまうよ。

山上駐車場に着いたら
「25分後に出発します!」
毎度のことながら
(ええ~!)
です。

下りの参道を駆けて横峯寺へ急ぐ。紅葉見物をしている暇なんかない。
使わない下りの筋肉を使うので、かなりの負荷になります。
(やはり翌日に筋肉痛が出てきた。まだまだ若いぞ!)

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ハアハア息を弾ませながら境内に着く。
金倉寺で買ったザクロ香を身体に塗りたくって・・・
まずは、手近な大師堂からお勤めさせていただきます。
すまんこってす。


本堂へも急げ!
高野山奥之院で教えていただいた、
周囲に迷惑のかからないよう呟くように唱えると結構息継ぎも滑らかに
しかも早く勤行次第を唱えることが出来ます。
当たり前ですが勤行次第は一切省略しません!

納経所でご朱印を頂いて、ダッシュで帰る!
その前に大師堂横の聖天堂で持参の御神酒を供えて
お勤めをしたのち、御下がりを頂いて参道を駆け上がる。

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おお、発車までまだ5分あるぞ!よしよし。
こんなことで満足していてはいかん!

艱難辛苦の上、下界まで順調にバスは下り、「横峯寺登山口バス停」に到着!
伊予西条行のバスまでまだ10分以上あります。
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やれやれ。
この時点でようやく周囲の紅葉を愛でる余裕が出てきました。


時間通りにやってきたバスに乗り下界に降りてきて列車の切符を買い
「伊予西条駅」~「高松駅」と移動する。

揺れる列車の細かな振動が眠気を誘う。
目が覚めると観音寺を過ぎて詫間のあたりを走っていました。
海岸寺、国分寺などが車窓から見えます。

「高松駅」に着いたらお昼どきでした。
今日はここから琴電に乗って「長尾駅」まで行くのですが、
まだかなり早いなあ。
この近くだと・・・73番一宮寺だ。よし、写経もしてこよう。

その前に、お昼を食べよう。
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お腹がくちくなったので、琴電「高松築港駅」に行き、琴平行きに乗る。
車中、なんか鼻から垂れてきたので触ったら鼻血だ。
ああ~、またかよ。。。
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実は最近鼻血がよく垂れてくるんっすよ。
テイッシュを突っ込むと、
外因系止血機序(注1)が働いてすぐに止まるのでいいんですが、
還暦を来年に控え、身体にあちこちガタが来ている。
ドクターに「若い頃の気持ちのままで身体を酷使しているからだよ」と言われた。
たしかにそう。筋トレを一生懸命やりすぎた。

それから長年付き合ってきている持病も、無理が重なってきて、
次の段階に進んできているかもしれん。
80歳まで20年、その間の事を考えて生きろ、と示唆されているのかも。

還暦の厄除けをどこかでしなければいかんかなあ・・・
でもいつもいつも四国の霊験あらたかな札所を廻って真剣にお勤めしているので
仏様が助けてくださっているのかなあ。

と、いうことを琴電に揺られながら考えていました。

「一宮駅」に着いて、一宮寺の大屋根の遠景を見ながら歩く。
この遠景好きなんですよねえええええ。
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ご朱印を頂いたのち、大師堂に行き
「写経させてください!」
大師堂の写経道場にはお刀自様の先客がひとり。
ふたりで黙々と写経をする。

大師堂に参詣者が来るたびに鳴らされる鐘の音が心地よい。
いつまでもここに居たいという気持ちになりますねえ。

写経後に頂いたお茶とお菓子をいただき、ほっこり。

ほっこりした気分のまま「一宮駅」に戻り、長尾行きに乗ってしばらく揺られる。
また眠ってしまいました。
目が覚めたら、終点ひとつ前の「公文明(くもんみょう)駅」です。

実はわしの家のある裏京都市の住所は「公文名(くもんな)」
鎌倉時代からあった公的文書を処理する役所の名残なんですと。
あちこちに残っている地名のようです。


閑話休題


次の駅が終点の「長尾駅」です。
改札をくぐると・・・どこかで見た駅員さんです。
おお、facebookでお馴染みの小Yさんです。
区切りで歩き遍路をされています。
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色々話は尽きないが、彼は仕事中なんで長話ができない。早々に切り上げて長尾寺へ。
歩いてすぐの長尾寺境内には大型バスが2台・・・・
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納経所に行ったら「遅い!」とブツクサ呟いているテンジョウインさんが2名
納経帳と判衣がフルヘッヘンド(注2)

聞こえよがしにブツクサ言っているので納経中の住職(副住職?)が奥に引っ込んで
火をともしたお線香を持ってきました。
「何か変なものが入ってきましたので・・・」
んん~、無言の抗議か・・・こんなやり方もあるんやね。
「変なもの」たちは、自分が変なものとは思っていません。

「変なもの」たちが納経帳抱えて走り去って行き、わしの番になりました。
「変なものはいなくなりましたか?」
「・・・・にやり」

納経所にも、お説教を垂れる所、和やかな所、無愛想な所、無茶苦茶時間をかける所
色々あるし、フルヘッヘンドな人にも謙虚な人、横柄な人、無神経な人・・・
色々いて、様々なバトルが繰り広げられています。
ツアー遍路の方々は、自分でご朱印もらう経験はしないので、こういった雰囲気は味わえないでしょうね。
ツアーだけで先達になった人たちは、納経って誰かがしてくれるものだと思い込んでいたりして・・・

おっと、こんな毒を吐くと
「ムカつく!」とか「けしからん!」
というクレームが来るのでしょうね。

剣呑、剣呑・・・・


ご朱印もらって荷物を取りに本堂に行ったら、またしても見慣れた歩き遍路さんがいました。
以前善根宿「紫雲庵」で一緒になった通し遍路のY岡さんです。
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「とうとうここまで来られましたね!」


今夜の泊まりはお馴染み門前の「あづまや旅館」いつもここにお世話になっています。
愛想のいい女将さんと料理、特に朝食がお気に入りです。

さっそく洗濯、入浴を済ませて部屋で寝っころがって備え付けの漫画を読んで過ごす。

1830に食事です。
今日は後期高齢者の夫婦、50代の歩きおじさん、わしと・・・爺さんの5人
この爺さん、自分の自慢話を大きな声でまくし立ててきます。
他の人の話題になっても自分の話に持っていく。
「俺は弘法大師じゃー!と言いながらゴミを拾っているんじゃ!」
「なんで食事に納豆がつかないんじゃー!」
「食べられないおかずには箸をつけとらんからな!」


この人、本当に何回もきちんと廻っているんだろうか?
「自称歩き○○回」のような気がしてきた。
回数を重ねるごとに謙虚になっていく人と、高慢になっていく人がいますね。
それに話を粉飾している人は内容でわかります。

老夫婦とかおじさんは、結願目前の遍路話を色々と語りたかったようですが
爺さんがあんまりうるさいので食後の語らいも弾まず、
皆早々に部屋に引き上げていきました。

わしもおいとま・・・。

横峯寺の聖天様の御下がりのお酒を頂いて、さっさと寝ました。



(注1)止血機序第Ⅲ因子組織トロンボプラスチンの作用による止血
(注2)フルヘッヘンド:オランダ語「うず高く盛り上がる」の意(杉田玄白訳)




11月14日(木)

4時半に目が覚めた。
外はまだ真っ暗です。しかし、雨は降っていません。
洗濯物を取り込んで身支度をゴソゴソしていました。

手持無沙汰になったので、お宿の目の前の長尾寺へ参拝に行こう。
厨房に明かりがついていたので女将さんに
「ちょっとお寺に行ってきます」
「はい、はい」

明かりのついている本堂、大師堂で旅の安全の感謝を唱えました。
大師堂にいたら、急に雨が激しく降ってきました。
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かなり激しい雨なので、腰を下ろしてボ~~~ッとしていたら、
お宿の女将さんが傘を持って山門のところで呼んでいます。

えっ?傘を持ってきてくれたんですか??
なんとありがたい。

これだからここの女将さん好きです。

15分くらい激しく降った雨は、きれいにあがりました。
これって、今日の結願のための清めの雨なんでしょうか。

「そんなことないけど。そんなのたまたまじゃない」

そう言われる人もあります。
が、わしは龍神様の清めの雨と考えたい。
そう考えた方が感謝の気持ちを常に持てるじゃない。

天邪鬼的な発言をする人って、
「反対意見を発信する自分」を認識したいために無意識に口にする人なんでしょうかね。
「何が何でも反対!」という人は、反対はするが、
代案を何も示すことが出来ないのが特徴です。

閑話休題

お待ちかねの朝食
名物は、「双子の卵」と「餅入り味噌汁」です。
これが食べたいから毎回ここに宿泊するのです!
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近所に養鶏場があるので、毎回そこに行って買ってくるそうです。
双子の卵って、安定的な生産・入手が可能なんでしょうか?
なんにせよ縁起がよさそな気がしてきて、
結願の前祝いのような幸せな気分になれます。

0650に出発!
玄関では女将さんがいつまでも手を振ってくれています。
「よいお年を!」

遍路シールの剥がされた遍路道を淡々と南下し、
「お遍路交流サロン」に着きます。
お馴染みの館員さんに新作の札所の絵を貰ってもらいます。

お遍路大使の申請用紙を持ってきましたが、
「いや、わしはバスや列車に乗ってしまっているので純粋の歩き遍路ではないのです」
と辞退したら
「全部歩きと嘘を言っているお遍路さんが沢山いますよ」
「はあ、でもお大師様が見ておられますから」
「そうなんですか。そうおっしゃる方は珍しいですね」
「はあぁ~、そんなもんなんですか」

閑話休題

じ、実はこの場所からバスに乗って大窪寺まで行こうか行くまいか悩んでいたんです。
でも10kmしかないし、まだ9時前だし
やはり歩いて行くべきですよね~。
ウジウジ悩んでいた自分を反省しました。

ということで、歩いて丁石道(旧遍路道)を辿ることにしました。
今日は平日なので、残土処理場へ往復するダンプがひっきりなしに通るので少々危険です。
が、峠を越えると誰もいないし車も来ない。
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聞こえるのは猿の声のみ。

登り道でかいた汗が冷えてきて少し寒い。
モミジの落ち葉は・・・ないなあ。
峠に少しばかりありましたが、真っ赤ではなかった。

沿道の渋柿の実は、すべて落ちていて無い。
季節は確実に進んでいるが、紅葉があまり綺麗ではなく、子供の頃の紅葉の風情がないなあ。
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落ち葉踏みしめ歩くこと3時間と少し
山門が見えてきました。
この風景も好きですね~。
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ああ、12巡目の結願です。

境内は紅葉狩りの観光客が大勢来ていて賑やかであります。
心安らかにお勤めをしてご朱印を頂戴して・・・・

さあ、昼食を食べに行こう。
お馴染みの山門前の「飛猿閣」
「こんにちは~!」
「ああ、久しぶりやねえ」
「女将さん、お元気でしたか」


さて、何を食べようかな?
(打ち止めそば)がある!
これにしようか?
「大将!打ち止めそば!」
「じ、実は蕎麦はいまないんですよ。うどんならあるよ。松茸うどん」
「ええっ!ままま松茸?それください!」
「今朝山から採ってきたんですよ。10分くらい待っててくれますか」
「おう!何時間でも待つよ」


厨房ではうどんを伸ばし始めた。手打ちのようですね。
女将さんと世間話をしていると、やがて松茸がどっちゃり入ったうどんがやってきました。
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これ、税込1100円

季節限定、それも松茸が取れなかったら食べられません。
殷賑を極めている門前の某うどんやさんよりも、よほどいいよおおおお。

夫婦連れが店に入ってきて
「何をたべようかねえ」
この会話が聞こえてきたので
「いまなら地取りの松茸うどんが食べられるよ!」
とお節介してしまいました。

最近は結願後、ここのお店で女将さんや大将と世間話をするのが楽しみです。
他のお客さんの邪魔にならないように、隅っこに座る。
この店、なぜかほっとするんですよねええええ。
こういう場所があるのが有難いです。

帰りは1330発のコミュニテイバスなんですが、
バス停には老人たちの長蛇の列です。
紅葉狩りの里の人たちですねええええ。
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大きな荷物のわしらは、荷物を前に抱えて身をよじってバス内に立つ。
長尾を過ぎた頃から座席に座れるようになって来ました。

わしは「志度バスストップ」で降りるのですが、白人男性が一緒に降りようとする。
「ここは高速バス停だよ!」
といっても納得しない。
「On the train?」
うんうんとうなずく。
「ここはちゃいまんのや!」
胸の前でバッテンを作ったら納得した。

1502
JR大坂駅前行きのバスが珍しく時間ぴったりに到着した。
運転手さんは大変な努力をしているんやろうなああああああ。
平日なので車内はガラガラ
安心して御神酒のお下がりの残りをあおりながら
安らかに眠りこけていました。

ねぐらに戻ってきても、なにか心が温かい。
やりきった!充実した!という気分とも違う。
こういった気分になったのは初めてです。
また新たなステージに進んだんでしょうか。

この先精進して行ったらどんな景色が見えるのでしょうかね。
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おきらく遍路旅 12巡目 66番雲辺寺・67番大興寺 令和元年11月8・9日

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12巡目の大詰めは山岳部が残っています。
それも900m級の雲辺寺ですがな。
曼陀峠、境目峠、あるいは民宿岡田から直登にするか・・・
観音寺市の広報ページを見てみたら、観音寺市コミュニテイバスを使って
雲辺寺ロープウエイ駅近くまで行くことができるそうです。
おお、それを使ってみようぞ。


11月8日(金)
「新大阪駅」を始発で出発して一路観音寺へ。0826「観音寺駅」着
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観音寺駅前のコミュニテイバス4番「五郷高室線」乗り場から0852発に乗り
街中をグルグル廻ったのち、約30分後に谷上(教育センター)で降りますが
乗るときに「雲辺寺まで・・・」と言うと運転手さんが
遍路道に一番近いところで降ろしてくれます。

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「お遍路さん、ここで降りるといいよ」
「は、はははい」
目的のバス停よりも600mくらい手前で降ろしてくれました。100円!
なるほど道にはロープウエイ駅に歩いて行く道が示されています。
このとおり歩けば問題はない。
3kmくらいを緩やかな道路を歩きます。
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季節は秋
田の刈り入れが済み、稲を干している風景も見える。
かすかな野焼きの香りもしてきて、子供の頃の秋の記憶が蘇ってきて
切ない気持ちになる。

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1時間弱歩くと山麓駅に着きました。背中が汗で濡れていますよ。
片道分の切符を買う。
降りはどのコースを選択するか、上に行ってから決めよう。

ロープウエイに揺られる事数分、視界が不明瞭になってきました。
山頂の雲辺寺のあたりは濃い霧に包まれていて幻想的ですね。
標高900mの山頂駅に着いたら冷気が押し寄せてくる。
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なんと、8℃ですって。
吐く息も白い。

五百羅漢像は、前は歩き遍路道にずらりと並んでいたような気がしますが
今はロープウエイ駅からの道に多く並んでいるような感じですね。
こちらの道を通ってみて初めて分りました。

さて標高が高いので気圧と寒さの関係か、古傷の右膝が痛んできた。
下りの歩き遍路道は岩が多く膝泣かせです。
で、帰りもロープウエイを使うことにしました。

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今日は納経所で白衣に「おたのみ茄子」の御朱印を頂きました。
残りは太龍寺の印を「金」の部分に押してもらう・・・
それから甲山寺の兎も欲しいかな・・・?
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山門から出てロープウエイで下界に帰ります。
車中、耳がツーンとしてくるので耳抜きをする。

山麓駅に降りてきたらお昼近い。
で、駐車場にある食堂で「うどん定食」とおでん3串食べました。
炭水化物たっぷりの結構ガッツリ食べられる定食で
お腹が一杯になってしまった。

元気よく大興寺まで行きましょうかね。
約9km、3時間弱ってとこです。
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道すがらの紅葉は、いまいちですね。
気温がグングンあがってくるので汗も出てきます。

別格16番萩原寺まで来ました。
今回は別格には呼ばれていないので、遥拝のみで先へ行きます。
境内の紅葉も、まだもうひとつのようです。

県道を大興寺方面に向かって歩いていると、
ある醤油の蔵本がありますよ。
表にパラソルがあって、店員さんから声がかかりました。
「お茶を飲んでいきませんか?」
「は、はははい」

店頭で販売をしているようです。
「丸福醤油」という店舗だそうで、かなり有名な蔵元だそうです。
お話をしている間も注文の電話がしょっちゅう入る。
店舗販売をしていないそうで、お客の強い要望に応えて、
今日から店頭で販売を始めたそうです。
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中に案内されて事務所に行くと、色々な出汁醤油があり、興味津々です。
実は今度家に帰ったとき、おでんを作ろうと考えながら歩いていました。
「おでん醤油」もありますよ。
迷った挙句、色々買いました。

今日は善根宿に泊まると言ったら、お接待に一本頂きました!
ネット販売もやっているので、家族に気に入ってもらったらまた買おう!

今日もいいご縁を頂きました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

えっちらおっちら坂を登って大興寺に到着!
あらかじめ遍路計画を送っていたので、
既に善根宿のさんが境内で待っていてくれました!

「お勤めしてきます!」
「ごゆっくり」
わしの後姿を撮影してくれていました。
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自分じゃこんな写真は撮れませんねええええええ。
膝を少し曲げているので普禮真言のときかな?

さんはもと銀行員で、
地元にある実家を善根宿にしていて、主に歩き遍路さんのお世話をしています。
最近急増している歩きの外国人遍路さんが多いようです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
注意すべき事は、
ここの善根宿はいきなり連絡しても泊めてはもらえません。
土佐、伊予の各地の善根宿や休息所からの御紹介が必要なのです。
関所を無事通ったお遍路さんがこのお宿に泊まることができます。
ですからこの記事を読んで「宿泊したい!」と思っても
簡単にはできませんのでご注意ください。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



今日はあと2人、観音寺門前に迎えに行きますが
まだ時間は早い。
なので、観音寺・神恵院を参詣させていただきましょうかね。
境内には泣く子もよけるダンタイサンが二組来ていて殷賑を極めています。
しかしここは境内に札所が二箇所あります。
順不同になりますが、空いている所でお勤めさせていただきます。

「団体来たれば、納経帳集まりてフルヘッヘンドする」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「フルヘッツヘンド」とは、
オランダ語で「うずたかく盛り上がっている(verheffen)」の意で、
杉田玄白らが辞書もない中、蘭学解剖書「ターヘル・アナトミア」の
邦訳に挑んだ際に、
「鼻は顔の中央にフルヘッヘンド」を訳すのに苦労した、というエピソード。
「庭を掃けば、塵芥集まりてフルヘッヘンドする」などから考えた結果、
「うずたかい」という意味だと推測するにいたる経緯が、辞書を用いずに
言葉を導き出す過程としてが強調されているが、
これは後の創作であろうと考えられる。

わしはNHKドラマの「天下御免」で印象に残っていたので時々使っています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

・・・・どうでもいいことであります。


これで次回13巡目の御朱印を頂くことができました。

自分の参拝を済ませたのち、
境内でKさんと同宿者2人が到着をするのを待つ。
やがてやってきた大きなリュックの男性、どこかで見た顔と思っていたら
フェイスブックの「四国八十八箇所の絆」グループで
毎日遍路通し歩きの記事をUPしていた人です。

毎日パソコンで記事をUPしているので、
その分重い荷物になっているやろね。

もうひとりがやってきました。若い女性です。
そのいでたち、バックパッカーの匂いがしますねえええ。
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お宿に向かう途中、お馴染み父母ヶ浜(ちちぶがはま)で記念撮影
丁度日没前で風もなく、最高の撮影条件でした。
平日ながら沢山の若い人たちが集まっていましたよ。
恐るべし、インスタ効果
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お宿では夕食をいただきながらお遍路話や旅の話に盛り上がる。
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女性は、わしの娘と同い年で、
世界を旅して廻っているようです。
自分の娘がこうだったら、どんな心配をしただろうか。

ちょっと気になったのは、コモンセンス(一般常識)に欠けていること。
讃岐ってどこ?律令って聞いたことない。
源平合戦ってなに?
うう~ん、今時の人はこんなんかなあ?
自分の娘・息子もこんな程度かなあ???
学問をおろそかにしてはいかん、という気持ちはKさんと同意見でした。

しかしながら、参拝の方法とか心構えはきっちりと伝えました。
正しいお作法は、他の人に対するお手本にもなります。

これ、先達のお仕事なんです。

いろいろ話は尽きませんが
歩き遍路は早寝、早立ちが基本です。
9時にお開きとなりました。

部屋に帰って爆睡
夜中の3時半におしっこに目覚めたら、隣の部屋の男性が起きています。
あとで聞いてみたら早起きしてブログを書いていたそうな・・・


11月9日(土)
6時半に朝食をいただき、7時過ぎに出発!
歩き遍路お二人さんを観音寺まで送り、お見送り。
「お気をつけて!」
わしは本山寺の奥之院「妙音寺」まで送ってもらいました。
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ここは讃岐最古の寺院だそうで、
36不動霊場の30番札所でもあるそうです。
そのせいか、朝早いのに駐車場には車が停まっていて、白衣の人が降りてきました。
本堂にはご本尊の阿弥陀如来さまと、お不動さまがおられるので
両方の御真言をあげました・・・
奥之院納経帖もだいぶ埋まりました。
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ここでKさんとはお別れして、
すぐ近くの本山寺に行き、13巡目の御朱印を頂いておきました。
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歩いて近くの「本山駅」にいき、そこから「観音寺駅」まで列車で移動し、
「観音寺駅」~「岡山駅」~「新大阪駅」で家に帰りました。
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今日は特急しおかぜ号の自由席は満席、岡山駅も混雑している。
何かあったのかな?
それとも天気がいいので行楽日和なのかなあ?
満席の車内で大きなトランクで二人分の席を占拠して知らん顔の
中国人が気になりましたが・・・

岡山発新幹線ひかり車内はガラガラで
帰りは快適に過ごすことができました。


さてさて、次回は11月13(水)14(木)のウイークデー2連休で
60番~87番・88番と結願であります。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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